JPH0974528A - 二画面表示テレビジョン受像機及び二画面表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 親画面内に子画面を表示する二画面表示テレ
ビジョン受像機のコストダウンを図ること。 【解決手段】 親画面内に子画面を表示する場合、マイ
クロコンピュータ11により子画面用信号選択回路５を選
択制御して、親画面の映像信号以外の映像信号が入力さ
れる第２端子5b、第３端子5cを選択する。同期検出回路
15が同期信号を検出すると、マイクロコンピュータ11に
よる子画面用信号選択回路５の選択制御を停止し、同期
信号を検出している映像信号を、映像信号処理回路８で
処理し、その映像信号による子画面を親画面内に表示す
る構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は１つの画面に、親画
面と、この親画面内に位置する子画面とを表示する二画
面表示テレビジョン受像機及び二画面表示方法に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】図10は従来の二画面表示テレビジョン受
像機のブロック図である。異なる映像信号が各入力され
る信号入力端子１、信号入力端子２、信号入力端子３に
入力された映像信号は、親画面用信号選択回路４の第１
端子4a、第２端子4b、第３端子4c及び子画面用信号選択
回路５の第１端子5a、第２端子5b、第３端子5cへ各入力
されるとともに、映像信号内の同期信号を検出する同期
検出回路12、同期検出回路13、同期検出回路14へ各入力
される。同期検出回路12, 13, 14の検出信号はマイクロ
コンピュータ11へ入力され、マイクロコンピュータ11が
出力する制御信号は親画面用信号選択回路４、子画面用
信号選択回路５へ選択信号として入力される。換言すれ
ば、マイクロコンピュータ11は同期検出回路12, 13,14
の検出信号を監視するようになっている。

【０００３】親画面用信号選択回路４が選択した映像信
号は親画面信号Ｍとして、ビデオ、クロマ、同期等の信
号処理を行なう信号処理回路６へ入力されて信号処理さ
れた後、映像信号処理回路８へ入力される。一方、子画
面用信号選択回路５が選択した映像信号は、子画面信号
C1として二画面処理回路７へ入力され、時間軸圧縮及び
走査線の間引き等の処理を行った後、子画面信号C2とし
て映像信号処理回路８へ入力される。映像信号処理回路
８で、子画面信号C2は前記親画面信号Ｍ内に挿入されて
二画面信号Ｗになり、この二画面信号Ｗは映像出力回路
９により増幅されてブラウン管10へ与えられて、親画面
と、その親画面内に位置した子画面との二画面を表示す
る。

【０００４】ここで、信号入力端子１に親画面を表示す
る例えばテレビジョン放送の映像信号が入力され、信号
入力端子２に親画面と異なる例えばレーザディスクの映
像信号が入力された場合の二画面表示動作をマイクロコ
ンピュータ11の制御内容のフローチャートを示す図11と
ともに説明する。ここで便宜上、親画面の映像信号は親
画面用信号選択回路４が第１端子4aの映像信号を選択し
ているものとする。マイクロコンピュータ11は、親画面
を表示する映像信号以外の映像信号が入力されている同
期検出回路13, 14の検出信号を監視して、同期信号を検
出したか否かを判別する(S1)。同期信号を検出するまで
待ち、同期信号を検出したと判別すると、同期検出回路
13が検出したものか否かを判別する(S2)。同期検出回路
13の同期信号と判別すると、マイクロコンピュータ11の
制御信号により、子画面用信号選択回路５を選択制御し
て第２端子5bを選択した状態にする(S3)。そうすると信
号入力端子5bの映像信号が二画面処理回路７へ入力され
て、前述したようにして表示されている親画面内に信号
入力端子２のレーザディスクの映像信号による子画面を
表示する(S4)。

【０００５】また、ステップ(S2)において同期検出回路
13の同期信号でないと判別すると、マイクロコンピュー
タ11の制御信号により、子画面用信号選択回路５を選択
制御して第３端子5cを選択させる(S5)。そうすると第３
端子5cに映像信号が入力されている場合は、入力されて
いる映像信号が二画面処理回路７へ入力されて、前述し
たと同様に表示されている親画面内に、第３端子5cの映
像信号による子画面を表示する(S6)。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】前述したように従来の
二画面表示テレビジョン受像機は、映像信号を入力すべ
き複数の信号入力端子の夫々に同期検出回路を備える必
要があって、回路数が多くコストアップが避けられない
という問題がある。本発明は斯かる問題に鑑み、信号入
力端子の数に関係なく、単一の同期検出回路を備えて、
親画面内に子画面を表示できる二画面表示テレビジョン
受像機を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】第１発明に係る二画面表
示テレビジョン受像機は、第２信号選択回路が選択した
映像信号の同期信号を単一の同期検出回路で検出し、検
出した同期信号の映像信号により第２画面を表示する構
成にする。

【０００８】第２発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、映像信号による同期信号が検出されなくなった
場合に、第２画面を非表示にする構成にする。

【０００９】第３発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、指定した信号入力端子の映像信号の同期信号を
検出すると、検出した同期信号の映像信号による第２画
面を表示する構成にする。

【００１０】第４発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、同期信号を検出した信号入力端子の映像信号に
より第１画面を表示し、第１画面を表示していた映像信
号により第２画面を表示する構成にする。

【００１１】第５発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、第２画面を表示している映像信号が入力されて
いる信号入力端子の名称を画面に表示又は画面以外の表
示部により表示する構成にする。

【００１２】第６発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、同期信号を検出している映像信号により第２画
面を表示するとともに、第２画面を表示している映像信
号が入力されている信号入力端子の名称を画面に表示又
は画面以外の表示部により表示する構成にする。

【００１３】第７発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、複数の信号入力端子の各映像信号の同期信号を
検出した場合は、それらの映像信号による第２画面を順
次表示する構成にする。

【００１４】第８発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、検出した同期信号の映像信号により第１画面を
表示し、第１画面を表示していた映像信号により第２画
面を表示し、同期信号が検出されなくなった場合に、第
２画面を表示している映像信号により第１画面を表示
し、いままで表示していた第１画面を非表示にする構成
にする。

【００１５】第９発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、第２同期検出回路が検出した同期信号の映像信
号により第１画面を表示し、いままで表示していた第１
画面を非表示にする構成にする。

【００１６】第10発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、第１画面を表示している映像信号が入力されて
いる信号入力端子の名称を画面に表示又は画面以外の表
示部により表示する構成にする。

【００１７】第11発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、複数の信号入力端子の映像信号の同期信号を検
出した場合は、映像信号が入力されている全ての信号入
力端子の名称を画面に表示又は画面以外の表示部により
表示する構成にする。

【００１８】第12発明に係る二画面表示テレビジョン受
像機は、複数の信号入力端子の各映像信号の同期信号を
検出した場合は、それらの映像信号による第２画面を順
次表示する構成にする。

【００１９】第13発明に係る二画面表示方法は、信号入
力端子に入力された映像信号の同期信号を単一の同期検
出回路により検出し、検出した同期信号の映像信号によ
り第２画面を表示する。

【００２０】第１発明では、第２信号選択回路が選択し
た映像信号の同期信号を検出する。同期信号を検出する
と、検出した同期信号の映像信号により第２画面を表示
する。

【００２１】第２発明では、同期検出回路が同期信号を
検出しなくなると、第２画面を非表示にする。

【００２２】第３発明では、指定した信号入力端子の映
像信号の同期信号が検出されると、検出した同期信号の
映像信号により第２画面を表示する。

【００２３】第４発明では、同期信号を検出した信号入
力端子の映像信号により第１画面を表示する。第１画面
を表示していた映像信号により第２画面を表示する。

【００２４】第５発明では、第２画面を表示している映
像信号が入力されている信号入力端子の名称を画面に表
示又は画面以外の表示部により表示する。

【００２５】第６発明では、同期信号を検出している映
像信号により第２画面を表示する。第２画面を表示して
いる映像信号が入力されている信号入力端子の名称を画
面に表示又は画面以外の表示部により表示する。

【００２６】第７発明では、複数の信号入力端子の各映
像信号の同期信号を検出した場合は、それらの映像信号
による第２画面を順次表示する。

【００２７】第８発明では、第２同期検出回路が検出し
た同期信号の映像信号により第１画面を表示する。第１
画面を表示していた映像信号により第２画面を表示す
る。第１同期検出回路が同期信号を検出しなくなった場
合に、第２画面を表示している映像信号により第１画面
を表示し、いままで表示していた第１画面を非表示にす
る。

【００２８】第９発明では、第２同期検出回路が検出し
た同期信号の映像信号により第１画面を表示する。そし
て、いままで表示していた第１画面を非表示にする。

【００２９】第10発明では、第１画面を表示している映
像信号が入力されている信号入力端子の名称を画面に表
示又は画面以外の表示部により表示する。

【００３０】第11発明では、複数の信号入力端子の映像
信号の同期信号を検出すると、映像信号が入力されてい
る全ての信号入力端子の名称を画面に表示又は画面以外
の表示部により表示する。

【００３１】第12発明では、複数の信号入力端子の各映
像信号の同期信号を検出した場合は、それらの映像信号
による第２画面を順次表示する。

【００３２】第13発明では、信号入力端子に入力された
映像信号の同期信号を単一の同期検出回路により検出す
る。検出した同期信号の映像信号により第２画面を表示
する。

【００３３】

【発明の実施の形態】以下本発明を発明の実施の形態を
示す図面により詳述する。

【００３４】発明の実施の形態１.図１は本発明に係る
二画面表示テレビジョン受像機の実施の形態１の構成を
示すブロック図である。異なる映像信号が各入力される
信号入力端子１、信号入力端子２、信号入力端子３に入
力された映像信号は、親画面用信号選択回路４の第１端
子4a、第２端子4b、第３端子4c及び子画面用信号選択回
路５の第１端子5a、第２端子5b、第３端子5cへ入力され
る。親画面用信号選択回路４が選択した映像信号は、親
画面信号Ｍとして、ビデオ、クロマ、同期等の信号処理
を行なう信号処理回路６へ入力され、信号処理された
後、映像信号処理回路８へ入力される。

【００３５】一方、子画面用信号選択回路５が選択した
映像信号は、映像信号の同期信号を検出する同期検出回
路15を介して、子画面信号C1として二画面処理回路７へ
入力される。二画面処理回路７で時間軸圧縮及び走査線
の間引き等の処理を行った後の映像信号は、子画面信号
C2として映像信号処理回路８へ入力される。映像信号処
理回路８で、子画面信号C2は、親画面信号Ｍ内に挿入さ
れ二画面信号Ｗとなる。この二画面信号Ｗは映像出力回
路９で増幅されて、ブラウン管10へ与えられる。同期検
出回路15が出力する検出信号はマイクロコンピュータ11
へ入力される。マイクロコンピュータ11が出力する制御
信号は、親画面用信号選択回路４、子画面用信号選択回
路５及び映像信号処理回路８へ与えられる。二画面信号
Ｗを増幅した信号をブラウン管10へ与えると、ブラウン
管10の管面に、親画面と、その親画面内に子画面が表示
されるようになっている。

【００３６】次にこのように構成した二画面表示テレビ
ジョン受像機の動作をマイクロコンピュータ11の制御内
容を示す図２のフローチャートとともに具体的に各実施
例にて説明する。

【００３７】

【実施例】

実施例１.いま、信号入力端子１に、親画面を表示する
例えばテレビジョン放送の映像信号が入力され、親画面
用信号選択回路４が、その第１端子4aの映像信号を選択
して、選択した映像信号による親画面を表示する。親画
面を表示しているときにマイクロコンピュータ11により
子画面用信号選択回路５を制御して、子画面用信号選択
回路５は親画面を表示している映像信号が入力されてい
る信号入力端子１以外の信号入力端子２，３と接続され
ている第２端子5b、第３端子5cを択一的に選択し、例え
ば先ず第２端子5bを選択する(S11) 。続いてマイクロコ
ンピュータ11により同期検出回路15の検出信号を調べて
同期信号を検出したか否かを判別する(S12) 。同期信号
を検出したと判別すると第２端子5bの選択を保持し、ま
た同期信号を検出していないと判別すると、第３端子5c
を選択する(S11) 。つまり、ステップ(S11) ，(S12) の
閉ループで、同期信号を検出できる映像信号が入力され
ている第２端子5b又は第３端子5cを見定める。

【００３８】いま信号入力端子２に親画面を表示する映
像信号と異なる例えばレーザディスクの映像信号を入力
している場合は、子画面用信号選択回路５が第２端子5b
を選択したときにレーザディスクの映像信号が選択さ
れ、その映像信号が同期検出回路15へ入力され、同期信
号が検出されることになる。このようにして、同期信号
を検出したと判別すると、子画面用信号選択回路５を制
御して同期信号を検出したときの選択状態、つまり第２
端子5bを選択した状態に固定し、映像信号処理回路を制
御する(S13) 。それにより信号入力端子２に入力されて
いるレーザディスクの映像信号が同期検出回路15から二
画面処理回路７へ入力され、そこで二画面処理された子
画面信号C2が映像信号処理回路８へ入力されて、親画面
信号Ｗに子画面信号C2が挿入され、同期信号を検出した
映像信号による子画面が親画面内に表示される(S14) 。
これにより、親画面はテレビジョン放送の受信画像にな
り、子画面はレーザディスクの再生画像になる。

【００３９】実施例２.図３は、マイクロコンピュータ1
1の他の制御内容を具体的に示すフローチャートの一例
であり、この制御内容による二画面表示テレビジョン受
像機の動作を説明する。信号入力端子１, ２に入力され
る映像信号は前述したと同様とする。マイクロコンピュ
ータ11が子画面用信号選択回路５を制御して、子画面用
信号選択回路５が、親画面を表示している映像信号が入
力されている信号入力端子１以外の信号入力端子２，３
と接続されている第２端子5b、第３端子5cを択一的に選
択し先ず第２端子5bを選択する(S21) 。続いて同期検出
回路15が同期信号を検出したか否かを判別する(S22) 。
同期信号を検出していないと判別すると、第３端子5cを
選択する(S21) 。つまり、ステップ(S21) ，(S22) の閉
ループにより、同期信号を検出できる映像信号が入力さ
れている第２端子5b又は第３端子5cを見定める。

【００４０】この例では子画面用信号選択回路５が、第
２端子5bを選択したときに映像信号が選択され、その映
像信号が同期検出回路15へ入力されて同期信号が検出さ
れることになる。このようにしてマイクロコンピュータ
11により同期検出回路15が同期信号を検出したと判別す
ると、子画面用信号が入力されている入力端子を識別で
きるので、次のステップとして子画面用信号選択回路５
を制御して、同期信号を検出したときの選択状態、つま
り第２端子5bを選択した状態に固定し映像信号処理回路
８を制御するステップに移行する(S23) 。それによりレ
ーザディスクの映像信号が同期検出回路15を通って二画
面処理回路７へ入力され、そこで二画面処理された子画
面信号C2が映像信号処理回路８へ入力されて、同期信号
を検出した映像信号による子画面を、親画面内に表示す
る(S24) 。

【００４１】続いてマイクロコンピュータ11により、同
期信号が検出されているか否かを常に判別し(S25) 、同
期信号を判別するために、ステップ(S24) ，(S25) の閉
ループになし、若し同期信号が検出されなくなったと判
別すると、マイクロコンピュータ11により映像信号処理
回路８を制御して、子画面を非表示にする(S26) 。これ
により、同期信号が検出されなくなると、子画面が消え
て親画面のテレビジョン放送の受信画像のみになる。

【００４２】実施例３.図４は、マイクロコンピュータ1
1の他の制御内容を具体的に示すフローチャートの一例
であり、この制御内容による二画面表示テレビジョン受
像機の動作を説明する。信号入力端子１, ２に入力され
る映像信号は前述したと同様とする。同期信号を検出す
べき映像信号が入力される信号入力端子を指定する。そ
の指定によりマイクロコンピュータ11により子画面用信
号選択回路５を制御して、例えば第２端子5bを選択する
(S31) 。続いて、マイクロコンピュータ11により同期検
出回路15が同期信号を検出したか否かを判別する(S32)
。同期信号が検出されるまで待ち、同期信号が検出さ
れたと判別すると、マイクロコンピュータ11により、映
像信号処理回路８を制御し(S33) 、親画面信号Ｍに子画
面信号C2を挿入した二画面信号Ｗを映像信号処理回路８
へ入力して、指定した第２端子5bの映像信号による子画
面を表示する(S34) 。これにより、子画面用信号選択回
路５は、映像信号が入力されない信号入力端子を選択す
る必要がなく、予め指定した信号入力端子に入力される
映像信号の同期信号が検出されたか否かを判別すればよ
いからソフトウェアを簡単にでき、マイクロコンピュー
タの負荷を低減できる。

【００４３】実施例４.図５はマイクロコンピュータの
他の制御内容を具体的に示すフローチャートの一例であ
り、この制御内容により二画面表示テレビジョン受像機
の動作を説明する。信号入力端子１, ２に入力される映
像信号は前述したと同様とする。マイクロコンピュータ
11により子画面用信号選択回路５を制御して、親画面を
表示する映像信号が入力されている信号入力端子１以外
の信号入力端子２, ３と接続されている第２端子5b、第
３端子5cを択一的に選択し、先ず第２端子5bを選択する
(S41) 。続いて、同期検出回路15が同期信号を検出した
か否かを判別する(S42) 。同期信号を検出していないと
判別すると、第３端子5cを選択する(S41) 。第２端子5b
を選択したときに映像信号が選択され、その映像信号が
同期検出回路15へ入力されて、同期信号が検出されるこ
とになる。このようにして同期信号が検出されたとき
に、子画面用信号選択回路５が選択状態にある、例えば
第２端子5bと接続されている第２端子4bを親画面用信号
選択回路４により選択し、子画面用信号選択回路５によ
り、親画面の映像信号が入力されている第１端子4aと接
続されている第１端子5aを選択するとともに映像信号処
理回路８を制御する(S43) 。

【００４４】これにより、信号入力端子２に入力されて
いるレーザディスクの映像信号が親画面信号Ｍとして信
号処理回路６を通って映像信号処理回路８へ入力され、
一方、テレビジョン放送の映像信号が子画面信号C1とし
て二画面処理回路７へ入力され、二画面処理回路７から
出力される子画面信号C2が映像信号処理回路８へ入力さ
れて、映像信号処理回路８から二画面信号Ｗが出力され
る。そして同期信号を検出した映像信号により親画面を
表示し、信号入力端子１に入力された親画面の映像信号
により子画面を表示する(S44) 。これにより親画面はレ
ーザディスクの再生画像になり、子画面はテレビジョン
放送の受信画像になる。

【００４５】実施例５.図６はマイクロコンピュータの
他の制御内容を具体的に示すフローチャートの一例であ
り、この制御内容により二画面表示テレビジョン受像機
の動作を説明する。信号入力端子１, ２に入力される映
像信号は前述したと同様とする。マイクロコンピュータ
11により、子画面用信号選択回路５を制御して、親画面
を表示する映像信号が入力されている信号入力端子１以
外の信号入力端子２, ３と接続されている第２端子5b、
第３端子5cを択一的に選択し、先ず第２端子5bを選択す
る(S61) 。続いて同期検出回路15が同期信号を検出した
か否かを判別する(S62) 。同期信号を検出していないと
判別すると、第３端子5cを選択する(S61) 。第２端子5b
を選択したときに映像信号が選択され、その映像信号が
同期検出回路15へ入力されて同期信号が検出されること
になる。

【００４６】このようにして同期信号を検出したと判別
すると、子画面用信号選択回路５の制御を停止し、同期
信号を検出している選択状態に固定し、選択されている
信号入力端子に対応している子画面用信号選択回路５か
らの信号に基づいて、端子の名称のデータを図示しない
キャラクタジェネレータから読み出して、それにより映
像信号処理回路８を制御し(S63) 、同期信号を検出して
いる映像信号が入力されている信号入力端子の端子の名
称を例えば親画面に表示する(S64) 。この端子の名称の
表示は映像信号処理回路８からの信号を用いて、画面以
外の図示しないLED により表示することもできる。

【００４７】続いてステップ(S61) に戻って、マイクロ
コンピュータ11により子画面用信号選択回路５を制御し
て今度は第３端子5cを選択し、それにより同期信号を検
出すると、前記同様にして親画面に、選択している信号
入力端子の端子の名称を表示する。これにより、同期信
号を検出している映像信号が第２端子5bに入力されてい
る場合は、例えば“レーザディスク端子”又は“第２端
子“等の端子名称を親画面に表示又はLED により表示す
ることになる。また映像信号が第３端子5cに入力されて
いる場合も同様に表示することになる。そのため、子画
面を表示する映像信号が入力されている信号入力端子を
一目で認識できる。同様にして親画面を表示している信
号入力端子の名称も同様に表示でき、一目で認識でき
る。

【００４８】実施例６.図７はマイクロコンピュータの
他の制御内容を具体的に示すフローチャートの一例であ
り、この制御内容による二画面表示テレビジョン受像機
の動作を説明する。信号入力端子１, ２に入力される映
像信号は前述したと同様とする。マイクロコンピュータ
11により子画面用信号選択回路５を制御して、親画面を
表示する映像信号が入力されている信号入力端子１以外
の信号入力端子２, ３と接続されている第２端子5b、第
３端子5cを択一的に選択し、先ず第２端子5bを選択する
(S71) 。続いて、同期検出回路15が同期信号を検出した
か否かを判別する(S72) 。同期信号が検出されていない
と判別すると第３端子5cを選択する(S71) 。第２端子5b
を選択したときに映像信号が選択され、その映像信号が
同期検出回路15へ入力され同期信号が検出されることに
なる。

【００４９】このようにして同期信号が検出されたと判
別すると、同期信号を検出している映像信号により子画
面を表示するように映像信号処理回路８を制御し(S73)
、同期信号を検出している映像信号により子画面を表
示する(S74) 。そしてステップ(S71) に戻り、子画面用
信号選択回路５により今度は第３端子5c、即ち信号入力
端子３を選択する(S71) 。ここで第３端子5cに映像信号
が入力されていて、同期信号が検出されたと判別する
と、子画面を表示するよう映像信号処理回路８を制御し
(S73) 、同期信号を検出した映像信号による子画面を表
示する(S74) 。以下同様の動作を繰り返す。

【００５０】これにより、複数の信号入力端子に入力さ
れている各映像信号による子画面を順次表示して、子画
面を表示する映像信号が入力される信号入力端子２ ,３
に入力されている映像信号による画像を検索し得て、子
画面に表示する画像内容を一目で認識することができ
る。

【００５１】発明の実施の形態２.図８は本発明に係る
二画面表示テレビジョン受像機の実施の形態２の構成を
示すブロック図である。親画面用信号選択回路４が選択
した映像信号は映像信号の同期信号を検出する同期検出
回路16へ入力される。同期検出回路16から出力される親
画面信号Ｍは信号処理回路６へ入力される。同期検出回
路16が出力する検出信号はマイクロコンピュータ11へ入
力される。それ以外の構成は図１に示す構成と同様とな
っており、同一構成部分には同一符号を付している。

【００５２】

【実施例】

実施例１.次にこのように構成した二画面表示テレビジ
ョン受像機の動作を、マイクロコンピュータ11の制御内
容を示す図９の具体的フローチャートの一例とともに説
明する。ここで、信号入力端子１にテレビジョン放送の
映像信号を入力し、信号入力端子２にレーザディスクの
映像信号を入力するとする。マイクロコンピュータ11に
より子画面用信号選択回路５を制御して、親画面を表示
する映像信号が入力されている信号入力端子１以外の信
号入力端子２, ３と接続されている第２端子5b、第３端
子5cを択一的に選択し、先ず第２端子5bを選択する(S8
1) 。

【００５３】続いてマイクロコンピュータ11により同期
検出回路15が同期信号を検出したか否かを判別する(S8
2) 。同期信号を検出していないと判別すると、第３端
子5cを選択する(S81) 。第２端子5bを選択したときに映
像信号が選択され、その映像信号が同期検出回路15へ入
力され同期信号が検出されることになる。このようにし
て同期信号が検出されたと判別すると同期信号を検出し
たときに子画面用信号選択回路５が選択している例えば
第２端子5bと接続されている第２端子4bを親画面用信号
選択回路４により選択し、子画面用信号選択回路５によ
り、親画面の映像信号が入力されている第１端子4aと接
続された第１端子5aを選択する(S83) 。

【００５４】これにより信号入力端子２に入力されてい
るレーザディスクの映像信号が親画面信号Ｍとして映像
信号処理回路８へ入力され、テレビジョン放送の映像信
号が子画面信号C1として二画面処理回路７へ入力され、
二画面処理回路７から出力される子画面信号C2が映像信
号処理回路８へ入力されて、同期信号を検出した映像信
号により親画面を表示し、信号入力端子１に入力された
映像信号により子画面を表示する(S84) 。続いて、マイ
クロコンピュータ11により親画面用の同期検出回路16が
同期信号を検出したか否かを判別する(S85) 。同期信号
を検出している場合は、それまでの親画面及び子画面の
表示を継続し、同期信号が検出されなくなったと判別す
ると、親画面用信号選択回路４へ制御して第１端子4aを
選択させて、信号入力端子１に入力されている映像信号
により親画面を表示し、マイクロコンピュータ11により
映像信号処理回路８を制御して子画面を非表示にする(S
86) 。これにより、子画面を表示すべく入力されている
映像信号の同期信号を検出しなくなった場合には、子画
面が非表示になって親画面のみを表示する。即ち、親画
面はテレビジョン放送の受信画像のみになる。

【００５５】図８に示す二画面表示テレビジョン受像機
においても、マイクロコンピュータの制御内容を図６、
図７のフローチャートの如くすることにより、映像信号
が入力されている端子の名称を表示できる。また入力さ
れている映像信号による子画面を順次表示できる。な
お、前述した発明の実施の形態において、信号選択回路
の後段に接続された同期検出回路を、同期信号を検出す
る機能にとどめず、映像信号の選択及び表示に深く係わ
るように用いている。

【００５６】また、本発明の実施の形態１, ２では、信
号入力端子１にテレビジョン放送の映像信号を入力し、
信号入力端子２にレーザディスクの映像信号を入力した
が、それは例示であり、信号入力端子に入力すべき映像
信号を特定するものではない。また映像信号は、テレビ
ジョン放送の映像信号及びレーザディスクの映像信号を
示したが、これも例示であるのは言うまでもない。更に
は、信号入力端子１,２, ３は３端子に限るものではな
い。また、信号入力端子の名称の表示は、画面による表
示、LED による表示以外に液晶により表示できる。つま
り画面以外の表示部により表示できる。

【００５７】

【発明の効果】以上詳述したように、第１発明によれ
ば、単一の同期検出回路を用いて第１画面と、第１画面
内に表示する第２画面とを表示できる二画面表示テレビ
ジョン受像機のコストダウンが図れる。

【００５８】第２発明によれば、同期信号が検出されな
くなった場合は第２画面を非表示にできる。

【００５９】第３発明によれば、同期信号を検出すべき
映像信号が入力される信号入力端子を特定して、マイク
ロコンピュータの負荷を低減できる。

【００６０】第４発明によれば、第１画面の画像と第２
画面の画像とを入れ換えて表示できる。

【００６１】第５発明によれば、第２画面を表示する映
像信号が入力されている信号入力端子を一目で認識でき
る。

【００６２】第６発明によれば、第２画面を表示した状
態で、第２画面を表示している映像信号が入力されてい
る信号入力端子を一目で認識できる。

【００６３】第７発明によれば、複数の同期信号を検出
した場合は、夫々の映像信号による画像を順次検索でき
る。

【００６４】第８発明によれば、第１同期検出回路及び
第２同期検出回路を用いて、第２同期検出回路が検出し
た同期信号の映像信号により第１画面を表示し、第１画
面を表示していた映像信号により第２画面を表示でき、
第１同期検出回路が同期信号を検出しなくなると、第２
画面を表示する映像信号により第１画面を表示し、いま
まで表示していた第１画面の画像を非表示にできる。

【００６５】第９発明によれば、第２同期検出回路が同
期信号を検出している映像信号により第１画面を表示
し、表示していた第１画面の画像を非表示にできる。

【００６６】第10発明によれば、第１画面を表示する映
像信号が入力されている信号入力端子の名称を一目で認
識できる。

【００６７】第11発明によれば、複数の信号入力端子に
入力された映像信号の同期信号を検出した場合は、夫々
の映像信号が入力されている信号入力端子の名称を全て
一目で認識できる。

【００６８】第12発明によれば、複数の映像信号の同期
信号を検出した場合は夫々の映像信号による画像を順次
検索できる。

【００６９】第13発明によれば、単一の同期検出回路を
用いて、第１画面及び第２画面を表示でき、その表示の
ためのコストを低減できる等、本発明は優れた効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る二画面表示テレビジョン受像機
の要部構成を示す実施の形態１のブロック図である。

【図２】 本発明に係る二画面表示テレビジョン受像機
のマイクロコンピュータの制御内容の実施例１を示すフ
ローチャートである。

【図３】 本発明に係る二画面表示テレビジョン受像機
のマイクロコンピュータの制御内容の実施例２を示すフ
ローチャートである。

【図４】 本発明に係る二画面表示テレビジョン受像機
のマイクロコンピュータの制御内容の実施例３を示すフ
ローチャートである。

【図５】 本発明に係る二画面表示テレビジョン受像機
のマイクロコンピュータの制御内容の実施例４を示すフ
ローチャートである。

【図６】 本発明に係る二画面表示テレビジョン受像機
のマイクロコンピュータの制御内容の実施例５を示すフ
ローチャートである。

【図７】 本発明に係る二画面表示テレビジョン受像機
のマイクロコンピュータの制御内容の実施例６を示すフ
ローチャートである。

【図８】 本発明に係る二画面表示テレビジョン受像機
の要部構成を示す実施の形態２のブロック図である。

【図９】 本発明に係る二画面表示テレビジョン受像機
のマイクロコンピュータの制御内容の実施例１を示すフ
ローチャートである。

【図１０】 従来の二画面表示テレビジョン受像機の要
部構成を示すブロック図である。

【図１１】 従来の二画面表示テレビジョン受像機のマ
イクロコンピュータの制御内容を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１，２，３ 信号入力端子、４ 親画面用信号選択回
路、５ 子画面用信号選択回路、６ 信号処理回路、７
二画面処理回路、８ 映像信号処理回路、11 マイク
ロコンピュータ、15, 16 同期検出回路。

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 異なる映像信号を各入力すべき複数の信
   号入力端子を選択する第１信号選択回路及び前記信号入
   力端子を選択する第２信号選択回路を備えており、第１
   信号選択回路が選択した映像信号により第１画面を表示
   し、第２信号選択回路が選択した映像信号による第２画
   面を第１画面内に表示する二画面表示テレビジョン受像
   機において、 前記第２信号選択回路が選択した映像信号の同期信号を
   検出する単一の同期検出回路と、同期信号を検出した場
   合に、選択している映像信号により第２画面を表示する
   手段とを備えることを特徴とする二画面表示テレビジョ
   ン受像機。
2. 【請求項２】 第２画面を表示している映像信号の同期
   信号が検出されなくなった場合に、第２画面を非表示に
   なす手段を備えている請求項１に記載の二画面表示テレ
   ビジョン受像機。
3. 【請求項３】 特定の信号入力端子を第２信号選択回路
   により選択させる手段と、特定した信号入力端子の映像
   信号の同期信号を検出した場合に、検出した同期信号の
   映像信号により第２画面を表示する手段とを備えている
   請求項１に記載の二画面表示テレビジョン受像機。
4. 【請求項４】 同期信号を検出した映像信号により第１
   画面を表示し、第１画面を表示していた映像信号により
   第２画面を表示する手段を備えている請求項１に記載の
   二画面表示テレビジョン受像機。
5. 【請求項５】 第２画面を表示している映像信号が入力
   されている信号入力端子の名称を画面に表示又は画面以
   外の表示部により表示する手段を備えている請求項１に
   記載の二画面表示テレビジョン受像機。
6. 【請求項６】 同期信号を検出している映像信号により
   第２画面を表示するとともに、第２画面を表示している
   映像信号が入力されている信号入力端子の名称を画面に
   表示又は画面以外の表示部により表示する手段を備えて
   いる請求項１に記載の二画面表示テレビジョン受像機。
7. 【請求項７】 複数の信号入力端子に入力された各映像
   信号の同期信号を検出した場合は、それらの映像信号に
   よる第２画面を順次表示する手段を備える請求項１に記
   載の二画面表示テレビジョン受像機。
8. 【請求項８】 異なる映像信号を各入力すべき複数の信
   号入力端子を選択する第１信号選択回路及び前記信号入
   力端子を選択する第２信号選択回路を備えており、第１
   信号選択回路が選択した映像信号により第１画面を表示
   し、第２信号選択回路が選択した映像信号による第２画
   面を第１画面内に表示する二画面表示テレビジョン受像
   機において、 第１信号選択回路が選択した映像信号の同期信号を検出
   する第１同期検出回路と、第２信号選択回路が選択した
   映像信号の同期信号を検出する第２同期検出回路と、第
   ２同期検出回路が検出した同期信号の映像信号により第
   １画面を表示し、第１画面を表示していた映像信号によ
   り第２画面を表示する手段と、第１同期検出回路が同期
   信号を検出しなくなった場合に、第２信号選択回路が選
   択している映像信号により第１画面を表示する手段を備
   えていることを特徴とする二画面表示テレビジョン受像
   機。
9. 【請求項９】 第２同期検出回路が検出した同期信号の
   映像信号により第１画面を表示し、いままで表示してい
   た第１画面を非表示にする手段を備えている請求項８に
   記載の二画面表示テレビジョン受像機。
10. 【請求項１０】 第１画面を表示している映像信号が入
    力されている信号入力端子の名称を画面に表示又は画面
    以外の表示部により表示する手段を備えている請求項８
    に記載の二画面表示テレビジョン受像機。
11. 【請求項１１】 複数の信号入力端子の映像信号の同期
    信号を検出した場合は、映像信号が入力されている全て
    の信号入力端子の名称を画面に表示又は画面以外の表示
    部により表示する手段を備えている請求項８に記載の二
    画面表示テレビジョン受像機。
12. 【請求項１２】 複数の信号入力端子に入力された映像
    信号の各同期信号を検出した場合は、それらの映像信号
    による第２画面を順次表示する手段を備えている請求項
    ８に記載の二画面表示テレビジョン受像機。
13. 【請求項１３】 第１画面内に第２画面を表示する二画
    面表示方法において、信号入力端子に入力された映像信
    号の同期信号を単一の同期検出回路により検出し、検出
    した同期信号の映像信号により第２画面を表示すること
    を特徴とする二画面表示方法。