JPH0967272A - 局所適用組成物 - Google Patents

局所適用組成物

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JPH0967272A
JPH0967272A JP22414595A JP22414595A JPH0967272A JP H0967272 A JPH0967272 A JP H0967272A JP 22414595 A JP22414595 A JP 22414595A JP 22414595 A JP22414595 A JP 22414595A JP H0967272 A JPH0967272 A JP H0967272A
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JP
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acid monoglyceride
group
composition
oxide
carbon atoms
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JP22414595A
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English (en)
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Minoru Ueno
實 上野
Eiichi Yamada
栄一 山田
Shinji Hayashi
伸二 林
Mamoru Tsuchida
衛 土田
Masao Takahashi
正雄 高橋
Hironobu Kamoda
博伸 鴨田
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ADVANCED SUKIN RES KENKYUSHO KK
INST ADVANCED SKIN RES Inc
Original Assignee
ADVANCED SUKIN RES KENKYUSHO KK
INST ADVANCED SKIN RES Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬効成分の経皮吸収促進効果に優れ、かつ安
全性、使用感の点でも満足でき、更に2段階の障壁機構
を考える必要のない角質溶解剤及び経皮吸収促進剤並び
にそれを含む皮膚外用製剤を提供する。 【解決手段】 本剤は、(1)アミンオキシド、及び
(2)脂肪酸モノグリセリド、を有効成分として含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局所適用組成物に
関する。更に詳しくは、本発明は、本来、体外からの異
物の侵入を防御したり、体内からの体液等の漏出を防い
だりする障壁として作用する皮膚の表面の皮膚角質層を
溶解させたり、薬物の皮膚からの吸収促進を図ったりす
ることのできる局所適用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】薬効成分の投与方法としては、従来から
経口投与や皮下、筋肉内、静脈内への注射による投与、
直腸や口腔内の粘膜への投与等が行われており、中でも
経口投与が一般的である。しかしながら、経口投与の場
合には、薬効成分は短期間に大量に吸収されるために血
中濃度のコントロールが難しく、また吸収された薬効成
分が初回循環時に肝臓での代謝によりその効力を失うこ
とがあり、更に刺激性の薬効成分の場合はその投与によ
り胃腸傷害等の副作用を惹起しやすい、等の多くの欠点
があった。近年このような副作用や欠点を改善するため
に、経皮投与による外用製剤が開発されてきている。し
かしそのような外用製剤においても、薬効成分の経皮吸
収性が十分に得られない場合が多く、その目的を十分達
成し得ているとは言いがたい。すなわち皮膚の表面は、
皮膚角質層と呼ばれ、本来、体外からの異物の侵入を防
御したり、体内からの体液等の漏出を防いだりする障壁
としての生理的機能を有するため、従来外用製剤に常用
されてきた基剤中に単に薬効成分を配合しただけでは、
十分な経皮吸収性は得られないという問題がある。
【0003】かかる問題を改良するために、近年、各種
の角質溶解用組成物、該角質溶解用組成物を成分とする
経皮吸収促進剤が提案され、外用製剤の基剤に配合する
ことが一般に行われてきている。このような経皮吸収促
進剤としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルデシル
スルホキシド等が公知であるが、これらのものは経皮吸
収促進効果、安全性、使用感の点で十分なものとは言い
がたい。これに対してChem.Pharm.Bull., 37/5, p.137
5-1378 (1989) には、塩酸ドパミンの皮膚適用について
カプリル酸モノグリセリド水溶液を用いることが報告さ
れ、特開平3−128390号公報には、3′−アジド
−3′−デオキシチミジンの経皮投与製剤に脂肪酸とグ
リセリンよりなるエステルが開示され、特開平3−23
6317号公報には、ドパミン誘導体の経皮用製剤の一
成分に脂肪酸モノグリセリドを使用することが開示さ
れ、USP4,411,843ではアミンオキシドと疎
水性から親水性にわたる薬剤で経皮吸収促進をはかるこ
とが開示され、特開昭63−230641号公報には、
分子内に窒素原子を有する界面活性剤の一種又は二種以
上と分子内に窒素原子を有さない非イオン性界面活性剤
の一種又は二種とを有効成分とする技術が開示されてい
るが、その中で、アミンオキシドと、脂肪酸モノグリセ
リドの組み合わせが特に優れていることは明示されてい
ない。更に特開平5−148158号公報には、経皮吸
収のバリアーは角質層ばかりでなく、生きた表皮細胞層
もバリアーであるという2段階のバリアー機構を想定し
て、角質層にはN−ラウロイルサルコシン、生きた表皮
細胞層にはβ−カロチン及び/又はアラントラクトンが
有効であることを見出して、これにより前記問題を解決
することが提案されている。しかしながらこれでもまだ
十分な経皮吸収性は得られていない。
【0004】特公昭38−3264号公報には、アミン
オキシドとアルキルベンゼンスルホネートの混合物が刺
激性の無い洗浄剤であることが開示され、特開昭60−
136508号公報にはアミンオキシドをベシクルの安
定剤に使用することが開示されているが、これらには、
かかる化合物の経皮吸収性に関する記載はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記問題点を解決して、薬効成分の経皮吸収促進効果に優
れ、且つ安全性、使用感の点でも満足でき、2段階のバ
リアー機構を考える必要のない局所適用組成物を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、(1)
アミンオキシドの少なくとも一種、及び(2)脂肪酸モ
ノグリセリドの少なくとも一種、を含んで成る局所適用
組成物が提供される。本発明に従えば、また、少なくと
も一種のアルキルサルフェートを更に含んで成る上記局
所適用組成物が提供される。本発明は、局所適用した皮
膚の保護外層を通じ、そして下にある組織へ又は全身循
環へ生理活性剤を放出するのに適した局所適用組成物に
関する。ここで、生理活性剤なる用語は、「皮膚に有効
な皮膚剤」又は「全身に有効な治療剤」を意味し、そし
て「皮膚に有効な皮膚剤」なる用語は、皮膚に適用した
場合に有益な局所効果を及ぼす化学物質であって、美容
の性質(例えば、外的因子に対して皮膚を保護すること
による又は外観を改良することによる)又は治療の性質
(例えば、皮膚疾患の重度を軽減することによる)を有
するものを意味する。「全身に有効な治療剤」なる用語
は、静脈内注入、筋肉内注射、経口、直腸またはバッカ
ル経路のような種々の経路によって投与する場合、全身
循環に入りそして治療効果を有するものを意味する。
【0007】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明に用いることができる、アミンオキシドとしては、
以下の一般式(I):
【化4】 {式中、R1 が、炭素数1〜24のアルキル基又は炭素
数2〜24のアルケニル基を表し、R2 及びR3 が、そ
れぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレン基又は炭
素数2〜10のアルケニレン基を表し、X1 及びX
2 が、それぞれ独立して、水素又は水酸基を表し、そし
てnが、0〜3の整数である。}を挙げることができ、
ジメチルイソプロピルアミンオキシド、ジメチルヘキシ
ルアミンオキシド、ジメチルオクチルアミンオキシド、
ジメチルデシルアミンオキシド、ジメチルウンデシルア
ミンオキシド、ジメチルラウリルアミンオキシド、ジメ
チルミリスチルアミンオキシド、ジメチルセチルアミン
オキシド、ジメチルオレイルアミンオキシド、ジメチル
ステアリルアミンオキシド、ジメチルベヘニルアミンオ
キシド、ジヒドロキシルエチルラウリルアミンオキシ
ド、ジヒドロキシルエチル硬化牛脂アルキルアミンオキ
シド、ジメチルラウリルポリオキシエチレンアミンオキ
シド、ジメチル椰子油脂肪酸アミンオキシド、ジデシル
メチルアミンオキシド等を挙げることができる。これら
は単独又は任意の2種以上の混合物として使用すること
ができる。
【0008】本発明に用いることができる脂肪酸モノグ
リセリド類は、以下の一般式(II):
【化5】 {式中、R4 が、水酸基で置換されていてもよい炭素数
5〜21の直鎖若しくは分枝状飽和炭化水素基又は1〜
3の2重結合をもつ不飽和炭化水素基を表す。}で表さ
れ、具体的にはカプロン酸モノグリセリド、ヘプタン酸
モノグリセリド、カプリル酸モノグリセリド、2−エチ
ルヘキシル酸モノグリセリド、ノナン酸モノグリセリ
ド、カプリン酸モノグリセリド、ウンデカン酸モノグリ
セリド、ラウリン酸モノグリセリド、トリデカン酸モノ
グリセリド、ミリスチン酸モノグリセリド、ペンタデカ
ン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、パ
ルミトオレイン酸モノグリセリド、ヘプタデカン酸モノ
グリセリド、ステアリン酸モノグリセリド、イソステア
リン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、リ
シノール酸モノグリセリド、リノール酸モノグリセリ
ド、リノレン酸モノグリセリド、ノナデカン酸モノグリ
セリド、アラキン酸モノグリセリド、ペンエイコサン酸
モノグリセリド、ベヘン酸モノグリセリド等を挙げるこ
とができる。
【0009】本発明に任意的に用いることができるアル
キルサルフェートとしては、例えば、以下の一般式 (II
I):
【化6】 {式中、R7 が、炭素数6〜18の直鎖若しくは分枝状
アルキル基又は炭素数7〜22のアルキルエーテル基で
あり、そしてMはNa,K又はアミン(例えば、トリエ
タノールアミン)を表す。}で表される化合物を用いる
ことができる。そのようなアルキルサルフェートとして
は、例えばナトリウムデシルサルフェート、ナトリウム
ラウリルサルフェート、ナトリウムミリスチルサルフェ
ート、カリウムデシルサルフェート、カリウムラウリル
サルフェート、トリエタノールアミンラウリルサルフェ
ート、ナトリウムラウリルトリエトキシサルフェートな
どを挙げることができる。
【0010】アミンオキシドと、脂肪酸モノグリセリド
から選ばれた少なくとも一種との重量割合は、好ましく
は100:0.5〜2:100、更に好ましくは10
0:5〜20:100である。
【0011】アミンオキシドと、本発明において任意的
に使用することができるアルキルサルフェートとの重量
割合は、好ましくは、100:5〜5:100、更に好
ましくは100:10〜50:100である。
【0012】本発明に係る局所適用組成物に配合して使
用することができる皮膚(即ち、治療または美容)薬剤
としては、例えば抗菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、非
ステロイド系抗炎症剤、乾癬治療剤、抗皮膚炎剤、止痒
剤、抗疣剤、角層剥離剤、局所麻酔剤、抗紅斑剤、抗代
謝剤、月経前期剤、発情剤、男性ホルモン剤、皮膚軟化
剤、サンスクリーン剤、皮膚緩和剤、抗ヒスチミン剤、
抗座瘡剤、抗発汗剤またはステロイド系抗炎症剤を挙げ
ることができる。このような皮膚薬剤としては、具体的
には、イソニアジド、エリスロマイシン、オキシテトラ
サイクリン、クリンダマイシン、クロロテトラサイクリ
ン、セファレキシンまたはセファロスポリン抗生物質、
2−チオピリジン−N−オキシド、テトラサイクリン、
ペニシリンG、ペニシリンV、ヨウ素、ヨード殺菌剤、
リンコマイシン;クロルヘキシジン、クロラミン抗菌
剤、スルホンアミド抗菌剤、ヘキサクロロフェン、ベン
ゾイルパーオキサイドまたはアミノグリコシド抗生物
質;アムフォテリシンB、グラミシジン、グリセオフル
ピン、スコポラミン、チアベンダゾール、ニスタチン、
ニトロフラントイン、5−ヨード−2−デオキシウリジ
ン;5−フルオロウラシル、プロパンテリンブロマイ
ド、ミコフェノール酸、メソトレキセート;メタトロピ
ンニトレート、メトスコポラミンブロマイド、6−メル
カプトプリン;d,l−α−シクロペンチルフェニルア
セトキシメチル−1−メチルピロリジニウムクロライ
ト、d,l−α−シクロペンチルフェニルアセトキシメ
チル−1−メチルピロリジニウムドデシルスルフェー
ト;アンチピリン、ジクロフェナックナトリウム、トラ
ネキサム酸、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン−1
7−バレレート、ヒドロコルチゾン−17−ブチレー
ト、ヒドロコルチゾン−21−アセテート、ベータメタ
ゾンバレレート、トリアムシノロンアセトニド、フルオ
シノニド、デソニド、フルオシノロンアセトニド、デキ
サメタゾン、デキサソタゾン−21−ホスフェート、プ
レドニゾロン、プレドニゾロン−21−ホスフェート、
ハロプレドノン、インドメタシン、ナプロキセン、フェ
ノプロフェン、イブプロフェン、アルコルフェナック、
フェニルブタゾン、スリンダック、デソキシスリンダッ
ク、ディフルニサル、アスピリン、メフェナム酸;ベン
ゾカイン、プロカイン、プロポキシカイン、ジブカイ
ン、リドカイン、p−アミノ安息香酸、p−ジメチルア
ミノ安息香酸、p−ジメチルアミノ安息香酸のアルキル
エステル;エストラジオール、テストステロン、プロゲ
ステロン;シプロヘプタジエンハイドロクロリド;アル
ブチン、コウジ酸、ジフェンヒドラミン、ヒドロキノン
などを挙げることができる。
【0013】また本発明に係る局所適用組成物に配合し
て用いることができ、そして皮膚吸収を高め皮膚を通っ
て全身循環により全身に作用する治療薬剤としては、抗
菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、ステロイド系抗炎症
剤、非ステロイド系抗炎症剤、β−遮断剤、抗高血圧
剤、抗アンギナ剤、抗不整脈剤、血管拡張剤、制吐剤、
月経前期剤、発情剤、男性ホルモン剤、筋弛緩剤または
抗喘息剤であり、具体的には、イソニアジド、リンコマ
イシン、クロロテトラサイクリン、エリスロマイシン、
テトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、クロロテ
トラサイクリン、2−チオピリジン−N−オキサイド、
ヨウ素、ヨード殺菌剤、ペニシリン抗生物質、セファロ
スポリン抗生物質;ペニシリンG、ペニシリンV、セフ
ァレキシン、セフォキシチン;スルホンアミド抗菌剤、
アミノグリコシド抗生物質、ニトロフラントイン、ニス
タチン、アムフォテリシンB、5−ヨード−2−デオキ
シウリジン;N−ホルムイミドイルチエナマイシン1水
和物、1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−7−(1−ピペラジニル)−3−キノリン
カルボン酸、フォスフォノマイシン、ノパビオシン、シ
クロセリン、セファマイシンC、グリセオフルビン;ヒ
ドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン−17−バレレー
ト、ヒドロコルチゾン−17−ブチレート、ヒドロコル
チゾン−21−アセテート、ベータメタノンバレレー
ト、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノニド、デ
ソニド、フルオシノロンアセトニド、デキサメタゾン、
デキサメタゾン−21−ホスフェート、プレドニゾロ
ン、プレドニゾロン−21−ホスフェート、ハロプレド
ノン;アンチピリン、インドメタシン、ジクロフェナッ
クナトリウム、トラネキサム酸、ナプロキセン、フェノ
プロフェン、イブプロフェン、アルコルフェナック、フ
ェニルプタゾン、スリンダック、デソキシスリンダッ
ク、ディフルニサル、アスピリン、メフェナム酸;クロ
ニジン、α−メチルドパ、エストラジオール、プロゲス
テロン、テストステロン;プロプラノロール、ブプラノ
ロール、メトプロロール、ナドキソロール、ソタロー
ル、アルプレノロール、オキシプレノロール、カルテオ
ロール、ラベタロール、アテノロール、ピンドロール、
チモロール、チモロールマレエート;ニトログリセリ
ン、エリスリトールテトラニトレート、イソソルビドジ
ニトレート、マンニトールヘキサニトレート、ペンタエ
リスリチルテトラニトレート、バパベリン、ジピリダモ
ール;ベタヒスチン、シクロベンザプリンハイドロクロ
リド、ジアゼパム;クロモグリセリン酸などを挙げるこ
とができる。
【0014】これらの薬効成分は、本発明の局所適用組
成物に配合して皮膚に塗布することにより、速やかに皮
膚に吸収される。局所作用を目的とする薬効成分であれ
ば、皮膚内に深く浸透して優れた効果を発揮し、全身作
用を目的とする薬効成分であれば、薬効成分が血中に移
行するので同様に優れた効果を発揮する。使用対象は人
だけではなく、家畜、犬、猫等の温血動物等を含むこと
ができる。薬効成分の配合量は、薬効を発揮するに十分
な量であればよく、薬効成分の種類、患者の体重、症状
等によっても異なるが、一般には薬効成分1重量に対し
て、局所適用組成物1.25×10-5〜104 重量部、
より好ましくは、2×10 -4〜5×102 重量部配合す
るのが好ましい。
【0015】本発明に係る局所適用組成物は、薬効成分
を適宜混合してそのまま用いてもよいが、使用感触や適
用のしやすさ等を勘案して、一般的には構成成分を適当
な皮膚外用剤、例えばクリーム製剤、軟膏製剤、ゲル製
剤、ローション製剤、乳剤、粘着テープ剤等の基剤中に
混合して用いるのが好ましい。
【0016】前記皮膚外用剤中の各構成成分の配合量
は、薬効成分の種類によって異なるが、好ましい配合量
範囲は概ね以下の通りである。即ち、皮膚外用剤1重量
に対して、局所適用組成物10-4〜104 重量部、より
好ましくは10-3〜103 重量部、薬効成分10-4〜2
×104 重量部、より好ましくは10-3〜2×103
量部配合するのが好ましい。
【0017】本発明に係わる薬効成分を含む局所適用組
成物中には、上記の必須構成成分の他に、一般的に医薬
品、医薬部外品、化粧料等に配合される任意成分を配合
することができる。かかる任意成分としては多価アルコ
ール、油分、ワックス、酸、アルカリ、窒素原子を分子
内に有しないカチオン、ノニオン、アニオン及び両性界
面活性剤、粉末、顔料、染料、防腐防ばい剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、キレート剤、水溶性高分子、モンモ
リナイト、アルコール、溶媒並びに香料等を挙げること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明をこれら実施例に限定するものでな
いことはいうまでもない。なお以下の例において「%」
は特にことわらない限り「重量%」を示す。
【0019】実施例1−1 表1−1に示すアミンオキシドと脂肪酸モノグリセリド
類を組み合わせた水溶液もしくは水懸濁液について、そ
の角質層溶解性を試験した。結果を表1−1に示す。い
ずれの組み合わせにおいても顕著な角質層溶解性がある
ことが示された。また、その水溶液の濃度が0.01 m
Mの低濃度においても有効な角質層溶解性を示した。
【0020】
【表1】
【0021】比較例1−1 表1−2に示す窒素原子を分子内に有する界面活性剤と
脂肪酸モノグリセリド類を組み合わせた水溶液もしくは
水懸濁液について、その角質層溶解性を試験した。結果
を表1−2に示す。いずれの組み合わせにおいても角質
層溶解性があることが示されたが実施例1−1には及ば
ない。
【0022】
【表2】
【0023】比較例1−2 表1−3に示すアミンオキシドと窒素原子を分子内に有
さない非イオン界面活性剤類を組み合わせた水溶液もし
くは水懸濁液について、その角質層溶解性を試験した。
結果を表1−3に示す。いずれの組み合わせにおいても
角質層溶解性があることが示されたが実施例1−1には
及ばない。
【0024】
【表3】
【0025】比較例1−3 表1−2に示す窒素原子を分子内に有する界面活性剤水
溶液もしくは水懸濁液について、その角質層溶解性を試
験した。結果を表1−4に示す。いずれにおいても角質
層溶解性は全く無かった。
【0026】
【表4】
【0027】比較例1−4 表1−5に示す各種脂肪酸モノグリセリド水溶液もしく
は水懸濁液について、その角質層溶解性を試験した。結
果を表1−5に示す。角層溶解性は実施例1−1には及
ばない。
【0028】
【表5】
【0029】比較例1−5 アミンオキシドと各種サルフェート塩を組み合わせた水
溶液もしくは水懸濁液について、その角質層溶解性を試
験した。結果を表1−6に示す。いずれの組み合わせに
おいても角質層溶解性があることが示されたが、実施例
1−1には及ばない。
【0030】
【表6】
【0031】性能評価試験1 角質層溶解性の評価は、モルモットより採取した角質層
を用いて行った。角層の採取は、以下の方法で行った。
モルモットの背部をバリカンおよび脱毛剤により除毛
し、紅斑がおさまってから屠殺し、皮膚全層をハサミに
て剥離した。皮膚裏側の皮下脂肪をハサミで除去したの
ち、60℃の温水に1分間浸漬し、氷冷後表皮をピンセ
ットおよびスパチュラできれいに剥離した。その表皮を
リン酸緩衝液(pH7.6)中0.1%トリプシンで37
℃、1時間処理して生細胞を消化し、水洗、乾燥して角
質層を得た。角質層溶解性の試験は以下の方法で行っ
た。角質層を1×1cm四方に切り、試験溶液10mlに浸
漬し、32℃恒温槽中にて経日を追って角質層の状態を
観察した。評価結果は次の記号により表した。 − :角質層の形状変化無し +1:角質層がやや崩壊 +2:角質層がかなり崩壊 +3:角質層が殆ど崩壊 C :角質層の存在が認められなくなった
【0032】以下、より具体的な処方例に基づき本発明
にかかる局所適用組成物を説明する。実施例1−2
【表7】
【0033】実施例1−3
【表8】
【0034】実施例1−4
【表9】
【0035】参考例2−1 2−エチルヘキシルメタクリレート235g、N−ビニ
ルピロリドン25g、ヘキサンジオールジメタクリレー
ト38mg及び酢酸エチル260gを反応容器に加え、6
0℃に加温した。1gの過酸化オクタノイルをシクロヘ
キサン50gに溶解したものを滴下槽(1)に入れ、1
75gの酢酸エチルを滴下槽(2)に入れ2時間で滴下
した。以後10時間一定に保ち重合させて、固形分が3
5重量%のメタクリル系粘着性基剤を得た。
【0036】実施例2−1(経皮吸収剤) 参考例2−1で得られた粘着性基剤溶液100gに、ジ
メチルラウリルアミンオキシド0.175gとオレイン
酸モノグリセリド0.175gとを含むテトラヒドロフ
ラン溶液0.3gと酢酸エチル24gを添加して均一に
混合し経皮吸収剤液を得た。
【0037】実施例2−2(テープ剤) 実施例2−1で得られた経皮吸収剤液にインドメタシン
2.1gを含むテトラヒドロフラン溶液0.7gを添加
して均一に混合し皮膚外用剤を得た。厚さ38μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムをシリコン処理して
なる剥離紙上に皮膚外用剤を、乾燥後の膏体層の厚みが
80μmの厚さになるように塗布し、塗布層を60℃で
30分間乾燥した。次いで、ポリエチレンテレフタレー
ト−エチレン・酢ビ共重合体積層フィルムからなる厚み
34μmの支持体を膏体層の上面に密着させ、テープ剤
を調製した。
【0038】比較例2−1(テープ剤) 実施例2−1において、粘着性基剤溶液100gに、ジ
メチルラウリルアミンオキシド0.175gを含むテト
ラヒドロフラン溶液0.3gと酢酸エチル24gを添加
して均一に混合し経皮吸収剤液を得た他は参考例2−
1、実施例2−2と同様に行ってテープ剤を調製した。
【0039】比較例2−2(テープ剤) 実施例2−1において、粘着性基剤溶液100gに、オ
レイン酸モノグリセリド0.175gを含むテトラヒド
ロフラン溶液0.3gと酢酸エチル24gを添加して均
一に混合し経皮吸収剤液を得た他は参考例2−1、実施
例2−2と同様に行ってテープ剤を調製した。
【0040】性能評価試験2 8週齢、雄性、ウィスター系ラットの背部を脱毛した。
この脱毛部位にテープ剤の円形(1cm径)試験片を貼付
し、24時間後これを剥離して回収した。繰り返し回数
は各テープ剤毎に6回とした。これらの回収試験片をメ
タノールで抽出処理し、テープ剤中の薬物の残存量を高
速液体クロマトグラフ法により測定した。テープ剤中の
当初の薬物量と試験後の残存量の差を24時間における
ラットの皮膚に対する薬物の移行量とし、当初の薬物量
に対する移行量の比を経皮吸収率とした。表2−1に結
果を示す。
【表10】
【0041】効果 表2−1において、本発明の局所適用組成物を含む実施
例2−2のテープ剤は、これらの1つを含む比較例2−
1〜2−2のテープ剤に較べ、約10倍の経皮吸収率を
示すことがわかる。
【0042】実施例3−1(クリーム) (1)デキサメタゾン 0.025% (2)プロピレングリコール 8.0% (3)グリセリン 5.0% (4)流動パラフィン 1.0% (5)アジピン酸ジイソプロピル 3.0% (6)ジメチルラウリルアミンオキシド 0.12% (7)ステアリン酸モノグリセリド 1.5% (8)防腐剤 適量 (9)粘土鉱物(ベントナイト) 6.0% (10)精製水 残余 以上の配合組成物を用意し、クリームを調合する。先
ず、(5)に(1),(4),(7),(8)を添加
し、70℃に加温し、溶解混合する。これを組成物Aと
する。(10)の一部に(6),(7)の残部を加え溶
解し、更に(2),(3)を添加混合する。これを組成
物Bとする。温度を70℃に保ち、組成物Bを攪拌しな
がら、組成物Aを徐々に添加し、予備乳化した後、ホモ
ミキサーで乳化する。これを、あらかじめ(10)の残
部に(9)を添加分散しておいたものに攪拌しながら加
え、冷却してクリームを得た。
【0043】実施例3−2(クリーム) 実施例3−1でステアリン酸モノグリセリドの代わりに
パルミチン酸モノグリセリドを用いた他は実施例3−1
と同様なクリームを調製し試験を行った。
【0044】実施例3−3(クリーム) 実施例3−1でステアリン酸モノグリセリドの代わりに
ミリスチン酸モノグリセリドを用いた他は実施例3−1
と同様なクリームを調製し試験を行った。
【0045】実施例3−4(クリーム) 実施例3−1でステアリン酸モノグリセリドの代わりに
ラウリン酸モノグリセリドを用いた他は実施例3−1と
同様なクリームを調製し試験を行った。
【0046】比較例3−1(クリーム) (1)デキサメタゾン 0.025% (2)プロピレングリコール 8.0% (3)グリセリン 5.0% (4)流動パラフィン 1.0% (5)アジピン酸ジイソプロピル 3.0% (6)ラウリン酸ジエタノールアミド 1.8% (7)ソルビタンモノオレート 1.0% (8)ステアリン酸モノグリセリド 1.5% (9)防腐剤 適量 (10)粘土鉱物(ベントナイト) 6.0% (11)精製水 残余 実施例3−1に準じてクリームを調合した。
【0047】比較例3−2(クリーム) (1)デキサメタゾン 0.025% (2)プロピレングリコール 8.0% (3)グリセリン 5.0% (4)流動パラフィン 1.0% (5)アジピン酸ジイソプロピル 3.0% (6)ステアリン酸モノグリセリド 1.5% (7)防腐剤 適量 (8)粘土鉱物(ベントナイト) 6.0% (9)精製水 残余 実施例3−1に準じてクリームを調合した。
【0048】性能評価試験3 実施例3−1〜3−4及び比較例3−1〜3−2で調製
したクリームについて、血管収縮作用を比較した。健常
人男子10名の上背部に、実施例3−1〜3−4及び比
較例3−1で調製したクリーム、さらに前記5種類のク
リームでデキサメタゾンを含まないクリームそれぞれを
ランダムに割り付け、パッチテスト用絆創膏(鳥居薬品
製)を用いて塗布し、密封貼付した。4時間後絆創膏を
はがし、試料を除去し、更に4時間放置した後判定し
た。判定基準は、ステロイドの血管収縮作用を伴う蒼白
現象により「著明な蒼白現象」(スコア2)、「明らか
な蒼白現象」(スコア1)、(微弱な蒼白現象」(スコ
ア0.5)、「変化なし」(スコア0)として各基剤別
に平均スコアを求めた。結果を表3−1に示す。
【0049】
【表11】
【0050】効果 表3−1より明らかな様に実施例3−1〜3−4のクリ
ームが血管収縮作用に優れていることがわかる。
【0051】実施例4−1(ゲル) (1)インドメタシン 1.0% (2)エチルアルコール 50.0% (3)カルボキシビニルポリマー 1.2% (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5% (5)ジメチルラウリルアミンオキシド 0.8% (6)ミリスチン酸モノグリセリド 0.8% (7)ジイソプロパノールアミン 0.35% (8)精製水 残余 以上の配合組成物を用意し、ゲルを調合する。まず、
(5),(6)を(8)に溶解した後、(3)をよく分
散する。これを(2)に(1),(4)を添加溶解した
ものに加え、よく混合する。更に、この混合物に(7)
を添加し、よく攪拌混合しゲルを得た。
【0052】実施例4−2(ゲル) 実施例4−1でミリスチン酸モノグリセリドの代わりに
オレイン酸モノグリセリドを用いた他は実施例4−1と
同様なゲルを調製し試験を行った。
【0053】実施例4−3(ゲル) 実施例4−1でミリスチン酸モノグリセリドの代わりに
パルミチン酸モノグリセリドを用いた他は実施例4−1
と同様なゲルを調製し試験を行った。
【0054】比較例4−1(ゲル) 実施例4−1でジメチルラウリルアミンオキシドの代わ
りにラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインを用いた他は
実施例4−1と同様なゲルを調製し試験を行った。
【0055】比較例4−2(ゲル) (1)インドメタシン 1.0% (2)エチルアルコール 50.0% (3)カルボキシビニルポリマー 1.2% (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5% (5)ジイソプロパノールアミン 0.35% (6)精製水 残余 実施例4−1に準じてゲルを調合した。
【0056】比較例4−3:軟膏 市販のインドメタシン1%含有の軟膏(ゲル状外用剤)
【0057】性能評価試験4 上記ゲル基剤について、カラゲニン浮腫抑制率試験によ
りその薬効を調べ比較した。すなわち、生後8週齢のウ
イスター系雄性ラット5匹を1群とし、まず、各群のラ
ットの右後肢容積を、ラット後肢足蹠浮腫容積測定装置
KM−357(夏目製作所製)を用いて測定し、その
後、試料0.2gをラットの右後肢に塗布する。2時間
後に、同部位に1%カラゲニンナトリウム塩0.05ml
を皮下に注射し、カラゲニンナトリウム塩注射3時間後
に右後肢容積を測定し、試料塗布前の右後肢容積との差
を足浮腫容積とし、下式により足浮腫抑制率を算出し
た。 足浮腫抑制率(%)=(Vc−Vt)/Vc×100 ただし、Vc及びVtは、それぞれコントロール群(被
験試料無塗布)、被験試料塗布群の平均足浮腫容積を示
す。上記の試験結果を表4−1に示す。
【0058】
【表12】 表4−1より明らかなように、本発明の局所適用組成物
を含む実施例4−1〜4−3のゲル基剤は、カラゲニン
浮腫抑制作用に優れていることがわかる。
【0059】実施例5−1(経皮吸収剤) ジクロフェナクナトリウム濃度を一定とし、ジメチルラ
ウリルアミンオキシドとミリスチン酸モノグリセリドの
濃度を変化させた混合水溶液を調製し、ジクロフェナク
ナトリウムの経皮吸収性を試験した。
【0060】実施例5−2(経皮吸収剤) 実施例5−1でジメチルラウリルアミンオキシド濃度を
一定とし、ミリスチン酸モノグリセリドの代わりにカプ
リル酸モノグリセリド(濃度0.1重量%)を用いた他
は実施例5−1と同様に試験した。
【0061】実施例5−3(経皮吸収剤) 実施例5−1でジメチルラウリルアミンオキシド濃度を
一定とし、ミリスチン酸モノグリセリドの代わりにオレ
イン酸モノグリセリド(濃度0.1重量%)を用いた他
は実施例5−1と同様に試験した。
【0062】実施例5−4(経皮吸収剤) 実施例5−1でジメチルラウリルアミンオキシド濃度を
一定とし、ミリスチン酸モノグリセリドの代わりにパル
ミチン酸モノグリセリド(濃度0.1重量%)を用いた
他は実施例5−1と同様に試験した。
【0063】実施例5−5(経皮吸収剤) 実施例5−1でジメチルラウリルアミンオキシド濃度を
一定とし、ミリスチン酸モノグリセリドの代わりにベヘ
ン酸モノグリセリド(濃度0.1重量%)を用いた他は
実施例5−1と同様に試験した。
【0064】実施例5−6(経皮吸収剤) ジメチルラウリルアミンオキシドと、ミリスチン酸モノ
グリセリドとナトリウムラウリルサルフェートのそれぞ
れ濃度を変えた混合水溶液を調製し、薬剤7種の経皮吸
収性を試験した。
【0065】比較例5−1(経皮吸収剤) 実施例5−1でミリスチン酸モノグリセリド濃度(濃度
0.1重量%)を一定とし、ジメチルラウリルアミンオ
キシドの代わりにステアリルトリメチルアンモニウムク
ロリドを用いた他は実施例5−1と同様に試験した。
【0066】比較例5−2(経皮吸収剤) 実施例5−1において、ジメチルラウリルアミンオキシ
ドとミリスチン酸モノグリセリドの両方を除いたジクロ
フェナクナトリウム水溶液、ジメチルラウリルアミンオ
キシド又はミリスチン酸モノグリセリドの何れか一つを
加えたジクロフェナクナトリウム水溶液を調製し、ジク
ロフェナクナトリウムの経皮吸収性を試験した。
【0067】性能評価試験5 7〜14週齢のヘアレスラットの皮膚片を、ドナー側試
験液1ml、レシーバー側リン酸緩衝液5.2ml、薬液接
触面積0.785cm2 (直径1cm)のフランツセルに装
着した。拡散セルを32℃の室温下に置いた。試験液を
皮膚上に適用してから2,4,8,24時間後に引き抜
き同量の新リン酸緩衝液で置換した。10時間後の透過
%で比較を行った。各値は同一ラット皮膚を3ヶ試験し
た平均値である。表5−1,表5−2,表5−3および
表5−4に結果を示す。
【0068】
【表13】
【0069】
【表14】
【0070】
【表15】
【0071】
【表16】
【0072】効果 表5−1〜5−4より明らかなように、本発明の局所適
用組成物を含む実施例5−1〜5−5の経皮吸収剤は比
較例5−1〜5−2に比べて、ジクロフェナクナトリウ
ムの経皮吸収促進作用に優れていることがわかる。エタ
ノールの存在は、薬剤透過に重要な影響を及ぼさなかっ
た。
フロントページの続き (72)発明者 土田 衛 千葉県野田市鶴奉34−15 東豊ハイムA− 203 (72)発明者 高橋 正雄 東京都町田市本町田3664 (72)発明者 鴨田 博伸 東京都世田谷区祖師ヶ谷4−8−10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)アミンオキシドの少なくとも一
    種、及び(2)脂肪酸モノグリセリドの少なくとも一
    種、を含んで成る局所適用組成物。
  2. 【請求項2】 少なくとも一種のアルキルサルフェート
    を更に含んで成る、請求項1に記載の局所適用組成物。
  3. 【請求項3】 アミンオキシドが、以下の一般式
    (I): 【化1】 {式中、R1 が、炭素数1〜24のアルキル基又は炭素
    数2〜24のアルケニル基を表し、R2 及びR3 が、そ
    れぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレン基又は炭
    素数2〜10のアルケニレン基を表し、X1 及びX
    2 が、それぞれ独立して、水素又は水酸基を表し、そし
    てnが、0〜3の整数である。}で表される、請求項1
    又は2に記載の局所適用組成物。
  4. 【請求項4】 脂肪酸モノグリセリドが、以下の一般式
    (II): 【化2】 {式中、R4 が、水酸基で置換されていてもよい炭素数
    5〜21の直鎖若しくは分枝状飽和炭化水素基又は1〜
    3の2重結合をもつ不飽和炭化水素基を表す。}で表さ
    れる、請求項1又は2に記載の局所適用組成物。
  5. 【請求項5】 アルキルサルフェートが、以下の一般式
    (III): 【化3】 {式中、R7 が、炭素数6〜18の直鎖若しくは分枝状
    アルキル基又は炭素数7〜22のアルキルエーテル基で
    あり、そしてMが、Na,K又はアミンを表す。}で表
    される、請求項2に記載の局所適用組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10287588A (ja) * 1997-04-10 1998-10-27 Roche Consumer Health Worldwide Ltd 医薬製剤
JP2012106992A (ja) * 2010-10-18 2012-06-07 Yakult Honsha Co Ltd 皮膚中濃度増加剤

Cited By (3)

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