JPH0967398A - 血清アミロイドaを認識するモノクローナル抗体 - Google Patents

血清アミロイドaを認識するモノクローナル抗体

Info

Publication number
JPH0967398A
JPH0967398A JP7246695A JP24669595A JPH0967398A JP H0967398 A JPH0967398 A JP H0967398A JP 7246695 A JP7246695 A JP 7246695A JP 24669595 A JP24669595 A JP 24669595A JP H0967398 A JPH0967398 A JP H0967398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
saa
monoclonal antibody
serum amyloid
human serum
antibody
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7246695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3713074B2 (ja
Inventor
Norihito Hirano
紀仁 平野
Michiko Yamada
美知子 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eiken Chemical Co Ltd
Original Assignee
Eiken Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eiken Chemical Co Ltd filed Critical Eiken Chemical Co Ltd
Priority to JP24669595A priority Critical patent/JP3713074B2/ja
Priority to PCT/JP1996/002342 priority patent/WO1997008335A1/ja
Priority to EP96927871A priority patent/EP0872558A4/en
Priority to US09/029,345 priority patent/US6375949B1/en
Publication of JPH0967398A publication Critical patent/JPH0967398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3713074B2 publication Critical patent/JP3713074B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
    • G01N33/6893Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids related to diseases not provided for elsewhere
    • G01N33/6896Neurological disorders, e.g. Alzheimer's disease

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、炎症等のマーカーとなるヒト
血清アミロイドA(SAA)の凝集反応に基づく免疫学
的測定を可能とするモノクローナル抗体の提供である。 【解決手段】本発明は、次の反応性で特徴付けられるヒ
トSAAを認識するモノクローナル抗体と、このモノク
ローナル抗体を利用したSAAの免疫学的測定試薬、そ
して免疫学的測定方法を提供する。 (1)ヒトSAAの抗原決定基を認識する (2)ヒトSAAと反応して凝集する 【効果】本発明は、モノクローナル抗体によってSAA
の免疫学的凝集反応に基づく測定を可能にした。本発明
のモノクローナル抗体はSAAに対する力価に優れ、S
AAを高い感度で特異的に測定できるのみならず、測定
範囲の拡大にも貢献する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト血清中のアミロイ
ドA(以下、SAAと省略する)を認識するモノクロー
ナル抗体、ならびにこのモノクローナル抗体の使用に関
するものである。臨床検査等の分野では、物質の測定を
簡便に行うために、あるいは高い感度で特異的に測定す
るためにしばしば免疫学的な測定方法が利用される。免
疫学的な測定方法には、抗体が必要である。モノクロー
ナル抗体は、均一な性状を備えた抗体を継続して供給で
きる点、1度の免疫操作で多量の抗体を得られるので抗
原の使用量が少なくて済む点、そしてなによりも高度な
特異性を持つ抗体を得やすい等の多くの利点を持ってい
るので免疫学的な測定方法においては欠かすことのでき
ないツールとなっている。また測定のみならず、物質の
精製、生理活性や生体内における挙動の研究においても
モノクローナル抗体は重要なツールとなる。SAAはあ
る種のアミロイドーシスにおいて組織に沈着するアミロ
イド蛋白A(以下、AA蛋白と省略する)の前駆体蛋白
とされる、分子量約12000の血清蛋白である。(J.
Clin.Invest.53:1054-1061,1974)近年になって、この
SAAの血清値がアミロイドーシス以外の炎症性疾患で
上昇することが明らかにされ、鋭敏な炎症マーカーとし
て評価されている。(臨床検査32:2,P168,1988)
【0002】
【従来技術の問題点】SAAを認識するモノクローナル
抗体については、次のような報告が有る。これらの報告
ではSAAを認識するモノクローナル抗体によってEL
ISAを構成している。 J.Immunol.Methods 144,149-155;1991 Clin.Chem.40/7,1284-1290;1994
【0003】ところで一般にELISAでは十分に使用
に耐えるモノクローナル抗体も、凝集法では実用的な性
能を示さないことが多い。その理由はラテックスのよう
な担体粒子を利用する方法にしろ、あるいは免疫比濁法
のような担体の助けを借りない方法にしろ、用いる抗体
には次のような条件が要求されるためである。
【0004】条件A:凝集法ではより高い親和性が要求
される。 凝集反応を起こし、しかも物理的に安定した凝集塊を維
持するには一般にELISAで要求されるよりも高い水
準の親和性が必要である。特にモノクローナル抗体では
限られたエピトープに対してのみ反応する抗体分子だけ
で反応を構成しなければならないので、高度な親和性を
持つモノクローナル抗体を用意しなければならないが、
従来のモノクローナル抗体はこのような条件を満足する
ものではなかった。親和性が不十分なモノクローナル抗
体で反応系を構成すると、実用的な感度で分析可能な凝
集塊を形成しないので凝集法による測定を行うことはで
きない。たとえ抗体の使用量を増やして親和性の低さを
カバーするとしても、抗原1分子に対して結合できる抗
体の数は変わらないので十分な感度は得られない。また
ラテックスのような担体に抗体を結合して用いるときに
も、やはり抗体の結合量に限界があるので、抗体の使用
量を増やすという対策では不十分である。
【0005】条件B:ELISAでは問題とならないエ
ピトープの位置関係が凝集法では障害となることがある 凝集反応では、モノクローナル抗体が認識するエピトー
プが同一抗原上に複数存在していなければならない。こ
の条件はELISAサンドイッチ法と同じである。しか
し凝集法では先に述べたとおり物理的により強い結合を
要求することから、たとえ物理的な位置が異なっていて
も接近したエピトープのみで反応させることは不利であ
る。立体障害を起こしやすく、結果として安定で大きな
凝集塊を得にくくなるためである。このようにエピトー
プの選択という観点から見ても、これまでのモノクロー
ナル抗体は凝集法向きではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、SA
Aの凝集反応による測定を可能とする新しいモノクロー
ナル抗体の提供である。そしてこのような新規なモノク
ローナル抗体によって、優れた測定性能を持つSAAの
免疫学的測定試薬と、測定方法を合わせて提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、次の反
応性で特徴付けられるヒトSAAを認識するモノクロー
ナル抗体により解決される。 (1)ヒトSAAを認識する (2)ヒトSAAと反応して凝集する 本発明において、SAAと反応して凝集するという条件
は次のような方法によって確認することができる。もっ
とも簡単な方法として、モノクローナル抗体とSAAを
免疫反応に好適な条件の元で反応させ、免疫複合体が沈
降物として生じるかどうかを指標として凝集能を確認す
る方法を示すことができる。ただしこの方法では増感剤
などを組合せない場合は定量的な観察を行うことが困難
である。モノクローナル抗体の凝集能を定量的につかむ
ためには、ラテックス凝集反応を利用するとよい。以下
にモノクローナル抗体のラテックス凝集反応による凝集
能確認方法について説明する。抗SAAモノクローナル
抗体はポリスチレンラテックス(平均粒径0.109μ
m)に37℃で1時間物理吸着させた後、最終的にラテ
ックス濃度1%となるように分散媒(1%BSAを含む
0.1MのHEPES緩衝液pH7.4)に懸濁させて
モノクローナル抗体感作ラテックス乳液とする。この乳
液を一定のSAA濃度を持つ試料と反応させ、生じる凝
集を光学的に測定する。光学測定には吸光度変化量や、
散乱光変化量を測定する方法が知られている。以下に吸
光度変化量を免疫学的ラテックス凝集反応測定システム
LA−2000(栄研化学・アナリティカルインスツル
メント製、商品名)で確認する方法を例示する。測定条
件は次のとおりである。この条件によって、反応開始後
400秒間の吸光度変化がDOSとして算出される。こ
の値は、LA−2000に固有の値である。 SAA濃度 :31.5μg/ml 検体量 :20μl 乳液量 :300μl 吸光度の測定 :400秒 この反応条件でまず0.1MのHEPES緩衝液(pH
7.4)のみを測定して装置自身の光学的なバラ付きを
測定する。更に空試験として同じ緩衝液を検体として試
薬ブランクを取る。試薬ブランクの平均値に標準偏差の
2倍を加え、更に装置のバラ付き幅を加えた値(試薬ブ
ランク+2SD+光学装置のばらつき幅)を基準とし
て、この基準よりも大きな値を示す時に凝集したと判定
できる。同様の試験方法は、LA−2000のような専
用システムを利用しなくても一般的な吸光光度計で実施
することも可能である。
【0008】本発明のモノクローナル抗体は、マウス、
ラット等を精製SAAで免疫し、その抗体産生細胞をな
んらかの手段で不死化することによって得る事ができ
る。不死化技術としては、ミエローマのような腫瘍細胞
との細胞融合、あるいはエプスタインバールウイルスに
よる形質転換等が知られている。細胞融合でハイブリド
ーマを調製するときには、免疫動物と同じ動物種のミエ
ローマを用いても良いし、あるいは別種の動物に由来す
るミエローマとの融合によりヘテロ・ハイブリドーマと
することもできる。SAAはヒト以外の動物でも血清中
に観察される蛋白であり、免疫という刺激を与える事に
より増加する。したがって免疫動物にはそのような現象
のない動物、例えばラットを利用すれば抗体価が上昇し
やすいので有利である。免疫原に利用するSAAは、公
知の方法によって精製されたものを用いる。具体的に
は、超遠心分離により原料血清から高比重リポタンパク
分画(以下HDLと省略する)を得、脱脂後イオン交換
クロマトグラフィー等で精製することでSAAを純粋な
蛋白質として回収することができる。このように高度に
精製した蛋白質を用いることは、SAAに特異的なモノ
クローナル抗体産生細胞を高い収率で得るために大切な
条件である。例えば、超遠心によって得たHDL分画を
精製することなく免疫原として利用した報告もあるが、
このような免疫原によって得られる抗体産生細胞は各種
アポリポ蛋白質抗原を認識する抗体を産生するものも多
く、クローニング等の点で不利となることが予想され
る。
【0009】また精製SAAを免疫原とするときに、そ
の抗原性を高めるために様々な技術を応用することがで
きる。フロイントのコンプリート・アジュバント(以
下、FCAと省略する)は免疫原性を高めるために必要
な成分の一つである。このほか脂質リポソームにSAA
を吸着させて免疫原とする方法も有効である。SAAは
多くのほ乳動物がもともと血液中に含んでいる蛋白質で
あるため、免疫動物に対して抗原性を示しにくいことが
指摘されている。これまでに凝集反応に利用できるモノ
クローナル抗体の報告が無いのは、このSAAの抗原性
の低さが原因の一つであると推測される。本発明者らは
高度に精製したSAAを用いるとともに、SAAを各種
アジュバント成分と組み合せて特殊な形の免疫原とする
ことによってSAAの抗原性を高め、新たなモノクロー
ナル抗体を得ることに成功した。本発明のモノクローナ
ルを得るために有用なアジュバント成分には、FCAに
結核菌菌体を添加したものを示すことができる。結核菌
はもともとFCAに含まれる成分であるが、これを増強
することにより良い結果を得られる。また百日咳ワクチ
ンを免疫時に筋肉注射する事によってより強い免疫効果
が期待できる。
【0010】こうして得られた本発明のモノクローナル
抗体は、SAAと反応して凝集を起こす新規な特徴を備
えている。本発明のモノクローナル抗体は凝集活性に優
れ、単独でSAAと反応して凝集を示すものさえ存在す
る。また好ましい組合せにおいては、単独での使用で得
ることのできる凝集よりも更に強い凝集反応を期待する
ことができる。表1に示したモノクローナル抗体の結合
親和性を測定してみたところ、例えば次のような結果を
得た。親和定数と凝集活性の強さとの間に特別な関連性
は見られず、SAAに対するモノクローナル抗体の凝集
活性は親和性の強さによって単純に推測することができ
ないものと思われた。 クローン15:8.4×107 クローン16:2.0×108 クローン17:1.0×107 クローン18:8.5×107 更に、本発明者らが実際に得たモノクローナル抗体は、
エピトープとしてたとえば図3に示すような領域を認識
していたが、エピトープと凝集活性の間には一定の関係
を見出すことができなかった。なお図3に示したエピト
ープは、表1に記載したモノクローナルの代表的なもの
について分析した結果である。したがってSAAを認識
するモノクローナル抗体においては、エピトープのみに
よって凝集活性を予測することは困難なものと推定され
る。なお本明細書においては次のようなアミノ酸の略号
を利用する。 アラニン A or Ala アルギニン R or Arg アスパラギン N or Asn アスパラギン酸 D or Asp システイン C or Cys グルタミン Q or Gln グルタミン酸 E or Glu グリシン G or Gly ヒスチジン H or His イソロイシン I or Ile ロイシン L or Leu リジン K or Lys メチオニン M or Met フェニルアラニン F or Phe プロリン P or Pro セリン S or Ser トレオニン T or Thr トリプトファン W or Trp チロシン Y or Tyr バリン V or Val
【0011】本発明のモノクローナル抗体を産生するハ
イブリドーマは、特許微生物寄託センターに次のような
受託番号で寄託されている。 FERM P−15088(ハイブリドーマSAA−7) FERM P−15090(ハイブリドーマSAA−17) FERM P−15092(ハイブリドーマSAA−21) FERM P−15093(ハイブリドーマSAA−22) これらのハイブリドーマは、ラットを先に述べたような
方法で免疫して抗体産生細胞を回収し、マウスミエロー
マ細胞と細胞融合させることによって確立したラット−
マウスヘテロハイブリドーマである。これらのハイブリ
ドーマは、ヌードマウスの腹腔に接種すれば腹水を回収
してモノクローナル抗体を精製することができる。また
適当な培地で培養すれば、培養上清を回収してモノクロ
ーナル抗体を精製することも可能である。
【0012】更に本発明は、次の反応性で特徴付けられ
るヒトSAAを認識するモノクローナル抗体を含むSA
Aの免疫学的測定試薬を提供する。 (1)ヒト血清アミロイドAの抗原決定基を認識する (2)ヒト血清アミロイドAと反応して凝集する
【0013】本発明のモノクローナル抗体は、複数のモ
ノクローナル抗体を組合せた場合にには先に述べたよう
に組み合わせによって凝集特性に違いが存在する。した
がってこのモノクローナル抗体を試薬として利用すると
きには、期待する感度や測定範囲を容易に実現できるよ
うに適当な組み合わせを経験的に選択すると良い。組み
合わせるモノクローナル抗体の数は、2種類に限定され
るものではなく更に多種類のモノクローナル抗体を組み
合わせることも可能である。3種類以上のモノクローナ
ル抗体の組み合わせによって、より安定で強い結合を持
つ凝集塊の形成を期待できる。あるいはまた、組み合わ
せと混合比により凝集の強度や定量範囲をコントロール
することも可能である。複数のモノクローナル抗体を粒
子担体に結合して本発明の試薬を構成するときには、そ
れぞれ単一種のモノクローナル抗体を粒子担体に結合後
に混合する方法と、あらかじめ複数種のモノクローナル
抗体を混合したものを粒子担体に結合する方法のいずれ
もが採用できる。前者の方法によれば、クローン間の微
妙な結合条件の違いに対応することができ、また抗体の
混合比の調整などが容易となるので有利である。
【0014】本発明の免疫学的測定試薬においては、モ
ノクローナル抗体が遊離の状態で用いられても良いしあ
るいは不溶性担体に結合していてもよい。好ましい不溶
性担体には、ラテックス等の有機合成素材、シリカ、ア
ルミナ、金コロイド等の無機素材からなる粒子状担体を
挙げることができる。これらの粒子状担体へモノクロー
ナル抗体を結合するには、化学結合や物理吸着を利用で
きる。
【0015】本発明の試薬を構成するモノクローナル抗
体は、リウマチ因子や補体による非特異的な影響を抑制
することを目的として適当な酵素で消化した断片として
用いることもできる。抗体断片としては、ペプシンによ
るF(ab’)2、パパインによるFab、プラスミン
によるFacb’等が知られている。
【0016】本発明のSAAの免疫学的測定試薬には、
この他に公知の成分を組合せることができる。すなわ
ち、免疫反応に必要なpHを与える緩衝剤、免疫反応を
促進する反応増強剤、非特異反応を抑制する反応安定剤
やブロッカー、試薬の保存性を高めるアジ化ナトリウム
のような防腐剤等を組合せても良い。
【0017】緩衝剤としては、次のようなものが利用さ
れている。 GOOD緩衝剤 2−モルホリノエタンスルホン酸(2-(N-Morpholino)et
hanesulfonic acid、MESと省略する) ピペラジン−ビス(2−エタンスルホン酸)(Piperazi
ne-N,N'-bis(2-ethanesulfonic acid)、PIPESと省
略する) (2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸
(N-(2-Acetamido)-2-aminoethanesulfonic acid、AC
ESと省略する) ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスル
ホン酸(N,N-Bis(2-hydroxyethyl)-2-aminoehtanesulfo
nic acid、BESと省略する) ビス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス(ヒドロキ
シメチル)メタン(Bis(2-hydroxyethyl)iminotris(hyd
roxymethyl)methane、Bis−Trisと省略する) 3−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−ヒ
ドロキシプロパンスルホン酸(3-[N,N-Bis(2-hydroxyet
hyl)amino]-2-hydroxypropanesulfonic acid、DIPS
Oと省略する) 2−ヒドロキシエチルピペラジン−3−プロパンスルホ
ン酸(N-2-Hydroxyethylpiperazine-N'-3-propanesulfo
nic acid、EPPSと省略する) ヒドロキシエチルピペラジン−2−エタンスルホン酸
(N-2-Hydroxyethylpiperazine-N'-2-ethanesulfonic a
cid 、HEPESと省略する) 2−ヒドロキシエチルピペラジン−2−ヒドロキシプロ
パン−3−スルホン酸(N-2-Hydroxyethylpiperazine-
N'-2-hydroxypropane-3-sulfonic acid、HEPPSO
と省略する) 3−(モルホリノ)プロパンスルホン酸(3-(N-Morphol
ino)propanesulfonic acid、MOPSと省略する) 3−(モルホリノ)−2−ヒドロキシプロパンスルホン
酸(3-(N-Morpholino)-2-hydroxypropanesulfonic acid
、MOPSOと省略する) ピペラジン−ビス(2−ヒドロキシプロパンスルホン
酸)(Pioerazine-N,N'-bis(2-hydroxypropanesulfonic
acid)、POPSOと省略する) N-Tris(hydroxymethyl)methyl-3-aminopropanesulfonic
acid 、TAPSと省略する) トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−ヒドロキシ−
3−アミノプロパンスルホン酸(N-Tris(hydroxymethy
l)methyl-2-hydroxy-3-aminopropanesulfonic acid、T
APSOと省略する) トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノメタン
スルホン酸(N-Tris(hydroxymethyl)methyl-2-aminoeth
anesulfonic acid、TESと省略する) その他の緩衝剤 2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1、3−プロパン
ジオール(2-Amino-2-hydroxymethyl-1,3-propanedio
l) トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris(hydro
xymethyl)aminomethane)とも呼ばれる リン酸緩衝液 アンモニウム緩衝液 これらの緩衝剤の中でも、HEPESやPIPES等の
GOOD緩衝剤は、免疫反応に有利なpHを与えるのみ
ならず、蛋白質への影響が小さいので特に好ましい緩衝
剤として挙げられる。
【0018】また反応増強剤としては、ポリエチレング
リコールや硫酸デキストラン等が知られている。更に反
応安定剤やブロッカーとしては、BSA(ウシ血清アル
ブミン)、動物血清、IgG、IgG断片(FabやF
c)、アルブミン、乳蛋白、アミノ酸、ポリアミノ酸、
コリン、ショ糖等の多糖類、ゼラチン、ゼラチン分解
物、カゼイン、グリセリン等の多価アルコール等が免疫
反応において反応の安定化や非特異反応の抑止に有効な
ことが知られている。
【0019】これらの各種成分を含む本発明によるSA
Aの免疫学的測定試薬は、溶液状態で、あるいは乾燥状
態で供給することができる。溶液状態で流通させるに
は、蛋白の安定性を高めることを目的として、更に各種
界面活性剤、糖、不活性蛋白等を加えても良い。これら
の安定化剤は、試薬を乾燥するときにも安定剤として、
あるいは賦形剤として有効である。
【0020】本発明によるSAAの免疫学的測定は、先
に述べたSAAの免疫学的測定試薬により実現する。試
薬が凝集反応用のものであれば、凝集反応の進行を光学
的に、もしくは肉眼によって追跡する事によって行う事
ができる。
【0021】
【作用】本発明のモノクローナル抗体は、凝集反応によ
る免疫学的測定を可能にする。これまでに知られていた
SAAに対するモノクローナル抗体は、凝集反応を構成
するには親和性が不十分なためELISA法のような限
られた測定方法に用途が限定されていた。本発明のモノ
クローナル抗体は、SAAと反応して凝集するという新
しい特徴を持つ。この特徴によって簡便性に優れる凝集
反応に基づいたSAAの測定方法を提供することができ
るのである。
【0022】
【発明の効果】本発明の新規なモノクローナル抗体の提
供によって、SAAの凝集反応を使った免疫学的測定方
法の特異性が向上し、試薬品質の安定化にも貢献する。
これまでは特異性を得にくいうえ、均一な品質の維持が
困難なポリクローナル抗体に頼らざるをえなかったSA
Aの凝集反応に基づく免疫学的な測定を、モノクローナ
ル抗体によって実現できるのである。しかも本発明のモ
ノクローナル抗体は、SAAと反応して強く凝集し十分
な感度と測定範囲を実現する。
【0023】
【実施例】
1.SAA免疫原の調製 1−1.SAAの精製 SAA高値血清(100μg/ml)1L を出発原料とし、
まず超遠心法により比重1.23の上層部を採取、次い
で比重1.063の下層部を採取し、冷却下メタノール
/エーテル (1:3)で脱脂後、セファデックスG−2
00カラム(6M 尿素、0.5%Tween 20を含む0.
01M トリス−塩酸緩衝液pH 8.6で平衡化)にア
プライし、更にブロムシアンで活性化したセファロース
4B(ファルマシア) に常法により、 抗ApoA−I
抗体、抗ApoCIII抗体、および抗ヒト血清アルブミ
ン抗体を結合させたカラムに通して夾雑蛋白を除去し、
1Lの血清より精製SAA30mgが得られた。 精製SA
AはSDS−PAGEにより、分子量12000の位置
に単一のバンドを示し、他のアポリポ蛋白抗体とは反応
しなかった。また、アミノ酸配列はN末端からSer Phe
Phe Ser PheLeu GlyGlu Ala Phe Asp Gly Ala Arg Asp
Met Trp Arg Ala Tyr であり、データベース検索から、
ダウレット他の報告(Biochem.27:P1677,1988 )による
N末端のArg を欠いたformII, IVと同一であることがわ
かった。
【0024】2.モノクローナル抗体 2−1.ラットの免疫 1で精製したSAA100μg/頭と人型結核菌4mg/ml
を加えたFCAで常法によりエマルジョンを作製し、9
週齢のWKAH/HKmラットのメスに免疫した。同時
に沈降精製百日咳ジフテリア破傷風混合ワクチン(武田
薬品工業製)100μl/頭を左後肢腿に筋肉注射した。
この後3週おきにSAA50μg/頭をFCAと常法によ
りエマルジョンとしたものを免疫原として腹腔内注射
し、定期的に採血してELISAで抗体価を測定した。
ELISAの操作は次のとおりである。
【0025】2−2.SAA抗体のELISA 抗体価の測定と抗原特異的抗体活性の確認は、ELIS
Aで行った。ブロック、コンジュゲート希釈、血清希釈
には1%のBSAを加えた0.15MのNaClを含む2
0mMリン酸緩衝液(pH7.2、以下BSA−PBSと
省略する)を用いた。精製SAAを10μg/mlとなるよ
うに20mMリン酸緩衝液(pH7.2、以下PBSと省
略する)に溶解し住友ベークライトメディカル社製60
穴テラサキプレート(MS−31600)に10μl/we
ll入れ37℃で2時間感作し、PBSで洗浄後1%BS
A−PBSを10μl/well入れ、37℃で2時間ブロッ
クし、4℃で保存する。プレートをPBSで1回洗浄
後、抗体活性を調べようとする検体10μlをテラサキ
プレートに採り37℃で30分インキュベートした。こ
のプレートをPBSで3回洗浄し、1%BSA−PBS
で10,000倍に希釈した市販の抗ラットIgG−P
ODコンジュゲート(Cappel社製)10μlを入
れ、37℃30分インキュベートし、PBSで3回洗浄
後、OPDと過酸化水素を含む基質液10μlを加え3
7℃で30分インキュベートして発色を測定した。陰性
対照として1%BSA−PBSを、陽性対照として102
に希釈した免疫ラット血清10μlを用意し、検体にか
えて同じ操作を行った。
【0026】2−3.細胞融合とクローニング ELISAによる抗体価が104に上昇したことを確認
したところで、生理食塩水に溶解したSAA50μgを
腹腔内注射し3日後に脾臓を摘出した。 脾細胞を採取
してRPMI1640培地で洗浄し、マウスミエローマ
細胞X−63−Ag8−653とポリエチレングリコー
ル(以下PEGと省略する)法によって細胞融合させ
た。融合条件は次のとおりである。すなわち、脾細胞:
ミエローマ細胞が3:1となるように遠心管に分注し、
50%PEG溶液1mlを加え、更に加温した50mlのR
PMI1640をゆっくり加えてPEGを希釈した。次
いで遠心してPEGを除き、脾細胞として7.1×10
5/wellとなるようにHAT培地に分散し、これを96穴
プレートにプレーティングした。HATセレクション後
にほとんどのウエルでコロニーが観察された。各ウエル
の培養上清はPOD標識抗ラットIgG抗体を用いてE
LISAでスクリーニングし、発色した30ウエルから
クローニングを始め、3回から4回の限界希釈法による
クローニングを行い、最終的にSAAとの反応性を示す
IgGクラスのモノクローナル抗体を産生する13クロ
ーンを確立した。マウスを用いた方法、あるいはラット
を用いても従来の免疫法ではこのように多くのクローン
を安定して確立することは困難であったが、今回採用し
た免疫法では同時に多くのクローンを得ることができ
た。この13クローンを以下の反応性の確認に用いた。
【0027】3.モノクローナル抗体による試薬の調製 2で得たハイブリドーマ13クローンを、それぞれプリ
スタン処理したヌードマウス(BALB/c−nu)の
腹腔に接種し2週間後腹水を採集した。この腹水を遠心
(3000rpm、5分)後、上清から硫安分画によって
モノクローナル抗体を沈殿させた。沈殿を回収してPB
Sに溶解し、同じPBSに対して透析し抗SAAモノク
ローナル抗体(10mg/ml)とした。用いたモノクロー
ナル抗体のサブクラスは以下のとおりである。サブクラ
スは、Bethyl社製抗ラットサブクラス抗血清と培
養上清とのオクテロニー法で決定した。 クローン 3:IgG2a クローン 6:IgG2b クローン 7:IgG2a クローン14:IgG2c クローン15:IgG2a クローン16:IgG2a クローン17:IgG1 クローン18:IgG2a クローン20:IgG2a クローン21:IgG2a クローン22:IgG2a クローン25:IgG2a クローン27:IgG2a
【0028】各抗SAAモノクローナル抗体をポリスチ
レンラテックス(平均粒径0.109μm)に37℃で
1時間物理吸着させ、最終的にラテックス濃度1%とな
るように分散媒(1%BSAを含む0.1MのHEPES
緩衝液pH7.4)に懸濁させて13種類のSAAラテ
ックス凝集反応用試薬(以下単に乳液と呼ぶ)を得た。
【0029】4.モノクローナル抗体の反応性 3で得た各乳液を単独あるいは2種づつを等量混合し、
合計91種類の試薬を調製し、これをSAAと反応させ
ることによって凝集の有無を観察した。凝集反応は吸光
度分析による免疫学的ラテックス凝集反応測定システム
LA−2000(栄研化学・アナリティカルインスツル
メント製、商品名)で確認した。測定条件は次のとおり
である。この条件によって、反応開始後400秒間の吸
光度の差がDOSとして算出される。この値は、LA−
2000に固有の値である。結果は表1に示した。 SAA濃度 :31.5μg/ml 検体量 :20μl 乳液量 :300μl 吸光度の測定 :400秒
【0030】
【表1】
【0031】各組合わせのDOSを表にした。表中、1
クローンのみの反応(対角線上に位置する)は点線で囲
い、DOSが単独の乳液でのDOSの1/2の和より1
0%以上高い(凝集が混合で促進されている)組合わせ
は斜体で示した。この結果から、単独でも凝集を示すモ
ノクローナル抗体を得たことが確認できた(クローン1
7や21)。また2つのモノクローナル抗体を組み合わ
せる(つまり乳液を混合する)ことによって、単独の乳
液より強い凝集の見られる組み合わせが多数観察され
た。組み合わせによって凝集を増強するパターンを示す
組み合わせの中には、単独では凝集しないものの、特定
のモノクローナル抗体と組み合わせることよって非常に
強力な凝集能を持つようになる場合も観察された。たと
えばクローン7はクローン3やクローン21と、またク
ローン21はクローン17等と組み合わせた時に大きな
凝集能を示している。特に強い凝集が観察されたものを
実線で囲んで示した。他方、混合することによって単独
の場合よりも凝集が弱くなるケース(表中で下線で示し
た)も多く観察され、単に複数種のモノクローナル抗体
を組み合わるだけでは凝集の強化にはつながらないこと
が確認された。なお凝集能の有無は次の基準によって判
断した。まず、0.1MのHEPES緩衝液(pH7.
4)のみを測定して装置自身の光学的なバラ付きを測定
する(20)。更に空試験として同じ緩衝液を検体とし
て試薬ブランクを取る(−11〜+10)。試薬ブラン
クの平均値(0.93)に標準偏差(2.93)の2倍
を加え、更に装置のバラ付き幅を加えた値(試薬ブラン
ク+2SD+光学装置のばらつき幅)を基準として、こ
の基準よりも大きな値を示す時に凝集したと判断した。
今回の実験では、この値は27である。したがって表中
の数値が27を越えているものは、凝集していると判断
できる。
【0032】5.複数のモノクローナル抗体の組み合わ
せ 4で得た2種類の組み合わせの結果を参考にして、3種
類以上の組み合わせについても凝集活性を調査した。表
1に示したクローンNo.のうち、7、17、21、お
よび22の各モノクローナル抗体で個別に調製した乳液
を用意し、これをいろいろな割合で混合して複数種のモ
ノクローナル抗体からなるSAAの凝集反応用試薬を作
成した。この複数のモノクローナル抗体からなる乳液を
用いて、4と同じ操作により様々な濃度のSAA含有血
清試料を測定した。そして、ポリクローナル抗体によっ
て調製した公知のSAA測定用ラテックス凝集反応試薬
(Ann.Clin.Biochem.1993;30:72-76)による測定値との相
関を調査した。結果は図1、および図2に示した。図に
示したように、例として示したモノクローナル抗体の組
み合わせではいずれもポリクローナル抗体による測定値
と高い相関を示した。このように本発明のモノクローナ
ルを利用すれば、モノクローナル抗体の高い特異性を維
持しながら、しかもポリクローナル抗体に匹敵する凝集
活性を備えた免疫学的測定試薬の提供が可能である。い
くつか示したモノクローナル抗体の組み合わせの中で、
もっともポリクローナル抗体による測定値との相関が高
かったのは、17:21:7:22=1:1:1:1混
合の場合であった。(図1)
【図面の簡単な説明】
【図1】複数種のモノクローナル抗体で調製した乳液に
よる測定値(μg/ml、縦軸)と、ポリクローナル抗体で
調製した乳液による測定値(μg/ml、横軸)の相関図
【図2】複数種のモノクローナル抗体で調製した乳液に
よる測定値(μg/ml、縦軸)と、ポリクローナル抗体で
調製した乳液による測定値(μg/ml、横軸)の相関図
【図3】表1に示したモノクローナル抗体が認識するエ
ピトープをSAAのアミノ酸配列にマッピングした図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/577 9162−4B C12N 15/00 C //(C12P 21/08 C12R 1:91)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の反応性で特徴付けられるヒト血清アミ
    ロイドAを認識するモノクローナル抗体 (1)ヒト血清アミロイドAの抗原決定基を認識する (2)ヒト血清アミロイドAと反応して凝集する
  2. 【請求項2】モノクローナル抗体産生細胞が、ラットの
    抗体産生細胞に由来する請求項1のモノクローナル抗体
  3. 【請求項3】モノクローナル抗体が、単独でヒト血清ア
    ミロイドAと反応して凝集する請求項1のモノクローナ
    ル抗体
  4. 【請求項4】受託番号FERM P−15090として
    寄託されたハイブリドーマSAA−17が産生する請求
    項3のモノクローナル抗体
  5. 【請求項5】受託番号FERM P−15092として
    寄託されたハイブリドーマSAA−21が産生する請求
    項3のモノクローナル抗体
  6. 【請求項6】モノクローナル抗体が、ヒト血清アミロイ
    ドAを認識する他のモノクローナル抗体と組み合わせた
    ときに凝集する請求項1のモノクローナル抗体
  7. 【請求項7】受託番号FERM P−15088として
    寄託されたハイブリドーマSAA−7が産生する請求項
    6のモノクローナル抗体
  8. 【請求項8】受託番号FERM P−15093として
    寄託されたハイブリドーマSAA−22が産生する請求
    項6のモノクローナル抗体
  9. 【請求項9】受託番号FERM P−15088として
    寄託されたハイブリドーマSAA−7
  10. 【請求項10】受託番号FERM P−15090とし
    て寄託されたハイブリドーマSAA−17
  11. 【請求項11】受託番号FERM P−15092とし
    て寄託されたハイブリドーマSAA−21
  12. 【請求項12】受託番号FERM P−15093とし
    て寄託されたハイブリドーマSAA−22
  13. 【請求項13】次の反応性で特徴付けられるヒト血清ア
    ミロイドAを認識するモノクローナル抗体を含む血清ア
    ミロイドAの免疫学的測定試薬 (1)ヒト血清アミロイドAの抗原決定基を認識する (2)ヒト血清アミロイドAと反応して凝集する
  14. 【請求項14】モノクローナル抗体が不溶性担体に結合
    している請求項13の免疫学的測定試薬
  15. 【請求項15】不溶性担体が粒子状担体である請求項1
    4の免疫学的測定試薬
  16. 【請求項16】複数種のモノクローナル抗体を組み合わ
    せた、請求項13の免疫学的測定試薬
  17. 【請求項17】少なくとも3種類のモノクローナル抗体
    を組合せた請求項16の免疫学的測定試薬
  18. 【請求項18】次の反応性で特徴付けられるヒト血清ア
    ミロイドAを認識するモノクローナル抗体を、血清アミ
    ロイドAと反応させることによる血清アミロイドAの免
    疫学的測定方法 (1)ヒト血清アミロイドAの抗原決定基を認識する (2)ヒト血清アミロイドAと反応して凝集する
  19. 【請求項19】モノクローナル抗体が粒子状担体に結合
    されており、ヒト血清アミロイドAとの反応に基づく凝
    集を光学的に測定する請求項18の免疫学的測定方法
  20. 【請求項20】モノクローナル抗体とヒト血清アミロイ
    ドAとの反応によって生じる免疫沈降反応生成物を光学
    的に測定する請求項18の免疫学的測定方法
JP24669595A 1995-08-30 1995-08-30 血清アミロイドaを認識するモノクローナル抗体 Expired - Fee Related JP3713074B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24669595A JP3713074B2 (ja) 1995-08-30 1995-08-30 血清アミロイドaを認識するモノクローナル抗体
PCT/JP1996/002342 WO1997008335A1 (fr) 1995-08-30 1996-08-22 Anticorps monoclonal permettant de reconnaitre l'amyloïde a serique
EP96927871A EP0872558A4 (en) 1995-08-30 1996-08-22 MONOCLONAL ANTIBODIES FOR RECOGNIZING AMYLO OF A SERIUM
US09/029,345 US6375949B1 (en) 1995-08-30 1996-08-22 Monoclonal antibody recognizing serum amyloid A

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24669595A JP3713074B2 (ja) 1995-08-30 1995-08-30 血清アミロイドaを認識するモノクローナル抗体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0967398A true JPH0967398A (ja) 1997-03-11
JP3713074B2 JP3713074B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=17152260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24669595A Expired - Fee Related JP3713074B2 (ja) 1995-08-30 1995-08-30 血清アミロイドaを認識するモノクローナル抗体

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6375949B1 (ja)
EP (1) EP0872558A4 (ja)
JP (1) JP3713074B2 (ja)
WO (1) WO1997008335A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316999A (ja) * 2001-04-17 2002-10-31 Dai Ichi Pure Chem Co Ltd モノクローナル抗体
JP2007525437A (ja) * 2003-03-24 2007-09-06 ザイモジェネティクス, インコーポレイテッド 抗il−20抗体および結合パートナーならびに炎症において用いる方法
WO2019004168A1 (ja) 2017-06-26 2019-01-03 栄研化学株式会社 各種動物の血清アミロイドaの測定方法及びその測定試薬
CN110105448A (zh) * 2019-05-10 2019-08-09 上海钹乐诗生物技术有限公司 一种鼠源抗人saa单抗的制备方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
UA81216C2 (en) 1999-06-01 2007-12-25 Prevention and treatment of amyloid disease
JP3511023B2 (ja) 1999-08-25 2004-03-29 アキュプレックス,リミティド ライアビリティーカンパニー 感染及び炎症状態の検出のための分泌された生物学的流体の診断アッセイ
US6509444B1 (en) 1999-10-22 2003-01-21 The Board Of Regents Of The University Of Nebraska Serum amyloid a isoform from colostrum
EP1222275A2 (en) * 1999-10-22 2002-07-17 The Board of Regents of the University of Nebraska Serum amyloid a isoform from colostrum
US6815175B2 (en) 2001-03-16 2004-11-09 Cornell Research Foundation, Inc. Anti-amyloid peptide antibody based diagnosis and treatment of a neurological disease or disorder
US7368546B2 (en) 2003-01-21 2008-05-06 The Board Of Regents Of The University Of Nebraska Human SAA3 nucleic acid molecule, protein, and methods of use for same
EP2730659A3 (en) * 2007-12-28 2016-01-13 Prothena Biosciences Limited Treatment and Prophylaxis of Amyloidosis
EP2368564B1 (en) * 2010-03-22 2015-09-02 Reinhold Paul Linke Pharmaceutical composition containing SAA for use in the treatment of acute and chronic dysregulated inflammatory diseases or conditions
KR101708651B1 (ko) * 2010-12-31 2017-03-08 (주) 프로탄바이오 혈청 아밀로이드 a에 대한 단일클론항체 및 이를 생산하는 하이브리도마 세포
JP7177767B2 (ja) 2016-07-29 2022-11-24 ダイアザイム ラボラトリーズ, インコーポレイテッド ビタミンdをアッセイするための方法および組成物
GB2568297A (en) * 2017-11-13 2019-05-15 Univ Stellenbosch Method of Detecting Inflammation
CN109678945A (zh) * 2018-12-20 2019-04-26 迪亚莱博(张家港)生物科技有限公司 一种血清淀粉样蛋白a抗原表位、其预测与验证方法及单克隆抗体的制备方法
CN109975555B (zh) * 2019-03-11 2022-03-08 杭州利安生物科技有限公司 一种提高c反应蛋白试剂盒热稳定性的试剂、方法以及高热稳定性c反应蛋白试剂盒
CN110927370A (zh) * 2019-12-12 2020-03-27 蓝怡科技集团股份有限公司 一种微球试剂的制备方法
CN113698479B (zh) * 2021-07-30 2023-01-17 杭州博岳生物技术有限公司 一种抗血清淀粉样蛋白a人-鼠嵌合单克隆抗体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316999A (ja) * 2001-04-17 2002-10-31 Dai Ichi Pure Chem Co Ltd モノクローナル抗体
JP2007525437A (ja) * 2003-03-24 2007-09-06 ザイモジェネティクス, インコーポレイテッド 抗il−20抗体および結合パートナーならびに炎症において用いる方法
JP2007525438A (ja) * 2003-03-24 2007-09-06 ザイモジェネティクス, インコーポレイテッド 抗il−22ra抗体および結合パートナー、ならびに炎症における使用法
WO2019004168A1 (ja) 2017-06-26 2019-01-03 栄研化学株式会社 各種動物の血清アミロイドaの測定方法及びその測定試薬
JPWO2019004168A1 (ja) * 2017-06-26 2020-04-23 栄研化学株式会社 各種動物の血清アミロイドaの測定方法及びその測定試薬
TWI822683B (zh) * 2017-06-26 2023-11-21 日商榮研化學股份有限公司 各種動物之血清澱粉狀蛋白a之測定方法及其測定試劑
CN110105448A (zh) * 2019-05-10 2019-08-09 上海钹乐诗生物技术有限公司 一种鼠源抗人saa单抗的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0872558A1 (en) 1998-10-21
US6375949B1 (en) 2002-04-23
WO1997008335A1 (fr) 1997-03-06
JP3713074B2 (ja) 2005-11-02
EP0872558A4 (en) 1998-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3713074B2 (ja) 血清アミロイドaを認識するモノクローナル抗体
JP4413179B2 (ja) 免疫学的粒子凝集反応方法
WO1994004563A1 (en) PEPTIDES CONTAINING RESPECTIVE AMINO ACID SEQUENCES SELECTED FROM AMONG THOSE OF LIPOPROTEIN(a) AND APOLIPOPROTEIN(a), ANTIBODIES RESPECTIVELY RECOGNIZING THESE AMINO ACID SEQUENCES, AND METHOD OF ASSAYING WITH THESE ANTIBODIES
US20090297546A1 (en) Avian-derived antibody capable of binding specifically to human hmgb1, immunological determination method for human hmgb1, and immunological determination reagent for human hmgb1
JP4163764B2 (ja) 免疫学的粒子凝集反応方法
JP3018110B2 (ja) モノクローナル抗体
JP2012082210A (ja) Adamts13活性検定用抗体及び活性検定方法
JPS61180799A (ja) モノクローナル抗体
KR960008672B1 (ko) 심방 나트륨이뇨성 폴리펩티드를 인지하는 단일클론성 항체
JP3076640B2 (ja) ヒト92kDaゼラチナーゼの免疫学的定量法
JPH0667319B2 (ja) Anpのc端側を認識するモノクローナル抗体
JP4533995B2 (ja) 抗adamts13モノクローナル抗体
IE881290L (en) Monoclonal antibodies for the selective immunological¹determination of intact procollagen peptide (Type III) and¹procollagen (Type III) in body fluids
JPH0677017B2 (ja) ヒト▲iv▼型コラーゲンのサンドイツチ酵素免疫学的定量法
CA2355893C (en) Antiuracil monoclonal antibody
JP4028925B2 (ja) モノクローナル抗体
JPH0678763A (ja) α−hANPを認識するモノクロ−ナル抗体を産生するハイブリド−マ
JP2005502711A (ja) Aa4rpアッセイのための組成物および方法
JP3397066B2 (ja) 免疫学的測定方法を用いたアポ蛋白eフェノタイプの同定方法
JPH0949836A (ja) 抗体による蛋白質構造の評価方法
JP3522877B2 (ja) 抗チロシナーゼモノクローナル抗体F(ab’)2フラグメント
CN118108844A (zh) 一种特异性结合小鼠pd-1胞内段的单克隆抗体及其制备方法和应用
JP2004091454A (ja) 抗体及びその製造方法並びに抗体を用いた抗原の定量方法
JP5585587B2 (ja) 5.9kDaペプチドの免疫学的測定方法
JP2004091453A (ja) モノクローナル抗体及びその製造方法並びにモノクローナル抗体を用いた抗原の定量方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080826

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080826

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees