JPH0977500A - 重量物姿勢変更装置 - Google Patents

重量物姿勢変更装置

Info

Publication number
JPH0977500A
JPH0977500A JP23535095A JP23535095A JPH0977500A JP H0977500 A JPH0977500 A JP H0977500A JP 23535095 A JP23535095 A JP 23535095A JP 23535095 A JP23535095 A JP 23535095A JP H0977500 A JPH0977500 A JP H0977500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heavy object
heavy
changing device
posture
jacks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23535095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2666906B2 (ja
Inventor
Yoichiro Watanabe
陽一郎 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Engineering Ltd
Original Assignee
Tadano Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Engineering Ltd filed Critical Tadano Engineering Ltd
Priority to JP23535095A priority Critical patent/JP2666906B2/ja
Publication of JPH0977500A publication Critical patent/JPH0977500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2666906B2 publication Critical patent/JP2666906B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handcart (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量物Cを横倒しから立起す際に、重量物C
の姿勢状態に応じて作業員の人力に頼る作業が多分にあ
り、重量物立起し作業に危険が伴う。 【解決手段】 内部に重量物Cを配置し得る大面積の空
所13を有する枠台1と、重量物を保持し得るサポート
4,5と、サポートに保持された重量物を空中で回転せ
さ得る高さまで持ち上げる持ち上げ装置2と、所定高さ
まで持ち上げた重量物を立起し姿勢まで回動させる立起
し装置3とを備えることにより、重量物を横倒し姿勢か
ら使用姿勢まで立起すのに人力による作業を不要にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、使用状態におい
て横幅より高さが大きい大型の重量物を横倒し状態から
立起して設置するための重量物姿勢変更装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えばプレス機のような大型機械(以
下、重量物という)は、組立工場で組立てた後、搬送車
両で設置工場まで搬送して据え付け場所に据え付けられ
る。ところで、使用状態において横幅より高さが大きい
重量物では、搬送車両で搬送する際に荷高さ制限の関
係、あるいは荷物の安定性の関係等で横倒し状態で積載
することが望まれる。そして、重量物を横倒し状態で設
置工場まで搬送した後、該重量物を使用姿勢に立起して
設置するが、従来では一般に図20に示すようにして行
われている。
【0003】まず、図20の(A)に示すように、組立
工場において完成させた重量物Cを例えばガントリーク
レーンのような揚重装置70で吊上げて搬送車両Aの荷
台B上に積載するが、その際、重量物Cを使用状態で積
載したときに運送上の高さ制限を越える場合には該重量
物Cを横倒し状態で積載する。
【0004】そして、重量物Cを横倒し状態で設置工場
まで搬送した後、図20の(B)に示すように、設置工
場において2基の揚重装置71,72を使用して搬送車
両Aの荷台Bから重量物Cを横倒し姿勢のまま吊上げ、
そのまま据え付け場所まで移動させる。
【0005】次に、図20の(C)に示すように、重量
物Cの適所に複数本の控えロープ(第1控えロープ74
と第2控えロープ75)を結んだ後、一方の揚重装置
(第1揚重装置)71の伸縮筒73を徐々に縮小させて
重量物Cを鎖線図示(符号C′)するように傾けてい
く。
【0006】そして、図20の(D)に示すように、第
1揚重装置71による吊持機能がなくなると、重量物C
は残りの揚重装置(第2揚重装置)72のみに吊持され
て重量物Cの重心Gが吊位置から鉛直方向に指向するよ
うになる。そこで、作業員が第1控えロープ74を引っ
張って重量物Cの重心Gを吊位置から偏心させ、その状
態で第2揚重装置72の伸縮筒73を徐々に縮小させ
て、重量物Cの下端角部Caを接地させる。
【0007】次に、図20の(E)に示すように、作業
員が第2控えロープ75に持ち替えて該第2控えロープ
75を緊張させた状態で、第2揚重装置72の伸縮筒7
3をさらに徐々に縮小させると、重量バランスが偏心し
ていることにより、図20の(F)に示すように重量物
Cが正規の立起し姿勢で着座するようになる。
【0008】この従来例では、図20の(D)で示すよ
うに第2揚重装置72のみで重量物Cを吊下げた状態か
ら重量物Cの重心を偏心させる際、あるいは図20の
(E)〜(F)に示すように重量物Cの底面を接地させ
る際などに、作業員が控えロープ(74,75)を緊張
させながら行う必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図20に示
す従来の重量物立起し作業では、上記のように、重量物
Cを揚重装置72で吊下げ、重量物Cの姿勢状態に応じ
て作業員が控えロープ74,75を引っ張りながら行う
必要があり、人力に頼る作業が多分にあった。又、この
ように人力を介して重量物Cの立起し作業を行う場合
は、処理物が大重量であるために重量バランスが大きく
崩れた場合には、不慮の事故が発生するおそれがあっ
た。さらに、この従来例では、図20の(A)で示すよ
うに重量物Cを組立工場から搬送車両A上に積載する場
合、あるいは図20の(B)で示すように搬送車両A上
の重量物Cを降ろす場合に、それぞれ揚重装置(70又
は71,72)が必要となるが、ガントリークレーンの
ような揚重装置が設備されていない工場では、別のクレ
ーン装置(例えばクレーン車)を運んでくる必要があ
り、コスト高になる。又、工場内に揚重装置がなく且つ
クレーン車が入れない場所では、重量物Cを完成状態
(大重量)のままで据え付けることができず、重量物C
を分解して運んで各部品を据え付け現場で組付けるとい
う作業を行う必要があり、据え付けまでに長時間と多大
の手間がかかるという問題があった。
【0010】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、人力を全く使用せずに横倒し姿勢の重量物を使用姿
勢に立起すことができるようにした重量物姿勢変更装置
を提供することを第1の目的とするとともに、その重量
物姿勢変更装置自体で重量物を搬送車両に積み降ろしで
きるようにすることを第2の目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0012】本願第1発明の重量物姿勢変更装置は、使
用状態において横幅より高さが大きい大型の重量物を横
倒し状態から立起して設置するためのものであり、内部
に重量物を配置し得る大面積の空所を有する枠台と、重
量物を保持し得るサポートと、該サポートに保持された
重量物を空中で回転せさ得る高さまで持ち上げる持ち上
げ装置と、所定高さまで持ち上げた重量物を立起し姿勢
まで回動させる立起し装置とを備えているとともに、持
ち上げ装置と立起し装置とを枠台上に装着して一体に形
成している。
【0013】又、本願第2発明では、上記第1発明の重
量物姿勢変更装置において、持ち上げ装置として、枠台
の4隅に取付けられていて該枠台を昇降させ得る4基の
ジャッキを使用するとともに、該各ジャッキにおける左
右に対向配置された2基のジャッキの内面間の間隔を搬
送車両の荷台幅より大きくしている。
【0014】さらに、本願第3発明では、上記第2発明
の重量物姿勢変更装置において、各ジャッキを枠台に対
して、左右に対向配置された2基のジャッキの内面間の
間隔が搬送車両の荷台幅より大きくなる外方突出位置
と、該2基のジャッキの外面間の間隔が該荷台幅より小
さくなる内方格納位置との間で変位せしめ得るように取
付けている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図19を参照して本願発明
の実施形態を説明すると、図1〜図7には本願の第1実
施形態の重量物姿勢変更装置Z1が示され、図8〜図1
9には本願の第2実施形態の重量物姿勢変更装置Z2
示されている。これらの実施形態の重量物姿勢変更装置
は、例えばプレス機のような、使用状態において横幅よ
り高さが大きい大型の重量物Cを横倒し状態から立起し
て設置するために使用されるものである。又、プレス機
のような重量物Cは、組立工場で製作した後、設置工場
まで搬送車両で搬送して所定の据え付け場所に据え付け
られる。尚、この各実施形態の重量物姿勢変更装置で取
り扱い得る重量物Cとしては、各種の大きさものが適用
可能であるが、図示例では、使用姿勢における左右幅C
1(図2、図3)が1200〜1300mm、奥行き長さC2(図
1、図3)が1500〜2000mm、高さC3(図1、図2)が2
600〜3000mm程度のものが適用されている。
【0016】まず、図1〜図7に示す第1実施形態の重
量物姿勢変更装置Z1について説明すると、この第1実
施形態の重量物姿勢変更装置Z1は、図1〜図3に示す
ように、平面視においてコ形に組付けた枠台1と、重量
物Cを保持する2つのサポート4,5と、各サポート
4,5に保持された重量物Cを所定高さまで持ち上げる
持ち上げ装置2と、持ち上げられた重量物Cを立起し姿
勢まで回動させる立起し装置3とを備えて構成されてい
る。
【0017】枠台1は、左右((図3の左右方向)に所
定間隔をもって平行に配置された2つの側辺フレーム1
1,11の前端部(図1の左端部)を連結フレーム12
で連結して、平面視コ形に形成されている。この枠台1
の大きさは、図2に示すように左右方向の外幅D1が搬
送車両Aの荷台幅B1(例えば2500mm)よりやや小さく
(例えばD1=2300〜2400mm)、前後長さD2が3500〜40
00mm程度に形成されている。この枠台1の平面視におけ
る外形は、重量物姿勢変更装置Z1の平面視における最
大外形となるものであり、従ってこの枠台1を搬送車両
Aの荷台B上に積載したときに、この重量物姿勢変更装
置Z1の全体が荷台Bからはみ出すことがないようにし
ている。
【0018】枠台1の内部には、重量物Cを配置し得る
かなりの広さの空所13が形成されている。この空所1
3は、図2に示すように左右内幅D3が1800〜1900mm
で、前後長さD4が3300〜3500mm程度の大面積を有して
いる。尚、枠台1としては、各側辺フレーム11,11
の先端部間に別の連結フレームを連結して、平面視にお
いて四角形にすることもできるが、その場合は該連結フ
レームを取外し可能にするとよい。
【0019】持ち上げ装置2は、左右一対のアーム2
1,21と、該各アーム21,21を起伏せしめる一対
の起伏シリンダ25,25を有している。尚、この持ち
上げ装置2のアーム21を便宜上、第1アームと称す
る。各第1アーム21,21は、3200〜3300mm程度の長
さを有し、その各基端部を枠台1における前端部の左右
各端部にそれぞれ軸23,23で枢着している。又、各
第1アーム21,21間には、その基端部寄り位置に補
強材22が介設されている。起伏シリンダ25は、油圧
駆動式のものが採用されている。この各起伏シリンダ2
5,25は、それぞれ側辺フレーム11と第1アーム2
1間に介設されており、起伏シリンダ25の最縮小状態
では図1に示すように第1アーム21が角度15°程度
まで倒され、起伏シリンダ25の最伸長状態では図4及
び図5に示すように第1アーム21が角度45°程度ま
で起されるようになっている。
【0020】立起し装置3は、左右一対のアーム31,
31と、該各アーム31,31を鉛直面内で回動せしめ
る一対の回動シリンダ35,35を有している。尚、こ
の立起し装置3のアーム31を便宜上、第2アームと称
する。この各第2アーム31,31は、2300〜2500mm程
度の長さを有し、その長さ方向中間部(上端寄り中間
部)を上記各第1アーム21,21の上端部にそれぞれ
軸32,32で枢着している。この軸32は、重量物C
を立起すときの回動中心となるものである。回動シリン
ダ35は、油圧駆動式のものが採用されている。この各
回動シリンダ35,35は、それぞれ第1アーム21の
中間部と第2アーム31の先端部(上端部)間に介設さ
れており、回動シリンダ35の最伸長状態では図1に示
すように第1アーム21に対する第2アーム31の角度
が12〜13°程度と小さくなり、回動シリンダ35の
最縮小状態では図6に示すように第1アーム21に対す
る第2アーム31の角度が85〜90°程度まで大きく
なるようになっている。
【0021】重量物Cを保持するサポートは、重量物C
の隅角部の2面(下面と側面)に跨がって当てがわれる
角部サポート4と、重量物Cの下面に当てがわれる下面
サポート5を有している。角部サポート4及び下面サポ
ート5は、それぞれ両第2アーム31,31間の間隔と
ほぼ同長さを有している。角部サポート4は、その長さ
方向各端部を各第2アーム31,31の下端部にそれぞ
れピン41,41で連結して装着される。又、この角部
サポート4は、各ピン41,41を抜き外すと各第2ア
ーム31,31から離脱させることができる。下面サポ
ート5は、その長さ方向各端部を各第2アーム31,3
1の上端部からそれぞれロープ51で吊下げて支持して
おり、この下面サポート5もロープ51を外すことによ
って離脱させ得るようになっている。
【0022】各第2アーム31,31の上端部には、重
量物Cを縛るための縛りロープ6の各端部を係止する穴
33が形成されている。
【0023】この第1実施形態の重量物姿勢変更装置Z
1は、次のようにして使用される。即ち、この重量物姿
勢変更装置Z1は、各サポート4,5をそれぞれ所定位
置に取付け、第1アーム21を図1に示すように倒伏さ
せた状態に維持させておく。そして、組立工場において
完成させた重量物Cは、図1〜図3に示すように横倒し
姿勢で両サポート4,5上に載せた後、重量物Cの上部
を縛りロープ6で各第2アーム31,31に縛りつけ
る。この状態では、重量物Cが2つのサポート4,5と
縛りロープ6とで保持されているので、図5に示すよう
に重量物Cを立起しても安定よく支持できる。
【0024】次に、図1〜図3に示すように、重量物C
を載せた重量物姿勢変更装置Z1ごと適宜の揚重装置で
搬送車両Aの荷台B上に積載する。この状態では、重量
物Cが横倒しとなっているので、荷高さを低くでき、運
送時の荷高さ制限の問題をクリヤできるとともに、積み
荷の姿勢が安定する。そして、このまま搬送車両Aで設
置工場まで搬送し、適宜の揚重装置で重量物姿勢変更装
置ごと重量物Cを設置場所に降ろす。尚、搬送車両Aを
据え付け場所まで乗り入れることができない場合には、
枠台1の下面にコロ台車を配置して、重量物姿勢変更装
置ごと重量物を据え付け場所まで移動させることができ
る。
【0025】次に、図4に示すように、持ち上げ装置2
の起伏シリンダ25を伸長させて重量物Cを所定高さま
で持ち上げる。この持ち上げ高さは、符号32の軸を中
心にして第2アーム31及び重量物Cを回動させたとき
に、それらの最下端部(例えば角部サポート4)が地面
に接触しない高さまで持ち上げられる。
【0026】次に、図5に示すように、立起し装置3の
回動シリンダ35を縮小させて、重量物Cをほぼ鉛直姿
勢まで立起す。このとき、重量物Cの設置位置に台木
7,7を置いておくとよい。
【0027】次に、起伏シリンダ25と回動シリンダ3
5とを少しづつ交互に縮小させて、重量物Cを鉛直姿勢
に保ちながら該重量物Cを台木7,7上に着座させる。
この状態では、角部サポート4は地面から離間してい
る。
【0028】続いて、縛りロープ6を外し、ロープ51
(両側にある)を解いて下面サポート5を外し、ピン4
1(両側にある)を抜いて角部サポート4を外した後、
図7に示すように重量物姿勢変更装置Z1を重量物据え
付け位置から水平方向に抜き外すと、重量物Cの据え付
け作業が完了する。尚、抜き外した重量物姿勢変更装置
1は、搬送車両Aに載せて持ち帰る。
【0029】このように、第1実施形態の重量物姿勢変
更装置Z1では、枠台1に取付けた持ち上げ装置2と立
起し装置3とによって、重量物Cを横倒し姿勢から使用
姿勢まで立起すことができ、その間に人力による作業が
不要となる。従って、重量物Cの設置作業が簡単とな
り、しかも安全に行える。又、この重量物姿勢変更装置
では、持ち上げ装置2と立起し装置3とが枠台1に一体
に組付けられているので、重量物姿勢変更装置Z1の取
り扱いが簡単となる。
【0030】次に、図8〜図19に示す第2実施形態の
重量物姿勢変更装置Z2について説明する。この第2実
施形態の重量物姿勢変更装置Z2は、図8〜図10に示
すように、平面視においてコ形の枠台1と、該枠台1を
昇降させる持ち上げ装置2となる4基のジャッキ61,
61・・と、立起し装置3と、2つのサポート4,5
(角部サポート4と下面サポート5)とを有して構成さ
れている。
【0031】この第2実施形態の重量物姿勢変更装置Z
2において、枠台1は基本的に第1実施形態のものと同
様である。
【0032】持ち上げ装置2となる各ジャッキ61,6
1・・は、符号61″で示すように、油圧シリンダによ
って上下に伸縮可能となっている。この各ジャッキ6
1,61・・は、枠台1の4隅にそれぞれ連結台63を
介して取付けられている。各連結台63,63・・は、
ジャッキ61の中間高さ位置よりやや下方位置に取付け
られている。各ジャッキ61,61・・の伸縮ストロー
クは、各ジャッキ61,61・・を最縮小させたときに
接地板62が各サポート4,5の下面より高位置とな
り、且つ該ジャッキ61,61・・を最伸長させた状態
では図15に示すようにサポート4,5で保持させた重
量物C(角部サポート4)を地面に接触させることなく
立起し姿勢まで回転させ得るように設定されている。
【0033】又、各ジャッキ61,61・・の連結台6
3,63・・は、枠台1に対してそれぞれ軸64,64
・・で枢着されている。そして、各ジャッキ61,61
・・は、図8〜図10に実線図示するように枠台1の左
右各外方に突出させた外方突出位置と、図8〜図10に
鎖線図示(符号61′)するように枠台1の前後各内方
に格納させた内方格納位置との角度90°の範囲で水平
方向に枢動し得るようにしている。又、各ジャッキ6
1,61・・を枠台1の外方に突出させた状態では、図
9及び図10に示すように、左右に対向配置された2基
のジャッキ61,61の内面間の間隔E1が搬送車両A
の荷台幅B1より大きくなるようにしている(例えば荷
台幅B1が2500mmである場合にジャッキ内面間の間隔E1
が2800〜2900mmとなる)。他方、各ジャッキ61,61
を枠台1の内方側に格納させた状態では、左右に対向配
置された2基のジャッキ61,61の外面間の間隔E2
が荷台幅B1より小さくなるようにしている(例えば荷
台幅B1が2500mmである場合にジャッキ外面間の間隔E2
が2300〜2400mmとなる)。
【0034】立起し装置3は、第1実施形態のものと同
様に、左右一対のアーム31,31と、該各アーム3
1,31を前後に回動させる一対の回動シリンダ35,
35とを有している。各アーム31,31は、その各上
端部寄り位置を枠台1の各側辺フレーム11,11上に
軸32,32で枢着している。又、各回動シリンダ3
5,35は、枠台1の側辺フレーム11,11(連結フ
レーム12寄り位置)とアーム31,31の先端部との
間に介設している。尚、各アーム31,31の上端部に
は、重量物Cを縛るための縛りロープ6の各端部を係止
する穴33が形成されている。
【0035】角部サポート4は、その長さ方向各端部を
立起し装置3の各アーム31,31の下端部にそれぞれ
ピン41,41で着脱自在に連結して装着される。下面
サポート5は、その長さ方向各端部を各アーム31,3
1の上端部に支持された連結アーム52の下端部にピン
42,42で着脱自在に連結して装着される。尚、角部
サポート4及び下面サポート5の構造は、第1実施形態
のものと同様である。そして、角部サポート4及び下面
サポート5は、それぞれ両端部を連結している各ピン4
1,42(一対づつある)を抜き外すと離脱させること
ができる。
【0036】各連結アーム52,52の下端部と立起し
装置3の各アーム31,31の下端部とは、それぞれロ
ッド53で連結されている。
【0037】この第2実施形態の重量物姿勢変更装置Z
2は、ジャッキ61からなる持ち上げ装置2によって枠
台1及び立起し装置3を自力で昇降させることができる
ようになっている。そして、この重量物姿勢変更装置Z
2は、次のようにして使用される。まず、重量物組立工
場内の重量物Cの近傍位置に、図11に示すように各ジ
ャッキ61,61・・を縮小させ且つ両サポート4,5
の下部にそれぞれコロ台車8,8を配置した状態で、適
宜の揚重装置で各サポート4,5上に重量物Cを横倒し
状態で載せ、縛りロープ6で重量物Cを縛って固定す
る。尚、この状態では、重量物Cが2つのサポート4,
5と縛りロープ6とで保持されているので、図15に示
すように重量物Cを立起しても安定よく支持できる。そ
して、搬送車両Aが重量物組立位置まで乗り込めない場
合は、図11の状態で、重量物Cを載せた重量物姿勢変
更装置Z2を適宜の牽引装置により組立工場の出入口ま
で牽引する。
【0038】次に、図12に示すように、各ジャッキ6
1,61・・をそれぞれ外方突出位置に回動させた状態
(図10の実線図示状態)で、該各ジャッキ61,61
・・を伸長させて昇降部分(枠台1、立起し装置3、各
サポート4,5、及び重量物C)の最下位置となる各サ
ポート4,5の下面高さを搬送車両Aの荷台B上面より
やや高位置まで持ち上げる。この状態では、図9に示す
ように左右に対向配置された各ジャッキ61,61の内
面間の間隔E1が荷台幅B1より大きくなっている。そし
て、搬送車両Aを後進させて荷台Bを左右の各ジャッキ
61,61間から昇降部分の下方(サポート4,5の下
方)の所定位置にもぐり込ませる。
【0039】次に、図13に示すように、各ジャッキ6
1,61・・を縮小させて重量物Cを載せた重量物姿勢
変更装置Z2ごと荷台B上に積載した後、各ジャッキ6
1,61・・を内方格納位置に格納しておく。この状態
では、図9の符号61′で示すように左右に対向配置さ
れた各ジャッキ61,61の外面間の間隔E2が荷台幅
1より小さくなっており、重量物姿勢変更装置Z2が荷
台Bからはみ出すことがない。又、この状態では、重量
物Cが横倒しとなっているので、荷高さを低くでき、運
送時の荷高さ制限の問題をクリヤできるとともに、積み
荷の姿勢が安定する。
【0040】次に、図13の状態で、搬送車両Aを走行
させて、設置工場まで搬送し、該設置工場の出入口で、
図11及び図12の積載作業と逆順序で重量物Cを載せ
たままの重量物姿勢変更装置Z2を降ろす。そして、図
11の状態で、適宜の牽引装置により据え付け場所まで
牽引する。尚、搬送車両Aを工場内の据え付け場所まで
乗り入れることができる場合には、その据え付け場合ま
で乗り入れて荷物を降ろすとよい。
【0041】次に、据え付け場所において、図11の状
態から図15に示すように、各ジャッキ61,61・・
を伸長させて、昇降部分を所定高さまで持ち上げた後、
立起し装置3の回動シリンダ35を縮小させて、重量物
Cを鉛直姿勢まで立起す。このとき、重量物Cの据え付
け位置に台木7,7を置いておくとよい。
【0042】次に、図16に示すように、各ジャッキ6
1,61・・を縮小させて、重量物Cの下面を台木7,
7上に着座させる。このとき、各ジャッキ61,61・
・の接地板62の下方にコロ台車8を配置しておく。
尚、重量物Cの下面が台木7,7上に着座した状態で
は、角部サポート4は地面から離間している。
【0043】次に、図16の状態から図17に示すよう
に、各ジャッキ61,61・・を各接地板62.62・
・がコロ台車8上に接触するまで伸長させ(この状態で
は重量物Cの重量は台木7,7で支持されている)、縛
りロープ6を外し、下面サポート5及び角部サポート4
をそれぞれ外した後、重量物姿勢変更装置Z2をコロ台
車8,8に載せて重量物据え付け位置から水平方向に抜
き外すと、重量物Cの据え付け作業が完了する。
【0044】そして、抜き外した重量物姿勢変更装置Z
2は、設置工場の出入口まで移動させ、図18に示す状
態を経て、図19に示すように、ジャッキ61,61・
・により自力で搬送車両Aの荷台B上に載せることがで
きる。このとき、各ジャッキ61,61・・は図19に
符号61′で示すように内方に格納する。
【0045】このように、第2実施形態の重量物姿勢変
更装置Z2では、枠台1に取付けた持ち上げ装置2と立
起し装置3とによって、重量物Cを横倒し姿勢から使用
姿勢まで立起すことができ、その間に人力による作業が
不要となる。従って、重量物Cの設置作業が簡単とな
り、しかも安全に行える。又、持ち上げ装置2と立起し
装置3とが枠台1に一体に組付けられているので、重量
物姿勢変更装置Z2の取り扱いが簡単となる。さらに、
この第2実施形態の重量物姿勢変更装置Z2では、持ち
上げ装置2として4基のジャッキ61,61・・を使用
し、該各ジャッキ61,61・・によって重量物Cを載
せた重量物姿勢変更装置Z2を自力で搬送車両Aの荷台
B上に載せ降ろしできるようになっているので、その載
せ降ろし作業時に特別に揚重装置が不要となる。又、各
ジャッキ61,61・・は、搬送車両Aの荷台B上にお
いて、それぞれ荷台幅B1からはみ出さない位置に格納
できるので、搬送車両Aによる搬送時に重量物姿勢変更
装置Z2全体が荷台Bからはみ出さなくなる。
【0046】
【発明の効果】このように、本願発明の重量物姿勢変更
装置Z1,Z2では、枠台1に取付けた持ち上げ装置2と
立起し装置3とによって、重量物Cを横倒し姿勢から使
用姿勢まで立起すことができ、その間に人力による作業
が不要となるので、重量物Cの設置作業が簡単となり、
しかも安全に行えるという効果がある。又、持ち上げ装
置2と立起し装置3とが枠台1に一体に組付けられてい
るので、重量物姿勢変更装置Z1,Z2の取り扱いが簡単
となるという効果もある。
【0047】又、本願の第2発明のように、持ち上げ装
置2として4基のジャッキ61,61・・を使用する
と、該各ジャッキ61,61・・によって重量物Cを載
せた重量物姿勢変更装置Z2を自力で搬送車両Aの荷台
B上に載せ降ろしできるようになり、その載せ降ろし作
業時に特別に揚重装置が不要となって設備コストを低減
できるという効果がある。
【0048】さらに、本願の第3発明のように、各ジャ
ッキ61,61・・を、搬送車両Aの荷台B上におい
て、それぞれ荷台幅B1からはみ出さない位置に格納で
きるようにすると、搬送車両Aによる搬送時に重量物姿
勢変更装置Z2全体が荷台Bからはみ出さなくなり、コ
ンパクトに積載できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1実施形態の重量物姿勢変更装置の側
面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1の重量物姿勢変更装置の使用状態(持ち上
げ状態)図である。
【図5】図4からの状態変化図である。
【図6】図5からの状態変化図である。
【図7】図6からの状態変化図である。
【図8】本願の第2実施形態の重量物姿勢変更装置の側
面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図8の右側面図である。
【図11】図8の重量物姿勢変更装置の使用状態図であ
る。
【図12】図11からの状態変化図である。
【図13】図12からの状態変化図である。
【図14】図13からの状態変化図である。
【図15】図14からの状態変化図である。
【図16】図15からの状態変化図である。
【図17】図16からの状態変化図である。
【図18】図17からの状態変化図である。
【図19】図18からの状態変化図である。
【図20】従来の重量物立起し作業の工程図である。
【符号の説明】
1は枠台、2は持ち上げ装置、3は立起し装置、4はサ
ポート(角部サポート)、5はサポート(下面サポー
ト)、6は縛りロープ、13は空所、21は持ち上げ装
置のアーム、25は持ち上げ装置の起伏シリンダ、31
は立起し装置のアーム、35は立起し装置の回動シリン
ダ、61はジャッキ、Aは搬送車両、Bは荷台である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用状態において横幅より高さが大きい
    大型の重量物(C)を横倒し状態から立起して設置する
    ための重量物姿勢変更装置であって、内部に前記重量物
    (C)を配置し得る大面積の空所(13)を有する枠台
    (1)と、前記重量物(C)を保持し得るサポート
    (4,5)と、該サポート(4,5)に保持された重量
    物(C)を空中で回転せさ得る高さまで持ち上げる持ち
    上げ装置(2)と、所定高さまで持ち上げた重量物
    (C)を立起し姿勢まで回動させる立起し装置(3)と
    を備えているとともに、前記持ち上げ装置(2)と前記
    立起し装置(3)とを前記枠台(1)上に装着して一体
    に形成したことを特徴とする重量物姿勢変更装置。
  2. 【請求項2】 持ち上げ装置(2)として、枠台(1)
    の4隅に取付けられていて該枠台(1)を昇降させ得る
    4基のジャッキ(61,61・・)を使用するととも
    に、該各ジャッキ(61,61・・)における左右に対
    向配置された2基のジャッキ(61,61)の内面間の
    間隔(E1)を搬送車両(A)の荷台幅(B1)より大き
    くしたことを特徴とする請求項1に記載の重量物姿勢変
    更装置。
  3. 【請求項3】 各ジャッキ(61,61・・)を、枠台
    (1)に対して、左右に対向配置された2基のジャッキ
    (61,61)の内面間の間隔(E1)が搬送車両
    (A)の荷台幅(B1)より大きくなる外方突出位置
    と、該2基のジャッキ(61,61)の外面間の間隔
    (E2)が該荷台幅(B1)より小さくなる内方格納位置
    との間で変位せしめ得るように取付けたことを特徴とす
    る請求項2に記載の重量物姿勢変更装置。
JP23535095A 1995-09-13 1995-09-13 重量物姿勢変更装置 Expired - Lifetime JP2666906B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23535095A JP2666906B2 (ja) 1995-09-13 1995-09-13 重量物姿勢変更装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23535095A JP2666906B2 (ja) 1995-09-13 1995-09-13 重量物姿勢変更装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0977500A true JPH0977500A (ja) 1997-03-25
JP2666906B2 JP2666906B2 (ja) 1997-10-22

Family

ID=16984793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23535095A Expired - Lifetime JP2666906B2 (ja) 1995-09-13 1995-09-13 重量物姿勢変更装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2666906B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104495716A (zh) * 2014-12-27 2015-04-08 蚌埠玻璃工业设计研究院 一种超薄平板玻璃箱翻转装置
CN110820577A (zh) * 2019-11-14 2020-02-21 李诺 冻土路段公路桥梁施工智能支撑系统及其施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104495716A (zh) * 2014-12-27 2015-04-08 蚌埠玻璃工业设计研究院 一种超薄平板玻璃箱翻转装置
CN110820577A (zh) * 2019-11-14 2020-02-21 李诺 冻土路段公路桥梁施工智能支撑系统及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2666906B2 (ja) 1997-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW553858B (en) Container handling apparatus or cradle
JP2005525278A (ja) コンテナ取扱いシステム
US3513997A (en) Transporter for crates
JPH05294412A (ja) 回転ラック装置
JP2666906B2 (ja) 重量物姿勢変更装置
US5551831A (en) Method and apparatus for elevating a cargo container chassis for storage
US5356262A (en) High efficiency material handling and transportation system
JPH07251936A (ja) 荷の積み降ろし装置
WO2022002936A1 (en) Trailer system, method for transporting an object by a trailer system and trailer jack system
JP3312077B2 (ja) 曲面屋根用揚重設備
JP3629092B2 (ja) コンテナ格納庫のコンテナ搬出入設備
FI90956C (fi) Nostettava ja laskettava perävaunu
JPH08216772A (ja) 電柱運搬車
JP6746207B2 (ja) 杭打機及び杭打機の積載方法
CN212685367U (zh) 随车起重运输车后翻转平台
CN111891934B (zh) 一种跨运车
JPH05170061A (ja) 高所移動可能な車輌
AU761168B2 (en) Container handling apparatus or cradle
CN214399669U (zh) 一种多功能平衡运输车
JP2002167167A (ja) 自走式門型コンテナクレーン
JP2002362213A (ja) 車両用荷役装置
JP3148740B2 (ja) コンテナ専用車、コンテナおよびその積降ろし方法
JP3171748B2 (ja) コンテナ積替え装置を備えた車輌
JPH05338745A (ja) トレーラシャーシ格納設備
JP3315601B2 (ja) 運搬車両