JPH0971334A - 画情報処理装置 - Google Patents

画情報処理装置

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Publication number
JPH0971334A
JPH0971334A JP7226666A JP22666695A JPH0971334A JP H0971334 A JPH0971334 A JP H0971334A JP 7226666 A JP7226666 A JP 7226666A JP 22666695 A JP22666695 A JP 22666695A JP H0971334 A JPH0971334 A JP H0971334A
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
feed roll
paper
rotation
speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP7226666A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Kanehashi
博人 金橋
Noriyuki Noda
範行 野田
Satoshi Koshiro
聡 小城
Toru Konuma
徹 小沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP7226666A priority Critical patent/JPH0971334A/ja
Publication of JPH0971334A publication Critical patent/JPH0971334A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙を供給側から1枚ずつ間欠的に駆動する
機械的構成を簡略化した画情報処理装置を得る。 【解決手段】 原稿供給ロール148のロール201と
第1および第2の回転伝達部材211、212は回転軸
201に回動自在に取り付けられている。第3の回転伝
達部材213は回転軸202に固定されている。各回転
伝達部材は対向するもの同士係合する突起203〜20
6を有している。また、回転軸202の回転により回転
伝達部材213〜211を介して回転するロール201
の周速度は原稿搬送ロール157の搬送速度よりも低く
なる用に設定されている。この速度差と回転伝達部材2
11〜213の遊びの存在により、原稿を1枚送った
後、再び回転軸202の動力がロール201に伝達され
るまで次の原稿が搬送されず、これにより各原稿の送り
間隔が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写機
あるいはファクシミリ装置等の画情報処理装置に係わ
り、特に原稿または記録用紙をこれらの供給側から1枚
ずつ間隔を置いて搬送するようにした画情報処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】一般に複写機等の画情報処理装置では、原
稿あるいは記録用紙としてカット紙を使用することが多
い。このようなカット紙(以下単に用紙という。)を供
給トレイに複数枚セットして自動的に画像の読み取りや
記録を行う場合には、供給トレイから送り出す用紙と用
紙の間に間隔を設定している。
【0004】図10は、供給トレイから用紙が送り出さ
れる様子の一例を表わしたものである。供給トレイ11
には所定サイズの用紙12が積層されており、その上に
供給ロール13が接触した状態で配置されている。供給
ロール13を矢印14方向に回転させると、最上層の用
紙12がこれによって繰り出される。供給トレイ11の
出口側には、図示しない搬送ロールが配置されており、
繰り出された用紙12を図示しない読取部や記録部に搬
送することになる。
【0005】ところで、供給ロール13を連続的に回転
させると、用紙12が途切れなく搬送ロールに送られ
て、例えば各用紙ごとの画像の位置決めの処理やジャム
の検出を不可能にする。そこで供給ロール13は所定量
だけ回転して用紙12の先端が搬送ロールまで送られる
とこの回転を停止させ、次の用紙の搬送を開始させる所
定のタイミングで再び回転を行うことになる。
【0006】このように供給ロール13は用紙12を連
続的に搬送する状況でも間欠的に駆動される必要があ
る。従来では、このような制御を行うために一般に電磁
クラッチを使用し、供給ロール13に伝達される駆動力
のオン・オフ制御を行っていた。しかしながら、このよ
うに電磁クラッチ等の電気部品を使用して供給ロール1
3の駆動を制御すると、回路構成が複雑となり、装置の
コストアップを招くという問題があった。そこで、特開
平4−243735号公報では、この制御を機械的に行
うことを提案している。
【0007】図11は、この提案による画情報処理装置
の構成の要部を示したものである。この図で図10と同
一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適
宜省略する。この図は、供給ロール13の回転が停止し
ている状態を示している。供給ロール13の回転軸13
Aには、ロールギア21およびワンウエイクラッチ22
が取り付けられている。ワンウエイクラッチ22には、
その外周部に突出部23が形成されている。また、ロー
ルギア21は駆動ギア24と噛み合っている。この駆動
ギア24の軸上には、クラッチ制御機構26が配置され
ている。このクラッチ制御機構26は、図示しないスプ
リングクラッチと、駆動ギア25から突出した第1アー
ム27と、これに固定され反対向きに突出した第2アー
ム28とで構成されている。第1アーム27の回転によ
って描かれる軌跡の範囲内の所定位置には、当接部材2
9が固定されている。第2アーム28の先端はワンウエ
イクラッチ22の突出部23と接触している。また、駆
動ギア24は中間ギア30と噛み合っている。中間ギア
30は2段ギア31の小ギアと噛み合っている。2段ギ
ア31の大ギアは、正逆回転自在の駆動モータ32のモ
ータギア33と噛み合っている。
【0008】供給ロール13の回転およびその停止を次
に説明する。駆動モータ32の回転軸が時計方向に回転
すると、モータギア33、2段ギア31および中間ギア
30を介して駆動ギア24が反時計方向に回転する。こ
の結果、クラッチ制御機構26のスプリングクラッチの
作用により第1および第2アーム27、28が反時計方
向に回転し、第1アーム27は当接部材29と接触し、
第2アーム28がワンウエイクラッチ22の突出部23
から離れる。次に、駆動モータ32の回転軸が反時計方
向に回転すると、駆動ギア24が時計方向に回転し、ロ
ールギア21およびワンウエイクラッチ22が反時計方
向に回転する。この結果、供給ロール13が回転を開始
するようになっている。また、駆動ギア24の回転によ
り、第2アーム28がワンウエイクラッチ22の外周面
と接触するまで、各アーム27、28が時計方向に回転
する。この後、第2アーム28の先端がワンウエイクラ
ッチ22の突出部23と接触すると、供給ロール13の
回転が停止するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようにこの提案の
画情報処理装置では、電気回路およびこれによって制御
される電気部品を不要としているが、供給ロール13に
駆動力を伝達するワンウエイクラッチ22と、スプリン
グクラッチを有するクラッチ制御機構26とを新たに必
要とし、さらに、駆動モータ32に対しても正逆転自在
なものを必要とする。このため、この装置は機械的構成
が複雑であり、画情報処理装置の小型化を図る上で問題
となる。
【0010】そこで本発明の目的は、駆動力をオン・オ
フ制御する電気部品を必要とせずに、供給ロールを間欠
的に駆動することのできる簡易な用紙供給機構を採用し
た画情報処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)所定サイズの用紙を積層する用紙積層手段
と、(ロ)この用紙積層手段に積層された最上層あるい
は最下層の用紙と接触しその所定方向の回転によってこ
れを1枚ずつ第1の搬送速度で送り出す送りロールと、
(ハ)この送りロールと所定サイズの用紙の搬送方向の
長さよりも短い一定の間隔を置いて配置され、この送り
ロールによって送り出された用紙を第1の搬送速度より
も速い第2の搬送速度で搬送する搬送ロールと、(ニ)
用紙積層手段から用紙が送り出されるべき間隔に対応す
る時間だけ第1および第2の速度の差の速度で送りロー
ルが回転したと仮定したときの角度に相当する遊びを有
する駆動伝達系と、(ホ)送りロールをこの駆動伝達系
を介して回転駆動する駆動源とを画情報処理装置に具備
させる。
【0012】すなわち請求項1記載の発明では、用紙積
層手段に積層された用紙を送りロールで送り出す際に、
この用紙排出側に配置された搬送ロールの搬送速度を送
りロールのそれよりも速くし、用紙積層手段から用紙が
送り出されるべき間隔に対応する時間だけ第1および第
2の速度の差の速度で送りロールが回転したと仮定した
とき角度の遊びを有する駆動伝達系を用いて送りロール
を駆動することで、搬送ロールと送りロールの双方で同
一の用紙を搬送しているときに遊びを最大限に生じさせ
ておき、次の用紙を送るときにこの遊びが吸収されるま
で送り出しを行わないようにして、用紙間の間隔設定を
行うようにしている。
【0013】請求項2記載の発明では、(イ)所定サイ
ズの用紙を積層する用紙積層手段と、(ロ)この用紙積
層手段に積層された最上層あるいは最下層の用紙と接触
しその所定方向の回転によってこれを1枚ずつ第1の搬
送速度で送り出す円筒状の送りロールと、(ハ)この送
りロールと所定サイズの用紙の搬送方向の長さよりも短
い一定の間隔を置いて配置され、この送りロールによっ
て送り出された用紙を第1の搬送速度よりも速い第2の
搬送速度で搬送する搬送ロールと、(ニ)送りロールに
挿入されこれを回動自在に支持する回転軸と、(ホ)こ
の回転軸に回動自在に軸支され一端面を送りロールと対
向する端面に固着し他端面に所定半径で全周に満たない
弧長の円弧状の突起を有する送りロール側回転伝達部品
と、(ヘ)この送りロール側回転伝達部品の突起と係合
する所定半径で全周に満たない弧長の円弧状の突起を有
し一定速度で回転駆動する駆動源とを画情報処理装置に
具備させる。
【0014】すなわち請求項2記載の発明では、用紙積
層手段に積層された用紙を送りロールで送り出す際に、
この用紙排出側に配置された搬送ロールの搬送速度を送
りロールのそれよりも速くするようにしている。そし
て、請求項1記載の駆動伝達系を、送りロールに挿入さ
れこれを回動自在に支持する回転軸と、この回転軸に回
動自在に軸支され一端面を送りロールの対向する端面に
固着し他端面に所定半径で全周に満たない弧長の円弧状
の突起を有する送りロール側回転伝達部品と、この送り
ロール側回転伝達部品の突起と係合する所定半径で全周
に満たない弧長の円弧状の突起を有し一定速度で回転駆
動する駆動源で構成し、それぞれの円弧状の突起の存在
しない部分で突起が自由に回動できる角度で駆動系の遊
びを作り、これに相当する時間間隔で用紙の間隔設定を
行うようにしている。
【0015】請求項3記載の発明では、(イ)所定サイ
ズの用紙を積層する用紙積層手段と、(ロ)この用紙積
層手段に積層された最上層あるいは最下層の用紙と接触
しその所定方向の回転によってこれを1枚ずつ第1の搬
送速度で送り出す円筒状の送りロールと、(ハ)この送
りロールと所定サイズの用紙の搬送方向の長さよりも短
い一定の間隔を置いて配置され、この送りロールによっ
て送り出された用紙を第1の搬送速度よりも速い第2の
搬送速度で搬送する搬送ロールと、(ニ)送りロールに
挿入されこれを回動自在に支持する回転軸と、(ホ)こ
の回転軸に回動自在に軸支され一端面を送りロールの対
向する端面に固着し他端面に所定半径で全周に満たない
弧長の円弧状の突起を有する送りロール側回転伝達部品
と、(ヘ)回転軸に回動自在に軸支され送りロール側の
端面側にこの送りロール側回転伝達部品の突起と係合す
る所定半径で全周に満たない弧長の円弧状の突起を有
し、他端面に所定半径で全周に満たない弧長の円弧状の
突起を有し互いに対向する突起同士が係合する1または
複数の中間回転伝達部品と、(ト)これら1または複数
の中間回転伝達部品のうちの送りロールから最も離れた
中間回転伝達部品の送りロールと反対側の端面側に中間
回転伝達部品の突起と係合する所定半径で全周に満たな
い弧長の円弧状の突起を有し一定速度で回転駆動する駆
動源とを画情報処理装置に具備させる。
【0016】すなわち請求項3記載の発明では、用紙積
層手段に積層された用紙を送りロールで送り出す際に、
この用紙排出側に配置された搬送ロールの搬送速度を送
りロールのそれよりも速くするようにしている。そし
て、請求項1記載の駆動伝達系を、送りロールに挿入さ
れこれを回動自在に支持する回転軸と、この回転軸に回
動自在に軸支され一端面を送りロールと対向する端面に
固着し他端面に所定半径で全周に満たない弧長の円弧状
の突起を有する送りロール側回転伝達部品と、回転軸に
回動自在に軸支され送りロール側の端面側にこの送りロ
ール側回転伝達部品の突起と係合する所定半径で全周に
満たない弧長の円弧状の突起を有し、他端面に所定半径
で全周に満たない弧長の円弧状の突起を有し互いに対向
する突起同士が係合する1または複数の中間回転伝達部
品と、これら複数の中間回転伝達部品のうちの送りロー
ルから最も離れた中間回転伝達部品の送りロールと反対
側の端面側に中間回転伝達部品の突起と係合する所定半
径で全周に満たない弧長の円弧状の突起を有し一定速度
で回転駆動する駆動源で構成し、それぞれの円弧状の突
起の存在しない部分で突起が自由に回動できる角度で駆
動系の遊びを作り、これに相当する時間間隔で用紙の間
隔設定を行うようにしている。請求項2記載の発明との
相違は、中間回転伝達部品を1段または複数段配置する
ことにしている点である。これにより、駆動系の遊びの
角度を十分大きく設定することができるので、用紙の間
隔を大きく設定することが可能になる。
【0017】請求項4記載の発明では、(イ)用紙を1
枚ずつ送り出すための供給ロールと、(ロ)この供給ロ
ールの用紙排出側に所定の間隔をおいて配置され、供給
ロールの用紙搬送速度よりも速い速度でこの供給ロール
から送られてきた用紙を搬送する搬送ロールと、(ハ)
供給ロールの回転軸にその径を増大する方向に取り付け
られた突起と、(ニ)この回転軸と同心円状に配置され
その円形の穴部の所定位置に突起と係合する突起を有す
るリング状部材と、(ホ)搬送ロールの回転軸からこの
リング状部材に供給ロールを回転させるための動力を伝
達する動力伝達機構とを画情報処理装置に具備させる。
【0018】すなわち請求項4記載の発明では、駆動力
を搬送ロールの回転軸から供給ロールの回転軸にリング
状部材を介して伝達するようにしている。そして、供給
ロールの回転軸とこれを遊嵌するリング状部材との間に
所定の遊び(空転する角度量)を作り、同様に用紙の間
隔を設定することにしている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下発明の実施の形態を実施例を
基にして詳細に説明する。
【0020】
【実施例】
【0021】図1は、本発明の一実施例における画情報
処理装置の使用時の外観を表わしたものである。この画
情報処理装置100は、装置本体101の図で上部奥側
に記録用紙供給トレイ102を斜めに外側に傾斜させた
状態で配置している。記録用紙供給トレイ102の上部
には、補助供給トレイ103が上側に引出し自在に配置
されており、この補助供給トレイ103の上部一端には
用紙支持棒104が回動自在に配置されている。これら
補助供給トレイ103および用紙支持棒104は、記録
用紙供給トレイ102にセットする記録用紙の長さに応
じてその上部を支持するために使用される。
【0022】画情報処理装置100の図で上部手前側に
は、記録用紙排出トレイ106が記録用紙供給トレイ1
02とほぼ対称となるように外側に傾斜させた状態で配
置されている。記録用紙供給トレイ102もこの記録用
紙排出トレイ106も運搬や不使用時を考慮して開閉自
在となっている。
【0023】図2はこの画情報処理装置の記録用紙排出
トレイを閉じた状態を表わしたものである。記録用紙排
出トレイ106を閉じると、図示しないがこれよりも装
置の内部側に配置された原稿排出トレイ115(図1参
照)も閉じる。これらの排出側のトレイを閉じた状態で
も画情報処理装置100を使用することができる。この
状態で画像の読み取りを行うと、排出口108の上の部
分から読み取りの終了した原稿が排出され、下の部分か
ら記録の行われた記録用紙が排出されるようになってい
る。このように排出側のトレイを使用しないことで、画
情報処理装置100の設置スペースを更に小さくするこ
とが可能である。
【0024】図1に戻って説明を続ける。この画情報処
理装置101では、記録用紙供給トレイ102、補助供
給トレイ103および用紙支持棒104に支えられた形
で記録用紙が保持されており、この図では示していない
記録用紙は左右に設けられた一対の記録用紙ガイド10
9によってその幅方向の位置決めを行うようになってい
る。記録が開始すると保持された記録用紙は1枚ずつ装
置本体101の内部に送り込まれて記録が行われる。そ
して、記録の終了した記録用紙は記録用紙排出トレイ1
06に排出されるか、排出口108から外部に排出され
る。
【0025】全体としてV字状の形状をした搬送経路を
有する記録部の上には、読取部が配置されている。読取
部を構成する原稿供給トレイ111の上には原稿(この
図では図示せず)の幅方向の長さに応じてこれを保持す
る一対の原稿ガイド113が幅方向に摺動自在に配置さ
れている。長さ方向(原稿の搬送方向)に長い原稿の場
合には、その先端部分は記録用紙供給トレイ102、補
助供給トレイ103あるいは用紙支持棒104に支持さ
れるか、これらに保持された記録用紙が原稿の保持を行
うことになる。
【0026】原稿は装置本体101内の図示しない1次
元イメージセンサで読み取られ、記録用紙排出トレイ1
06の上に配置された比較的短い長さの原稿排出トレイ
115上に排出される。この原稿排出トレイ115は図
1に示したように記録用紙排出トレイ106を開くとこ
れに連動して開くようになっている。原稿排出トレイ1
15の長さは短いので、原稿の長さが比較的長い場合に
は、その先端部が記録用紙排出トレイ106あるいはそ
の上に排出された記録用紙に寄り掛かるような形で排出
されるようになっている。原稿の供給から排出に至る搬
送路は、このようにその両端が記録用紙の搬送路と一致
するようにこれに収束している。原稿と記録用紙が先端
部分で共通したトレイに収容されても、後端部分はそれ
ぞれ別々のトレイ115、106に収容されるので、仕
分けは確実に行われることになり、同一トレイを完全に
共有する場合のような問題は発生しない。原稿および記
録用紙の供給側についても同様である。すなわち、本実
施例の画情報処理装置100は原稿の供給側および排出
側でトレイの上部を共有する形で使用するようにしてい
るが、各原稿あるいは記録用紙は確実な状態で積層され
て収容され、かつ仕分けされるので、原稿や記録用紙が
大量に使用される場合でこれに十分対処することができ
る。
【0027】図3は、本実施例の画情報処理装置を側面
から見たものである。図1で説明したように装置本体上
部には全体としてV字状になるように記録用紙供給トレ
イ102、補助供給トレイ103からなる供給側のトレ
イと、記録用紙排出トレイ106が配置されている。記
録用紙排出トレイ106の上部には、開閉自在に補助排
出トレイ121が配置されている。図1ではこの補助排
出トレイ121が閉じた状態となっており、図示されて
いない。この画情報処理装置100には、記録用紙供給
トレイ102、補助供給トレイ103から記録用紙排出
トレイ106まで延びる2点鎖線で示した記録用紙搬送
路122が配置されており、これは全体としてV字状を
している。また、その上には記録用紙供給トレイ10
2、補助供給トレイ103から原稿供給トレイ111お
よび原稿排出トレイ115を経由して記録用紙排出トレ
イ106に延びる2点鎖線で示した原稿搬送路123が
配置されている。この原稿排出トレイ115は全体とし
てU字状をしている。
【0028】記録用紙搬送路122は記録用紙を記録部
124に送り込んで画像の記録を行い、これを排出する
経路である。記録部124は交換自在なカートリッジと
なっている。装置本体101の底部にはレーザ走査ユニ
ット125が配置されており、装置側部に配置された画
像処理部126で処理された画像信号に応じてレーザビ
ームが変調されるようになっている。画像処理部126
の処理する画像信号は、読取部で得られたものであって
もよいし、図示しない接続ケーブルを介して接続された
パーソナルコンピュータ等の画像情報源から送られてき
たものであってもよい。また、この画情報処理装置10
0がフロッピーディスクや光ディスクの読取装置を備え
ている場合には、これによって読み取られた画像信号を
処理するものであってもよい。画情報処理装置100は
読取部を備えているので、これによって読み取られた画
像信号が画像処理部126を介して他の装置に伝送され
たり、所定の記憶媒体に格納されることも可能である。
【0029】さて、画像処理部126によって変調され
たレーザビームはレーザ走査ユニット125内の図示し
ないポリゴンミラーで偏向され、ミラー125Aで反射
されてほぼ上向きにその光路を変更され、記録部124
内の感光体ドラム128の表面を走査する。感光体ドラ
ム128の周囲には帯電ロール129、現像装置130
および転写ロール131が配置されている。帯電ロール
129は感光体ドラム表面を一様に帯電させ、この上に
レーザビームが照射されることで画像の静電潜像が形成
される。この静電潜像は現像装置130で現像され、ト
ナー像が作成される。トナー像は転写ロール131によ
って記録用紙に転写される。
【0030】記録用紙搬送路122における記録部12
4の手前側には記録用紙をこれに供給するための供給ロ
ール133が配置されている。この供給ロール133と
対向する位置には、記録用紙供給トレイ102よりも更
に下部の記録用紙部分の位置決めを行う押上板134な
らびに給紙台135が配置されている。押上板134は
その上部を中心に回動自在な板であり、その下部背面と
給紙台135の間に配置されたバネ136によって記録
用紙の下部を供給ロール133の表面に押しつける働き
をしている。この押上板134の最下端部と対向する給
紙台135の面は段差を形成しており、この部分が記録
用紙の下端部を保持するようになっている。
【0031】図4は供給ロールと給紙台の近傍を拡大し
て原理的に示したものである。積層された記録用紙13
7は押上板134によってその最上層が供給ロール13
3に押圧されている。給紙台135の段差部分の一部に
は記録用紙分離パッド138が配置されており、この部
分はバネ141によって供給ロール133の方向に押し
付けられる習性を有している。したがって、所定のタイ
ミングで供給ロール133が矢印139方向に回転を開
始して記録用紙137が送り出され、このとき記録用紙
137の重送が発生しそうになっても、記録用紙分離パ
ッド138が下側の記録用紙137の送り出しを阻止す
るので、重送の発生を防止することができる。しかも、
記録用紙供給トレイ102等の供給側のトレイ部品に記
録用紙137がセットされた状態で、その送り出しが所
定の角度をもって行われるので、記録用紙供給トレイ1
02の配置を急角度に設定することができ、供給側のト
レイ部分における配置スペースを節約することができ
る。
【0032】図3に戻って記録用紙の搬送路の周辺の説
明を続ける。記録部124の後方(出口側)には、トナ
ー像を定着する定着装置143と、定着後の記録用紙を
記録用紙排出トレイ106に排出するための排出ロール
144が配置されている。記録用紙排出トレイ106が
この図3に示すように開いた状態では、排出ロール14
4によって記録用紙137(図4)がこれに排出され
る。記録用紙排出トレイ106のすぐ下にはこの下方に
連続するような配置関係で排出下部トレイ145が配置
されている。排出下部トレイ145は図3に示したよう
に記録用紙排出トレイ106を開いた状態でこれに収容
される記録用紙の下部を保持するためのものである。
【0033】次に原稿搬送路123について説明を行
う。原稿供給トレイ111にセットされた原稿は、装置
本体101内の供給ロール133の上側に配置された原
稿供給ロール148とこれに接触した原稿パッド147
のこの接触部にその先端を位置させるようになってい
る。原稿パッド147は複数枚の原稿がセットされてい
る場合にその重送を防止する役割も有しており、ゴム材
で構成されている。
【0034】図5は、読み取り前の原稿が装置にセット
された状態を表わしたものである。この図では煩雑を避
けるために、1対の原稿ガイド113のうち手前側のも
のを取り払った状態として表わしている。シート状の原
稿151は、それらの両側部の比較的下部に位置する箇
所を原稿ガイド113で挟むように幅方向を位置決めし
て画情報処理装置100にセットされる。これは、原稿
151がスキュー(斜め送り)することを防止するため
であり、ジャム(紙詰まり)の発生を防止する他に、イ
メージセンサで読み取る際の幅方向の全幅で画像情報が
欠落することなく読み取られるために必要である。原稿
151を原稿ガイド113で挟んでセットすると、その
先端部は原稿供給ロール148と原稿パッド147の接
触している箇所に自然に位置決めされる。原稿151は
その比較的下の部分を、原稿ガイド113の上下方向の
隙間とこの原稿ガイド113における搬送路方向の比較
的短い長さで保持する構造となっている。
【0035】したがって、原稿151の長さが比較的長
いとき、その先端部は記録用紙供給トレイ102に収容
された記録用紙137(図4)の最上層に寄り掛かるよ
うに配置されることになる。また、記録用紙137が何
らセットされていない状態では、原稿151はその上部
が記録用紙供給トレイ102等の供給側のトレイに直接
セットされることになる。図3でも示したように原稿1
51の搬送路123が記録用紙137(図4)の記録用
紙搬送路122と端部で共通化することによって、これ
らトレイを2重に配置する場合と比べて画情報処理装置
100の全体的な小型化が図られている。なお、原稿ガ
イド113と原稿供給トレイ111の間の間隔が入口側
で放射状に広くなっているのは、原稿151の挿入の便
宜を図ったためである。
【0036】図5に示すように画情報処理装置100に
セットされた原稿151は、原稿供給ロール148の上
側に配置された上シュート152とこの下方にわずかの
間隔を置いて配置された下シュート153の2つの板状
部品によって上下方向の動きを規制されて、その最下層
の1枚が原稿供給ロール148の表面と接触している。
原稿151の読み取りを行う状態では、所定のタイミン
グで原稿供給ロール148が矢印155方向に回転す
る。原稿151が複数枚セットされているときには、原
稿供給ロール148と接触した最下層の原稿151だけ
でなく、他の原稿151もこれに連れ添って送り出され
る可能性がある。これを防止するために、本実施例では
原稿供給ロール148に逆へ字状の断面をもった原稿パ
ッド147を接触させている。複数枚の原稿151は原
稿パッド147の入口側の傾斜部分で上層のものほど搬
送路123(図3)の上流側にとどめられる。これによ
り、最下層の原稿151から順に送り出されやすくな
る。また、例えば2枚の原稿151が同時に送り出され
ても、上側の原稿は静止状態の原稿パッド147に直接
接触し摩擦抵抗を受けるので、結局、下側の原稿151
のみが送り出されることになる。
【0037】図3に戻って読取部を経由する原稿の搬送
路について説明を続ける。原稿供給ロール148によっ
て送り出された原稿151は一対の原稿搬送ロール15
6、157を通過し定速で搬送される。原稿搬送ロール
156、157の下流側には、イメージセンサ部158
とこの上部のプラテン部分と転接するプラテンロール1
59が配置されており、更に所定の間隔を置いて一対の
原稿排出ロール161、162が配置されている。原稿
排出ロール161、162は、原稿151を原稿排出ト
レイ115に排出するためのロールである。
【0038】ところで、原稿供給ロール148を通過し
た後の原稿151の搬送路123は、原稿排出トレイ1
15に至るまでほぼ水平になっている。したがって、原
稿供給ロール148から送り出された原稿151は、ほ
ぼ平坦な状態でイメージセンサ部158のプラテンに摺
接して搬送され、画像の読み取りが行われる。本実施例
のイメージセンサ部158は、平板状の透明なプラテン
の下に集合光学系を介して1次元イメージセンサを配置
したものであって、内蔵の光源によって照射されたスリ
ット状の部位の画像が1次元イメージセンサによって順
次1ラインずつ読み取られるようになっている。
【0039】図6は、説明の便宜のために本実施例の画
情報処理装置のアッパカバー部を取り外した状態を表わ
したものである。この図ではアッパカバー部171の外
側ケースや装置本体101の上部のトップカバーの部分
を適宜透視した状態にして内部構造を示している。アッ
パカバー部171はその側部から垂直にそれぞれ突出し
たピボット172(図では一方のみ図示。)を下シュー
ト153の図示しない穴に嵌合しており、これらピボッ
ト172を中心として開閉自在な構造となっている。こ
れは、原稿151のジャム(紙詰まり)時の除去や、イ
メージセンサ部158の上部に配置されたプラテン15
8Aの清掃を行うための便宜を図るためである。例えば
ジャムが発生したら、操作者は図示しないラッチ機構を
解除してアッパカバー部171を開き、原稿151を除
去することになる。もちろん、アッパカバー部171自
体を取り外し自在な構造にしてもよい。
【0040】アッパカバー部171には、搬送される原
稿151の姿勢を規制するために所定の形状に折れ曲が
った上シュート152が配置されており、その上部中央
に穿たれた開口部164からは、バネ材165に固定さ
れた原稿パッド147が下方に突出している。アッパカ
バー部171を閉じた状態では、この原稿パッド147
が、図の下方に破線で示した原稿供給ロール148に所
定の圧力で接触することになる。
【0041】アッパカバー部171の上シュート152
の凸部には2本の平行なバネ部材174、175が固定
されており、これらの端部には原稿搬送ロール156と
原稿排出ロール162が回動自在に配置されている。上
シュート152の凸部の内部に収容されたような形で配
置されたプラテンロール159は、アッパカバー部17
1が閉じられた状態でイメージセンサ部158のプラテ
ン158Aと転接することになる。プラテンロール15
9の回転軸に取り付けられた歯車177は、下方に設け
られた原稿搬送ロール157の歯車178と歯合するよ
うになっており、図示しないモータから原稿供給ロール
148の回転軸に伝達された動力を歯車179、181
によって伝達されるようになっている。原稿排出ロール
161の駆動側も所定のギア比で歯付きベルト183を
介してこの動力の伝達を受けるようになっている。な
お、この図6に示すように1対の原稿ガイド113は、
原稿供給トレイ111に原稿151の幅方向に設けられ
た合計4つのスリット185に沿って摺動自在となって
いる。
【0042】図7は、原稿が所定の間隔をおいて搬送さ
れるように原稿供給ロールを間欠的に駆動する機構を説
明するためのものである。この図では、説明の便宜のた
め、上シュート125および下シュート153(図6参
照)を取り除いた状態を示している。原稿供給ロール1
48の原稿排出側には、一対の原稿搬送ロール156、
157が転接されている。原稿パッド147と原稿供給
ロール148とで原稿が捌かれると共に1枚ずつ間隔を
置いて送り出される。送り出された原稿は、2点鎖線で
示すように、原稿搬送ロール156、157の間を通過
するようになっている。
【0043】原稿供給ロール148は円筒状のロール2
01と、これを回動自在に軸支する回転軸202とで構
成されている。この回転軸202は、図示しないモータ
によって一定の速度で回転駆動されるようになってい
る。回転軸202には、樹脂製の一体成型品でありそれ
ぞれ同一半径の円弧状の突起203〜206を順に有す
る第1〜第3の回転伝達部材211、212、213が
直列に結合した形で配置されている。これらの回転伝達
部材211〜213は全体として回転角について2段階
の遊び(空回りの角度)を有する駆動伝達系を構成して
いる。
【0044】第1の回転伝達部材211は、ロール20
1と同様に回転軸202によって回動自在に支持されて
いる。この第1の回転伝達部材211はロール201に
その対向面を接着している。装置によっては、ロール2
02の長さよりもわずかに長い円筒状の第1の回転伝達
部材211の表面に円筒状のゴムロールを嵌合させて、
一体化したロールを構成してもよい。第1の回転伝達部
材211の他端面には、その円筒表面と同一半径で所定
の弧長の第1の突起203が配置されている。
【0045】第2の回転伝達部材212は第1の回転伝
達部材211と同一半径の円筒形状の本体部分の両端面
に第1の回転伝達部材211の第1の突起203と同一
またはこれと対称形をした第2および第3の突起20
4、205を突出させた形状となっている。この第2の
回転伝達部材212もロール201と同様に回転軸20
2によって回動自在に支持されている。
【0046】第3の回転伝達部材213は第1および第
2の回転伝達部材211、212と同一半径の円筒形状
の本体部分の第2の回転伝達部材212側の端面に第4
の突起206を突出させた形状となっている。本実施例
で各突起203〜206の弧長および弧を構成する半径
は同一となっている。第3の回転伝達部材213は回転
軸202に固着されている。
【0047】このような構成の原稿供給ロール148お
よびこの駆動伝達系で原稿151(図6参照)が搬送さ
れる様子を説明する。原稿供給ロール148には原稿パ
ッド147が圧接しているので、何らの外力も及ぼされ
ていない状況でロール201は静止状態にある。この状
態で原稿の連続読み取りのために回転軸202が連続的
に矢印221方向に回転を開始させたとする。回転軸2
02が回転を開始すると、第3の回転伝達部材213も
これと共に回転し、第4の突起206を円周上で回転さ
せる。このとき、第1および第2の回転伝達部材21
1、212は静止しており、原稿供給ロール148は依
然として静止状態を保持している。
【0048】第4の突起206が円弧上を回転する結果
としてある時点でこれが第3の突起205と係合する。
この時点から第4の突起206に押される形で第2の回
転伝達部材21が矢印221方向に回転を開始する。こ
れと共に第2の突起204が円周上で回転を開始する。
この結果として更に後のある時点で第2の突起204が
第1の突起203と係合する。これと共に、第1の突起
203が第2の突起204に押される形で第1の回転伝
達部材211が矢印221方向に回転を開始する。第1
の回転伝達部材211はロール201に固着されている
ので、この時点からロール201が矢印221方向に回
転を開始することになる。これと共に、図7に示してい
ない原稿151が原稿パッド147と原稿供給ロール1
48の作用によって1枚だけ搬送を開始される。この原
稿151は原稿搬送ロール156、157の間に到達
し、以後はこれにより一定速度で図6に示すイメージセ
ンサ部158に向けて搬送されることになる。
【0049】ところで原稿供給ロール148による原稿
151の搬送速度は、原稿搬送ロール156、157の
それよりも所定量だけ遅くなるように回転速度の設定が
行われている。したがって、原稿151が原稿搬送ロー
ル156、157の間にまで搬送されると、これ以後は
その搬送速度が両者の搬送速度の差の分だけ向上する。
ロール201は回転軸202に対して回動自在に配置さ
れているので、これは原稿151の移動に応じて連れ回
りするからである。ところが、これによるロール201
の回転は第3の回転伝達部材213のそれよりも速くな
るので、今まで接触していた第1および第2の突起20
3、204が離れ、この差の回転速度の分だけ第1の突
起が第2の突起204よりも速く回転を始める。
【0050】この結果、所定の時間が経過すると第1の
突起203の今まで接触していなかった側の端部が第2
の突起204の今まで接触していなかった側の端部に追
いついてこれを差の回転速度で押しつける。すると、第
2の回転伝達部材212はロール201のこの速度と同
一速度まで回転をアップさせる。この結果として今まで
接触していた第3および第4の突起205、206が離
れる。そして、他の所定の時間が経過すると第3の突起
205の今まで接触していなかった側の端部が第4の突
起206の今まで接触していなかった側の端部に追いつ
いてこれを差の回転速度で押しつける。この時点あるい
はこれから所定の時間が経過した時点で、原稿供給ロー
ル148による現在搬送中の原稿151の搬送が終了す
る。
【0051】すると、今まで先の原稿151で連れ添っ
て回転していたロール201はこの回転力を受けなくな
る。回転軸202はこの時点でも回転を継続させてい
る。しかしながら第1〜第4の突起203〜206はこ
の時点でちょうど反対の係合関係となっている。このた
め、回転軸202が回転してもロール201が最初に回
転を開始した係合関係に復旧するまでロール201は静
止した状態を保つ。この間も、原稿搬送ロール156、
157は先の原稿151の搬送を継続している。したが
って、2枚目の原稿151の搬送が開始されるまでのこ
の時間に対応する原稿搬送ロール156、157の搬送
距離の分だけ2つの原稿151の間に搬送時の間隔が設
定されることになる。
【0052】この間隔は、第1〜第4の突起203〜2
06の弧長を変えたり、必要に応じて第1および第3の
回転伝達部材211、213の間に存在する第2の回転
伝達部材212の個数(保持では1個)を零から任意の
整数値まで変化させることによって調整が可能である。
本実施例では、第1および第2の回転伝達部材211、
212の間と、第2および第3の回転伝達部材212、
213の間の2か所に回転角についての所定の遊びを設
けることで、全体として360度よりも大きな所望の角
度の遊びを実現している。
【0053】第1の変形例
【0054】図8は画情報処理装置の第1の変形例を示
すものである。この画情報処理装置は、1段の駆動伝達
系を有している。図示しない用紙台には、複数の用紙3
01が積層されている。これらの用紙301の先端部両
端近傍には、捌き用のスナバ302が配置されている。
スナバ302の近傍には、傾斜した曲面を有し、捌かれ
る用紙をこの曲面で支える一対の支持板303、303
が配置されている。この図では一方のスナバ302のみ
示され、他方のスナバは支持板303に隠れ示されてい
ない。
【0055】用紙301の最上層には供給ロール304
が接触配置されている。供給ロール304は、図示しな
いバネで下方から付勢された用紙301により押圧され
ている。この供給ロール304はロール305とこれに
固定された回転軸306とで構成されている。供給ロー
ル304の上方には、一対の搬送ロール307、309
が対向配置されている。搬送ロール307の回転軸30
8の所定位置には、小ギア310が取り付けられてい
る。この小ギア310と歯合する大ギア311は、図示
しないモータにより回転駆動される駆動軸312に取り
付けられている。供給ロール304の回転軸308の先
端には、樹脂製の一体成型品である第1の回転伝達部材
313が配置されている。この第1の回転伝達部材31
3には、その円筒支持部314から第2の回転伝達部材
316の側に突出する突出部315が形成されている。
樹脂製の一体成型品である第2の回転伝達部材316
は、駆動軸312の先端に固定された円筒支持部317
と、これから突出し、第1の回転伝達部材313が回転
する際に突出部315と当接する位置に設けられた突出
部318とで構成されている。第1の回転伝達部材31
3と第2の回転伝達部材316は、第1の回転伝達部材
313から突出したピン319の先端部が第2の回転伝
達部材316の図示しない窪みに回動自在に保持されて
いることで、駆動軸312と回転軸305を同心上に配
置し、かつ両者の間隔を適正に保っている。
【0056】この第1の変形例の画情報処理装置で供給
ロール304を間欠的に駆動する様子を説明する。図示
しないモータにより駆動軸312が駆動されると、大ギ
ア311および第2の回転伝達部材316が回転する。
この回転に応じて、搬送ロール307が回転し、第2の
回転伝達部材316の突出部318が第1の回転伝達部
材313の突出部315と接触する。この時点から、第
1の回転伝達部材313と供給ロール304とが回転を
開始する。供給ロール304が回転すると、スナバ30
2で用紙301が捌かれる。この結果、1枚だけ送り出
された用紙301は、搬送ロール307、309を通っ
て2点鎖線で示すように搬送される。搬送ロール30
7、309は供給ロール304よりも速い搬送速度で用
紙301を搬送する。この速度差に応じて、第1の回転
伝達部材313の突出部315が第2の回転伝達部材3
16の突出部318から離れる。
【0057】このようにして1枚目の用紙の供給が終了
すると、第2の回転伝達部材316の突出部318が第
1の回転伝達部材313の突出部315と再度接触する
までの間、用紙301の送り出しは行われない。すなわ
ち用紙301の送り出しが再度行われるまでの間、用紙
301同士の間隔設定が行われる。
【0058】この第1の変形例では、第1の回転伝達部
材と第2の回転伝達部材との1段の駆動力伝達機構を採
用するので、先の実施例のもののように360度を越え
る空回りの回転角度を実現できないが、部品点数を少な
くすることで、低コスト化や装置の小型化をより図るこ
とができる。
【0059】第2の変形例
【0060】図9は、第2の変形例における画情報処理
装置の要部を示したものである。こ変形例で2点鎖線で
用紙401の搬送経路の上下にはそれぞれ給紙ロール4
02、403と搬送ロール404、405が搬送方向に
所定の間隔を置いて配置されている。駆動側の給紙ロー
ル403の回転軸407の一端には、所定の角度方向に
突起408を有する円柱部材409が取り付けられてい
る。また、円柱部材409は、リング状の供給側ギア4
11と同心的に配置されており、その円形の窪み412
に円柱部材409が挿入されている。円形の窪み412
の所定箇所には円柱部材409の突起408を除いた円
周部分に届かない高さの突起413が配置されている。
その先端部と円柱部材409の中心までの距離は、他の
突起408と円柱部材409の中心までの距離よりも短
くなっている。
【0061】供給側ギア411はアイドルギア414を
介して搬送ロール駆動ギア415と歯合しており、搬送
ロール駆動ギア415は駆動側の搬送ロール405の回
転軸417に取り付けられている。この変形例で各ギア
411、414、405および円柱部材409はプラス
チックで成型されている。また、供給側ギア411と搬
送ロール駆動ギア415の歯数の比の関係で、搬送ロー
ル404、405の方が給紙ロール402、403より
も用紙401の搬送速度が若干速く設定されている。
【0062】このような構成の機構では、図示しないモ
ータが回転軸417を矢印421方向に定速回転させる
と、搬送ロール404、405が回転を開始する。ま
た、搬送ロール駆動ギア415の回転により、アイドル
ギア414を介して供給側ギア411も回転を開始す
る。そして、その突起413が他の突起408に接触し
た時点から回転軸407が回転を開始し給紙ロール40
2、403が用紙401の搬送を開始する。
【0063】これにより給紙ロール402、403から
送り出された用紙401の先端が図9に示すように搬送
ロール404、405の間を通過すると、この時点から
給紙ロール403の回転軸407が供給側ギア411の
回転よりも速く回転を開始する。これにより、突起40
8は他の突起413から離れ、相対的に反時計方向に回
転していく。このようにして突起408が突起413の
前回接触した側と反対側に接触した時点あるいはこれ以
後に用紙401の後端が給紙ロール402、403から
離れる。これ以後、給紙ロール402、403に次の用
紙が送られてきても、突起408が突起413の前回接
触した側と接触するまでこの搬送を停止する。すなわ
ち、これにより、搬送途中の用紙と用紙の間隔を所望の
長さだけ空けることができる。
【0064】この第2の変形例では用紙の供給ロールと
搬送ロールに本発明を適用した例を示したが、搬送ロー
ルと排出ロールに本発明を適用することができる。この
場合には、例えばソータに送られる用紙の間隔を適度に
広めて、用紙の仕分け作業を確実に行わせることが可能
になる。
【0065】なお、以上説明した実施例および変形例で
は画情報処理装置として感光体ドラムを使用して静電記
録あるいは静電複写方式で画像の記録を行うものを示し
たが、インクジェット記録方式、熱転写記録方式等の他
の記録方式で画像情報の記録を行う装置についても本発
明を適用することができる。また、静電記録あるいは静
電複写方式の場合には、感光体として感光体ドラム以外
に感光体ベルト等の他の感光体を使用することができ、
静電潜像の形成にはレーザビーム以外の光ビームを使用
することも可能である。また、光ビームの偏向手段とし
てはポリゴンミラー以外のものも適用することができる
ことは当然である。
【0066】更に実施例および変形例では記録用紙ある
いは原稿の捌きをロールとこれに接触するパッドによっ
て行ったが、1対のロールで行う等の従来使用されてい
る他の手法を使用することも可能である。
【0067】
【発明の効果】以下詳細に説明したように請求項1〜請
求項4記載の発明によれば、用紙の間隔を設定する側の
ロールとこの排出側に設けられたロールの搬送速度に差
を設け、駆動系の遊びを積極的に利用して用紙の間隔を
設定する側のロールに一時的に駆動力が伝達されて歩よ
うにしたので、簡単な機構で確実に用紙の間隔を設定す
ることができる。
【0068】また、請求項2および請求項3記載の発明
によれば、送りロールの回転軸に円筒形当の所定の形状
の部品を直列に配置するだけで送りロールの回転のオン
・オフ制御ができるので、装置の構成が極めて簡単であ
り、装置の小型化とコストダウンを実現することができ
る。
【0069】更に請求項3記載の発明によれば、1また
は複数の中間回転伝達部品を前記した直列構成の中に含
めることにしたので、これによりに用紙の間隔を十分大
きく設定することができる。また、これらの個数を調整
することによって、各種の画情報処理装置に部品を共通
して使用することができる。
【0070】また請求項4記載の発明によれば、用紙の
搬送途中においても用紙の間隔を開けることができるの
で、必要な箇所だけ用紙の間隔を大きく設定することで
搬送路を短縮化し、装置の小型化を図るとができるとい
う効果がある。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画情報処理装置の
使用時の外観を表わした斜視図である。
【図2】 この画情報処理装置の記録用紙排出トレイを
閉じた状態を表わした斜視図である。
【図3】 本実施例の画情報処理装置を側面から見た概
略構成図である。
【図4】 本実施例の画情報処理装置の供給ロールと給
紙台の近傍を拡大した原理図である。
【図5】 本実施例で読み取り前の原稿が装置にセット
された状態を表わした要部側面図である。
【図6】 本実施例の画情報処理装置のアッパカバー部
を取り外した状態を表わした分解斜視図である。
【図7】 本実施例の画情報処理装置の画情報処理装置
を表わした斜視図である。
【図8】 本発明の第1の変形例における画情報処理装
置の要部を表わした斜視図である。
【図9】 本発明の第2の変形例における画情報処理装
置の要部を表わした斜視図である。
【図10】 複数の用紙を供給する様子を説明するため
の図である。
【図11】 従来提案された画情報処理装置の概略構成
図である。
【符号の説明】
100…画情報処理装置、102…記録用紙供給トレ
イ、111…原稿供給トレイ、122…記録用紙搬送
路、123…原稿搬送路、137…記録用紙、147…
原稿パッド、148…原稿供給ロール、151…原稿、
156、157…原稿搬送ロール、201…ロール、2
02、407、417…回転軸、211、212、21
3…第1〜第3の回転伝達部材、203〜206…第1
〜第4の突起、402、403…給紙ロール、404、
405…搬送ロール、408、413…突起、409…
円柱部材、415…搬送ロール駆動ギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沼 徹 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定サイズの用紙を積層する用紙積層手
    段と、 この用紙積層手段に積層された最上層あるいは最下層の
    用紙と接触しその所定方向の回転によってこれを1枚ず
    つ第1の搬送速度で送り出す送りロールと、 この送りロールと前記所定サイズの用紙の搬送方向の長
    さよりも短い一定の間隔を置いて配置され、この送りロ
    ールによって送り出された用紙を第1の搬送速度よりも
    速い第2の搬送速度で搬送する搬送ロールと、 前記用紙積層手段から用紙が送り出されるべき間隔に対
    応する時間だけ前記第1および第2の速度の差の速度で
    前記送りロールが回転したと仮定したときの角度に相当
    する遊びを有する駆動伝達系と、 前記送りロールをこの駆動伝達系を介して回転駆動する
    駆動源とを具備することを特徴とする画情報処理装置。
  2. 【請求項2】 所定サイズの用紙を積層する用紙積層手
    段と、 この用紙積層手段に積層された最上層あるいは最下層の
    用紙と接触しその所定方向の回転によってこれを1枚ず
    つ第1の搬送速度で送り出す円筒状の送りロールと、 この送りロールと前記所定サイズの用紙の搬送方向の長
    さよりも短い一定の間隔を置いて配置され、この送りロ
    ールによって送り出された用紙を第1の搬送速度よりも
    速い第2の搬送速度で搬送する搬送ロールと、 前記送りロールに挿入されこれを回動自在に支持する回
    転軸と、 この回転軸に回動自在に軸支され一端面を前記送りロー
    ルと対向する端面に固着し他端面に所定半径で全周に満
    たない弧長の円弧状の突起を有する送りロール側回転伝
    達部品と、 この送りロール側回転伝達部品の突起と係合する前記所
    定半径で全周に満たない弧長の円弧状の突起を有し一定
    速度で回転駆動する駆動源とを具備することを特徴とす
    る画情報処理装置。
  3. 【請求項3】 所定サイズの用紙を積層する用紙積層手
    段と、 この用紙積層手段に積層された最上層あるいは最下層の
    用紙と接触しその所定方向の回転によってこれを1枚ず
    つ第1の搬送速度で送り出す円筒状の送りロールと、 この送りロールと前記所定サイズの用紙の搬送方向の長
    さよりも短い一定の間隔を置いて配置され、この送りロ
    ールによって送り出された用紙を第1の搬送速度よりも
    速い第2の搬送速度で搬送する搬送ロールと、 前記送りロールに挿入されこれを回動自在に支持する回
    転軸と、 この回転軸に回動自在に軸支され一端面を前記送りロー
    ルと対向する端面に固着し他端面に所定半径で全周に満
    たない弧長の円弧状の突起を有する送りロール側回転伝
    達部品と、 前記回転軸に回動自在に軸支され前記送りロール側の端
    面側にこの送りロール側回転伝達部品の突起と係合する
    前記所定半径で全周に満たない弧長の円弧状の突起を有
    し、他端面に前記所定半径で全周に満たない弧長の円弧
    状の突起を有し互いに対向する突起同士が係合する1ま
    たは複数の中間回転伝達部品と、 これら1または複数の中間回転伝達部品のうちの前記送
    りロールから最も離れた中間回転伝達部品の送りロール
    と反対側の端面側に中間回転伝達部品の突起と係合する
    前記所定半径で全周に満たない弧長の円弧状の突起を有
    し一定速度で回転駆動する駆動源とを具備することを特
    徴とする画情報処理装置。
  4. 【請求項4】 用紙を1枚ずつ送り出すための供給ロー
    ルと、 この供給ロールの用紙排出側に所定の間隔をおいて配置
    され、供給ロールの用紙搬送速度よりも速い速度でこの
    供給ロールから送られてきた用紙を搬送する搬送ロール
    と、 前記供給ロールの回転軸にその径を増大する方向に取り
    付けられた突起と、 この回転軸と同心円状に配置されその円形の穴部の所定
    位置に前記突起と係合する突起を有するリング状部材
    と、 前記搬送ロールの回転軸からこのリング状部材に前記供
    給ロールを回転させるための動力を伝達する動力伝達機
    構とを具備することを特徴とする画情報処理装置。
JP7226666A 1995-09-04 1995-09-04 画情報処理装置 Pending JPH0971334A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1127817A2 (de) * 2000-02-22 2001-08-29 Cratech GmbH Maschine zum Vereinzeln von flachen Gegenständen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1127817A2 (de) * 2000-02-22 2001-08-29 Cratech GmbH Maschine zum Vereinzeln von flachen Gegenständen
EP1127817A3 (de) * 2000-02-22 2001-10-04 Cratech GmbH Maschine zum Vereinzeln von flachen Gegenständen

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