以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る遊技機を示す斜視図、図2は図1に示した遊技機の正面図、図3は図1に示した遊技機を表面側から見た分解斜視図、図4は実施の形態1に係る本体部の内部を示す正面図、図5は図4に示す本体部に19インチ液晶ディスプレイが搭載された例を示す正面図、図6は図4に示す本体部に19インチ液晶ディスプレイが搭載された例を示す斜視図、図7は支持部材に支持された19インチ液晶ディスプレイの正面図、図8は支持部材に支持された19インチ液晶ディスプレイの斜視図、図9は支持部材に支持された19インチ液晶ディスプレイの背面図、図10は図9に示した第1の部材および第1の基台を背面側から見た説明図、図11は第1の基台が取り付けられた第1の部材を背面側から見た斜視図、図12は図9に示した第1の部材および第1の基台を表面側から見た説明図、図13は第1の基台が取り付けられた第1の部材を表面側から見た斜視図、図14は図9に示した第2の部材および第2の基台を背面側から見た説明図、図15は第2の基台が取り付けられた第2の部材を背面側から見た斜視図、図16は図9に示した第2の部材および第2の基台を表面側から見た説明図、図17は第2の基板が取り付けられた第2の部材を表面側から見た斜視図、図18は図4に示す本体部に20インチ液晶ディスプレイが搭載された例を示す正面図、図19は図4に示す本体部に20インチ液晶ディスプレイが搭載された例を示す斜視図、図20は図18に示す20インチ液晶ディスプレイの正面図、図21は図18に示す20インチ液晶ディスプレイの斜視図、図22は実施の形態2に係るパチスロ機の外観斜視図、図23は図22のパチスロ機の内部構造を示す正面図である。
図1および図2に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、遊技盤10(図2)が装着される本体部2と、本体部2内で遊技盤10の背後に設けられ、遊技に関する演出を表示する19インチ液晶ディスプレイ(表示装置)20(図3、図5および図6参照)と、この本体部2に取り付けられるガラス扉3、上皿部4、下皿部5、カバー6およびハンドル7とを備えている。
さらに、本体部2の背面側には、図3に示すように、遊技機1の動作を実現するためのさまざまな電子部品や電子部品等を実装した基板(例えば、液晶表示装置20の表示を制御する表示制御基板等)が搭載された制御系ケース70が取り付けられるようになっている。
本体部2は、図3に示すように、木枠2aと、この木枠2aに回動可能に支持される本体200とを有している。この本体部2(実際には本体200)の内部には、遊技盤10および19インチ液晶ディスプレイ20を収容する取付凹部500が形成されている。また、本体200(実際には取付凹部500の底部)には、後述するインバータ基板44を搭載する第2の基台42(図3)を収容する凹部(以下、第2の基台収容凹部という)520が形成されている。
ガラス扉3および上皿部4は一体化して形成されており、この一体化された開閉扉(開閉体)9は、その一端が本体部2に回動可能に軸支され、他端が本体部2に係合するようになっている。ガラス扉3は、遊技盤10を視認可能に被うものである。
上皿部4はガラス扉3の下側に位置し、払い出された遊技球および遊技領域に打ち込まれる遊技球が貯留される上皿4aを有している。上皿部4の所定の位置に、遊技終了時などにおいて上皿4aに貯留された遊技球を後述する下皿5aに移動させて取り出す場合に操作されるシャッタレバー8が設けられている。
上皿部4の下側に位置する下皿部5は、本体部2に固定されており、払い出しにより上皿4aからオーバーフローした遊技球が貯留される下皿5aを有している。
下皿部5の右側に設けられたハンドル7は、レール(図示せず)を介して遊技盤10の遊技領域へ遊技球を打ち込む際に回動操作されるものであり、遊技球の発射を停止させるストップボタン(図示せず)が設けられている。
ガラス扉3の上側に位置するカバー6は本体部2に固定されており、カバー6の左右の部位6a,6bは、本体部2に設けられる左右のスピーカ(図示せず)にそれぞれ対応して、スピーカからの音声が聞こえるような構造になっている。
遊技盤10は、遊技領域(図示せず)を含む領域が透光性部材で形成され、該透光性部材を介して19インチ液晶ディスプレイ20を視認可能に本体200(図3)に対し当該本体200の表面側から取り付けられる。透光性部材は、例えばアクリル樹脂等の透明な樹脂で形成されている。
このような遊技盤10においては、19インチ液晶ディスプレイ20に表示される画像を明確に視認することが可能なように、透光性部材の透明な箇所の可視光線透過率は30%以上であることが望ましく、50%以上であることがより望ましい。
19インチ液晶ディスプレイ20は、略長方形状を呈しており、第1の部材31および第2の部材32から構成される支持部材30に左右から支持されて本体部2における本体200に対し当該本体200の表面側から取り付けられるようになっている。さらに、19インチ液晶ディスプレイ20は、遊技に関する演出画像(例えば、遊技状態に対応したアニメーションやその他の報知情報など。)等を表示可能な19インチの表示領域20aを備えている(図3参照)。
ここで、遊技盤10が透明である本実施の形態では、19インチ液晶ディスプレイ20の表示領域20aを、遊技盤10を通して視認可能となっている。
次に、本体部2の構成について、図4〜図6を参照して説明する。
図4は、19インチ液晶ディスプレイ20、遊技盤10および開閉扉9を取り付ける前の本体部2を表面側から見た様子(正面図)を示している。図5および図6は、図4の本体部2に19インチ液晶ディスプレイが搭載された(取り付けられた)様子を示している。
本体部2(実際には本体200)は、図4に示すように、支持部材30に支持された19インチ液晶ディスプレイ20の上方向の移動を規制する段部(以下、上方向移動規制段部という)531,532、および19インチ液晶ディスプレイ20を支持する支持部材30を本体部2に固定して取り付けるための取付部である4つのボス541,542,543,544が設けられている。
なお、本実施の形態の本体部2は、20インチの表示領域22aを有する20インチ液晶ディスプレイ22(図20および図21)の取り付けに最も適した構造となっており、4つのボス541,542,543,544は、それぞれ20インチ液晶ディスプレイ22の固定部22b,22c,22d,22eにそれぞれ形成された取付孔22ba,22ca,22da,22ea(図20および図21)と対向する位置に配置されている。そのため、ボス541,542,543,544に、それぞれ取付孔22ba,22ca,22da,22eaを介してビス等を固定することにより、20インチ液晶ディスプレイ22を本体部2に直接取り付けることができる(図18および図19参照)。
また、本体200には、所定の部位に、本体部2の内側に滞留する熱を外部に放熱するための複数の切り欠き部(孔)551が形成されている。
第2の基台収容凹部520の底部には、第2の基台42に搭載されたインバータ基板44から発せられる熱を外部に放熱するための複数の放熱孔521が形成されている。
ところで、本体200の取付凹部500には、支持部材30に支持された19インチ液晶ディスプレイ20の前方向の移動を規制する取付係合部210,230、および上記支持部材30の下端を支持する段部(以下、下端支持段部)517,518が設けられている。
すなわち、本体200には、19インチ液晶ディスプレイ20に関し、その下端を支持部材30を介して支持する下端支持段部517,518(図3〜6)、その上方向の移動を規制する上方向移動規制段部531,532(図4および図5)、その上端を支持して前方向への移動を規制する取付係合部210,230(図4および図5参照)が設けられている。
なお、下端支持段部517,518においては、それぞれの上面517a,518aによって、支持部材30を介して19インチ液晶ディスプレイを支持するようになっている(図4〜図6参照)。
このように、本実施の形態によれば、19インチ液晶ディスプレイ20を取付凹部500に配置させることにより、その下端を下端支持段部517,518にて支持することができ、19インチ液晶ディスプレイ20の鉛直方向への落下を防ぐことが可能となる。
また、下端支持段部517,518のそれぞれの上面517a,518aから、取付係合部210,230の下端までの距離(高さ)H1は、支持部材30に支持された19インチ液晶ディスプレイ20(図7)の高さHよりも短くなっている。そのため、19インチ液晶ディスプレイ20を支持する支持部材30の下端を、下端支持段部517,518のそれぞれの上面517a,518aに載置し、しかも19インチ液晶ディスプレイ20を上面517a,518aに対し垂直にした場合に、当該19インチ液晶ディスプレイ20を支持する支持部材30の上端が取付係合部210,230の下端よりも高い位置に位置するようになり、当該19インチ液晶ディスプレイ20の前方向の移動を規制することができる。
次に、19インチ液晶ディスプレイ20を支持して本体部2に取り付けられる支持部材30について、図7〜18を参照して説明する。
支持部材30は、図7〜図9に示すように、19インチ液晶ディスプレイ20の左側の辺を支持する第1の部材31と、当該19インチ液晶ディスプレイ20の右側の辺(すなわち、第1の部材31が支持する辺と対向する辺)を支持する第2の部材32とから構成されている。
第1の部材31は、図7〜図9に示すように、板状に延びて形成された本体部31kと、本体部31kの上端に形成された上端部31mと、本体部31kの下端に形成された下端部31nとから構成されており、そして、上端部31mおよび下端部31nは、それぞれ第2の部材32の方向へ延びて形成されている。
また、第1の部材31の内側は、ほぼ全長に亘って凹部が形成されており(ここで、本実施の形態においては、本体部31kに形成された凹部を凹部31kaといい、一方、上端部31mに形成された凹部および下端部31nに形成された凹部をそれぞれ凹部31ma、凹部31naという)、19インチ液晶ディスプレイ20の左側の辺は、凹部31kaに嵌めこまれて支持されるようになっている。そして、19インチ液晶ディスプレイ20の左側の上端および左側の下端は、それぞれ凹部31ma、凹部31naに嵌めこまれて支持されるようになっている(図7〜図9参照)。ここで、本体部31kにおける凹部31kaの底面には、第1の部材31をその内側から補強するための敷居31kbが縦横に渡って突出して形成されている。一方、下端部31nにおける凹部31naの底面には、第1の部材31の補強を図るとともに、19インチ液晶ディスプレイ20の下端と凹部31naの内壁との接触面積を狭めるために19インチ液晶ディスプレイ20の嵌め込み方向に延びた敷居31nbが突出して形成されており、そして、上端部31mにおける凹部31maの底面においても、下端部31nと同様に第1の部材31の補強を図るとともに19インチ液晶ディスプレイ20の上端と凹部31maの内壁との接触面積を狭めるために19インチ液晶ディスプレイ20の嵌め込み方向に延びた敷居31mbが突出して形成されている(図10〜図13)。なお、本実施の形態の敷居31mb,31nbは、それぞれ凹部31ma、31naの途中から延びているが、本発明はこれに限られず、それぞれ凹部31ma、31naの全長に渡って延びていてもよい。
本実施の形態においては、敷居31mb,31nbによって、19インチ液晶ディスプレイ20と、凹部31ma,31naの内壁との摩擦力を小さくすることができ、これによって、19インチ液晶ディスプレイ20の左側の辺を凹部31kaに嵌め込む作業がより容易となる。また、19インチ液晶ディスプレイ20の左側の上端および左側の下端は、上述したように、それぞれ凹部31ma、凹部31naに嵌めこまれて支持されるようになっているので、これにより、19インチ液晶ディスプレイ20の上端および下端を支えることができ、19インチ液晶ディスプレイ20の支持をより確実に行うことができる。
また、第1の部材31には、19インチ液晶ディスプレイ20にネジ止めされるネジ孔31c,31d(図10〜図13)が形成されている。そして、これらネジ孔31c,31dをそれぞれ介して19インチ液晶ディスプレイ20の左側の辺に形成されたネジ孔(図示せず)にネジ等を固定することにより、19インチ液晶ディスプレイ20を第1の部材31に取り付けることができ、当該19インチ液晶ディスプレイ20をより確実に第1の部材31に支持させることができる。
さらに、第1の部材31の外側の上部および下部には、第1の部材31の取付位置を調整することが可能な調整板31i,31jが、19インチ液晶ディスプレイ20方向とは反対方向に突出して形成されている。ここで、調整板31iには、本体200に設けられているボス541(図4)にビス止め固定される取付孔31aが形成され、一方、調整板31jには、ボス542(図4)にビス止め固定される取付孔31bが形成されている。そのため、第1の部材31は、これら取付孔31a,31b(図8〜10参照)をそれぞれ介して本体200に形成されているボス541,542(図4参照)にビス等を固定することにより、本体部2に取り付けることができる(図5および図6参照)。但し、これに限定されず、例えば、ピン等により第1の部材31を本体部2に取り付けてもよいし、接着により取り付けてもよい。
また、調整板31i,31jによって、表示装置の規格に合わせて表示装置を本体部2に取り付けることが可能となっており、例えば、表示装置の端部から本体部2の取付部(ボス541,542,543,544)までの距離等に合わせて大きさを調整することができる。これにより、表示装置の取付位置を調整することができ、規格の異なる表示装置を、本体部2の設計変更を行うことなく取り付けることが可能となる。
さらに、調整板31i,31jの側面には、複数のリブ部31pが形成されており、当該リブ部31pによって、調整板31i,31jが補強されるようになっている。ここで、リブ部31pは、19インチ液晶ディスプレイ20方向とは反対方向に突出するにつれて幅狭となるようになっている(すなわち、リブ部31pは、その突出端に向けて鋭角となるように斜面が形成されている)。
また、第1の部材31の上部には、19インチ液晶ディスプレイ20への信号を中継する中継基板43を搭載する第1の基台(基台)41を取り付け可能な第1の基台取付部31eが、19インチ液晶ディスプレイ20の背面側に位置するように取り付けられている(図9参照)。
第1の基台取付部31eには、中継基板43を搭載する第1の基台41を固定して取り付けるための取付部である2つのボス31ea,31eb(図10)が設けられており、このボス31ea,31ebに、第1の基台41に形成された取付孔41a,41b(図9〜13参照)をそれぞれ介してビス等を固定することにより、第1の基台取付部31eに第1の基台41を取り付けることができる(図9、図11および図13参照)。但し、これに限定されず、例えば、ピン等により第1の基台取付部31eに第1の基台41を取り付けてもよいし、接着により取り付けてもよい。
また、第1の基台取付部31eの右方には、図9〜図11に示すように、上端部31mを下方から支持するリブ部31qが突出して形成されている。ここで、リブ部31qおよび当該リブ部31qに下方から支持された上端部31mは、その突出端に向けて鋭角となるように斜面が形成されている。
このように、調整板31i,31jを支持するリブ部31p、上記リブ部31qおよび当該リブ部31qに下方から支持された上端部31mは、その突出端に向けて鋭角となるように斜面が形成されている。これにより、第1の部材31を取付凹部500に配置させる際に、第1の部材31を上記リブ部31p、リブ部31qおよびリブ部31qに下方から支持された上端部31mの斜面にて滑らせることができるので、第1の部材31が取付凹部500内に配置された部材等に引っ掛かる虞を減少させることができ、第1の部材31を本体200に取り付ける作業をより容易に行うことができる。また、リブ部31p、リブ部31qおよびリブ部31qに下方から支持された上端部31mを、その突出端に向けて鋭角となるようにすれば、鋭角としない場合に比べて第1の部材31の体積を減少させることができ、よりコンパクトにすることができる。これにより、第1の部材31を取付凹部500に配置させる作業をより容易に行うことができる(図5および図6参照)。
中継基板43は、図10に示すように、コネクタ100(図11)を介して他の基板等に電気的に接続されるコネクタ部43aがその表面側に設けられているとともに、第1の基台41にネジ止めされる2つのネジ孔43bが形成されている。
第1の基台41は、中継基板43を表面側(コネクタ部43aが設けられた側)から搭載するための基台であり、その裏面には、図12に示すように、中継基板43をビス止め固定するための2つのボス41eが形成され、さらに、当該裏面の上下方向において対向する2辺には、中継基板43を係止させる係止爪41fがそれぞれ形成されている。そして、ボス41eに中継基板43に形成されたネジ孔43bを介してビス等を固定するとともに、係止爪41fにて中継基板43を係止させることにより、第1の基台41に中継基板43を搭載することができる(図9、図11および図13参照)。但し、これに限定されず、例えば、ピン等により第1の基台41に中継基板43を搭載してもよいし、接着により搭載してもよい。また、ビス等による固定を行わず、係止爪41fにて中継基板43を係止させるのみにしてもよい。
さらに、第1の基台41には、コネクタ部43aの形状に合わせられた開口孔41d(図9〜図12)が形成されているため、中継基板43の表面側に搭載されるコネクタ部43aの一部は、当該開口孔41dから露出するようになっている(図9および図11参照)。さらに、開口孔41dの左方には、コネクタ部43aに接続されるコネクタ100が挿通する開口孔41cが形成されている。
次に、第1の部材31が支持する辺と対向する辺(すなわち、19インチ液晶ディスプレイ20の右側の辺)を支持する第2の部材32について説明する。第2の部材32は、図7〜図9に示すように、板状に延びて形成された本体部32oと、本体部32oの上端に形成された上端部32mと、本体部32oの下端に形成された下端部32nとから構成されており、そして、上端部32mおよび下端部32nは、それぞれ第1の部材31の方向へ延びて形成されている。
また、第2の部材32の内側の少なくとも一部には、凹部が形成されており(本実施の形態においては、本体部32oの少なくとも一部に凹部32oaが形成されている)、19インチ液晶ディスプレイ20の右側の辺は、当該凹部32oaに嵌めこまれて支持されるようになっている。そして、19インチ液晶ディスプレイ20の右側の上端および右側の下端は、それぞれ上端部32m、下端部32nに支持されるようになっている(図7〜図9、および図16〜図17参照)。ここで、凹部32oaの底面には、第2の部材32をその内側から補強するための敷居32ob(図16〜図17)が縦横に渡って突出して形成されている。
また、下端部32nには、第2の部材32の補強を図るとともに、19インチ液晶ディスプレイ20の下端との接触面積を狭めるために19インチ液晶ディスプレイ20と直交する方向に延びた敷居32nbが突出して形成されており、そして、上端部32mにおいても下端部32nと同様に、第2の部材32の補強を図るとともに19インチ液晶ディスプレイ20の上端との接触面積を狭めるために19インチ液晶ディスプレイ20と直交する方向に延びた敷居32mbが突出して形成されている(図14〜図17)。
本実施の形態においては、敷居32mb,32nbによって、19インチ液晶ディスプレイ20と、凹部32ma,32naの内壁との摩擦力を小さくすることができ、これによって、19インチ液晶ディスプレイ20の右側の辺を凹部32oaに嵌め込む作業がより容易となる。また、19インチ液晶ディスプレイ20の右側の上端および右側の下端は、上述したように、それぞれ凹部32ma、凹部32naに嵌めこまれて支持されるようになっているので、これにより、19インチ液晶ディスプレイ20の上端および下端を支えることができ、19インチ液晶ディスプレイ20の支持をより確実に行うことができる。
また、第2の部材32には、19インチ液晶ディスプレイ20にネジ止めされるネジ孔32c,32d(図14〜図17)が形成されている。そして、これらネジ孔32c,32dをそれぞれ介して19インチ液晶ディスプレイ20の右側の辺に形成されたネジ孔(図示せず)にネジ等を固定することにより、19インチ液晶ディスプレイ20を、より確実に第2の部材32に取り付けることができる。
さらに、第2の部材32の外側の上部および下部には、第2の部材32の取付位置を調整することが可能な調整板32k,32lが、19インチ液晶ディスプレイ20方向とは反対方向に突出して形成されている。ここで、調整板32kには、本体200に設けられているボス543(図4)にビス止め固定される取付孔32aが形成され、一方、調整板32lには、ボス544(図4)にビス止め固定される取付孔32bが形成されている。そのため、第2の部材32は、これら取付孔32a,32b(図14〜図17参照)をそれぞれ介して本体200に形成されているボス543,544(図4参照)にビス等を固定することにより、本体部2に取り付けることができる(図5および図6参照)。但し、これに限定されず、例えば、ピン等により第2の部材32を本体部2に取り付けてもよいし、接着により取り付けてもよい。
また、調整板32k,32lによって、表示装置の規格に合わせて表示装置を本体部2に取り付けることが可能となっており、例えば、表示装置の端部から本体部2の取付部(ボス541,542,543,544)までの距離等に合わせて大きさを調整することができる。これにより、表示装置の取付位置を調整することができ、規格の異なる表示装置を、本体部2の設計変更を行うことなく取り付けることが可能となる。
さらに、調整板32k,32lの側面には、複数のリブ部32pが形成されており、当該リブ部32pによって、調整板32k,32lが補強されるようになっている。ここで、リブ部32pは、19インチ液晶ディスプレイ20方向とは反対方向に突出するにつれて幅狭となるようになっている(すなわち、リブ部32pは、その突出端に向けて鋭角となるように斜面が形成されている)。
このように、調整板32k,32lを支持するリブ部32pは、その突出端に向けて鋭角となるように斜面が形成されている。これにより、第2の部材32を取付凹部500に配置させる際に、第2の部材32を当該リブ部32pの斜面にて滑らせることができるので、第2の部材32が取付凹部500内に配置された部材等に引っ掛かる虞を減少させることができ、第2の部材32を本体200に取り付ける作業をより容易に行うことができる。また、リブ部32pを、その突出端に向けて鋭角となるようにすれば、鋭角としない場合に比べて第2の部材32の体積を減少させることができ、よりコンパクトにすることができる。これにより、第2の部材32を取付凹部500に配置させる作業をより容易に行うことができる(図5および図6参照)。
また、第2の部材32の長手方向の上端(すなわち、本体部32oの上端から第1の部材31の方向へ延びて形成された上端部32m)から下端(すなわち、本体部32oの下端から第1の部材31の方向へ延びて形成された下端部32n)にかけては、19インチ液晶ディスプレイ20へ流れる電力を変換するインバータ基板44を搭載する第2の基台(基台)42を取り付け可能な第2の基台取付部32iが、19インチ液晶ディスプレイ20の背面側に位置するように取り付けられている。
ここで、本実施の形態においては、上端部32m側に位置する第2の基台取付部32iを上端取付部32iaといい、一方、下端部32n側に位置する第2の基台取付部32iを下端取付部32ibという。
上端取付部32iaには、第2の基台42を係止させる2つの係止爪32fが形成されているとともに、係止爪32fに係止された第2の基台42の上方向への移動を規制する段部である上方向規制部32eが形成されている。一方、下端取付部32ibには、第2の基台42を係止させる2つの係止爪32fが形成されており、そして、当該2つの係止爪32fの間には、第2の基台42を固定して取り付けるためのボス32gが形成されている。
ここで、第2の基台42の4隅に形成された係止孔42c(図14〜図17)に、上端取付部32iaおよび下端取付部32ibに形成された係止爪32fをそれぞれ係止させ、且つ下端取付部32ibに形成されたボス32gに第2の基台42の下端に形成された取付孔42bを介してビス等を固定することにより、第2の基台取付部32iに第2の基台42を取り付けることができる(図9、図11および図13参照)。但し、これに限定されず、例えば、ピン等により第2の基台取付部32iに第2の基台42を取り付けてもよいし、接着により取り付けてもよい。さらに、本発明においては、上端取付部32iaにおいても、第2の基台42を固定して取り付けるためのボスを設けてもよい。この場合、上端取付部32iaに形成されたボスに第2の基台42の上端に形成された取付孔42aを介してビス等を固定することができ、第2の基台42の第2の基台取付部32iへの取り付けをより確実に行うことが可能となる。
インバータ基板44は、略長方形状を呈しており、その中央部に、第2の基台42にネジ止めされるネジ孔44bが形成されているとともに、その表面側に、ハーネス(配線)等を介して他の基板等に電気的に接続されるコネクタ部44aが複数設けられている。本実施の形態のコネクタ部44aは、インバータ基板44の長手方向の上部および下部、そして、ネジ孔44bの左方にそれぞれ設けられている。
第2の基台42は、略長方形状のインバータ基板44を表面側(コネクタ部44aが設けられた側)から搭載するための基台であり、その裏面の中央部には、図16に示すように、インバータ基板44をビス止め固定するためのボス42fが形成され、さらに、当該裏面の上下方向において対向する2辺には、インバータ基板44を係止させる係止爪42gがそれぞれ形成されている。そして、ボス42fにインバータ基板44に形成されたネジ孔44dを介してビス等を固定するとともに、係止爪42gにてインバータ基板44を係止させることにより、第2の基台42にインバータ基板44を搭載することができる(図9、図11および図13参照)。但し、これに限定されず、例えば、ピン等により第2の基台42にインバータ基板44を搭載してもよいし、接着により搭載してもよい。また、ビス等による固定を行わず、係止爪42gにてインバータ基板44を係止させるのみにしてもよい。
また、第2の基台42の表面側には、搭載されたインバータ基板44から発せられる熱を外部に放熱するための放熱孔42e(図14〜図16)が複数設けられているとともに、左右の側面には、切り欠きが形成された放熱凹部42hが並んで配置されている。本実施の形態において、搭載されたインバータ基板44から発せられる熱は、これら放熱孔42eおよび放熱凹部42hから外部に放熱されるようになっており、これにより、インバータ基板44に熱がこもることを防いでいる。
さらに、第2の基台42には、インバータ基板44に設けられているコネクタ部44aを露出させるための開口孔42dがコネクタ部44aの配置に合わせて形成されている(例えば、図16においては、第2の基台42の長手方向の上部および下部、そして、ボス42fの右方に開口孔42dが形成されている)。そのため、インバータ基板44の表面側に搭載される複数のコネクタ部44aは、それぞれ対向する開口孔42dからその一部が露出するようになる(図15参照)。この場合、たとえ第2の基台42にインバータ基板44を搭載したとしても、開口孔42dを利用して、コネクタ部44aにおけるハーネス(配線)等の着脱を行うことが可能となる。
このように、本実施の形態においては、支持部材30に支持された19インチ液晶ディスプレイ20を本体部2に配置する例を示したが、本発明はこれに限られず、他の規格の表示装置(例えば、14インチ液晶ディスプレイ等)を支持部材にて支持して配置してももちろんよい。この場合、支持部材に対して、表示装置の辺の長さに合わせて支持部材の長手方向の長さを調整するとともに、当該表示装置の端部から本体部2の取付部(ボス541,542,543,544)までの距離等に合わせて調節板の大きさを調整する等の設計変更をすることにより、他の規格の表示装置を支持部材で支持させて本体部2に配置させることができる。これにより、規格の異なる表示装置を、本体部2の設計変更を行うことなく取り付けることが可能となり、異なる規格の表示装置を流用することが容易となる。
なお、支持部材30は、上述した設計変更を容易にするために、安価な部材で構成されているとともに、簡易な構造となっていることが望ましい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これは本発明を具体的に例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。
例えば、本実施の形態では、表示装置として液晶表示装置(例えば、19インチ液晶ディスプレイ20等)を用いていたが、本発明においては、この液晶表示装置にかえて、例えばプラズマディスプレイ等の表示手段を用いてもよい。
また、第1の基台取付部31eおよび第2の基台取付部32iは、それぞれ中継基板43を搭載する第1の基台41、インバータ基板44を搭載する第2の基台42を取り付け可能であったが、本発明はこれに限られず、それぞれ他の基板を搭載する基台を取り付け可能であってもよい。
このように、本実施の形態によれば、支持部材30は、表示装置(例えば、19インチ液晶ディスプレイ20)を支持するとともに、本体部(遊技機本体部)2のボス(取付部)541,542,543,544に取り付けられるようになっている。そのため、当該支持部材30を介して、表示装置を本体部2に取り付けることが可能となる。この場合、19インチ液晶ディスプレイ20を直接本体部2に取り付ける手法に比べて、表示装置の規格の違いを上記支持部材30によって補完することが可能となる。そのため、例えば、取り付ける表示装置の大きさが遊技機指定の規格よりも小さいために本体部2のボス(取付部)541,542,543,544にまで届かない場合であったとしても、上記支持部材30を介してボス541,542,543,544に取り付けることが可能となる。すなわち、本発明によれば、指定の規格よりも小さい表示装置であっても、支持部材30を介することによって、本体部2のボス541,542,543,544に取り付けることが可能となる。また、たとえ表示装置と支持部材30との規格が適合しなかったとしても、設計変更の容易な支持部材30を調整するのみで容易に適合させることができる。
これにより、規格の異なる表示装置を、本体部2の設計変更を行うことなく取り付けることが可能となり、異なる規格の表示装置を流用することが容易となる。
さらに、本実施の形態によれば、支持部材30は、表示装置の背面側に、所定の基板(例えば、中継基板43、インバータ基板44)を搭載する基台(例えば、第1の基台41,第2の基台42)を取り付ける基台取付部(例えば、第1の基台取付部31e,第2の基台取付部32i)を有しており、これにより、表示装置の背面側に当該基台を取り付けることができ、表示装置の背面側のスペースを有効に利用することが可能となる。
また、本発明によれば、表示装置と所定の基板を搭載する基台とを一体化させることができるため、表示装置と上記基台とを個別に着脱する手間を省くことができる。これにより、遊技機のメンテナンスや部品交換が容易となる。
さらに、本発明によれば、異なる規格の基台であっても、支持部材30の基台取付部を調整するのみで、本体部2に取り付けることが可能となる。これにより、異なる規格の基台を、本体部2の設計変更を行うことなく取り付けることが可能となり、異なる規格の基台を流用することが容易となる。
また、本実施の形態によれば、支持部材30は、第1の基台取付部31eを有する第1の部材31および第2の基台取付部32iを有する第2の部材32から構成されている。すなわち、本構成の支持部材30は、複数の基台を取り付けることができるようになっているので、表示装置と上記基台とを個別に着脱する手間をより省くことができ、遊技機のメンテナンスや部品交換がより容易となる。
さらに、本実施の形態によれば、表示装置への信号を中継する中継基板43を搭載する基台、すなわち、表示装置の制御に関する基板を搭載する第1の基台(基台)41を、支持部材30の第1の基台取付部31eに取り付けることができるようになっている。そのため、表示装置と、当該表示装置に関連する基板とを一緒に着脱することが可能となる。これにより、遊技機のメンテナンスや部品交換がより容易となる。
さらに、本発明によれば、異なる規格の基台であっても、支持部材30の第1の基台取付部31eを調整するのみで、本体部2に取り付けることが可能となる。これにより、異なる規格の基台を、本体部2の設計変更を行うことなく取り付けることが可能となり、異なる規格の基台を流用することが容易となる。
また、本実施の形態によれば、第2の基台取付部32iは、第2の部材32の長手方向の上端(すなわち、本体部32oの上端から第1の部材31の方向へ延びて形成された上端部32m)から下端(すなわち、本体部32oの下端から第1の部材31の方向へ延びて形成された下端部32n)にかけて形成されている。この場合、第2の基台取付部32iを長手方向に大きくすることができるので、表示装置の背面側のスペースをより有効に利用することが可能となる。また、本発明によれば、第2の部材32の上端および下端にて基台を支持することができるので、荷重が重い基台であっても、より強固に支持することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、表示装置へ流れる電力を変換するインバータ基板(基板)44を搭載する基台、すなわち、表示装置の制御に関する基板を搭載する第2の基台(基台)42を、支持部材30の第2の基台取付部32iに取り付けることができるようになっている。そのため、表示装置と、表示装置に関連する基板とを一緒に着脱することが可能となる。これにより、遊技機のメンテナンスや部品交換がより容易となる。
さらに、本発明によれば、異なる規格の基台であっても、支持部材30の基台取付部(例えば、第1の基台取付部31e,第2の基台取付部32i)を調整するのみで、本体部2に取り付けることが可能となる。これにより、異なる規格の基台を、本体部2の設計変更を行うことなく取り付けることが可能となり、異なる規格の基台を流用することが容易となる。
さらに、本実施の形態によれば、表示装置を取付凹部500に配置させているので、当該取付凹部500によって表示装置の下端を支持することができ、当該表示装置の鉛直方向への落下を防ぐことが可能となる。これにより、表示装置をより確実に本体部2に取り付けることが可能となる。
(実施の形態2)
本発明に係る遊技機としては、パチスロ機(スロットマシン)が適用されている。このように、本発明に係る遊技機は実施の形態1のパチンコ機に限定されるものではない。
以下において、本実施の形態の遊技機について説明する。なお、ここでは、上述の実施の形態1の遊技機との相違点についてのみ説明する。
パチスロ機600は、図22および図23に示すように、筐体S1と、筐体S1の前面に回動可能に取り付けられた扉体S2とを有している。
扉体S2の中央部には、透光性を有する部材で構成された表示窓610が設けられているとともに、表示窓610の下方には、遊技に係る所定の演出画像(いわゆる予告画像等)が表示される液晶表示部673が設けられている。また、表示窓610の背後には、図23に示すように、所定の図柄が付された複数のリール等を19インチの表示領域620aに表示する表示装置である19インチ液晶ディスプレイ620が、支持部材30を介して筐体S1の内部に取り付けられている。
液晶表示部673の下方には、左から、クレジットメダル精算スイッチ629、スタートレバー630、および停止ボタン631、632、633が設けられている。クレジットメダル精算スイッチ629はパチスロ機600にクレジットされているメダルを精算する際に使用される。また、スタートレバー630の操作により19インチ液晶ディスプレイ620に表示される各リールの回転が一斉に開始する。停止ボタン631、632、633は、各リールに対応して配置されており、これら各リールの回転が一定速度に達したとき操作が有効化され、遊技者の操作に応じて各リールの回転を停止する。
また、パチスロ機600の正面下部にはメダル受皿634が設けられている。このメダル受皿634はメダル払出口635から払い出されるメダルを貯めるものである。また、パチスロ機600の正面上部には、入賞に対してどれだけのメダルが払い出されるかを示す配当表示部636が設けられ、その左右にスピーカ682L、682Rが取り付けられている。
そして、停止ボタン631〜633とメダル受皿634とに上下を挟まれた位置には、機種のモチーフに対応したデザインがあしらわれた腰部パネル638が取り付けられている。
また、図23において、扉体S2の背面側には、最上部に、各遊技状態に応じて点滅パターンを表示する遊技状態表示基盤650が設置されている。遊技状態表示基盤650の下側で配当表示部636の裏側には、配当表示部636を照明するための冷陰極管のインバータである冷陰極管インバータ652が設置されている。また、冷陰極管インバータ652の左右には、前述したスピーカ682L、682Rが位置している。
そして、筐体S1内には、内部空間を上下に区画する仕切り板640が取り付けられている。仕切り板640に仕切られた上部空間には、第1の部材31および第2の部材32から構成される支持部材30に支持された19インチ液晶ディスプレイ620が、当該支持部材30を介して取り付けられている。これにより、19インチ液晶ディスプレイ620を表示窓610の背後に配置させることができ、19インチ液晶ディスプレイ620の表示領域620aを、表示窓610を通して視認することができる。
ここで、本実施の形態の支持部材30および19インチ液晶ディスプレイ620は、実施の形態1の支持部材30、19インチ液晶ディスプレイ20と同じような構成がとられている。すなわち、支持部材30は、19インチ液晶ディスプレイ620を左右の辺から支持するようになっているとともに、4箇所の取付孔31a,31b,32a,32bをそれぞれ介して筐体S1に形成されている4つのボス(図示せず)にビス等を固定することにより筐体S1に取り付けられるようになっている。
一方、仕切り板640の下側に位置する下部空間には、払い出されるメダルが収納されるホッパー644がその略中央に設置されている。そして、ホッパー644の右下にはホッパー644からあふれ出したメダルが入るメダル補助収納庫645が、下にはホッパー644内のメダルを入賞枚数に応じてメダル払い出し口から払い出す払い出しユニット646が、それぞれ配置されている。
このように、本実施の形態においては、19インチ液晶ディスプレイ620が、第1の部材31および第2の部材32から構成される支持部材30に左右から支持されて筐体S1内に取り付けられるようになっている。
そのため、本実施の形態に示す通り、本発明を、本実施の形態に係るパチスロ機(遊技機)600に適用することができる。
なお、本実施の形態においては、支持部材30に支持された19インチ液晶ディスプレイ620を、複数のリール等を表示可能な表示装置として用いたが、本発明はこれに限られず、当該支持部材30に支持された19インチ液晶ディスプレイ620を、遊技に係る所定の演出画像(いわゆる予告画像等)が表示される液晶表示部673に用いてもよい。