JPH0975526A - 遊技機の遊技盤 - Google Patents

遊技機の遊技盤

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JPH0975526A
JPH0975526A JP25935695A JP25935695A JPH0975526A JP H0975526 A JPH0975526 A JP H0975526A JP 25935695 A JP25935695 A JP 25935695A JP 25935695 A JP25935695 A JP 25935695A JP H0975526 A JPH0975526 A JP H0975526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別部品としての入賞球案内部材が不要で遊技
盤裏面構成が簡単かつ小型になり、入賞球の案内経路が
短縮されて入賞球処理の高速化が実現できる遊技機の遊
技盤を提供する。 【解決手段】 合成樹脂で成形した遊技盤前面構成部材
(遊技盤本体200)と遊技盤裏面構成部材(蓋部材3
60)とを、入賞部材(入賞装置230,250,27
0)から受け入れられた入賞球を所定の流路に案内する
入賞球案内空間323を形成するように、所定間隔を設
けて重合させて遊技盤10を構成する。これより、別部
品としての入賞球案内部材が不要で遊技盤裏面構成が簡
単かつ小型になり、入賞球の案内経路が短縮されて入賞
球処理の高速化が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機の遊技盤に係わり、詳しくは内部に入賞球案内空間
を形成することにより、別部品としての入賞球案内部材
が不要で遊技盤裏面構成が簡単かつ小型になり、入賞球
の案内経路が短縮されて入賞球処理の高速化が実現でき
る遊技機の遊技盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機等の遊技機の遊技盤
は、少なくとも遊技盤本体(基板部分)を木材を材料と
して製作し、この遊技盤本体の所定箇所にいくつかの開
口部を形成し、入賞装置(一般入賞装置、特定入賞装
置、変動入賞装置等)や可変表示装置等の遊技領域を構
成する部材を遊技盤本体の表面或いは裏面側からネジ等
により取付けて構成していた。また、入賞装置から受け
入れられた入賞球(即ち入賞口に入ったセーフ球)は、
入賞装置により遊技盤裏面側へ導かれ、遊技盤裏面に取
付けられた入賞球案内部材に形成された案内流路内を流
下して、所定箇所(枠側に備えられた入賞球集合部材)
へ導かれていた。また、遊技盤表面には、遊技盤本体と
は別体の部品であるバンド部材を、位置決めて円周状に
立設させて取付けることにより、遊技領域を囲む囲い壁
(いわゆるレール)が設けられ、さらに遊技領域内に
は、遊技領域内を落下する遊技球の落下方向を変化させ
る多数の障害釘或いは風車等の別部品が打ち付けられて
設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の遊技
機の遊技盤においては、以下のような問題があった。 (イ)従来の遊技盤は木製の基板からなるものであった
ため、入賞球を案内処理するために、遊技盤の裏面に入
賞球案内部材を別途設けなければならず、コスト或いは
組立て作業性の面で問題があった。 (ロ)特に最近の遊技盤には裏面側に多数の電気機器を
取付ける場合が多く、それら機器と入賞球案内部材との
干渉を避けるため、入賞球案内部材には、電気機器の取
付用開口部を形成したり、電気機器の取付部を形成する
など、複雑な形状の入賞球案内部材とする必要があっ
た。このため、入賞球案内部材自体の製作や、各機器の
取付け作業も容易でなく、この点からコスト増或いは組
立て性低下を招いていた。 (ハ)また遊技盤裏面に入賞球案内部材を備えると、遊
技盤の厚さが入賞球案内部材の分だけ厚くなってしまう
ため、遊技機における遊技盤収納枠の遊技盤設置部のス
ペースを余分に設けなければならず、遊技機の小型化の
支障となっていた。 (ニ)また、入賞球を一旦遊技盤の裏面側へ導いてから
下方へ案内する入賞球の案内経路であったため、入賞球
の処理が遅れてしまっていた。例えば、枠側(遊技盤収
納枠等)に備えられた入賞球集合部材に入賞球カウント
用の玉検出手段が設けられた場合、遊技球が入賞装置の
入賞口に入ってから、この入賞球集合部材まで達するの
に比較的時間がかかったため、前記玉検出手段の検出信
号に基づいて行われる賞球の排出(いわゆる賞出)があ
る程度遅れて行われ、遊技のスピード感等がそこなわれ
てしまうといった問題があった。
【0004】(ホ)デザインの自由度向上或いはリサイ
クル化等の観点から、遊技盤を合成樹脂により成形する
ことが考えられるが、この場合には、入賞装置等の部材
又は機器を単に従来のように遊技盤の基板に設けた開口
に取付ける構成では、基板を構成する樹脂材料のたわみ
変形等により、入賞装置等の正確かつ頑丈な取付けが困
難になって、各部材ががたついたり動いたりして、遊技
に支障がでる恐れもある。 (ヘ)また、最近の遊技盤では、上記のような入賞球案
内部材に加えて多数の電気機器を取付ける関係上、遊技
盤の裏面においては、遊技盤の各電気機器に対する配線
が相当複雑に入り組んだ状態になっており、配線作業が
困難で、この点からも組立て性が低下していた。 (ト)従来の遊技盤は、別部品であるバンド部材を基板
に取付けて遊技領域周囲の囲い壁を構成し、また、多数
の障害釘(別部品)を基板に打ち付けることにより、遊
技球の落下方向を変化させる方向変換手段が設けられて
いた。このため、遊技盤表面(遊技領域)を組立てる作
業もめんどうで手数のかかるものであり、この点からも
組立て性の改善が望まれていた。
【0005】そこで本発明は、別部品としての入賞球案
内部材が不要で遊技盤裏面構成が簡単かつ小型になり、
入賞球の案内経路が短縮されて入賞球処理の高速化が実
現できる遊技盤であって、さらには、入賞装置その他の
遊技領域構成部材が容易かつ正確にまた頑丈に取付け可
能であるとともに、裏面側の整然とした配線が可能で配
線作業の容易化が図られ、また方向変換手段も容易に構
成できる遊技機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機の遊技盤は、表面側に遊
技領域が形成され、この遊技領域には少なくとも入賞部
材を含む遊技領域構成部材を備え、合成樹脂で成形され
た遊技盤前面構成部材と、この遊技盤前面構成部材の裏
面側に備えられ、合成樹脂で成形された遊技盤裏面構成
部材と、からなり、前記遊技盤前面構成部材と遊技盤裏
面構成部材とを、前記入賞部材から受け入れられた入賞
球を所定の流路に案内する入賞球案内空間を形成するよ
うに、所定間隔を設けて重合させて構成したことを特徴
とする。また、好ましい態様として、例えば請求項2記
載のように、前記遊技盤前面構成部材には、前記遊技領
域構成部材がはめ込み可能な開口部が形成されていると
ともに、この開口部の周辺から裏面側へ一体的に立設さ
れ、前記遊技領域構成部材が取付け可能な取付けリブが
形成されていてもよい。また、例えば請求項3記載のよ
うに、前記遊技盤前面構成部材に形成された取付けリブ
の端面が、前記遊技盤前面構成部材に重合させて取付け
られた前記遊技盤裏面構成部材の内面に当接する構成と
されていてもよい。
【0007】さらに、例えば請求項4記載のように、前
記遊技領域構成部材のうちの少なくとも入賞部材が、前
記遊技盤前面構成部材と遊技盤裏面構成部材とを重合さ
せた厚さ以内に収納されていてもよい。さらに、例えば
請求項5記載のように、前記遊技盤裏面構成部材には、
裏面方向に立設され、前記遊技領域構成部材のうちの電
気的遊技装置が取付け可能な取付けリブが形成されてい
てもよい。さらに、例えば請求項6記載のように、前記
遊技盤裏面構成部材には、前記遊技領域構成部材の電気
的接続端子が裏面側に臨む開口部が形成されていてもよ
い。さらに、例えば請求項7記載のように、前記遊技盤
裏面構成部材の裏面側には、遊技盤における各電気機器
への配線を中継する中継基板の設置用部材が形成されて
いてもよい。
【0008】さらに、例えば請求項8記載のように、前
記遊技盤前面構成部材の前面側には、遊技領域を囲う囲
い壁と、落下する遊技球を所定の方向に案内する案内壁
とが一体形成されていてもよい。さらに、例えば請求項
9記載のように、前記遊技盤前面構成部材に形成された
開口部に対して、裏面側から障害部材を取付け、この障
害部材に突設された障害部を前記開口部を通して前面側
に突出させることにより、遊技領域を落下する遊技球の
落下方向を変換するための障害部を遊技領域表面に設け
てもよい。さらに、例えば請求項10記載のように、前
記遊技盤前面構成部材の裏面には、前記遊技盤前面構成
部材の外周縁の内側に沿うように仕切り壁が立設され、
この仕切り壁の内側を覆うように前記遊技盤裏面構成部
材が取付けられることにより、この仕切り壁の内側に前
記入賞球案内空間が形成され、前記遊技盤前面構成部材
の外周縁と前記仕切り壁の外周の間の空間が、前記遊技
領域構成部材の配線を引回すための配線処理空間とされ
ていてもよい。さらに、例えば請求項11記載のよう
に、前記遊技盤裏面構成部材の裏面側には、制御回路の
設置用部材が形成されていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、パ
チンコ装置に適用した一実施例として図面を参照して説
明する。 A.パチンコ装置の正面構成及び全体構造 まず、図1乃至図3により、本パチンコ装置の正面構成
及び全体構造について説明する。図1はパチンコ装置の
パチンコ機(遊技機)を示す正面斜視図、図2は同パチ
ンコ機の後述するガラス枠13と前面パネル14の正面
斜視図、図3は後述する遊技盤10を取付けた遊技盤収
納枠11及び機枠12を示す分解斜視図である。パチン
コ装置は、例えばいわゆるCR機(カードリーディング
機)と称されるものの場合、大きく分けてパチンコ機
と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機(以下、
単に玉貸機という)によって構成され、これらが対をな
して設置されるが、この場合各図においては、玉貨機の
図示を省略している。
【0010】このパチンコ機は、図3に示すように、前
面に遊技領域が形成された遊技盤10が、遊技盤収納枠
11を介して機枠12に対して開閉自在に取付けられて
いる。そして、図1及び図2に示すように、これら遊技
盤10及び遊技盤収納枠11の前面を覆うように、ガラ
ス枠13と前面パネル14とが前面側に配置され、遊技
盤収納枠11とは独立にそれぞれが機枠12に対して開
閉自在に取付けられている。なおこのパチンコ機は、遊
技盤10、遊技盤収納枠11、機枠12、ガラス枠1
3、及び前面パネル14等を構成する主な構成部材が、
全て合成樹脂により形成されている。ガラス枠13は、
ほぼ中央に開口部13aが形成され、開口部13aを通
して遊技盤10における遊技領域が見えるようになって
いる。このガラス枠13の前面には、遊技領域を囲むよ
うに、上部ランプカバー15a,15b,15c、開口
縁部ランプカバー16、及びサイドランプカバー17
a,17bが設けられ、これらカバー内には装飾ランプ
(図示省略)が内蔵されている。これらカバーは、前面
側に突出する膨出状の形状とされ、透明又は半透明で、
内蔵された装飾ランプの点灯光を透過可能である。これ
らカバーの表面にはカラフルな色彩が施されていてもよ
い。また、ガラス枠13の前面における右下隅部には、
ガラス枠13を施錠する施錠装置80(図2に示す)を
操作するための、鍵挿入部18が設けられている。ガラ
ス枠13を開く場合には、鍵挿入部18に所定のキーを
挿入して回動操作すれば、施錠装置80のロック状態が
解除されてガラス枠13のみがオープンする。
【0011】前面パネル14は、ガラス枠13の下側に
配置されたもので、ガラス枠13とは独立に機枠12に
対して開閉自在に取付けられている。この前面パネル1
4には、上皿21と、上皿21の玉を後述の玉貯留皿
(下皿)24に移す玉通路開閉用の押し釦22と、灰皿
23と、玉を貯留する玉貯留皿24と、玉貯留皿24に
貯留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー25
と、後述の発射装置620の操作を行う発射操作ノブ2
6とが設けられている。前面パネル14の前面における
右上隅部には、前面パネル14を施錠する施錠装置(後
述する施錠装置80と同様のもの)を操作するための鍵
挿入部27が設けられている。前面パネル14を開く場
合には、鍵挿入部27に所定のキーを挿入して回動操作
すれば、施錠装置のロック状態が解除されて前面パネル
14のみがオープンする。なお、この前面パネル14を
開けるための所定のキーは、ガラス枠13の前述の施錠
装置を解除するための所定のキーと同一のものとされ、
施錠管理が容易化されている。また上皿21には、図2
に示すように、玉貨機に投入されたプリペードカードの
残高を表示するカード残高表示器31と、玉を購入する
ときに操作される玉貸釦32と、プリペイドカードを排
出するときに操作されるカード排出釦33とが設けられ
ている。なお、これら表示器31や各釦32,33の信
号線や発射操作ノブ26の信号線は、図2の符号35に
示すように、前面パネル14の裏面ヒンジ側から引出さ
れて、所定の機器(即ち、後述の玉貸機用の配線中継部
810或いは後述の発射制御回路630等)に接続され
ている。またなお、図1において符号21aで示すもの
は、後述する遊技盤収納枠11に設けられた賞球排出路
603に接続された賞球排出口であり、符号24aで示
すものは、遊技盤収納枠11に設けられた後述のファー
ル球排出路602や下皿流路凹室751に接続された下
皿玉排出口である。
【0012】B.ガラス枠の概略構造 次に、ガラス枠13の概略構造について説明する。ガラ
ス枠13は、この場合図2に示すように、本体枠50の
裏面内にガラスユニット100を取付けてなるものであ
る。本体枠50は、外径が矩形の樹脂製枠体で、開口部
13aに相当する開口が中央部に形成され、前面におけ
る各ランプカバー15a,15b,15c,16,17
a,17bの裏側の位置には、各ランプカバーに平面形
状が対応し前面に開口する装飾体収納凹室がそれぞれ形
成されており、これら装飾体収納凹室内に装飾ランプを
搭載したランプ基板(図示略)がそれぞれ収納され、各
ランプ基板を覆うように各ランプカバーが取付けられて
いる。これらランプ基板の配線は、図2の符号58に示
すように、本体枠50の裏面ヒンジ側から引出されて、
この場合遊技盤10の裏面に取付けられた後述の役物制
御回路400(図12に示す)に接続され、遊技状態に
応じて各装飾ランプが点灯(あるいは点滅)制御され
る。具体的には、例えば大当り発生時、賞球排出時、貸
玉排出時、打止状態の発生時、島設備からの玉補給時等
に点灯するように制御が行われる。本体枠50の裏面に
おける右端の上下2箇所には、後述するスライドヒンジ
910,911(図3に示す)が取付けられるヒンジ固
定部(図示略)が形成されており、これらスライドヒン
ジ910,911により本体枠50が(即ちガラス枠1
3が)機枠12に対して開動自在に取付けられる構成と
なっている。
【0013】そして、本体枠50の裏面下部には、ガラ
スユニット100の下部両側を回動可能に支持してガラ
スユニット100の取付け保持を行うガラスユニット取
付機構(図示略)が設けられている。このガラスユニッ
ト取付機構は、取付け時にガラスユニット100の両側
下部に嵌合するガラスユニット取付用回動部材と、ガラ
スユニット100の底面に当接しガラスユニット取付用
回動部材とともに回動する回動軸と、この回動軸の中央
外周に設けられてガラスユニット100の左右方向位置
を位置決める位置決め部材とよりなる。また、本体枠5
0の裏面側には、本体枠50の裏面内にはまり込んだガ
ラスユニット100の縁枠110の上端縁に当接してガ
ラスユニット100を取付け位置に係止する係止部材
(図示略)を備える。ガラスユニット100は、このガ
ラスユニット取付機構に対して斜めに差込んで上部を引
き起こすように回動させた後、上記係止部材により係止
させるという極めて簡単な作業で取付けが可能であり、
またその逆の手順で容易に取外せる。また、本体枠50
の裏面における左端には、図2に示すように、施錠装置
80が設けられている。この施錠装置80は、前述の鍵
挿入部18に挿入された所定のキーにより回動操作され
るカム(図示略)と、常時上方に付勢され前記カムによ
って下方に押しさげられる爪82,83とよりなる。そ
して、爪82,83が機枠12に形成された係合部(図
示省略)に係合することで、本体枠50を機枠12に対
して閉じ状態にロックし、爪82,83が押しさげられ
ることにより係合が解除されて本体枠50を開動可能に
開放するものである。
【0014】ガラスユニット100は、図2に示すよう
に、合成樹脂製の縁枠110に2枚のガラス板(図示
略)を図2における下方から挿入して保持したものであ
る。ガラス板は、一側外形(挿入先端側の外形)が半円
形の形状とされ、他側外形(挿入後端側の外形)が前記
半円形に連続する矩形とされたもので、これにより挿入
取付け作業が容易かつ円滑に行われ、かつガタツキ等の
無い良好な保持状態が実現される。縁枠110は、図2
に示すように、ガラス板の半円形状外縁部を保持する円
弧状縁枠120と、ガラス板101,102の矩形状外
縁部を保持するコ字状縁枠130と、これら円弧状縁枠
120とコ字状縁枠130の裏面両側にそれぞれ取付け
られてこれら部材を連結する取付けベース(図示略)
と、これら取付けベースにそれぞれ取付けられた蓋部材
151,152とよりなる。円弧状縁枠120は、各ガ
ラス板の半円形状外縁部がはまり込む溝121,122
が、内周に所定間隔で平行に形成されたもので、両側下
端面がコ字状縁枠130の両側上端面に接合されるもの
である。この円弧状縁枠120の円弧状内周は、遊技領
域を画成する前述の開口部13aの一部を形成するもの
で、本体枠50の中央の開口と略同径寸法とされてい
る。コ字状縁枠130は、各ガラス板が下から挿入でき
るスリット131,132が、底辺部に所定間隔で平行
に形成されるとともに、これらのスリット131,13
2に連続して、各ガラス板の矩形部の両側縁がはまり込
む溝(図2では片側の溝131a,132aのみ示す)
が、両側辺の内面に形成されたものである。なお、組立
状態においては、上記溝131a,132a等が、円弧
状縁枠120の溝121,122に連続し、全体で二つ
の連続する溝を構成して、2枚のガラス板の外縁部をそ
れぞれ保持できるようになっている。
【0015】このコ字状縁枠130の両側端面の下部に
は、前述のガラスユニット取付機構のガラスユニット取
付用回動部材内にはまり込む突条133,134がそれ
ぞれ形成されている。また、このコ字状縁枠130の底
面には、前述のガラスユニット取付機構の位置決め部材
がはまり込む凹部135が形成されている。蓋部材15
1,152は、両側縁がヒンジにより取付けベースに取
付けられることにより、両側に開いた開位置から図2に
示す閉位置までそれぞれ回動自在となっている。これら
蓋部材151,152は、閉位置においてコ字状縁枠1
30の下面(ガラス板の挿入口)を覆い、挿入されたガ
ラス板の脱落を確実に阻止する底板部151b,152
bとを有する。なお、蓋部材151,152の上縁は、
円弧状の形状とされて、遊技領域を画成する前述の開口
部13aの一部を形成するもので、本体枠50の中央の
開口と略同径寸法とされている。
【0016】C.遊技盤の構成 次に、遊技盤10の構成について説明する。図4は遊技
盤10の正面側分解斜視図、図5は遊技盤10の裏面側
分解斜視図、図6は遊技盤10の裏面斜視図、図7は遊
技盤10に設けられた特定入賞装置の裏面斜視図及び裏
面側分解斜視図、図8は遊技盤10に設けられた変動入
賞装置の裏面斜視図である。遊技盤10の前面には、パ
チンコ玉を上方から落下させつつアウトあるいはセーフ
の判定を行う領域(遊技領域)が形成され、入賞口に玉
が入って有効にセーフとなる場合は、所定数の賞品玉が
後述する玉排出装置770(図13に示す)により上皿
21に排出されるようになっている。なおここでは、遊
技盤10における遊技領域はどのようなものでもよく、
遊技球を使用するパチンコ遊技機であれば、任意の構成
を取り得る。例えば、いわゆる「第1種」に属するもの
で、複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置を備え、
この表示装置における可変表示結果が予め定められた特
別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊
技状態(大当り状態)を発生可能な遊技機でもよい。ま
た、表示装置の図柄内容を変化させてゲームを行うもの
で、「第3種」に属する遊技機、あるいは表示装置を備
えた他の種類の遊技機、いわゆる「第2種」に属する遊
技機、又はその他の機種(例えば、他種タイプ)等に幅
広く適用が可能である。また、表示装置を備えていない
各種類の遊技機にも適用することができる。本例では
「第1種」に属するタイプのものを用いた例を以下説明
する。
【0017】遊技盤10は、図5に示すように、前面に
遊技領域を構成する各種要素が設けられる遊技盤本体2
00(遊技盤前面構成部材)と、この遊技盤本体200
の裏面に取付けられる蓋部材360(遊技盤裏面構成部
材)とを備える。 (a)遊技盤の前面側構成 まず、遊技盤10の前面側構成について説明する。遊技
盤本体200は、全体として裏面が開口した薄い箱形の
樹脂成形品である。遊技盤本体200の前面には、図4
に示すように、遊技領域の周囲を囲むレール201(囲
い壁)と、このレール201内のほぼ中央に位置する可
変表示装置用開口部202と、この可変表示装置用開口
部202の下方に配置された特定入賞装置用開口部20
3と、この特定入賞装置用開口部203の下方に配置さ
れた変動入賞装置用開口部204と、可変表示装置用開
口部202の左右両側に配置された一般入賞装置用開口
部205,206と、特定入賞装置用開口部203の左
右両側に位置する風車取付けボス207,208と、一
般入賞装置用開口部205,206の上方、及び風車取
付けボス207,208の下方に配置された玉案内片2
09,210,211,212(案内壁)と、レール2
01内の底部中央に位置するアウト球回収口213と、
レール201内の左右両側に配置されたサイドランプ用
開口214,215と、が樹脂成形により一体的に形成
されている。ここでレール201は、図4に示すように
一端が遊技盤10の左側下端部まで伸びて、玉導入部2
01aを形成しており、ここに向って遊技球が発射さ
れ、レール201に沿って打ち上げられて遊技領域に打
込まれる。また、玉案内片209,210,211,2
12(案内壁)は、従来の複数の案内釘と同様の機能を
果すものである。また、遊技盤本体200の前面におけ
る可変表示装置用開口部202の上方には、図5に示す
ように貫通孔216(開口部)が所定間隔で複数形成さ
れ、これら貫通孔216には後述の障害釘構成部材35
3(障害部材)の障害釘354(障害部)が挿通されて
前面に突出している。
【0018】遊技領域を構成する各種要素としては、遊
技盤本体200に一体成形されたレール201等の他
に、図4の如く、可変表示装置装飾カバー220と、特
定入賞装置230と、変動入賞装置250と、一般入賞
装置270と、風車290と、サイドランプ300(遊
技領域構成部材)とを備える。可変表示装置装飾カバー
220は、後述する蓋部材360の取付けリブ363内
(即ちこのカバー220の後方位置)に収納される可変
表示装置(本発明の電気的遊技装置であって図示省略)
の前面を装飾するカバー部材であり、この場合可変表示
装置の画面を前面に臨ませるよう中央が開口したフレー
ム状のものである。この可変表示装置装飾カバー220
は、裏面側が前記可変表示装置用開口部202内にはめ
込まれ、例えば可変表示装置装飾カバー220の側面に
形成された係合爪(図示略)が、前記可変表示装置用開
口部202の奥の後述の取付けリブ341(図5に示
す)に形成された係合凹部341aに弾力的に係合する
ことにより、ワンタッチで遊技盤本体200に取付けら
れる。なおここで可変表示装置は、いわゆる役物装置
(本発明の電気的遊技装置)であって、例えば液晶表示
装置(LCD)よりなり、後述する表示制御回路380
(図12に示す)を介して役物制御回路400により制
御され、カラーで各種の図柄を表示するものである。な
お、可変表示装置の可変表示結果が予め定められた特別
図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技
状態(大当り状態)が発生する。
【0019】特定入賞装置230は、いわゆるチャッカ
ーを構成するもので、図7(b)の分解図に示すよう
に、特定入賞装置本体230aと裏面基板230bとよ
りなる。特定入賞装置本体230aは、ベース板部23
1の前面側に入賞口(始動口)232が設けられ、ベー
ス板部231の後面側に断面矩形の胴部233が形成さ
れたもので、ベース板部231の前面側における入賞口
232の上方の両側位置には、それぞれいわゆる命釘2
34a,234bが設けられている。胴部233の内部
には、入賞口232に入った玉を胴部233の下側に導
く導入路235が形成され、また胴部233の後端にお
ける左右両側には、左右方向に弾力的に変位可能な係合
爪236が形成されている。また胴部233の後端の内
面側4隅の位置には、取付ボス237(図7では1箇所
のみ示す)が形成され、この取付ボス237には後述の
取付け穴245にはまり込む突起が形成されている。ま
た、胴部233の後端部下面側には、後述するセンサ2
42がはまり込む凹部238が形成され、この凹部23
8において導入路235の後端部下面が開口している。
なお、特定入賞装置本体230aは、全体を合成樹脂に
より一体成形してもよいが、例えば少なくともベース板
部231を木材により構成し、これに金属製の命釘23
4a,234bを打込んだ構成とすれば、命釘234
a,234bの間隔や曲り具合が従来と同様な方法で調
整可能になる。ただし、全体を合成樹脂により一体成形
した場合でも、命釘234a,234bの間隔等が微妙
に異なるものを複数用意し、特定入賞装置本体230a
又は特定入賞装置230の全体を交換することで、命釘
234a,234bの間隔等は変更できる。また、ベー
ス板部231等を合成樹脂により成形した場合でも、例
えばベース板部231における命釘の設置部の裏面側に
ボス部を形成し、金属製の命釘を、打込みやインサート
成形により設置すれば、木材に金属製の釘を打込んだ場
合とほぼ同様の高い保持力が得られ、従来と同様の命釘
の調整が可能となる。
【0020】裏面基板230bは、基板本体241と、
この基板本体241の前面下部から直角に伸びるように
設けられたセンサ242とよりなる。基板本体241
は、前面上部の両側に発光ダイオード243が搭載さ
れ、裏面には発光ダイオード243及びセンサ242の
電源線又は信号線を接続するためのコネクタ244(電
気的接続端子)が取付けられたものである。センサ24
2は、玉の通過を検出する磁気検出手段のヘッド部分で
あり、貫通孔242aを玉が通過する際の磁界の変化に
応じて出力信号が変化するものである。なお、基板本体
241は、特定入賞装置本体230aの胴部233の後
端内側にはまり込む外径とされ、センサ242は特定入
賞装置本体230aの前述の凹部238にはまり込む外
径とされており、裏面基板230bは、図7(a)のよ
うに特定入賞装置本体230aの後部にワンタッチでは
め込まれて取付けられるようになっている。そして、こ
の基板本体241の前面における4隅位置には、特定入
賞装置本体230aの前述の取付ボス237の突起が弾
力的に嵌合する取付け穴245が形成され、図7(a)
に示す取付け状態が保持されるようになっている。ま
た、特定入賞装置230の全体は、ベース板部231よ
りも裏面側が前記特定入賞装置用開口部203内にはめ
込まれ、前記係合爪236が前記特定入賞装置用開口部
203の奥の後述の取付けリブ342(図5に示す)に
形成された係合凹部342aに弾力的に係合することに
より、ワンタッチで遊技盤本体200に取付けられる。
【0021】なお、特定入賞装置230の発光ダイオー
ド243は後述する役物制御回路400により制御され
て、遊技状態に応じて点灯又は点滅する。また、特定入
賞装置230のセンサ242の出力は、例えば、後述す
る役物制御回路400に入力されて可変表示装置の制御
等に利用される。即ち、入賞口232に入った玉は、入
賞口232を形成する壁と導入路235とに案内され
て、凹部238に導かれ、センサ242の貫通孔242
aを必ず通過して落下しセンサ242により検出され
る。そして、センサ242からの信号により入賞口23
2に玉が入ったことを検知した役物制御回路400は、
特別遊技状態(大当り状態)を発生させるか否かの判定
処理を実行して、これに応じて可変表示装置の表示図柄
を変化させる。
【0022】変動入賞装置250は、いわゆるアタッカ
ーを構成するものであり、図4及び図8に示すように、
長丸状のベース板部251の前面中央に大入賞口252
が配置され、その両側には一般入賞口253が形成され
ており、またベース板部251の後面側に断面長丸状の
胴部254が形成されたものである。大入賞口252
は、後述する役物制御回路400により制御されて開閉
動作し、特別遊技状態(大当り状態)が発生したときに
だけ所定期間開放されて開くもので、内部の特定箇所に
はいわゆるV入賞と呼ばれる特別な入賞位置が設定され
ている。この変動入賞装置250の胴部254内には、
図8に示すように、大入賞口252の開閉動作を駆動す
るソレノイド255、大入賞口252に入った全ての玉
を検出するセンサ256、大入賞口252に入った玉の
うちV入賞した玉を検出するセンサ257、及び、これ
らソレノイド255やセンサ256,257の電源線又
は信号線を接続するためのコネクタ258(電気的接続
端子)が設けられている。また、この場合胴部254の
右側下部には、切り欠き259が形成され、大入賞口2
52及び一般入賞口253に入った全ての玉がこの切り
欠き259に導かれて落下するようになっている。また
胴部254の後端における左右両側には、左右方向に弾
力的に変位可能な係合爪260が形成されている。そし
て、この変動入賞装置250の全体は、ベース板部25
1よりも裏面側が前記変動入賞装置用開口部204内に
はめ込まれ、前記係合爪260が前記変動入賞装置用開
口部204の奥の後述の取付けリブ343(図5に示
す)に形成された係合凹部343aに弾力的に係合する
ことにより、ワンタッチで遊技盤本体200に取付けら
れる。
【0023】なお、変動入賞装置250のソレノイド2
55は後述する役物制御回路400により制御されて作
動する。また、変動入賞装置250のセンサ256,2
57の出力は、例えば後述する役物制御回路400に入
力されて大入賞口252の開閉制御に利用される。即
ち、センサ256からの信号により大入賞口252に玉
が入ったことを検知した役物制御回路400は、その数
をカウントして所定数となったときに大入賞口252を
閉じる処理を行い、またセンサ257からの信号により
V入賞した玉があったことを判別した役物制御回路40
0は、再度連続して大入賞口252を開放する処理を実
行し、大当り状態を継続する。
【0024】なお、一般入賞装置270は、前述の特定
入賞装置260とほぼ同じ構成であるため、その詳細な
説明を省略する。但し、この場合一般入賞装置270に
は、センサ242、発光ダイオード243、及びコネク
タ244が設けられていない。また、この一般入賞装置
270は、前述の特定入賞装置260と同様に、遊技盤
本体200の一般入賞装置用開口部205,206にワ
ンタッチで取付けられる。風車290は、打球方向を変
換するためのもので、その軸が風車取付けボス207,
208の穴にはめ込まれることによって、遊技盤本体2
00にやはりワンタッチで取付けられる。サイドランプ
300は、表面が透明又は半透明のランプカバー301
で覆われ、内部に発光ダイオードを搭載した基板(図示
略)が収納されたもので、ランプカバー301の外周に
はつば状部302が突設され、ランプカバー301の後
端における左右両側には、左右方向に弾力的に変位可能
な係合爪303が形成されている。また、ランプカバー
301の後端に形成された切り欠きからは、上記基板の
配線304が導出されており、後述するように役物制御
回路400に接続されている。上記発光ダイオードは、
この役物制御回路400に制御され、遊技状態に応じて
点灯又は点滅する。そして、遊技盤本体200における
左右両端面の上下には、図4乃至図5に示すように係合
用開口311,312が設けられ、後述する遊技盤収納
枠11に設けられた係止具520の係合爪523(図1
6に示す)が係合するようになっている。また、各入賞
装置230,250,270の少なくともコネクタ24
4,258を除く部分や、サイドランプ300は、遊技
盤本体200と蓋部材360とを重合させてなる遊技盤
10の厚さ(レール201も含む)以内に収納されてい
る。
【0025】(b)遊技盤の裏面側構成 次に、遊技盤10の裏面側構成について説明する。ま
ず、遊技盤本体200の裏面構造について説明する。遊
技盤本体200の裏面の外周縁321は、図5に示すよ
うに、裏面側に突出する薄板状とされて、遊技盤収納枠
11に形成された後述の嵌合凹室溝506にはまり込む
嵌合突起壁を構成している。この外周縁321の内側に
は、やはり裏面側に突出する薄板状の仕切り壁322
が、外周縁321の内面に沿うように全体として四角形
状に立設されている。この仕切り壁322の内側の空間
は、蓋部材360が取付けられて閉じた空間とされるこ
とにより、入賞球を案内する入賞球案内空間323を構
成する。すなわち、仕切り壁322の内側の4隅には、
ネジ穴が形成された取付けボス324が形成され、後述
するように、この取付けボス324に捩じ込まれるネジ
362により仕切り壁322の内側を覆うように蓋部材
360がはめ込まれて取付けられる。また、仕切り壁3
22と外周縁321は、下辺側の一部分において途切れ
ており、ここに入賞球の排出口325が形成されてい
る。そして、仕切り壁322の下辺上面側には、排出口
325の両側に位置して、この排出口325に向って下
方に傾斜した入賞球案内壁326,327が形成され、
入賞球案内空間323を落下する全ての入賞球がこれら
入賞球案内壁326,327に案内されて排出口325
から遊技盤10の下方に落下するように構成されてい
る。一方、仕切り壁322の外側で外周縁321より内
側の空間は、配線処理空間330を構成し、この場合サ
イドランプ300の前述の配線304がこの配線処理空
間330内を整然と引回されて後述の役物制御回路40
0に接続されている。なお、仕切り壁322の両辺部の
中央には、サイドランプ300の配線304を配線処理
空間330内に導出するための切り欠き331,332
が形成されている。
【0026】また、遊技盤本体200の裏面における仕
切り壁322の内側には、遊技盤本体200の前面に形
成された前述の各開口部(可変表示装置用開口部20
2、特定入賞装置用開口部203、変動入賞装置用開口
部204、一般入賞装置用開口部205,206、サイ
ドランプ用開口214,215)の周辺からそれぞれ裏
面側へ一体的に立設された取付けリブ(可変表示装置用
取付けリブ341、特定入賞装置用取付けリブ342、
変動入賞装置用取付けリブ343、一般入賞装置用取付
けリブ344,345、サイドランプ用取付けリブ34
6,347)が形成されている。そして、これら各取付
けリブには、前述の特定入賞装置230の係合爪236
や変動入賞装置250の係合爪260等が係合する係合
凹部341a,342a,343a,344a,345
a,346a,347aがそれぞれ形成されている。つ
まり、遊技盤本体200の前面に形成された前述の各開
口部からはめ込まれた遊技領域の各装置(可変表示装置
装飾カバー220、特定入賞装置230、変動入賞装置
250、一般入賞装置270、サイドランプ300)
は、これら取付けリブに係合し、これら取付けリブ内に
裏面側を収納保持されることで、ワンタッチで安定的に
取付けられる。また、これら取付けリブのうち、入賞装
置を取付けるための取付けリブ(特定入賞装置用取付け
リブ342、変動入賞装置用取付けリブ343、一般入
賞装置用取付けリブ344,345)の下面側には、各
入賞装置の玉の排出口(例えば特定入賞装置230のセ
ンサ242の貫通孔242a、或いは変動入賞装置25
0の切り欠き259)を下方に露出させる玉排出用切り
欠き342b,343b,344b,345bが形成さ
れている。これにより、各入賞装置に入った玉(入賞
球)が入賞球案内空間323内に落下し、最終的には前
述したように入賞球案内壁326,327に案内されて
排出口325から遊技盤10の下方に排出される。
【0027】なおこの場合、入賞球案内壁326,32
7、可変表示装置用取付けリブ341、特定入賞装置用
取付けリブ342、変動入賞装置用取付けリブ343、
一般入賞装置用取付けリブ344,345、サイドラン
プ用取付けリブ346,347は、裏面側への突出高さ
が全て取付けボス324と略同じ高さ、即ち仕切り壁3
22よりも若干低い高さとされている。このため、取付
けボス324に捩じ込まれるネジ362により、仕切り
壁322の内側を覆うように蓋部材360がはめ込まれ
て取付けられたとき、これら取付けリブ等の部材は、そ
の端面が蓋部材360の内面に当接し、この蓋部材36
0の内面と遊技盤本体200の裏面との間隔(即ち、入
賞球案内空間の厚さ寸法)を均等に保持し、かつ遊技盤
本体200や蓋部材360のたわみ変形を阻止するスペ
ーサーとして機能する。
【0028】また、遊技盤本体200の裏面における下
部中央であって、この場合仕切り壁322と入賞球案内
壁326との間には、アウト球案内路348が形成され
ている。このアウト球案内路348は、遊技盤本体20
0の前面に形成された前述のアウト球回収口213の周
辺から裏面側へ一体的に立設されたもので、アウト球を
裏面側に導くものである。また、遊技盤本体200の裏
面における上部中央であって、仕切り壁322の内側の
位置には、前述の貫通孔216(開口部)が複数形成さ
れ、これら貫通孔216の両側にはネジ穴が形成された
取付けボス351,352が形成されている。そして、
この場所に障害釘構成部材353(障害部材)が取付け
られる。障害釘構成部材353は、図5に示すように帯
状の基板の前面に、前記貫通孔216に対応する間隔で
複数の障害釘354(障害部)が立設されてなるもの
で、帯状の基板の両端に挿通され取付けボス351,3
52に捩じ込まれるネジ355,356により遊技盤本
体200の裏面に取付けられる。そして、取付け状態に
おいては、図4に示すように各貫通孔216から障害釘
354が前面側に突出した状態となる。なお、障害釘構
成部材353は、全体を合成樹脂により一体成形して構
成してもよく、この場合でも、障害釘354の間隔や曲
り具合は、障害釘構成部材353の全体を交換して変更
することができる。また、障害釘構成部材353の基板
を木材により構成し、金属製の障害釘354をこれに打
込んで設ければ、障害釘354の間隔や曲り具合は従来
と同様に容易に調整できる。
【0029】次に、蓋部材360及びこれに取付けられ
る機器について説明する。蓋部材360は、図5に示す
ように四角形の板状のもので、遊技盤本体200の裏面
における仕切り壁322の内側に図6のようにはめ込ま
れて取付けられることにより、遊技盤本体200に所定
間隔を設けて重合させられて、前述の入賞球案内空間3
23を画成する。この蓋部材360の4隅の位置には、
それぞれ貫通孔361が形成され、この貫通孔361に
挿通され前述の取付けボス324に捩じ込まれるネジ3
62により、この蓋部材360が上記取付け位置に固定
される。蓋部材360の裏面における略中央位置であっ
て、前記可変表示装置用取付けリブ341の後方位置に
は、取付けリブ363が形成されている。この取付けリ
ブ363は、断面四角形の形状とされ、内部に、前述の
可変表示装置と、表示制御回路380(図12に示す)
の前端部がはめ込まれて収納される。可変表示装置(図
示略)は、例えばその外ケースの側壁に形成された係止
爪(図示略)が、取付けリブ363に形成された係合穴
363a(図5に示す)に弾力的に係合することによ
り、蓋部材360の裏面側から取付けリブ363内にワ
ンタッチで取付けられる。また、表示制御回路380
は、可変表示装置の裏面側にビス止め等により取付けら
れる。なお、表示制御回路380は、後述の役物制御回
路400の指令に基づいて可変表示装置を作動させるた
めの制御回路で、図12に示すように、フラットケーブ
ル381と後述の中継基板390とを介して役物制御回
路400に接続されている。また可変表示装置とこの表
示制御回路380の電気的接続は、例えば、可変表示装
置の裏面とこれに対向する表示制御回路380の前面と
に設けられ、表示制御回路380が可変表示装置に取付
けられる際に相互に嵌合する一対のコネクタによりワン
タッチで行われる。
【0030】また、蓋部材360の裏面における取付け
リブ363の下方位置であって、前記特定入賞装置用取
付けリブ342の後方位置には、特定入賞装置230の
コネクタ244を裏面側に臨ませる開口部364が形成
され、前記変動入賞装置用取付けリブ343の後方位置
には、変動入賞装置250のコネクタ258を裏面側に
臨ませる開口部365が形成されている。また、蓋部材
360の裏面における左下の位置には、図5に示すよう
に、嵌合穴が形成された取付けボス366(制御回路の
設置用部材)が4箇所に形成され、この位置に役物制御
回路400(図12に示す)が取付けられる。役物制御
回路400の外ケースには取付けボス366の嵌合穴に
密に嵌合する嵌合突起(図示略)が突設されており、役
物制御回路400は、この嵌合突起を取付けボス366
の嵌合穴に密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に
取付けられる。さらに、上側の二つの取付けボス366
の下側には、それぞれ取付けボス366a(制御回路の
設置用部材)が形成されており、小型の役物制御回路が
上記役物制御回路400と同様に取付けられるようにな
っている。すなわち、小型の役物制御回路の場合には、
この役物制御回路に設けられた四つの嵌合突起を、下側
二つの取付けボス366と上記二つの取付けボス366
aにそれぞれ密に嵌合させることにより、やはりワンタ
ッチで容易に取付けられる。このため、違う機種(小型
の役物制御回路を使用する機種)でもこの蓋部材360
が共通に使用できる。役物制御回路400は、特定入賞
装置230のセンサ242からの信号(始動口入賞信
号)を受けて、大当り状態を発生させるか否かの判定を
行い、これに応じて可変表示装置に所定の図柄を表示さ
せる処理や、大当り状態となったときに、変動入賞装置
250のソレノイド255を作動させて大入賞口252
を所定期間開放するといった処理、あるいは遊技状態に
応じて各ランプ類を点灯又は点滅させる制御処理を行う
ものである。
【0031】また、蓋部材360の裏面における右下の
位置には、保持部367,係止爪368及び取付けボス
369(中継基板設置用部材)が形成され、この位置に
中継基板390が取付けられるようになっている。ここ
で、保持部367は、4箇所に設けられて中継基板39
0の4隅に当接するものであり、係止爪368は、中継
基板390の下縁に係合するものである。すなわち、中
継基板390は、四隅を保持部367に当接させるよう
にはめ込み、下縁を係止爪368に係合させて保持した
後、上縁の貫通孔に挿通したネジ(図示略)を取付けボ
ス369に捩じ込むことにより、蓋部材360に安定的
に取付けられる。なお、取付けボス369の下側には、
取付けボス369aが形成され、またこの取付けボス3
69aの両側には、保持部367aが形成されており、
小型の中継基板が上記中継基板390と同様に取付けら
れるようになっている。すなわち、小型の中継基板の場
合には、四隅を下側の保持部367と保持部367aと
に当接させるようにはめ込み、下縁を係止爪368に係
合させて保持した後、上縁の貫通孔に挿通したネジを取
付けボス369aに捩じ込むことにより、蓋部材360
に安定的に取付けられる。このため、違う機種(小型の
中継基板を使用する機種)でもこの蓋部材360が共通
に使用できる。この中継基板390は、コネクタ39
1,392,393,394,395を搭載し、役物制
御回路400と表示制御回路380や入賞装置230,
250との間の信号や、役物制御回路400等と遊技店
の管理コンピュータとの間の信号(遊技情報)を中継す
る基板である。図5又は図12に示すように、コネクタ
391は、ケーブル396により遊技店の管理コンピュ
ータに接続され、コネクタ392は、ケーブル381に
より前述の表示制御回路380に接続されている。ま
た、コネクタ393は、ケーブル397により変動入賞
装置250(コネクタ258)に接続され、コネクタ3
94は、ケーブル398により特定入賞装置230(コ
ネクタ244)に接続され、コネクタ395は、ケーブ
ル401により役物制御回路400に接続されている。
なお、ケーブル396を介して、例えば大当り回数等の
遊技情報が役物制御回路400から遊技店の管理コンピ
ュータに出力される。また、蓋部材360の下縁の略中
央位置であって、遊技盤本体200の裏面に形成された
アウト球案内路348の後方の位置には、図5乃至図6
に示すように、このアウト球案内路348を遊技盤10
の裏面側に臨ませるための切り欠き360aが形成され
ている。
【0032】D.遊技盤収納枠の構成 次に、遊技盤収納枠11の構成について説明する。図9
は遊技盤10を取外した状態の遊技盤収納枠11を示す
正面図、図10は遊技盤収納枠11の前面側の機構体設
置部及び各種機構体を示す分解斜視図、図11は遊技盤
収納枠11を示す側面図、図12は遊技盤10を取付け
た遊技盤収納枠11を示す裏面斜視図、図13及び図1
4は遊技盤収納枠11の裏面側の機構体設置部及び機構
体を示す部分分解斜視図、図15は遊技盤10の遊技盤
収納枠11への取付け作業を示す斜視図、図16は遊技
盤10の遊技盤収納枠11への取付け構造を示す部分断
面図である。遊技盤収納枠11は、図10に示すよう
に、合成樹脂の一体成形品である遊技盤収納枠本体50
0からなるものである。遊技盤収納枠本体500は、遊
技盤10の裏機構(例えば前述した表示制御回路380
や役物制御回路400等)を干渉を避けて配置するため
の全体として四角形状の開口501が上部中央に形成さ
れたもので、この開口501の周囲には、遊技盤10の
周縁がはまり込む段部502が形成され、この段部50
2の内側に遊技盤収納部503が形成されている。ま
た、遊技盤収納枠本体500の前面下部、及び裏面に
は、各種の機構体設置部(詳細後述する)が一体成形に
より設けられて、ここに各種の機構体が取付けられてい
る。また、遊技盤収納枠本体500の左側面(ヒンジ側
側面)には、後述するスライドヒンジ910,911,
912,913を覆う収納空間(後述する)を形成する
切り欠き500a,500b,500cが形成されてい
る。 (a)遊技盤収納部周辺の構造 以下、遊技盤収納部503周辺の構造について説明す
る。段部502の内側の奥壁504には、段部502の
内側に沿うように嵌合壁505が立設され、段部502
と嵌合壁505との間の溝が、遊技盤10の外周縁32
1(嵌合突起壁)がはまり込む嵌合凹室溝506を構成
している。
【0033】遊技盤収納枠11の段部502の両側の縁
部507,508は、図16(a)に示すように裏面側
内部が中空状になっており、各縁部507,508の上
下位置(合計4箇所)には、図10又は図16(b)に
示すように係止具配置凹部509,510が形成され、
さらにこの係止具配置凹部509,510には前後方向
の貫通孔である係止具支持孔511,512が形成され
ている。そして、これら係止具支持孔511,512に
は、図9又は図16(b)に示すようにそれぞれ係止具
520が支持されている。係止具520は、図16
(b)に示すように、回動軸521の一端に回動操作用
のつまみが形成された頭部522が形成され、また回動
軸521の他端に周方向に伸びる係合爪523が形成さ
れたもので、回動軸521が係止具支持孔511,51
2に回動自在に挿通され、頭部522が係止具配置凹部
509,510内に配置されたものである。また、段部
502を構成する両側の側壁における上下位置(係止具
配置凹部509,510の内側位置の合計4箇所)に
は、図10に示すように、矩形の貫通孔513,514
が設けられ、係止具520を回動させることにより、こ
れら貫通孔513,514から係止具520の係合爪5
23が内側に突出可能となっている。そして、貫通孔5
13,514は、図16(b)に示すように、段部50
2内にはめ込まれた遊技盤10の前述の係合用開口31
1,312にそれぞれ相対向する位置に配置されてお
り、これら貫通孔513,514から突出した係止具5
20の係合爪523が前記係合用開口311,312に
はまり込んで係合するようになっている。
【0034】また、段部502の底辺部における右側位
置には、図10に示すように入賞球取込み穴515が設
けられている。この入賞球取込み穴515は、段部50
2内にはめ込まれた遊技盤10の前述の入賞球の排出口
325に接続される位置に設けられ、排出口325から
落下する入賞球がここから遊技盤収納枠11の下側に導
入される構成となっている。また、段部502の内側の
奥壁504の下辺部中央には、図9乃至10に示すよう
な矩形の切り欠き516が形成されている。この切り欠
き516は、図14に示すように、段部502内にはめ
込まれた遊技盤10の前述のアウト球案内路348を遊
技盤10の裏面側に臨ませるための切り欠きである。ま
た、遊技盤収納枠11の正面から見て左側の外側端面に
は、図10に示すように、後述する機枠12側のピンヒ
ンジ908,909(図3に示す)がそれぞれ挿通され
る上下方向のヒンジ孔531,532が設けられ、機枠
12に対して開動自在に取付けられるようになってい
る。また、遊技盤収納枠11の右側の縁部508の上下
には、縦長状のロック片配置凹部533,534が形成
され、これらロック片配置凹部533,534には、前
後方向の支持穴535,536が形成されている。そし
て、これらロック片配置凹部533,534には、前記
支持穴535,536により回動自在に支持されて、図
9に示すようなロック片537,538が取付けられて
いる。これらロック片537,538は、水平に引き起
こすように操作されて機枠12に形成された係合部(図
示略)に係合することで、遊技盤収納枠11を機枠12
に対して閉じ位置に保持するものである。
【0035】(b)遊技盤の取付け作業 なお、遊技盤10は、以下のようにして容易かつ頑丈に
取付けられる。すなわち、図15に示すように遊技盤1
5を前面側から遊技盤収納枠11の遊技盤収納部503
にはめ込んで、図16(a)に示す如く遊技盤15の裏
面の外周縁321(嵌合突起壁)を遊技盤収納枠11の
前述の嵌合凹室溝506内に嵌合させる。そしてその
後、図16(b)に示す如く、係止具520(遊技盤固
定部材)を回動させてその係合爪523を遊技盤10に
形成された前記係合用開口311,312(係合部)に
係合させればよい。この際、係止具520は遊技盤収納
枠11の前面側から操作できるので、遊技盤収納枠11
を開ける必要は全く無く、ガラス枠13等を開けるだけ
でよい。なお、この取付け状態において遊技盤10は、
その裏面の外周縁321が前記嵌合凹室溝506内に密
に嵌合して、略全周に渡ってガタツキなく強固に保持さ
れる。また、こうして取付けられた遊技盤10は、上記
取付け作業と逆の手順により容易に取外せる。
【0036】(c)遊技盤収納枠の前面下部の構成 次に、遊技盤収納枠11の前面下部(遊技盤収納空間5
03よりも下側部分)の構成について説明する。遊技盤
収納枠11の前面下部には、図10に示すように、左上
にファール球回収部材設置部550が、右上に発射レー
ル設置部560が、右下に発射装置設置部570が、下
側中央に発射制御回路設置部580が一体成形により設
けられ、また、これら設置部が設けられていない部分
(例えば左下側)には格子状の補強リブ590が一体成
形されている。そして、各設置部550,560,57
0,580には、それぞれ、ファール球回収部材60
0、発射レール610、発射玉止め部材615、発射装
置620、発射制御回路630が取付けられる。
【0037】ファール球回収部材設置部550には、フ
ァール球回収部材600の左端及び左側下部の縁に当接
する取付けリブ551と、ファール球回収部材600の
右端及び右側下部の縁に当接する取付けリブ552と、
ファール球回収部材600の上部右側の縁に当接する取
付けリブ553と、が一体成形され、ファール球回収部
材600を取付けるためのネジ穴554が複数箇所(図
10では4箇所)に形成されている。また、取付けリブ
551の上側には、後述する裏面側の賞球流路凹室74
3内の上皿流路凹室750に連通した賞球排出開口55
5が形成されている。ファール球回収部材600は、図
10に示すように、上面及び右下側面が開口し、底面が
右下に傾斜した箱形のファール球回収部601と、この
回収部601の右端下部に設けられて前面に開口したフ
ァール球排出路602と、回収部601の左端上部に設
けられて前後に開口した賞球排出路603とを有し、上
記ファール球回収部材設置部550の複数のネジ穴55
4に対応する位置にネジ挿通孔604が形成されてい
る。このファール球回収部材600は、上記ファール球
回収部材設置部550に設けられた各取付けリブ55
1,552,553の内側に当接させてはめ込んだ後、
ネジ605をネジ挿通孔604に通してネジ穴554に
捩じ込むことにより容易に図9の如く取付けられる。こ
のように取付ければ、図3に示すように、ファール球回
収部601の上面の開口が、発射レール610の終端と
遊技盤10のレール201の始端(前述の玉導入部20
1a)との間に位置し、賞球排出路603が前記賞球排
出開口555に接続される所定位置に、ファール球回収
部材600が自動的に位置決めされて取付けられる。な
お、ファール球排出路602は、前面パネル14が閉じ
られると、前面パネル14の下皿玉排出口24a(図1
に示す)に接続され、また賞球排出路603は、前面パ
ネル14の賞球排出口21a(図1に示す)に接続され
る。そして、発射レール610から打出されたが遊技盤
10の遊技領域に達しない遊技球(即ち、ファール球)
は、遊技盤10のレール201に沿って玉導入部201
aから上記ファール球回収部601内に落下し、或いは
発射レール610の終端から上記ファール球回収部60
1内に落下して、ファール球排出路602を経由して下
皿玉排出口24aから下皿24に排出される。
【0038】発射レール設置部560には、発射レール
610の左端下側の縁に当接する取付けリブ561と、
発射レール610の右端及び右端下部の縁に当接する取
付けリブ562と、が一体成形され、発射レール610
を取付けるためのネジ穴563が複数箇所(図10では
5箇所)に形成されている。また、取付けリブ562の
上側には、発射玉止め部材615を取付けるためのネジ
穴564が複数(図10では3個)形成されている。な
お、前述の取付けリブ553は、発射レール610の左
端にも当接し、発射レール610を位置決めるための取
付けリブとしても機能している。発射レール610は、
遊技球が転動又は滑動する1条の溝611が上面に形成
されたもので、上記発射レール設置部560のネジ穴5
63に対応する位置にネジ挿通孔612が形成されてい
る。この発射レール610は、上記発射レール設置部5
60に設けられた各取付けリブ561,562,553
の内側に当接させてはめ込んだ後、ネジ613をネジ挿
通孔612に通してネジ穴563に捩じ込むことにより
容易に図9の如く取付けられる。このように取付けれ
ば、図3又は図9に示すように、発射レール610の始
端が、発射装置620の後述する杵先625に対して適
正位置となり、発射レール610の終端が遊技盤10の
レール201の始端(前述の玉導入部201a)に向う
所定位置に、発射レール610が自動的に位置決めされ
て取付けられる。また、発射玉止め部材615は、前面
パネル14の上皿21から図示省略した整列装置により
1個ずつ供給される遊技球を、発射レール610の始端
位置(発射位置)に重力に抗して保持するもので、図9
乃至10に示す如くこの始端位置にある遊技球(即ち、
発射待機球)に当接する爪部616を有する。この発射
玉止め部材615は、発射レール設置部560のネジ穴
564に対応する位置にネジ挿通孔617が形成され、
ネジ618をネジ挿通孔617に通してネジ穴564に
捩じ込むことにより容易に図9の如く取付けられる。こ
のように取付ければ、図3又は図9に示すように、発射
装置620の後述する杵先625に対して適正位置とな
る。すなわち、発射装置620が作動した際に、発射レ
ール610の終端と爪部616により発射位置に保持さ
れた発射待機球に、前記杵先625が正確に打ちつけら
れるような位置決めが自動的になされる。
【0039】発射装置設置部570には、発射装置62
0の後述する基板621の左上隅部及び上部左側の縁に
当接する取付けリブ571と、前記基板621の左下隅
部に当接する取付けリブ572と、前記基板621の右
下隅部に当接する取付けリブ573と、が一体成形さ
れ、発射装置620を取付けるためのネジ穴が形成され
た取付けボス574が複数箇所に形成されている。ま
た、取付けリブ571と取付けリブ572の間には、後
述する発射装置本体622が収納される凹部575が形
成されている。発射装置620は、前記取付けリブ57
1,572,573の内側にはめ込み可能な基板621
の裏面に発射装置本体622が設けられたもので、基板
621には、上記発射装置設置部570の取付けボス5
74のネジ穴に対応する位置にネジ挿通孔623が形成
されている。発射装置本体622は、揺動自在な杵部材
624を有し、この杵部材624を駆動するロータリー
ソレノイド(図示略)を内蔵するもので、発射制御回路
630の制御により作動して杵部材624を間欠的に揺
動させる。杵部材623の先端には、前述の発射玉に打
ちつけられる杵先625が形成されている。この発射装
置620は、上記発射装置設置部570に設けられた各
取付けリブ571,572,573の内側にはめ込んだ
後、ネジ626をネジ挿通孔623に通して取付けボス
574のネジ穴に捩じ込むことにより、容易に図9の如
く取付けられる。このように取付ければ、図3又は図9
に示すように、前述の発射待機球に対する杵先625の
位置決めが自動的に行われる。またこの際、発射装置本
体622は、凹部575にはまり込むようにして収納さ
れて配置される。
【0040】発射制御回路設置部580には、発射制御
回路630がはまり込む凹部581が形成され、この凹
部581の上下に嵌合穴が形成された取付けボス582
が形成されている。発射制御回路630は、直方体状の
ケース631内に回路基板が収納され、ケース631の
上面と下面に、嵌合突起632を有する取付け片633
が突設されたもので、ケース631の側面には発射装置
本体622等への配線634が接続されている。この発
射制御回路630は、ケース631を発射制御回路設置
部580の凹部581にはめ込み、取付け片633の嵌
合突起632を取付けボス582の嵌合穴に密に嵌合さ
せることで、ワンタッチで容易に取付けられる。なおこ
の発射制御回路630は、発射操作ノブ26に設けられ
たタッチセンサや発射ボリューム(可変抵抗器)等の出
力信号を受けて発射装置620を制御する。例えば、発
射操作ノブ26を人が握ったことがタッチセンサにより
検出されると、発射ボリュームの出力値に応じて発射装
置620のロータリーソレノイドを間欠的に励磁する。
これにより、発射操作ノブ26の操作量に応じた強さで
杵部材624の杵先625が発射玉に打ちつけられる。
また、この発射制御回路630の正面上部には調整つま
み635,636が設けられ、これら調整つまみ63
5,636により、前記タッチセンサの感度調整と、発
射ボリューム調整とが行えるようになっている。ここ
で、発射ボリューム調整とは、前記発射ボリュームの出
力値に対するロータリソレノイドの励磁電流値(球技球
の発射強度)を決める増幅率の調整をいう。
【0041】(d)遊技盤収納枠の裏面側の構成 次に、遊技盤収納枠11の裏面側の構成について説明す
る。遊技盤収納枠11の裏面には、図12に示すよう
に、左上に貯留タンク700が、右上に枠情報及び電源
のための配線中継部710が、右側部に排出玉処理部7
40が、右下に排出制御回路800及び玉貸機からの配
線の配線中継回路810が、開口部501の下側にアウ
ト球セーフ球処理部820が、設けられている。そし
て、遊技盤収納枠本体500の下側の各所には格子状の
補強リブ860が一体成形されている。貯留タンク70
0は、島設備から補給された排出前の玉を貯留しておく
タンクで、この貯留タンク700の下部には導出樋70
1(シュート)が接続されている。導出樋701は、貯
留タンク700の下部から若干下方に傾斜した姿勢で横
方向に伸びて排出処理部740の後述の玉導入流路凹室
741に接続され、貯留タンク700内の玉を排出処理
部740に導くものである。
【0042】配線中継部710は、図13に示すよう
に、遊技盤収納枠本体500の右上隅部に一体成形され
たターミナル基板設置部711と、ここに収納されるタ
ーミナル基板720と、このターミナル基板設置部71
1を覆うように取付けられる蓋部材730とを備える。
ターミナル基板設置部711は、前面が開口した箱型の
もので、内部の4隅にはターミナル基板720をネジ止
めするための取付けボス712が形成され、右側の側壁
には蓋部材730を閉じ状態に保持するための係合穴7
13が形成されている。また、上下の壁には、配線を導
出するための切り欠き714,715がそれぞれ形成さ
れ、左側面には蓋部材730を支持するための軸受け部
716が形成されている。ターミナル基板720は、信
号中継回路と、パチンコ機の電源入力回路とを構成する
ものである。信号中継回路は、パチンコホールの管理コ
ンピュータとパチンコ機側の発射制御回路630や排出
制御回路800との間で授受される信号(いわゆる枠情
報の信号)を中継する回路である。電源入力回路は、パ
チンコ機側の役物制御回路400,発射制御回路630
及び排出制御回路800を含む各種電気機器に電源を供
給するための回路である。なお、枠情報の信号として
は、例えば玉補給信号(大)、玉補給信号(小)、玉発
射信号、賞球排出信号等がある。
【0043】このターミナル基板720は、主に枠情報
の信号中継回路を構成する部品として、ホール側からの
配線721(図12に示す)をコネクタ接続するための
コネクタ722、各信号中継用の複数のリレー723、
役物制御回路400,発射制御回路630及び排出制御
回路800等からの配線(図示略)を接続するためのコ
ネクタ724等を備える。また、特に電源入力回路を構
成する部品として、ヒューズ725、電源スイッチ72
6等を備えており、電源線727が基板の裏面に結線さ
れている。なお、ホール側からの配線721は、ターミ
ナル基板設置部711の切り欠き714から引き込ま
れ、また、コネクタ724に接続されるパチンコ機側の
配線及び電源線727は、ターミナル基板設置部711
の切り欠き715を通して引き出される。蓋部材730
は、左側面(図13における向う側)に、ターミナル基
板設置部711の軸受け部716に弾力的にはめ込まれ
る回動軸(図示省略)を有しており、ターミナル基板設
置部711の前面開口を開閉する位置にワンタッチで取
付けられる。そして、側壁に形成された係合爪731が
ターミナル基板設置部711の前記係合穴713に弾力
的に係合することにより、閉位置に保持される。この蓋
部材730の前面右端には、開閉操作するための把手7
32が設けられ、また前面の略中央には、注意書き等が
記載されたシール733が貼付される。シール733に
は、電源電圧の表示や、電源投入時の注意事項等が記載
される。
【0044】排出処理部740は、図13に示すよう
に、遊技盤収納枠本体500に一体成形された玉導入流
路凹室741、機構体設置凹室742、賞球流路凹室7
43、及び玉抜き室744と、機構体設置凹室742内
に収納されて設置される排出装置770及び流路切換え
装置780と、全体を覆うカバー部材790とを備え
る。玉導入流路凹室741は、導出樋701を通って横
から流入した玉が下向きに流れ落ちるように湾曲した形
状の凹室であり、カバー部材790により前面開口を閉
じられることにより、導出樋701から流入した玉を下
方に流して排出装置770に送るための玉導入流路を構
成している。この場合、玉導入流路凹室741の右上に
は、後述する内ラッチ用の穴745が形成されている。
機構体設置凹室742は、玉導入流路凹室741の下側
に連通状態に形成され、排出装置770及び流路切換え
装置780が縦に並んではまり込む幅寸法とされた縦長
の凹室であり、内側の側壁には排出装置770又は流路
切換え装置780に弾力的に係合する係合爪746,7
47が形成されている。
【0045】賞球流路凹室743及び玉抜き室744
は、機構体設置凹室742の下側に連通状態に形成さ
れ、仕切り壁748の手前側に賞球流路凹室743が、
奥側に玉抜き室744が配置されている。賞球流路凹室
743内の下側には、オーバーフロー部749が設けら
れ、このオーバーフロー部749の内側(遊技盤収納枠
11を裏面から見た場合の左側)には、上皿流路凹室7
50が形成され、オーバーフロー部749の外側には、
下皿流路凹室751が形成されている。すなわち、賞球
流路凹室743の下側は、オーバーフロー部749を境
にして、上皿流路凹室750と下皿流路凹室751とに
分れている。そして、この賞球流路凹室743は、カバ
ー部材790により前面開口を閉じられることにより、
流路切換え装置780から落下した玉を、上皿側又は下
皿側に振分けて排出するための賞球排出流路を構成して
いる。すなわち、上皿流路凹室750は、遊技盤収納枠
11の前面の賞球排出開口555に連通しており、この
上皿流路凹室750に入った玉は、賞球排出開口55
5,賞球排出路603及び賞球排出口21aを経由し
て、前面パネル14の上皿21に流出するよう構成され
ている。一方、下皿流路凹室751は、例えば図示省略
した接続流路を介して、下皿玉排出口24aに連通して
おり、下皿流路凹室751に入った玉は、前面パネル1
4の下皿24に流出するよう構成されている。オーバー
フロー部749は、前後方向に伸びる断面が山形の突条
であり、上皿流路凹室750側の斜面がなだらかで、下
皿流路凹室751側の斜面が略鉛直な面とされたもので
ある。そして、後述するように流路切換え装置780に
より賞球流路凹室743側に振分けられて落下する玉
は、このオーバーフロー部749の上皿流路凹室750
側の斜面に落ちるよう位置設定されており、上皿21に
玉が充満していない場合には上皿21に玉が排出され、
上皿21に玉が充満すると、このオーバーフロー部74
9を越えて下皿流路凹室751側に玉が流れ落ちるよう
になり、過剰な玉が下皿24に排出される構成となって
いる。また、玉抜き室744内に落下した玉は、例えば
図示省略した流路によって、遊技島の設備である玉回収
樋(通常遊技島の底部に設けられている)に排出される
構成となっている。またこの場合、上皿流路凹室750
の左下には、後述する内ラッチ用の穴752が形成され
ている。
【0046】排出装置770は、上面から流入した玉を
1個ずつ下面側から排出し、指令された数だけ玉を排出
する装置で、排出制御回路800により制御されて作動
する。なおこの排出装置770は、例えば、外周に玉が
1個ずつはまり込む歯が形成されたスプロケットと、こ
のスプロケットを指令された回転数或いは回転角度だけ
回転させる機構とよりなるものである。流路切換え装置
780は、上面から流入する玉を下面側の2方向に振分
けるための分岐路が内部に形成され、この分岐路にソレ
ノイド等により駆動される流路切換え部材を配設してな
るもので、例えば図示省略したスイッチの操作により、
振分け方向が切換わるようになっている。この場合流路
切換え装置780は、排出装置770から流下した玉
を、賞球流路凹室743又は玉抜き室744のいずれか
一方に振分けて落下させるもので、通常は(遊技中は)
賞球流路凹室743に玉を落下させ、閉店時等に前記ス
イッチが操作されることで玉抜き室744側に振分け方
向を切換えて、貯留タンク700や樋701内の玉を全
て島側に回収する玉抜き処理を実現する。なおこの場
合、流路切換え装置780の上面の凹部781に排出装
置770の下面の凸部771が嵌合することで、両者が
接続されるようになっており、この状態で全体を機構体
設置凹室742にはめ込むことで、排出装置770及び
流路切換え装置780の取付けがワンタッチで完了す
る。この際、前述した係合爪746,747が自動的に
係合し、これら装置を取付け状態に保持する。また、流
路切換え装置780の前面には、後述する内ラッチ用の
穴782が形成されている。
【0047】カバー部材790は、玉導入流路凹室74
1、機構体設置凹室742、及び賞球流路凹室743の
前面開口全体を覆うようなL字状の板部材であり、この
場合前述した内ラッチ用の穴745,752,782に
対応する3箇所の位置に、内ラッチ791がその軸を前
後摺動自在に挿通されて取付けられている。内ラッチ7
91は、手前側の把手部を取付けられた部材(この場合
カバー部材790)に対して押し引きすると、把手部か
ら伸びて部材の裏側に突出した軸の先端側の外径が拡径
又は縮径するもので、この先端側を締結しようとする相
手側の部材の穴内に挿入して拡径させることで、部材の
締結を行う周知の締結部材である。このため、カバー部
材790は、この場合この内ラッチ791を押し引き操
作するだけで、容易に脱着できる。
【0048】排出制御回路800は、直方体状のケース
の内部に回路基板が収納されたもので、ケースの両側端
面には、嵌合突起(図示略)を有する取付け片801が
突設されている。この発射制御回路630は、遊技盤収
納枠本体500の制御回路設置部800aに一体成形さ
れた取付けボス802の穴に、取付け片801の嵌合突
起を密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付け
られる。なお排出制御回路800は、図示省略した配線
により排出装置770や後述するセーフ球処理装置84
0等に接続され、入賞があったことを示す信号を受け
て、排出装置770を制御し、所定数の賞球の排出を実
行させる制御回路である。またこの排出制御回路800
は、配線中継回路810を介して玉貸機に接続され、玉
貸機からの指令により、排出装置770を制御して貸玉
としての遊技球を所定数排出する処理を実行する機能も
有する。配線中継回路810は、本発明の制御回路の一
つであり、直方体状のケースの内部にターミナル基板
(図示略)が収納されたもので、ケースの両側端面に
は、嵌合突起(図示略)を有する取付け片811が突設
されている。この配線中継回路810は、遊技盤収納枠
本体500の制御回路設置部800aに一体成形された
取付けボス812の穴に、取付け片811の嵌合突起を
密に嵌合させることで、ワンタッチで容易に取付けられ
る。なお、配線中継回路810は、図示省略した配線に
より玉貸機や、前面パネル14に設けられた玉貸し関係
の表示器又はスイッチ類31,32,33、或いは排出
制御回路800に接続され、これら表示器やスイッチ
類、或いは排出制御回路800と玉貸機との間の信号を
中継するものである。
【0049】アウト球セーフ球処理部820は、図14
に示すように、遊技盤収納枠本体500の裏面に形成さ
れたセーフ球導入流路凹室821及び機構体設置凹室8
30と、機構体設置凹室830内に収納されて設置され
るセーフ球処理装置840と、セーフ球導入流路凹室8
21及び前述のアウト球案内路348を覆うように取付
けられるアウト球セーフ球排出樋850とを備える。セ
ーフ球導入流路凹室821は、前述の入賞球取込み穴5
15の下側に連通状態に形成され、下側がセーフ球処理
装置840の玉入口841に対応した幅の狭い形状とさ
れたもので、開口する前面側がアウト球セーフ球排出樋
850の蓋部853により閉じられることにより、入賞
球取込み穴515から落下するセーフ球をセーフ球処理
装置840の玉入口841に導入するセーフ球導入流路
(所定の流路)を構成する。この場合、このセーフ球導
入流路凹室821内の左上には、アウト球セーフ球排出
樋850を取付けるためのネジ穴が形成された取付けボ
ス822が形成されている。機構体設置凹室830は、
セーフ球処理装置840が埋設可能な凹室で、セーフ球
導入流路凹室821の下側に連通状態に形成され、埋設
されたセーフ球処理装置840の玉入口841がちょう
どセーフ球導入流路凹室821の真下にくるように位置
設定されている。この機構体設置凹室830の右下に
は、セーフ球処理装置840の玉出口842に連通し、
底面が裏面側に向って斜め下方に傾斜するセーフ球導出
流路凹室831が形成され、このセーフ球導出流路凹室
831がアウト球セーフ球排出樋850のセーフ球排出
部857により覆われることにより、セーフ球処理装置
840の玉出口842から出たセーフ球をパチンコ機の
下側に排出するセーフ球排出流路が構成される。また、
機構体設置凹室830の右上と左下には、セーフ球処理
装置840を固定するためのネジ穴832がそれぞれ形
成されている。
【0050】セーフ球処理装置840は、上面の玉入口
841から玉を導入し、右側面の玉出口842から玉を
排出するもので、通過する玉を検出するセーフ球センサ
(図示略)と、ソレノイド843により駆動される玉保
持機構を内蔵している。このセーフ球処理装置840
は、前記ネジ穴832に対応する位置に、ネジ挿通孔が
形成された取付け片844が設けられ、機構体設置凹室
830にはめ込まれた後、この取付け片844にネジを
挿通して前記ネジ穴832に捩じ込むことにより取付け
られる。なお、このセーフ球処理装置840は、内部に
おいてセーフ球を1個保持した状態で検出し、前述の排
出制御回路800の制御による賞球の排出が完了する
と、保持状態を解除してそのセーフ球を排出するもので
ある。アウト球セーフ球排出樋850は、樋本体部85
1の左側に挿通孔852を有する蓋部853が延設さ
れ、右側に挿通孔854を有する取付け片855が形成
されたものである。樋本体部851は、下面側が開口し
た箱形のもので、下部は、仕切り壁856により左右両
側に区画されており、上部に対して閉じられた左側の室
がセーフ球排出部857となっている。この樋本体部8
51は、前面側(遊技盤収納枠本体500に接合される
側)の上部には、遊技盤10に設けられたアウト球案内
路348に接続される開口(図示略)が形成され、セー
フ球排出部857の前面側には、セーフ球導出流路凹室
831に接続される開口(図示略)が形成されている。
このアウト球セーフ球排出樋850は、挿通孔852,
854にネジを挿通して、前述の取付けボス822のネ
ジ穴、及び遊技盤収納枠本体500の切り欠き516の
右下に形成されたネジ穴858に捩じ込むことにより、
容易に取付けられる。そして、このアウト球セーフ球排
出樋850によれば、アウト球排出流路とセーフ球排出
流路とが構成される。すなわち、アウト球案内路348
から出たアウト球は、樋本体部851を経由してアウト
球セーフ球排出樋850の下面から排出され、また、セ
ーフ球処理装置840の玉出口842から出たセーフ球
は、セーフ球導出流路凹室831と樋本体部851のセ
ーフ球排出部857を経由してアウト球セーフ球排出樋
850の下面から排出される。なお、このアウト球セー
フ球排出樋850の下面から排出されたアウト球又はセ
ーフ球は、図示省略した流路や計数装置を経由して、遊
技島の底部に配設された玉回収樋に放出される。この
際、本例の構成では、極めて近接した位置(仕切り壁8
56を一枚隔てて隣り合う位置)からアウト球とセーフ
球とがそれぞれ排出されるため、上記玉回収樋或いは計
数装置の受け皿等を小型化でき、その場合でも玉がこぼ
れる恐れがない。
【0051】なお、図1に示す通常状態(閉じ状態)に
おいては、遊技盤収納枠11の前面上側(即ち遊技盤1
0)は、ガラス枠13により覆われ、遊技領域のみが開
口部13a(ガラス板)を介して前面に望んだ状態とな
り、また、上述の各種機構体が設けられた遊技盤収納枠
11の前面下側は、前面パネル14により覆われた状態
となる。
【0052】E.機枠の構造 次に、機枠12の構造等について、図3により説明す
る。 (a)機枠自体の構造 まず、機枠12自体の構成等について説明する。機枠1
2は、図3に示すように、樹脂成形よりなる全体として
長方形の枠状のもので、前面下部には、閉じ状態の前面
パネル14の下方に位置し正面に露出する下縁パネル部
901が形成され、この下縁パネル部901の裏側や、
側壁又は上壁の内外面等には複数のリブ902が設けら
れたものである。
【0053】(b)機枠へのガラス枠等の取付け構造、
及び機枠の島側への取付け構造 そして、この機枠12の正面から見て左側の内側面にお
ける前面側には、縦長の凹室903が形成され、この凹
室903内に断面コ字状の補強金属部材904がはめ込
まれて固定される構成とされ、遊技盤収納枠11,ガラ
ス枠13及び前面パネル14を開閉自在に支持するヒン
ジ類はこの補強金属部材304に取付けられている。す
なわち、補強金属部材904の複数箇所にはネジ挿通孔
905が形成され、一方、機枠12の凹室903内奥面
に形成された厚肉部906には、これに対応する位置に
複数のネジ孔907が形成され、図示省略したネジをネ
ジ挿通孔905に挿通してネジ孔307に捩じ込むこと
により、補強金属部材904が強固に機枠12の側内面
に埋め込み状態に固定されている。そして、補強金属部
材903の表面には、遊技盤収納枠11を支持するピン
ヒンジ908,909と、ガラス枠13を支持するスラ
イドヒンジ910,911と、前面パネル14を支持す
るスライドヒンジ912,913とが、ネジ止め又は溶
接により取付けられている。ピンヒンジ908,909
は、遊技盤収納枠11の前述のヒンジ孔531,532
に挿通され、遊技盤収納枠11の全体が機枠12内に収
納された閉位置から前面に開いた開位置まで揺動するよ
うに支持するものである。
【0054】また、スライドヒンジ910,911、又
はスライドヒンジ912,913は、この場合いずれも
同様のリンク構造のものであり、ガラス枠13等の開動
運動は、単なる蝶番によりヒンジを構成した場合と異な
り、特に開き始めにガラス枠13等が前面側に若干浮く
ような動きとなり、開閉動作が極めて滑らかなものとな
る。また、機枠12の上壁には、断面十字状の貫通孔9
31,932が形成されており、これら貫通孔931,
932に下側から釘等を挿通して、パチンコ島側の構造
部材に打込むことにより、機枠12の島側への固定がな
されるようになっている。
【0055】(c)スライドヒンジ収納空間の構成 次に、上記機枠12及び遊技盤収納枠11に設けられた
スライドヒンジ収納空間の構成について説明する。本パ
チンコ機では、ガラス枠13又は前面パネル14を開閉
自在に支持するスライドヒンジ910,911,91
2,913は、機枠12及び遊技盤収納枠11に設けら
れたスライドヒンジ収納空間内に収納され覆われてい
る。すなわち、機枠12の正面から見て左側の内側面に
おける後面側には、図3に示すように、この場合上下2
箇所に前面に開口した箱形の囲い壁951,952が一
体成形されている。囲い壁951は、ガラス枠13を支
持する上側のスライドヒンジ910の作動範囲の後側を
覆う位置に形成されており、このスライドヒンジ910
の収納空間を画成している。また囲い壁952は、ガラ
ス枠13を支持する下側のスライドヒンジ911と、前
面パネル14を支持する上側のスライドヒンジ912の
後端側を覆う位置に形成されており、これらスライドヒ
ンジ911,912の収納空間を画成している。一方、
遊技盤収納枠本体500の左側面(ヒンジ側側面)に
は、前述の図12等に示すように、各スライドヒンジ9
10,911,912,913を覆う収納空間をそれぞ
れ形成する切り欠き500a,500b,500cが形
成されている。すなわち、この場合切り欠き500a
は、前記囲い壁951の前面側に位置して、スライドヒ
ンジ910の作動範囲の比較的前側を覆う収納空間を画
成し、切り欠き500bは、前記囲い壁952の前面側
に位置して、スライドヒンジ911,912の作動範囲
の比較的前側を覆う収納空間を画成し、さらに切り欠き
500cは、スライドヒンジ913の作動範囲の比較的
前側を覆う収納空間を画成している。このような構成で
あるため、各スライドヒンジが他の部材に接触して故障
するといった不具合が確実に防止できるとともに、スラ
イドヒンジが配線を噛んでしまうことによる断線事故等
が確実に防止できる。
【0056】以上のように本例では、合成樹脂で成形し
た遊技盤前面構成部材(遊技盤本体200)と遊技盤裏
面構成部材(蓋部材360)とを、入賞部材(入賞装置
230,250,270)から受け入れられた入賞球を
所定の流路(セーフ球導入流路凹室821により構成さ
れるセーフ球導入流路)に案内する入賞球案内空間32
3を形成するように、所定間隔を設けて重合させて遊技
盤10を構成した。また、前記遊技盤本体200には、
遊技領域構成部材である入賞装置230,250,27
0、可変表示装置装飾カバー220、及びサイドランプ
300がはめ込み可能な開口部202,203,20
4,205,206,214,215を形成し、これら
の開口部の周辺から裏面側へ一体的に立設され、前記遊
技領域構成部材が取付け可能な取付けリブ341,34
2,343,344,345,346,347を形成し
た構成とした。また、上記取付けリブの端面が、蓋部材
360の内面に当接し、上記取付けリブが、蓋部材36
0の内面と遊技盤本体200の裏面との間隔(即ち、入
賞球案内空間323の厚さ寸法)を均等に保持し、かつ
これら部材(遊技盤本体200や蓋部材360)のたわ
み変形を阻止するスペーサーとして機能する構成とし
た。また、各入賞装置230,250,270の少なく
ともコネクタ244,258を除く部分や、サイドラン
プ300などの遊技領域構成部材は、遊技盤10の厚さ
(レール201も含む)以内に収納した。また、蓋部材
360には、裏面方向に立設され、遊技領域構成部材の
うちの可変表示装置が取付け可能な取付けリブ363を
形成した。また、蓋部材360には、入賞装置230,
250のコネクタ244,258が裏面側に臨む開口部
364,365を形成した。また、蓋部材360の裏面
側には、遊技盤10における各電気機器(入賞装置23
0,250、表示制御回路380、役物制御回路40
0)への配線を中継する中継基板390の設置用部材
(保持部367,係止爪368,取付けボス369等)
を形成した。また、遊技盤本体200の前面側には、遊
技領域を囲うレール201と、落下する遊技球を所定の
方向に案内する玉案内片209,210,211,21
2とを一体形成した。また、遊技盤本体200に形成さ
れた貫通孔216に対して、裏面側から障害釘構成部材
353を取付け、この障害釘構成部材に突設された障害
釘354を前記貫通孔216を通して前面側に突出させ
ることにより、遊技領域を落下する遊技球の落下方向を
変換するための障害部を遊技領域表面に設けた。また、
遊技盤本体200の裏面に形成した仕切り壁322の内
側を入賞球案内空間323とし、遊技盤本体200の裏
面の外周縁321と仕切り壁322の外周の間の空間
を、サイドランプ300の配線304を引回すための配
線処理空間330とした。したがって、以下のような各
種の効果を得ることができる。
【0057】(1)遊技盤10を樹脂により成形して、
その内部に入賞球の案内空間323を形成することによ
り、従来のような入賞球案内部材を別途設ける必要がな
くなるため、遊技機のコスト低減が図られ、また組立て
作業性(即ち遊技機の生産性)が向上する。 (2)また、遊技板10の裏面に入賞球案内部材を取付
ける必要がなくなった分だけ、遊技板10の裏面構成が
簡単になり空きスペースも増えるため、遊技盤裏面側に
備えられる役物制御回路400や中継機板390の取付
け作業や配線作業が容易になり、この点からも生産性向
上に貢献できる。 (3)また、遊技盤内部に流路を形成しており、従来の
ように入賞球案部材の分だけ遊技盤の全体的な厚さ寸法
が増えないため、遊技盤収納枠11の収納部503の形
状寸法も小スペースの簡単なものでよく、遊技機の小型
化等に貢献できる。 (4)また、入賞装置230,250,270から受け
入れられた入賞球は、遊技盤内部ですぐに案内処理され
るため、入賞球の処理スピードが早くなる。すなわち本
例の場合、遊技球がいずれかの入賞装置に入ってから、
枠側(遊技盤収納枠11)に備えられたセーフ球処理装
置840に達するまでの経路が格段に短くなっているた
め、入賞装置に遊技球が入ると即座にこのセーフ球処理
装置840のセーフ球センサにより検出され、この検出
信号に基づいて即座に賞球の排出(いわゆる賞出)やラ
ンプ表示等がなされる。このため、遊技のスピード感等
が確保され、より遊技が楽しくスリルあるものになっ
て、遊技機の需要増に貢献できる。
【0058】(5)遊技盤本体200の裏面に取付けリ
ブを一体成形して入賞部材等を取付けることにより、簡
単に正確な位置に入賞部材等が取付けられ、取付け強度
も頑丈になる。また、取付けリブが遊技盤本体200と
蓋部材360の間隔を保持するスペーサーの役割をする
ため、これら2部材のたわみ変形を阻止し2部材の間隔
を均等に保持可能となる。このため、組立て性向上に加
えて、遊技盤10の変形や各部材のガタツキ等を阻止
し、強度上の問題を伴うことなく主構成部材(遊技盤本
体200及び蓋部材360等)を合成樹脂により製作で
きるという利点もある。そして、材料として合成樹脂を
使用することは、デザインの自由度の向上、材料のリサ
イクル化の実現、森林伐採抑制による自然環境の保全等
に貢献できる。 (6)入賞部材(各入賞装置)を遊技盤10の厚さ内に
収納しており、遊技盤裏面側へ突出しないため、この点
からも遊技盤裏面が整然として空きスペースができ、他
の部材(この場合役物制御回路400や中継機板39
0)の取付け作業や配線作業が容易になり、さらなる生
産性向上に貢献できる。 (7)蓋部材360の裏面側に可変表示装置の取付けリ
ブ363を一体成形したため、可変表示装置が簡単な構
造で正確な位置に取付けられ、取付け強度も頑丈にな
る。このため、この点からも組立て性向上に加えて、可
変表示装置のガタツキ等を阻止し、強度上の問題を伴う
ことなく遊技盤の主構成部材を合成樹脂により製作でき
るという利点がある。 (8)蓋部材360に、コネクタ244,258が裏面
側に臨む開口364,365を形成したから、蓋部材3
60を取外さなくてもこの開口から特定入賞装置230
及び変動入賞装置250に対する配線の接続又は取外し
が容易に可能となり、効率の良い配線処理作業が可能と
なる。このため、さらなる組立て性の向上やメンテナン
ス性の向上が図れる。 (9)蓋部材360に、中継基板390の設置用部材3
67,368,369等が形成されているため、中継基
板390が簡単な構造で正確な位置に取付けられる。こ
のため、さらなる組立て性の向上が図れる。なお、この
場合には、小型の中継基板用の設置用部材367a,3
69aも設けられているため、容易に小型の中継基盤に
付替えられ、小型の中継基板を使用する機種への改造が
容易であるという効果もある。 (10)蓋部材360に遊技領域のレール201と玉案
内片209等を一体成形しているから、従来のように別
部材の内外バンド部材を取付けなくてもよく、簡単に正
確な位置に遊技領域囲い壁を形成できる。また、従来の
ように釘を多数並べて打ち付けなくても、簡単に正確な
位置に遊技球案内壁を形成できる。このため、さらなる
組立て性の向上が図れる。 (11)蓋部材360の裏面から貫通孔216に障害釘
354を挿入させて障害釘構成部材353を取付けるこ
とにより、従来のような釘を多数打ち付けなくても、簡
単に正確な位置に障害部(障害釘354)を設けること
ができる。また、障害釘構成部材353全体を交換すれ
ば機種に応じた釘配列になる。このため、さらなる組立
て性の向上、あるいは改造容易性の向上が図れる。 (12)サイドランプ300の配線304を、入賞球案
内空間323の周囲に位置しこの入賞球案内空間323
とは隔離された配線処置空間330に引出して、この配
線処置空間330内に収納して引回すことで、他の部材
との干渉や遊技球との接触を確実に避けて、遊技盤裏面
における所定の位置まで整然と引回すことができる。こ
のため、さらなる配線作業性の向上等に貢献できる。
【0059】なお、本発明は上記実施例に限られず、各
種の態様や応用があり得る。例えば、遊技盤収納枠本体
500や遊技盤10は、必ずしも全体が合成樹脂の一体
成形により構成されている必要はない。例えば、特に強
度を必要とする遊技盤収納枠本体500のヒンジ部(ヒ
ンジ孔531,532を構成する部分)や、遊技盤本体
200の取付けボス324等を部分的に金属により製作
してもよい。また、本発明における電気的遊技装置は、
上記例のようないわゆる第1種の遊技盤における可変表
示装置に限られず、例えば、第2種における変動入賞装
置などであってもいいことはいうまでもない。また、本
発明に係わる遊技機は上記実施例のようなプリペイドカ
ード方式のパチンコ機に適用する例に限らない。例え
ば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することがで
きる。遊技盤の構成、機種はどのようなものでもよい。
プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用しない
パチンコ機についても幅広く適用することが可能であ
る。また、アレンジボール機等にも適用することができ
る。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、合成樹脂製の遊技盤前
面構成部材と遊技盤裏面構成部材とを、入賞部材から受
け入れられた入賞球を所定の流路に案内する入賞球案内
空間を形成するように、所定間隔を設けて重合させて遊
技盤を構成した。すなわち、遊技盤の主構成部材を樹脂
により成形して、その内部に入賞球の案内空間を形成し
たから、従来のような入賞球案内部材を別途設ける必要
がなくなる。このため、遊技機のコスト低減が図られ、
また組立て作業性(即ち遊技機の生産性)が向上する。
また、遊技板の裏面に入賞球案内部材を取付ける必要が
なくなった分だけ、遊技板の裏面構成が簡単になり空き
スペースも増えるため、遊技盤裏面側に備えられる電気
機器等(例えば役物制御回路や中継機板)の取付け作業
や配線作業が容易になり、この点からも生産性向上に貢
献できる。また、遊技盤内部に流路を形成しており、従
来のように入賞球案部材の分だけ遊技盤の全体的な厚さ
寸法が増えないため、遊技盤設置部(例えば遊技盤収納
枠の収納部)の形状寸法も小スペースの簡単なものでよ
く、遊技機全体の小型化等に貢献できる。また入賞球
は、遊技盤内部ですぐに案内処理されるため、入賞球の
処理スピード(賞球の排出処理スピード等)が早くな
る。このため、遊技のスピード感等が確保され、より遊
技が楽しくスリルあるものになって、遊技機の需要増に
貢献できる。
【0061】また、遊技盤前面構成部材の裏面に取付け
リブを一体成形して入賞部材等の遊技領域構成部材を取
付ける構成とした場合には、簡単に正確な位置に入賞部
材等が取付けられ、取付け強度も頑丈になる。このた
め、さらなる組立て性向上が実現されるとともに、遊技
盤の変形や各部材のガタツキ等を阻止し、強度上の問題
を伴うことなく主構成部材を合成樹脂により製作できる
という利点もある。そして、主構成部材に合成樹脂を使
用することは、デザインの自由度の向上、材料のリサイ
クル化の実現、森林伐採抑制による自然環境の保全等に
貢献できる。特に、取付けリブの端面が裏面構成部材の
内面に当接する構成とした場合には、取付けリブが遊技
盤前面構成部材と裏面構成部材の間隔を保持するスペー
サーの役割をするため、これら2部材のたわみ変形を阻
止し2部材の間隔を均等に保持可能となる。このため、
遊技盤の変形等を阻止する効果が顕著であり、主構成部
材を合成樹脂により製作する場合の強度上の問題がさら
に解消される。
【0062】また、少なくとも入賞部材を遊技盤の厚さ
内に収納した場合には、これら部材が遊技盤裏面側へ突
出しないため、この点からも遊技盤裏面が整然として空
きスペースができ、他の部材(例えば役物制御回路や中
継機板)の取付け作業や配線作業が容易になり、さらな
る生産性向上に貢献できる。また、遊技盤裏面構成部材
の裏面側に電気的遊技装置を取付け可能な取付けリブを
一体成形した場合には、電気的遊技装置が簡単な構造で
正確な位置に取付けられ、取付け強度も頑丈になる。こ
のため、電気的遊技装置の取付け構造においても、組立
て性向上に加えて、電気的遊技装置のガタツキ等を阻止
し、強度上の問題を伴うことなく遊技盤の主構成部材を
合成樹脂により製作できるという利点がある。また、遊
技盤裏面構成部材に、遊技領域構成部材の電気的接続端
子が裏面側に臨む開口を形成した場合には、遊技盤裏面
構成部材を取外さなくてもこの開口から入賞部材等に対
する配線の接続又は取外しが容易に可能となり、効率の
良い配線処理作業が可能となる。このため、さらなる組
立て性の向上やメンテナンス性の向上が図れる。
【0063】また、遊技盤裏面構成部材に、中継基板の
設置用部材を形成した場合には、中継基板が簡単な構造
で正確な位置に取付けられる。このため、さらなる組立
て性の向上が図れる。また、遊技盤前面構成部材に遊技
領域の囲い壁と遊技球案内壁を一体成形した場合には、
従来のように別部材の内外バンド部材を取付けなくても
よく、簡単に正確な位置に遊技領域囲い壁を形成でき
る。また、従来のように釘を多数並べて打ち付けなくて
も、簡単に正確な位置に遊技球案内壁を形成できる。こ
のため、さらなる組立て性の向上が図れる。また、遊技
盤前面構成部材の裏面から開口部に障害部を挿入させて
障害部材を取付けることにより、遊技球の落下方向を変
換する障害部を設けた場合には、従来のように釘を多数
打ち付けなくても、簡単に正確な位置に障害部を設ける
ことができる。また、障害部材全体を交換すれば機種に
応じた釘配列になる。このため、さらなる組立て性の向
上、あるいは改造容易性の向上が図れる。また、遊技盤
前面構成部材の裏面に形成した仕切り壁の内側を入賞球
案内空間とし、遊技盤前面構成部材の裏面の外周縁と仕
切り壁の外周の間の空間を、遊技領域構成部材の配線を
引回すための配線処理空間とした場合には、遊技領域構
成部材の配線を、入賞球案内空間とは隔離された配線処
置空間に引出して、この配線処置空間内に収納して引回
すことで、他の部材との干渉や遊技球との接触を確実に
避けつつ、遊技盤裏面における所定の位置まで整然と引
回すことができる。このため、さらなる配線作業性の向
上等に貢献できる。また、遊技盤裏面構成部材の裏面側
に、制御回路の設置用部材を形成した場合には、制御回
路が簡単な構造で正確な位置に取付けられる。このた
め、さらなる組立て性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例であるパチンコ機の全体
を示す正面斜視図である。
【図2】同パチンコ機のガラス枠及び前面パネルを示す
正面斜視図である。
【図3】同パチンコ機の遊技盤,遊技盤収納枠及び機枠
を示す分解斜視図である。
【図4】同パチンコ機の遊技盤の正面構成を示す分解斜
視図である。
【図5】同パチンコ機の遊技盤の裏面構成を示す分解斜
視図である。
【図6】同パチンコ機の遊技盤の裏面構成を示す裏面側
斜視図である。
【図7】同パチンコ機の入賞装置を示す斜視図である。
【図8】同パチンコ機の変動入賞装置の裏面側斜視図で
ある。
【図9】同パチンコ機の遊技盤収納枠の正面構成を示す
正面図である。
【図10】同パチンコ機の遊技盤収納枠の正面構成を示
す正面側分解斜視図である。
【図11】同パチンコ機の遊技盤収納枠を示す側面図で
ある。
【図12】同パチンコ機の遊技盤及び遊技盤収納枠の裏
面構成を示す裏面側斜視図である。
【図13】同パチンコ機の遊技盤収納枠の裏面構成を示
す部分分解図である。
【図14】同パチンコ機の遊技盤収納枠の裏面構成を示
す部分分解図である。
【図15】同パチンコ機の遊技盤の取付け作業を説明す
るための斜視図である。
【図16】同パチンコ機の遊技盤の取付け構造を示す部
分断面図である。
【符号の説明】
10 遊技盤 11 遊技盤収納枠 200 遊技盤本体(遊技盤前面構成部材) 201 レール(囲い壁) 202 可変表示装置用開口部 203 特定入賞装置用開口部 204 変動入賞装置用開口部 205,206 一般入賞装置用開口部 209,210,211,212 玉案内片(案内壁) 214,215 サイドランプ用開口 216 貫通孔(開口部) 220 可変表示装置装飾カバー(遊技領域構成部材) 230 特定入賞装置(遊技領域構成部材) 244 コネクタ(電気的接続端子) 258 コネクタ(電気的接続端子) 250 変動入賞装置(遊技領域構成部材) 270 一般入賞装置(遊技領域構成部材) 300 サイドランプ(遊技領域構成部材) 304 配線(遊技領域構成部材の配線) 321 外周縁 322 仕切り壁 323 入賞球案内空間 330 配線処理空間 341 可変表示装置用取付けリブ 342 特定入賞装置用取付けリブ、 343 変動入賞装置用取付けリブ 344,345 一般入賞装置用取付けリブ 346,347 サイドランプ用取付けリブ 353 障害釘構成部材(障害部材) 354 障害釘(障害部) 360 蓋部材(遊技盤裏面構成部材) 363 取付けリブ(電気的遊技装置が取付け可能な取
付けリブ) 364 開口部(電気的接続端子が裏面側に臨む開口
部) 365 開口部(電気的接続端子が裏面側に臨む開口
部) 366 取付けボス(制御回路の設置用部材) 366a 取付けボス(制御回路の設置用部材) 367 保持部(中継基板の設置用部材) 368 係止爪(中継基板の設置用部材) 369 取付けボス(中継基板の設置用部材) 390 中継基板 400 役物制御回路(制御回路) 503 遊技盤収納部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側に遊技領域が形成され、この遊技
    領域には少なくとも入賞部材を含む遊技領域構成部材を
    備え、合成樹脂で成形された遊技盤前面構成部材と、 この遊技盤前面構成部材の裏面側に備えられ、合成樹脂
    で成形された遊技盤裏面構成部材と、からなり、 前記遊技盤前面構成部材と遊技盤裏面構成部材とを、前
    記入賞部材から受け入れられた入賞球を所定の流路に案
    内する入賞球案内空間を形成するように、所定間隔を設
    けて重合させて構成したことを特徴とする遊技機の遊技
    盤。
  2. 【請求項2】 前記遊技盤前面構成部材には、前記遊技
    領域構成部材がはめ込み可能な開口部が形成されている
    とともに、この開口部の周辺から裏面側へ一体的に立設
    され、前記遊技領域構成部材が取付け可能な取付けリブ
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技
    機の遊技盤。
  3. 【請求項3】 前記遊技盤前面構成部材に形成された取
    付けリブの端面が、前記遊技盤前面構成部材に重合させ
    て取付けられた前記遊技盤裏面構成部材の内面に当接す
    る構成とされていることを特徴とする請求項2記載の遊
    技機の遊技盤。
  4. 【請求項4】 前記遊技領域構成部材のうちの少なくと
    も入賞部材が、前記遊技盤前面構成部材と遊技盤裏面構
    成部材とを重合させた厚さ以内に収納されていることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機の遊
    技盤。
  5. 【請求項5】 前記遊技盤裏面構成部材には、裏面方向
    に立設され、前記遊技領域構成部材のうちの電気的遊技
    装置が取付け可能な取付けリブが形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機の遊
    技盤。
  6. 【請求項6】 前記遊技盤裏面構成部材には、前記遊技
    領域構成部材の電気的接続端子が裏面側に臨む開口部が
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    かに記載の遊技機の遊技盤。
  7. 【請求項7】 前記遊技盤裏面構成部材の裏面側には、
    遊技盤における各電気機器への配線を中継する中継基板
    の設置用部材が形成されていることを特徴とする請求項
    1乃至6の何れかに記載の遊技機の遊技盤。
  8. 【請求項8】 前記遊技盤前面構成部材の前面側には、
    遊技領域を囲う囲い壁と、落下する遊技球を所定の方向
    に案内する案内壁とが一体形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至7の何れかに記載の遊技機の遊技盤。
  9. 【請求項9】 前記遊技盤前面構成部材に形成された開
    口部に対して、裏面側から障害部材を取付け、この障害
    部材に突設された障害部を前記開口部を通して前面側に
    突出させることにより、遊技領域を落下する遊技球の落
    下方向を変換するための障害部を遊技領域表面に設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の遊技
    機の遊技盤。
  10. 【請求項10】 前記遊技盤前面構成部材の裏面には、
    前記遊技盤前面構成部材の外周縁の内側に沿うように仕
    切り壁が立設され、この仕切り壁の内側を覆うように前
    記遊技盤裏面構成部材が取付けられることにより、この
    仕切り壁の内側に前記入賞球案内空間が形成され、前記
    遊技盤前面構成部材の外周縁と前記仕切り壁の外周の間
    の空間が、前記遊技領域構成部材の配線を引回すための
    配線処理空間とされていることを特徴とする請求項1乃
    至9の何れかに記載の遊技機の遊技盤。
  11. 【請求項11】 前記遊技盤裏面構成部材の裏面側に
    は、制御回路の設置用部材が形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至10の何れかに記載の遊技機の遊技
    盤。
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