JPH0977674A - 薬用乾燥酵母含有機能性組成物 - Google Patents

薬用乾燥酵母含有機能性組成物

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JPH0977674A
JPH0977674A JP8006433A JP643396A JPH0977674A JP H0977674 A JPH0977674 A JP H0977674A JP 8006433 A JP8006433 A JP 8006433A JP 643396 A JP643396 A JP 643396A JP H0977674 A JPH0977674 A JP H0977674A
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cancer
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Zenichi Kawashima
善一 河嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 癌予防作用に優れた医薬用および健康食品用
機能性組成物を提供する。 【解決手段】 薬用乾燥酵母に、ビタミンC、ビタミン
E、ドコサヘキサエン酸(DHA)、β−カロチン、カ
タラーゼ酵素、黒色食物粉末およびイチョウ葉エキスよ
りなる群から選ばれた成分の1種または2種以上を配合
してなる薬用乾燥酵母含有機能性組成物;およびさらに
菌体酵素を含む該組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に癌予防に有効
な薬用乾燥酵母含有機能性組成物に関する。さらに詳し
くは、薬用乾燥酵母に、ビタミンC、ビタミンE、ドコ
サヘキサエン酸(DHA)、β−カロチン、カタラーゼ
酵素、黒色食物粉末およびイチョウ葉エキスよりなる群
から選ばれた成分の1種または2種以上を配合してなる
薬用乾燥酵母含有機能性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】癌は
20世紀の不治の病とされ、1981年以来、死因の第
1位を占めている。癌の治療に対しては現代医学の長足
の進歩発展にも拘わらず未だ特効薬も開発されていない
現状である。その病因や発病機序の詳細に関しても、発
癌物質等の化学発癌説、ウイルス発癌説等多くの学説が
提唱されているのみで確固とした定説はない。
【0003】かかる状況下、本発明者は、活性酸素に注
目した。すなわち、活性酸素は白血球などの殺菌作用に
利用されている他、酵素反応、脂質の酸化、放射線障
害、炎症、免疫、発癌、制癌、白内障、動脈硬化に関係
することが最近になってわかってきているのである。そ
こで、本発明者は、癌と称せられる疾患の発症の原因に
ついて以下のように考える。すなわち、主として癌は、
血流の不全に起因する血流の摩擦刺激により酸素を運ん
でいる血液から酸素がラジカル(スーパーオキシド;O
2 -)となって遊離し、活性化され、これによって人体細
胞のDNAが破壊され、これに代わる無秩序の癌細胞が
発生し、腫瘍となると考える。たとえば、癌患部や急激
運動の筋肉部位に活性酸素ラジカルが認められるのは、
血流の不全に基づく刺激摩擦によるものである。かかる
癌発症機序において、該活性酸素ラジカルを中和するこ
とができれば、一般細胞に対して無毒化することができ
るのである。従って、活性酸素ラジカルを中和する薬食
材を日常摂取することによって癌の発症を未然に防ぐこ
とができるのであり、かかる癌予防作用を有する機能性
組成物の開発が待たれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来より整腸
薬として広く利用されてきている薬用乾燥酵母製剤に、
癌予防効果が確認・予見されているビタミンC、ビタミ
ンE、ドコサヘキサエン酸(DHA)、β−カロチン、
カタラーゼ酵素、黒色食物粉末およびイチョウ葉エキス
よりなる群から選ばれた成分の少なくとも1種を配合し
たものである。従って、本発明の組成物は、単なる整腸
薬としての作用に止まらず、癌予防作用をも付与するも
のである。すなわち、本発明は、上記癌予防作用を有す
る食材として、ビタミンC、ビタミンE、ドコサヘキサ
エン酸(DHA)、β−カロチン、カタラーゼ酵素、黒
色食物粉末およびイチョウ葉エキスがいずれも有効であ
ることを見いだし、これら食材の少なくとも1種を薬用
乾燥酵母に配合したものである。なお、下記において一
層詳細に記載するように、最近、薬用乾燥酵母を構成す
るビール酵母自体にも癌予防効果が認められているの
で、かかる薬用乾燥酵母に上記癌予防作用を有する食材
を配合した本発明の組成物の癌予防効果は一層確実なも
のとなる。
【0005】本発明の機能性組成物の必須成分である薬
用乾燥酵母としては、ビール酵母(Saccharomyces cer
evisiae Meyen)を乾燥し粉末とした健胃薬である「エ
ビオス」(田辺製薬株)を用いることができる。このも
のは、適応症として、食欲不振、胃腸障害、便秘、ビタ
ミンB群の不足および欠乏症が挙げられ、薬理作用とし
ては、栄養補給、代謝機能促進、食欲増進、整腸など酵
母の薬効を示すものである。ビール酵母の主要成分とし
ては、ビタミンとしてビタミンB1、ビタミンB2、ビタ
ミンB6、ビタミンB12、ニコチン酸、葉酸、パントテ
ン酸、イノシトール、ビオチン等;ミネラルとしてカル
シウム、鉄、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、リ
ン、銅、亜鉛、マンガン等;アミノ酸としてリジン、イ
ソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニ
ン、スレオニン、トリプトファン、バリン(以上、すべ
ての必須アミノ酸)、シスチン、チロシン、ヒスチジン
等;食物線維・核酸等としてグルカン、マンナン、核酸
(DNAおよびRNA)、グルタチオン、グリコーゲン
等が挙げられる。
【0006】上記成分のうち、グルカンおよびマンナン
はビール酵母自体の細胞壁を構成する多糖類であり、か
かるビール酵母の多糖類に癌予防効果があることが近年
確かめられている。すなわち、癌細胞を移植したマウス
にビール酵母の多糖類を投与すると免疫増強効果(細胞
性免疫反応に関与するマクロファージの働きを活発化す
る)によって癌腫瘍が退縮するという実験結果が得られ
ている。また、上記ビール酵母に含まれる核酸(DNA
およびRNA)についても、これを積極的に摂取するこ
とによって癌を予防できる効果があるのではないかとい
うことがいわれている。従って、ビール酵母を摂取すれ
ば核酸および免疫増強効果を有する多糖類によって癌予
防効果を期待することができる。
【0007】つぎに、上記薬用乾燥酵母に配合する各配
合成分について以下にさらに詳しく説明する。 (1)ビタミンC:ビタミンC(L−アスコルビン酸)
は、抗壊血病活性を有する水溶性ビタミンであり、抗壊
血病因子としても知られている。ビタミン類の中では最
も多量に必要とされ、所要量は1日50mg(成人男
女)とされる。生理活性については従来より不明の点が
多かったが、アメリカの物理化学者であるライナス・ポ
ーリング博士(ノーベル化学賞、平和賞受賞)により癌
その他に薬効があると発表されて以来(ビタミンC大量
療法)世界的に注目を浴びたが、何故にビタミンCが癌
に予防効果があるのかについての理論的証明がなされな
いまま、1994年に死去してしまった。
【0008】本発明者は、ポーリング博士の発表とほぼ
同時期に栄養学の見地から独自にビタミンCを研究し始
め、1993年に至って活性酸素ラジカルが癌発症の主
たる原因であるとの論拠に立脚し、ビタミンCの化学式
がC686であり、クエン酸の化学式がC687であ
るとの近似性からビタミンCはクエン酸の不飽和形態の
ものであり、体内の代謝作用によりビタミンCは酵素を
媒体としてクエン酸になることを発見するに至った。そ
の生成過程において体内の活性酸素ラジカルが中和され
るとの結論を得、実験を重ねた結果、ついに実証された
ので、1993年秋の国際自然医学会において発表した
(「活性酸素ラジカルの中和について」)。このよう
に、ビタミンCは癌予防の作用機序が解明され、かつ実
証されているのである。
【0009】(2)ビタミンE:ビタミンEは1922
年にエバンス(H.M.Evans)とビショップ(K.S.B
ishop)により抗不妊因子として発見された脂溶性ビタ
ミンであり、ビタミンCと同様に酸素と物質の結合(酸
化作用)を妨害するという抗酸化作用を有する。すなわ
ち、生体内においてビタミンEは抗酸化作用および膜安
定化作用を示すが、その本態は非特異的な抗酸化作用で
あり、発見の端緒となった抗不妊作用も抗酸化作用によ
ることが明らかになっている。この抗酸化の作用部位は
一般に生体膜であり、その機構はビタミンEが脂質の過
酸化反応の過程で、フリーラジカルの捕捉、過酸化物の
分解を行うことによって生体膜のリン脂質の不飽和脂肪
酸の酸化防止を行うものと考えられている。したがっ
て、ビタミンEが細胞内に十分に存在すれば不飽和脂肪
酸と酸素は結合せず過酸化脂質もできにくくなる。これ
は、すなわち、ビタミンEが癌をはじめ動脈硬化、高血
圧を防除する効果を有することを示すものである。
【0010】(3)ドコサヘキサエン酸(DHA):ド
コサヘキサエン酸(以下、「DHA」という)は、イワ
シ、マグロ等の魚類より採取される高度不飽和脂肪酸で
あり、とりわけカツオ、マグロなどの大型青背魚の眼窩
脂肪組織中に高濃度に含まれる。DHAはエイコサペン
タエン酸(EPA)と類似の抗血栓作用、血中脂質(血
清コレステロール、トリアシルグリセロール)低下作用
があるといわれ、また、動物の体内では特に脳皮質シナ
プス膜、眼の光受容体などに多く分布し、中枢神経組織
や髄鞘の発生段階でDHA含量が急増することやDHA
を与えたネズミの学習効果が上がったなどの報告から頭
の良くなる物質としてマスコミを通して注目され、健康
食品として販売されている。このことから、記憶改善作
用、視力低下抑制作用などをもつと期待されているが、
本発明者はさらに、この不飽和脂肪酸の酸化還元作用に
着目し、これを摂取することによって体内に発生する活
性酸素ラジカルを中和し、よって細胞の破壊、さらには
癌細胞の発生を予防し得ることを見いだしたものであ
る。
【0011】(4)β−カロチン:β−カロチンはニン
ジンの根、緑葉などに含まれる代表的カロテノイドであ
り、ビタミンAの前駆体になる。すなわち、経口摂取さ
れたβ−カロチンは小腸から吸収された後、分子中央で
開裂、さらに還元されてビタミンAになる。β−カロチ
ンは、ビタミンAの前駆体になる他、免疫反応増強作
用、フリーラジカル消去作用(β−カロチンがビタミン
Aに変換される際に活性酸素ラジカルを中和する)など
があることがわかってきている。体内に余ったものは排
泄される。
【0012】(5)カタラーゼ酵素:カタラーゼは過酸
化水素を分解する反応を触媒する酵素であり、動物、植
物、微生物の好気的細胞に広く分布し、動物では肝、赤
血球、腎に殆どそのすべてが含まれる。担癌生体では殆
ど例外なく肝カタラーゼが減少するため、癌早期診断の
マーカーへの応用が検討されている。カタラーゼは、活
性酸素の中和剤としては公知であり、三石巌博士の「ガ
ンは予防できる」(大平出版社)には、カタラーゼによ
って活性酸素ラジカルが中和されることによって癌が予
防できると記載されている。本発明者も実験によりこの
ことを確認した。
【0013】(6)黒色食物:黒色食物は、古来、中国
において癌の予防、長寿食材として尊重されてきた黒ゴ
マ、コンブ、アラメ、ワカメ等の海藻類、黒豆等の豆
類、黒米等の穀類をいう。これら黒色食物に癌の予防効
果があることは文献に明らかであるが(漢方医学の陰陽
五行説として知られる)、その理論的根拠が欠けていた
のである。本発明者は、人体の老化は自然酸化現象であ
り、人体は酸化還元作用を繰り返しながら次第に老化し
ていくものであるとの論拠に立脚し、また、人体の老化
には活性酸素ラジカルが深く関与していることからこれ
を中和するものとして黒色色素元を検討したところ、か
かる色素元が炭素であり、これが活性酸素ラジカルとと
もに体内において酵素を媒体として炭酸ガスを生成し、
体外に排泄されるとする理論を構築するとともに実証し
たものである。すなわち、老化現象の一つである白髪も
活性酸素ラジカルが毛髪の色素である炭素を奪うことか
ら発症するものであるが、黒色食物はかかる炭素色素を
供給することによって活性酸素ラジカルを中和するので
ある。たとえば、黒色食物の1種である黒豆の利用法と
して、声帯の酷使による障害炎症に対して黒豆の煮汁を
服用したり、またはこれでうがいをしたりする民間療法
が行われていたが、これは発生する活性酸素ラジカルに
より損傷された声帯細胞の症状を活性酸素ラジカルを中
和することによる治療法である。このように、黒色食物
が癌予防作用を有することは文献等から、また理論的に
も明らかである。
【0014】(7)イチョウ葉エキス イチョウは古来より強い生命力をもつ木として知られて
おり、ダーウィンによって「生きた化石」と呼ばれた
が、イチョウ葉エキスはその葉のエキスである。日本で
はイチョウの効用は実のギンナンが食用として知られる
程度だが、ヨーロッパでは数十年前より医薬品として使
用されており、大きな効果をあげている。イチョウ葉エ
キスは、現在、ヨーロッパでは成人病や痴呆症、あるい
はアレルギー疾患などの治療薬として高い評価を受けて
いる(イチョウ葉エキスを主成分とした脳・末梢循環改
善剤「テボニン」(シュワーベ社)、「タナカン」(イ
プセン社)等)。イチョウ葉エキスの具体的成分として
は、主成分としてのフラボノイド、およびその他の成分
としてギンコライド、ビロベライドなどが知られてい
る。フラボノイドには、血管を拡張し、動脈硬化を改善
したり、神経を鎮め、血糖値を正常化し、癌を予防する
などの働きがある。特にイチョウの葉に含まれるフラボ
ノイドには、二つのフラボノイドが重なった「二重フラ
ボン」が6種類も含まれており、その血液循環効果は他
のフラボノイドの3倍も高い。すなわち、毛細血管を拡
張し、血行を促進したり、心臓の血液量を増やしたり、
脳の老化を防いだり老化を促す老廃物を除去するなど、
成人病予防効果があるとともに癌の予防にも効果があ
る。イチョウ葉エキスの他の成分であるギンコライドお
よびビロベライドは、アレルギーの諸症状を改善するの
に有効であることがわかっている。すなわち、体内に炎
症が起こった際に血管内皮細胞から放出されるPAF
(血小板活性化因子)が過剰となると喘息、クシャミ、
鼻水等の諸症状が現れるが、ギンコライドおよびビロベ
ライドはPAFの働きを抑制することによってアレルギ
ー症や炎症を防ぐ作用をするのである。このように、イ
チョウ葉エキスは広範な病状を改善するが、その作用機
序としては、癌や成人病の元凶となる活性酸素がイチョ
ウ葉エキスによって阻止されることが提唱されている。
イチョウ葉エキスは、我が国では近年ようやく健康食品
として販売されるようになったが、いずれ我が国でも薬
理効果が認められるようになるであろうと思われる。
【0015】以上、本発明の薬用乾燥酵母に配合する各
配合成分について説明したが、これら癌予防効果を有す
る配合成分に加え、本発明の組成物は、呈味性の向上、
消化吸収の促進のため、さらに菌体酵素を添加処理する
ことができる。本明細書において「菌体酵素」とは、サ
ッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisia
e)などの酵母菌、納豆菌、乳酸菌、アスペルギルス・
ソジャエ(Aspergillus sojae)、アスペルギルス・オ
リゼ(A.oryzae)、アスペルギルス・ニガー(A.nige
r)などのアスペルギルス属、リゾプス・デレマー(Rh
izopus delemar)などのリゾプス属等の通常の食用有用
菌の混合物をいい、これら菌はビタミンを多量に合成し
うる菌であり、酵素およびビタミンの製造菌である。こ
れら菌体酵素は、たとえば、菌体酵素ミノラーゼ(登録
商標)、カワラーゼ等として市販されている。これら菌
体酵素は、本発明の組成物における癌予防効果は奏しな
いが、炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質等を発酵に
より加水分解する作用があり、アミノ酸等の酵素類を醸
成し、呈味性を向上させ、また繊維質等の消化吸収を促
進する効果がある。さらに、これら酵素群は、人体の代
謝を活性化することも一般に知られている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の薬用乾燥酵母含有機能性
組成物は、薬用乾燥酵母に、上記癌予防作用を有するビ
タミンC、ビタミンE、DHA、β−カロチン、カタラ
ーゼ酵素、黒色食物粉末およびイチョウ葉エキスよりな
る群から選ばれた成分の1種または2種以上を配合して
なるものである。これら配合成分は少なくとも1種を配
合することが必須であるが、ビタミンC、ビタミンE、
DHA、β−カロチン、カタラーゼ酵素および黒色食物
粉末のすべてを配合するのが最も好ましい。配合成分の
組み合わせは特に限られるものではなく、たとえば、薬
用乾燥酵母に、ビタミンC、ビタミンE、DHA、β−
カロチン、カタラーゼ酵素、黒色食物粉末およびイチョ
ウ葉エキスよりなる群から選ばれた1種のみを配合した
組成物、2種の組み合わせを配合した組成物、3種の組
み合わせを配合した組成物、4種の組み合わせを配合し
た組成物等、いかようにも調合することができる。
【0017】薬用乾燥酵母とこれら配合成分との配合比
は特に限られるものではなく、いずれの配合成分をいか
なる量で配合しても癌予防効果が得られるが、通常の目
安としては、たとえば、薬用乾燥酵母100重量部に対
して、ビタミンCを0.1〜0.5重量部程度、ビタミン
Eを0.1〜0.3重量部程度、DHAを0.3〜0.8
重量部程度、β−カロチンを0.3〜0.8重量部程
度、カタラーゼ酵素を0.05〜0.2重量部程度、黒色
食物粉末を0.4〜1重量部程度、およびイチョウ葉エ
キスを0.1〜0.2重量部程度配合するのが好ましい。
こうした各成分の配合割合は、人体の1日の標準所要量
を基準として決定したものである。
【0018】上記のようにして調製した種々組み合わせ
の組成物は、さらに菌体酵素を添加処理することによっ
て、呈味性の向上、消化吸収の促進等を図るのが一層好
ましい。本発明の組成物に菌体酵素を使用するに際して
は、上記種々の組み合わせからなる組成物に対して0.
001重量%〜0.002重量%の範囲で添加した後、
これに100重量%〜200重量%の飲料水を添加し、
撹拌しつつ35〜50℃に加熱し、24時間程度発酵さ
せてから取り出す。これに5重量%〜10重量%のデキ
ストリンを添加撹拌し、さらに飲料水100重量%〜2
00重量%を添加して得た菌体酵素食材水溶液をスプレ
ードライ装置により乾燥させて顆粒状粉体とする。かく
して得られた乾燥菌体酵素食材は、主原料がビール酵母
であるため、「玄麦菌体酵素」と名付けた。
【0019】
【実施例】つぎに、実施例に基づいて本発明をさらに詳
しく説明するが、本発明はこれらに限られるものではな
い。実施例1 ビール酵母製剤として医薬品認可されているエビオス原
末(1000g)に対し、ビタミンC(3重量%)、ビ
タミンE(1重量%)、DHA(5重量%)、β−カロ
チン(5重量%)、カタラーゼ酵素(1重量%)、黒色
食物粉末(黒ゴマ粉末)(6重量%)およびイチョウ葉
エキス(2重量%)を添加混練し、さらに賦形剤として
乳糖(10重量%)を添加撹拌し、打錠して、1錠25
0mgの錠剤約5000錠を得た。上記で得られた錠剤
を30名の人に試味を依頼したところ、味にいやみがな
く、むしろ美味であるとの講評が得られた。また、胃潰
瘍患者30名に毎食後10錠あて服用させたところ、1
カ月後の診断において該処置のみにて全快した患者は全
体の50%以上を記録した(国際自然医学会付属森下ク
リニックにおける臨床結果による)。
【0020】実施例2 配合成分としてビタミンCのみを用いた他は実施例1と
同様にして錠剤を調製した。実施例3 配合成分としてビタミンEのみを用いた他は実施例1と
同様にして錠剤を調製した。実施例4 配合成分としてDHAのみを用いた他は実施例1と同様
にして錠剤を調製した。実施例5 配合成分としてβ−カロチンのみを用いた他は実施例1
と同様にして錠剤を調製した。実施例6 配合成分としてカタラーゼ酵素のみを用いた他は実施例
1と同様にして錠剤を調製した。実施例7 配合成分として黒色食物のみを用いた他は実施例1と同
様にして錠剤を調製した。実施例8 配合成分としてイチョウ葉エキスのみを用いた他は実施
例1と同様にして錠剤を調製した。
【0021】実施例9 上記実施例1〜8における配合成分の混合物100kg
に、0.001重量%の菌体酵素(ミノラーゼ)を添加
した後、これに100重量%の飲料水を添加し、撹拌し
つつ35〜50℃に加熱し、24時間程度発酵させてか
ら取り出した。これに5重量%のデキストリンを添加撹
拌し、さらに飲料水100重量%を添加して菌体酵素食
材水溶液を得、これをスプレードライ装置により乾燥さ
せて顆粒状粉体とした。得られた顆粒状粉体を30名に
試味させたところ、全員から、嫌味がなく、香ばしい香
味があり、若干の苦味と酸味があって美味であるとの講
評が得られた。
【0022】
【発明の効果】本発明の薬用乾燥酵母含有機能性組成物
は、薬用乾燥酵素成分によるビール酵母製剤としての整
腸作用に加え、優れた癌予防作用を示し、人体の健康維
持および癌予防医薬品として有用である。さらに、菌体
酵母を添加処理したものは、呈味性に優れ、消化吸収促
進作用があり、人体の代謝の活性化作用も有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 A61K 35/78 B 35/80 35/80 Z 38/44 37/50 //(A61K 35/72 31:375 31:355 31:20 31:015 35:78)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬用乾燥酵母に、ビタミンC、ビタミン
    E、ドコサヘキサエン酸(DHA)、β−カロチン、カ
    タラーゼ酵素、黒色食物粉末およびイチョウ葉エキスよ
    りなる群から選ばれた成分の1種または2種以上を配合
    してなる薬用乾燥酵母含有機能性組成物。
  2. 【請求項2】 薬用乾燥酵母に、ビタミンC、ビタミン
    E、ドコサヘキサエン酸(DHA)、β−カロチン、カ
    タラーゼ酵素、黒色食物粉末およびイチョウ葉エキスを
    配合してなる請求項1に記載の薬用乾燥酵母含有機能性
    組成物。
  3. 【請求項3】 さらに菌体酵素を含む、請求項1または
    2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 癌予防剤である請求項1、2または3に
    記載の組成物。
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