JPH0967258A - 海洋深層水を有効成分とする外用皮膚病薬 - Google Patents

海洋深層水を有効成分とする外用皮膚病薬

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JPH0967258A
JPH0967258A JP7226302A JP22630295A JPH0967258A JP H0967258 A JPH0967258 A JP H0967258A JP 7226302 A JP7226302 A JP 7226302A JP 22630295 A JP22630295 A JP 22630295A JP H0967258 A JPH0967258 A JP H0967258A
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JP
Japan
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deep
water
skin disease
external skin
ocean water
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Pending
Application number
JP7226302A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Matsuda
康弘 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUDA IYAKUHIN KK
Original Assignee
MATSUDA IYAKUHIN KK
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Publication date
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚病、特にアトピー性皮膚炎に対する海洋深
層水の効力を確実に発現させ、しかもアレルゲンを生じ
させることなく、副作用もなく家庭でも効果的に使用す
ることができる、海洋深層水を有効成分とする外用皮膚
病薬を提供する。 【解決手段】海面下200m以下の深海から採取した海
洋深層水10〜30重量%と、アラントイン0.2〜
0.5重量%と、1,3−ブチレングリコール10〜2
0重量%と、尿素1〜6重量%と、ポリグリセリン6〜
15重量%とを精製水に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特にアトピー性
皮膚炎の治療と予防に有効な外用皮膚病薬に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】海水は、水深200mを境にして表層水
と深層水とに2分され、深層水は表層水に比べて硝酸
塩、ケイ酸塩、リン酸塩等の天然ミネラルが豊富で、細
菌やプランクトンが非常に少なく、生菌数は表層水より
も1桁またはそれ以上小さい値を有している。参考まで
に、室戸岬沖で取水した深層水と通常の表層水との水質
を測定した結果を表1に示す。
【0003】
【0004】一方、従来から海水が湿疹やアトピー性皮
膚炎の治療に有効であるとされているが、特に上記した
ような深層水が、表層水よりも難治性アトピー性皮膚炎
に卓効を有することが最近の研究で明らかにされている
(例えば、野村伊知郎著“海洋深層水によるアトピー性
皮膚炎の治療”、「海岸」 Vol. 34, No. 2, p. 7-10,
(1995)参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら深層水を
そのまま皮膚病患者に外用すると、表皮が障害のある皮
膚病やアトピー性皮膚炎には刺激が強く、かえって使用
感が悪いばかりでなく、塩分の濃度が高いため副作用を
生じて度々増悪してドロップアウトする場合があり、ま
た乾燥が早いため長時間にわたって薬効を持続させるこ
とができない。
【0006】そこで深層水の刺激性を和らげ、副作用を
生じないようにすると共に、効力を持続させるために、
新たな技術的検討に基づく製剤化が望まれる。特に難治
性アトピー性皮膚病患者はアレルゲンを生じやすく、他
の皮膚病と比較して使用薬剤も限定されことが多いた
め、深層水の製剤化に際しても、ソフトでアレルゲンを
発生させない有効な製剤とする必要がある。
【0007】そこでこの発明は、皮膚病、特にアトピー
性皮膚炎に対する深層水の効力を確実に増強発現させ、
しかもアレルゲンを生じさせることなく、副作用もなく
家庭でも効果的に使用することができる、新規かつ改良
された深層水を有効成分とする外用皮膚病薬を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の深層
水を有効成分とする外用皮膚病薬は、深層水10〜30
重量%と、アラントイン0.2〜0.5重量%と、1,
3−ブチレングリコール10〜20重量%と、尿素1〜
6重量%と、ポリグリセリン6〜15重量%とを精製水
に配合してなることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者らは、深層水のみを外用
することによる弊害をなくすために、深層水を精製水で
希釈して使用することを考えた。そこで深層水を精製水
で希釈し、深層水濃度を5〜50%(重量%、以下同
じ)の範囲で段階的に変化させて、被験者の顔または腕
に塗布し、その有効性をOリングテストにより測定し
た。結果を表2に示す。
【0010】Oリングテスト:薬剤を塗布した被験者が
2本の指で輪(Oリング)を作り、検者はこのOリング
の中に左右の指(通常第2指)を入れ、その指と第1指
とで検者もOリングを作って被験者のOリングを左右に
開こうとして引っ張る。検者の引っ張り力に抵抗する被
験者の力を下記の基準で判定することによって、薬剤の
効果が調べられる。+4が最も薬効が高く、−4が最も
少ないことを示す。
【0011】−4:被験者の力が極めて弱く、Oリング
が全部開いてしまう。 −3:Oリングが3/4まで開く。 −2:Oリングが1/2まで開く。 −1:Oリングが1/4まで開く。 0:Oリングがわずかに開くか開かない程度で、被験者
の力と検者の力が均衡している。 +1:被験者の力が強くそのままではOリングは開かな
いが、検者がさらに左右1本の指(通常第3指)を加
え、第1指と第2+第3指の輪で引っ張ると開く。 +2:1本加えても開かないが、2本の指を加え、第1
指と第2+第3+第4指の輪で引っ張ると開く。 +3:2本の指を加えても開かないが、3本の指を加
え、第1指と第2+第3+第4+第5指の全部の指の輪
で引っ張ると開く。 +4:全部の指の輪で引っ張るよりもさらに被験者の力
が強く、Oリングが開かない。
【0012】(Oリングテストの詳細については、例え
ば山本重明著“Bi-Digital O-RingTest 〜O−リング
テストとは〜”(1991 年 4月、改定第8版、大村テスト
臨床応用研究会発行) を参照のこと。)
【0013】表2からわかるように、深層水濃度が5%
以下では作用が弱すぎ、30%を超えるとかえって効果
が低減する。Oリングテストは効果に個人差があり、患
部位によっても効果が多少ばらつくため、確実な効果を
発現する深層水濃度の下限を10%とした。上記した試
験結果から、この発明の薬剤においては深層水濃度を1
0〜30%の範囲に調整して使用した。
【0014】かような濃度の深層水を外用皮膚病薬とし
て製剤化するに際しては、特に難治性アトピー性皮膚炎
患者はアレルギー体質であるため外因性刺激要素が高
く、使用する薬剤成分および濃度も充分に留意しなけれ
ばならない。この発明においては、こうした観点から種
々検討し、アラントイン、1,3−ブチレングリコー
ル、尿素およびポリグリセリンを配合することにより製
剤化したものである。これらの各薬剤成分およびその配
合比率について以下に説明する。
【0015】アラントインは消炎鎮痒剤として繁用され
ており、0.5%を超えて配合すると水に難溶となるた
め、0.5%以下とする。また0.2%より少ない配合
では効果が期待できない。
【0016】1,3−ブチレングリコールは優れた保湿
作用および殺菌防腐作用を有している。特に皮膚に対し
て無刺激性であるため、アレルゲンを起こさない薬剤成
分として最適である。またアトピー性皮膚炎や老人性湿
疹は、皮膚の乾燥が悪化の要因となるため、製剤化に際
しては保湿作用を有するかような薬剤成分の配合が必要
となる。配合比率は、深層水の長期保存のための防腐力
を維持する観点から、10〜20%配合する。10%未
満の配合では防腐力が十分でなく、20%を超えて配合
しても防腐力は向上しないため経済的に不適である。
【0017】尿素はアラントインと類似の構造式を有
し、アラントインの作用を補強するとともに、アラント
インの水溶性の安定のために必要な成分である。かよう
な作用は尿素の配合比率を1〜6%とすることにより効
果的に発現される。
【0018】ポリグリセリンは保湿作用に優れた成分で
あり、上記したように皮膚の乾燥を防止する。この作用
は6〜15%の配合比率により効果的に発現される。
【0019】この発明の皮膚病薬を製造するに際して
は、海面下200m以上の深海から採取した清浄な深層
水を、加熱等の物理的処理を施すことなく濾過する。こ
れとは別に、精製水にアラントイン、1,3−ブチレン
グリコール、尿素およびポリグリセリンを所定の配合比
率で配合、溶解させた水溶液を調製する。次いでこの水
溶液と上記の濾過済み深層水とを、深層水と水溶液の混
合割合が10〜30%:90〜70%となるように徐々
に混合することによって、各成分が所定の最終比率で配
合された皮膚病薬とする。この皮膚病薬は好ましくは遮
光容器に分注して保存する。
【0020】試験例 表3に示した成分組成を有する5種類の薬剤(DSW−
5,DSW−10,DSW−20,DSW−30,DS
W−40,)を調製し、アトピー性皮膚炎患者7人の被
験者の顔に塗布し、その有効性を0リングテストにより
評価した。結果を表4に示す。
【0021】
【0022】
【0023】表4の結果から、深層水を10〜30%の
範囲で配合したこの発明の薬剤(DSW−10,DSW
−20,DSW−30)が、深層水5%配合のDSW−
5や深層水40%配合のDSW−40に比べて有効であ
ることがわかる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明からわかるようにこの発明
は、深層水濃度を特に10〜30%の範囲になるように
精製水で希釈してあるため、深層水そのままで皮膚炎患
者に外用する場合に生じる弊害、すなわち刺激が強過ぎ
たり、副作用を生じたりすることなく確実に効果を発現
できる。
【0025】また製剤化に際して配合する薬剤成分や濃
度にも十分留意してあるため、ソフトでアレルゲンを発
生させることのない外用皮膚薬として家庭でも安全に使
用することができるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海面下200m以下の深海から採取した
    海洋深層水10〜30重量%と、アラントイン0.2〜
    0.5重量%と、1,3−ブチレングリコール10〜2
    0重量%と、尿素1〜6重量%と、ポリグリセリン6〜
    15重量%とを精製水に配合してなることを特徴とする
    海洋深層水を有効成分とする外用皮膚病薬。
JP7226302A 1995-09-04 1995-09-04 海洋深層水を有効成分とする外用皮膚病薬 Pending JPH0967258A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278735A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Kawaken Fine Chem Co Ltd 電解海洋深層水含有化粧料
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KR20050014254A (ko) * 2003-07-30 2005-02-07 임자 반도 심층수 또는 그 농축물을 함유하는 항암활성을 갖는약학 조성물

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Effective date: 20041019