JPH0971437A - 窓用ガラス - Google Patents

窓用ガラス

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JPH0971437A
JPH0971437A JP7228307A JP22830795A JPH0971437A JP H0971437 A JPH0971437 A JP H0971437A JP 7228307 A JP7228307 A JP 7228307A JP 22830795 A JP22830795 A JP 22830795A JP H0971437 A JPH0971437 A JP H0971437A
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昭 藤嶋
Kazuhito Hashimoto
和仁 橋本
Tomokazu Yada
智一 彌田
Shigemichi Miyama
重道 深山
Tetsuo Yoshimoto
哲夫 吉本
Noriyoshi Saito
徳良 斉藤
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03C2217/24Doped oxides

Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓用ガラスとして十分な光透過性を有しつつ
高い油脂分解活性に基づく防汚機能を備えた自己クリー
ニング性を有する新規な窓用ガラスを提供する。 【解決手段】 ガラス板1の少なくとも一方の面に光触
媒作用を有する酸化チタン薄膜2を設けた窓用ガラスで
あって、前記酸化チタン薄膜2を、波長550nmの光
に対する直線透過率が50%以上で、かつ波長350n
mの光に対する直線透過率が50%以下であるととも
に、少なくとも300〜400nmの波長の光を含む紫
外線光を5mW/cm2 の強度で照射したときに薄膜1
cm2 あたり1時間につきリノール酸を0.5μg以上
分解する能力を有するもので構成したことにより、窓用
ガラスとしての十分な光透過性を確保しつつ特に通常の
生活空間で付着する程度の量の油脂成分をも効果的に分
解して画期的な自己クリーニング性能を得ることを可能
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた防汚、抗菌、
脱臭機能を有する窓用ガラス、中でも建築物の窓ガラ
ス、または自動車、電車などの輸送車両用窓ガラスに好
適な自己クリーニング性を有する新規な窓用ガラスに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ビルなどの建築物や自動車、電車などの
輸送車両用窓ガラスは、室内から出てくるタバコのヤニ
や油のミストにより表面が汚染され、埃やゴミが付着し
やすい状態となっている。この対策の一つとしてガラス
体の表面をフッ素樹脂でコーティングしたり、ガラスそ
のものにフッ素を導入したりして表面の撥水性を高めて
防汚性を出す試みがなされてはいるが、加工コストが高
い上に油汚れやタバコのヤニの清掃が容易になるだけ
で、付着そのものの防止には余り効果がなく結局のとこ
ろ清掃の頻度を上げるしか方法はないため、根本的な良
い解決策は見当たらなかった。
【0003】一方、従来から酸化チタンを中心とする光
触媒を利用して大気中の汚染物質などを除去分解しよう
とする試みは広く行われてきた(例えば、特開平6ー3
85号公報特開平6ー49677号公報など)。石英ガ
ラス基板にRFスパッター法により1μm厚みの酸化チ
タン薄膜を付けて水素発生用光半導体電極とした試み
(特開昭60ー44053号公報)や放電灯用ガラス管
の表面に光触媒粉末を塗布して脱臭作用を持たせる試み
(特開平1ー169866号公報)等もなされている。
また、イオンプレーティング法により眼鏡レンズの表面
に酸化チタン膜をつけて、周囲の悪臭成分を分解させよ
うという試み(特開平2ー223909号公報)も行わ
れている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】前記特開平1ー169866
号公報に記載された放電灯では、放電容器の外表面に粒
径500オングストロームのアナターゼ型酸化チタンの
粉末を塗布しただけのもので、光透過率や耐摩耗性が劣
っている。仮に、塗布した酸化チタン粉末を焼き付けた
としても高温が必要な上に光透明性に劣るものしか得ら
れないことは明らかである。従って得られる光触媒効果
も小さく、表面に粉末が付いた凹凸の激しい状態である
ため汚れや埃がつきやすい構造となっていた。また、特
開平2ー223909号公報に記載されている空気浄化
眼鏡ではイオンプレーティング法などの物理的方法によ
り酸化チタン薄膜をガラスレンズ表面に設けているもの
の、酸化チタンの同定や薄膜の結晶構造、脱臭効果の判
定等について客観的構成やデータの開示がほとんどなさ
れていない。
【0005】また、従来は、酸化チタンを薄膜状に形成
して実用レベルの光触媒作用を得るには、酸化チタンゾ
ルを基板上に焼結形成するか、酸化チタンの微粉末をバ
インダーとともに塗布焼成する以外に適当な方法はない
と考えられていた。しかし、前者では高い活性を有しあ
る程度光透過性のあるものが得られても実用に耐える膜
強度を得るには焼結温度をガラス軟化点以上の温度に設
定する必要があり、実際に窓用のガラス体へ応用するこ
とは困難であった。また、後者の場合は微粉末化した酸
化チタンのため光透過性が低い上に、表面の凹凸が激し
いので前述したように汚れや埃がつきやすいものであっ
た。
【0006】また、スパッタ法などの物理的成膜方法に
よる光半導体薄膜として特開昭60ー44053号公報
に記載されているものは、光半導体としての水素発生用
に石英基板に成膜したもので、本発明が目的とする輸送
車両などの窓用ガラスに付与する油脂分解のための光触
媒薄膜には不適当なものである。確かに石英基板では薄
い酸化チタン薄膜でもある程度の活性のあるものは得ら
れるものの窓用ガラスとしては使用できない。
【0007】さらに、従来の酸化チタンを付けたガラス
体は、粉末やゾルを使用したものであるため実質的に不
透明で光透過性が低く、窓の外側からの光は大気中の汚
染物質が最も付着しやすい窓の内側の酸化チタン層の最
外表面へ到達しにくい欠点があった。そのため、利用で
きる光の量も透明な酸化チタン薄膜が付いている場合と
比較すると格段に少なく汚染物質の分解量も少ない上
に、表面の凹凸に起因する汚れや油のミストが付きやす
いという欠点があった。
【0008】本発明は、上述の背景のもとでなされたも
のであり、窓用ガラスとしての十分な光透過性を確保し
つつこの光透過性を活用して十分な光触媒作用の得られ
る酸化チタン薄膜を表面に設けることによって特に通常
の生活空間で付着する程度の量の油脂成分をも効果的に
分解して画期的な自己クリーニング性能を得ることを可
能にした新規な窓用ガラスを提供することを目的とした
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明にかかる窓用ガラスは、(構成1)ガラス板
の少なくとも一方の面に光触媒作用を有する酸化チタン
薄膜を設けた窓用ガラスであって、前記酸化チタン薄膜
を、波長550nmの光に対する直線透過率が50%以
上で、かつ波長350nmの光に対する直線透過率が5
0%以下であるとともに、少なくとも300〜400n
mの波長の光を含む紫外線光を5mW/cm2 の強度で
照射したときに薄膜1cm2 あたり1時間につきリノー
ル酸を0.5μg以上分解する能力を有するもので構成
したことを特徴とする構成とし、この構成1の態様とし
て、(構成2)前記酸化チタン薄膜の膜厚は0.1〜5
μmであることを特徴とする構成とし、構成1または2
の態様として、(構成3)前記酸化チタン薄膜は少なく
ともアナターゼ結晶を含むものであることを特徴とする
構成とし、構成1ないし3のいずれかの態様として、
(構成4)前記酸化チタン薄膜は、銀、銅、亜鉛からな
る群より選ばれる少なくとも一種の添加物をチタニウム
原子に対して0.05〜5原子%含むことを特徴とする
構成とし、構成1ないし4のいずれかの態様として、
(構成5)前記窓用ガラスと酸化チタン薄膜との間にプ
レコート薄膜を設けたことを特徴とする構成とし、この
構成5の態様として、(構成6)前記プレコート薄膜の
膜厚が0.02〜1μであることを特徴とする構成と
し、構成5または6の態様として、(構成7)前記プレ
コート薄膜がSiO2 を主成分とする材料からなること
を特徴とする構成とし、構成5ないし7のいずれかの態
様として、(構成8)前記プレコート薄膜の少なくとも
一層には酸化インジウムおよび/または酸化錫を主成分
とする材料からなる薄膜が含まれることを特徴とする構
成とした。
【0010】
【作用】上記の構成1によれば、ガラス板の少なくとも
一方の面に光触媒作用を有する酸化チタン薄膜を設けた
窓用ガラスであって、前記酸化チタン薄膜を、波長55
0nmの光に対する直線透過率が50%以上で、かつ波
長350nmの光に対する直線透過率が50%以下であ
るとともに、少なくとも300〜400nmの波長の光
を含む紫外線光を5mW/cm2 の強度で照射したとき
に薄膜1cm2 あたり1時間につきリノール酸を0.5
μg以上分解する能力を有するもので構成したことによ
り、窓用ガラスとしての十分な光透過性を確保しつつ特
に通常の生活空間で付着する程度の量の油脂成分をも効
果的に分解するという画期的な自己クリーニング性能を
得ることを可能にしている。それゆえ、例えば、建築
物、あるいは、自動車や電車などの輸送車両用の窓ガラ
スとして用いると、従来は、その除去が非常に困難であ
ったこれらに付着する油煙、タバコのヤニなどをも室内
室外の光によってガラスに付着すると同時に比較的容易
に分解して除去してしまい、何等手を加えることなく、
常時所期の清浄な状態を自動的に維持できるという画期
的な窓用ガラスとすることができる。勿論、一般的に分
解が非常に困難といわれている油脂成分さえも分解でき
る性能を有することから、抗菌、脱臭機能をも合わせ持
つ。
【0011】なお、ここで、油脂分の発生量としては、
例えば電気化学および工業物理化学vol63 No.1 p11(199
5)に記載されているように、一般家庭の厨房のレンジ上
部の換気扇付近という極めて大量の油脂の付着が予想さ
れる場所でも0.1mg/cm2 ・日であり、一般家庭
の居間でのたばこのヤニやタールの汚染量は1μg/c
2 ・日以下であると報告されていることから、通常の
居住空間を考えた場合は0.5μg/cm2 ・Hrとい
う値は付着する油脂分の想定量として十分な値であると
言える。また、室内空間に微量含まれる悪臭成分、室内
の空間に浮遊する雑菌なども本発明にかかる自己クリー
ニング性窓用ガラスの表面に付着すれば容易に分解し死
滅されるということができる。
【0012】構成2によれば、酸化チタン薄膜の膜厚を
0.1〜5μmにすることによって十分な光触媒活性を
有し同時に波長550nmの光に対する直線透過率が5
0%以上有する酸化チタン薄膜が得られる。この場合、
膜厚を0.1μm未満にすると十分な光触媒活性が得ら
れなくなる。また、膜厚を5μmを超えたものとすると
波長550nmの光に対する直線透過率が50%未満と
なって十分な透明性を確保できなくなるので好ましくな
い。
【0013】構成3によれば、酸化チタン薄膜をアナタ
ーゼ結晶が含まれるものとすることにより、より触媒活
性の高いものとすることができる。
【0014】構成4によれば、酸化チタン薄膜に、銀、
銅、亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種の添加
物をチタニウム原子に対して0.05〜5原子%添加す
ることにより、触媒活性特に脱臭特性の向上や抗菌活性
の向上を図ることが可能である。これらの添加物は、種
々の添加方法により添加することが可能であるが、微量
な添加物を均一に添加する方法として、光触媒作用によ
る光還元法がこの場合最も容易であり優れている。これ
によって、例えば銀の添加の場合には、光照射されてい
る時だけでなく光照射されていない時でも抗菌活性を高
く維持できる利点があり、亜鉛の添加の場合には酸化チ
タンの固体酸性を低下させて酸性物質でも表面に吸着し
やすくすることができるため、それらの分解除去に有利
である。
【0015】構成5によれば、ガラス体と酸化チタン薄
膜との間にプレコート薄膜を設けることにより、ガラス
体の成分の一部が酸化チタン薄膜に拡散浸透して酸化チ
タン薄膜の光触媒作用が低下するといった弊害を防止す
ることができる。また、これによりガラス体の材質の選
択の幅を拡大することが可能となった。さらには、ガラ
ス体に直接酸化チタン薄膜を形成する場合には、ガラス
体の物質が酸化チタン薄膜に浸透してもそれが電荷分離
作用を行う酸化チタンには至らない程度に酸化チタンの
膜厚を厚くする必要があったが、その必要がなくなった
ことで、ガラス体の材質如何にかかわらず酸化チタン薄
膜の膜厚を著しく薄くしても十分な光触媒作用を得るこ
とが可能となった。
【0016】プレコート薄膜の膜厚は、構成6のように
0.02〜1μmであれば、プレコート薄膜として採用
可能な物質一般を考慮した場合でも、十分な透明性を確
保した上でガラス体からの阻害物質の浸透を防止する効
果を得ることができる。逆に、0. 02μm未満では十
分な浸透阻止効果が得られず、1.0μmを超えた膜を
形成しても浸透阻止効果にはそれ以上有利な点は生じな
いばかりでなく、成膜操作が煩雑になると共に、材料に
よっては透明性を確保できなくなる場合があるからであ
る。
【0017】基体となるガラス体には通常、構成7のよ
うにSiO2 を主成分とする材料でプレコート薄膜を構
成すれば、最良の透明性と物質浸透阻止効果を確保でき
る。
【0018】構成8によれば、前記プレコート薄膜の少
なくとも一層には酸化インジウムおよび/または酸化錫
を主成分とする材料からなる薄膜が含まれているため、
SiO2 薄膜と同様な基体のガラス体からの物質浸透阻
止効果だけではなく、酸化インジウムおよび/または酸
化錫薄膜に由来する導電性により、このガラス体に電磁
波シールド機能を持たせることが可能である。一般の建
築物、例えばビルなどでは外部からの電磁波の侵入経路
として窓ガラス経由が最も多いとされており、窓用ガラ
スに自己クリーニング性と併せて電磁波シールド機能を
付与することは極めて価値が高いと言える。
【0019】
【実施の形態】
<実施例1>図1は本発明の実施例1にかかる窓用ガラ
スの断面図である。以下、図1を参照にしながら実施例
1の窓用ガラスを説明する。
【0020】図1においては基体となるガラス板1にソ
ーダライムガラスを使用した。即ち、片面の表面に酸化
チタン薄膜2を形成したものである。酸化チタン薄膜2
はアナターゼ結晶を含む膜厚4.7μmの酸化チタン薄
膜である。これは次のようにして作成した。
【0021】まず、幅15cm、長さ20cm、厚さ1
mmのソーダライムガラス板1をパイロゾル成膜装置に
セットして、チタンテトライソプロポキシド0.5mo
lをアセチルアセトン1Lに溶かした原料溶液を超音波
により霧化させて20ml/minで上記装置へ導入し
て500℃で約80分間成膜することにより、ガラス板
1の上に膜厚4.7μmの酸化チタン薄膜2が形成され
た。このガラス板の一部を切断し薄膜を薄膜X線回折分
析で観測したところ、アナターゼ結晶を含むものであっ
た。
【0022】次に、得られた酸化チタン光触媒薄膜を付
けたガラス板の防汚機能の指標となる油脂分解活性と透
明性の指標となる光直線透過率を以下の方法で測定し
た。
【0023】防汚機能測定法 防汚機能の指標としてリノール酸を主成分とする市販の
サラダ油の分解実験を行った。酸化チタン薄膜をつけた
ガラス板の表面に紙で薄くサラダ油を1cm2当たり
0.1〜0.15mgになるよう塗布した。塗布量は塗
布前後の重量測定により求めた。少なくとも300〜4
00nmの光の一部を含む紫外線光の光をガラス板表面
で5mW/cm2 となるように設置して照射後、経過時
間と重量変化量の関係を求めるため所定時間におけるガ
ラス板の重量を精密天秤で測定し、分解活性の指標とし
た。
【0024】光直線透過率の測定 酸化チタンを付けたガラス板の一部を切断し幅10m
m、長さ20mmの試料を準備した。同様な試料を酸化
チタンを付けていないガラス板で準備して、片方を試料
側、片方を参照側として、島津製UVー3100PC分
光光度計により550nmと365nmの波長の光に対
する直線透過率を測定した。
【0025】上述の方法による測定結果は、サラダ油分
解活性が12.5μg/Hr.cm2 、 波長550nm
の光に対する直線透過率が75%、波長365nmの光
に対する直線透過率が10%であり、優れた油脂分解活
性と十分な透明性を有することが確認できた。
【0026】また、上記酸化チタン薄膜を付けたガラス
板の裏面から紫外線ランプであるブラックライトFL1
0BLB(東芝ライテック株式会社の商品名)により光
を照射して酸化チタン薄膜面で5mW/cm2 の光照射
強度になるよう調節して、同様にサラダ油分解活性を調
べたところ、上記の場合とほぼ同じ、11.7μg/H
r・cm2 の油脂分解活性が得られることが確認され
た。このことはガラス板の片面に本発明による酸化チタ
ン光触媒膜を付けた場合、酸化チタン膜をつけた面から
の光だけではなく、裏面からの光も十分利用できること
を示している。
【0027】<実施例2〜4>実施例1と同様にして酸
化チタン薄膜の膜厚を変えたほかは実施例1と同様の構
成を有し同様の方法で製造したものであるので、各実施
例の膜厚、サラダ油分解活性測定結果及び光直線透過率
測定結果を、図2に表にして掲げてその詳細説明は省略
する。
【0028】図2の表に示されるように、各実施例とも
優れた油脂分解活性と十分な透明性を有していることが
分かる。
【0029】<実施例5〜7>これらの実施例は、図3
に示したように実施例1における酸化チタン薄膜2とガ
ラス板1との間に、SiO2 膜からなるプレコート膜を
ディップコートによって形成したほかは実施例1と同様
の構成を有し同様の方法で製造したものであるので、各
実施例の膜厚、並びに油脂分解活性測定結果及び光直線
透過率測定結果を、図2に表にして掲げてその詳細説明
は省略する。
【0030】図2の表に示されるように、プレコート薄
膜層がない実施例1〜4に比較して、酸化チタン薄膜を
薄くしても優れた油脂分解活性を示すことから、より高
い透明性を確保できることが分かる。
【0031】<実施例8>この実施例は、実施例7にお
ける酸化チタン薄膜2に銀を添加したものである。酸化
チタン薄膜を膜厚3.0μmになるまで実施例7と同様
にして付けたガラス板を、幅10cm、長さ15cm、
深さ1cmのガラス容器に入れ、1%の硝酸銀水溶液3
0mlを加えて、400Wの高圧水銀灯を40分間照射
し、酸化チタン薄膜に金属銀を光還元により微量析出さ
せた。銀付着量はSEMーEDS法により求め、サラダ
油分解活性測定結果及び光直線透過率測定結果を、図2
に表にしてまとめて掲げた。
【0032】<実施例9>この実施例では、実施例5〜
7と同様な方法により酸化チタン薄膜2とガラス板1と
の間にSiO2 膜からなるプレコート薄膜をディップコ
ートによって形成し、さらにその上に第二のプレコート
薄膜として酸化錫を8%含む酸化インジウム薄膜(IT
O膜)よりなるプレコート薄膜を0.2μmの膜厚で前
記パイロゾル装置によって成膜し、その後実施例1と同
様の方法により酸化チタン薄膜を設けた構成としたもの
であり、プレコート薄膜の膜厚、並びに油脂分解活性測
定結果及び光直線透過率測定結果を、図2に表にして掲
げてその詳細説明は省略する。
【0033】図2の表からも分かるように、実施例5〜
7の場合と同様プレコート層のない酸化チタン薄膜の場
合より薄い膜で高いサラダ油分解活性を示すものが得ら
れている。また、この実施例9の場合、透明導電膜がプ
レコートされているため、ガラス板を透過する電磁波も
弱くなっており、更に、静電気によるゴミの付着も少な
くなっていた。
【0034】<比較例1>この比較例は、実施例1にお
ける酸化チタン薄膜2の膜厚を0.05μmと薄くした
ほかは実施例1と同様の構成を有し同様の製造方法で製
造したものであるので、この比較例の膜厚、並びに油脂
分解活性測定結果及び光直線透過率測定結果を、図2に
表にして掲げてその詳細説明は省略する。
【0035】図2の表に示されるように、この比較例で
は、透明性は良いが、殆ど油脂分解活性を示さないこと
が分かる。
【0036】<比較例2>この比較例は、実施例1にお
ける酸化チタン薄膜2の成膜時の温度を360℃に変え
たほかは実施例1と同様の構成を有し同様の製造方法で
製造したものであるので、この比較例の膜厚、並びに油
脂分解活性測定結果及び光直線透過率測定結果を、図2
に表にして掲げてその詳細説明は省略する。なお、この
酸化チタン薄膜を設けたガラス板の場合、酸化チタン薄
膜2にはアナターゼ結晶が全く含まれていないことが、
薄膜X線回折によって確認された。
【0037】なお、本発明に使用する窓用ガラスの組成
は、通常の建築物の窓ガラスや、自動車、電車などの輸
送機器の窓ガラスに使用されているガラスの組成であれ
ば特に制限はない。
【0038】酸化チタン薄膜の油脂分解活性は、基体の
ガラス板がソーダライムガラスなどの場合、基体から拡
散してくるナトリウム等のアルカリ成分により阻害され
るので、こうした成分の拡散防止のため基体上にプレコ
ート薄膜を設けることが望ましい。これによって安価な
ソーダライムガラスなどのアルカリ成分が拡散する恐れ
のあるガラスでも有利に使用できる。
【0039】酸化チタン薄膜は厚さ0.1μm〜5μm
であり、0.1μm未満であると透明性はあるが活性が
低いため実用性に乏しくなり、5μmを超えると活性を
高く維持できる上に光の干渉による着色も減少する利点
はあるものの、膜が白濁傾向となり膜の剥離が起きたり
成膜時間が長くなるなどの欠点も発生しやすくなる。
【0040】また、成膜する酸化チタンの膜厚を大きく
例えば0.3μm〜5μmとし、酸化チタン薄膜中のナ
トリウム濃度を傾斜的に低下させ、薄膜表面近傍におい
ての酸化チタンを光触媒として活用することも可能であ
り、この場合、プレコート薄膜を省略することができ
る。
【0041】プレコート薄膜は厚さ0.02μm〜1μ
mであり、0.02μm未満ではアルカリ拡散は防止能
力が低くなり、1μmを超えるとアルカリ拡散防止能力
には支障ないものの、光透過性が低下し、成膜条件が煩
雑となるため好ましくない。プレコート薄膜を設けるこ
とで基体からのナトリウム等のアルカリ成分の拡散を防
止できるので、酸化チタン薄膜の膜厚を薄くすることが
でき、より可視光領域で透明性の高い自己クリーニング
性を有する窓用ガラスを得ることができる。
【0042】プレコート薄膜の組成は、可視光透過率が
高く、基体からのナトリウムの拡散を押さえることが可
能な薄膜なら制限はなく、例えばSiO2 薄膜、酸化錫
薄膜、インジウム添加酸化錫薄膜、酸化インジウム薄
膜、錫添加酸化インジウム薄膜、酸化ゲルマニウム薄
膜、アルミナ薄膜、ジルコニア薄膜、SiO2 +MOx
(MOxはP2 5 、 B2 3 、 ZrO2 、 TiO2
Ta2 5 、 Nb2 5 から選ばれた少なくとも一種の
金属酸化物)薄膜をその例として挙げることができる
が、アルカリ拡散防止能の見地から、酸化珪素薄膜、ま
たはSiO2 にP2 5 を5重量%程度添加した薄膜が
特に望ましい。
【0043】また、特に電磁波シールド機能を付与する
ため、プレコート薄膜の中の一層に導電性薄膜を設ける
場合は、可視光に対する透明性と導電性を併せ持つ酸化
錫薄膜、インジウム添加酸化錫薄膜、酸化インジウム薄
膜、錫添加酸化インジウム薄膜などが望ましく、中でも
酸化錫を5〜10%含む酸化インジウム透明薄膜は高い
可視光透過率と優れた導電性を有しているので好まし
い。
【0044】さらに、光触媒活性の高い酸化チタン薄膜
を得るための必要条件は、少なくともアナターゼ結晶を
含むことが必要である。アナターゼ結晶は、成膜温度ま
たは成膜後の熱処理温度が高いと相転移して一部がルチ
ル結晶に変化するのでルチル結晶を含んだアナターゼ結
晶の酸化チタン薄膜も好適に用いられる。しかし、高温
でアナターゼ結晶のすべてをルチル結晶にすると相転移
による酸化チタンの薄膜の白濁が生じるので可視光透過
率を減少させるため好ましくない。
【0045】本発明において酸化チタン薄膜及びプレコ
ート薄膜の成膜法としては、通常用いられている成膜法
はすべて使用可能である。即ち、化学的気相析出法(C
VD法)やスプレー法、ゾル溶液の吹き付け法、超音波
によるミストを熱分解させるパイロゾル法、ディップ
法、スピンコート法、印刷法などの化学的成膜方法だけ
ではなく、物理的成膜法としてのスパッター法、真空蒸
着法、イオンプレーティング法、微粉末やゾルを用いた
溶射法など様々な成膜法が採用可能である。中でも、窓
用ガラスへの成膜を考えると、CVD法、スプレー法、
パイロゾル法などの窓用ガラス製造工程中へ組み込みが
可能な成膜法が工業生産を考えた場合には有利である。
但し、基体をガラス軟化点以上の高温例えば600℃以
上の高温に保つ必要のある成膜法は、基体であるガラス
板の変形や基体からのナトリウム等のアルカリ成分の拡
散を促進するため、好ましくない。
【0046】プレコート薄膜を製造する薬剤としては、
SiO2 を生成するものとしては、Si(OCH 3) 4 、Si(O
C 2 H 5 ) 4 、 SiCH 3 (OCH 3 ) 3 などのシリコンアル
コキシド及びその縮合物やSiCl 4などのシリコンハロゲ
ン化物などがあり、酸化錫を形成するものとしては、Sn
(OCH 3) 4 、 Sn(OC 2 H 5 ) 4 、 Sn(OC 4 H 9 ) 4 、Sn
(AcAc) 4、 Sn(OCOC 7 H 15) 4 、 SnCl 4、 などがあり、
酸化インジウムを生成するものとして、In(OCH 3) 3
In(OC 2 H 5 ) 3、 InCl 3、 In(AcAc) 3、 In(NO 3 ) 3
・ nH 2 Oなどがあり、酸化ゲルマニウムを生成するもの
としては、Ge(OC 2 H 5 ) 4 、 Ge(OC 4 H 9 ) 4 、 GeCl
4などがあり、アルミナを生成するものとしては、Al(O
C 2 H 5 ) 3 、 Al(OC 3 H 7-i ) 3 、 Al(OC 4 H 9 )
3 、 In(AcAc) 3、 In(NO 3 ) 3 ・ nH 2 Oなどがあり、
五酸化リンを生成するものとして、P(OC 2 H 5 ) 3、 PO
(OCH 3 ) 3、 PO(OC 2 H 5 ) 3 、 H 3 PO 4、 P 2 O 5
どがあり、酸化ほう素を生成するものとして、 B(OCH
3 ) 3 、 B(OC 2 H 5) 3 、 B(OC 4H 9 ) 3 、 B(AcAc)
3 、 BCl 3 、 H 3 BO 3などがあり、これら通常使用可能
な化合物またはそれらの混合物が使用できる。なお、化
学式中、AcAcはCH 3 COCHCOCH 3 (アセチルアセトナー
ト)を示す。
【0047】酸化チタン薄膜を製造する薬剤としては、
Ti(OC 2 H 5 ) 4 、 Ti(OC 3 H 7-i) 4 、 Ti(OC 4 H 9 )
4、 Ti(OC 4 H 9 ) 2 Cl 2 などのチタンアルコキシ
ド、チタンアルコキシドにエチレングリコールなどのグ
リコール類、酢酸や乳酸などのカルボン酸類、トリエタ
ノールアミンなどのアルカノールアミン類、アセチルア
セトンなどのβ−ジケトン類との付加反応物や錯体、及
びTiCl 4などの塩化物をエタノールなどの汎用アルコー
ル、酢酸エステルやβ−ジケトンなどの溶剤に溶解した
ものまたはそれらの混合物などが使用できる。
【0048】光触媒反応を促進させるために公知の方法
により種々の添加物を加えることも可能である。例えば
光透過性を失わない程度に、微量の金属(金、白金、パ
ラジウム、銀、銅、亜鉛)を光触媒反応を利用した光電
着法により酸化チタン薄膜に均一に担持させて、油分解
活性の向上による高い自己クリーニング性を持たせた
り、高い抗菌活性を持たせたりすることも可能である。
【0049】さらに、電磁波シールド機能を付与するた
めにプレコート層の上にインジウムドープ酸化錫膜を形
成させて導電性を付与し、更にその上に酸化チタン薄膜
を形成することにより、外部からの電磁波を本発明にか
かる窓ガラスによってシールドすることも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかる窓
用ガラスは、ガラス板の少なくとも一方の面に光触媒作
用を有する酸化チタン薄膜を設けた窓用ガラスであっ
て、前記酸化チタン薄膜を、波長550nmの光に対す
る直線透過率が50%以上で、かつ波長350nmの光
に対する直線透過率が50%以下であるとともに、少な
くとも300〜400nmの波長の光を含む紫外線光を
5mW/cm2 の強度で照射したときに薄膜1cm2
たり1時間につきリノール酸を0.5μg以上分解する
能力を有するもので構成したことにより、窓用ガラスと
しての十分な光透過性を確保しつつ特に通常の生活空間
で付着する程度の量の油脂成分をも効果的に分解して画
期的な自己クリーニング性能を得ることを可能にしてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかる窓用ガラスの断面図
【図2】実施例6にかかる窓用ガラスの断面図
【図3】実施例1〜9及び比較例1〜3の特性を表にし
て示した図である。
【符号の説明】
1…ガラス板、2…酸化チタン薄膜層、3…プレコート
(SiO2) 層。
フロントページの続き (71)出願人 592116165 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区飯島町2073番地の2 ニューシティ本郷台D棟213号 (71)出願人 594180092 彌田 智一 神奈川県厚木市森の里3丁目12番地 ベル ブリーズ森の里2号棟301号 (72)発明者 藤嶋 昭 神奈川県川崎市中原区中丸子710番地5 (72)発明者 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区飯島町2073番地2 ニ ューシティ本郷台D棟213号 (72)発明者 彌田 智一 神奈川県厚木市森の里3丁目12番地 ベル ブリーズ森の里2号棟301号 (72)発明者 深山 重道 神奈川県小田原市高田680番地 (72)発明者 吉本 哲夫 神奈川県小田原市高田345番地 日本曹達 株式会社小田原研究所内 (72)発明者 斉藤 徳良 東京都千代田区大手町2ー2ー1 日本曹 達株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板の少なくとも一方の面に光触媒作
    用を有する酸化チタン薄膜を設けた窓用ガラスであっ
    て、前記酸化チタン薄膜を、波長550nmの光に対す
    る直線透過率が50%以上で、かつ波長350nmの光
    に対する直線透過率が50%以下であるとともに、少な
    くとも300〜400nmの波長の光を含む紫外線光を
    5mW/cm2 の強度で照射したときに薄膜1cm2
    たり1時間につきリノール酸を0.5μg以上分解する
    能力を有するもので構成したことを特徴とする窓用ガラ
    ス。
  2. 【請求項2】前記酸化チタン薄膜の膜厚が0.1〜5μ
    mであることを特徴とする請求項1に記載の窓用ガラ
    ス。
  3. 【請求項3】前記酸化チタン薄膜は少なくともアナター
    ゼ結晶を含むものであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の窓用ガラス。
  4. 【請求項4】前記酸化チタン薄膜は、銀、銅、亜鉛から
    なる群より選ばれる少なくとも一種の添加物をチタニウ
    ム原子に対して0.05〜5原子%含むことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の窓用ガラス。
  5. 【請求項5】前記窓用ガラスと酸化チタン薄膜との間に
    プレコート薄膜を設けたことを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の窓用ガラス。
  6. 【請求項6】前記プレコート薄膜の膜厚が0.02〜1
    μであることを特徴とする請求項5に記載の窓用ガラ
    ス。
  7. 【請求項7】前記プレコート薄膜がSiO2 を主成分と
    する材料からなる薄膜であることを特徴とする請求項5
    または6に記載の窓用ガラス。
  8. 【請求項8】前記プレコート薄膜の少なくとも一層には
    酸化インジウムおよび/または酸化錫を主成分とする材
    料からなる薄膜が含まれることを特徴とする請求項5な
    いし7のいずれかに記載の窓用ガラス。
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