JPH0974721A - 回転電機およびその回転電機を備えたスタータ - Google Patents

回転電機およびその回転電機を備えたスタータ

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JPH0974721A
JPH0974721A JP8060783A JP6078396A JPH0974721A JP H0974721 A JPH0974721 A JP H0974721A JP 8060783 A JP8060783 A JP 8060783A JP 6078396 A JP6078396 A JP 6078396A JP H0974721 A JPH0974721 A JP H0974721A
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/14Means for supporting or protecting brushes or brush holders
    • H02K5/143Means for supporting or protecting brushes or brush holders for cooperation with commutators
    • H02K5/148Slidably supported brushes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K13/00Structural associations of current collectors with motors or generators, e.g. brush mounting plates or connections to windings; Disposition of current collectors in motors or generators; Arrangements for improving commutation

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  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の目的は、熱伝導による放熱性を向上し
てブラシ12A、12Bの温度上昇低減を図った回転電
機(モータ)を提供することにあり、第2の目的はその
回転電機を備えたスタータを提供することにある。 【解決手段】 電機子11の他端側には、互いに絶縁さ
れた複数のセグメント18をシャフト16と略直角を成
す平面上で円形に並べて摺接面19aを形成した整流子
19が設けられて、その摺接面19aにブラシ12A、
12Bが摺接している。ブラシ12A、12Bは、軸方
向から見た外周形状が外径側から内径側へ向かって幅が
狭くなる略台形形状を成し、且つスプリング21が当接
する後端面12bが内径側から外径側へ向けて整流子1
9側へ傾斜して設けられている。一方、ブラシ12A、
12Bを保持するブラシホルダ22、23は、ブラシ1
2A、12Bを収容する内周形状がブラシ12A、12
Bの外周形状に相応した略台形形状に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺接面が回転軸と
略直角を成す整流子を備えた回転電機、およびこの回転
電機を電動機として使用するスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用スタータでは、エンジン
の高性能化に伴う補機部品等の増加によりエンジンルー
ム内の余裕スペースが減少していることから、益々小型
化が要求されており、それに対応して小型化に適した減
速型スタータが主流になりつつある。この減速型スター
タでは、減速機の減速比を上げて電動機の小型化を図っ
た場合、必然的に高回転となる。このため、電動機に用
いられる整流子は、複数の整流子片(セグメント)を円
筒状に並べてモールド樹脂で固着した円筒形整流子より
も、回転軸に対して略直角の摺接面を持った所謂サーフ
ェイス形整流子の方が高回転に対して強度的に有利であ
ると言える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のサー
フェイス形整流子を用いた電動機では、整流子の外径に
よってブラシの大きさが決まるため、電動機(電機子)
を小型化して整流子の外径を小さくした場合、必然的に
ブラシを小さくする必要がある。この結果、整流子の摺
接面に対するブラシの当り面積が小さくなって電流密度
が高くなることから、ブラシの温度上昇が大きくなって
しまう。このブラシの温度上昇が過大であると、ブラシ
自体も摩耗が増加して寿命が短くなる。また、ブラシの
温度上昇によってブラシが摺接する整流子の摺接面も過
熱するため、摺接面の表面状態が悪化してブラシの摺動
状態が不良となることから、ブラシの寿命が益々短くな
ってしまうという悪循環に陥ることがある。
【0004】なお、実公平4−41748号公報に記載
された直流電動機では、整流子の耐遠心強度に対する補
強を行なうことで、サーフェイス形整流子の外径を電機
子の直径より大きくした直流電動機が開示されている。
これによれば、電機子を小型化してもサーフェイス形整
流子の外径を大きく取れるため、ブラシを小型化するこ
となくブラシの体積を大きく保つことができる。しか
し、この場合、整流子の耐遠心強度に対する格別の補強
を必要とすることからコスト高となると共に、来の目的
であるスタータの小型化に対して障害となる。
【0005】従って、ブラシを小型化して温度上昇を抑
えることが望ましいが、スタータに使用される電動機で
は短時間(通常30秒程度)に大電流が流れるため、強
制冷却等による空冷効果が期待できない。このため、ブ
ラシの体積を電機子の小型化に応じて小さくしたままブ
ラシの温度上昇を低減するためには、ブラシの熱を熱伝
導によって如何に効率良く放熱するかがポイントとな
る。本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、第
1の目的は、熱伝導による放熱性を向上してブラシの温
度上昇低減を図った回転電機の提供にあり、第2の目的
はその回転電機を備えたスタータを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、付勢手段に付勢されるブラシの後端面が傾斜して設
けられていることから、ブラシには付勢手段の垂直分力
と水平分力とが作用する。垂直分力は、ブラシを整流子
の摺接面に押圧する方向に作用し、水平分力は、外径側
から内径側へブラシを押圧する方向に作用する。一方、
ブラシの軸方向から見た外周形状は、外径側から内径側
へ向かって幅が狭くなる略台形形状に設けられて、且つ
ブラシ保持器の内周形状もブラシの外周形状に相応した
略台形形状である。従って、付勢手段の付勢力の水平分
力を受けるブラシは、ブラシ保持器に対して外径側から
内径側へ向かって押し込まれるため、少なくともブラシ
の一外周面がブラシ保持器の一内周面に密接する。これ
により、ブラシの熱が熱伝導性を有するブラシ保持器へ
効率良く伝わることにより、ブラシの温度上昇が低減さ
れる。
【0007】請求項2の発明によれば、付勢手段の付勢
力の水平分力を受けてブラシ保持器の内径側へ押し込ま
れたブラシは、周方向の両側面がブラシ保持器の内周側
面に密接した状態で保持されることにより、ブラシとブ
ラシ保持器との接触面積を増加させることができる。ブ
ラシからブラシ保持器への熱の伝導量は、両者の接触面
積が増加する程大きくなることから、ブラシの熱はより
多くブラシ保持器へ伝わって、ブラシの温度上昇を低減
できる。
【0008】請求項3の発明によれば、付勢手段により
整流子側へ付勢されているブラシは、周方向の両側面が
ブラシ保持器の内周側面に密接した状態でブラシ保持器
に保持されている。このため、ブラシの熱が熱伝導性を
有するブラシ保持器へ効率良く伝わることにより、ブラ
シの温度上昇が低減される。
【0009】請求項4の発明によれば、軸方向から見た
ブラシの径方向の幅が周方向の幅よりも大きいことか
ら、ブラシの周方向の両側面がブラシ保持器の内周側面
に密接している場合には、ブラシとブラシ保持器との接
触面積を大きくできる。これにより、ブラシの熱がより
多くブラシ保持器へ伝わって、ブラシの温度上昇を低減
できる。
【0010】請求項5の発明によれば、正極側のブラシ
を保持するブラシ保持器を熱伝導率の高い絶縁材料(例
えば、グラファイトやアルミナ等を配合した樹脂、高熱
伝導率セラミック等)により構成することで、ブラシと
の間の絶縁を損なうことなく、ブラシの熱が伝導されて
ブラシの温度上昇を低減できる。
【0011】請求項6の発明によれば、正極側のブラシ
を保持するブラシ保持器は、熱伝導性に優れた部材と熱
的に接触する電気絶縁性の高熱伝導部材を介してブラシ
の両側面を保持することにより、ブラシ保持器自体の熱
伝導性は低くても良い。このため、請求項5に記載した
様な熱伝導率の高い絶縁材料で構成した場合と比較し
て、ブラシ保持器の材料費を低減できる。なお、ブラシ
の熱は、高熱伝導部材を介して熱伝導性に優れた部材
(例えば回転電機の金属フレーム)に伝導した後、例え
ば外気に放出される。
【0012】請求項7の発明によれば、付勢手段により
ブラシをブラシ保持器の内周面に押圧してブラシの側面
をブラシ保持器の内周面に密接させることにより、ブラ
シに発生した熱をブラシ保持器に逃がすことができる。
【0013】請求項8の発明によれば、減速手段を用い
て電機子を小型化(高回転化)した場合、ブラシの小型
化によって電流密度が高くなることから、ブラシの熱を
ブラシ保持器に逃がしてブラシの温度上昇を低減できる
効果は大きいと言える。
【0014】請求項9の発明によれば、ブラシ保持器を
熱伝導性部材から構成されたエンドフレームと一体に形
成するか、もしくはエンドフレームに直接取付けること
により、ブラシからブラシ保持器に伝わった熱をエンド
フレームへ逃がすことができるため、放熱性が向上して
ブラシの温度上昇をより低減できる。
【0015】請求項10の発明によれば、ブラシの外周
形状を略台形形状とし、且つそのブラシを収容するブラ
シ保持器の内周形状をブラシの外周形状に相応した略台
形形状とすることにより、付勢手段に付勢されたブラシ
の外周面のうち少なくとも2つの面をブラシ保持器の内
周面と当接させることができる。これにより、ブラシと
ブラシ保持器との接触面積が大きくなるため、ブラシの
熱をより多くブラシ保持器に逃がすことができる。
【0016】請求項11の発明によれば、軸方向から見
た径方向の幅が周方向の幅よりも大きく形成されたブラ
シの両側面をブラシ保持器の内周側面に密接させること
により、ブラシとブラシ保持器との接触面積をより大き
くできる。その結果、ブラシからブラシ保持器へ伝わる
熱量が増えて、ブラシの温度上昇を低減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の回転電機をスター
タの直流モータとして使用した実施例を説明する。 (第1実施例)スタータ1は、図3に示すように、通電
を受けて回転力を発生するモータ2、このモータ2の回
転速度を減速する減速機3、この減速機3を介してモー
タ2の回転力が伝達される出力軸4、この出力軸4の外
周に嵌合するピニオンギヤ5、出力軸4の回転をピニオ
ンギヤ5に伝達する一方向クラッチ6、ピニオンギヤ5
の押出力を発生すると共に、モータ回路(図示しない)
の開閉を行なうマグネットスイッチ7、このマグネット
スイッチ7のピニオン押出力を一方向クラッチ6に伝達
するレバー8等より構成されている。
【0018】モータ2(本発明の回転電機)は、ヨーク
9、固定磁極10、電機子11、ブラシ12等より成
る。ヨーク9は、円筒状に設けられて、モータ2と減速
機3との間を区画するプレート13と共にフロントハウ
ジング14とエンドフレーム15とに挟持されている。
固定磁極10は、例えば複数の永久磁石から成り、ヨー
ク9の内周面に固定されて磁界を形成する。
【0019】電機子11は、シャフト16(本発明の回
転軸)の一端が出力軸4の後端に形成された凹所に軸受
(図示しない)を介して支持され、シャフト16の他端
が軸受17を介してエンドフレーム15に支持されてい
る。また、電機子11の他端側には、互いに絶縁された
複数のセグメント18をシャフト16と略直角を成す平
面上で円形に並べて摺接面19aを形成した整流子19
が設けられている(図1および図2参照)。各セグメン
ト18は、それぞれ電機子コイル20(図1参照)に接
続されて、その平面形状が円形を周方向に等分して得ら
れる略台形形状に設けられている。
【0020】ブラシ12は、一対の正極ブラシ12Aと
一対の負極ブラシ12Bとから成り、それぞれスプリン
グ21と共にブラシホルダ22、23に保持されてい
る。スプリング21は、ブラシ12の後端側に配され
て、ブラシ12の先端面12aが整流子19の摺接面1
9a(各セグメント18の表面)に適当な荷重で摺接で
きるようにブラシ12の後端面12bを付勢している。
なお、正極ブラシ12Aと負極ブラシ12Bは、図2に
示すように、整流子19の摺接面19a上において周方
向に90度間隔で交互に配置されている。
【0021】このブラシ12は、軸方向から見た外周形
状(平面形状)が、整流子19のセグメント形状に適応
した形状に設けられている。具体的には、図2に示すよ
うに、外径側から内径側へ向かって幅が狭くなる略台形
形状を成す。また、スプリング21が当接するブラシ1
2の後端面12bは、内径側から外径側へ向けて整流子
19側へ傾斜して設けられている(図1参照)。
【0022】ブラシホルダ22、23は、それぞれブラ
シ12を収容する内周形状がブラシ12の外周形状に相
応した略台形形状に設けられている。但し、ブラシホル
ダ22、23の内径側の幅a1 (内周面の幅)は、ブラ
シ12の内径側の幅b1 より若干小さく、ブラシホルダ
22、23の外径側の幅a2 (内周面の幅)は、ブラシ
12の外径側の幅b2 より若干大きくなるように形成さ
れている(図4(a)参照)。即ち、ブラシホルダ2
2、23の内周形状は、ブラシ12の両側面12cをそ
れぞれ内径側と外径側に若干延長して得られる台形形状
を成す。なお、図4は正極ブラシ12Aとブラシホルダ
22との関係を示すが、負極ブラシ12Bとブラシホル
ダ23との関係も同じである。但し、正極ブラシ12A
を保持するブラシホルダ22は、絶縁体により構成され
てエンドフレーム15に固定され、負極ブラシ12Bを
保持するブラシホルダ23は、金属製(例えばアルミニ
ウム)のエンドフレーム15と一体的に設けられてい
る。
【0023】次に、本実施例の作用を図4に基づいて説
明する。スプリング21により付勢されるブラシ12に
は、その後端面12bが傾斜していることから、付勢力
の垂直分力と水平分力が作用する。即ち、スプリング2
1の付勢力をP、およびブラシ12の後端面12bと整
流子19の摺接面19aとの成す角度をθとすると、図
4(b)に示すように、垂直分力P1 =P・cosθ
が、ブラシ12の先端面12aを整流子19の摺接面1
9aに押圧する方向(軸方向)に作用し、水平分力P2
=P・sinθが、外径側から内径側へブラシ12を押
圧する方向(摺接面19aに沿った方向)に作用する。
【0024】また、ブラシ12の軸方向から見た外周形
状は、外径側から内径側へ向かって幅が狭くなる略台形
形状に設けられて、且つブラシホルダ22、23の内周
形状もブラシ12の外周形状に相応した略台形形状であ
る。従って、ブラシ12は、図4(a)に示すように、
スプリング付勢力の水平分力P2 によってブラシホルダ
22、23の内径側(図4(a)の下側)へ押し込まれ
る。
【0025】ここで、ブラシホルダ22、23の内周形
状は、内径側の幅a1 が、ブラシ12の内径側の幅b1
より若干小さく形成されていることから、ブラシホルダ
22、23の内径側へ押し込まれたブラシ12は、その
内径側壁面がブラシホルダ22、23の内径側内壁面に
当接することはなく、両者の間に若干の隙間Sが形成さ
れる。即ち、ブラシ12は、ブラシホルダ22、23に
対して内径側へくさび状に入り込み、その周方向の両側
面12cがブラシホルダ22、23の内周側面に密接し
た状態でブラシホルダ22、23に保持されることにな
る。
【0026】(本実施例の効果)上記の様にブラシ12
の両側面12cがブラシホルダ22、23の内周側面に
密接した状態で保持されることにより、ブラシ12とブ
ラシホルダ22、23との接触面積を増加させることが
できる。ブラシ12からブラシホルダ22、23へ伝わ
る熱の伝導量は、下記の数式で示すように、両者の接触
面積が増加する程大きくなるため、ブラシ12の熱はブ
ラシホルダ22、23へより多く伝導されることによ
り、ブラシ12の温度上昇を効果的に低減することがで
きる。なお、ブラシホルダ22、23に伝導した熱は、
更にエンドフレーム15へ伝わり、エンドフレーム15
から外気へ放出される。
【0027】
【数1】Q=R・S 但し、Q:ブラシ12からブラシホルダ22、23への
熱伝導量 R:熱伝導率 S:ブラシ12とブラシホルダ22、23との接触面積
【0028】また、ブラシ12は、両側面12cがブラ
シホルダ22、23の内周側面に密接して保持されて、
その密接する力を付与する水平分力P2 が整流子19の
回転方向と交差する方向であるため、整流子19の摺接
面19aとブラシ12の先端面12aとの摩擦係数が変
動した場合でも、ブラシ12の摺動方向へのがたつきが
殆ど生じることがない。これにより、ブラシ12の摺動
性が向上して、ブラシ12の摩耗を低減できる効果が得
られる。更に、スタータ1はエンジンに直接取り付けら
れるため、振動の高いエンジンにおいては、ブラシ12
のがたつきを防止できる効果は大きい。即ち、ブラシ1
2にがたつきが生じると、ブラシ12の角部に欠け等の
損傷を受けることがあるが、上記のようにブラシ12の
がたつきを防止できることにより欠け等の損傷を防止で
きる。
【0029】なお、正極ブラシ12Aを保持するブラシ
ホルダ22は絶縁体で構成する必要があるが、電気絶縁
性を有する高熱伝導部材(例えば、グラファイトやアル
ミナ等を配合した樹脂、高熱伝導率セラミック等)によ
り構成することで、更に正極ブラシ12Aの温度上昇を
低減できる効果が向上する。一方、負極ブラシ12Bを
保持するブラシホルダ23は、熱伝導性に優れた金属製
エンドフレーム15と一体的に設けることにより、ブラ
シ12の温度上昇低減効果が大きいことは言うまでもな
い。
【0030】(第2実施例)図5(a)は正極ブラシ1
2Aとブラシホルダ22の外周形状を示す断面図であ
り、図5(b)は正極ブラシ12Aの側面から見た断面
図である。本実施例では、図5(a)に示すように、ブ
ラシホルダ22の内部で正極ブラシ12Aの両側面12
cに電気絶縁性を有する高熱伝導部材24(例えば、グ
ラファイトやアルミナ等を配合した樹脂、高熱伝導率セ
ラミック等)を配置し、その高熱伝導部材の一端面24
aを、図5(b)に示すように、エンドフレーム15の
内面に当接する様に構成している。従って、ブラシ12
の熱は高熱伝導部材24を介してエンドフレーム15に
伝導し、エンドフレーム15から外気へ放出される。こ
れにより、正極ブラシ12Aを保持するブラシホルダ2
2を通常の安価なフェノール系の成形材料で構成するこ
とができるため、ブラシホルダ22の材料費低減を図る
ことができる。また、電気絶縁性を有する高熱伝導部材
24は、その形状が簡単(本実施例では直方体)である
ため、比較的低コストに抑えることができる。
【0031】(第3実施例)図6はブラシ周辺の側面断
面図である。本実施例は、ブラシ12(12A、12
B)の後端面12bを傾斜させることなく、整流子19
の摺接面19aに当接する先端面12aと略平行を成す
様に設けられている。一方、ブラシ12を付勢するスプ
リング21は、図6に示すように、ブラシ後端面12b
に対して傾斜した状態でブラシホルダ22、23に保持
されている。具体的には、ブラシホルダ22、23に当
接する他端側(図6の右端側)からブラシ後端面12b
に当接する一端側へ向かって径方向の内側へ傾斜してい
る。言い換えれば、ブラシ12の後端面12bに対して
外径側から内径側へブラシ12を押圧する分力が発生す
る方向に傾斜している。なお、ブラシ12の軸方向から
見た外周形状は、外径側から内径側へ向かって幅が狭く
なる略台形形状に設けられて、且つブラシホルダ22、
23の内周形状もブラシ12の外周形状に相応した略台
形形状であることは第1実施例と同じである(図2参
照)。
【0032】これにより、ブラシ12は、上記の分力に
よってブラシホルダ22、23の内径側へ押し込まれる
ため、第1実施例と同様に、周方向の両側面がブラシホ
ルダ22、23の内周側面に密接した状態でブラシホル
ダ22、23に保持される(図4(a)参照)。その結
果、ブラシ12とブラシホルダ22、23との接触面積
が増加するため、ブラシ12に発生した熱がブラシホル
ダ22、23へより多く伝導されて、ブラシ12の温度
上昇を効果的に低減することができる。また、ブラシホ
ルダ22、23に伝わった熱は、更に金属製のエンドフ
レーム15へ伝わり、エンドフレーム15から外気へ放
出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータのブラシ周辺の側面断面図(図2のA
−O−A断面図)である。
【図2】軸方向から見たスタータの要部断面図である。
【図3】スタータの全体断面図である。
【図4】ブラシとブラシホルダの外周形状を示す断面図
(a)、ブラシの側面から見た断面図(b)である。
【図5】ブラシとブラシホルダの外周形状を示す断面図
(a)、ブラシの側面から見た断面図(b)である(第
2実施例)。
【図6】スタータのブラシ周辺の側面断面図(第3実施
例)である。
【符号の説明】
1 スタータ 2 モータ(回転電機) 3 減速機(減速手段) 4 出力軸 5 ピニオンギヤ 9 ヨーク 10 固定磁極 11 電機子 12 ブラシ 12b 後端面 12c 周方向の両側面 12A 正極ブラシ 15 エンドフレーム(熱伝導性に優れた部材) 16 シャフト(回転軸) 19 整流子 19a 摺接面 21 スプリング 22 ブラシホルダ(ブラシ保持器) 23 ブラシホルダ(ブラシ保持器) 24 電気絶縁性を有する高熱伝導部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸を有する電機子コアと、 摺接面が前記回転軸と略直角を成すように設けられた整
    流子と、 前記摺接面に摺接する先端面を有すると共に、軸方向か
    ら見た外周形状が外径側から内径側へ向かって幅が狭く
    なる略台形形状であるブラシと、 このブラシの後端面から前記整流子側に軸方向に付勢す
    る付勢手段と、 前記ブラシを収容する内周形状が前記ブラシの外周形状
    に相応した略台形形状に設けられていると共に、熱伝導
    性を有するブラシ保持器とを、 備えた回転電機において、 前記ブラシの後端面が内径側から外径側へ向けて前記摺
    接面側へ傾斜して設けられていることで、前記付勢手段
    によって前記ブラシを前記ブラシ保持器の内周面に押圧
    して、前記ブラシに発生する熱を前記ブラシ保持器に逃
    がすことを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した回転電機において、 前記ブラシは、周方向の両側面が前記ブラシ保持器の内
    周側面に密接した状態で前記ブラシ保持器に保持されて
    いることを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】回転軸を有する電機子コアと、 摺接面が前記回転軸と略直角を成すように設けられた整
    流子と、 前記摺接面に摺接する先端面を有すると共に、軸方向か
    ら見た外周形状が外径側から内径側へ向かって幅が狭く
    なる略台形形状であるブラシと、 このブラシを前記整流子側に付勢する付勢手段と、 前記ブラシを収容する内周形状が前記ブラシの外周形状
    に相応した略台形形状に設けられていると共に、熱伝導
    性を有するブラシ保持器とを、 備えた回転電機において、 前記ブラシは、周方向の両側面が前記ブラシ保持器の内
    周側面に密接した状態で前記ブラシ保持器に保持されて
    いることを特徴とする回転電機。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載した回転電機にお
    いて、 前記ブラシは、軸方向から見た径方向の幅が周方向の幅
    よりも大きいことを特徴とする回転電機。
  5. 【請求項5】請求項1〜4に記載した何れかの回転電機
    において、 正極側の前記ブラシを保持する前記ブラシ保持器は、電
    気絶縁性を有する高熱伝導部材により構成されているこ
    とを特徴とする回転電機。
  6. 【請求項6】請求項1〜4に記載した何れかの回転電機
    において、 正極側の前記ブラシは、周方向の両側面が電気絶縁性を
    有する高熱伝導部材を介して前記ブラシ保持器に保持さ
    れ、 前記高熱伝導部材は、熱伝導性に優れた部材と熱的に接
    触して設けられていることを特徴とする回転電機。
  7. 【請求項7】固定磁極を有するヨークと、 このヨーク内に設けられ、回転軸を有する電機子と、 前記回転軸の一端を軸支するエンドフレームと、 前記回転軸の回転をエンジンのリングギヤに伝達するた
    めのピニオンギヤと、 摺接面が前記回転軸と略直角を成すように設けられた整
    流子と、 前記摺接面に摺接する先端面を有すると共に、軸方向か
    ら見た外周形状が外径側から内径側へ向かって幅が狭く
    なる略台形形状であるブラシと、 前記ブラシを前記整流子側に付勢する付勢手段と、 前記エンドフレームに設けられ、前記ブラシを収容する
    熱伝導性を有するブラシ保持器とを、 備えたスタータにおいて、 前記付勢手段によって前記ブラシを前記ブラシ保持器の
    内周面に押圧して、前記ブラシに発生する熱を前記ブラ
    シ保持器に逃がすことを特徴とするスタータ。
  8. 【請求項8】請求項7に記載したスタータにおいて、 前記回転軸と前記ピニオンとの間には、前記回転軸の回
    転を減速して前記ピニオンに伝達するための減速手段を
    有していることを特徴とするスタータ。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載したスタータにお
    いて、 前記エンドフレームは、熱伝導性部材から構成されると
    共に、前記ブラシ保持器が前記エンドフレームに一体に
    形成され、もしくは直接取付けられていることを特徴と
    するスタータ。
  10. 【請求項10】請求項7〜9に記載した何れかのスター
    タにおいて、 前記ブラシは、軸方向から見た外周形状が外径側から内
    径側へ向かって幅が狭くなる略台形形状に設けられて、 前記ブラシ保持器は、前記ブラシを収容する内周形状が
    前記ブラシの外周形状に相応した略台形形状に設けられ
    ており、 前記付勢手段によって、前記ブラシの外周面のうち少な
    くとも2つの面が前記ブラシ保持器の内周面と当接する
    ことを特徴とするスタータ。
  11. 【請求項11】請求項7〜10に記載した何れかのスタ
    ータにおいて、 前記ブラシは、軸方向から見た径方向の幅が周方向の幅
    よりも大きいと共に、前記ブラシの周方向の両側面が前
    記ブラシ保持器の内周側面に密接した状態で前記ブラシ
    保持器に保持されていることを特徴とするスタータ。
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