JP2001174024A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2001174024A
JP2001174024A JP35542299A JP35542299A JP2001174024A JP 2001174024 A JP2001174024 A JP 2001174024A JP 35542299 A JP35542299 A JP 35542299A JP 35542299 A JP35542299 A JP 35542299A JP 2001174024 A JP2001174024 A JP 2001174024A
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indoor
peltier
dehumidifying
temperature
air conditioner
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Shigeto Yamaguchi
成人 山口
Masahiro Shin
正廣 新
Hitoshi Mogi
仁 茂木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の空気調和機において除湿運転は、圧縮
機の能力を下げ、かつ送風量を抑えることにより冷房感
が生じるのを抑えて除湿を行うもので、冷風感があり空
調に快適性がない。 【解決手段】 圧縮機1、室内熱交換器3、絞り装置
4、室外熱交換器5をそれぞれ配管で環状に接続した冷
凍サイクル装置とペルチエ除湿装置6と、室内制御部
9、室外制御部12からなる制御装置を備え、制御装置
は室内温度センサ15の信号と除湿運転開始信号によ
り、ペルチェ除湿装置の運転を開始し、室内の温度が所
定温度以上に上昇した場合に冷凍サイクル装置の運転で
室温を調節する。そして、部屋の温度、湿度の状況に応
じ、冷凍サイクル装置による除湿運転とペルチェ除湿装
置6による除湿運転により、冷風感を抑え、暖気味で暖
かい低湿度の快適な除湿空調を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルによ
って室内の空気調和を図るものにあって、圧縮機の能力
および送風量を制御するこにより冷房運転および低能力
の冷房運転である除湿運転とペルチェ素子を応用したペ
ルチェ除湿装置を組合わせた除湿運転が行われる空気調
和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、室外機と室内機を配管で環状に接
続して構成した冷凍サイクルによって室内の空気調和を
図るルームエアコンといわれる空気調和機は、圧縮機の
能力を下げ、かつ送風量を抑えることにより冷房感が生
じるのを抑えて除湿を行うようになっている。すなわ
ち、除湿運転は実質的には圧縮機能力および送風量を抑
えて行われる冷房運転となっている。このような制御の
中で、例えば冷房運転時には、室内温度とその設定温度
の温度差に基づいて冷房能力を制御し、室内温度を設定
温度とするように冷房運転する。そして、冷房運転によ
り室内が設定温度に達し、冷房能力が小さくて済むよう
になると、圧縮機の能力を低くし、さらに送風量を抑え
た冷房運転である、所謂除湿運転を行う。ルームエアコ
ンでは、冷房運転から除湿運転に切換えることにより、
冷房する室内の温度を効率的に且つ快適感を損なうこと
なく設定温度に維持できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本来、
除湿運転を必要とする外気温度が低く、湿度の高い梅雨
の初めの時期では、ルームエアコンの運転率が低くな
り、除湿量も少なくなる。また、さらにはルームエアコ
ンの吹き出し温度も低くなり体感上、冷え過ぎと感じて
しまう大きな課題があった。
【0004】また、冷房運転停止後での、室内機の中の
熱交換器や室内ファンは結露した状態であり、そのまま
放置しておくと、カビやダニが発生する要因となる。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、ペルチェ除湿装置と冷凍サイクル装置を組み合わ
せ、冷え過ぎ感を生じさせること無く、吹き出し温度を
上げ、除湿能力の大幅な向上を実現する快適空調を目指
した空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、室外熱
交換器を配管で環状に接続した冷凍サイクル装置と、前
記室内熱交換器を内装した室内機に設け、空気の除湿を
行うペルチエ除湿装置と、前記冷凍サイクル装置、ペル
チエ除湿装置を制御する制御装置を備えた空気調和機で
ある。
【0007】上記手段によれば、湿度が高く、低外気温
時に発生する空気調和機の運転率の低下に伴う除湿量の
減少や吹き出し温度の低下による冷え過ぎ感や不快感を
解消し、従来の冷凍サイクル装置では実現できなかった
快適な除湿運転が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明に
対応する実施形態1は、圧縮機、室内熱交換器、絞り装
置、室外熱交換器を配管で環状に接続した冷凍サイクル
装置と、前記室内熱交換器を内装した室内機に設け、空
気の除湿を行うペルチエ除湿装置と、前記冷凍サイクル
装置、ペルチエ除湿装置を制御する制御装置を備えた空
気調和機である。
【0009】上記実施形態によれば、ペルチエ除湿装置
は放熱と冷却の各作用により冷凍サイクル装置による空
調空気を暖気味にし、一方で除湿することが可能にな
る。
【0010】また請求項2に記載の発明に対応する実施
形態2は、実施形態1において、室内湿度検出手段を設
け、制御装置は前記室内湿度検出手段による信号によ
り、ペルチェ除湿装置の運転を制御する空気調和機であ
る。
【0011】上記実施形態によれば、制御装置は単独で
ペルチエ除湿装置を運転することにより、負荷に関係な
く電気制御による快適で精度の高い除湿運転が可能にな
る。
【0012】また請求項3の発明に対応する実施形態3
は、実施形態1において、室内温度検出手段を設け、制
御装置は運転モード検出手段を有し、かつ前記室内温度
検出手段による信号と前記運転モード検出手段からの除
湿運転開始信号により、ペルチェ除湿装置による除湿運
転を開始し、除湿運転中に室内の温度が所定温度以上に
上昇した場合に冷凍サイクル装置の運転で室温を調節す
る空気調和機である。
【0013】上記実施形態によれば、制御装置は室内温
度検出手段の検出信号と運転モード検出手段の信号によ
り除湿運転中に、室温がある所定温度以上に上昇した場
合に、本来の冷凍サイクル装置を同時に運転することが
可能になる。
【0014】また請求項4に記載の発明に対応する実施
形態4は、実施形態3において、室内湿度検出手段を設
け、制御装置は前記室内湿度検出手段による湿度が、所
定湿度以上になるとペルチェ除湿装置による除湿運転を
開始し、所定湿度以下になると前記除湿運転を停止する
空気調和機である。
【0015】上記実施形態によれば、制御装置は除湿運
転時に室内湿度検出手段による室内の湿度が所定湿度以
上で、かつ室内の温度が所定温度以上であれば、本来の
冷凍サイクル装置とペルチェ除湿装置の運転を同時にす
る制御で最適な温湿度を保持し、室内の湿度が所定湿度
以上で、室内の温度が所定温度以下であればペルチエ除
湿装置を単独で運転し、室内の湿度が所定湿度以下であ
ればペルチェ除湿装置の運転を停止することになり、温
度、湿度ともに常に快適に維持しながら除湿運転を可能
にする。
【0016】また請求項5に記載の発明に対応する実施
形態5は、実施形態1〜4のいずれか一つの実施形態に
おいて、制御装置は室内ファンの送風量を所定の風量に
制御する風量制御手段と、ペルチェ除湿装置の運転時間
をカウントするタイマ手段とを有し、冷房運転停止信号
が検出されると風量制御手段で室内ファンを所定の風量
に制御するとともに、前記タイマ手段を作動してペルチ
ェ除湿装置の運転時間をカウントし、所定時間を過ぎる
と室内ファンおよびペルチエ除湿装置の運転を停止させ
る空気調和機である。
【0017】上記実施形態によれば、制御装置は冷房運
転の停止信号を検出すると、室内ファン風量を制御する
風量制御手段により風量を少なくした送風運転と同時
に、ペルチェ除湿装置の除湿運転を開始し、この除湿運
転時間をカウントするタイマ手段により所定時間だけ運
転を行って室内ファンおよびペルチェ除湿装置の運転を
停止する。そして、冷房運転停止後の室内機内部の室内
ファンや、室内熱交換器に結露した水分を乾燥させるこ
とになる。
【0018】また請求項6に記載の発明に対応する実施
形態6は、実施形態1〜5のいずれか一つの実施形態に
おいて、ペルチェ除湿装置はその放熱面に温度検出手段
を設け、制御装置は前記温度検出手段による前記放熱面
の温度が所定温度以上に達し時、ペルチェ除湿装置の運
転を停止させる空気調和機である。
【0019】上記実施形態によれば、制御装置はペルチ
ェ除湿装置の放熱面がある所定温度以上になった場合に
運転を停止させ、高熱によるペルチェ素子を結合させて
いるハンダ部が溶解され破壊するのを防止し、除湿装置
を保護する。
【0020】また請求項7に記載の発明に対応する実施
形態は、実施形態1〜6のいずれか一つにおいて、ペル
チェ除湿装置を、室内熱交換器の風下側に配置した空気
調和機である。
【0021】この実施の形態によると、室内機に吸込ま
れた空気が室内熱交換器で一旦冷却され、その後ペルチ
ェ除湿装置の放熱面で再加熱されるために、暖かく低湿
度のさわやかな空気が送り出され、快適な空調状態を提
供することができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の空気調和機の一実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の請求項1〜請
求項3に記載の発明に対応する一実施例を示す空気調和
機の冷凍サイクル装置およびペルチェ除湿装置の構成
図、図2は同空気調和機におけるペルチェ除湿装置の斜
視図、図3は同空気調和機における制御装置のフローチ
ャート、図6は同空気調和機の室内機にペルチェ除湿装
置を設けた概略断面図である。
【0024】図1に示すように、冷凍サイクル装置は圧
縮機1、四方弁2、室内熱交換器3、絞り装置4、室外
熱交換器5を配管で順次、環状に接続して構成してい
る。前記四方弁2は、暖房運転時には、圧縮機1からの
吐出冷媒を室内熱交換器3に導き、冷房運転時および除
湿運転時には圧縮機1からの吐出冷媒を室外熱交換器5
に導くように切り替えられる。従って、室内熱交換器3
は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時お
よび除湿運転時には蒸発器として機能し、一方、室外熱
交換器5は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房
運転時および除湿運転時には凝縮器として機能する。
【0025】横長の室内機24には、室内熱交換器3、
室内の空気を吸引し、かつ前記室内熱交換器で熱交換し
た空気を再び室内へ吹き出す室内ファン7およびそのモ
−タ8、そして、除湿運転時に動作するペルチェ素子を
応用したペルチェ除湿装置6を内装している。また、室
外機25には、室外熱交換器5、前記室外熱交換器5へ
送風する室外ファン10およびそのモ−タ11、四方弁
2、絞り装置4を内装している。前記ペルチェ除湿装置
6は、図2に示すようにペルチェ素子を間にして放熱フ
ィンである放熱面6aおよび冷却フィンである冷却面6
bを有し、通電による放熱面6aの放熱作用により室内
熱交換器3で熱交換した空気を暖め、一方、冷却面6b
の冷却作用で室内空気の除湿を行うようにする。すなわ
ち、ペルチェ除湿装置6は、図6に示すように室内熱交
換器3より下流の空気流通路18に放熱面6aを、前記
空気流通路18の下壁で空気流通路18と仕切った通路
19に冷却面6bをそれぞれ臨ませて取り付け、放熱面
6aで室内熱交換器3により熱交換した空気を暖め、冷
却面6bで室内機24における一方の側壁の入口20よ
り通路19に自然対流または強制的に流入してきた室内
空気を冷却して除湿し、室内機24の他方の側壁の出口
21より流出させている。22と23は室内機24の吸
込み口と吹出し口である。
【0026】9は室内制御部で、室内ファン7のモ−タ
8を回転数可変に制御する。12はマイクロコンピュー
タ(以下マイコンという)等で構成した室外制御部で、
モータ11を制御して室外ファン10を指定回転数で駆
動する。13はインバ−タ装置で、室外制御部12によ
り指定周波数で駆動されて圧縮機1を能力可変に制御す
る。
【0027】17は前記室内制御部9に、図示しないリ
モコンスイッチからの操作信号を受信する受信回路とと
もに内蔵されたマイコンで、リモコンスイッチからの操
作信号が入力されると、その信号である運転条件が冷
房、暖房、除湿運転であるかを判断する運転モード検出
手段の機能を備え、かつ判断した運転条件で冷凍サイク
ル装置およびペルチエ除湿装置6を制御する。さらに、
マイコン17には、室内温度を検出する室内温度検出手
段である室内温度センサ15と室内湿度を検出する室内
湿度検出手段である室内湿度センサ16、そして、ペル
チェ除湿装置6の放熱面6aの温度を検出する温度検出
手段である温度センサ14がそれぞれ接続されている。
【0028】なお、冷凍サイクル装置およびペルチェ除
湿装置6の運転制御を行う室内制御部9と室外制御部1
2を以って全体の制御装置とする。また、図1中、実線
で示す矢印は暖房運転時の冷媒の流れ方向を示し、破線
で示す矢印は、冷房運転時の冷媒の流れ方向を示す。線
Pは室内機24側と室外機25側の仕切り線である。
【0029】上記実施例において、リモコンスイッチか
らの指示が室内制御部9のマイコン17である運転モ−
ド検出手段で除湿運転モードが検出された場合に、ペル
チェ除湿装置6が運転される。すなわち、室内制御部9
に制御され通電したペルチェ除湿装置6は放熱面6aで
放熱し、冷却面6bが吸熱し、入口21、出口22を介
して通路19を流通する室内空気を冷却して除湿を行
う。そして、前記ペルチェ除湿装置6の単独運転だけで
は無く、室内温度センサ15により検出される室内の温
度がリモコンスイッチの設定値より高くなった場合は、
圧縮機1を駆動させ冷凍サイクル装置による冷房運転を
行うとともに、室内熱交換器3で冷却された空気を、前
記放熱面6aの放熱により暖めることにより暖気味にし
て部屋の温度を快適にする。
【0030】上述した制御の具体的な一例を図3に示す
フロ−チャ−トに基ずいて説明すると、まずステップ2
01において、リモコンスイッチからの指示が運転モ−
ド検出手段である室内制御部9のマイコン17に入力さ
れ、ステップ202で暖房モードか、冷房・除湿モード
かを判断し、暖房モードであればステップ203に進
み、ステップ203では室内の温度を検出する室内温度
センサ15により室内の温度を読み取り、室内制御部9
のマイコン17で演算処理され室内ファンモータ8の回
転数を制御して室内ファン7を回転させ、ステップ20
4では室外制御部12で圧縮機1の運転周波数fを決定
し、ステップ205に進み、ここでは、室内温度とリモ
コンスイッチでの設定温度との温度差をマイコン17で
演算し、その差2℃未満(暖房ではリモコンスイッチの
設定温度より室内温度が2℃未満高い)であればステッ
プ207に進み、ステップ204で設定された運転周波
数で圧縮機1を運転してステップ203へ戻り、温度差
が2℃(暖房ではリモコンスイッチの設定温度より室内
温度が2℃低い)以下であればステップ206で圧縮機
1の運転を停止し、ステップ203へ戻る。
【0031】また、ステップ202において、冷房・除
湿モードであれば、ステップ208に進み室内温度セン
サ15により部屋の温度を検出し、ステップ209で
は、室内温度とリモコンスイッチの設定温度との温度差
をマイコン17で演算し、ステップ210へ進み、マイ
コン17でペルチェ除湿装置6の冷却能力と放熱能力
(電圧と電流の組合せにより調整可能)の出力値と圧縮
機1の周波数を演算し、ステップ211でペルチェ除湿
運転と圧縮機1を設定周波数で運転し、室内温度とリモ
コンスイッチの設定温度との温度差が2℃(冷房ではリ
モコンスイッチの設定温度より室内温度が2℃高い)以
上であればステップ212で第1の運転を選択して圧縮
機1とペルチェ除湿装置6の運転を行い、ステップ20
8へ戻る。また、室内温度とリモコンスイッチの設定温
度との温度差が2℃(冷房ではリモコンスイッチの設定
温度より室内温度が2℃低い)以下であればステップ2
13で第2の運転を選択して圧縮機1の運転を停止し、
ペルチェ除湿装置6のみの単独運転を行いステップ20
8へ戻る。
【0032】以上のように、除湿運転中に室内の負荷が
大きくなり部屋の温度が高くなった場合に、冷凍サイク
ル装置とペルチェ除湿装置6を同時に運転することによ
り、さらに室温を最適な温度に維持しながら除湿運転を
実現でき、より一層暖かく、低湿度の快適な空調状態を
提供することができる。
【0033】このように、湿度が高く、低外気温時に発
生する空気調和機の運転率の低下に伴う除湿量の減少や
吹き出し温度の低下による冷え過ぎ感や不快感を解消
し、従来の冷凍サイクル装置では実現できなかった暖気
味で暖かい快適な除湿ができる。
【0034】但し、上記制御は夏場の時期を想定した制
御であり冷房運転とペルチェ除湿運転を組み合わせてい
るが、寒冷地における冬場に暖房運転とペルチェ除湿運
転を組み合わせて暖房運転をしながらペルチェ除湿運転
を行うことも可能である。
【0035】(実施例2)図4は請求項4に記載の発明
に対応する一実施例を示す空気調和機における制御装置
のフローチャートである。この実施例2の発明は、上記
実施例1の発明における図1の室内制御部9および室外
制御部12から成る制御装置の制御流れが異なり、それ
以外の構成は同じなので、図1を利用し図4に従い異な
る処を中心に説明する。
【0036】上記実施例において、リモコンスイッチか
らの指示が運転モ−ド検出手段である室内制御部9のマ
イコン17により除湿運転モードが検出された場合に、
室内温度センサ15より検出される室内の温度と、さら
には、室内湿度センサ16により室内の湿度を検出し、
快適とされる湿度(相対湿度約60%以下)になるよう
に、ペルチェ除湿装置6の運転と圧縮機1の駆動による
冷房運転を行うことにより、部屋の温湿度を快適にす
る。
【0037】上述した制御の具体的な一例を図4に示す
フローチャートに基ずいて説明すると、まずステップ3
01において、リモコンスイッチからの指示が運転モ−
ド検出手段である室内制御部9のマイコン17に入力さ
れ、ステップ302で暖房モードか、冷房・除湿モード
かを判断し、暖房モードであればステップ303に進
み、ステップ303では室内温度センサ15により室内
の温度を読み取り、室内制御部9のマイコン17で演算
処理され室内ファンモータ8の回転数を制御して室内フ
ァン7を回転させ、ステップ304では室外制御部12
で圧縮機の運転周波数fを決定し、ステップ305に進
み、ここでは、室内温度とリモコンスイッチの設定温度
との温度差をマイコン17で演算し、その差2℃未満
(リモコンスイッチの設定温度より室内温度が2℃未満
低い)であればステップ304で設定された運転周波数
で圧縮機1をステップ307で運転してステップ303
へ戻り、前記温度差が2℃(リモコンスイッチの設定温
度より室内温度が2℃高い)以上であればステップ30
6で圧縮機1の運転を停止し、ステップ303へ戻る。
【0038】また、ステップ302において、除湿モー
ド、冷房モードであれば、ステップ308に進み室内温
度センサ15と室内湿度センサ16により、部屋の温度
と湿度を検出し、ステップ309では、室内温度とリモ
コンスイッチの設定温度との温度差および室内湿度をマ
イコン17で演算し、ステップ310でマイコン17で
ペルチェ除湿装置6の冷却能力と放熱能力(電圧と電流
の組合せにより調整可能)の出力値と圧縮機1の周波数
を演算し、ステップ311でペルチェ除湿運転と圧縮機
運転の組合せである第1の運転〜第4の運転のいずれか
を選択し、例えば室内湿度が60%以下で、部屋の温度
が設定温度より2℃以上の場合はステップ312へ進み
第1の運転である圧縮機1をONし、ペルチェ除湿装置
6をOFFし、室内湿度が60%以下で、部屋の温度が
設定より2℃以下の場合はステップ315へ進み第4の
運転である圧縮機1をOFFし、ペルチェ除湿装置6を
OFFしステップ308へ戻る。
【0039】このように、室内湿度センサ16を設ける
ことにより、部屋の温度と湿度を精度良く検出して温度
と湿度の状況に応じ運転することにより、無駄のない高
効率運転を行い、快適性を維持しながら除湿運転を実現
でき、さわやかで快適な空調状態を提供することができ
る。
【0040】但し、上記制御は夏場の時期を想定した制
御であり冷房運転とペルチェ除湿運転を組み合わせてい
るが、寒冷地における冬場に暖房運転とペルチェ除湿運
転を組み合わせて暖房運転をしながらペルチェ除湿運転
を行うことも可能である。
【0041】(実施例3)図5は請求項5に記載の発明
に対応する一実施例を示す空気調和機における制御装置
のフローチャートである。この実施例3の発明は、上記
実施例1の発明における図1の室内制御部9および室外
制御部12から成る制御装置の制御流れに、さらにペル
チェ除湿装置を保護する制御流れを加えた処が異なり、
それ以外は同じなので、図1を利用し図5に従い異なる
処を中心に説明する。
【0042】上記実施例において、室内制御部9で、リ
モコンスイッチや強制運転停止等により、冷房運転が停
止された場合のみ、室内機24の室内ファン7とペルチ
ェ除湿装置6を同時に一定時間運転する。すなわち、上
述した制御の一例を図5に示すフローチャートに基づき
説明すると、ステップ402において室内制御部9のマ
イコン17が、冷房運転停止を判断すると、ステップ4
03に進み、マイコン17内のタイマ手段が作動し、ス
テップ404でタイマカウントを始め、ペルチェ除湿装
置6がONされると同時に、室内制御部9のマイコン1
7内の風量制御手段で室内ファン7が室内ファンモータ
8により所定の回転数(例えば500rpm)で駆動さ
れる。ステップ406においては、マイコン17により
タイマカウントの演算処理が行われ、タイマ手段による
時間Tが3分以上であれば、ステップ407に進み、ペ
ルチェ除湿装置6をOFFし、室内ファン7をOFFし
てタイマ手段をリセットする制御を行い、前記タイマ手
段による時間Tが3分以下であれば、ステップ404に
戻り、3分以上になるまで再カウントする。
【0043】このように、室内制御部9により冷房運転
停止後に、ペルチェ除湿装置6と室内ファン7を所定時
間運転することにより、室内機24に結露した水分をペ
ルチェ除湿装置6の放熱面6aの放熱作用により蒸発さ
せ、室内ファン7にて放出し室内機内部に発生するカビ
やダニ、臭いを抑え、室内機内部を常に衛生的に保持す
ることができる。
【0044】(実施例4)図6および図2は請求項6お
よび請求項7に記載の発明に対応する一実施例を示す空
気調和機の室内機の概略断面図である。この実施例4の
発明は、上記実施例1の発明における図1および図2の
ペルチェ除湿装置を室内機に設けたもので、実施例1の
説明において詳細に説明をしているが、再度図1および
図2を利用し図6に従い説明する。
【0045】ペルチェ除湿装置6は図2に示すように、
放熱フィン6aに直接、温度センサ14を取り付け、室
内制御部9は温度センサ14から異常な温度信号を受け
るとペルチェ除湿装置6を制御して運転を停止させる。
また、ペルチェ除湿装置6は、図6に示すように室内機
24内部の室内熱交換器3の風回路の下流である空気流
通路18に放熱面6aを臨ませ、冷却面6bを外側の通
路19に臨ませて取り付けたものである。
【0046】上記実施例において、ペルチェ除湿装置6
が運転中、温度センサ14が放熱フィンである放熱面6
aの温度を検出している。そして、この除湿運転中や過
渡、誤動作時に、温度が所定温度(例えば150℃)以
上になった場合に、この信号を受け室内制御部9で過昇
温異常を検出して除湿運転を停止し、ペルチェ素子がシ
ョートして破損するのを保護することができる。
【0047】また、ペルチェ除湿装置6は、室内熱交換
器3の風回路の下流に放熱面6aを内側に、冷却面6b
を外側にして取り付けているので、一度、室内熱交換器
3で冷却除湿した吸込み空気を、ペルチェ除湿装置6の
放熱面6aで再加熱することができ、暖かく、湿度の低
い快適な空気を室内に送ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
空気調和機の請求項1に記載の発明は、圧縮機、室内熱
交換器、絞り装置、室外熱交換器を配管で環状に接続し
た冷凍サイクル装置と、前記室内熱交換器を内装した室
内機に設け、空気の除湿を行うペルチエ除湿装置と、前
記冷凍サイクル装置、ペルチエ除湿装置を制御する制御
装置を備えたもので、従来の冷凍サイクル装置では実現
できなかった暖気味で暖かい快適な除湿ができる。
【0049】また請求項2に記載の発明は、請求項1の
記載において、室内湿度検出手段を設け、制御装置は前
記室内湿度検出手段の信号により、ペルチェ除湿装置の
運転を制御するもので、快適で精度の高い除湿運転がで
き、暖かく、低湿度の快適な空気を作り出すことができ
る。
【0050】また請求項3に記載の発明は、請求項1の
記載において、室内温度検出手段を設け、制御装置は運
転モード検出手段を有し、かつ前記室内温度検出手段に
よる信号と前記運転モード検出手段からの除湿運転開始
信号により、ペルチェ除湿装置による除湿運転を開始
し、除湿運転中に室内の温度が所定温度以上に上昇した
場合に冷凍サイクル装置の運転で室温を調節するもの
で、室温を最適な温度に維持しながら除湿運転を実現で
き、より一層暖かく、低湿度の快適な空調状態を提供す
ることができる。
【0051】また請求項4に記載の発明は、請求項3の
記載において、室内湿度検出手段を設け、制御装置は前
記室内湿度検出手段による湿度が、所定湿度以上になる
とペルチェ除湿装置による除湿運転を開始し、所定湿度
以下になると前記除湿運転を停止するもので、室内の温
度と湿度の状況に応じ精度良く無駄のない高効率運転を
行い、快適性を維持しながら除湿運転を実現でき、さわ
やかで快適な空調状態を提供することができる。
【0052】また請求項5に記載の発明は、請求項1〜
請求項4のいずれか1項の記載において、制御装置は室
内ファンの送風量を所定の風量に制御する風量制御手段
と、ペルチェ除湿装置の運転時間をカウントするタイマ
手段とを有し、冷房運転停止信号が検出されると風量制
御手段で室内ファンを所定の風量に制御するとともに、
前記タイマ手段を作動してペルチェ除湿装置の運転時間
をカウントし、所定時間を過ぎると室内ファンおよびペ
ルチエ除湿装置の運転を停止させるもので、室内機内部
に発生するカビやダニ、臭いを抑え、室内機内部を常に
衛生的に保持することができる。
【0053】また請求項6に記載の発明は、請求項1〜
請求項5のいずれか1項の記載において、ペルチェ除湿
装置はその放熱面に温度検出手段を設け、制御装置は前
記温度検出手段による前記放熱面の温度が所定温度以上
に達した時、ペルチェ除湿装置の運転を停止させるもの
で、高熱によるペルチェ素子の破壊を防止し、常に信頼
性の高い除湿装置を提供することができる。
【0054】また請求項7に記載の発明は、請求項1〜
請求項6のいずれか1項の記載において、ペルチェ除湿
装置は室内熱交換器の風下側に配置してなるもので、冷
凍サイクル装置で除湿した空気を、放熱面で再加熱する
ことができ、低外気温で湿度の高い日でも、暖かい、か
らっとした送風運転が可能となり、快適な空調状態を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における空気調和機の冷凍サ
イク装置およびペルチェ除湿装置を示す構成図
【図2】図2は同空気調和機のペルチェ除湿装置を示す
斜視図
【図3】同空気調和機の制御装置のフローチャート
【図4】本発明の実施例2における空気調和機の制御装
置のフローチャート
【図5】本発明の実施例3における空気調和機の制御装
置のフローチャート
【図6】本発明の実施例4における空気調和機の室内機
の概略断面図
【符号の説明】 1 圧縮機 3 室内熱交換器 4 絞り装置 5 室外熱交換器 6 ペルチェ除湿装置 6a 放熱面 6b 冷却面 7 室内ファン 9 室内制御部(制御装置) 12 室外制御部(制御装置) 14 温度センサ(温度検出手段) 15 室内温度センサ(室内温度検出手段) 16 室内湿度センサ(室内湿度検出手段) 17 マイコン(運転モード検出手段、タイマ手段、風
量制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L050 BC10 3L060 AA06 AA07 CC02 CC07 CC08 CC09 DD01 DD02 EE02 EE05 EE25 3L061 BA01 BA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、室外
    熱交換器を配管で環状に接続した冷凍サイクル装置と、
    前記室内熱交換器を内装した室内機に設け、空気の除湿
    を行うペルチエ除湿装置と、前記冷凍サイクル装置、ペ
    ルチエ除湿装置を制御する制御装置を備えた空気調和
    機。
  2. 【請求項2】 室内湿度検出手段を設け、制御装置は前
    記室内湿度検出手段による信号により、ペルチェ除湿装
    置の運転を制御する請求項1に記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 室内温度検出手段を設け、制御装置は運
    転モード検出手段を有し、かつ前記室内温度検出手段に
    よる信号と前記運転モード検出手段からの除湿運転開始
    信号により、ペルチェ除湿装置による除湿運転を開始
    し、除湿運転中に室内の温度が所定温度以上に上昇した
    場合に冷凍サイクル装置の運転で室温を調節する請求項
    1に記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 室内湿度検出手段を設け、制御装置は前
    記室内湿度検出手段による湿度が、所定湿度以上になる
    とペルチェ除湿装置による除湿運転を開始し、所定湿度
    以下になると前記除湿運転を停止する請求項3に記載の
    空気調和機。
  5. 【請求項5】 制御装置は室内ファンの送風量を所定の
    風量に制御する風量制御手段と、ペルチェ除湿装置の運
    転時間をカウントするタイマ手段とを有し、冷房運転停
    止信号が検出されると、風量制御手段で室内ファンを所
    定の風量に制御するとともに、前記タイマ手段を作動し
    てペルチェ除湿装置の運転時間をカウントし、所定時間
    を過ぎると室内ファンおよびペルチエ除湿装置の運転を
    停止させる請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の
    空気調和機。
  6. 【請求項6】 ペルチェ除湿装置はその放熱面に温度検
    出手段を設け、制御装置は前記温度検出手段による前記
    放熱面の温度が所定温度以上に達した時、ペルチェ除湿
    装置の運転を停止させる請求項1〜請求項5のいずれか
    1項に記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】 ペルチェ除湿装置は、室内熱交換器の風
    下側に配置してなる請求項1〜請求項6のいずれか1項
    に記載の空気調和機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010065976A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Panasonic Corp 空気調和機
US7874165B2 (en) 2001-08-10 2011-01-25 Aloys Wobben Wind power installation
CN105546755A (zh) * 2016-01-07 2016-05-04 广东美的制冷设备有限公司 空调器送风控制方法及装置
CN106642850B (zh) * 2016-12-27 2019-04-16 Tcl空调器(中山)有限公司 除霜装置、空调器以及除霜装置的控制方法

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