JP3224123B2 - 計器用カバーガラス - Google Patents

計器用カバーガラス

Info

Publication number
JP3224123B2
JP3224123B2 JP22830895A JP22830895A JP3224123B2 JP 3224123 B2 JP3224123 B2 JP 3224123B2 JP 22830895 A JP22830895 A JP 22830895A JP 22830895 A JP22830895 A JP 22830895A JP 3224123 B2 JP3224123 B2 JP 3224123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
cover glass
titanium oxide
instrument
oxide thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22830895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0972761A (ja
Inventor
昭 藤嶋
和仁 橋本
智一 彌田
重道 深山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanagawa Academy of Science and Technology
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Kanagawa Academy of Science and Technology
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanagawa Academy of Science and Technology, Nippon Soda Co Ltd filed Critical Kanagawa Academy of Science and Technology
Priority to JP22830895A priority Critical patent/JP3224123B2/ja
Publication of JPH0972761A publication Critical patent/JPH0972761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3224123B2 publication Critical patent/JP3224123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/22Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with other inorganic material
    • C03C17/23Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/20Materials for coating a single layer on glass
    • C03C2217/21Oxides
    • C03C2217/212TiO2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/20Materials for coating a single layer on glass
    • C03C2217/21Oxides
    • C03C2217/24Doped oxides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた油脂分解能力
に基づく防汚機能を有する各種電子機器やメーター、電
子表示装置などに使用される計器用カバーガラス、中で
も手垢や皮脂などの油脂分を効率良く分解したり、付着
してくる浮遊菌やカビの殺菌や抗菌に効果のある、新規
な自己クリーニング性を有する計器用カバーガラスに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】各種メーターや計測機、表示装置などに
利用されている計器用カバーガラスやレンズには反射防
止などの目的で、近年様々なコーティングが施されるよ
うになってきている。例えば、自動車用の計器を例にと
ればカバーガラスの反射防止と意匠性の向上のためスパ
ッター法などで表面コートする試みが行われている。し
かしながら、そうしたカバーガラスの取扱い時や使用時
に必然的に付着する手指等の皮脂分や有機物のミスト、
空中浮遊菌などによる汚染、特にカビの付着に対しては
有効なものは開発されておらず、ワイピングクロス等に
よる頻繁な清掃しか適当な解決策は見当たらなかった。
【0003】一方、従来から酸化チタンを中心とする光
触媒を利用して大気中の汚染物質などを除去分解しよう
とする試みは広く行なわれてきた(例えば、特開平6ー
385号公報、特開平6ー49677号公報等参照)。
また、石英ガラス基板にRFスパッター法により1μm
厚みの酸化チタン薄膜を付けて水素発生用光半導体電極
とした試み(特開昭60ー44053号公報参照)や、
イオンプレーティング法により眼鏡レンズの表面に酸化
チタン膜をつけて、周囲の悪臭成分を分解させようとい
う試み(特開平2ー223909号公報参照)等も行な
われている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】前記特開平2ー223909
号公報に記載されている空気浄化眼鏡では、イオンプレ
ーティング法などの物理的方法により酸化チタン薄膜を
計器用カバーガラス表面に設けているものの、酸化チタ
ンの同定や薄膜の結晶構造、脱臭効果の判定等について
客観的構成やデータの開示がほとんどなされていない。
【0005】従来技術では酸化チタンを薄膜状に形成し
て実用レベルの高い光触媒作用を得るには、酸化チタン
ゾルを基板上に焼結形成するか、酸化チタンの微粉末を
バインダーとともに塗布焼成する以外に適当な方法はな
いと考えられていた。しかし、前者では高い活性を有し
ある程度光透過性のあるものが得られても実用に耐える
膜強度を得るには焼結温度をガラス軟化点以上の温度に
設定する必要があり、実際にレンズ用ガラスへ応用する
ことは困難だった。また、後者の場合は微粉末化した酸
化チタンのため光透過性が極めて低いためレンズ用とし
ては致命的な欠点であり、更に表面の凹凸が激しいので
汚れや埃がつきやすいものであった。
【0006】また、スパッタ法などの物理的成膜方法に
よる光半導体薄膜として特開昭60ー44053号公報
に記載されているものは、光半導体としての水素発生用
に石英基板に成膜したもので、本発明が目的とする計器
用カバーガラスに付与する油脂分解のための光触媒薄膜
には不適当なものである。確かに石英基板では薄い酸化
チタン薄膜でもある程度の活性のあるものは得られるも
のの計器用カバーガラスとしては使用できない。本発明
の実施例で述べているように、本発明にかかるプレコー
ト薄膜層を設けるか、或いは酸化チタン薄膜の膜厚をプ
レコート層を設けない場合は厚くしない限り、実用的な
組成の計器用カバーガラスでは高い油脂分解活性が得ら
れないためである。
【0007】従来の酸化チタンを付けたガラスでは粉末
やゾルを使用したものであるため実質的に不透明で光透
過性が低く、例えば自動車の計器などの場合、計器内に
光源を設置して光をカバーガラスの外表面にある大気中
の汚染物質が最も付着しやすい面(酸化チタン層)へ到
達させようとしても困難であった。そのため、利用でき
る光も計器の外部からの光である車内の微弱な光に限定
されるため、透明な酸化チタン薄膜が付いている場合と
比較すると光量は格段に少なく汚染物質の分解量も少な
い上に、表面の凹凸に起因する汚れや油のミストが付き
やすいという欠点があった。
【0008】本発明は上述の背景のもとでなされたもの
であり、各種計器用のカバーガラスとして、可視光領域
の光には透明でかつ表面が平滑で汚れがつきにくく、し
かも光触媒活性が高く付着する油脂分などを光によって
効率良く分解できるという自己クリーニング性を有する
新規な計器用カバーガラスを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明にかかる計器用カバーガラスは、 (構成1)計器類に取り付けられる計器用カバーガラス
であって、ガラス板の少なくとも計器類に取り付ける際
に外側に配置される表面の少なくとも一部に光触媒作用
を有する酸化チタン薄膜を設け、この酸化チタン薄膜
を、波長550nmの光に対する直線透過率で50%以
上で、かつ波長350nmの光に対する直線透過率で5
0%以下であり、少なくとも300〜400nmの光の
一部を含む紫外線光を5mW/cm2 の強度で照射した
時にリノール酸を該酸化チタン薄膜1cm2 あたり1時
間につき0.5μg以上分解する能力を有するもので構
成したことを特徴とする構成とし、この構成1の態様と
して、 (構成2)前記酸化チタン薄膜の膜厚は0.1〜5μm
であることを特徴とする構成とし、構成1または2の態
様として、 (構成3)前記酸化チタン薄膜は少なくともアナターゼ
結晶を含むものであることを特徴とする構成とし、構成
1ないし3のいずれかの態様として、 (構成4)前記酸化チタン薄膜は、銀、銅、亜鉛からな
る群より選ばれた少なくとも一種の添加物をチタニウム
原子に対して0.05〜5原子%含むことを特徴とする
構成とし、構成1ないし4のいずれかの態様として、 (構成5)前記ガラス板と酸化チタン薄膜との間にプレ
コート薄膜を設けたことを特徴とする構成とし、この構
成5の態様として、 (構成6)前記プレコート薄膜の膜厚が0.02〜1μ
mであることを特徴とする構成とし、構成5または6の
態様として、 (構成7)前記プレコート薄膜がSiO2 を主成分とす
る材料からなる薄膜であることを特徴とする構成とし、
構成5ないし7のいずれかの態様として、 (構成8)前記プレコート薄膜の少なくとも一層には酸
化インジウムおよび/または酸化錫を主成分とする材料
からなる薄膜が含まれることを特徴とする構成とし、構
成1ないし8のいずれかの態様として、 (構成9)前記ガラス板がソーダライムガラスを主成分
とするガラスからなることを特徴とする構成としたもの
である。
【0010】
【作用】上記の構成1によれば、計器類に取り付けられ
る計器用カバーガラスであって、ガラス板の少なくとも
計器類に取り付ける際に外側に配置される表面の少なく
とも一部に光触媒作用を有する酸化チタン薄膜を設け、
この酸化チタン薄膜を、波長550nmの光に対する直
線透過率で50%以上で、かつ波長350nmの光に対
する直線透過率で50%以下であり、少なくとも300
〜400nmの光の一部を含む紫外線光を5mW/cm
2 の強度で照射した時にリノール酸を該酸化チタン薄膜
1cm2 あたり1時間につき0.5μg以上分解する能
力を有するもので構成したことを特徴とする構成とした
ことにより、各種計器類のカバーガラスとして通常要求
される光透過性を十分に確保しつつ光触媒作用を誘起さ
せる波長400nm以下の光を極めて有効に吸収して通
常の環境で付着する程度の量の油脂成分をも効果的に分
解するという画期的な自己クリーニング性能を得ること
を可能にしている。勿論、一般的に分解が非常に困難で
あるといわれている油脂成分さえも分解できる性能を有
することから、抗菌、脱臭機能をも合せ持つ。それゆ
え、この計器用カバーガラスを、例えば、自動車の計器
類カバーガラス、各種計測機器類、あるいは、分析機器
類のカバーガラスとして用いると、空中浮游細菌やごみ
等は勿論のこと、従来は除去が非常に困難であったこれ
らに付着する手垢などの油脂分、室内や戸外に置いた時
に付着してくる有機性のミストや油脂分をも付着と同時
に分解して除去してしまい、何等手を加えることなく、
所期の清浄な状態を自動的に維持できるという画期的な
効果を得ることができる。
【0011】構成2によれば、酸化チタン薄膜の膜厚を
0.1〜5μmにすることによって十分な光触媒活性を
有すると同時に、前記測定法による波長550nmの光
に対する直線透過率が50%以上有する酸化チタン薄膜
が容易に得られる。膜厚を0.1μm未満にすると十分
な光触媒活性が得られなくなるおそれがあり、また、膜
厚を5μmを超えたものとすると膜が白濁化して波長5
50nmの光に対する直線透過率が50%未満となって
十分な透明性を確保できなくなるおそれがあるので好ま
しくない。
【0012】構成3によれば、酸化チタン薄膜をアナタ
ーゼ結晶が含まれるものとすることにより、より触媒活
性の高いものとすることができる。
【0013】構成4によれば、酸化チタン薄膜に、銀、
銅、亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種の添加
物をチタニウム原子に対して0.05〜5原子%添加す
ることにより、触媒活性特に抗菌活性の向上を図ること
が可能である。これらの添加物は、種々の添加方法によ
り添加することが可能であるが、微量な添加物を均一に
添加する方法として、光触媒作用による光還元法がこの
場合最も容易であり優れている。これによって、例えば
銀の添加の場合には、光照射されている時だけでなく光
照射されていない時でも抗菌活性を高く維持できる利点
があり、銅の場合は優れた防カビ性を発揮できる利点が
あり、亜鉛の添加の場合には酸化チタンの固体酸性を低
下させて酸性物質でも表面に吸着しやすくすることがで
きるため、それらの分解除去に有利である。また、こう
した添加物は計器用カバーガラスとしては特に可視光透
過性が必要とされる場合が多いので、そのためにも微量
均一添加が不可欠となっている。前述の光還元法はその
点でも最も優れた方法の一つであり、本発明にかかる酸
化チタン薄膜はその目的にかなうものとなっている。
【0014】構成5によれば、計器用カバーガラスと酸
化チタン薄膜との間にプレコート薄膜を設けることによ
り、計器用カバーガラスの成分の一部が酸化チタン薄膜
に拡散浸透して酸化チタン薄膜の光触媒作用が低下する
といった弊害を防止することができる。また、これによ
り計器用カバーガラスの材質の選択の幅を拡大すること
が可能となった。さらには、計器用カバーガラスに直接
酸化チタン薄膜を形成する場合には、計器用カバーガラ
スの中の成分が酸化チタン薄膜に浸透してもそれが電荷
分離作用を行う酸化チタンには至らない程度に酸化チタ
ンの膜厚を厚くする必要があったが、その必要がなくな
ったことで、計器用カバーガラスの材質如何にかかわら
ず酸化チタン薄膜の膜厚を著しく薄くしても十分な光触
媒作用を得ることが可能となった。これにより、種々の
計器の種類や目的に応じて所望の屈折率に設定するため
に用いるガラス板を様々な組成にしなければならない場
合も少なくないが、そうした組成の変更があっても十分
高活性な光触媒薄膜とすることが可能となった。
【0015】プレコート薄膜の膜厚は、構成6のように
0.02〜1μmであれば、プレコート薄膜として採用
可能な物質一般を考慮した場合でも、十分な透明性を確
保した上でガラス板からの阻害物質の浸透を防止する効
果を得ることができる。逆に、0.02μm未満では十
分な浸透阻止効果が得られず、1.0μmを超えた膜を
形成しても浸透阻止効果にはそれ以上有利な点は生じな
いばかりでなく、成膜操作が煩雑になると共に、材料に
よっては透明性を確保できなくなる場合があるため好ま
しくない。
【0016】基体となるガラス板には通常、構成7のよ
うにSiO2 を主成分とする材料でプレコート薄膜を構
成すれば、最良の透明性と物質浸透阻止効果を確保でき
る。
【0017】また、カバーガラスが使用される計器は通
常高度な電子機器が使われている場合が少なくないの
で、構成8のように導電性薄膜をカバーガラス表面に設
ければ、外部からのノイズや電磁波による誤動作を防止
して回路を保護することも可能となる。
【0018】構成9のように、これらの計器用カバーガ
ラスの材質としては、通常良く使用されているソーダラ
イムガラスを使用することができ、比較的安価なカバー
ガラスの製造が可能となっている。
【0019】
【実施の形態】
<実施例1>図1は本発明の実施例1にかかる計器用カ
バーガラスの断面図である。以下、図1を参照にしなが
ら実施例1の計器用カバーガラスを説明する。
【0020】図1において、この実施例の計器用カバー
ガラスは、ソーダライムガラスからなるガラス板1の表
面に酸化チタン薄膜2を形成したものである。酸化チタ
ン薄膜2はアナターゼ結晶を含む膜厚4.4μmの酸化
チタン薄膜である。この計器用カバーガラスは次のよう
にして作成した。
【0021】まず、ソーダライムガラス製の直径120
mm、厚さ2mmのガラス板1をパイロゾル成膜装置に
セットして、チタンテトライソプロポキシド0.5mo
lをアセチルアセトン1Lに溶かした原料溶液を超音波
により霧化させて20ml/minで上記装置へ導入し
て500℃で60分間成膜した。これにより、ガラス板
1の表面に均一に酸化チタン薄膜2が成膜されるように
した。走査型電子顕微鏡(SEM)による破断面の観察
によりガラス板1の上に膜厚4.4μmの酸化チタン薄
膜2が形成されていることが確認できた。このカバーガ
ラス上の薄膜を薄膜X線回折分析で観測したところ、ア
ナターゼ結晶を含む酸化チタンの結晶であった。
【0022】次に、得られた酸化チタン光触媒薄膜を付
けたカバーガラスの光触媒活性の指標となる有害物分解
能力と透明性の指標となる光直線透過率を以下の方法に
より測定した。
【0023】有害物分解能力測定法 有害物質の分解能力の指標として油脂分の分解を測定す
ることとし、代表例としてリノール酸を主成分とするサ
ラダ油の分解活性を調べた。直径120mmのカバーガ
ラスの酸化チタン薄膜2の表面に薄膜1cm2 当たり
0.1〜0.15mgになるように紙で薄く塗布した。
塗布量は塗布前後の重量測定により求めた。高圧水銀灯
をカバーガラス表面で5mW/cm2 となるように設置
して照射後、経過時間と重量変化量の関係を求めるため
所定時間におけるカバーガラスの重量を精密天秤で測定
し、分解活性の指標とした。
【0024】光直線透過率の測定 酸化チタン薄膜を付けたカバーガラスを光透過率測定用
セルに取り付け、同一組成の酸化チタン薄膜の付いてい
ないカバーガラスを用意した。片方を試料側、片方を参
照側として、島津製UV−3100PC分光光度計によ
り550nmと365nmの波長の光に対する直線透過
率を測定した。
【0025】上述の方法による測定結果は、サラダ油分
解活性が11.5μg/Hr・cm2 、 波長550nm
の光に対する直線透過率が65%、波長365nmの光
に対する直線透過率が12%であり、優れた油脂分解活
性と十分な透明性を有することが確認できた。
【0026】また、ガラス板1の一方の表面に酸化チタ
ン薄膜2を有するカバーガラスを入れた容器の他方の面
(裏面)から紫外線ランプであるブラックライトFL1
0BLB(東芝ライテック株式会社の商品名)による光
を照射して酸化チタン薄膜を付けた面で3mW/cm2
の光照射強度になるよう調節して、同様にサラダ油分解
活性を調べたところ、6.5μg/Hr・cm2 のサラ
ダ油分解活性が得られることが確認された。このことは
ガラス板に酸化チタン光触媒膜を付けた本発明のカバー
ガラスの場合、酸化チタン薄膜を設けた側の表面からの
光だけではなく、裏面からの光も十分利用できることを
示している。(この実施例は計測装置の内部にブラック
ライトを組み込んで、計測装置のカバーガラスの外側の
汚れ防止を想定したものである)。
【0027】<実施例2〜4>実施例1と同様にして酸
化チタン薄膜の膜厚を変えたほかは実施例1と同様の構
成を有し同様の方法で製造したものである。各実施例の
膜厚、サラダ油分解活性測定結果及び光直線透過率測定
結果を、図3に表にして掲げてその詳細説明は省略す
る。
【0028】図3の表に示されるように、各実施例とも
優れたサラダ油分解活性と十分な透明性を有しているこ
とが分かる。
【0029】<実施例5>この実施例は、実施例1にお
ける酸化チタン薄膜2に銀を添加したものである。酸化
チタン薄膜を膜厚3.6μmになるまで実施例1と同様
にして付けた直径120mmのカバーガラスを幅15c
m、長さ15cm、深さ1cmのガラス容器に入れ、1
%の硝酸銀水溶液50mlを加えて、400Wの高圧水
銀灯を10分間照射し、40分間紫外光を照射して、酸
化チタン薄膜に金属銀を光還元により微量析出させた。
銀付着量はSEM−EDS法により求め、サラダ油分解
活性測定結果及び光直線透過率測定結果を、図3に表に
してまとめて掲げた。
【0030】図3の表に示されるように、各実施例とも
優れたサラダ油分解活性と十分な透明性を有しているこ
とが分かる。
【0031】<実施例6〜8>これらの実施例は、図2
に示したように実施例1における酸化チタン薄膜2とカ
バーガラス1との間に、SiO2 膜からなるプレコート
薄膜をディップコートによって形成したほかは実施例1
と同様の構成を有し同様の方法で製造したものである。
各実施例のプレコート薄膜及び酸化チタン薄膜の膜厚、
並びにサラダ油分解活性測定結果及び光直線透過率測定
結果を、図3に表にして掲げてその詳細説明は省略す
る。
【0032】図3の表に示されるように、プレコート薄
膜層がない実施例1〜4に比較して、酸化チタン薄膜を
薄くしても優れたサラダ油分解活性を示すことから、よ
り高い透明性を確保できることが分かる。
【0033】<実施例9>この実施例は、実施例6と同
様の構成を有し、ガラス板1の上に膜厚0.05μmの
SiO2 膜からなるプレコート薄膜3をディップコート
によって形成し、更に、その上に同じくディップコート
により酸化チタン薄膜2を形成させたものである。チタ
ンテトライソプロポキシド0.5molをアセチルアセ
トン1Lに溶解させた原料溶液に、プレコート薄膜3を
付けたカバーガラスを浸漬し0.5cm/秒の引き上げ
速度でゆっくりと引き上げ室温下乾燥後400℃で焼成
する操作を13回繰り返して膜厚1.4μmの酸化チタン
薄膜を形成させた。サラダ油分解活性測定結果及び光直
線透過率測定結果を、図3に表にして掲げてその詳細説
明は省略する。
【0034】図3の表に示すように、優れたサラダ油分
解活性と光直線透過率を示すことが分かる。
【0035】<実施例10>この実施例では、図4に示
されるように、実施例6〜8と同様な方法によってガラ
ス板1の上にSiO2 膜からなるプレコート薄膜3をデ
ィップコートによって形成し、次に、プレコート薄膜3
の上に第二のプレコート薄膜として酸化錫を8%含む酸
化インジウム薄膜(ITO膜)よりなるプレコート薄膜
4を0.2μmの膜厚で前記パイロゾル装置によって成
膜し、その後実施例1と同様の方法により酸化チタン薄
膜2を設けた構成としたものであり、プレコート薄膜の
膜厚、並びに油脂分解活性測定結果及び光直線透過率測
定結果を、図3に表にして掲げてその詳細説明は省略す
る。
【0036】図3の表からも分かるように、実施例6〜
8の場合と同様プレコート層のない酸化チタン薄膜の場
合より薄い膜で高いサラダ油分解活性を示すものが得ら
れている。また、この実施例10の場合、透明導電膜が
プレコートされているため、ガラス体を透過する電磁波
も弱くなっており、更に、静電気によるゴミの付着も少
なくなっていた。
【0037】<比較例1>実施例1に使用した直径12
0mmのカバーガラスを使用して実施例1と同様の方法
により、カバーガラス表面に膜厚0.05μmの酸化チ
タン薄膜を付け、実施例1と同様にしてサラダ油分解活
性、可視光直線透過率、紫外光直線透過率を測定した。
その測定結果を図3に表にして掲げてその詳細説明は省
略する。
【0038】図3の表に示されるように、この比較例で
は、可視光領域の透明性は良いが、光触媒活性であるサ
ラダ油分解能力は非常に低いことが分かる。
【0039】<比較例2>実施例6と同様にして、直径
120mmのガラス板表面にSiO2 からなる膜厚0.
1μmのプレコート薄膜をディップコート法により付け
て、その後実施例6と同様の方法により膜厚5.5μm
の酸化チタン薄膜を付け、実施例1と同様にしてサラダ
油分解活性、可視光直線透過率、紫外光直線透過率を測
定した。その測定結果を図3に表にして掲げてその詳細
説明は省略する。
【0040】図3の表に示されるように、この比較例で
は、サラダ油分解活性は優れているものの、可視光の直
線透過率が45%と低く、ガラス表面も白濁しているも
のであった。
【0041】なお、本発明の計器用カバーガラスに用い
るガラス板としては、ボロシリケートガラスのような理
化学機器用のガラスでも使用可能であるが、通常の板ガ
ラスや窓ガラスに使用されているガラスであっても、そ
の材質に関しては特に制限はない。
【0042】酸化チタン薄膜のサラダ油分解活性は、基
体のカバーガラスがソーダライムガラスなどの場合、基
体から拡散してくるナトリウム等のアルカリ成分により
阻害されるので、こうした成分の拡散防止のため基体上
にプレコート薄膜を設けることが望ましい。これによっ
て安価なソーダライムガラスなどのアルカリ成分が拡散
する恐れのあるガラスでも有利に使用できる。
【0043】酸化チタン薄膜は厚さ0.1μm〜5μm
であり、0.1μm未満であると透明性はあるが活性が
低いため実用性に乏しくなり、5μmを超えると活性を
高く維持できる上に光の干渉による着色も減少する利点
はあるものの、膜が白濁傾向となり膜の剥離が起きたり
成膜時間が長くなるなどの欠点も発生しやすくなる。
【0044】また、成膜する酸化チタンの膜厚を大きく
例えば0.3μm〜5μmとし、酸化チタン薄膜中のナ
トリウム濃度を傾斜的に低下させ、薄膜表面近傍におい
ての酸化チタンを光触媒として活用することも可能であ
り、この場合、プレコート薄膜を省略することができ
る。
【0045】プレコート薄膜は厚さ0.02μm〜1μ
mであり、0.02μm未満ではアルカリ拡散は防止能
力が低くなり、1μmを超えるとアルカリ拡散防止能力
には支障ないものの、光透過性が低下し、成膜条件が煩
雑となるため好ましくない。プレコート薄膜を設けるこ
とで基体からのナトリウム等のアルカリ成分の拡散を防
止できるので、酸化チタン薄膜の膜厚を薄くすることが
でき、より可視光領域で透明性の高い計器用カバーガラ
スを得ることができる。
【0046】プレコート薄膜の組成は、可視光透過率が
高く、基体からのナトリウムの拡散を押さえることが可
能な薄膜なら制限はなく、例えばSiO2 薄膜、酸化錫
薄膜、インジウム添加酸化錫薄膜、酸化インジウム薄
膜、錫添加酸化インジウム薄膜、酸化ゲルマニウム薄
膜、アルミナ薄膜、ジルコニア薄膜、SiO2 +MOx
(MOxはP2 5 、 B2 3 、 ZrO2 、 TiO2
Ta2 5 、 Nb2 5 から選ばれた少なくとも一種の
金属酸化物)薄膜をその例として挙げることができる
が、アルカリ拡散防止能の見地から、酸化珪素薄膜、ま
たはSiO2 にP2 5 を5重量%程度添加した薄膜が
特に望ましい。
【0047】また、特に電磁波シールド機能を付与する
ため、プレコート薄膜の中の一層に導電性薄膜を設ける
場合は、可視光に対する透明性と導電性を併せ持つ酸化
錫薄膜、インジウム添加酸化錫薄膜、酸化インジウム薄
膜、錫添加酸化インジウム薄膜などが望ましく、中でも
酸化錫を5〜10%含む酸化インジウム透明薄膜は高い
可視光透過率と優れた導電性を有しているので好まし
い。
【0048】さらに、光触媒活性の高い酸化チタン薄膜
を得るための必要条件は、少なくともアナターゼ結晶を
含むことが必要である。アナターゼ結晶は、成膜温度ま
たは成膜後の熱処理温度が高いと相転移して一部がルチ
ル結晶に変化するのでルチル結晶を含んだアナターゼ結
晶の酸化チタン薄膜も好適に用いられる。しかし、高温
でアナターゼ結晶のすべてをルチル結晶にすると相転移
による酸化チタンの薄膜の白濁が生じるので可視光透過
率を減少させるため好ましくない。
【0049】本発明において酸化チタン薄膜及びプレコ
ート薄膜の成膜法としては、通常用いられている成膜法
はすべて使用可能である。即ち、化学的気相析出法(C
VD法)やスプレー法、ゾル溶液の吹き付け法、超音波
によるミストを熱分解させるパイロゾル法、ディップ
法、スピンコート法、印刷法などの化学的成膜方法だけ
ではなく、物理的成膜法としてのスパッター法、真空蒸
着法、イオンプレーティング法、微粉末やゾルを用いた
溶射法など様々な成膜法が採用可能である。中でも、窓
用ガラスへの成膜を考えると、CVD法、スプレー法、
パイロゾル法などの窓用ガラス製造工程中へ組み込みが
可能な成膜法が工業生産を考えた場合には有利である。
但し、基体をガラス軟化点以上の高温例えば600℃以
上の高温に保つ必要のある成膜法は、基体であるガラス
板の変形や基体からのナトリウム等のアルカリ成分の拡
散を促進するため、好ましくない。
【0050】プレコート薄膜を製造する薬剤としては、
SiO2 を生成するものとしては、Si(OCH 3) 4 、Si(O
C 2 H 5 ) 4 、 SiCH 3 (OCH 3 ) 3 などのシリコンアル
コキシド及びその縮合物やSiCl 4などのシリコンハロゲ
ン化物などがあり、酸化錫を形成するものとしては、Sn
(OCH 3) 4 、 Sn(OC 2 H 5 ) 4 、 Sn(OC 4 H 9 ) 4 、Sn
(AcAc) 4、 Sn(OCOC 7 H 15) 4 、 SnCl 4、 などがあり、
酸化インジウムを生成するものとして、In(OCH 3) 3
In(OC 2 H 5 ) 3、 InCl 3、 In(AcAc) 3、 In(NO 3 ) 3
・ nH 2 Oなどがあり、酸化ゲルマニウムを生成するもの
としては、Ge(OC 2 H 5 ) 4 、 Ge(OC 4 H 9 ) 4 、 GeCl
4などがあり、アルミナを生成するものとしては、Al(O
C 2 H 5 ) 3 、 Al(OC 3 H 7-i ) 3 、 Al(OC 4 H 9 )
3 、 In(AcAc) 3、 In(NO 3 ) 3 ・ nH 2 Oなどがあり、
五酸化リンを生成するものとして、P(OC 2 H 5 ) 3、 PO
(OCH 3 ) 3、 PO(OC 2 H 5 ) 3 、 H 3 PO 4、 P 2 O 5
どがあり、酸化ほう素を生成するものとして、 B(OCH
3 ) 3 、 B(OC 2 H 5) 3 、 B(OC 4H 9 ) 3 、 B(AcAc)
3 、 BCl 3 、 H 3 BO 3などがあり、これら通常使用可能
な化合物またはそれらの混合物が使用できる。なお、化
学式中、AcAcはCH 3 COCHCOCH 3 (アセチルアセトナー
ト)を示す。
【0051】酸化チタン薄膜を製造する薬剤としては、
Ti(OC 2 H 5 ) 4 、 Ti(OC 3 H 7-i) 4 、 Ti(OC 4 H 9 )
4、 Ti(OC 4 H 9 ) 2 Cl 2 などのチタンアルコキシ
ド、チタンアルコキシドにエチレングリコールなどのグ
リコール類、酢酸や乳酸などのカルボン酸類、トリエタ
ノールアミンなどのアルカノールアミン類、アセチルア
セトンなどのβ−ジケトン類との付加反応物や錯体、及
びTiCl 4などの塩化物をエタノールなどの汎用アルコー
ル、酢酸エステルやβ−ジケトンなどの溶剤に溶解した
ものまたはそれらの混合物などが使用できる。
【0052】光触媒反応を促進させるために公知の方法
により種々の添加物を加えることも可能である。例えば
光透過性を失わない程度に、微量の金属(金、白金、パ
ラジウム、銀、銅、亜鉛)を光触媒反応を利用した光電
着法により酸化チタン薄膜に均一に担持させて、油分解
活性の向上による高い自己クリーニング性を持たせた
り、高い抗菌活性を持たせたりすることも可能である。
【0053】さらに、電磁波シールド機能を付与するた
めにプレコート層の上にインジウムドープ酸化錫膜を形
成させて導電性を付与し、更にその上に酸化チタン薄膜
を形成することにより、外部からの電磁波を本発明にか
かる窓ガラスによってシールドすることも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかる計
器用カバーガラスは、計器類に取り付けられる計器用カ
バーガラスであって、ガラス板の少なくとも計器類に取
り付ける際に外側に配置される表面の少なくとも一部に
光触媒作用を有する酸化チタン薄膜を設け、この酸化チ
タン薄膜を、波長550nmの光に対する直線透過率で
50%以上で、かつ波長350nmの光に対する直線透
過率で50%以下であり、少なくとも300〜400n
mの光の一部を含む紫外線光を5mW/cm2 の強度で
照射した時にリノール酸を該酸化チタン薄膜1cm2
たり1時間につき0.5μg以上分解する能力を有する
もので構成したことを特徴とする構成としたことによ
り、各種計器類のカバーガラスとして通常要求される光
透過性を十分に確保しつつ光触媒作用を誘起させる波長
400nm以下の光を極めて有効に吸収して通常の環境
で付着する程度の量の油脂成分をも効果的に分解すると
いう画期的な自己クリーニング性能を得ることを可能に
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかる計器用カバーガラスの断面図
である。
【図2】実施例6にかかる計器用カバーガラスの断面図
である。
【図3】実施例1〜10及び比較例1〜2にかかる計器
用カバーガラスの特性を表に示した図である。
【図4】実施例10にかかる計器用カバーガラスの断面
図である。
【符号の説明】
1…ガラス板、2…酸化チタン薄膜、3…プレコート薄
膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 592116165 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区小菅ケ谷町2000番地 の10 南小菅ケ谷住宅2棟506号 (73)特許権者 594180092 彌田 智一 神奈川県厚木市森の里3丁目12番地 ベ ルブリーズ森の里2号棟301号 (72)発明者 藤嶋 昭 神奈川県川崎市中原区中丸子710番地5 (72)発明者 橋本 和仁 神奈川県横浜市栄区飯島町2073番地2 ニューシティ本郷台D棟213号 (72)発明者 彌田 智一 神奈川県厚木市森の里3丁目12番地 ベ ルブリーズ森の里2号棟301号 (72)発明者 深山 重道 神奈川県小田原市高田680番地 (56)参考文献 特開 平7−51646(JP,A) 特開 平6−293519(JP,A) 特開 平6−278241(JP,A) 特開 平7−265714(JP,A) 国際公開96/13327(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 11/26 B01J 35/02 C03C 17/23

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計器類に取り付けられる計器用カバーガ
    ラスであって、ガラス板の少なくとも計器類に取り付け
    る際に外側に配置される表面の少なくとも一部に光触媒
    作用を有する酸化チタン薄膜を設け、この酸化チタン薄
    膜を、波長550nmの光に対する直線透過率で50%
    以上で、かつ波長350nmの光に対する直線透過率で
    50%以下であり、少なくとも波長300〜400nm
    の光の一部を含む紫外光を5mW/cm2の強度で照射
    した時にリノール酸を該酸化チタン薄膜1cm2あたり
    1時間につき0.5μg以上分解する能力を有するもの
    で構成したことを特徴とする計器用カバーガラス。
  2. 【請求項2】前記酸化チタン薄膜の膜厚は0.1〜5μ
    mであることを特徴とする請求項1に記載の計器用カバ
    ーガラス。
  3. 【請求項3】前記酸化チタン薄膜は少なくともアナター
    ゼ結晶を含むものであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の計器用カバーガラス。
  4. 【請求項4】前記酸化チタン薄膜は、銀、銅、亜鉛から
    なる群より選ばれた少なくとも一種の添加物をチタニウ
    ム原子に対して0.05〜5原子%含むことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の計器用カバーガ
    ラス。
  5. 【請求項5】前記カバーガラスと酸化チタン薄膜との間
    にプレコート薄膜を設けたことを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の計器用カバーガラス。
  6. 【請求項6】前記プレコート薄膜の膜厚が0.02〜1
    μmであることを特徴とする請求項5に記載の計器用カ
    バーガラス。
  7. 【請求項7】前記プレコート薄膜がSiO2 を主成分と
    する材料からなる薄膜であることを特徴とする請求項5
    または6に記載の計器用カバーガラス。
  8. 【請求項8】 前記プレコート薄膜の少なくとも一層に
    は酸化インジウムおよび/または酸化錫を主成分とする
    材料からなる薄膜が含まれることを特徴とする請求項5
    又は6に記載の計器用カバーガラス。
  9. 【請求項9】前記カバーガラスがソーダライムガラスを
    主成分とするガラスからなることを特徴とする請求項1
    ないし7のいずれかに記載の計器用カバーガラス。
JP22830895A 1995-09-05 1995-09-05 計器用カバーガラス Expired - Fee Related JP3224123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22830895A JP3224123B2 (ja) 1995-09-05 1995-09-05 計器用カバーガラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22830895A JP3224123B2 (ja) 1995-09-05 1995-09-05 計器用カバーガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0972761A JPH0972761A (ja) 1997-03-18
JP3224123B2 true JP3224123B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=16874412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22830895A Expired - Fee Related JP3224123B2 (ja) 1995-09-05 1995-09-05 計器用カバーガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3224123B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09230105A (ja) * 1995-12-22 1997-09-05 Toto Ltd 防曇方法及びそれを施した設備
JP3573392B2 (ja) * 1996-12-09 2004-10-06 東芝ライテック株式会社 光触媒体、光源および照明器具
JPH117249A (ja) * 1997-06-18 1999-01-12 Sony Corp 表示装置及び表示装置用フィルター
JPH1135342A (ja) * 1997-07-15 1999-02-09 Central Glass Co Ltd 多機能ガラス及びその製法
JPH1152105A (ja) * 1997-08-07 1999-02-26 Toppan Printing Co Ltd 反射防止フィルム
JPH1194607A (ja) * 1997-09-24 1999-04-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd ロータメーター
JP3445120B2 (ja) 1997-09-30 2003-09-08 キヤノン株式会社 露光装置及びデバイスの製造方法
JP2000039346A (ja) * 1998-07-22 2000-02-08 Nikkiso Co Ltd 面積式流量計及び液体貯留槽
JP2000189802A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Imaseueru Kk 浄化機能材料、およびそれを用いた廃液浄化装置
DE102005043898A1 (de) 2005-09-14 2007-03-22 Airbus Deutschland Gmbh Fenster-Anordnung zum Einrichten größerer Flugzeugfenster
BR112013028330B1 (pt) * 2011-05-04 2019-10-15 Stewart Benson Averett Método para tratar ou prevenir doenças ou infestações microbianas em planta
JP6883968B2 (ja) * 2016-09-30 2021-06-09 Agcテクノグラス株式会社 ガラス管

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2534492B2 (ja) * 1987-03-13 1996-09-18 セイコーエプソン株式会社 酸化チタン微粒子及び光学部材
JP2881913B2 (ja) * 1990-02-21 1999-04-12 日本板硝子株式会社 紫外線遮蔽透明フレーク状粒子およびその製造方法
JPH06293519A (ja) * 1992-07-28 1994-10-21 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 酸化チタンの粒子と膜の製造方法
JPH06278241A (ja) * 1992-09-22 1994-10-04 Takenaka Komuten Co Ltd 建築材料
JPH0751646A (ja) * 1993-08-12 1995-02-28 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd 固体表面の汚れ浄化方法
JPH07149520A (ja) * 1993-11-29 1995-06-13 Hoya Corp コーティング組成物
JP3693363B2 (ja) * 1994-03-30 2005-09-07 松下エコシステムズ株式会社 光触媒層を形成する担持方法
DE69526846T2 (de) * 1994-10-31 2002-09-05 Kanagawa Academy Of Science And Technology, Kawasaki Titanoxyd-photokatalysatorsystem und methode zu dessen herstellung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0972761A (ja) 1997-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100365663B1 (ko) 산화티탄광촉매구조체및그제조방법
US6387844B1 (en) Titanium dioxide photocatalyst
JP3224123B2 (ja) 計器用カバーガラス
CA2314381C (en) Article having photocatalytic activity
JP3384284B2 (ja) 親水性被膜、これを備えた親水性基体及びそれらの製造方法
US5869187A (en) Defogging article and method of producing same
US6110269A (en) Coating liquid for forming hydrophilic film and method for producing same
JP4564018B2 (ja) 自己クリーニング照明装置
KR102095455B1 (ko) 금속 구조물의 제조 방법
JP2005205411A (ja) 光触媒コーティングを備えた基材
CN1541196A (zh) 可见光-响应光活性涂层,涂覆制品,及其制备方法
JP3516186B2 (ja) 窓用ガラス
US7989258B2 (en) Apatite-containing film having photocatalytic activity and a process for producing it
JP2013032474A (ja) 光触媒塗工液及びそれから得られる光触媒薄膜
JPH10237353A (ja) 親水性コーティング剤及び表面親水性基体
RU2269495C2 (ru) Способ нанесения покрытия на стекло
JP3852131B2 (ja) 光触媒活性を有する被膜とそれを形成する組成物
JP3381886B2 (ja) 光触媒構造体及びその製造方法
JP3831457B2 (ja) 光触媒活性を有する親水性構造体
JP3258023B2 (ja) 酸化チタン光触媒構造体及びその製造方法
JP3565628B2 (ja) 照明灯
US20050123773A1 (en) Apatite-containing film having photocatalytic activity and a process for producing it
JPH1060665A (ja) 親水性被膜およびその製造方法
JP3400259B2 (ja) 親水性被膜およびその製造方法
CN1421496A (zh) 基体上自洁净、超亲水性光催化薄膜的制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070824

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090824

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090824

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees