JPH0673225A - アクリロニトリル・スチレン系共重合体からなる発泡性粒子及びその製造方法 - Google Patents
アクリロニトリル・スチレン系共重合体からなる発泡性粒子及びその製造方法Info
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- JPH0673225A JPH0673225A JP25230892A JP25230892A JPH0673225A JP H0673225 A JPH0673225 A JP H0673225A JP 25230892 A JP25230892 A JP 25230892A JP 25230892 A JP25230892 A JP 25230892A JP H0673225 A JPH0673225 A JP H0673225A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アクリロニトリル・スチレン系樹脂からなる
発泡性粒子で、加熱して予備発泡粒子としたとき、一旦
収縮後に容易にもとの発泡倍率に復元し、また予備発泡
粒子が互いに良く融着して良好な発泡体を与え、しかも
発泡剤が揮散しても成層圏にあるオゾン層を破壊するお
それのないような発泡性粒子を提供することを目的とす
る。 【構成】 シクロペンタンが60−95重量%でブタン
が40−5重量%を占める混合物を発泡剤として使用
し、これをアクリロニトリル・スチレン系共重合体粒子
に含ませる。
発泡性粒子で、加熱して予備発泡粒子としたとき、一旦
収縮後に容易にもとの発泡倍率に復元し、また予備発泡
粒子が互いに良く融着して良好な発泡体を与え、しかも
発泡剤が揮散しても成層圏にあるオゾン層を破壊するお
それのないような発泡性粒子を提供することを目的とす
る。 【構成】 シクロペンタンが60−95重量%でブタン
が40−5重量%を占める混合物を発泡剤として使用
し、これをアクリロニトリル・スチレン系共重合体粒子
に含ませる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アクリロニトリル・
スチレン系樹脂の発泡性粒子及びその製造方法に関する
ものである。
スチレン系樹脂の発泡性粒子及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリル・スチレン系樹脂は、
スチレン系単量体にアクリロニトリルを共重合させて得
られた樹脂である。ここでスチレン系単量体とは、スチ
レンのほかにαーメチルスチレンのようなスチレン誘導
体を含める意味で用いた語である。アクリロニトリル・
スチレン系樹脂(以下、これをAS樹脂という)は、ス
チレン系単量体の単独重合体、とくにポリスチレンの物
性を改良したものだと云われている。
スチレン系単量体にアクリロニトリルを共重合させて得
られた樹脂である。ここでスチレン系単量体とは、スチ
レンのほかにαーメチルスチレンのようなスチレン誘導
体を含める意味で用いた語である。アクリロニトリル・
スチレン系樹脂(以下、これをAS樹脂という)は、ス
チレン系単量体の単独重合体、とくにポリスチレンの物
性を改良したものだと云われている。
【0003】実際にAS樹脂は、ポリスチレンに比べて
機械的強度、耐熱性、耐油性、耐化学薬品性、耐候性等
がすぐれている。これを逆の面から云えば、AS樹脂は
ポリスチレンよりも加工温度が高くて発泡剤を吸収させ
難い樹脂だと云うことになる。従って、AS樹脂はポリ
スチレンよりも発泡させることが困難であって、これを
発泡させるにはポリスチレンと違って格別の工夫が必要
とされた。
機械的強度、耐熱性、耐油性、耐化学薬品性、耐候性等
がすぐれている。これを逆の面から云えば、AS樹脂は
ポリスチレンよりも加工温度が高くて発泡剤を吸収させ
難い樹脂だと云うことになる。従って、AS樹脂はポリ
スチレンよりも発泡させることが困難であって、これを
発泡させるにはポリスチレンと違って格別の工夫が必要
とされた。
【0004】ポリスチレンを材料とした場合には、これ
を発泡性粒子とするのに色々な発泡剤が使用できる、と
された。例えば、プロパン、ブタンのような脂肪族炭化
水素、シクロヘキサンのような環式脂肪族炭化水素、メ
チルクロライド、トリクロロモノフルオロメタンのよう
なハロゲン化脂肪族炭化水素、炭酸ガス、空気のような
無機ガスが使用できるとされて来た。また、これらのも
のは単独で又は混合して使用できるとされて来た。しか
し、実際には、混合して使用するのは希であって、特別
な目的を持つ場合に限られていた。その理由は、発泡剤
を混合して使用するには、余分に混合という操作を加え
なければならないから、混合という操作を加えるだけの
価値が出る場合でなければ、敢えて混合物を用いようと
しなかったからである。
を発泡性粒子とするのに色々な発泡剤が使用できる、と
された。例えば、プロパン、ブタンのような脂肪族炭化
水素、シクロヘキサンのような環式脂肪族炭化水素、メ
チルクロライド、トリクロロモノフルオロメタンのよう
なハロゲン化脂肪族炭化水素、炭酸ガス、空気のような
無機ガスが使用できるとされて来た。また、これらのも
のは単独で又は混合して使用できるとされて来た。しか
し、実際には、混合して使用するのは希であって、特別
な目的を持つ場合に限られていた。その理由は、発泡剤
を混合して使用するには、余分に混合という操作を加え
なければならないから、混合という操作を加えるだけの
価値が出る場合でなければ、敢えて混合物を用いようと
しなかったからである。
【0005】発泡剤を混合して用いた例としては、プロ
パン、ブタン等の脂肪族炭化水素が、通常混合物として
市販されているので、市販品をそのまま使用する関係で
混合物が使用されることとなった。そのほか、とくに均
一微細に発泡させる目的で、特定のハロゲン化脂肪族炭
化水素を脂肪族炭化水素又は環式脂肪族炭化水素と混合
して、これを発泡剤として使用することはあった。しか
し、環式脂肪族炭化水素を脂肪族炭化水素と混合し、こ
の混合物を発泡剤として使用したという試みは、まだ報
告されていない。
パン、ブタン等の脂肪族炭化水素が、通常混合物として
市販されているので、市販品をそのまま使用する関係で
混合物が使用されることとなった。そのほか、とくに均
一微細に発泡させる目的で、特定のハロゲン化脂肪族炭
化水素を脂肪族炭化水素又は環式脂肪族炭化水素と混合
して、これを発泡剤として使用することはあった。しか
し、環式脂肪族炭化水素を脂肪族炭化水素と混合し、こ
の混合物を発泡剤として使用したという試みは、まだ報
告されていない。
【0006】ポリスチレンの代わりにAS樹脂を使用
し、AS樹脂を発泡性粒子として利用することは、特開
平1−272642号公報に記載されている。そこで
は、アクリロニトリル成分が15−35重量%を占めて
いるAS樹脂に、発泡剤を含ませて発泡性粒子を作る方
法が記載されている。その記載によれば、AS樹脂はポ
リスチレンよりも発泡剤を含ませることが困難であるか
ら、より高い圧力の下により高い温度で発泡剤を含ませ
なければならないが、そのようにすると水性媒体中にA
S樹脂粒子を分散させた場合でも、樹脂粒子が凝集して
塊となるので、これを防ぐために凝集防止剤を用いる必
要があると説明されている。
し、AS樹脂を発泡性粒子として利用することは、特開
平1−272642号公報に記載されている。そこで
は、アクリロニトリル成分が15−35重量%を占めて
いるAS樹脂に、発泡剤を含ませて発泡性粒子を作る方
法が記載されている。その記載によれば、AS樹脂はポ
リスチレンよりも発泡剤を含ませることが困難であるか
ら、より高い圧力の下により高い温度で発泡剤を含ませ
なければならないが、そのようにすると水性媒体中にA
S樹脂粒子を分散させた場合でも、樹脂粒子が凝集して
塊となるので、これを防ぐために凝集防止剤を用いる必
要があると説明されている。
【0007】また、上記公報は、発泡剤として特定の化
合物を使用すべきことを教えている。特定の化合物と
は、シクロペンタン、トリクロロモノフルオロメタン、
トリクロロトリフルオロエタンの3種の化合物である。
上記公報は、この3種の化合物の中から1又は2以上の
ものを選択して使用すべきだ、と記載している。
合物を使用すべきことを教えている。特定の化合物と
は、シクロペンタン、トリクロロモノフルオロメタン、
トリクロロトリフルオロエタンの3種の化合物である。
上記公報は、この3種の化合物の中から1又は2以上の
ものを選択して使用すべきだ、と記載している。
【0008】発泡剤としてトリクロロモノフルオロメタ
ン(フロン11)及びトリクロロトリフルオロエタン
(フロン113)を使用すると、AS樹脂製の良好な発
泡性粒子、発泡成形体を得ることができる。しかしなが
ら上記のフロンは、地表をとりまく対流圏で分解されな
いまま成層圏に到達し、成層圏で紫外線により分解して
塩素原子を放出してオゾン層を破壊するとして、使用の
規制が世界的に進められている。したがって、今後上記
のフロンを発泡剤として使用することは実質上不可能で
ある。これに対して、発泡剤としてシクロペンタンを使
用する場合には、オゾン層の破壊能が小さくて環境に及
ぼす影響も小さい。しかしながらシクロペンタンのみで
は、上記のフロンを用いた場合に比較して、得られた発
泡性樹脂粒子を予備発泡させて発泡粒子とした後で、発
泡粒子を成形用金型内に充填して発泡成形体とするとき
に、発泡粒子同士の融着が不十分であり、希望通りの発
泡成形体を得ることができなかった。また予備発泡した
AS樹脂粒子は発泡直後に一旦収縮した後、貯蔵中に回
復して再びもとの発泡した大きさに戻るものであるが、
外界温度が低いと元の大きさに戻り難く、従って良好な
発泡成形体を作ることができないという欠点があった。
ン(フロン11)及びトリクロロトリフルオロエタン
(フロン113)を使用すると、AS樹脂製の良好な発
泡性粒子、発泡成形体を得ることができる。しかしなが
ら上記のフロンは、地表をとりまく対流圏で分解されな
いまま成層圏に到達し、成層圏で紫外線により分解して
塩素原子を放出してオゾン層を破壊するとして、使用の
規制が世界的に進められている。したがって、今後上記
のフロンを発泡剤として使用することは実質上不可能で
ある。これに対して、発泡剤としてシクロペンタンを使
用する場合には、オゾン層の破壊能が小さくて環境に及
ぼす影響も小さい。しかしながらシクロペンタンのみで
は、上記のフロンを用いた場合に比較して、得られた発
泡性樹脂粒子を予備発泡させて発泡粒子とした後で、発
泡粒子を成形用金型内に充填して発泡成形体とするとき
に、発泡粒子同士の融着が不十分であり、希望通りの発
泡成形体を得ることができなかった。また予備発泡した
AS樹脂粒子は発泡直後に一旦収縮した後、貯蔵中に回
復して再びもとの発泡した大きさに戻るものであるが、
外界温度が低いと元の大きさに戻り難く、従って良好な
発泡成形体を作ることができないという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、特定のフ
ロンを使用することなしに上述のような欠点のないAS
樹脂製の発泡性粒子を提供しようとするものである。す
なわち、第1に、発泡したとき粒子相互間が強固に融着
していて、良好な発泡成形体を提供できるようなAS樹
脂製の発泡性粒子を提供しようとするものであり、第2
に予備発泡した粒子は貯蔵中に一旦収縮してのち、あと
で再びもとの大きさ近くまで容易に戻るような、AS樹
脂製の発泡性粒子を提供しようとするものであり、第3
に、発泡剤が空気中に揮散してもオゾン層を破壊するお
それがないような、AS樹脂製の発泡性粒子を提供しよ
うとするものである。
ロンを使用することなしに上述のような欠点のないAS
樹脂製の発泡性粒子を提供しようとするものである。す
なわち、第1に、発泡したとき粒子相互間が強固に融着
していて、良好な発泡成形体を提供できるようなAS樹
脂製の発泡性粒子を提供しようとするものであり、第2
に予備発泡した粒子は貯蔵中に一旦収縮してのち、あと
で再びもとの大きさ近くまで容易に戻るような、AS樹
脂製の発泡性粒子を提供しようとするものであり、第3
に、発泡剤が空気中に揮散してもオゾン層を破壊するお
それがないような、AS樹脂製の発泡性粒子を提供しよ
うとするものである。
【0010】
【課題解決のための手段】この発明者は、AS樹脂に色
々な発泡剤を含ませて発泡性粒子を作り、これを発泡さ
せて発泡成形体の形成能力を検討した。その結果、AS
樹脂粒子の発泡剤として、特開平1−272642号公
報が教える発泡剤の中からシクロペンタンを選んで用い
るとともに、それ以外にブタンを併用すると、ここに良
好なAS樹脂製の発泡性粒子の得られることを見出し
た。しかもシクロペンタンとブタンとは、シクロペンタ
ンが60−95重量%でブタンが40−5重量%を占め
る割合としたとき、良好な発泡性粒子の得られることを
見出した。この発明は、このような知見に基づいて完成
されたものである。
々な発泡剤を含ませて発泡性粒子を作り、これを発泡さ
せて発泡成形体の形成能力を検討した。その結果、AS
樹脂粒子の発泡剤として、特開平1−272642号公
報が教える発泡剤の中からシクロペンタンを選んで用い
るとともに、それ以外にブタンを併用すると、ここに良
好なAS樹脂製の発泡性粒子の得られることを見出し
た。しかもシクロペンタンとブタンとは、シクロペンタ
ンが60−95重量%でブタンが40−5重量%を占め
る割合としたとき、良好な発泡性粒子の得られることを
見出した。この発明は、このような知見に基づいて完成
されたものである。
【0011】この発明は、65−85重量%のスチレン
系単量体と、35−15重量%のアクリロニトリルとを
共重合させて得られた樹脂粒子に、発泡剤としてシクロ
ペンタンが60−95重量%を占めブタンが残余の40
−5重量%を占めている混合物を樹脂100重量部あた
り3−25重量部の割合で含ませたことを特徴とする、
アクリロニトリル・スチレン系共重合体からなる発泡性
粒子を提供するものである。
系単量体と、35−15重量%のアクリロニトリルとを
共重合させて得られた樹脂粒子に、発泡剤としてシクロ
ペンタンが60−95重量%を占めブタンが残余の40
−5重量%を占めている混合物を樹脂100重量部あた
り3−25重量部の割合で含ませたことを特徴とする、
アクリロニトリル・スチレン系共重合体からなる発泡性
粒子を提供するものである。
【0012】この発明で用いられる樹脂は、アクリロニ
トリル・スチレン系共重合体である。その共重合体は、
スチレン系単量体を多く含み、スチレン系単量体が65
−85重量%を占め、残りの35−15重量%をアクリ
ロニトリルが占めている。このような共重合体は、ポリ
スチレンの物質を改良した樹脂として市販されている。
例えば、旭化成社から「スタイラック767」の名称で
販売されている。この共重合体は、ポリスチレンに比べ
ると耐熱性、耐候性、耐薬品性及び種々の機械的特性が
すぐれたものとなっている。また、この共重合体は、ポ
リスチレンに比べて発泡剤を含ませにくいものとなって
いる。
トリル・スチレン系共重合体である。その共重合体は、
スチレン系単量体を多く含み、スチレン系単量体が65
−85重量%を占め、残りの35−15重量%をアクリ
ロニトリルが占めている。このような共重合体は、ポリ
スチレンの物質を改良した樹脂として市販されている。
例えば、旭化成社から「スタイラック767」の名称で
販売されている。この共重合体は、ポリスチレンに比べ
ると耐熱性、耐候性、耐薬品性及び種々の機械的特性が
すぐれたものとなっている。また、この共重合体は、ポ
リスチレンに比べて発泡剤を含ませにくいものとなって
いる。
【0013】この発明ではAS樹脂用の発泡剤として、
シクロペンタンとブタンとを用いる。このうち、シクロ
ペンタンは環式脂肪族炭化水素に属し、沸点が約49℃
であって、外界気温の範囲内では常に液状を呈してい
る。他方のブタンは脂肪族炭化水素に属し、2種の異性
体を持っているが、何れも外界気温の範囲内ではガス状
を呈する。すなわち、2種の異性体のうち、ノルマルブ
タンは沸点が−0.5℃であり、イソブタンは沸点が−
11.7℃であるから、通常の気温下では何れも液体に
はならない。このように、シクロペンタンとブタンと
は、通常の気温下で一方は液体であり他方はガスであ
り、しかもその沸点は、常温20℃を基準にしても上下
に20℃以上も大きく開いている。従って、常温常圧下
ではシクロペンタンとブタンとは容易に混合できない。
シクロペンタンとブタンとを用いる。このうち、シクロ
ペンタンは環式脂肪族炭化水素に属し、沸点が約49℃
であって、外界気温の範囲内では常に液状を呈してい
る。他方のブタンは脂肪族炭化水素に属し、2種の異性
体を持っているが、何れも外界気温の範囲内ではガス状
を呈する。すなわち、2種の異性体のうち、ノルマルブ
タンは沸点が−0.5℃であり、イソブタンは沸点が−
11.7℃であるから、通常の気温下では何れも液体に
はならない。このように、シクロペンタンとブタンと
は、通常の気温下で一方は液体であり他方はガスであ
り、しかもその沸点は、常温20℃を基準にしても上下
に20℃以上も大きく開いている。従って、常温常圧下
ではシクロペンタンとブタンとは容易に混合できない。
【0014】ブタンは上述のように常温では気体である
が、これを冷却するか又はこれに僅かな圧力を加えると
容易に液化する。液化したブタンはシクロペンタンと混
合して常に均一相を作る。従って、ブタンは液化するこ
とによりシクロペンタンと任意の割合に混合させること
ができる。そこで、この発明では、ブタンを加圧して液
化し、これを圧力下にあるシクロペンタンに加えて混合
物とする。
が、これを冷却するか又はこれに僅かな圧力を加えると
容易に液化する。液化したブタンはシクロペンタンと混
合して常に均一相を作る。従って、ブタンは液化するこ
とによりシクロペンタンと任意の割合に混合させること
ができる。そこで、この発明では、ブタンを加圧して液
化し、これを圧力下にあるシクロペンタンに加えて混合
物とする。
【0015】その混合割合は、重量でシクロペンタンが
60−95重量%を占め、残りの40−5重量%をブタ
ンが占めるようにする。このような割合で混合されたも
のは、市販されていない。従って、この混合物は格別に
調整しなければならない。この場合、ブタンは、ノルマ
ルブタンだけから成るものであってもよく、またイソブ
タンだけから成るものであってもよく、さらに両者がど
のような割合に混合されたものであってもよい。通常の
ブタンは、重量でノルマルブタン1に対してイソブタン
が0.5〜0.6の割合で混合された混合物となってい
る。従って、この発明では通常のブタンをそのままシク
ロペンタンと混合して用いることができる。
60−95重量%を占め、残りの40−5重量%をブタ
ンが占めるようにする。このような割合で混合されたも
のは、市販されていない。従って、この混合物は格別に
調整しなければならない。この場合、ブタンは、ノルマ
ルブタンだけから成るものであってもよく、またイソブ
タンだけから成るものであってもよく、さらに両者がど
のような割合に混合されたものであってもよい。通常の
ブタンは、重量でノルマルブタン1に対してイソブタン
が0.5〜0.6の割合で混合された混合物となってい
る。従って、この発明では通常のブタンをそのままシク
ロペンタンと混合して用いることができる。
【0016】AS樹脂に上記混合物を含ませるには、次
のようにする。まず、AS樹脂を0.5−5mmの大き
さを持った粒子とする。次いで、オートクレーブ内に水
性媒体と上記AS樹脂粒子とを入れる。水性媒体は、必
要により酸化マグネシウムのような凝集防止剤と、分散
剤などを含んでいる。その後オートクレーブを閉じ、水
性媒体とAS樹脂とをよく撹拌しながら加熱して、80
−140℃の間の適当な温度に上げて、その後にシクロ
ペンタンとブタンとの上記割合の混合物をオートクレー
ブ内に圧入し、なお撹拌を続けながら上記の温度に維持
して8時間ないし20時間にわたって、AS樹脂に上記
混合物を吸収させる。
のようにする。まず、AS樹脂を0.5−5mmの大き
さを持った粒子とする。次いで、オートクレーブ内に水
性媒体と上記AS樹脂粒子とを入れる。水性媒体は、必
要により酸化マグネシウムのような凝集防止剤と、分散
剤などを含んでいる。その後オートクレーブを閉じ、水
性媒体とAS樹脂とをよく撹拌しながら加熱して、80
−140℃の間の適当な温度に上げて、その後にシクロ
ペンタンとブタンとの上記割合の混合物をオートクレー
ブ内に圧入し、なお撹拌を続けながら上記の温度に維持
して8時間ないし20時間にわたって、AS樹脂に上記
混合物を吸収させる。
【0017】上記操作では、AS樹脂と水性媒体との比
率は重量で2対8ないし5対5とするのが適している。
その中でも3対7ないし4対6とすることが好ましい。
凝集防止剤は、AS樹脂に対して1−3重量%とするこ
とが好ましい。また、発泡剤は、AS樹脂に対して10
−30重量%の割合で圧入する。圧力は8−30kg/
cm2 Gとする。
率は重量で2対8ないし5対5とするのが適している。
その中でも3対7ないし4対6とすることが好ましい。
凝集防止剤は、AS樹脂に対して1−3重量%とするこ
とが好ましい。また、発泡剤は、AS樹脂に対して10
−30重量%の割合で圧入する。圧力は8−30kg/
cm2 Gとする。
【0018】こうして発泡剤を圧入したあとで、オート
クレーブを冷却してAS樹脂と水性媒体との温度を常温
近くまで降下させるとともに、オートクレーブ内に残存
している過剰の発泡剤を放出し、AS樹脂を水性媒体か
ら分離する。分離したAS樹脂は水で洗浄し、脱水した
のち乾燥して、発泡性粒子とされる。
クレーブを冷却してAS樹脂と水性媒体との温度を常温
近くまで降下させるとともに、オートクレーブ内に残存
している過剰の発泡剤を放出し、AS樹脂を水性媒体か
ら分離する。分離したAS樹脂は水で洗浄し、脱水した
のち乾燥して、発泡性粒子とされる。
【0019】上述の発泡剤含浸操作では、AS樹脂粒子
を水性媒体中に分散させた状態で含浸を行う。水性媒体
中に分散させた状態で含浸を行うと、AS樹脂粒子を高
温度に保持しても樹脂粒子が互いに融着し難くなり、ま
た凝集防止剤を加えたときもこれが有効に働くからであ
る。
を水性媒体中に分散させた状態で含浸を行う。水性媒体
中に分散させた状態で含浸を行うと、AS樹脂粒子を高
温度に保持しても樹脂粒子が互いに融着し難くなり、ま
た凝集防止剤を加えたときもこれが有効に働くからであ
る。
【0020】発泡剤を含浸させるにあたっては、含浸温
度を高くした方が一般に発泡剤が早くAS樹脂粒子中に
進入するので、有利である。ところが、この発明ではA
S樹脂粒子を水性媒体中に分散させているので、発泡剤
とともに水も樹脂粒子中に進入することとなり、従って
含浸温度を高くすると、発泡性粒子が水分を多く含むよ
うになる。そのためであるかどうかは明らかでないが、
高温で含浸させた発泡性粒子は、これを発泡させると気
泡が粗くなる。例えば、80℃で含浸させた発泡性粒子
は、発泡後に10ミクロンの気泡径を持った予備発泡粒
子となる。100℃で含浸させた発泡性粒子は、気泡径
が70ミクロンの予備発泡粒子を生成する。120℃で
含浸させた発泡性粒子は、気泡径が150ミクロンの予
備発泡粒子を生成する。140℃で含浸させた発泡性粒
子は、気泡径が200ミクロンの予備発泡粒子を生成す
る。そのほか、含浸温度の変更とともに発泡成形体の収
縮性、復元性なども変わる。これらの諸性質を考えて、
この発明では含浸温度を80−140℃としたのであ
る。
度を高くした方が一般に発泡剤が早くAS樹脂粒子中に
進入するので、有利である。ところが、この発明ではA
S樹脂粒子を水性媒体中に分散させているので、発泡剤
とともに水も樹脂粒子中に進入することとなり、従って
含浸温度を高くすると、発泡性粒子が水分を多く含むよ
うになる。そのためであるかどうかは明らかでないが、
高温で含浸させた発泡性粒子は、これを発泡させると気
泡が粗くなる。例えば、80℃で含浸させた発泡性粒子
は、発泡後に10ミクロンの気泡径を持った予備発泡粒
子となる。100℃で含浸させた発泡性粒子は、気泡径
が70ミクロンの予備発泡粒子を生成する。120℃で
含浸させた発泡性粒子は、気泡径が150ミクロンの予
備発泡粒子を生成する。140℃で含浸させた発泡性粒
子は、気泡径が200ミクロンの予備発泡粒子を生成す
る。そのほか、含浸温度の変更とともに発泡成形体の収
縮性、復元性なども変わる。これらの諸性質を考えて、
この発明では含浸温度を80−140℃としたのであ
る。
【0021】得られた発泡性粒子は、AS樹脂100重
量部あたり3−25重量部の割合で発泡剤を含んでい
る。また、そのような割合で発泡剤が含まれるように操
作する。なぜならば、発泡剤が3重量部未満ではAS樹
脂が充分な発泡能力を持たないからであり、逆に発泡剤
が25重量部を越えるとAS樹脂が均一微細に発泡し得
なくなるからである。発泡剤が25重量部を越えて大量
に含まれている発泡性粒子は、これを暫く大気中に放置
することによって発泡剤を揮散させて、25重量部以下
として利用することができる。そこに含まれている発泡
剤は、シクロペンタンが60−95重量%を占め、ブタ
ンが残余の40−5重量%を占める割合となっている。
量部あたり3−25重量部の割合で発泡剤を含んでい
る。また、そのような割合で発泡剤が含まれるように操
作する。なぜならば、発泡剤が3重量部未満ではAS樹
脂が充分な発泡能力を持たないからであり、逆に発泡剤
が25重量部を越えるとAS樹脂が均一微細に発泡し得
なくなるからである。発泡剤が25重量部を越えて大量
に含まれている発泡性粒子は、これを暫く大気中に放置
することによって発泡剤を揮散させて、25重量部以下
として利用することができる。そこに含まれている発泡
剤は、シクロペンタンが60−95重量%を占め、ブタ
ンが残余の40−5重量%を占める割合となっている。
【0022】この発泡性粒子は、その後熟成される。熟
成は、発泡性粒子が均一微細に発泡するために必要な工
程だとされている。熟成は、例えば発泡性粒子をポリエ
チレン製の容器に入れ、15℃の温度のところに1日な
いし数日間貯蔵するだけで足りる。その後に、発泡性粒
子は発泡用に供せられる。
成は、発泡性粒子が均一微細に発泡するために必要な工
程だとされている。熟成は、例えば発泡性粒子をポリエ
チレン製の容器に入れ、15℃の温度のところに1日な
いし数日間貯蔵するだけで足りる。その後に、発泡性粒
子は発泡用に供せられる。
【0023】発泡性粒子の用途は、これを発泡させて発
泡成形体とするだけである。だから、発泡性粒子は、良
好な発泡成形体を与えることが必要である。その発泡
は、普通2段にわたって行われる。すなわち、予備発泡
と成形発泡とである。何れも加熱された水蒸気を直接接
触させ、樹脂を軟化させることによって行われる。加熱
された水蒸気は、樹脂のビカット軟化点を基準として、
±20℃の範囲内の温度を持っていることが望ましい。
泡成形体とするだけである。だから、発泡性粒子は、良
好な発泡成形体を与えることが必要である。その発泡
は、普通2段にわたって行われる。すなわち、予備発泡
と成形発泡とである。何れも加熱された水蒸気を直接接
触させ、樹脂を軟化させることによって行われる。加熱
された水蒸気は、樹脂のビカット軟化点を基準として、
±20℃の範囲内の温度を持っていることが望ましい。
【0024】予備発泡は、発泡性粒子をバラバラの状態
にしたままで発泡させ、発泡したバラバラの粒子を作る
工程である。こうして作られたバラバラの発泡粒子が予
備発泡粒子と呼ばれているものである。これに対して成
形発泡は、予備発泡粒子を成形用金型に充填し、金型内
に水蒸気を吹き込んで、粒子を膨張させるとともに互い
に融着させて、発泡成形体とする工程である。
にしたままで発泡させ、発泡したバラバラの粒子を作る
工程である。こうして作られたバラバラの発泡粒子が予
備発泡粒子と呼ばれているものである。これに対して成
形発泡は、予備発泡粒子を成形用金型に充填し、金型内
に水蒸気を吹き込んで、粒子を膨張させるとともに互い
に融着させて、発泡成形体とする工程である。
【0025】予備発泡粒子は、成形発泡に供するまでに
或る期間室温に放置されることが必要である。なぜなら
ば、予備発泡粒子は、発泡の直後には外部から冷却され
ているために気泡内が減圧となっており、従って、その
状態では引き続いて発泡するだけの能力を持っていない
からである。ところが、室温に放置されると、その間に
気泡内へ空気等が進入し気泡内が大気と等圧になって再
び発泡能力を持つに至るからである。実際に、予備発泡
粒子は発泡直後に一旦収縮し、その後続けて貯蔵する間
に膨張して元の膨れた状態に戻ろうとする。
或る期間室温に放置されることが必要である。なぜなら
ば、予備発泡粒子は、発泡の直後には外部から冷却され
ているために気泡内が減圧となっており、従って、その
状態では引き続いて発泡するだけの能力を持っていない
からである。ところが、室温に放置されると、その間に
気泡内へ空気等が進入し気泡内が大気と等圧になって再
び発泡能力を持つに至るからである。実際に、予備発泡
粒子は発泡直後に一旦収縮し、その後続けて貯蔵する間
に膨張して元の膨れた状態に戻ろうとする。
【0026】AS樹脂製の発泡性粒子は、予備発泡によ
って容易に100倍程度の嵩倍率まで発泡させることが
できる。ところが、予備発泡粒子は発泡直後一旦収縮し
貯蔵中に膨張して元の嵩倍率まで戻ることが容易でな
い。特開平1−272642号公報の教える発泡性粒子
は、発泡剤としてトリクロロモノフルオロメタン及びト
リクロロトリフルオロエタンを使用する場合には特に問
題はないが、シクロペンタンを用いたときには、予備発
泡直後に収縮したあとで膨れて元の嵩倍率まで戻るとい
う性質において欠点を持っていた。すなわち、予備発泡
粒子を貯蔵する際に、貯蔵する時の外界温度が低いと、
元の嵩倍率まで戻ることができなかった。また、上記公
報の教える発泡性粒子は、成形発泡の工程で予備発泡粒
子相互の融着が充分でなかった。
って容易に100倍程度の嵩倍率まで発泡させることが
できる。ところが、予備発泡粒子は発泡直後一旦収縮し
貯蔵中に膨張して元の嵩倍率まで戻ることが容易でな
い。特開平1−272642号公報の教える発泡性粒子
は、発泡剤としてトリクロロモノフルオロメタン及びト
リクロロトリフルオロエタンを使用する場合には特に問
題はないが、シクロペンタンを用いたときには、予備発
泡直後に収縮したあとで膨れて元の嵩倍率まで戻るとい
う性質において欠点を持っていた。すなわち、予備発泡
粒子を貯蔵する際に、貯蔵する時の外界温度が低いと、
元の嵩倍率まで戻ることができなかった。また、上記公
報の教える発泡性粒子は、成形発泡の工程で予備発泡粒
子相互の融着が充分でなかった。
【0027】
【発明の効果】この発明に係る発泡性粒子は、シクロペ
ンタンが60−95重量%を占め、ブタンが残余の40
−5重量%を占めている混合物を発泡剤として含み、し
かも含まれる発泡剤の量が樹脂100重量部あたり3−
25重量部の割合となっているので、樹脂が、65−8
5重量%のスチレン系単量体と35−15重量%のアク
リロニトリルとの共重合体であっても、水蒸気を接触さ
せることにより、充分に高倍率に予備発泡させることが
でき、しかも得られた予備発泡粒子は、室温で貯蔵され
る間に室温が低くても高いときと同様に元の嵩倍率近く
まで、具体的に云えば、元の嵩倍率の80%以上に容易
に復帰する。こうして、高い嵩倍率まで復元した予備発
泡粒子は、これを成形発泡させると、互いによく融着し
合って希望通りの形状をししかも収縮率の小さい発泡成
形体を生成する。その上に、発泡剤はハロゲン元素を含
まないから、オゾン層を破壊するようなことにならな
い。この発明はこのような利益をもたらす。
ンタンが60−95重量%を占め、ブタンが残余の40
−5重量%を占めている混合物を発泡剤として含み、し
かも含まれる発泡剤の量が樹脂100重量部あたり3−
25重量部の割合となっているので、樹脂が、65−8
5重量%のスチレン系単量体と35−15重量%のアク
リロニトリルとの共重合体であっても、水蒸気を接触さ
せることにより、充分に高倍率に予備発泡させることが
でき、しかも得られた予備発泡粒子は、室温で貯蔵され
る間に室温が低くても高いときと同様に元の嵩倍率近く
まで、具体的に云えば、元の嵩倍率の80%以上に容易
に復帰する。こうして、高い嵩倍率まで復元した予備発
泡粒子は、これを成形発泡させると、互いによく融着し
合って希望通りの形状をししかも収縮率の小さい発泡成
形体を生成する。その上に、発泡剤はハロゲン元素を含
まないから、オゾン層を破壊するようなことにならな
い。この発明はこのような利益をもたらす。
【0028】
【実施例】以下に実施例と比較例とを挙げて、この発明
がすぐれている所以を具体的に説明する。実施例と比較
例との中では、得られた発泡成形体の融着率を測定した
が、その測定は、得られた発泡成形体を折り曲げて割り
新たな分割面を作り、分割面に現れた発泡粒子の全数の
うち、分割面が発泡粒子の内部で作られている発泡粒子
の個数の割合をもって融着率とした。すなわち、 として計算した値である。
がすぐれている所以を具体的に説明する。実施例と比較
例との中では、得られた発泡成形体の融着率を測定した
が、その測定は、得られた発泡成形体を折り曲げて割り
新たな分割面を作り、分割面に現れた発泡粒子の全数の
うち、分割面が発泡粒子の内部で作られている発泡粒子
の個数の割合をもって融着率とした。すなわち、 として計算した値である。
【0029】
【実施例1】アクリロニトリル24重量%、スチレン7
6重量%のAS樹脂(旭化成社製、商品名スタイラック
767)を押出機に入れ、直径0.75mmの紐状に押
し出し、これを長さ0.55mmに切断してペレットと
した。
6重量%のAS樹脂(旭化成社製、商品名スタイラック
767)を押出機に入れ、直径0.75mmの紐状に押
し出し、これを長さ0.55mmに切断してペレットと
した。
【0030】内容積が50リットルのオートクレーブ中
に上記ペレット12.2kgと、水24kgと、酸化マ
グネシウム280gとを入れ、密封して撹拌しながら1
30℃まで昇温させて、発泡剤を圧入した。発泡剤とし
ては、シクロペンタンが1220g、ノルマルブタンが
154g、イソブタンが90gからなる混合物を用い
た。上記温度に10時間維持して発泡剤をAS樹脂のペ
レットに含浸させた。
に上記ペレット12.2kgと、水24kgと、酸化マ
グネシウム280gとを入れ、密封して撹拌しながら1
30℃まで昇温させて、発泡剤を圧入した。発泡剤とし
ては、シクロペンタンが1220g、ノルマルブタンが
154g、イソブタンが90gからなる混合物を用い
た。上記温度に10時間維持して発泡剤をAS樹脂のペ
レットに含浸させた。
【0031】次いで、オートクレーブを30℃まで冷却
し、内容物を取り出し、発泡剤含有のAS樹脂を水性媒
体から分離し、水洗し乾燥して発泡性粒子とした。発泡
性粒子は直径が0.8mmの球形を呈していた。この発
泡性粒子はシクロペンタンを9.0重量%、ノルマルブ
タンを0.95重量%、イソブタンを0.44重量%含
んでいた。
し、内容物を取り出し、発泡剤含有のAS樹脂を水性媒
体から分離し、水洗し乾燥して発泡性粒子とした。発泡
性粒子は直径が0.8mmの球形を呈していた。この発
泡性粒子はシクロペンタンを9.0重量%、ノルマルブ
タンを0.95重量%、イソブタンを0.44重量%含
んでいた。
【0032】上記の発泡性粒子をポリエチレン製の容器
に入れて密封し、15℃の温度のところに168時間保
管して熟成した。そののち、発泡性粒子を取り出して、
これに98℃の水蒸気を10分間接触させて粒子を加熱
し、予備発泡させた。すると、予備発泡粒子は、最高2
00倍の嵩倍率に発泡した。しかし、発泡した粒子は、
これを20℃の温度まで冷却すると、50倍の嵩倍率ま
で収縮した。これをさらに20℃の大気下に24時間放
置したところ、150倍の嵩倍率まで復元した。
に入れて密封し、15℃の温度のところに168時間保
管して熟成した。そののち、発泡性粒子を取り出して、
これに98℃の水蒸気を10分間接触させて粒子を加熱
し、予備発泡させた。すると、予備発泡粒子は、最高2
00倍の嵩倍率に発泡した。しかし、発泡した粒子は、
これを20℃の温度まで冷却すると、50倍の嵩倍率ま
で収縮した。これをさらに20℃の大気下に24時間放
置したところ、150倍の嵩倍率まで復元した。
【0033】一般に発泡成形体を作るときは、50−1
00倍の嵩倍率に予備発泡させるのが普通であるから、
上記の熟成した発泡性粒子を100倍の嵩倍率に予備発
泡させ、これを20℃の大気中に24時間放置したとこ
ろ、90倍の嵩倍率に復元していた。また、この予備発
泡粒子を深さ25mmで内容積が3000cm3 の成形
用金型内に充填し、ゲージ圧が0.4kg/cm2 の水
蒸気を金型内に30秒間吹き込んで成形発泡させた。こ
うして100倍の嵩倍率の金型通りの発泡成形体を得
た。この発泡成形体の融着率は85%であった。融着率
は60%以上であれば良好である。また、この発泡成形
体は大気中に放置する間に徐々に僅かに収縮したが、収
縮率は1000分の10−30であった。次いで、50
℃の恒温室内に24時間放置したところ、収縮率は10
00分の2〜3であった。こうして、この発泡性粒子の
優秀さが確認された。
00倍の嵩倍率に予備発泡させるのが普通であるから、
上記の熟成した発泡性粒子を100倍の嵩倍率に予備発
泡させ、これを20℃の大気中に24時間放置したとこ
ろ、90倍の嵩倍率に復元していた。また、この予備発
泡粒子を深さ25mmで内容積が3000cm3 の成形
用金型内に充填し、ゲージ圧が0.4kg/cm2 の水
蒸気を金型内に30秒間吹き込んで成形発泡させた。こ
うして100倍の嵩倍率の金型通りの発泡成形体を得
た。この発泡成形体の融着率は85%であった。融着率
は60%以上であれば良好である。また、この発泡成形
体は大気中に放置する間に徐々に僅かに収縮したが、収
縮率は1000分の10−30であった。次いで、50
℃の恒温室内に24時間放置したところ、収縮率は10
00分の2〜3であった。こうして、この発泡性粒子の
優秀さが確認された。
【0034】また、予備発泡粒子を貯蔵するとき外界気
温が変化すると、嵩倍率の復元状態がどのように変わる
かを調べた。すなわち、予備発泡粒子を24時間貯蔵す
るときの温度が20℃のときは、上述のように嵩倍率が
もとの嵩倍率の90%まで復元したが、これを0℃、1
0℃及び30℃で24時間貯蔵して復元率を調べたとこ
ろ、それぞれ82%、85%及び100%であった。復
元率は80%以上あれば良好である。従って、これによ
りこの発泡性粒子は外界温度の如何に拘わらず、よく発
泡して良好な発泡成形体を与えるものであることが明ら
かとなった。
温が変化すると、嵩倍率の復元状態がどのように変わる
かを調べた。すなわち、予備発泡粒子を24時間貯蔵す
るときの温度が20℃のときは、上述のように嵩倍率が
もとの嵩倍率の90%まで復元したが、これを0℃、1
0℃及び30℃で24時間貯蔵して復元率を調べたとこ
ろ、それぞれ82%、85%及び100%であった。復
元率は80%以上あれば良好である。従って、これによ
りこの発泡性粒子は外界温度の如何に拘わらず、よく発
泡して良好な発泡成形体を与えるものであることが明ら
かとなった。
【0035】
【実施例2】この実施例は、実施例1と同様に実施した
が、ただ発泡剤の組成だけを変更して実施した。発泡剤
としては、シクロペンタンが1220g、ノルマルブタ
ンが244gからなる混合物を用いた。その結果得られ
た発泡性粒子はシクロペンタンを9.0重量%、ノルマ
ルブタンを1.5重量%含んでいた。
が、ただ発泡剤の組成だけを変更して実施した。発泡剤
としては、シクロペンタンが1220g、ノルマルブタ
ンが244gからなる混合物を用いた。その結果得られ
た発泡性粒子はシクロペンタンを9.0重量%、ノルマ
ルブタンを1.5重量%含んでいた。
【0036】この発泡性粒子を実施例1と同様に熟成し
たのち、98℃の水蒸気で10分間加熱して予備発泡さ
せたところ、予備発泡粒子は最高240倍の嵩倍率まで
膨張した。
たのち、98℃の水蒸気で10分間加熱して予備発泡さ
せたところ、予備発泡粒子は最高240倍の嵩倍率まで
膨張した。
【0037】また、熟成した予備発泡粒子を100倍の
嵩倍率に予備発泡させてのち、実施例1と同様に20℃
の大気中に24時間放置したところ、87倍の嵩倍率に
復元していた。さらに、この予備発泡粒子を用いて実施
例1と同様に成形発泡させたところ、嵩倍率100倍の
金型通りの発泡成形体を得た。その成形体の融着率は9
0%であった。また、その成形体を50℃の恒温室内に
24時間放置したところ、収縮率は1000分の2〜3
に過ぎなかった。こうして、この発泡性粒子のすぐれて
いることが確認された。
嵩倍率に予備発泡させてのち、実施例1と同様に20℃
の大気中に24時間放置したところ、87倍の嵩倍率に
復元していた。さらに、この予備発泡粒子を用いて実施
例1と同様に成形発泡させたところ、嵩倍率100倍の
金型通りの発泡成形体を得た。その成形体の融着率は9
0%であった。また、その成形体を50℃の恒温室内に
24時間放置したところ、収縮率は1000分の2〜3
に過ぎなかった。こうして、この発泡性粒子のすぐれて
いることが確認された。
【0038】また、得られた発泡性粒子について、実施
例1と同様に、外界気温の変化に伴って予備発泡粒子が
嵩倍率を変える状況を調べた。20℃の外界温度の下で
予備発泡粒子を24時間貯蔵したとき、復元率が87%
となることは前述のとおりであるが、外界気温が0℃、
10℃、及び30℃の下で24時間予備発泡粒子を貯蔵
したところ、復元率はそれぞれ80%、83%、及び1
00%であった。これによって、この発泡性粒子は、外
界気温の如何に拘わらず、よく発泡して良好な発泡成形
体を与えるものであることが確認された。
例1と同様に、外界気温の変化に伴って予備発泡粒子が
嵩倍率を変える状況を調べた。20℃の外界温度の下で
予備発泡粒子を24時間貯蔵したとき、復元率が87%
となることは前述のとおりであるが、外界気温が0℃、
10℃、及び30℃の下で24時間予備発泡粒子を貯蔵
したところ、復元率はそれぞれ80%、83%、及び1
00%であった。これによって、この発泡性粒子は、外
界気温の如何に拘わらず、よく発泡して良好な発泡成形
体を与えるものであることが確認された。
【0039】
【実施例3】この実施例は、実施例1と同様に実施した
が、ただ発泡剤の組成だけを変更して実施した。発泡剤
としては、シクロペンタンが1220g、イソブタンが
244gからなる混合物を用いた。その結果、得られた
発泡性粒子はシクロペンタンを9.0重量%、イソブタ
ンを1.2重量%含んでいた。
が、ただ発泡剤の組成だけを変更して実施した。発泡剤
としては、シクロペンタンが1220g、イソブタンが
244gからなる混合物を用いた。その結果、得られた
発泡性粒子はシクロペンタンを9.0重量%、イソブタ
ンを1.2重量%含んでいた。
【0040】この発泡性粒子を用いて、実施例1と全く
同様にして熟成したのち98℃の水蒸気で10分間加熱
して予備発泡させたところ、予備発泡粒子は最高220
倍の嵩倍率まで膨張した。
同様にして熟成したのち98℃の水蒸気で10分間加熱
して予備発泡させたところ、予備発泡粒子は最高220
倍の嵩倍率まで膨張した。
【0041】また、熟成した予備発泡粒子を嵩倍率10
0倍に予備発泡させてのち、実施例1と同様に20℃の
大気中に24時間放置したところ、嵩倍率93倍に復元
していた。さらにこの予備発泡粒子を用いて実施例1と
同様に成形発泡させたところ、嵩倍率100倍の金型通
りの発泡成形体を得た。その成形体の融着率は75%で
あった。また、その成形体を50℃の恒温室内に24時
間放置したところ、収縮率は1000分の3〜5であっ
た。こうして、この発泡性粒子の良好であることが確認
された。
0倍に予備発泡させてのち、実施例1と同様に20℃の
大気中に24時間放置したところ、嵩倍率93倍に復元
していた。さらにこの予備発泡粒子を用いて実施例1と
同様に成形発泡させたところ、嵩倍率100倍の金型通
りの発泡成形体を得た。その成形体の融着率は75%で
あった。また、その成形体を50℃の恒温室内に24時
間放置したところ、収縮率は1000分の3〜5であっ
た。こうして、この発泡性粒子の良好であることが確認
された。
【0042】また、得られた発泡性粒子について、実施
例1と同様に、予備発泡粒子が外界気温の変化に伴って
嵩倍率を変える状況を調べた。20℃の外界温度の下で
予備発泡粒子を24時間貯蔵したとき、復元率が93%
となることは前述のとおりであるが、別に外界気温が0
℃、10℃及び30℃の下で24時間貯蔵したところ、
復元率はそれぞれ87%、88%及び100%であっ
た。これによって、この発泡性粒子は、外界気温の如何
に拘わらずよく発泡して、良好な発泡成形体を与えるも
のであることが確認された。
例1と同様に、予備発泡粒子が外界気温の変化に伴って
嵩倍率を変える状況を調べた。20℃の外界温度の下で
予備発泡粒子を24時間貯蔵したとき、復元率が93%
となることは前述のとおりであるが、別に外界気温が0
℃、10℃及び30℃の下で24時間貯蔵したところ、
復元率はそれぞれ87%、88%及び100%であっ
た。これによって、この発泡性粒子は、外界気温の如何
に拘わらずよく発泡して、良好な発泡成形体を与えるも
のであることが確認された。
【0043】
【比較例1】この比較例は、発泡剤を変え、発泡剤とし
てはシクロペンタンだけを用いることとして、実施例1
の発泡性粒子と同等の発泡性粒子、すなわちシクロペン
タンを10.5重量%含んだAS樹脂製発泡性粒子を作
った。
てはシクロペンタンだけを用いることとして、実施例1
の発泡性粒子と同等の発泡性粒子、すなわちシクロペン
タンを10.5重量%含んだAS樹脂製発泡性粒子を作
った。
【0044】この発泡性粒子を100倍の嵩倍率に予備
発泡させ、これを20℃の大気中に24時間放置したと
ころ、75倍の嵩倍率にしか復元しなかった。また、得
られた予備発泡粒子を用いて、実施例1と全く同様にし
て100倍の嵩倍率の発泡成形体を作った。この発泡成
形体の融着率は30%で悪かった。また、この発泡成形
体の収縮率を実施例1と同様にして測定したところ収縮
率は1000分の2〜3で、収縮率は小さかった。
発泡させ、これを20℃の大気中に24時間放置したと
ころ、75倍の嵩倍率にしか復元しなかった。また、得
られた予備発泡粒子を用いて、実施例1と全く同様にし
て100倍の嵩倍率の発泡成形体を作った。この発泡成
形体の融着率は30%で悪かった。また、この発泡成形
体の収縮率を実施例1と同様にして測定したところ収縮
率は1000分の2〜3で、収縮率は小さかった。
【0045】さらに、得られた予備発泡粒子が、貯蔵時
の温度によって嵩倍率がどの程度復元するかを調べた。
予備発泡粒子を20℃で24時間貯蔵したとき、嵩倍率
が75%まで復元することは前述のとおりであるが、予
備発泡粒子を0℃、10℃及び30℃で24時間貯蔵す
ると復元率はそれぞれ65%、70%、100%であっ
た。これにより、この発泡性粒子は外界温度が20℃以
下では嵩倍率の復元性が80%以下であり悪かった。
の温度によって嵩倍率がどの程度復元するかを調べた。
予備発泡粒子を20℃で24時間貯蔵したとき、嵩倍率
が75%まで復元することは前述のとおりであるが、予
備発泡粒子を0℃、10℃及び30℃で24時間貯蔵す
ると復元率はそれぞれ65%、70%、100%であっ
た。これにより、この発泡性粒子は外界温度が20℃以
下では嵩倍率の復元性が80%以下であり悪かった。
【0046】
【比較例2】この比較例は、実施例1における発泡剤を
変えて、シクロペンタンとブタンとの混合物の代わりに
ブタンだけを用いて、実施例1で得られた発泡性粒子と
同等の発泡性粒子を作った。すなわち、ノルマルブタン
が5.7重量%、イソブタンが2.6重量%含まれ、全
体としてブタンが8.3重量%含まれているAS樹脂粒
子を作った。
変えて、シクロペンタンとブタンとの混合物の代わりに
ブタンだけを用いて、実施例1で得られた発泡性粒子と
同等の発泡性粒子を作った。すなわち、ノルマルブタン
が5.7重量%、イソブタンが2.6重量%含まれ、全
体としてブタンが8.3重量%含まれているAS樹脂粒
子を作った。
【0047】この発泡性粒子を100倍の嵩倍率に予備
発泡させ、これを20℃の大気中に24時間放置したと
ころ、予備発泡粒子は100倍の嵩倍率に復元してい
た。また、得られた予備発泡粒子を用いて、実施例1と
全く同様にして100倍の嵩倍率の発泡成形体を作っ
た。この発泡成形体の融着率は15%で悪かった。
発泡させ、これを20℃の大気中に24時間放置したと
ころ、予備発泡粒子は100倍の嵩倍率に復元してい
た。また、得られた予備発泡粒子を用いて、実施例1と
全く同様にして100倍の嵩倍率の発泡成形体を作っ
た。この発泡成形体の融着率は15%で悪かった。
【0048】
【比較例3】この比較例では、実施例1における発泡剤
を変えて、シクロペンタンとブタンとの混合物の代わり
に、シクロペンタンとノルマルペンタンとの混合物を発
泡剤として用いることとし、実施例1で得られた発泡性
粒子と同等の発泡性粒子を作った。すなわち、シクロペ
ンタンが9重量%でノルマルペンタンが1.7重量%含
まれているAS樹脂粒子を作った。
を変えて、シクロペンタンとブタンとの混合物の代わり
に、シクロペンタンとノルマルペンタンとの混合物を発
泡剤として用いることとし、実施例1で得られた発泡性
粒子と同等の発泡性粒子を作った。すなわち、シクロペ
ンタンが9重量%でノルマルペンタンが1.7重量%含
まれているAS樹脂粒子を作った。
【0049】この発泡性粒子を100倍の嵩倍率に予備
発泡させ、これを20℃の大気中に24時間放置したと
ころ、予備発泡粒子は77倍の嵩倍率にしか復元しなか
った。また、得られた予備発泡粒子を用いて、実施例1
と全く同様にして100倍の嵩倍率の発泡成形体を作っ
た。この発泡成形体の融着率は30%で悪かった。
発泡させ、これを20℃の大気中に24時間放置したと
ころ、予備発泡粒子は77倍の嵩倍率にしか復元しなか
った。また、得られた予備発泡粒子を用いて、実施例1
と全く同様にして100倍の嵩倍率の発泡成形体を作っ
た。この発泡成形体の融着率は30%で悪かった。
Claims (2)
- 【請求項1】 65−85重量%のスチレン系単量体
と、35−15重量%のアクリロニトリルとを共重合さ
せて得られた樹脂粒子に、発泡剤としてシクロペンタン
が60−95重量%を占めブタンが残余の40−5重量
%を占めている混合物を、樹脂100重量部あたり3−
25重量部の割合で含ませたことを特徴とする、アクリ
ロニトリル・スチレン系共重合体からなる発泡性粒子。 - 【請求項2】 65−85重量%のスチレン系単量体と
35−15重量%のアクリロニトリル単量体とを共重合
させて得られた樹脂粒子を水性媒体中に分散させ、この
分散物を密閉容器に入れて80−140℃に加熱し撹拌
しながら、シクロペンタンが60−95重量%を占めブ
タンが残余の40−5重量%を占める混合物を上記密閉
容器内に圧入し、80−140℃の温度で樹脂粒子10
0重量部あたり上記混合物が3重量部以上含まれるに至
るまで圧入を続けることを特徴とする、アクリロニトリ
ル・スチレン系共重合体からなる発泡性粒子の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25230892A JPH0673225A (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | アクリロニトリル・スチレン系共重合体からなる発泡性粒子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25230892A JPH0673225A (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | アクリロニトリル・スチレン系共重合体からなる発泡性粒子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673225A true JPH0673225A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=17235449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25230892A Pending JPH0673225A (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | アクリロニトリル・スチレン系共重合体からなる発泡性粒子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673225A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995014731A1 (de) * | 1993-11-26 | 1995-06-01 | Basf Aktiengesellschaft | Perlförmige, expandierbare styrolpolymerisate, enthaltend ein cyclopentanhaltiges treibmittelgemisch |
JP2015044985A (ja) * | 2013-07-30 | 2015-03-12 | アキレス株式会社 | ポリスチレン系樹脂発泡体 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5034359A (ja) * | 1973-07-27 | 1975-04-02 | ||
JPH01123841A (ja) * | 1987-11-09 | 1989-05-16 | Hitachi Chem Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子の製造法 |
JPH01272642A (ja) * | 1988-04-26 | 1989-10-31 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性アクリロニトリル−スチレン系共重合樹脂粒子の製造方法 |
-
1992
- 1992-08-26 JP JP25230892A patent/JPH0673225A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015044985A (ja) * | 2013-07-30 | 2015-03-12 | アキレス株式会社 | ポリスチレン系樹脂発泡体 |
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---|---|---|---|
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