JPH0971928A - 砂杭打込装置 - Google Patents

砂杭打込装置

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Publication number
JPH0971928A
JPH0971928A JP25570595A JP25570595A JPH0971928A JP H0971928 A JPH0971928 A JP H0971928A JP 25570595 A JP25570595 A JP 25570595A JP 25570595 A JP25570595 A JP 25570595A JP H0971928 A JPH0971928 A JP H0971928A
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JP
Japan
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sand
casing pipe
guide rod
driving device
drilling
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Application number
JP25570595A
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English (en)
Inventor
Fukuji Inoue
福二 井上
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地中孔に充填された砂の締固め方法と、ケーシ
ングパイプの下端からの砂の流出構造との各改良によっ
て、軟弱地盤に造成される砂杭の強度を高めることであ
る。 【解決手段】ケーシングパイプ1の下端に突出して配設
された削孔案内ロッド3の周囲に、複数のリニアモータ
1 を、それらの可動子E1 が上下方向に移動するよう
にして配設固定し、各可動子E1 の下端部にロッド12
を介して砂突固め具13を取付け、軟弱地盤に打ち込ま
れたケーシングパイプ1に投入された砂Sを、その下端
の開口から流出させて、成形された地中孔Hに落下充填
させ、ケーシングパイプを引き抜きながら、リニアモー
タM1 の可動子E1 の往復直線運動を利用して、前記砂
突固め具13により地中孔Hに落下充填された砂Sを突
き固めることによって、強度の高い砂杭Pを造成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砂杭を造成して軟
弱地盤を改良する砂杭打込装置に関するものであり、更
に詳しくは、地中孔に充填された砂の締固め方法と、ケ
ーシングパイプの下端からの砂流出構造との各改良によ
って、砂杭の締固め強度を高めた砂杭打込装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の砂杭打込装置Aを動力車
51に取付けた状態の正面図であり、図9は、砂杭打込
装置Aの下端部を構成している従来の削孔部B’の拡大
正面断面図である。この図8及び図9を参照しながら、
砂杭打込装置Aを説明する。図8に示されるように、動
力車51に設けられたフレーム52に、砂杭打込装置A
が取付けられており、打込ハンマー53を用いてケーシ
ングパイプ1を軟弱地盤に打込んでいく。ケーシングパ
イプ1の上端には砂投入口54が配設されており、同じ
く下端には削孔案内ロッド55を備えた削孔部B’が配
設されている。
【0003】図9に示されるように、ケーシングパイプ
1の下端には、複数の砂流通孔57を設けた環状の支持
体56が取付けられており、その支持体56にモータ5
8が取付けられている。モータ58の下延する回転軸5
9には、削孔案内ロッド55が取付けられており、その
内部には、軸受61を介して複数の偏心錘62が相上下
して取付けられている。ケーシングパイプ1の下端縁に
は、蝶番63によって開閉可能な蓋体64が取付けられ
ており、図9に実線で示されるように、ケーシングパイ
プ1の下端面の部分の砂流出口60を閉塞することが可
能である。モータ58が起動すると、その回転軸59に
偏心して取付けられた複数の偏心錘62が回転するた
め、削孔案内ロッド55はモータ58を頂点として、矢
印65で示されるように円錐形に振動する。砂投入口5
4より投入された砂Sは、支持体56に設けられた多数
の砂流通孔57を通り、その圧力であらかじめ閉じてい
た蓋体64を開け(図9で二点鎖線で示される状態)、
削孔案内ロッド55の周囲を通って、前記砂流出口60
からケーシングパイプ1の外部に流出する。
【0004】図10ないし図13は、軟弱地盤に砂杭P
を打込んで造成する工法を工程順に示す図であって、こ
れらの図を参照にして、軟弱地盤に砂杭Pを造成するた
めの従来工法を説明する。まず、所定の位置に砂杭打込
装置Aを配置し、打込ハンマー53を用いてケーシング
パイプ1を軟弱地盤に打込んでゆき(図10)、ケーシ
ングパイプ1が所定の深さまで打込まれたら、砂投入口
54よりケーシングパイプ1内に所定量の砂Sを投入す
る(図11)。これにより、ケーシングパイプ1内に投
入された砂Sの圧力によって、該パイプ1の下端の砂流
出口60を閉塞している蓋体64が開かれて、該砂流出
口60から流出した砂Sが、軟弱地盤に削孔された地中
孔H内に充填される。これと同時に、モータ58を起動
させて削孔案内ロッド55に円錐振動を与えながら、ケ
ーシングパイプ1を徐々に引き抜く(図12)。これに
より、削孔案内ロッド55が円錐振動することによっ
て、ケーシングパイプ1の下端の砂流出口60から流出
されて、地中孔Hに充填された砂Sは側方へ押し固めら
れ、砂杭Pが順次造成されてゆく(図13)。
【0005】しかし、この従来工法では、ケーシングパ
イプ1の下端の開口から流出されて地中孔Hに充填され
た砂Sは、削孔案内ロッド55の円錐振動のみによって
押し固められるため、砂杭Pの締固め強度が低い。その
結果、砂杭Pが部分的に崩れたり、軟弱地盤全体として
必要な地盤強度を確保するには、造成する砂杭Pの本数
を増やす他はなかった。また、ケーシングパイプ1内か
ら流出される砂Sは、その構造からして、削孔案内ロッ
ド55の直下には流出されず、周囲から流れ込むことに
より該ロッド55の直下に砂Sが充填されるため、この
部分の強度が小さくなるという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軟弱地盤に
砂杭を造成する従来工法の不具合に鑑み、地中孔に充填
された砂の締固め方法と、ケーシングパイプの下端から
の砂流出構造との各改良によって、砂杭の締固め強度を
高めることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した手段は、ケーシングパイプの下端の
削孔部の中央部に削孔案内ロッドが突出して設けられ、
該ケーシングパイプの下端の砂流出口は蓋体により、閉
塞可能になっていて、軟弱地盤に挿入されたケーシング
パイプを徐々に引き抜きながら、該ケーシングパイプ内
に投入された砂の圧力により、前記蓋体が開かれて開口
した砂流出口から砂を流出させて、この砂を締め固める
ことにより、軟弱地盤に連続した砂杭を造成する構成の
砂杭打込装置において、前記削孔部における前記削孔案
内ロッドの周囲に複数のリニアモータを、それらの可動
子が上下方向に移動するようにして配設固定して、各可
動子の下端部にロッドを介して砂突固め具をそれぞれ取
付け、リニアモータの可動子の往復直線運動を利用し
て、ケーシングパイプの下端の砂流出口から流出された
砂を砂突固め具により突き固めるように構成したことで
ある。ここで、削孔案内ロッドを中空状にして、この中
空状の部分を砂流出孔にすると共に、この中空状の削孔
案内ロッドの外側に円筒形のリニアモータを配設固定す
るようにしてもよい。また、前者の手段においては、削
孔案内ロッドに砂流出孔を設け、後者の手段において
は、削孔案内ロッドの外周面とケーシングパイプの内周
面との間からも砂が流出されるようにして、ケーシング
パイプの下端の開口のほぼ全ての部分から砂が流出され
るように構成することもできる。
【0008】本発明によれば、ケーシングパイプ、或い
は削孔案内ロッドの下端の砂流出口から流出して、ケー
シングパイプの引抜きにより形成された地中孔に充填さ
れる砂は、リニアモータの可動子に往復直線運動によっ
て、該可動子に取付けられた砂突固め具により上方から
反復して突き固められるので、砂の締固め強度が高くな
って、造成される砂杭の強度が高められる。また、削孔
案内ロッドを中空状にして、この部分を砂流出孔とする
ことにより、ケーシングパイプの下端の開口のほぼ全て
の部分から砂を流出させることが可能となって、ケーシ
ングパイプの引抜きにより形成される地中孔のほぼ全体
に砂が均一に充填され、このことと、砂突固め具による
上方からの突固め作用とが相俟って、砂の締固め強度は
一層高められる。
【0009】
【発明の実施の形態】最初に、請求項1に記載の発明に
ついて説明する。図1は、請求項1に記載の発明に係る
砂杭打込装置のケーシングパイプ1の下端部の削孔部B
1 の正面断面図であり、図2は、図1のQ矢視拡大図で
あり、図3は、図1のX−X線拡大断面図であり、図4
は、図1のY−Y線拡大断面図であり、図5は、リニア
モータの原理を説明する図である。なお、請求項1及び
3に記載の各発明(以下、「本発明」と総称することも
ある)は、いずれもリニアモータの可動子の往復直線運
動を利用して、ケーシングパイプ1の下端の開口から流
出して、地中孔Hに充填された砂Sの締固め方法と、ケ
ーシングパイプ1の下端の開口の部分からの砂Sの流出
構造とに特徴を有し、砂杭打込装置の他の部分の構成
は、「従来の技術」の項目で説明したものと同一であ
る。従って、以下の説明は、本発明のこの特徴的部分に
ついてのみ行う。
【0010】図1ないし図5を参照しながら、請求項1
に記載の発明に係る砂杭打込装置Aの削孔部B1 の構成
を説明する。ケーシングパイプ1の下端部が削孔部B1
となっており、この削孔部B1 の内部には、ケーシング
パイプ1の内周面に環状の支持体2が嵌まり込んだ形と
なって取付けられており、その中央部に削孔案内ロッド
3が下方に突出して設けられ、その下端部は、ケーシン
グパイプ1の下端から更に所定長だけ下方に突出してい
る。この削孔案内ロッド3の下端部を除く部分は、円筒
状となっていて、その中空の部分が砂流出孔4 となって
いると共に、その下端部は、図2に示されるように、断
面十字状に形成された複数の鍔体5により先鋭状に形成
されている。
【0011】ケーシングパイプ1の下端の開口における
その中心部の削孔案内ロッド3を除く部分が第1砂流出
口6となっていると共に、削孔案内ロッド3の砂流出孔
4の下端の開口が第2砂流出口7となっている。また、
図3に示されるように、前記支持体2には多数の砂流通
孔8が設けられている。支持体2に設けられた各砂流通
孔8と、削孔案内ロッド3の内部の砂流出孔4は、これ
らの部分を流通、或いは流出する砂Sの量を多くするた
めに、その面積を可能な限り大きくすることが望まし
い。また、ケーシングパイプ1の下端縁には、分割構造
の蓋体9(実施例のものは、4枚の蓋体片9aで構成さ
れる)が蝶番11によって開閉可能に取付けられてお
り、この蓋体9が閉じた状態では、図2に二点鎖線で示
されるように、各蓋体片9aは、互いに直交する各鍔体
5の間に嵌まり込んで、第1及び第2の各砂流出口6,
7を閉塞する構造になっている。ケーシングパイプ1が
軟弱地盤に打込まれる時には、これらの蓋体片9aによ
り第1及び第2の各砂流出口6,7が塞がれるため、ケ
ーシングパイプ1及び削孔案内ロッド3の内部に土砂が
入り込むことなく、この軟弱地盤に地中孔Hが支障なく
削孔される。
【0012】図1及び図4に示されるように、ケーシン
グパイプ1の下端部と削孔案内ロッド3との間には、複
数のフラット形リニアモータM1 が周方向に沿って等間
隔をおいて配設されて、それらの固定子D1 が削孔案内
ロッド3の外周面に固定されている。各リニアモータM
1 を構成する固定子D1 の外方には微小な隙間を介して
可動子E1 が上下方向に移動可能にして配置されてい
る。さらに、それぞれの可動子E1 の下端部には、同一
長さのロッド12が下延して設けられており、各ロッド
12の下端にはリング状の砂突固め具13が取付けられ
ている。砂突固め具13には、削孔案内ロッド3の外径
よりも僅かに大きな内径の案内孔13aが設けられてお
り、その案内孔13aが削孔案内ロッド3に嵌まり込ん
で取付けられている。さらに、砂突固め具13の下面の
加圧面13bは、削孔案内ロッド3に対して直角を成し
て取付けられている。それぞれのリニアモータM1 は、
図3に示されるように、各リニアモータM1 に砂Sが侵
入しないように、また砂Sがより効率良く流出するよう
に、支持体2に設けられた複数の砂流通孔8のそれぞれ
の間に配設することが望ましい。さらに、リニアモータ
1 の上方で支持体2の下方には、それぞれカバー14
が取付けられているため、落下する砂Sが各リニアモー
タM1 の内部に侵入することはない。
【0013】図5に示されるように、リニアモータM1
は回転電動機の円筒状の一次側固定子と二次側回転子を
直線状に延ばし、それぞれを固定子D1 及び可動子E1
としたものである。内部にコイル15を組込んだ平板状
の固定子D1 の上面に、僅かの隙間を介して、同じく平
板状の可動子E1 が配置される。固定子D1 に通電する
と、矢印Rの方向に沿った移動磁界が生じて、可動子E
1 は固定子D1 に沿って矢印Qで示す方向に直線運動を
行う。そのため、図4に示されるように、それぞれのリ
ニアモータM1 を同期させて、各可動子E1 を起動させ
ると、砂突固め具13は上下方向に直線運動を行う。さ
らに、これらのリニアモータM1 を制御すれば、砂突固
め具13は連続して上下方向に沿って往復直線運動を行
う。
【0014】次に、上記発明に係る砂杭打込装置Aによ
る砂杭Pの造成作業を、図1を参照しながら説明する。
ケーシングパイプ1の下端部に設けられた複数の蓋体片
9aにより第1及び第2の各砂流出口6,7を閉塞した
状態にして、該ケーシングパイプ1が軟弱地盤に所定深
さだけ打込まれると、ケーシングパイプ1の上端の砂投
入口54から砂Sが投入される。投入された砂Sは、ケ
ーシングパイプ1の内部から支持体2に設けられている
複数の砂流通孔8及び削孔案内ロッド3に設けられてい
る砂流出孔4をそれぞれ通って、蓋体9により下端の第
1及び第2の各砂流出口6,7が閉塞されているケーシ
ングパイプ1の下端部に落下して充填される。
【0015】そして、各リニアモータM1 を起動させた
ままで、ケーシングパイプ1を徐々に引き抜くと、蓋体
9の内側に作用している砂Sの圧力によって、該蓋体9
が開かれて、第1及び第2の各砂流出口6,7から砂S
が流出して、ケーシングパイプ1を引き抜くことによっ
て軟弱地盤に形成された地中孔Hに充填されると共に、
各リニアモータM1 の可動子E1 の往復直線運動によっ
て、各可動子E1 の下端部にロッド12を介して取付け
られた砂突固め具13が同様の運動を行って、地中孔H
に充填された砂Sは、該砂突固め具13により上方から
反復して突き固められて、砂杭Pが順次造成される。こ
のように、ケーシングパイプ1から流出して地中孔Hに
充填された砂Sは、砂突固め具13により上方から突き
固められながら砂杭Pが造成されるために、砂Sの締固
め強度が高くなって、砂杭Pの強度が高まることにな
る。特に、この実施例では、第1及び第2の各砂流出口
6,7の双方から砂Sが流出される構造になっているた
め、ケーシングパイプ1の下端の開口のほぼ全ての部分
から砂が流出される形となって、ケーシングパイプ1の
引抜きにより形成される地中孔Hのほぼ全体に砂Sが均
一に充填され、これによっても、砂Sの締固め強度が高
められる。
【0016】なお、上記した実施例では、削孔案内ロッ
ド3を中空状にして、この部分からも砂Sを流出可能な
構造にしてあるために、ケーシングパイプ1の引抜きに
より形成される地中孔Hのほぼ全体に砂Sが均一に充填
されるという利点があるが、この削孔案内ロッド3は、
削孔に必要な強度を有する程度の細い中実状のものにし
て、この削孔案内ロッド3の外周面とケーシングパイプ
1の内周面との間の隙間のみから砂Sが流出するとい
う、従来の削孔部B’と同様な構造のものに、請求項1
に記載の発明を実施することも可能である。この場合に
は、リニアモータの配設スペースが大きくなって、その
配設のためのスペース的制約が少なくなる利点がある。
【0017】次に、請求項3に記載の発明について説明
する。図6は、この請求項3に記載の発明に係る砂杭打
込装置のケーシングパイプ1の下端部の削孔部B2 の正
面断面図であり、図7は、図6のZ−Z線拡大断面図で
ある。このケーシングパイプ1の下端部の削孔部B
2 は、上記した削孔部B1 に比較して、使用しているリ
ニアモータM2 の構成が異なるのみで、他の部分は殆ど
同一であるので、既述の部分と同一部分には同一符号を
付し、前記削孔部B1 と異なる部分についてのみ説明す
る。即ち、内部が中空状となった削孔案内ロッド3の外
周面とケーシングパイプ1の下端部の内周面との間に円
筒形リニアモータM2 が配設されて、その円筒形の固定
子D2 が削孔案内ロッド3の外周面に固定されている。
この固定子D2 の外側には微小な隙間を介して同じく円
筒形の可動子E2 が上下方向に移動可能に配置されてい
る。この円筒形の可動子E2 の下端部に複数本のロッド
12を介してリング状の砂突固め具13が取付けられて
いる。
【0018】このリニアモータM2 は、円筒形をしてい
るが、その作動原理は上記したフラット形のリニアモー
タM1 と同じであって、可動子E2 の往復直線運動によ
って、その下端部に複数本のロッド12を介して取付け
られた砂突固め具13に同様の運動を行わせる。これに
より、最下端まで打ち込まれたケーシングパイプ1を徐
々に引き抜くことにより軟弱地盤に形成された地中孔H
に砂Sを充填して、前記砂突固め具13の上下方向に沿
った往復直線運動により、地中孔Hに充填された砂Sを
突き固めるのである。円筒形のリニアモータM2 を使用
すると、外径の大きな削孔案内ロッド3の使用が可能と
なって、この削孔案内ロッド3の中空部の砂流出孔4か
ら大量の砂Sを流出させられる利点がある。
【0019】なお、上記した実施例では、削孔案内ロッ
ド3の下端の第1砂流出口6と、ケーシングパイプ1の
下端の第2砂流出口7との双方から砂Sが流出される構
造になっているが、外径の大きな削孔案内ロッド3を使
用して、該ロッド3の内部の第1砂流出口6のみから砂
Sが流出される構造にすることもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る砂杭打込装置は、ケーシン
グパイプの下端部の削孔部における削孔案内ロッドの周
囲にリニアモータを、その可動子が上下方向に直線運動
するように配設固定して、可動子の下端部にロッドを介
して砂突固め具を取付け、リニアモータの可動子の往復
直線運動を利用して、ケーシングパイプの下端の砂流出
口から流出された砂を砂突固め具により突き固めるよう
に構成してあるので、地中孔に落下充填された砂の締固
め強度が高まって、軟弱地盤に形成される砂杭の強度が
高まる。特に、ケーシングパイプの下端部の削孔部の中
心に配設された削孔案内ロッドを中空状にして、この部
分からも砂が流出する構造にすると、ケーシングパイプ
の下端の開口のほぼ全ての部分から均一に砂を流出させ
られて、地中孔に対して砂が均一に充填される。このこ
とと、砂突固め具による上方からの突固め作用とが相俟
って、砂の締固め強度は一層高められる。このようにし
て、砂杭の強度が高められる結果、軟弱地盤に対して必
要な地盤強度を得るのに必要な砂杭の本数が少なくなっ
て、砂杭の造成工事をより効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明に係る砂杭打込装置のケ
ーシングパイプ1の下端部の削孔部B1 の正面断面図で
ある。
【図2】図1のQ矢視拡大図である。
【図3】図1のX−X線拡大断面図である。
【図4】図1のY−Y線拡大断面図である。
【図5】リニアモータの原理を説明する図である。
【図6】請求項3に記載の発明に係る砂杭打込装置のケ
ーシングパイプ1の下端部の削孔部B2 の正面断面図で
ある。
【図7】図6のZ−Z線拡大断面図である。
【図8】従来の砂杭打込装置の正面図である。
【図9】従来の砂杭打込装置の削孔部B’の拡大正面断
面図である。
【図10】従来の砂杭打込装置のケーシングパイプ1を
軟弱地盤に打ち込んでいる途中を示す図である。
【図11】同じく、ケーシングパイプ1を最下端まで打
ち込んで、その内部に砂を投入している状態を示す図で
ある。
【図12】同じく、ケーシングパイプ1を引き抜きなが
ら砂杭Pを造成している状態を示す図である。
【図13】同じく、ケーシングパイプ1が完全に引き抜
かれて、軟弱地盤に砂杭Pが造成された状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
A:砂杭打込装置 B1,2 :削孔部 E1,2 :リニアモータの可動子 H:地中孔 M1,2 :リニアモータ P:砂杭 S:砂 1:ケーシングパイプ 3:削孔案内ロッド 4:削孔案内ロッドの砂流出孔 6:第1砂流出口 7:第2砂流出口 9:蓋体 13:砂突固め具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングパイプの下端の削孔部の中央
    部に削孔案内ロッドが突出して設けられ、該ケーシング
    パイプの下端の砂流出口は蓋体により、閉塞可能になっ
    ていて、軟弱地盤に挿入されたケーシングパイプを徐々
    に引き抜きながら、該ケーシングパイプ内に投入された
    砂の圧力により、前記蓋体が開かれて開口した砂流出口
    から砂を流出させて、この砂を締め固めることにより、
    軟弱地盤に連続した砂杭を造成する構成の砂杭打込装置
    であって、 前記削孔部における前記削孔案内ロッドの周囲に複数の
    リニアモータを、それらの可動子が上下方向に移動する
    ようにして配設固定して、各可動子の下端部にロッドを
    介して砂突固め具をそれぞれ取付け、リニアモータの可
    動子の往復直線運動を利用して、ケーシングパイプの下
    端の砂流出口から流出された砂を砂突固め具により突き
    固めるように構成したことを特徴とする砂杭打込装置。
  2. 【請求項2】 前記削孔案内ロッドには、砂を流出させ
    るための砂流出孔が設けられ、該砂流出孔の下端の砂流
    出口は、ケーシングパイプの下端の砂流出口を閉塞する
    ための蓋体により閉塞可能になっていることを特徴とす
    る請求項1に記載の砂杭打込装置。
  3. 【請求項3】 ケーシングパイプの下端の削孔部の中央
    部に、内部が砂流出孔となった中空状の削孔案内ロッド
    が突出して設けられ、該削孔案内ロッドの砂流出孔の下
    端の砂流出口は蓋体により閉塞可能になっていて、軟弱
    地盤に挿入されたケーシングパイプを徐々に引き抜きな
    がら、該ケーシングパイプ内に投入された砂の圧力によ
    り、前記蓋体が開かれて開口した前記砂流出口から砂を
    流出させて、この砂を締め固めることにより、軟弱地盤
    に連続した砂杭を造成する構成の砂杭打込装置であっ
    て、 前記削孔案内ロッドの外側に円筒形のリニアモータを、
    その可動子が上下方向に移動するようにして配設固定し
    て、該可動子の下端部にロッドを介して砂突固め具を取
    付け、リニアモータの可動子の往復直線運動により、削
    孔案内ロッドの砂流出口から流出された砂を砂突固め具
    により突き固めるように構成したことを特徴とする砂杭
    打込装置。
  4. 【請求項4】 ケーシングパイプに投入された砂は、削
    孔案内ロッドの外周面とケーシングパイプの内周面との
    間の砂流出口からも流出可能になっていて、該砂流出口
    は、削孔案内ロッドの下端の砂流出口を閉塞するための
    蓋体により閉塞可能になっていることを特徴とする請求
    項3に記載の砂杭打込装置。
JP25570595A 1995-09-06 1995-09-06 砂杭打込装置 Pending JPH0971928A (ja)

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JP25570595A JPH0971928A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 砂杭打込装置

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JP25570595A Pending JPH0971928A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 砂杭打込装置

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JP (1) JPH0971928A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100430342B1 (ko) * 2001-07-25 2004-05-04 원 회 양 돌출간이 방사상으로 돌출된 현장 타설 콘크리트 파일형성장치 및 방법

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KR100430342B1 (ko) * 2001-07-25 2004-05-04 원 회 양 돌출간이 방사상으로 돌출된 현장 타설 콘크리트 파일형성장치 및 방법

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