JPH0969107A - レコード検索方法、抽出方法及びレコード抽出装置 - Google Patents

レコード検索方法、抽出方法及びレコード抽出装置

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JPH0969107A
JPH0969107A JP7338086A JP33808695A JPH0969107A JP H0969107 A JPH0969107 A JP H0969107A JP 7338086 A JP7338086 A JP 7338086A JP 33808695 A JP33808695 A JP 33808695A JP H0969107 A JPH0969107 A JP H0969107A
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Application number
JP7338086A
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English (en)
Inventor
Takashi Tabei
高志 田部井
Tsunemi Mochizuki
恒美 望月
Yoshiaki Yuyama
好章 湯山
Hisao Aihara
久雄 相原
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/26Visual data mining; Browsing structured data

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
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  • Data Mining & Analysis (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、検索条件指定の対象となるレコー
ドからグラフィックイメージで分布図を表示し、その表
示された分布図上で所望範囲を指定することで、その指
定範囲のデータを検索して、傾向分析によるレコード検
索時の検索条件の入力作業を簡略化するレコード検索方
法、抽出方法及びレコード抽出装置を提供することであ
る。 【解決手段】 レコード検索処理部6は、レコード検索
処理に際して、x軸、y軸の各指定項目に基づいてレコ
ードファイル7に格納されている複数のレコードから2
次元の分布図を作成して表示部10に表示し、その表示
した分布図上で検索範囲が指定されると、その指定範囲
に該当するレコードを検索し、検索したレコードの各項
目に対応するキーコードに基づいてレコードを読み出し
て表示部10に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レコード検索方
法、抽出方法及びレコード抽出装置に係り、詳細には、
複数データから指定条件のデータを検索するレコード検
索方法、抽出方法及びレコード抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータシステム等で利用さ
れるデータ検索処理においては、大容量の外部記憶装置
等に格納される複数フィールドから成るレコードを検索
する際の検索条件の指定方法としては、その検索条件の
キーとなるコードを直接入力(サブウインドウによる一
覧選択を含む)するか、ファイル上の特定項目に対する
条件(範囲)を入力する方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のデータ検処理における検索条件の入力方法に
あっては、検索条件のキーとなるコードを直接入力(サ
ブウインドウによる一覧選択を含む)するか、ファイル
上の特定項目に対する条件(範囲)を入力するようにな
っていたため、以下に述べるような問題点があった。
【0004】すなわち、上記検索条件の入力方法では、
ファイルをある条件により検索する場合には、その検索
条件を予め決めておくか、あるいはその検索条件に合致
したキーコードを予め知っておく必要があった。これは
傾向分析により、その検索条件の範囲を見定め、その範
囲内のキーとなるコードを取得するといった場合には、
まず、全体の傾向を把握し、そこから取得したい条件の
範囲を決めてから、その条件の範囲にてファイルを検索
し、キーコードを取得するというステップが必要であ
り、その処理手順の手間、時間がかかるとともに、作業
に連続性がないため、作業効率が悪いという問題点があ
った。
【0005】また、従来、企業等で運用されているデー
タベースシステムでは、そのデータベースに格納されて
いるレコードは、多種多様かつデータ量が膨大であるた
め、データベースの中から必要なレコードを抽出するた
めには、データベースに対する専門知識を持つオペレー
タに依頼するか、また、データベースを管理するシステ
ム端末において煩雑な操作を強いられるといった制約が
あり、誰もが手軽にレコード抽出を行えるような操作環
境ではなかったため、データベースの利用性を低下させ
るといった問題があった。
【0006】本発明の課題は、検索条件指定の対象とな
るレコードからグラフィックイメージで分布図を表示
し、その表示された分布図上で所望範囲を指定すること
で、その指定範囲のデータを検索して、傾向分析による
レコード検索時の検索条件の入力作業を簡略化するレコ
ード検索方法、抽出方法及びレコード抽出装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
記憶手段に記憶された複数のレコードの中から所望のレ
コードを検索するレコード検索方法であって、前記記憶
手段に記憶された複数のレコードの各データ内容に基づ
いて、そのデータ内容を示すグラフィックイメージを作
成し、この作成されたグラフィックイメージを表示画面
上に表示し、この表示グラフィックイメージ上で所望の
表示範囲を任意に指定し、この表示範囲指定により、そ
の指定表示範囲に対応する前記各レコードのデータ範囲
を特定し、この特定されたデータ範囲の内容を含むレコ
ードを前記記憶手段から検索することを特徴としてい
る。
【0008】この請求項1記載の発明のレコード検索方
法によれば、記憶手段に記憶された複数のレコードの中
から所望のレコードを検索するレコード検索方法であっ
て、前記記憶手段に記憶された複数のレコードの各デー
タ内容に基づいて、そのデータ内容を示すグラフィック
イメージが作成され、この作成されたグラフィックイメ
ージが表示画面上に表示され、この表示グラフィックイ
メージ上で所望の表示範囲が任意に指定されると、この
表示範囲指定により、その指定表示範囲に対応する前記
各レコードのデータ範囲が特定され、この特定されたデ
ータ範囲の内容を含むレコードが前記記憶手段から検索
される。
【0009】また、この場合、請求項2に記載する発明
のレコード検索方法のように、前記レコードは、複数の
データ項目からなるレコードデータであり、前記グラフ
ィックイメージは、前記レコードデータのうち所定2項
目の各データ内容に基づいて、横軸、縦軸の2次元座標
上にプロットされるグラフィックイメージであることが
有効である。
【0010】この請求項2記載の発明のレコード検索方
法によれば、前記レコードは、複数のデータ項目からな
るレコードデータであり、前記グラフィックイメージ
は、前記レコードデータのうち所定2項目の各データ内
容に基づいて、横軸、縦軸の2次元座標上にプロットさ
れるグラフィックイメージである。
【0011】したがって、簡単な項目指定により作成さ
れるグラフィックイメージ(分布図)により指定要素の
傾向分析を行った後、そのグラフィックイメージ上で座
標の範囲を指定するだけで、レコードのキーコード指定
と検索範囲を指定したことと同様の機能を果たすことが
でき、そのキーコードと検索範囲から簡単に所望のレコ
ードを取得することができる。その結果、傾向分析によ
るデータ検索時の検索条件の入力作業を簡略化して、作
業効率の向上を図ることができる。
【0012】請求項3記載の発明は、複数のレコードか
ら、対象とするレコードを抽出処理するレコード抽出方
法であって、複数の項目データからなる前記各レコード
を、第1のグラフ化座標項目のデータ内容に基づいてグ
ラフ化して表示し、前記第1のグラフ化座標項目に基づ
いてグラフ化された表示画面上での表示位置を任意に指
定し、この表示位置指定により、前記第1のグラフ化座
標項目のデータ内容を特定し、この特定されたデータ内
容を有するレコードを、前記複数のレコードの中から抽
出するようにしたことを特徴としている。
【0013】この請求項3記載の発明によれば、複数の
レコードから、対象とするレコードを抽出処理するレコ
ード抽出方法であって、複数の項目データからなる前記
各レコードが、第1のグラフ化座標項目のデータ内容に
基づいてグラフ化して表示され、前記第1のグラフ化座
標項目に基づいてグラフ化された表示画面上での表示位
置が任意に指定されると、この表示位置指定により、前
記第1のグラフ化座標項目のデータ内容が特定され、こ
の特定されたデータ内容を有するレコードが、前記複数
のレコードの中から抽出される。
【0014】したがって、グラフ表示画面に対して、表
示位置を指定するだけで、そのグラフ表示画面において
表示位置に合致するレコードデータを容易に抽出するこ
とができる。
【0015】この場合、請求項4に記載する発明のレコ
ード抽出方法のように、前記抽出された各レコードを、
第2のグラフ化座標項目に基づいてグラフ化して表示す
ることが有効である。
【0016】この請求項4記載の発明のレコード抽出方
法によれば、前記抽出された各レコードが、第2のグラ
フ化座標項目に基づいてグラフ化して表示される。
【0017】したがって、抽出したレコードデータから
第2のグラフを容易に生成表示することができる。
【0018】また、請求項5に記載する発明のレコード
抽出方法のように、前記抽出された各レコードの内容を
一覧表示することが有効である。
【0019】この請求項5記載の発明のレコード抽出方
法によれば、前記抽出された各レコードの内容が一覧表
示される。
【0020】したがって、グラフから抽出したレコード
の詳細な内容を容易に知ることができる。
【0021】請求項6記載の発明は、複数のレコードか
ら、対象とするレコードを抽出処理するレコード抽出方
法であって、複数の項目データからなる前記各レコード
を、所定のグラフ化座標項目のデータ内容に基づいてグ
ラフ化して表示し、所望するレコード抽出条件を任意に
指定し、この指定されたレコード抽出条件に合致するレ
コードのグラフ化データを、前記グラフ上の他のレコー
ドのグラフ化データとは識別表示するようにしたことを
特徴としている。
【0022】この請求項6記載の発明によれば、複数の
レコードから、対象とするレコードを抽出処理するレコ
ード抽出方法であって、複数の項目データからなる前記
各レコードが、所定のグラフ化座標項目のデータ内容に
基づいてグラフ化して表示され、所望するレコード抽出
条件が任意に指定されると、この指定されたレコード抽
出条件に合致するレコードのグラフ化データが、前記グ
ラフ上の他のレコードのグラフ化データとは識別表示さ
れる。
【0023】したがって、グラフ化座標項目を入力する
だけで、そのグラフ化座標項目に基づいて対象レコード
から所望のグラフが生成表示されるため、レコードから
グラフを作成する際の手間を軽減することができる。ま
た、そのグラフ表示画面においてレコード抽出条件を入
力するだけで、その抽出条件に合致するレコードデータ
が抽出されて識別表示されるため、グラフからレコード
を抽出する際の手間も軽減することができる。
【0024】請求項7記載の発明は、複数のレコードか
ら、対象とするレコードを抽出処理するレコード抽出装
置であって、複数の項目データからなる前記各レコード
を、第1のグラフ化座標項目のデータ内容に基づいてグ
ラフ化して表示する第1の表示制御手段と、前記第1の
グラフ化座標項目に基づいてグラフ化された表示画面上
での表示位置を任意に指定する第1の指定手段と、この
表示位置指定により、前記第1のグラフ化座標項目のデ
ータ内容を特定し、この特定されたデータ内容を有する
レコードを、前記複数のレコードの中から抽出する第1
の抽出手段と、を具備したことを特徴としている。
【0025】この請求項7記載の発明によれば、複数の
レコードから、対象とするレコードを抽出処理するレコ
ード抽出装置であって、複数の項目データからなる前記
各レコードが、第1の表示制御手段により第1のグラフ
化座標項目のデータ内容に基づいてグラフ化して表示さ
れ、第1の指定手段により、前記第1のグラフ化座標項
目に基づいてグラフ化された表示画面上での表示位置が
任意に指定されると、第1の抽出手段により、この表示
位置指定から前記第1のグラフ化座標項目のデータ内容
が特定され、この特定されたデータ内容を有するレコー
ドが、前記複数のレコードの中から抽出される。
【0026】したがって、対象レコードファイル内のレ
コードデータをプロットして作成表示されたグラフ表示
画面に対して、絞り込み条件(絞り込み項目及びデータ
範囲等)を入力するだけで、そのグラフ表示画面におい
て絞り込み条件に合致するレコードデータが抽出される
ため、グラフ表示画面上でレコードの絞り込みを容易に
行うことができる。
【0027】この場合、請求項8に記載する発明のレコ
ード抽出装置のように、前記第1の抽出手段により抽出
された各レコードを、第2のグラフ化座標項目に基づい
てグラフ化して表示する第2の表示制御手段と、前記第
2のグラフ化座標項目に基づいてグラフ化された表示画
面上での表示位置を任意に指定する第2の指定手段と、
この第2の指定手段による表示位置指定により、前記第
2のグラフ化座標項目のデータ内容を特定し、この特定
されたデータ内容を有する各レコードを、前記第1の抽
出手段により抽出されたレコードの中から抽出する第2
の抽出手段と、前記複数のレコードを、前記第1のグラ
フ化座標項目のデータ内容に基づいてグラフ化して表示
するとともに、前記第2の抽出手段により抽出された各
レコードのグラフ化データを、前記グラフ上の他のグラ
フ化データとは識別表示する第3の表示制御手段と、を
具備することが有効である。
【0028】この請求項8記載の発明のレコード抽出装
置によれば、第2の表示制御手段により、前記第1の抽
出手段により抽出された各レコードが、第2のグラフ化
座標項目に基づいてグラフ化して表示され、第2の指定
手段により、前記第2のグラフ化座標項目に基づいてグ
ラフ化された表示画面上での表示位置が任意に指定され
ると、第2の抽出手段により、指定された表示位置に基
づいて前記第2のグラフ化座標項目のデータ内容が特定
され、この特定されたデータ内容を有する各レコード
が、前記第1の抽出手段により抽出されたレコードの中
から抽出されると、第3の表示制御手段により、前記複
数のレコードが、前記第1のグラフ化座標項目のデータ
内容に基づいてグラフ化して表示されるとともに、前記
第2の抽出手段により抽出された各レコードのグラフ化
データが、前記グラフ上の他のグラフ化データとは識別
表示される。
【0029】したがって、対象レコードファイル内のレ
コードデータをプロットして作成表示されたグラフ表示
画面上で、表示位置を指定するだけで、その表示位置に
合致するレコードが抽出されて保持され、さらに、第2
グラフ化座標項目を入力するだけで、その抽出されたレ
コードデータが、その第2グラフ化座標項目に基づいて
第2グラフ上にプロット表示されるため、グラフ表示画
面上で抽出されたレコードから他のグラフ化項目に基づ
くグラフを容易に生成して表示することができる。
【0030】したがって、上記レコード抽出機能をコン
ピュータシステム等の情報処理システムに適用すること
により、グラフ表示画面上で必要なレコードデータの抽
出を容易に行うことができるとともに、抽出レコードが
新たな項目のグラフを容易に生成表示することができ、
グラフ表示画面上でレコードデータに基づく様々な分析
手続を容易にすることができる。
【0031】その結果、グラフ上の簡単な入力操作でレ
コードデータの多角的分析を容易に行うことができる、
レコードデータを利用して各種分析資料を作成する等の
作業効率を向上することができる。
【0032】また、企業等で運用されているデータベー
スシステムに対して本発明を適用することにより、簡単
な操作でそのデータベースの中から必要なレコードを抽
出することができ、データベースに対する専門知識を持
つオペレータに依頼したり、また、データベースを管理
するシステム端末において煩雑な操作を強いられるとい
った制約が解消され、データベースシステムに対して誰
もが手軽にレコード抽出を行えるような操作環境を提供
することができ、データベースの利用性を向上させるこ
とができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、図1〜図5を参照して発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図5は、請求項
1及び2記載の発明を適用したコンピュータシステムの
第1の実施の形態を示す図である。まず、構成を説明す
る。図1は、本第1の実施の形態のコンピュータシステ
ム1の要部ブロック構成図である。この図において、コ
ンピュータシステム1は、CPU2、入力部3、ROM
4、ワークメモリ5、レコード検索処理部6、レコード
ファイル7、検索キーコードメモリ8、表示メモリ9及
び表示部10により構成されており、各部はバス11に
接続されている。
【0034】CPU(Central Processing Unit )2
は、ROM4内に格納された各種制御プログラムに従っ
てコンピュータシステム1内の各部を制御し、各種情報
処理を実行し、その処理過程及び処理結果を表示メモリ
9を介して表示部10に表示させるとともに、後述する
レコード検索処理部により実行されるレコード検索処理
に際して、検索されたレコードを表示部10に表示させ
る。
【0035】入力部3は、カーソルキー、数字入力キー
及び各種機能キー等を備え、押下されたキーの押下信号
をCPU2に出力する。ROM(Read Only Memory)4
は、CPU2より実行される各種制御プログラムを格納
する。ワークメモリ5は、CPU2により各種制御処理
が実行される際に処理されるデータを一時的に格納する
メモリエリアを形成する。
【0036】レコード検索処理部6は、後述するレコー
ド検索処理に際して、x軸、y軸の各指定項目に基づい
てレコードファイル7に格納されている複数のレコード
から2次元の分布図を作成して表示部10に表示し、そ
の表示した分布図上で検索範囲が指定されると、その指
定範囲に該当するレコードを検索し、検索したレコード
の各項目に対応するキーコードに基づいてレコードを読
み出して表示部10に表示する。
【0037】また、レコード検索処理部6は、上記レコ
ード検索処理において、レコードファイル7に格納され
ている複数のレコードから2次元の分布図を作成する際
に、後述する入力ウインドウにおいて入力される分布図
作成の基礎データとして、x軸項目、y軸項目、x軸最
大値、y軸最大値の各データを格納する分布図作成項目
メモリ6aと、分布図上で指定された検索範囲のデータ
として、x軸項目データ範囲とy軸項目データ範囲とを
記憶する検索範囲項目メモリ6bと、を有している。
【0038】レコードファイル7は、複数のキーコード
に対応する項目データから構成されたレコードファイル
を複数格納する。検索キーコードメモリ8は、上記レコ
ード検索処理部6により実行されるレコード検索処理に
おいて、検索範囲のレコードに設定された項目に対応す
るキーコードを記憶するメモリエリアを形成するメモリ
である。
【0039】表示メモリ9は、CPU2により入力され
る表示データを一時的に格納するメモリエリアを形成
し、表示部10の表示速度に応じて格納した表示データ
を表示部10に転送する。表示部10は、CRT(Cath
ode Ray Tube)等により構成され、CPU2から入力さ
れる表示メモリ9に格納される表示データを表示する。
【0040】次に、第1の実施の形態の動作を説明す
る。本第1の実施の形態のコンピュータシステム1のデ
ータ検索処理部6において実行されるデータ検索処理を
図2に示すフローチャートに基づいて説明する。データ
検索処理部6においてデータ検索処理を開始すると、ま
ず、レコードファイル7に格納されているレコードファ
イルから分布図を作成するためのx軸項目とy軸項目を
指定するための入力ウインドウを表示部10に表示し、
その入力ウインドウにおいて入力されたx軸項目とy軸
項目を分布図作成項目メモリ6aに記憶する(ステップ
S1)。次いで、x軸項目及びy軸項目を分布図にプロ
ットする際のx軸座標最大値及びy軸座標最大値が、そ
の入力ウインドウにおいて入力されると、入力されたx
軸座標最大値及びy軸座標最大値を分布図作成項目メモ
リ6aに記憶する(ステップS2、S3)。
【0041】そして、そのx軸座標最大値及びy軸座標
最大値に基づいたグラフ軸を表示部10に表示し(ステ
ップS4)、x軸項目及びy軸項目に対応するレコード
をレコードファイル7において検出する(ステップS
5)。その検出したレコードがx軸座標最大値及びy軸
座標最大値の範囲内か否かを判別し(ステップS6)、
範囲内でない場合はステップS9に進み、範囲内である
場合はx軸項目及びy軸項目の各データを表示座標に変
換し(ステップS7)、その表示座標でデータを先に表
示したグラフ上にプロットする(ステップS8)。
【0042】そして、対象のレコード検出が終了したか
否かをチェックし(ステップS9)、レコード検出が終
了していない場合は、ステップS5に戻ってデータのグ
ラフ上へのプロットを繰り返し、レコード検出が終了し
た場合は、分布図の作成が終了したため、その分布図上
での表示座標範囲指定、すなわちデータの検索範囲指定
を促す(ステップS10)。表示座標範囲が指定される
と、その表示座標範囲をx項目のデータ範囲に変換し
(ステップS11)、そのx軸項目データ範囲を検索範
囲項目メモリ6bに記憶し(ステップS12)、また、
その表示座標範囲をy項目のデータ範囲に変換し(ステ
ップS13)、そのy軸項目データ範囲を検索範囲項目
メモリ6bに記憶する(ステップS14)。
【0043】そして、検索範囲項目メモリ6bに記憶し
たx軸項目データ範囲及びy軸項目データ範囲に該当す
るレコードをレコードファイル7から読み出し(ステッ
プS15)、その読み出したレコードのx軸項目データ
及びy軸項目データは、x軸項目データ範囲内及びy軸
項目データ範囲内であるか否かを判別する(ステップS
16、S17)。範囲内でない場合はステップS19に
進み、範囲内である場合は、そのレコードのx軸項目デ
ータ及びy軸項目データのキーコードを検索キーコード
メモリ8に記憶し(ステップS18)、レコード読み出
しの終了をチェックする(ステップS19)。
【0044】レコード読み出しが終了していない場合
は、ステップS15に戻って範囲内のレコードの読み出
し及びキーコードの記憶を繰り返し実行し、レコード読
み出しが終了している場合は、検索キーコードメモリ8
に記憶された各キーコードに基づいて対応するレコード
をレコードファイル7から読み出し(ステップS2
1)、ワークメモリ5に所定の一覧表の形態で展開した
後、表示部10に一覧表として表示し(ステップS2
1)、本処理を終了する。
【0045】以上のレコード検索処理による具体的デー
タの検索処理の過程を図3を参照して説明する。まず、
上記ステップS1〜ステップS3で説明したように、表
示部10には、図3の過程に示すように、傾向分析の
分布図を作成するための項目入力を促す“状況分析”入
力ウインドウが表示され、上記x軸項目及びy軸項目に
相当する分布要素と分布項目の各入力項目と、上記x軸
座標最大値及びy軸座標最大値に相当する粗利率と売上
高の各入力項目が設定された例を示している。
【0046】この場合、分布要素として“商品”、分布
項目として“収益性”が入力されるとともに、粗利率と
売上高の各入力項目では、“100”と“100000
0”が入力されて、この各入力項目に基づいてレコード
ファイル7に格納されている図中の売上伝票明細ファイ
ルと商品集計ファイルからレコードが検出されて図中の
グラフ表示データが抽出されている(図中の過程)。
【0047】そして、図中の過程に示すように、その
x軸座標最大値及びy軸座標最大値に基づいたグラフ軸
を分布図が作成されて表示部10に表示されると、過程
に示すように、その分布図上で検出されたグラフ表示
データの各レコードのx軸項目及びy軸項目のデータが
表示座標に変換されてプロットされて分布図の作成表示
を終了する。次いで、この分布図上で検索範囲を指定す
る操作が行われると、その指定範囲に該当するレコード
がグラフ表示データから読み出され(図中の過程の太
枠座標指定)、図中の過程に示すように、その読み出
されたレコードのキーコードとして商品コードが取得さ
れる。以上が、レコード検索処理の処理過程である。
【0048】さらに、上記レコード検索処理において作
成される分布図及び検索レコードの具体例を図4及び図
5を参照して説明する。まず、図4に示す分布図は、 座標最大値として、 粗利率(x軸):100.00‥‥(a) 売上高(y軸): 1,000‥‥(b) グラフ座標最大値として、 x軸 : 600‥‥(c) y軸 : 400‥‥(d) 各項目が指定されて作成された場合のものであり、この分布図上で、 検索範囲の指定座標として、図中の x1: 450‥‥(e) y1: 400‥‥(f) x2: 600‥‥(g) y2: 300‥‥(h) が指定されたとすると、図5に示すグラフ表示データの
検索条件は、以下に示す計算式で求められる。
【0049】売上金額最大は、 1,000(b)×(400(e)/400(f))=1,000 売上金額最小は、 1,000(b)×(300(h)/400(d))=750 粗利率最大は、 100(a)×(600(g)/600(c))=100 粗利率最小は、 100(a)×(450(e)/600(c))=75 となり、検索条件としては、 条件1:売上金額最小(750)以上かつ売上金額
(1,000)以下 条件2:粗利率最小(75)以上かつ粗利率最大(10
0)以下 となる。これらの検索条件に基づいて図5のグラフ表示
データから条件1&条件2に該当するレコードが検索さ
れて、商品コード10001が取得される。
【0050】以上のように、本第1の実施の形態のコン
ピュータシステム1では、簡単な項目指定により作成さ
れる分布図により指定要素の傾向分析を行った後、その
分布図上で座標の範囲を指定するだけで、レコードのキ
ーコード指定と検索範囲を指定したことと同様の機能を
果たすことができ、そのキーコードと検索範囲から簡単
に所望のレコードを取得することができる。
【0051】したがって、傾向分析によるデータ検索時
の検索条件の入力作業を簡略化することができ、作業効
率の向上を図ることができる。
【0052】なお、上記第1の実施の形態では、2次元
の分布図上でレコードをプロットする場合を示したが、
1次元あるいは3次元座標上のプロットとしてもよい。
また、傾向分析を行うグラフィックイメージは分布図に
限らず、棒グラフや折れ線グラフ等で表現するようにし
てもよい。
【0053】(第2の実施の形態)以下、図6〜図12
を参照して本発明の第2の実施の形態を詳細に説明す
る。図6〜図12は、請求項3〜8記載の発明を適用し
たコンピュータシステムの第2の実施の形態を示す図で
ある。まず、構成を説明する。図6は、本第2の実施の
形態のコンピュータシステム20の要部ブロック構成図
である。この図において、コンピュータシステム20
は、CPU21、入力部22、外部記憶装置(HDD)
23、外部記憶装置(FDD)24、記録媒体25、R
AM26、表示メモリ27、表示部28及び印字部29
により構成されており、各部はバス30に接続されてい
る。
【0054】CPU(Central Processing Unit )21
は、外部記憶装置(FDD)24に装着された記録媒体
25から、もしくは外部記憶装置(FDD)24を介し
て記録媒体25から予め転送記憶されている外部記憶装
置(HDD)23からプログラムを読み出して、その読
み出したプログラムに従ってコンピュータシステム20
内の各部を制御し、各種情報処理を実行し、その処理過
程及び処理結果を表示メモリ27を介して表示部28に
表示させるとともに、後述するレコード抽出処理に際し
て、外部記憶装置(HDD)23から抽出されたレコー
ドを表示部28に表示させる。
【0055】入力部22は、カーソルキー、数字入力キ
ー及び各種機能キー等を備え、押下されたキーの押下信
号をCPU21に出力する。外部記憶装置(HDD)2
3は、ハードディスクドライブであり、CPU21より
実行される各種制御プログラムを格納する。その各種制
御プログラムは、外部記憶装置(FDD)24を介して
記録媒体25から予め転送記憶されている。また、外部
記憶装置(HDD)23は、複数のキーコードに対応す
る項目データから構成されたレコードファイルを複数格
納する。
【0056】外部記憶装置(FDD)24は、フロッピ
ーディスクドライブであり、フロッピーディスクである
記録媒体25が装着されると、その記録媒体25に対す
る各種プログラムやデータ等の書き込みを行ったり、記
録媒体25に予め記録されているプログラムやデータ等
の読み出しを行う。
【0057】RAM(Random Accesss Memory )26
は、CPU21により各種制御処理が実行される際に処
理されるデータを一時的に格納するメモリエリアを形成
し、特に、レコード抽出処理に際して利用されるデータ
を格納するための図7に示すメモリエリアを形成する。
この図7に示す各メモリエリアには、抽出対象レコード
ファイルから第1のグラフを作成するための項目データ
を示す“第1グラフ化座標のX軸項目及びY軸項目”、
その第1のグラフ内でプロットしたレコードの絞り込み
を行う絞り込み条件の項目データを示す“絞り込み各行
の項目”、その絞り込み各項目のデータ範囲を示す“絞
り込み各行のデータ範囲”、その第1のグラフ内で範囲
指定されたレコードの表示範囲を示す“表示座標範囲
(X軸)及び(Y軸)”、その表示範囲をX軸項目及び
Y軸項目のデータ範囲に変換して示す“変換データ範囲
(X軸)及び(Y軸)”、その第1のグラフ内で指定さ
れた表示範囲レコードから第2のグラフを作成するため
の項目データを示す“第2グラフ化座標のX軸項目及び
Y軸項目”、絞り込み条件により抽出したレコードデー
タを格納する“補助ファイル1及び補助ファイル2”を
格納する。
【0058】表示メモリ27は、CPU21により入力
される表示データを一時的に格納するメモリエリアを形
成し、表示部28の表示速度に応じて格納した表示デー
タを表示部28に転送する。表示部28は、CRT(Ca
thode Ray Tube)等により構成され、CPU21から入
力される表示メモリ27に格納される表示データを表示
する。印字部29は、CPU21により入力される印字
データを所定用紙に印刷して出力する。
【0059】次に、本第2の実施の形態の動作を説明す
る。本第2の実施の形態のコンピュータシステム20の
CPU21において実行されるレコード抽出処理につい
て図8〜図10に示すフローチャートに基づいて説明す
る。レコード抽出処理を開始すると、まず、外部記憶装
置(HDD)23に格納されているレコードファイルか
らレコード抽出対象ファイルが指定されると(ステップ
P1)、その対象ファイルを読み出して表示部28に表
示する。
【0060】そして、その対象ファイルから第1のグラ
フを作成するための第1グラフ化座標のX軸項目とY軸
項目を指定するための入力ウインドウを表示部28に表
示し、その入力ウインドウにおいて第1グラフ化座標の
X軸項目とY軸項目が指定されると(ステップP2)、
図7に示したRAM26内のメモリエリアに第1グラフ
化座標のX軸項目及びY軸項目として格納する。
【0061】次いで、ステップP1で表示部28に表示
した対象レコードファイル内のレコードを指定し(ステ
ップP3)、その指定レコードをグラフ化するため、上
記ステップP2でRAM26に格納したX軸項目、Y軸
項目の各データを表示座標に変換し(ステップP4)、
そのX軸項目、Y軸項目をグラフ軸とする第1グラフ上
の表示座標でレコードデータを赤色でプロットして表示
メモリ27に展開して、第1グラフを表示部28に表示
する(ステップP5)。そして、その対象ファイル内の
全レコードの第1グラフ上へのプロットが終了するまで
ステップP3〜ステップP5の処理を繰り返し実行する
(ステップP6)。
【0062】次いで、表示部28にメニューを表示し、
そのメニュー上で“1.範囲指定,2.条件入力”を表
示することにより、次の処理内容の処理番号を選択させ
る(ステップP7)。このメニュー上で処理番号が選択
されると(ステップP8)、例えば、処理番号2の条件
入力が選択された場合は、表示部28に表示中の第1グ
ラフの絞り込み条件の入力操作が行われる(ステップP
9)。そして、入力された絞り込み条件の各項目をRA
M26内のメモリエリアに絞り込み各行の項目及び絞り
込み各行のデータ範囲として格納し、その格納した絞り
込み各行の項目及び絞り込み各行のデータ範囲に基づい
て、その条件に合致するレコードを抽出し、抽出したレ
コードデータをRAM26内の補助ファイル1に格納す
る(ステップP10)。
【0063】次いで、補助ファイル1内のレコードデー
タを指定し(ステップP11)、その指定レコードをグ
ラフ化するため、上記ステップP2でRAM26に格納
したX軸項目、Y軸項目の各データを表示座標に変更し
(ステップP12)、そのX軸項目、Y軸項目をグラフ
軸とする第1グラフ上のレコードデータのプロット色を
青色に変更して表示メモリ27に展開して、第1グラフ
を表示部28に青色で表示する(ステップP13)。そ
して、その補助ファイル1内の全レコードの第1グラフ
上へのプロットが終了するまでステップP11〜ステッ
プP13の処理を繰り返し実行する(ステップP1
4)。
【0064】次いで、表示部28にメニューを表示し、
そのメニュー上で“1.詳細表示”を表示することによ
り、次の処理内容の処理番号を選択させる(ステップP
15)。このメニュー上で処理番号1が選択されると
(ステップP16)、RAM26の補助ファイル1内あ
るいは補助ファイル2内に格納されているレコードデー
タの詳細内容一覧を表示部28に表示して(ステップP
17)、本処理を終了する。
【0065】また、ステップP8においてメニュー表示
から処理番号1の範囲指定が選択された場合は、図9の
ステップP18に移行し、表示部28に表示中の第1グ
ラフ上で表示座標範囲が指定されると、その表示座標範
囲をX軸項目のデータ範囲、Y軸項目のデータ範囲に変
更して、RAM26内のメモリエリアに変換データ範囲
(X軸)及び変換データ範囲(Y軸)として格納する
(ステップP19)。
【0066】次いで、対象ファイル内から上記データ範
囲に該当するレコードを抽出し、その抽出したレコード
データをRAM26内の補助ファイル1に格納する(ス
テップP20)。次いで、表示部28にメニューを表示
し、そのメニュー上で“1.詳細表示,2.第2グラフ
化座標”を表示することにより、次の処理内容の処理番
号を選択させる(ステップP21)。このメニュー上で
処理番号が選択されると(ステップP22)、例えば、
処理番号2の第2グラフ化座標が選択された場合は、第
2のグラフを作成するための第2グラフ化座標のX軸項
目とY軸項目を指定するための入力ウインドウを表示部
28に表示し、その入力ウインドウにおいて第2グラフ
化座標のX軸項目とY軸項目を指定させ、指定された第
2グラフ化座標のX軸項目とY軸項目を、RAM26内
のメモリエリアに格納する(ステップP23)。
【0067】次いで、上記ステップP20でRAM26
内の補助ファイル1に格納したレコードデータを指定し
(ステップP24)、その指定レコードをグラフ化する
ため、上記ステップP23でRAM26に格納した第2
グラフ化座標のX軸項目、Y軸項目の各データを表示座
標に変換し(ステップP25)、そのX軸項目、Y軸項
目をグラフ軸とする第2グラフ上に指定レコードデータ
を黄色でプロットして表示メモリ27に展開して、第2
グラフを表示部28に表示する(ステップP26)。そ
して、その補助ファイル1内の全レコードの第2グラフ
上へのプロットが終了するまでステップP24〜ステッ
プP26の処理を繰り返し実行する(ステップP2
7)。
【0068】また、ステップP22のメニュー選択にお
いて、処理番号1の詳細表示が選択された場合は、補助
ファイル1内に格納されている抽出レコードデータの詳
細内容一覧を表示部28に表示して(ステップP2
8)、本処理を終了する。
【0069】次いで、上記第2グラフの抽出レコードの
プロット表示が終了した後は、図10のステップP29
に移行し、表示部28にメニューを表示し、そのメニュ
ー上で“1.範囲指定”を表示することにより、次の処
理内容の処理番号を選択させる。このメニュー上で処理
番号1が選択されると(ステップP30)、表示部28
に表示中の第2グラフ上で表示座標範囲を指定させ(ス
テップP31)、その指定された表示座標範囲をX軸項
目のデータ範囲、Y軸項目のデータ範囲に変更して、R
AM26内のメモリエリアに変換データ範囲(X軸)及
び変換データ範囲(Y軸)として格納する(ステップP
32)。
【0070】次いで、補助ファイル1内から上記データ
範囲に該当するレコードを抽出し、その抽出したレコー
ドデータをRAM26内の補助ファイル2に格納する
(ステップP33)。次いで、表示部28にメニューを
表示し、そのメニュー上で“1.戻し”を表示すること
により、次の処理内容の処理番号を選択させる(ステッ
プP34)。このメニュー上で処理番号1が選択される
と(ステップP35)、対象ファイル内のレコードを指
定し(ステップP36)、上記ステップP2でRAM2
6内に格納した第1グラフ化座標のX軸項目、Y軸項目
の各データを表示座標に変換し(ステップP37)、そ
のX軸項目、Y軸項目をグラフ軸とする第1グラフ上に
指定レコードデータを赤色でプロットして表示メモリ2
7に展開して、第1グラフを表示部28に表示する(ス
テップP38)。そして、その対象ファイル内の全レコ
ードの第1グラフ上へのプロットが終了するまでステッ
プP36〜ステップP38の処理を繰り返し実行する
(ステップP39)。
【0071】次いで、補助ファイル2内の抽出レコード
を指定し(ステップP40)、同様に、第1グラフ化座
標のX軸項目、Y軸項目の各データを表示座標に変換し
(ステップP41)、そのX軸項目、Y軸項目をグラフ
軸とする第1グラフ上の指定レコードデータのプロット
色を黄色に変更して表示し(ステップP42)、補助フ
ァイル2内の全抽出レコードの第1グラフ上のプロット
色の変更処理が終了するまでステップP40〜ステップ
P42の処理を繰り返し実行する(ステップP43)。
そして、抽出レコードの第1グラフ上におけるプロット
色の変更処理が終了した場合は、図8のステップP15
のメニュー表示処理にもどる。
【0072】以上のレコード抽出処理による具体的なレ
コードの抽出処理過程を図11、図12を参照して説明
する。まず、上記ステップP1〜ステップP6で説明し
たように、レコード抽出対象ファイルが指定され、第1
グラフ化座標であるX軸項目及びY軸項目が指定される
と、その対象ファイルの全レコードデータがX軸項目及
びY軸項目に基づく表示座標に変換されて第1のグラフ
上にプロット表示されて、表示部28に図11上に示す
ように、例えば、X軸項目に“利益”、Y軸項目に“売
上高”を設定した第1のグラフが生成されて、対象ファ
イル内の全レコードデータが赤色でプロットされて表示
される。
【0073】そして、この第1のグラフに対して絞り込
み条件が入力されると、例えば、図11に示すように、
「商品コード」が「1000〜2999」の範囲である
場合、その絞り込み条件に合致するレコードデータが抽
出され、抽出されたレコードデータの第1グラフ上のプ
ロット色が、同図11下の第1グラフ上に○印で示すよ
うに青色に変更される。
【0074】また、図12上の第1グラフにおいて、上
記ステップP18〜ステップP20で説明したように、
第1グラフ上で表示座標範囲が指定され、例えば、図1
2上の第1グラフ上に太枠で示すように表示座標範囲が
指定されると、その表示座標範囲のX軸項目である“利
益”のデータ範囲“50〜75”、Y軸項目である“売
上高”のデータ範囲“250〜750”にあるレコード
が抽出されて、RAM26内の補助ファイル1に格納さ
れる。
【0075】そして、上記ステップP21〜ステップP
27で説明したように、メニュー表示から第2グラフ化
座標が選択され、第2グラフ化座標のX軸項目及びY軸
項目として図12の中に示すように、“利益伸張率”及
び“売上伸張率”が入力されると、先に補助ファイル1
に格納された各抽出レコードが、その第2グラフ化座標
に基づいて表示座標に変換され、図12の中に示すよう
に、第2グラフ上に○印で示すように各レコードが黄色
のプロットで表示される。
【0076】さらに、上記ステップP29〜ステップP
33で説明したように、メニュー表示から範囲指定が選
択され、第2グラフ上で表示範囲が指定されると、例え
ば、図12の第2グラフの表示座標範囲でX軸:0〜
5,Y軸:0〜5が指定されると、その表示座標範囲の
X軸項目である“利益伸張率”のデータ範囲“0〜
5”、Y軸項目である“売上伸張率”のデータ範囲“0
〜5”に変換され、この各データ範囲にある補助ファイ
ル1に格納されているレコードデータが抽出されて、R
AM26内の補助ファイル2に格納される。
【0077】そして、上記ステップP34〜ステップP
39で説明したように、メニュー表示から戻しが選択さ
れ、対象ファイル内の各レコードデータが指定され、第
1グラフ化座標であるX軸項目及びY軸項目に基づく表
示座標に変換されることにより、図12の下の戻し後の
第1グラフに示すように、対象ファイル内の全レコード
データが赤色でプロットされて表示される。
【0078】さらに、上記ステップP40〜ステップP
43で説明したように、補助ファイル2内に格納した各
抽出レコードが指定され、第1グラフ化座標のX軸項目
及びY軸項目に基づいて表示座標に変換され、戻し後の
第1グラフ上の該当するレコードが図12に○印で示す
ように黄色のプロット表示に変更される。
【0079】以上のように、本第2の実施の形態のコン
ピュータシステム20では、対象レコードファイル内の
レコードデータをプロットして作成表示されたグラフ表
示画面に対して、絞り込み条件(絞り込み項目及びデー
タ範囲等)を入力するだけで、そのグラフ表示画面にお
いて絞り込み条件に合致するレコードデータが抽出され
て識別表示されるため、グラフ表示画面上でレコードの
絞り込みを容易に行うことができる。
【0080】なお、上記第2の実施の形態の図11に示
した例では、絞り込みを1回行った場合を示したが、絞
り込み処理は条件内容を変えて何回でも複数段で行うこ
とも可能であり、この場合、絞り込み条件毎にプロット
色を変えて識別表示するとよい。
【0081】また、上記第2の実施の形態のコンピュー
タシステム20では、対象レコードファイル内のレコー
ドデータをプロットして作成表示されたグラフ表示画面
上で、表示座標範囲を指定するだけで、その表示座標範
囲に合致するレコードが抽出されて保持され、さらに、
第2グラフ化座標項目を入力するだけで、その抽出され
たレコードデータが、その第2グラフ化座標項目に基づ
いて第2グラフ上にプロット表示されるため、グラフ表
示画面上で抽出されたレコードから他のグラフ化項目に
基づくグラフを容易に生成して表示することができる。
【0082】この場合、表示範囲指定は、第2グラフ化
座標のグラフ上でも行えるようにしてもよく、更に第
3、第4と複数段でグラフ化と表示範囲指定を行えるよ
うにしてもよく、表示範囲指定操作のみによりレコード
の絞り込みを順次行えるようにしてもよい。また、表示
範囲指定でなくてもよく、グラフ表示画面上で直接指定
された表示位置のグラフ化データの位置から抽出対象の
レコードの絞り込みを行えるようにしてもよい。
【0083】そしてさらに、上記第2の実施の形態のコ
ンピュータシステム20では、第2グラフを表示中に
“戻し”という簡単な指示を入力するだけで、元の第1
グラフに戻ることができるとともに、また、第1グラフ
に戻る前に、第2グラフ上で表示範囲を指定しておくだ
けで、第1グラフが表示された際に、その第2グラフ上
の表示範囲に合致するレコードデータが、第1グラフ上
でプロット色が変更されて表示されるため、分析のため
に絞り込んだグラフ表示を簡単な操作で元のグラフに戻
して、抽出したレコードデータの元のグラフ上での関係
を把握させる表示を行うことができる。
【0084】したがって、上記第2の実施の形態のコン
ピュータシステム20に搭載されたレコード抽出機能を
利用することにより、グラフ表示画面上で必要なレコー
ドデータの抽出を容易に行うことができるとともに、抽
出レコードが新たな項目のグラフを容易に生成表示する
ことができ、グラフ表示画面上でレコードデータに基づ
く様々な分析手続を容易にすることができる。
【0085】その結果、グラフ上の簡単な入力操作でレ
コードデータの多角的分析を容易に行うことができる、
レコードデータを利用して各種分析資料を作成する等の
作業効率を向上することができる。また、伝票中のレコ
ード等の加工されていないレコードからグラフを容易に
生成表示して、必要なレコードを抽出して分析すること
ができ、企業の経営戦略用の資料作りに容易に利用する
ことができる。
【0086】
【発明の効果】請求項1及び請求項2記載の発明のレコ
ード検索方法によれば、簡単な項目指定により作成され
るグラフィックイメージ(分布図)により指定要素の傾
向分析を行った後、そのグラフィックイメージ上で座標
の範囲を指定するだけで、レコードのキーコード指定と
検索範囲を指定したことと同様の機能を果たすことがで
き、そのキーコードと検索範囲から簡単に所望のレコー
ドを取得することができる。その結果、傾向分析による
データ検索時の検索条件の入力作業を簡略化することが
でき、作業効率の向上を図ることができる。
【0087】請求項3記載の発明のレコード抽出方法に
よれば、グラフ表示画面に対して、表示位置を指定する
だけで、そのグラフ表示画面において表示位置に合致す
るレコードデータを容易に抽出することができる。
【0088】請求項4記載の発明のレコード抽出方法に
よれば、抽出したレコードデータから第2のグラフを容
易に生成表示することができる。
【0089】請求項5記載の発明のレコード抽出方法に
よれば、グラフから抽出したレコードの詳細な内容を容
易に知ることができる。
【0090】請求項6記載の発明のレコード抽出方法に
よれば、グラフ化座標項目を入力するだけで、そのグラ
フ化座標項目に基づいて対象レコードから所望のグラフ
が生成表示されるため、レコードからグラフを作成する
際の手間を軽減することができる。また、そのグラフ表
示画面においてレコード抽出条件を入力するだけで、そ
の抽出条件に合致するレコードデータが抽出されて識別
表示されるため、グラフからレコードを抽出する際の手
間も軽減することができる。
【0091】請求項7記載の発明のレコード抽出装置に
よれば、対象レコードファイル内のレコードデータをプ
ロットして作成表示されたグラフ表示画面に対して、絞
り込み条件(絞り込み項目及びデータ範囲等)を入力す
るだけで、そのグラフ表示画面において絞り込み条件に
合致するレコードデータが抽出されるため、グラフ表示
画面上でレコードの絞り込みを容易に行うことができ
る。
【0092】請求項8記載の発明のレコード抽出装置に
よれば、対象レコードファイル内のレコードデータをプ
ロットして作成表示されたグラフ表示画面上で、表示位
置を指定するだけで、その表示位置に合致するレコード
が抽出されて保持され、さらに、第2グラフ化座標項目
を入力するだけで、その抽出されたレコードデータが、
その第2グラフ化座標項目に基づいて第2グラフ上にプ
ロット表示されるため、グラフ表示画面上で抽出された
レコードから他のグラフ化項目に基づくグラフを容易に
生成して表示することができる。
【0093】したがって、上記レコード抽出機能をコン
ピュータシステム等の情報処理システムに適用すること
により、グラフ表示画面上で必要なレコードデータの抽
出を容易に行うことができるとともに、抽出レコードが
新たな項目のグラフを容易に生成表示することができ、
グラフ表示画面上でレコードデータに基づく様々な分析
手続を容易にすることができる。
【0094】その結果、グラフ上の簡単な入力操作でレ
コードデータの多角的分析を容易に行うことができる、
レコードデータを利用して各種分析資料を作成する等の
作業効率を向上することができる。
【0095】また、企業等で運用されているデータベー
スシステムに対して本発明を適用することにより、簡単
な操作でそのデータベースの中から必要なレコードを抽
出することができ、データベースに対する専門知識を持
つオペレータに依頼したり、また、データベースを管理
するシステム端末において煩雑な操作を強いられるとい
った制約が解消され、データベースシステムに対して誰
もが手軽にレコード抽出を行えるような操作環境を提供
することができ、データベースの利用性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び2記載の発明を適用した第1の実
施の形態のコンピュータシステムの要部ブロック構成
図。
【図2】図1のデータ検索処理部により実行されるデー
タ検索処理のフローチャート。
【図3】図2のデータ検索処理による具体的データの検
索処理過程を示す図。
【図4】図2のレコード検索処理において作成される分
布図の具体例を示す図。
【図5】図4の分布図上の検索指定範囲において検索し
て取得されたキーコードの具体例を示す図。
【図6】請求項3〜8記載の発明を適用した第2の実施
の形態のコンピュータシステムの要部ブロック構成図。
【図7】図6のRAM内のメモリ構成を示す図。
【図8】図6のCPUにより実行されるレコード抽出処
理のフローチャート。
【図9】図8に続くレコード抽出処理のフローチャー
ト。
【図10】図9に続くレコード抽出処理のフローチャー
ト。
【図11】図8〜図10のレコード抽出処理中の絞り込
み条件入力により抽出されてグラフ上に表示されたレコ
ードの具体例を示す図。
【図12】図8〜図10のレコード抽出処理中の範囲指
定により第2グラフに抽出されて表示されたレコードの
具体例を示す図。
【符号の説明】
1、20 コンピュータシステム 2、21 CPU 3、22 入力部 4 ROM 5 ワークメモリ 6 レコード検索処理部 6a 分布図作成項目メモリ 6b 検索範囲項目メモリ 7 レコードファイル 8 検索キーコードメモリ 9、27 表示メモリ 10、28 表示部 11、30 バス 23 外部記憶装置(HDD) 24 外部記憶装置(FDD) 25 記録媒体 29 印字部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相原 久雄 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶手段に記憶された複数のレコードの中
    から所望のを検索するレコード検索方法であって、 前記記憶手段に記憶された複数のレコードの各データ内
    容に基づいて、そのデータ内容を示すグラフィックイメ
    ージを作成し、 この作成されたグラフィックイメージを表示画面上に表
    示し、 この表示グラフィックイメージ上で所望の表示範囲を任
    意に指定し、 この表示範囲指定により、その指定表示範囲に対応する
    前記各レコードのデータ範囲を特定し、 この特定されたデータ範囲の内容を含むレコードを前記
    記憶手段から検索することを特徴とするレコード検索方
    法。
  2. 【請求項2】前記レコードは、複数のデータ項目からな
    るレコードデータであり、 前記グラフィックイメージは、前記レコードデータのう
    ち所定2項目の各データ内容に基づいて、横軸、縦軸の
    2次元座標上にプロットされるグラフィックイメージで
    あることを特徴とする請求項1記載のレコード検索方
    法。
  3. 【請求項3】複数のレコードから、対象とするレコード
    を抽出処理するレコード抽出方法であって、 複数の項目データからなる前記各レコードを、第1のグ
    ラフ化座標項目のデータ内容に基づいてグラフ化して表
    示し、 前記第1のグラフ化座標項目に基づいてグラフ化された
    表示画面上での表示位置を任意に指定し、 この表示位置指定により、前記第1のグラフ化座標項目
    のデータ内容を特定し、 この特定されたデータ内容を有するレコードを、前記複
    数のレコードの中から抽出するようにしたことを特徴と
    するレコード抽出方法。
  4. 【請求項4】前記抽出された各レコードを、第2のグラ
    フ化座標項目に基づいてグラフ化して表示するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載のレコード抽出方法。
  5. 【請求項5】前記抽出された各レコードの内容を一覧表
    示するようにしたことを特徴とする請求項1記載のレコ
    ード抽出方法。
  6. 【請求項6】複数のレコードから、対象とするレコード
    を抽出処理するレコード抽出方法であって、 複数の項目データからなる前記各レコードを、所定のグ
    ラフ化座標項目のデータ内容に基づいてグラフ化して表
    示し、 所望するレコード抽出条件を任意に指定し、 この指定されたレコード抽出条件に合致するレコードの
    グラフ化データを、前記グラフ上の他のレコードのグラ
    フ化データとは識別表示するようにしたことを特徴とす
    るレコード抽出方法。
  7. 【請求項7】複数のレコードから、対象とするレコード
    を抽出処理するレコード抽出装置であって、 複数の項目データからなる前記各レコードを、第1のグ
    ラフ化座標項目のデータ内容に基づいてグラフ化して表
    示する第1の表示制御手段と、 前記第1のグラフ化座標項目に基づいてグラフ化された
    表示画面上での表示位置を任意に指定する第1の指定手
    段と、 この表示位置指定により、前記第1のグラフ化座標項目
    のデータ内容を特定し、この特定されたデータ内容を有
    するレコードを、前記複数のレコードの中から抽出する
    第1の抽出手段と、 を具備したことを特徴とするレコード抽出装置。
  8. 【請求項8】前記第1の抽出手段により抽出された各レ
    コードを、第2のグラフ化座標項目に基づいてグラフ化
    して表示する第2の表示制御手段と、 前記第2のグラフ化座標項目に基づいてグラフ化された
    表示画面上での表示位置を任意に指定する第2の指定手
    段と、 この第2の指定手段による表示位置指定により、前記第
    2のグラフ化座標項目のデータ内容を特定し、この特定
    されたデータ内容を有する各レコードを、前記第1の抽
    出手段により抽出されたレコードの中から抽出する第2
    の抽出手段と、 前記複数のレコードを、前記第1のグラフ化座標項目の
    データ内容に基づいてグラフ化して表示するとともに、
    前記第2の抽出手段により抽出された各レコードのグラ
    フ化データを、前記グラフ上の他のグラフ化データとは
    識別表示する第3の表示制御手段と、 を具備したことを特徴とする請求項7記載のレコード抽
    出装置。
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