JPH0972295A - 流体ポンプ - Google Patents

流体ポンプ

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JPH0972295A
JPH0972295A JP8042849A JP4284996A JPH0972295A JP H0972295 A JPH0972295 A JP H0972295A JP 8042849 A JP8042849 A JP 8042849A JP 4284996 A JP4284996 A JP 4284996A JP H0972295 A JPH0972295 A JP H0972295A
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JP
Japan
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cam
shaft
pump shaft
drive
driven
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JP8042849A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ozawa
澤 保 夫 小
Itsuro Hashiguchi
口 逸 朗 橋
Mitsutoshi Hagiwara
原 光 敏 萩
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0972295A publication Critical patent/JPH0972295A/ja
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    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/04Shafts or bearings, or assemblies thereof
    • F04D29/043Shafts
    • F04D29/044Arrangements for joining or assembling shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04D13/02Units comprising pumps and their driving means
    • F04D13/021Units comprising pumps and their driving means containing a coupling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04D13/02Units comprising pumps and their driving means
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    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
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    • F04D29/10Shaft sealings
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/50Sealings between relatively-movable members, by means of a sealing without relatively-moving surfaces, e.g. fluid-tight sealings for transmitting motion through a wall
    • F16J15/52Sealings between relatively-movable members, by means of a sealing without relatively-moving surfaces, e.g. fluid-tight sealings for transmitting motion through a wall by means of sealing bellows or diaphragms
    • F16J15/525Sealings between relatively-movable members, by means of a sealing without relatively-moving surfaces, e.g. fluid-tight sealings for transmitting motion through a wall by means of sealing bellows or diaphragms fixed to a part of a transmission performing a wobbling or a circular translatory movement

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気と流体間を完全にシールできると共に、
駆動力の変動に追従できる流体ポンプを提供する。 【解決手段】 ボデー12、13内に回転可能に支持さ
れ、その一端に流体を送出するインペラ16が固定され
たポンプ軸15と、ボデー内に配設され、ポンプ軸を回
転させる従動部材19と、外部動力に回転駆動される駆
動部材14と、該駆動部材と従動部材との間に配設さ
れ、従動部材側を液密的にシールすると共に駆動部材か
らの動力を伝達する弾性部材20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水やLLC(Long Lif
e Coolant )等の不凍液等の流体を外部動力を受けて送
出する流体ポンプに関し、例えば、水冷式エンジンの冷
却水をエンジンからのベルト駆動や電動機駆動によって
循環させるウオータポンプとして利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の流体ポンプは、エンジン
からベルトを介して或いは、電動機により回転駆動さ
れ、流体中に置かれたインペラを回転させる軸を備えて
いる。この軸は、一端に外部駆動力を受けるため大気中
に露出し、他端がインペラを回転させるため流体中に延
びている。そこで、この間の流体漏れを防ぐため、高い
シール力を機械的に持たせたメカニカルシール等の軸封
装置を使って軸の両端間をシールしている。しかし、メ
カニカルシールは流体をその摺動面の潤滑用として用い
ているため、完全なシールはできず、また流体中に混入
した異物がメカニカルシールに悪影響を及ぼすことがあ
り、長時間安定したシール効果が得られない恐れがあ
る。
【0003】そこで、実開平3ー8696号公報や特開
昭63ー189690号公報に開示されるように、大気
と流体間を完全に遮断し、磁力による結合を介して、イ
ンペラへ外部駆動源からのトルクを伝達する流体ポンプ
が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の流体ポンプにおいては、磁力を用いているため、急激
なトルクの変動には追従できなかったり、磁石を多用す
るため、高価且つ大型になる。
【0005】そこで、本発明は、大気と流体間を完全に
シールし且つ、外部駆動源からのトルク変動に追従でき
る流体ポンプを提供することを、その課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた請求項1の発明の技術的手段は、当該流体ポン
プを、ボデー内に回転可能に支持され、その一端に流体
を送出するインペラが固定されたポンプ軸と、前記ボデ
ー内に配設され、前記ポンプ軸を回転させる従動部材
と、外部動力に回転駆動される駆動部材と、該駆動部材
と前記従動部材との間に配設され、前記従動部材側を液
密的にシールすると共に前記駆動部材からの動力を伝達
する弾性部材とを備える構成とすることである。
【0007】これによれば、駆動部材が外部動力により
回転すると、その回転力が弾性部材を介して従動部材に
伝達され、従動部材はポンプ軸を回転させる。これによ
り、流体が送出され、ポンプ作用が得られる。従動部材
と駆動部材との間には弾性部材が設けられ、従動部材側
を液密的に完全にシールするので、流体が駆動部材側へ
漏れることはない。
【0008】請求項2の発明の技術的手段は、請求項1
において、前記従動部材を前記ポンプ軸に偏心して固定
された従動カムで構成すると共に、前記駆動部材を外部
動力により回転し、その内周側に前記従動カムの外周に
対応する偏心溝を備えたプーリで構成し、前記弾性部材
を前記従動カムと前記プーリの偏心溝との間に設けて前
記従動カム側を前記ボデー内に液密的にシールしたこと
である。
【0009】これによれば、外部動力により駆動部材が
回転すると、偏心溝が公転する。このため、従動カムが
偏心溝の運動に対応して公転する。従動カムは、ポンプ
軸に対して偏心した位置に配されているので、従動カム
が公転を行うとポンプ軸は回転し、流体をインペラによ
り送出する。弾性部材は、従動カムと駆動部材の偏心溝
の間ですべりながら、従動カム側をボデー内を液密的に
シールする。よって、流体が駆動部側に漏れることはな
い。
【0010】請求項3の発明の技術的手段は、請求項2
において、前記従動カムを半円状のカムとしたことであ
る。
【0011】これによれば、従動カムの内側に流体が入
り込み得る。これにより、従動部材とポンプ軸間の摺動
部が適切に冷却及び潤滑される。
【0012】請求項4の発明の技術的手段は、請求項2
において、前記従動カムの内部に流体通路を備えている
ことである。
【0013】これによれば、流体通路を介して従動カム
の内側に流体が入り込み得る。これにより、従動部材と
ポンプ軸間の摺動部が適切に冷却及び潤滑される。
【0014】請求項5の発明の技術的手段は、請求項4
において、前記流体通路を前記ポンプ軸の軸方向におい
て傾斜して設けたことである。
【0015】これによれば、従動カムの回転によって、
流体通路内部の流体が軸方向に流され、冷却効果が高ま
る。
【0016】請求項6の発明の技術的手段は、請求項1
において、前記インペラが固定されると共に前記ボデー
に軸受を介して回転可能に支承される円筒状の小径部と
該小径部の軸心に対して偏心した軸心を有する円筒カム
を前記ポンプ軸に設け、前記従動部材を、前記円筒カム
の外周に対応する偏心溝と該偏心溝と同軸の偏心軸とを
備えたキャップで構成すると共に、前記小径部と前記円
筒カムの内空を連通させ、前記駆動部材を前記ボデーに
前記小径部の軸心と同軸まわりに回転可能に前記ボデー
に支承すると共に、前記キャップの偏心軸を回転可能に
支承する前記小径部の軸心に対して偏心した偏心溝を設
け、前記弾性部材を前記キャップと前記ボデーとの間に
設け、前記ポンプ軸側を液密的にシールすることであ
る。
【0017】これによれば、外部動力により駆動部材が
回転すると、駆動部材の偏心溝が公転する。このため、
キャップの偏心軸が偏心溝の運動に対応して公転する。
弾性部材がキャップとボデーとの間に設けられているた
め、キャップは自転はせず、公転のみを行う。円筒カム
部はキャップの偏心溝内に回転可能に嵌合されているた
め、キャップの公転に応じて移動する。ポンプ軸の小径
部は軸受によりボデーに支持されているので、円筒カム
部は公転しながら自転し、これにより小径部が自転す
る。よって、小径部を中心にポンプ軸は回転し、インペ
ラにより流体を送出する。弾性部材によりポンプ軸側は
液密的に完全にシールされるので、流体が漏れることは
ない。
【0018】請求項7の発明の技術的手段は、請求項6
において、前記ボデーに、前記インペラが配設される側
と前記円筒カムが配設される側に分離するように半径方
向内方に延びるつば部を設けて、該つば部に前記ポンプ
軸の小径部を前記軸受を介して回転可能に支持すると共
に、前記つば部に前記インペラが配設される側と前記円
筒カムが配設される側との間を連通する孔を設けること
である。
【0019】これによれば、弾性部材とつば部間に形成
される空間を介して各摺動部を流体が循環するため、適
切に冷却及び潤滑を行うことが可能となる。
【0020】請求項8の発明の技術的手段は、請求項7
において、前記円筒カムを前記キャップとの摺動面が半
減するような半円筒形状を呈していることである。
【0021】これによれば、キャップと円筒カム部の間
の冷却及び潤滑効果を高めることができる。 請求項9
の発明の技術的手段は、請求項7において、前記キャッ
プが公転運動する際に前記キャップの一点が描く軌跡に
合わせた大きさの前記ポンプ軸の軸方向に延びる円筒状
の溝を前記キャップの端部に設け、前記ボデーに前記溝
内まで延び前記溝に案内される棒状部を設けたことであ
る。
【0022】これによれば、棒状部と円筒状の溝との係
合により、キャップの自転が確実に規制されるので、弾
性部材にはねじれが作用せず、弾性部材の耐久性が向上
される。
【0023】請求項10の発明の技術的手段は、請求項
1において、前記従動部材を前記ポンプ軸に固定された
複数の位相の異なる偏心円筒状の従動カムとし、前記駆
動部材を前記従動カムに対応して設けられ外部動力によ
り回転する偏心円柱状の駆動カムとし、前記弾性部材を
前記駆動カムと前記従動カムとの夫々の間に設け、前記
従動カム側を前記ボデー内に液密的にシールすることで
ある。
【0024】これによれば、外部動力により駆動カムが
回転すると、弾性部材を介して従動カムが駆動カムの回
転にあわせて回転する。よって、ポンプ軸が回転し、イ
ンペラにより流体が送出される。駆動カム及び従動カム
は弾性部材の表面を摺動しながら回転する。また、弾性
部材は従動カム側をボデー内に液密的にシールするの
で、流体が駆動部側に漏れることはない。
【0025】請求項11の発明の技術的手段は、請求項
1において、前記従動部材を前記ポンプ軸に固定された
偏心円柱状の従動カムとし、前記駆動部材を外部動力に
より回転する偏心円柱状の駆動カムとし、前記従動カム
をボデーに対して前記駆動カムのある方向に付勢する付
勢手段を設け、前記弾性部材を前記駆動カムと前記従動
カムとの間に設け、前記従動カム側を前記ボデー内に液
密的にシールすることである。
【0026】これによれば、付勢手段が、従動カムをボ
デーに対して駆動カムのある方向に付勢するので、従動
カムが駆動カムの動きにあわせてスムーズに回転する。
【0027】請求項12の発明の技術的手段は、請求項
10において、前記弾性部材と前記従動カム及び駆動カ
ムとの当接面に耐摩耗性に優れた部材を備えることであ
る。
【0028】これによれば、従動カム及び駆動カムが耐
摩耗性の優れた部材により円滑に回転し、弾性部材にか
かる駆動カムの回転方向の力及び従動カムの回転方向の
力を小さくすることができる。
【0029】請求項13の発明の技術的手段は、請求項
12において、前記部材を前記弾性部材と一体成形する
ことである。これによれば、流体ポンプの組付性を向上
できる。
【0030】請求項14の発明の技術的手段は、請求項
1において、前記従動部材を前記ポンプ軸に固定された
クランクと、該クランクに保持されたコンロッドとから
構成し、前記駆動部材を外部動力により回転する偏心円
柱状の駆動カムとし、前記弾性部材を前記駆動カムと前
記コンロッドとの間に設け、前記コンロッド側をボデー
内に液密的にシールすることである。
【0031】これによれば、外部動力により駆動カムが
回転すると、コンロッドが弾性部材を介して押され、ク
ランクを回転させる。よって、ポンプ軸が回転しインペ
ラにより流体が送出される。駆動カムは弾性部材の表面
を摺接しながら回転する。また、弾性部材は従動カム側
をボデー内に液密的にシールするので、流体が駆動部材
側へ漏れることはない。
【0032】請求項15の発明の技術的手段は、請求項
14において、前記弾性部材に前記コンロッド及び前記
駆動カムとの当接面に耐摩耗性の優れた部材を備えるこ
とである。これによれば、駆動カム及びコンロッドがな
めらかに回転し、弾性部材にかかる駆動カムの回転方向
の力を小さくすることができる。
【0033】請求項16の発明の技術的手段は、請求項
15において、前記部材を前記弾性部材と一体成形する
ことである。これによれば、流体ポンプの組付性を向上
できる。
【0034】請求項17の発明の技術的手段は、請求項
14において、前記クランク、前記コンロッド及び前記
駆動カムを夫々複数個設け、夫々の位相をずらして配置
したことである。これによれば、ポンプ軸がスムーズに
回転する。
【0035】請求項18の発明の技術的手段は、請求項
1において、前記従動部材を前記ポンプ軸の一端に形成
された傾斜面により構成し、前記駆動部材として外部動
力により回転し、その一端に傾斜面が形成された駆動軸
を設け、前記弾性部材を前記駆動軸の傾斜面と前記ポン
プ軸の傾斜面との間に設け、前記ポンプ軸側をボデー内
に液密的にシールすることである。
【0036】これによれば、外部動力により駆動軸が回
転すると、駆動軸の傾斜面にあわせてポンプ軸の傾斜面
が連れまわりし、ポンプ軸が回転する。両傾斜面の間で
弾性部材が摺動する。弾性部材は、ポンプ軸側をボデー
内に液密的にシールするので、流体が駆動部側に漏れる
ことはない。
【0037】請求項19の発明の技術的手段は、請求項
1において、前記駆動部材を、外部動力により前記ポン
プ軸と同軸で回転するとともに、前記ポンプ軸に対して
偏心した偏心溝を備える駆動軸とし、前記従動部材を、
前記ポンプ軸の一端の外周面と、その外周面が前記駆動
軸の偏心溝に回転可能に嵌合され、その内周面が前記ポ
ンプ軸の外周面と接するように配置された円筒キャップ
とから構成し、前記弾性部材を前記円筒キャップと前記
ボデーとの間に設け、前記ポンプ軸側をボデー内に液密
的にシールすることである。
【0038】これによれば、外部動力により駆動軸が回
転すると偏心溝が公転する。このため円筒キャップが偏
心溝の運動に応じて公転する。弾性部材が円筒キャップ
とボデーとの間に設けられているので、円筒キャップは
自転はせず、公転のみ行う。ポンプ軸の外周面は円筒キ
ャップの内側から摩擦力を受けその場で円筒キャップに
対して相対的に回転する。よって、ポンプ軸が回転し
て、インペラにより流体を送出する。弾性部材によりポ
ンプ軸側と駆動部材側が液密的に完全にシールされるの
で、流体が駆動部材側に漏れることはない。
【0039】請求項20の発明の技術的手段は、請求項
19において、前記円筒キャップの内周面及び前記ポン
プ軸の外周面の双方に互いに噛合するギヤが設けられて
いることである。これによれば、円筒キャップの内周面
及びポンプ軸の外周面に互いに噛み合うギヤにより、円
筒キャップの公転を効率よくポンプ軸の自転に変換する
ことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った流体ポンプ
の実施の形態を図面に基づき、説明する。
【0041】図1は、本発明の第1実施形態を示す。図
1に示す流体ポンプ10は、ボデー12及び円筒状のボ
デー13を備え、ボデー13はその内孔13aの一端開
口に形成される外方フランジ部にてボデー12に液密的
に固定されている。ボデー12はシリンダブロック11
に図示しないボルトにより液密的に固定されている。ボ
デー12は、径方向内方に延びるフランジ部を有し、該
フランジ部にはボデー13の内孔の軸心と同軸上に孔1
2aが形成されている。この孔12a内にはフェノール
樹脂等からなる円筒状の水中すべり軸受17が圧入固定
されており、該水中すべり軸受17の内孔内にはポンプ
軸15の一端側に形成された円筒状の小径部15aが一
点鎖線Aを回転軸として回転可能に支承されている。
【0042】ポンプ軸15の小径部15aの先端には、
インペラ16が圧入固定されており、これによりインペ
ラ16はポンプ軸15と共に回転し、吸込口24から吐
出口25へ流体を送出する。尚、インペラ16には、ポ
ンプ軸15の小径部の内孔を吸込口24側へ連通する連
通孔16aが形成されている。ボデー13の内孔13a
内に位置するポンプ軸15の他端側には、小径部15a
の回転軸Aと所定量偏心した偏心軸(軸心)Bを有する
大径円筒状のカム部15bが形成されている。カム部1
5bのボデー12のフランジ部に対向する側面には円柱
状の凸部が形成されており、該凸部は水中すべり軸受1
7の図示左端に形成されるフランジの側面に摺接する。
【0043】ボデー13の内孔13aの他端開口には、
ころがり軸受22を介して駆動部材14が回転可能に支
承されている。尚、駆動部材14の回転軸はポンプ軸1
5と同じAである。駆動部材14には、回転軸Aと所定
量偏心した軸心Bをもつ偏心溝14aが形成されてお
り、該偏心溝14a内には本発明の従動部材であるキャ
ップ19の図示左端の軸部19bがころがり軸受23を
介して回転可能に支承されている。尚、ころがり軸受2
3はころがり軸受22と軸方向において同位置に配設さ
れる。キャップ19の図示右端は、ボデー12のフラン
ジ部側に開口するカップ状の円筒部19aが形成されて
おり、円筒部19a内にはフェノール樹脂等からなる円
筒状の水中すべり軸受18を介してポンプ軸15のカム
部15bが回転可能に支承されている。尚、水中すべり
軸受18はキャップ19の円筒部19a内に圧入固定さ
れる(水中すべり軸受18をポンプ軸15のカム部15
bの外周面に圧入固定してもよい)。また、図1におい
て、駆動部材14の偏心溝14a、キャップ19の軸部
19b及び円筒部19a、ポンプ軸15のカム部15b
は、偏心軸B上にある。また、駆動部材14には図示し
ないプーリが固定されており、該プーリにはそのベルト
受け部にてベルト等の動力伝達手段を介してエンジンの
動力が伝達される。尚、図示しないプーリのベルト受け
部のベルトセンターはころがり軸受22の転動面と軸方
向に一致されており、ころがり軸受22に偏荷重が作用
しないようになっている。
【0044】キャップ19の円筒部19a上には、本発
明の弾性部材である複数のひだを有する円環状の蛇腹
(ダイアフラム)20の内周縁部がリング部材21によ
り液密的に固定されている。蛇腹20の外周縁部は、ボ
デー12、13の接合面間にて液密的に挟持されてい
る。尚、インペラ16の背面に位置するボデー12のフ
ランジ部には、貫通孔28が形成されており、これによ
りボデー12とシリンダブロック11との間に形成さ
れ、インペラ16が収容されるポンプ室の外周側(吐出
口に連通される)が、蛇腹20とボデー12のフランジ
部間に形成される空間27に連通される。また、ポンプ
軸15のカム部15bの内空部15dは、小径部15a
の内孔及びインペラ16の連通孔16aを介してポンプ
室の中央部(吸込口に連通される)に連通されている。
尚、空間27に蛇腹20を介して隣接する空間26には
空気が満たされる。
【0045】上記した構成によれば、駆動部材14が図
示しないプーリ及びベルトを介して回転されると、駆動
部材14の偏心溝14aが軸Aを中心に公転運動をす
る。これにより、偏心軸Bが移動し、キャップ19が同
じく軸Aを中心に公転運動をするが、その自転は蛇腹2
0により規制される(蛇腹20は、キャップの19の自
転を規制し、公転を許容する)。キャップ19の公転運
動により、ポンプ軸15のカム部15bも軸Aを中心に
公転運動をするが、小径部15aが軸Aを中心に回転可
能にボデー12に支承されているため、ポンプ軸15は
カム部15bが軸Aを中心に公転をしながら、軸Aを中
心に自転する。これによって、インペラ16が回転さ
れ、流体を吸込口24から吐出口25へ送出する。
【0046】ここで、吐出口25に連通するポンプ室の
外周部付近の高圧の流体の一部が貫通孔28を介して空
間27に流入するが、この流体はポンプ軸15の小径部
15aと水中すべり軸受17間の摺動面を介してインペ
ラ16の背面へ導かれると共に、ポンプ軸15のカム部
15bと水中すべり軸受18間の摺動面、中空部15
d、小径部15aの孔及びインペラ16の連通孔16a
を介して、吸込口24に連通される低圧側のインペラ1
6の中央部に導かれる。そのため、流体ポンプ10の上
記した作動中には、空間27へ上記した経路を介して流
体が循環し、空間27内に高圧の流体が充満して蛇腹2
0に過度の高圧流体が作用することはない。よって、蛇
腹20の内周縁部及び外周縁部にてボデー12、13及
びキャップ19に対する安定したシールがなされるの
で、流体が駆動部材14側へ漏れることはなく、完全に
シールされる。また、上記した流体の循環により、水中
すべり軸受17、18の摺動面が潤滑されると共に適切
に冷却される。
【0047】図2及び図3に第1実施形態の変形例を示
す。この変形例においては、キャップ19Aの円筒部1
9A2の開口端部の一部に円筒部19A2と平行に延び
る内孔60aを有する筒部60がボデー12のフランジ
部に対向するように形成されている。該筒部60の内孔
60aは、キャップ19Aの一点がその公転運動により
描く軌跡に合わせた大きさに形成されている。一方、ボ
デー12のフランジ部には、棒部材59が筒部60の内
孔60a内に突出し、キャップ19Aが公転するときに
棒部材59が筒部60の内孔60aに摺接するように固
設されている。これにより、キャップ60Aの公転運動
時、棒部材59によりキャップ60Aの自転が機械的に
規制される。したがって、キャップ60Aの公転運動時
に蛇腹20に作用するせん断力が減少し、蛇腹20の耐
久性を向上することができる。他の構成は上記した第1
実施形態と同じであるため、図2及び図3において図1
と同じ構成には同じ番号符号を付して説明は省略する。
【0048】図4に本発明の第2実施形態を示す。流体
ポンプ50は、図示しないシリンダブロックに液密的に
固定されるボデー53を備え、該ボデー53は径方向内
側に延びるフランジ部を有する。該フランジ部の略中央
には孔53bが形成されており、該孔53bにはフェノ
ール樹脂等からなる円筒状の水中すべり軸受57が圧入
固定されている。水中すべり軸受57の内孔内にはポン
プ軸51の一端側の円筒状の小径部51aが回転可能に
支承されている。小径部51aの先端にはインペラ52
が固定されている。該インペラ52はボデー53と図示
しないシリンダブロック間に形成されるポンプ室に収容
され、インペラ52には、小径部51aの内孔とポンプ
室とを連通する連通孔52aが形成されている。ポンプ
軸51の他端側には、小径部51aの軸心と所定量偏心
した軸心を有する大径円筒状のカム部51bが形成され
ている。尚、カム部51bの内部空間と小径部51aの
内孔とは連通されている。
【0049】駆動部材55は、ボデー53にその一端開
口部を液密的に固定される円筒状のボデー53Aの図示
しない他端開口に回転可能に支承されている。駆動部材
55には、図示しないプーリが固定され、ベルト等を介
してエンジンからの動力が伝達され、それによりポンプ
軸51の小径部51aの軸心と同軸上で駆動部材55は
回転する。駆動部材55には、その回転中心から所定量
偏心した軸心を有する偏心溝55aを有し、該偏心溝5
5a内には一端が閉塞し他端が開口した有底筒状のキャ
ップ54がその他端側をボデー53のフランジ部へ向け
て回転可能に嵌合されている。キャップ54の内孔内に
ポンプ軸51のカム部51bが回転可能に嵌合されてい
る。
【0050】キャップ54の開口端の外周には、弾性部
材である円環状の蛇腹(ダイアフラム)56の内周縁部
が液密的に固定されている。蛇腹56の外周縁部は両ボ
デー53、53Aの接合面にて液密的に挟持されてい
る。蛇腹56によりボデー53のフランジ部との間に形
成される空間56Aは、ボデー53のフランジ部に形成
される複数の孔53aを介してポンプ室に連通されると
共に、すべり軸受57とポンプ軸51の小径部51aと
の間の摺動部及び、キャップ54とカム部51bとの摺
動部、小径部51aの内孔及びインペラ52の連通孔5
2aを介してポンプ室に連通される。
【0051】この構成によれば、駆動部材55が回転さ
れると、駆動部材55の偏心溝55aが駆動部材55の
回転軸まわりに公転する。この公転により、キャップ5
4も同様に蛇腹56によりその自転を規制されながら公
転し、この公転運動に応じてカム部51bも小径部51
aの軸心まわりに公転する。ここで、小径部51aがボ
デー53に回転可能にすべり軸受57を介して支承され
ているので、ポンプ軸51は自転される。よって、イン
ペラ52が回転して流体を送出する。
【0052】ここで、ポンプ室内の高圧の流体の一部は
孔53aを介してボデー53と蛇腹56間に形成される
空間56Aに導かれる。この空間56Aの流体は、キャ
ップ54とカム部51bとの間の摺動面を通ってカム部
51bの内空へと導かれ、更に小径部51aの内孔及び
インペラ52の連通孔52aを通って図示しない吸込口
に連通されるポンプ室の部分に戻る。また、この空間5
6A内の流体は小径部51aと水中すべり軸受57との
間の摺動部を介してポンプ室へ戻る。このように、上記
した流体ポンプ50の作動時には流体が循環するので、
空間56Aに高圧流体が充満して、蛇腹56に過度の高
圧が作用することなく、良好な安定したシール作用が蛇
腹56により得られ、駆動部材側とポンプ室とが完全に
シールされると共に、各摺動部が適切に潤滑及び冷却さ
れる。
【0053】図5及び図6は、上記した第2実施形態の
ポンプ軸の変形例を示す。このポンプ軸58のカム部5
8bは半円筒状をしている。そのため、キャップ54の
内周面に直接多量の流体が当たると共に流路抵抗となる
摺動部がへるため流体の流れがよくなり、摩擦摺動部分
の冷却効果を高めることができる。
【0054】図7は本発明の第3実施形態を示す。図7
に示す流体ポンプ200は、ボデー212及び円筒状の
ボデー213を備え、ボデー213はその内孔213a
の一端開口に形成される外方フランジ部にてボデー21
2に液密的に固定されている。ボデー212は図示しな
いシリンダブロックに図示しないボルトにより液密的に
固定されている。ボデー212は、径方向内方に延びる
フランジ部を有し、該フランジ部にはボデー213の内
孔213aの軸心と同軸上に孔212aが形成されてい
る。この孔212a内にはフェノール樹脂等からなる円
筒状の水中すべり軸受217が圧入固定されており、該
水中すべり軸受217の内孔内にはポンプ軸215の一
端側に形成された第1軸部215aが回転可能に支承さ
れている。尚、ポンプ軸215には軸方向に貫通する孔
215cが形成されている。ポンプ軸215の第1軸部
215aの先端には、インペラ216が圧入固定されて
おり、これによりインペラ216はポンプ軸215と共
に回転し、図示しない吸込口から吐出口へ流体を送出す
る。尚、インペラ16には、ポンプ軸215の孔215
cを図示しない吸込口側へ連通する連通孔216aが形
成されている。ボデー213の内孔213a内に位置す
るポンプ軸215の他端側には、つば部215dを境に
して第2軸部215bが形成されている。第2軸部21
5cは、その軸心が第1軸部215aの軸心よりも所定
量偏心するように形成されており、本実施形態では所定
量はポンプ軸215の孔215cの直径とされている。
尚、ポンプ軸215のつば部215dは、水中すべり軸
受217の図示左端面に摺接する。
【0055】ボデー213の内孔213aの他端開口に
は、ころがり軸受222を介して駆動部材214がその
一端側の軸部214bにて回転可能に支承されている。
尚、駆動部材214の軸部214bの軸心はポンプ軸2
15の第1軸部215aと同じである。駆動部材214
には、その他端側にボデー213の内孔213a内に位
置するカップ状部214aが形成され、該カップ状部2
14aの内孔214a1の軸心は軸部214bの軸心と
所定量(ポンプ軸215の孔215cの直径)偏心して
いる。この内孔214a1内には本発明の従動部材であ
るキャップ219がころがり軸受223を介して回転可
能に支承されている。キャップ219はその一端が閉塞
された有底筒状を呈し、その開口側をインペラ216側
に向けられている。キャップ219内には、フェノール
樹脂等からなる円筒状の水中すべり軸受218を介して
ポンプ軸215の第2軸部215bが回転可能に支承さ
れている。尚、水中すべり軸受218はキャップ219
内に圧入固定される(水中すべり軸受218をポンプ軸
215の第2軸部215bの外周面に圧入固定してもよ
い)。また、駆動部材214の軸部214bの先端には
プーリシート229が固定されており、該プーリシート
229には、ベルト等の動力伝達手段を介してエンジン
の動力が伝達される図示しないプーリが固定される。
尚、図示しないプーリのベルト受け部のベルトセンター
はころがり軸受222の転動面と軸方向に一致されてお
り、ころがり軸受222に偏荷重が作用しないようにな
っている。
【0056】キャップ219の外周面上には、本発明の
弾性部材である円環状の蛇腹(ダイアフラム)220の
内周縁部がリング部材221により液密的に固定されて
いる。蛇腹220の外周縁部は、ボデー212、213
の接合面間にて液密的に挟持されている。尚、インペラ
216の背面に位置するボデー212のフランジ部に
は、貫通孔228が形成されており、これによりボデー
212とシリンダブロック211との間に形成され、イ
ンペラ216が収容されるポンプ室の外周側(吐出口に
連通される)が、蛇腹220とボデー212のフランジ
部間に形成される空間227に連通される。また、キャ
ップ219の内孔は、ポンプ軸215の孔215c及び
インペラ216の連通孔216aを介してポンプ室の中
央部(吸込口に連通される)に連通されている。尚、空
間227に蛇腹220を介して隣接する空間には空気が
満たされる。
【0057】上記した構成によれば、駆動部材214が
プーリシート229に固定される図示しないプーリ及び
ベルトを介して回転されると、駆動部材214のカップ
状部214aの内孔214a1が軸部214bの軸心を
中心に公転運動をする。これにより、キャップ219が
同じく軸部214bの軸心を中心に公転運動をするが、
その自転は蛇腹220により規制される。キャップ21
9の公転運動により、ポンプ軸15の第2軸部215b
も同軸心を中心に公転運動をするが、第1軸部215a
が同軸心を中心に回転可能にボデー212に支承されて
いるため、ポンプ軸215は第2軸部215bが同軸心
を中心に公転をしながら、同軸心を中心に自転する。こ
れによって、インペラ216が回転され、流体を吸込口
から吐出口へ送出する。ここで、吐出口に連通するポン
プ室の外周部付近の高圧の流体の一部が貫通孔228を
介して空間227に流入するが、この流体はポンプ軸2
15の第1軸部215a及びつば部215dと水中すべ
り軸受217間の摺動面を介してインペラ216の背面
へ導かれると共に、ポンプ軸215の第2軸部215b
と水中すべり軸受218間の摺動面、キャップ219の
内孔、ポンプ軸215の孔215c及びインペラ216
の連通孔216aを介して、吸込口に連通される低圧側
のインペラ216の中央部に導かれる。そのため、流体
ポンプ200の上記した作動中には、空間227へ上記
した経路を介して流体が循環し、空間227内に高圧の
流体が充満して蛇腹220に過度の高圧流体が作用する
ことはない。よって、蛇腹220の内周縁部及び外周縁
部にてボデー212、213及びキャップ219に対す
る安定したシールがなされるので、流体が駆動部材21
4側へ漏れることはなく、完全にシールされる。また、
上記した流体の循環により、水中すべり軸受217、2
18の摺動面が潤滑されると共に適切に冷却される。
【0058】図8は、上記した第3実施形態の変形例を
示す。この変形例においては、ボデー213にころがり
軸受222を介して回転可能に支承される駆動部材21
4Aの軸部の軸心に対して所定量(ポンプ軸215の孔
215cの直径)偏心した軸心を有する内孔214A1
が形成される駆動部材214Aのカップ状部の外周部が
ボデー213の内孔213aにころがり軸受224を介
して回転可能に支承されている。駆動部材214Aの軸
部にはプーリシート229が固定され、該プーリシート
229には図示しないプーリが固定されており、該プー
リには図示しないベルト受け部が形成されているが、駆
動部材214Aが2つのころがり軸受222、224に
より軸方向に2点でボデー213に回転可能に支承され
ているので、ベルト受け部の中心(ベルトセンター)の
設定はころがり軸受の転動面に軸方向において一致させ
る必要はなく、自由度が広くなっている。そのため、軸
方向に一致していなくともころがり軸受に偏荷重が作用
することはないので、ころがり軸受の寿命を長くするこ
とができる。また、駆動部材214Aの傾きが減少し、
回転力の伝達がスムーズになるため、他部品(水中すべ
り軸受217、218)の寿命も長くすることができ
る。その他の構成及び作用は、上記した第3実施形態と
同じであるので、図8において図7と同じ構成には同じ
番号符号を付し、その説明は省略する。
【0059】図9は上記した第3実施形態の別の変形例
を示す。この変形例においては、キャップ219の開口
端部外周面に環状溝219aを形成し、該環状溝219
aに円筒状の蛇腹(ダイアフラム)220Aの一端縁部
がリング部材221a液密的に固定している。ボデー2
12のフランジ部には内孔212aが形成される筒部2
12bが形成されており、該筒部212bのボデー21
3の内孔213a内に突出する部分の外周部に環状溝2
12b1が形成されている。該環状溝212b1には円
筒状の蛇腹220Aの他端縁部がリング部材221bに
より液密的に固定されている。尚、蛇腹220Aの両端
が夫々液密的に固定されるキャップ219の開口端部と
ボデー212の筒部212bはほぼ同一径であることが
望ましい。また、蛇腹226の内部に形成される空間2
26は、上記した第3実施形態と同様に流体が循環す
る。この変形例によれば、蛇腹220Aが軸方向にほぼ
同一径の円筒形状を呈しているので、キャップ219の
公転運動時の変形を小さくでき、ボデー213の内孔2
13aとの干渉を防止できる。それゆえ、蛇腹220A
の寿命を長くすることができる。その他の構成及び作用
は、上記した第3実施形態と同じであるため、図9にお
いて図7と同じ構成には同じ番号符号を付してその説明
は省略する。
【0060】図10は、本発明の第4実施形態を示す。
図10に示す流体ポンプ300は、ボデー312及び円
筒状のボデー313を備え、ボデー313はその内孔3
13aの一端開口に形成される外方フランジ部にてボデ
ー312に液密的に固定されている。ボデー312は図
示しないシリンダブロックに図示しないボルトにより液
密的に固定されている。ボデー312は、径方向内方に
延びるフランジ部を有し、該フランジ部にはボデー31
3の内孔の軸心と同軸上に孔312aが形成されてい
る。この孔312a内にはフェノール樹脂等からなる円
筒状の水中すべり軸受317が圧入固定されており、該
水中すべり軸受317の内孔内にはポンプ軸315の一
端側に形成された円筒状の小径部315aが回転可能に
支承されている。ポンプ軸315の小径部315aの先
端には、インペラ316が圧入固定されており、これに
よりインペラ316はポンプ軸315と共に回転し、図
示しない吸込口から吐出口へ流体を送出する。尚、イン
ペラ316には、ポンプ軸315の小径部の内孔315
cを吸込口側へ連通する連通孔316aが形成されてい
る。ボデー313の内孔313a内に位置するポンプ軸
315の他端側には、小径部315aの軸心と所定量偏
心した軸心を有する大径円筒状のカム部315bが形成
されている。カム部315bのボデー12のフランジ部
に対向する側面は水中すべり軸受317の図示左端面に
に摺接する。 ボデー313の内孔313aの他端開口
には、ころがり軸受322を介して駆動部材314が回
転可能に支承されている。尚、駆動部材314の軸心は
ポンプ軸315と同じである。駆動部材314の図示右
端には、その軸心と所定量偏心した軸心をもつ偏心軸3
14aが形成されており、該偏心軸314aの外周面に
は本発明の従動部材であるキャップ319がころがり軸
受323を介して回転可能に支承されている。キャップ
319は駆動部材314側に開口する有底筒状を呈し、
その外周にはフェノール樹脂等からなる円筒状の水中す
べり軸受318を介してポンプ軸315のカム部315
bが回転可能に支承されている。尚、水中すべり軸受3
18はキャップ319に圧入固定されている(水中すべ
り軸受318をポンプ軸315のカム部315bの内周
面に圧入固定してもよい)。また、ころがり軸受323
と軸方向においてほぼ同位置にある。これにより、上記
した図7乃至図9に示される実施形態と同様にキャップ
319及びポンプ軸315の傾きが抑制され、すべり軸
受部のひっかりが防止される。また、駆動部材314に
固定されるプーリシート314Aには図示しないプーリ
が固定されており、該プーリにはそのベルト受け部にて
ベルト等の動力伝達手段を介してエンジンの動力が伝達
される。尚、図示しないプーリのベルト受け部のベルト
センターはころがり軸受322の転動面と軸方向に一致
されており、ころがり軸受322に偏荷重が作用しない
ようになっている。
【0061】キャップ319の開口端部上には、本発明
の弾性部材である複数のひだを有する円環状の蛇腹(ダ
イアフラム)320の内周縁部がリング部材により液密
的に固定されている。蛇腹320の外周縁部は、ボデー
312、313の接合面間にて液密的に挟持されてい
る。尚、インペラ316の背面に位置するボデー312
のフランジ部には、貫通孔328が形成されており、こ
れによりボデー312とシリンダブロックとの間に形成
され、インペラ316が収容されるポンプ室の外周側
(吐出口に連通される)が、蛇腹320とボデー12の
フランジ部間に形成される空間327に連通される。ま
た、ポンプ軸315のカム部315bの内空部は、小径
部15aの内孔315c及びインペラ316の連通孔3
16aを介してポンプ室の中央部(吸込口に連通され
る)に連通されている。尚、空間326に蛇腹320を
介して隣接する空間には空気が満たされる。
【0062】上記した構成によれば、駆動部材314が
図示しないプーリ及びベルトを介して回転されると、駆
動部材314の偏心軸314aが駆動部材314の軸心
を中心に公転運動をする。これにより、キャップ319
が同じく同軸心を中心に公転運動をするが、その自転は
蛇腹320により規制される。キャップ319の公転運
動により、ポンプ軸315のカム部315bも同軸心を
中心に公転運動をするが、小径部315aが同軸心を中
心に回転可能にボデー312に支承されているため、ポ
ンプ軸315はカム部315bが同軸心を中心に公転を
しながら、同軸心を中心に自転する。これによって、イ
ンペラ316が回転され、流体を吸込口から吐出口へ送
出する。ここで、吐出口に連通するポンプ室の外周部付
近の高圧の流体の一部が貫通孔328を介して空間32
6に流入するが、この流体はポンプ軸315の小径部3
15aと水中すべり軸受317間の摺動面を介してイン
ペラ316の背面へ導かれると共に、ポンプ軸315の
カム部315bと水中すべり軸受318間の摺動面、小
径部315aの孔315c及びインペラ316の連通孔
316aを介して、吸込口に連通される低圧側のインペ
ラ316の中央部に導かれる。そのため、流体ポンプ3
00の上記した作動中には、空間326へ上記した経路
を介して流体が循環し、空間326内に高圧の流体が充
満して蛇腹320に過度の高圧流体が作用することはな
い。よって、蛇腹320の内周縁部及び外周縁部にてボ
デー312、313及びキャップ319に対する安定し
たシールがなされるので、流体が駆動部材314側へ漏
れることはなく、完全にシールされる。また、上記した
流体の循環により、水中すべり軸受317、318の摺
動面が潤滑されると共に適切に冷却される。
【0063】図11は、本発明の第5実施形態を示す。
図11に示す流体ポンプ400は、ボデー412及び円
筒状のボデー413を備え、ボデー413はその内孔4
13aの一端開口に形成される外方フランジ部にてボデ
ー412に液密的に固定されている。ボデー412はシ
リンダブロックに図示しないボルトにより液密的に固定
されている。ボデー412は、径方向内方に延びるフラ
ンジ部を有し、該フランジ部にはボデー413の内孔4
13aの軸心と同軸上に孔412aが形成されている。
この孔412a内にはフェノール樹脂等からなる円筒状
の水中すべり軸受417が圧入固定されており、該水中
すべり軸受417の内孔内にはポンプ軸415の一端側
に形成された円筒状の小径部415aが回転可能に支承
されている。ポンプ軸415の小径部415aの先端に
は、インペラ416が圧入固定されており、これにより
インペラ416はポンプ軸415と共に回転し、吸込口
から吐出口へ流体を送出する。尚、インペラ416に
は、ポンプ軸415の小径部の内孔415cを吸込口側
へ連通する連通孔416aが形成されている。ボデー4
13の内孔413a内に位置するポンプ軸415の他端
側には、小径部415aの軸心と所定量偏心した軸心を
有する大径円筒状のカム部15bが、軸方向に重合する
ように形成されている。即ち、カム部415bは小径部
415aの図示左端から径方向外方に延びる円盤部と該
円盤部の外周縁部から小径部と平行にインペラ416側
に延びる筒部とから成り、円盤部及び筒部の軸心が小径
部415aの軸心と所定量偏心している。またボデー4
12のフランジ部の内孔412aは、フランジ部にカム
部415b内に延びるように形成された軸部に設けられ
ており、該内孔412a内に固定されるすべり軸受41
7の図示左端面がカム部415bの円盤部に摺接する。
【0064】ボデー413の内孔413aの他端開口に
は、ころがり軸受422を介して駆動部材414が回転
可能に支承されている。尚、駆動部材414の軸心はポ
ンプ軸415の小径部のそれと同じである。駆動部材4
14には、その軸心と所定量偏心した軸心をもつ偏心溝
414aが形成されており、該偏心溝414a内には本
発明の従動部材であるキャップ419の図示左端の軸部
419bがころがり軸受423を介して回転可能に支承
されている。尚、ころがり軸受423はころがり軸受4
22と軸方向において同位置に配設される。キャップ4
19の図示右端は、ボデー412のフランジ部側に開口
するカップ状の円筒部419aが形成されており、円筒
部419a内にはフェノール樹脂等からなる円筒状の水
中すべり軸受418を介してポンプ軸415のカム部4
15bが回転可能に支承されている。尚、水中すべり軸
受418はキャップ419の円筒部419a内に圧入固
定される(水中すべり軸受418をポンプ軸415のカ
ム部415bの外周面に圧入固定してもよい)。また、
水中すべり軸受418と水中すべり軸受417は軸方向
においてほぼ同位置に配設されており、これにより、キ
ャップ419及びポンプ軸415の傾きが防止され、す
べり軸受部のひっかかりが防止される。また、この配置
により、ポンプの全長が短縮される。また、駆動部材4
14には図示しないプーリが固定されるシート部が一体
に形成されており、該プーリにはそのベルト受け部にて
ベルト等の動力伝達手段を介してエンジンの動力が伝達
される。尚、図示しないプーリのベルト受け部のベルト
センターはころがり軸受422の転動面と軸方向に一致
されており、ころがり軸受422に偏荷重が作用しない
ようになっている。
【0065】キャップ419の円筒部419aの駆動部
材414側の外周面上には、本発明の弾性部材である複
数のひだを有する円環状の蛇腹(ダイアフラム)420
の内周縁部がリング部材により液密的に固定されてい
る。蛇腹420の外周縁部は、ボデー412、413の
接合面間にて液密的に挟持されている。尚、インペラ4
16の背面に位置するボデー412のフランジ部には、
貫通孔428が形成されており、これによりボデー41
2とシリンダブロックとの間に形成され、インペラ41
6が収容されるポンプ室の外周側(吐出口に連通され
る)が、蛇腹420とボデー412のフランジ部間に形
成される空間426に連通される。また、ポンプ軸41
5のカム部415bの内空部は、小径部415aの内孔
415c及びインペラ416の連通孔416aを介して
ポンプ室の中央部(吸込口に連通される)に連通されて
いる。尚、空間426に蛇腹420を介して隣接する空
間には空気が満たされる。
【0066】上記した構成によれば、駆動部材414が
図示しないプーリ及びベルトを介して回転されると、駆
動部材414の軸心を中心に偏心溝414aが公転運動
をする。これにより、キャップ419が同じく同軸心を
中心に公転運動をするが、その自転は蛇腹420により
規制される。キャップ419の公転運動により、ポンプ
軸415のカム部415bも同軸心を中心に公転運動を
するが、小径部415aが同軸心を中心に回転可能にボ
デー412に支承されているため、ポンプ軸415はカ
ム部415bが同軸心を中心に公転をしながら、同軸心
を中心に自転する。これによって、インペラ416が回
転され、流体を吸込口から吐出口へ送出する。ここで、
吐出口に連通するポンプ室の外周部付近の高圧の流体の
一部が貫通孔428を介して空間426に流入するが、
この流体はポンプ軸415の小径部415aと水中すべ
り軸受417間の摺動面を介してインペラ416の背面
へ導かれると共に、ポンプ軸415のカム部415bと
水中すべり軸受418間の摺動面、中空部、小径部41
5aの孔415c及びインペラ416の連通孔416a
を介して、吸込口に連通される低圧側のインペラ416
の中央部に導かれる。そのため、流体ポンプ400の上
記した作動中には、空間426へ上記した経路を介して
流体が循環し、空間426内に高圧の流体が充満して蛇
腹420に過度の高圧流体が作用することはない。よっ
て、蛇腹420の内周縁部及び外周縁部にてボデー41
2、413及びキャップ419に対する安定したシール
がなされるので、流体が駆動部材414側へ漏れること
はなく、完全にシールされる。また、上記した流体の循
環により、水中すべり軸受417、418の摺動面が潤
滑されると共に適切に冷却される。
【0067】本発明の第6実施形態を図12及び図13
に示す。流体ポンプ30は、ポンプ軸32を回転可能に
支承するボデー31を備え、該ポンプ軸32の両端には
夫々インペラ33及び円筒カム34が固定されている。
円筒カム34は、ポンプ軸32に対して所定量偏心して
いる。円筒カム34の外周には、図13に示すように円
筒状のブッシュ39、蛇腹36及び円筒状のブッシュ3
8がこの順で配置されている。ポンプ軸32と同軸上に
配置された円筒状プーリ35にはブッシュ38をその内
周面に収容する偏心溝が設けられている。プーリ36は
ベルト37により回転駆動され、その軸心はポンプ軸3
2の軸心と一致されている。ゴム等の弾性部材である蛇
腹36は、一端が開口した袋状を呈し、円筒カム34及
びブッシュ39をその内部に取り囲み、その一端開口を
ボデー31に液密的に固定されている。
【0068】この構成によれば、ベルト37が駆動部材
であるプーリ35を回転させると、プーリ35の偏心溝
がプーリ35の軸心を中心に公転運動をする。これにつ
れて、ブッシュ38、蛇腹38及びブッシュ39が公転
運動をする。ここで、蛇腹38はボデー31に固定され
ているので、自転はせず、蛇腹36と偏心溝の間でブッ
シュ38が摺動する。また、蛇腹36及びブッシュ39
の動きにあわせて円筒カム34が公転する。ここで、蛇
腹36と円筒カム34の間でブッシュ39が摺動する。
円筒カム34の軸心はポンプ軸32の軸心と一致してい
るので、ポンプ軸32が回転し、インペラ33の回転に
より流体が送出される。このポンプ作動時には、蛇腹3
6が円筒カム34を取り囲むので、ポンプ軸32とボデ
ー31との間で流体が漏れても駆動部材であるプーリ3
5の内周内には漏れることはない。
【0069】図14は、上記した第6実施形態の変形例
を示す。この変形例は、上記した第6実施形態とは円筒
カム及びプーリの形状のみが異なる。この変形例におい
ては、円筒カム41を半円状とし、プーリ40内に偏心
溝と連続的につながる空間40aを設けている。これに
よれば、蛇腹36内に溜まった流体は、ブッシュ39と
円筒カム41との間に形成される空間41a内を通過
し、ブッシュ38、39に発生する摩擦熱を効率良く吸
収する。また、プーリ40も内部に空間40aを設ける
ことで放熱性が向上されている。
【0070】図15及び図16は、上記した第6実施形
態の別の変形例を示す。この変形例は、上記した第6実
施形態と円筒カム及びプーリの形状のみ異なる。この変
形例では、円筒カム43に傾斜した流体通路43a及び
43bを設け、またプーリ42にも傾斜した流体通路が
形成される。これによれば、円筒カム43が回転すると
き流体が傾斜面により図16に示すように、軸方向に送
りこまれる。これにより、円筒カム43内を流体が循環
し、冷却能力が向上する。また、プーリ42についても
同様で、空冷能力が向上される。
【0071】図17は、本発明の第7実施形態を示す。
流体ポンプ70は、円筒状のボデー76を備え、該ボデ
ー76は内側でフェノール樹脂からなる水中すべり軸受
79を介して円筒状のポンプ軸71を回転可能に支持し
ている。ポンプ軸71の図示右端にはインペラ72が固
定されている。ポンプ軸71には円筒状のカム73が固
定されている。カム部73はポンプ軸71に対して偏心
している。ポンプ軸71とカム部73の各々の内部空間
は連通しており、シリンダブロックに設けられた吸込み
口と連通している。ボデー76の外周には駆動部材であ
るプーリ75がころがり軸受77を介してポンプ軸71
と同軸に回転可能に支持されている。プーリ75の図示
左端には円形の偏心溝が形成されており、この内側にキ
ャップ74が摺動可能に支持されている。キャップ74
は図示右側に開口したカップ状を呈している。この開口
の内側にカム部73が摺動可能に支持されている。弾性
部材である複数のひだを有するリング状の蛇腹78はキ
ャップ74の外周とボデー76の間に液密的に止められ
ている。プーリ75には図示しないベルトがかけられ、
エンジン等の回転を伝達する。カム73には流体が流通
する孔が設けられている。
【0072】この構成によれば、駆動部材であるプーリ
75がボデー76に対して回転すると、プーリ75の偏
心溝が回転する。これにつれて、キャップ74が公転す
る。キャップう74は、蛇腹78によりその自転を抑制
される。キャップ74の公転運動に応じてカム部73も
公転する。ここで、ポンプ軸71がボデー76に対して
回転可能に支持されているので、ポンプ軸71は回転す
る。よって、インペラ72が回転して流体を送出する。
ここで、高圧の流体の一部は、ボデー76と水中すべり
軸受79との間を通ってカム部73に設けられた孔に導
かれ、キャップ74の底部を通過し、更にポンプ軸の内
孔を通って吸込み口に戻る。これによって、キャップ7
4が冷やされて摩擦熱を取り去る。
【0073】図18は、本発明の第8実施形態を示す。
流体ポンプ80は、 有底筒状のボデー85を備える。
ボデー85は、内側で水中すべり軸受86及び87を介
してポンプ軸81を回転可能に支持している。ポンプ軸
81の図示右端にはインペラ82が固定されている。ポ
ンプ軸81には2つの円筒状のカム83、84が固定さ
れている。従動カム83、84はポンプ軸81に対して
偏心している。従動カム83は、従動カム84に対して
180度位相をずらして配置されている。ボデー85の
外部には、駆動部材である駆動軸96及び2つの駆動カ
ム94、95が設けられている。駆動軸96はポンプ軸
81と平行に配置される。駆動カム94、95は、駆動
軸96に対して偏心して固定されている。駆動カム94
は、駆動カム95に対して180度位相をずらして配置
されている。駆動カム94、95と従動カム83、84
とは、ボデー85に設けた2つの開口を通して、それぞ
れ弾性部材である蛇腹92、93を介して当接してい
る。従動カム92の駆動カム94及び従動カム83との
当接面には耐磨耗性の高い材質でできたプレート89、
88が介在されている。蛇腹93の駆動カム95及び従
動カム84との当接面には耐磨耗性の高い材質でできた
プレート91及び90が介在されている。蛇腹92、9
3は、ボデー85に設けた2つの開口を液密的にシール
するようにボデー85に固定されている。
【0074】この構成によれば、駆動部材である駆動軸
96が回転すると、駆動カム94、95が回転し、従動
カム83及び84を交互に不勢することによって、ポン
プ軸81を回転させて流体を送出する。ここで、高圧と
なった流体の一部は、水中すべり軸受86を通って従動
カム83、84の配置されるボデー85の内部に満たさ
れる。この流体により摺動するプレート88、89、9
0、91の熱が奪われ冷却される。この流体は蛇腹9
2、93によりシールされるので、ボデー85の外部に
漏れることはない。尚、従動カム83、84の配置され
るボデー85の内部に空気を入れておくと円滑な回転が
できる。この場合でも、従動カム83、84は流体内に
したされるので、プレート88、89、90、91の熱
は従動カム83、84を伝って逃がされる。また、上記
した第8実施形態においては、カムを2組設けたが、3
組以上のカムを用意してそれぞれ位相をずらすように配
置してもよい。
【0075】図19及び図20に上記した第8実施形態
の変形例を示す。この変形例は、上記した第8実施形態
のカムを1組としたものである。流体ポンプ100は、
有底筒状のボデー104を備え、該ボデー104は内側
で水中すべり軸受105、106を介してポンプ軸10
1を回転可能に支持している。ポンプ軸101の図示右
端にはインペラ102が固定されている。ポンプ軸10
1には円筒状の従動カム103が固定されている。従動
カム103は、ポンプ軸101に対して偏心している。
ボデー104の外部には、駆動部材である駆動軸111
及び駆動カム110が設けられている。駆動軸111は
ポンプ軸101と平行に配置される。駆動カム110
は、駆動軸111に対して偏心して固定されている。駆
動カム110と従動カム103とは、ボデー104に設
けた開口を通して、それぞれ弾性部材である蛇腹109
を介して当接している。従動カム103の駆動カム11
0との接点に対して反対側(図示下方)には耐磨耗性の
高い材質からなるプレート113が配置されている。プ
レート113とボデー104との間には付勢手段である
コイルスプリング112が設けられ、プレート113を
従動カム103に向けて付勢している。蛇腹109の駆
動カム110及び従動カム103との当接面には耐磨耗
性の高い材質からなるプレート108、107が介在さ
れている。蛇腹109はボデー104に設けた開口を液
密的にシールするようにボデー104に固定されてい
る。
【0076】この構成によれば、駆動部材である駆動軸
111が回転すると、駆動カム110が回転する。従動
カム103はコイルスプリング112により駆動カム1
10と常に当接するように不勢されている。よって、駆
動カム110の動きにつれて従動カム103も回転しポ
ンプ軸101を回転させて流体を送出する。尚、この変
形例において、付勢手段をコイルスプリング112にか
えて板ばね等としてもよい。
【0077】図21に本発明の第9実施形態を示す。流
体ポンプ120は、有底筒状のボデー124を備え、該
ボデー124は内側で水中すべり軸受123を介してポ
ンプ軸121を回転可能に支持している。ポンプ軸12
1の図示右端にはインペラ122が固定されている。ポ
ンプ軸121の図示左方にはクランク121aが設けら
れている。クランク121aにはコンロッド126が回
転可能に支持されている。コンロッド126はボデー1
24に設けられたポンプ軸121の軸方向に直交する方
向に延びた長孔を貫通している。ボデー124の外部に
は駆動部材である駆動軸130及び駆動カム129が設
けられている。駆動カム129は駆動軸130に対して
偏心して固定されている。駆動カム129とコンロッド
126の頭部とは、弾性部材である蛇腹128を介して
当接している。尚、コンロッド126の頭部はポンプ軸
の軸方向に平行に設けられた図示しないピンにより軸部
(コンロッド126)に対して揺動可能に取り付けられ
ている。蛇腹128は、ボデー124に設けられた長孔
を液密的にシールするようにボデー124に固定されて
いる。また、コンロッド126とボデー124の間には
付勢手段であるコイルスプリング127が設けられてお
り、コンロッド126は駆動カム129に向けて付勢さ
れている。
【0078】この構成によれば、駆動部材である駆動軸
130が回転すると、駆動カム129が回転する。コン
ロッド126はコイルスプリング127により駆動カム
129と常に当接するように付勢されている。よって、
駆動カム129の動きにつれてコンロッド126が図示
上下動する。このコンロッド126の上下動に応じてク
ランク121aが回転しポンプ軸121を回転させて流
体を送出する。
【0079】図22に上記した第9実施形態の変形例を
示す。流体ポンプ140は、有底筒状のボデー144を
備え、該ボデー144は内側で水中すべり軸受143を
介してポンプ軸141を回転可能に支承している。ポン
プ軸141の図示右端にはインペラ142が固定されて
いる。ポンプ軸141の図示左方には2つのクランク1
41a、141bが設けられている。クランク141
a、141bにはそれぞれコンロッド145、146が
回転可能に支持されている。コンロッド145、146
は夫々ボデー144に設けられたポンプ軸141の軸方
向に直交する方向に延びる長孔を貫通している。ボデー
144の外部には駆動部材である駆動軸153及び2つ
の駆動カム151、152が設けられている。駆動カム
151、152は駆動軸153に対して偏心して固定さ
れている。駆動カム151と駆動カム152は駆動軸1
53に位相をずらして固定されている。駆動カム151
とコンロッド145の頭部とは、弾性部材である蛇腹1
47を介して当接している。また、駆動カム152とコ
ンロッド146の頭部とは、弾性部材である蛇腹148
を介して当接している。尚、コンロッド145、146
の頭部はポンプ軸の軸方向に平行に設けられた図示しな
いピンにより軸部(コンロッド145、146)に対し
て揺動可能に取り付けられている。蛇腹147、148
はボデー144に設けた長孔を液密的にシールするよう
にボデー144に固定されている。この構成によれば、
駆動部材である駆動軸153が回転すると、駆動カム1
51、152が回転する。駆動カム151、152の動
きにつれて、コンロッド145、146が交互に上下動
する。コンロッド145、146の上下動に応じてクラ
ンク141a、141bが回転し、ポンプ軸141を回
転させてインペラ142の回転により流体が送出され
る。
【0080】図23に本発明の第10実施形態を示す。
流体ポンプ160は、筒状のボデー164を備え、該ボ
デー164は内側で水中すべり軸受163を介してポン
プ軸161を回転可能に支持している。ポンプ軸161
の図示右端にはインペラ162が固定されている。ポン
プ軸161の図示左端には傾斜した傾斜面161aが設
けられている。駆動部材である駆動軸166は、ポンプ
軸161と同軸上に設けられ、図示右端に傾斜面166
aを備えている。傾斜面161aと傾斜面166aは弾
性部材である蛇腹165を挟んで対面している。尚、傾
斜面161aと傾斜面166aはいずれも耐摩耗性の高
い材料を用いて別体に設けてもよい。蛇腹165の端部
はボデー164の端部に液密的にシールするように固定
されている。
【0081】この構成によれば、駆動部材である駆動軸
166が回転すると、傾斜面161aが傾斜面166a
からの力を受け、ポンプ軸161が回転し、インペラ1
62が回転されて流体が送出される。このとき、蛇腹1
65は傾斜面161aと傾斜面166aとの間で滑るの
で、蛇腹165はねじられることなく、流体の漏れを防
止する。
【0082】図24は、本発明の第11実施形態を示
す。流体ポンプ170は、円筒状のボデー174を備
え、該ボデー174は内側で水中すべり軸受173を介
してポンプ軸171を回転可能に支持している。ポンプ
軸171の図示右端にはインペラ172が固定されてい
る。ポンプ軸171は、図示左端に円筒状の弾性体17
5を備えている。ボデー174の図示左方にはポンプ軸
171と同軸上に駆動部材178が配置されている。駆
動部材178の図示右側には円形の偏心溝(穴)が形成
されており、この内側にキャップ177が回転可能に支
持されている。キャップ177は図示右側に開口したカ
ップ状をしている。弾性部材であるリング状の蛇腹17
6の内周部はキャップ177の外周に液密的に止められ
ている。蛇腹176の外周は、ボデー174に液密的に
止められている。キャップ177の内周は弾性体175
に当接している。
【0083】この構成によれば、駆動部材178がボデ
ー174に対して回転すると、駆動部材178の偏心溝
(穴)が公転する。これにつれて、キャップ177が公
転する。キャップ177は蛇腹176によりその自転を
抑えられる。キャップ177の公転運動に応じて弾性体
175がキャップ177に対して相対的な回転力を受
け、ポンプ軸171が回転して、インペラ172の回転
により流体を送出する。
【0084】図25および図26に上記した第11実施
形態の変形例を示す。流体ポンプ180は、円筒状のボ
デー184を備え、ボデー184は内側で水中すべり軸
受183を介してポンプ軸181を回転可能に支持して
いる。ポンプ軸181の図示右端にはインペラ182が
固定されている。ポンプ軸181はその図示左端にギヤ
181aが形成されている。ボデー184の図示左方に
はポンプ軸181と同軸上に駆動部材187が配置され
ている。駆動部材187の図示右側には円形の偏心溝
(穴)が形成されており、その内部にキャップ186が
回転可能に支承されている。キャップ186は図示右側
に開口したカップ状を呈している。弾性部材であるリン
グ状の蛇腹185の内周部はキャップ186の外周に液
密的に固定されており、また外周はボデー184に液密
的に固定されている。キャップ186の内周にはギヤ1
81aとかみ合うギヤ186aが形成されている。
【0085】この構成によれば、駆動部材187がボデ
ー184に対して回転すると、駆動部材187の偏心溝
(穴)が公転する。これにつれて、キャップ186が公
転する。このとき、キャップ186は蛇腹185により
その自転を抑えられる。キャップ186の公転運動に応
じてギヤ181aがギヤ186aとかみ合うことで回転
力を伝達され、ポンプ軸181と共にインペラ182が
回転し、流体を送出する。
【0086】以上のように、各実施形態によれば、弾性
部材である蛇腹により完全なシールが達成されると共
に、ポンプ軸が直接駆動されるため、回転数変動に対し
て追従できる。
【0087】
【発明の効果】以上の如く、請求項1〜20の発明によ
れば、弾性部材により大気と流体間を完全にシールする
ことができると共に、従動部材を介して駆動部材の動力
がポンプ軸に伝達されるので、駆動部材の回転数変動に
対して追従可能な信頼性の高い流体ポンプを得ることが
できる。
【0088】また、請求項3、4、5、6、7、8、1
0の発明によれば、従動部材とポンプ軸との間の摺動箇
所が適切に冷却及び潤滑されるので、従動部材からポン
プ軸への動力伝達を円滑化することができ、流体ポンプ
の作動信頼性を向上できる。
【0089】また、請求項9の発明によれば、弾性部材
に加わるねじれを少なくすることができ、弾性部材の耐
久性を向上することができる。
【0090】請求項11の発明によれば、従動カムが駆
動カムの動きにあわせてスムーズに回転するので、また
請求項17の発明によればポンプ軸がスムーズに回転す
るので、また更に請求項20の発明によれば、円筒キャ
ップの公転を効率よくポンプ軸の回転に変換することが
できるので、安定したポンプ作動を得ることができる。
また、請求項12及び15の発明によれば、弾性部材に
かかる駆動カムの回転方向の力及び従動カムの回転方向
の力を小さくすることができ、弾性部材の耐久性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った流体ポンプの第1実施形態の縦
断面図である。
【図2】図1の第1実施形態の変形例の縦断面図であ
る。
【図3】図2の変形例のキャップ、水中すべり軸受及び
ポンプ軸の結合体の側面図である。
【図4】本発明に従った流体ポンプの第2実施形態の縦
断面図である。
【図5】図4の第2実施形態のポンプ軸の変形例の斜視
図である。
【図6】図5の上面図である。
【図7】本発明に従った流体ポンプの第3実施形態の縦
断面図である。
【図8】図7の第3実施形態の変形例の縦断面図であ
る。
【図9】図7の第3実施形態の別の変形例の縦断面図で
ある。
【図10】本発明に従った流体ポンプの第4実施形態の
縦断面図である。
【図11】本発明に従った流体ポンプの第5実施形態の
縦断面図である。
【図12】本発明に従った流体ポンプの第6実施形態の
縦断面図である。
【図13】図6の横断面図である。
【図14】図12の第6実施形態の変形例の横断面図で
ある。
【図15】図12の第6実施形態の別の変形例の横断面
図である。
【図16】図15の一部断面図である。
【図17】本発明に従った流体ポンプの第7実施形態の
縦断面図である。
【図18】本発明に従った流体ポンプの第8実施形態の
縦断面図である。
【図19】図18の第8実施形態の変形例の縦断面図で
ある。
【図20】図19の横断面図である。
【図21】本発明に従った流体ポンプの第9実施形態の
縦断面図である。
【図22】図21の第9実施形態の変形例の縦断面図で
ある。
【図23】本発明に従った流体ポンプの第10実施形態
の縦断面図である。
【図24】本発明に従った流体ポンプの第11実施形態
の縦断面図である。
【図25】図24の第11実施形態の変形例の縦断面図
である。
【図26】図25の一部断面図である。
【符号の説明】
10 流体ポンプ 11 シリンダブロック 12、13 ボデー 14 駆動部材 15 ポンプ軸 15a 小径部 15b カム部 16 インペラ 17、18 水中すべり軸受 19 キャップ(従動部材) 20 蛇腹(弾性部材) 22、23 ころがり軸受

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデー内に回転可能に支持され、その一
    端に流体を送出するインペラが固定されたポンプ軸と、
    前記ボデー内に配設され、前記ポンプ軸を回転させる従
    動部材と、外部動力に回転駆動される駆動部材と、該駆
    動部材と前記従動部材との間に配設され、前記従動部材
    側を液密的にシールすると共に前記駆動部材からの動力
    を伝達する弾性部材とを備える流体ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記従動部材を前記ポンプ軸に偏心して
    固定された従動カムで構成すると共に、前記駆動部材を
    外部動力により回転し、その内周側に前記従動カムの外
    周に対応する偏心溝を備えたプーリで構成し、前記弾性
    部材を前記従動カムと前記プーリの偏心溝との間に設け
    て前記従動カム側を前記ボデー内に液密的にシールした
    ことを特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記従動カムを半円状のカムとしたこと
    を特徴とする請求項2に記載の流体ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記従動カムの内部に流体通路を備えて
    いることを特徴とする請求項2に記載の流体ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記流体通路は前記ポンプ軸の軸方向に
    おいて傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の
    流体ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記インペラが固定されると共に前記ボ
    デーに軸受を介して回転可能に支承される円筒状の小径
    部と該小径部の軸心に対して偏心した軸心を有する円筒
    カムを前記ポンプ軸に設け、前記従動部材を、前記円筒
    カムの外周に対応する偏心溝と該偏心溝と同軸の偏心軸
    とを備えたキャップで構成すると共に、前記小径部と前
    記円筒カムの内空を連通させ、前記駆動部材を前記ボデ
    ーに前記小径部の軸心と同軸まわりに回転可能に前記ボ
    デーに支承すると共に、前記キャップの偏心軸を回転可
    能に支承する前記小径部の軸心に対して偏心した偏心溝
    を設け、前記弾性部材を前記キャップと前記ボデーとの
    間に設け、前記ポンプ軸側を液密的にシールすることを
    特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記ボデーに、前記インペラが配設され
    る側と前記円筒カムが配設される側に分離するように半
    径方向内方に延びるつば部を設けて、該つば部に前記ポ
    ンプ軸の小径部を前記軸受を介して回転可能に支持する
    と共に、前記つば部に前記インペラが配設される側と前
    記円筒カムが配設される側との間を連通する孔を設ける
    ことを特徴とする請求項6に記載の流体ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記円筒カムを前記キャップとの摺動面
    が半減するような半円筒形状を呈していることを特徴と
    する請求項7に記載の流体ポンプ。
  9. 【請求項9】 前記キャップが公転運動する際に前記キ
    ャップの一点が描く軌跡に合わせた大きさの前記ポンプ
    軸の軸方向に延びる円筒状の溝を前記キャップの端部に
    設け、前記ボデーに前記溝内まで延び前記溝に案内され
    る棒状部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の流
    体ポンプ。
  10. 【請求項10】 前記従動部材を前記ポンプ軸に固定さ
    れた複数の位相の異なる偏心円筒状の従動カムとし、前
    記駆動部材を前記従動カムに対応して設けられ外部動力
    により回転する偏心円柱状の駆動カムとし、前記弾性部
    材を前記駆動カムと前記従動カムとの夫々の間に設け、
    前記従動カム側を前記ボデー内に液密的にシールするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  11. 【請求項11】 前記従動部材を前記ポンプ軸に固定さ
    れた偏心円柱状の従動カムとし、前記駆動部材を外部動
    力により回転する偏心円柱状の駆動カムとし、前記従動
    カムをボデーに対して前記駆動カムのある方向に付勢す
    る付勢手段を設け、前記弾性部材を前記駆動カムと前記
    従動カムとの間に設け、前記従動カム側を前記ボデー内
    に液密的にシールすることを特徴とする請求項1に記載
    の流体ポンプ。
  12. 【請求項12】 前記弾性部材と前記従動カム及び駆動
    カムとの当接面に耐摩耗性に優れた部材を備えることを
    特徴とする請求項10に記載の流体ポンプ。
  13. 【請求項13】 前記部材を前記弾性部材と一体成形す
    ることを特徴とする請求項12に記載の流体ポンプ。
  14. 【請求項14】 前記従動部材を前記ポンプ軸に固定さ
    れたクランクと、該クランクに保持されたコンロッドと
    から構成し、前記駆動部材を外部動力により回転する偏
    心円柱状の駆動カムとし、前記弾性部材を前記駆動カム
    と前記コンロッドとの間に設け、前記コンロッド側をボ
    デー内に液密的にシールすることを特徴とする請求項1
    に記載の流体ポンプ。
  15. 【請求項15】 前記弾性部材に前記コンロッド及び前
    記駆動カムとの当接面に耐摩耗性の優れた部材を備える
    ことを特徴とする請求項14に記載の流体ポンプ。
  16. 【請求項16】 前記部材を前記弾性部材と一体成形す
    ることを特徴とする請求項15に記載の流体ポンプ。
  17. 【請求項17】 前記クランク、前記コンロッド及び前
    記駆動カムを夫々複数個設け、夫々の位相をずらして配
    置したことを特徴とする請求項14に記載の流体ポン
    プ。
  18. 【請求項18】 前記従動部材を前記ポンプ軸の一端に
    形成された傾斜面により構成し、前記駆動部材として外
    部動力により回転し、その一端に傾斜面が形成された駆
    動軸を設け、前記弾性部材を前記駆動軸の傾斜面と前記
    ポンプ軸の傾斜面との間に設け、前記ポンプ軸側をボデ
    ー内に液密的にシールすることを特徴とする請求項1に
    記載の流体ポンプ。
  19. 【請求項19】 前記駆動部材を、外部動力により前記
    ポンプ軸と同軸で回転するとともに、前記ポンプ軸に対
    して偏心した偏心溝を備える駆動軸とし、前記従動部材
    を、前記ポンプ軸の一端の外周面と、その外周面が前記
    駆動軸の偏心溝に回転可能に嵌合され、その内周面が前
    記ポンプ軸の外周面と接するように配置された円筒キャ
    ップとから構成し、前記弾性部材を前記円筒キャップと
    前記ボデーとの間に設け、前記ポンプ軸側をボデー内に
    液密的にシールすることを特徴とする請求項1に記載の
    流体ポンプ。
  20. 【請求項20】 前記円筒キャップの内周面及び前記ポ
    ンプ軸の外周面の双方に互いに噛合するギヤが設けられ
    ていることを特徴とする請求項19に記載の流体ポン
    プ。
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