JPH0971572A - スルホン酸エステル誘導体 - Google Patents

スルホン酸エステル誘導体

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JPH0971572A
JPH0971572A JP26759595A JP26759595A JPH0971572A JP H0971572 A JPH0971572 A JP H0971572A JP 26759595 A JP26759595 A JP 26759595A JP 26759595 A JP26759595 A JP 26759595A JP H0971572 A JPH0971572 A JP H0971572A
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JP
Japan
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phenyl
tetrahydrofuran
sulfonic acid
ester derivative
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Pending
Application number
JP26759595A
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English (en)
Inventor
Tetsukiyo Kamijo
哲聖 上條
Toshiaki Yamaguchi
敏章 山口
Takashi Yanagi
孝志 柳
Ikuo Tsuchiya
依久雄 土屋
Hideki Takeuchi
竹内  秀樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HIVプロテアーゼ阻害活性を有し、後天性
免疫不全症候群の治療薬として有用なカルバミン酸テト
ラヒドロフリルエステル誘導体を製造するための製造中
間体を提供する。 【解決手段】 HIVプロテアーゼ阻害活性を有し、医
薬品として有用な、式 【化1】 (式中の(R)を付した炭素原子の配置はR配置を示
し、(S)を付した炭素原子の配置はS配置を示す)で
表されるカルバミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導
体を簡便に製造することができる、一般式 【化2】 (式中のAは低級アルキル基または置換基を有すること
もあるフェニル基である)で表されるスルホン酸エステ
ル誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品の製造中間体
として有用な新規なスルホン酸エステル誘導体に関する
ものである。
【0002】さらに詳しく述べれば、本発明はHIVプ
ロテアーゼ阻害活性を有し、後天性免疫不全症候群の予
防剤または治療剤として有用な、式
【0003】
【化2】
【0004】(式中の(R)を付した炭素原子の配置は
R配置を示し、(S)を付した炭素原子の配置はS配置
を示す)で表されるN−〔(1S,2R)−3−(4−
アミノ−N−イソブチルベンゼンスルホンアミド)−1
−ベンジル−2−ヒドロキシプロピル〕カルバミン酸
(3S)−テトラヒドロ−3−フリルエステルの製造中
間体として有用な、一般式
【0005】
【化3】
【0006】(式中のAは低級アルキル基または置換基
を有することもあるフェニル基であり、(S)は前記と
同じ意味をもつ)で表されるスルホン酸エステル誘導体
に関するものである。
【0007】
【従来の技術】本発明の前記一般式(II)で表される
スルホン酸エステル誘導体は化学技術文献等に全く記載
されていない新規化合物である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はHIVプロテ
アーゼ阻害活性を有し、後天性免疫不全症候群の予防剤
または治療剤として有用な前記式(I)で表されるカル
バミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導体の製造中間
体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記式
(I)で表されるカルバミン酸テトラヒドロフリルエス
テル誘導体を効率よく製造すべく鋭意研究を重ねた結
果、前記一般式(II)で表されるスルホン酸エステル
誘導体を用いることにより前記式(I)で表されるカル
バミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導体を簡便に製
造することができ、従って、前記一般式(II)で表さ
れるスルホン酸エステル誘導体は前記式(I)で表され
るカルバミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導体の有
用な製造中間体となり得ることを見出し、本発明を成す
に至った。
【0010】本発明の前記一般式(II)で表されるス
ルホン酸エステル誘導体において、低級アルキル基とは
メチル基、エチル基、イソプロピル基またはブチル基等
の炭素数1〜6の直鎖状または分枝状のアルキル基を意
味し、置換基を有することもあるフェニル基とはフェニ
ル基、4−メトキシフェニル基、4−メチルフェニル基
または2−ニトロフェニル基等を意味する。
【0011】本発明の前記一般式(II)で表されるス
ルホン酸エステル誘導体は、文献未記載の新規化合物で
あり、例えば以下のようにして製造することができる。
すなわち、式
【0012】
【化4】
【0013】(式中の(S)は前記と同じ意味をもつ)
で表されるジオール誘導体にN−スクシンイミジル−
(S)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボネートを
反応させ、式
【0014】
【化5】
【0015】(式中の(S)は前記と同じ意味をもつ)
で表されるジオール誘導体を製造した後、一般式 A−SOH (V) (式中のAは前記と同じ意味をもつ)で表されるスルホ
ン酸誘導体またはその反応性官能的誘導体と反応させる
ことにより製造することができる。上記製造方法におい
て、前記式(IV)で表されるジオール誘導体は、式
【0016】
【化6】
【0017】(式中の(S)は前記と同じ意味をもつ)
で表されるアミノ酸エステル誘導体にN−スクシンイミ
ジル−(S)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボネ
ートを反応させ、式
【0018】
【化7】
【0019】(式中の(S)は前記と同じ意味をもつ)
で表されるアミノ酸エステル誘導体を製造した後、次い
で還元剤、例えば水素化ホウ素リチウムでエステル基を
還元することによっても製造することができる。
【0020】本発明の前記一般式(II)で表されるス
ルホン酸エステル誘導体から製造される前記式(I)で
表されるカルバミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導
体は、HIVプロテアーゼ阻害活性を有し、後天性免疫
不全症候群の予防剤または治療剤として有用な化合物で
ある。そして本発明前記一般式(II)で表されるスル
ホン酸エステル誘導体から、このように医薬品として有
用な前記式(I)で表されるカルバミン酸テトラヒドロ
フリルエステル誘導体を容易に製造することができる。
例えば、前記一般式(II)で表されるスルホン酸エス
テル誘導体にイソブチルアミンを反応させるか、または
前記一般式(II)で表されるスルホン酸エステル誘導
体をアルカリ条件下に反応させ閉環することにより、式
【0021】
【化8】
【0022】(式中の(S)は前記と同じ意味をもつ)
で表されるエポキシ誘導体を製造した後、このエポキシ
誘導体にイソブチルアミンを反応させることにより、式
【0023】
【化9】
【0024】(式中の(R)および(S)は前記と同じ
意味をもつ)で表されるフェニルブタノール誘導体を製
造し、次いでこれを4−アセトアミドベンゼンスルホン
酸またはその反応性官能的誘導体と反応させて、式
【0025】
【化10】
【0026】(式中の(R)および(S)は前記と同じ
意味をもつ)で表されるカルバミン酸テトラヒドロフリ
ルエステル誘導体を製造した後、アミノ基の保護基のア
セチル基を酸で除去することにより、医薬品として有用
である前記式(I)で表されるカルバミン酸テトラヒド
ロフリルエステル誘導体を製造することができる。
【0027】
【発明の作用効果】本発明の前記一般式(II)で表さ
れるスルホン酸エステル誘導体は文献未記載の新規化合
物であり、このスルホン酸エステル誘導体を用いること
により、医薬品として有用である前記式(I)で表され
るカルバミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導体を容
易に製造することができる。従って、本発明の前記一般
式(II)で表されるスルホン酸エステル誘導体は、前
記式(I)で表されるカルバミン酸テトラヒドロフリル
エステル誘導体の製造中間体として有用である。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の内容を以下の参考例およ
び実施例でさらに詳細に説明するが、本発明はその内容
に限定されるものではない。なお参考例および実施例中
の化合物の融点はすべて未補正である。
【0029】
【実施例】
参考例 1 (2S,3S)−3−アミノ−4−フェニルブタン−
1,2−ジオール 塩酸塩 (2S,3S)−3−(tert−ブトキシカルボニル
アミノ)−4−フェニルブタン−1,2−ジオール6.
0gを塩化水素を飽和させたメタノール10mlに溶解
した。反応液を50℃で2時間攪拌後、減圧下に溶媒を
留去し、白色結晶の(2S,3S)−3−アミノ−4−
フェニルブタン−1,2−ジオール 塩酸塩4.6gを
得た。
【0030】NMR(DMSO−d,ppm) δ:2.81(dd,1H,J=8.1,14.3H
z),2.97(dd,1H,J=5.8,14.3H
z),3.35〜3.5(m,3H),3.7〜3.8
(m,1H),4.9〜5.1(br,1H),5.4
7(d,1H,J=4.0Hz),7.2〜7.4
(m,5H),7.92(s,3H) IR(KBr):3367,3150,3030,29
00cm−1 融点 114〜116℃
【0031】参考例 2 (2S,3S)−4−フェニル−3−〔(S)−テトラ
ヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕ブタ
ン−1,2−ジオール (2S,3S)−3−アミノ−4−フェニルブタン−
1,2−ジオール 塩酸塩1.24gをエタノール20
mlに溶かし、室温攪拌下に、トリエチルアミン0.9
5mlを滴下し、続いて、N−スクシンイミジル−
(S)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボネート
1.57gを少しずつ加えた。室温で3時間攪拌後、反
応混合物に酢酸エチルを加え、有機層を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残渣
を酢酸エチルより再結晶し、(2S,3S)−4−フェ
ニル−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオ
キシカルボニルアミノ〕ブタン−1,2−ジオール1.
47gを得た。
【0032】NMR(CDCl,ppm) δ:1.9〜2.0(m,1H),2.1〜2.2
(m,1H),2.85〜3.0(m,2H),3.0
5〜3.15 (m,2H),3.4〜3.5(m,1H),3.65
〜4.0(m,7H),4.84(d,1H,J=8.
7Hz),5.15〜5.2(m,1H),7.2〜
7.4(m,5H) IR(KBr):3340,1680cm−1 融点 149〜150℃
【0033】参考例 3 (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニル酪酸メチル 塩酸塩 (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニル酪酸500mgをメタノール4.5mlに溶解
し、これに塩化水素を飽和させたメタノール1.5ml
を加え、60℃で3時間攪拌した。その後、反応液を減
圧下に濃縮乾固して、(2S,3S)−3−アミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸メチル塩酸塩442m
gを無色アモルファスとして得た。
【0034】NMR(DMSO−d,ppm) δ:2.85〜2.9(m,2H),3.27(s,3
H),3.7〜3.8(m,1H),4.48(d,1
H,J=2.6Hz),7.2〜7,35(m,5
H),8.40(br,3H) IR(KBr):3346,3030,1743cm
−1
【0035】参考例 4 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕酪酸メチル (2S,3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニル酪酸メチル 塩酸塩442mgを塩化メチレン2
0mlに懸濁させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液14
mlを加えて室温で攪拌した。この懸濁液にN−スクシ
ンイミジル−(S)−テトラヒドロフラン−3−イルカ
ルボネート427mgを少量ずつ10分間かけて加え、
室温で5時間撹拌した。反応混合物に飽和食塩水を加
え、2規定塩酸で中和したのち塩化メチレンで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去した後、ヘキ
サンより結晶化させて、白色結晶の(2S,3S)−2
−ヒドロキシ−4−フェニル−3−〔(S)−テトラヒ
ドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕酪酸メ
チル501mgを得た。
【0036】NMR(CDCl,ppm) δ:1.95〜2.2(m,2H),2.75〜2.8
5(m,2H),3.21(d,1H,J=5.2H
z),3.61(s,3H),3.69(d,1H,J
=10.3Hz),3.8〜3.95(m,3H),
4.35〜4.45(m,2H),5.06(d,1
H,J=9.0Hz),5.15〜5.2(m,1
H),7.15〜7.35(m,5H) IR(KBr):3325,1735,1695cm
−1 融点 129〜130℃
【0037】参考例 5 (2S,3S)−4−フェニル−3−〔(S)−テトラ
ヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕ブタ
ン−1,2−ジオール (2S,3S) −2−ヒドロキシ−4−フェニル−3
−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカル
ボニルアミノ〕酪酸メチル618mgをテトラヒドロフ
ラン6mlに溶解し、攪拌しながらこれに水素化ホウ素
リチウム129mgを少しずつ加えた。生じた懸濁液に
エタノール12mlを加え室温で2時間攪拌した。反応
混合物に2規定塩酸を加えさらに30分間攪拌し、水で
希釈して酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
2回洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下
に留去した。残渣を酢酸エチル−ヘキサン(1:3)か
ら再結晶して、(2S,3S)−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕ブタン−1,2−ジオール397mgを得
た。物性値は、参考例2と一致した。
【0038】実施例 1 (2S,3S) −2−ヒドロキシ−4−フェニル−3
−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカル
ボニルアミノ〕ブチル メタンスルホネート (2S,3S)−4−フェニル−3−〔(S)−テトラ
ヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕ブタ
ン−1,2−ジオール338mgをピリジン7mlに溶
解し、氷冷下で攪拌しながらメタンスルホニルクロリド
98μlを少しずつ滴下した。氷冷下で6時間撹拌後反
応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を1規定塩酸、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下に留去した。残渣を
酢酸エチル−ヘキサン(7:10)より再結晶し、白色
結晶の(2S,3S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕ブチル メタンスルホネート210
mgを得た。
【0039】NMR(CDCl,ppm) δ:1.9〜2.0(m,1H),2.1〜2.2
(m,1H),2.85〜2.95(m,1H),2.
99(dd,1H,J=4.8,14.2Hz),3.
08(s,3H),3.2〜3.45(m,1H),
3.68(d,1H,J=10.7Hz),3.75〜
4.05(m,5H),4.24(dd,1H,J=
6.4,10.8Hz),4.33(dd,1H,J=
3.3,10.8Hz),4.83(d,1H,J=
7.2Hz),5.15〜5.2(m,1H),7.2
〜7.35(m,5H) IR(KBr):3340,1695,1355cm
−1 融点 131〜132℃
【0040】実施例 2 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕ブチル 4−メトキシベンゼンスルホネー
ト (2S,3S)−4−フェニル−3−〔(S)−テトラ
ヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕ブタ
ン−1,2−ジオール1.30gをピリジン15mlに
溶かし、0℃で攪拌下、4−メトキシベンゼンスルホニ
ルクロリド1.01gを加えた。0℃で3時間攪拌後、
反応混合物に酢酸エチルを加え、有機層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、20%クエン酸水溶液、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧下に留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンより再結
晶し、(2S,3S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕ブチル4−メトキシベンゼンスルホ
ネート1.70gを得た。
【0041】NMR(CDCl,ppm) δ: 1.9〜2.0(m,1H),2.05〜2.2
(m,1H),2.85〜2.95(m,2H),3.
10(br,1H),3.65(d,1H,J=10.
0Hz),3.75〜3.95(m,5H),3.89
(s,3H),3.95〜4.05(m,1H),4.
05〜4.15(m,1H),4.75(d,1H,J
=7.6Hz),5.1〜5.2(m,1H),7.0
2(d,2H,J=8.8Hz),7.15(d,2
H,J=7.1Hz),7.2〜7.35(m,3
H),7.83(d,2H,J=8.8Hz) IR(KBr):3330,1680,1360,12
60,1160cm−1 融点 107〜109℃
【0042】実施例 3 (2S,3S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕ブチル 2−ニトロベンゼンスルホネート (2S,3S)−4−フェニル−3−〔(S)−テトラ
ヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕ブタ
ン−1,2−ジオール70mgを塩化メチレン5mlに
溶かし、0℃で撹拌下、トリエチルアミン29mgを加
えた後、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド63m
gを加えた。0℃で3時間攪拌後、反応混合物に酢酸エ
チルを加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒 酢酸エチル:ヘキサン=
2:1)で精製し、油状物として(2S,3S)−2−
ヒドロキシ−4−フェニル−3−〔(S)−テトラヒド
ロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕ブチル
2−ニトロベンゼンスルホネートを56mg得た。
【0043】NMR(CDCl,ppm) δ: 1.85〜2.0(m,1H),2.0〜2.2
(m,1H),2.7〜3.05(m,3H),3.6
〜4.0(m,8H),5.1〜5.3(m,2H),
7.15〜7.35(m,7H),7.7〜7.9
(m,2H)
【0044】参考例 6 (2S,3S)−4−フェニル−3−〔(S)−テトラ
ヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕−
1,2−エポキシブタン (2S,3S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕ブチル メタンスルホネート100mgを
テトラヒドロフラン1.6mlに溶解し、氷冷下で攪拌
しながら5規定水酸化ナトリウム水溶液176μlを滴
下した。その後、氷冷下ではげしく3時間攪拌し、反応
混合物を水中に注ぎ、塩化メチレンで抽出した。有機層
を飽和食塩水で2回洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒 酢酸エチル:塩化メチ
レン=1:4)で精製し、白色結晶の(2S,3S)−
4−フェニル−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3
−イルオキシカルボニルアミノ〕−1,2−エポキシブ
タン66mgを得た。
【0045】NMR(CDCl,ppm) δ:1.9〜2.0(m,1H),2.05〜2.2
(m,1H),2.7〜3.05(m,5H),3.7
〜3.9(m,5H),4.55〜4.75(m,1
H),5.15〜5.25(m,1H),7.20〜
7.35(m,5H) IR(KBr):3340,1695cm−1 融点 104〜105℃
【0046】参考例 7 (2R,3S)−1−イソブチルアミノ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕−2−ブタノール (2S,3S)−4−フェニル−3−〔(S)−テトラ
ヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕−
1,2−エポキシブタン48mgをイソブチルアミン2
mlに溶解し、80℃で5時間攪拌した。反応混合物か
ら過剰のイソブチルアミンを減圧下に留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 塩化メ
チレン:メタノール=10:1)で精製し、白色結晶の
(2R,3S)−1−イソブチルアミノ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕−2−ブタノール48mgを得た。
【0047】NMR(CDCl,ppm) δ: 0.91(d,3H,J=6.6Hz),0.9
2(d,3H,J=6.7Hz),1.65〜1.75
(m,1H),1.9〜2.0(m,1H),2.05
〜2.2(m,1H),2.41(d,2H,J=6.
6Hz),2.65〜2.75(m,2H),2.8〜
2.9(m,1H),2.97(dd,1H,J=4.
9,14.0Hz),3.45〜3.55(m,1
H),3.65(d,1H,J=10.9Hz),3.
75〜3.9(m,4H),5.02(d,1H,J=
86Hz),5.1〜5.2(m,1H),7.2〜
7.35(m,5H) IR(KBr):3330,1685cm−1 融点 113〜114℃
【0048】参考例 8 (2S,3S)−4−フェニル−3−〔(S)−テトラ
ヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕−
1,2−エポキシブタン (2S,3S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕ブチル 4−メトキシベンゼンスルホネー
ト100mgをテトラヒドロフラン3mlに溶かし、室
温で攪拌下、5規定水酸化ナトリウム水溶液1mlを加
えた。3時間攪拌後、反応混合物に酢酸エチルを加え、
有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧下に留去し、残渣を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶
し、(2S,3S)−4−フェニル−3−〔(S)−テ
トラヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕
−1,2−エポキシブタン59mgを得た。物性値は参
考例6と一致した。
【0049】参考例 9 (2R,3S)−1−イソブチルアミノ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕−2−ブタノール (2S,3S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕ブチル 4−メトキシベンゼンスルホネー
ト100mgをイソブチルアミン0.22mlに溶か
し、80℃で攪拌した。3時間攪拌後、反応混合物に酢
酸エチルを加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を減圧下に留去後、残渣を酢酸エチル
−ヘキサンより再結晶し、(2R,3S)−1−イソブ
チルアミノ−4−フェニル−3−〔(S)−テトラヒド
ロフラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕−2−ブ
タノール71mgを得た。物性値は参考例7と一致し
た。
【0050】参考例 10 N−〔(1S,2R)−3−(4−アセトアミド−N−
イソブチルベンゼンスルホンアミド)−1−ベンジル−
2−ヒドロキシプロピル〕カルバミン酸(3S)−テト
ラヒドロ−3−フリルエステル (2R,3S)−1−イソブチルアミノ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕−2−ブタノール201mgを酢酸
エチル4mlに溶かし、炭酸水素ナトリウム144m
g、水2mlを加え撹拌下、4−アセトアミドベンゼン
スルホニルクロリド148mgを加えた。2時間後反応
混合物に酢酸エチルを加え、水、1規定塩酸、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
に溶媒を留去し、得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサン
より再結晶し、N−〔(1S,2R)−3−(4−アセ
トアミド−N−イソブチルベンゼンスルホンアミド)−
1−ベンジル−2−ヒドロキシプロピル〕カルバミン酸
(3S)−テトラヒドロ−3−フリルエステル266m
gを白色結晶として得た。
【0051】NMR(CDCl,ppm) δ:0.87(d,3H,J=6.6Hz),0.91
(d,3H,J=6.6Hz),1.75〜1.85
(m,1H),1.85〜1.95(m,1H),2.
05〜2.2(m,1H),2.23(s,3H),
2.80(dd,1H,J=6.5,13.2Hz),
2.85〜3.05(m,4H),3.13(dd,1
H,J=8.3,15.0Hz),3.62(d,1
H,J=10.2Hz),3.7〜3.9(m,6
H),4.87(d,1H,J=8.6Hz),5.1
〜5.2(m,1H),7.2〜7.35(m,5
H),7.46(br,1H),7.67(d,2H,
J=8.8Hz),7.72(d,2H,J=8.8H
z) IR(KBr):3340,3320,1690,11
54cm−1
【0052】参考例 11 N−〔(1S,2R)−3−(4−アミノ−N−イソブ
チルベンゼンスルホンアミド)−1−ベンジル−2−ヒ
ドロキシプロピル〕カルバミン酸(3S)−テトラヒド
ロ−3−フリルエステル N−〔(1S,2R)−3−(4−アセトアミド−N−
イソブチルベンゼンスルホンアミド)−1−ベンジル−
2−ヒドロキシプロピル〕カルバミン酸(3S)−テト
ラヒドロ−3−フリルエステル266mgをエタノール
3ml、濃塩酸0.2mlに溶かし、80℃で4時間攪
拌した。室温にもどし、反応混合物を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチル
−ヘキサンより再結晶し、N−〔(1S,2R)−3−
(4−アミノ−N−イソブチルベンゼンスルホンアミ
ド)−1−ベンジル−2−ヒドロキシプロピル〕カルバ
ミン酸(3S)−テトラヒドロ−3−フリルエステル1
49mgを白色結晶として得た。
【0053】NMR(CDCl,ppm) δ:0.87(d,3H,J=6.6Hz),0.92
(d,3H,J=6.4Hz),1.75〜2.0
(m,2H),2.0〜2.15(m,1H),2.7
6(dd,1H,J=6.8,12.2Hz),2.8
〜3.05(m,4H),3.14(dd,1H,J=
7.3,15.4Hz),3.61(d,1H,J=1
0.3Hz),3.7〜3.9(m,6H),4.15
(s,2H),4.8〜4.95(m,1H),5.0
1〜5.15(m,1H),6.68(d,2H,J=
8.3Hz),7.2〜7.35(m,5H),7.5
4(d,2H,J=8.3Hz) IR(KBr):3506,3397,1719,13
07,1142cm−1 融点 130〜132℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 秀樹 長野県松本市野溝木工1−2−34 キッセ イ薬品第二青友寮

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中のAは低級アルキル基または置換基を有すること
    もあるフェニル基であり、(S)を付した炭素原子の配
    置はS配置を示す)で表されるスルホン酸エステル誘導
    体。
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