JPH0970138A - 限流装置 - Google Patents

限流装置

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JPH0970138A
JPH0970138A JP8128109A JP12810996A JPH0970138A JP H0970138 A JPH0970138 A JP H0970138A JP 8128109 A JP8128109 A JP 8128109A JP 12810996 A JP12810996 A JP 12810996A JP H0970138 A JPH0970138 A JP H0970138A
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順三 木田
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H9/00Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
    • H02H9/08Limitation or suppression of earth fault currents, e.g. Petersen coil
    • HELECTRICITY
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    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H9/00Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
    • H02H9/02Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection responsive to excess current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力系統の過電流を抑制する限流装置にかかる
電圧を低減し、限流装置が大地間絶縁を確保するために
大型化するのを防ぐと共に、限流装置を系統に導入しや
すくする。 【解決手段】少なくとも1つのY結線の巻線を持つ三相
変圧器のY結線の巻き線の低圧側端子と接地点の間に、
限流器を挿入して構成する。 【効果】本発明によって、限流装置自体にかかる電圧を
低下させることができ、限流装置の構成を小型化するこ
とができる。また、冷却媒体の耐圧が低い超電導素子を
用いた限流器を使用する場合でも、装置の絶縁を容易に
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力系統の安定制御
に用いられる限流装置にかかり、特に高電圧の電力系統
への適用を考えた限流装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力系統に短絡あるいは地絡故障が発生
した場合、通常流れている電流に対して数倍以上の大き
さの過電流が流れ、系統の電圧が低下、送変電機器に対
する熱あるいは電磁力によるストレスが生じる。このよ
うな故障を防ぐために系統故障による過電流を素早く抑
制する手段として、限流装置がある。限流装置は、遮断
器が過電流を遮断するよりも高速で過電流を抑制する機
器であり、高速スイッチを用いて過電流を限流要素に転
流する方式や、超電導素子のクエンチ現象を応用したも
のなど、各種方式が検討されている。これらの限流装置
100は、図3に示したように系統の送電線路300に
挿入され、故障地点304に流れる故障電流4aを抑制
する。
【0003】また、従来の限料送置として特開昭60−20
7421号には静電誘導器に適用した限流装置の構成の従来
例が示されているが、使用される電力機器の装置自体が
非接地構成であるために、高電圧系統(例えば系統電圧
154kV以上の系統)は有効接地系であるために適用
できない。さらに、各相毎に電流を制御できる構成とは
なっておらず、このため一般的に電力系統に流れる故障
電流は、1線地絡故障が発生故障の大半(約80%以
上)を占めているのが実情であるが、1線地絡の短絡故
障を保護することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3に示したような限
流装置を用いて過電流抑制保護をした場合、限流装置に
は、少なくとも系統の大地間電圧相当の電圧3vがかか
っている。限流装置自体に系統の大地間電圧相当の耐圧
能力を持たせた場合、大地と装置との絶縁距離を長くす
る必要があるので、装置全体の大型化を招く。また、超
電導素子を用いた場合、超電導素子の冷却に用いる液体
ヘリウム等の耐圧が空気等に比べてもかなり低いので、
系統電圧相当の絶縁を確保することは難しい。
【0005】そこで、本発明の目的は、この問題を解決
し、限流装置の電力系統への適用を容易にすることにあ
る。
【0006】また、本発明は限流装置に流れる電子を制
御する場合に半導体スイッチを用いた場合でも、過大な
電流が流れた場合に半導体スイッチが破損することを防
ぐようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明では電力系統に流れる過電流を抑制する限流
装置において、少なくとも1つのY結線の巻線を持つ三
相変圧器のY結線の巻線の低圧側端子と接地点の間に、
限流器を挿入して構成したことを特徴としたものであ
る。
【0008】また、本発明では電力系統中に設けられた
限流器と、該限流器に流れる電流を制御する限流装置に
おいて、限流器は、電力線の線路中に挿入された主回路
スイッチと、主回路スイッチと並列接続された半導体ス
イッチとからなり、電力線の線路中に発生した電力異常
を検出する電力線異常検出手段と、電力線異常検出手段
の検出出力に応答して主回路スイッチに開路を指令する
と共に半導体スイッチに閉路を指令する事故時指令手段
と、半導体スイッチに流れる電流を検出する転流電流検
出手段と、主回路スイッチが開かれる過程で転流検出手
段の検出電流が正常値を示すときに半導体スイッチを遮
断駆動する遮断駆動手段とを備えたようにしたものであ
る。
【0009】そして、本発明では電力系統中に設けられ
た限流器と、該限流器に流れる電流を制御する限流装置
において、限流器は、電力線の線路中に挿入された主回
路スイッチと、主回路スイッチと並列接続された半導体
スイッチとからなり、電力線の線路中に発生した電力異
常を検出する電力線異常検出手段と、電力線異常検出手
段の検出出力に応答して主回路スイッチに開路を指令す
ると共に半導体スイッチに閉路を指令する電流異常時指
令手段と、主回路の電流を検出する主回路電流検出手段
と、半導体スイッチに流れる電流を検出する転流電流検
出手段と、主回路電流検出手段の検出出力が異常の設定
値を超えたか否かを判定する主回路電流判定手段と、転
流検出手段の検出出力が異常の設定値を超えたか否かを
判定する転流電流判定手段と、主回路電流判定手段と転
流電流判定手段の判定出力が共に否定の判定結果である
ことを条件に主回路スイッチが開かれる過程で半導体ス
イッチに遮断を指令する遮断指令手段とを備えているこ
とを特徴としたものである。
【0010】さらに、本発明では、電力系統中に設けら
れた限流器と、該限流器に流れる電流を制御する限流装
置において、限流器は電力線の線路中に挿入された半導
体スイッチと、半導体スイッチと並列接続された限流要
素と、電力線の電流異常を検出する異常電流検出手段
と、異常電流検出手段の検出出力に応答して半導体スイ
ッチに遮断を指令する遮断指令手段と、半導体スイッチ
に流れる電流を検出する主回路電流検出手段と、半導体
スイッチが遮断される過程で前記主回路電流検出手段の
検出電流が異常値を示すときには半導体スイッチの導通
状態を保持する保持手段とを備えたようにしたものであ
る。
【0011】上記手段を用いることによって、限流装置
の限流器の部分に直接に系統電圧がかかることを防げ
る。また、限流器自体の大地間電圧は限流器の両端電圧
と等しくなり、系統電圧に比べて十分に低い。このよう
に、限流装置に高電圧をかけることなく故障電流を抑制
することができる。
【0012】また、主回路スイッチが開かれる過程で、
半導体スイッチに流れる電流が正常値を示す時に、半導
体スイッチを遮断駆動することにより、半導体スイッチ
が破損することを防ぐことが可能になる。
【0013】そして、半導体スイッチに流れる電流が正
常状態であり、かつ、主回路の電流値が正常値であるこ
との条件で半導体スイッチを遮断駆動することにより、
より半導体スイッチの保護を高めるようにしたものであ
る。
【0014】さらに、半導体スイッチが遮断される過程
で主回路の検出電流が異常値を示すときには、半導体ス
イッチの導通状態を保持することにより、半導体スイッ
チがダメージを受けることを防ぐものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施例を示す。
【0016】図1は、本発明である限流装置の構成例で
ある。限流装置は、限流器11を変圧器12のY結線の
巻線の低圧側端子と接地点の間に挿入して構成する。限
流器11は、通常は低インピーダンスであるが、系統に
短絡あるいは地絡故障等が発生して過電流が流れた場
合、直ちにインピーダンスを増加して過電流を抑制す
る。変圧器12には、少なくともひとつのY巻線があれ
ばよい。このY巻線と直列に限流器11を接続すること
で、過電流を抑制できる。
【0017】本発明である限流装置の動作を図2に示
す。これは、3相回路を単相にして示したものである。
一次巻線12aと二次巻線12bで構成した変圧器にお
いて、一次巻線12aの低圧側端子と接地点の間に限流
器11を挿入している。今、送電線13において、故障
点15にて短絡故障が発生し、過電流14aが流れた場
合を考える。過電流14aは、限流器11と変圧器の一
次巻線12aを経由して故障点15に流れ込む。このと
き、限流器11のインピーダンスを増加すれば、過電流
14aを小さくすることができる。系統が通常に運転し
ている場合、送電線13には大地間電圧13vがかかっ
ている。限流器11の両端電圧18vは、過電流14a
を抑制するときに限流器11のインピーダンスと流れる
過電流14aによって発生する。
【0018】系統の大地間電圧13vと限流器の両端電
圧18vの関係は次のようになる。系統の大地間電圧を
V,短絡電流をIとしたとき、電源側のインピーダンス
Xは、X=V/Iで表される。限流器1のインピーダン
スをX1とすると、限流器を用いて限流した短絡電流I
1は、I1=V/(X+X1)となる。よって、限流器
の両端電圧をV1としたとき、V1=X1×I1と表さ
れる。例えば、500kV系統で短絡電流63kAを5
0kAに抑制する場合を考える。このとき、大地間電圧
3vはV=500/√3kV=288.7kV,短絡電
流I=63kA,限流した短絡電流I1=50kAであ
るから、電源側のインピーダンスX= 4.58Ω,限
流器のインピーダンスX1=1.19Ωとなるので、限
流器の両端電圧1vはV1=59.6kV になる。この
例に見られるように大地間電圧V>限流器の両端電圧V
1であり、一般的に、大地間電圧13vは両端電圧18
vよりも高い場合が多い。本発明による限流装置では、
限流器11には高い大地間電圧13vがかからない構成
になっていることが分かる。よって、限流器11の耐圧
は両端電圧18vを考えればよい。さらに、変圧器の一
次巻線12aの限流器11との接続部である低圧端子の
大地間耐電圧は、電気学会電気規格調査会標準規格JE
C−204−1978に示されているように、標準的に
は交流70kV以上で設計されている。よって、限流器
11の両端電圧18vは変圧器の低圧端子の大地間耐電
圧よりも低く、変圧器の巻線の大地間耐圧を確保するた
めに特別な加工をする必要がない。
【0019】本発明である限流装置で用いる限流器の適
用例を図4から図17に示す。図4は、機械接点を用い
て構成した機械スイッチ46と並列に限流インピーダン
ス45を接続して構成した限流器である。通常は機械ス
イッチ46を閉じた状態で、電流を機械スイッチに流
す。過電流を限流するときには、機械スイッチ46を開
き、電流を限流インピーダンス45に転流させる。この
ような機械スイッチを用いた方式の中には、機械スイッ
チの接点間距離を長くしたり、接点間に発生するアーク
をアークシュートに導入することによってアークの電圧
が高くなるようにし、過電流を抑制する方式も取ること
が可能になる。
【0020】図5は、半導体スイッチ57を用いて構成
した限流器の例である。半導体スイッチ57を用いるこ
とで、機械スイッチに対して限流器の動作を動作時間を
高速にすることができる。特に半導体スイッチ57とし
て、ゲートターンオフサイリスタの様な自己消弧型の半
導体素子を用いれば、動作時間を例えば1ms以下にす
ることも可能である。
【0021】図5に示した限流器を本発明である限流装
置に適用した場合の具体的な回路構成例を図6に示す。
図6において、図5に示した限流器は変圧器巻線12a
の低圧側端子に接地点との間に接続されている。さら
に、変圧器巻線12aの高圧側端子と送電線13との間
には遮断器54を挿入している。この遮断器54は、系
統の短絡故障を限流器で保護した場合に、最終的には故
障電流を遮断して故障区間を系統から切り離す必要があ
る場合には、限流器自体には電流遮断能力がないので、
遮断器54によって電流を遮断するためのものである。
【0022】このような限流装置を構成した場合の限流
器とその制御系を図7に示す。本実施例では、主回路に
半導体スイッチ77を挿入すると共に、半導体スイッチ
77と並列に限流インピーダンス75を接続したもので
ある。さらに半導体スイッチ両端に発生する過電圧を抑
制するために、エネルギー吸収素子36を並列に接続し
ている。半導体スイッチ77を構成する順方向電流,逆
方向電流の制御用の各素子には、各々のゲートにドライ
ブ回路62,64からスイッチング信号が供給されるよ
うになっている。
【0023】一方、主回路には、主回路を流れる電流を
検出する主回路電流検出手段を構成する電流検出器76
が遮断器54の近くに設けられており、転流回路には半
導体スイッチ77に流れる電流を検出する転流検出手段
としての電流検出器78が半導体スイッチ77の近くに
設けられている。そして、電流検出器76,78は一次
巻線12aをはさむより左位置に設けられている。各電
流検出器76,78の検出出力は事故検出回路73,転
流検出回路72に供給されている。
【0024】本実施例においては、事故検出回路73に
よって事故が検出された時に、制御回路70から半導体
スイッチ77に遮断が指令される構成であるが、半導体
スイッチ77が遮断される過程で、半導体スイッチ77
に流れる電流が過電流検出器76によって監視され、電
流検出器76の検出電流が異常値を示す時には半導体ス
イッチ77の導通状態を保持するようになっている。こ
のため、本実施例においても、事故時に半導体スイッチ
77が遮断能力を超えた時に遮断し、電流が流れること
を防止することができ、半導体スイッチ77の信頼性の
向上を図ることができる。また、半導体スイッチ77の
保持状態が設定時間以上継続された時には、遮断器54
が遮断され、半導体スイッチ77を保護することができ
る。
【0025】事故検出回路73は、図8に示すように、
電流モニタ部84,過電流設定部86,比較器88を備
えて構成されている。電流モニタ部84は、電流検出器
76の検出電流に対して高調波成分をカットするための
フィルタ処理などの入力処理を施すように構成されてい
る。過電流設定部86は、主回路の電力供給に関連する
事故、例えば短絡事故に対応した過電流値が設定されて
いる。比較器88は、電流モニタ部84の出力と過電流
設定部86に設定された設定値とを比較し、電流モニタ
部84の出力が設定値を超えた時に、事故が発生したと
してハイレベルの事故検出信号を制御回路84へ出力す
るようになっている。すなわち、電流検出器86,事故
検出回路73は事故検出手段を構成するようになってい
る。なお、事故を判定するに際しては、電流のレベルを
判定する方式の代わりに、電流の変化分を検出する方式
を採用することもできる。すなわち電流モニタ部84で
電流変化分を監視し、過電流設定部86に事故時の電流
変化分に対応した設定値を設定することによって、電流
の変化分から事故を検出することもできる。
【0026】転流検出回路72は、図9に示すように、
電流モニタ部92,過電流設定部95,比較器96,電
流モニタ部98,過電流設定部99,比較器93,OR
回路94から構成されている。電流モニタ部92は、電
流検出器76の検出電流を取り込み、この電流の高調波
成分をカットするフィルタ処理などの入力処理を施すよ
うになっている。過電流設定部95は、転流動作時の過
電流値を設定するようになっている。すなわち、転流動
作時における主回路の電流の異常を示す設定値を設定す
るようになっている。この設定値は過電流設定部86に
設定された設定値よりも大きい値に設定されている。そ
して比較器96は電流モニタ部92の出力と過電流設定
部95の設定値とを比較し、電流モニタ部92の出力が
設定値を超えた時に、転流異常を示すハイレベルの信号
をOR回路94へ出力するようになっている。すなわ
ち、電流モニタ部92,過電流設定部94,比較器96
は主回路電流判定手段を構成するようになっている。
【0027】一方、電流モニタ部98は、電流検出器7
8の検出電流を取り込み、この電流に対して高調波成分
をカットするフィルタ処理などの入力処理を施すように
なっている。過電流設定部99には、半導体スイッチ7
7に流れる電流の異常値を示す過電流値が設定されてい
る。そして比較器93は電流モニタ部98の出力と過電
流設定部99に設定された設定値とを比較し、電流モニ
タ部98の出力が設定値を超えたときに転流の異常を示
すハイレベルの信号をOR回路94へ出力するようにな
っている。すなわち電流モニタ部98,過電流設定部9
9,比較器93は転流判定手段を構成するようになって
いる。
【0028】OR回路94は、比較器96または比較器
93からハイレベルの信号が入力されたときにハイレベ
ルの転流異常信号を制御回路70へ出力し、それ以外の
ときにはローレベルの信号を出力するようになってい
る。
【0029】図10は、図4で示した限流器において転
流回路48を設けた限流器の例である。機械スイッチ4
6を用いて限流器を構成した場合、このスイッチに流れ
る電流は、基本的には電流に零点が生じるまでは遮断で
きない。そのため、交流50Hzの電流を遮断するとき
には、スイッチを電流遮断操作させてから電流遮断まで
に最長で10msの時間がかかることになる。そこで、
電流遮断時間を短縮して過電流の高速限流を実現するに
は、図10に示したように機械スイッチ46と並列に、
スイッチに流れる電流に強制的に電流の零点を作る転流
回路48を接続しておけばよい。転流回路48の方式と
しては、スイッチに流れる電流の逆電流を注入する電流
回路を設け電流の零点を作る方法、スイッチに振動性の
電流を流す電流回路を設け電流の零点を作る方法などが
ある。
【0030】図11に転流回路48の具体的な回路例を
示す。この回路はコンデンサC32を予め充電してお
き、短絡故障を検出するとスイッチS36を閉じ、遮断
器46に逆電流を注入して、電流零点を短絡電流本来の
零点よりも早く作り、電流を遮断する。この回路によ
り、従来では異常が起きた場合に異常電流の第1波が過
ぎてから初めて零点になったときに遮断器46で電流を
遮断し、その後に限流インピーダンス45が動作してい
たため、この期間は異常電流が流れてしまっていたが、
本発明によれば異常状態の検出後、直ちに遮断器46が
開き限流インピーダンス45が動作するようになる。
【0031】また、図12は転流回路48の効果を示し
たグラフであり、図12(a)は遮断器46に流れる電流
1 を示し、また、図12(b)は転流回路により流れる
電流i2 を示している。そして、図12(c)はこれら電
流i2+i2の合成した実際の遮断器46に流れる電流を
示しており、強制的に零点を作成できるため時刻T1
遮断器46を作動させ、開路させることが可能になり、
この後、限流インピーダンス45が動作可能となる。そ
して、図12(d)は限流装置が働かない場合の短絡電流
1 と、限流装置が動作した場合の装置全体に流れる限
流された電流I2 とを比較したものである。時刻T2
おいて上述したように遮断器46、および限流インピー
ダンス45が動作するようになる。短絡電流I1 は時刻
3 を経過しなければ遮断器46が動作し、限流動作が
行えなかったが、本実施例によって、短絡状態を検出し
た後に直ちに遮断器46に電圧零点が作られ、時刻T2
で限流動作が行えるようになる。
【0032】図13は、図5に示した限流器において転
流回路48を設けた限流器の例である。半導体スイッチ
77としてサイリスタのような自己消弧能力のない半導
体素子を用いて限流器を構成した場合、図10に示した
機械スイッチを用いて構成した限流器と同様に半導体ス
イッチ77の電流遮断時間が長くなり、過電流の限流が
遅くなる。電流遮断時間の短縮化のためには、図10に
て上述した回路と同様に半導体スイッチ77と並列に、
スイッチに流れる電流に強制的に電流の零点を作る転流
回路48を接続しておけばよい。
【0033】さらに、図14は、限流インピーダンス4
5,機械スイッチ46,半導体スイッチ77を並列に接
続して構成した限流器の例である。この方式では、常時
の電流は機械スイッチ46に流して通電損失を最小限に
抑え、過電流が流れたときには機械スイッチ46を開い
て半導体スイッチ77に電流を転流し、半導体スイッチ
77で過電流を高速遮断して限流する。このとき、半導
体スイッチ77に自己消弧型素子を用いるとより高速に
動作できる。
【0034】図14に示した限流器を本発明である限流
装置に適用した場合の具体的な回路構成例を図15に示
す。図15において、図14に示した限流器は変圧器巻
線12aの低圧側端子に接地点との間に接続されてい
る。さらに、変圧器巻線12aの高圧側端子と送電線13
との間には遮断器54を挿入している。この遮断器54
は、図6に示したものと同様に、故障電流遮断するため
のものである。
【0035】このような限流装置を構成した場合の限流
器とその制御系を図16に示す。本実施例では、主回路
に半導体スイッチ77を挿入すると共に、半導体スイッ
チ77と並列に限流インピーダンス45と機械スイッチ
46を接続したものである。半導体スイッチ77を構成
する順方向電流,逆方向電流の制御用の各素子66,6
8には、各々のゲートにドライブ回路62,64からス
イッチング信号が供給されるようになっている。一方、
主回路には、主回路を流れる電流を検出する主回路電流
検出手段を構成する電流検出器76が遮断器54の近く
に設けられており、転流回路には半導体スイッチ77に
流れる電流を検出する転流検出手段としての電流検出器
78が半導体スイッチ77の近くに設けられている。そ
して、電流検出器76,78は一次巻線12aをはさむ
位置に設けられている。各電流検出器76,78の検出
出力は事故検出回路73,転流検出回路72に供給され
ている。
【0036】事故検出回路73および転流検出回路72
は、それぞれ図8および図9に示したような構成であ
る。図16における制御回路70には、図7に示した実
施例の場合と異なり、機械スイッチ46を半導体スイッ
チ77と協調を取って制御する必要がある。制御回路7
0は、事故検出回路73からハイレベルの信号を入力し
た時に、この信号に応答して、機械スイッチ46へ開路
を指令すると共に、半導体スイッチ77に閉路を指令す
る事故時指令手段を構成するようになっている。更に、
制御回路70は、機械スイッチ46が開かれる過程で、
転流検出回路72の検出出力を監視し、転流検出回路7
2からハイレベルの転流異常信号が出力されている間
は、半導体スイッチ77の導通状態を保持する保持手段
を構成するようになっていると共に、この保持状態が設
定時間を超えた時には、遮断器54へ遮断指令を出力す
る補助遮断指令手段を構成するようになっている。また
更に、制御回路70は、転流検出回路72の検出出力を
監視し、機械スイッチ46が開かれる過程で、転流検出
回路72の検出出力がローレベルにある時には転流が正
常状態にあるとして、ドライブ回路62,64を介して
半導体スイッチ77に遮断を指令する遮断指令手段を構
成するようになっている。
【0037】次に、本実施例の作用を図17および図1
8に従って説明する。
【0038】まず、事故検出回路73の出力を取り込み
(ステップ100)、主回路に接続された系統で事故が
発生したか否かを判定する(ステップ101)。事故で
ないと判定された時には初期状態へ戻る(ステップ10
2)。
【0039】一方、事故と判定された時には、転流動作
を開始する(ステップ103)。すなわち機械スイッチ
46に開路を指令すると共に、半導体スイッチ77に閉
路を指令する。この時、機械スイッチ46に流れる電流
は、図18(a)の特性Aで示すように、徐々に増加す
るが、機械スイッチ46が開極を開始し、極間で発生し
たアークの起電圧で時刻T1に転流が開始されると、主
回路電流(特性A)は徐々に減少する。このとき、主回
路電流が減少する代わりに、半導体スイッチ77には特
性Bで示されるような電流が流れる。そして時刻T2で
完全に転流する。このように、転流動作が開始された
後、主回路電流と各半導体スイッチ77に流れる電流が
監視される。すなわち、転流検出回路72の出力が監視
され(ステップ104)、転流異常が生じたか否かの判
定が行われる(ステップ105)。この時、図18(a)
に示すように、主回路電流(特性A)の値と半導体スイ
ッチ77に流れる電流(特性B)が共に過電流設定値を
超えないと判定された時には、すなわちOR回路94か
らローレベルの信号が発生している時には、時刻T3で
半導体スイッチ77に遮断が指令され、時刻T4で半導
体スイッチ77による遮断が確実に実行される。この時
のレベルは各半導体スイッチ77の遮断能力を示す可制
御電流レベルL以下であるため、半導体スイッチ77を
確実に保護した状態で遮断することができる。
【0040】一方、図18(b)の特性グラフC,Dで
示すように、転流が開始されるまでの時間が長かった
り、図18(c)の特性E,Fで示すように、転流時間
ΔT2が長かったりして、主回路電流が過電流設定値を
超えたり、あるいは半導体スイッチ77に流れる電流が
過電流設定値を超えたりした時には、転流検出回路72
からハイレベルの信号が出力され、転流異常と判定され
る。このような時には、可制御電流レベルL以下での遮
断が不可能であるため、半導体スイッチ77の導通状態
が保持される(ステップ107)。この状態は、事故電
流の位相が反転する次の電流半波まで継続される(ステ
ップ108)。そしてこの後再び転流異常か否かを判定
し(ステップ109)、転流異常がない時に半導体スイ
ッチ77に遮断を指令する(ステップ110)。
【0041】一方、再び転流異常と判定された時には、
半導体スイッチ77を保持した状態で、遮断器54へ遮
断を指令し(ステップ111)、転流異常に伴って半導
体スイッチ77が破壊されるのを未然に防止する。
【0042】この様に、本実施例においては、事故が発
生した時に、機械スイッチ46を開く過程で転流が正常
状態にある時にのみ半導体スイッチ77を遮断するよう
にしたため、機械スイッチ46の開極時に発生するアー
クの不安定性で転流開始時間が遅れたり、転流時間が長
くかかったりした時でも、半導体スイッチ77の破壊を
未然に防止することができる。
【0043】また前記実施例においては、転流異常時
に、半導体スイッチ77を共に同じ条件で動作させてい
るようにしているが、電流が流れているアームの半導体
スイッチだけの状態を保留し、電流が流れていないアー
ムの半導体スイッチは遮断動作すると、次の電流半波で
の遮断が確実となる。
【0044】以上のような限流器に用いる限流インピー
ダンス45として、抵抗体,リアクトル,非線形特性を
有する抵抗体が考えられる。抵抗体を用いると、機械ス
イッチ46や半導体スイッチ77から過電流を転流した
ときに、過電圧の発生が比較的少ない。他方、限流イン
ピーダンス45としてリアクトルを用いると、過電流が
継続して流れるような場合にはリアクトルにおける熱損
失は抵抗体に比べて少ないので、長時間電流を流すこと
が容易にできる。また、限流インピーダンス45として
抵抗値に非線形特性のある抵抗体を用いると、特に過電
圧が発生するような場合には、抵抗体の抵抗値が下がる
ことで自然に過電圧の発生を防止することができる。
【0045】図19は、本発明である限流装置に用いる
限流器として超電導素子39を用いて構成した例であ
る。超電導素子を用いたときの限流動作は、超電導素子
自体に過電流を流してクエンチさせることでインピーダ
ンスを増加させて限流する方法や、超電導素子を用いて
磁気遮蔽をしてインダクタンスを減少させたリアクトル
において、超電導素子をクエンチさせることで磁気遮蔽
を解除してリアクトルのインダクタンスを増加させる方
式などがある。超電導素子39を用いて構成した限流器
の場合、超電導素子を冷却するために液体ヘリウム等の
冷媒を用いなくてならない。これらの冷媒は絶縁耐力が
低く、高圧系統に用いる限流装置における絶縁面での弱
点となっている。しかしながら、本発明である限流装置
の構成では、限流器自体には系統の大地間電圧が直接か
からないので、超電導素子を用いた限流器にとって絶縁
面で有利である。さらに、過大な電流が流れる場合で
も、この電流異常状態を高速検出し、そして、高速に開
閉器、または半導体スイッチを動作させることが可能に
なるため、異常発生後限流装置が耐えきれないような過
大電流、また電圧が発生することを未然に防ぐことが可
能になるという効果がある。
【0046】また、本発明は図20に示したY結線2,
Y結線202,△結線204から構成される変圧器に対
しても適用できる。この場合においても、変圧器を構成
するどちらか片方のY結線に対して本発明の限流装置を
設けることによって、送電線の異常時の過電流を防ぐこ
とが可能になるという効果がある。
【0047】さらに、本発明は送電線用の変圧器に限ら
ず、一般的な電力線用の変圧器であれば、いろいろな種
類のものに適用できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によって、限流装置自体にかかる
電圧を低下させることができる。これによって、限流装
置の構成を小型化することができる。また、冷却媒体の
絶縁耐圧電圧が低い超電導素子を用いた限流器を使用す
る場合でも、装置の絶縁を容易にできる。以上のよう
に、本発明を適用することで、特に有効接地系である高
電圧の電力系統へも限流装置を導入しやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である限流装置の構成例。
【図2】本発明である限流装置の動作例。
【図3】従来の限流装置の動作例。
【図4】本発明である限流装置に用いる限流器の例。
【図5】本発明である限流装置に用いる限流器の例。
【図6】図5に示した限流器を適用した本発明である限
流装置の具体的な回路構成例。
【図7】図5に示した限流器とその制御系の例。
【図8】本発明である限流装置に用いる限流器の電流検
出回路のブロック構成の例。
【図9】本発明である限流装置に用いる限流器の転流検
出回路のブロック構成の例。
【図10】本発明である限流装置に用いる限流器の例。
【図11】本発明である限流装置に用いる転流回路の一
実施例。
【図12】本発明の限流装置に用いる転流回路を採用し
た場合の電流波形。
【図13】本発明である限流装置に用いる限流器の例。
【図14】本発明である限流装置に用いる限流器の例。
【図15】図14に示した限流器を適用した本発明であ
る限流装置の具体的な回路構成例。
【図16】図14に示した限流器とその制御系の例。
【図17】図15に示した本発明である限流装置の構成
例における作用を説明するためのフローチャート。
【図18】図15に示した本発明である限流装置の構成
例における各部の動作を説明するためのタイムチャー
ト。
【図19】本発明である限流装置に用いる限流器の例。
【図20】本発明である限流装置の構成例。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統に流れる過電流を抑制する限流装
    置において、 少なくとも1つのY結線の巻線を持つ三相変圧器のY結
    線の巻線の低圧側端子と接地点の間に、限流器を挿入し
    て構成したことを特徴とする限流装置。
  2. 【請求項2】請求項1における限流装置において、 前記限流器を前記変圧器のY巻線の各相の巻線に挿入し
    たことを特徴とする限流装置。
  3. 【請求項3】請求項1における限流装置において、 前記限流器は、機械接点で構成した開閉装置と、該開閉
    装置と並列に接続された限流要素とで構成されることを
    特徴とする限流装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の限流装置において、 前記限流器は、機械接点で構成した開閉装置と、半導体
    素子を用いて構成したスイッチと、限流要素とを並列に
    接続して構成したことを特徴とする限流装置。
  5. 【請求項5】請求項3における限流装置において、 前記限流器の機械接点で構成した開閉装置は、前記接点
    に流れる電流に強制的に零点を作る回路を備えたことを
    特徴とする限流装置。
  6. 【請求項6】請求項1における限流装置において、 前記限流器は半導体素子を用いて構成したスイッチ,該
    スイッチと並列に限流要素を接続して構成したことを特
    徴とする限流装置。
  7. 【請求項7】請求項6における限流装置において、 前記限流器の半導体素子を用いて構成したスイッチに
    は、前記接点に流れる電流に強制的に零点を作る回路を
    備えたことを特徴とする限流装置。
  8. 【請求項8】請求項1の限流装置において、 前記限流器は、前記電力線の線路中に挿入された主回路
    スイッチと、 該主回路スイッチと並列接続された半導体スイッチとか
    らなり、 前記電力線の線路中に発生した電力異常を検出する電力
    線異常検出手段と、 該電力線異常検出手段の検出出力に応答して主回路スイ
    ッチに開路を指令すると共に半導体スイッチに閉路を指
    令する事故時指令手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流を検出する転流電流検
    出手段と、 前記主回路スイッチが開かれる過程で前記転流検出手段
    の検出電流が正常値を示すときに前記半導体スイッチを
    遮断駆動する遮断駆動手段とを備えていることを特徴と
    する限流装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の限流装置において、 前記電力線異常検出手段の指令により前記半導体スイッ
    チが導通したときに転流電流検出手段の検出電流が異常
    値を示すときには前記半導体スイッチの導通状態を保持
    する保持手段を備えていることを特徴とする限流装置。
  10. 【請求項10】請求項8記載の限流装置において、 前記電力線異常検出手段の指令により半導体スイッチが
    導通したときに転流電流検出手段の検出電流が異常値を
    示すときには前記半導体スイッチの導通状態を保持する
    保持手段と、 該保持手段による前記半導体スイッチの保持状態が設定
    時間を超えたときに主回路スイッチと直列に接続された
    遮断器に遮断指令を出力する補助遮断指令手段とを備え
    ていることを特徴とする限流装置。
  11. 【請求項11】請求項1記載の限流装置において、 前記限流器は、前記電力線の線路中に挿入された主回路
    スイッチと、 該主回路スイッチと並列接続された半導体スイッチとか
    らなり、 前記電力線の線路中に発生した電力異常を検出する電力
    線異常検出手段と、 該電力線異常検出手段の検出出力に応答して主回路スイ
    ッチに開路を指令すると共に半導体スイッチに閉路を指
    令する電流異常時指令手段と、 主回路の電流を検出する主回路電流検出手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流を検出する転流電流検
    出手段と、 主回路電流検出手段の検出出力が異常の設定値を超えた
    か否かを判定する主回路電流判定手段と、 転流検出手段の検出出力が異常の設定値を超えたか否か
    を判定する転流電流判定手段と、 主回路電流判定手段と転流電流判定手段の判定出力が共
    に否定の判定結果であることを条件に主回路スイッチが
    開かれる過程で半導体スイッチに遮断を指令する遮断指
    令手段とを備えていることを特徴とする限流装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の限流装置において、 電流異常時指令手段の指令により半導体スイッチが導通
    したときに前記主回路電流判定手段と前記転流電流判定
    手段のうちいずれか一方の判定出力が肯定の判定結果で
    あるときには前記半導体スイッチの導通状態を保持する
    保持手段を備えている限流装置。
  13. 【請求項13】請求項11記載の限流装置において、 電流異常時指令手段の指令により前記半導体スイッチが
    導通したときに、前記主回路電流判定手段と、前記転流
    判定手段のうちいずれか一方の判定出力が肯定の判定結
    果であるときには前記半導体スイッチの導通状態を保持
    する保持手段と、該保持手段による前記半導体スイッチ
    の保持状態が設定時間を超えたときに前記主回路スイッ
    チと直列接続された遮断器に遮断指令を出力する補助遮
    断指令手段とを備えている限流装置。
  14. 【請求項14】請求項1の限流装置において、 前記限流器は、超電導素子の超電導状態が崩壊すること
    によりインピーダンスが増加する限流要素を用いて構成
    したことを特徴とする限流装置。
  15. 【請求項15】請求項1の限流装置において、 前記限流器の限流要素として抵抗値が非線形特性を持つ
    抵抗素子を用いたことを特徴とする限流装置。
  16. 【請求項16】請求項3の限流装置において、 前記開閉装置は、前記機械接点間に発生するアークによ
    って電流を限流することを特徴とする限流装置。
  17. 【請求項17】請求項1の限流装置において、 前記限流器が限流動作をしたときに発生する両端電圧
    は、前記限流器が接続された変圧器の巻線の低圧端子の
    大地間耐電圧以下であることを特徴とする限流装置。
  18. 【請求項18】請求項1の限流装置において、 前記限流器は前記電力線の線路中に挿入された半導体ス
    イッチと、 該半導体スイッチと並列接続された限流要素と、 前記電力線の電流異常を検出する異常電流検出手段と、 異常電流検出手段の検出出力に応答して前記半導体スイ
    ッチに遮断を指令する遮断指令手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流を検出する主回路電流
    検出手段と、 前記半導体スイッチが遮断される過程で前記主回路電流
    検出手段の検出電流が異常値を示すときには前記半導体
    スイッチの導通状態を保持する保持手段とを備えている
    ことを特徴とする限流装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の限流装置において、 前記保持手段による半導体スイッチの保持状態が設定時
    間を超えたときに半導体スイッチと直列接続された遮断
    器に遮断指令を出力する補助遮断指令手段とを備えてい
    ることを特徴とする限流装置。
  20. 【請求項20】請求項19記載の限流装置において、 前記保持手段の保持状態を監視するための設定時間は、
    事故検出手段により事故が検出されたときから事故検出
    時点の電流の位相が反転するに要する時間に対応づけて
    設定されていることを特徴とする限流装置。
  21. 【請求項21】電力系統中に設けられた限流器と、該限
    流器に流れる電流を制御する限流装置において、 前記限流器は、前記電力線の線路中に挿入された主回路
    スイッチと、 該主回路スイッチと並列接続された半導体スイッチとか
    らなり、 前記電力線の線路中に発生した電力異常を検出する電力
    線異常検出手段と、 該電力線異常検出手段の検出出力に応答して主回路スイ
    ッチに開路を指令すると共に半導体スイッチに閉路を指
    令する事故時指令手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流を検出する転流電流検
    出手段と、 前記主回路スイッチが開かれる過程で前記転流検出手段
    の検出電流が正常値を示すときに前記半導体スイッチを
    遮断駆動する遮断駆動手段とを備えていることを特徴と
    する限流装置。
  22. 【請求項22】電力系統中に設けられた限流器と、該限
    流器に流れる電流を制御する限流装置において、 前記限流器は、前記電力線の線路中に挿入された主回路
    スイッチと、 該主回路スイッチと並列接続された半導体スイッチとか
    らなり、 前記電力線の線路中に発生した電力異常を検出する電力
    線異常検出手段と、 該電力線異常検出手段の検出出力に応答して主回路スイ
    ッチに開路を指令すると共に半導体スイッチに閉路を指
    令する電流異常時指令手段と、 主回路の電流を検出する主回路電流検出手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流を検出する転流電流検
    出手段と、 主回路電流検出手段の検出出力が異常の設定値を超えた
    か否かを判定する主回路電流判定手段と、 転流検出手段の検出出力が異常の設定値を超えたか否か
    を判定する転流電流判定手段と、 主回路電流判定手段と転流電流判定手段の判定出力が共
    に否定の判定結果であることを条件に主回路スイッチが
    開かれる過程で半導体スイッチに遮断を指令する遮断指
    令手段とを備えていることを特徴とする限流装置。
  23. 【請求項23】電力系統中に設けられた限流器と、該限
    流器に流れる電流を制御する限流装置において、 前記限流器は前記電力線の線路中に挿入された半導体ス
    イッチと、 該半導体スイッチと並列接続された限流要素と、 前記電力線の電流異常を検出する異常電流検出手段と、 異常電流検出手段の検出出力に応答して前記半導体スイ
    ッチに遮断を指令する遮断指令手段と、 前記半導体スイッチに流れる電流を検出する主回路電流
    検出手段と、 前記半導体スイッチが遮断される過程で前記主回路電流
    検出手段の検出電流が異常値を示すときには前記半導体
    スイッチの導通状態を保持する保持手段とを備えている
    ことを特徴とする限流装置。
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