JPH0968145A - 2サイクルエンジンの点火時期制御装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの点火時期制御装置

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JPH0968145A
JPH0968145A JP7222216A JP22221695A JPH0968145A JP H0968145 A JPH0968145 A JP H0968145A JP 7222216 A JP7222216 A JP 7222216A JP 22221695 A JP22221695 A JP 22221695A JP H0968145 A JPH0968145 A JP H0968145A
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JP
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ignition timing
engine
control device
torque
cycle
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JP7222216A
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Takeshi Motoyama
雄 本山
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低中速度かつ中高負荷域での加速感を向上で
き、また、一時的な大きな負荷に対しても対応できる2
サイクルエンジンの点火時期制御装置を提供する。 【解決手段】 エンジン運転状態を検出する運転状態検
出手段として機能するクランク角センサ9,スロットル
開度センサ27と、点火時期をエンジン運転状態に応じ
た基準点火時期(IGT)に制御する点火時期制御手段
として機能するとともに、所定運転域(例えば低中速回
転かつ中高負荷運転域)ではトルク振幅が発生するよう
上記基準点火時期を例えば1サイクル毎に遅角させた補
正点火時期(IGT′)に補正する点火時期補正手段と
して機能する制御装置18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2サイクルエンジ
ンの点火時期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2サイクルエンジンは、クランク軸1回
転(ピストン1往復,2ストローク)の間に1サイクル
を完了するエンジンであり、毎回爆発するので、2回転
に1回爆発する4サイクルエンジンに比べて、同一平均
トルクの場合、トルク変動が小さく、スムーズなトルク
特性が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
にクランク軸1回転に1回爆発するので、同一平均トル
クエンジンの場合、エンジン1回転当たりのトルクでみ
ると4サイクルエンジンよりも小さい。そのため、例え
ばスタート時のような低速回転低中負荷運転域ではエン
ジン停止し易い問題があり、また特に低中速かつ中高負
荷域での加速感(体感的トラクション感覚)が劣るとい
う問題がある。また、同様の運転状態において登坂中に
石等に乗り上げた場合のように、一時的に大きな負荷が
発生した時にもエンジン停止を起こしやすいと言う問題
もある。
【0004】本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ
たもので、低中速かつ中高負荷運転域での加速感を向上
でき、また、一時的な大きな負荷に対しても対応できる
とともに、スタートも容易な2サイクルエンジンの点火
時期制御装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジン運転状態を検出する運転状態検出手段と、点火時期
をエンジン運転状態に応じた基準点火時期に制御する点
火時期制御手段と、所定運転域ではトルク振幅が発生す
るよう上記基準点火時期を所定サイクル毎に遅角側に補
正する点火時期補正手段とを備えたことを特徴とする2
サイクルエンジンの点火時期制御装置である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、上
記運転状態検出手段が、エンジン回転数を検出する回転
数検出手段,及びスロットル開度を検出する開度検出手
段を備えており、上記点火時期補正手段が、低中速回転
かつ中高負荷運転域において上記点火時期補正を行うこ
とを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1〜図10は本発明の一実施形態
による自動二輪車用2サイクルエンジンの点火時期制御
装置を説明するための図であり、図1は上記2サイクル
エンジンの構成図、図2,3は点火時期補正制御領域を
示すエンジン回転数−負荷特性図、図4は点火時期補正
制御と燃焼圧との関係を説明するための特性図、図5は
上記制御装置の動作を説明するためのフローチャート
図、図6はサイクルと発生トルクとの関係を示す特性
図、図7,8はスロットル開度とトルクとの関係を示す
特性図、図9はスロットル開度と燃料噴射量とトルクと
の関係を示す特性図、図10はアクセル入力とスロット
ル開度と燃料噴射量とトルクとの関係を示す特性図であ
る。
【0008】図1は本発明が適用されるクランク室圧縮
式2サイクルエンジンの構成図である。このエンジン1
は、クランクケース2と、その上部のシリンダブロック
3と、シリンダヘッド4とにより構成されている。
【0009】上記シリンダブロック3のシリンダボア3
a内には、ピストン5が摺動可能に挿入配置され、連接
棒6を介してクランク軸7に連結されている。このクラ
ンク軸7には、所定の歯数を有するリングギア8が装着
されており、このリングギア8の回転位置を検出してク
ランク角及びエンジン回転数を計測するためのエンジン
回転数センサーを兼ねるクランク角センサー9が備えら
れている。
【0010】上記シリンダヘッド4には、燃焼室10内
の燃焼圧力,温度を検出するための燃焼室圧センサー1
1,温度センサー25が装着されており、該燃焼室10
の燃焼圧力情報,温度情報及び上記クランク角センサー
9からのエンジン回転数信号Nはエンジン運転状態を制
御する制御装置(ECU)18に送られる。
【0011】また、上記シリンダヘッド4には点火プラ
グ26aが取り付けられており、該点火プラグ26aに
高電圧を供給する点火回路26の点火タイミングは上記
制御装置18からの制御信号aにより後述する要領で制
御される。なお、12は上記燃焼室10,シリンダボア
の周囲を囲む冷却水ジャケットである。
【0012】上記シリンダブロック3の排気ポート3b
には排気管13が接続され、該排気管13の途中には排
気管温度センサー17が設けられており、該センサー1
7の検出信号は上記制御装置18に入力される。
【0013】上記クランクケース2に開口する吸気口2
aには吸気通路14が接続されており、該接続口にはリ
ードバルブ15が配設されている。また上記吸気通路1
4には、スロットル弁21を有するスロットルボディ2
2が介設されている。該スロットルボディ22には吸気
管圧力センサー19,吸入空気温度センサ20が装着さ
れており、吸気管圧力情報,吸気温度情報が上記制御装
置18に入力される。
【0014】また上記スロットル弁21は、ワイヤ23
によりスロットルグリップ24に連結されており、該グ
リップ24を回動させることによりスロットル開度が調
整される。該スロットル開度はスロットル開度センサー
27により検出され、該スロットル開度信号θは上記制
御装置18に入力される。また、上記吸気通路14内に
は、吸入空気量センサー(不図示)が設けられ、吸入空
気量情報が上記制御装置18に送られる。
【0015】上記クランクケース2内は掃気ポート28
によって上記シリンダボア3a内に連通しており、該掃
気ポート28には、上記シリンダボア3a内に向けて燃
料を噴射供給するインジェクター29が設けられてい
る。このインジェクター29は上記制御装置18からの
燃料噴射信号bにより、運転状態に応じた燃料噴射量,
及び噴射時期となるように制御される。エンジン1には
不図示のクラッチ装置及び変速装置が搭載され、クラン
ク軸7の出力はクラッチ及び変速装置を経て、不図示の
チェーン駆動装置を経て、後輪に伝えられる。
【0016】次に、上記制御装置18による点火時期制
御について説明する。この点火時期制御では、エンジン
回転数N,及びスロットル開度θ(負荷)によって判定
されるエンジン運転状態に応じた最適の基準点火時期を
エンジン回転数−スロットル開度−点火時期の三次元マ
ップから求め、該基準点火時期(例えば上死点前20
度)となるように点火回路26ひいては点火プラグ26
aが制御される。
【0017】一方、図2の斜線部Aに示すように、エン
ジン回転数が低中速回転数でかつエンジン負荷が中高負
荷の敷居値θ0 より図示上側の運転域では、トルク振幅
を発生させるために図4に示すように、所定サイクル毎
(例えば1サイクル毎)に上記基準点火時期を補正点火
時期(例えば上死点0度)まで遅角させる点火時期補正
制御が行われる。
【0018】なお、上記点火時期補正制御の適用される
運転域はエンジンの用途,あるいは特性等に応じて適宜
変更することができ、例えば図3の斜線部Bで示す運転
域で補正制御しても良い。この例では、所定回転以下の
場合には無負荷であっても上記補正制御を行う。このよ
うにした場合にはスタート時のエンジン停止を防止でき
る。
【0019】上記点火時期補正制御を図5のフローチャ
ートに基づいてさらに詳述する。制御がスタートする
と、まず、変数(フラッグ)Iが0に設定され、上記ク
ランク角センサー(回転数検出手段)9,スロットル開
度センサー(開度検出手段)27からのエンジン回転数
N,スロットル開度θが運転状態を表す因子として読み
込まれ、また、エンジン回転数Nに応じて点火時期補正
制御の開始される敷居値としてのスロットル開度θ0
図2から設定される(ステップS1〜S3)。
【0020】なお、上記変数Iは、点火時期補正制御を
行うサイクルを決定するためのものであり、ここでは1
サイクル毎に上記点火時期補正を行うこととしており、
上記変数Iは0又は1となり、1の場合にのみ点火時期
補正制御が行われる。
【0021】次に、上記設定されたθ0 と現在のスロッ
トル開度θとが比較されて、θがθ 0 より小さい場合に
は、エンジン回転数−スロットル開度−点火時期の三次
元マップより基準点火時期(クランク角)IGTが設定
され、また上記変数Iが0に設定される(ステップS
5,S6)。
【0022】そして、点火回路26が上記制御装置18
により制御されて、上記設定された基準点火時期で点火
が行われる(ステップS7)。その後、イグニッション
キーのオフ等の停止条件が入力されていればエンジン制
御が停止され、入力されていなければ上記ステップS2
に戻り、再び上記処理が行われる(ステップS8)。
【0023】また、上記ステップS4において、現在の
スロットル開度θが上記設定された敷居値開度θ0 より
大きい時は、上述の三次元マップより基準点火時期IG
Tが設定され(ステップS9)、その時の上記変数Iが
0であればこのIが1に設定されるとともに(ステップ
S10,S11)、上記基準点火時期での点火が行われ
る(ステップS7)。
【0024】また、上記ステップS10において変数I
が0でない時は、上記設定された基準点火時期IGTか
ら所定角ΔIGTだけ遅角された点火時期が新たな補正
点火時期IGT′として設定される(ステップS10,
S12)。そして、上記変数Iが0に設定されるととも
に、上記ステップS7に移行し、上記補正点火時期で点
火される。
【0025】このように、本実施形態では、変数Iが0
の時は基準点火時期で点火するとともにこのIを1にセ
ットし、変数Iが1の時は上記基準点火時期を所定クラ
ンク角度だけ遅角させた補正点火時期で点火するととも
に上記変数Iを0にセットするようにしたので、図4に
示すように、補正点火時期IGT′で点火した場合には
基準点火時期IGTで点火した場合に比較して燃焼圧が
低下し、図6に示すように、基準点火時期の場合のトル
クT1に対して補正点火時期の場合のトルクはT2と小
さくなり、トルク振幅が発生することとなる。その結
果、低中速かつ中高負荷運転域での体感的トラクショ
ン、ひいては加速感を向上できる。また、登坂中に石等
に乗り上げた場合のような一時的な負荷の増大時のエン
ジン停止を回避できる。特に荒地走行用オートバイにお
いては、低速において石,岩を駆け上がる使い方がなさ
れ、この駆け上がる瞬間においては大きなトルクが必要
とされる。本実施例の点火時期制御装置を搭載すること
により、より高い落差を駆け登るあるいはより大きな石
のある荒地を走破することが可能となる。また、これに
より自動二輪車のみでなく、急な凸地も走破する小型雪
上車,波を乗り越え航行する小型船舶等の機動性を要求
される他の輸送機器にも有効である。また、汎用エンジ
ンにおいても急な負荷変動があるものを駆動するものに
おいて有効である。
【0026】ここで、上記点火時期補正制御が開始され
ると、図6に示すように、トルクが1サイクル毎にT2
に減少するから平均トルクもT3に低下することとな
り、図7に実線L1で示すように、スロットル開度がθ
0 の時にエンジントルクが一時的に低下することとな
る。なお、図7の破線Lo は点火時期補正制御が行われ
なかった時の特性を示している。
【0027】このエンジントルクの一時的な低下は運転
者がスロットルグリップを少し開くことにより容易に修
正されるが、このトルク低下の回避方法として以下の点
火時期補正制御あるいは燃料増量制御が採用可能であ
る。
【0028】まず点火時期補正制御としては、上記スロ
ットル開度θが敷居値開度θo を越えた場合において、
該開度θが小さいほど上記遅角補正量ΔIGTを少なく
制御する方法がある。これにより図8の実線L2に示す
ようにトルクの急激な低下を回避できる。
【0029】また、燃料供給量を増量制御する方法とし
ては、図9(b),図10(b)に示すように、上記ス
ロットル開度(θ)がθ0 の時に燃料噴射量(q)を一
時的に増加させる制御が採用できる。この制御によれ
ば、図9(a),図10(a)に示すように、トルクの
急激な低下を回避できる。
【0030】なお、燃料増量の具体的方法には、図9に
示すように、スロットルグリップ24の操作によりスロ
ットル弁21を直接回動させるように構成し、スロット
ルグリップ開度がθo を越えるとスロットル弁開度にか
かわらず燃料供給量を増加する方法と、図10に示すよ
うに、スロットルグリップ24の操作量に基づいてアク
チュエータにより上記スロットル弁21を開閉するよう
に構成し、スロットルグリップ24の開度がθo を越え
るとスロットル弁開度を一時的に増加するとともに燃料
供給量を増加する方法の両方が採用可能である。
【0031】なお、上記実施形態では、1サイクル毎に
点火時期補正を行う方法を説明したが、この点火時期補
正は、図6(a)〜(c)に示すよう任意のNサイクル
に1回行う、同図(d)に示すように任意のNサイクル
に(N−1)回行う、同図(e)に示すように遅角の程
度を変化させる、同図(f)に示すように不規則に行う
等、各種の態様が採用可能である。
【0032】遅角程度を変化させる場合の具体例を図1
1,図12に基づいて説明する。図5の制御ステップS
4においてそのときのスロットル開度θが敷居値開度θ
o を越えると図11のステップS9に移行し、基準点火
時期を設定するとともに、ステップS10以降の処理に
おいて、変数Iで示すサイクル番号を所定の変数Nまで
カウントし、このサイクル番号に応じて点火時期の補正
量ΔIGT(I)を可変制御する。
【0033】詳細には、上記変数がI=0の時は該変数
がI=1に設定されるとともに、上記基準点火時期での
点火が行われる(ステップS10,S14,S7)。
【0034】また、上記変数が0でなく、1である時は
(ステップS15)、上記補正点火時期はIGT′=I
GT−ΔIGT(1)に、変数Iは2にそれぞれ設定さ
れ(ステップS16,14)、ステップS7以降で変数
I=1の場合の上記補正点火時期での点火処理が行われ
る。
【0035】また、上記変数が0でも1でもなく2であ
る時は(ステップS17)、上記補正点火時期IGT′
=IGT−ΔIGT(2)に、Iは3にそれぞれ設定さ
れ(ステップS18,S14)、上記ステップS7以降
で上記補正点火時期での点火処理が行われる。
【0036】同様にして上記変数I=N−1の時は(ス
テップS19)、上記補正点火時期IGT′=IGT−
ΔIGT(N−1)に、またI=Nにそれぞれ設定され
(ステップS20,S14)、上記ステップS7以降の
処理が行われる。
【0037】そして、上記変数Iが0〜(N−1)でな
い時、つまI=Nの時は、上記補正点火時期IGT′=
IGT−ΔIGT(N)に、またI=0にそれぞれ設定
され(ステップS21,S13)、上記ステップS7以
降の処理が行われる。
【0038】図11の制御を行った結果、図12に示す
ように、トルクがサイクル毎にT4〜T6に変化するこ
ととなり、上記同様の効果を実現できるとともに、より
運転状況に適したエンジントルクを実現することができ
る。
【0039】図11の例では、上記補正量ΔIGTをサ
イクル番号に応じて設定するよう構成したが、上記補正
量を負荷の大きさに応じて設定するようにしても良い。
具体的には、図13に示すように、図5のステップS4
とステップS9との間に、その時のスロットル開度(負
荷)θと、敷居値開度θ1 〜θnとの比較の結果に応じ
て点火時期補正量を設定する処理を設ける。
【0040】詳細には、θ>θ0 であってθ>θ1 でな
い時、つまりθがθ0 〜θ1 の間にある時は、上記補正
点火時期IGT′=IGT−ΔIGT(θ1 )に設定さ
れる(ステップS22,S23)。また、θ>θ1 であ
ってθ>θ2 でない時(θ=θ1 〜θ2 )は、上記補正
点火時期IGT′=IGT−ΔIGT(θ2 )に設定さ
れる(ステップS24,S25)。同様にθ>θn-1で
あってθ>θnでない時は、上記補正点火時期IGT′
=IGT−ΔIGT(θn)に設定される(ステップS
26,S27)。
【0041】このように、負荷の大きさに応じて点火時
期補正量を設定するようにした場合も上記同様の作用効
果を実現できるとともに、図3に示すように、広い負荷
範囲を制御の対象領域とした場合にトルク感をより向上
することができる。
【0042】また、上述のようにサイクル番号,負荷の
大きさに応じて点火時期補正量を制御するのと同様に、
エンジン回転数に応じて上記点火時期補正量を制御する
ようにしても良く、この場合も上記同様にトルク感を向
上することができる。
【0043】さらにまた、上記点火時期補正量をエンジ
ン回転数と負荷との両方に基づいて制御しても良く、具
体的には図14,15に示すように、領域Cのトルク振
幅を、領域Dのトルク振幅より小さく制御する。このよ
うに、エンジン回転数と負荷とに基づいて点火時期補正
量,ひいてはエンジンのトルク振幅を制御した場合も上
記同様にトルク感を向上することができる。
【0044】なお、加速中等のエンジンの過渡的運転域
のみに限定して上述の点火時期補正制御を行うようにし
ても良い。この場合は特に加速感を向上することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る点
火時期制御装置によれば、特定の運転域では点火時期を
所定サイクル毎に遅角側に補正するようにしたので、当
該サイクルのトルクが基準点火時期のサイクルより減少
し、これによりトルク振幅が発生し、その結果、体感的
トラクションを向上できる効果がある。
【0046】請求項2の発明によれば、低中速回転かつ
中高負荷運転域において、所定サイクル毎に点火時期を
遅角させるようにしたので、同運転域におけるトルク感
を向上でき、また一時的に負荷がかかった場合にも対応
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による点火時期制御装置
を備えた2サイクルエンジンの構成図である。
【図2】上記第1実施形態エンジンの点火時期補正制御
領域を示す回転数−負荷特性図である。
【図3】上記点火時期補正制御領域の変形例を示す回転
数−負荷特性図である。
【図4】上記第1実施形態エンジンの点火時期と燃焼圧
との関係を示す特性図である。
【図5】上記第1実施形態エンジンの点火時期補正制御
動作を説明するためのフローチャート図である。
【図6】上記第1実施形態エンジンのサイクル数とトル
クとの関係を示す特性図である。
【図7】上記第1実施形態エンジンにおけるスロットル
開度とトルクとの関係を示す特性図である。
【図8】上記第1実施形態エンジンのスロットル開度と
トルクとの関係の変形例を示す特性図である。
【図9】上記第1実施形態エンジンのスロットル開度と
燃料噴射量,及びトルクとの関係の変形例を示す特性図
である。
【図10】上記第1実施形態エンジンのアクセル入力と
スロットル開度,燃料噴射量,及びトルクとの関係の他
の変形例を示す特性図である。
【図11】本発明に係る第2実施形態制御装置の動作を
説明するためのフローチャート図である。
【図12】上記第2実施形態制御装置の制御結果を示す
サイクル数とトルクとの関係を示す特性図である。
【図13】本発明に係る第3実施形態制御装置の動作を
説明するためのフローチャート図である。
【図14】本発明の点火時期補正制御の適用領域を示す
エンジン回転数−負荷特性図である。
【図15】本発明の点火時期補正制御の適用領域を示す
エンジン回転数−負荷特性図である。
【符号の説明】
9 クランク角センサ(回転数検出手段) 18 制御装置(点火時期制御手段,点火時期補正手
段) 27 スロットル開度センサ(開度検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン運転状態を検出する運転状態検
    出手段と、点火時期をエンジン運転状態に応じた基準点
    火時期に制御する点火時期制御手段と、所定運転域では
    トルク振幅が発生するよう上記基準点火時期を所定サイ
    クル毎に遅角側に補正する点火時期補正手段とを備えた
    ことを特徴とする2サイクルエンジンの点火時期制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記運転状態検出手
    段が、エンジン回転数を検出する回転数検出手段,及び
    スロットル開度を検出する開度検出手段を備えており、
    上記点火時期補正手段が、低中速回転かつ中高負荷運転
    域において上記点火時期補正を行うことを特徴とする2
    サイクルエンジンの点火時期制御装置。
JP7222216A 1995-08-30 1995-08-30 2サイクルエンジンの点火時期制御装置 Withdrawn JPH0968145A (ja)

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EP96113954A EP0761952B1 (en) 1995-08-30 1996-08-30 Control method for an internal combustion engine
DE69628706T DE69628706D1 (de) 1995-08-30 1996-08-30 Verfahren zur Regelung eines Innenverbrennungsmotors

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