JPH0971360A - シート後処理装置 - Google Patents

シート後処理装置

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JPH0971360A
JPH0971360A JP7248308A JP24830895A JPH0971360A JP H0971360 A JPH0971360 A JP H0971360A JP 7248308 A JP7248308 A JP 7248308A JP 24830895 A JP24830895 A JP 24830895A JP H0971360 A JPH0971360 A JP H0971360A
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bin
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unit
stacking
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晃一 村上
Norifumi Miyake
範書 三宅
Yoshinori Isobe
義紀 磯部
Hiromichi Tsujino
浩道 辻野
Shigeru Sugita
茂 杉田
Kenichi Hayashi
賢一 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折りシートをビン上に正しく積載できるシー
ト後処理装置を提供する。 【解決手段】 複写機200は、複写機本体201およ
び複写機本体201のシートSを排出する側に配設され
たシート後処理装置203から構成されている。シート
後処理装置203は折り装置204とステイプル/スタ
ック装置205とから構成されている。ビンシフトが行
われた場合の排出シートの整合動作では、パスセンサが
オンすると、整合棒15を退避位置に移動する。パスセ
ンサがオフになるのを待ち、オフになると整合棒15を
所定量だけ移動する。このように、シートがビン上に着
地する前に整合棒15がシート先端付近の側辺を所定量
だけ押すことによって排出される方向を整合方向に僅か
に回転させることができる。そして、所定時間50ms
ec経過後、整合棒15を整合位置に移動して整合を行
う。整合を行った後、整合棒15を退避位置に移動して
処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート後処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート後処理装置として、特開平
4−138291号公報に記載されたものが知られてい
る。このシート後処理装置は、画像形成装置から排出さ
れる用紙を複数のビンに仕分けるソータと、各ビンに仕
分けられた用紙を綴じるステイプラと、画像形成装置と
ソータとの間に設置された用紙スタック部と、画像形成
装置からソータに用紙を搬送する用紙搬送路と、ビンか
ら用紙をスタック部に排出する排出手段と、各ビンを排
出手段まで移動させる駆動手段とを備え、ソータの各ビ
ンに仕分けられた用紙をステイプルした後、スタック部
に排出する。
【0003】また、シート後処理装置として、折り装置
を有し搬送方向に比較的長いシートに対して折り装置内
部で折り動作を加えた上で、通常のシートと同様にビン
上に排出を行うものが知られている(特開昭60−23
2372号公報、特開昭62−59002号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の折り装置を有するシート後処理装置では、ビン上に
折りシートを積載させる場合、通常のビン排出位置より
1ビン下げた状態でシートを排出させることが検討され
ているが、この場合に以下に掲げる問題があった。即
ち、通常のビン排出位置と同じ排出速度でシートを排出
し、同じ整合タイミングで積載されるシートの整合を行
うと、1ビン下げたビン排出位置ではシートが飛び過ぎ
たり、シートが十分にビン上に着地する前に整合が行わ
れてシートが回転し、整合不良となって正しくシートを
積載できない虞れがあった。
【0005】そこで、本発明は、折りシートをビン上に
正しく積載できるシート後処理装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るシート後処理装置は、シー
トを排出するシート排出手段と、該排出されるシートを
積載する積載手段と、前記積載手段を上下方向に移動さ
せる駆動手段と、前記積載手段に排出されるシートを整
合する整合手段と、該整合手段を駆動する整合駆動手段
と、前記整合駆動手段を制御する整合制御手段とを備え
たシート後処理装置において、前記積載手段に折りシー
トが積載される場合、該積載手段を通常より下方の位置
に移動するべく前記駆動手段を制御する積載制御手段を
備え、前記整合制御手段は、前記積載手段の上下方向の
位置に応じて前記整合駆動手段を制御することを特徴と
する。
【0007】請求項2に係るシート後処理装置では、請
求項1に係るシート後処理装置において前記整合制御手
段は、前記積載手段が通常より下方の位置にある場合、
前記整合駆動手段の制御開始時期を遅延させることを特
徴とする。
【0008】請求項3に係るシート後処理装置では、請
求項1に係るシート後処理装置において前記整合制御手
段は、前記積載手段の上下方向の位置に応じて前記整合
駆動手段の制御パターンを変更することを特徴とする。
【0009】請求項4に係るシート後処理装置は、シー
トを排出するシート排出手段と、該排出されるシートを
積載する積載手段と、前記積載手段を上下方向に移動さ
せる駆動手段とを備えたシート後処理装置において、前
記積載手段の上下方向の位置に応じて、前記シートの排
出速度を変更する排出速度変更手段を備えたことを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のシート後処理装置の実施
の形態について説明する。本実施の形態におけるシート
後処理装置は電子写真複写機に適用される。 [全体構成]図1は電子写真複写機200の機械的構成
を示す断面図である。電子写真複写機200は、複写機
本体201、複写機本体201の上部に配設された原稿
自動送り装置202、および複写機本体201のシート
Sを排出する側に配設されたシート後処理装置203か
ら構成されている。シート後処理装置203は折り装置
204およびステイプル/スタック装置205からな
る。 [原稿搬送装置]原稿自動送り装置202の原稿載置台
206に載置された原稿207は、下側から順に分離さ
れ、複写機本体201のプラテンガラス208上にパス
209を経て給送される。
【0011】給送された原稿207は、複写機本体20
1の光学系210によって読み取られ、読み取り終了
後、プラテンガラス208からパス211を経て原稿載
置台206上の最上面に排出される。シートSはデッキ
212から給紙されて画像形成部213で画像形成さ
れ、定着部214により定着されて、一般には折り装置
204を素通りしてステイプル/スタック装置205の
シート搬入口215に搬送される。尚、電子写真複写機
200の作像プロセスは公知に属するものなので、その
説明を省略する。 [シート後処理装置]図2はステイプル/スタック装置
205の機械的構成を示す断面図である。ステイプル/
スタック装置205は、上下に2分割されたビンモジュ
ールB1、B2を有し、各ビンモジュールは複数のビン
B11〜B1n、B21〜B2n(本実施の形態ではn
=6)で構成されている。各ビンモジュールB1、B2
は独立にビン間隔、ビン位置を変えることができる。ま
た、各ビンをシート受け入れ位置あるいはシート束排出
位置に移動することができる。
【0012】ステイプル/スタック装置205のシート
搬入口215では、上方向への第1搬送パス1と下方向
への第2搬送パス2とを切り換えるためにソレノイドS
L3(図示せず)で駆動されるデフレクタ3によりシー
トの進行方向が決定される。
【0013】また、第1搬送パス1はソレノイドSL4
(図示せず)で駆動されるデフレクタ4によりノンソー
トトレイ5への排出パス6と上ビンモジュールB1への
パス7に分岐する。一方、第2搬送パス2はそのまま下
ビンモジュールB2へのパスとなる。
【0014】したがって、各ローラ対8a〜8pに関
し、ノンソートトレイ5へは8a、8b、8c、上ビン
モジュールB1へは8a、8b、8d〜8g、下ビンモ
ジュールB2へは8a、8h〜8pの各ローラ対によっ
て搬送される。
【0015】また、ステイプル/スタック装置205
は、上ビンモジュールB1へのパスと下ビンモジュール
B2へのパスに挟まれた空間に束処理ユニット9を有
し、各ビン上の束を先出しグリッパ10により図1、図
2の右方向に搬送し、ステイプラ11で選択的にステイ
プルした後、束先端を搬送グリッパ12で挟持し、更に
右方向に搬送する。
【0016】同様に、上ビンモジュールB1へのパスと
下ビンモジュールB2へのパスとの間に挟まれた空間の
束処理ユニット9の下方には、スタックユニット13が
待機しており、搬送グリッパ12で搬送した束を収納す
る。
【0017】また、ステイプラ11の右端部とスタック
ユニット13の左端部とは、図2に示すように左右方向
にオーバラップしている(図2の幅l15の領域)。
【0018】上ビンモジュールB1のビンB11〜B1
6にシート束が満たされた後で、図1、2の波線で示す
位置に束処理ユニット9を移動させ、ビンからシート束
を取り出している間に、下ビンモジュールB2のビンB
21〜B26にシートを搬送する。ビンB11〜B16
から束取り出し終了後、あるいは下ビンモジュールビン
B21〜B26への搬送動作の終了後、束処理ユニット
9は図1、2の実線の位置で下ビンモジュールB2から
の束取り出しを行う。この動作を繰り返すことにより、
スタックユニット13が満載になるまで連続してコピー
を継続できる。
【0019】以上、ステイプル/スタック装置205の
概略的な構成を示したが、つぎに各部の詳細な構成につ
いて説明する。 [折り装置204]折り装置204に関しては特開昭6
0−232372号公報、特開昭62−59002号公
報等で開示されている折り装置と同様であるので、ここ
では簡単に説明する。折り装置204は、入口ローラ対
621、デフレクタ622、折りローラ623、排紙ロ
ーラ対624などを備える。折りモードが設定されてい
る場合、折り装置は入口ローラ対621から搬入された
シートを折りローラ623によっていわゆるZ折りやC
折りを行った後、排紙ローラ対624からシート後処理
装置203の搬入口215に向けて折りシートを排出す
る。折りモードが設定されていない場合、折り装置は入
口ローラ対621から搬入されたシートをそのまま排紙
ローラ対624からシート後処理装置203の搬入口2
15に向けて排出する。 [ビン部]図3はビンモジュールの構造を示す斜視図で
ある。上ビンモジュールB1、下ビンモジュールB2は
同様の構造であるので、ビンモジュールB1についてだ
け説明する。
【0020】ビンモジュールB1は、主にビンB11〜
B1nおよび2本の基準棒14a、14b、整合壁1
5、ビンを昇降させるためのリードカム16a〜16
c、およびこれらの駆動部から構成されている。基準棒
14a、14bはビン上に排出されるシートに対してス
テイプル等の後処理をする際の基準位置を決定する部材
であり、通常、シート排出時の端部の位置から若干退避
して設定されている。整合壁15はビンに排出されたシ
ートを1枚もしくは複数枚ずつ、シート搬送方向と略直
角方向(図3の矢印A方向)に幅寄せして対向する端部
を基準棒14a、14bに突き当てることにより整合を
行う。
【0021】図4は平面から視たビンモジュールの構造
を示す説明図である。リードカム16a、16b、16
cは、図3、図4に示すようにビン手前側に1ヶ、奥側
に2ヶ配置され、それぞれ外周に螺旋状のカムが形成さ
れている。カムにはビンから突き出たコロ部Ba、B
b、Bcがそれぞれ係合し、各リードカム16a、16
b、16cが1回転する毎に同期してビンを所定ピッチ
分だけ昇降させる。
【0022】尚、ビンには図4に示すように、基準棒1
4a、14bに対応した切り欠きBd、整合壁15に対
応した穴Beが形成されている他、後述するグリッパ用
の切り欠きBf、ビン立ち駆動機構用の切り欠きBg、
および操作上必要な切り欠きBhが形成されている。
【0023】図5は正面から視たビンモジュールの構造
を示す説明図である。各ビンは水平面から所定角度だけ
傾斜し、かつ平行に配置されている。一方、コロ部B
a、Bb、Bcはビンが傾斜した状態で全てが同じ高さ
になるように配置されている。即ち、ビンの右方に近い
コロ部Bbの位置はビンの紙の積載面近傍にあるのに対
し、ビンの左方に近いコロ部Bcの位置はビンの紙の積
載面よりかなり下方にあり、その間はV字型の固定アー
ムで繋がれている。
【0024】図1、図2からも分かるように、上下のビ
ンモジュールB1、B2におけるシート受け入れ位置と
束搬送位置とは、上ビンモジュールB1と下ビンモジュ
ールB2とで逆の関係になっているので、シート束の取
り出し時に、上ビンモジュールB1へのパスと下ビンモ
ジュールB2へのパスに挟まれた空間内にある束処理ユ
ニット9およびスタックユニット13を上ビンモジュー
ル又は下ビンモジュール位置に移動させることによっ
て、共通に使用できる。 [ビンのシフト(昇降)]図4、図5を用いてビンのシ
フト駆動について説明する。ビンシフトモータ(M1)
17は、モータプーリ18、ベルト19およびリードカ
ムプーリ20a〜20cを介してリードカム16a〜1
6cに動力を伝達する。ビンシフトモータ(M1)17
を正転あるいは逆転させてリードカム16a〜16cを
回転させることによりビンを昇降できる。ビンシフトモ
ータ(M1)17はプーリ18と反対側にエンコーダ2
1を有し、センサS1が1回転分を検知する。
【0025】また、各ビンモジュールB1、B2にはビ
ンのホームポジション検知センサS2(図示せず)が設
けられており、それぞれのトップビンB11、B21が
それぞれのシート受け入れ位置より1ビン分下にある位
置をホームポジションとして検知する。
【0026】各ビンモジュールB1、B2にはビン上の
シートを検知する貫通センサS3が設けられており(図
2参照)、貫通センサS3によりビン上のシートの有無
を検知する。これによりビンモジュールを切り換えるタ
イミングや次のジョブのコピー動作開始タイミングの決
定が行われる。
【0027】[シートの整合]ビンのシートを整合する
整合壁15の駆動機構について説明する。整合壁駆動モ
ータにはステッピングモータが用いられている。整合壁
駆動モータの駆動力はギアやタイミングベルト等により
伝達され、適正なパルス数により整合壁15の位置制御
が行われている。尚、整合壁15のホームポジションは
センサ(図示せず)により検知される。
【0028】[ビン立ち部]ビン上で搬送方向に関する
整合基準面を形成しているビン立ち部の機構について説
明する。図6は正面から視たビン立ち部の機構を示す説
明図である。ビン上に積載されたシート束を後処理及び
スタックするためにビンよりビン立ち方向に搬送する
際、ビン立ち部を移動させる。
【0029】ビンBはシート積載部Biおよび整合部B
jの各部材から構成されている。一方、回転可能に設け
られたリンク47の先端部にはピン当接部材47bが取
り付けられている。通常状態でピン当接部材47bとピ
ン45aとの間は離れており、ビンBの昇降動作の妨げ
にはならない。
【0030】ビンB上へのシート排出が終了してビン内
のシート束を後処理あるいはスタックする際、ビンを図
6の実線位置にシフトして、ソレノイドSL1を動作さ
せると、ピン当接部材47bはピン45aと当接し、さ
らにリンク47が回動することにより図6の二点鎖線の
位置まで整合部Bjを移動させる。
【0031】ソレノイドSL1がOFFするとバネ49
の作用により、リンク47が元の実線位置に戻り、これ
に対応して整合部Bjも積載面と直交する位置まで復帰
する。
【0032】[束処理ユニット9]束処理ユニット9の
構造について説明する。図7は平面から視た束処理ユニ
ット9の構造を示す説明図であり、図8は正面から視た
束処理ユニット9の構造を示す説明図である。
【0033】束処理ユニット9は、ユニット前側板5
0、ユニット後側板51の間にガイドステイ52、53
と右ステイ54とを渡した枠体であり、奥側左右に2ヶ
ずつ計4ヶの昇降コロ55がカシメられている。下側の
ガイドステイ53の奥側にはシート束搬送時にガイドす
る部材53aが取り付けられている。4つのコロは本体
側に固定された2本のレール内にガイドされている。レ
ール56に一体に切られたラックと、枠体横方向に貫通
した軸57の両端に設けられたピニオンギア58とが噛
み合わされており、ピニオンギア58に昇降モータM4
からの駆動力が伝達されて枠体全体が上下に昇降可能と
なっている。
【0034】また、束処理ユニット9の下面には紙面セ
ンサS23が取り付けられており、後述するようにスタ
ックトレイ116上に積載されたシート束の最上面が常
に検知される。紙面センサS23は発光ダイオード(L
ED)およびフォトダイオードが対向する位置に設けら
れた構造を有する。
【0035】束処理ユニット9の枠体内には3つの各移
動体10、11、12が設けられており、これらについ
て説明する。
【0036】先出しグリッパ10は図7の矢印D方向に
移動可能に構成されており、ビン上のシート束Sの手前
基準側の右端近傍をグリップしてシート束を右方に引き
出す。
【0037】図9は先出しグリッパ10の機構を示す説
明図である。ユニット前側板50の手前側には、先出し
モータM7が取り付けられており、駆動軸先端には揺動
アーム76が固着されている。揺動アーム76の他端に
は長穴76aが形成されており、長穴76aには先出し
グリッパ10に連動したピン部材74の先端部が係合す
る。先出しモータM7の駆動により、揺動カーム76が
図9の実線位置、二点鎖線位置の間を往復移動する。こ
の往復移動により、先出しグリッパ10はユニット前側
板50の長穴50aに沿って傾斜位置でシート束を掴
み、水平位置まで搬送し、水平位置でシート束を離して
再び傾斜位置に戻る。
【0038】ステイプラ11は、図7の矢印E方向に移
動可能でシート幅とオーバーラップしない手前あるいは
奥の退避位置の他に、シート束の先端部の任意の位置に
移動できる。図10は左側面から視たステイプラ11の
駆動機構を示す説明図である。図11は平面から視たス
テイプラ11の駆動機構を示す説明図である。
【0039】ステイプラ11は基台94上に固定されて
いる。基台94の上方のスライダー95には軸96、9
7の2本の軸が貫通しており、ステイプラ11を吊り下
げ支持している。
【0040】ステイプラ前後進モータM10によって駆
動力がベルト102に伝達され、ステイプラ11は図1
0の矢印J方向に移動可能となる。ステイプラ11は、
手前側の退避位置11a、奥側の退避位置11b間の任
意の位置に停止可能である。位置の設定は、手前の位置
センサS11または奥の位置センサS12の検知によ
り、あるいはモータM10のエンコーダ104をセンサ
S13で読み取ることにより決定される。
【0041】搬送グリッパ12は図7の矢印F方向に移
動可能であると共にその前後側板59、60全体を含め
て矢印G方向に移動可能に構成されている。矢印F方向
でシート束のサイズに応じてシート幅の略中央位置をグ
リップし、矢印G方向に搬送してビン上から完全にシー
ト束を引き出して、後述するスタックユニットに搬送す
る。矢印F方向の移動はサイズに対応して移動する他
に、スタックユニット上での仕分けのためにも用いられ
る。すなわちスタックユニットへの束搬送時、矢印G方
向の搬送量はシート束サイズに依るが、F方向への搬送
量を変化させることで同サイズのシート束の仕分けを行
ったり、異なるジョブ間の仕分けを行ったりすることが
できる。
【0042】搬送グリッパ12の駆動機構について説明
する。図12は平面から視た搬送グリッパ12の構造を
示す説明図である。図13は正面から視た搬送グリッパ
12の構造を示す説明図である。搬送グリッパ12は2
本の軸77、78に支持されており、一方の軸77はボ
ールねじであり、もう一方の軸78は通常の軸である。
【0043】軸77の両端は前後の側板間(前側板は省
略、後側板60)に回転可能に軸支され、軸78の両端
は前後の側板間に固定されている。
【0044】図12、13の左右方向であるシート束搬
送方向の駆動について説明する。搬送グリッパ左右移動
モータM8はユニット後側板51に取り付けられてお
り、ベルト81を介して貫通軸83に駆動力を伝達す
る。ベルト86の一部分を規制部材87で後側板60上
に固着することにより、搬送グリッパ左右移動モータM
8の駆動力がベルト86によって搬送グリッパ12に伝
わり左右方向の移動が可能となる。
【0045】図12の上下方向、つまりシート束搬送と
直交する方向の駆動について説明する。搬送グリッパ前
後進モータM9の駆動力がボールねじである軸77に伝
達されることで、搬送グリッパ12のボールねじ軸77
と係合している部分にも同様のねじが切られているの
で、搬送グリッパ12は前後進の移動が可能である。
【0046】搬送グリッパ12の位置はホームポジショ
ンを検知することにより、あるいはモータの回転量を検
知することにより決定される。左右方向の位置は、ホー
ムポジションセンサS7により、あるいは搬送グリッパ
左右移動モータM8のエンコーダ92を読み取るセンサ
S8によりそれぞれ移動量を検知して停止する。
【0047】前後進の位置は、ホームポジションセンサ
S9により、あるいは搬送グリッパ前後進モータM9の
エンコーダ93を読み取るセンサS10によりそれぞれ
移動量を検知して停止する。
【0048】つづいて、束を挟持するグリップ部につい
て説明する。図14はグリップ部の機構を示す説明図で
ある。グリップ部は先出しグリッパ10および搬送グリ
ッパ12に共通のものである。上グリッパ66と下グリ
ッパ67とが図示しないモータM5(先出しグリッパ挟
持用)またはM6(搬送グリッパ挟持用)によって駆動
され、それぞれ矢印H、矢印I方向の揺動(実線位置と
二点鎖線位置との間)を繰り返すことで開閉する構造と
なっている。
【0049】[スタックユニット]スタックユニット1
3の構造について説明する。図15は平面から視たスタ
ックユニット13の構造を示す説明図である。図16は
正面から視たスタックユニット13の構造を示す説明図
である。図17は左側面から視たスタックユニット13
の構造を示す説明図である。
【0050】図15において、スタックユニット13の
外枠となるスタックフレーム105は4つの部分から構
成されている。スタックフレーム105は後側板105
a、左側板105b、右側板105c、底板105dか
らなる。この外枠の左右の側板105b、105cの奥
側外面には昇降コロ106がそれぞれ2ヶずつ計4ヶ取
り付けられており、本体に固定されたレール107にガ
イドされている。尚、レール107は図7で示した束処
理ユニット9のレール56と同一部材で共通にしても構
わない。
【0051】図15、図17において左右側板105
b、cにはチェーン109が固定されており、スタック
フレーム昇降モータM11の駆動力を貫通軸112に伝
達することでフレームを昇降させることができる。フレ
ームの停止位置は、通常、図2に示した束処理ユニット
9の2つの停止位置(上方の破線部、下方の実線部)に
対応した2つの停止位置の他に、後述するスタックトレ
イ引き出し位置およびスタックユニット制限枚数変更時
等、複数ヶ所に設定されている。モータM11のエンコ
ーダ115をセンサS14で読み取ることにより様々な
設定位置に停止可能となる。
【0052】フレームの左側板105bにはスタックト
レイ116上のシート束の基準壁117が昇降可能に支
持されている。基準壁117はスタックトレイ上の積載
枚数に応じて昇降用モータM12(図示せず)により昇
降自在である。
【0053】また、基準壁117の上端部には近接防止
センサS16が取り付けられており、スタックユニット
13と上方の束処理ユニット9との距離を検知し、一定
の距離以下に接近した場合、互いの近接方向の駆動を停
止する制御を行って干渉を防止する。
【0054】さらに、基準壁117の側面部にはスタッ
ク高さ検知センサS17が取り付けられており、スタッ
ク高さ検知センサS17でスタックトレイ116上に積
載されたシート束のスタック最上紙を検知して、スタッ
クトレイ116の高さ等を制御する。
【0055】スタックトレイ116について説明する。
図18は正面から視たスタックトレイの構造を示す説明
図である。スタックトレイ116はスタックフレーム1
05の内側で昇降自在である。スタックトレイ116は
スタックトレイ基台129に対してアキュライド130
で手前方向に引き出し可能に構成されている。スタック
トレイ基台129の両端面にはコの字形のコロ受板13
1が取り付けられており、コロ受板131はレール12
8でガイドされている。
【0056】スタックトレイ昇降モータM13は、スタ
ックトレイ基台129に取り付けられ、上下方向の駆動
力を与える。モータM13の他端にはエンコーダ138
が取り付けられ、センサS15で読み取ることでスタッ
クトレイ116の降下量は制御される。
【0057】図19はストッパ300の構成を示す平面
図である。図20はストッパ300の駆動機構を示す説
明図である。ストッパ300はスタックトレイ116の
積載面に対し垂直に立ち上がる固定部材301と、固定
部材301に設けられているアキュライド302に案内
されながら固定部材301の軸線方向に移動可能な移動
部材303とを有する。
【0058】固定部材301の下部には、コロ8が取り
付けられ、コロ8は側板105cに直交する方向に案内
するためのレール部材310に移動可能に係合されてい
る。レール部材310は、底板105aに固定されてい
る。これに対し、移動部材303の先端には、L字形状
のアーム304の一端が取り付けられている。このアー
ム304の他端はスライダ305に連結されている。
【0059】スライダ305は、レール部材310の軸
線と平行な方向に伸びる2つの軸306a、306bに
その軸線方向に移動可能に支持されている。各軸306
a、306bの両端は、基準壁117に固定されてい
る。
【0060】スライダ305にはベルト307が固着さ
れ、ベルト307は駆動プーリ312と従動プーリ31
3とに巻き掛けられている。駆動プーリ312には、ス
トッパ移動モータM30から駆動力が出力プーリ311
を介して伝達され、この駆動力によって駆動プーリ31
2は回転する。駆動プーリ312の回転に伴いベルト3
07に固着されているスライダ305は、軸306a、
306bに案内されながら移動する。すなわち、スライ
ダ305の移動に伴いストッパ300は、レール部材3
10の案内方向に沿ってスタックトレイ116の積載面
に平行に移動する。
【0061】ストッパ300のスタックトレイ116の
積載面に平行な方向における位置は、スタックトレイ1
16に積載されるシート束のサイズに応じて設定され、
その設定された位置に対する位置決めは、ストッパ移動
モータM30のエンコーダ(図示せず)の読取りセンサ
(図示せず)からの検知信号とホームポジション位置を
検知するホームポジションセンサ(図示せず)とからの
検知信号に基づき行われる。
【0062】これに対し、ストッパ移動モータM30、
駆動プーリ312および従動プーリ313は基準壁11
7に固定されているので、基準壁117の昇降動作に伴
い移動部材303はスタックトレイ116の積載面に垂
直な方向に移動し、その移動量は基準壁117の昇降量
と同じになる。
【0063】[搬送部]図21は搬送系の駆動機構を示
す説明図である。駆動系は大別して3つの系統に分割さ
れている。搬送モータM14は複写機本体に近い側の駆
動を受け持ち、上下ビンモジュールに分岐後の搬送ロー
ラ並びにノンソートパスに駆動力を伝達する。
【0064】搬送モータM15は上ビンモジュールパス
のシート排出部までの駆動を受け持ち、8d〜8gの4
つのローラ対を駆動する。また、搬送モータM16は下
ビンモジュールパスのシート排出部までを受け持ち、8
l〜8pの5つのローラ対を駆動する。
【0065】図21の破線で囲った部分は後述するジャ
ム処理等の際に手前側に引き出される部分であるので、
それぞれカップリング139、140を設けて駆動系を
切り離せる構成となっている。
【0066】[カバー]図22は正面から視たカバーの
構成を示す説明図である。折り装置204をカバーする
折りカバー142、後処理装置の上部からビン右側を縦
にカバーする固定カバー143、後処理装置の下ビンモ
ジュールパス2a、2b、束処理ユニット9の一部をカ
バーする前カバー144、取り出し可能位置にあるスタ
ックトレイ116およびトレイ上のシート束Sを包括す
るスタック取り出しカバー145、およびビン部左側を
縦に覆うビンカバー146が設けられている。
【0067】また、ノンソートトレイ5を有し、上ビン
モジュールパスの上面を形成している上パスカバー14
7は奥側に回転支点を持ち、手前側が矢印K方向に上部
を開放する構成となっている。
【0068】[制御部]図24は複写装置の制御部の構
成を示すブロック図である。複写装置本体201側のC
PU510とシート後処理装置203側のCPU520
とはインターフェース回路530を介して接続されてお
り、処理に応じて信号のやりとりが行われる。シート後
処理装置203側のCPU520には後述する各種セン
サ群540、モータドライバ550および各種ソレノイ
ド560が接続されており、CPU520はこれらを用
いてシート後処理装置203の全体制御を行う。
【0069】また、CPU520には折りモード選択ス
イッチ570が接続されており、使用者はシートが長い
場合に折り紙を排出するように選択することができる。
【0070】[動作説明]上記構成を有する複写装置の
動作について説明する。始めに基本動作を説明する。複
写機本体201に配設された原稿自動送り装置202の
原稿載置台106に原稿をセットし(図1参照)、操作
部(図示せず)で所定のモード条件を入力してスタート
キーを押す。スタートキーの押下信号に伴いシート後処
理装置203の各部がスタンバイ状態に制御される。各
モード条件に分けて説明する。
【0071】(A)ノンソートモードの場合 ノンソートモードの場合、デフレクタ3は実線の向きに
デフレクタ4は破線の向きに位置され(図2参照)、排
出パス6に存在するローラ対8a、8b、8cが回転す
るようモータM14が制御される(図21参照)。
【0072】複写機本体201で画像形成が行われ、排
出されたシートは折り装置204の上部パスを通過して
搬入口215からステイプル/スタック装置205に進
入する。シートはデフレクタ3で鉛直方向上向きに進
み、デフレクタ4の右側を鉛直方向上向きに搬送され、
排出ローラ対8cでノンソートトレイ5上へ排出され
る。
【0073】(B)ソートモードの場合 一般的なソートモード時の動作について説明する。ま
ず、スタンバイ動作としてデフレクタ3を実線の向き
に、デフレクタ4を実線の向きに位置させる。上下のビ
ンモジュールB1,B2は最上ビンB11,B21が排
出ローラ対8g,8pに対向する位置になるようにシフ
ト動作を行う。ビンモジュールB1、B2の整合壁15
はシート材の幅に合わせたホームポジションに待機す
る。ビン立ち部は非動作位置に停止させる。
【0074】束処理ユニット9は上ビンモジュールB1
のシート束取り出しに対応した位置(図2の破線位置)
に移動して待機する。束処理ユニット9内の移動体につ
いては図7を用いて後述する。先出しグリッパ10は図
7に示す位置に待機し、束処理ユニット9の左側に位置
するビンモジュール内のビン昇降の際して、ビンに積載
されたシートの妨げにならない。
【0075】ステイプラ11は動作させないので、図7
の破線で示す手前の退避位置に移動させる。搬送グリッ
パ12は搬送されてくるシート束の略中央をグリップす
る矢印F方向の位置に、かつ先出しグリッパ10で先出
しされたシート束の先端をグリップ可能な矢印G方向の
位置(図7の12aの位置)に待機する。グリッパは先
出しグリッパ10、搬送グリッパ12と共に上下グリッ
パを開放した状態でそれぞれの位置に待機している。
【0076】スタックユニット13は図2の破線で示す
位置に移動し、束処理ユニット9により搬送されるシー
ト束を受け入れる。図16に示すスタックユニット13
の内側のスタックトレイ116、基準壁117および押
さえ部材118は、スタックトレイ116の上面がシー
ト束を受入れ可能な位置に、あるいはその他スタックト
レイに対応した位置にそれぞれ移動する。押さえ部材1
18の先端はスタックトレイ116側に突出した状態に
なっている。
【0077】排出されたシート材は折り装置204の上
部パスを通過して搬入口215から進入し、デフレクタ
3で鉛直方向上方にデフレクタ4で左方に搬送される。
排出ローラ8gでビンB11上に排出される。
【0078】ビンB11へのシート排出完了後、ビンは
1ビン上方にシフトして、ビンB12がシート収容位置
に上昇する。各原稿に対して上記動作を繰り返し、上ビ
ンモジュールのビンにシートの収納を行っていく。上ビ
ンモジュールのビンは最下ビン(図2のビンB16)の
シート収容位置にあり、2枚目のシート材に関しては最
下ビンから順にシートを収容していく。上記動作をすべ
ての原稿について繰り返し、ビンの収容動作は終了す
る。
【0079】シートの収納が終了した状態でスタックユ
ニットユニット13へのシート束移送動作を開始する。
図8に示すビン上のシート束Sは先出しグリッパ10を
実線位置から破線位置へ開放したまま移動させ、その
後、シート束Sを挟持する。図6のビン立ち部Bjがソ
レノイドSL1により開放されてシート束搬送が可能と
なる。
【0080】シート束は、手前側を図4の基準棒14
a、14bによって、又、奥側は整合棒15と図7のガ
イド部材53aによって、両サイドを規制されて、右方
向に搬送される。そして、図8に示す実線位置で停止
し、ここで、先出しグリッパ10、搬送グリッパ12間
のシート束の受け渡しが行われる。
【0081】まず、図7の破線位置に開放したまま待機
していた搬送グリッパ12がシート束の略中央部を挟持
する。次に先出しグリッパ10は挟持を開放して、次の
シート束の搬送に備える。搬送グリッパ12は図7の矢
印Gで示す右方向に駆動されてシート束を右方向に搬送
し、サイズに応じた適正な位置で停止する。
【0082】図23はシート束Sがスタックトレイ11
6に収納される様子を示す説明図である。シート束を挟
持する搬送グリッパ12がサイズに応じた適正な位置で
停止した状態で、シート束Sの後端はスタックトレイ1
16の上面に落下しており、左側は基準壁117により
規制され、シート束の上面はソレノイドにより駆動され
た押さえ部材118により押圧されている。この状態か
ら搬送グリッパ12を開放してシート束の先端部もスタ
ックトレイ116の上に落下させる。このとき、押さえ
部材118は落下するシート束内のズレを防止する働き
をする。
【0083】2束目のシート束搬送時については、搬送
グリッパ12でシート束の略中央部を掴み、グリッパ間
でシート束の受け渡しを行うところまでは1束目と同じ
である。シート束の受け渡し後、搬送グリッパ12は図
7の矢印Fで示す方向に所定量だけ動く。この移動によ
りスタックトレイ116への積載時、1束目のシート束
との識別が可能となる。
【0084】スタックトレイ116上に積載されたシー
ト束については、その最上面が常に束処理ユニット9の
下面に取り付けられた紙面センサS23で検知され、上
方にある束処理ユニット9と積載最上面との間隔が常に
一定となるようにスタックトレイ116を除々に降下さ
せる制御を行う。
【0085】また、スタックトレイ116上のシート束
に関しては、スタックユニット13が動作中でない場
合、任意に取り出し自在である。操作者が取り出しボタ
ン(図示せず)を押下することによってスタックユニッ
ト13は取り出し位置に移動し、スタック取り出しカバ
ーのみが開閉可能となる。シート束を取り出した後、カ
バーを閉じれば継続して処理が可能である。
【0086】(C)ステイプルソートモードの場合 シート及びシート束の搬送に関しては上記ソートモード
の場合と同一であるので、その説明を省略し、ここでは
ステイプラの移動制御について述べる。
【0087】ステイプラ11は図7および図10に示す
ように手前側の退避位置11aと奥側の退避位置11b
の間で任意の位置に停止することができる。
【0088】[手前1ヶ所綴じの場合]ノンステイプル
モードの場合、ステイプラ11は手前の退避位置11a
にあったが、手前1ヶ所綴じモードが選択された場合、
図7、図10に示す11cの位置に待機する。図7に示
すようにステイプラが位置11cにあっても、搬送グリ
ッパ12は位置12aで互いに干渉することなく待機で
きる。先出しグリッパ10によって搬送されたシート束
に対しステイプラ11がステイプル動作を行った後、手
前側の退避位置11aに移動し、その後、搬送グリッパ
12によってシート束は右方向に搬送される。
【0089】シート束後端がステイプル11の移動領域
から抜けると、ステイプラ11は再び1ヶ所綴じの位置
11cに移動して次のシート束の受け入れを待つ。
【0090】[2ヶ所綴じの場合]この場合も、図7に
示すようにステイプラ11が11d、11eのいずれの
位置にあっても、搬送グリッパ12aの位置と干渉しな
い。2ヶ所綴じのスタンバイ状態でステイプラ手前側の
退避位置11aから2ヶ所手前側の打ち込み位置11d
へ移動して待機する。
【0091】シート束Sが先出しグリッパ10で搬送さ
れると、先出しグリッパ10が挟持したままステイプラ
11が位置11dで手前側の1ヶ所をステイプルする。
次に位置11eに移動して2ヶ所の奥側の位置をステイ
プルする。ステイプラ11が位置11dから位置11e
に移動すると、すぐに搬送グリッパ12が待機位置12
bから位置12aに進入してくる。そして、シート束S
を挟持し、先出しグリッパ10はシート束Sを開放す
る。
【0092】ステイプラ11は位置11eで2ヶ所目の
ステイプル動作を行った後、奥側の退避位置11bに移
動する。1束目のシート束Sの後端がステイプラ移動領
域を抜けると、ステイプラ11は退避位置11bから奥
側のステイプル位置11eへ移動して2束目のシートを
受け入れる。
【0093】[奥1ヶ所綴じの場合]この場合、紙サイ
ズセンタよりも奥側のみに綴じる場合であるので、上記
手前1ヶ所綴じの場合と逆の動作であり、ステイプラ1
1は奥側の退避位置11bと綴じ位置とを往復動作する
ことになる。
【0094】(D)折りモードの場合 折りモードの場合、搬送方向に比較的長いシートが折り
装置204の内部で折り動作を加えられた上で、通常の
シートと同様にビン上に排出され、選択的に後処理され
て、スタックユニット13に積載される。
【0095】しかし、折り紙、特にシートの搬送方向中
央部ないし中央より搬送方向やや下流側に折り返し部の
あるいわゆるZ折りや、海外サイズのLGLをLTRR
サイズに折るC折り等においては、ビン上への積載時に
既に積載済みの折り紙の折り返し部に排出されてくる折
り紙の先端がぶつかったり、折り返し部内にもぐり込ん
だり、既に積載されている紙の整合を乱したり、排出さ
れる折り紙が正しく積載されない等の虞れがある。
【0096】このため、折りモードの場合、最上位ビン
を通常のシート排出位置より下げた状態にし、しかも各
ビンモジュールの最上位ビンだけで使って収納を行う。
【0097】[制御処理]本実施の形態におけるシート
後処理装置の制御の流れを図25〜図34のフロチャー
トを用いて説明する。図25はシート後処理装置が行う
全体処理手順を示すフローチャートである。
【0098】シート後処理装置203の全体処理である
モード処理では、まず、複写機本体201からシート排
出が開始されることを示す「ソータスタート信号」がO
Nであるか否かを判別し(ステップS1)、ONの場
合、動作モードとして「折りモード」が選択されている
か否かを判別する(ステップS2)。「折りモード」が
選択されている場合、折り搬送モータ(図示せず)と全
体の搬送モータをONにし(ステップS3)、後述する
折りモード処理に移行する。
【0099】一方、折りモードが選択されていないと
き、全体の搬送モータをONにする(ステップS4)。
【0100】シート処理モード判別処理(ステップS
5)では、ノンソートトレイ5やビンへのシートの積載
あるいは収納方法の判別を行うが、これについては後述
する。
【0101】ステップS5で判別されたシート処理モー
ドに応じて、「上ソート処理」、「下ソート処理」、
「上グループ処理」、「下グループ処理」、「ノンソー
ト処理」のいずれかの処理を行う(ステップS6〜S1
4)。
【0102】そして、「折りモード処理」、「上ソート
処理」、「下ソート処理」、「上グループ処理」、「下
グループ処理」のいずれかの場合、その処理の終了後に
束処理モード判別処理(ステップS15)でスタックユ
ニット13へのシート束搬送動作を行うか否かを判断す
る。スタック部束搬送処理を選択した場合、スタックユ
ニット束搬送処理(ステップS17)でスタックユニッ
ト13へのシート束搬送処理を行う。このスタックユニ
ット束搬送処理(ステップS17)には、シート束の
「ステイプル動作」も含まれている。
【0103】その後、処理をステップS1に戻し、再
び、複写機本体201からのシート排出が開始されるこ
とを示す「ソータスタート信号」の有無を判別する。
【0104】図26はステップS5のシート処理モード
判別処理手順を示すフローチャートである。まず、シー
ト処理モードがソートモードであるか否かを判別する
(ステップS21)。ソートモードである場合、上下の
ビンモジュールB1、B2のシートの有無を確認する
(ステップS23、S24)。シートが無いビンモジュ
ールでのソート動作を処理モードとして選択する(ステ
ップS27、S28)。
【0105】また、どちらのビンモジュールB1、B2
にもシートがある場合、処理モードとして「ノンソート
モード」を選択する(ステップS29)。
【0106】同様に、グループモードに関してもシート
の無いビンモジュールがある場合、処理モードとしてそ
れぞれ「上グループ処理」、「下グループ処理」を選択
する(ステップS25、S26、S30、S31)。ま
た、どちらのビンモジュールB1、B2にもシートがあ
る場合、「ノンソート処理」を選択する(ステップS2
9)。
【0107】図27は図25のステップS10における
ノンソート処理手順を示すフローチャートである。ノン
ソートモードの場合、シートをノンソートトレイ5に連
続的に排出するためにデフレクタ3、4を作動させ(ス
テップS41)、シート搬送パス6を搬送パスとして選
択する。
【0108】そして、シートの搬送動作をモニタするた
めに、シート搬送パス6上の排出ローラ8c近傍に配置
されたパスセンサ(図示せず)の信号を監視する(ステ
ップS42)。また、複写機本体201からシート排出
動作中であることを示す「ソータスタート信号」の有無
のチェック(ステップS43)を同時に行う。
【0109】ステップS42、S43でパスセンサがオ
フであり、かつ「ソータスタート信号」がオフである場
合のみ搬送モータの停止および前記デフレクタをオフし
(ステップS44)、ノンソート処理を終了する。
【0110】図28はステップS11における上ソート
処理手順を示すフローチャートである。まず、シートを
上ビンモジュールB1のビンに収納して仕分けするため
にデフレクタ3、4を作動させ(ステップS51)、シ
ート搬送パス7を搬送パスとして選択する。
【0111】最上位ビンB11からシートの収納を行う
ための「ビンイニシャル信号」の有無をチェックし(ス
テップS52)、「ビンイニシャル信号」が無い場合、
ステップS54に移行し、有る場合、ステップS53に
移行する。
【0112】ステップS53では、ビンの初期化として
最上位ビンB11を排出ローラ8gの位置まで下降させ
る。そして、シートの搬送動作をモニタするために、シ
ート搬送パス7上の排出ローラ8g近傍に配置されたパ
スセンサ(図示せず)の信号を監視する(ステップS5
4)。
【0113】ステップS54でパスセンサがオンしない
場合、ステップS62に移行する。パスセンサがオンし
た場合、排出されたシートに対して後ほど整合動作を行
うために整合棒15の退避を行う(ステップS55)。
【0114】その後、パスセンサのオフを検知した後に
(ステップS56)、シートへの整合動作を行う(ステ
ップS57)。図36は通常の場合におけるシートの整
合動作を示すタイミングチャートである。整合棒15は
ステッピングモータで駆動されており、通常、パスセン
サがオフしてから所定時間(本実施の形態では200m
sec)経過後に500ppsのパルス速度に応じた移
動速度で駆動される(スローアップ)。この移動速度を
所定時間維持した後、1500ppsの一定の移動速度
で駆動され、1500ppsから500ppsにスロー
ダウンさせて停止する。このような駆動パターンの時間
積分が移動距離となり、整合棒15が退避位置から整合
位置に移動する距離に設定されている。
【0115】整合動作を終えると、ステップS58でシ
フト方向反転信号の有無を判別し、シフト方向反転信号
がない場合、整合棒15を退避し(ステップS59)、
1ビンシフト(ステップS60)を行う。
【0116】ステップS58でシフト方向反転信号があ
る場合、反転処理(ステップS61)を行う。ここで、
反転処理とはその後のビンシフト方向を反転させる処理
を行い、ビンシフト動作はおこなわない。
【0117】そして、「ソータスタート信号」がオンし
ているか否かを判別し(ステップS62)、オンしてい
る場合、ステップS54の処理に戻り、「ソータスター
ト信号」がオフした場合、搬送モータを停止させ、デフ
レクタをオフし(ステップS63)、上ソート処理を終
了する。
【0118】図29はステップS12における下ソート
処理手順を示すフローチャートである。まず、シートを
下ビンモジュールB2のビンに収納して仕分けするため
にデフレクタ3を作動させ(ステップS71)、シート
搬送パス2を搬送パスとして選択する。その後の動作は
前述の上ソート処理の動作と同様であるので、詳細な説
明を省略する。
【0119】図30はステップS13における上グルー
プ処理手順を示すフローチャートである。まず、シート
を上ビンモジュールB1のビンに収納して仕分けするた
めにデフレクタ3、4を作動させ(ステップS91)、
シート搬送パス7を搬送パスとして選択する。
【0120】そして、最上位ビンB11からシートの収
納を行うための「ビンイニシャル信号」の有無をチェッ
クし(ステップS92)、「ビンイニシャル信号」が無
い場合、ステップS94に移行し、有る場合、ステップ
S93に移行する。
【0121】ステップS93ではビンの初期化として最
上位ビンB11を排出ローラ8gの位置まで下降させ
る。そして、シートの搬送動作をモニタするために、シ
ート搬送パス7上の排出ローラ8g近傍に配置されたパ
スセンサ(図示せず)の信号を監視する(ステップS9
4)。
【0122】パスセンサがオンしない場合、ステップS
101に移行し、オンした場合、排出されたシートに対
して後ほど整合動作を行うために、整合棒15の退避を
行う(ステップS95)。その後、パスセンサのオフを
検知した後に(ステップS96)、シートへの整合動作
を行う(ステップS97)。
【0123】ステップS98でビンのシフト動作を要求
する「シフト要求信号」の有無を確認し、無い場合、ス
テップS101に移行し、ある場合、ステップS99で
整合棒15の退避し、1ビンシフトを行う(ステップS
100)。
【0124】ステップS101で「ソータスタート信
号」がオンしているか否かを判別し、オンしている場
合、ステップS94に処理を戻し、「ソータスタート信
号」がオフした場合、搬送モータを停止させ、デフレク
タをオフし(ステップS102)、ソート処理を終了す
る。
【0125】図31はステップS14における下グルー
プ処理手順を示すフローチャートである。まず、シート
を下ビンモジュールB2のビンに収納して仕分けするた
めにデフレクタ3を作動させ(ステップS111)、シ
ート搬送パス2を搬送パスとして選択する。その後の動
作は前述の上グループ処理の動作と同様であるので、詳
細な説明を省略する。
【0126】図32はステップS15における束処理モ
ード判別処理手順を示すフローチャートである。束搬送
方向のシート長さが規定値(本実施の形態では、364
mm)より長いか否かを判別し(ステップS131)、
長い場合、スタックユニット13に収納できないので、
束処理モードとして非束搬送処理を選択し(ステップS
133)、それ以外の場合はスタック部束搬送処理を選
択する(ステップS132)。ここで、非束搬送処理と
はスタックユニット13への束搬送を行わない処理であ
り、ビンへ収納されたシート束は、ビンに残留すること
になる。また、スタック部束搬送処理は、ビンに収納さ
れたシート束を1束ずつ束搬送し、スタックユニット1
3へ積載していく処理である。
【0127】図33および図34はステップS17にお
けるスタックユニット束搬送処理手順を示すフローチャ
ートである。まず、束搬送を行うビンモジュールに対
し、束処理ユニット9、スタックユニット13の移動を
開始する(処理A、ステップS141)。
【0128】束搬送を行う位置にビンモジュールのシフ
ト動作を行う。このとき、使用しているビンの中で最上
位または最下位のビンが束搬送位置に来るように制御す
る(処理B、ステップS142)。
【0129】この処理Aと処理Bは同時に行ってもよ
く、処理時間の短縮化を図ることができる。そして、処
理Aと処理Bの両方が終了するのを待つ(ステップS1
43)。
【0130】処理Bのシフト動作が終了すると、使用し
ているビンの上位ビンが束搬送位置にある場合、今後の
シフト方向を下に設定し、使用しているビンの下位ビン
が束搬送位置にある場合、今後のシフト方向を上に設定
する。
【0131】先出しグリッパ(SG)10をビンに進入
させ、束を挟持して束のグリップを行う(ステップS1
44)。ここで、図33のフローチャート中の(X)、
(Y),(Z)はそれぞれ移動部材の移動方向を示し、
(X)はシート束の搬送方向(図1、図2の左右方向)
であることを示し、(Y)はシート後処理装置203を
正面から視た場合の手前/奥行き方向であることを示
し、(Z)は上下方向であることを示す。
【0132】そして、束をビンから搬送するために、ビ
ン立ち部を倒すことで解放する(ステップS145)。
このとき、束は先出しグリッパ(SG)10によってグ
リップされているので、落下することはない。ステイプ
ルモードであるか否かを判別し(ステップS146)、
ステイプルモードである場合、ステップS149に移行
し、ステイプルモードでない場合、ステップS147に
移行する。
【0133】ステップS147では、束の搬送を行う搬
送グリッパ(FG)12を先出しグリッパ(SG)10
からの束受け渡し位置に移動させ、そこに先出しグリッ
パ(SG)10から束の移動を行い(ステップS14
8)、搬送グリッパ(FG)12は束を挟持し(ステッ
プS156)、先出しグリッパ(SG)10は束を解放
し(ステップS157)、受け渡しを行う。
【0134】搬送グリッパ(FG)12は、束積載位置
まで束の搬送を行い(ステップS158)、停止後、束
の挟持を解放することでスタックユニット13への束積
載を行う(ステップS160)。この間にシート束が抜
けた際、ビンのビン立ち部を閉じておく(ステップS1
59)。
【0135】ステップS161で積載したシート束がビ
ンモジュールの最終束であるか否かを確認し、最終束で
ない場合、前記設定したシフト方向へ1ビン分シフト動
作を行い(ステップS162)、処理をステップS14
4に戻し、繰り返し処理を行う。また、ステップS16
1で最終束であった場合、ビンモジュールでの束搬送動
作を終了する。
【0136】一方、ステップS146でステイプルモー
ドであった場合、ステイプラ11を所望のステイプル位
置に移動させておき(ステップS149)、そこに先出
しグリッパ(SG)10から束の移動を行い(ステップ
S150)、ステイプル動作を行う(ステップS15
1)。
【0137】そして、ステイプルモードが2ヶ所綴じモ
ードである場合は、引き続きステイプラを移動させステ
イプル動作を行う(ステップS152、S153)。そ
の後、ステイプラを退避させ(ステップS154)、搬
送グリッパ(FG)12を先出しグリッパ(SG)10
からの束受け渡し位置に移動させる(ステップS15
5)。その後、処理をステップS156に移行する。
【0138】つぎに、ステップS18における折りモー
ド処理について説明する。図35は折りモード処理手順
を示すフローチャートである。まず、排出枚数を示すカ
ウンタnの値を「0」に初期化する(ステップS20
1)。
【0139】カウンタnの値をインクリメントし(ステ
ップS202)、ビンシフトダウン実行判断処理を行う
(ステップS203)。シフトダウンを実行するか否か
を判別し(ステップS204)、実行する場合には最上
位ビンB11、B21のシフトダウンを実行し(ステッ
プS205)、実行しない場合にはそのまま排出するビ
ンモジュールB1、B2の判断を行う(ステップS20
6)。
【0140】上ビンモジュールB1に排出するか否かを
判別し(ステップS207)、上ビンモジュールB1に
排出する場合でビンシフトダウンが行われている場合に
は、上ビンモジュールB1の最上位ビンB11に排出す
る(ステップS208)。上ビンモジュールB1に排出
しない場合、下ビンモジュールB2に排出するか否かを
判別し(ステップS209)、下ビンモジュールB2に
排出する場合でビンシフトダウンが行われている場合に
は、下ビンモジュールB2の最上位ビンB21に排出す
る(ステップS210)。下ビンモジュールB2に排出
しない場合、ノンソートレイに排出する(ステップS2
11)。
【0141】上下いずれかのビンモジュールB1、B2
での排出を終えると、カウンタnが排出予定枚数以上に
なったか否かを判別する(ステップS212)、排出予
定枚数に達していない場合、ステップS202に戻り、
排出予定枚数に達すると処理を終了する。
【0142】ここで、排出されるシートの整合動作につ
いて説明する。図37はビンシフトダウンが行われた場
合の整合動作の処理手順を示すフローチャートである。
また、図38はビンシフトダウンが行われて折りシート
を排出する場合の整合動作を示すタイミングチャートで
ある。図39はビン上に排出されるシートに対して整合
棒15が行う整合動作を示す説明図である。
【0143】まず、パスセンサがオンすると(ステップ
S251)、整合棒15を退避位置に移動する(ステッ
プS252、図38および図39の(I)の状態)。パ
スセンサがオフになるのを待ち(ステップS253)、
オフになると整合棒15を所定量だけ移動する(ステッ
プS254、図38および図39の(II)の状態)。こ
のように、シートがビン上に着地する前に整合棒15が
シート先端付近の側辺を所定量だけ押すことによって排
出される方向を整合方向に僅かに回転させることができ
る。
【0144】そして、所定時間(本実施の形態では50
msec)経過後(ステップS255)、整合棒15を
整合位置に移動して整合を行う(ステップS256、図
38および図39の(III))。整合を行った後、整合
棒15を退避位置に移動して処理を終了する(ステップ
S257)。
【0145】尚、ビンシフトが行われた場合における整
合棒15の駆動パターンは上記図38に示す駆動パター
ンに限らず、シートのサイズなどに応じて種々変更する
ことができる。図40は他の整合棒の駆動パターンを示
すタイミングチャートである。この駆動パターンでは、
ビンシフトを行った場合、シートがビンに向けて落下し
て着地するまでの時間が長くなる分を考慮して整合動作
の開始時期を通常より遅らせ、パスセンサのオフから4
00msec経過後に開始するようにされている。
【0146】また、このシート排出動作では、ビンシフ
トが行われた場合、シートの排出速度は通常より高く設
定されている。図41はシートの排出速度を変更した場
合を示す説明図である。同図(A)は通常のシート排出
速度の場合であり、同図(B)はシート排出速度を高く
設定した場合である。同図(B)のように、ビンシフト
ダウンが行われて折りシートSaなどを排出する場合で
も、シート排出速度を高く設定することにより、同図
(A)の通常のシートの排出と同様にシートの後端が排
出口に残ってしまうことなく、ビン上に正しく積載でき
る。
【0147】このように、ビンの上下方向の位置に応じ
て整合棒の駆動開始時期や駆動パターンを変更すること
により、折りシートやサイズの異なるシートを排出する
場合にビン上で正しくシートを整合することができる。
これにより、シートの積載性を向上できる。また、下げ
たビンの位置に応じて整合棒の駆動開始時期およびシー
ト排出速度を設定することにより、ビンシフトダウンが
行われて折りシートなどを排出する場合に積載されるシ
ートの後端が排出口に残ってしまったり、排出速度が下
がることにより全体の排出量が低下することを防ぐこと
ができる。
【0148】また、折りモードの場合、搬送方向に比較
的長いシートが折り装置204の内部で折り動作を加え
られた上で、通常のシートと同様にビン上に排出され、
選択的に後処理されて、スタックユニット13に積載さ
れるが、折りモードが選択された場合、最上位ビンB1
1、B21を通常のシート排出位置より下げた状態にし
てシートの排出を行うので、最上位ビンB11、B21
の上に積載されている折り紙の上に排出されるシートの
落下距離を広げることができる。したがって、ビン上へ
の積載時に既に積載済みの折り紙の折り返し部に排出さ
れてくるシートの先端がぶつかったり、折り返し部内に
もぐり込んだり、既に積載されている紙の整合を乱した
り、排出される折り紙が正しく積載されないといった問
題を回避できる。
【0149】しかも、最上位ビンB11、B21だけを
使って折り紙の排出を行うので、全てのビンを使用して
排出する場合と較べて、各ビンの開放間隔を広げなくて
済み、ビンモジュールB1、B2のサイズを抑えること
ができる。
【0150】さらに、上下各ビンモジュールB1、B2
の最上位ビンB11、B21を使うことで、部数を複数
作成するために1ビンだけ使用する場合と較べて、排出
の待ち合わせを行うために複写装置本体201内で原稿
を循環させる回数を半減でき、処理時間を短縮できる。
【0151】尚、上記ステップS203でのビンシフト
ダウン実行判断処理では、既にビンシフトが行われてい
る場合にはビンシフトを実行しないように判断したり、
あるいは最上位ビンB11、B21に積載されるシート
の枚数が所定枚数を越えた場合やシート枚数に応じて最
上位ビンを更にシフトダウンさせるように判断すること
もできる。このように判断することで、積載されたシー
ト枚数によらず適切な落下距離を確保できる。
【0152】また、最上位ビンB11、B21に積載さ
れた最上位のシートが折り紙である場合にシフトダウン
を行うように判断してもよい。
【0153】さらに、例えば折り紙として排出されるA
3サイズの用紙と、通常シートして排出されるA4サイ
ズの用紙とが混在して排出される場合、折り紙が排出さ
れた後だけシフトダウンを行うように判断してもよく、
あるいはいずれの排出においてもシフトダウンを行うよ
うに判断してもよい。
【0154】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るシート後処理装
置によれば、シート排出手段によりシートを排出し、積
載手段により該排出されるシートを積載し、駆動手段に
より前記積載手段を上下方向に移動させ、整合手段によ
り前記積載手段に排出されるシートを整合し、整合駆動
手段により該整合手段を駆動する際に、整合制御手段に
より前記整合駆動手段を制御し、前記積載手段に折りシ
ートが積載される場合、積載制御手段により該積載手段
を通常より下方の位置に移動するべく前記駆動手段を制
御し、前記整合制御手段は、前記積載手段の上下方向の
位置に応じて前記整合駆動手段を制御するので、積載手
段の上下方向の位置に応じて整合駆動手段の制御開始時
期や制御パターンを変更することができ、折りシートや
サイズの異なるシートを排出する場合に積載手段の上で
正しくシートを整合することができる。これにより、シ
ートの積載性を向上できる。また、積載手段の下方の位
置に応じて整合の制御開始時期を遅延させることによ
り、折りシートなどを排出する場合、積載されるシート
の後端が排出口に残ってしまったり、排出速度が下がる
ことにより全体の排出量が低下することを防ぐことがで
きる。
【0155】請求項2に係るシート後処理装置によれ
ば、前記整合制御手段は、前記積載手段が通常より下方
の位置にある場合、前記整合駆動手段の制御開始時期を
遅延させるので、積載手段の上に排出されるシートの落
下距離に合わせて整合できる。
【0156】請求項3に係るシート後処理装置によれ
ば、前記整合制御手段は前記積載手段の上下方向の位置
に応じて前記整合駆動手段の制御パターンを変更するの
で、折りシートやサイズの異なるシートに合わせた整合
を行うことができ、シートの積載性を向上できる。
【0157】請求項4に係るシート後処理装置によれ
ば、シート排出手段によりシートを排出し、積載手段に
より該排出されるシートを積載し、駆動手段により前記
積載手段を上下方向に移動させる際、排出速度変更手段
により前記積載手段の上下方向の位置に応じて前記シー
トの排出速度を変更するので、前記積載手段の上下方向
の位置によらずシートを正しく積載できる。また、積載
手段の下方の位置に応じてシートの排出速度を設定する
ことにより、折りシートなどを排出する場合、積載され
るシートの後端が排出口に残ってしまったり、排出速度
が低下することにより全体の排出量が低下することを防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真複写機200の機械的構成を示す断面
図である。
【図2】ステイプル/スタック装置205の機械的構成
を示す断面図である。
【図3】ビンモジュールの構造を示す斜視図である。
【図4】平面から視たビンモジュールの構造を示す説明
図である。
【図5】正面から視たビンモジュールの構造を示す説明
図である。
【図6】正面から視たビン立ち部の機構を示す説明図で
ある。
【図7】平面から視た束処理ユニット9の構造を示す説
明図である。
【図8】正面から視た束処理ユニット9の構造を示す説
明図である。
【図9】先出しグリッパ10の機構を示す説明図であ
る。
【図10】左側面から視たステイプラ11の駆動機構を
示す説明図である。
【図11】平面から視たステイプラ11の駆動機構を示
す説明図である。
【図12】平面から視た搬送グリッパ12の構造を示す
説明図である。
【図13】正面から視た搬送グリッパ12の構造を示す
説明図である。
【図14】グリップ部の機構を示す説明図である。
【図15】平面から視たスタックユニット13の構造を
示す説明図である。
【図16】正面から視たスタックユニット13の構造を
示す説明図である。
【図17】左側面から視たスタックユニット13の構造
を示す説明図である。
【図18】正面から視たスタックトレイの構造を示す説
明図である。
【図19】ストッパ300の構成を示す平面図である。
【図20】ストッパ300の駆動機構を示す説明図であ
る。
【図21】搬送系の駆動機構を示す説明図である。
【図22】正面から視たカバーの構成を示す説明図であ
る。
【図23】シート束Sがスタックトレイ116に収納さ
れる様子を示す説明図である。
【図24】複写装置の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図25】シート後処理装置が行う全体処理手順を示す
フローチャートである。
【図26】ステップS5のシート処理モード判別処理手
順を示すフローチャートである。
【図27】図25のステップS10におけるノンソート
処理手順を示すフローチャートである。
【図28】ステップS11における上ソート処理手順を
示すフローチャートである。
【図29】ステップS12における下ソート処理手順を
示すフローチャートである。
【図30】ステップS13における上グループ処理手順
を示すフローチャートである。
【図31】ステップS14における下グループ処理手順
を示すフローチャートである。
【図32】ステップS15における束処理モード判別処
理手順を示すフローチャートである。
【図33】ステップS17におけるスタックユニット束
搬送処理手順を示すフローチャートである。
【図34】図33につづくスタックユニット束搬送処理
手順を示すフローチャートである。
【図35】折りモード処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図36】通常の場合におけるシートの整合動作を示す
タイミングチャートである。
【図37】ビンシフトダウンが行われた場合の整合動作
の処理手順を示すフローチャートである。
【図38】ビンシフトダウンが行われて折りシートを排
出する場合の整合動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図39】ビン上に排出されるシートに対して整合棒1
5が行う整合動作を示す説明図である。
【図40】他の整合棒の駆動パターンを示すタイミング
チャートである。
【図41】シートの排出速度を変更した場合を示す説明
図である。
【符号の説明】
15 整合棒 17 ビンシフトモータ(M1) 200 複写機 201 複写機本体 204 折り装置 205 ステイプル/スタック装置 B1、B2 ビンモジュール B11〜B16、B21〜B26 ビン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻野 浩道 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 杉田 茂 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 林 賢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを排出するシート排出手段と、 該排出されるシートを積載する積載手段と、 前記積載手段を上下方向に移動させる駆動手段と、 前記積載手段に排出されるシートを整合する整合手段
    と、 該整合手段を駆動する整合駆動手段と、 前記整合駆動手段を制御する整合制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするシート後処理装置において、 前記積載手段に折りシートが積載される場合、該積載手
    段を通常より下方の位置に移動するべく前記駆動手段を
    制御する積載制御手段を備え、 前記整合制御手段は、前記積載手段の上下方向の位置に
    応じて前記整合駆動手段を制御することを特徴とするシ
    ート後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記整合制御手段は、前記積載手段が通
    常より下方の位置にある場合、前記整合駆動手段の制御
    開始時期を遅延させることを特徴とする請求項1記載の
    シート後処理装置。
  3. 【請求項3】 前記整合制御手段は、前記積載手段の上
    下方向の位置に応じて前記整合駆動手段の制御パターン
    を変更することを特徴とする請求項1記載のシート後処
    理装置。
  4. 【請求項4】 シートを排出するシート排出手段と、 該排出されるシートを積載する積載手段と、 前記積載手段を上下方向に移動させる駆動手段とを備え
    たシート後処理装置において、 前記積載手段の上下方向の位置に応じて、前記シートの
    排出速度を変更する排出速度変更手段を備えたことを特
    徴とするシート後処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018587A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 後処理装置及び後処理方法
JP2017030947A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 キヤノン株式会社 シート排出装置、シート処理装置及び画像形成装置

Cited By (3)

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JP2017030947A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 キヤノン株式会社 シート排出装置、シート処理装置及び画像形成装置
KR20170016788A (ko) * 2015-08-04 2017-02-14 캐논 가부시끼가이샤 시트 배출 장치, 시트 처리 장치 및 화상 형성 장치

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