JPH0971214A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JPH0971214A
JPH0971214A JP7231308A JP23130895A JPH0971214A JP H0971214 A JPH0971214 A JP H0971214A JP 7231308 A JP7231308 A JP 7231308A JP 23130895 A JP23130895 A JP 23130895A JP H0971214 A JPH0971214 A JP H0971214A
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JP
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airbag device
deployment
seat
airbag
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JP7231308A
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English (en)
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Kiyokazu Otaki
清和 大滝
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波センサの不要な作動を回避し、エアバ
ッグ装置展開条件の範囲を緩和する。 【解決手段】 エアバッグ装置18からシートバック方
向14Bの空間距離を測定する超音波センサ44が助手
席14シート前方に検出方向をシートバック14B方向
に向けて配置されている。この超音波センサ44により
測定された距離に応じてエアバッグ装置18の展開条件
を設定する。展開条件の設定は繰り返し実行されて更新
されるが、展開条件が前回と同じであるか否かにより、
時間T経過後に行うことになっている。これにより超音
波センサ44の不要な作動を回避することができる。ま
た、エアバッグ装置18展開時においては測定された距
離に応じてエアバッグ装置18の大きさを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌衝突を加速度
センサで検出してインフレータを作動させ、このインフ
レータから噴出されるガスによって袋体を乗員側へ膨張
させるエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両の運転席側及び助
手席側には、着座している乗員を車輌衝突時に保護する
ためのエアバッグ装置を搭載したものがある。
【0003】従来のエアバッグ装置では、車両に取り付
けられた加速度センサによって車輌衝突を検出したとき
に展開するようになっており、乗員が座席シート上に着
座しているか否か、及びエアバッグ装置からシートバッ
ク方向の空間距離(エアバッグ装置の展開スペース)等
は考慮されておらず、エアバッグ装置が展開するタイミ
ングや容量は常に一定であった。
【0004】これを解消するために、エアバッグ装置か
らシートバック方向の空間距離を超音波センサを用いて
検出し、乗員が座席シート上に着座しているか否か、子
供用拘束装置が装着されているか否か等を判断して適正
な条件がそろったときにのみエアバッグ装置を展開させ
ることができるエアバッグ装置が考えられている。これ
により、エアバッグ装置本来の機能を充分に発揮するこ
とができる。
【0005】しかしながら、前記超音波センサから常に
超音波を送信し、作動させていると超音波センサの使用
可能期間が短くなるため、比較的早い時期に交換する必
要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、エアバッグ装置からシートバック方向の空間距離
を測定するために使用される超音波センサの不要な作動
を回避することができるとともに、従来のエアバッグ装
置展開条件の範囲を緩和させることができるエアバッグ
装置を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、車輌衝突を加速度セン
サで検出してインフレータを作動させ、このインフレー
タから噴出されるガスによって袋体を乗員側へ膨張させ
るエアバッグ装置であって、車両座席シート前方に設け
られ、検出方向が該シートのシートバック方向に向けて
配置され、前記シートバック方向の空間距離を測定する
測定手段と、前記測定手段での測定結果に基づいて、エ
アバッグ装置の展開条件を設定する展開条件設定手段
と、前記展開条件設定手段の設定を繰り返し実行し、更
新する更新手段と、前記車輌衝突でエアバッグ装置を展
開する状況において、最新の展開条件に基づいてエアバ
ッグ装置の展開を制御する制御手段と、を有している。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、測定手段
によってエアバッグ装置からシートバック方向の空間距
離を測定し、この測定結果に基づいてエアバッグ装置の
展開条件を展開条件設定手段により設定する。これらの
処理は車両を運転するにあたり、運転者がエンジンを切
るまで繰り返し実行される。そのため展開条件を更新手
段により更新し、最新の展開条件に基づいて制御手段に
よってエアバッグ装置の展開を制御することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記展開条件設
定手段は、子供用拘束装置が装着されていると判定され
た場合、測定手段による結果が至近距離であると判定さ
れた場合、またはシートベルトが非装着かつ乗員が非着
座であると判定された場合、これらのうち少なくとも1
つの条件がそろったときにエアバッグ装置の展開禁止を
展開条件として設定することを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、上記の条
件のうち少なくとも1つの条件がそろったときに展開条
件設定手段において、エアバッグ装置を展開禁止に制御
することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記展開条件設
定手段において、子供用拘束装置が装着されていると判
定された場合、または測定手段による結果が至近距離で
あると判定された場合にエアバッグ装置の袋体の展開容
量を制御することを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、子供用拘
束装置が装着されている場合、または測定手段による測
定結果が至近距離であると判定された場合において、エ
アバッグ装置を展開禁止に制御するだけではなく、エア
バッグ装置の展開タイミングを制御したり、展開容量を
小さくするなどして、本来展開条件範囲外であるときに
でもエアバッグ装置を展開可能に制御することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るエアバ
ッグ装置18について、図面を参照して説明する。
【0014】なお、図中の矢印FRは車両前方方向を、
矢印UPは車両上方方向を示している。
【0015】図1に示されるように、本発明の実施の形
態に係るエアバッグ装置18は車両10の車室内12の
助手席14の車両前方に搭載されている。また、運転席
側にも図示しないエアバッグ装置が搭載されている。
【0016】助手席14の車両前方には、インストルメ
ントパネル16が配置されており、このインストルメン
トパネル16の裏側に助手席用エアバッグ装置18が装
備されている。この助手席用エアバッグ装置18は、車
幅方向に長手状とされており、インストルメントパネル
16の助手席用エアバッグ装置18と対向する部分は、
車幅方向に対して長手状とされた矩形状のエアバッグカ
バー部20とされている。
【0017】図2に示されるように、車両10の車室内
12の助手席用エアバッグ装置18のケース22は、車
幅方向から見た断面形状が略U字状とされている。ま
た、このケース22には車両後方斜め上方に向けて開口
部24が形成されている。この開口部24の内周部には
エアバッグ袋体26の開口縁部が固定されている。
【0018】ケース22内の底部22Aの近傍には、円
筒状のインフレータ34が車幅方向に沿って配設されて
いる。このインフレータ34にはガス発生物質が充填さ
れており、車輌衝突を後述する加速度センサ41が検出
するとインフレータ34が作動するようになっている。
このインフレータ34からガスが噴出することにより、
ケース22の開口部24近傍に折り畳まれた状態で収納
されたエアバッグ袋体26内にガスが充填されて、エア
バッグ袋体26が膨張し、インストルメントパネル16
のエアバッグカバー部20を破って車室内12へ展開す
るようになっている。これにより、車輌衝突時におい
て、乗員54を保護することができる。
【0019】また、エアバッグ装置18が展開する際に
は、乗員54を保護するための機能を充分に発揮できる
ようにエアバッグ装置18と乗員54との距離に応じ
て、エアバッグ袋体26の大きさが制御されるようにな
っている。そのため、大きさの異なる複数のエアバッグ
袋体26がケース22内に備えられている。
【0020】インフレータ34は、インストルメントパ
ネル16の裏側下部に配設されているコントロール回路
41に接続されている。また、このコントロール回路4
1には、加速度センサ41が接続されている。加速度セ
ンサ41は車両10が所定値以上の急減速を行った場合
に、コントロール回路40にインフレータ34を作動さ
せる信号を出力するようになっている。
【0021】さらに、コントロール回路40には、エア
バッグ装置18からシートバック14B方向の空間距離
を測定する距離測定手段としての超音波センサ44が接
続されている。この超音波センサ44はインストルメン
トパネル18の上部に、検出方向をシートバック14B
方向へ向けて配置されている。この超音波センサ44
は、コントロール回路40の指示に基づいて超音波を送
信し、その反射波を受信して送信時間と受信時間とから
空間距離を算出し、コントロール回路41に入力してい
る。この空間距離に応じて展開するエアバッグ袋体26
の大きさが制御されるようになっている。また、超音波
センサ44からの超音波の送信は、エアバッグ装置を展
開するか否かの結果が前回と同じである場合は、時間T
経過後に再び行い、前回と異なる結果となった場合は直
ちに行い、いずれにしても処理を繰り返し実行する。こ
れにより、超音波センサ44から常に超音波を送信して
いる必要がなくなる(前記時間Tの間は非作動)ので、
超音波センサ44の使用可能期間が長くなる。
【0022】センターピラー46の下部には、シートベ
ルトリトラクタ48が配設されており、シートベルト5
0が引き出し、巻き取り可能に収容されている。このシ
ートベルトリトラクタ48は、自動ロック式巻取状態
(ALR)と緊急ロック式巻取状態(ELR)とへ切り
換え可能とされており、助手席14に乗員54が着座し
ている場合にはシートベルト50を全巻取位置から所定
量(全引出以外)引出して装着するためELRとなって
いる。また、図3に示されるように助手席14に子供1
5を保持するためのチャイルドシート56がシートベル
ト50によって固定されている場合にはシートベルト5
0を一旦全引出状態とし、ALRに切り換えることによ
り、チャイルドシート56を確実に保持している。な
お、チャイルドシート56を取り外し、シートベルト5
0を全巻取状態とすることにより、再度ELRに切り換
わる。さらに、シートベルトリトラクタ48は、ALR
とELRとの切り換えに連動した巻取状態検出スイッチ
52を備えている。この巻取状態検出スイッチ52は、
コントロール回路40に接続されており、シートベルト
リトラクタ48がALRとELRとの何れの状態にある
かをコントロール回路40に入力している。この巻取状
態検出スイッチ52の状態でチャイルドシート56が助
手席14上に装着されているか否かを判定するようにな
っている。
【0023】図2及び図3に示されるように、シートベ
ルト50のバックル58には、シートベルトスイッチ5
9が設けられている。このシートベルトスイッチ59
は、バックル58にタングプレート60が係合するとオ
ン状態を示すようになっている。また、シートベルトス
イッチ59もコントロール回路40に接続されており、
バックル58にタングプレート60が係合しているか否
か、すなわちシートベルト50の使用状態をコントロー
ル回路40に入力している。バックル58にタングプレ
ート60が係合されている場合、すなわちシートベルト
スイッチ59がオン状態の場合には、助手席14上に着
座している乗員54がシートベルト50を装着している
と判定されることになる。
【0024】以上に述べた巻取状態検出スイッチ52に
よるチャイルドシート56装着の有無、超音波センサ4
4によるエアバッグ装置18とシートバック14Bの空
間距離の測定結果、及びシートベルトスイッチ59によ
るシートベルト50の装着状態によりエアバッグ装置1
8を展開禁止、または展開許可に制御させ、エアバッグ
袋体26の大きさを制御するエアバッグ装置展開条件を
設定することになっている。
【0025】次に、本発明の実施の形態の作用を図4の
フローチャートに従って説明する。図4に示されている
フローチャートの各処理は、車両10を運転するにあた
り、運転者がエンジンをかけた時点からエンジンを切る
まで繰り返して実行される。
【0026】このフローチャートに示されるように、本
発明の実施の形態に係るエアバッグ装置18によれば、
コントロール回路40はステップ100において、自己
診断を行い、さらにステップ102において初期設定を
行う。
【0027】続いて、ステップ104において、助手席
14上にチャイルドシート56が装着されているか否か
の判定を行う。これは、巻取状態検出スイッチ52によ
って、シートベルトリトラクタ48が自動ロック式巻取
状態(ALR)であることが検出されると、チャイルド
シート56が助手席14上にシートベルト50を介して
固定されていると判断される。こうしてチャイルドシー
ト56が装着されていると判定されれば、ステップ10
6にうつり、エアバッグ装置18を展開禁止に制御す
る。
【0028】一方、ステップ104においてチャイルド
シート56が助手席14上に装着されていないと判定さ
れれば、ステップ108にうつり、エアバッグ装置18
からシートバック14B方向の空間距離を測定する。こ
の距離の測定には、超音波センサ44が用いられてい
る。この超音波センサ44からシートバック14Bの方
向へ超音波を送信し、その反射波を受信して、送信時間
と受信時間とから空間距離(図2に示すL)をステップ
110において算出する。なお、助手席14上に乗員5
4がいない場合には、エアバッグ装置18からシートバ
ック14Bまでの距離が算出されることになる。
【0029】こうして求められた距離に基づいて、乗員
54が助手席用エアバッグ装置18に極めて近い位置、
すなわち至近距離にいるか否かを判定する。至近距離に
いると判定された場合は、ステップ114にうつり、エ
アバッグ装置18の展開を禁止する。この時の展開条件
モードは0と設定することになっている。
【0030】一方、ステップ108において、至近距離
に乗員54がいないと判定された場合には、ステップ1
16にうつる。このステップ116では、エアバッグ装
置18からシートバック14B方向の空間距離(ステッ
プ108及びステップ110において測定、算出された
距離)に応じて、エアバッグ装置18を展開する際の大
きさを制御するための条件を設定する。
【0031】これは、本発明の実施の形態においては以
下に示すように3段階に場合分けされる。
【0032】まず、乗員54が至近距離ではないがエア
バッグ装置18に近い位置(図5(A))にいると判定
された場合、すなわち測定された空間距離が短い場合に
は、展開条件モードを1に設定し、エアバッグ袋体26
の大きさが80〜100cmになるように展開を制御す
る。また、エアバッグ装置18から遠い位置(図5
(C))にいると判定された場合には、展開条件モード
を3と設定してエアバッグ袋体26の大きさが180c
m以上になるように展開する。乗員54がこれらの中間
の位置(図5(B))にいると判定された場合には、展
開条件モードを2と設定し、エアバッグ袋体が120〜
180cmの大きさになるように展開を制御する。この
ように、ステップ108、110において測定、算出さ
れた距離に応じて、複数の展開条件モードが設定される
ことになる(表1参照)。
【表1】
【0033】さらに、助手席14上において乗員54が
シートベルト50を装着しているか否かの判定を行う。
これは、シートベルトスイッチ59のオンオフ状態を検
出することによって判定される。シートベルトスイッチ
59がオン状態を示しているならば、シートベルト50
が装着されていると判断される。ここで、シートベルト
50が装着されていると判定された場合は、ステップ1
24にうつり、設定された展開条件モードに基づいてエ
アバッグ装置18を展開することになっている。
【0034】一方、シートベルト50を装着していない
と判定された場合は、前記ステップ110において求め
られた距離の変化量を検出する。このフローチャートの
処理は、エンジンが切られるまで繰り返し実行される。
従って、距離の変化量とは今回測定されたエアバッグ装
置18からシートバック14B方向の空間距離と、同様
の方法で測定した前回の空間距離との差のことを示す。
この変化量に基づき、ステップ122において、乗員5
4が助手席14に着座しているか否かを判定する。測定
距離が変化している場合には乗員が着座していると判定
される。この場合は、前述したステップ116で設定さ
れた展開条件に基づいてエアバッグ装置18を展開する
ことになっている。
【0035】一方、測定距離の変化がなく、乗員54が
着座していないと判定された場合は、エアバッグ装置1
8を展開禁止に制御する。
【0036】続いて、ステップ128において、エアバ
ッグ装置18に関する最終的な結果が展開禁止(ステッ
プ106、ステップ114、ステップ126)である
か、展開許可(ステップ124)であるかについて、前
回の判定結果と今回の処理の判定結果が同一であるか否
かを判定する。同一の結果ではないと判定された場合
は、ステップ104に戻り、同様の処理を繰り返し実行
する。判定結果が同一である場合には、ステップ130
にうつり、時間Tが経過した後にステップ104に戻
り、再び同様の処理を繰り返す。ここで、時間Tが経過
した後に処理を繰り返すのは、同一の結果であると判定
された場合には、その状態がしばらく続くと予測するこ
とができるからである。本発明の実施の形態において
は、時間Tを2秒程度としている。このように場合によ
っては時間T経過後に処理を繰り返すので、超音波セン
サ44から常にセンサを送信している必要がなくなり、
超音波センサ44を長持ちさせることができる。
【0037】従って、本発明の実施の形態に係るエアバ
ッグ装置18は、助手席14上にチャイルドシート56
が装着されている場合、助手席14に着座している乗員
54がエアバッグ装置18から至近距離にいる場合、及
び助手席14上のシートベルト50が非装着かつ乗員が
着座していない場合には、車輌衝突が検出されてもイン
フレータ34が作動しないので、エアバッグ装置18が
展開することはない。これにより、事故後(エアバッグ
装置使用後)に助手席用エアバッグ装置18の交換をす
る可能性を低くし、修理コストを低減することができ
る。また、助手席14に乗員54が着座している場合に
エアバッグ装置18からシートバック14B方向の空間
距離を測定し、その測定距離に応じて大きさの異なるエ
アバッグを展開させるようにすることで、エアバッグ装
置本来の機能を充分に発揮することができる。
【0038】本発明の実施の形態においては、大きさの
異なる複数のエアバッグ袋体を備えることによってエア
バッグの大きさを変化させているが、エアバッグ装置1
8からシートバック14B方向の空間距離に応じて、ガ
ス発生物質の使用量を変化させることによって1つのエ
アバッグ袋体26の大きさを変えるように制御してもも
よい。
【0039】また、乗員54がエアバッグ装置18の至
近距離にいた場合、または助手席14上にシャイルドシ
ート56が装着されている場合には、エアバッグ装置1
8を展開禁止と制御することになっているが、場合によ
ってはエアバッグ装置18を完全に展開禁止にするので
はなく、エアバッグ装置18の機能を充分発揮できるよ
うにエアバッグ袋体26の展開容量を小さくしたり、展
開タイミングを早めるなどして展開可能に制御するよう
にしてもよい。
【0040】さらに、チャイルドシート56が装着され
ているか否かの検出には本発明の実施の形態においては
シートベルト50の巻取状態検出スイッチ52を使用し
たが、チャイルドシート56が装着されているか否かを
示す単なるスイッチを設けてもよい。このスイッチを乗
員がチャイルドシートを装着したときにオンに設定する
ようにして、スイッチのオン/オフにより、チャイルド
シートが装着されているか否かを検出する。
【0041】なお、本発明の実施の形態では、距離測定
手段として超音波センサ44を使用したが、超音波セン
サ44に代えて感熱式以外の赤外線センサ等の他の距離
検出センサを使用してもよい。また、この測定手段によ
る結果に応じてエアバッグ袋体26の大きさを3段階に
制御する例を説明したが、これは一例であって3段階に
限るものではない。
【0042】また、本発明の実施の形態においては処理
を再び繰り返すまでの時間Tを2秒間と設定している
が、車両の速度に応じて時間Tを変化させるように制御
する手段を設けてもよい。
【0043】なお、本発明の実施の形態においては、本
発明のエアバッグ装置を助手席に使用した例について説
明したが、本発明は後席に使用してもよく、さらにはサ
イドエアバッグ装置として使用してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明のエアバッグ
装置は、測定手段によりエアバッグ装置からシートバッ
ク方向の空間距離を測定し、その距離に応じて展開条件
モードを設定して展開時のエアバッグ装置の展開の有
無、及びエアバッグ袋体の大きさを制御させることによ
り、エアバッグ装置本来の機能を充分に発揮させること
ができるという優れた効果を有する。
【0045】また、超音波センサからの超音波の送信時
間を減らすことによって超音波センサの使用可能期間を
長くすることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエアバッグ装置が適
用されたインストルメントパネルを示す車両斜め後方か
ら見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るエアバッグ装置を示
す概略側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るエアバッグ装置が適
用された助手席用シート上にチャイルドシート(子供用
拘束装置)を装着した状態を示す概略側面図である。図
中の点線部分は、チャイルドシートを車両の進行方向と
逆向きに装着した状態を示している。
【図4】本発明の実施の形態に係るエアバッグ装置の制
御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】助手席のシートバックの角度の違いを表す側面
図である。
【符号の説明】
14 助手席 16 インストルメントパネル 18 助手席用エアバッグ装置 26 エアバッグ袋体 34 インフレータ 40 コントロール回路 41 加速度センサ 44 超音波センサ(距離測定手段) 48 シートベルトリトラクタ 50 シートベルト 52 巻取状態検出スイッチ 54 乗員 56 チャイルドシート(子供用拘束装置) 59 シートベルトスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌衝突を加速度センサで検出してイン
    フレータを作動させ、このインフレータから噴出される
    ガスによって袋体を乗員側へ膨張させるエアバッグ装置
    であって、 車両座席シート前方に設けられ、検出方向が該シートの
    シートバック方向に向けて配置され、前記シートバック
    方向の空間距離を測定する測定手段と、 前記測定手段での測定結果に基づいて、エアバッグ装置
    の展開条件を設定する展開条件設定手段と、 前記展開条件設定手段の設定を繰り返し実行し、更新す
    る更新手段と、 前記車輌衝突でエアバッグ装置を展開する状況におい
    て、最新の展開条件に基づいてエアバッグ装置の展開を
    制御する制御手段と、 を有するエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記展開条件設定手段は、子供用拘束装
    置が装着されていると判定された場合、測定手段による
    結果が至近距離であると判定された場合、またはシート
    ベルトが非装着かつ乗員が非着座であると判定された場
    合、これらのうち少なくとも1つの条件がそろったとき
    にエアバッグ装置の展開禁止を展開条件として設定する
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記展開条件設定手段において、子供用
    拘束装置が装着されていると判定された場合、または測
    定手段による結果が至近距離であると判定された場合に
    エアバッグ装置の袋体の展開容量を制御することを特徴
    とする請求項1記載のエアバッグ装置。
JP7231308A 1995-09-08 1995-09-08 エアバッグ装置 Pending JPH0971214A (ja)

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