JPH0977528A - 光ファイバ線引炉 - Google Patents
光ファイバ線引炉Info
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- JPH0977528A JPH0977528A JP23827295A JP23827295A JPH0977528A JP H0977528 A JPH0977528 A JP H0977528A JP 23827295 A JP23827295 A JP 23827295A JP 23827295 A JP23827295 A JP 23827295A JP H0977528 A JPH0977528 A JP H0977528A
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- JP
- Japan
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- optical fiber
- inert gas
- core tube
- gas
- inlet
- Prior art date
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/02—Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
- C03B37/025—Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor from reheated softened tubes, rods, fibres or filaments, e.g. drawing fibres from preforms
- C03B37/029—Furnaces therefor
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2205/00—Fibre drawing or extruding details
- C03B2205/60—Optical fibre draw furnaces
- C03B2205/62—Heating means for drawing
- C03B2205/63—Ohmic resistance heaters, e.g. carbon or graphite resistance heaters
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 相対的に重い不活性ガスと相対的に軽い不活
性ガスを炉心管内に流す場合の問題点を解決できる光フ
ァイバ線引炉を提供する。 【解決手段】 炉心管2内に相対的に重い不活性ガスを
導入するガス導入口10aと相対的に軽い不活性ガスを
導入するガス導入口11aとを別々に設ける。相対的に
軽い不活性ガスを導入するガス導入口11aは、相対的
に重い不活性ガスを導入するガス導入口10aよりも炉
端開口部である光ファイバ出口7に近い方に設ける。
性ガスを炉心管内に流す場合の問題点を解決できる光フ
ァイバ線引炉を提供する。 【解決手段】 炉心管2内に相対的に重い不活性ガスを
導入するガス導入口10aと相対的に軽い不活性ガスを
導入するガス導入口11aとを別々に設ける。相対的に
軽い不活性ガスを導入するガス導入口11aは、相対的
に重い不活性ガスを導入するガス導入口10aよりも炉
端開口部である光ファイバ出口7に近い方に設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ線引炉
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ線引炉内は、一般に、炉内の
カーボン部品の保護と光ファイバの強度確保のため、N
2 やAr ,He 等の不活性ガスで満たされている。
カーボン部品の保護と光ファイバの強度確保のため、N
2 やAr ,He 等の不活性ガスで満たされている。
【0003】図3及び図4は、従来の光ファイバ線引炉
の2種の代表例を示す。図3はガス導入口が炉の下部に
設けられている光ファイバ線引炉を示し、図4はガス導
入口が炉の上部に設けられている光ファイバ線引炉を示
している。
の2種の代表例を示す。図3はガス導入口が炉の下部に
設けられている光ファイバ線引炉を示し、図4はガス導
入口が炉の上部に設けられている光ファイバ線引炉を示
している。
【0004】これら光ファイバ線引炉1は、カーボン等
からなる炉心管2を備え、該炉心管2の外にはカーボン
製のヒータ3が同心状に配置され、該ヒータ3は炉体4
内に収容されている。炉心管2の上部には炉端開口部と
して母材入口5が設けられ、この母材入口5から光ファ
イバ母材6が炉心管2内に挿入されてヒータ3で加熱さ
れるようになっている。炉心管2の下部には炉端開口部
として光ファイバ出口7が設けられ、光ファイバ母材6
のメニスカス部6aから紡糸された光ファイバ8が導出
されるようになっている。図3の例では、炉心管2の下
部のガス導入口9aから該炉心管2内に流入された不活
性ガスは上昇して母材入口5から排出されるようになっ
ている。図4の例では、炉心管2の上部のガス導入口9
bから該炉心管2内に流入された不活性ガスは下降して
光ファイバ出口7から排出されるようになっている。い
ずれの例においても、炉心管2内の圧力は、外気の流入
を防止するため陽圧に保つ必要があるが、この圧力は炉
端開口部としての母材入口5と光ファイバ出口7の大き
さ及び不活性ガス流量の調整により行われる。
からなる炉心管2を備え、該炉心管2の外にはカーボン
製のヒータ3が同心状に配置され、該ヒータ3は炉体4
内に収容されている。炉心管2の上部には炉端開口部と
して母材入口5が設けられ、この母材入口5から光ファ
イバ母材6が炉心管2内に挿入されてヒータ3で加熱さ
れるようになっている。炉心管2の下部には炉端開口部
として光ファイバ出口7が設けられ、光ファイバ母材6
のメニスカス部6aから紡糸された光ファイバ8が導出
されるようになっている。図3の例では、炉心管2の下
部のガス導入口9aから該炉心管2内に流入された不活
性ガスは上昇して母材入口5から排出されるようになっ
ている。図4の例では、炉心管2の上部のガス導入口9
bから該炉心管2内に流入された不活性ガスは下降して
光ファイバ出口7から排出されるようになっている。い
ずれの例においても、炉心管2内の圧力は、外気の流入
を防止するため陽圧に保つ必要があるが、この圧力は炉
端開口部としての母材入口5と光ファイバ出口7の大き
さ及び不活性ガス流量の調整により行われる。
【0005】ところで近年は、長尺の光ファイバを得る
ために光ファイバ母材6の外径の大型化が図られてお
り、これら太径の光ファイバ母材6を線引する際の問題
点として、該光ファイバ母材6のメニスカス部6aの周
辺の空間の温度分布の不均一によりガスの流れに乱れが
生じ、線径変動が大きくなるという問題点があった。
ために光ファイバ母材6の外径の大型化が図られてお
り、これら太径の光ファイバ母材6を線引する際の問題
点として、該光ファイバ母材6のメニスカス部6aの周
辺の空間の温度分布の不均一によりガスの流れに乱れが
生じ、線径変動が大きくなるという問題点があった。
【0006】この問題点の解決策としては、炉心管2内
に流す不活性ガスに、熱伝達効率のよいHe を混合して
流すことが有効であることが知られている。
に流す不活性ガスに、熱伝達効率のよいHe を混合して
流すことが有効であることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炉心管
2内に流すHe の混合比を増やした場合には、例えば図
3の例においては、He がN2 やAr に比べて軽く、熱
伝達効率のよいガスであることから、炉心管2内を流れ
るガスの速度が速くなり、その結果、炉心管2内の圧力
が下がり、外気を巻き込みやすくなる問題点があった。
2内に流すHe の混合比を増やした場合には、例えば図
3の例においては、He がN2 やAr に比べて軽く、熱
伝達効率のよいガスであることから、炉心管2内を流れ
るガスの速度が速くなり、その結果、炉心管2内の圧力
が下がり、外気を巻き込みやすくなる問題点があった。
【0008】また、炉心管2内の圧力を高め、外気の流
入を防止するために、母材入口5及び光ファイバ出口7
を狭めると、光ファイバ母材6が母材入口5に接触し易
くなり、光ファイバ8が光ファイバ出口7に接触し易く
なり、高強度の光ファイバ8が得られないという問題点
があった。
入を防止するために、母材入口5及び光ファイバ出口7
を狭めると、光ファイバ母材6が母材入口5に接触し易
くなり、光ファイバ8が光ファイバ出口7に接触し易く
なり、高強度の光ファイバ8が得られないという問題点
があった。
【0009】本発明の目的は、相対的に重い不活性ガス
と相対的に軽い不活性ガスを炉心管内に流す場合の問題
点を解決できる光ファイバ線引炉を提供することにあ
る。
と相対的に軽い不活性ガスを炉心管内に流す場合の問題
点を解決できる光ファイバ線引炉を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、炉心管内に相
対的に重い不活性ガスと相対的に軽い不活性ガスを流し
つつ該炉心管内で光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファ
イバを得る光ファイバ線引炉を改良の対象としている。
対的に重い不活性ガスと相対的に軽い不活性ガスを流し
つつ該炉心管内で光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファ
イバを得る光ファイバ線引炉を改良の対象としている。
【0011】本発明に係る光ファイバ線引炉において
は、炉心管内に相対的に重い不活性ガスを導入するガス
導入口と相対的に軽い不活性ガスを導入するガス導入口
とが別々に設けられ、相対的に軽い不活性ガスを導入す
るガス導入口は、相対的に重い不活性ガスを導入するガ
ス導入口よりも炉端開口部に近い方に設けられているこ
とを特徴とする。
は、炉心管内に相対的に重い不活性ガスを導入するガス
導入口と相対的に軽い不活性ガスを導入するガス導入口
とが別々に設けられ、相対的に軽い不活性ガスを導入す
るガス導入口は、相対的に重い不活性ガスを導入するガ
ス導入口よりも炉端開口部に近い方に設けられているこ
とを特徴とする。
【0012】このように炉心管内にAr ,N2 等の相対
的に重い不活性ガスと、He 等の相対的に軽い不活性ガ
スを流す際に、相対的に重い不活性ガスを導入するガス
導入口と相対的に軽い不活性ガスを導入するガス導入口
とを別々に設け、相対的に軽い不活性ガスを導入するガ
ス導入口を相対的に重い不活性ガスを導入するガス導入
口よりも炉端開口部に近い方に設けると、炉心管内での
相対的に軽い不活性ガスの流速の増加を、相対的に重い
不活性ガスが抑え、相対的に重い不活性ガスと相対的に
軽い不活性ガスを混合して1つのガス導入口から流す場
合に比べて、炉心管内のガス流速を遅くすることがで
き、その結果、炉心管内の圧力の低下を防止することが
できる。このため本発明によれば、炉心管内に外気が巻
き込み易くなる問題点を改善することができる。
的に重い不活性ガスと、He 等の相対的に軽い不活性ガ
スを流す際に、相対的に重い不活性ガスを導入するガス
導入口と相対的に軽い不活性ガスを導入するガス導入口
とを別々に設け、相対的に軽い不活性ガスを導入するガ
ス導入口を相対的に重い不活性ガスを導入するガス導入
口よりも炉端開口部に近い方に設けると、炉心管内での
相対的に軽い不活性ガスの流速の増加を、相対的に重い
不活性ガスが抑え、相対的に重い不活性ガスと相対的に
軽い不活性ガスを混合して1つのガス導入口から流す場
合に比べて、炉心管内のガス流速を遅くすることがで
き、その結果、炉心管内の圧力の低下を防止することが
できる。このため本発明によれば、炉心管内に外気が巻
き込み易くなる問題点を改善することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る光ファイバ
線引炉の実施の形態の第1例を示したものである。な
お、前述した図3と対応する部分には、同一符号を付け
て示している。
線引炉の実施の形態の第1例を示したものである。な
お、前述した図3と対応する部分には、同一符号を付け
て示している。
【0014】本例の光ファイバ線引炉1においては、炉
心管2の下部に、Ar ,N2 等の相対的に重い不活性ガ
スを導入するガス導入口10aとHe 等の相対的に軽い
不活性ガスを導入するガス導入口11aとが別々に設け
られ、且つ相対的に軽い不活性ガスを導入するガス導入
口11aは相対的に重い不活性ガスを導入するガス導入
口10aよりも炉端開口部である光ファイバ出口7に近
い方に設けられている。その他の構成は、図3と同様に
なっている。
心管2の下部に、Ar ,N2 等の相対的に重い不活性ガ
スを導入するガス導入口10aとHe 等の相対的に軽い
不活性ガスを導入するガス導入口11aとが別々に設け
られ、且つ相対的に軽い不活性ガスを導入するガス導入
口11aは相対的に重い不活性ガスを導入するガス導入
口10aよりも炉端開口部である光ファイバ出口7に近
い方に設けられている。その他の構成は、図3と同様に
なっている。
【0015】このように炉心管2内にAr ,N2 等の相
対的に重い不活性ガスと、He 等の相対的に軽い不活性
ガスを流す際に、相対的に重い不活性ガスを導入するガ
ス導入口10aと相対的に軽い不活性ガスを導入するガ
ス導入口11aとを別々に設け、相対的に軽い不活性ガ
スを導入するガス導入口11aを相対的に重い不活性ガ
スを導入するガス導入口10aよりも炉端開口部である
光ファイバ出口7に近い方に設けると、炉心管2内での
相対的に軽い不活性ガスの流速の増加を、相対的に重い
不活性ガスが抑え、相対的に重い不活性ガスと相対的に
軽い不活性ガスを混合して1つのガス導入口から流す場
合に比べて、炉心管2内のガス流速を遅くすることがで
き、その結果、炉心管2内の圧力の低下を防止すること
ができる。このため本例の光ファイバ線引炉1によれ
ば、炉心管2内に外気が巻き込み易くなる問題点を改善
することができる。
対的に重い不活性ガスと、He 等の相対的に軽い不活性
ガスを流す際に、相対的に重い不活性ガスを導入するガ
ス導入口10aと相対的に軽い不活性ガスを導入するガ
ス導入口11aとを別々に設け、相対的に軽い不活性ガ
スを導入するガス導入口11aを相対的に重い不活性ガ
スを導入するガス導入口10aよりも炉端開口部である
光ファイバ出口7に近い方に設けると、炉心管2内での
相対的に軽い不活性ガスの流速の増加を、相対的に重い
不活性ガスが抑え、相対的に重い不活性ガスと相対的に
軽い不活性ガスを混合して1つのガス導入口から流す場
合に比べて、炉心管2内のガス流速を遅くすることがで
き、その結果、炉心管2内の圧力の低下を防止すること
ができる。このため本例の光ファイバ線引炉1によれ
ば、炉心管2内に外気が巻き込み易くなる問題点を改善
することができる。
【0016】図2は、本発明に係る光ファイバ線引炉の
実施の形態の第2例を示したものである。なお、前述し
た図1と対応する部分には、同一符号を付けて示してい
る。
実施の形態の第2例を示したものである。なお、前述し
た図1と対応する部分には、同一符号を付けて示してい
る。
【0017】本例の光ファイバ線引炉1においては、炉
心管2の上部に、Ar ,N2 等の相対的に重い不活性ガ
スを導入する導入口10bとHe 等の相対的に軽い不活
性ガスを導入するガス導入口11bとが別々に設けら
れ、且つ相対的に軽い不活性ガスを導入するガス導入口
11bは相対的に重い不活性ガスを導入するガス導入口
10bよりも炉端開口部である母材入口5に近い方に設
けられている。その他の構成は、図1と同様になってい
る。
心管2の上部に、Ar ,N2 等の相対的に重い不活性ガ
スを導入する導入口10bとHe 等の相対的に軽い不活
性ガスを導入するガス導入口11bとが別々に設けら
れ、且つ相対的に軽い不活性ガスを導入するガス導入口
11bは相対的に重い不活性ガスを導入するガス導入口
10bよりも炉端開口部である母材入口5に近い方に設
けられている。その他の構成は、図1と同様になってい
る。
【0018】このように炉心管2内にAr ,N2 等の相
対的に重い不活性ガスと、He 等の相対的に軽い不活性
ガスを流す際に、相対的に重い不活性ガスを導入するガ
ス導入口10bと相対的に軽い不活性ガスを導入するガ
ス導入口11bとを別々に設け、相対的に軽い不活性ガ
スを導入するガス導入口11bを相対的に重い不活性ガ
スを導入するガス導入口10bよりも炉端開口部である
母材入口5に近い方に設けると、炉心管2内での相対的
に軽い不活性ガスの流速の増加を、相対的に重い不活性
ガスが抑え、相対的に重い不活性ガスと相対的に軽い不
活性ガスを混合して1つのガス導入口から流す場合に比
べて、炉心管2内のガス流速を遅くすることができ、そ
の結果、炉心管2内の圧力の低下を防止することができ
る。このため本例の光ファイバ線引炉1によっても、炉
心管2内に外気が巻き込み易くなる問題点を改善するこ
とができる。
対的に重い不活性ガスと、He 等の相対的に軽い不活性
ガスを流す際に、相対的に重い不活性ガスを導入するガ
ス導入口10bと相対的に軽い不活性ガスを導入するガ
ス導入口11bとを別々に設け、相対的に軽い不活性ガ
スを導入するガス導入口11bを相対的に重い不活性ガ
スを導入するガス導入口10bよりも炉端開口部である
母材入口5に近い方に設けると、炉心管2内での相対的
に軽い不活性ガスの流速の増加を、相対的に重い不活性
ガスが抑え、相対的に重い不活性ガスと相対的に軽い不
活性ガスを混合して1つのガス導入口から流す場合に比
べて、炉心管2内のガス流速を遅くすることができ、そ
の結果、炉心管2内の圧力の低下を防止することができ
る。このため本例の光ファイバ線引炉1によっても、炉
心管2内に外気が巻き込み易くなる問題点を改善するこ
とができる。
【0019】
[実施例1]図1において、母材径90mmの光ファイバ母
材6を線速600 m/分で線引する際に、炉心管2の下部
のガス導入口10aよりAr を4 l/分の流量で炉心管
4内に流し、その下方に設けたガス導入口11aよりH
e を10 l/分の流量で炉心管4内に流した。母材入口5
の径を100mm 、光ファイバ出口7の径を6mmとしても、
炉心管2内の圧力は陽圧であり、線径変動は0.6 μm と
良好であった。また、得られた光ファイバ8の0.7 %ス
クリーニングでの破断確率は100 kmに1回であった。
材6を線速600 m/分で線引する際に、炉心管2の下部
のガス導入口10aよりAr を4 l/分の流量で炉心管
4内に流し、その下方に設けたガス導入口11aよりH
e を10 l/分の流量で炉心管4内に流した。母材入口5
の径を100mm 、光ファイバ出口7の径を6mmとしても、
炉心管2内の圧力は陽圧であり、線径変動は0.6 μm と
良好であった。また、得られた光ファイバ8の0.7 %ス
クリーニングでの破断確率は100 kmに1回であった。
【0020】[比較例1]実施例1において、ガス導入
口10aから4 l/分の流量のAr と10 l/分の流量の
He を混合して炉心管2内に流した。この場合には、炉
心管2内の圧力を陽圧に保つために、母材入口5の径を
94mm、光ファイバ出口7の径を4mmとする必要があっ
た。このときに得られた光ファイバ8の0.7 %スクリー
ニングでの破断確率は40kmに1回であった。
口10aから4 l/分の流量のAr と10 l/分の流量の
He を混合して炉心管2内に流した。この場合には、炉
心管2内の圧力を陽圧に保つために、母材入口5の径を
94mm、光ファイバ出口7の径を4mmとする必要があっ
た。このときに得られた光ファイバ8の0.7 %スクリー
ニングでの破断確率は40kmに1回であった。
【0021】[実施例2]図2において、母材径90mmの
光ファイバ母材6を線速600 m/分で線引する際に、線
引炉2上部のガス導入口10bよりAr を4 l/分の流
量で炉心管4内に流し、その上方に設けたガス導入口1
1bよりHe を10 l/分の流量で炉心管4内に流した。
このときの線径変動は0.6 μm と良好であった。また、
得られた光ファイバ8の0.7 %スクリーニングでの破断
確率は90kmに1回であった。
光ファイバ母材6を線速600 m/分で線引する際に、線
引炉2上部のガス導入口10bよりAr を4 l/分の流
量で炉心管4内に流し、その上方に設けたガス導入口1
1bよりHe を10 l/分の流量で炉心管4内に流した。
このときの線径変動は0.6 μm と良好であった。また、
得られた光ファイバ8の0.7 %スクリーニングでの破断
確率は90kmに1回であった。
【0022】[比較例2]実施例2において、ガス導入
口10bから4 l/分の流量のAr と10 l/分の流量の
He を混合して炉心管2内に流した。この場合には、炉
心管2内の圧力を陽圧に保つために、母材入口5の径を
94mm、光ファイバ出口7の径を4mmとする必要があっ
た。このときに得られた光ファイバ7の0.7 %スクリー
ニングでの破断確率は35kmに1回であった。
口10bから4 l/分の流量のAr と10 l/分の流量の
He を混合して炉心管2内に流した。この場合には、炉
心管2内の圧力を陽圧に保つために、母材入口5の径を
94mm、光ファイバ出口7の径を4mmとする必要があっ
た。このときに得られた光ファイバ7の0.7 %スクリー
ニングでの破断確率は35kmに1回であった。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る光ファイバ線引炉において
は、炉心管内に相対的に重い不活性ガスと、相対的に軽
い不活性ガスを流す際に、相対的に重い不活性ガスを導
入するガス導入口と相対的に軽い不活性ガスを導入する
ガス導入口とを別々に設け、相対的に軽い不活性ガスを
導入するガス導入口を相対的に重い不活性ガスを導入す
るガス導入口よりも炉端開口部に近い方に設けているの
で、炉心管内での相対的に軽い不活性ガスの流速の増加
を、相対的に重い不活性ガスが抑え、相対的に重い不活
性ガスと相対的に軽い不活性ガスを混合して1つのガス
導入口から流す場合に比べて、炉心管内のガス流速を遅
くすることができ、その結果、炉心管内の圧力の低下を
防止することができる。このため本発明によれば、炉心
管内に外気が巻き込み易くなる問題点を改善することが
できる。ゆえに本発明に係る光ファイバ線引炉によれ
ば、太径の光ファイバ母材を線径変動を大きくすること
なく線引し、高強度の光ファイバを容易に得ることがで
きる。
は、炉心管内に相対的に重い不活性ガスと、相対的に軽
い不活性ガスを流す際に、相対的に重い不活性ガスを導
入するガス導入口と相対的に軽い不活性ガスを導入する
ガス導入口とを別々に設け、相対的に軽い不活性ガスを
導入するガス導入口を相対的に重い不活性ガスを導入す
るガス導入口よりも炉端開口部に近い方に設けているの
で、炉心管内での相対的に軽い不活性ガスの流速の増加
を、相対的に重い不活性ガスが抑え、相対的に重い不活
性ガスと相対的に軽い不活性ガスを混合して1つのガス
導入口から流す場合に比べて、炉心管内のガス流速を遅
くすることができ、その結果、炉心管内の圧力の低下を
防止することができる。このため本発明によれば、炉心
管内に外気が巻き込み易くなる問題点を改善することが
できる。ゆえに本発明に係る光ファイバ線引炉によれ
ば、太径の光ファイバ母材を線径変動を大きくすること
なく線引し、高強度の光ファイバを容易に得ることがで
きる。
【図1】本発明に係る光ファイバ線引炉の実施の形態の
第1例を示す概略縦断面図である。
第1例を示す概略縦断面図である。
【図2】本発明に係る光ファイバ線引炉の実施の形態の
第2例を示す概略縦断面図である。
第2例を示す概略縦断面図である。
【図3】従来の光ファイバ線引炉の一例を示す概略縦断
面図である。
面図である。
【図4】従来の光ファイバ線引炉の他の例を示す概略縦
断面図である。
断面図である。
1 光ファイバ線引炉 2 炉心管 3 ヒータ 4 炉体 5 母材入口(炉端開口部) 6 光ファイバ母材 6a メニスカス部 7 光ファイバ出口(炉端開口部) 8 光ファイバ 9a,9b ガス導入口 10a,10b ガス導入口 11a,11b ガス導入口
Claims (1)
- 【請求項1】 炉心管内に相対的に重い不活性ガスと相
対的に軽い不活性ガスを流しつつ該炉心管内で光ファイ
バ母材を溶融紡糸して光ファイバを得る光ファイバ線引
炉において、 前記炉心管内に前記相対的に重い不活性ガスを導入する
ガス導入口と前記相対的に軽い不活性ガスを導入するガ
ス導入口とが別々に設けられ、 前記相対的に軽い不活性ガスを導入するガス導入口は、
前記相対的に重い不活性ガスを導入するガス導入口より
も炉端開口部に近い方に設けられていることを特徴とす
る光ファイバ線引炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23827295A JPH0977528A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 光ファイバ線引炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23827295A JPH0977528A (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 光ファイバ線引炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0977528A true JPH0977528A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17027724
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JPH0977528A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015093815A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ製造方法及び光ファイバ線引炉 |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP23827295A patent/JPH0977528A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015093815A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ製造方法及び光ファイバ線引炉 |
CN104628250A (zh) * | 2013-11-13 | 2015-05-20 | 住友电气工业株式会社 | 光纤制造方法以及光纤拉丝炉 |
CN104628250B (zh) * | 2013-11-13 | 2019-04-26 | 住友电气工业株式会社 | 光纤制造方法以及光纤拉丝炉 |
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