JPH0977181A - 自動車輸送用無蓋コンテナ - Google Patents

自動車輸送用無蓋コンテナ

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JPH0977181A
JPH0977181A JP7239808A JP23980895A JPH0977181A JP H0977181 A JPH0977181 A JP H0977181A JP 7239808 A JP7239808 A JP 7239808A JP 23980895 A JP23980895 A JP 23980895A JP H0977181 A JPH0977181 A JP H0977181A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の無蓋コンテナの機能を備えつつ、荷役
の安全性を確保し、広範囲の車種、車長の自動車の積載
を可能にする。 【解決手段】 上段積載デッキを前後に2分割して単独
で昇降自在とし、上段積載デッキの荷重の一端を下段フ
レームのフォークポケッと間の中央部に加わるように
し、中段積載デッキを下段フレームの中央より前方と後
方に昇降自在に支持し、中段積載デッキから加わる荷重
を下段フレームのフォークポケットと間に作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の自動車を運
搬する無蓋コンテナに係り、特に、貨車とトレーラに搭
載可能で、鉄道と道路の両方を利用して輸送する自動車
輸送用無蓋コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道を利用して自動車を運搬する
自動車運搬用貨車が急増しているが、鉄道のみを利用し
た自動車運搬用貨車では、線路が敷設された地域への輸
送はできるものの、線路が敷設されていない地域への輸
送ができない。
【0003】そこで、自動車を鉄道と道路の両方を利用
して輸送するための自動車輸送用コンテナが、種々発明
され実用化されている。
【0004】自動車を鉄道と道路の両方を利用して輸送
するための自動車輸送用コンテナとして、コンテナ内部
のフロアメンバー上に昇降自在にフロアーを設け、内部
四隅の略中間高さ位置にフロアーのための係止固定具を
設けた自動車輸送用有蓋コンテナは、たとえば、実開昭
62−200595号公報に記載されている。
【0005】また、自動車を鉄道と道路の両方を利用し
て輸送するための自動車輸送用コンテナとして、床部に
垂直に支柱を設け、この支柱に縦方向梁と横方向梁を固
着し、縦方向梁と横方向梁に屋根部を支持し、屋根部に
設けたガイド部材を油圧系により昇降することで屋根部
を上下に昇降可能とした自動車輸送用有蓋コンテナは、
たとえば、特開平6−100077号公報に記載されて
いる。
【0006】しかし、自動車輸送用有蓋コンテナは、ト
レーラにより運搬する場合に、有蓋コンテナの天井や側
壁等の覆いが不要であり、有蓋コンテナの荷姿が大きく
なり、コンテナ全体の重量も増大し、運搬に要する燃費
も高くなってしまう。
【0007】そこで、有蓋コンテナの欠点を解消するた
めに、貨車とトレーラにより搬送する自動車搬送システ
ムにおける自動車輸送用無蓋コンテナが本出願人により
開発された(特開平7−2099号公報参照)。
【0008】上記自動車搬送システムにおける自動車輸
送用無蓋コンテナは、下段フレームと、下段積載デッキ
と、昇降自在な上段フレームと、上段フレームに傾動可
能に設けられた中段積載デッキおよび上段積載デッキ
と、無蓋コンテナを固定するための固定金具と、フォー
クリフトのフォークが挿入されるフォークポケットとか
ら構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記自動車搬送システ
ムにおける自動車輸送用無蓋コンテナでは、下記する不
具合がある。 1) 下段フレームに設けた下段積載デッキと中段積載
デッキが、上段外フレームに関連して組み付けられてい
るために、積載可能な自動車の車種、車長が限定され
る。 2) 上段デッキへ自動車を乗り入れる時、デッキの地
上高が高いために、荷役時の安全性が確保しにくい。 3) 上段デッキおよび中段デッキからの荷重がコンテ
ナの両端の柱に加わるため、コンテナのフォークリフト
荷役時の下段フレーム強度を大きくする必要があり、コ
ンテナの自重が重くなる。 4) 上段デッキは上段外フレームがあり、その内側に
2枚の上段デッキと上段外フレームから吊り下げられた
中段デッキから構成されており、自動車を搭載しない上
段外フレームがコンテナの自重を重くする要因となって
いる。
【0010】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、車長の長い自動車をラップして積載することを可能
にし、かつ、地上高の低い位置での荷役を可能にした自
動車輸送用無蓋コンテナを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車輸送用無
蓋コンテナは、上段積載デッキを前後に2分割して単独
で昇降自在とし、上段積載デッキの荷重の一端を下段フ
レームのフォークポケット間の中央部に加わるように
し、下段フレームの中央より前方と後方に中段積載デッ
キを昇降自在に支持し、中段積載デッキから加わる荷重
を下段フレームのフォークポケット間に作用するように
することで、車長の長い車種をラップして搭載すること
を可能にし、コンテナのフォークリフト荷役時に発生す
る下段フレームへの曲げモーメントを小さくしてコンテ
ナの自重の軽減を図る。
【0012】本発明の自動車輸送用無蓋コンテナは、上
段積載デッキと中段積載デッキを降下して下段フレーム
内に折り畳み格納可能にするとともに、無蓋コンテナの
下段フレームに箱型コンテナを固縛する固定金具を回動
可能に設けることができる。
【0013】本発明の自動車輸送用無蓋コンテナは、下
段積載デッキにミニデッキの後端を枢着し前端を昇降か
つ傾動可能にするとともに、中段積載デッキをミニデッ
キと略同一高さに下降し、中段積載デッキの前端をセン
タポストに固定して下段積載デッキとなるように構成す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
つき説明する。
【0015】図1において、符号1は貨車とトレーラに
搭載可能な自動車輸送用無蓋コンテナを示し、この無蓋
コンテナ1は、下段積載デッキ2を保持した矩形状の下
段フレーム3と、この下段フレーム3の各隅部に立設さ
れたコーナポスト4と、下段フレーム3の中央部両側に
立設されたセンタポスト5,5を備えている。
【0016】上記下段積載デッキ2は、前方部に手動操
作で傾動可能なミニデッキ6を備えている。このミニデ
ッキ6は、図2に示すように、ロックピン7と傾斜脚8
を有し、傾斜脚8をロックピン7により固定すること
で、実線で示す水平位置と2点鎖線で示す傾斜位置に位
置される。また、下段積載デッキ2の中央部上方には、
中段積載デッキ9が昇降装置10を介して取付けられて
いる。
【0017】上記昇降装置10は、図3に示すように、
下段フレーム3の中央より前方で一端を中段積載デッキ
9の前部下面に枢着され他端を下段フレーム3に枢着さ
れた回動リンク11と、下段フレーム3の中央より後方
で一端を中段積載デッキ9の後部下面に枢着され他端を
下段フレーム3に枢着されたスライドチューブ12と、
下段フレーム3に取付けられロッドを連結部材13を介
して回動リンク11の下段フレーム3側の部位に枢着さ
れた油圧シリンダ14とを備えている。中段積載デッキ
9は、昇降装置10の作動により、図3に示す上昇位置
と図4に示す格納位置の間を移動する。
【0018】すなわち、昇降装置10の油圧シリンダ1
4が伸びる方向に作動すると、回動リンク11が前方に
回動し、これに同期してスライドチューブ12が前方に
回動し、中段積載デッキ9は、前方へ揺動しながら油圧
シリンダ14の伸エンドで、図3に示すように下段積載
デッキ2の上方に位置される。この油圧シリンダ14の
伸エンドはストッパ15により調節され、スライドチュ
ーブ12の高さは調整ロックピン16により調整され
る。これにより、中段積載デッキ9は、搭載される自動
車に合わせて高さ調整することが可能となる。また、昇
降装置10の油圧シリンダ14が縮む方向に作動する
と、回動リンク11が後方に回動し、これに同期してス
ライドチューブ12が後方に回動し、中段積載デッキ9
は、後方へ揺動しながら油圧シリンダ14の縮エンド
で、図4に示すように下段積載デッキ2の上面に乗り下
段フレーム3内に格納される。
【0019】図5は、中段積載デッキ9を下段積載デッ
キ2の一部として使用する時の状態を示す図である。こ
の場合、中段積載デッキ9の前部をセンタポスト5に設
けた高さ方向に間隔を置いた孔17にロックピン18を
介して固定する。
【0020】上記下段フレーム3の上部には、一対の上
段積載デッキ19,19が上下方向に移動自在に配設さ
れている。各上段積載デッキ19は、一端をコーナポス
ト4の内部に装備された昇降装置20に連結され、他端
側をセンタポスト5に設けた昇降装置21に連結されて
いる。
【0021】上段積載デッキ19は、図6に示すよう
に、コーナポスト4の昇降装置20により上下動する枠
組22と、この枠組22に摺動自在に配置されかつセン
タポスト5の昇降装置21により上下動する積載デッキ
23と、枠組22の下面に設けられ積載デッキ23を摺
動させる油圧シリンダ24により構成される。積載デッ
キ23は、図6および図7に示すように、枠組22に設
けた係合孔25にロックピン26を装着することで枠組
22に固定される。
【0022】下段フレーム3の中央部下方には、上段積
載デッキ19,19に自動車を搭載する際に、自動車通
路となる手動操作の回動式通路デッキ30が設けられて
いる。この回動式通路デッキ30は、図9に示すよう
に、ロックピン31により実線で示す水平位置に置かれ
た時に、下段積載デッキ2に自動車を搭載する際の自動
車通路を形成し、ロックピン31により2点鎖線で示す
垂直位置に置かれた時に、上段積載デッキ19に自動車
を搭載する際の自動車通路を形成する。
【0023】下段フレーム3の後方には、手動操作の平
行リンク式通路デッキ32が設けられている。この平行
リンク式通路デッキ32は、図10に示すように、一対
のリンク手段33,34を有し、リンク手段34をスト
ッパ35に係合させることで実線で示す位置となり、リ
ンク手段34をストッパ36に係合させることで2点鎖
線で示す位置となる。平行リンク式通路デッキ32は、
実線で示す位置で下段積載デッキ2に自動車を搭載する
際の自動車通路を形成し、2点鎖線で示す位置で上段積
載デッキ19に自動車を搭載する際の自動車通路を形成
する。
【0024】また、下段フレーム3の左右側部上部には
前後一対の箱型コンテナ用固定装置37が設けられてい
る。箱型コンテナ用固定装置37は、図11に示すよう
に、下段フレーム3の上面に位置するように基端側を軸
38を介して下段フレーム3に枢着されている。箱型コ
ンテナ用固定装置37は、ロックピン39により実線位
置に固定される。箱型コンテナ用固定装置37は、箱型
コンテナ40を上段積載デッキ19に載置するために、
上段積載デッキ19および中段積載デッキ9を完全に下
降させた時に、2点鎖線で示す傾倒した位置に置かれ
る。
【0025】さらに、下段フレーム3の左右下面に前後
一対のフォークポケット41,41が設けられている。
このフォークポケット41にフォークリフトのフォーク
が挿入される。
【0026】なお、下段フレーム3の左右下面には、図
1に示すように4対の固定金具42がそれぞれ配置され
ている。これら固定金具42は、無蓋コンテナ1を鉄道
および道路を輸送する際に使用される。各2対の固定金
具42の取付け寸法および部品はISO規格の20ft
コンテナに合致させることで汎用性をもたせるようにし
ている。
【0027】図12は、各上段積載デッキ19を昇降す
る昇降装置20の詳細を示す。この昇降装置20は、油
圧シリンダ42とスプロケット43とローラチェン44
とスライドブロック45から構成され、スライドブロッ
ク45に上段積載デッキ19の枠組22が回動自在にピ
ン結合される。
【0028】図13は、上段積載デッキ19を昇降かつ
下段フレーム3に格納する昇降装置21の詳細を示す。
上段積載デッキ19は下段フレーム3に格納されること
で箱型コンテナ40を搭載するスペースが形成される。
昇降装置21は、油圧シリンダ46と、この油圧シリン
ダ46に並列配置されたスライドチューブ47と、中間
部を油圧シリンダ46およびスライドチューブ47に連
結するとともに一端をセンタポスト5にピン48を介し
て枢着され他端をスライダ49を介して上段積載デッキ
19に摺動自在に装着されたリンク50とから構成され
ている。油圧シリンダ46に並列配置されたスライドチ
ューブ47の作動高さ調整は、スライドチューブ47の
チューブに列設された係合孔51にロックピン52を装
着することで行ない、積載自動車の車長に合わせた長さ
調整が可能となる。
【0029】つぎに作用を説明する。
【0030】自動車輸送用無蓋コンテナ1に5台の小形
自動車を搭載する積込手順を図14ないし図19により
説明する。
【0031】図14は自動車輸送用無蓋コンテナ1に小
形自動車を搭載する前の段階を示す。この段階におい
て、図11に示すように、固定装置37のロックピン3
9を外し、下段フレーム3に設けた固定装置37を外側
に傾倒させる。また、図9に示すように、回転式通路デ
ッキ30のロックピン31を外し、回動式通路デッキ3
0を上段積載デッキ19に乗り入れ状態として、回動式
通路デッキ30をロックピン31により固定する。さら
に、平行リンク式通路デッキ32を上段積載デッキ19
に乗り入れ状態にする。ついで、各上段積載デッキ19
を昇降装置20,21により作動させる。
【0032】各上段積載デッキ19,19が昇降装置2
0,21により所定量作動すると、各上段積載デッキ1
9,19は後ろ下がりに傾斜し、図15に示すように、
一方の上段積載デッキ19の後端が下段積載デッキ2の
上面まで下げられる。この状態において、一方の上段積
載デッキ19を通して他方の上段積載デッキ19の上に
自動車1を後進で乗り入れ、ついで、一方の上段積載デ
ッキ19の上に自動車2を前進で乗り入れる。図15で
は説明を明瞭にするため一方の上段積載デッキ19の上
の自動車2は削除されている。
【0033】後ろ下がりに傾斜した上段積載デッキ1
9,19への自動車1および自動車2の乗り入れが終了
したら、自動車1および自動車2を上段積載デッキ19
にそれぞれ固縛し、図16に示すように、昇降装置2
0,21により上段積載デッキ19,19を上昇させ、
回動式通路デッキ30と平行リンク式通路デッキ32を
元の位置に戻し、下段積載デッキ2を乗り入れ状態とす
る。
【0034】ついで、乗り入れ状態の下段積載デッキ2
に、図17に示すように、自動車3を後進で乗り入れ、
この自動車3を下段積載デッキ2に固縛する。そして、
中段積載デッキ9を昇降装置10により後ろ下がり状態
に傾斜させる。この場合、昇降装置10のスライドチュ
ーブ12が縮んだ時に積載自動車に合う長さになるよう
に予めスライドチューブ12にロックピン16を挿入し
ておく。
【0035】つぎに、図18に示すように、後ろ下がり
に傾斜した中段積載デッキ9の上に自動車4を前進で乗
り入れ、この自動車4を中段積載デッキ9に固縛する。
【0036】ついで、図19に示すように、自動車4を
固縛した中段積載デッキ9を昇降装置10の作動により
上部前方に揺動させ、昇降装置10の回動リンク11を
ストッパ15に乗せ、その後、下段積載デッキ2の上に
自動車5を前進で乗り入れ、自動車5を下段積載デッキ
2に固縛する。
【0037】5台の自動車の積載が終了したら、コーナ
ーポスト4の所定の孔にロックピンを挿入し、スライド
チューブ21の所定の孔にロックピン52を挿入し、昇
降装置20,21を作動させて、上段積載デッキ19,
19を下降させ、上段積載デッキ19をコーナーポスト
4のロックピンおよびスライドチューブ21のロックピ
ン52に当接させる。
【0038】最後に、上段積載デッキ19に設けたロッ
クピン26を枠組22に設けた係合孔25から外し、油
圧シリンダ24を作動させ、上段積載デッキ19の積載
デッキ23を枠組22に近付ける。これにより、図20
に示すように、積載デッキ23とともに自動車1,2が
斜め下方に移動し、積載地上高さがさらに低くなる。上
段積載デッキ19の積載デッキ23の枠組22に対する
位置が決まったら、ロックピン26を枠組22に設けた
係合孔25に挿入して積載デッキ23を枠組22に固定
し、箱型コンテナ固定金具37を元の位置に戻しロック
ピン38で固定する。
【0039】これにより、小型自動車5台を搭載した無
蓋コンテナ1の道路輸送モードが完了する。
【0040】なお、小型自動車5台を搭載した無蓋コン
テナの鉄道輸送モードは、図19の状態において、箱型
コンテナ固定金具37を元の位置に戻しロックピン38
で固定することで行なう。このような無蓋コンテナの道
路輸送モードから鉄道輸送モードへの移行は、図6に示
す機構を用いて押し釦操作でワンタッチで行なうことが
できる。
【0041】なお、説明を省略するが、無蓋コンテナに
搭載した小型自動車の荷下ろしは、積込み操作の逆手順
により行なう。
【0042】つぎに、自動車輸送用無蓋コンテナに車長
の長い車種(中形自動車)を4台搭載する積込手順を図
21ないし図29により説明する。
【0043】図21は自動車輸送用無蓋コンテナに中形
自動車を搭載する前の段階を示す。この段階において、
図11に示すように、固定装置37のロックピン38を
外し、下段フレーム3に設けた固定装置37を外側に傾
倒させる。また、図9に示すように、回動式通路デッキ
30のロックピン31を外し、回動式通路デッキ30を
上段積載デッキ19に乗り入れ状態として、この状態で
回動式通路デッキ30をロックピン31により固定す
る。さらに、平行リンク式通路デッキ32を上段積載デ
ッキ19に乗り入れ状態にする。各上段積載デッキ1
9,19を昇降装置20,21によりそれぞれ作動させ
る。
【0044】各上段積載デッキ19が昇降装置20,2
1により所定量作動すると、上段積載デッキ19,19
は後ろ下がりに傾斜し、図22に示すように、一方の上
段積載デッキ19の後端が下段積載デッキ2の上面まで
下げられる。この状態において、他方の上段積載デッキ
19の上に自動車1を後進で乗り入れる。
【0045】後ろ下がりに傾斜した他方の上段積載デッ
キ19への自動車1の乗り入れが終了したら、自動車1
を他方の上段積載デッキ19に固縛し、回動式通路デッ
キ30を元の位置に戻し、図23に示すように、昇降装
置20,21により他方の上段積載デッキ19の後部を
下降させ、他方の上段積載デッキ19を後ろ下がりに傾
斜させる。
【0046】ついで、一方の上段積載デッキ19の昇降
装置21を作動させて、図24に示すように、一方の上
段積載デッキ19の前部を、この上段積載デッキ19に
自動車2を乗り入れた時に、この自動車2が他方の上段
積載デッキ19に乗り入れられた自動車1と干渉しない
位置まで上昇させる。この状態において、他方の上段積
載デッキ19の上に自動車2を前進で乗り入れる。そし
て、この自動車2を他方の上段積載デッキ19に固縛す
る。
【0047】ついで、図25に示すように、自動車1お
よび自動車2を固縛した上段積載デッキ19,19が昇
降装置20,21により上昇され、平行リンク式通路デ
ッキ32が元の位置に戻される。
【0048】つぎに、図26に示すように、ミニデッキ
6を下段積載デッキ2から起こし、傾斜脚8をロックピ
ン7により下段積載デッキ2に固定し、ミニデッキ6を
後ろ下がり状態に傾斜させる。そして、下段積載デッキ
2およびミニデッキ6に自動車3を後進で乗り入れ、こ
の自動車3を下段積載デッキ2およびミニデッキ6に固
定する。
【0049】ついで、中段積載デッキ9を昇降装置10
により図27で破線で示す前上がり位置にする。そし
て、中段積載デッキ9をセンタポスト5に設けたロック
ピン孔17にロックピン18を挿入する。このロックピ
ン18の位置は、下段積載デッキ2およびミニデッキ6
の自動車3と干渉しない位置である。ついで、中段積載
デッキ9を昇降装置10により作動させ、中段積載デッ
キ9の前部を下降させ、中段積載デッキ9をロックピン
18の上に乗せた位置(実線位置)に置く。
【0050】つぎに、図28に示すように、後ろ下がり
に傾斜した中段積載デッキ9の上に自動車4を前進で乗
り入れ、この自動車4を中段積載デッキ9に固縛する。
そして、コーナーポスト4の所定の孔にロックピンを挿
入し、スライドチューブ21の所定の孔にロックピン5
2を挿入する。
【0051】ついで、図29に示すように、昇降装置2
0,21を作動させて、上段積載デッキ19,19を下
降させ、上段積載デッキ19をコーナーポスト4のロッ
クピンおよびスライドチューブ21のロックピン52に
当接させる。その後、箱型コンテナ固定金具37を元の
位置に戻しロックピン38で固定する。
【0052】これにより、中型自動車4台を搭載した無
蓋コンテナの道路輸送モードが完了する。中型自動車4
台を搭載した無蓋コンテナでは、道路輸送モードと鉄道
輸送モードは同じである。
【0053】図30は無蓋コンテナ1の上段積載デッキ
19,19と中段積載デッキ9を下段フレーム3内に格
納して、無蓋コンテナ1に箱型コンテナ40,40を搭
載した状態を示す図である。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
の無蓋コンテナの機能(自動車を積載しない時に箱型コ
ンテナを搭載する)を備えつつ、地上高さの低い位置で
の荷役が可能となり、荷役の安全性が確保され、また、
広範囲の車種、車長の自動車の積載ができるので、積載
可能な自動車の種類が広範囲となり、しかも、コンテナ
の自重を軽くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの側面
図。
【図2】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの下段
フレーム部分を示す図。
【図3】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの中段
積載デッキを示す図。
【図4】図3の中段積載デッキの下段フレームへの格納
状態を示す図。
【図5】図3の中段積載デッキを下段積載デッキとして
使用する状態を示す図。
【図6】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの上段
積載デッキを示す図。
【図7】図6のA矢視図。
【図8】図6のB矢視図。
【図9】回動式通路デッキを示す図。
【図10】平行リンク式通路デッキを示す図。
【図11】箱型コンテナ用固定装置を示す図。
【図12】コーナポストに設けた上段積載デッキの昇降
装置を示す図。
【図13】センタポストに設けた上段積載デッキの昇降
装置の作用を示す図。
【図14】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの5
台の自動車積載の第1段階を示す図。
【図15】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第2段階を示す図。
【図16】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第3段階を示す図。
【図17】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第4段階を示す図。
【図18】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第5段階を示す図。
【図19】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第6段階を示す図。
【図20】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの道
路輸送モードを示す図。
【図21】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの4
台の自動車積載の第1段階を示す図。
【図22】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第2段階を示す図。
【図23】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第3段階を示す図。
【図24】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第4段階を示す図。
【図25】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第5段階を示す図。
【図26】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第6段階を示す図。
【図27】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第7段階を示す図。
【図28】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第8段階を示す図。
【図29】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナの自
動車積載の第9段階を示す図。
【図30】本発明による自動車輸送用無蓋コンテナに箱
型コンテナを搭載した状態を示す図。
【符号の説明】
1 無蓋コンテナ 2 下段積載デッキ 3 下段フレーム 4 コーナポスト 5 センタポスト 6 ミニデッキ 9 中段積載デッキ 11 回動リンク 19 上段積載デッキ 20 昇降装置 21 昇降装置 30 回動式通路デッキ 32 平行リンク式通路デッキ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の自動車を積載した無蓋コンテナを貨
    車とトレーラにより搬送する自動車搬送システムにおけ
    る自動車輸送用無蓋コンテナにおいて、無蓋コンテナの
    下段フレームに設けたフォークポケットと、無蓋コンテ
    ナの下段フレームに設けた下段積載デッキと、下段フレ
    ームの四隅に設けたコーナポストおよび中央部両側に設
    けたセンタポストと、一端をコーナポストに設けた昇降
    装置に昇降自在に支持し他端をセンタポストに設けた回
    動リンクを介して昇降自在に支持し前後に分割して設け
    た上段積載デッキと、下段フレームの中央より前方と後
    方に設けた回動リンクにより昇降自在に支持された中段
    積載デッキとを備えたことを特徴とする自動車輸送用無
    蓋コンテナ。
  2. 【請求項2】上段積載デッキと中段積載デッキを下段フ
    レーム内に折り畳み格納可能にするとともに、無蓋コン
    テナの下段フレームに箱型コンテナを固定するための固
    定金具を回動可能に設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の自動車輸送用無蓋コンテナ。
  3. 【請求項3】下段積載デッキにミニデッキを昇降かつ傾
    動可能に枢着し、中段積載デッキをミニデッキと略同一
    高さに降下し、中段積載デッキの前端をセンタポストに
    固定して下段積載デッキとなるように構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の自動車輸送用無蓋コンテナ。
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