JPH0973391A - マイクロプログラムのリトライ方法 - Google Patents

マイクロプログラムのリトライ方法

Info

Publication number
JPH0973391A
JPH0973391A JP7229937A JP22993795A JPH0973391A JP H0973391 A JPH0973391 A JP H0973391A JP 7229937 A JP7229937 A JP 7229937A JP 22993795 A JP22993795 A JP 22993795A JP H0973391 A JPH0973391 A JP H0973391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retry
microprogram
state
event
process state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7229937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3621477B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kawano
博司 川野
Aiichiro Inoue
愛一郎 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP22993795A priority Critical patent/JP3621477B2/ja
Publication of JPH0973391A publication Critical patent/JPH0973391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3621477B2 publication Critical patent/JP3621477B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Advance Control (AREA)
  • Retry When Errors Occur (AREA)
  • Executing Machine-Instructions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンド・プロセス・ステートでマシーンチェッ
ク条件が発生してもリトライを可能にする。 【解決手段】 プロセス・ステートにおいて各種割込み
あるいはその他の事象が発生した時、該事象を発生事象
保持部1に記憶する。エンド・プロセス・ステートに移
行し、該発生事象に応じたマイクロプログラムを制御記
憶部21より読み出して処理中において、リトライ可能
・不可能監視部2は、現時点においてマシーンチェック
条件が発生してもリトライが可能であるか否かを監視す
る。そして、エンド・プロセス・ステートにおいてマシ
ーンチェック条件が発生し、リトライ可能であれば、リ
トライ制御部4は発生事象保持部1に保持してある事象
に応じたマイクロプログラムの先頭アドレスをマイクロ
プログラムアドレス発生部3より求めてCSアドレスレ
ジスタ31にセットして該マイクロプログラムを最初か
ら実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】情報処理装置のシステムダウ
ンは社会的に大きな影響を及ぼすため、その信頼性の向
上がより重要となっている。このため、マシーンチェッ
ク条件が発生した時、メモリやレジスタ等が更新されて
ない限りリトライさせること(命令の再実行)により、シ
ステムを間欠エラーから救済し、後続する一連の処理を
行えるようにする必要がある。本発明は、一般命令の実
行を行うステート(プロセス・ステート)でプログラム
割込みやマシーンチェック割込み等の各種割込み、ある
いはその他の事象が発生した時、該プロセス・ステート
から該事象を処理するためのマイクロプログラムの実行
ステート(エンド・プロセス・ステート)に遷移する処
理装置におけるマイクロプログラムのリトライ方法であ
り、特に、マイクロプログラム実行中にマシーンチェッ
ク条件が発生しても、マイクロプログラムのリトライが
可能となるようにし、マイクロプログラム実行時に発生
した間欠エラーから情報処理装置を救済し、信頼性を向
上させるようにしたマイクロプログラムのリトライ方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パイプラインを用いた情報処理装
置(ステートマシーン)では、命令実行等の一般の処理
は、通常プロセス・ステートと呼ばれるステートで行わ
れる。かかるプロセス・ステートで命令実行中に、シス
テムに対して直接の損傷を与え、かつ、処理の継続を不
可能とするようなマシーンチェック条件が発生すると、
情報処理装置の信頼性向上のために、メモリやレジスタ
等の更新が行われない限り該情報処理装置のリトライを
複数回行うことによって間欠エラーによるシステムダウ
ンやマシーンチェック割込みから、該情報処理装置の救
済を図っている。図6はステートマシーンの遷移状態図
であり、ステートとしては、一般命令を実行するプロ
セス・ステートS1、パイプラインを初期化するクリ
アパイプラインステート(リストア・ステート)S2、
各種割込み、その他の事象に応じた処理をマイクロプ
ログラムに従って実行するエンド・プロセス・ステートS
3、プロセッサCPUによる処理を開始させるための
スタート・ステートS4、プロセッサCPUの処理を
停止するためのストップ・ステートS5、チェック・
ストップ・ステートS6がある。
【0003】図7はパイプライン処理における命令実行
の処理単位(ステージ)の説明図である。パイプライン
はたとえば10ステージで構成され、主記憶装置あるい
はキャッシュメモリより命令を読み出すまでの命令フェ
ッチパイプラインと、命令を解読して実行するまでのメ
インパイプラインに大別される。命令フェッチパイプラ
インは、命令フェッチアドレス計算ステージIと、
命令アドレス変換ステージITと、バッファ読み出し
ステージIBと、命令のメインパイプラインへの投入
ステージIRから成っている。メインパイプラインは、
命令の解読ステージDと、主記憶装置におけるオペ
ランドのアドレス計算ステージAと、オペランドアド
レス変換ステージTと、オペランドの読み出しステー
ジBと、演算の実行ステージEと、演算結果の格納
ステージWとから成っている。
【0004】図8はパイプライン処理の説明図である。
命令列が図8(a)に示すようになっていると、各命令
は図8(b)に示すように1つの命令の実行の終了を待
たず次々と1ステージ毎に順次メインパイプラインに投
入されて実行される。かかるステートマシーンにおいて
は、例えば、プロセス・ステートS1で命令を実行中に
割込みその他の事象が発生するとクリアパイプラインス
テートS2に移行し、該ステートS2においてパイプラ
イン上で実行中の命令あるいは後続命令をキャンセルし
て初期化する。しかる後、エンド・プロセス・ステートS
3に移行し、各種割込みあるいはステートの遷移を引き
起こした事象に応じた所定のマイクロプログラムが起動
し、該マイクロプログラムにより割込み処理等を行な
う。マイクロプログラムによる処理終了後、スタート・
ステートS4を介してプロセス・ステートS1に戻り、
後続の命令がパイプライン処理により実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の情報
処理装置(ステートマシーン)ではエンド・プロセス・ス
テートにおいてマシーンチェック条件が発生した時に、
割込み点の保障がなされていなかった。このため、エン
ド・プロセス・ステートでマシーンチェック条件が発生す
ると、リトライを行うことができず、チェックストップ
となり、後続する一連の処理の続行ができなかった。す
なわち、従来はプロセス・ステートでしかリトライさせ
ていなかったため、情報処理装置の信頼性が低いという
問題があった。
【0006】以上から本発明の目的は、エンド・プロセ
ス・ステートでマシーンチェック条件が発生してもリト
ライを可能にして情報処理装置の信頼性を向上できるマ
イクロプログラムのリトライ方法を提供することであ
る。本発明の別の目的は、リトライが成功しない場合に
は、予め設定されている回数になるまでリトライを継続
することにより情報処理装置の信頼性を向上できるマイ
クロプログラムのリトライ方法を提供することである。
本発明の更に別の目的は、割込みや各事象に応じたマイ
クロプログラムの先頭アドレスを記憶しておき、発生し
た事象に応じたマイクロプログラムを制御記憶装置より
読み出してリトライできるマイクロプログラムのリトラ
イ方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図中、1は発生事象保持部であり、プロセス
・ステートからエンド・プロセス・ステートに遷移させ
てマイクロプログラムを実行させる契機となった事象
(各種割込み等)を保持するもの、2はエンド・プロセ
ス・ステートにおいてマシーンチェック条件が発生して
もリトライが可能であるか、不可能であるかを監視する
リトライ可能・不可能監視部、3は発生事象に応じたマ
イクロプログラムの先頭アドレスを出力するマイクロプ
ログラムアドレス発生部、4はマイクロプログラムの実
行中にマシーンチェック条件が発生した時、リトライ可
能であれば、前記保持してある事象に応じたマイクロプ
ログラムの先頭アドレスを出力するリトライ制御部、2
1は各種マイクロプログラムを記憶する制御記憶部(C
S)、31は制御記憶部の読み出しアドレスを記憶する
CSアドレスレジスタ、51はマイクロ命令の制御フィ
ールドをデコードするデコーダである。
【0008】プロセス・ステートにおいて一般命令の実
行中に、プログラム割込みやマシーンチェック割込み等
の各種割込み、あるいはその他の事象が発生した時、該
事象を発生事象保持部1に記憶する。しかる後、プロセ
スステートからエンド・プロセス・ステートに移行し、
該発生事象に応じたマイクロプログラムを制御記憶部2
1より読み出して処理を実行する。かかるエンド・プロ
セス・ステート中において、リトライ可能・不可能監視
部2は、現時点においてマシーンチェック条件が発生し
てもリトライが可能であるか否かを監視する。そして、
エンド・プロセス・ステート(マイクロプログラムの実
行中)にマシーンチェック条件が発生すれば、リトライ
制御部4はリトライ可能であるか否かを確認し、リトラ
イ可能であれば、発生事象保持部1に保持してある事象
に応じたマイクロプログラムの先頭アドレスをマイクロ
プログラムアドレス発生部3より求めてCSアドレスレ
ジスタ31にセットして該マイクロプログラムを最初か
ら再実行する(リトライ)。以上のようにすれば、エン
ド・プロセス・ステートでマシーンチェック条件が発生し
てもリトライが可能となり、情報処理装置の信頼性を向
上できる。又、リトライが成功しない場合には、予め設
定されている回数になるまでリトライを継続することに
より情報処理装置の信頼性を向上できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(a)本発明の全体の構成 図2は本発明の全体構成図である。図中、11は本発明
のマイクロプログラムリトライ制御を実行するマイクロ
プログラムリトライ制御回路、21は各種マイクロプロ
グラムを記憶する制御記憶部(CS)である。マイクロ
プログラムを構成する各マイクロ命令は制御フィールド
CFと次アドレスを示すシーケンス制御フィールドSF
を有している。31は制御記憶部の読み出しアドレスを
記憶するCSアドレスレジスタ、41は制御記憶部より
読み出したマイクロ命令を記憶するマイクロ命令記憶レ
ジスタ、51はマイクロ命令の制御フィールドCFをデ
コードして各種制御信号c1〜cmを図示しないデータ処
理部に送出するデコーダ、61はリトライ制御回路より
出力されるマイクロプログラムの先頭アドレスNEXTCS A
DRS 及びマイクロ命令の次アドレスを適宜選択してCS
アドレスレジスタ31にセットするセレクタである。セ
レクタ61はマイクロプログラム実行(ハードオペ実行)
に際して、リトライ制御回路11より出力されるアドレ
スNEXT CSADRS をCSアドレスレジスタ31にセット
し、以後はマイクロ命令記憶レジスタ41に読み出され
たマイクロ命令のシーケンス制御フィールドSFにおけ
る次アドレスをCSアドレスレジスタ31にセットす
る。
【0010】(b)マイクロプログラムのリトライ制御 図3はマイクロプログラムのリトライ制御のシーケンス
であり、上段には情報処理装置のプロセッサのステート
(状態)を示し、中断にリトライ制御回路11内の各種
制御信号を示し、下段にプロセッサの処理内容を示して
いる。プロセス・ステートにおいて一般命令の実行中に
プログラム例外(PROGRAM EXCEPTION)によりプログラム
割込みが発生すると、該プログラム割込みはラッチさ
れ、該割込みが解消するまで信号PX LCHが出力される。
一方、プログラム例外(プログラムエラー)の検出によ
りリストア・ステートに移行し、信号PIPELINE CLEAR
が"1"になる。リストア・ステートにおいてパイプライン
の初期化が終了すると、ハードオペトリガHARD OP TGR
が"1"になり、以後、プログラム割込みに応じたマイク
ロプログラムが制御記憶部21より読み出されてプログ
ラム割込み処理が実行される。
【0011】このプログラム割込み実行中に、マシーン
チェック条件(ハードエラー)ERRが発生すると、ラッ
チされ(ERROR LCH="1")、所定時間遅延してハードマシ
ーンチェックディテクト信号HMDが"1"になる。これによ
り、ハードオペトリガHARD OP TGRがローレベルにな
り、プログラム割込み処理が中断する。又、後述するリ
トライ可能・不可能監視部は、マシーンチェック条件が
発生してもリトライが可能であるか、不可能であるかを
監視しており、上記ハードマシーンチェックディテクト
信号HMDが"1"になった時、リトライ可能であれば、ハー
ドオペリトライラッチHARD OP RETRY LCHをハイレベル
にする。又、ハードマシーンチェックディテクト信号HM
Dが"1"になると、リストア・ステートに移行し、信号PIP
ELINE CLEAR が"1"になる。
【0012】リストア・ステートにおいてパイプライン
の初期化が終了すると、ハードオペトリガHARD OP TGR
が"1"になり、前記保持されているプログラム割込みPX
LCHに応じたマイクロプログラムを制御記憶部21より
読み出してプログラム割込み処理(ハードオペ)を再実行
する(リトライ)。そして、この際、マシーンチェック
条件が発生せず、プログラム割込み処理が終了すれば、
エンドオペレーションEND OPがハイレベルになる。この
結果、ハードオペトリガHARD OP TGR及びハードオペリ
トライラッチHARD OP RETRY LCHがローレベルになり、
しかる後、スタート・ステートに移行して、スタート処
理が行われ、この時点でラッチされているプログラム割
込みPX LCHがローレベルになり、以後、プロセス・ステ
ートに移行して、後続の命令がパイプライン処理され
る。
【0013】(c)マイクロプログラムリトライ制御回
路 図4及び図5はマイクロプログラムリトライ制御回路の
構成図である。図4はリトライ可能・不可能監視部の構
成図、図5は発生事象保持部、マイクロプログラムアド
レス発生部、リトライ制御部等のハードウェア部であ
る。図4のリトライ可能・不可能監視部2において、2
aはフリップフロップ、2b,2cはオアゲート、2
d,2eはアンドゲートである。
【0014】フリップフロップ2aは、命令の実行が終
了した時(エンドオペレーションENDOP="1")、あるい
は、リストア・ステートにおいてパイプラインが初期化
された時(CLEAR PIPELINE="1")にそれぞれセットされ、
ハイレベルのリトライポイント信号RETRY POINTを出力
する。又、フリップフロップ2aは、一般命令などハー
ドウェアにより検出されるリトライ不可能点信号RESET
RETRY HWにより、あるいは、マイクロにより検出される
リトライ不可能点信号RESET RETRY MICROによりリセッ
トされ、リトライポイント信号RETRY POINTを"0"にす
る。アンドゲート2dはリトライポイント信号RETRY PO
INTがハイレベルの時にリトライ回数が設定回数に満た
ない場合(RETRY COUNT LESS THAN n="1")、ハイレベル
の信号ENB RETRYを出力する。アンドゲート2eはエン
ド・プロセス・ステートにおいて、信号ENB RETRYがハイ
レベルの時にリトライ可能信号ENB RETRY HOPを出力す
る。
【0015】すなわち、エンド・プロセス・ステートにお
いて、リトライ可能であり、しかも、リトライ回数が設
定回数に満たない場合には、アンドゲート2eよりハイ
レベルのリトライ可能信号ENB RETRY HOPが出力する。
従って、この状態において、マシーンチェック条件が発
生すると、後述するようにリトライが行われる。しか
し、エンド・プロセス・ステートにおけるマイクロプログ
ラムの実行(ハードオペの実行)によりレジスタ、メモ
リ等にデータが書き込まれてリトライ不可能になると、
あるいはリトライ可能であってもリトライ回数が設定回
数以上になると、リトライ可能信号ENB RETRY HOPはロ
ーレベルになり、リトライが不可能になる。
【0016】図5において、1は発生事象保持部であ
り、プロセス・ステートからエンド・プロセス・ステー
トに遷移させてマイクロプログラムを実行させる契機と
なった事象(各種割込み等)を保持するもの、3は発生
事象に応じたマイクロプログラムの先頭アドレスを出力
するマイクロプログラムアドレス発生部、4はマイクロ
プログラムの実行中にマシーンチェック条件が発生した
時、リトライ可能であれば、前記保持してある事象に応
じたマイクロプログラムの先頭アドレスを出力してリト
ライを実行させるリトライ制御部である。
【0017】発生事象保持部1において、1a〜1nは
プロセス・ステートからエンド・プロセス・ステートに
遷移させてマイクロプログラムを実行させる契機となる
事象(各種割込み等)を保持するフリップフロップ、1
sはオアゲートで、割込み処理等の終了によりスタート
・ステートになった時(START STATE="1")、あるいは、
プロセッサが停止してストップ・ステートになった時(ST
OP STATE="1")、フリップフロップ1a〜1nをリセッ
トする。すなわち、各フリップフロップ1a〜1nはプ
ロセス・ステートにおいてマイクロプログラムを実行さ
せる契機となる事象が発生したときセットされ、該事象
に対する処理が終了するまで、あるいは、プロセッサが
停止状態になるまで該事象を保持する。マイクロプログ
ラムアドレス発生部3は、アンドゲート3a〜3nと、
エンコーダ3sを備えている。リトライ可能状態におい
て(ENB RETRY HOP="1")、所定の事象が発生してフリッ
プフロップ1a〜1nがセットされると、該フリップフ
ロップに応じたアンドゲート3a〜3nの出力がハイレ
ベルになり、エンコーダ3sは発生事象に応じたマイク
ロプログラムの先頭アドレスSW HOP CODE(0:n)を出力す
る。
【0018】リトライ制御部4において、4aはオアゲ
ート、4bはアンドゲート、4cはフリップフロップ、
4dはアンド・ノットアンドゲート、4e,4fはアド
レスセレクタである。プロセス・ステートにおいて割込
み等の事象が発生してフリップフロップ1a〜1nのい
ずれかがセットされると、オアゲート4aの出力がハイ
レベルになる。しかる後、リストア・ステートに移行し
てパイプラインの初期化が終了すると、クリアパイプラ
インエンド信号CLEAR PIPELINE ENDが発生する。フリッ
プフロップ4cはこの信号CLEAR PIPELINE ENDによりセ
ットされ、ハードオペにスイッチするための引き金とな
るハードオペトリガ信号HARD OP TGRを出力する。アド
レスセレクタ4eはハードオペトリガ信号HARD OP TGR
がハイレベルになり、マイクロプログラムの最初のフロ
ーである事を示す+ACNT0がハイレベルになった時に、マ
イクロプログラムアドレス発生部3から出力されている
マイクロプログラムの先頭アドレスを次読出アドレスNE
XT CS ADRSとして選択し、図2のCSアドレスレジスタ
31にセットする。これにより、以後、発生事象に応じ
たマイクロプログラム処理が開始する。尚、ハードオペ
トリガ信号HARD OPTGRがローレベル、あるいはマイクロ
プログラムの次のフローからは、アドレスセレクタ4f
が図示しない他の回路から出力されるアドレスをCSア
ドレス記憶部31にセットする。尚、フリップフロップ
4cは命令の実行が終了した時(エンドオペレーション
END OP="1")、あるいは、リストア・ステートにおいて
パイプラインが初期化された時(CLEAR PIPELINE="1")
にそれぞれセットされる。
【0019】4g,4hはアンドゲート、4i,4jは
フリップフロップ、4kはステートの遷移を制御するス
テータス制御回路である。リトライ可能状態において(E
NB RETRY HOP="1")、マシーンチェック条件が発生する
と(HMD="1")、アンドゲート4gはハイレベルの信号SE
T HOP RTRY TGRを出力してフリップフロップ4iをセッ
トする。フリップフロップ4iは、セットされると、ハ
ードオペリトライラッチ信号HARD OP RETRY LCHを出力
する。又、リトライ不可能状態において(ENB RETRY HOP
="0")、マシーンチェック条件が発生すると(HMD="
1")、アンドゲート4hはハイレベルの信号SET HK LCH
を出力してフリップフロップ4jをセットする。フリッ
プフロップ4jは、セットされると、ハード・マシーン
チェック・ラッチHK LCHを出力する。
【0020】ステータス制御回路4kは、リトライ可能
状態においてマシーンチェック条件が発生してハードオ
ペリトライラッチ信号HARD OP RETRY LCHがハイレベル
になると、リストア・ステートに遷移させ、リストア・
ステートの終了後(パイプラインクリア終了後)にエン
ド・プロセス・ステートに遷移するように制御し、更
に、リトライ成功によりスタート・ステートに遷移する
ように制御する。リトライ不可能状態においてマシーン
チェック条件が発生してハード・マシーンチェック・ラ
ッチHK LCHが"1"になると(否定信号*HK LCHは"0")アン
ドゲート3a〜3nの全出力がローレベルになるため、
マイクロプログラムの再実行(リトライ)はできない。
【0021】(d)全体の制御 プロセス・ステートにおいて一般命令の実行中にプログ
ラム例外(PROGRAM EXCEPTION)によりプログラム割込み
が発生すると、フリップフロップ1a〜1n(図5)の
いずれかがセットされる。これにより、マイクロプログ
ラムアドレス発生部3は発生事象に応じたマイクロプロ
グラムの先頭アドレスHARD OP CODE(0:n)を出力する。
一方、プログラム割込みによりステータス制御回路4k
の制御でリストア・ステートに移行してパイプラインの
初期化が終了すると、信号CLEAR PIPELINE ENDがハイレ
ベルになる。この結果、フリップフロップ4cがセット
され、ハードオペトリガ信号HARD OP TGRがハイレベル
になる。ハードオペトリガ信号HARD OP TGRがハイレベ
ルになり、マイクロプログラムの最初のフローである事
を示す+ACNT0がハイレベルとなった時に、アドレスセレ
クタ4eはマイクロプログラムアドレス発生部3から出
力されているマイクロプログラムの先頭アドレスHARD O
P CODE(0:n)をCSアドレスレジスタ31(図2)にセ
ットする。以上により、発生事象に応じたマイクロプロ
グラム処理が開始する。
【0022】マイクロプログラム実行時(ハードオペ実
行時)において、リトライ可能・不可能監視部2(図
4)は、マシーンチェック条件が発生してもリトライが
可能か否かを監視し、リトライ可能であれば、ハイレベ
ルのリトライ可能信号ENB RETRY HOPを出力する。かか
るリトライ可能状態において、マシーンチェック条件が
発生すると(ハードマシーンチェックディテクト信号HMD
="1")、フリップフロップ4cがリセットされると共
に、フリップフロップ4iがセットされてハードオペリ
トライラッチ信号HARD OP RETRY LCHを出力する。これ
により、ステータス制御回路4kは、エンド・プロセス・
ステートからリストア・ステートに遷移させる。リスト
ア・ステートにおいてパイプラインの初期化が終了する
と、再びフリップフロップ4cがセットされ、ハードオ
ペトリガ信号HARD OP TGRがハイレベルになる。この
時、マイクロプログラムアドレス発生部3はフリップフ
ロップ1a〜1nに保持されているプログラム割込みに
応じたマイクロプログラムの先頭アドレスHARD OP CODE
(0:n)を出力している。
【0023】従って、アドレスセレクタ4eはハードオ
ペトリガ信号HARD OP TGRがハイレベルになると、プロ
グラム割込みに応じたマイクロプログラムの先頭アドレ
スHARD OP CODE(0:n)を再びCSアドレスレジスタ31
にセットする。これにより、発生事象(プログラム割込
み)に応じたマイクロプログラム処理の再実行(リトラ
イ)が開始する。リトライが成功すれば、すなわち、マ
シーンチェック条件が発生せず、プログラム割込み処理
が終了すれば、エンドオペレーション信号ENDOPが発生
する。これにより、ステータス制御回路4kはステート
をスタート・ステートに遷移し、各フリップフロップは
リセットされ、以後、プロセス・ステートに移行して後
続の命令がパイプライン処理される。
【0024】一方、エンド・プロセス・ステートのリト
ライ不可能状態においてマシーンチェック条件が発生し
た場合は、フリップフロップ4jがセットされてハード
・マシーンチェック・ラッチHK LCHが"1"になる(否定信
号*HK LCHは"0")。このため、アンドゲート3a〜3n
の全出力がローレベルになり、フリップフロップ4cは
セットされなくなり、マイクロプログラムの再実行(リ
トライ)は行われない。以上、本発明を実施例により説
明したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨
に従い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除
するものではない。
【0025】
【発明の効果】以上本発明によれば、プロセス・ステー
トからエンド・プロセス・ステートに遷移させて、マイ
クロプログラムを実行させる契機となった事象を保持
し、又、前記事象に応じたマイクロプログラムの実行中
において、マシーンチェック条件が発生してもリトライ
が可能であるか、不可能であるかを監視し、マイクロプ
ログラムの実行中にマシーンチェック条件が発生した
時、リトライ可能状態であれば、前記保持してある事象
に応じたマイクロプログラムを最初から実行するように
構成したから、エンド・プロセス・ステートでマシーンチ
ェック条件が発生してもリトライが可能となり、情報処
理装置の信頼性を向上できる。又、本発明によれば、リ
トライが成功しない場合、予め設定されている回数にな
るまでリトライを継続することができ、信頼性を更に向
上することができる。更に、本発明によれば、割込みや
各事象に応じたマイクロプログラムの先頭アドレスを出
力する手段を設け、発生事象に応じたマイクロプログラ
ムを該先頭アドレスより読み出して処理することができ
るため、ハードオペ時にマシーンチェック条件が発生し
ても、又、リトライが失敗しても設定回数まで何回も該
事象に応じたマイクロプログラムのリトライができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の全体構成図である。
【図3】本発明のリトライ制御のシーケンス説明図であ
る。
【図4】本発明のリトライ可能・不可能監視部の構成図
である。
【図5】本発明のマイクロプログラムリトライ制御回路
の構成図である。
【図6】ステートマシーンにおける遷移状態図である。
【図7】命令実行の処理単位の説明図である。
【図8】パイプライン処理の説明図である。
【符号の説明】
1・・発生事象保持部 2・・リトライ可能・不可能監視部 3・・マイクロプログラムアドレス発生部 4・・リトライ制御部 21・・制御記憶部(CS) 31・・CSアドレスレジスタ 51・・デコーダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般命令の実行を行うステート(プロセ
    ス・ステート)で各種割込み、あるいはその他の事象が
    発生した時、プロセス・ステートから前記事象を処理す
    るためのマイクロプログラムの実行ステート(エンド・
    プロセス・ステート)に遷移する処理装置のエンド・プ
    ロセス・ステートにおけるマイクロプログラムのリトラ
    イ方法において、 プロセス・ステートからエンド・プロセス・ステートに
    遷移させて、マイクロプログラムを実行させる契機とな
    った事象を保持し、 前記事象に応じたマイクロプログラムの実行中におい
    て、マシーンチェック条件が発生してもリトライが可能
    であるか否かを監視し、 マイクロプログラムの実行中にマシーンチェック条件が
    発生した時、リトライ可能状態であれば、前記保持して
    ある事象に応じたマイクロプログラムを最初から実行す
    ることを特徴とするマイクロプログラムのリトライ方
    法。
  2. 【請求項2】 リトライが成功しない場合には、予め設
    定されている回数になるまでリトライを継続することを
    特徴とする請求項1記載のエンド・プロセス・ステート
    におけるマイクロプログラムのリトライ方法。
  3. 【請求項3】 発生事象に応じたマイクロプログラムの
    制御記憶部における先頭アドレスを発生する手段を設
    け、発生事象に応じた先頭アドレスよりマイクロプログ
    ラムを読み出して実行することを特徴とする請求項1記
    載のマイクロプログラムのリトライ方法。
JP22993795A 1995-09-07 1995-09-07 マイクロプログラムのリトライ方法 Expired - Lifetime JP3621477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22993795A JP3621477B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 マイクロプログラムのリトライ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22993795A JP3621477B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 マイクロプログラムのリトライ方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0973391A true JPH0973391A (ja) 1997-03-18
JP3621477B2 JP3621477B2 (ja) 2005-02-16

Family

ID=16900067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22993795A Expired - Lifetime JP3621477B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 マイクロプログラムのリトライ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3621477B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020086897A (ja) * 2018-11-26 2020-06-04 富士通株式会社 演算処理装置及び演算処理装置の制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020086897A (ja) * 2018-11-26 2020-06-04 富士通株式会社 演算処理装置及び演算処理装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3621477B2 (ja) 2005-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4703718B2 (ja) 選択的サブルーチンリターン構造
JP2513417B2 (ja) 情報処理装置
JPH0760388B2 (ja) パイプライン制御回路
JP3338488B2 (ja) データ処理装置の検証方法及び装置
US8516303B2 (en) Arithmetic device for concurrently processing a plurality of threads
JP3621477B2 (ja) マイクロプログラムのリトライ方法
JP3839755B2 (ja) 命令制御方法及びプロセッサ
US5283891A (en) Error information saving apparatus of computer
JPH1196006A (ja) 情報処理装置
JPS5868162A (ja) 再試行処理方式
JP2808757B2 (ja) デバッグ用マイクロプロセッサ
JP2793386B2 (ja) 電子計算機の演算エラー情報保持装置
JPS6161412B2 (ja)
JP2000339185A (ja) スーパースカラプロセッサ
JP3933679B2 (ja) 命令処理装置
JPH0135369B2 (ja)
JPH04149644A (ja) 障害処理装置
JPH0418641A (ja) エラー処理方式
JPH01147636A (ja) 障害発生時の処理再試行方式
JPS5814255A (ja) マイクロプログラム診断方式
JPH0667990A (ja) マルチプロセッサシステムにおける共有記憶装置の試験方法
JP2005148898A (ja) 画像処理プロセッサ、画像処理のデバッグ方法及び画像形成装置
WO1993025967A1 (en) System for aiding debugging of integrated circuit microprocessor
JPS59206941A (ja) デ−タ処理装置
JPH0797326B2 (ja) 情報処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term