JPH09316007A - 局所適用組成物 - Google Patents

局所適用組成物

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JPH09316007A
JPH09316007A JP13908396A JP13908396A JPH09316007A JP H09316007 A JPH09316007 A JP H09316007A JP 13908396 A JP13908396 A JP 13908396A JP 13908396 A JP13908396 A JP 13908396A JP H09316007 A JPH09316007 A JP H09316007A
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JP
Japan
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propylene glycol
group
alkyl
skin
carbon atoms
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JP13908396A
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Eiichi Yamada
栄一 山田
Shinji Hayashi
伸二 林
Mamoru Tsuchida
衛 土田
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ADVANCED SUKIN RES KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬効成分の経皮吸収促進効果に優れ、かつ安
全性、使用感の点でも満足でき、さらに2段階の障壁機
構を考える必要のない角質溶解剤及び経皮吸収促進剤並
びにそれを含む皮膚外用製剤の提供。 【解決手段】 本剤は、(1)窒素原子を分子内に有す
る界面活性剤と、(2)モノアシルプロピレングリコー
ルとを有効成分として含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局所適用組成物に
関する。更に詳しくは、本発明は、本来、体外からの異
物の侵入を防御したり、体内からの体液等の漏出を防い
だりする障壁として作用する皮膚の表面の皮膚角質層を
溶解させたり、薬物の皮膚からの吸収促進を図ったりす
ることのできる局所適用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】薬効成分の投与方法としては、従来から
経口投与や皮下、筋肉内、静脈内への注射による投与、
直腸や口腔内の粘膜への投与等が行われており、中でも
経口投与が一般的である。しかしながら、経口投与の場
合には、薬効成分は短期間に大量に吸収されるために血
中濃度のコントロールが難しく、また吸収された薬効成
分が初回循環時に肝臓での代謝によりその効力を失うこ
とがあり、更に刺激性の薬効成分の場合はその投与によ
り胃腸傷害等の副作用を惹起しやすい、等の多くの欠点
があった。近年このような副作用や欠点を改善するため
に、経皮投与による外用製剤が開発されてきている。し
かしそのような外用製剤においても、薬効成分の経皮吸
収性が十分に得られない場合が多く、その目的を十分達
成し得ているとは言いがたい。すなわち皮膚の表面は、
皮膚角質層と呼ばれ、本来、体外からの異物の侵入を防
御したり、体内からの体液等の漏出を防いだりする障壁
としての生理的機能を有するため、従来外用製剤に常用
されてきた基剤中に単に薬効成分を配合しただけでは、
十分な経皮吸収性は得られないという問題がある。
【0003】かかる問題を改良するために、近年、各種
の角質溶解用組成物、当該角質溶解用組成物を成分とす
る経皮吸収促進剤が提案され、外用製剤の基剤に配合す
ることが一般に行われてきている。このような経皮吸収
促進剤としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルデシ
ルスルホキシド等が公知であるが、これらのものは経皮
吸収促進効果、安全性、使用感の点で十分なものとは言
いがたい。これに対して第31回日本界面医学会 学術
研究会 プログラムと発表抄録.,p.28(199
5)には、ジクロフェナック・ナトリウムの皮膚適用に
ついてモノカプリル酸プロピレングリコールを用いるこ
とが報告され、USP4,411,843ではアミンオ
キシドと疎水性から親水性にわたる薬剤により経皮吸収
促進をはかることが開示され、特開昭63−20853
6号公報にはアニオン性界面活性剤の一種又は二種以上
と、アニオン性界面活性剤以外で分子内に窒素原子を有
する界面活性剤の一種又は二種以上とを有効成分とする
技術が開示されている。更に特開平5−148158号
公報には、経皮吸収のバリアーは角質層ばかりでなく、
生きた表皮細胞層もバリアーであるという2段階のバリ
アー機構を想定して、角質層にはN−ラウロイルサルコ
シン、生きた表皮細胞層にはβ−カロチン及び/又はア
ラントラクトンが有効であることを見出して、これによ
り前記問題を解決することが提案されている。しかしな
がらこれでもまだ十分な経皮吸収性は得られていない。
【0004】特公昭38−3264号公報には、アミン
オキシドとアルキルベンゼンスルホネートの混合物が刺
激性の無い洗浄剤であることが開示され、特開昭60−
136508号公報にはアミンオキシドをベシクルの安
定剤に使用することが開示されているが、これらには、
かかる化合物の経皮吸収性に関する記載はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記問題点を解決して、薬効成分の経皮吸収促進効果に優
れ、且つ安全性、使用感の点でも満足でき、2段階のバ
リアー機構を考える必要のない局所適用組成物を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、(1)
窒素原子を分子内に有する界面活性剤の少なくとも一種
と、(2)モノアシルプロピレングリコールの少なくと
も一種とを含んで成る局所適用組成物が提供される。
本発明に従えば、また、少なくとも一種のアルキルサル
フェートを更に含んで成る上記局所適用組成物が提供さ
れる。本発明は、局所適用した皮膚の保護外層を通じ、
そして下にある組織へ又は全身循環へ生理活性剤を放出
するのに適した局所適用組成物に関する。ここで、生理
活性剤なる用語は、「皮膚に有効な皮膚剤」又は「全身
に有効な治療剤」を意味し、そして「皮膚に有効な皮膚
剤」なる用語は、皮膚に適用した場合に有益な局所効果
を及ぼす化学物質であって、美容の性質(例えば、外的
因子に対して皮膚を保護することによる又は外観を改良
することによる)又は治療の性質(例えば、皮膚疾患の
重度を軽減することによる)を有するものを意味する。
「全身に有効な治療剤」なる用語は、静脈内注入、筋肉
内注射、経口、直腸またはバッカル経路のような種々の
経路によって投与する場合、全身循環に入りそして治療
効果を有するものを意味する。
【0007】以下、本発明の構成について詳述する。窒
素原子を分子内に有する界面活性剤としては、両性界面
活性剤、半極性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び
カチオン性界面活性剤を挙げることができる。本発明に
用いることができる、窒素原子を分子内に有する界面活
性剤のうち半極性界面活性剤化合物としては、以下の一
般式(I):
【化4】 {式中、R1 が、炭素数1〜24のアルキル基又は炭素
数2〜24のアルケニル基を表し、R2 及びR3 が、そ
れぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレン基又は炭
素数2〜10のアルケニレン基を表し、X1 及びX
2 が、それぞれ独立して、水素又は水酸基を表し、そし
てnが、0〜3の整数である。}を挙げることができ
る。このような半極性界面活性剤としては、ジメチルイ
ソプロピルアミンオキシド、ジメチルヘキシルアミンオ
キシド、ジメチルオクチルアミンオキシド、ジメチルデ
シルアミンオキシド、ジメチルウンデシルアミンオキシ
ド、ジメチルドデシルアミンオキシド、ジメチルミリス
チルアミンオキシド、ジメチルセチルアミンオキシド、
ジメチルオレイルアミンオキシド、ジメチルステアリル
アミンオキシド、ジメチルベヘニルアミンオキシド、ジ
ヒドロキシルエチルドデシルアミンオキシド、ジヒドロ
キシルエチル硬化牛脂アルキルアミンオキシド、ジメチ
ルドデシルポリオキシエチレンアミンオキシド、ジメチ
ル椰子油脂肪酸アミンオキシド、ジデシルメチルアミン
オキシド等を挙げることができる。これらを単独又は任
意の2種以上の混合物として使用することができる。
【0008】また、本発明に用いることができる窒素原
子を分子内に有する界面活性剤のうちの両性界面活性剤
としては、ドデシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステ
アリンジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジヒド
ロキシルエチルアミノ酢酸ベタイン、椰子油アルキルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン、ドデシルジアミノエチルグ
リシン、椰子油アルキルアミドプロピルジメチルアミノ
酢酸ベタイン、N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチル−2−アルキルイミダゾリニウムベタイン、ドデ
シルジメチルアミノプロピルスルホン酸ベタイン等を挙
げることができる。これらを単独又は任意の2種以上の
混合物として使用することができる。
【0009】さらに、本発明に用いることができる窒素
原子を分子内に有する界面活性剤のうちの非イオン性界
面活性剤としては、ドデシルジエタノールアミド、ドデ
シルジポリオキシエチレンアミド、ミリスチルジエタノ
ールアミド、ミリスチルジポリオキシエチレンアミド、
オレイルジエタノールアミド、オレイルジポリオキシエ
チレンアミド、ステアリルジエタノールアミド、ステア
リルジポリオキシエチレンアミド、イソステアリルジエ
タノールアミド、イソステアリルジポリオキシエチレン
アミド、リシノレイルジエタノールアミド、リシノレイ
ルジポリオキシエチレンアミド、椰子油脂肪酸アルキル
ジエタノールアミド、椰子油脂肪酸アルキルジポリオキ
シエチレンアミド、牛脂脂肪酸アルキルジエタノールア
ミド、牛脂脂肪酸アルキルジポリオキシエチレンアミ
ド、硬化牛脂脂肪酸アルキルジエタノールアミド、硬化
牛脂脂肪酸ジポリオキシエチレンアミド、ドデシルモノ
エタノールアミド、ドデシルモノポリオキシエチレンア
ミド、パルミチルモノエタノールアミド、パルミチルモ
ノポリオキシエチレンアミド、ステアリルモノエタノー
ルアミド、ステアリルモノポリオキシエチレンアミド、
椰子油脂肪酸アルキルモノエタノールアミド、椰子油脂
肪酸アルキルモノポリオキシエチレンアミド、牛脂脂肪
酸アルキルモノエタノールアミド、牛脂脂肪酸アルキル
モノポリオキシエチレンアミド、硬化牛脂脂肪酸アルキ
ルモノエタノールアミド、硬化牛脂脂肪酸アルキルモノ
ポリオキシエチレンアミド等を挙げることができる。こ
れらを単独又は任意の2種以上の混合物として使用する
ことができる。
【0010】さらに、本発明に用いることができる窒素
原子を分子内に有する界面活性剤のうちのカチオン性界
面活性剤としては、オクタデシルアミン酢酸塩、テトラ
デシルアミン酢酸塩、牛脂脂肪酸プロピレンジアミン酢
酸塩、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド、
牛脂脂肪酸トリメチルアンモニウムクロリド、ドデシル
トリメチルアンモニウムクロリド、椰子油脂肪酸トリメ
チルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルア
ンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウム
クロリド、N−ヒドロキシエチル−N−メチル−2−牛
脂脂肪酸アルキルイミダゾリニウムクロリド、椰子脂肪
酸ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ミリスチル
ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジ
メチルベンジルアンモニウムクロリド、ジオレイルジメ
チルアンモニウムクロリド、トリポリオキシエチレン
(3)ドデシルモノメチルアンモニウムクロリド、椰子
脂肪酸アルキルイソキノリニウムブロマイド等を挙げる
ことができる。これらを単独又は任意の2種以上の混合
物として使用することができる。
【0011】本発明に用いることができるモノアシルプ
ロピレングリコールは、以下の一般式(II):
【化5】 {式中、R4 が、水酸基で置換されていてもよい炭素数
5〜21の直鎖若しくは分枝状飽和炭化水素基又は1〜
3の2重結合をもつ不飽和炭化水素基を表す。}で表さ
れ、具体的にはモノヘキサン酸プロピレングリコール、
モノヘプタン酸プロピレングリコール、モノオクタン酸
プロピレングリコール、モノ2−エチルヘキサン酸プロ
ピレングリコール、モノノナン酸プロピレングリコー
ル、モノデカン酸プロピレングリコール、モノウンデカ
ン酸プロピレングリコール、モノドデカン酸プロピレン
グリコール、モノトリデカン酸プロピレングリコール、
モノテトラデカン酸プロピレングリコール、モノペンタ
デカン酸プロピレングリコール、モノヘキサデカン酸プ
ロピレングリコール、モノヘキサデセン酸プロピレング
リコール、モノヘプタデカン酸プロピレングリコール、
モノオクタデカン酸プロピレングリコール、モノイソス
テアリン酸プロピレングリコール、モノオクタデセン酸
プロピレングリコール、モノリシノール酸プロピレング
リコール、モノオクタデカジエン酸プロピレングリコー
ル、モノオクタデカトリエン酸プロピレングリコール、
モノノナデカン酸プロピレングリコール、モノエイコサ
ン酸プロピレングリコール、モノヘンエイコサン酸プロ
ピレングリコール、モノドコサン酸プロピレングリコー
ル等を挙げることができる。
【0012】本発明に任意的に用いることができるアル
キルサルフェートとしては、例えば、以下の一般式 (II
I):
【化6】 {式中、R7 が、炭素数6〜18の直鎖若しくは分枝状
アルキル基又は炭素数7〜22のアルキルエーテル基で
あり、そしてMはNa,K又はアミン(例えば、トリエ
タノールアミン)を表す。}で表される化合物を用いる
ことができる。そのようなアルキルサルフェートとして
は、例えばナトリウムデシルサルフェート、ナトリウム
ドデシルサルフェート、ナトリウムミリスチルサルフェ
ート、カリウムデシルサルフェート、カリウムドデシル
サルフェート、トリエタノールアミンドデシルサルフェ
ート、ナトリウムドデシルトリエトキシサルフェートな
どを挙げることができる。
【0013】上記窒素原子を分子内に有する界面活性剤
の少なくとも一種とモノアシルプロピレングリコールか
ら選ばれた少なくとも一種との重量割合は、好ましくは
100:0.5〜2:100、さらに好ましくは10
0:5〜20:100である。
【0014】上記窒素原子を分子内に有する界面活性剤
の少なくとも一種と、本発明において任意的に使用する
ことができるアルキルサルフェートとの重量割合は、好
ましくは、100:5〜5:100、さらに好ましくは
100:10〜50:100である。
【0015】本発明に係る局所適用組成物に配合して使
用することができる皮膚(即ち、治療または美容)薬剤
としては、例えば抗菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、非
ステロイド系抗炎症剤、乾癬治療剤、抗皮膚炎剤、止痒
剤、抗疣剤、角層剥離剤、局所麻酔剤、抗紅斑剤、抗代
謝剤、月経前期剤、発情剤、男性ホルモン剤、皮膚軟化
剤、サンスクリーン剤、皮膚緩和剤、抗ヒスタミン剤、
抗座瘡剤、抗発汗剤またはステロイド系抗炎症剤を挙げ
ることができる。このような皮膚薬剤としては、具体的
には、イソニアジド、エリスロマイシン、オキシテトラ
サイクリン、クリンダマイシン、クロロテトラサイクリ
ン、セファレキシン又はセファロスポリン抗生物質、2
−チオピリジン−N−オキシド、テトラサイクリン、ペ
ニシリンG、ペニシリンV、ヨウ素、ヨード殺菌剤、リ
ンコマイシン;クロルヘキシジン、クロラミン抗菌剤、
スルホンアミド抗菌剤、ヘキサクロロフェン、ベンゾイ
ルパーオキサイド又はアミノグリコシド抗生物質;アム
フォテリシンB、グラミシジン、グリセオフルピン、ス
コポラミン、チアベンダゾール、ニスタチン、ニトロフ
ラントイン、5−ヨード−2−デオキシウリジン;5−
フルオロウラシル、プロパンテリンブロマイド、ミコフ
ェノール酸、メソトレキセート;メタトロピンニトレー
ト、メトスコポラミンブロマイド、6−メルカプトプリ
ン;d,l−α−シクロペンチルフェニルアセトキシメ
チル−1−メチルピロリジニウムクロライト、d,l−
α−シクロペンチルフェニルアセトキシメチル−1−メ
チルピロリジニウムドデシルスルフェート;アンチピリ
ン、ジクロフェナックナトリウム、トラネキサム酸、ヒ
ドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン−17−バレレー
ト、ヒドロコルチゾン−17−ブチレート、ヒドロコル
チゾン−21−アセテート、ベータメタゾンバレレー
ト、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノニド、ブ
デソニド、フルオシノロンアセトニド、デキサメタゾ
ン、デキサソタゾン−21−ホスフェート、プレドニゾ
ロン、プレドニゾロン−21−ホスフェート、ハロプレ
ドノン、インドメタシン、ナプロキセン、フェノプロフ
ェン、イブプロフェン、アルコルフェナック、フェニル
ブタゾン、スリンダック、デソキシスリンダック、ディ
フルニサル、アスピリン、メフェナム酸;ベンゾカイ
ン、プロカイン、プロポキシカイン、ジブカイン、リド
カイン、p−アミノ安息香酸、p−ジメチルアミノ安息
香酸、p−ジメチルアミノ安息香酸のアルキルエステ
ル;エストラジオール、テストステロン、プロゲステロ
ン;シプロヘプタジエンハイドロクロリド;アルブチ
ン、コウジ酸、ジフェンヒドラミン、ヒドロキノンなど
を挙げることができる。
【0016】また本発明に係る局所適用組成物に配合し
て用いることができ、そして皮膚吸収を高め皮膚を通っ
て全身循環により全身に作用する治療薬剤としては、抗
菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、ステロイド系抗炎症
剤、抗生物質、ホルモン剤、非ステロイド系抗炎症剤、
β−遮断剤、抗高血圧剤、抗不整脈剤、抗アンギナ剤、
血管拡張剤、眩暈剤、月経前期剤、発情剤、男性ホルモ
ン剤、筋弛緩剤、抗喘息剤、アヘンアルカロイド系製剤
又は代謝拮抗剤であり、具体的には、イソニアジド、リ
ンコマイシン、クロロテトラサイクリン、エリスロマイ
シン、テトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ク
ロロテトラサイクリン、2−チオピリジン−N−オキサ
イド、ヨウ素、ヨード殺菌剤、ペニシリン抗生物質、セ
ファロスポリン抗生物質;ペニシリンG、ペニシリン
V、セファレキシン、セフォキシチン;スルホンアミド
抗菌剤、アミノグリコシド抗生物質、ニトロフラントイ
ン、ニスタチン、アムフオテリシンB、5−ヨード−2
−デオキシウリジン、アシクロビル;N−ホルムイミド
イルチエナマイシン1水和物、1−エチル−6−フルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−7−(1−ピペラ
ジニル)−3−キノリンカルボン酸、フォスフォノマイ
シン、ノパビオシン、シクロセリン、セファマイシン
C、グリセオフルビン;ヒドロコルチゾン、ヒドロコル
チゾン−17−バレレート、ヒドロコルチゾン−17−
ブチレート、ヒドロコルチゾン−21−アセテート、ベ
ータメタノンバレレート、トリアムシノロンアセトニ
ド、フルオシノニド、ブデソニド、フルオシノロンアセ
トニド、デキサメタゾン、デキサメタゾン−21−ホス
フェート、プレドニゾロン、プレドニゾロン−21−ホ
スフェート、ハロプレドノン;アンチピリン、インドメ
タシン、ジクロフェナックナトリウム、トラネキサム
酸、ナプロキセン、フェノプロフェン、イブプロフェ
ン、アルコルフェナック、フェニルプタゾン、スリンダ
ック、デソキシスリンダック、ディフルニサル、アスピ
リン、メフェナム酸、クロモグリク酸ナトリウム、ジフ
ェンヒドラミン;クロニジン;プロプラノロール、ブプ
ラノロール、メトプロロール、ナドキソロール、ソタロ
ール、アルプレノロール、オキシプレノロール、カルテ
オロール、ラベタロール、アテノロール、ピンドロー
ル、チモロール、チモロールマレエート、ニトログリセ
リン、エリスリトールテトラニトレート、イソソルビド
ジニトレート、マンニトールヘキサニトレート、ペンタ
エリスリチルテトラニトレート、バパベリン、ジピリダ
モール、α−メチルドパ;ベタヒスチン、シクロベンザ
プリンハイドロクロリド、ジアゼパム;エストラジオー
ル、プロゲステロン;テストステロン;塩化スキサメト
ニウム、メトカルバモール、塩化アルクロニウム、塩化
ツボクラリン、塩化パンクロニウム、メシル酸プリジノ
ール、塩化エペリゾン、塩化トルペリゾン;アセチルシ
ステイン、グアイフェネシン、アミノフィリン、テオフ
ィリン、ジプロフィリン、ペミロラストカリウム;塩酸
モルヒネ;5−フルオロウラシルなどを挙げることがで
きる。
【0017】これらの薬効成分は、本発明の局所適用組
成物に配合して皮膚に塗布することにより、速やかに皮
膚に吸収される。局所作用を目的とする薬効成分であれ
ば、皮膚内に深く浸透して優れた効果を発揮し、全身作
用を目的とする薬効成分であれば、薬効成分が血中に移
行するので同様に優れた効果を発揮する。使用対象は人
だけではなく、家畜、犬、猫等の温血動物等を含むこと
ができる。薬効成分の配合量は、薬効を発揮するに十分
な量であればよく、薬効成分の種類、患者の体重、症状
等によっても異なるが、一般には薬効成分1重量に対し
て、局所適用組成物1.25×10-5〜104 重量部、
より好ましくは、2×10 -4〜5×102 重量部配合す
るのが好ましい。
【0018】本発明に係る局所適用組成物は、薬効成分
を適宜混合してそのまま用いてもよいが、使用感触や適
用のしやすさ等を勘案して、一般的には構成成分を適当
な皮膚外用剤、例えばクリーム製剤、軟膏製剤、ゲル製
剤、ローション製剤、乳剤、粘着テープ剤等の基剤中に
混合して用いるのが好ましい。
【0019】前記皮膚外用剤中の各構成成分の配合量
は、薬効成分の種類によって異なるが、好ましい配合量
範囲は概ね以下の通りである。即ち、皮膚外用剤1重量
に対して、局所適用組成物10-5〜10-1重量部、より
好ましくは10-4〜5×10-2重量部、薬効成分10-5
〜8×10-1重量部、より好ましくは10-4〜5×10
-1重量部配合するのが好ましい。
【0020】本発明に係わる薬効成分を含む局所適用組
成物中には、上記の必須構成成分の他に、一般的に医薬
品、医薬部外品、化粧料等に配合される任意成分を配合
することができる。かかる任意成分としては多価アルコ
ール、油分、ワックス、酸、アルカリ、窒素原子を分子
内に有しないカチオン、ノニオン、アニオン及び両性界
面活性剤、粉末、顔料、染料、防腐防ばい剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、キレート剤、水溶性高分子、モンモ
リナイト、アルコール、溶媒並びに香料等を挙げること
ができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明をこれら実施例に限定するものでな
いことはいうまでもない。なお以下の例において「%」
は特にことわらない限り「重量%」を示す。
【0022】実施例1−1 表1−1に示す各種界面活性剤とモノアシルプロピレン
グリコール類を組み合わせた水溶液もしくは水懸濁液に
ついて、その角質層溶解性を試験した。結果を表1−1
に示す。いずれの組み合わせにおいても顕著な角質層溶
解性があることが示された。また、その水溶液の濃度が
0.0002重量%の低濃度においても有効な角質層溶
解性を示した。
【0023】
【表1】
【0024】比較例1−1 表1−2に示す窒素原子を分子内に有する界面活性剤水
溶液若しくは水懸濁液について、その角質層溶解性を試
験した。結果を表1−2に示す。いずれの組み合わせに
おいても角質層溶解性は全く無かった。
【0025】
【表2】
【0026】比較例1−2 表1−3に示す各種モノアシルプロピレングリコール水
溶液若しくは水懸濁液について、その角質層溶解性を試
験した。結果を表1−3に示す。角層溶解性は実施例1
−1には及ばない。
【0027】
【表3】
【0028】比較例1−3 各種ベタインと各種サルフェート塩を組み合わせた水溶
液若しくは水懸濁液について、その角質層溶解性を試験
した。結果を表1−4に示す。いずれの組み合わせにお
いても角質層溶解性があることが示されたが、実施例1
−1には及ばない。
【0029】
【表4】
【0030】比較例1−4 アミンオキシドと各種サルフェート塩を組み合わせた水
溶液若しくは水懸濁液について、その角質層溶解性を試
験した。結果を表1−5に示す。いずれの組み合わせに
おいても角質層溶解性があることが示されたが実施例1
−1には及ばない。
【0031】
【表5】
【0032】性能評価試験1 角質層溶解性の評価は、モルモットより採取した角質層
を用いて行った。角質層の採取は、以下の方法で行っ
た。モルモットの背部をバリカンおよび脱毛剤により除
毛し、紅斑がおさまってから屠殺し、皮膚全層をハサミ
にて剥離した。皮膚裏側の皮下脂肪をハサミで除去した
のち、60℃の温水に1分間浸漬し、氷冷後表皮をピン
セットおよびスパチュラできれいに剥離した。その表皮
をリン酸緩衝液(pH7.6)中0.1%トリプシンで3
7℃、1時間処理して生細胞を消化し、水洗、乾燥して
角質層を得た。角質層溶解性の試験は以下の方法で行っ
た。角質層を1×1cm四方に切り、試験溶液10mlに浸
漬し、32℃恒温槽中にて経日を追って角質層の状態を
観察した。評価結果は次の記号により表した。 − :角質層の形状変化無し +1:角質層がやや崩壊 +2:角質層がかなり崩壊 +3:角質層が殆ど崩壊 C :角質層の存在が認められなくなった
【0033】以下、より具体的な処方例に基づき本発明
にかかる局所適用組成物を説明する。実施例1−2
【表6】
【0034】実施例1−3
【表7】
【0035】実施例1−4
【表8】
【0036】参考例2−1 2−エチルヘキシルメタクリレート235g、N−ビニ
ルピロリドン25g、ヘキサンジオールジメタクリレー
ト38mg及び酢酸エチル260gを反応容器に入れて6
0℃に加温した。1gの過酸化オクタノイルをシクロヘ
キサン50gに溶解したものを滴下槽(1)に入れ、1
75gの酢酸エチルを滴下槽(2)に入れ2時間で滴下
した。以後10時間一定に保ち重合させて、固形分が3
5重量%のメタクリル系粘着性基剤を得た。
【0037】実施例2−1(経皮吸収剤) 参考例2−1で得られた粘着性基剤溶液100gに、ジ
メチルドデシルアミンオキシド0.175gとモノオク
タデセン酸プロピレングリコール0.175gとを含む
テトラヒドロフラン溶液0.3gと酢酸エチル24gを
添加して均一に混合し経皮吸収剤液を得た。
【0038】実施例2−2(テープ剤) 実施例2−1で得られた経皮吸収剤液にインドメタシン
2.1gを含むテトラヒドロフラン溶液0.7gを添加
して均一に混合し皮膚外用剤を得た。厚さ38μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムをシリコン処理して
なる剥離紙上に皮膚外用剤を、乾燥後の膏体層の厚みが
80μmの厚さになるように塗布し、塗布層を60℃で
30分間乾燥させた。次いで、ポリエチレンテレフタレ
ート−エチレン・酢ビ共重合体積層フィルムからなる厚
み34μmの支持体を膏体層の上面に密着させてテープ
剤を調製した。
【0039】比較例2−1(テープ剤) 実施例2−1において、粘着性基剤溶液100gに、ジ
メチルドデシルアミンオキシド0.175gを含むテト
ラヒドロフラン溶液0.3gと酢酸エチル24gを添加
して均一に混合し経皮吸収剤液を得た他は参考例2−
1、実施例2−2と同様にテープ剤を調製した。
【0040】比較例2−2(テープ剤) 実施例2−1において、粘着性基剤溶液100gに、モ
ノオクタデセン酸プロピレングリコール0.175gを
含むテトラヒドロフラン溶液0.3gと酢酸エチル24
gを添加して均一に混合し経皮吸収剤液を得た他は参考
例2−1、実施例2−2と同様にテープ剤を調製した。
【0041】性能評価試験2 8週齢、雄性、ウィスター系ラットの背部を脱毛した。
この脱毛部位にテープ剤の円形(1cm径)試験片を貼付
し、24時間後これを剥離して回収した。繰り返し回数
は各テープ剤毎に6回とした。これらの回収試験片をメ
タノールで抽出処理し、テープ剤中の薬物の残存量を高
速液体クロマトグラフ法により測定した。テープ剤中の
当初の薬物量と試験後の残存量の差を24時間における
ラットの皮膚に対する薬物の移行量とし、当初の薬物量
に対する移行量の比を経皮吸収率とした。表2−1に結
果を示す。
【表9】
【0042】効果 表2−1において、本発明の局所適用組成物を含む実施
例2−2のテープ剤は、これらの1つを含む比較例2−
1〜2−2のテープ剤に較べ、約10倍の経皮吸収率を
示すことがわかる。
【0043】実施例3−1(クリーム) (1)デキサメタゾン 0.025% (2)プロピレングリコール 8.0% (3)グリセリン 5.0% (4)流動パラフィン 1.0% (5)アジピン酸ジイソプロピル 3.0% (6)ジメチルドデシルアミンオキシド 0.12% (7)モノオクタデカン酸プロピレングリコール 1.5% (8)防腐剤 適量 (9)粘土鉱物(ベントナイト) 6.0% (10)精製水 残余 以上の配合組成物を用意し、クリームを調合する。先
ず、(5)に(1),(4),(7),(8)を添加
し、70℃に加温し、溶解混合する。これを組成物Aと
する。(10)の一部に(6),(7)の残部を加え溶
解し、更に(2),(3)を添加混合する。これを組成
物Bとする。温度を70℃に保ち、組成物Bを攪拌しな
がら、組成物Aを徐々に添加し、予備乳化した後、ホモ
ミキサーで乳化する。これを、あらかじめ(10)の残
部に(9)を添加分散しておいたものに攪拌しながら加
え、冷却してクリームを得た。
【0044】実施例3−2(クリーム) 実施例3−1でモノオクタデカン酸プロピレングリコー
ルの代わりにモノヘキサデカン酸プロピレングリコール
を用いた他は実施例3−1と同様にクリームを調製し試
験を行った。
【0045】実施例3−3(クリーム) 実施例3−1でモノオクタデカン酸プロピレングリコー
ルの代わりにモノテトラデカン酸プロピレングリコール
を用いた他は実施例3−1と同様にクリームを調製し試
験を行った。
【0046】実施例3−4(クリーム) 実施例3−1でモノオクタデカン酸プロピレングリコー
ルの代わりにモノドデカン酸プロピレングリコールを用
いた他は実施例3−1と同様にクリームを調製し試験を
行った。
【0047】比較例3−1(クリーム) (1)デキサメタゾン 0.025% (2)プロピレングリコール 8.0% (3)グリセリン 5.0% (4)流動パラフィン 1.0% (5)アジピン酸ジイソプロピル 3.0% (6)モノオクタデカン酸プロピレングリコール 1.5% (7)防腐剤 適量 (8)粘土鉱物(ベントナイト) 6.0% (9)精製水 残余 実施例3−1に準じてクリームを調合した。
【0048】性能評価試験3 実施例3−1〜3−4及び比較例3−1において調製し
たクリームについて、血管収縮作用を比較した。健常人
男子10名の上背部に、実施例3−1〜3−4及び比較
例3−1で調製したクリーム、さらに前記5種類のクリ
ームでデキサメタゾンを含まないクリームそれぞれをラ
ンダムに割り付け、パッチテスト用絆創膏(鳥居薬品
製)を用いて塗布し、密封貼付した。4時間後絆創膏を
はがし、試料を除去し、更に4時間放置した後判定し
た。判定基準は、ステロイドの血管収縮作用を伴う蒼白
現象により「著明な蒼白現象」(スコア2)、「明らか
な蒼白現象」(スコア1)、「微弱な蒼白現象」(スコ
ア0.5)、「変化なし」(スコア0)として各基剤別
に平均スコアを求めた。結果を表3−1に示す。
【0049】
【表10】
【0050】効果 表3−1より明らかなように実施例3−1〜3−4のク
リームが血管収縮作用に優れていることがわかる。
【0051】実施例4−1(ゲル) (1)インドメタシン 1.0% (2)エチルアルコール 50.0% (3)カルボキシビニルポリマー 1.2% (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5% (5)ドデシルジメチルアミノプロピルスルホン酸ベタイン 0.8% (6)モノテトラデカン酸プロピレングリコール 0.8% (7)ジイソプロパノールアミン 0.35% (8)精製水 残余 以上の配合組成物を用意し、ゲルを調合する。まず、
(5),(6)を(8)に溶解した後、(3)をよく分
散させる。これを、(2)に(1),(4)を添加溶解
したものに加えてよく混合する。さらに、この混合物
に、(7)を添加し、よく攪拌混合してゲルを得た。
【0052】実施例4−2(ゲル) 実施例4−1でモノテトラデカン酸プロピレングリコー
ルの代わりにモノオクタデセン酸プロピレングリコール
を用いた他は実施例4−1と同様にゲルを調製して試験
を行った。
【0053】実施例4−3(ゲル) 実施例4−1でモノテトラデカン酸プロピレングリコー
ルの代わりにモノヘキサデカン酸プロピレングリコール
を用いた他は実施例4−1と同様にゲルを調製して試験
を行った。
【0054】比較例4−1(ゲル) (1)インドメタシン 1.0% (2)エチルアルコール 50.0% (3)カルボキシビニルポリマー 1.2% (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5% (5)ジイソプロパノールアミン 0.35% (6)精製水 残余 実施例4−1に準じてゲルを調合した。
【0055】比較例4−2:軟膏 市販のインドメタシン1%含有の軟膏(ゲル状外用剤)
【0056】性能評価試験4 上記ゲル基剤について、カラゲニン浮腫抑制率試験によ
りその薬効を調べ比較した。すなわち、生後8週齢のウ
イスター系雄性ラット5匹を1群とし、まず、各群のラ
ットの右後肢容積を、ラット後肢足蹠浮腫容積測定装置
KM−357(夏目製作所製)を用いて測定し、その
後、試料0.2gをラットの右後肢に塗布する。2時間
後に、同部位に1%カラゲニンナトリウム塩0.05ml
を皮下に注射し、カラゲニンナトリウム塩注射3時間後
に右後肢容積を測定し、試料塗布前の右後肢容積との差
を足浮腫容積とし、下式により足浮腫抑制率を算出し
た。 足浮腫抑制率(%)=(Vc−Vt)/Vc×100 ただし、Vc及びVtは、それぞれ対照群(被験試料無
塗布)、被験試料塗布群の平均足浮腫容積を示す。上記
の試験結果を表4−1に示す。
【0057】
【表11】 表4−1より明らかなように、本発明の局所適用組成物
を含む実施例4−1〜4−3のゲル基剤は、カラゲニン
浮腫抑制作用に優れていることがわかる。
【0058】実施例5−1(経皮吸収剤) ジクロフェナクナトリウム濃度を一定とし、ジメチルド
デシルアミンオキシドとモノオクタン酸プロピレングリ
コールの濃度を変化させた混合水溶液を調製し、ジクロ
フェナクナトリウムの経皮吸収性を試験した。
【0059】実施例5−2(経皮吸収剤) 実施例5−1でジメチルドデシルアミンオキシド濃度を
一定とし、モノオクタン酸プロピレングリコールの代わ
りにモノドデカン酸プロピレングリコール(濃度0.1
重量%)を用いた他は実施例5−1と同様に試験した。
【0060】実施例5−3(経皮吸収剤) 実施例5−1でジメチルドデシルアミンオキシド濃度を
一定とし、モノオクタン酸プロピレングリコールの代わ
りにモノオクタデセン酸プロピレングリコール(濃度
0.1重量%)を用いた他は実施例5−1と同様に試験
した。
【0061】実施例5−4(経皮吸収剤) 実施例5−1でジメチルドデシルアミンオキシド濃度を
一定とし、モノオクタン酸プロピレングリコールの代わ
りにモノヘキサデカン酸プロピレングリコール(濃度
0.1重量%)を用いた他は実施例5−1と同様に試験
した。
【0062】実施例5−5(経皮吸収剤) 実施例5−1でジメチルドデシルアミンオキシド濃度を
一定とし、モノオクタン酸プロピレングリコールの代わ
りにモノドコサン酸プロピレングリコール(濃度0.1
重量%)を用いた他は実施例5−1と同様に試験した。
【0063】実施例5−6(経皮吸収剤) ジメチルドデシルアミンオキシドと、モノオクタン酸プ
ロピレングリコールとナトリウムドデシルサルフェート
のそれぞれ濃度を変えた混合水溶液を調製し、薬剤7種
の経皮吸収性を試験した。
【0064】比較例5−1(経皮吸収剤) 実施例5−1でモノオクタン酸プロピレングリコール濃
度(濃度0.1重量%)を一定とし、ジメチルドデシル
アミンオキシドの代わりにステアリルトリメチルアンモ
ニウムクロリドを用いた他は実施例5−1と同様に試験
した。
【0065】比較例5−2(経皮吸収剤) 実施例5−1において、ジメチルドデシルアミンオキシ
ドとモノオクタン酸プロピレングリコールの両方を除い
たジクロフェナクナトリウム水溶液、ジメチルドデシル
アミンオキシド又はモノオクタン酸プロピレングリコー
ルの何れか一つを加えたジクロフェナクナトリウム水溶
液を調製し、ジクロフェナクナトリウムの経皮吸収性を
試験した。
【0066】性能評価試験5 7〜14週齢のヘアレスラットの皮膚片を、ドナー側試
験液1ml、レシーバー側リン酸緩衝液5.2ml、薬液接
触面積0.785cm2 (直径1cm)のフランツセルに装
着した。拡散セルを32℃の室温下に置いた。試験液を
皮膚上に適用してから2,4,8,24時間後に引き抜
き同量の新リン酸緩衝液で置換した。10時間後の透過
%により比較を行った。各値は同一ラット皮膚3ヶを試
験した平均値である。表5−1,表5−2,表5−3及
び表5−4に結果を示す。
【0067】
【表12】
【0068】
【表13】
【0069】
【表14】
【0070】
【表15】
【0071】効果 表5−1〜5−4より明らかなように、本発明の局所適
用組成物を含む実施例5−1〜5−5の経皮吸収剤は比
較例5−1〜5−2に比べて、ジクロフェナクナトリウ
ムの経皮吸収促進作用に優れていることがわかる。エタ
ノールの存在は、薬剤透過に重要な影響を及ぼさなかっ
た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(A61K 47/18 47:14 47:20)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)窒素原子を分子内に有する界面活
    性剤の少なくとも一種と、(2)モノアシルプロピレン
    グリコールの少なくとも一種とを含んで成る局所適用組
    成物。
  2. 【請求項2】 少なくとも一種のアルキルサルフェート
    を更に含んで成る、請求項1に記載の局所適用組成物。
  3. 【請求項3】 窒素原子を分子内に有する界面活性剤が
    アミンオキシドである、請求項1又は2に記載の局所適
    用組成物。
  4. 【請求項4】 窒素原子を分子内に有する界面活性剤
    が、以下の一般式(I): 【化1】 {式中、R1 が、炭素数1〜24のアルキル基又は炭素
    数2〜24のアルケニル基を表し、R2 及びR3 が、そ
    れぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレン基又は炭
    素数2〜10のアルケニレン基を表し、X1 及びX
    2 が、それぞれ独立して、水素又は水酸基を表し、そし
    てnが、0〜3の整数である。}で表される、請求項1
    又は2に記載の局所適用組成物。
  5. 【請求項5】 モノアシルプロピレングリコールが、以
    下の一般式(II): 【化2】 {式中、R4 が、水酸基で置換されていてもよい炭素数
    5〜21の直鎖若しくは分枝状飽和炭化水素基又は1〜
    3の2重結合をもつ不飽和炭化水素基を表す。}で表さ
    れる、請求項1又は2に記載の局所適用組成物。
  6. 【請求項6】 アルキルサルフェートが、以下の一般式
    (III): 【化3】 {式中、R7 が、炭素数6〜18の直鎖若しくは分枝状
    アルキル基又は炭素数7〜22のアルキルエーテル基で
    あり、そしてMが、Na,K又はアミンを表す。}で表
    される、請求項2に記載の局所適用組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001005381A1 (fr) * 1999-07-15 2001-01-25 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Preparations a absorption percutanee
JP2016079180A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 第一三共ヘルスケア株式会社 ロキソプロフェン含有外用剤組成物

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WO2001005381A1 (fr) * 1999-07-15 2001-01-25 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Preparations a absorption percutanee
US7615237B1 (en) 1999-07-15 2009-11-10 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Percutaneously absorbable preparations
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