JPH08198501A - シート後処理装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

シート後処理装置及びこれを備える画像形成装置

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JPH08198501A
JPH08198501A JP1017395A JP1017395A JPH08198501A JP H08198501 A JPH08198501 A JP H08198501A JP 1017395 A JP1017395 A JP 1017395A JP 1017395 A JP1017395 A JP 1017395A JP H08198501 A JPH08198501 A JP H08198501A
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JP
Japan
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sheet
bin
guide
origami
bundle
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JP1017395A
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English (en)
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Takeshi Yamada
毅 山田
Masaaki Sato
正昭 佐藤
Kenichi Hayashi
賢一 林
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排出されるシートを収納するビンに、折り紙
を適正に積載可能にしたシート後処理装置を実現する。 【構成】 排出されるシートSを、折り装置204でZ
折り等の折り処理をて、ビンBに排出・積載する。ビン
B内の既積載の折り紙Szの折り返し端部Qの上方のガ
イド位置と、これから離隔した退避位置とに移動可能な
折り紙ガイド42を設け、次に排出される折り紙Szを
ガイドしてビンBに積載させる。これにより、排出され
る折り紙Szの先端部が、既積載の折り紙Szの折り返
し端部Qに係合して、積載乱れを生じることが防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート出力装置から1
枚ずつ順次排出されるシートを複数の積載手段に分配し
た後、綴じ処理等の後処理を選択的に行なってスタック
するシート後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シート後処理装置には、特開平4
−138291号、特開平4−156392号、特開平
4−164692号公報に示された装置が知られてい
る。特開平4−138291号公報(第1公報)では、
図45に示すように、画像形成装置301から排出され
る用紙を複数のビン302bに仕分けるソータ302
と、各ビンに仕分けた用紙を綴じるステイプラ302d
とを備え、画像形成装置301とソータ302との間に
設置された用紙ストック部305と画像形成装置301
からソータ302へ用紙を搬送する用紙搬送路304と
ビン302bから用紙をストック部305へ排出する排
出手段306、各ビンを排出手段まで移動させる手段を
備えて、ソータの各ビンに仕分けられた用紙をステイプ
ルした後ストック部へ排出する構成をとっている。
【0003】また、特開平4−156392号公報(第
2公報)では、図46に示すように、画像形成装置から
排出された用紙を分配して収納するソート部307と、
画像形成装置の排出部308とソート部307との間に
設けられた、搬送路309とソート部に収納された用紙
束を綴じるステイプル装置310と、搬送路309の下
方に配置され綴じ処理された用紙束を収容するスタック
部311とから構成されている。
【0004】以上の第1公報、第2公報は、いずれもソ
ート部からシート束を別のスタック部に搬送することで
ビン数以上の部数の処理を行なえるようにしたものであ
る。
【0005】特開平4−164692号公報(第3公
報)では、図47(上視図)に示すように、画像形成装
置312の側方に設けられた用紙後処理装置313で画
像形成装置から排出された用紙を用紙受け314で受け
所定の後処理を行なった後、画像形成装置312の前方
側に用紙束を排出する排出機構315並びにスタック部
316を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ビン数を増やすために、各ビンとビンとの間
の距離は平滑紙を積載するのに必要最小限の寸法となっ
ている。折り紙は、折り装置を通過しても、用紙の復元
力で元に戻ろうとするため、折り紙の折り目が開いてき
て、厚みをもってしまう場合がある。
【0007】限られた空間しかないビン内に折り紙が積
載されると、ビン内で折り目が開いてしまい、次積載紙
が同一ビン内に排出された際に、既積載紙の上流側に向
かって開口している端部に次積載紙の先端部が当って押
しだされ、著しく整合不良となり、次の行程で整合棒が
動作しても整合しきれない場合が発生する。
【0008】よって、従来例においては、折り紙は、全
てノンソートビンに排出されているが、この状態では、
操作者がコピー終了後に折り紙のみ他のソート済紙に挿
入するといった手間が発生し、かつステイプル動作も一
度に行えない等の問題が発生していた。
【0009】本発明に係る第1の目的は、積載手段上
に、折り紙の安定した積載を可能にしたシート後処理装
置を提供することにある。
【0010】また、本発明に係る第2の目的は、積載手
段内への折り紙の排出を確実にしたシート後処理装置を
提供することにある。
【0011】また、本発明に係る第3、4、5の目的
は、装置全体を小型化にしたシート後処理装置を提供す
ることにある。
【0012】さらに、本発明に係る第6の目的は、カー
ルした折り紙の積載手段への排紙を確実にしたシート後
処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、排出されるシート(S)を収
納するための複数の積載手段(B1 ,B2 )を有するシ
ート後処理装置(203)において、前記積載手段(B
1 ,B2 )の上流側にあって前記排出されるシート
(S)の折り処理を行なう後処理手段(204)と、前
記後処理手段(204)でシート(S)の搬送方向に対
して垂直方向に少なくとも1か所を折り処理された折り
紙(Sz)を前記積載手段(B1 ,B2 )に搬送可能な
搬送手段(235,236,237)と、前記積載手段
(B1 ,B2 )に積載された積載紙(Sz)の折り返し
部(Q)の上方のガイド位置で搬送されるシート(S
n)を前記積載手段(B1 ,B2 )に導入し、シート導
入後は前記折り返し部から退避位置に移動可能なシート
ガイド手段(42)と、を有することを特徴とする。
【0014】また、前記シートガイド手段(42)は、
前記ガイド位置に移動した時には、既積載紙(Sz)の
上流側に向けて開口している折り返し端部(Q)の上方
に位置することを特徴とする。
【0015】また、前記シートガイド手段(42)は、
排出される各サイズの折り紙(Sz)の上流側に開口し
ている折り返し端部(Q)を覆う幅を有することを特徴
とする。
【0016】また、前記シートガイド手段(42)は、
前記積載手段(B1 ,B2 )の手前側端部と奥側端部と
にそれぞれ配置され、かつガイド位置にある時の各先端
部間の距離は、積載される最小の折り紙(Sz)の幅よ
りも短小であることを特徴とする。
【0017】また、前記シートガイド手段(42)は、
排出される各サイズの折り紙(Sz)の上流側に開口し
ている折り返し端部(Q)を覆う幅を有していて、前記
積載手段(B1 ,B2 )の手前側端部と奥側端部とにそ
れぞれ配置され、かつガイド位置にある時の各先端部間
の距離は、積載される最小の折り紙(Sz)の幅よりも
短小であることを特徴とする。
【0018】また、前記シートガイド手段(42)は、
断面形状がシートガイド方向に向けて上向きに傾斜する
傾斜面(42d)を有することを特徴とする。
【0019】
【作用】以上構成に基づき、排出されるシート(S)
は、後処理手段(204)により少なくとも1か所を折
り処理されて、積載手段(B1 ,B2 )に排出・収納さ
れる。例えば、Z折りされた折り紙(Sz)は、搬送手
段(235,236,237)により搬送手段(B1
2 )へ搬送され、排出積載される。
【0020】この折り紙(Sz)の積載手段(B1 ,B
2 )への積載時に、退避位置から予めガイド位置に移動
して待機しているシートガイド手段(42)によりガイ
ドされて積載手段(B1 ,B2 )へ排出・積載される。
この折り紙(Sz)の積載時において、既に積載されて
いる折り紙(Sz)の折り返し部が、シートガイド手段
(42)により覆われているために、積載中の折り紙
(Sz)が、既積載の折り紙(Sz)の折り返し部に引
っかかることなく、確実に積載手段(B1 ,B2)内に
案内される。
【0021】また、シートガイド手段(42)は、ガイ
ド位置に位置している時には、積載紙(Sz)の上流側
に向けて開口している折り返し端部(Q)の上方にあ
り、これにより、次積載紙が既積載紙の上へ排出されて
きた際に、次積載紙の先端部が既積載紙の上流側端部と
接触して既積載紙が押し出されて整合性が悪化すること
がなくなる。
【0022】また、前記シートガイド手段(42)が、
排出される各サイズの折り紙(Sz)の上流側に開口し
ている折り返し端部(Q)を覆う幅を有していることに
より、シートガイド手段(42)は、各サイズごとに異
なる折り紙の上記端部の位置に合せて移動する構造が不
要となり、構成を簡素化することが可能である。
【0023】また、シートガイド手段(42)は、積載
手段(B1 ,B2 )の手前側端部と奥側端部とにそれぞ
れ配設されており、ガイド位置に位置している両シート
ガイド手段(42)の先端部間の距離が、積載される最
小の折り紙(Sz)の幅よりも、短小に構成してある。
【0024】これにより、積載される最大の折り紙(S
z)の幅を持つガイド部材を、最小サイズの折り紙(S
z)のガイドのために移動させる必要がなくなって、構
造を小型化することができる。
【0025】また、積載手段(B1 ,B2 )の手前側端
部と奥側端部とに配置されたシートガイド手段(42)
の幅が、搬送方向に対しては各サイズの折り紙(Sz)
の上流側に向かって開口している端部全てを覆う幅を持
ち、かつ、ガイド位置に移動部している時のシートガイ
ド手段(42)の先端部の距離は、積載される最小の折
り紙(Sz)の幅よりも短小であることにより、簡素で
小型な機構で折り紙(Sz)の積載を行うことができ
る。
【0026】また、前記シートガイド手段(42)の断
面形状が、シートガイド方向に向けて上向きに傾斜する
傾斜面(42d)を有するように、シートガイド手段
(42)を構成したことにより、既積載の折り紙(S
z)の上流側に向かって開口している折り返し端部
(Q)と、シートガイド手段(42)の傾斜面(42
d)とが、垂直方向において距離を距離を持つことにな
り、積載されるシート(S)や折り紙(Sz)のカール
した端部や、歪の大きい既積載の折り紙(Sz)の端部
が、次排出紙の先端部と接触することが防止される。
【0027】なお、カッコ内の符号は、図面を参照する
ために示すものであって、本発明の構成を何ら限定する
ものではない。
【0028】
【実施例】
〈実施例1〉図1はシート出力装置としての電子写真複
写機200を示したものである。この電子写真複写機2
00は、複写機本体(画像形成装置本体)201と、複
写機本体上部に配設された原稿自動送り装置202と複
写機本体201のシートSを排出する側に配設されたシ
ート後処理装置203とから構成されている。また、シ
ート後処理203は折り装置(後処理手段)204とス
テイプル/スタック装置205とからなる。
【0029】原稿自動送り装置202の原稿載置台20
6に載置された原稿207は、下側から順に分離され
て、複写機本体201のプラテンガラス208上にパス
209を経て給送され、複写機本体201の光学系21
0に読み取られ、読み取り終了後、プラテンガラス20
7からパス211を経て、原稿載置台206上の最上面
に排出される。
【0030】シートSは、デッキ212から給紙され
て、画像形成部213で画像形成され、定着部214に
より定着されて、一般には折り装置204を素通りして
ステイプル/スタック装置205のシート搬入口215
に搬送されるようになっている。
【0031】ここで、本機による複写機200の作像プ
ロセスは公知に属するものであるからここでの説明は行
なわない。
【0032】ステイプル/スタック装置205は、図
1、図2示すように、上下に2分割されたビンモジュー
ル(積載手段)B1 ,B2 を有し、各ビンモジュール
は、複数のビン(積載手段)B11〜B1n,B21〜B
2n(図ではn=6)で構成されている。各ビンモジュー
ルは独立してビン間隔、ビン位置を変化させて、各ビン
をシート受け入れ位置や、シート束排出位置に移動され
ることができる。
【0033】シート搬入口215では、上方向への第1
搬送パス1と下方向への第2搬送パス2を切り換える、
図示せぬソレノイドSL3で駆動されるデフレクタ3に
より、シートSの進行方向が決定される。更に、第1搬
送パス1は、図示せぬソレノイドSL4で駆動されるデ
フレクタ4により、ノンソートトレイ5への排出パス6
と、上モジュールB1 へのパス7に分岐する。一方、第
2搬送パス2はそのまま下モジュールB2 へのパスとな
る。
【0034】従って、各ローラ対8a〜8pに関して、
ノンソートトレイへは8a,8b,8c、上モジュール
へは8a,8b,8d〜8g、下モジュールへは8a,
8h〜8pの各ローラ対によって搬送される。また、ス
テイプル/スタック装置105は、上モジュールへのパ
スを下モジュールへのパスに挟まれた空間にグリップ/
ステイプルユニット9を有し、各ビン上の束を先出しグ
リッパ10により図1、図2の方向に搬送し、ステイプ
ラ11で選択的にステイプルした後、束先端を搬送グリ
ッパ12で挟持して、さらに右方向へ搬送する。同様
に、上モジュールへのパスと、下モジュールへのパスと
のに挟まれた空間において、グリップ/ステイプルユニ
ット9の下方には、スタックユニット13が待機し、搬
送グリッパ12で搬送した束を収納する。
【0035】また、ステイプル11の右端部と、スタッ
クユニット13の左端部は、図2に示すように、左右方
向で略オーバラップしている(図2の幅 l15の領域)。
【0036】上モジュールB1 のビンB11〜B16にシー
ト束が満たされた後で、図1、図2の破線で示す位置に
グリップ/ステイプルユニット9を移動させて、ビンか
らシート束を取り出している間に、下モジュールのビン
21〜B26にシートを搬送し、ビンB11〜B16から束取
り出し終了後、また、下モジュールビンB21〜B26への
搬送終了後、今度は、図1、図2の実線の位置で下モジ
ュールからの束取り出しが行なわれる。この動作を繰り
返すことで、スタックユニットが満載になるまで連続し
てコピーを継続できる。
【0037】以上、概略構成を示したが、以下各部の詳
細な構成について説明する。なお、折り装置204に関
しては、特開昭60−232372、特開昭62−59
002等で開示されている折り装置と同様であるので、
特に説明は行なわない。また、複写機本体201の排出
ローラ(排出手段)230から排出されたシートSは、
折り装置204の搬入ローラ231により搬入され、折
り処理を終えた折り紙は排出ローラ232により、ステ
イプル/スタック装置205に排出される。
【0038】まず、ビンモジュールB1 ,B2 について
説明する。図3はビンモジュールの斜視図である。以下
ビンモジュールB1 について説明するが、ビンモジュー
ルB2 についても同様の構成である。
【0039】ビンモジュールB1 は、主にビンB11〜B
1n及び2本の基準棒14a,14b、整合壁15、ビン
を昇降させるリードカム16a〜16c、及びこれらの
駆動部から構成されている。基準棒14a,14bは、
ビン上に排出されるシートに対し、ステイプル等の後処
理をする際の基準線を決定する部材であり、通常シート
排出時の端部の位置から若干退避して設定されている。
【0040】整合壁15は、ビン上に排出されたシート
を、1枚もしくは複数枚ずつ、シート搬送方向と直角方
向(図の矢印A方向)に幅よせして、対向する端部を基
準棒14a,14bに突きあてて整合を行なう。図4
は、ビンモジュールの上視図であるが、リードカム16
a,16b,16cは、図3、図4に示すように、ビン
の手前側に1ケ、奥側に2ケ配置され、外周にらせん状
のリードカムを有している。上記カムには、ビンから突
き出たコロ部Ba,Bb,Bcがそれぞれ係合し、各リ
ードカムが同期して1回転する毎に、ビンを所定ピッチ
分だけ昇降させる。
【0041】なお、ビンには、図4に示すように、基準
棒に対応した切欠きBd、整合壁に対応した穴Beが形
成されている他、後述するグリッパ用の切欠きBf、ビ
ン立ち駆動機構用の切欠きBgや、操作上必要な切欠き
Bhが形成されている。
【0042】図5は、ビンモジュールの正面図である。
【0043】図5に示すように、各ビンは、水平に対
し、ある角度傾斜してかつ平行に配置されている。一
方、ビンコロ部Ba,Bb,Bcは、ビンが傾斜した状
態ですべてが同じ高さになるように構成されている。す
なわち、ビンの右方に近いビンコロBbの位置は、ビン
の基準面近傍にあるのに対し、ビンの左方に近いビンコ
ロBcの位置は、ビンの基準面よりかなり下方にあり、
間をV字型の固定アームでつながれている。これによ
り、図5に示すビンB15,B16のように隣接したビンが
接近した場合にも、アーム部の干渉は避けられる。
【0044】また、ビンコロ部Ba,Bb,Bcは、す
べて同じ高さであるので、リードカム16a,16cの
高さ方向の位置もすべて同じ高さに設定でき、全体寸法
を小さくできる。すなわち、図6のように各ビンの肉厚
部近傍にコロBa,Bb,Bcを設けた場合に比べて、
図6に示す寸法 l16分は、装置全体寸法を小さく構成で
きる。
【0045】ビン間隔に関して図5を例に説する。
【0046】図5は、上ビンモジュールB1 を表わした
もので、図2では上から2目のビンB12が排出ローラ対
8gに対応した位置にあり、排出されるシートを受けと
る。一方、上から4枚目のビンB14は、束排出位置にあ
り、ビンへのシート排出が終了すれば、順にこの位置に
ビンをシフトして、各ビンより束排出を行なう。図5で
は、ビンB11〜B15まではビン間隔が l17と大きく、B
15,B16の間のみ l18と小さいが、ビン間は状況により
変化する。
【0047】図7はビンB16がシート受け入れ位置にあ
り、ビンが最も上にシフトした状態で、この時ビン間隔
はB11〜B15までは l18で小さく、B15,B16間のみ l
17で大きい。
【0048】また、図8は、ビン−B11が束排出位置に
あり、ビンが最も下にシフトした状態で、この時ビン間
隔はB11,B12間のみ l17で大きく、その他は l18で小
さい。すなわち、シート受け入れ位置にあるビンとその
上のビンとの間隔は l17程度の大きく、また、束排出位
置にあるビンと、その上下のビンは間隔が、 l17程度の
大きい必要がある。図5で言えば、B11とB12、B13
14、B14とB15である。
【0049】図5では、B12とB13との間隔も大きい
が、これは機能上は l18程度に小さくてもよく、ステイ
プラ11の上半分のスペースとビン間隔との関係によ
り、間隔の大小が決定される。
【0050】一方、下ビンモジュールの場合には、図
1、図2からもわかる通り、シート受け入れ位置と束排
出位置が、上モジュールの時と上下逆になっている。従
って同じように考えれば、図2において、シート受け入
れ位置にあるビンB24と上のビンB23との間隔は l17
度に大きく、束排出位置にあるビンB22と上下のビンB
21、B23との間隔も l17程度に大きい必要があるが、B
24とB25との間は l17程大きくなくてもよい。
【0051】しかし、B24とB25との間も l17程度に大
きくすることによって、シート受け入れ位置、束排出位
置は逆になるものの、上下のモジュールのビンの間隔構
成が同一になる。つまり、ビン間隔を決定するリードカ
ムのピッチも同様でよく、上下のリードカムの共通化と
いうメリットが生じる。また、シート受け入れ位置と束
排出位置が、上下モジュールで逆になっていることは、
シート取り出し時にグリップ/ステイプルユニット9や
スタックユニット13が共通化できるメリットもある。
【0052】次に、ビンシフトの駆動について説明する
(図4、図5)。
【0053】ビンシフトモータM1は、モータプーリ1
8及びベルト19、リードカムプーリ20a〜20cに
より、リードカム16a〜16cに駆動を同期伝達し、
モータを正逆転させて、リードカムを1回転させること
により、カムピッチ分だけビンを昇降させる。リードカ
ムは、それぞれの軸が軸受により、回転可能に軸支持さ
れており、その一方側に取りつけられたプーリ20から
駆動が伝達される。ビンシフトモータM1は、プーリ1
8と反対側にエンコーダ21を有し、センサS1で1回
転分を検知する。
【0054】また、各ビンモジュールB1 、B2 には、
ビンのホームポジション検知センサS2(不図示)があ
り、それぞれのトップビンB11,B21がそれぞれのシー
ト受け入れ位置にあるのを検知する。
【0055】また、各ビンモジュールには、ビン上のシ
ートを検知する貫通センサS3(図2)があってビン上
のシートの有無を検知してモジュールを切り換えるタイ
ミングを決定等を行なっている。
【0056】次にビン上のシートを整合する整合壁の駆
動構成について説明する(図9、図10)。図9は上視
図、図10は正面図である。
【0057】整合壁15には、軸22がカシメられてお
り、カシメ軸22は、コの字の支持プレート23を貫通
して止められている。一方、コの字のプレート23の内
側には圧縮ばね24が圧縮方向に若干付勢されて組み込
まれおり、その片側はプレート23の内壁に、もう一方
はカシメ軸に設けられたストッパ25に突き当てられて
いる。圧縮ばねの力により、カシメ軸及び整合壁15は
図9の下方向に付勢されている。
【0058】コの字の支持プレート23の下方は、スラ
イド板26を介してアキュライド27の移動側に固定さ
れおり、アキュライド27の固定側は、整合壁のスライ
ドする方向に伸びたアキュライドレール板28に固定さ
れている。アキュライドレール板28には、手前側と奥
側にカシメ軸29,30が立ち、それぞれにプーリギヤ
31、プーリ32が回転可能に取り付けられている。両
プーリ31,32間にはタイミングベルト33が渡さ
れ、スライド板26は、ベルト33に固着されている。
【0059】一方、整合壁駆動モータM2のモータギヤ
34が、プーリギヤ31の第3部とかみ合うことにより
駆動伝達される。
【0060】なお、整合壁のホームポジションは、セン
サS4により検知される。
【0061】コの字支持プレート23の上方は、スライ
ド部材35が取り付けられており、固定されたレール3
6の凹部に係合してガイドされる。図10では、整合壁
の下方から駆動を入れ、上方をレールでガイドしている
が、上下逆に構成しても構わない。また、上モジュール
と下モジュールとで整合壁の構成、駆動の入れ方を逆に
しても構わない。
【0062】次に、ビン上に折り紙を積載する際のガイ
ド部材について説明する(図11、図12、図13ない
し図17)。
【0063】図12はガイド部材の正面図、図11は図
12の矢印B方向から見た図、図12図、13、図14
は動作概略図である。
【0064】ガイドユニット37は、図12に示すよう
に、ほぼビン間に相当するスペースを占める。ガイドユ
ニット37は、コの字型の基台38にガイド移動モータ
M3を取り付け、モータギヤ39を回転させることでギ
ヤ40,41を介して折り紙ガイド(シートガイド手
段)42の軸となっているボールねじ43に駆動を伝達
している。折り紙ガイド42は、図11に示すように、
ボールねじ43と係合する回転中心を挟んで、ガイド部
42aとストッパ部42bとを有する形状をしている。
【0065】折り紙ガイド42は、図11の二点鎖線で
示す退避位置と、実線で示すシート受け入れ位置との2
位置を、ボールねじ43を中心にしてほぼ90°回転す
ることにより移動する。また基台38には、ストッパピ
ン44が立っている。ストッパピン44に対しては、折
り紙ガイド42が図11において時計方向に回転する際
には、ストッパ部42bが当接し、反時計方向に回転す
る際には、ガイド部42aが当接する。
【0066】折り紙ガイド42のボールねじ43と係合
する内径部には、ねじが切られており、折り紙ガイド4
2とストッパピン44が当接していな時には、ボールね
じ43の回転につられて、ガイド42も同方向に回転す
る。ガイド42の一部がストッパピン44に当接し、更
にボールねじ43の駆動が伝えられると、ガイド42は
回転方向の姿勢を保ったまま、図12に示す矢印Cの方
向に移動する。
【0067】従って、ガイド移動モータM3を、正転さ
せることにより、まず図12における実線位置におい
て、図11における二点鎖線の退避位置から実線の受け
入れ位置へ時計方向に回転移動し、更にガイド移動モー
タM3を回転させて図12の実線位置から破線位置まで
降下させ、ここでモータM3の回転方向を切り変えて、
図11における実線の受け入れ位置から、2点鎖線の退
避位置に反時計方向に回転移動し、更にモータM3を回
転させて図12の破線位置から実線位置まで上昇させる
ことができる。
【0068】次に、折り紙ガイド42の作用を、図13
ないし図17において説明する。
【0069】図14において、ビンB上に既に積載され
ているZ折り紙Szの折り返し部Qは、シートの搬送方
向のほぼ中央部に存在するため、次の折り紙Snが排出
される時に、図14に示すように、その先端が折り紙S
nの上流側に向かって開口している端部に突っ込み、シ
ートの積載を乱す恐れがある。
【0070】そこで、図13のように、折り紙ガイド4
2を、折り返し端部Qの上方に配設し、シートの幅内に
突出させることで、次の折り紙Snの先端をガイドして
積載することができる。折り紙Snを積載した後は、次
の折り紙に備えるために、先ず積載面に平行に、折り紙
ガイド42が移動してシート搬送幅外に退避及び上昇し
て、既積載の折り紙の最上部よりも更に上方位置で、再
びシート搬送幅内に突出して、所定位置まで降下する。
【0071】既積載の折り紙が多くなるにつれて、既積
載の折り紙の最上部が折り紙ガイドの下面に接してくる
が、この接触状態は、ある程度は許容できる。すなわ
ち、ガイド42の下面と、既積載紙Szの最上部との間
隔は、若干あいていてもよく、また、両者が接していて
折り紙の折り部分に軽圧を加える状態でもよい。
【0072】上述したように、折り処理された折り紙S
zを収容可能なビンモジュールB1,B2 に、既積載の
折り紙Szの折り返し部を覆うガイド位置と、このガイ
ド位置から退避した退避位置とに移動可能な折り紙ガイ
ド42を設けたので、この折り紙の積載時において、既
に積載されている折り紙Szの折り返し部Qが、折り紙
ガイド42により覆うことができて、積載中の折り紙S
nが、既積載の折り紙Szの折り返し部Qに引っかかる
ことなく、確実にビンモジュールB1 ,B2 内に案内す
ることができる。
【0073】また、折り紙ガイド42が、ガイド位置に
位置している時には、積載紙Szの上流側に向けて開口
している折り返し端部Qの上方に折り紙ガイド42が位
置しているので、次積載紙Snが既積載紙Szの上へ排
出されてきた際に、次積載紙Snの先端部が既積載紙S
zの上流側端部Qと接触して既積載紙Szが押し出され
て整合性が悪化する不具合を防止することができる。
【0074】本装置で使用する用紙は各種のサイズが存
在し、かつ折りの方法も、数種類の方法が存在するた
め、ビンに積載された折り紙の上流側に向かって開口し
ている端部Qの位置も、ビン内で一定ではない。
【0075】そこで、ガイド部材42の幅(図13の寸
法 l1 )は、各サイズシートの端部Qの位置を、全て包
括するのに十分な幅を持っていることが望ましい。しか
し、様々な組合せの考えられる端部Qの位置を包括する
ガイド幅では、装置が大型化してしまうため、代表的な
サイズの折り紙を、代表的な折り方をした場合の端部Q
を包括する幅にすることで、十分実用的なガイド幅にす
ることができる。もちろん、折りの種類、サイズによっ
てガイド幅が大きすぎるようであれば、ガイド部材を複
数設けてもよい。
【0076】上述したように、折り紙ガイド42が、排
出される各サイズの折り紙Szの上流側に開口している
折り返し端部Qを覆う幅を有しているので、折り紙ガイ
ド42は、各サイズごとに異なる折り紙Szの上記端部
Qの位置に合せて移動する構造が不要となり、構成を簡
素化することが可能である。
【0077】ガイド部材の奥行き(図11の寸法 l2
は、本装置で使用する最大シートの折り部の最大幅を持
つのが望ましい。折り紙の折り返し部Qを、奥行き方向
に完全にガイド部材42の下側へかくすことができれ
ば、次の折り紙Snが、既積載紙Szの折り返し部Qへ
突入する危険性はなくなる。しかし、ガイド部材42
は、Snの次の折り紙Sn+1がビン内に導入される前
に、折り紙Snの上側へ移動しなければならず、前記退
避、侵入動作を1枚毎に繰り返さねばならない。よっ
て、ガイド部材42が、本装置で使用される最大シート
幅を持つと、装置全体の大型化が避けられない。
【0078】実験によれば、ビン内に積載された折れ紙
の端部からの距離(図11の寸法 l3 )が15mm程度
あれば、折り紙の折り返し部への突入を防止する効果が
あることがわかっている。よって、ガイド部材42を、
ビンの手前と、奥の2ケ所に設けて、折り紙の両端から
15mm程度をガイドすればよい。
【0079】本装置で使用する折り紙は、本装置の仕様
の内で決定されているので、ガイド部材42は、図15
(a)に示すように、ビンの前側と奥側に設置し、かつ
本装置で使用する折り紙の最大の折り紙の端部と、最小
の折り紙の端部から、15mm程度を覆う寸法であれば
よく、ガイド寸法 l3 を必要最小限とすることができ、
装置全体を小型化することが可能である。
【0080】上述したように、折り紙ガイド42を、ビ
ンモジュールB1 ,B2 の手前側端部と奥側端部とにそ
れぞれ配設し、ガイド位置に位置している両折り紙ガイ
ド42の先端部間の距離が、積載される最小の折り紙S
zの幅よりも、短小に構成してあるので、積載される最
大の折り紙Szの幅を持つガイド部材を、最小サイズの
折り紙のガイドのために移動させる必要がなくなって、
構造を小型化することができる。
【0081】次に、ガイド42の形状について述べる。
【0082】まず、図11において、ガイド42のシー
ト搬送上流側の辺42cは、図に示すように傾斜辺にな
っており、シート端に近づくにつれて下流側へ逃げる形
状になっている。傾斜辺42cは、通常、次シートの先
端が着地する位置よりも上流側に配置されているが、特
殊なカールや異常状態などで辺42c近傍に先端が着地
する場合があっても、傾斜辺になっているため、シート
先端がひっかかる危険性を減少させている。
【0083】また、図15(a)に示すガイド42のX
−X断面形状は、図15(b)で示すように、シート搬
送方向上流側に行くに従って厚みが薄くなって傾斜面4
2dを形成している。すなわち、最上流の辺42cの位
置では厚みが最小である。
【0084】ここで、図16で示した場合のように、ガ
イド42が押圧した折り紙が、カールや曲げぐせを持っ
ている場合に、ガイド42の底面で押えられた折り紙の
折り部分が、ガイド42が押圧していない部位でたわん
で持ち上がり、ガイド42の底面より上側へ寸法y1
け持ち上がる場合がある。
【0085】ガイド部材42は、前記のような断面形状
を持っているので、図17で示すごとく、折り紙の折り
返し部Qで、ガイド部材42の底面より上方にy2 の寸
法を持っている。
【0086】よって、折り紙がカール等で前記y1 の寸
法を持っている場合でも、前記y2の寸法が大きけれ
ば、ビン内でガイド部材42の上側へ排出される折れ紙
は、既積載紙の折り部にひっかかることがなく、ビンと
ビンの高さ方向のスペースを有効に利用して折り紙を積
載することができる。
【0087】また、図12において、ガイド42の上昇
位置、下降位置をそれぞれ検知する上限スイッチS5、
下限スイッチS6が、基板38に取り付けられており、
これらのスイッチS5,S6の動作を検知したタイミン
グでガイド移動モータM3の回転方向を正逆転で切換え
ている。
【0088】次に、ビン上で搬送方向に関する整合面を
形成しているビン立ち部の駆動構成について説明する
(図18、図19)。
【0089】これは、ビン上に積載されたシート束を、
後処理及びスタックするために、ビンよりビン立ち方向
に搬送する際に、ビン立ち部を移動させるものである。
図18は、ビン立ち部及びその駆動部の上視図、図19
は正面図である。
【0090】ビンBは、シート積載部Biと整合部Bj
の部材から構成されており、積載部Bi側にある回転穴
に対して、整合面Bj側の回転軸が嵌合して回転可能に
なっている。回転角度は図19に示すように、略90°
で固定された積載面に対して、直角に立った整合面が積
載面と略同一平面になるまで回動可能になっている。通
常は、積載面に対して整合面が直角になった状態(図1
9の実線)になるように、ばね等で付勢されている。ば
ねは、ビン上のシート束の重みでも整合部Bjが倒れな
い強さになっている。また、整合部Bjの奥側には、駆
動アーム45が取り付けられている。駆動アームの先端
にはピン45aが立てられている。
【0091】ビン立ち駆動ソレノイドSL1は、基台4
6上に支持されている。基台46上には、リンク47が
回転可能に支持されており、リンク上のピン47aにア
ーム48の一端が係合している。アーム48の他端は、
ソレノイドSL1に取付けられ、ソレノイドが作動する
ことにより、リンク47を実線部から2点鎖線部へ移動
させる。
【0092】リンク47の先端部には、ピン当接部材4
7bが取付けられているが、通常状態では、ピンと当接
部材47bとピン45aとの間は離れており、ビンBの
昇降動作の妨げにはならない。
【0093】ビン上へのシート排出が終了して、ビン内
のシート束を後処理スタックする際には、相当するビン
を、図19の位置にシフトして、ソレノイドSL1を動
作させる。ピン当接部材47bは、ピン45aと当接
し、更にリンク47が回動することで、図19の2点鎖
線の位置まで整合部Bjを移動させる。ソレノイドSL
1がOFFすると、ばね49の作用により、リンク47
が元の実線位置に戻り、それに対応して、整合部Bjも
積載面と直交する位置まで復帰する。
【0094】次に、グリップ/ステイプルユニット9に
ついて説明する(図20、図21)。
【0095】図20は、グリップ/ステイプルユニット
9の上視図、図21は正面図である。
【0096】全体構成は、ユニット前側板50、ユニッ
ト後側板51間に、ガイドスティ52,53、右スティ
54を渡した枠体であり、奥側左右に2ケずつ計4ケの
昇降コロ55がカシメられている。下側のガイドスティ
53の奥側には、シート束搬送時にガイドする部材53
aが取付けられている。
【0097】4つのコロは、本体側に固定された2本の
レール内にガイドされ、レール56に一体に切られたラ
ックと、枠体横方向に貫通した軸57の両端に設けられ
たピニオンギヤ58とがかみ合い、ギヤに昇降モータM
4からの駆動が伝達されて、枠体全体が上下に昇降可能
となっている。
【0098】枠体内には、3つの移動体が配設されてい
る。先出しグリッパ10は、図20の矢印D方向に移動
可能に構成されており、ビン上のシート束Sの手前基準
側の右端近傍をグリップして、シート束を右方に引き出
す。先出しグリッパ10の右端からシート束Sの先端ま
での距離 l4 は、引き出し完了時のステイプラ11の左
端からシート束S先端までの距離 l5 よりも、長く設定
されている。ステイプラ11は、図の矢印E方向に移動
可能であって、シート幅とオーバラップしない手前や、
奥の退避位置や、シート束の先端部の任意の位置に移動
できる。
【0099】搬送グリッパ12は、図20の矢印F方向
に移動可能であると共に、その前後側板59,60全体
を含めて、図の矢印G方向にも移動可能に構成されてい
る。矢印F方向で、シート束のサイズに応じて、シート
幅の略中央位置をグリップし、矢印G方向に搬送しビン
上から完全にシート束を引き出して、後述するスタッカ
に搬送する。
【0100】搬送グリッパ12の矢印F方向の移動は、
上述したようにサイズに対応して移動する他に、スタッ
カ上での仕分けの目的でも用いられる。すなわちスタッ
カへの束搬送時、矢印G方向の搬送量はシート束サイズ
に依るが、F方向への搬送量を変化させることで同サイ
ズのシート束の仕分けを行なったり、異なるジョブ間の
仕分けを行なったりすることができる。
【0101】搬送グリッパ12の奥行寸法 l6 は、ステ
イプラ11がシート束Sに対し動作している位置におい
てもシート束Sの先端が挟持できる寸法に設定されてい
る。
【0102】以下、グリップ/ステイプルユニット9内
の各移動体10,11,12について詳細に説明する。
【0103】まず、束を挟持するグリップ部について説
明するが、これは先出しグリッパ10及び搬送グリッパ
12に共通の構成である(図22)。
【0104】側板62,62には、3本の軸63,6
4,65が支持されている。軸65には、上グリッパ6
6と下グリッパ67が配設されており、軸63に固設さ
れた下グリッパカム68と、軸64に固設された上グリ
ッパカム69の矢印方向の回動により、それぞれ矢印
H、矢印I方向の揺動を繰り返す(実線と破線図)。
【0105】また、ばね部材70は、下グリッパ67の
カム部67aを下グリッパカム68に付勢し、ばね部材
71は、上グリッパ66のカム部66aを上グリッパカ
ム69に付勢し、上グリッパと下グリッパの当接圧が略
一定になるように制御している。上記上/下のグリッパ
のカムは、不図示のモータM5(先出しグリッパ挟
持)、M6(搬送グリッパ挟持)にて駆動される。
【0106】なお、先出しグリッパ10と、搬送グリッ
パ12とは、上述したように基本構成は同様であるが、
挟持圧とグリッパの幅、最大開口量等の条件は、それぞ
れの使用条件に合わせて、最適に設定して構わない。例
えば、本実施例の場合、先出しグリッパは、スペース上
幅を小さく押えるが、基準側のみ挟持するため、束ズレ
防止のため挟持圧を高めに設定したり、開口量もビン間
に進入すべく押え気味にする一方、搬送グリッパは、シ
ート束センタを挟持可能なので、圧を低めに設定する等
が可能である。
【0107】次に、先出しグリッパ10の駆動構成につ
いて述べる(図23、図24)。
【0108】図23は、先出しグリッパ10の上視図、
図24は正面図である。先出しグリッパ10は、手前側
面には溝つきのコロ72がカシメられており、グリップ
/ステイプルユニットのユニット前側板50に設けられ
た長穴50aに係合している。長穴50aは、ステイプ
ラに近い図24の右方は略水平にあけられているが、ビ
ンに近い図24の左方は、ビンの傾斜に合わせた角度を
もった長穴になっている。2つのコロの軸の先端部は、
結合板金73でつながれており、板金にはピン部材74
が取付いている。
【0109】一方、ユニット前側板50の手前側には、
先出しモータM7が取付けられており、駆動軸先端に
は、揺動アーム76が固着されている。揺動アームの他
端は長穴76aが形成されており、長穴に上記ピン部材
74の先端部が係合する。先出しモータM7の駆動によ
り、揺動アーム76が図23、図24の実線位置、2点
鎖線位置間を往復動する。これにより、先出しグリッパ
10は、ユニット前側板50の長穴に沿って、傾斜位置
でシート束をつかみ、水平位置まで搬送し、水平位置で
シート束を離して、再び傾斜位置に変わる動きを行な
う。
【0110】次に、搬送グリッパ12の駆動構成を説明
する(図25、図26)。
【0111】図25は搬送グリッパ12の上視図、図2
6は正断面図である。
【0112】まず図25、図16の左右方向、シート束
搬送方向の駆動について説明する。
【0113】搬送グリッパ12は、その下方において2
本の軸77,78に支持されている。軸の一方77は、
ボールねじで構成され、もう一方78は、通常の軸で構
成されている。軸77の両端は、前後側板間(前側板は
省略、後側板60)に回転可能に軸受支持され、軸78
の両端は完全に固定されている。各側板には、ガイドコ
ロ79がカシメられており、コロ79は、ユニット側板
51にあけられた長穴51aに沿って左右方向に動け
る。
【0114】搬送グリッパ左右移動モータM8は、ユニ
ット側板51に取付けられており、モータプーリ80、
ベルト81、プーリ82を介して貫通軸83に駆動を伝
達する。貫通軸83上には、駆動用プーリ84が手前・
奥1ケずつ取付けられ、それぞれ対向する従動プーリ8
5との間にベルト86がかけられている。ベルトの一部
分を規制部材87で後側板60上に固着することによ
り、モータM8の駆動が搬送グリッパ12に伝わり、左
右方向の移動が可能となる。
【0115】次に、図25の上下方向、シート束搬送と
直交する方向の駆動について説明する。
【0116】後側板60上に、搬送グリッパ前後進モー
タM9が基台88を介して取付けられている。モータプ
ーリ89、ベルト90、プーリ91を介してモータM9
の駆動がボールねじ軸77に伝達される。搬送グリッパ
12のボールねじ軸77と係合している部分にも、同様
のねじが切られているため、ボールねじ軸が回転するこ
とで搬送グリッパは前後進可能となる。
【0117】搬送グリッパ12の位置は、ホームポジシ
ョン検知及びモータの回転量を検知することで決定され
る。搬送グリッパ12の左右方向は、規制部材87の上
方の突起87aをホームポジションセンサS7で検知
し、モータM8のエンコーダ92を読みとるセンサS8
で移動量を検知して、所定の位置で停止させる。一方、
前後進も、ホームポジションセンサS9で搬送グリッパ
の一部を検知し、モータM9のエンコーダ93を読みと
るセンサS10で移動量を検知して、所定の位置で停止
させる。
【0118】次に、ステイプラ11の前後進の駆動につ
いて説明する。(図27、図28)。
【0119】図27は、ステイプルユニットの左視図、
図28は、上視図である。
【0120】図27において、ステイプラ11は、基台
94上に固定されている。基台94の上方には、スタイ
ダ95が取付けられている。スタイダ95には、2本の
軸を通すための軸受部が4ケ所に設けられており、軸9
6,97の2本の軸を、ユニット前後側板50,51間
に固定することにより、ステイプラ11を2軸で吊り下
げ支持する。ユニット後側板51側には、モータ基台9
8を取付け、ステイプラ前後進モータM10が固定して
ある。モータギヤ99、モータプーリ100、従動プー
リ101及び両プーリ間に渡されたベルト102により
駆動が伝達され、規制部材103によってベルト102
をスライダ95に固着し、ベルトの駆動をステイプラ1
1のユニットに伝える。これにより、ステイプルユニッ
トは、図27の矢印J方向に移動可能となる。ステイプ
ラ11は、手前側の退避位置11a、奥側の退避位置1
1bの間であれば、任意の位置に停止可能である。ステ
イプラ11の位置設定は、手前の位置センサS11又は
奥の位置センサS12による検知から、モータM10の
エンコーダ104をセンサS13で読み取ることにより
決定される。
【0121】次に、スタックユニット13の構成につい
て説明する(図29、図31、図32)。
【0122】図29はスタックユニット13の上視図、
図31はスタックフレーム部の正面図、図32は左視図
しである。
【0123】まず、図29において、スタックユニット
13の外枠となるスタックフレーム105は、4つの部
分から構成されている。まず後側板105a、次に左側
板105b、右側板105c、底板105dである。こ
の外枠の左右の側板105b,105cの奥側外面に
は、昇降コロ106がそれぞれ2ケずつ計4ケ取付けら
れており、本体に固定されたレール107にガイドされ
ている。なお、このレール107は、図20で示したグ
リップ/ステイプルユニット9のレール56と同一部材
で共有化しても構わない。
【0124】図29、図32において、左右側板105
b、105cの奥側の曲げ部には、固定板によりチェー
ン109が固定されており、左右のチェーン109はそ
れぞれ上下のスプロケット110,111間に渡されて
いる。下のスプロケットは貫通軸112でつながってお
り、本体側に固定されたスタックフレーム昇降モータM
11の駆動をギヤ113,114で貫通軸112に伝達
してフレームを昇降させる。
【0125】フレームの停止位置としては、通常は図2
に示したグリップ/ステイプルユニット9の2つの停止
位置(上方の破線部と下方の実線部)に対応した2つの
停止位置の他に、後述するスタックトレイ引き出し位
置、及びスタック制限枚数変更時等複数ケ所に設定され
ている。通常、ホームポジションは、上モジュールに対
応した位置になっている。図29に戻り、モータM11
のエンコーダ115を、センサS14で読みとること
で、上記様々な設定位置に停止可能となる。
【0126】スタックフレームの左側板105bには、
スタックトレイ116上のシート束の基準壁となるスタ
ッカ基準壁117が、昇降可能に支持されている他、ス
タックトレイ116上のシート束を、上方から押圧する
押え部材118も支持されている。スタック基準壁11
7は、通常は下方に位置しており、後述するスタック制
限枚数の変更時に上方に移動して対応する。
【0127】昇降の構成は、図29に示すように、基準
壁側に奥と手前に2ケずつ計4ケのコロ119を設け、
スタックフレーム左側板105bに固定されたレール1
20,121にガイドされて上下動可能になっている。
図示せぬ昇降用モータM12で駆動をかける。
【0128】また、図29、図31に示すように、基準
壁117には、ガイドコロ117aが回転自在に支持さ
れており、シート束の後端が基準壁117の上部傾斜面
117bに残らないようになっている。更に基準壁上端
部には、近接防止センサ16が取付けられており、スタ
ックユニットと上方のグリップ/ステイプルユニットと
の距離を検知して、一定の距離以下に接近した時は、互
いの近接方向の駆動を停止する制御を行ない、干渉防止
をしている。また、基準壁の側面部にはスタック高さ検
知センサS17が取付けられており、S17でスタック
最上紙を検知して、スタックトレイ116の高さ等を制
御している。
【0129】次に、押え部材118について、図33を
用いて説明する。
【0130】押え部材118は、スタックトレイ116
上のシート束Sを押えることによって、次にスタックト
レイ上に積載される束による既積載のシートの乱れを防
止する働きに加えて、次にスタックトレイ上に積載され
る束の落下積載時の束内のズレを防止する2つの働きが
ある。詳細は動作の項で述べるが、ここでは駆動の構成
を説明する。押えアーム122は、先端にコロ123を
有した部材で、コロと反対側の端部は、押えリンク大1
24の先端部と回転方向自由に係合されている。また、
押えアーム122の一部に、ピン122aが突出してお
り、このピンがカム部材125の側面に形成されたカム
溝にガイドされて動く。カム溝は、3ケ月型のカム面を
有し、図で左方の折り返し点には、分岐フラッパ126
が、支点126aを中心に揺動可能に支持されており、
ピンの進行方向を一方向に限定するようになっている。
駆動ソレノイドSL2には、押えリンク小127が取付
き、リンクの他端は押えリンク大124の他端と係合し
ている。
【0131】図33において、ソレノイドSL2がOF
Fの状態では、押えリンク124,127は実線の状態
にあり、押えアーム122は自重でシート束の上に落下
して、シートを押えている。ソレノイドSL2がONす
ると、押えリンク124,127が2点鎖線の位置まで
移動する。この時、押えリンク大124は、支点124
aを中心として反時計回りに回動するが、押えアーム1
22の方は、ピン122aがカム面125aに沿って移
動する。この時ピン122aは、分岐フラッパ126を
押しのけていく。再びソレノイドSL2をOFFにする
と、押えリンク124,127は実線の位置に戻ろうと
するが、押えアーム122は、ピン122aが、今度は
分岐フラッパ126の上面及び上方のカム面125bに
沿って移動する。すなわち、押えリンク大124と押え
アーム122とのつくる角αが略直角から徐々に開いて
180°に近くなっていく。押えリンク124,127
の移動が停止した所では、押えアーム122は、自重に
より再びシート束上へ落下する。上記動作を繰り返すこ
とで、スタックトレイ116上のシート束を押える。ま
た押え部材118は、基準壁117の昇降に追従して昇
降し、相対関係は変わらない。
【0132】次に、スタックトレイ116について説明
する(図29、図30)。図30は、スタックトレイ部
正面図である。スタックトレイ116は、上述したスタ
ックフレーム105の内部において、スタック上面を常
に保つように徐々に下降制御を行なっている。
【0133】図29、図30において、128は、レー
ルでスタックフレーム105の両側板に固定されてい
る。スタックトレイ116は、スタックトレイ基台12
9に対して、アキュライド130で手前方向引き出し可
能に構成されている。スタックトレイ基台の両端面に
は、コの字形のコロ受板131が取付き、それぞれコロ
132が2ケずつカシメられて、レール128でガイド
されている。レール128の一端部には、上下方向にラ
ックが形成され、基台129を横方向に貫通した軸13
3の両端に取付けられたピニオンギヤ134とかみ合っ
ている。スタックトレイ昇降モータM13は、モータ基
台135によってスタックトレイ基台129に取付けら
れ、ギヤ136、137によって貫通軸133に駆動が
入力される。モータM13の他端には、エンコーダ13
8が取付けられ、センサS15で読みとることでスタッ
クトレイの降下量を制御している。
【0134】次に、搬送系の駆動構成について説明する
(図34)。
【0135】図34は、駆動構成の模式図であり、各ロ
ーラ対のハッチングしてある側が駆動入力軸、他方が従
動側である。駆動系は大別して3つの系統に分割されて
いる。
【0136】まず、搬送モータM14は、複写機本体に
近い側の駆動をうけもち、上下モジュールB1 に、分岐
後の縦パス並びにノンソートパスに伝達している。対応
ローラ対は8a〜8c、8h〜8kの7対である。これ
らのローラ対8a〜8c、8h〜8k及び搬送モータM
14により、第1の搬送系(搬送手段)235を構成し
ている。
【0137】次に、搬送モータM15は、上モジュール
パスの横パスをうけもち、8d〜8gの4つのローラ対
に駆動を供給している。上記ローラ対8d〜8g及び搬
送モータM15により、第2の搬送系(搬送手段)23
6を構成している。
【0138】更に、搬送モータM16は、下モジュール
パスの横パス並びに最終出口までの縦パスをうけもち、
8 l〜8pの5つのローラ対を駆動している。上記ロー
ラ対8 l〜8p及び搬送モータM16により、第3の搬
送系(搬送手段)237を構成している。
【0139】また、図34の破線で囲った部分は、後述
するジャム処理等の際に手前側に引き出される部分であ
るため、それぞれカップリング139,140を設けて
駆動を切り離せるように構成している。また、モータM
16で駆動される系は、横パス8 l〜8nは下側が駆動
側になっているのに対し、縦パス8o,8pは右や上が
駆動側になっているため、ギヤ141を噛せて回転方向
を逆にしている。
【0140】図34のように、シートの搬送系を3つの
搬送系に分けたのは、複写機本体201にシートの一部
分が残っている場合には、複写機本体201のスピード
に極力合わせ、シートにダメージを与えないようにし、
シートの全体が後処理装置203側に入ったらシート搬
送速度を増速して、次シートとの紙間、詳細には、前シ
ートの後端を排出してから、次シートの先端が到着する
までの時間を長くして、ビン内のシート落下時間や、整
合の時間を稼ぐためである。
【0141】従って、モータM14に関しては、ほぼ本
体と等速にし、モータM15,M16は、排出時の減速
以外は、搬送速度を速くしておくのが通常の設定であ
る。モータM15,M16で制御される最上流のローラ
対8d及び8eに、シート先端がかまれた際に、搬送方
向で最大長のシート後端がかまれているローラ対が、例
えば8a及び8jであるとすれば、ローラ対8b,8
a,8k,8jの4つにワンウェイクラッチを入れれ
ば、ローラ8d,8eに先端がかまれ、増速される時の
引抜き負荷を減らすこともできる。
【0142】次に、カバー構成について説明する(図3
5)。
【0143】図35は、カバー構成の正面図である。正
面のカバーは5分割されており、この正面のカバーは、
折り装置204をカバーする折りカバー142、後処理
装置の上部からビン右側を縦にカバーする固定カバー1
43、後処理装置の下モジュールパス2a,2b、グリ
ップ/ステイプルユニット9の一部をカバーする前カバ
ー144、取り出し可能位置にあるスタックトレイ11
6及びトレイ上のシート束Sを包括するスタック取り出
しカバー145、ビン部左側を縦におおうビンカバー1
46により構成されている。
【0144】また、ノンソートトレイ5を有し、上モジ
ュールパスの上面を形成している上パスカバー147
は、奥側に回転支点をもち、手前側が図35の矢印K方
向に上部開放する構成になっている。折りカバー14
2、スタック取り出しカバー145、ビンカバー146
は、いずれも独立して開閉可能であるが、前カバー14
4を開く際には、スタック取り出しカバー145も一体
で開くよう構成されている。開き方は、いずれも支点を
中心に回転開閉であり、折りカバー142、前カバー1
44、スタック取り出しカバー145は、いずれも左側
支点でまたビンカバー146は右側支点で手前側に開
く。
【0145】なお、ビン部は、前面側ビンカバー146
でおおわれているが、左側ビン先端部は開放されてお
り、ビンカバー146を開けなくてもビン上のシート束
に対して左方向からアクセス可能である。もちろん搬送
方向に短いシートを、ビン上から取り出す際には、左か
らだけでなくビンカバー146を開けて手前から右奥に
向けてアクセスすることもできる。
【0146】次に、シートのジャム処理方法について説
明する(図35)。
【0147】まず、折り装置204内でのジャムは、ユ
ーザにより折りカバー142を開け、折り装置全体を手
前に引き出し、ガイド板を左右に開いてパス内のシート
を処理する(矢印L)。次に、縦パス部は、シート搬入
口215近傍の2点鎖線で示す水平ラインRを境として
上下に分ける。シート搬入口215より下方は、折り装
置204同様に図35に示す。2aの部分を手前に引き
出した後、2分割された左側のガイド板をそれぞれ下側
支点として矢印M方向に回動する。一方、シート搬入口
215より上方は、まず上パスカバー147を矢印K方
向に開放した後、上部から右側のガイド板を矢印N方向
に下側支点で開く。
【0148】次に、横パス部は、上パスに関しては、上
記同様上パスカバー147を矢印K方向に開放する。下
パスに関しては、図の2bの部分を手前に引き出して、
横パス部は上ガイド板を奥側支点で矢印O方向に開き、
排出部は下側支点で左側を矢印P方向に開く。
【0149】次に、ビン内に残ったシートの処理は、開
放された左方ビン先端部から間隔の広いビン間にあるシ
ートを除去する。間隔の狭いビン間にあるシートや、搬
送方向に短いシートの除去の際は、ビンカバー146を
開き、手前から除去する。
【0150】最後に、グリップ/ステイプルユニット9
内及びスタッカ内でのシートの除去については、前記カ
バー144を開いて処理を行なうが、この際ジャムした
場所を検知して、その場所が最も開放される位置にグリ
ップ/ステイプルユニット9又はスタックユニットを停
止させる。例えば、グリップ/ステイプルユニット9内
のジャム処理の場合、スタックユニットを最下の位置に
移動し、その上方で干渉しない範囲で下限にグリップ/
ステイプルユニット9を降下させることで、その上方の
空間が確保され処理しやすい。また、例えばスタックユ
ニット内のジャム処理の場合、グリップ/ステイプルユ
ニット9を最上の位置に上げ、スタックユニットの上方
に、ジャム処理に十分な空間が確保されるまで、スタッ
クユニットを下げて停止させる。
【0151】また、以上の動作は、自動で行なわれなく
とも、各ユニット昇降スイッチを設けて、ユーザが処理
しやすい位置に自由に移動できる構成にしてもよい。
【0152】以上の構成に基づいて、以下動作を説明す
る。はじめに基本動作を説明する。
【0153】まず、複写機本体201に配設された原稿
自動送り装置202の原稿載置台105に原稿をセット
し(図1)、不図示の操作部で所定のモード条件を入力
して、スタートキーを押す。スタートキーの押下信号に
伴いシート後処理装置203の各部がスタンバイ状態に
制御される、以下各モード条件に分けて説明を行なう。 (A)ノンソートモードの場合 図2において、デフレクタ3は実線の向き、デフレクタ
4は鎖線の向きに位置し、第1搬送パス1から、排出パ
ス6に存在するローラ対8a,8b,8cが回転するよ
うモータM14が制御される。もちろん、折り装置20
4内上部のローラ対も図示せぬ折りモータM17によっ
て回転し、シート受け入れ可能状態になる。但し、上記
のスタンバイ動作は、以下に示す複写動作後、シートが
複写機本体より排出される以前に行われても、シート後
処理装置側がスタンバイ状態になると、図10の原稿2
06は、原稿送り装置202により複写機本体201の
プラテンガラス207上に給送され、複写機本体201
は複写動作にはいる。
【0154】複写機本体201において画像形成処理さ
れ、排出された最初のシートは、折り装置204の上部
パスを通過して、搬入口215からステイプル/スタッ
ク装置205に進入する。シートSはデフレクタ3で鉛
直上向きに偏向され、デフレクタ4の右側を鉛直上方に
搬送されて、排出ローラ対8cでノンソートトレイ5上
へ排出される。 (B)ソートモードの場合 シート条件や、モード設定条件により特別な制御をする
場合もあるが、一般的なシートモード時の動作を説明す
る。
【0155】まず、スタンバイ動作として、デフレクタ
3は実線の向きに、デフレクタ4も実線の向きに位置
し、折り装置204の上部パスのローラ及び8a,8
b,8d〜8gのローラ対を回転させる。上下のビンモ
ジュールB1 ,B2 は、最上ビンB11,B21が排出ロー
ラ対8g,8pに対向する位置にくるよう、シフト動作
する。ビンモジュールの整合壁15は、シートの幅に合
わせたホームポジションに待機する。折り紙用の折り紙
ガイド42は動作させないので、ビン側に突出しない退
避位置にあることをチェックする。また、整合部Bj
(ビン立ち部)の駆動に関しては、非動作位置にあるこ
とをチェックする。
【0156】グリップ/ステイプルユニット9は、上ビ
ンモジュールのシート束取り出しに対応した位置(図2
の破線位置)に移動して待機する。グリップ/ステイプ
ルユニット9内の移動体については、図20において説
明する。先出しグリッパ10は図20に示す位置に待機
して、グリップ/ステイプルユニット9の左側に位置す
るビンモジュール内のビン1昇降の際にもビン上のシー
トの妨げにならないようになっている。
【0157】ステイプル11は動作させないので、図2
0で破線で示す手前の退避位置に移動する。搬送グリッ
パ12は、図20で破線で示すように、矢印F方向は搬
送されてくるシート束の略中央をグリップする位置に、
そして、矢印G方向は先出しグリッパ10で先出しされ
たシート束の先端をグリップ可能な位置12aに待機す
る。フラッパは、先出しグリッパ10、搬送グリッパ1
2と共に上下グリッパを開放した状態でそれぞれの位置
に待機している。
【0158】次に、スタックユニット13は、図2で破
線で示す位置に移動し、グリップ/ステイプルユニット
9により、搬送されるシート束を受容できるようになっ
ている。図31にて、スタックユニット13の内部のス
タックトレイ116、並びに基準壁117、押え部材1
18は、スタックトレイ116の上面が、シート束を受
容可能な位置に、又その他もスタックトレイ116に対
応した位置に移動する。押え部材118の先端は、図3
1に示すようにスタックトレイ116側に突出した状態
になっている。
【0159】以上で、シート後処理装置側がスタンバイ
状態になり、ノンソートモード時と同様に、原稿自動送
り装置202で原稿が給送され、画像形成が行なわれ、
シートが送られてくる。図2で、初めのシートは折り装
置の上部パスを通過して搬入口215から進入し、デフ
レクタ32で鉛直上方に、デフレクタ4で左方へ搬送さ
れる。排出ローラ8gでビンB11上に排出される。
【0160】排紙センサS18で、ビンB11に1枚目の
シートが排出されたことを検知して、ビンは1ビン上方
にシフトして、ビンB12がシート収容位置に上昇する。
上記動作を繰り返して、上モジュールB1 のビンすべて
に、同画像のシートが排出されると、原稿が交換され
て、2枚目の原稿に対し画像形成が行なわれる。上モジ
ュールB1 のビンは、最下ビン(図2ではB16)がシー
ト収容位置にあり、2枚目のシートに関しては、最下ビ
ンから順にシートを収容していく。上記動作をすべての
原稿について繰り返し行ない、ビンへの収容動作は終了
する。
【0161】この終了状態において、原稿枚数が奇数の
場合には、最下ビンB16がシート収容位置にあり、原稿
枚数が偶数の場合には最上ビンB11がシート収容位置に
ある。次に、ビン上からシート束を取り出す動作に移る
が、本実施例においては、上モジュールにおいて、シー
ト束取り出し位置、すなわち、グリップ/ステイプルユ
ニット9が待機しているのは、シート収容位置よりも2
ビン分下の位置である。従って、原稿枚数により束取り
出し順序の制御が変わってくる。 (A)−(i)原稿枚数が偶数の時 原稿枚数が偶数であれば、ソート終了後のビン位置は開
始時と同じになるため、図36の状態である。この場
合、束取り出し位置にあるビンB13からは取り出さず、
まず2ビン分下げて、図37の状態にして、最上ビンB
11からB6 まで順に束取り出しを行なう(図38)。
【0162】次に、2ビン分上昇させて図39の状態に
して、次のシート束を受け入れる準備が完了する。連続
ジョブで、上モジュールB1 がシートを受け入れる次の
機会においても原稿は偶数であるから、図39の状態で
ソートを開始すれば、図39の状態でソートが終了す
る。この場合には、束取り出し位置に対応しているビン
はないので、2ビン分下げて図38の状態にして、最下
ビンB16から順にB11まで束取り出しを行なう。この
時、図37の状態になるので、2ビン分上昇させて、図
36の状態に戻る。従って、上モジュールB1 が複数回
繰り返してシート束を受け入れる際には、上記に示した
状態変化を繰り返すことになる。 (A)−(ii)原稿枚数が奇数の時 原稿枚数が奇数であると、ソート終了後のビン位置は開
始時と全く逆になる。すなわち、図36の状態からソー
ト開始すれば、終了時は図39の状態になっている。こ
の時は、束取り出しに対応したビンは存在しないので、
2ビン分下げて図38の状態にして、最下ビンB16から
順にB11まで束取り出しを行なう。この時、図37の状
態になるので、2ビン分上昇させて図36の状態で次の
シート束を受け入れる準備が完了する。同一ジョブな
ら、次のシート受け入れ機会においても原稿枚数は奇数
であるので、図36でソート開始すれば図39で終了す
る。従って、この場合にも、上記に示した状態変化を繰
り返すことになる。
【0163】なお、下モジュールの場合、本実施例では
ビンのシート受け入れ位置と、束取り出し位置の関係が
逆で、束取り出し位置の方が2ビン分上方に位置してい
る。下モジュールにおけるビン制御は、ここでは詳しく
は述べないが、上述した上モジュールの場合とほぼ同様
に、状態変化を繰り返して制御される。
【0164】以下、ソートモードの続きの動作を説明す
る。
【0165】ビン上に積載されたシートは、図4で示す
基準棒14a,14bに対して整合壁15をシート搬送
と直交する方向に動作させることで整合される。ソート
及び整合が完了すると、ビン上のシート束Sは、図16
において先出しグリッパ10を実線位置から破線位置へ
開放したまま移動させ、その後シート束を挟持する。図
19のビン立ち部Bjが、ソレノイドSL1により開放
されてシート束搬送が可能となる。
【0166】シート束は、手前側は図4の基準棒14
a,14bによって、また、奥側は整合棒15と、図2
0のガイド部材53aとに両サイドを規制されて、また
下方向は、ビン面及び倒れたビン立ち面、ガイドスティ
53、上方向はガイドスティ52にガイドされて、右方
向に搬送される。そして図21に示す実線位置に停止
し、ここで先出しグリッパ10と搬送グリッパ12間の
束の受け渡しが行なわれる。
【0167】まず、図20の破線位置に開放したまま待
機していた搬送グリッパ12が、シート束の略中央部を
挟持する。次に先出しグリッパ10は挟持を開放して、
次の束の搬送に備える。搬送グリッパ12は、図20の
矢印Gの方向に駆動されてシート束を右方向に搬送し、
サイズに応じた適正な位置で停止する。この状態では、
図40に示すように、シート束Sの後端は、スタックト
レイ116の上面に落下しており、左側はスタッカ基準
壁117により規制され、また、束上面はソレノイドに
より駆動された押え部材118により押圧されている。
この状態から搬送グリッパ12を開放して、シート束の
先端部もスタックトレイ上へ落下させる。この時、押え
部材118は落下する束内のズレを防止する働きをす
る。
【0168】次に、2束目のシート束搬送時について
は、搬送グリッパ12でシート束の略中央部をつかみ、
グリッパ間での束の受け渡しを行なうところまでは1束
目と同一であるので、以降の動作のみについて説明す
る。
【0169】束の受け渡し後、搬送グリッパ12は、図
20の矢印Fの方向に所定量だけ動く。この際、シート
束後端側が規制されないように基準棒や整合壁、ガイド
部材53aが逃げても構わないし、また、これらの幅規
制部材を、シート束後端が完全抜け切ってから、上記搬
送グリッパ12の矢印F方向の移動を行なってもよい。
この移動により、スタックトレイ116への積載時、1
束目のシート束との識別が可能となる。
【0170】搬送グリッパ12による右方向の搬送途中
において、図41に示すように、シート束Sの後端が、
所定位置に達する前に、シートの中央部が先にスタック
トレイ上のシート束の上面に落下してしまい、そのまま
搬送を続けると、搬送しているシート束S2が既積載の
シート束S1の整合を乱す恐れがある。この際、図41
のように押え部材118で既積載シート束S1の上面を
押えることでズレを防止できる。
【0171】スタックトレイ116上に積載されたシー
ト束については、その最上面が常にセンサで検知され、
上方にあるグリップ/ステイプルユニット9と、積載最
上面との間隔が常に一定となるように、スタックトレイ
116を徐々に降下させて制御している。またスタック
トレイ上のシート束に関しては、スタックユニットが動
作中でない場合には任意に取り出しが可能な構成になっ
ている。操作者が図示せぬ取り出しボタンを押下するこ
とによって、スタックユニット13は取り出し位置に移
動し、スタック取り出しカバーのみが開閉可能となる。
またシート束を取り出した後、カバーを閉じれば継続し
て処理が可能である。 (C)ステイプルソートモードの場合 シート及びシート束の搬送に関しては、上述したソート
モードの場合と同一であるので説明を省略する。ここで
は、ステイプラの移動制御について述べる。ステイプラ
11は、図20及び図27に示すように、手前側の退避
位置11aと、奥側の退避位置11bの間で任意の位置
に停止することができる。 (C)−(i)手前1ケ所綴じの場合 上記ノンステイプルモード時は、ステイプラが手前の退
避位置11aにあったが、手前1ケ所綴じモードが選択
された場合には、図20、図27に示す11cの位置に
退避する。図20に示すように、ステイプラが11cの
位置にあっても、搬送グリッパ12は、12aの位置で
互いに干渉することなく待機できる。先出しグリッパ1
0により搬送されたシート束に対し、ステイプラ11は
ステイプル動作を行なった後、手前側の退避位置11a
に移動し、その後搬送グリッパ12によって、シート束
は右方に搬送される。シート束後端が、ステイプラ11
の移動領域か抜けると、ステイプラ11は、再び1ケ所
綴じの位置11cに移動して次のシート束の受け入れを
待つ。 (C)−(ii)2ケ所綴じの場合 2ケ所綴じ位置は、シート束の幅方向サイズにより様々
な位置をとるが、図20、図27に示すステイプラ位置
11d,11eの2ケ所を綴じ位置とするサイズがあっ
たとする。この場合も、図20に示すように、ステイプ
ラ11d,11eのいずれの位置にあっても、搬送グリ
ッパ12aの位置と干渉しない。2ケ所綴じのスタンバ
イ時、ステイプラは、手前側の退避位置11aから2ケ
所の手前側の打ち込み位置11dへ移動して待機する。
この時、搬送グリッパ12は実線の12bの位置で待機
する。
【0172】シート束が、先出しグリッパで搬送される
と、先出しグリッパが挟持したまま、ステイプラが11
dの位置で手前側の1ケ所をステイプルする。次に11
eの位置に移動して2ケ所の奥側の位置をステイプルす
る。ステイプラが、11dの位置から11eの位置に移
動すると、すぐに搬送グリッパ12が、12bの待機位
置から12aの位置に進入してくる。そしてシート束を
挟持し、一方、先出しグリッパ10はシート束を開放す
る。ステイプラは、11eの位置で2ケ所目のステイプ
ル動作を行なった後、奥側の退避位置11bへ移動す
る。1束目のシート束の後端が、ステイプラ移動領域を
抜けると、ステイプラ11は退避位置11bから奥側の
ステイプラ位置11aへ移動して、2束目のシートを受
け入れる。今度は2ケ所の奥側を先に打ってから手前の
位置11dへ移動する。搬送グリッパ12は、1束目同
様、1ケ所目を打ち、2ケ所目にステイプラが移るまで
は12bの位置で待機し、その後12aに移動し、ステ
イプラの手前への退避動作を待って束搬送を行なう。
【0173】以上述べたように、2ケ所綴じ時は、ステ
イプラの退避位置を手前と奥と交互にすることによっ
て、処理時間を短縮している。 (C)−(iii)奥1ケ所綴じの場合 この場合は、紙サイズセンタよりも、奥側のみに綴じる
場合であるので、上述した(C)−(i)の逆で、ステ
イプラは奥側の退避位置11bと綴じ位置とを往復動作
することになる。 (D)折りモードの場合 折りモードの場合も、搬送方向に比較的長いシートが、
図2の符号204に示す折り装置の内部で折り動作を加
えられた上で、通常のシートと同様に、ビン上に排出さ
れ選択的に後処理されて、スタックユニット13に積載
される。
【0174】しかし、折り紙、特にシートの搬送方向中
央部ないし中央より搬送方向やや下流側に折り返し部の
ある、いわゆるZ折りや、海外サイズのLGLをLTR
サイズに折るC折り等においては、ビン上への積載時に
既積載の折り紙の折り返し部に排出されてくる折り紙の
先端がぶつかったり、もぐり込んで、既積載紙の整合を
乱したり、排出される折り紙が正しく積載されない恐れ
がある。
【0175】そのため、ビン上への排出ローラの下流側
に、図11〜図13に示すガイド部材42を設け、ビン
上の折り積載紙の上方に突設させて積載・整合性を確保
する。
【0176】以下、動作を説明すると、1枚目の折り紙
が各ビンに排出される場合には、ガイド部材は動作しな
い。最下ビンに1枚目の折り紙が積載された後、2枚目
の折り紙の先端がビン内に進入してくる前に、図12の
実線で示す上方の位置で、ビン間に折り紙ガイド42が
回転突出し、破線で示す位置まで降下する。
【0177】図13のように、次の折り紙の先端が既積
載紙の折り返しに当たらないようにガイドし、2枚目の
シートが積載された時点で、ガイド部材42はビン及び
ビン上のシートの存在領域外へ回転退避する。
【0178】ビンが、1ビン降下して最下ビンの1ビン
上のビンがシート受け入れ位置に対応すると、折り紙ガ
イド42は、再び上方の位置でビン間に回転突出し降下
して、次の折り紙を受け入れる。
【0179】以上の動作を繰り返し行なうことで、各ビ
ン上に折り紙を積載することができる。上記の動作は、
上の最上紙が折り紙であり、次の排出紙の先端が折り返
し部にもぐり込む危険のある時のみ行なえばよく、例え
ば、原稿がラージサイズとスモールサイズの混載で、ラ
ージサイズのみに折り処理を施して積載する場合、スモ
ールサイズをビン上に積載した次のシートを排出する際
には、動作させる必要はない。
【0180】また、折り紙が、各ビン上に積載された
後、スタックトレイ上へ束搬送される際の搬送スピード
は、通常の折り無し時に比較して遅くなっている。これ
により、搬送の加・減速時や高速搬送時に折り紙の折り
返し部が開いて、積載性に悪影響が及ぶのを防止してい
る。 (E)複数ビンモジュール動作 次に、複写機本体201の生産性を維持しつつ、後処理
をも含めたシステム全体の効率を最大限に向上させる複
数モジュール動作(本実施例では2ビンモジュール)に
ついて説明する。
【0181】複写処理を要求される部数が、モジュール
内のビン数(上記実施例では6)以下の場合には、上記
の通常動作で処理が行なわれるが、上記部数がビン数以
上の場合には、2つのビンモジュールを交互に動作させ
て処理を行なう。
【0182】図2において、まず上ビンモジュールB1
を用いてビン数分つまり6部のソート動作を行なう。上
モジュールの各ビンより破線の位置のグリップ/ステイ
プルユニット9が、破線の位置のスタックユニット13
へ束搬送するのと並行して、下ビンモジュールB2への
ソート動作が行なわれる。このビンモジュールの切換え
は、デフレクタ3を切り換えることにより達成される。
【0183】下ビンモジュールB2 のソート動作終了後
は、実線の位置にすでに移動しているグリップ/ステイ
プルユニット9及びスタックユニット13によって、下
ビンモジュールB2 の各ビンから束取り出しが行なわれ
る。一方、上ビンモジュールB1 は、束の取り出しが終
了してビン上は空になっているので、下ビンモジュール
へのソート動作終了後、再びデフレクタ3が偏向して上
ビンモジュールへのソート動作を継続して行なうことが
できる。
【0184】以上の動作において、複写機本体より排出
されるシートは、途中で留まることなく、上下のビンモ
ジュールB1 ,B2 のビンに排出されるため、ビンから
のシート取り出しや、ステイプル等の処理のために複写
機本体の複写動作を停止させることなく、いわゆるスト
ップレスで、全ての処理を完了することが可能である。
【0185】上記ストップレスの動作が成立する条件と
して、原稿枚数がある。
【0186】原稿枚数が少なくなるにつれて、1つのビ
ンモジュールにソート動作を行なうの要する時間が短く
なる一方、ビンからのシート束取り出し操作に要する時
間は、原稿枚数によらずほぼ一定である。ストップレス
の条件として、一方のビンモジュールへのソート動作が
終了した時点において、他方のビンモジュールは束取り
出しが終了して空になっている必要がある。
【0187】例えば、ビン数nbin を2モジュール持つ
系において、原稿m枚を処理する場合を考える。複写機
本体の生産性を1分間にP枚とすると、1つのビンモジ
ュールをm×nbin 枚のシートで満たす時間は、{(m
×nbin )/P}分、すなわち、60×{(m×n
bin )/P}秒となる。
【0188】一方、ビンから束取り出しを行なう時間
を、1ビンあたりt1 秒、また、グリップ/ステイプル
ユニット及びスタックユニットがモジュール間を移動す
る時間をt2 秒とすれば、ストップレス動作が成立する
ための条件は、 60×{(m×nbin )/P}≧nbin ×t1 +t2 すなわち、原稿枚数 m≧(P/60){t1 +(t2
/nbin )} 以上であればストップレス動作が可能である。
【0189】今仮りに、P=85cpm ,t=3sec ,t
2 =3sec ,nbin =6とすると、m≧4.96とな
り、原稿枚数5枚以上であればストップレス動作が可能
となることがわかる。
【0190】なお、原稿枚数がストップレス動作になる
枚数以下の場合でも、モジュールの切換え時に、一時複
写機本体の動作を停止することで、操作者の手を煩わせ
ることなく処理を継続させることが可能である。 (F)スタック収容枚数について 図2に示すように、スタックユニット13に積載可能な
枚数は、下モジュールにおける高さ l7 により決定され
る。下モジュールの束取り出し位置は、図2におけるビ
ンB22の位置に固定されているため、床面と束取り出し
位置との間のスペースに必要な部材を配置した残りの空
間にシート束を使用することになる。
【0191】一方、上モジュールの束取り出し位置(図
2のビンB14の位置)と床面との間は、更に十分なスペ
ースが確保できるため、上モジュール処理に限れば、最
大 l8 に示す高さ分のシート束の収容が可能である。
【0192】下モジュールにおけるスタック上限高さを
l7 、上モジュールにおけるスタック上限高さを l9
( l8 > l9 > l7 )と設定した場合、スタッカ内のシ
ート束の高さが l7 を越える直前までは上記した2ビン
モジュール動作で制御を行ない、それ以降は、上モジュ
ールのみを使用して l9 を越える直前までスタックを続
けることができる。この場合は、2ビンモジュール動作
ではなくなるので、原稿枚数がストップレス枚数より多
い時でもストップレスとはならないが、処理は継続的に
行なわれる。
【0193】スタック上限高さを切り換えるか否かの判
断は、上モジュールの束取り出し終了時に行なわれる。
上モジュールの束取り出し終了時、スタックトレイの降
下量から現在の積載高さ l10を検知する。下モジュール
における積載上限高さ l7 に対する余裕度は、Δ l= l
7 − l10となる。現在処理を行なっているジョブの原稿
枚数をm枚、1つのビンモジュールのビン数をnbin
すれば、シート束m×nbin に対応したシート束厚 l11
がΔ l以下であれば、上モジュール終了後、下モジュー
ルで積載する。一方 l11>Δ lであれば、下モジュール
での積載は不可能なので、スタック上限高さを l7 から
l9 に切り換えて、以降上モジュールのみで制御を行な
う。
【0194】上記スタック上限高さ切り換え時の動作を
図42〜図44を用いて説明する。
【0195】図42は上モジュールの束取り出し位置に
スタックユニット13が位置しており、スタックトレイ
116上のシート束Sの高さ l10は、下モジュールにお
ける積載上限高さ l7 に対し余裕がなく、スタック上限
高さの切り換えが必要と判断されたとする。図43に示
すように、スタックフレーム105及びスタックトレイ
116、スタック基準壁117を含んだスタックユニッ
ト13全体が積載高さ増加分 l12だけ降下する。
【0196】次に図44に示すように、スタックフレー
ム105はそのままでスタックトレイ116、スタック
基準壁117のみが再び基の束取り出し位置に対応した
位置に l12だけ上昇して復帰する。 (G)ビンモジュール内のビン数nbin について 1つのビンモジュール内のビン数については自由に設定
することが可能であるが、複写機本体の生産性を維持す
るためには、以下に説明する条件を満たす方がより好ま
しい。
【0197】図1において、複写機本体201で両面モ
ードが選択された場合、デッキ212のシートSは、第
1面に画像形成され、右から左へストレートとに排出さ
れるのではなく、定着部214を通過後、デフレクタ2
16により下向きに偏向され、反転パス217で表裏逆
にされて中間トレイ218上に積載される。中間トレイ
218上から再給紙パス219を通って第2面に画像形
成され、定着部214を通過して機外へ排出される。
【0198】ここで、m枚の両面原稿から両面複写をす
る場合を考えると、まずm枚目の原稿の第1面を1モジ
ュールあたりのビン数nbin 分、つまりnbin 枚複写し
て、中間トレイへ送り、その後それぞれにm枚目の原稿
の第2面が複写される。
【0199】一方、複写機本体201の画像形成ポイン
ト220を起点として両面パスを経由し、再びポイント
220に戻る搬送パス長 l13を考える。
【0200】連続して送られるシートの先端同士の距離
l14を、シート1枚の占有パス長と考えると、上記搬送
パス長 l13に対しては、k= l14/ l13で示す、シート
枚数が配置可能である。
【0201】上記した1モジュールあたりのビン数n
bin とkとの大小関係によって、搬送パス長 l13がシー
トで満たされている場合と、満たされていない場合に分
かれる。つまり、nbin <kの場合には、搬送パス長 l
13がシートで満たされてないため、第1面の複写を終了
してから第2面の複写を開始するまでに無駄な時間が生
じてしまう。nbin ≦kの場合には、第1面の複写後直
ちに、第2面の複写に移れるため、無駄時間がなく、複
写機本体の両面の生産性を維持できる。
【0202】一例として、搬送パス長 l13=2000mm
あるサイズのシート占有パス長 l13=350mmとする
と、k= l13/ l14=5.7となり、1モジュールあた
りのビン数nbin は、nbin ≧[k]+1([x]はx
を越える最大の整数)よりnbin ≧6、6ビン以上ある
のが望ましいことになる。
【0203】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
折り処理された折り紙を収容可能な積載手段に、既積載
の折り紙の折り返し部を覆うガイド位置と、このガイド
位置から退避した退避位置とに移動可能なシートガイド
手段を設けたので、この折り紙の積載時において、既に
積載されている折り紙の折り返し部が、シートガイド手
段により覆うことができて、積載中の折り紙が、既積載
の折り紙の折り返し部に引っかかることなく、確実に積
載手段内に案内することができる。
【0204】また、シートガイド手段が、ガイド位置に
位置している時には、積載紙の上流側に向けて開口して
いる折り返し端部の上方にシートガイド手段が位置して
いるので、次積載紙が既積載紙の上へ排出されてきた際
に、次積載紙の先端部が既積載紙の上流側端部と接触し
て既積載紙が押し出されて整合性が悪化する不具合を防
止することができる。
【0205】また、シートガイド手段が、排出される各
サイズの折り紙の上流側に開口している折り返し端部を
覆う幅を有しているので、シートガイド手段は、各サイ
ズごとに異なる折り紙の上記端部の位置に合せて移動す
る構造が不要となり、構成を簡素化することが可能であ
る。
【0206】また、シートガイド手段を、積載手段の手
前側端部と奥側端部とにそれぞれ配設し、ガイド位置に
位置している両シートガイド手段の先端部間の距離が、
積載される最小の折り紙の幅よりも、短小に構成してあ
るので、積載される最大の折り紙の幅を持つガイド部材
を、最小サイズの折り紙のガイドのために移動させる必
要がなくなって、構造を小型化することができる。
【0207】また、積載手段の手前側端部と奥側端部と
に配置されたシートガイド手段の幅が、搬送方向に対し
ては各サイズの折り紙の上流側に向かって開口している
端部全てを覆う幅を持ち、かつ、ガイド位置に移動部し
ている時のシートガイド手段の先端部の距離は、積載さ
れる最小の折り紙の幅よりも短小にしたので、簡素で小
型な機構で折り紙の積載を行うことができる。
【0208】また、シートガイド手段の断面形状が、シ
ートガイド方向に向けて上向きに傾斜する傾斜面を有す
るので、既積載の折り紙の上流側に向かって開口してい
る折り返し端部と、シートガイド手段の傾斜面とが、垂
直方向において距離を距離を持つことになり、積載され
るシートや折り紙の、カールした端部や歪の大きい既積
載の折り紙の端部が、次排出紙の先端部と接触するのを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート後処理装置及びこれが接続され
ている画像形成装置本体の縦断側面図。
【図2】同じくシート後処理装置の縦断正面図。
【図3】同じくビンモジュールの斜視図。
【図4】同じくビンモジュールの平面図。
【図5】同じくビンモジュールの側面図。
【図6】同じくビンモジュールの側面図。
【図7】同じくビンの作用を示す側面図。
【図8】同じくビンの作用を示す側面図。
【図9】同じく整合壁駆動部の平面図。
【図10】同じく整合壁駆動部の側面図。
【図11】同じく折り紙ガイド部の平面図。
【図12】同じく折り紙ガイド部の側面図。
【図13】同じく折り紙ガイドの作用図。
【図14】同じく折り紙ガイドの作用図。
【図15】同じく(a)図は折り紙ガイドの斜視図、
(b)図は折り紙ガイドの縦断側面図。
【図16】同じく折り紙ガイドの斜視図。
【図17】同じく折り紙ガイドの作用図。
【図18】同じくビン立ち部駆動部の平面図。
【図19】同じくビン立ち部駆動部の側面図。
【図20】同じくグリップ/ステイプルユニットの平面
図。
【図21】同じくグリップ/ステイプルユニットの側面
図。
【図22】同じくグリッパ部の側面図。
【図23】同じく先出しグリッパ駆動部の平面図。
【図24】同じく先出しグリッパ駆動部の側面図。
【図25】同じく搬送グリッパ駆動部の平面図。
【図26】同じく搬送グリッパ駆動部の側面図。
【図27】同じくステイプルユニット駆動部の平面図。
【図28】同じくステイプルユニット駆動部の側面図。
【図29】同じくスタックユニットの平面図。
【図30】同じくスタックトレイの正面図。
【図31】同じくスタックユニットの正面図。
【図32】同じくスタックユニット駆動部の側面図。
【図33】同じくスタック押さえ部材の側面図。
【図34】同じく搬送系及び駆動部の最式図。
【図35】同じくシート後処理装置のカバー部の側面
図。
【図36】同じくビンの作用図。
【図37】同じくビンの作用図。
【図38】同じくビンの作用図。
【図39】同じくビンの作用図。
【図40】同じくスタック押さえ部材の作用を示す側面
図。
【図41】同じくスタック押さえ部材の作用を示す側面
図。
【図42】同じくスタック側面図。
【図43】同じくスタックの作用図。
【図44】同じくスタックの作用図。
【図45】従来のシート後処理装置の第1の例を示す側
面図。
【図46】従来のシート後処理装置の第2の例を示す側
面図。
【図47】従来のシート後処理装置の第3の例を示す平
面図。
【符号の説明】
Q 折り紙の折り返し端部 S シート Sz 折り紙(Z折り紙) Sn 次に積載される折り紙 B1 (B11〜B1n) 第1のビンモジュール(積載手
段) B2 (B21〜B2n) 第2のビンモジュール(積載手
段) 42 折り紙ガイド(シートガイド手段) 42d 折り紙ガイドの傾斜面 201 複写機本体(画像形成装置本体) 203 シート後処理装置 204 折り装置(後処理手段) 205 ステイプル/スタック装置 235 第1の搬送系 236 第2の搬送系 236 第3の搬送系 235,236,236 搬送手段 230 複写機本体の排出ローラ(排出手
段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出されるシートを収納するための複数
    の積載手段を有するシート後処理装置において、 前記積載手段の上流側にあって前記排出されるシートの
    折り処理を行なう後処理手段と、 前記後処理手段でシートの搬送方向に対して垂直方向に
    少なくとも1か所を折り処理された折り紙を前記積載手
    段に搬送可能な搬送手段と、 前記積載手段に積載された積載紙の折り返し部の上方の
    ガイド位置で搬送されるシートを前記積載手段に導入
    し、シート導入後は前記折り返し部から退避位置に移動
    可能なシートガイド手段と、 を有することを特徴とするシート後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記シートガイド手段は、前記ガイド位
    置に移動した時には、既積載紙の上流側に向けて開口し
    ている折り返し端部の上方に位置することを特徴とする
    請求項1に記載のシート後処理装置。
  3. 【請求項3】 前記シートガイド手段は、排出される各
    サイズの折り紙の上流側に開口している折り返し端部を
    覆う幅を有することを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト後処理装置。
  4. 【請求項4】 前記シートガイド手段は、前記積載手段
    の手前側端部と奥側端部とにそれぞれ配置され、かつガ
    イド位置にある時の各先端部間の距離は、積載される最
    小の折り紙の幅よりも短小であることを特徴とする請求
    項1に記載のシート後処理装置。
  5. 【請求項5】 前記シートガイド手段は、排出される各
    サイズの折り紙の上流側に開口している折り返し端部を
    覆う幅を有していて、前記積載手段の手前側端部と奥側
    端部とにそれぞれ配置され、かつガイド位置にある時の
    各先端部間の距離は、積載される最小の折り紙の幅より
    も短小であることを特徴とする請求項1に記載のシート
    後処理装置。
  6. 【請求項6】 前記シートガイド手段は、断面形状がシ
    ートガイド方向に向けて上向きに傾斜する傾斜面を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の何れか1項に記載の
    シート後処理装置と、シートに画像を形成する画像形成
    部と、画像形成されたシートを前記シート後処理装置に
    排出する排出手段と、を有することを特徴とする画像形
    成装置。
JP1017395A 1995-01-25 1995-01-25 シート後処理装置及びこれを備える画像形成装置 Pending JPH08198501A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6006065A (en) * 1997-03-12 1999-12-21 Minolta Co., Ltd. Sheet folding and finishing apparatus and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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