JPH0967524A - キサンテン化合物 - Google Patents

キサンテン化合物

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JPH0967524A
JPH0967524A JP7223190A JP22319095A JPH0967524A JP H0967524 A JPH0967524 A JP H0967524A JP 7223190 A JP7223190 A JP 7223190A JP 22319095 A JP22319095 A JP 22319095A JP H0967524 A JPH0967524 A JP H0967524A
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JP
Japan
Prior art keywords
xanthene
xanthene compound
compound
substituted
color
Prior art date
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Pending
Application number
JP7223190A
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English (en)
Inventor
Haruo Omura
春夫 尾村
Masatoshi Fujino
正俊 藤野
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0967524A publication Critical patent/JPH0967524A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱、感圧記録材料として用いた場合鮮明な
黄色に発色し、発色後の安定性の高い新規なキサンテン
化合物の提供。 【解決手段】 一般式(I)で表わされるキサンテン化
合物 【化1】 (上記式(I)中R1 、R2、R3はC1〜C6鎖状アルキ
ル基、C3〜C6環状アルキル基、置換又は未置換C7
20アラルキル基、置換又は未置換フェニル基、或いは
2〜C10アルコキシアルキル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なキサンテン
化合物に関し、特に感熱、感圧紙等の記録材料に用いる
染料前駆体として有用な、黄色に発色する新規なキサン
テン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料、感圧記録材料に用いられ
る黄色発色の染料前駆体としては3,6−ジメトキシフ
ルオラン、2−(4−ドデシルオキシ−3−メトキシス
チリル)キノリンが知られているが、感熱、感圧記録材
料に用いた場合、発色後の安定性が低く、熱、湿度等の
外部環境条件の影響を受けると消色をおこすという欠点
を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感熱、感圧
記録材料の染料前駆体として用いた場合鮮明な黄色に発
色し、発色後の安定性の高い新規なキサンテン化合物を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
で示されるキサンテン化合物に存する。
【化2】 (上記式(I)中R1 、R2、R3はC1〜C6鎖状アルキ
ル基、C3〜C6環状アルキル基、置換又は未置換C7
20アラルキル基、置換又は未置換フェニル基或いはC
2〜C10アルコキシアルキル基を表す。) さらに、本発明は前記キサンテン化合物が3,6−ジメ
トキシ−9−(2−エトキシカルボニルフェニル)キサ
ンテンであるキサンテン化合物に存する。
【0005】本発明は、一般式(I)で示されるキサン
テン化合物であって、感圧記録材料及び感熱記録材料の
記録材料用染料前駆体として極めて利用価値の高いもの
である。電子受容性物質例えば有機酸、酸性白土、フェ
ノールホルマリン樹脂、芳香族カルボン酸金属塩、フェ
ノール化合物等の顕色剤と必要により加熱条件下で緊密
に接触させることにより鮮明な黄色に発色する。一般に
記録材料用色素として用いられるフタリド化合物、フル
オラン化合物と電子受容性物質の発色反応は酸−塩基反
応であり、熱、湿度等の外部環境条件の影響を受け逆反
応がおこり消色する。これに対し、本発明の一般式
(I)で示されるキサンテン化合物は同じく電子受容性
物質と接触し発色するがこの時酸化を伴うため反応が不
可逆であり、熱、湿度等の外部環境による消色が極めて
起こりにくいものと考えている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、一般式(I)で示され
るキサンテン化合物は下記の方法によって合成される。
すなわち一般式(II)で表されるフルオラン誘導体をエ
ステル化し、ついで還元して製造するか、該フルオラン
誘導体を還元しついでエステル化する事により製造する
ことができる。
【化3】 (上記式(II)中R1 、R2はC1〜C6鎖状アルキル
基、C3〜C6環状アルキル基、置換又は未置換C7〜C
20アラルキル基、置換又は未置換フェニル基、或いはC
2〜C10アルコキシアルキル基を表す。) 原料となるフルオラン化合物としては、例えば3,6−
ジメトキシフルオラン、3,6−ジエトキシフルオラ
ン、3,6−ジブトキシフルオラン、3,6−ジフェノ
キシフルオランなどがある。これらの化合物をエステル
化することによりラクトン環を開環するものであるが、
この反応は、前記フルオラン化合物を酸存在下、アルコ
ールまたはフェノール誘導体と反応させることにより達
成され、具体的に酸としては硫酸、塩酸、トルエンスル
ホン酸など通常のエステル化反応において使用される酸
のいずれも使用可能である、アルコールまたはフェノー
ル誘導体としてはメチルアルコール、エチルアルコー
ル、ベンジルアルコール、フェノール、クレゾール等で
ある。また、他のエステル化反応としては、前記フルオ
ラン化合物とハロゲン化アルキルまたは硫酸ジアルキル
との反応がある。これらの反応は通常20〜100℃の
温度範囲で1〜10時間の反応時間でほぼ完結する。こ
のようにして得られたエステル化合物の還元方法として
は、還元剤として水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチ
ウムを使用して還元する方法または、酸化白金触媒、パ
ラジウムカーボン、ラネーニッケル存在化接触還元する
方法がある。また、原料であるフルオランを還元してか
らエステル化を行う場合もその還元方法、エステル化方
法は上記の場合と同様の手法を用いることができる。こ
のようにして得られたキサンテン化合物は無色、及び淡
色の化合物であり電子受容性化合物との接触により発色
する。一般式(I)で示されるキサンテン化合物の具体
例としては、3,6−ジメトキシ−9−(2−メトキシ
カルボニルフェニル)キサンテン、3,6−ジメトキシ
−9−(2−エトキシカルボニルフェニル)キサンテ
ン、3,6−ジメトキシ−9−(2−ブトキシカルボニ
ルフェニル)キサンテン、3,6−ジエトキシ−9−
(2−ブトキシカルボニルフェニル)キサンテン、3,
6−ジブトキシ−9−(2−メトキシカルボニルフェニ
ル)キサンテン、3,6−ジフェノキシ−9−(2−メ
トキシカルボニルフェニル)キサンテン等が挙げられ
る。
【0007】本発明になる新しいキサンテン化合物の主
要用途となる記録材料について少し説明する。先ず、感
圧記録材料は、通常、染料前駆体の溶液を内包したマイ
クロカプセルの塗設層を裏面に有する上葉紙と酸物質す
なわち電子受容性物質塗設層を表面に有する下葉紙とか
ら基本的になり、筆記、インパクトプリンター等の加圧
により破壊されたマイクロカプセルから放出された染料
前駆体と電子受容性物質とが遭遇して発色し、有色画像
を生じるものである。感熱記録材料は、固体状の染料前
駆体または染料前駆体の溶液を内包したマイクロカプセ
ルと電子受容性物質とが支持体上に塗設されていて、熱
ペン、サーマルヘッド、レーザービーム、電子ビーム等
を用いて画像状に加熱すると、加熱部において染料前駆
体と電子受容性物質とが反応して発色し、画像を生じる
ものである。本発明のキサンテン化合物は、上記感熱、
感圧などの記録材料に使用される他に光酸化剤、発色助
剤、バインダーとの組み合わせで光発色できる、この現
象を応用しPS版、フォトレジスト等に使用することも
できる。なお、これらの染料は公知の染料前駆体と併用
してもよい。
【0008】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、これらに限定されるものではない。なお、特に断
わらない限り、部および%はそれぞれ重量部および重量
%を示す。 実施例 3,6−ジメトキシフルオラン30gをエタノール10
0ml酢酸エチル200mlの混合溶媒中に溶解し水素
化ホウ素ナトリウム8.8gを徐々に添加し、室温で3
時間反応を行った。次に反応液に炭酸カリウム8gを添
加、硫酸ジエチル10.4gを徐々に滴下し、50℃で
3時間反応させた。得られた反応液に500mlの水を
加え酢酸エチル200mlで抽出後酢酸エチルを留去し
た。析出した粗結晶をエタノールより再結晶すると2
0.01gの淡黄色結晶を得た。融点117〜119
℃。シリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒、ベ
ンゼン、酢酸エチル混合溶媒)で得られた結晶を展開す
るとシングルスポットであり、このスポットに紫外線
(365nm)を当てていると徐々に黄色に発色し、そ
の可視部反射スペクトルによる吸収ピークは440nm
に認められた。下記の元素分析の結果より3,6−ジメ
トキシ−9−(2−エトキシカルボニルフェニル)キサ
ンテンであることを確認した。 C H 測定値 73.68% 22.39% 計算値 73.83% 22.17%

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表わされるキサンテン化
    合物 【化1】 (上記式(I)中R1 、R2、R3はC1〜C6鎖状アルキ
    ル基、C3〜C6環状アルキル基、置換又は未置換C7
    20アラルキル基、置換又は未置換フェニル基、或いは
    2〜C10アルコキシアルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】 前記キサンテン化合物が3,6−ジメト
    キシ−9−(2−エトキシカルボニルフェニル)キサン
    テンである請求項1に記載のキサンテン化合物
JP7223190A 1995-08-31 1995-08-31 キサンテン化合物 Pending JPH0967524A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105573054A (zh) * 2014-10-30 2016-05-11 住友化学株式会社 化合物及着色固化性树脂组合物

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CN105573054B (zh) * 2014-10-30 2021-01-22 住友化学株式会社 化合物及着色固化性树脂组合物
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