JP3581219B2 - 複合型スイッチング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遮断器等に用いる複合型スイッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力系統で短絡等の事故が発生すると回路には数10kAにも及ぶ大きな事故電流が流れ、事故点ではその大電流によるアークが発生する。この大電流が系統に流れることにより、系統の機器には大きな電磁力が加わり、大電流が流れたことによるジュール損等による発熱で機器の温度が上昇し絶縁物の特性劣化の原因となる。また、事故点で発生したアークは高温であるため機器を溶融するなど、事故が進展、拡大するおそれがある。このような事故拡大を防止するために電力系統では遮断器が設置され、系統に異常な電流が流れると遮断器でその電流を遮断することが行われる。現在の一般的な遮断器では大電流が流れ始めてから電流遮断が完了するまでに数10msの時間を要するため、事故の進展、拡大を皆無にすることは困難であり、結果として事故復旧に時間と費用を要することになる。
【0003】
大電流を従来の遮断器より速く切ることを目的とした半導体遮断器や、大電流通電を検出して回路インピーダンスを増大させる限流器等の提案がなされている。半導体遮断器は、すでに電気鉄道の直流回路用の遮断器として実際の系統に適用されているが高電圧交流系統用の遮断器として使用された事例は知られていない。限流器は低電圧回路用が製品化されているが、高電圧回路用としては超電導限流器が試作された段階であり、実際の系統で使用された事例は知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
半導体遮断器を高電圧回路に用いるためには、GTO(Gate Turn−Off thyristor ),IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )等のパワー半導体素子の多数を直並列接続し、高電圧・大電流に耐えられる構成にしなければならない。パワー半導体素子を多数使用することで半導体遮断器のコストは、従来の遮断器と比較して非常に高価なものになる。また、パワー半導体素子に通電すると、1素子当たり数Vの電圧降下が生じ、この電圧降下は損失となりパワー半導体素子の発熱につながる。多数のパワー半導体素子を直並列にして使用することは、その素子数に比例した発熱を処理するための冷却装置が必要になる。パワーエレクトロニクス機器では冷却システムに要する費用、スペースファクタは大きな値を占めている。さらに、電力系統では多数の遮断器が用いられているが、これらを半導体遮断器化することを想定すると、全体としての遮断器部で消費されるエネルギーは大きなものになることが想定される。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、パワー半導体素子の使用個数が少ないにも関わらず高電圧・大電流化が達成でき、発熱量が少なく冷却装置の不要と相まって低コスト化が達成でき、さらには高速遮断性及び高信頼性を有する複合型スイッチング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、少なくとも2個の自己消弧能力を有する半導体スイッチの極性を逆方向にして並列接続したパワー半導体逆並列回路と直列に第1の真空バルブを接続して直並列回路とし、該直並列回路と各々並列に第2の真空バルブ及び非直線抵抗体を接続してなることを要旨とする。この構成により、常時の通電電流は、第2の真空バルブを流れ、半導体スイッチを含む直並列回路には流れないので発熱量が少なくなる。大電流が流れたことが検知されると第2の真空バルブが開極し、そのアーク電圧で第2の真空バルブを流れていた電流は直並列回路に転流する。転流後、第1の真空バルブを開極した後、半導体スイッチで強制的に電流遮断が行われる。半導体スイッチで電流を遮断するため、交流電流の零点を待たずに電流の遮断が行われて遮断時間が短くなる。強制的な電流遮断により、回路に発生する過電圧がある値以上に上昇するが、非直線抵抗体を介してそのエネルギーが放勢され、過電圧上昇が抑制される。電流遮断後に現れる回復電圧は第1の真空バルブの極間で耐えることができ、パワー半導体逆並列回路には殆ど電圧が加わらない。したがって、半導体スイッチの直列数を最小にすることが可能となる。
【0007】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の複合型スイッチング装置において、前記第1の真空バルブ及び前記パワー半導体逆並列回路の各々と並列に当該パワー半導体逆並列回路への過電圧印加防止用の抵抗体を接続してなることを要旨とする。この構成により、大電流が流れたときの半導体スイッチによる強制的な電流遮断で発生する過電圧は非直線抵抗体でその上昇が抑制される。このとき、非直線抵抗体による制限電圧は、第1の真空バルブとパワー半導体逆並列回路の各々に加わるが、半導体スイッチの漏れ抵抗、浮遊キャパシタンスからなるインピーダンスより小さい値の抵抗体を第1の真空バルブとパワー半導体逆並列回路の各々に並列に接続することで、半導体スイッチに加わる電圧を制御することが可能となる。
【0009】
請求項記載の発明は、第1の真空バルブと第2の真空バルブを直列接続して直列回路とし、少なくとも2個の自己消弧能力を有する半導体スイッチの極性を逆方向にして並列接続したパワー半導体逆並列回路を前記第2の真空バルブと並列に接続し、前記直列回路と並列に非直線抵抗体を接続してなることを要旨とする。この構成により、常時の通電電流は、第1の真空バルブと第2の真空バルブの直列回路を流れ、半導体スイッチからなるパワー半導体逆並列回路には流れないので発熱量が少なくなる。大電流が流れたことが検知されると第1の真空バルブと第2の真空バルブが同時に開極し、第2の真空バルブに現れたアーク電圧で第2の真空バルブを流れていた電流はパワー半導体逆並列回路に転流する。転流後、半導体スイッチで強制的に電流遮断が行われる。半導体スイッチで電流を遮断するため、交流電流の零点を待たずに電流の遮断が行われて遮断時間が短くなる。
【0010】
請求項記載の発明は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の複合型スイッチング装置を、非接地3相交流系統の2相の線路の各々に遮断器として設置してなることを要旨とする。この構成により、負荷側で3相短絡事故が発生した場合、非接地3相交流系統では、遮断器で、その2相の電流を遮断すると、残りの相電流も零になる。
【0011】
請求項記載の発明は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の複合型スイッチング装置において、前記真空バルブと前記半導体スイッチとが直列に接続された回路構成部において、前記真空バルブの固定軸側を前記半導体スイッチに接続してなることを要旨とする。この構成により、真空バルブの可動軸は駆動時の操作エネルギーを少なくするため、その径は小さく、また、この可動軸に接続されている可撓導体も断面積が小さい。このため、可動軸側は固定軸側に比べると伝熱抵抗が大きく、電流通電時の温度上昇は固定軸側の方が少ない。半導体スイッチを、この固定軸側に接続することで、温度上昇を抑制することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。まず、本実施の形態の複合型スイッチング装置の構成を説明する。図1において、パワー半導体素子であるGTO1とGTO2が互いに極性を逆方向にして並列接続されてパワー半導体並列回路が形成され、このパワー半導体並列回路と直列に第1の真空バルブ3が接続されて直並列回路が形成されている。そして、この直並列回路にそれぞれ並列に、第2の真空バルブ4及び非直線抵抗体5が接続されている。
【0014】
次に、上述のように構成された第1の実施の形態の作用を説明する。常時の通電中は第1の真空バルブ3及び第2の真空バルブ4は閉じた状態であり、GTO1及びGTO2のゲート信号は入力されていない。この状態で回路に流れる電流は第2の真空バルブ4を流れている。大電流が流れたことが検知されると、第2の真空バルブ4が高速に開極されるとともにGTO1及びGTO2にゲート信号が入力される。そして、第2の真空バルブ4の極間にはアークが発生し、第2の真空バルブ4の端子間には数10Vの電圧が発生する。この電圧発生により、第2の真空バルブ4を流れている電流は第1の真空バルブ3とGTO1,GTO2からなる直並列回路側に転流する。第2の真空バルブ4を流れていた電流が全て直並列回路側に転流した後に第1の真空バルブ3を開極し、第1の真空バルブ3の極間はアークで橋絡される。次いでGTO1及びGTO2のゲート端子に遮断信号が入力され、GTO1或いはGTO2に流れている電流は強制的に遮断される。GTO1或いはGTO2で電流が遮断されたため、第1の真空バルブ3の極間を橋絡していたアークは消滅し、極間は絶縁が回復する。強制的な電流遮断により回路に発生する過電圧がある値以上に上昇するが、非直線抵抗体5を介して、そのエネルギーが放勢され、過電圧上昇が抑制される。
【0015】
上述したように、第1の実施の形態によれば、常時の通電電流は、第2の真空バルブ4を流れ、GTO1及びGTO2には流れないため、GTO部での発熱がなくなる。第2の真空バルブ4の極間は金属接触であるから、その接触抵抗はGTO通電時の等価的な抵抗値と比較して非常に小さい。したがって、スイッチング装置が全てGTOで構成された時の発熱量に比べ、本方式での発熱量は非常に小さい。このため、冷却装置は不要となる。
【0016】
一般の交流遮断器での電流遮断は、交流電流の零点で行われる。それ以外の点で交流遮断器が開極しても、極間はアークで橋絡され、交流電流の零点が来てから遮断される。本実施の形態では、GTOで電流を遮断するため交流電流の零点を待たずに、GTOゲートに遮断信号が入力されると、その時点で電流が遮断されるため、遮断時間が短くなる。電流が遮断されると、本実施の形態のスイッチング装置の両端には回復電圧が現れ、遮断が成功するためには、この回復電圧にスイッチング装置が耐えられなければならない。従来の半導体遮断器では、この回復電圧を考慮し、半導体素子の直列接続数を増やしていた。しかし、本実施の形態では、GTOと直列に第1の真空バルブ3が接続されているため、電流遮断後に現れる回復電圧は第1の真空バルブ3の極間で耐えることができ、GTO端子間には殆ど電圧が加わらない。本実施の形態では、GTOの直列数は1でよい。したがって、本実施の形態では、パワー半導体素子の必要数を最小にすることができる。
【0017】
図2には、本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態では、第1の実施の形態の複合型スイッチング装置の構成において、さらに、第1の真空バルブ3と並列に抵抗体6を接続し、GTO1とGTO2からなるパワー半導体並列回路と並列に抵抗体7を接続したものである。
【0018】
次に、上述のように構成された第2の実施の形態の作用を説明する。スイッチング装置が遮断状態では、スイッチング装置端子間に回路電圧が常時加わっている。また、電流遮断時には、過渡的に回路に発生した過電圧がスイッチング装置端子間に加わる。スイッチング装置端子間に加わる過電圧は非直線抵抗体5で制限されるため、スイッチング装置端子間に加わる最大過電圧は非直線抵抗体5の最大許容インパルス電流通電時の制限電圧Vmxになる。この制限電圧Vmxは第1の真空バルブ3とGTO1、GTO2の直並列回路にも加わるが、第1の真空バルブ3に加わるVmxとGTO1,GTO2に加わるVmxは、
Vmx=Vmx+Vmx (1)
であり、Vmx,Vmxは、第1の真空バルブ3の漏れ抵抗、浮遊キャパシタンスとGTO1,GTO2のスナバー回路、漏れ抵抗、浮遊キャパシタンスで決まってくる。GTOなどの半導体素子は定格オフ電圧等の規定電圧値を超えた過電圧が加わると素子破壊に至ってしまう。このため、VmxがGTOの規定値を超えない設計が要求される。しかし、漏れ抵抗や浮遊キャパシタンスは部品配置や環境の影響を受け、精度の良い管理が困難である。このため、第1の真空バルブ3とGTO1,GTO2からなるパワー半導体並列回路との各々に並列に抵抗体6、抵抗体7を接続し、これらの抵抗値を漏れ抵抗や浮遊キャパシタンスからなるインピーダンスより小さくすることで、並列に接続した抵抗体6,7でGTO1,GTO2に加わる過電圧Vmxを制御することができる。
【0019】
上述したように、第2の実施の形態によれば、GTO1,GTO2に過電圧が加わるのを防止することができる。
【0020】
図3には、本発明の第3の実施の形態を示す。まず、構成を説明すると、真空バルブ3は、内部に対向する1対の電極と、これと別にトリガ電極31を有している。対向する電極の一方はパワー半導体素子であるGTO1に接続されている。また、トリガ電極31は外部のトリガ電源8に接続されている。
【0021】
次に、上述のように構成された第3の実施の形態の作用を説明する。GTO1のゲート端子にオン信号が入力しGTO1がオン状態で、トリガ電源8からトリガ電極31にトリガ信号が入力されると、トリガ電極31と電極間で放電が起き、その影響で真空バルブ3の対向電極間で主放電が起き、電極間はアークで橋絡し、複合型スイッチング装置はオン状態になる。複合型スイッチング装置に流れている電流を遮断するときには、GTO1のゲート端子にオフ信号を入力することでGTO1を流れている電流が強制的に遮断される。これにより、真空バルブ3の対向電極間を橋絡していたアークが消滅し、電極間の絶縁が回復する。
【0022】
上述したように、第3の実施の形態によれば、複合型スイッチング装置の開閉に合わせて真空バルブ3の対向する電極の開閉動作を機械的に駆動する操作機構が不要になり、複合型スイッチング装置の開閉を短時間で行うことができる。
【0023】
図4には、本発明の第4の実施の形態を示す。本実施の形態は、直流回路へ適用する複合型スイッチング装置としたものであり、前記図2の構成からGTO2を除いた構成としたものである。
【0024】
上述の構成からなる第4の実施の形態の作用を説明する。常時の通電時は第1の真空バルブ3及び第2の真空バルブ4は閉路状態にあり、通電電流は第2の真空バルブ4を図4中、上から下へ流れる。大電流が流れたことが検知されると、第2の真空バルブ4が開極し、極間はアークで橋絡され、第2の真空バルブ4の端子間にはアーク電圧数10Vが発生する。これと同時にGTO1にはオン信号が入力される。第2の真空バルブ4の端子間に現れたアーク電圧により、第2の真空バルブ4を流れていた電流は第1の真空バルブ3とGTO1の直列回路側に転流する。第2の真空バルブ4を流れていた電流が全て直列回路側に転流した後に、第1の真空バルブ3を開極させ、極間をアークで橋絡させる。その後、GTO1にオフ信号を入力すると、第1の真空バルブ3とGTO1を流れていた電流は遮断され、第1の真空バルブ3の極間を橋絡していたアークは消滅し、第1の真空バルブ3の極間は絶縁が回復する。
【0025】
上述したように、第4の実施の形態によれば、直列回路では電流の流れる方向が一定であるから、GTOの極性をそれに合わせることができ、交流回路用の複合型スイッチング装置より素子数を減らすことができる。
【0026】
図5には、本発明の第5の実施の形態を示す。本実施の形態は、3相非接地電源11から負荷12へ3相3線式で給電する系統において、給電線路の2相に、前記第1の実施の形態乃至第3の実施の形態のうちの何れかの交流用複合型スイッチング装置10を設置したものである。
【0027】
次に、上述のように構成された第5の実施の形態の作用を説明する。図5おいて、複合型スイッチング装置10と負荷12との間で3相短絡事故が発生したとすると、各相には電源11より、2相は複合型スイッチング装置10を介し、他の1相は複合型スイッチング装置を介さずに事故点に向けて短絡電流が流れると、R,S,T各相に流れる電流をIr ,Is ,It とすると、電源11が非接地であることから、
Ir +Is +It =0 (2)
が成り立つ。ここで、複合型スイッチング装置10がR相、S相に設置されているとし、短絡電流を複合型スイッチング装置10で遮断すると、Ir =0,Is =0となるから、これを(2)式に代入すると、It =0となり、2相の電流が遮断されると残りの相電流も零になる。
【0028】
上述したように、第5の実施の形態によれば、非接地3相交流系統に使用する場合は、複合型スイッチング装置10を2相だけに設置することで電流遮断ができ、複合型スイッチング装置の設置数を減らすことができる。
【0029】
図6には、本発明の第6の実施の形態を示す。本実施の形態は、第2の真空バルブ4側を、直列接続した複数個の真空バルブで構成したものであり、前記図2の構成において、第2の真空バルブ側が、第2の真空バルブ4a、第3の真空バルブ4b及び第4の真空バルブ4cの直列接続構成となっている。
【0030】
次に、上述のように構成された第6の実施の形態の作用を説明する。図6において、複合型スイッチング装置が常時の通電状態にある場合、第1の真空バルブ3及び第2〜第4の真空バルブ4a,4b,4cは閉路状態にあり、通電電流は第2〜第4の真空バルブ4a,4b,4cの直列回路上を流れている。大電流が流れたことが検知されると、第2〜第4の真空バルブ4a,4b,4cが開極し、第2〜第4の真空バルブ4a,4b,4cの各極間はアークで橋絡され、第2〜第4の真空バルブ4a,4b,4cの各端子間にはアーク電圧が発生する。これと同時にGTO1,GTO2のゲート端子にはオン信号が入力される。第2〜第4の真空バルブ4a,4b,4cのアーク電圧発生により、第2〜第4の真空バルブ4a,4b,4cの直列回路上を流れている電流は、第1の真空バルブ3とGTO1,GTO2の直並列回路側に転流する。第2〜第4の真空バルブ4a,4b,4cを流れていた電流が全て直並列回路側に転流すると、第1の真空バルブ3が開極し、第1の真空バルブ3の極間はアークで橋絡される。その後、GTO1,GTO2のゲート端子にオフ信号が入力され、第1の真空バルブ3とGTO1,GTO2の直並列回路を流れている電流が遮断される。電流遮断により第1の真空バルブ3の極間を橋絡していたアークは消滅し、第1の真空バルブ3の極間の絶縁が回復する。
【0031】
上述したように、第6の実施の形態によれば、次のような効果が得られる。即ち、真空バルブのアーク電圧は数10Vで、アーク長に殆ど影響されない。したがって、真空バルブ極間長を長くして、発生するアーク長を長くしてもアーク電圧は殆ど上昇しない。そこで、本実施の形態のように、複数個の真空バルブを直列接続し、各真空バルブ毎に数10Vのアーク電圧を発生させることで、直列接続された複数個の真空バルブ全体で大きなアーク電圧が得られる。アーク電圧が大きくなると、第2〜第4の真空バルブ4a,4b,4cを流れていた電流は第1の真空バルブ3とGTO1,GTO2の直並列回路に転流する時間が短くなる。
【0032】
図7には、本発明の第7の実施の形態を示す。図7において、下部導体21上にはGTO1とGTO2及び第2の真空バルブ4が取り付けられている。GTO1とGTO2は極性が逆極性で取り付けられている。第2の真空バルブ4は、その固定軸41が下部導体21に取り付けられている。第2の真空バルブ4は、絶縁円筒44と端部のフランジ45で覆われて高真空に維持された内部空間に、対向する1対の電極43が各々固定軸41と可動軸42に取り付けられて配置されている。可動軸42とフランジ45間はベローズ46で気密に維持された状態で可動軸42が外部に導出されている。外部の操作機構からの駆動力により可動軸42が図中、上下に移動することで、真空中の対向する電極43が接離するようになっている。可動軸42には可撓導体24の一端が固定され、可撓導体24の他端は上部導体23に固定されている。また、可動軸42の端部には絶縁ロッド26が取り付けられ、絶縁ロッド26の他端は操作機構に連結されている。一方、GTO1,GTO2の他端は中間導体22に接続されている。中間導体22には第1の真空バルブ3の固定軸32が固定されている。第1の真空バルブ3の内部構成は、第2の真空バルブ4の内部構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。第1の真空バルブ3の可動軸33には可撓導体25の一端が固定され、可撓導体25の他端は上部導体23に固定されている。可動軸33の端部には絶縁ロッド27が取り付けられ、絶縁ロッド27の他端は操作機構に連結されている。
【0033】
次に、上述のように構成された第7の実施の形態の作用を説明する。常時の通電時は第1の真空バルブ3の1対の電極34と第2の真空バルブ4の1対の電極43は閉路状態にあり、上部導体23から流入した電流は可撓導体24から可動軸42へ流れ、閉路された電極43を通り固定軸41から下部導体21へ流れている。大電流が流れたことが検知されると、操作機構が作動し、絶縁ロッド26が図中、上方に駆動されるのに伴い、可動軸42も上方へ動作することで1対の電極43が開離する。電極43が開離すると極間にはアークが発生し、電極43間はアークで橋絡され、電流は引き続き同じ部位を流れる。電極43の開離とともにGTO1とGTO2のゲート端子にオン信号が入力し、GTO1とGTO2の一方がオン状態になる。電極43間にアークが発生したことで、上部導体23と下部導体21間には数10Vのアーク電圧に対応した電圧が現れる。この電圧により、第2の真空バルブ4を流れている電流は第1の真空バルブ3からGTO1或いはGTO2側に分流し、ついには全ての電流が第1の真空バルブ3からGTO1或いはGTO2側に流れるようになり、転流が完了する。その後、操作機構からの駆動力で絶縁ロッド27が図中、上方へ駆動され、これにより可動軸33が動き、電極34が開離し、電極34間にはアークが発生し、電極34間はアークで橋絡される。次に、GTO1及びGTO2のゲート端子にオフ信号が入力され、GTO1或いはGTO2に流れている電流が遮断される。この電流遮断により第1の真空バルブ3の電極34間を橋絡していたアークが消滅し、電極34間の絶縁が回復する。
【0034】
上述したように、第7の実施の形態によれば、次のような効果が得られる。即ち、真空バルブに電流を連続して通電し、可動軸と固定軸の温度上昇を測定すると固定軸側の温度上昇が少ない。これは、駆動時に動作する可動部質量を低減し操作エネルギーを少なくするために可動軸径を小さくし、また図7に示す可動軸33,42からの上部導体23への電路として採用する可撓導体24,25の操作性を確保するために、その可撓導体24,25の断面積が小さくなり、伝熱抵抗が大きくなるなどが要因としてあげられる。一方、GTO等の半導体素子は高い温度環境で使用することができない。このため、半導体素子に接続される真空バルブ端を真空バルブの固定軸側に設定したことでGTO部の温度上昇を抑制することができる。
【0035】
図8には、本発明の第8の実施の形態を示す。まず、本実施の形態の構成を説明すると、第1の真空バルブ3と第2の真空バルブ4とが直列接続されている。また、GTO1とGTO2が互いに極性を逆方向にして並列接続され、このパワー半導体並列回路が第2の真空バルブ4と並列接続されている。第1の真空バルブ3と第2の真空バルブ4の直列回路には、並列に非直線抵抗体5が接続されている。
【0036】
次に、上述のように構成された第8の実施の形態の作用を説明する。常時の通電時は第1の真空バルブ3と第2の真空バルブ4は閉路状態にあり、複合型スイッチング装置に流れる電流は、第1の真空バルブ3と第2の真空バルブ4を介して流れる。流れる電流が事故等で大電流になったことが検知されると、第1の真空バルブ3と第2の真空バルブ4は開極し、第1の真空バルブ3及び第2の真空バルブ4の極間はアークで橋絡され、同じ部位を電流が流れ、第1の真空バルブ3及び第2の真空バルブ4の各々の両端にはアーク電圧数10Vが現れる。次いで、GTO1及びGTO2のゲート端子にオン信号が入力されると、GTO1或いはGTO2の一方がオン状態になる。第2の真空バルブ4の両端に現れたアーク電圧により、第2の真空バルブ4を流れている電流はGTO1或いはGTO2へ転流する。転流が完了すると第2の真空バルブ4の極間を橋絡していたアークは消滅し、第2の真空バルブ4の極間は絶縁が回復する。次に、GTO1及びGTO2のゲート端子にオフ信号が入力されると、流れている電流が強制的に遮断され、第1の真空バルブ3の極間を橋絡していたアークは消滅し、第1の真空バルブ3の極間の絶縁が回復する。
【0037】
上述したように、第8の実施の形態によれば、第1の真空バルブ3と第2の真空バルブ4は大電流検知後、同時に開極する。このため、第1の実施の形態から第7の実施の形態で示した方式のように、第1の真空バルブ3と第2の真空バルブ4の開極のタイミングをずらす必要がない。この結果、第1の真空バルブ3及び第2の真空バルブ4の操作機構をシンプルな構成にすることができる。
【0038】
本発明の第9の実施の形態を説明する。本実施の形態は、上記第1の実施の形態から第8の実施の形態の回路構成において、GTOの直列数を1とするものである。
【0039】
第9の実施の形態の作用を説明すると、電流遮断をGTOで行い、電流遮断後の絶縁を真空バルブで行う。
【0040】
上述したように、第9の実施の形態によれば、GTOの直列数が1であるため、複合型スイッチング装置のGTOの使用個数を極小にすることができる。
【0041】
なお、上述の各実施の形態において、パワー半導体素子としてGTOを用いたが、IGBTを用いることもできる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、少なくとも2個の自己消弧能力を有する半導体スイッチの極性を逆方向にして並列接続したパワー半導体逆並列回路と直列に第1の真空バルブを接続して直並列回路とし、該直並列回路と各々並列に第2の真空バルブ及び非直線抵抗体を接続したため、常時の通電電流は、第2の真空バルブを流れ、半導体スイッチを含む直並列回路には流れないので、大電流化が得られるにも関わらず発熱量が少なくなって冷却装置が不要となる。事故等で大電流が流れたときは、半導体スイッチで強制的に電流遮断が行われるので、交流電流の零点を待たずに電流が遮断されて遮断時間が短くなり高速遮断性能が発揮される。強制的な電流遮断で回路に発生する過電圧の上昇は非直線抵抗体で抑制され、過電圧上昇による半導体スイッチの特性劣化が防止されて高信頼性が得られる。電流遮断後に現れる回復電圧は第1の真空バルブの極間で耐えることができ、パワー半導体逆並列回路には殆ど電圧が加わらないので、半導体スイッチの直列数を最小にすることができ、上記の冷却装置の不要と相まって低コスト化を達成することができる。
【0043】
請求項2記載の発明によれば、前記第1の真空バルブ及び前記パワー半導体逆並列回路の各々と並列に当該パワー半導体逆並列回路への過電圧印加防止用の抵抗体を接続したため、非直線抵抗体による制限電圧は、第1の真空バルブとパワー半導体逆並列回路の各々に加わるが、半導体スイッチの漏れ抵抗、浮遊キャパシタンスからなるインピーダンスより小さい値の過電圧印加防止用抵抗体を第1の真空バルブとパワー半導体逆並列回路の各々に並列に接続することで、半導体スイッチに加わる電圧を制御することができ、半導体スイッチに過電圧が加わるのを確実に防止することができて信頼性を一層高めることができる。
【0045】
請求項記載の発明によれば、第1の真空バルブと第2の真空バルブを直列接続して直列回路とし、少なくとも2個の自己消弧能力を有する半導体スイッチの極性を逆方向にして並列接続したパワー半導体逆並列回路を前記第2の真空バルブと並列に接続し、前記直列回路と並列に非直線抵抗体を接続したため、前記請求項1記載の発明の効果とほぼ同様の効果に加えてさらに、大電流の流れたことが検知されたとき第1の真空バルブと第2の真空バルブが同時に開極するので、第1の真空バルブと第2の真空バルブの開極のタイミングをずらす必要がなく、操作機構の構成がシンプルになって、一層の低コスト化を達成することができる。
【0046】
請求項記載の発明によれば、複合型スイッチング装置を、非接地3相交流系統の2相の線路の各々に遮断器として設置したため、複合型スイッチング装置を2相だけに設置することで、3相の電流遮断ができて複合型スイッチング装置の設置数を減らすことができる。
【0047】
請求項記載の発明によれば、前記真空バルブと前記半導体スイッチとが直列に接続された回路構成部において、前記真空バルブの固定軸側を前記半導体スイッチに接続したため、真空バルブの可動軸側は駆動時の操作エネルギーを少なくする等のため、固定軸側に比べると伝熱抵抗が大きいので、電流通電時の温度上昇は固定軸側の方が少なくなる。したがって半導体スイッチを、この固定軸側に接続することで温度上昇による特性劣化を防止することができて一層の高信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合型スイッチング装置の第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す回路図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す回路図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示す回路図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態を示す構成図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態を示す回路図である。
【符号の説明】
1,2 GTO
3 第1の真空バルブ
4 第2の真空バルブ
5 非直線抵抗体
6,7 抵抗体
10 複合型スイッチング装置
11 3相非接地電源
31 トリガ電極
32,41 固定軸
33,42 可動軸
34,43 電極

Claims (5)

  1. 少なくとも2個の自己消弧能力を有する半導体スイッチの極性を逆方向にして並列接続したパワー半導体逆並列回路と直列に第1の真空バルブを接続して直並列回路とし、該直並列回路と各々並列に第2の真空バルブ及び非直線抵抗体を接続してなることを特徴とする複合型スイッチング装置。
  2. 前記第1の真空バルブ及び前記パワー半導体逆並列回路の各々と並列に当該パワー半導体逆並列回路への過電圧印加防止用の抵抗体を接続してなることを特徴とする請求項1記載の複合型スイッチング装置。
  3. 第1の真空バルブと第2の真空バルブを直列接続して直列回路とし、少なくとも2個の自己消弧能力を有する半導体スイッチの極性を逆方向にして並列接続したパワー半導体逆並列回路を前記第2の真空バルブと並列に接続し、前記直列回路と並列に非直線抵抗体を接続してなることを特徴とする複合型スイッチング装置。
  4. 非接地3相交流系統の2相の線路の各々に遮断器として設置してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の複合型スイッチング装置。
  5. 前記真空バルブと前記半導体スイッチとが直列に接続された回路構成部において、前記真空バルブの固定軸側を前記半導体スイッチに接続してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の複合型スイッチング装置。
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