JPH0972597A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH0972597A
JPH0972597A JP7213599A JP21359995A JPH0972597A JP H0972597 A JPH0972597 A JP H0972597A JP 7213599 A JP7213599 A JP 7213599A JP 21359995 A JP21359995 A JP 21359995A JP H0972597 A JPH0972597 A JP H0972597A
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俊郎 兒子
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敦氏 長澤
Kenichi Tomiyoshi
賢一 富吉
Tetsuro Ozawa
哲朗 小澤
Kenji Okuda
健志 奥田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷風感のない快適除湿が可能な空気調和機を
提供する。 【解決手段】 室内熱交換器である補助室内熱交換器7
および主室内熱交換器8のうち、補助室内熱交換器7で
冷媒の蒸発が終了するように圧縮機21および電動膨張
弁24を制御し、除湿運転を行なう。この除湿運転時、
室内ユニット1の吹出口4から吹出される空気がそのま
ま吸込口2に流れるショートサーキットを形成する。こ
のショートサーキットの形成により、居住域に風を到達
させることなく除湿を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、除湿運転の機能
を有する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、
膨脹機構、室内熱交換器を順次接続して冷媒を循環させ
る冷凍サイクルを備え、室外熱交換器を凝縮器、室内熱
交換器を蒸発器として機能させることにより、室内を冷
房することができる。また、冷房に伴い、空気中の水分
が室内熱交換器で凝縮するので、室内を除湿することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】室温があまり高くなく
て湿気が多くなる時季は、冷房よりも除湿そのものが望
まれる。しかしながら、従来の冷房運転および除湿運転
では、室内熱交換器全体を蒸発器として使用するため、
除湿と共に室内空気を冷却してしまうので、室温が低下
して居住域での冷風感が生じてしまう。
【0004】この発明は上記の事情を考慮したもので、
第1の発明の空気調和機は、居住域に風を到達させるこ
となく除湿を行なうことができ、冷風感のない快適除湿
が可能なことを目的とする。
【0005】第2および第3の発明の空気調和機は、第
1の発明の目的に加え、室内温度低下の少ない除湿を行
なえることを目的とする。第4の発明の空気調和機は、
第1ないし第3のいずれかの発明の目的に加え、吹出口
から吸込口に空気が流れるショートサーキットの形成を
確実にすることを目的とする。
【0006】第5の発明の空気調和機は、第1または第
2の発明の目的に加え、除湿時に室内に冷風が吹出され
る事態を未然に防止できることを目的とする。第6の発
明の空気調和機は、第5の発明の目的に加え、室内ユニ
ット内の空間の有効利用が図れることを目的とする。
【0007】第7および第8の発明の空気調和機は、第
1の発明の目的に加え、除湿運転を弱冷房として利用で
きることを目的とする。第9の発明の空気調和機は、第
1、第7、および第8のいずれかの発明の目的に加え、
吹出口から吸込口に空気が流れるショートサーキットの
形成を確実にすることを目的とする。
【0008】第10の発明の空気調和機は、第1、第7
および第8のいずれかの発明の目的に加え、吹出口から
吸込口に空気が流れるショートサーキットの形成が確実
かつスムーズになることを目的とする。
【0009】第11の発明の空気調和機は、第1、第
7、第8、および第10のいずれかの発明の目的に加
え、吹出口から吸込口に空気が流れるショートサーキッ
トの形成時の風向変更板の下面への結露を防止できるこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、圧縮機、室外熱交換器、膨脹機構、室内熱交換器を
順次接続した冷凍サイクルと、室内空気を室内熱交換器
に通して循環させる室内ファンと、この室内ファンおよ
び室内熱交換器を収容し、かつ室内空気の吸込口および
室内熱交換器を経た空気の吹出口を有する室内ユニット
と、この室内ユニットの吹出口に設けられた風向変更板
と、圧縮機の吐出冷媒が室外熱交換器、膨脹機構、室内
熱交換器を通って圧縮機に戻る冷房サイクルまたは除湿
サイクルを形成し、冷房運転および除湿運転のいずれか
を選択的に実行する制御手段と、除湿運転時、風向変更
板を操作して室内ユニットの吹出口から吹出される空気
が同室内ユニットの吸込口に流れるショートサーキット
を形成する操作手段とを備える。
【0011】第2の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、制御手段が、除湿運転時、室内熱交換器の一部
で冷媒の蒸発が終了するよう圧縮機および膨脹機構を制
御する。
【0012】第3の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、室内熱交換器が、蒸発器と再熱器とに分割され
るとともに、制御手段が、除湿運転時、蒸発器で除湿が
終了し、再熱器で加熱するよう圧縮機および膨脹機構を
制御する。
【0013】第4の発明の空気調和機は、第1ないし第
3の発明のいずれかにおいて、操作手段によるショート
サーキットの形成時、室内ファンを低速度運転するファ
ン速度制御手段が設けられる。
【0014】第5の発明の空気調和機は、第1ないし第
3の発明において、室内熱交換器を経た空気を加熱する
ためのヒータが設けられる。第6の発明の空気調和機
は、第5の発明において、室内ユニットが前面および上
面に吸込口を有していて、室内熱交換器を第1熱交換器
と第2熱交換器とに分けてその両熱交換器を室内ファン
を囲むように逆V字状に配置し、かつ第1熱交換器を前
面の吸込口に対向させ、第2熱交換器を上面の吸込口に
対向させ、第1熱交換器および第2熱交換器と室内ファ
ンとの間の空間にヒータを設けた。
【0015】第7の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、操作手段は、運転開始から一定時間後、風向変
更板を操作する。第8の発明の空気調和機は、第1の発
明において、室内温度Taを検知する温度検知手段を設
け、操作手段は、運転開始後、検知温度Taが所定値低
下したところで風向変更板を操作する。
【0016】第9の発明の空気調和機は、第1、第7、
および第8の発明いずれかにおいて、風向変更板が下風
向変更板および左右風向変更板よりなり、操作手段は、
上下風向変更板の操作によりショートサーキットを形成
し、同時に左右風向変更板を吹出風が中央に集中するよ
うに操作する。
【0017】第10の発明の空気調和機は、第1、第
7、および第8の発明いずれかにおいて、風向変更板
が、ショートサーキットの形成に際し前縁部の上面接線
が水平線に対し仰角をなす形状を有している。
【0018】第11の発明の空気調和機は、第1、第
7、第8、および第10の発明いずれかにおいて、風向
変更板が、ショートサーキットの形成に際し後縁部の下
面接線が水平線に対し仰角をなす形状を有している。
【0019】要するに、第1の発明の空気調和機では、
除湿運転時、室内ユニットの吹出口から吹出される空気
がそのまま吸込口に流れるショートサーキットが形成さ
れる。
【0020】第2の空気調和機では、除湿運転時、室内
熱交換器の一部で冷媒の蒸発が終了する。第3の発明の
空気調和機では、除湿運転時、室内熱交換器の蒸発器部
分および再熱器部分のうち、蒸発器部分で冷媒の蒸発が
終了する。
【0021】第4の発明の空気調和機では、ショートサ
ーキットの形成時に室内ファンが低速度運転される。第
5の発明の空気調和機では、室内熱交換器を経た空気が
必要に応じてヒータで加熱される。
【0022】第6の発明の空気調和機では、室内ユニッ
ト内の第1熱交換器および第2熱交換器と室内ファンと
の間の空間にヒータが収容される。第7の発明の空気調
和機では、除湿運転の開始から一定時間後にショートサ
ーキットが形成される。
【0023】第8の発明の空気調和機では、除湿運転の
開始後、室内温度Taが所定値低下したところで、ショ
ートサーキットが形成される。第9の発明の空気調和機
では、上下風向変更板によってショートサーキットが形
成され、その形成を助けるように、左右風向変更板が操
作されて吹出風が中央に集中される。
【0024】第10の発明の空気調和機では、風向変更
板の上面に沿う空気の流れが上方に向かい、ショートサ
ーキットの形成が確実かつスムーズになる。第11の発
明の空気調和機では、風向変更板の下面に沿って且つそ
の下面から剥離せずに空気が流れ、下面に結露が生じな
い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1において、1は室内ユ
ニットで、前面に室内空気の吸込口2を有し、上面にも
室内空気の吸込口3を有し、さらに前面下部に空調用空
気(冷房空気、除湿空気、暖房空気など)の吹出口4を
有している。
【0026】室内ユニット1内には、上記吸込口2,3
から吹出口4にかけて通風路5が形成される。この通風
路5において、吸込口2,3の内側に防塵用(および消
臭用)のフィルタ6が設けられ、そのフィルタ6の内側
に主室内熱交換器8および補助室内熱交換器7が配設さ
れる。そして、両熱交換器7,8の内側に横流型の室内
ファン9が配設される。
【0027】主室内熱交換器8は第1熱交換器8aと第
2熱交換器8bの二つに分けられ、両熱交換器8a,8
bが室内ファン9を囲むように逆V字状に配置される。
第1熱交換器8aは前面の吸込口2に対向し、第2熱交
換器8bは上面の吸込口3に対向する。そして、第2熱
交換器8bと吸込口3との間、すなわち室内空気の吸込
み流路において第2熱交換器8bより上方の風上側とな
る位置に、補助室内熱交換器7が配置される。
【0028】熱交換器8a,8bと室内ファン9との間
の空間に、電気ヒータ17および水除け部材18が設け
られる。電気ヒータ17は、熱交換器8a,8bを経た
空気を必要に応じて加熱するためのものである。水除け
部材18は、熱交換器8a,8bからドレンが垂れ落ち
ても、それが電気ヒータ17に直接降りかかるのを防ぐ
ためのものである。
【0029】第1熱交換器8aの下方にドレン受け部1
9が形成される。第2熱交換器8bおよび補助室内熱交
換器7の下方にも、ドレン受け部19が形成される。第
1熱交換器8aの放熱フィンと第2熱交換器8bの放熱
フィンとは互いに接触しているが、第2熱交換器8bの
放熱フィンと補助室内熱交換器7の放熱フィンとの間に
は隙間が確保されて両放熱フィンが非接触つまり熱的に
分離された状態にある。
【0030】室内ファン9が回転すると、室内空気が吸
込口2および吸込口3をそれぞれ通して室内ユニット1
内に吸込まれる。吸込口2からの吸込み空気は、フィル
タ6を通り、さらに第1熱交換器8aを通って室内ファ
ン9側に流れる。吸込口3からの吸込み空気は、フィル
タ6を通った後、先ず補助室内熱交換器7を通り、次に
第2熱交換器8bを通って室内ファン9側に流れる。
【0031】通風路5において、室内ファン9の下流側
の吹出口4を臨む位置に、左右風向変更板10が設けら
れる。この左右風向変更板10は、吹出し風の方向を室
内ユニット1の左右方向において設定するためのもの
で、モータ駆動式である。
【0032】左右風向変更板10より下流側に、複数た
とえば一対の上下風向変更板11,11が上下に並べて
設けられる。この上下風向変更板11,11は、互いに
連動して単一のモータによって駆動され、運転時は時計
回りに回動して吹出口4を開放し、吹出し風の方向を室
内ユニット1の上下方向において設定するとともに、運
転停止時は反時計回りに回動して吹出口4を閉成し、埃
塵が室内ユニット1内に入り込むのを防ぐ働きをする。
【0033】一方、図2に示すように、圧縮機21の吐
出口に四方弁22を介して室外熱交換器23が配管接続
され、その室外熱交換器23に膨脹機構たとえば電動膨
張弁24が配管接続される。この電動膨張弁24は、入
力される駆動パルスの数に応じて開度が連続的に変化す
る。
【0034】電動膨張弁24に補助室内熱交換器7の一
端が配管接続され、その補助室内熱交換器7の他端に主
室内熱交換器8(第1熱交換器8aおよび第2熱交換器
8b)が配管接続される。そして、主室内熱交換器8
に、上記四方弁2を介して圧縮機1の吸込口が配管接続
される。
【0035】こうして、冷房、除湿、および暖房が可能
なヒートポンプ式冷凍サイクルが構成される。冷房時
は、図示実線矢印で示すように、圧縮機1から吐出され
る冷媒が四方弁22から室外熱交換器23、電動膨張弁
24、補助室内熱交換器7、主室内熱交換器8へと順次
に流れ、主室内熱交換器8を経た冷媒が四方弁22を通
って圧縮機1に戻る冷房サイクルが形成される。すなわ
ち、室外熱交換器23が凝縮器、補助室内熱交換器7お
よび主室内熱交換器8が蒸発器として機能する。
【0036】除湿時は、冷房時と同方向に冷媒が流れる
除湿サイクルが形成される。暖房時は、四方弁22が切
換わることにより、図示破線矢印で示すように、圧縮機
1から吐出される冷媒が四方弁22から主室内熱交換器
8、補助室内熱交換器7、電動膨張弁24、室外熱交換
器23へと順次に流れ、室外熱交換器23を経た冷媒が
四方弁22を通って圧縮機1に戻るサイクルが形成され
る。すなわち、補助室内熱交換器7および主室内熱交換
器8が凝縮器、室外熱交換器23が蒸発器として機能す
る。
【0037】図1および図2の両方に示すように、補助
室内熱交換器7の出口側の熱交換パイプに熱交換器温度
センサ13が取付けられ、第1熱交換器8aの中間部の
熱交換パイプに熱交換器温度センサ14が取付けられ
る。
【0038】吸込口2から主室内熱交換器8にかけての
室内空気の吸込み流路に、室内温度センサ15が設けら
れる。また、室外熱交換器23の近傍に室外ファン25
が設けられる。この室外ファン25は、室外空気を室外
熱交換器23に供給する。
【0039】商用交流電源30に、インバータ回路3
1、速度制御回路32,33、および制御部40が接続
される。そして、制御部40に、インバータ回路31、
速度制御回路32,33、風向変更板用モータ10M,
11M、熱交換器温度センサ13,14、室内温度セン
サ15、電気ヒータ17、四方弁22、電動膨張弁2
4、および受光部41が接続される。
【0040】インバータ回路31は、電源電圧を整流
し、それを制御部40の指令に応じた周波数F(および
電圧)の交流に変換し、出力する。この出力は、圧縮機
21の駆動モータ(圧縮機モータ)の駆動電力となる。
【0041】速度制御回路32は、室外ファンモータ2
5Mに対する電源電圧の供給制御(たとえば通電位相制
御)により、室外ファンモータ25Mの速度(室外ファ
ン25の送風量)を制御部40の指令に応じた速度に設
定する。速度制御回路33は、室内ファンモータ9Mに
対する電源電圧の供給制御(たとえば通電位相制御)に
より、室内ファンモータ9Mの速度(室内ファン9の送
風量)を制御部40の指令に応じた速度に設定する。
【0042】受光部41は、リモートコントロール式の
操作器(以下、リモコンと略称する)42から送出され
る赤外線光を受光する。制御部40は、空気調和機の全
般にわたる制御を行なうもので、主要な機能手段として
次の[1]から[3]を備える。
【0043】[1]圧縮機21の吐出冷媒が室外熱交換
器23、電動膨張弁24、補助室内熱交換器7、主室内
熱交換器8を通って圧縮機に戻る冷房サイクルまたは除
湿サイクルを形成し、冷房運転および除湿運転のいずれ
かを選択的に実行する制御手段。
【0044】[2]除湿運転時、上下風向変更板11,
11を操作して吹出口4から吹出される空気が吸込口2
に流れるショートサーキットを形成する操作手段。 [3]操作手段によるショートサーキットの形成時、室
内ファン9を低速度運転するファン速度制御手段。
【0045】つぎに、上記の構成の作用を図3のフロー
チャートを参照しながら説明する。リモコン42で除湿
モードが設定され、かつ運転開始操作がなされると、圧
縮機21が起動されて除湿サイクルが形成されるととも
に、室内ファン9および室外ファン25の運転が開始さ
れ、除湿運転の開始となる。
【0046】圧縮機21の運転周波数Fは、運転開始に
際して先ず除湿立上がりを考慮した所定値(たとえば16
Hz)に設定され、その後、あらかじめ定められた最低運
転周波数Fmin (たとえば 9Hz)まで一定時間ごとに段
階的に下げられていく。
【0047】この運転周波数制御と同時に、補助室内熱
交換器7で冷媒の蒸発が完了して主室内熱交換器8では
冷媒が過熱域になるよう、電動膨張弁24の開度が制御
される。
【0048】具体的には、熱交換器温度センサ14で検
知される主室内熱交換器8の温度Tcと熱交換器温度セ
ンサ13で検知される補助室内熱交換器7の温度Tjと
の差ΔTcj(=Tc−Tj)が所定値ΔTcj1 になるよ
う、しかも検知温度Tjが吸込み空気の露点温度以下に
なるよう、電動膨張弁24の開度が制御される。所定値
ΔTcj1 は、圧縮機21の運転周波数Fに比例する値で
ある。
【0049】たとえば、温度差ΔTcjが所定値ΔTcj1
より大きければ、電動膨張弁24の開度が制御ループご
とに所定値ずつ縮小される。温度差ΔTcjが所定値ΔT
cj1より小さければ、電動膨張弁24の開度が制御ルー
プごとに所定値ずつ増大される。温度差ΔTcjが所定値
ΔTcj1 に一致すると、そのときの電動膨張弁24の開
度がそのまま保持される。
【0050】この開度制御により、吸込み空気は、ほと
んど補助室内熱交換器7でのみ冷却および除湿され、主
室内熱交換器8では熱交換しないまま室内に吹出され
る。補助室内熱交換器7に付着する水分は、同熱交換器
7の熱交換パイプおよび放熱フィンを伝わってドレン受
け部19に滴下する。
【0051】ここで、補助室内熱交換器7による除湿作
用について説明しておく。運転周波数Fが上昇すると、
冷媒の循環量が増える。仮に、いかなる運転周波数Fに
対しても温度差ΔTcjの目標値であるΔTcj1 が一定で
あったならば、冷媒循環量が増えることによって、補助
室内熱交換器7だけで冷媒の蒸発が終了せずに、主室内
熱交換器8でも冷媒の蒸発が起こることになる。こうな
ると、除湿の機能だけでなく、冷房(つまり室内空気の
温度を下げる)の機能も発揮されてしまう。
【0052】運転周波数Fの変化に応じて温度差ΔTcj
を変えることができれば、たとえ冷媒循環量が増えて
も、補助室内熱交換器7だけで冷媒の蒸発を終わらせる
ことができる。そこで、所定値ΔTcj1 を運転周波数F
に比例した値に設定するようにしている。これにより、
圧縮機能力の変化にかかわらず、除湿作用を補助室内熱
交換器7のみに与えて室内温度の低下を確実に抑制でき
る。
【0053】図4はモリエル線図で、補助室内熱交換器
7の温度Tj、主室内熱交換器8の温度Tc、および温
度差ΔTcjの関係を示している。温度差ΔTcjが所定値
ΔTcj1 より小さいならば、補助室内熱交換器7の温度
(つまり蒸発温度)Tjが高めの状態にあると判断され
るので、電動膨張弁24の開度を絞る方向に制御する。
【0054】電動膨張弁24の開度が絞られると、蒸発
圧力が下がって蒸発温度Tjが低下し、蒸発温度Tjと
吸込み空気温度Taとの差が大きくなる。これにより、
補助室内熱交換器7での冷媒と空気の熱交換が促進さ
れ、冷媒の蒸発は補助室内熱交換器7だけで終わること
になる。このとき、冷媒の過熱域が大きくなり、主室内
熱交換器8は全てが過熱域となって、主室内熱交換器8
の温度Tcが吸込み空気温度Taに近付く。すなわち、
主室内熱交換器8では冷房作用が起こらない。
【0055】また、この制御によれば、冷房時のように
室内熱交換器全体(補助室内熱交換器7+主室内熱交換
器8)で冷媒を蒸発させる場合に比べ、蒸発温度Tjを
大きく下げることができる。
【0056】すなわち、仮に室内熱交換器全体で冷媒が
蒸発する場合について考えると、除湿能力を得ようとし
て蒸発温度を吸込み空気の露点温度以下に大きく下げた
場合、室内への吹出し空気温度まで大きく下がってしま
う。図5の空気線図に吸込空気温度をA点で示してお
り、吹出し空気温度の低下を防ぐためには、蒸発温度の
低下は例えばC点(15度)までが限度となる。
【0057】これに対し、補助室内熱交換器7のみによ
る除湿であれば、吸込空気温度Aに対し、C´点まで蒸
発温度を下げても、補助室内熱交換器7を除く主室内熱
交換器8の温度Tcが空気温度であるため、室内温度が
下がりにくい。つまり、室内温度の低下を招くことな
く、除湿能力の増大が図れる。
【0058】なお、補助室内熱交換器7のように熱交換
器面積が小さいと、蒸発温度を大きく下げたとしても、
十分な除湿能力が得られないのではないかと思われる
が、たとえば、補助室内熱交換器7と主室内熱交換器8
との熱交換器面積の比が1:5であるとすれば、室内熱
交換器全体の面積に占める補助室内熱交換器7の面積の
割合は1/6であり、その1/6のほぼ逆数に相当する
値に露点温度と蒸発温度との差があれば、室内熱交換器
全体で除湿する場合とほぼ同等の量の水分が結露する。
つまり、室内熱交換器全体で除湿する場合とほぼ同等の
除湿能力が得られる。
【0059】図5の空気線図において、A−B線とA−
B´線の各々の等エンタルピー線に直角な成分XとX´
は潜熱冷却能力(空気中の水分が水蒸気から水滴に変化
するための熱量)を示し、B−C線とB−C´線の各々
の等エンタルピー線に直角な成分YとY´は顕熱冷却能
力(空気が温度を下げるための熱量)を示す。
【0060】この図から判るように、本実施例における
潜熱と顕熱の比の潜熱割合は、室内熱交換器全体で熱交
換する場合の潜熱と顕熱の比の潜熱割合に比べ、大きく
なる。(X/Y)<(X´/Y´)。
【0061】したがって、冷房時のように吹出し空気温
度の低下を生じることなく、十分な除湿能力が得られ
る。ところで、除湿運転の開始と同時にタイムカウント
tが開始され、そのタイムカウントtが一定時間t1
達したとき、図1に破線で示すように、上下風向変更板
11,11の前縁部が水平線より上の位置に回動され
る。これにより、吹出口4から吹出される空気がそのま
ま吸込口2に流れるショートサーキットが形成され、吹
出風が居住域に届かない。
【0062】したがって、居住域に風を到達させること
なく除湿を続けることができ、冷風感を受けない快適除
湿が可能である。ショートサーキットによって一部の空
気が連続して吸い込まれることになるが、空気中の水分
拡散速度は十分に大きいので、居住域の空気は拡散によ
り十分に除湿される。
【0063】このショートサーキットの形成と同時に、
室内ファン9が低速度運転される。この低速度運転によ
り、吹出口4から吹出される空気が遠くに流れることな
く吸込口2へと流れ、ショートサーキットの形成が確実
となる。
【0064】空気中の湿気は、拡散により移動するもの
であって、気流によって移動するものではない。このこ
とから、除湿運転中は室内ファン9を止めても除湿能力
が損なわれることはないが、室内ファン9を止めてしま
うと、吹出口4と上下風向変更板11,11との隙間か
ら冷気が下に下がっていくため、それを防ぐことも含め
て室内ファン9が低速度運転される。
【0065】除湿運転の開始からショートサーキットを
形成するまでの一定時間t1 は、居住域の人が冷風感を
抱くまでにかかるおおよその時間である。除湿運転を弱
冷房として利用する人がいることを考慮し、冷風感が生
じるまでの時間はショートサーキットを形成せずに通常
の吹出しを行なうようにしている。
【0066】また、ショートサーキットの形成に際して
は、上下風向変更板11,11が動かされるのと同時
に、左右風向変更板10が左右中央の位置に設定され
る。吹出口4から吹出される空気は左右方向に拡がろう
とするので、ショートサーキットの形成が損なわれる心
配がある。そこで、左右風向変更板10を吹出風が中央
に集中するように操作し、左右方向への空気の漏れを回
避してショートサーキットの形成を確実にしている。
【0067】圧縮機21の運転周波数Fに着目すると、
冷媒の蒸発が補助室内熱交換器7でのみ終わる制御であ
る点、しかも除湿運転そのものが室内温度のあまり高く
ない時季に選択されることが多い点などから、運転周波
数Fの実際値として冷房運転時などよりもはるかに低い
値が選択されている。したがって、消費電力の低減が図
れ、省エネルギ効果が得られる。
【0068】補助室内熱交換器7の放熱フィンと主室内
熱交換器8の放熱フィンとの間に隙間が確保されて両放
熱フィンが非接触つまり熱的に分離された状態にあるの
で、除湿のための蒸発領域となる補助室内熱交換器7と
過熱領域となる主室内熱交換器8との間に十分な温度差
を確保することができ、よって高い除湿能力を確保でき
る。
【0069】室内ユニット1の構成に関しては、前面に
吸込口2があり、上面にも吸込口3があり、これら吸込
口2,3に主室内熱交換器8の第1熱交換器8aと第2
熱交換器8bとをそれぞれ対向させ、しかも室内ファン
9を囲むように両熱交換器8a,8bを逆V字状に配置
し、さらに第2熱交換器8bと上面の吸込口3との間に
補助室内熱交換器7を配置した構成であるから、室内ユ
ニット1の大形化を避けながら補助室内熱交換器7およ
び主室内熱交換器8に対する良好な通風経路を確保する
ことができ、これにより冷媒と吸込み空気との熱交換効
率が向上し、ひいては省エネルギ効果が得られる。
【0070】電気ヒータ17を作動させると、補助室内
熱交換器7および熱交換器8a,8bを経た空気を加熱
することができる。これにより、吹出風の温度調節が可
能であり、除湿時に室内に冷風が吹出される事態を確実
に防止できる。また、電気ヒータ17の配設位置とし
て、熱交換器8a,8bと室内ファン9との間に存する
スペースを利用しているので、電気ヒータ17の配設だ
けのために特別のスペースを設ける必要がなく、室内ユ
ニット1内の空間が有効利用されるとともに、熱交換器
8a,8bのそれぞれの頂点の直下にあるので、電気ヒ
ータ17にドレン吸込口が滴下することがなく、水除け
部材18と併せて電気ヒータ17の安全性が確保でき
る。。
【0071】なお、上記実施例では、除湿運転の開始か
ら一定時間t1 後にショートサーキットを形成したが、
除湿運転の開始後、室内温度センサ15で検知される室
内温度(吸込空気温度)Taが所定値低下したところで
ショートサーキットを形成するようにしていもよい。ど
ちらも、居住域の人が冷風感を抱き始めるまでショート
サーキットの形成を待つ点で同じである。
【0072】また、上記実施例において、補助室内熱交
換器7および主室内熱交換器8は、除湿運転時の作用に
ついて考慮すると、両者を除湿時の蒸発器として使用
し、補助室内熱交換器7で冷媒の蒸発が完了する蒸発域
として、主室内熱交換器8を過熱域としている。
【0073】しかしながら、これに限ることなく、図6
に示すように、室内熱交換器50を第1の熱交換器51
と第2の熱交換器52とで構成し、これら両熱交換器5
1,52の間をキャピラリチューブ等の膨脹機構53と
二方弁54が介設され膨脹機構53をバイパスするバイ
パス路55とで接続した一般的な蒸発器と再熱器を用い
た除湿方式のものとしてもよい。なお、室内熱交換器5
0以外の冷凍サイクルにおいては図2と同一であるので
詳細な説明は省略する。
【0074】そして、除湿運転時には、電動膨張弁24
を全開とし、バイパス路55の二方弁54を閉として、
冷媒を実線矢印で示すように流すと、吸込空気が第2の
室内熱交換器52から第1の熱交換器51へと流れ、第
2の熱交換器52が蒸発器として作用して吸込空気の除
湿・冷却を行ない、第1の室内熱交換器51が再熱器と
して除湿・冷却された吸込空気を室温付近にまで加熱す
る。
【0075】このような場合においても、除湿運転時に
ショートサーキットを形成すれば、居住域に風を到達さ
せることなく除湿を行なうことができ、冷風感のない快
適除湿が可能となる。
【0076】さらに、図6の膨脹機構53と二方弁54
に代えて電子膨張弁を用いた冷凍サイクルでも同様の効
果を有する。その他、室内熱交換器を1パスもしくは2
パスで形成される、一般的な板状もしくは“く”の字状
の室内熱交換器としても、除湿時にショートサーキット
を形成することによって居住域に風を到達させることな
く除湿を行なうことができ、冷風感のない快適除湿が可
能となる。
【0077】ところで、吹出口4に設ける上下風向変更
板11,11としては、図1に示した偏平形のものに限
らず、図7に示すような湾曲形のものを用いてもよい。
図7の上下風向変更板11,11は、実線の状態が水平
吹出位置、破線の状態がショートサーキット位置であ
り、ショートサーキット位置において図8に示す条件を
満足する。
【0078】すなわち、上下風向変更板11,11は、
ショートサーキットの形成に際して吸込口2に対応する
側の前縁部11aにおいて、上面に沿う上面接線Laが
水平線に対し角度αの仰角をなす形状を有する。この形
状により、上下風向変更板11,11の上面に沿う空気
の流れが図示破線矢印のように吸込口2のある上方に向
かい、ショートサーキットの形成が確実かつスムーズに
なる。
【0079】しかも、上下風向変更板11,11は、シ
ョートサーキットの形成に際して左右風向変更板10に
対応する側の後縁部11bにおいて、下面に沿う下面接
線Lbが水平線に対し角度βの仰角をなす形状を有す
る。この形状により、上下風向変更板11,11の下面
に沿って且つこの下面から剥離せずに空気が流れるよう
になり、下面に結露が生じない。室内への結露水の滴下
を未然に防ぐことができる。
【0080】ここでの湾曲形状は必ずしも上下風向変更
板11,11の両方に採用する必要はなく、どちらか一
方のみの採用でもよい。なお、暖房時のように上下風向
変更板11,11が真下吹出位置に設定される場合に
は、せっかくの湾曲形状が空気の流れに対して邪魔とな
る可能性がある。対策として、図9および図10に示す
ように、上下風向変更板11,11をそれぞれ前縁部1
1aの部材と後縁部11bの部材とに分け、両部材を互
いに回動自在に連結し、その連結部を中心に、かつ吹出
方向の違いに応じて、形状を変える構成がある。
【0081】図9はショートサーキットの形成時であ
り、図8に示したものと同じ一連の湾曲形状が確保され
る。図10は真下吹出位置であり、“く”の字形に屈曲
される。この屈曲により、真下方向への吹出し空気の流
れに対する抵抗が少なくなり、十分な吹出し風量を確保
できる。
【0082】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明の空気調
和機は、除湿時、室内ユニットの吹出口から吹出される
空気がそのまま吸込口に流れるショートサーキットを形
成する構成としたので、居住域に風を到達させることな
く除湿を行なうことができ、冷風感のない快適除湿が可
能である。
【0083】第2の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、除湿運転時、室内熱交換器の一部で冷媒の蒸発
が終了するよう圧縮機および膨脹機構を制御する構成と
したので、さらに、室内温度低下のない除湿を行なうこ
とができる。
【0084】第3の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、除湿運転時、室内熱交換器の蒸発器部分および
再熱器部分のうち蒸発器部分で冷媒の蒸発が終了するよ
う圧縮機および膨脹機構を制御し、再熱器部分で冷却除
湿された空気を室温付近にまで加熱する構成としたの
で、さらに、室内温度低下のない除湿を行なうことがで
きる。
【0085】第4の発明の空気調和機は、第1ないし第
3の発明のいずれかにおいて、ショートサーキットの形
成時に室内ファンを低速度運転する構成としたので、吹
出口から吸込口に空気が流れるショートサーキットの形
成が確実となる。
【0086】第5の発明の空気調和機は、第1ないし第
3の発明において、室内熱交換器を経た空気を必要に応
じてヒータで加熱する構成としたので、さらに、除湿時
に室内に冷風が吹出される事態を未然に防止できる。
【0087】第6の発明の空気調和機は、第5の発明に
おいて、室内ユニット内の第1熱交換器および第2熱交
換器と室内ファンとの間の空間にヒータを収容する構成
としたので、室内ユニット内の空間の有効利用が図れ
る。
【0088】第7の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、運転開始から一定時間後にショートサーキット
を形成する構成としたので、除湿運転を弱冷房として利
用することができる。
【0089】第8の発明の空気調和機は、第1の発明に
おいて、運転開始後、室内温度Taが所定値低下したと
ころでショートサーキットを形成する構成としたので、
除湿運転を弱冷房として利用することができる。
【0090】第9の発明の空気調和機は、第1、第7、
および第8の発明いずれかにおいて、上下風向変更板に
よってショートサーキットを形成し、その形成を助ける
ように、左右風向変更板を吹出風が中央に集中するよう
に操作する構成としたので、吹出口から吸込口に空気が
流れるショートサーキットの形成が確実となる。
【0091】第10の発明の空気調和機は、第1、第
7、および第8の発明いずれかにおいて、風向変更板
を、ショートサーキットの形成に際し前縁部の上面接線
が水平線に対し仰角をなす形状としたので、吹出口から
吸込口に空気が流れるショートサーキットの形成が確実
かつスムーズになる。
【0092】第11の発明の空気調和機は、第1、第
7、第8、および第10の発明いずれかにおいて、風向
変更板を、ショートサーキットの形成に際し後縁部の下
面接線が水平線に対し仰角をなす形状としたので、吹出
口から吸込口に空気が流れるショートサーキットの形成
時の風向変更板の下面への結露を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の室内ユニットの内部構成を断面して
示す図。
【図2】同実施例の冷凍サイクルの構成および制御回路
の構成を示す図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図4】同実施例の冷凍サイクルのモリエル線図。
【図5】同実施例の冷凍サイクルによる空気線図。
【図6】図2の冷凍サイクルの変形例の構成を示す図。
【図7】図1の特に上下風向変更板の変形例の構成を示
す図。
【図8】図7における上下風向変更板の構成を具体的に
示す図。
【図9】図7における上下風向変更板の別の変形例の構
成を具体的に示す図。
【図10】図9の上下風向変更板を真下吹出位置に設定
した状態を示す図。
【符号の説明】
1…室内ユニット、2…吸込口、3…吸込口、4…吹出
口、5…通風路、7…補助室内熱交換器、8…主室内熱
交換器、8a…第1熱交換器、8b…第2熱交換器、9
…室内ファン、10…左右風向変更板、11,11…上
下風向変更板、11a…前縁部、11b…後縁部、1
3,14…熱交換器温度センサ、15…室内温度セン
サ、17…電気ヒータ、21…圧縮機、22…四方弁、
23…室外熱交換器、24…電動膨張弁、31…インバ
ータ回路、40…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富吉 賢一 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 小澤 哲朗 静岡県富士市蓼原336番地 東芝エー・ブ イ・イー株式会社内 (72)発明者 奥田 健志 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外熱交換器、膨脹機構、室内
    熱交換器を順次接続した冷凍サイクルと、 室内空気を前記室内熱交換器に通して循環させる室内フ
    ァンと、 この室内ファンおよび前記室内熱交換器を収容し、かつ
    室内空気の吸込口および室内熱交換器を経た空気の吹出
    口を有する室内ユニットと、 この室内ユニットの吹出口に設けられた風向変更板と、 前記圧縮機の吐出冷媒が室外熱交換器、膨脹機構、室内
    熱交換器を通って圧縮機に戻る冷房サイクルまたは除湿
    サイクルを形成し、冷房運転および除湿運転のいずれか
    を選択的に実行する制御手段と、 除湿運転時、前記風向変更板を操作して前記室内ユニッ
    トの吹出口から吹出される空気が同室内ユニットの吸込
    口に流れるショートサーキットを形成する操作手段と、 を具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機において、 前記制御手段は、除湿運転時、室内熱交換器の一部で冷
    媒の蒸発が終了するよう圧縮機および膨脹機構を制御す
    る、 ことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の空気調和機において、 前記室内熱交換器は、蒸発器と再熱器とに分割され、 前記制御手段は、除湿運転時、前記蒸発器で除湿が終了
    し、再熱器で加熱するよう圧縮機および膨脹機構を制御
    する、 ことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の空気調和機において、 前記操作手段によるショートサーキットの形成時、前記
    室内ファンを低速度運転するファン速度制御手段、 を設けたことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の空気調和機において、 前記室内熱交換器を経た空気を加熱するためのヒータ、 を設けたことを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の空気調和機において、 前記室内ユニットは吸込口を前面および上面に有し、 前記室内熱交換器を第1熱交換器と第2熱交換器とに分
    けてその両熱交換器を前記室内ファンを囲むように逆V
    字状に配置し、かつ第1熱交換器を前記前面の吸込口に
    対向させ、第2熱交換器を前記上面の吸込口に対向さ
    せ、 前記第1熱交換器および第2熱交換器と前記室内ファン
    との間の空間に前記ヒータを設けた、 ことを特徴とする空気調和機。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の空気調和機において、 前記操作手段は、運転開始から一定時間後、風向変更板
    を操作する、 ことを特徴とする空気調和機。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の空気調和機において、 室内温度Taを検知する温度検知手段を設け、 前記操作手段は、運転開始後、前記検知温度Taが所定
    値低下したところで風向変更板を操作する、 ことを特徴とする空気調和機。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項7、および請求項8の
    いずれかに記載の空気調和機において、 前記風向変更板は、上下風向変更板および左右風向変更
    板よりなり、 前記操作手段は、前記上下風向変更板の操作によりショ
    ートサーキットを形成し、同時に前記左右風向変更板を
    吹出風が中央に集中するように操作する、 ことを特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】 請求項1、請求項7、および請求項8
    のいずれかに記載の空気調和機において、 前記風向変更板は、ショートサーキットの形成に際し前
    縁部の上面接線が水平線に対し仰角をなす形状である、 ことを特徴とする空気調和機。
  11. 【請求項11】 請求項1、請求項7、請求項8、およ
    び請求項10のいずれかに記載の空気調和機において、 前記風向変更板は、ショートサーキットの形成に際し後
    縁部の下面接線が水平線に対し仰角をなす形状である、 ことを特徴とする空気調和機。
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