JPH0976641A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH0976641A
JPH0976641A JP7240142A JP24014295A JPH0976641A JP H0976641 A JPH0976641 A JP H0976641A JP 7240142 A JP7240142 A JP 7240142A JP 24014295 A JP24014295 A JP 24014295A JP H0976641 A JPH0976641 A JP H0976641A
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methyl
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heat
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JP7240142A
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Kiyomi Okada
きよみ 岡田
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地肌カブリが少なく、しかも記録部と未記録部
との透過濃度差の大きい感熱記録体を提供することにあ
る。 【解決手段】合成樹脂フイルム上に、ロイコ染料と呈色
剤とを含有する感熱記録層、および保護層を順次設けた
感熱記録体において、呈色剤として4,4’−シクロヘ
キシリデンジフェノールを使用し、かつ感熱記録体のヘ
イズ値を85%以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロイコ染料と呈色剤
との発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に地肌カ
ブリがなく、かつ記録部と未記録部との透過濃度差が大
きい感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用
し、熱により両発色物質を接触せしめて発色像を得るよ
うにした感熱記録体はよく知られている。かかる感熱記
録体は比較的安価であり、また記録機器がコンパクト
で、且つその保守も比較的容易であるため、ファクシミ
リや各種計算機等の記録媒体としてのみならず、巾広い
分野において使用されている。
【0003】かかる利用分野の一つとして、例えばX線
フィルム用、OHP用として透明フイルムを支持体に用
いることにより、特に未記録部の透明性に優れたもの、
あるいは印刷製版の原図用として記録部と未記録部の透
過濃度差の非常に大きいものが注目されている。透明性
に優れた感熱記録体を得る方法として、粒子径が1μm
以下に微粉砕されたロイコ染料あるいは呈色剤を用いる
方法がある。しかし、粒子径を小さくすればするほど、
透明性は向上するが、地肌カブリが発生したり、記録部
と未記録部の透過濃度差が低いなどの問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
に鑑み、地肌カブリが少なく、しかも記録部と未記録部
の透過濃度差の大きい感熱記録体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、合成樹脂フ
イルム上に、ロイコ染料と呈色剤とを含有する感熱記録
層、および保護層を順次設けた感熱記録体において、呈
色剤として、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノー
ルを使用し、かつ感熱記録体のヘイズ値を85%以下と
することにより、上記の課題が解決できることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、合成樹脂フイルム上
に、ロイコ染料と呈色剤とを含有する感熱記録層、およ
び保護層を順次設けた感熱記録体において、呈色剤とし
て4,4’−シクロヘキシリデンジフェノールを使用
し、かつ感熱記録体のヘイズ値を85%以下とすること
を特徴とし、かかる特定の呈色剤は、感熱記録層の全固
形量に対して20〜60重量%の範囲で使用するのが望
ましい。感熱記録体のヘイズ値が85%を越えると、未
記録部の透過濃度値が大きくなるため、記録部と未記録
部との透過濃度差が小さくなり、透過像のコントラスト
が低下し、そのため、例えば印刷製版の原図用で使用し
た場合、細かい線がでなかったり、地汚れが生じたりす
る恐れがある。より好ましくは70%以下である。感熱
記録体を印刷製版の原図用として使用するには、最大記
録濃度が得られる記録部と未記録部との透過濃度差とし
ては2.4以上あるのが望ましい。
【0007】感熱記録体のヘイズ値を85%以下とする
には、支持体として使用される合成樹脂フイルムのヘイ
ズ値としては10%以下が望ましく、更に特定の呈色剤
の平均粒子径は、1.0μm以下が望ましい。1.0μ
mを超えると、感熱記録体の透明性が低下してヘイズ値
を85%未満にするのが困難となる。
【0008】感熱記録層に使用されるロイコ染料として
は各種公知のものが使用でき、かかる具体例としては、
例えば下記のものが挙げられる。3,3−ビス(p−ジ
メチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタ
リド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−エチル−スピロ−ジ
ナフトピラン、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルアミノフルオ
ラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−シクロ
ペンチル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−フェ
ニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジ(n−ペ
ンチル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメトキ
シ−フェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−
N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチ
ルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノ
フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−キシリジノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)ア
ミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、
3−(N−メチル−N−テトラヒドロフルフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3
−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン等。
【0009】ロイコ染料と組合せて使用される呈色剤と
しては、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノールが
用いられるが、本発明の所望の効果を阻害しない限りに
おいて、他の公知の呈色剤を併用することも可能で、例
えば下記のものが挙げられる。4−ヒドロキシジフェノ
キシド、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、
1,1,1−トリス−p−ヒドロキシフェニルエタン、
2,2’−ジヒドロキシジフェノール、2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−tert−ブ
チルフェノール)、4,4’−sec −ブチリデンジフェ
ノール、4−フェニルフェノール、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、3,3’ジアリル−4,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−メ
チルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−クロ
ロジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−メトキ
シジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ安息香酸
ベンジル、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、ノボラ
ック型フェノール樹脂、p−tert−ブチル安息香酸亜
鉛、3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸亜
鉛、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキ
シ〕サリチル酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスホニ
ル)プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2
−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル
酸亜鉛、4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノ
カルボニルアミノ)ジフェニルメタン等。
【0010】本発明において、感熱記録層中のロイコ染
料と特定の呈色剤の使用比率は特に限定するものではな
いが、ロイコ染料1重量部に対して1〜7重量部、好ま
しくは1〜4重量部程度の特定の呈色剤が使用される。
【0011】これらのロイコ染料および呈色剤を含む感
熱記録層用塗液は、一般に水を分散媒体とし、ボールミ
ル、アトライター、サンドミル等の撹拌、粉砕機により
ロイコ染料と呈色剤とを一緒に又は別々に分散するなど
して調製される。
【0012】かかる塗液中には、通常バインダーとして
澱粉類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、ジイソブチ
レン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・無水マレ
イン酸共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重合体塩、
スチレン・アクリル酸共重合体塩、天然ゴム系エマルジ
ョン、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン、ア
クリロリトリル・ブタジエン共重合体エマルジョン、メ
チルメタクリレート・ブタジエン共重合体エマルジョ
ン、ポリクロロプレンエマルジョン、酢酸ビニルエマル
ジョン、エチレン・酢酸ビニルエマルジョンなどの少な
くとも一種が記録層の全固形分に対して、10〜40重
量%、好ましくは20〜35重量%程度添加される。
【0013】また、塗液中には必要に応じて各種の助剤
を添加することができ、例えばジオクチルスルホコハク
酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム、脂肪
酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パ
ラフィンワックス、エステルワックス等のワックス類、
消泡剤、蛍光染料、着色染料および顔料等が適宜添加さ
れる。
【0014】顔料としては、例えばカオリン、クレー、
炭酸カルシウム、焼成クレー、焼成カオリン、珪藻土、
微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔料やスチレン
マイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウ
ダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生デンプン粒子
等の有機顔料が挙げられる。
【0015】更に、目的に応じて記録感度を高めるため
に増感剤を併用することもできる。増感剤の具体例とし
ては、例えばステアリン酸アミド、メトキシカルボニル
−N−ステアリン酸ベンズアミド、N−ベンゾイルステ
アリン酸アミド、N−エイコサン酸アミド、エチレンビ
スステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、メチレンビス
ステアリン酸アミド、Nメチロールステアリン酸アミ
ド、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、
テレフタル酸ジオクチル、p−ベンジルオキシ安息香酸
ベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、
2−ナフチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、シ
ュウ酸ジベンジル、シュウ酸−ジ−p−メチルベンジ
ル、シュウ酸−ジ−p−クロロベンジル、p−ベンジル
ビフェニル、トリルビフェニルエーテル、ジ(p−メト
キシフェノキシエチル)エーテル、1,2−ジ(3−メ
チルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メチルフェ
ノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メトキシフェノキ
シ)エタン、1,2−ジ(4−クロロフェノキシ)エタ
ン、1,2−ジフェノキシエタン、1−(4−メトキシ
フェノキシ)−2−(2−メチルフェノキシ)エタン、
p−メチルチオフェニルベンジルエーテル、1,4−ジ
(フェニルチオ)ブタン、p−アセトトルイジド、p−
アセトフェネチジド、N−アセトアセチル−p−トルイ
ジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、p−ジ
(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1−イソプロピル
フェニル−2−フェニルエタン等が例示される。これら
の増感剤の使用量は特に限定されないが、一般に呈色剤
1重量部に対して4重量部以下の範囲で調節するのが望
ましい。
【0016】また、効果を損なわない限り目的に応じて
記録像の保存性を更に高めるために、保存性改良剤を併
用することもできる。かかる保存性改良剤の具体例とし
ては、例えば2,2’−メチレンビス(4−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチレンビス
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)2,2’
−エチリデンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(4−メトキシ−6
−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス
(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−チオビス(5−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、4,4’−チオビス(2−メトキシ−6−tert
−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−エチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)、1−〔α−メチル
−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−
〔α’,α’−ビス(4″−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕ベンゼン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−チオビス
(3−メチルフェノール)、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プ
ロパン等のヒンダードフェノール化合物、N,N’−ジ
−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、2,2’−
メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リ
ン酸ソーダ、4−ベンジルオキシ−4’−(2,3−グ
リシジルオキシ)ジフェニルスルホン等が挙げられる。
【0017】感熱記録層上に、記録像の薬品などに対す
る保存性あるいは記録走行性等を高めることを目的とし
て、水性樹脂を主成分とした保護層が設けられる。かか
る水性樹脂の具体例としては、例えば酸化澱粉、酵素変
性澱粉、カチオン変性澱粉、エステル化澱粉、エーテル
化澱粉等の澱粉類、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、メトキシセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、完全(又は不完全)ケン化ポリビニルアルコール、
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル
化ポリビニルアルコール,ケイ素変成ポリビニルアルコ
ール等のポリビニルアルコール類、ポリアクリルアミ
ド、アクリル酸アミド・アクリル酸エステル共重合体、
アクリル酸アミド・アクリル酸エステル・メタクリル酸
共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体アルカリ
塩、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体アルカリ
塩、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性
高分子、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル
酸、ポリアクリル酸エステル、ポリブチルメタクリレー
ト、スチレン・ブタジエン共重合体、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、スチ
レン・ブタジエン・アクリル系共重合体等のラテックス
が挙げられる。これらの内でも、記録像の保存性に優れ
た効果を発揮する完全(又は不完全)ケン化ポリビニル
アルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ア
セトアセチル化ポリビニルアルコール,ケイ素変成ポリ
ビニルアルコール等のポリビニルアルコール類が特に好
ましい。
【0018】保護層用の塗液は、水を分散媒体とし、水
性樹脂を混合・攪拌して調製される。かかる塗液中に
は、必要に応じて分散剤、消泡剤、着色染料、蛍光染
料、硬化剤、紫外線吸収剤等の助剤、各種の変性シリコ
ンオイルエマルジョン、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸カルシウム、カルナバロウ,パラフィンワックス、エ
ステルワックス等の滑剤、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、
酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化珪素、水酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、タルク、カオリン、クレ
ー、焼成クレー、コロイダルシリカ等の無機顔料を併用
することも可能である。
【0019】感熱記録層および保護層の形成方法につい
ては特に限定するものではなく、例えばエヤーナイフコ
ーティング、バリバーブレードコーティング、ピュアー
ブレードコーティング、ロッドブレードコーティング、
ショートドウェルコーティング、カーテンコーティン
グ、ダイコーティング等の適当な塗布方法により感熱記
録層用の塗液を合成樹脂フイルム上に塗布・乾燥する等
の方法により形成される。なお、感熱記録層用の塗液の
塗布量は乾燥重量で1 〜20g/m2 、好ましくは5〜
15g/m2 の範囲で調節される。保護層用の塗液の塗
布量は0.5〜5g/m2 の範囲で調節される。
【0020】支持体として使用される合成樹脂フイルム
としては、表面がアンカーコートあるいはコロナ放電処
理されたポリエステル系、ポリスチレン、ポリオレフィ
ン系等の合成樹脂からなるフイルムが挙げられる。
【0021】更に、保護層上に電子線あるいは紫外線照
射より硬化される樹脂を含有する光沢層を設けるたり、
スーパーカレンダー処理を施したり、裏面に帯電防止層
を設けるたり、粘着加工するなど、感熱記録体製造分野
における各種の公知技術を適宜付加し得るものである。
【0022】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量
部及び重量%を示す。
【0023】〔実施例1〕 A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン20部、1,2−ジ(3−メチルフ
ェノキシ)エタン10部、メチルセルロースの5%水溶
液30部、および水60部からなる組成物をサンドミル
で平均粒子径が0.4μmになるまで粉砕し、A液を得
た。
【0024】 B液調製 4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール20部、メ
チルセルロースの5%水溶液20部、および水40部か
らなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.4μmに
なるまで粉砕し、B液を得た。
【0025】 感熱記録層用塗液の調製 A液100部、B液120部、固形濃度30%のコロイ
ダルシリカ(平均粒子径10nm)70部、固形濃度50
%のスチレン・ブタジエン58部、ジオクチルスルホコ
ハク酸ソーダの10%水溶液1部、および水75部から
なる組成物を混合攪拌し、感熱記録層用塗液を得た。
【0026】 保護層用塗液の調製 アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールの10%水
溶液150部、水酸化アルミニウムの50%水分散液2
部、ジオクチルスルホコハク酸ソーダの10%水溶液1
部、固形濃度30%のエポキシ変性シリコンエマルジョ
ン4部からなる組成物を混合攪拌し、保護層用塗液を得
た。
【0027】 感熱記録層および保護層の形成 コロナ放電処理されたヘイズ値2%のポリエステルフイ
ルム〔商品名:A−1300、東洋紡製、100μm〕
上に、上記の感熱記録層用塗液および保護層用塗液を乾
燥後の塗布量がそれぞれ7g/m2 、2g/m2 となる
ように順次塗布乾燥して感熱記録層および保護層を形成
した後、スーパーキャレンダー処理して感熱記録体を得
た。感熱記録体の未記録部の透明度をヘイズメーター
〔商品名:TC−H IV 、東京電色社製〕を用いて測定
した。感熱記録体のヘイズ値は52%であった。
【0028】〔実施例2〕実施例1のA液調製におい
て、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオランの代わりに3−(N−エチル−
N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオランを用いた以外は、実施例1と同様にして
感熱記録体を得た。感熱記録体のヘイズ値は55%であ
った。
【0029】〔実施例3〕実施例1のA液調製におい
て、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオランの代わりに3−(N−エチル−
N−n−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオランを用いた以外は実施例1と同様にして
感熱記録体を得た。感熱記録体のヘイズ値は53%であ
った。
【0030】〔実施例4〕実施例1のA液調製およびB
液調製において、平均粒子を0.8μmにした以外は、
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。感熱記録体の
ヘイズ値は70%であった。
【0031】〔比較例1〕実施例1のB液調製におい
て、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノールの代わ
りに3,3’ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンを用いた以外は、実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。感熱記録体のヘイズ値は、48%であ
った。
【0032】〔比較例2〕実施例1のB液調製におい
て、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノールの代わ
りに4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルフォンを用いた以外は、実施例1と同様にして感熱
記録体を得た。感熱記録体のヘイズ値は55%であっ
た。
【0033】〔比較例3〕実施例1のA液調製およびB
液調製において、平均粒子径を0.4μmの代わりに
1.8μmにした以外は、実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。感熱記録体のヘイズ値は90%であった。
【0034】〔比較例4〕実施例1において、ポリエス
テルフイルムの代わりに合成紙(FPG−80、王子油
化製)を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録
体を得た。感熱記録体のヘイズ値は測定不可であった。
【0035】かくして得られた感熱記録体について以下
の評価試験を行い、その結果を〔表1〕に記載した。 (1).記録透過濃度 感熱記録評価機〔印加エネルギー0.6mJ/dot、
印加パルス巾2ms、パルス周期5ms〕で記録を行
い、未記録部および得られた記録像の透過濃度をマクベ
ス濃度計〔商品名:TD904型、マクベス社製〕にて
測定した。
【0036】(2).地肌カブリ 白色度80%の上質紙を感熱記録体の下に置いて、未記
録部の反射濃度をマクベス濃度計〔商品名:RD914
型、マクベス社製〕にて測定した。
【0037】(3).印刷製版の原図用適正 記録透過濃度の評価で記録された感熱記録体を市販のポ
ジタイプのPS板の印刷製版の原図用としての適正を下
記の如く評価した。(光源:メタルハライドランプ) 評価基準 ◎:印刷製版の原図用として極めて優れている。 △:印刷製版の原図用としてやや劣る。 ×:印刷製版の原図用としては使用不可。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】〔表1〕の結果から明らかのように、本
発明の感熱記録体は、地肌カブリのない、記録部と未記
録部の透過濃度差の大きい感熱記録体であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂フイルム上に、ロイコ染料と呈色
    剤とを含有する感熱記録層、および保護層を順次設けた
    感熱記録体において、呈色剤が4,4’−シクロヘキシ
    リデンジフェノールであり、かつヘイズ値が85%以下
    であることを特徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】ヘイズ値が10%以下の合成樹脂フイルム
    上に、ロイコ染料と呈色剤とを含有する感熱記録層、お
    よび保護層を順次設けた感熱記録体において、感熱記録
    層中に、平均粒子径が1μm以下の4,4’−シクロヘ
    キシリデンジフェノールを含有させ、かつヘイズ値が7
    0%以下であることを特徴とする印刷製版の原図用感熱
    記録体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064778A1 (ja) 2004-12-13 2006-06-22 Oji Paper Co., Ltd. 感熱記録体
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