JPH0977283A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

Info

Publication number
JPH0977283A
JPH0977283A JP23008895A JP23008895A JPH0977283A JP H0977283 A JPH0977283 A JP H0977283A JP 23008895 A JP23008895 A JP 23008895A JP 23008895 A JP23008895 A JP 23008895A JP H0977283 A JPH0977283 A JP H0977283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
rotation
paper
roller
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23008895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kato
浩幸 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP23008895A priority Critical patent/JPH0977283A/ja
Publication of JPH0977283A publication Critical patent/JPH0977283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ローラの回転を、遊星歯車機構を介して
給紙ローラに伝達するものにおいて、遊星歯車機構を支
持する揺動フレームや給紙ローラを小さくし、装置を小
型に構成する。 【解決手段】 搬送ローラの歯車139に太陽歯車14
1が噛合し、その太陽歯車と同軸上にある揺動フレーム
143に、太陽歯車と噛合する2個の遊星歯車145,
147を支持している。給紙ローラ95の歯車151
は、遊星歯車145と噛合する歯車部151bと、遊星
歯車147と歯車153を介して噛合する歯車部151
cとを、回転軸線方向に並べて有する。歯車部151c
は一部の歯を切り欠いた切欠部151aを有する。先ず
遊星歯車145が歯車部151bと噛合する方向に太陽
歯車141が回転する。切欠部151aが遊星歯車14
5を越える位置まで歯車151を回転した後、太陽歯車
141を逆回転して遊星歯車147が歯車153を介し
て歯車部151cを回転する。切欠部151aが歯車1
53と対向すると、給紙ローラ95が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給紙ローラおよび搬
送ローラを介して用紙を給紙する給紙装置に関し、詳し
くは、搬送ローラが正逆両方向に回転可能な給紙装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、給紙ローラの回転により用紙
保持台から用紙を送り出し、該送り出し方向とは逆方向
に用紙を搬送するよう逆回転している搬送ローラに上記
用紙の先端を突き当て、その後、上記搬送ローラを上記
送り出し方向と同方向に用紙を搬送するように正回転さ
せて上記用紙を搬送する給紙装置が知られている。この
種の給紙装置では、逆回転している搬送ローラに用紙先
端を突き当てることによりその用紙先端を位置決めした
り、搬送ローラの回転軸と平行に揃えることができる。
そして、その後、搬送ローラを正回転させることによ
り、用紙を正常な角度で搬送することができる。
【0003】また、このような給紙ローラおよび搬送ロ
ーラの回転を、一つの駆動源を用いて実行する装置とし
て、例えば、次のような構成が考えられている。すなわ
ち、搬送ローラと連動して回転する第1歯車と、第1歯
車の回転軸を中心に揺動自在に設けられた揺動フレーム
と、揺動フレームの一端に設けられ第1歯車と噛合する
第2歯車と、揺動フレームの他端に設けられ第1歯車と
噛合する第3歯車と、搬送ローラの逆回転に伴う第1歯
車の回転に応じて揺動フレームがその回転方向に揺動し
たとき、第2歯車の回転が直接伝達されて給紙ローラを
用紙の送り出し方向に回転させると共に、搬送ローラの
正回転に伴う第1歯車の回転に応じて揺動フレームがそ
の回転方向に揺動したとき、上記第3歯車の回転が奇数
個の歯車を介して伝達されて給紙ローラを用紙の送り出
し方向に回転させる第4歯車と、を備えた給紙装置の構
成がそれである。
【0004】このように構成された給紙装置では、搬送
ローラの逆回転時には第1歯車→第2歯車→第4歯車の
順で回転力が伝達され、搬送ローラの正回転時には第1
歯車→第3歯車→奇数個の歯車→第4歯車の順で回転力
が伝達される。このため、搬送ローラの回転方向に関わ
らず、給紙ローラを常に用紙の送り出し方向に回転させ
ることができる。
【0005】更に、この種の装置では、搬送ローラが正
回転を続けても、給紙ローラが一回転で停止するよう
に、次のように構成することが考えられている。すなわ
ち、第4歯車に切欠部を設けて、第4歯車が一回転した
とき第3歯車からの回転の伝達を中断することが考えら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
第4歯車に切欠部を設けた場合、当初第2歯車が第4歯
車に噛合して用紙を用紙保持台から送り出し、切欠部が
第2歯車とが対向する(回転力が伝達されなくなる)前
に、搬送ローラの回転方向を逆回転から正回転に切り換
え、第3歯車を第4歯車に噛合させて給紙ローラの回転
を継続しなければならない。しかも、回転方向を切り換
える前に、用紙の先端が搬送ローラに突き当たっている
必要がある。つまり、用紙保持台から送り出した用紙が
搬送ローラに突き当たるまでの第4歯車の回転角度(角
度Aという)が、停止状態から切欠部が上記第2歯車と
対向する角度までの第4歯車の回転角度(角度Bとい
う)よりも小さくなければならない。角度Aはすなわち
給紙ローラの回転角度であるから、給紙ローラの半径を
充分大きくしたり、角度Bを大きくするために、第2歯
車と第3歯車とを充分離すように揺動フレームを大きく
する必要があり、装置が大型化する欠点がある。
【0007】そこで、本発明は、給紙ローラや揺動フレ
ームを大きくすることなく、用紙保持台から搬送ローラ
まで用紙を送り出すことができるようにするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達するためになされた請求項1記載の発明は、給紙
ローラの回転により用紙保持台から用紙を送り出し、該
送り出し方向とは逆方向に用紙を搬送するよう逆回転し
ている搬送ローラに上記用紙の先端を突き当て、その
後、上記搬送ローラを上記送り出し方向と同方向に用紙
を搬送するように正回転させて上記用紙を搬送する給紙
装置において、上記搬送ローラと連動して回転する第1
歯車と、該第1歯車の回転軸を中心に揺動自在に設けら
れた揺動フレームと、該揺動フレームの一端に設けら
れ、上記第1歯車と噛合する第2歯車と、上記揺動フレ
ームの他端に設けられ、上記第1歯車と噛合する第3歯
車と、上記搬送ローラの逆回転に伴う上記第1歯車の回
転に応じて、上記揺動フレームが該第1歯車の回転方向
に揺動したとき、上記第2歯車の回転が伝達されて上記
給紙ローラを上記用紙の送り出し方向に回転させる第4
歯車と、該第4歯車と同軸上でかつ一体回転可能に設け
られ、上記搬送ローラの正回転に伴う上記第1歯車の回
転に応じて、上記揺動フレームが該第1歯車の回転方向
に揺動したとき、上記第3歯車の回転が伝達されて上記
給紙ローラを上記用紙の送り出し方向に回転させる第5
歯車と、を備え、上記第4歯車が、少なくとも上記保持
台から送り出した用紙が上記搬送ローラに突き当たるま
で、上記第2歯車の回転が伝達される歯を有し、上記第
5歯車が、少なくとも上記用紙が上記搬送ローラに突き
当たった後上記第3歯車の回転が伝達される歯を有する
と共に、上記第3歯車で所定角度回転したとき上記第3
歯車からの回転の伝達を中断し、上記第5歯車を停止す
る切欠部を有し、上記用紙保持台から送り出した用紙が
上記搬送ローラに突き当たるまでの上記第4および第5
歯車の回転角度が、上記停止位置から上記切欠部が上記
第2歯車に最接近する角度までの上記第4および第5歯
車の回転角度と同じかそれより大きく形成されたことを
特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、上記第3歯車と上
記第5歯車との間には、上記第2歯車と上記第4歯車と
の間よりも、奇数個多い歯車が介在して構成されたこと
を特徴とする請求項1記載の給紙装置を要旨としてい
る。請求項3記載の発明は、上記第4歯車と上記第5歯
車とが一体に製作されたものであることを特徴とする請
求項1または2記載の給紙装置を要旨としている。
【0010】請求項4記載の発明は、インクジェットプ
リンタに使用されたことを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の給紙装置を要旨としている。このように
構成された請求項1記載の発明では、搬送ローラの逆回
転時には、第1歯車の回転が第2歯車を経由して第4歯
車に伝達され、給紙ローラを用紙の送り出し方向に回転
させる。また、搬送ローラの正回転時には、第1歯車の
回転が第3歯車を経由して第5歯車に伝達され、給紙ロ
ーラを用紙の送り出し方向に回転させる。このため、搬
送ローラの回転方向に関わらず、給紙ローラを常に用紙
の送り出し方向に回転させることができる。また、第5
歯車は第4歯車と同軸上でかつ一体回転可能に設けられ
ているので、第5歯車を設けたことによる装置の大型化
も殆どない。
【0011】更に、第4歯車は、少なくとも上記保持台
から送り出した用紙が搬送ローラに突き当たるまで、第
2歯車の回転が伝達される歯を有し、第5歯車は、少な
くとも用紙が搬送ローラに突き当たった後第3歯車の回
転が伝達される歯を有している。このため、給紙ローラ
により用紙保持台から用紙を送り出して逆回転している
搬送ローラにその用紙の先端を突き当て、その後、搬送
ローラを正回転させて上記用紙を搬送することができ
る。また、第5歯車は、上記第3歯車で所定角度回転し
たとき上記第3歯車からの回転の伝達を中断し、上記第
5歯車を停止する切欠部を有している。このため、搬送
ローラが正回転を続けても第5歯車を停止させ、給紙ロ
ーラの回転を中断することができる。
【0012】ここで、本発明では、用紙保持台から送り
出した用紙が搬送ローラに突き当たるまでの第4および
第5歯車の回転角度を、切欠部が停止位置から第2歯車
に最接近するまでの第4および第5歯車の回転角度と同
じかそれよりも大きく形成している。つまり、第2歯車
が第4歯車を回転するとき、第5歯車の切欠部が第2歯
車に最接近するかそれを越えて、回転することで、用紙
を搬送ローラに突き当てる。従って、第2歯車による第
4歯車の回転角度が大きくなり、小さい半径の給紙ロー
ラでも所定の送り量を確保できる。また、従来のように
第2歯車が切欠部と対向しないよう第2歯車と第3歯車
とを離す必要がないから、揺動フレームを小さくでき、
給紙装置を良好に小型化することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、第3歯車と第5歯車との間に、第2歯車と第
4歯車との間よりも奇数個多い歯車が介在したことを特
徴としている。このため、第2,第3歯車と第4,第5
歯車とをきわめて簡単な構成によって各々接続すること
ができる。従って、請求項1記載の発明の効果に加え
て、給紙装置を一層良好に小型化することができるとい
った効果が生じる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成に加え、第4歯車と第5歯車とが一体に製作
されたものであることを特徴としている。このため、第
4歯車と第5歯車とが一つの部品となる。従って、請求
項1または2記載の発明の効果に加えて、部品点数およ
び工程数を減少させて、装置の製造コストを低減するこ
とができるといった効果が生じる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の構成に加え、インクジェットプリンタに
使用されたことを特徴としている。インクジェットプリ
ンタでは、一般の画像形成装置に比べて、小型の本体な
がら高解像度の画像形成が要求され、処理すべきデータ
量が増大する傾向がある。このため、給紙ローラ,搬送
ローラを個々に制御するのではなく、前述のように、揺
動フレームや切欠部を用いた機械的構成により給紙ロー
ラの回転を簡単に制御することの必要性が一層高くな
る。また、インクジェットプリンタでは、記録ヘッドの
メンテナンス機構など独特の機構を設ける必要があり、
給紙装置の小型化が一層切に望まれている。従って本発
明では、請求項1〜3のいずれかに記載の効果が一層顕
著になる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明が適用されたインクジ
ェットプリンタ(以下、単にプリンタという)1の構成
を表す断面図である。図1に示すように、プリンタ1の
外装は、ベースフレーム20とそのベースフレーム20
の上方を覆うカバーフレーム40とから構成される。プ
リンタ1の前面(図中右側)には、用紙挿入用開口60
が、上面には用紙排出用開口61が、それぞれ形成さ
れ、その両開口60,61間に、プリンタ1内を傾斜状
に貫通するほぼ平坦な用紙通路62が形成されている。
用紙通路62の両側には、記録ヘッド70と搬送装置8
0とが配設され、用紙挿入用開口60から手差しで用紙
通路62に挿入された用紙Pは、記録ヘッド70によっ
て表面に画像を形成されつつ、搬送装置80により用紙
排出用開口61へ搬送される。また、プリンタ1では、
用紙通路62の後方に配設された自動給紙装置90から
の用紙Pも搬送装置80へ供給され、同様に画像形成が
なされる。
【0017】記録ヘッド70は、用紙Pにインクを噴射
することにより画像を形成する周知のインクジェット式
ヘッドで、キャリッジユニット71に支持されている。
キャリッジユニット71では、記録ヘッド70を搭載し
たキャリッジ73がガイドバー74,75に沿って移動
可能に構成されている。また、搬送装置80は、用紙挿
入用開口60または自動給紙装置90から供給された用
紙Pを記録ヘッド70との対向位置に向けて搬送するロ
ーラ81と、そのローラ81に当接する従動ローラ8
4,87とを備えている。一方の従動ローラ87はロー
ラ81の下側に位置し、自動給紙装置90から供給され
た用紙Pをローラ81との間に挟んで搬送する。他方の
従動ローラ84は、記録ヘッド70に近接して位置し、
用紙挿入用開口60、自動給紙装置90から供給された
用紙Pのいずれもローラ81との間に挟んで搬送する。
従動ローラ84は、バネ83によりローラ81方向に付
勢されたレバー82の先端に支持されている。
【0018】記録ヘッド70より下流の用紙通路62に
は、排紙ローラ85,86が配設され、この排紙ローラ
85,86により、画像形成済みの用紙Pが、ベースフ
レーム20上面に設けた受け部35に排出される。自動
給紙装置90は、ベースフレーム20の後部上面に形成
された固定座24に着脱自在な用紙カセット91と、そ
の用紙カセット91内に揺動自在に設けられた用紙保持
台93と、用紙保持台93上に積層保持された用紙Pを
ベースフレーム20上面に設けたガイド面23に沿って
ローラ81,87まで搬送する給紙ローラ95とを備え
ており、用紙保持台93はバネ97により給紙ローラ9
5方向に付勢されている。給紙ローラ95は一本の弦に
沿って切り欠かれた平面部95aと円柱面に沿った円弧
部95bとを円周方向に有する。また、ガイド面23と
用紙通路62の下面を規定するガイド面21との間に
は、ローラ81の外周に沿って凹面状に湾曲したガイド
面22が配設され、ローラ81は、自動給紙装置90か
ら供給された用紙Pをこのガイド面22に沿って搬送す
る。
【0019】次に、ローラ81,排紙ローラ85,およ
び給紙ローラ95の駆動機構について詳述する。図2
は、上記各ローラ81,85,95の駆動機構の構成を
表す説明図である。図2に示すように、ベースフレーム
20の各ガイド面21,22,23の両側面には一対の
サイドフレーム25が配設され、ベースフレーム20と
一対のサイドフレーム25とに囲まれた空間内に正逆両
方向に回転可能なモータ103が設けられている。モー
タ103の回転軸103aは一方のサイドフレーム25
より突出して小径歯車135が固定されている。小径歯
車135は大径歯車137aと噛合し、その大径歯車1
37aは小径歯車137b(以下、区別の必要のないと
きは両者をまとめて歯車137という)と一体成形され
ている。小径歯車137bは、ローラ81と一体に回転
する歯車139と噛合し、その歯車139は太陽歯車1
41と噛合している。
【0020】太陽歯車141の回転軸には、揺動フレー
ム143が揺動自在に設けられ、その揺動フレーム14
3の両端には、共に太陽歯車141と噛合する遊星歯車
145,147が設けられている。このため、揺動フレ
ーム143は、太陽歯車141の回転方向と同一方向に
揺動する。給紙ローラ95には給紙歯車151が一体に
回転するように連結されている。
【0021】ここで、図4に示すように、揺動フレーム
143両端には長さの異なる軸143a,143bがサ
イドフレーム25側に突設され、この軸143a,14
3bに遊星歯車145,147が段違いに(すなわち、
回転軸に沿って互いに変位して)、かつ回転自在に装着
されている。また、給紙歯車151は、遊星歯車147
と噛合する歯車153、および遊星歯車145と別々に
噛合可能な2個の歯車部151b,151cを回転軸線
方向に並べて一体に製作されている。一方の歯車部15
1bは、後述するように少なくとも遊星歯車145によ
って回転する角度範囲だけ歯を有していればよいが、図
面のものでは全周に歯を有している。他方の歯車部15
1cは、一部の歯を切り欠いた切欠部151aを有して
いる。
【0022】給紙歯車の一方の歯車部151bは、揺動
フレーム143の図中左方向(矢印A)(以下、単に左
方向という)への揺動時には遊星歯車145と噛合し、
他方の歯車部151cは、揺動フレーム143の右方向
(矢印Aと反対方向)への揺動時には歯車153を介し
て遊星歯車147と噛合する。更に、太陽歯車141
は、排紙ローラ85と一体に回転する歯車154とも噛
合している。
【0023】図3(A)〜(C)は、給紙歯車151近
傍の歯車機構の構成および動作を表す説明図であり、図
4は、図3(C)の状態における上記歯車機構の構成を
表す下面図である。但し、図4では太陽歯車141を省
略している。図3(A)に示すように、揺動フレーム1
43の遊星歯車147側端縁には、給紙歯車151に向
かって突出した突出部143cが形成され、給紙歯車1
51表面にはピン155が設けられている。ピン155
と突出部143cとは、給紙ローラ95が停止位置(平
面部95aが用紙保持台93と平行に対向する位置)に
配設されたとき、互いに当接し合うように位置決めされ
ている。同時に切欠部151aは、歯車153と対向す
る。
【0024】続いて、このように構成されたプリンタ1
の動作、特に、自動給紙装置90による給紙動作につい
て説明する。先ず、給紙ローラ95の停止時には、給紙
歯車151および揺動フレーム143は図3(A)に示
す位置に配設される。すなわち、ピン155と突出部1
43cとが当接し、歯車153は切欠部151aと対向
している。このため、給紙歯車151には回転力が伝達
されない。
【0025】次に、給紙を開始すると、モータ103は
右回りに回転する。すると、歯車137を介して回転力
が伝達された歯車139はローラ81と一体に右回り
(図2、矢印B)(用紙Pの搬送方向とは逆方向)に回
転(以下、逆回転という)し、この歯車139と噛合す
る太陽歯車141は左回りに回転する。また、太陽歯車
141と噛合する歯車154も排紙ローラ85と一体に
右回り(用紙搬送方向とは逆方向)に回転する。更に、
揺動フレーム143は、太陽歯車141の回転により図
3(B)に示すように左(矢印A)に揺動する。
【0026】すると、ピン155と突出部143cとが
当接しなくなると共に、遊星歯車145と給紙歯車15
1の歯車部151bとが噛合する。このため、太陽歯車
141の回転力が遊星歯車145を介して給紙歯車15
1に伝達され、給紙歯車151は給紙ローラ95と一体
に左回り(用紙送り出し方向)に回転する。従って、用
紙保持台93上の用紙Pがローラ81に向けて送り出さ
れる。ところが、ローラ81は、前述のように用紙搬送
方向とは逆方向に回転しているので、用紙P先端がロー
ラ81,87の接触部に突き当てられる。そして、給紙
ローラ95とローラ81,87との間で用紙Pがたわむ
ことにより、その用紙P先端が位置決めされかつローラ
81の軸と平行になる。
【0027】続いて、モータ103を左回りに回転させ
ると、上記とは逆の回転が歯車137,139,14
1,および154に伝達される。このため、ローラ81
および排紙ローラ85が左回り(矢印Bと反対方向)
(用紙搬送方向)に回転し、ローラ81,87に付き当
てられていた用紙Pを同ローラ81,87間に挟んで記
録ヘッド70と対向する位置へ搬送する。そして用紙P
には記録ヘッド70による画像形成が行われ、受け部3
5に排出される。また、この回転に伴い、太陽歯車14
1が右回りに回転すると共に揺動フレーム143が右
(矢印Aと反対方向)に揺動する。このため、図3
(C)に示すように、遊星歯車147が歯車153を介
して給紙歯車151と噛合して、太陽歯車141の回転
力が伝達され、給紙ローラ95は用紙搬送方向に回転し
続け、ローラ81と共働して用紙Pを搬送する。
【0028】そして、この給紙ローラ95の回転は、ピ
ン155と突出部143cとが互いに当接すると共に歯
車153が切欠部151aと対向するまで、すなわち、
図3(A)の状態となるまで続けられる。この後も、ロ
ーラ81,85は回転を続け、用紙Pの後端部を停止し
ている給紙ローラ95の平面部95aの下を通って引出
しながら、画像形成が行われる。
【0029】このようにインクジェットプリンタ1で
は、給紙歯車151において切欠部151aを有する歯
車部151cを歯車153と対向させ、その切欠部を有
さない歯車部151bを遊星歯車145と対向させてい
る。このため、ローラ81の逆回転に伴って揺動フレー
ム143が左(矢印A)に揺動したとき、遊星歯車14
5が歯車部151bを切欠部151aの位置を越えて回
転させ(図3(B))、給紙ローラ95に大きな角度の
回転を伝達する。それによって用紙Pの先端をローラ8
1,87に突き当てる。つまり、用紙保持台93から送
りだした用紙Pの先端がローラ81に突き当たるまでの
給紙歯車151の回転角度を、上記停止位置(図3
(A))から切欠部151aが遊星歯車145に最接近
するまでの給紙歯車151の回転角度と同じかそれより
大きく形成している。
【0030】従って、遊星歯車145による給紙ローラ
95の回転角度が大きいことで、用紙保持台93からロ
ーラ81,87までの送り出し量を、小さい半径の給紙
ローラ95でも確保できる。また、従来のように遊星歯
車145が切欠部151aと対向することのないよう
に、遊星歯車と歯車153とを離す必要がないから、揺
動フレーム143を小さくでき、装置を小型化すること
ができる。
【0031】なお、上記実施の形態において、ローラ8
1,87が搬送ローラに、太陽歯車141が第1歯車
に、遊星歯車145が第2歯車に、遊星歯車147が第
3歯車に、給紙歯車151の内、歯車部151bが第4
歯車に、給紙歯車151の内、歯車部151cが第5歯
車に、それぞれ相当する。
【0032】また、本発明は上記実施の形態になんら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の態様で実施することができる。例えば、上記実
施の形態では、第4歯車と第5歯車とを一体の給紙歯車
151として構成しているが、これらを別体に構成した
り、互いに径を異ならせたりしてもよい。但し、上記実
施の形態のように、第4歯車と第5歯車とを一体に製作
した場合、第4歯車と第5歯車とが一つの部品となるの
で、部品点数および工程数を減少させて、プリンタ1の
製造コストを低減することができるといった効果が生じ
る。
【0033】更に、本発明は、インクジェットプリンタ
以外の種々の給紙装置にも適用することができる。但
し、一般にインクジェットプリンタでは、他の画像形成
装置に比べて、小型の本体ながら高解像度の画像形成が
要求され、処理すべきデータ量が増大する傾向がある。
このため、給紙ローラ95,ローラ81を個々に制御す
るのではなく、前述のように、揺動フレーム143や切
欠部151aを用いた機械的構成により給紙ローラ95
の回転を簡単に制御することの必要性が一層高くなる。
また、インクジェットプリンタでは、記録ヘッド70の
メンテナンス機構(図示せず)など独特の機構を設ける
必要があり、給紙装置の小型化が一層切に望まれてい
る。従って、上記実施の形態のように、インクジェット
プリンタ1に本発明を適用した場合、その効果が一層顕
著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェットプリンタの
構成を表す断面図である。
【図2】その各種ローラの駆動機構の構成を表す説明図
である。
【図3】その給紙歯車近傍の歯車機構の構成および動作
を表す説明図である。
【図4】その給紙歯車近傍の歯車機構の構成を表す下面
図である。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ 70…記録ヘッド
80…搬送装置 81…ローラ 85,86…排紙ローラ
90…自動給紙装置 91…用紙カセット 93…用紙保持台
95…給紙ローラ 103…モータ 139,153…歯車
141…太陽歯車 143…揺動フレーム 145,147…遊星歯車
151…給紙歯車 151a…切欠部 P…用紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙ローラの回転により用紙保持台から
    用紙を送り出し、該送り出し方向とは逆方向に用紙を搬
    送するよう逆回転している搬送ローラに上記用紙の先端
    を突き当て、その後、上記搬送ローラを上記送り出し方
    向と同方向に用紙を搬送するように正回転させて上記用
    紙を搬送する給紙装置において、 上記搬送ローラと連動して回転する第1歯車と、 該第1歯車の回転軸を中心に揺動自在に設けられた揺動
    フレームと、 該揺動フレームの一端に設けられ、上記第1歯車と噛合
    する第2歯車と、 上記揺動フレームの他端に設けられ、上記第1歯車と噛
    合する第3歯車と、 上記搬送ローラの逆回転に伴う上記第1歯車の回転に応
    じて、上記揺動フレームが該第1歯車の回転方向に揺動
    したとき、上記第2歯車の回転が伝達されて上記給紙ロ
    ーラを上記用紙の送り出し方向に回転させる第4歯車
    と、 該第4歯車と同軸上でかつ一体回転可能に設けられ、上
    記搬送ローラの正回転に伴う上記第1歯車の回転に応じ
    て、上記揺動フレームが該第1歯車の回転方向に揺動し
    たとき、上記第3歯車の回転が伝達されて上記給紙ロー
    ラを上記用紙の送り出し方向に回転させる第5歯車と、 を備え、 上記第4歯車が、少なくとも上記保持台から送り出した
    用紙が上記搬送ローラに突き当たるまで、上記第2歯車
    の回転が伝達される歯を有し、 上記第5歯車が、少なくとも上記用紙が上記搬送ローラ
    に突き当たった後上記第3歯車の回転が伝達される歯を
    有すると共に、上記第3歯車で所定角度回転したとき上
    記第3歯車からの回転の伝達を中断し、上記第5歯車を
    停止する切欠部を有し、 上記用紙保持台から送り出した用紙が上記搬送ローラに
    突き当たるまでの上記第4および第5歯車の回転角度
    が、上記停止位置から上記切欠部が上記第2歯車に最接
    近する角度までの上記第4および第5歯車の回転角度と
    同じかそれより大きく形成されたことを特徴とする給紙
    装置。
  2. 【請求項2】 上記第3歯車と上記第5歯車との間に
    は、上記第2歯車と上記第4歯車との間よりも、奇数個
    多い歯車が介在して構成されたことを特徴とする請求項
    1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 上記第4歯車と上記第5歯車とが一体に
    製作されたものであることを特徴とする請求項1または
    2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 インクジェットプリンタに使用されたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の給紙装
    置。
JP23008895A 1995-09-07 1995-09-07 給紙装置 Pending JPH0977283A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23008895A JPH0977283A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23008895A JPH0977283A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 給紙装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0977283A true JPH0977283A (ja) 1997-03-25

Family

ID=16902365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23008895A Pending JPH0977283A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0977283A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3552830A1 (en) * 2018-04-09 2019-10-16 Fujitsu Component Limited Sheet cassette

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3552830A1 (en) * 2018-04-09 2019-10-16 Fujitsu Component Limited Sheet cassette
KR20190118517A (ko) * 2018-04-09 2019-10-18 후지쯔 콤포넌트 가부시끼가이샤 용지 카세트
CN110356880A (zh) * 2018-04-09 2019-10-22 富士通电子零件有限公司 纸盒
US10968060B2 (en) 2018-04-09 2021-04-06 Fujitsu Component Limited Sheet cassette

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2340939B1 (en) Image recording apparatus
US7934717B2 (en) Sheet transporting device with locking mechanism
JP5768691B2 (ja) 画像形成装置
JPH0971333A (ja) 給紙装置
JPH0977283A (ja) 給紙装置
JP4315081B2 (ja) スイッチバック装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH11282224A (ja) 画像形成装置における歯車式動力伝達装置
JP2003089244A (ja) 画像形成装置の駆動装置および画像形成装置
JP3716492B2 (ja) 給紙装置
JPH10329974A (ja) 用紙搬送機構
JP2013116799A (ja) 画像形成装置
JP2004292167A (ja) 被記録媒体の搬送経路変更装置、両面記録装置、被噴射媒体の搬送経路変更装置
JP3419635B2 (ja) 給紙ローラ駆動装置およびこれを用いたプリンタ
JP3335024B2 (ja) シート搬送装置および記録装置
JP3869245B2 (ja) プリンタの紙送り機構
JP2003314631A (ja) 駆動装置および駆動装置を備えた画像形成装置
JP2004250222A (ja) 両面記録装置における被記録媒体案内装置、両面記録装置、被噴射媒体案内装置
JP3840395B2 (ja) 給紙装置
JPH09132332A (ja) 給紙装置
JP3246174B2 (ja) 1回転クラッチおよびこれを用いた給紙装置
JPS6270128A (ja) 給紙機構
JP3305347B2 (ja) 用紙送り装置
JP2000335758A (ja) プリンタ
JP2002265074A (ja) 画像形成装置の給紙機構
JP2004035251A (ja) シート後処理装置および画像形成装置