JPH0976594A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JPH0976594A
JPH0976594A JP25929795A JP25929795A JPH0976594A JP H0976594 A JPH0976594 A JP H0976594A JP 25929795 A JP25929795 A JP 25929795A JP 25929795 A JP25929795 A JP 25929795A JP H0976594 A JPH0976594 A JP H0976594A
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Masaki Shimomura
正樹 下村
Koichiro Yokoyama
孝一郎 横山
Toshikazu Odaka
俊和 小高
Kazutoshi Kashiwabara
一敏 柏原
Takuya Yasue
拓也 安江
Takeo Kishida
剛夫 岸田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール紙等の特殊な用紙や、ロール紙ホルダ
を必要とすることなく、長尺用紙を正確に印刷するこ
と。 【解決手段】 インクジェット式記録ヘッドを備えた印
刷機構を収容するケース本体の背面の手差し給紙口8
に、記録用紙10を印刷経路に一定の角度で進入させる
ための斜面14を備えた背もたれ部材9と、紙幅を規制
する用紙ガイド部11b有する用紙ガイド部材11とを
設け、背もたれ部材9で長尺用紙を湾曲させて腰を強く
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノズル開口からインク
滴を吐出して記録用紙に文字や図形を印刷するインクジ
ェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置の普及に伴っ
てカット用紙ばかりでなく、連帳用紙や、さらには長尺
用紙への印刷が要望されるようになり、特にインクジェ
ット式記録装置の墨跡風の印刷上がりを積極的に利用す
べく、看板や横断幕など作成のために長尺用紙に印刷可
能ならしめることが要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような要望に応え
るため、用紙送り経路を直線化するとともに、この経路
上にロール紙ホルダを配置して、ホルダでロール紙の姿
勢を規制しながら印刷するように構成されたインクジェ
ット式プリンタも一部で実用化されている。
【0004】このような構成によればロール紙をホルダ
でガイドできるため、長尺用紙に生じがちな蛇行を防止
することができる反面、ロール紙ホルダや、ロール紙を
必要として装置のコストや、また特別なロール紙を必要
としてランニングコストが掛かり、さらにはロール紙は
その幅が規格化されているため、用紙の種類に制限を受
けるという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところはロール紙やロ
ール紙ホルダを必要とすること無く、記録装置の紙幅に
合ういかなる長尺用紙にも印刷することができる新規な
インクジェット式記録装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、インクジェット式記録ヘッ
ドを備えた印刷機構を収容するケース本体の一端に記録
用紙挿入口を、また他端に記録用紙排出口を設けて印刷
経路を形成するとともに、前記記録用紙挿入口に、記録
用紙を前記印刷経路に一定の角度で進入させるための背
もたれ部材と、紙幅を規制する用紙ガイド部材とを設け
た。
【0007】
【作用】記録用紙は、用紙ガイド部材の背面ガイド部の
上端で記録用紙の自重により表面を凸として屈曲した状
態となるから、背もたれ部材の上端での長尺用紙の腰が
強くなり、記録装置の外の領域に曲がりや、また印刷経
路に対するずれがあっても、この補強された腰により長
尺用紙が両側の用紙ガイド部材により所定位置に規制さ
れながら印刷経路を進む。
【0008】
【実施例】そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を長尺
用紙が装填された状態で示すものであって、図中符号1
は記録装置のケース本体で、上部を蓋体2により封鎖さ
れて内部にインクジェット式記録ヘッド20等の印刷機
構を内蔵し、さらにケース前面の一側側に各種操作ボタ
ンが配置された制御パネル3や、またインクカートリッ
ジの着脱口4が設けられている。
【0009】前面の給排紙口5には、下段にカットシー
トを自動給紙するオートカットシートフィーダ6が、ま
た上段に印刷済みの記録用紙を受けるスタッカ7が設け
られている。
【0010】一方、ケース本体1の背面には、手差しに
よる給紙を可能とするための給紙口8が設けられてい
る。給紙口8は、ケース本体1との間に図2に示したよ
うに一定の距離をおいて配置された背もたれ部材9とに
より形成されいる。
【0011】背もたれ部材9には装填された記録用紙の
紙幅に合わて調整可能なガイド部材11、11が摺動可
能に設けられていて、記録用紙10の両側をキャリッジ
22の移動方向に垂直となるように案内するように構成
されている。なお、図中符号12は給紙ローラ24を外
部から回動させるためのノブを示す。
【0012】図2は、前述した背もたれ部材9及びガイ
ド部材11の一実施例を示すもので、背もたれ部材9
は、ケース本体1とは別部材として構成されており、係
止具13によりケース本体1に着脱でき、また背面側に
は記録用紙を印刷経路に案内する斜面部14が形成され
ている。
【0013】一方、用紙ガイド部材11は、背もたれ部
材9の斜面14の下端14aと上端14bに弾性的に係
合するとともに、記録用紙の裏面を支持する背面ガイド
部11aと、記録用紙の両側を案内する側面ガイド部1
1bとから構成されている。
【0014】図3は、印刷機構の一実施例を示すもので
あって、図中符号20は、印字信号に対応してインク滴
を吐出する記録ヘッドで、ガイド部材21、21に移動
可能に設けられたキャリッジ22に搭載されている。2
3は、プラテンで、記録ヘッド20と一定の距離をおい
て配置され、これの上流側に配置された紙送りローラ2
4と、下流側に配置された排紙ローラ25、26とで記
録用紙の搬送機構が構成されている。
【0015】紙送りローラ24の下方にはオートカット
シーとフィーダ6から給紙された記録用紙の挿入口27
が形成されていて、ここに第1紙検出器28が配置され
ている。また紙送りローラ24の下流側の上部には手差
し給紙口8、及びトラクタ31からの記録用紙を受け入
れる第2の挿入口29が形成されていて、ここに第2紙
検出器30が配置されている。
【0016】33は、レリーズで、図示しないレリーズ
駆動機構により紙送りローラ24への当接力を単票用紙
や長尺紙を搬送する場合には大きなフリクションを効か
せ、またトラクタにより搬送する場合には小さなフリク
ションを与えるために、レリーズ切換えレバー15によ
り大小2段階の切り替えが可能なように構成されてい
る。またフリクションの切換えはレリーズ検出器34に
より検出できるようになっている。なお、図中符号35
乃至36は、それぞれ紙押えローラを示す。
【0017】図4は、長尺用紙の印刷を選択するための
手段の一実施例を示すもので、印刷モード判定手段42
は、例えば制御パネル3に設けられたモード選択スイッ
チ40や、外部装置からのモード選択信号を受けて長尺
モードを検知するほかに、レリーズ検出手段35、第2
用紙検出手段30、及び用紙長検出手段41等からの信
号を受けて後述するフローチャートで示す動作により自
動的に長尺用紙印刷モードを判定して、印刷制御手段4
3に長尺用紙印刷のための制御を指令するように構成さ
れている。
【0018】次に、このように構成された装置の動作を
長尺記録紙の印刷を中心にし、図5に示したフローチャ
ートに基づいて説明する。オートカットシートフィーダ
6から給紙が行なわれると、記録用紙の先端が第1紙検
出器28に検出され、図示しない紙送りモータにより紙
送りローラ24が駆動される。これにより記録用紙が、
紙押えローラ36、37、及びレリーズ34により紙送
りローラ24に巻き付けられながらプラテン23に移動
し、先端を排紙ローラ25、紙押えローラ38に進入し
て、これらローラ24、36、37、25、38で張力
を与えられた状態となる。
【0019】この状態で、インクジェット記録ヘッド2
0が印字信号に対応してインク滴を吐出して印刷が実行
され、印刷済みの領域がスタッカ7に排出される。
【0020】一方、手差し用給紙口8から定尺記録用
紙、例えばA4版の記録用紙をレリーズ34のローラに
当接するまで挿入すると、当接までの過程で記録用紙の
先端が第2の紙検出器30に検出され、一定時間、例え
ば3秒のウエイトタイムをおいた後、図示しない紙送り
モータにより紙送りローラ24が駆動される。これによ
り記録用紙が、レリーズ34により紙送りローラ24に
押さえ付けられてプラテン23に移動し、上流側を排紙
ローラ25、紙押えローラ38に押されられて張力を与
えられた状態となり、前述と同様にして記録ヘッド20
により印刷が実行される。
【0021】なお、カットシートの印刷の途中で記録に
不都合が生じた場合には、制御パネル3の排紙ボタンを
1回操作することにより、印刷に不都合を来した記録用
紙を排出することができる。
【0022】長尺用紙を印刷する場合には、手差し用給
紙口8からカットシートを給紙するのと同様の方法でレ
リーズ34の当接力を大きくしておく。この状態で、制
御パネル3の選択スイッチ40や、外部装置から長尺用
紙印刷モードを選択すると(ステップ イ、ロ)、印刷
モード判定手段42は、無条件で長尺用紙の印刷モード
に入る。
【0023】また、レリーズ34が当接力の大き側に切
り替えられていてレリーズ検出器35からオフ信号が出
力され(ステップ ハ)、かつ第2記録用紙検出器30
により記録用紙の挿入が検出された場合には(ステップ
ニ)、通常のカットと同様に記録動作を開始し、印刷
長が所定長さL0、例えば60cmを超えた場合(ステ
ップ ホ)には長尺用紙印刷モードと自動的に判定す
る。
【0024】この状態で電源が再投入された場合には、
カットシートへの印刷の場合のような排紙動作の実行を
阻止して、無用に長尺用紙が排出されるのが防止されて
いる。
【0025】長尺用紙の印刷に際しては、背面の給紙口
8に設けられている用紙ガイド部材11、11を長尺用
紙の紙幅に合わせて位置調整し、長尺用紙の先端両側を
紙ガイド部材11、11に沿わせて給紙口8にレリーズ
34のローラに当接するまで挿入する。
【0026】長尺用紙の装填が完了した段階で長尺用紙
から手を放すと、その自重により長尺用紙は背もたれ部
材9の上端を境にして折れ曲がる。長尺用紙の先端が第
2紙検出器30に検出されて一定のウエイトタイムを
後、印刷領域に搬送されて、前述と同様にインクジェッ
ト式記録ヘッド20により印刷が実行される。
【0027】印刷途中において記録ヘッド20の吐出能
力を回復させる操作が必要になった場合には、印刷デー
タが途切れるのを待ってから上記操作を実行する。これ
により紙送りモータがキャップ吸引ポンプの駆動源を兼
ねている場合にも、キャップ吸引ポンプの駆動のための
紙送りモータの逆転に起因する印字品質の低下を可及的
に少なくすることができる。
【0028】この状態では長尺用紙は、背もたれ部材9
の上端で円く湾曲して腰が強くなり、記録装置の外の領
域に曲がりや、また印刷経路に対するずれがあっても、
この補強された腰により長尺用紙が両側の用紙ガイド部
材11により所定位置に規制されながらプラテン23に
引き込まれる。これにより、ロール紙のように特別な記
録用紙を必要とすることなく、長尺用紙をプラテン23
に正確に直交させて移動させ、高い印字品質での印刷が
行なわれる。
【0029】なお、長尺用紙の印刷モードの途中で障害
が生じた場合には、パネル面3の排紙ボタンが1回操作
される度に一定量、たとえば11inchの紙送りを行
ったところで紙送りを停止して待機状態となる。これに
より排紙ボタンをあやまって押圧した場合にも、長尺用
紙が全長分排紙されてしまったり、また連続的な排紙動
作に起因する紙ジャムの発生を防止することができる。
【0030】なお、上述の実施例においては、非ロール
紙を対象にして説明したが、ロール紙を用いても印刷で
きることは言うまでもない。
【0031】また、上述の実施例においては、インクジ
ェット式記録ヘッドを搭載したものに例を採って説明し
たが、インパクトワイヤ式記録ヘッドや、熱転写式記録
ヘッドを搭載した記録装置に適用しても、これら装置で
長尺用紙の印刷を確実に行うことができることは明らか
である。
【0032】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、インクジェット式記録ヘッドを備えた印刷機構を収
容するケース本体の一端に記録用紙挿入口を、また他端
に記録用紙排出口を設けて印刷経路を形成するととも
に、記録用紙挿入口に、記録用紙を印刷経路に一定の角
度で進入させるための背もたれ部材と、紙幅を規制する
用紙ガイド部材とを設けたので、背もたれ部材の上端で
湾曲して長尺用紙の腰が強くなり、この補強された腰に
より長尺用紙を位置規制しながら印刷経路に引き込むこ
とができ、ロール紙等の特殊な用紙や、ロール紙ホルダ
を必要とすることなく、長尺用紙を正確にプラテンに紙
送りすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】手差し用給紙口の一実施例を示す断面図であ
る。
【図3】同上装置の印刷経路を示す図である。
【図4】印刷モード判定手段の一実施例を示すブロック
図である。
【図5】同上装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】長尺用紙の印刷時における記録用紙の形態を示
す図である。
【符号の説明】
1 函体本体 6 カットシートフィーダ 7 トレー 8 手差し用給紙口 9 背もたれ部材 10 長尺用紙 11 用紙ガイド部材 14 斜面 20 インクジェット式記録ヘッド 23 プラテン 24 紙送りローラ 28 第1用紙検出手段 30 第2用紙検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏原 一敏 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 安江 拓也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 岸田 剛夫 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット式記録ヘッドを備えた印
    刷機構を収容するケース本体の一端に記録用紙挿入口
    を、また他端に記録用紙排出口を設けて印刷経路を形成
    するとともに、前記記録用紙挿入口に、記録用紙を前記
    印刷経路に一定の角度で進入させるための背もたれ部材
    と、紙幅を規制する用紙ガイド部材とを設けてなるイン
    クジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録用紙排出口は、前記ケース本体
    の前面側に設けられ、また記録用紙挿入口は、前記ケー
    ス本体の背面側に手差し用記録用紙挿入口として構成さ
    れている請求項1のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記背もたれ部材が、前記ケース本体に
    着脱可能に構成されている請求項1のインクジェット式
    記録装置。
JP25929795A 1995-09-12 1995-09-12 インクジェット式記録装置 Expired - Lifetime JP3570446B2 (ja)

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