JPH0973646A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH0973646A
JPH0973646A JP8152184A JP15218496A JPH0973646A JP H0973646 A JPH0973646 A JP H0973646A JP 8152184 A JP8152184 A JP 8152184A JP 15218496 A JP15218496 A JP 15218496A JP H0973646 A JPH0973646 A JP H0973646A
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幸夫 足立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク装置を小型、軽量化する 【解決手段】 キャリッジ2上には、消去用対物レンズ
5を備えた消去用レンズアクチュエータ11と、記録用
対物レンズ6を備えた記録用レンズアクチェエータ12
とが装備されている。そして、レンズ5を駆動するため
の手段として磁界発生手段21、22を備え、レンズ6
を駆動するための手段として磁界発生手段21、23を
備えていて、手段21を共用している。また、磁界発生
手段21〜23を、各対物レンズの光軸の両側にその極
性が同極で向き合うように対向配置する。これにより、
情報の消去、記録の各々の動作時に必要となるバイアス
磁界は、対物レンズ駆動用の磁界発生手段から発生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに対し
て情報の記録、再生および消去を行う光ディスク装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報化社会の進展に伴い高密
度大容量なメモリへの需要が高く、これに応える1つの
メモリが光ディスクである。光ディスクは、再生専用
型、1度だけ記録できる追記型、そして何度も記録/消
去を繰り返せる可逆型の3つのタイプが実用化されてい
る。
【0003】この光ディスクに対して従来の光ディスク
装置で記録、消去を行う場合、図5(a)に示すよう
に、固定された光学ヘッド(レーザ光源部)55からの
レーザビームを光ディスク51に照射する1つの光学系
を備えたキャリッジ52により、光ディスク51の初め
の1回転で必要な数のブロックを消去する。そして、次
の1回転で図5(b)に示すようにデータを記録し、さ
らに次の1回転でデータを再生するという3回転のプロ
セスが必要であった。
【0004】ここで、キャリッジ52の構成をさらに詳
しく説明すると、キャリッジ52上には、図6に示すよ
うに、対物レンズ15を一端部に備えたレンズアクチェ
エータ31が装備されている。レンズアクチュエータ3
1は、対物レンズ15を備えたボビン31Aと、それぞ
れ互いが平行な4本のアーム状板ばねからなるアームば
ね機構31Bと、このばね機構31Bを保持するアクチ
ュエータ本体プレート31Cと、このプレート31Cを
保持する板ばね31Dと、キャリッジ52上に固定さ
れ、プレート31Cを板ばね31Dを介して保持する固
定保持体31Eとからなる。
【0005】ボビン31Aには、図示しないフォーカス
コイル及びトラックコイルが巻かれている。そして、こ
のフォーカスコイル、トラックコイルに対向する一対の
磁界発生手段32、33がキャリッジ52上に配置され
ている。このような構成により、トラックコイルに通電
すれば、ボビン31Aをディスク半径方向Tに駆動する
ことができ、フォーカスコイルに通電すれば、ディスク
垂直方向Fに駆動することができる。
【0006】しかし、上述した3回転のプロセスでは、
大量のデータを効率的に扱うことが困難である。また、
データを記録した直後に内容を確認するベリファイ機能
や記録済みのデータを消去しながら新しいデータを書込
むオーバーライト機能等の要求が徐々に高まってきてお
り、複数のレーザビームを備えた光ディスク装置が要求
されている。そこで、このような要求に対処するため
に、図7に示すように2つのキャリッジ52、62にそ
れぞれ光学系を独立に設け、ディスク1回転で情報の記
録及び消去を行うという手法のものが開発されるように
なった(例えば、特開平3−113758号公報)。
【0007】一方、上述した可逆型光ディスクの1種と
して光磁気ディスクが実用化されており、この光磁気デ
ィスクを用いる光ディスク装置では、対物レンズによっ
てレーザビームをディスク面に絞り込んでディスク上の
磁性薄膜をキューリー点以上に加熱し、外部からのバイ
アス磁界によってビームの照射された部分の磁化の向き
を所望の方向に向け、情報の記録及び消去を行う。この
ため、外部からのバイアス磁界の形成は必須の構成要件
となっている。
【0008】前述した図5の例では、図5(a)のよう
に光ディスク51を挟んでキャリッジ52と対向する位
置にバイアス磁界発生手段としての電磁石53を設ける
か、あるいは図5(b)のようにキャリッジ52上にバ
イアス磁界発生手段としての電磁石54を設けなければ
ならなかった。また、図7の例では、光ディスク51を
挟んでキャリッジ52、62とそれぞれ対向する位置に
バイアス磁界発生手段としての電磁石53、63が設け
られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の光
ディスク装置では、対物レンズをディスク垂直方向及び
ディスク半径方向へ移動させるための磁界発生手段の数
が多いため、キャリッジそのものが大きくなってしま
い、キャリッジの実装スペース及び重量を増す要因とな
り、光ディスク装置の小型、軽量化の障害となるという
問題点があった。また、このような問題を解消するため
に磁界発生手段を小型化すると、対物レンズを移動させ
るのに必要な駆動力を得られなくなるという問題点があ
った。
【0010】また、1つの光学系を有するキャリッジで
は、情報の消去と記録のためにディスクの2回転を必要
とし、このため大量のデータを高速処理する上での妨げ
となるという問題点があった。一方、2つのキャリッジ
を有する構成では、ディスク1回転で情報の消去と記録
が可能となるが、キャリッジの駆動機構が2つ必要とな
り、光ディスク装置の大型化や部品数の増加によるコス
トアップといった問題点があった。
【0011】また、バイアス磁界発生手段を光ディスク
を挟んでキャリッジと対向する位置に設ける場合、光デ
ィスクの直径方向の記録面にわたり磁界強度を網羅しな
ければならず、更に光ディスクの着脱に際し、バイアス
磁界発生手段を待避させる機構を設ける必要があり、装
置の小型化の妨げとなっていた。
【0012】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、装置の小型、軽量化を可能とした光ディス
ク装置を提供することを第1の目的とする。また、情報
の記録及び消去を高速に処理することを第2の目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、光ディスクに対向して配置され光ディスク
の外周部から中心部に向って往復移動自在に保持された
キャリッジに、弾性材によって弾性支持され対物レンズ
をそれぞれ備えた複数の対物レンズ支持部と、各対物レ
ンズをディスク垂直方向及びディスク半径方向へ移動さ
せるための複数の磁界発生手段とを備え、各対物レンズ
支持部が一対ずつ要する磁界発生手段の一部を複数の対
物レンズ支持部で共用するようにしたものである。この
ように磁界発生手段の一部を複数の対物レンズ支持部で
共用することにより、磁界発生手段の数を減らすことが
できる。
【0014】また、請求項2に記載のように、対物レン
ズ支持部として2つの対物レンズ支持部を備えると共
に、磁界発生手段として3個の磁界発生手段を備え、第
1の対物レンズと第2の対物レンズの間に第1の磁界発
生手段を配置し、第1の対物レンズを挟んだ第1の磁界
発生手段の反対側に第2の磁界発生手段を配置し、第2
の対物レンズを挟んだ第1の磁界発生手段の反対側に第
3の磁界発生手段を配置するようにしたものである。
【0015】また、請求項3に記載のように、2つの対
物レンズ支持部のうち、一方が光ディスクの情報を消去
するレーザビームに対応した消去用対物レンズ支持部と
なり、他方が光ディスクに情報を記録するレーザビーム
に対応した記録用対物レンズ支持部となるようにしたも
のである。また、請求項4に記載のように、2つの対物
レンズ支持部のうち、一方が光ディスクに情報を記録す
るレーザビームに対応した記録用対物レンズ支持部とな
り、他方が光ディスクの情報を再生するレーザビームに
対応した再生用対物レンズ支持部となるようにしたもの
である。また、請求項5に記載のように、2つの対物レ
ンズ支持部のうち、一方が光ディスクの情報を消去する
レーザビームに対応した消去用対物レンズ支持部とな
り、他方が光ディスクの情報を記録再生するレーザビー
ムに対応した記録再生用対物レンズ支持部となるように
したものである。
【0016】また、請求項6に記載のように、光ディス
クに対向して配置され光ディスクの外周部から中心部に
向って往復移動自在に保持されたキャリッジに、光ディ
スクの情報を消去するための消去用対物レンズを備えた
消去用対物レンズ支持部と、光ディスクに情報を記録す
るための記録用対物レンズを備えた記録用対物レンズ支
持部と、各対物レンズをディスク垂直方向及びディスク
半径方向へ移動させるための複数の磁界発生手段とを備
え、消去用対物レンズ支持部と記録用対物レンズ支持部
を、対物レンズがディスク周方向に平行に並ぶように配
置し、磁界発生手段を、各対物レンズの光軸の両側にそ
の極性が同極で向き合うように対向配置したものであ
る。この光ディスク装置では、情報の消去、記録を1つ
のキャリッジ上の二つの対物レンズ支持部によりディス
ク1回転で行う。このとき、情報の消去、記録の各々の
動作時に必要となるバイアス磁界は、対物レンズ駆動用
の磁界発生手段から発生させる。
【0017】また、請求項7に記載のように、磁界発生
手段として、3個の磁界発生手段を備え、記録用対物レ
ンズと消去用対物レンズの間に第1の磁界発生手段を配
置し、消去用対物レンズを挟んだ第1の磁界発生手段の
反対側に第2の磁界発生手段を配置し、記録用対物レン
ズを挟んだ第1の磁界発生手段の反対側に第3の磁界発
生手段を配置するようにしたものである。
【0018】また、請求項8に記載のように、第1の磁
界発生手段と第2の磁界発生手段によって形成され、消
去用対物レンズが対向する箇所のディスク面に対して垂
直方向に漏洩する磁界の強度が、光ディスクの情報の消
去時に必要なバイアス磁界強度の範囲を満足する強度に
設定され、第1の磁界発生手段と第3の磁界発生手段に
よって形成され、記録用対物レンズが対向する箇所のデ
ィスク面に対して垂直方向に漏洩する磁界の強度が、光
ディスクへの情報の記録時に必要なバイアス磁界強度の
範囲を満足する強度に設定されるものである。また、請
求項9に記載のように、磁界発生手段として永久磁石を
使用するようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す光ディスク装置のキャリッジの平面図、図2はこ
のキャリッジの斜視図、図3はこのキャリッジに設けら
れた対物レンズ支持部となるボビンの拡大図、図4はこ
のキャリッジ上の磁界発生手段によるバイアス磁界の発
生状態を示す図である。
【0020】図1、図2において、光ディスク1の下面
側には光ディスク1に対向してキャリッジ2が配置さ
れ、キャリッジ2は、光ディスク1の外周部から中心部
に向って往復移動自在に保持されている。ガイドレール
3、4は、キャリッジ2を保持すると共にキャリッジ2
が往復移動するのを案内する。キャリッジ2上には、光
ディスク1の情報の消去を行う消去用対物レンズ5を一
端部に備えた消去用レンズアクチュエータ11と、光デ
ィスク1に情報の記録を行う記録用対物レンズ6を一端
部に備えた記録用レンズアクチェエータ12とが装備さ
れている。
【0021】この消去用レンズアクチュエータ11と記
録用レンズアクチュエータ12は、対物レンズ5、6側
が相互に近接する形で配置されると共に、対物レンズ
5、6が光ディスク1の周方向(トラックの接線に沿っ
た方向)に概ね平行になるように配置される(つまり、
キャリッジ2の移動方向であるディスク半径方向Tに直
交する方向に配置される)。
【0022】さらに、消去用レンズアクチュエータ11
と記録用レンズアクチュエータ12は、固定された光学
ヘッド(レーザ光源部)55、56から出射された2つ
のレーザビームがそれぞれ対物レンズ5、6を通って光
ディスク1の同一トラック上に入射するように配置され
ている。
【0023】消去用レンズアクチュエータ11は、消去
用対物レンズ5を備えたボビン11Aと、それぞれ互い
が平行な4本のアーム状板ばねからなるアームばね機構
11Bと、このアームばね機構11Bを保持するアクチ
ュエータ本体プレート11Cと、このアクチュエータ本
体プレート11Cを保持する板ばね11Dと、ボビン1
1Aとばね機構11Bとプレート11Cとによって囲ま
れた中央部空間に配設され、プレート11Cを板ばね1
1Dを介して保持する固定保持体11Eとからなる。そ
して、この固定保持体11Eは、キャリッジ2上に固定
されている。
【0024】消去用対物レンズ5を備えた対物レンズ支
持部であるボビン11Aは、その上端と下端(図2のフ
ォーカス方向F)の各々において、ディスク半径方向T
に延びた両端部をアームばね機構11Bの一端で支持さ
れ、このアームばね機構11Bの他端は、アクチュエー
タ本体プレート11Cで支持される。
【0025】そして、アクチュエータ本体プレート11
Cを保持する板ばね11Dは、消去用対物レンズ5の光
軸K1に平行で、かつその面がキャリッジ2の移動方向
に直交する方向に配設されている。この板ばね11Dの
ばね作用により、アクチュエータ本体プレート11C
は、光ディスク1の回転面に平行な面内において板ばね
11D部を中心とした往復移動が可能となる。
【0026】つまり、ボビン11Aは、アームばね機構
11Bによりディスク垂直方向Fに移動でき、板ばね1
1Dによりディスク半径方向Tに移動可能な構成になっ
ている。こうして、対物レンズ5から出射されたレーザ
ビームを光ディスク1上の任意の位置で集光することが
できる。この消去用レンズアクチュエータ11とは反対
向きに装備された記録用レンズアクチュエータ12も、
消去用レンズアクチュエータ11と全く同様に構成さ
れ、同様に機能するようになっている。
【0027】すなわち、記録用レンズアクチュエータ1
2は、記録用対物レンズ6を備えたボビン12Aと、そ
れぞれ互いが平行な4本のアーム状板ばねからなるアー
ムばね機構12Bと、このアームばね機構12Bを保持
するアクチュエータ本体プレート12Cと、このアクチ
ュエータ本体プレート12Cを保持する板ばね12D
と、キャリッジ2上に固定された、プレート12Cを板
ばね12Dを介して保持する固定保持体12Eとからな
る。
【0028】記録用対物レンズ6を備えた対物レンズ支
持部であるボビン12Aは、その上端と下端の各々にお
いて、ディスク半径方向Tに延びた両端部をアームばね
機構12Bの一端で支持され、このアームばね機構12
Bの他端は、アクチュエータ本体プレート12Cで支持
される。そして、アクチュエータ本体プレート12Cを
保持する板ばね12Dは、記録用対物レンズ6の光軸K
2に平行で、かつその面がキャリッジ2の移動方向に直
交する方向に配設されている。
【0029】つまり、ボビン12Aは、アームばね機構
12Bによりディスク垂直方向Fに移動でき、板ばね1
2Dによりディスク半径方向Tに移動可能な構成になっ
ている。こうして、対物レンズ6から出射されたレーザ
ビームを光ディスク1上の任意の位置で集光することが
できる。
【0030】ボビン11Aには、対物レンズ5をディス
ク半径方向Tに駆動するためのトラックコイル11a、
11bがその側面に取り付けられている。さらに、図3
のように、対物レンズ5をフォーカス方向Fに駆動する
ためのフォーカスコイル11dが光軸K1を中心とする
図示しないシャフトの周りに巻かれている。そして、こ
のフォーカスコイル11d、トラックコイル11a、1
1bに対向する一対の磁界発生手段である永久磁石2
1、22がキャリッジ2上に配置されている。
【0031】同様に、ボビン12Aには、対物レンズ6
をディスク半径方向Tに駆動するためのトラックコイル
12a、12bがその側面に取り付けられている。さら
に、図3のように、対物レンズ6をフォーカス方向Fに
駆動するためのフォーカスコイル12dが光軸K2を中
心とする図示しないシャフトの周りに巻かれている。な
お、図3では、フォーカスコイルを見やすくするため
に、トラックコイル11a、11b、12a、12bを
省略している。そして、このフォーカスコイル12d、
トラックコイル12a、12bに対向する一対の磁界発
生手段である永久磁石21、23がキャリッジ2上に配
置されている。
【0032】したがって、ボビン11A、12Aは、互
いの間に配置されている永久磁石21を共用する構成に
なっている。3個の永久磁石(電磁石でもよい)21、
22、23は、対物レンズ5、6の光軸K1、K2の両
側にその極性が同極を向き合うように対向配置されてい
る(図4参照)。永久磁石21〜23をこのように配置
すると、磁界の反発によって図4のような磁束密度分布
を示す、光ディスク1に対して磁界の向きが互いに異な
る漏洩磁界21A、21Bが生じる。
【0033】永久磁石21、22から生じた磁界中にあ
るトラックコイル11a、11bに通電すれば、ボビン
11Aをディスク半径方向Tに駆動することができ、同
じくフォーカスコイル11dに通電すれば、ディスク垂
直方向Fに駆動することができる。同様に、永久磁石2
1、23から生じた磁界中にあるトラックコイル12
a、12bに通電すれば、ボビン12Aをディスク半径
方向Tに駆動することができ、同じくフォーカスコイル
12dに通電すれば、ディスク垂直方向Fに駆動するこ
とができる。
【0034】こうして、光学ヘッド55、56から得ら
れるフォーカス及びトラックの各エラー信号に基づいて
フォーカス及びトラックの各方向にサーボをかけ、対物
レンズ5、6からのレーザビームを光ディスク1上の同
一トラックに追従させる。この構成により、ディスク1
回転で情報の消去と記録が可能となる。
【0035】ところで、第1の永久磁石21と第2の永
久磁石22によって形成され、対物レンズ5が対向する
箇所のディスク面に対して垂直方向に漏洩する磁界21
Aの強度は、消去時に必要なバイアス磁界強度の範囲を
満足する強度に設定される。また、第1の永久磁石21
と第3の永久磁石23によって形成され、対物レンズ6
が対向する箇所のディスク面に対して垂直方向に漏洩す
る磁界21Bの強度は、記録時に必要なバイアス磁界強
度の範囲を満足する強度に設定される。
【0036】このように漏洩磁界21A、21Bの強度
を、予め定められた消去及び記録に際して必要となるバ
イアス磁界の強度を維持し得るように永久磁石の磁極の
強度を特定すれば、対物レンズ駆動用の磁界発生手段の
一部をバイアス磁界発生手段とすることが可能となる。
光ディスク1のバイアス磁界強度は、一般に200〜4
00〔Oe〕程度であり、図4に示すようなオープンタ
イプの磁気回路では、漏洩磁界が大きいため200〜4
00〔Oe〕程度の磁界強度を得ることは充分に可能で
ある。
【0037】なお、本実施の形態では、ボビン11A、
12Aを支持する機構を板バネで説明したが、例えば4
ワイヤー支持方式でも同様の効果が得られることは言う
までもない。
【0038】また、本実施の形態では、キャリッジ2上
に消去用レンズアクチュエータ11と記録用レンズアク
チュエータ12を備える構成としたが、これに限るもの
ではなく、例えば情報を再生するレーザビームに対応し
た再生用レンズアクチュエータ(再生用対物レンズ支持
部)と記録用レンズアクチュエータとを備えるようにし
てもよいし、情報を記録再生するレーザビームに対応し
た記録再生用レンズアクチュエータ(記録再生用対物レ
ンズ支持部)と消去用レンズアクチュエータとを備える
ようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明は、請求項1、2に記載のよう
に、磁界発生手段の一部を複数の対物レンズ支持部で共
用することにより、磁界発生手段の数を減らすことがで
き、キャリッジの部品点数を削減することができる。さ
らに、1つのキャリッジ上に複数の対物レンズ支持部を
装備することにより、従来複数必要としていたキャリッ
ジ及びその駆動機構が一つで十分となり、かかる点にお
いて構造および部品点数を大幅に削減することができ、
キャリッジによる全体的な専有空間を少なくすることが
できる。以上の結果、光ディスク装置の実装スペース及
び重量を削減して装置を小型、軽量化できるという効果
を奏する。また、磁界発生手段を小型化することなくキ
ャリッジの小型化を図ることができるので、磁界発生手
段の小型化による駆動力の低下といった不都合が生じな
くなる。
【0040】また、請求項3に記載のように、1つのキ
ャリッジ上に消去用対物レンズ支持部と記録用対物レン
ズ支持部を備えたので、情報の消去動作及び記録動作が
ディスク1回転の処理で可能となり、処理の高速化を図
ることができる。その結果、記録済みの情報を消去しな
がら新しい情報を書込むオーバーライト処理の高速化を
図ることができる。
【0041】また、請求項4に記載のように、1つのキ
ャリッジ上に記録用対物レンズ支持部と再生用対物レン
ズ支持部を備えたので、情報の記録動作及び再生動作が
ディスク1回転の処理で可能となり、処理の高速化を図
ることができる。その結果、情報を記録した直後に内容
を確認するベリファイ処理の高速化を図ることができ
る。
【0042】また、請求項5に記載のように、1つのキ
ャリッジ上に消去用対物レンズ支持部と記録再生用対物
レンズ支持部を備えたので、情報の消去動作と記録動
作、あるいは記録動作と再生動作がディスク1回転の処
理で可能となり、処理の高速化を図ることができる。そ
の結果、オーバーライト処理及びベリファイ処理の高速
化を図ることができる。
【0043】また、請求項6〜8に記載のように、磁界
発生手段を各対物レンズの光軸の両側にその極性が同極
で向き合うように対向配置することにより、情報の消去
及び記録用の各バイアス磁界を対物レンズ駆動用の磁界
発生手段から発生させることができ、専用のバイアス磁
界発生手段を設ける必要がなくなるので、光ディスク装
置の部品点数を削減することができ、装置を小型化する
ことができる。また、キャリッジ上にバイアス磁界発生
手段を設ける必要がなくなるので、バイアス磁界発生手
段からの磁界が対物レンズ駆動用の磁界発生手段に影響
してサーボ特性の悪化を招き、キャリッジの重量増加に
伴って高速アクセスが妨げられるといった不都合が生じ
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す光ディスク
装置のキャリッジの平面図である。
【図2】 図1のキャリッジの斜視図である。
【図3】 図1のキャリッジに設けられたボビンの拡大
図である。
【図4】 図1のキャリッジ上の磁界発生手段によるバ
イアス磁界の発生状態を示す図である。
【図5】 従来の光ディスク装置によって光ディスクの
情報を消去する場合を示す説明図及び光ディスクに所定
の情報を記録する場合を示す説明図である。
【図6】 従来の光ディスク装置のキャリッジの斜視図
である。
【図7】 従来の他の光ディスク装置によって光ディス
クの情報を消去する場合及び光ディスクに所定の情報を
記録する場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…キャリッジ、5…消去用対物レン
ズ、6…記録用対物レンズ、11…消去用レンズアクチ
ュエータ、12…記録用レンズアクチュエータ、11
A、12A…ボビン(対物レンズ支持部)、21〜23
…永久磁石(磁界発生手段)、K1、K2…対物レンズ
の光軸。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対向して配置され光ディス
    クの外周部から中心部に向って往復移動自在に保持され
    たキャリッジに、 弾性材によって弾性支持され対物レンズをそれぞれ備え
    た複数の対物レンズ支持部と、 各対物レンズをディスク垂直方向及びディスク半径方向
    へ移動させるための複数の磁界発生手段とを備え、 各対物レンズ支持部が一対ずつ要する前記磁界発生手段
    の一部を複数の対物レンズ支持部で共用するようにした
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、 前記対物レンズ支持部として2つの対物レンズ支持部を
    備えると共に、前記磁界発生手段として3個の磁界発生
    手段を備え、 第1の対物レンズと第2の対物レンズの間に第1の磁界
    発生手段を配置し、第1の対物レンズを挟んだ第1の磁
    界発生手段の反対側に第2の磁界発生手段を配置し、第
    2の対物レンズを挟んだ第1の磁界発生手段の反対側に
    第3の磁界発生手段を配置したことを特徴とする光ディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、 前記対物レンズ支持部として2つの対物レンズ支持部を
    備え、この2つの対物レンズ支持部のうち、一方が光デ
    ィスクの情報を消去するレーザビームに対応した消去用
    対物レンズ支持部であって、他方が光ディスクに情報を
    記録するレーザビームに対応した記録用対物レンズ支持
    部であることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、 前記対物レンズ支持部として2つの対物レンズ支持部を
    備え、この2つの対物レンズ支持部のうち、一方が光デ
    ィスクに情報を記録するレーザビームに対応した記録用
    対物レンズ支持部であって、他方が光ディスクの情報を
    再生するレーザビームに対応した再生用対物レンズ支持
    部であることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、 前記対物レンズ支持部として2つの対物レンズ支持部を
    備え、この2つの対物レンズ支持部のうち、一方が光デ
    ィスクの情報を消去するレーザビームに対応した消去用
    対物レンズ支持部であって、他方が光ディスクの情報を
    記録再生するレーザビームに対応した記録再生用対物レ
    ンズ支持部であることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクに対向して配置され光ディス
    クの外周部から中心部に向って往復移動自在に保持され
    たキャリッジに、 光ディスクの情報を消去するための消去用対物レンズを
    備えた消去用対物レンズ支持部と、 光ディスクに情報を記録するための記録用対物レンズを
    備えた記録用対物レンズ支持部と、 各対物レンズをディスク垂直方向及びディスク半径方向
    へ移動させるための複数の磁界発生手段とを備え、 前記消去用対物レンズ支持部と記録用対物レンズ支持部
    を、対物レンズがディスク周方向に平行に並ぶように配
    置し、 前記磁界発生手段を、各対物レンズの光軸の両側にその
    極性が同極で向き合うように対向配置したことを特徴と
    する光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の光ディスク装置におい
    て、 前記磁界発生手段として、3個の磁界発生手段を備え、
    前記記録用対物レンズと消去用対物レンズの間に第1の
    磁界発生手段を配置し、消去用対物レンズを挟んだ第1
    の磁界発生手段の反対側に第2の磁界発生手段を配置
    し、記録用対物レンズを挟んだ第1の磁界発生手段の反
    対側に第3の磁界発生手段を配置したことを特徴とする
    光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の光ディスク装置におい
    て、 前記第1の磁界発生手段と第2の磁界発生手段によって
    形成され、消去用対物レンズが対向する箇所のディスク
    面に対して垂直方向に漏洩する磁界の強度が、光ディス
    クの情報の消去時に必要なバイアス磁界強度の範囲を満
    足する強度に設定され、前記第1の磁界発生手段と第3
    の磁界発生手段によって形成され、記録用対物レンズが
    対向する箇所のディスク面に対して垂直方向に漏洩する
    磁界の強度が、光ディスクへの情報の記録時に必要なバ
    イアス磁界強度の範囲を満足する強度に設定されている
    ことを特徴とした光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、6、7または8記載の光
    ディスク装置において、 前記磁界発生手段として、永久磁石を使用したことを特
    徴とする光ディスク装置。
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