JPH0977665A - 皮膚塗布剤 - Google Patents
皮膚塗布剤Info
- Publication number
- JPH0977665A JPH0977665A JP7273384A JP27338495A JPH0977665A JP H0977665 A JPH0977665 A JP H0977665A JP 7273384 A JP7273384 A JP 7273384A JP 27338495 A JP27338495 A JP 27338495A JP H0977665 A JPH0977665 A JP H0977665A
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- skin
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- Pending
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 治療有効率の高い、かゆみ、肌荒れ、湿疹な
ど、特にアトピー性皮膚炎に効果のある皮膚塗布剤を提
供する。 【解決手段】 酵素処理された椿油３０〜７０重量％、
γ−リノレン酸３〜１０重量％、残部化粧用添加剤を含
有することを特徴とする皮膚塗布剤。
ど、特にアトピー性皮膚炎に効果のある皮膚塗布剤を提
供する。 【解決手段】 酵素処理された椿油３０〜７０重量％、
γ−リノレン酸３〜１０重量％、残部化粧用添加剤を含
有することを特徴とする皮膚塗布剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はかゆみ、肌荒れ、湿
疹など、特にアトピー性皮膚炎に効果のある皮膚塗布剤
に関する。
疹など、特にアトピー性皮膚炎に効果のある皮膚塗布剤
に関する。
【０００２】
【従来の技術】アトピー性皮膚炎はその経過から乳児、
幼児、成人の３期に分けられ、乳児期は生後２，３カ月
頃に頬に紅斑、漿液性丘疹を生じ、顔面全体に広がって
湿潤、結痂し、頭部では紅斑、落屑を生ずる。幼児期は
乳児期と成人期との中間または移行型といえるもので、
成人期になると肘窩、膝窩、前額、側頸、腕関節などに
赤褐色、充実性丘疹が集族して苔癖化局面をなし、皮膚
は乾燥かつ肥厚して湿潤せず、掻痕、血痂を見ることが
多い皮膚炎である。
幼児、成人の３期に分けられ、乳児期は生後２，３カ月
頃に頬に紅斑、漿液性丘疹を生じ、顔面全体に広がって
湿潤、結痂し、頭部では紅斑、落屑を生ずる。幼児期は
乳児期と成人期との中間または移行型といえるもので、
成人期になると肘窩、膝窩、前額、側頸、腕関節などに
赤褐色、充実性丘疹が集族して苔癖化局面をなし、皮膚
は乾燥かつ肥厚して湿潤せず、掻痕、血痂を見ることが
多い皮膚炎である。
【発明が解決しようとする課題】このような皮膚炎の治
療法として従来各種の治療が行われ、最近ではマツヨイ
グサ油内服による治療も行われているが、十分な効果は
得られていなかった。
療法として従来各種の治療が行われ、最近ではマツヨイ
グサ油内服による治療も行われているが、十分な効果は
得られていなかった。
【０００３】本発明の目的は治療効果の高い、かゆみ、
肌荒れ、湿疹など、特にアトピー性皮膚炎に効果のある
皮膚塗布剤を提供することにある。
肌荒れ、湿疹など、特にアトピー性皮膚炎に効果のある
皮膚塗布剤を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は酵素処理された
椿油３０〜７０重量％、γ−リノレン酸３〜１０重量
％、残部化粧用添加剤を含有することを特徴とする皮膚
塗布剤に係る。
椿油３０〜７０重量％、γ−リノレン酸３〜１０重量
％、残部化粧用添加剤を含有することを特徴とする皮膚
塗布剤に係る。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明においてはγ−リノレン酸
に酵素処理された椿油を併用することにより、アトピー
性皮膚炎等の治療効果が高められることを見出し本発明
に到達した。本発明において椿油としては酵素処理され
た椿油を用いることができ、このものは例えば椿油に植
物性繊維分解酵素として、新日本化学工業製造のスミチ
ームＭＣ、スミチームＣを０．１％加え５０〜６０℃で
１０時間保温して、椿油の組織を細かく分解して分子量
を細少化し、次いで９０℃に加温して、分解酵素を失活
させたものを挙げることができる。分子量は約１，００
０〜１，５００程度のものが好ましい。
に酵素処理された椿油を併用することにより、アトピー
性皮膚炎等の治療効果が高められることを見出し本発明
に到達した。本発明において椿油としては酵素処理され
た椿油を用いることができ、このものは例えば椿油に植
物性繊維分解酵素として、新日本化学工業製造のスミチ
ームＭＣ、スミチームＣを０．１％加え５０〜６０℃で
１０時間保温して、椿油の組織を細かく分解して分子量
を細少化し、次いで９０℃に加温して、分解酵素を失活
させたものを挙げることができる。分子量は約１，００
０〜１，５００程度のものが好ましい。
【０００６】γ−リノレン酸は炭素数１８の一塩基性直
鎖不飽和酸で、９，１２，１５位に二重結合を有するオ
クタデカトリエン酸であり、例えば上記ボラージ油等と
して市販されているものを用いることができる。本発明
では上記以外に通常の公知慣用の化粧用添加剤を配合す
ることができ、この例として例えばホホバ油、スクアラ
ン、トコフェロール、ヒノキチオール、ポリエチレング
リコール等を挙げることができ、これらは単独又は２種
以上を用いることができる。本発明において各成分の割
合は酵素処理された椿油３０〜７０重量％、好ましくは
４０〜６０重量％、γ−リノレン酸 ３〜１０重量％、
好ましくは４〜５重量％、残部化粧用添加剤とするのが
望ましい。
鎖不飽和酸で、９，１２，１５位に二重結合を有するオ
クタデカトリエン酸であり、例えば上記ボラージ油等と
して市販されているものを用いることができる。本発明
では上記以外に通常の公知慣用の化粧用添加剤を配合す
ることができ、この例として例えばホホバ油、スクアラ
ン、トコフェロール、ヒノキチオール、ポリエチレング
リコール等を挙げることができ、これらは単独又は２種
以上を用いることができる。本発明において各成分の割
合は酵素処理された椿油３０〜７０重量％、好ましくは
４０〜６０重量％、γ−リノレン酸 ３〜１０重量％、
好ましくは４〜５重量％、残部化粧用添加剤とするのが
望ましい。
【０００７】本発明の皮膚塗布剤は各種の剤型を選択す
ることができ、例えば軟膏、ローション、エマルジョ
ン、化粧水等の形態をとることができる。軟膏剤、例え
ばペースト、クリーム及びゲルの形態に調製する際に
は、希釈剤として例えば白色ワセリン、パラフィン、グ
リセリン、セルロース誘導体、ポリエチレングリコー
ル、シリコン、ベントナイト等を使用することもでき
る。更に上記塗布剤には必要に応じて着色剤、保存剤、
香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を配合してもよ
い。これら塗布剤中の有効成分の合計量は特に限定され
ず、広範囲に選定可能であるが、通常は塗布剤中、約２
０〜８０重量％、好ましくは約４０〜６０重量％であ
る。
ることができ、例えば軟膏、ローション、エマルジョ
ン、化粧水等の形態をとることができる。軟膏剤、例え
ばペースト、クリーム及びゲルの形態に調製する際に
は、希釈剤として例えば白色ワセリン、パラフィン、グ
リセリン、セルロース誘導体、ポリエチレングリコー
ル、シリコン、ベントナイト等を使用することもでき
る。更に上記塗布剤には必要に応じて着色剤、保存剤、
香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を配合してもよ
い。これら塗布剤中の有効成分の合計量は特に限定され
ず、広範囲に選定可能であるが、通常は塗布剤中、約２
０〜８０重量％、好ましくは約４０〜６０重量％であ
る。
【０００８】本発明の皮膚塗布剤は患部に適宜塗布され
る。本発明塗布剤の有効成分の塗布量は、患者の年齢、
性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択できる
が、本発明有効成分を０．１〜０．５ｍｌ／１０ｃｍ２
／日程度、好ましくは０．１〜０．４ｍｌ／１０ｃｍ２
／日程度の範囲となる量を目安とするのがよい。これら
本発明の塗布剤は１日に１回又は２〜６回程度に分けて
塗布することができる。
る。本発明塗布剤の有効成分の塗布量は、患者の年齢、
性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択できる
が、本発明有効成分を０．１〜０．５ｍｌ／１０ｃｍ２
／日程度、好ましくは０．１〜０．４ｍｌ／１０ｃｍ２
／日程度の範囲となる量を目安とするのがよい。これら
本発明の塗布剤は１日に１回又は２〜６回程度に分けて
塗布することができる。
【０００９】
実施例１ 椿油（酵素処理） ４０重量％ ボラージ油 ２０重量％ （γ−リノレン酸 ４．５重量％） ホホバ油 ２０重量％ スクアラン ２０重量％ トコフェロール 微量 ヒノキチオール 微量 上記各成分に更に界面活性剤及び水を加えて混合撹拌機
により混練して化粧水の形態の皮膚塗布剤を得た。この
皮膚塗布剤を用いてアトピー性皮膚炎患者（子供）３８
人に１日４回１２週患部に塗布した。観察日は原則とし
て、投与前、２週間後、４週間後、それ以後とした。観
察項目は、落屑、掻痒、紅斑、丘疹、苔癖化、びらんと
した。各観察日に被験部位の各観察項目を、高度、中等
度、軽度、軽微、症状なしの５段階に分け評価した。総
合効果として各症例の最終観察日に、観察項目の推移を
総合的に判断して、著効、有効、やや有効、無効、悪化
のいずれかで評価した。副作用の有無はそれぞれの観察
日ごとに調査した。概括安全度として、各症例の最終観
察日に、安全性に問題なし、安全性に問題あり、安全性
にやや問題あり、安全性に非常に問題ありに分けて記載
した。有用度は各症例の最終観察日に、臨床効果、副作
用、概括安全度を総合的に評価して、極めて有用、有
用、やや有用、無用、有害のいずれかで判定した。結果
は３８例中、有効５例、やや有効１１例であり、有効と
やや有効を合わせた有効率は４２．１％であった。全例
において副作用は認められず、全例安全性に問題はなか
った。
により混練して化粧水の形態の皮膚塗布剤を得た。この
皮膚塗布剤を用いてアトピー性皮膚炎患者（子供）３８
人に１日４回１２週患部に塗布した。観察日は原則とし
て、投与前、２週間後、４週間後、それ以後とした。観
察項目は、落屑、掻痒、紅斑、丘疹、苔癖化、びらんと
した。各観察日に被験部位の各観察項目を、高度、中等
度、軽度、軽微、症状なしの５段階に分け評価した。総
合効果として各症例の最終観察日に、観察項目の推移を
総合的に判断して、著効、有効、やや有効、無効、悪化
のいずれかで評価した。副作用の有無はそれぞれの観察
日ごとに調査した。概括安全度として、各症例の最終観
察日に、安全性に問題なし、安全性に問題あり、安全性
にやや問題あり、安全性に非常に問題ありに分けて記載
した。有用度は各症例の最終観察日に、臨床効果、副作
用、概括安全度を総合的に評価して、極めて有用、有
用、やや有用、無用、有害のいずれかで判定した。結果
は３８例中、有効５例、やや有効１１例であり、有効と
やや有効を合わせた有効率は４２．１％であった。全例
において副作用は認められず、全例安全性に問題はなか
った。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、治療有効率の高い、よ
り優れた治療効果を有する、かゆみ、肌荒れ、湿疹な
ど、特にアトピー性皮膚炎に効果のある皮膚塗布剤を得
ることができる。また乾燥肌を滑らかにしたり、赤ちゃ
んのおしめただれをなおしたり、化粧ののりを良くする
等の効果もある。更には紫外線などの刺激による炎症を
防止し、熱傷等にも治療効果を有する。
り優れた治療効果を有する、かゆみ、肌荒れ、湿疹な
ど、特にアトピー性皮膚炎に効果のある皮膚塗布剤を得
ることができる。また乾燥肌を滑らかにしたり、赤ちゃ
んのおしめただれをなおしたり、化粧ののりを良くする
等の効果もある。更には紫外線などの刺激による炎症を
防止し、熱傷等にも治療効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｋ 35:78）
Claims (3)
- 【請求項１】 酵素処理された椿油 ３０〜７０重量
％、γ−リノレン酸３〜１０重量％、残部化粧用添加剤
を含有することを特徴とする皮膚塗布剤。 - 【請求項２】 化粧用添加剤がホホバ油、スクアラン、
トコフェロール及びヒノキチオールから選ばれた少なく
とも１種である請求項１の皮膚塗布剤。 - 【請求項３】 酵素処理された椿油４０〜６０重量％、
γ−リノレン酸４〜５重量％、残部化粧用添加剤である
請求項１の皮膚塗布剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7273384A JPH0977665A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 皮膚塗布剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7273384A JPH0977665A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 皮膚塗布剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0977665A true JPH0977665A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17527151
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7273384A Pending JPH0977665A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 皮膚塗布剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0977665A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2765482A1 (fr) * | 1997-07-07 | 1999-01-08 | Oreal | Utilisation de l'acide y-linolenique pour prevenir le stress oxydatif |
| KR20000046633A (ko) * | 1998-12-31 | 2000-07-25 | 성재갑 | 아토피성 피부염 치유용 조성물 |
| EP1214926A1 (en) * | 2000-12-12 | 2002-06-19 | Kabushiki Kaisha Kishohin Kagaku Kaiho Kenkyujo | Topical composition |
| US6960359B2 (en) | 1999-02-22 | 2005-11-01 | Kao Corporation | Interleukin-4 production inhibitors |
| GB2542873A (en) * | 2015-04-16 | 2017-04-05 | Elc Man Llc | Unit dose packages, compositions, and treatment regimens to deliver pro-resolution pathway stimulators to keratin surfaces |
-
1995
- 1995-09-13 JP JP7273384A patent/JPH0977665A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2765482A1 (fr) * | 1997-07-07 | 1999-01-08 | Oreal | Utilisation de l'acide y-linolenique pour prevenir le stress oxydatif |
| EP0891773A1 (fr) * | 1997-07-07 | 1999-01-20 | L'oreal | Utilisation de l'acide gamma-linolenique pour prévenir le stress oxydatif |
| KR20000046633A (ko) * | 1998-12-31 | 2000-07-25 | 성재갑 | 아토피성 피부염 치유용 조성물 |
| US6960359B2 (en) | 1999-02-22 | 2005-11-01 | Kao Corporation | Interleukin-4 production inhibitors |
| US6974596B2 (en) | 1999-02-22 | 2005-12-13 | Kao Corporation | Interleukin-4 production inhibitors |
| EP1214926A1 (en) * | 2000-12-12 | 2002-06-19 | Kabushiki Kaisha Kishohin Kagaku Kaiho Kenkyujo | Topical composition |
| GB2542873A (en) * | 2015-04-16 | 2017-04-05 | Elc Man Llc | Unit dose packages, compositions, and treatment regimens to deliver pro-resolution pathway stimulators to keratin surfaces |
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