JPH0971573A - 光学活性フェニルブタノール誘導体とその製造方法 - Google Patents

光学活性フェニルブタノール誘導体とその製造方法

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JPH0971573A
JPH0971573A JP26759695A JP26759695A JPH0971573A JP H0971573 A JPH0971573 A JP H0971573A JP 26759695 A JP26759695 A JP 26759695A JP 26759695 A JP26759695 A JP 26759695A JP H0971573 A JPH0971573 A JP H0971573A
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JP26759695A
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Tetsukiyo Kamijo
哲聖 上條
Toshiaki Yamaguchi
敏章 山口
Takashi Yanagi
孝志 柳
Ikuo Tsuchiya
依久雄 土屋
Hideki Takeuchi
竹内  秀樹
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Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HIVプロテアーゼ阻害活性を有し、後天性
免疫不全症候群の治療薬として有用なカルバミン酸テト
ラヒドロフリルエステル誘導体を製造するための製造中
間体を提供する。 【解決手段】 HIVプロテアーゼ阻害活性を有し、医
薬品として有用な、式 【化1】 (式中の(R)を付した炭素原子の配置はR配置を示
し、(S)を付した炭素原子の配置はS配置を示す)で
表されるカルバミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導
体を簡便に製造することができる、一般式 【化2】 (式中のAはニトロ基またはアミノ基である)で表され
るフェニルブタノール誘導体とその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品の製造中間体
として有用な新規なフェニルブタノール誘導体とその製
造方法に関するものである。
【0002】さらに詳しく述べれば、本発明はHIVプ
ロテアーゼ阻害活性を有し、後天性免疫不全症候群の予
防剤または治療剤として有用な、式
【0003】
【化6】
【0004】(式中の(R)を付した炭素原子の配置は
R配置を示し、(S)を付した炭素原子の配置はS配置
を示す)で表されるN−〔(1S,2R)−3−(4−
アミノ−N−イソブチルベンゼンスルホンアミド)−1
−ベンジル−2−ヒドロキシプロピル〕カルバミン酸
(3S)−テトラヒドロ−3−フリルエステルの製造中
間体として有用な、一般式
【0005】
【化7】
【0006】(式中のAはニトロ基またはアミノ基であ
り、(R)および(S)は前記と同じ意味をもつ)で表
されるフェニルブタノール誘導体とその製造方法に関す
るものである。
【0007】
【従来の技術】本発明の前記一般式(II)で表される
フェニルブタノール誘導体は化学技術文献等に全く記載
されていない新規な化合物である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はHIVプロテ
アーゼ阻害活性を有し、後天性免疫不全症候群の予防剤
または治療剤として有用な前記式(I)で表されるカル
バミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導体の製造中間
体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記式
(I)で表されるカルバミン酸テトラヒドロフリルエス
テル誘導体を効率よく製造すべく鋭意研究を重ねた結
果、前記一般式(II)で表されるフェニルブタノール
誘導体を用いることにより前記式(I)で表されるカル
バミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導体を簡便に製
造することができ、従って、前記一般式(II)で表さ
れるフェニルブタノール誘導体は前記式(I)で表され
るカルバミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導体の有
用な製造中間体となり得ることを見出し、本発明を成す
に至った。
【0010】本発明の前記一般式(II)で表されるフ
ェニルブタノール誘導体は、文献未記載の新規化合物で
あり、例えば以下のようにして製造することができる。
すなわち、前記一般式(II)で表されるフェニルブタ
ノール誘導体においてAがニトロ基である、式
【0011】
【化8】
【0012】(式中の(R)および(S)は前記と同じ
意味をもつ)で表されるフェニルブタノール誘導体は、
【0013】
【化9】
【0014】(式中の(S)は前記と同じ意味をもつ)
で表される(S)−2−アミノ−3−フェニルプロパノ
ールにN−スクシンイミジル−(S)−テトラヒドロフ
ラン−3−イルカルボネートを反応させ、式
【0015】
【化10】
【0016】(式中の(S)は前記と同じ意味をもつ)
で表される(S)−2−アミノ−3−フェニルプロパノ
ール誘導体を製造し、次いで例えば三酸化硫黄ピリジン
錯体/ジメチルスルホキシドにより酸化して、式
【0017】
【化11】
【0018】(式中の(S)は前記と同じ意味をもつ)
で表される(S)−2−アミノ−3−フェニルプロパナ
ール誘導体を製造した後、次いで不斉触媒の存在下にニ
トロメタンと反応させることにより立体選択的に製造す
ることができる。
【0019】上記製造方法において用いられる不斉触媒
としては、文献記載の例えばランタン−リチウム−
(R)−ビナフトール錯体等をあげることができる。
【0020】また、前記一般式(II)で表されるフェ
ニルブタノール誘導体においてAがアミノ基である、式
【0021】
【化12】
【0022】(式中の(R)および(S)は前記と同じ
意味をもつ)で表されるフェニルブタノール誘導体は、
前記式(IIa)で表されるフェニルブタノール誘導体
のニトロ基を例えば二酸化白金存在下水素添加すること
により製造することができる。
【0023】本発明の前記一般式(II)で表されるフ
ェニルブタノール誘導体から製造される前記式(I)で
表されるカルバミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導
体は、HIVプロテアーゼ阻害活性を有し、後天性免疫
不全症候群の予防剤または治療剤として有用な化合物で
ある。そして本発明の前記一般式(II)で表されるフ
ェニルブタノール誘導体から、このように医薬品として
有用な前記式(I)で表されるカルバミン酸テトラヒド
ロフリルエステル誘導体を容易に製造することができ
る。例えば、前記式(IIb)で表されるフェニルブタ
ノール誘導体とイソブチルアルデヒドとを二酸化白金存
在下水素雰囲気下に反応させることにより、式
【0024】
【化13】
【0025】(式中の(R)および(S)は前記と同じ
意味をもつ)で表されるフェニルブタノール誘導体を製
造し、次いでこれを4−アセトアミドベンゼンスルホン
酸またはその反応性官能的誘導体と反応させることによ
り、式
【0026】
【化14】
【0027】(式中の(R)および(S)は前記と同じ
意味をもつ)で表されるカルバミン酸テトラヒドロフリ
ルエステル誘導体を製造した後、アミノ基の保護基のア
セチル基を酸で除去することにより、医薬品として有用
である前記式(I)で表されるカルバミン酸テトラヒド
ロフリルエステル誘導体を製造することができる。
【0028】また、本発明の前記式(IIb)で表され
るフェニルブタノール誘導体は特に取り出して精製する
ことなく次の工程に供しても何ら支障がない。すなわ
ち、前記式(IIa)で表されるフェニルブタノール誘
導体の水素添加後の反応混合物にイソブチルアルデヒド
を加えた後、引き続き水素雰囲気下に反応することによ
り、前記式(VI)で表されるフェニルブタノール誘導
体を製造することができ、これを用いて上記と同様に前
記式(I)で表されるカルバミン酸テトラヒドロフリル
エステル誘導体を製造することができる。
【0029】
【発明の作用効果】本発明の前記一般式(II)で表さ
れるフェニルブタノール誘導体は文献未記載の新規化合
物であり、このフェニルブタノール誘導体を用いること
により、医薬品として有用である前記式(I)で表され
るカルバミン酸テトラヒドロフリルエステル誘導体を容
易に製造することができる。従って、本発明の前記一般
式(II)で表されるフェニルブタノール誘導体は、前
記式(I)で表されるカルバミン酸テトラヒドロフリル
エステル誘導体の製造中間体として有用である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の内容を以下の参考例およ
び実施例でさらに詳細に説明するが、本発明はその内容
に限定されるものではない。なお参考例および実施例中
の化合物の融点はすべて未補正である。
【0031】
【実施例】
参考例 1 (S)−3−フェニル−2−〔(S)−テトラヒドロフ
ラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕プロパノール (S)−2−アミノ−3−フェニルプロパノール5.0
4gを塩化メチレン40ml、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液20mlに溶かし、室温攪拌下にN−スクシンイ
ミジル−(S)−テトラヒドロフラン−3−イルカルボ
ネート8.04gを加え1時間反応させた。有機層を
水、1規定塩酸、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。得られた結
晶を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、(S)−3−
フェニル−2−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イ
ルオキシカルボニルアミノ〕プロパノール8.08gを
白色結晶として得た。
【0032】NMR(CDCl,ppm) δ:1.95〜2.2(m,3H),2.86(d,2
H,J=7.2Hz),3.55〜3.65(m,1
H),3.65〜3.75(m,1H),3.75〜
4.0(m,5H),4.9〜5.0(m,1H),
5.2〜5.25(m,1H),7.15〜7.35
(m,5H) IR(KBr):3342,1690cm−1 融点 89.5〜90℃
【0033】参考例 2 (S)−3−フェニル−2−〔(S)−テトラヒドロフ
ラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕プロパナール (S)−3−フェニル−2−〔(S)−テトラヒドロフ
ラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕プロパノール
265mgを乾燥塩化メチレン2ml、乾燥ジメチルス
ルホキシド0.8mlに溶かし、トリエチルアミン0.
6mlを加え、氷冷攪拌下に三酸化硫黄ピリジン錯体6
40mgを加えた。30分後、酢酸エチルを加え、水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、1規定塩酸、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
に溶媒を留去し、(S)−3−フェニル−2−〔(S)
−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミ
ノ〕プロパナール185mgを白色固体として得た。
【0034】NMR(CDCl,ppm) δ:1.95〜2.25(m,2H),3.14(d,
2H,J=6.4Hz),3.75〜3.9(m,4
H),4.51(dd,1H,J=6.7,13.6H
z),5.2〜5.3(m,2H),7.1〜7.4
(m,5H),9.64(s,1H)
【0035】実施例 1 (2R,3S)−1−ニトロ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕−2−ブタノール (S)−3−フェニル−2−〔(S)−テトラヒドロフ
ラン−3−イルオキシカルボニルアミノ〕プロパナール
52mg、ニトロメタン0.21mlを乾燥テトラヒド
ロフラン0.8mlに溶かし、−20℃で攪拌下0.0
5モル ランタン−リチウム−(R)−ビナフトール錯
体のテトラヒドロフラン溶液0.4mlを加え、3日間
−20℃で攪拌した。反応液に1規定塩酸を加えた後、
室温にもどし、酢酸エチルで抽出した。有機層を0.5
規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、水で洗浄し
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
し、白色結晶を得た。この結晶を酢酸エチル−ヘキサン
より再結晶し、(2R,3S)−1−ニトロ−4−フェ
ニル−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオ
キシカルボニルアミノ〕−2−ブタノール32mgを白
色結晶として得た。
【0036】NMR(CDCl,ppm) δ:1.9〜2.0(m,1H),2.1〜2.2
(m,1H),2.89(dd,1H,J=8.3,1
3.9Hz),3.02(dd,1H,J=5.1,1
4.1Hz),3.55(d,1H,J=4.8H
z),3.67(d,1H,J=10.4Hz),3.
7〜4.0(m,4H),4.3〜4.4(m,1
H),4.4〜4.55(m,2H),4.82(d,
1H,J=7.7Hz),5.15〜5.2(m,1
H),7.15〜7.4(m,5H) IR(KBr):3325,1688cm−1 融点 165〜167℃
【0037】実施例 2 (2R,3S)−1−アミノ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕−2−ブタノール (2R,3S)−1−ニトロ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕−2−ブタノール50mgを乾燥メタノー
ル1mlに溶かし、二酸化白金7mgを加え、水素気流
下3時間撹拌した。触媒をろ去し、ろ液を濃縮して(2
R,3S)−1−アミノ−4−フェニル−3−〔(S)
−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボニルアミ
ノ〕−2−ブタノール33mgを白色結晶として得た。
【0038】NMR(CDCl,ppm) δ:1.9〜2.0(m,1H),2.05〜2.2
(m,1H),2.77(dd,1H,J=5.5,1
2.8Hz),2.8〜2.9(m,2H),3.00
(dd,1H,J=4.7,14.0Hz),3.35
〜3.6(m,2H),3.66(d,1H,J=1
0.7Hz),3.75〜3.9(m,4H),4.8
5(d,1H,J=9.2Hz),5.1〜5.2
(m,1H),7.2〜7.35(m,5H) IR(KBr):3330,1688cm−1 融点 168〜169℃
【0039】参考例 3 (2R,3S)−1−イソブチルアミノ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕−2−ブタノール (2R,3S)−1−ニトロ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕−2−ブタノール355mgを乾燥メタノ
ール3mlに溶かし、二酸化白金4mgを加え水素気流
下攪拌した。2時間後、イソブチルアルデヒド76mg
の乾燥メタノール溶液1mlを加え、さらに2日間水素
気流下で攪拌した。セライトを用いて触媒をろ去し、ろ
液に酢酸エチルを加え無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー
(富士シリシア化学 Chromatorex NH,
展開溶媒酢酸エチル:ヘキサン=5:2)で精製し、
(2R,3S)−1−イソブチルアミノ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕−2−ブタノール205mgを得
た。
【0040】NMR(CDCl,ppm) δ:0.91(d,3H,J=6.6Hz),0.92
(d,3H,J=6.7Hz),1.65〜1.75
(m,1H),1.9〜2.0(m,1H),2.05
〜2.2(m,1H),2.41(d,2H,J=6.
6Hz),2.65〜2.75(m,2H),2.8〜
2.9(m,1H),2.97(dd,1H,J=4.
9,14.0Hz),3.45〜3.55(m,1
H),3.65(d,1H,J=10.9Hz),3.
75〜3.9(m,4H),5.02(d,1H,J=
8.6Hz),5.1〜5.2(m,1H),7.2〜
7.35(m,5H) IR(KBr):3330,1685cm−1 融点 113〜114℃
【0041】参考例 4 (2R,3S)−1−イソブチルアミノ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕−2−ブタノール (2R,3S)−1−アミノ−4−フェニル−3−
〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシカルボ
ニルアミノ〕−2−ブタノール30mg、イソブチルア
ルデヒド8mgを乾燥メタノール溶液3mlに溶かし、
二酸化白金4mgを加え、水素気流下1日攪拌した。セ
ライトを用いて触媒をろ去し、減圧下にろ液の溶媒を留
去し、薄層クロマトグラフィー(富士シリシア化学 ア
ミノプレート,展開溶媒 酢酸エチル:ヘキサン=5:
1)で精製し、(2R,3S)−1−イソブチルアミノ
−4−フェニル−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−
3−イルオキシカルボニルアミノ〕−2−ブタノール2
1mgを得た。物性値は参考例3と一致した。
【0042】参考例 5 N−〔(1S,2R)−3−(4−アセトアミド−N−
イソブチルベンゼンスルホンアミド)−1−ベンジル−
2−ヒドロキシプロピル〕カルバミン酸(3S)−テト
ラヒドロ−3−フリルエステル (2R,3S)−1−イソブチルアミノ−4−フェニル
−3−〔(S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ
カルボニルアミノ〕−2−ブタノール201mgを酢酸
エチル4mlに溶かし、炭酸水素ナトリウム144m
g、水2mlを加え攪拌下、4−アセトアミドベンゼン
スルホニルクロリド148mgを加えた。2時間後反応
混合物に酢酸エチルを加え、水、1規定塩酸、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
に溶媒を留去し、得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサン
より再結晶し、N−〔(1S,2R)−3−(4−アセ
トアミド−N−イソブチルベンゼンスルホンアミド)−
1−ベンジル−2−ヒドロキシプロピル〕カルバミン酸
(3S)−テトラヒドロ−3−フリルエステル266m
gを白色結晶として得た。
【0043】NMR(CDCl,ppm) δ:0.87(d,3H,J=6.6Hz),0.91
(d,3H,J=6.6Hz),1.75〜1.85
(m,1H),1.85〜1.95(m,1H),2.
05〜2.2(m,1H),2.23(s,3H),
2.80(dd,1H,J=6.5,13.2Hz),
2.85〜3.05(m,4H),3.13(dd,1
H,J=8.3,15.0Hz),3.62(d,1
H,J=10.2Hz),3.7〜3.9(m,6
H),4.87(d,1H,J=8.6Hz),5.1
〜5.2(m,1H),7.2〜7.35(m,5
H),7.46(br,1H),7.67(d,2H,
J=8.8Hz),7.72(d,2H,J=8.8H
z) IR(KBr):3340,3320,1690,11
54cm−1
【0044】参考例 6 N−〔(1S,2R)−3−(4−アミノ−N−イソブ
チルベンゼンスルホンアミド)−1−ベンジル−2−ヒ
ドロキシプロピル〕カルバミン酸(3S)−テトラヒド
ロ−3−フリルエステル N−〔(1S,2R)−3−(4−アセトアミド−N−
イソブチルベンゼンスルホンアミド)−1−ベンジル−
2−ヒドロキシプロピル〕カルバミン酸(3S)−テト
ラヒドロ−3−フリルエステル266mgをエタノール
3ml、濃塩酸0.2mlに溶かし、80℃で4時間攪
拌した。室温にもどし、反応混合物を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチル
−ヘキサンより再結晶し、N−〔(1S,2R)−3−
(4−アミノ−N−イソブチルベンゼンスルホンアミ
ド)−1−ベンジル−2−ヒドロキシプロピル〕カルバ
ミン酸(3S)−テトラヒドロ−3−フリルエステル1
49mgを白色結晶として得た。
【0045】NMR(CDCl,ppm) δ:0.87(d,3H,J=6.6Hz),0.92
(d,3H,J=6.4Hz),1.75〜2.0
(m,2H),2.0〜2.15(m,1H),2.7
6(dd,1H,J=6.8,12.2Hz),2.8
〜3.05(m,4H),3.14(dd,1H,J=
7.3,15.4Hz),3.61(d,1H,J=1
0.3Hz),3.7〜3.9(m,6H),4.15
(s,2H),4.8〜4.95(m,1H),5.0
1〜5.15(m,1H),6.68(d,2H,J=
8.3Hz),7.2〜7.35(m,5H),7.5
4(d,2H,J=8.3Hz) IR(KBr):3506,3397,1719,13
07,1142cm−1 融点 130〜132℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 秀樹 長野県松本市野溝木工1−2−34 キッセ イ薬品第二青友寮

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中のAはニトロ基またはアミノ基であり、(R)を
    付した炭素原子の配置はR配置を示し、(S)を付した
    炭素原子の配置はS配置を示す)で表されるフェニルブ
    タノール誘導体。
  2. 【請求項2】 式 【化2】 (式中の(S)を付した炭素原子の配置はS配置を示
    す)で表されるアルデヒド誘導体に不斉触媒の存在下ニ
    トロメタンを反応させることを特徴とする、式 【化3】 (式中の(R)を付した炭素原子の配置はR配置を示
    し、(S)を付した炭素原子の配置はS配置を示す)で
    表されるフェニルブタノール誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 式 【化4】 (式中の(R)を付した炭素原子の配置はR配置を示
    し、(S)を付した炭素原子の配置はS配置を示す)で
    表されるフェニルブタノール誘導体を還元することを特
    徴とする、式 【化5】 (式中の(R)を付した炭素原子の配置はR配置を示
    し、(S)を付した炭素原子の配置はS配置を示す)で
    表されるフェニルブタノール誘導体の製造方法。
JP26759695A 1995-09-07 1995-09-07 光学活性フェニルブタノール誘導体とその製造方法 Pending JPH0971573A (ja)

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EP1700122A4 (en) * 2003-12-19 2008-05-21 Ark Diagnostics Inc IMMUNOASSAYS, HAPTENE, IMMUNOGENES AND ANTIBODIES FOR ANTI-HIV THERAPEUTICS

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