JPH09689A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技盤に、入賞球案内樋を取り付けた以後で
も、複数の電気的遊技装置を簡単かつ容易に取り付ける
ことのできる遊技機を提供することを目的とする。 【構成】 背面側から複数の電気的遊技装置の前端部が
配される複数の開口部と入賞領域とが設けられた遊技盤
１の背部に、電気的遊技装置を回避する開口部と入賞領
域に流入した入賞球を前記遊技盤の裏側の所定の箇所ま
で導く案内流路とが設けられた入賞球案内樋２が取り付
けられた遊技機である。そして入賞球案内樋２の背面側
に、複数の電気的遊技装置３、４が取り付けられこれら
複数の電気的遊技装置を入賞球案内樋の開口部を介して
前記遊技盤の対応する開口部に配する取付けベース板５
が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複数の電気的遊技装
置が遊技盤に配された遊技機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ遊技機などの遊技機の遊
技盤には、電気的遊技装置（可変表示装置、変動入賞装
置など）や電気機器類（装飾ランプ、動作ランプ、表示
ＬＥＤ、入賞球検出器、等）などが取り付けられてい
る。

【０００３】この遊技盤の裏側には、遊技盤前面の入賞
領域に流入した入賞球を遊技盤裏側下方に設置されたセ
ーフ球処理装置まで案内する入賞球案内樋が取り付けら
れている。

【０００４】この入賞球案内樋が取り付けられた状態に
おいて、前記電気機器類は小さいので入賞球案内樋によ
って覆われた状態になっていて各電気機器類の配線数も
少ないが、前記電気的遊技装置は一般に大きいので入賞
球案内樋の逃げ用開口部を介してその裏側に突出した状
態になっていて各電気的遊技装置の配線数も多い。

【０００５】このため、電気的遊技装置の遊技盤への取
付けは、入賞球案内樋の取付け前に行われるか、或いは
取付け後に入賞球案内樋の開口部を介して行われるかし
ている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、電気的遊技装
置の遊技盤への取付けは、入賞球案内樋の取付けの前後
いずれに行うにしても次のような問題点がある。

【０００７】即ち、入賞球案内樋の取付け前に行うよう
にした場合、電気的遊技装置は一般に大きいが故に入賞
球案内樋の開口部を小さく抑えようとするとその開口部
で電気的遊技装置を回避しながら入賞球案内樋を取付け
るのが難く、大きくして入賞球案内樋を取り付けやすく
しようとすると入賞球案内樋の入賞球の流路を大きく迂
回させなければならなくなって入賞球の案内機能がうま
く行かなくなったりする。

【０００８】一方、入賞球案内樋の取付け後に行うよう
にした場合、入賞球案内樋の開口部を相当大きくしない
と入賞球案内樋が邪魔になって電気的遊技装置の取付け
が面倒となる。

【０００９】そして、電気的遊技装置の取付け数が複数
になると、その取付けが更に面倒になる。

【００１０】また、電気的遊技装置の場合、配線関係も
複雑でその接続が面倒なだけでなく、入賞球案内樋の裏
側に露出した配線になるため、遊技盤の組立工程におい
てその配線が何かにぶつかったりして配線の接続部が傷
んだりすることもあって、遊技盤の組立の最終段階（遊
技盤に入賞球案内樋を取り付けた後）において、簡単か
つ容易に取り付けられるようにしたいという要請があっ
た。

【００１１】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、遊技盤に、入賞球案内樋を取り付けた以後でも、複
数の電気的遊技装置を簡単かつ容易に取り付けることの
できる遊技機を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、背面
側から複数の電気的遊技装置の前端部が配される複数の
開口部と入賞領域とが設けられた遊技盤の背部に、前記
電気的遊技装置を通す開口部と前記入賞領域に流入した
入賞球を前記遊技盤の裏側の所定の箇所まで導く案内流
路とが設けられた入賞球案内樋が取り付けられた遊技装
置において、前記入賞球案内樋の背面側に、複数の電気
的遊技装置が取り付けられこれら複数の電気的遊技装置
を前記入賞球案内樋の開口部を介して前記遊技盤の対応
する開口部に配する取付けベース板が取り付けられた構
成とした。

【００１３】請求項２の発明は、請求項１記載の発明に
おいて、前記複数の電気的遊技装置の少なくとも２つが
可変表示装置と変動入賞装置である構成とした。

【００１４】請求項３の発明は、請求項１又は２記載の
発明において、前記入賞球案内樋の背部に、前記取付け
ベース板の位置決めを行う位置決め手段が設けられてい
る構成とした。

【００１５】請求項４の発明は、請求項１、２又は３記
載の発明において、更に前記遊技盤に設置された各種電
気機器と制御回路との配線を中継する中継基板を備え、
前記取付けベース板に前記中継基板が取り付けられてい
る構成とした。

【００１６】

【作用】請求項１記載の発明によれば、複数の電気的遊
技装置が取り付けられた取付けベース板が入賞球案内樋
の背面側に取り付けられて、前記複数の電気的遊技装置
が入賞球案内樋の開口部を介して遊技盤の対応する開口
部に配されているので、遊技盤に電気機器類および入賞
球案内樋などを取り付けた後（遊技盤組立の最終工程
時）に、複数の電気的遊技装置が予め取り付けられた取
付けベース板を入賞球案内樋の背面側に取り付けるだけ
で、それら複数の電気的遊技装置を、入賞球案内樋の開
口部を介して、遊技盤の対応する開口部に、簡単に配す
ることができる。それ故、遊技盤の裏側に電気的遊技装
置を個別的に取り付けなくて済み、取付け作業の手間が
軽減される。また、複数の電気的遊技装置は、遊技盤の
最終組立段階（遊技盤に入賞球案内樋を取り付けた後）
に取付けベース板を介して入賞球案内樋の裏側（背面
側）から簡単かつ容易に取り付けられるので、遊技盤組
立の最終組立段階に至るまで、遊技盤から複数の電気的
遊技装置を分離しておくことが可能となり、そのように
分離しておけば、電気的遊技装置の遊技盤の裏側に突出
する後端部分や配線が何かにぶつかって壊れるのを防止
することができる。

【００１７】請求項２記載の発明によれば、特に、電気
的遊技装置として可変表示装置と変動入賞装置が取付ベ
ース板を介して入賞球案内樋の裏側から遊技盤に取り付
けられているので、可変表示装置と変動入賞装置の取付
け作業が簡単かつ容易となる。また、遊技盤組立の最終
段階に至るまで、可変表示装置と変動入賞装置を遊技盤
から分離した状態にしておけば、遊技盤の組立途上にお
いて、可変表示装置や変動入賞装置やその配線が何かに
ぶつかって傷まなくて済む。

【００１８】請求項３記載の発明によれば、特に、複数
の電気的遊技装置が取り付けられた取付けベース板が、
入賞球案内樋に設けられた位置決め手段により位置決め
が行われているので、取付けベース板に取り付けられた
複数の電気的遊技装置の位置決めも遊技盤の開口部に対
して正確に行われることになる。

【００１９】請求項４記載の発明によれば、特に、遊技
盤に設置された電気的遊技装置および各種電気機器の配
線を中継する中継基板が電気的遊技装置の取り付けられ
た取付けベース板に取り付けられているので、取付けベ
ース板が入賞球案内樋に取り付けられる前に、電気的遊
技装置の配線を中継基板に接続できることとなる。それ
故、取付けベース板を入賞球案内樋に取り付けた後で電
気的遊技装置の配線を中継基板に取り付けなくて済み、
遊技盤への電気的遊技装置の取付け作業が容易となる。
また、前記複数の電気的遊技装置と役物制御回路との配
線接続がまとめて行えるようになって、個別に配線接続
される場合に較べて、作業効率が良いものになる。

【００２０】

【実施例】以下、この発明の実施例に係るパチンコ遊技
機について、図面を参照しながら説明する。

【００２１】図１に、遊技盤裏側の入賞球案内樋から可
変表示装置、変動入賞装置および中継基板の付いた取付
けベース板が分離させられた背面斜視図を示す。

【００２２】図１に示されるように、このパチンコ遊技
機は、遊技盤１の裏面に入賞球案内樋２が取り付けら
れ、その背面側に、電気的遊技装置として例示する可変
表示装置３と変動入賞装置４とが取り付けられた取付け
ベース盤５が取り付けられている。

【００２３】遊技盤１には、図２の遊技盤の正面図に示
されるように、ガイドレール１１で囲まれた遊技領域１
２が設けられ、この遊技領域１２には開口部１ａ、１ｂ
（図１も参照）が設けられている。これら開口部１ａ、
１ｂの背面側には、電気的遊技装置として例示する、可
変表示装置３と変動入賞装置４が配され、前面側には、
これら可変表示装置３および変動入賞装置４の前枠３
Ａ、４Ａがそれぞれ取り付けられている。可変表示装置
３は後述の始動口１３への入賞に基づいて可変表示ゲー
ムを行い、変動入賞装置４はその可変表示ゲームの停止
結果態様に基づき所定の条件下にサイクル的に開放され
る。

【００２４】また、遊技領域１２の各所には、電気機器
類としての電動式始動口１３、スルーチャッカー１４、
１４、サイドランプ１５、１６、記憶個数表示用ＬＥＤ
１７、…１７、装飾用ＬＥＤ１８、…１８、装飾ランプ
２０、…２０などが配設される他、一般入賞口２１〜２
３、風車２４、…２４、釘（図示しない）等が配設され
ている。遊技盤１の遊技領域１２外には、電気機器類と
して例示する表示ランプ２５、…２５等が配設されてい
る。

【００２５】そして、（図１）前記電気機器類の、遊技
盤１の裏面側にある部分（図示省略）が、入賞球案内樋
２に覆われ、それら電気機器類からの配線が、後述する
入賞球案内樋２の通孔等を介して、後方に引き出された
状態となっている（図示省略）。

【００２６】入賞球案内樋２には、遊技盤１に設けられ
た入賞領域（一般入賞口２１〜２３、変動始動口１３、
変動入賞装置４の扉内など）に入賞した球を遊技盤１背
面下方のセーフ球処理装置（図示省略）まで導く流路
（図示省略）が設けられている他、前記電気的遊技装置
が通される開口部２ａ、２ｂが遊技盤１の開口部１ａ、
１ｂに対応して設けられるとともに、前記電気機器類を
覆う覆い部（図示省略）、及び上記電気機器類の配線が
通される通孔（図示省略）等が設けられている。

【００２７】取付けベース板５は、図３の、取付けベー
ス板５から可変表示装置３及び変動入賞装置４が取り外
された状態の斜視図に示されるように、電気的遊技装置
の取付部６、７と、中継基板の取付部８と、入賞球案内
樋への取付部９Ａ、９Ｂとを備えている。また、持送り
１０、１０により取付部６などが支えられている（図
４）。

【００２８】取付部６はその前側に可変表示装置３が取
り付けられる部分で、この取付部６前面には、中央に通
孔（貫通孔）を有する取付用ボス６ａ〜６ｄが前方に突
出した状態に設けられている。

【００２９】この取付部６の図中左側面下部には、可変
表示装置３の配線接続端子３ｆを露出させ、配線３ｅを
回避するための切欠き６ｅが形成されている（図１）。

【００３０】この取付部６に取り付けられる可変表示装
置３の背部には、中央にねじ穴を有し、取付用ボス６ａ
〜６ｄ中の途中まで挿入される支柱３ａ〜３ｄが突設さ
れている。

【００３１】取付部６前面の左右両側には、入賞球案内
樋への取付部９Ａが前方に張り出した状態に設けられ、
この取付部９Ａに、中央に通孔（貫通孔）を有する取付
用ボス９ｃ〜９ｆが前方に突出した状態に設けられてい
る。

【００３２】この取付部９Ａが取り付けられる入賞球案
内樋２の背部には、中央にねじ穴を有する取付支柱２ｃ
〜２ｆが取付用ボス９ｃ〜９ｆに対応させて設けられて
いる（図１）。

【００３３】これら取付支柱２ｃ〜２ｆは、入賞球案内
樋２に取付けベース盤５を取り付ける際にそれらの後端
部の一部が取付ボス９ｃ〜９ｆに入り込んで取付ベース
盤５の位置をきめる位置決め手段を兼ねている。

【００３４】取付部７はその前側に変動入賞装置４が設
置される部分で、この取付部７の前面には、中央に通孔
を有する取付用ボス７ａ〜７ｄが前方に突出した状態に
設けられている。

【００３５】この取付部７の中央下半部には、変動入賞
装置４の配線４ｅを後ろに回避するための切欠き７ｅが
形成されている。

【００３６】この取付部７に設置される変動入賞装置４
の背部には、中央にねじ穴を有し、取付用ボス７ａ〜７
ｄ中の途中まで挿入される支柱４ａ〜４ｄが突設されて
いる。

【００３７】取付部７前面の左右両側に、入賞球案内樋
への取付部９Ｂが設けられ、この取付部９Ｂに、中央に
通孔（貫通孔）を有する取付用ボス９ｇ〜９ｊが前方に
突出した状態に設けられている。

【００３８】この取付部９Ｂが取り付けられる入賞球案
内樋２の背部には、中央にねじ穴を有する取付支柱２ｇ
〜２ｊが取付用ボス９ｇ〜９ｊに対応させて設けられて
いる（図１）。

【００３９】これら取付支柱２ｇ〜２ｊは、入賞球案内
樋２に取付けベース盤５を取り付ける際にそれらの後端
部の一部が取付ボス９ｇ〜９ｊに入り込んで取付ベース
盤５の位置を決める位置決め手段を兼ねている。

【００４０】取付部８は、図４の、取付けベース板５か
ら中継基板取付部材３１と中継基板３２とが取り外され
た状態の背面斜視図に示されるように、その背面側に中
継基板３２が設置される部分で、後方にコの字状に膨出
した形に形成されている。この取付部８の背部には中央
にネジ穴を有した取付支柱８ｂ〜８ｅが突設されてい
る。

【００４１】この取付部８に取り付けられる取付部材３
１と中継基板３２には取付支柱８ｂ〜８ｅに対応させて
通孔（貫通孔）３１ｂ〜３１ｅ、３２ｂ〜３２ｅが設け
られている。また、中継基板３２には、各種配線接続用
の接続端子３３ａ〜３３ｆが設けられている。

【００４２】このように構成された取付けベース板５に
は、例えば、遊技盤１の組立前に、可変表示装置３、変
動入賞装置４および中継基板３２が、予め、次のように
して取り付けられている。

【００４３】即ち、取付けベース板５の取付部６には、
可変表示装置３側の支柱３ａ〜３ｄが取付けベース板５
側の取付用ボス６ａ〜６ｄ中に挿入された状態で、取付
用ボス６ａ〜６ｄの通孔側からねじ９１、９１、…が通
されて支柱３ａ〜３ｄの各ねじ穴中に螺入されることに
より、可変表示装置３が取り付けられている。

【００４４】なお、このとき支柱３ａ〜３ｄがスペーサ
ーの役割をして、可変表示装置３の背面と取付部６との
間に空間が設けられ、この空間により、取付け面に多少
の凹凸があろうとも取付け位置がずらされることがな
く、また、可変表示装置３に及ぼされる電気的ノイズな
どの影響が軽減されるようになっている。

【００４５】また、この取付けベース板５の取付部７に
は、変動入賞装置４側の支柱４ａ〜４ｄが取付けベース
板５側の取付ボス７ａ〜７ｄ中に挿入された状態で、取
付用ボス７ａ〜７ｄの通孔側からねじ９２、９２…が通
されて支柱４ａ〜４ｄの各ねじ穴中に螺入されることに
より、変動入賞装置４が取り付けられている。

【００４６】なお、このとき支柱４ａ〜４ｄがスペーサ
ーの役割をして、変動入賞装置４の背面と取付部７との
間に空間が設けられ、この空間により、取付け面に多少
の凹凸があろうとも取付け位置がずらされることがな
く、また、変動入賞装置４に及ぼされる電気的ノイズな
どの影響が軽減されるようになっている。

【００４７】また、この取付けベース板５の取付部８に
は、取付部材３１の凹室部３１ａ中に中継基板３２が収
まった状態で、通孔３２ｂ〜３２ｅ側からネジが通され
て通孔３１ｂ〜３１ｅを介して取付支柱８ｂ〜８ｅの各
ネジ穴に螺入されることにより、中継基板３２が取付部
材３１を介して取り付けられている。

【００４８】なお、このとき支柱８ｂ〜８ｅがスペーサ
ーの役割をして、取付部８と取付部材３１との間に空間
が設けられ、この空間により、中継基板３２に及ぼされ
る電気的ノイズなどの影響が軽減されるようになってい
る。

【００４９】この中継基板３２の接続端子３３ａ、３３
ｅに、変動入賞装置４からの配線４ｅの接続端子のコネ
クタ、および可変表示装置３からの配線３ｅの接続用コ
ネクタがそれぞれ脱着可能に接続されている。

【００５０】遊技盤１の組立時には、先ず、遊技盤１の
各所定箇所に上記電気機器類、可変表示装置３および変
動入賞装置４の前枠３Ａ、４Ａが配設されてから、その
遊技盤１の背部に、入賞球案内樋２が、図１に示すよう
に、開口部１ａ、１ｂに開口部２ａ、２ｂが合わされた
状態で取り付けられる。

【００５１】この状態で、上記可変表示装置３、変動入
賞装置４および中継基板３２の取付けられた取付けベー
ス板５の取付部９Ａ、９Ｂの取付用ボス９ｃ〜９ｆ、９
ｇ〜９ｊが入賞球案内樋２側の取付支柱２ｃ〜２ｆ、２
ｇ〜２ｊの後端部に、それぞれ外嵌された状態に合わさ
れる。この状態で、ねじ（図示省略）が、取付部９Ａ、
９Ｂの裏側から取付用ボス９ｃ〜９ｆ、９ｇ〜９ｊの通
孔を介して取付支柱２ｃ〜２ｆ、２ｇ〜２ｊのねじ穴中
にねじ込まれる。このようにして、可変表示装置３の前
端部が入賞球案内樋２および遊技盤１の開口部２ａ、１
ａを介して可変表示装置３の前枠３Ａの後端部に、変動
入賞装置４の前端部が入賞球案内樋２および遊技盤１の
開口部２ｂ、１ｂを介して変動入賞装置４の前枠４Ａの
後端部に、それぞれ当接した状態に取付けられる。

【００５２】また、その遊技盤１に対応した役物制御装
置（図示省略）がパチンコ遊技機本体の裏側に取り付け
られる。

【００５３】そして、その後、中継基板３２の接続端子
３３ｂに役物制御装置（図示省略）からの配線３５の接
続用コネクタが、接続端子３３ｃ、３３ｄ、３３ｆに遊
技盤１側の電気機器類からの配線の接続用コネクタが、
それぞれ接続される。

【００５４】この実施例のパチンコ遊技機によれば、可
変表示装置３、変動入賞装置４および中継基板３２が取
り付けられた取付けベース板５が入賞球案内樋２の背面
側に取り付けられて、それら可変表示装置３、変動入賞
装置４および中継基板３２が入賞球案内樋２の開口部２
ａ、２ｂを介して遊技盤１の対応する開口部１ａ、１ｂ
に配されているので、遊技盤１に上記電気機器類および
入賞球案内樋２などを取り付けた後（遊技盤組立の最終
工程時）に、複数の電気的遊技装置（例えば、可変表示
装置３、変動入賞装置４）、および中継基板３２などが
予め取り付けられた取付けベース板５を入賞球案内樋２
の背面側に取り付けるだけで、それら複数の電気的遊技
装置を、入賞球案内樋２の開口部２ａ、２ｂを介して、
遊技盤１の対応する開口部１ａ、１ｂに、簡単に配する
ことができる。それ故、遊技盤１の裏側に電気的遊技装
置を個別的に取り付けなくて済み、取付け作業の手間が
軽減される。また、複数の電気的遊技装置は、遊技盤１
の最終組立段階（遊技盤に入賞球案内樋を取り付けた
後）に取付けベース板５を介して入賞球案内装置の裏側
（背面側）から簡単かつ容易に取り付けられるので、遊
技盤組立の最終組立段階に至るまで、遊技盤１から複数
の電気的遊技装置を分離しておくことが可能となり、そ
のように分離しておけば、電気的遊技装置の遊技盤１の
裏側に突出する後端部分や配線が何かにぶつかって壊れ
るのを防止することができる。

【００５５】また、特に、複数の電気的遊技装置が取り
付けられた取付けベース板５が、入賞球案内樋２に設け
られた位置決め手段の取付支柱２ｃ〜２ｊにより位置決
めが行われているので、取付けベース板５に取り付けら
れた複数の電気的遊技装置の位置決めも遊技盤の開口部
に対して正確に行われることになる。

【００５６】また、遊技盤１に設置された電気的遊技装
置および各種電気機器の配線を中継する中継基板３２が
電気的遊技装置の取り付けられた取付けベース板５に取
り付けられていることにより、取付けベース板５が入賞
球案内樋２に取り付けられる前に、電気的遊技装置の配
線を中継基板３２に接続できることとなる。それ故、取
付けベース板５を入賞球案内樋２に取り付けた後で電気
的遊技装置の配線を中継基板３２に取り付けなくて済
み、また、それら配線が邪魔とならず、遊技盤１への電
気的遊技装置の取付け作業が容易となる。また、前記複
数の電気的遊技装置と役物制御回路（図示省略）との配
線接続がまとめて行えるようになって、個別に配線接続
される場合に較べて、作業効率が良いものになる。

【００５７】なお、上記実施例の取付けベース板５の材
質は金属や樹脂の他、どのようなものであっても良い
が、金属製にすれば、取付けベース板５が接地されるな
どして可変表示装置３及び変動入賞装置４に及ぼされる
電気的ノイズの影響を軽減することが出来る。

【００５８】また、上記実施例では、取付けベース板５
に電気的遊技装置を２つ取り付けた例を示したが、それ
に限定せず、複数であれば、何個取り付けても良い。

【００５９】また、電気的遊技装置の例として、可変表
示装置３と変動入賞装置４を示したが、入賞球案内樋２
の裏側から遊技盤１に向けて配せる大きさの電気的遊技
装置であれば、どのような種類の物であっても良い。

【００６０】また、中継基板３２を取付けベース板５に
取り付けた例を示したが、それに限定せず、それ以外の
所へ取り付けても良い。

【００６１】また、取付けベース板５の形状や、取付け
ベース板５への可変表示装置３、変動入賞装置４および
中継基板３２の取付け方などは上記実施例のものに限定
せず、どのように設計変更しても良い。

【００６２】また、取付ベース板５の入賞球案内樋２へ
の取付け方もどのように設計変更しても良い。

【００６３】また、取付けベース板５の遊技盤１への取
付けは、入賞球案内樋２を介さずに直接遊技盤１に取り
付けるようにしても良い。

【００６４】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、複数の電
気的遊技装置が取り付けられた取付けベース板が入賞球
案内樋の背面側に取り付けられて、前記複数の電気的遊
技装置が入賞球案内樋の開口部を介して遊技盤の対応す
る開口部に配されているので、遊技盤に電気機器類およ
び入賞球案内樋などを取り付けた後（遊技盤組立の最終
工程時）に、複数の電気的遊技装置が予め取り付けられ
た取付けベース板を入賞球案内樋の背面側に取り付ける
だけで、それら複数の電気的遊技装置を、入賞球案内樋
の開口部を介して、遊技盤の対応する開口部に、簡単に
配することができる。それ故、遊技盤の裏側に電気的遊
技装置を個別的に取り付けなくて済み、取付け作業の手
間が軽減される。また、複数の電気的遊技装置は、遊技
盤の最終組立段階（遊技盤に入賞球案内樋を取り付けた
後）に取付けベース板を介して入賞球案内装置の裏側
（背面側）から簡単かつ容易に取り付けられるので、遊
技盤組立の最終組立段階に至るまで、遊技盤から複数の
電気的遊技装置を分離しておくことが可能となり、その
ように分離しておけば、電気的遊技装置の遊技盤の裏側
に突出する後端部分や配線が何かにぶつかって壊れるの
を防止することができる。

【００６５】請求項２記載の発明によれば、特に、電気
的遊技装置として可変表示装置と変動入賞装置が取付ベ
ース板を介して入賞球案内樋の裏側から遊技盤に取り付
けられているので、可変表示装置と変動入賞装置の取付
け作業が簡単かつ容易となる。また、遊技盤組立の最終
段階に至るまで、可変表示装置と変動入賞装置を遊技盤
から分離した状態にしておけば、遊技盤の組立途上にお
いて、可変表示装置や変動入賞装置やその配線が何かに
ぶつかって傷まなくて済む。

【００６６】請求項３記載の発明によれば、特に、複数
の電気的遊技装置が取り付けられた取付けベース板が、
入賞球案内樋に設けられた位置決め手段により位置決め
が行われているので、取付けベース板に取り付けられた
複数の電気的遊技装置の位置決めも遊技盤の開口部に対
して正確に行われることになる。

【００６７】請求項４記載の発明によれば、特に、遊技
盤に設置された電気的遊技装置および各種電気機器の配
線を中継する中継基板が電気的遊技装置の取り付けられ
た取付けベース板に取り付けられているので、取付けベ
ース板が入賞球案内樋に取り付けられる前に、電気的遊
技装置の配線を中継基板に接続できることとなる。それ
故、取付けベース板を入賞球案内樋に取り付けた後で電
気的遊技装置の配線を中継基板に取り付けなくて済み、
遊技盤への電気的遊技装置の取付け作業が容易となる。
また、前記複数の電気的遊技装置と制御回路との配線接
続がまとめて行えるようになって、個別に配線接続され
る場合に較べて、作業効率が良いものになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例であるパチンコ遊技機の、遊
技盤裏面の入賞球案内樋から取付けベース板が分離させ
られた状態を示す背面斜視図である。

【図２】パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。

【図３】取付けベース板から可変表示装置及び変動入賞
装置とが取り外された状態を示す斜視図である。

【図４】取付けベース板から中継基板取付部材と中継基
板とが取り外された状態を示す背面斜視図である。

【符号の説明】

１ 遊技盤 １ａ 開口部 １ｂ 開口部 ２ 入賞球案内樋 ２ａ 開口部 ２ｂ 開口部 ２ｃ〜２ｊ 取付支柱（位置決め手段を兼ねている） ３ 可変表示装置（電気的遊技装置） ４ 変動入賞装置（電気的遊技装置） ５ 取付けベース板 ３２ 中継基板

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 背面側から複数の電気的遊技装置の前端
   部が配される複数の開口部と入賞領域とが設けられた遊
   技盤の背部に、前記電気的遊技装置を回避する開口部と
   前記入賞領域に流入した入賞球を前記遊技盤の裏側の所
   定の箇所まで導く案内流路とが設けられた入賞球案内樋
   が取り付けられた遊技機において、 前記入賞球案内樋の背面側に、複数の電気的遊技装置が
   取り付けられこれら複数の電気的遊技装置を前記入賞球
   案内樋の開口部を介して前記遊技盤の対応する開口部に
   配する取付けベース板が取り付けられていることを特徴
   とする遊技機。
2. 【請求項２】 前記複数の電気的遊技装置の少なくとも
   ２つが可変表示装置と変動入賞装置であることを特徴と
   する請求項１記載の遊技機。
3. 【請求項３】 前記入賞球案内樋の背部に、前記取付け
   ベース板の位置決めを行う位置決め手段が設けられてい
   ることを特徴とする請求項１又は２記載の遊技機。
4. 【請求項４】 前記遊技盤に設置された各種電気機器と
   制御回路との配線を中継する中継基板を備え、 前記取付けベース板に前記中継基板が取り付けられてい
   ることを特徴とする請求項１、２又は３記載の遊技機。