JPH0968636A - レンズ鏡筒 - Google Patents
レンズ鏡筒Info
- Publication number
- JPH0968636A JPH0968636A JP7223026A JP22302695A JPH0968636A JP H0968636 A JPH0968636 A JP H0968636A JP 7223026 A JP7223026 A JP 7223026A JP 22302695 A JP22302695 A JP 22302695A JP H0968636 A JPH0968636 A JP H0968636A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- barrel
- lens
- optical axis
- rotating
- holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B7/00—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
- G02B7/02—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
- G02B7/04—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
- G02B7/10—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 レンズ群へ駆動力を伝達する機構を改良する
ことにより、強度が高く、加工精度の高いレンズ鏡筒を
提供することである。 【解決手段】 レンズ群(L2)を保持するレンズ保持
筒(4)と、レンズ保持筒を回転運動させることにより
レンズ群を光軸方向に駆動する保持筒回転機構とを備え
るレンズ鏡筒であって、保持筒回転機構は、回転運動す
る回転部(13)と、回転部の回転運動を固定筒(8)
内側へ伝達する回転運動伝達部(13a)と、回転運動
伝達部の運動をレンズ保持筒へ伝達する保持筒回転部
(15)とを有する。
ことにより、強度が高く、加工精度の高いレンズ鏡筒を
提供することである。 【解決手段】 レンズ群(L2)を保持するレンズ保持
筒(4)と、レンズ保持筒を回転運動させることにより
レンズ群を光軸方向に駆動する保持筒回転機構とを備え
るレンズ鏡筒であって、保持筒回転機構は、回転運動す
る回転部(13)と、回転部の回転運動を固定筒(8)
内側へ伝達する回転運動伝達部(13a)と、回転運動
伝達部の運動をレンズ保持筒へ伝達する保持筒回転部
(15)とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡筒に関
し、特に、レンズ群へ駆動力を伝達する機構を改良した
レンズ鏡筒に関するものである。
し、特に、レンズ群へ駆動力を伝達する機構を改良した
レンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のレンズ鏡筒であって、ズ
ーミング動作を行うことが可能であるレンズ鏡筒の部分
断面図であり、図5は、図4に示すレンズ鏡筒において
用いる固定筒8の部分展開図、図6は、カム環9の部分
展開図である。以下、これらの図を用いて、従来のレン
ズ鏡筒の構成について簡単に説明する。
ーミング動作を行うことが可能であるレンズ鏡筒の部分
断面図であり、図5は、図4に示すレンズ鏡筒において
用いる固定筒8の部分展開図、図6は、カム環9の部分
展開図である。以下、これらの図を用いて、従来のレン
ズ鏡筒の構成について簡単に説明する。
【0003】図4に示すレンズ鏡筒は、レンズ群L2〜
L4と、レンズ群L2の光軸前方に配置されている不図
示のレンズ群との5つのレンズ群を有する。これらのレ
ンズ群において、レンズ群L3、L4及びL5は、ズー
ミング時にのみ光軸方向へ前後移動するレンズ群であ
り、一方、レンズ群L2は、ズーミング時及び合焦時に
光軸方向の前後移動を行うレンズ群である。
L4と、レンズ群L2の光軸前方に配置されている不図
示のレンズ群との5つのレンズ群を有する。これらのレ
ンズ群において、レンズ群L3、L4及びL5は、ズー
ミング時にのみ光軸方向へ前後移動するレンズ群であ
り、一方、レンズ群L2は、ズーミング時及び合焦時に
光軸方向の前後移動を行うレンズ群である。
【0004】摺動筒4は、レンズ群L2をその内周側に
保持しているレンズ保持筒であり、レンズ群L3を保持
する摺動筒2、レンズ群L5を保持する摺動筒5、さら
には、カム環30を介して固定筒8の内周側に配置され
ている。また、摺動筒4は、外周面にカムピン7を設置
している。カムピン7は、その外周にローラー6を備
え、また、カム環30に設けてあるカム溝30a、及
び、固定筒8、カム環9のそれぞれに設けてある逃げ部
8a、9a等(図5、図6参照)を貫通して、その先端
部を回転筒3の内周に設けられた光軸に平行な直進溝に
係合させている。ここで、カム溝30aは、レンズ群L
2のズーミング動作及び合焦動作を規定するためのカム
溝であり、ローラー6は、カムピン7がカム溝30a等
に対し、円滑な相対運動を行うよう備えられている部材
である。
保持しているレンズ保持筒であり、レンズ群L3を保持
する摺動筒2、レンズ群L5を保持する摺動筒5、さら
には、カム環30を介して固定筒8の内周側に配置され
ている。また、摺動筒4は、外周面にカムピン7を設置
している。カムピン7は、その外周にローラー6を備
え、また、カム環30に設けてあるカム溝30a、及
び、固定筒8、カム環9のそれぞれに設けてある逃げ部
8a、9a等(図5、図6参照)を貫通して、その先端
部を回転筒3の内周に設けられた光軸に平行な直進溝に
係合させている。ここで、カム溝30aは、レンズ群L
2のズーミング動作及び合焦動作を規定するためのカム
溝であり、ローラー6は、カムピン7がカム溝30a等
に対し、円滑な相対運動を行うよう備えられている部材
である。
【0005】固定筒8の外側に配置されている回転筒3
は、光学系の合焦を行うときに、光軸中心に回転する円
筒状部材である。回転筒3は、外部から回転操作される
フォーカス環1、又は、カメラボディに設置された動力
源からの動力を伝達する動力伝達機構(不図示)から、
公知の機構を介して、光軸を中心とした回転方向の駆動
力を伝達され、回転運動を行う。
は、光学系の合焦を行うときに、光軸中心に回転する円
筒状部材である。回転筒3は、外部から回転操作される
フォーカス環1、又は、カメラボディに設置された動力
源からの動力を伝達する動力伝達機構(不図示)から、
公知の機構を介して、光軸を中心とした回転方向の駆動
力を伝達され、回転運動を行う。
【0006】ズーム環40は、光学系のズーミング操作
を行う場合に、手動により回転操作するものである。ズ
ーム環40は、カム環9の外周面後端部に設置されてい
るカムピン42をその内周に係合させることにより、カ
ム環9と光軸方向に一体となっている。
を行う場合に、手動により回転操作するものである。ズ
ーム環40は、カム環9の外周面後端部に設置されてい
るカムピン42をその内周に係合させることにより、カ
ム環9と光軸方向に一体となっている。
【0007】カム環9は、固定筒8の外周面に回転可能
に嵌合している円筒状部材であり、後端部に光軸に平行
な直進溝46を有し、この直進溝46においてカムピン
44と係合している。ここで、カムピン44は、カム環
30の外周面に設置されているものであり、このカム環
30により、カム環9とカム環30とが光軸方向に一体
となっている。
に嵌合している円筒状部材であり、後端部に光軸に平行
な直進溝46を有し、この直進溝46においてカムピン
44と係合している。ここで、カムピン44は、カム環
30の外周面に設置されているものであり、このカム環
30により、カム環9とカム環30とが光軸方向に一体
となっている。
【0008】次に、従来のレンズ鏡筒の合焦動作につい
て説明する。従来のレンズ鏡筒において、合焦動作を行
う場合は、カメラボディに設置された動力源から、前述
した動力伝達機構を介して回転筒3に動力を伝達する、
または、手動操作されたフォーカス環1の回転運動を回
転筒3に伝達することにより、回転筒3を回転させる。
回転筒3の回転運動は、さらにカムピン7及びローラー
6(以下「カムピン7等」という)を介して摺動筒4へ
伝達される。このときに、カムピン7等が貫通している
カム環30は、光軸中心の回転方向へ不動であることか
ら、カムピン7等は、カム溝30aに対して相対運動を
行い、カム溝30aの形状に沿って光軸方向へ前後移動
する。この結果、摺動筒4は、回転しながら光軸方向へ
前後移動し、レンズ群L2は、光学系が合焦する位置に
配置される。
て説明する。従来のレンズ鏡筒において、合焦動作を行
う場合は、カメラボディに設置された動力源から、前述
した動力伝達機構を介して回転筒3に動力を伝達する、
または、手動操作されたフォーカス環1の回転運動を回
転筒3に伝達することにより、回転筒3を回転させる。
回転筒3の回転運動は、さらにカムピン7及びローラー
6(以下「カムピン7等」という)を介して摺動筒4へ
伝達される。このときに、カムピン7等が貫通している
カム環30は、光軸中心の回転方向へ不動であることか
ら、カムピン7等は、カム溝30aに対して相対運動を
行い、カム溝30aの形状に沿って光軸方向へ前後移動
する。この結果、摺動筒4は、回転しながら光軸方向へ
前後移動し、レンズ群L2は、光学系が合焦する位置に
配置される。
【0009】次に、従来のレンズ鏡筒のズーミング動作
について説明する。ズーミング動作を行う場合は、ズー
ム環40を外部操作により回転させる。ズーム環40の
回転運動は、カムピン42を介してカム環9へ伝達さ
れ、さらに、カムピン44を介してカム環30へ伝達さ
れる。このときに、回転筒3は、前述の動力伝達機構等
により回転運動を禁止されるために、カムピン7等は回
転方向に不動となっている。従って、カムピン7等とカ
ム溝30aとの間に相対運動が発生し、カムピン7等
は、カム溝30aの形状に従って光軸方向へ前後移動す
る。この結果、摺動筒4は、回転せずに光軸方向へ直進
移動し、レンズ群L2は、求める焦点距離を光学系が実
現する位置に配置される。
について説明する。ズーミング動作を行う場合は、ズー
ム環40を外部操作により回転させる。ズーム環40の
回転運動は、カムピン42を介してカム環9へ伝達さ
れ、さらに、カムピン44を介してカム環30へ伝達さ
れる。このときに、回転筒3は、前述の動力伝達機構等
により回転運動を禁止されるために、カムピン7等は回
転方向に不動となっている。従って、カムピン7等とカ
ム溝30aとの間に相対運動が発生し、カムピン7等
は、カム溝30aの形状に従って光軸方向へ前後移動す
る。この結果、摺動筒4は、回転せずに光軸方向へ直進
移動し、レンズ群L2は、求める焦点距離を光学系が実
現する位置に配置される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のレンズ鏡筒では、ズーミング動作と合焦動作の双方を
行うレンズ群L2に駆動力を伝達するカムピン7等は、
光軸中心の回転運動と、光軸方向の直進運動の双方を行
うために、カムピン7等が貫通するカム環9の逃げ部9
a、固定筒8の逃げ部8aは、図5又は図6に示すよう
に非常に大きくなり、この結果、固定筒8及びカム環9
は、その強度が低下するという問題があった。さらに、
強度が低下した固定筒8及びカム環9は、加工時に変形
しやすく、そのために、加工精度を高いレベルに維持す
ることが困難であるという問題があった。
のレンズ鏡筒では、ズーミング動作と合焦動作の双方を
行うレンズ群L2に駆動力を伝達するカムピン7等は、
光軸中心の回転運動と、光軸方向の直進運動の双方を行
うために、カムピン7等が貫通するカム環9の逃げ部9
a、固定筒8の逃げ部8aは、図5又は図6に示すよう
に非常に大きくなり、この結果、固定筒8及びカム環9
は、その強度が低下するという問題があった。さらに、
強度が低下した固定筒8及びカム環9は、加工時に変形
しやすく、そのために、加工精度を高いレベルに維持す
ることが困難であるという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係る発明は、レンズ群(L2)を光軸中心
に回転可能に保持するレンズ保持筒(4)と、レンズ保
持筒(4)を回転運動させることによりレンズ群(L
2)を光軸方向に駆動する保持筒回転機構とを備えるレ
ンズ鏡筒であって、保持筒回転機構は、固定筒(8)外
側に配置され、回転運動する回転部(13)と、回転部
(13)の回転運動のうち、光軸を中心とした回転運動
のみを固定筒(8)内側へ伝達する回転運動伝達部(1
3a)と、回転運動伝達部(13a)の運動を、光軸方
向に伝達し、レンズ保持筒(4)を回転させる保持筒回
転部(15)とを有することを特徴とするレンズ鏡筒。
に、本発明に係る発明は、レンズ群(L2)を光軸中心
に回転可能に保持するレンズ保持筒(4)と、レンズ保
持筒(4)を回転運動させることによりレンズ群(L
2)を光軸方向に駆動する保持筒回転機構とを備えるレ
ンズ鏡筒であって、保持筒回転機構は、固定筒(8)外
側に配置され、回転運動する回転部(13)と、回転部
(13)の回転運動のうち、光軸を中心とした回転運動
のみを固定筒(8)内側へ伝達する回転運動伝達部(1
3a)と、回転運動伝達部(13a)の運動を、光軸方
向に伝達し、レンズ保持筒(4)を回転させる保持筒回
転部(15)とを有することを特徴とするレンズ鏡筒。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
に係る実施形態について説明する。なお、以下に示す図
面において、従来例と同様な機能を果たす部分には、従
来例におけるのと同一の符号を付して、重複する説明を
適宜省略する。図1は、本実施形態の部分断面図であ
る。また、図2は、本実施形態で用いている固定筒8の
部分展開図であり、図3は、保持筒回転部15と摺動筒
12の部分展開図である。
に係る実施形態について説明する。なお、以下に示す図
面において、従来例と同様な機能を果たす部分には、従
来例におけるのと同一の符号を付して、重複する説明を
適宜省略する。図1は、本実施形態の部分断面図であ
る。また、図2は、本実施形態で用いている固定筒8の
部分展開図であり、図3は、保持筒回転部15と摺動筒
12の部分展開図である。
【0013】本実施形態は、主に、従来例の回転筒3に
相当する回転筒13の回転運動が、回転運動伝達部13
a及び保持筒回転部15を介して摺動筒4へ伝達されて
いる点において従来例と異なっている。回転運動伝達部
13aは、回転筒13の後端部内周面から光軸を中心と
した半径方向へ伸びる部位であり、カム環9の後端後方
を通り、また固定筒8に設けてある逃げ部8b(図2参
照)を貫通して、固定筒8の内側へ達している。ここ
で、回転筒13は、従来例の回転筒3と同様に、フォー
カス環1等から駆動力を得て、光軸中心の回転運動のみ
を行うことから、回転運動伝達部13aも回転運動のみ
を行い、光軸方向へ移動しない部位となっている。
相当する回転筒13の回転運動が、回転運動伝達部13
a及び保持筒回転部15を介して摺動筒4へ伝達されて
いる点において従来例と異なっている。回転運動伝達部
13aは、回転筒13の後端部内周面から光軸を中心と
した半径方向へ伸びる部位であり、カム環9の後端後方
を通り、また固定筒8に設けてある逃げ部8b(図2参
照)を貫通して、固定筒8の内側へ達している。ここ
で、回転筒13は、従来例の回転筒3と同様に、フォー
カス環1等から駆動力を得て、光軸中心の回転運動のみ
を行うことから、回転運動伝達部13aも回転運動のみ
を行い、光軸方向へ移動しない部位となっている。
【0014】一方、保持筒回転部15は、光軸平行に配
置された光軸方向に縦長い部材であり、その後端部を回
転運動伝達部13aの光軸側端部に設置している。すな
わち、保持筒回転部15は、回転運動伝達部13aを介
して、回転筒13と光軸を中心とした回転方向に一体と
なっている。また、保持筒回転部15は、その中央部に
光軸に平行な直進溝15aを備えている(図3)。
置された光軸方向に縦長い部材であり、その後端部を回
転運動伝達部13aの光軸側端部に設置している。すな
わち、保持筒回転部15は、回転運動伝達部13aを介
して、回転筒13と光軸を中心とした回転方向に一体と
なっている。また、保持筒回転部15は、その中央部に
光軸に平行な直進溝15aを備えている(図3)。
【0015】摺動筒12は、従来例の摺動筒2に相当す
る部材であり、カム環30の内周に光軸方向への直進運
動が可能であるよう嵌合している。また、摺動筒12の
外周側には、図3に示すように溝部12aが設けられて
いる。この溝部12aは、保持筒回転部15を通すため
のものであり、保持筒回転部15が合焦動作に従い自由
に回転運動できるよう、円周方向に十分幅の広い溝部と
なっている。
る部材であり、カム環30の内周に光軸方向への直進運
動が可能であるよう嵌合している。また、摺動筒12の
外周側には、図3に示すように溝部12aが設けられて
いる。この溝部12aは、保持筒回転部15を通すため
のものであり、保持筒回転部15が合焦動作に従い自由
に回転運動できるよう、円周方向に十分幅の広い溝部と
なっている。
【0016】摺動筒4の外周面に設置されているカムピ
ン17及びローラー16(以下「カムピン17等」とい
う)は、従来例のカムピン7等に相当する部材である
が、これらの全長は短く、固定筒8、カム環9等を貫通
していない点でカムピン7等と異なっている。本実施形
態において、カムピン17等は、摺動筒12の逃げ溝1
2b及び保持筒回転部15の直進溝15aを貫通して、
その先端部をカム環30の内周面に設けてあるカム溝3
0aに係合させている。従って、カムピン17等は、直
進溝15aを介して保持筒回転部15の回転運動を伝達
され、その結果、カム溝30aの形状に沿って光軸方向
に前後移動する。
ン17及びローラー16(以下「カムピン17等」とい
う)は、従来例のカムピン7等に相当する部材である
が、これらの全長は短く、固定筒8、カム環9等を貫通
していない点でカムピン7等と異なっている。本実施形
態において、カムピン17等は、摺動筒12の逃げ溝1
2b及び保持筒回転部15の直進溝15aを貫通して、
その先端部をカム環30の内周面に設けてあるカム溝3
0aに係合させている。従って、カムピン17等は、直
進溝15aを介して保持筒回転部15の回転運動を伝達
され、その結果、カム溝30aの形状に沿って光軸方向
に前後移動する。
【0017】次に、本実施形態の合焦動作について説明
する。本実施形態において、合焦動作を行う場合は、従
来例と同様に、カメラボディに設置された動力源から、
図示省略の動力伝達機構を介して回転筒13に動力を伝
達する、または、手動操作されたフォーカス環1の回転
運動を回転筒13に伝達することにより、回転筒13を
回転させる。次に、回転筒13の回転運動は、回転運動
伝達部13aを介して固定筒8の内側に配置されている
保持筒回転部15へ伝達され、これにより、保持筒回転
部15は、回転筒13と一体となって回転運動を行う。
する。本実施形態において、合焦動作を行う場合は、従
来例と同様に、カメラボディに設置された動力源から、
図示省略の動力伝達機構を介して回転筒13に動力を伝
達する、または、手動操作されたフォーカス環1の回転
運動を回転筒13に伝達することにより、回転筒13を
回転させる。次に、回転筒13の回転運動は、回転運動
伝達部13aを介して固定筒8の内側に配置されている
保持筒回転部15へ伝達され、これにより、保持筒回転
部15は、回転筒13と一体となって回転運動を行う。
【0018】次に、保持筒回転部15の回転運動は、直
進溝15aを介してカムピン17等に伝達される。この
ときに、カム環30は、光軸中心の回転方向へ不動であ
ることから、カムピン17等は、カム溝30aに対して
相対運動を行い、カム溝30aの形状に沿って光軸方向
へ前後移動する。これにより、摺動筒4は、回転しなが
ら光軸方向へ前後移動し、レンズ群L2は、光学系が合
焦する位置に配置される。
進溝15aを介してカムピン17等に伝達される。この
ときに、カム環30は、光軸中心の回転方向へ不動であ
ることから、カムピン17等は、カム溝30aに対して
相対運動を行い、カム溝30aの形状に沿って光軸方向
へ前後移動する。これにより、摺動筒4は、回転しなが
ら光軸方向へ前後移動し、レンズ群L2は、光学系が合
焦する位置に配置される。
【0019】次に、本実施形態のズーミング動作につい
て説明する。ズーミング動作を行う場合は、ズーム環4
0を外部操作により回転させる。ズーム環40の回転運
動は、従来例と同様の機構(図中省略)を介してカム環
30へ伝達される。一方、回転筒13は、前述の動力伝
達機構等により回転運動を禁止されており、、このため
に、保持筒回転部15、カムピン17等も回転方向に不
動となっている。従って、カムピン17等とカム溝30
aとの間に相対運動が発生し、カムピン7等は、カム溝
30aの形状に従って光軸方向へ前後移動する。この結
果、摺動筒4は、回転せずに光軸方向へ直進移動し、レ
ンズ群L2は、求める焦点距離を光学系が実現する位置
に配置される。
て説明する。ズーミング動作を行う場合は、ズーム環4
0を外部操作により回転させる。ズーム環40の回転運
動は、従来例と同様の機構(図中省略)を介してカム環
30へ伝達される。一方、回転筒13は、前述の動力伝
達機構等により回転運動を禁止されており、、このため
に、保持筒回転部15、カムピン17等も回転方向に不
動となっている。従って、カムピン17等とカム溝30
aとの間に相対運動が発生し、カムピン7等は、カム溝
30aの形状に従って光軸方向へ前後移動する。この結
果、摺動筒4は、回転せずに光軸方向へ直進移動し、レ
ンズ群L2は、求める焦点距離を光学系が実現する位置
に配置される。
【0020】以上説明したように、本実施形態では、合
焦動作を行う場合に、回転筒13の回転運動を回転運動
伝達部13aを介して、固定筒8の外側から内側に伝達
している。ここで、回転運動伝達部13aが行う運動
は、光軸を中心とした回転運動のみであり、この点にお
いて、光軸中心及び光軸方向の双方の運動を行うカムピ
ン7等を介して回転筒3からの動力を固定筒8の内側に
導入する従来のレンズ鏡筒と大きく相違している。この
ために、回転運動伝達部13aを貫通させるために固定
筒8に設けられた逃げ部8bは、円周方向に細長い形状
のもので足り、従来のレンズ鏡筒の逃げ部8aより大幅
にその面積を縮小している。この結果、本実施形態の固
定筒8は、逃げ部8bを設けても、強度を高く維持する
こと、また、このように強度が増大していることから加
工精度を向上させることが可能となっている。
焦動作を行う場合に、回転筒13の回転運動を回転運動
伝達部13aを介して、固定筒8の外側から内側に伝達
している。ここで、回転運動伝達部13aが行う運動
は、光軸を中心とした回転運動のみであり、この点にお
いて、光軸中心及び光軸方向の双方の運動を行うカムピ
ン7等を介して回転筒3からの動力を固定筒8の内側に
導入する従来のレンズ鏡筒と大きく相違している。この
ために、回転運動伝達部13aを貫通させるために固定
筒8に設けられた逃げ部8bは、円周方向に細長い形状
のもので足り、従来のレンズ鏡筒の逃げ部8aより大幅
にその面積を縮小している。この結果、本実施形態の固
定筒8は、逃げ部8bを設けても、強度を高く維持する
こと、また、このように強度が増大していることから加
工精度を向上させることが可能となっている。
【0021】また、本実施形態において、回転運動伝達
部13aにより固定筒8の内側に伝達された動力は、保
持筒回転部15によって光軸方向の任意の位置に伝達さ
れる。従って、回転運動伝達部13aは、レンズ鏡筒全
体を設計する上で、光軸方向の最も適した位置に配置す
ることが可能であり、これにより、レンズ鏡筒の設計自
由度が増大している。そこで、本実施形態では、回転運
動伝達部13aをカム環9の後端部後方に配置すること
により、カム環9に逃げ溝を設けることを回避し、従来
例におけるカム環9の強度低下等の問題点を解決してい
る。
部13aにより固定筒8の内側に伝達された動力は、保
持筒回転部15によって光軸方向の任意の位置に伝達さ
れる。従って、回転運動伝達部13aは、レンズ鏡筒全
体を設計する上で、光軸方向の最も適した位置に配置す
ることが可能であり、これにより、レンズ鏡筒の設計自
由度が増大している。そこで、本実施形態では、回転運
動伝達部13aをカム環9の後端部後方に配置すること
により、カム環9に逃げ溝を設けることを回避し、従来
例におけるカム環9の強度低下等の問題点を解決してい
る。
【0022】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0023】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、保持筒回転機構は、回転部と、回転運動伝達部
と、保持筒回転部と有し、回転部において発生した回転
運動のうち光軸を中心とした回転運動のみを回転運動伝
達部により固定筒内側へ伝達し、固定筒内側において保
持筒回転部を介してレンズ保持筒を回転させることとし
たので、固定筒等の強度が高く、加工精度も良いレンズ
鏡筒を提供することが可能となった。
れば、保持筒回転機構は、回転部と、回転運動伝達部
と、保持筒回転部と有し、回転部において発生した回転
運動のうち光軸を中心とした回転運動のみを回転運動伝
達部により固定筒内側へ伝達し、固定筒内側において保
持筒回転部を介してレンズ保持筒を回転させることとし
たので、固定筒等の強度が高く、加工精度も良いレンズ
鏡筒を提供することが可能となった。
【図1】本発明に係る実施形態の部分断面図である。
【図2】本発明に係る実施形態における固定筒8の部分
展開図である。
展開図である。
【図3】本発明に係る実施形態における保持筒回転部1
5と摺動筒12の部分展開図である。
5と摺動筒12の部分展開図である。
【図4】従来のレンズ鏡筒の部分断面図である。
【図5】従来のレンズ鏡筒における固定筒8の部分展開
図である。
図である。
【図6】従来のレンズ鏡筒におけるカム環9の部分展開
図である。
図である。
1 フォーカス環 2 摺動筒 3 回転筒 4 摺動筒 8 固定筒 9 カム環 12 摺動筒 13 回転筒 15 保持筒回転部 L2 レンズ群
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】
Claims (1)
- 【請求項1】 レンズ群を光軸中心に回転可能に保持す
るレンズ保持筒と、 前記レンズ保持筒を回転運動させることにより前記レン
ズ群を光軸方向に駆動する保持筒回転機構と、 を備えるレンズ鏡筒であって、 前記保持筒回転機構は、固定筒外側に配置され、回転運
動する回転部と、 前記回転部の回転運動のうち、光軸を中心とした回転運
動のみを固定筒内側へ伝達する回転運動伝達部と、 前記回転運動伝達部の運動を、光軸方向に伝達し、前記
レンズ保持筒を回転させる保持筒回転部と、 を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7223026A JPH0968636A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | レンズ鏡筒 |
US08/701,793 US5694254A (en) | 1995-08-31 | 1996-08-26 | Lens barrel with a rotational motion transmitting portion |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7223026A JPH0968636A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | レンズ鏡筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0968636A true JPH0968636A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16791683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7223026A Pending JPH0968636A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | レンズ鏡筒 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5694254A (ja) |
JP (1) | JPH0968636A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6190237B2 (ja) * | 2013-10-15 | 2017-08-30 | 川崎重工業株式会社 | ロボットハンド、ロボット及びロボットによるワーク回転操作方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR1112979A (fr) * | 1954-10-22 | 1956-03-21 | Objectif à distance focale variable | |
US3765748A (en) * | 1972-09-01 | 1973-10-16 | H Mito | Mechanism for relative adjustment of axially spaced lens components |
US5218479A (en) * | 1992-01-21 | 1993-06-08 | Industrial Technology Research Institute | Zoom lens fixing mechanism |
JPH0682667A (ja) * | 1992-09-04 | 1994-03-25 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
US5285322A (en) * | 1992-09-08 | 1994-02-08 | Eastman Kodak Company | Mechanisms for mounting cam barrels |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP7223026A patent/JPH0968636A/ja active Pending
-
1996
- 1996-08-26 US US08/701,793 patent/US5694254A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5694254A (en) | 1997-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3753210B2 (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JPH1184201A (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JPH0968636A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JPS5841483B2 (ja) | マクロサツエイキコウツキズ−ムレンズキヨウドウ | |
JP2006234962A (ja) | レンズ鏡筒 | |
US6778332B2 (en) | Soft focus lens barrel | |
JP3861412B2 (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JP2643284B2 (ja) | レンズ移動用カム装置 | |
JPH1031149A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP3836232B2 (ja) | レンズ駆動機構 | |
JPH0323892B2 (ja) | ||
JP2535027B2 (ja) | レンズ鏡筒 | |
JPH0648483Y2 (ja) | ズ−ムレンズ鏡筒 | |
JPH03123309A (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JP2009204890A (ja) | ズームレンズ装置 | |
JP2000162487A (ja) | ズームレンズ装置 | |
US5694255A (en) | Zoom lens barrel with rotating stop mechanism | |
JPH0980288A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP2538265B2 (ja) | ズ−ムレンズ鏡胴 | |
JP3174920B2 (ja) | ズ−ムレンズ | |
JP4153784B2 (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JPH1090583A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JPH0933785A (ja) | ズームレンズ鏡筒 | |
JPH0342413Y2 (ja) | ||
JPH06130269A (ja) | ズームレンズ鏡胴 |