JPH0967458A - 予備発泡スチレン系樹脂粒子の製法 - Google Patents

予備発泡スチレン系樹脂粒子の製法

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JPH0967458A
JPH0967458A JP22398395A JP22398395A JPH0967458A JP H0967458 A JPH0967458 A JP H0967458A JP 22398395 A JP22398395 A JP 22398395A JP 22398395 A JP22398395 A JP 22398395A JP H0967458 A JPH0967458 A JP H0967458A
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JP
Japan
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foaming
temperature
particles
tank
heating
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JP22398395A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Fujinaka
敏彦 藤中
Satoru Shibata
悟 柴田
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して予備発泡
させる方法において、低、中発泡倍率のコントロールを
容易にした予備発泡スチレン系樹脂粒子の製造方法。 【解決手段】発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して予備
発泡させる方法において、加熱媒体に空気を用いて発泡
槽内温度が60℃以上80℃未満の加熱により、低、中
発泡倍率の予備発泡粒子を得る予備発泡スチレン系樹脂
粒子の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低、中発泡倍率の
コントロールを容易にした予備発泡スチレン系樹脂粒子
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリスチレン樹脂の予備発泡粒子
を製造するには、例えば発泡槽内圧力0.01〜0.5
kg/cm2 Gでの水蒸気加熱により加熱発泡させてい
た(特公昭62−41442号参照)。この方法では、
加熱媒体に水蒸気を用いているので発泡速度が速く、予
備発泡粒子を低、中倍率に発泡させる場合、加熱発泡時
間を短く調整して行うために得られた予備発泡樹脂粒子
の粒径にばらつきが大きく生じ、倍率コントロールは困
難であった。
【0003】また従来、水蒸気と加熱空気の混合系を用
いて予備発泡を行っている例も報告されている(特公平
7−25090号参照)。しかし、この系においては、
加熱媒体に水蒸気を用いているために予備発泡直後に予
備発泡槽から排出された予備発泡粒子は、水蒸気の蒸発
潜熱により急冷されてしまう為に予備発泡粒子の収縮が
激しくなり、続く熟成工程に要する時間が長くなるとい
う欠点がある。
【0004】一方、加熱媒体に空気を用いた場合でも、
80℃以上の雰囲気で加熱発泡を行うには初めに100
℃以上の熱風を発泡槽内に吹き込むために、熱風に接し
た粒子がブロッキングを起こし易く表面の綺麗な発泡粒
子が得られない。さらに予備発泡粒子の発泡倍率は大き
くばらついてしまう欠点がある。
【0005】このために、低、中発泡を行う場合、発泡
剤濃度の小さい発泡性樹脂粒子を用いて水蒸気加熱によ
り発泡を行っていた。しかし、この方法では予め発泡剤
濃度の小さい発泡性樹脂粒子を保管しておく際に、発泡
性樹脂粒子中の発泡剤濃度がさらに減少してしまう欠点
があり、保管管理が難しかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発泡性粒子
の低、中発泡における倍率コントロールを容易にした予
備発泡スチレン系樹脂粒子の製造方法を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために、発泡槽内の加熱媒体を従来の水蒸
気から空気に変更することで発泡速度の制御を容易に
し、さらに発泡槽内温度が60℃以上80℃未満で予備
発泡させることで発泡倍率のばらつきを小さくし、従来
困難とされていた低、中発泡倍率の予備発泡スチレン系
樹脂粒子の製造を容易にした。
【0008】すなわち、本発明の予備発泡スチレン系樹
脂粒子の製造方法は、発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱
して予備発泡させる方法において、加熱媒体に空気を用
い、発泡槽内温度を60℃以上80℃未満とすることに
より、発泡倍率50倍以下の予備発泡粒子を得ることを
特徴とする予備発泡スチレン系樹脂粒子の製造方法であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明での加熱媒体は空気であ
り、空気を用いることにより、水蒸気の場合には発泡速
度が速くコントロールの難しかった低、中発泡における
発泡倍率を容易にコントロールすることができる。
【0010】また、空気加熱の場合、予備発泡直後での
予備発泡粒子の収縮が抑制されるために熟成時間を短縮
することができる。
【0011】予備発泡槽内の温度は75〜95℃の加熱
空気により60〜80℃、好ましくは65〜75℃に保
たれる。予備発泡槽内の温度が60℃以下の場合、加熱
時間がかなり長くなるために、加熱中に発泡性スチレン
系樹脂粒子中に含有されている発泡剤濃度が減少してし
まったり、樹脂の軟化が起こらず加熱発泡しても未発泡
粒子が生じてしまうことがある。また、80℃を上回る
発泡槽内温度では初めに100℃以上の熱風を発泡槽内
に吹き込むために,熱風に接した粒子がブロッキングを
起こし、表面が綺麗な発泡粒子が得られない。さらに発
泡粒子の発泡倍率は大きくばらついてしまう。
【0012】本発明における発泡倍率は、50倍以下の
ものに限定されるものである。ここでいう発泡倍率とは
ビーズ直径から算出したものである。50倍を上回る発
泡倍率の予備発泡粒子を得る場合、通常の加熱媒体であ
る水蒸気を用いてもコントロールが容易である。しか
し、50倍以下の予備発泡粒子を得る場合に水蒸気加熱
を行った場合、発泡速度が速いために発泡性スチレン系
樹脂粒子の加熱を極短時間で終了せねばならず、発泡性
スチレン系樹脂粒子が受ける熱量が不均一になり発泡倍
率の大きく異なる予備発泡粒子が生じる。
【0013】本発明の製造方法で用いる原料の発泡性ス
チレン系樹脂粒子としては、種々の重合粒子(たとえば
懸濁重合法で得られたスチレンホモ重合体、スチレンと
α−メチルスチレン、クロルスチレン、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸メチルなどとの共重合体、メタクリル
酸メチルとスチレン、α−メチルスチレン、クロルスチ
レン、アクリロニトリルなどとの共重合体の樹脂粒子)
に、常圧下の沸点が60℃以下の揮発性膨脹剤(例えば
プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭
化水素、塩化メチレン、ジクロロフルオロメタン、トリ
クロロフルオロエタンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素
等)を5〜8重量%含有せしめた樹脂粒子があげられ
る。また、そのスチレン系樹脂粒子には、可塑剤として
トルエン、キシレン、シクロヘキサンなどを0.01〜
2重量%含有させることもできる。さらにこの樹脂粒子
に帯電防止剤、ブロッキング剤、粒子融着促進剤等を添
加、コーテフィングさせることもできる。
【0014】添付の図1は、本発明を実施するのに用い
られる発泡槽の一例を切断概略図で示したものである。
図中、1は発泡槽、2は攪拌軸、3は攪拌用モーター、
4攪拌棒、5はジャマ棒であり、攪拌棒4は攪拌軸2に
対して直角に取り付けられている。
【0015】また、6は原料の発泡性熱可塑性樹脂粒子
のホッパー、7は原料投入弁、8は予備発泡粒子の発泡
レベル検出器、9は予備発泡粒子の排出シリンダー、1
0は発泡槽内温度を検出する温度計、11は発泡槽内の
圧力を検出する圧力計、12は発泡槽内温度を検知する
温度センサーである。
【0016】また、13は熱媒体供給弁であり、14は
発泡槽内の温度を調節する温度調節弁であり、この温度
調節弁14と温度センサー12によって発泡槽内の温度
を一定に保つことができる。15は排気弁であり、16
は排気流量調節弁であり、弁16のバルブ開度によって
加熱媒体の排気流量を調節することができる。17は安
全弁である。
【0017】図1に示す発泡槽を用いて本発明の予備発
泡熱可塑性樹脂粒子を製造する代表的な態様例について
説明すると、まず、発泡粒子排出シリンダー9を閉じ、
排気弁15を開いた後、熱媒体供給弁13を開き、発泡
槽1内に75〜95℃の熱風を供給し、発泡槽を予熱す
る。原料ホッパー6には発泡性熱可塑性樹脂粒子が所定
量収納してあるから、次いで攪拌モーター3を起動させ
て攪拌しながら、その原料供給弁7を開いて発泡槽内に
発泡性熱可塑性樹脂粒子を供給し、完全に供給を終えた
ら弁7を閉じる。
【0018】発泡槽1内の温度が温度計10で測定し
て、所定温度マイナス10℃に達した時点で排気弁15
を閉じ発泡槽内の温度を高める。発泡槽内の温度が所定
温度になるように調節弁14で調節する。この熱風によ
る加熱により原料樹脂粒子が発泡するから、所定時間後
熱媒体供給弁13を閉じると共に、排気弁15を開いて
加熱発泡工程を終了する。
【0019】この加熱発泡工程終了後、排出シリンダー
9を開いて、予備発泡粒子を全量発泡槽外に排出する。
排出された予備発泡粒子は室温または40℃以下の雰囲
気下に放置し、2〜24時間、好ましくは4〜8時間熟
成する。
【0020】
【実施例】
(実施例1)図1に示す発泡槽を用いて上記の方法で、
ペンタンを5重量%含有する懸濁重合法で得られた原料
の発泡性ポリスチレンビーズを予備発泡させた。すなわ
ち、シリンダー9を閉じ、排気弁22を開いた状態の発
泡槽内1内に弁13を開いて90℃の熱風を供給し、槽
の予熱を開始した。次いで、モーター3を起動させて攪
拌を開始するとともに、原料の前記した発泡性ポリスチ
レンビーズを、弁7を開いて槽内に供給した。原料が供
給された後、弁7を閉じてからも熱風の供給を続け、そ
の間の槽内雰囲気を排気弁15より排出させた。層内の
温度が65℃に達した時点で弁15を閉じてから槽内温
度が75℃に保持されるように温度調節弁14を調節し
ながら加熱して発泡させた。所定時間後、弁13を閉じ
て熱風の供給を停止するとともに弁15を開いて加熱発
泡工程を終了した。この加熱発泡工程中の加熱発泡に要
した時間は60秒であった。加熱発泡工程の終了後、直
ちにシリンダー9により層内の予備発泡粒子を全量排出
し、室温空気雰囲気下で4時間放置し、熟成した。熟成
終了後、予備発泡粒子100個を任意にサンプリング
し、発泡倍率を算出した。得られた予備発泡粒子は平均
発泡倍率が35倍であり、測定倍率は33〜37倍の範
囲に収まっており、ばらつきは小さかった。 (実施例2)実施例1の方法に準じて95℃の熱風を供
給し、加熱時間を20秒にセットして加熱発泡を行い、
同様の方法で熟成した。得られた予備発泡粒子は平均発
泡倍率が19倍であり、測定倍率は15〜22倍の範囲
にあった。 (実施例3)80℃の熱風を供給し、槽内温度を65℃
に変更したこと以外は実施例1の方法に準じて加熱発泡
させ、同様の方法で熟成した。得られた予備発泡粒子の
平均発泡倍率は28倍であり、測定倍率は25〜33倍
の範囲にあった。 (比較例1)110℃の熱風を供給し、槽内温度を90
℃に変更し、加熱時間を20秒にセットしたこと以外
は、実施例1の方法に準じて加熱発泡させ、同様の方法
で熟成した。得られた予備発泡粒子の平均発泡倍率は4
0倍であり、測定倍率は20〜53倍の範囲にあった。 (比較例2)加熱媒体を水蒸気に変更し、槽内加熱温度
を101℃、加熱発泡時間は15秒にセットし、そのほ
かは実施例1に準じて加熱発泡、熟成を行った。得られ
た予備発泡粒子の平均発泡倍率は42倍であったが、測
定倍率は31〜53倍とばらついていた。 (比較例3)加熱発泡時間を5秒に変更し、そのほかは
比較例1に準じて加熱発泡、熟成を行った。得られた予
備発泡粒子の平均発泡倍率は25倍であったが、測定倍
率は11〜41倍と大きくばらついていた。以上の各実
施例および比較例における予備発泡粒子のビーズ、発泡
条件および得られた予備発泡粒子の発泡倍率及び発泡倍
率のばらつき、粒子の収縮状態を表1にまとめた。な
お、発泡倍率のばらつきと粒子の収縮状態は、下記の基
準でまとめた。 発泡倍率のばらつき ◎…ばらつきが平均±3倍未満 ○…ばらつきが平均±6倍未満 △…ばらつきが平均±10倍未満 ×…ばらつきが平均±10倍以上 粒子の収縮状態 ○…粒子の収縮がない ×…粒子の収縮がある
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実施するのに用いられる発
泡槽の1例を示す切断概略図である。
【符号の説明】
1 発泡槽 2 攪拌軸 3 攪拌用モーター 4 攪拌棒 5 ジャマ棒 6 原料ホッパー 7 原料投入弁 8 発泡レベル検出器 9 予備発泡粒子排出シリンダー 10 温度計 11 圧力計 12 温度センサー 13 熱媒体供給弁 14 温度調節弁 15 排気弁 16 排気流量調節弁 17 安全弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱して予備
    発泡させる方法において、加熱媒体に空気を用い、発泡
    槽内温度を60℃以上80℃未満とすることにより、発
    泡倍率50倍以下の予備発泡粒子を得ることを特徴とす
    る予備発泡スチレン系樹脂粒子の製造方法。
JP22398395A 1995-08-31 1995-08-31 予備発泡スチレン系樹脂粒子の製法 Pending JPH0967458A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220458A (ja) * 2000-02-08 2001-08-14 Mitsubishi Kagaku Form Plastic Kk 発泡性スチレン系樹脂粒子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220458A (ja) * 2000-02-08 2001-08-14 Mitsubishi Kagaku Form Plastic Kk 発泡性スチレン系樹脂粒子

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