JPH0967233A - メーキャップ化粧料 - Google Patents

メーキャップ化粧料

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JPH0967233A
JPH0967233A JP24378795A JP24378795A JPH0967233A JP H0967233 A JPH0967233 A JP H0967233A JP 24378795 A JP24378795 A JP 24378795A JP 24378795 A JP24378795 A JP 24378795A JP H0967233 A JPH0967233 A JP H0967233A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧持ちが格段に優れるメーキャップ化粧料の
提供。 【解決手段】平均粒子径が1.0μm 以上、15.0μ
m 以下のオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末
及び活性亜鉛華を含んでなるメーキャップ化粧料を提供
すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、化粧料に関する技
術分野に属する。より詳細には、化粧持ちに優れたメー
キャップ化粧料に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】メーキャップ化粧料の役割には、一般的
に人を美しく見せる美的役割、人の肌を守る保護的役割
及び気持ちにけじめをつけたり,さらなる活動への活力
を生み出したりする心理的な役割等があるが、化粧持ち
に劣るメーキャップ化粧料では、これらの役割のいずれ
の役割をも十分に果たすことができない。すなわち、化
粧持ちに不安がある化粧料を使用しても、短時間で上記
の美的役割や保護的役割を果たすことが困難になり、使
用者は「いつ化粧くずれがおこるか」不安で、気持ちに
けじめがつきにくく、さらなる活動への活力もわきにく
いので、上記心理的役割を果たすことも困難である。そ
こで、「化粧持ちをいかに良好にするか」ということ
は、新たなメーキャップ化粧料を開発する際の非常に大
きな関心事である。また、日本の夏は高温多湿であり、
化粧くずれが起こる主な要因である皮脂や汗の分泌が激
しくなる。
【0003】このような観点から、従来より様々な化粧
くずれを抑えて化粧持ちに優れたメーキャップ化粧料を
提供する手段が提供されている。例えば、レプリン酸又
はその塩をメーキャップ化粧料中に配合することにより
皮脂分泌を抑制する方法(特開昭59−164712号
公報);球状多孔性樹脂粉体をメーキャップ化粧料中に
配合することにより汗や皮脂を吸収する方法(特開昭5
5−172580号公報);及び活性亜鉛華並びにピリ
ドキシン及び/又はピリドキシン誘導体を化粧料中に配
合することにより化粧持ちを良好にする方法(特開昭6
2−56415号公報)等の手段がすでに提供されてい
る。しかしながら、これらの手段はいずれも化粧持ちを
ある程度良好にすることができるものであるが、さらに
化粧持ちに優れたメーキャップ化粧料の提供が必要であ
ることも否定できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
すべき課題は、さらに化粧持ちに優れたメーキャップ化
粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑み、さらに化粧持ちに優れたメーキャップ化粧料を得
るべく鋭意検討を重ねた結果、活性亜鉛華と特定の粒径
のオルガノポリシロキサンエラストマーの球状粉末とを
メーキャップ化粧料中に配合することにより、化粧持ち
が格段に優れたメーキャップ化粧料が得られることを見
出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明者は本願において、以下
に掲げる発明を提供する。請求項1において、活性亜鉛
華及び平均粒子径が1.0μm 以上、15.0μm 以下
のオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末を含ん
でなるメーキャップ化粧料を提供する。
【0007】請求項2において、活性亜鉛華が、その酸
化亜鉛換算量(JIS K1410)が活性亜鉛華全体
の75重量%以上の活性亜鉛華である前記請求項1記載
のメーキャップ化粧料を提供する。
【0008】請求項3において、活性亜鉛華の配合量
が、化粧料全体の0.1重量%以上、同50重量%以下
である前記請求項1又は請求項2記載のメーキャップ化
粧料を提供する。
【0009】請求項4において、活性亜鉛華の配合量
が、化粧料全体の2.0重量%以上、同8.0重量%以
下である前記請求項1又は請求項2記載のメーキャップ
化粧料を提供する。
【0010】請求項5において、平均粒子径が1.0μ
m 以上、15.0μm 以下のオルガノポリシロキサンエ
ラストマー球状粉末の配合量が、化粧料全体の0.1重
量%以上、同80重量%以下である前記請求項1乃至請
求項4のいずれかの請求項記載のメーキャップ化粧料を
提供する。
【0011】請求項6において、平均粒子径が1.0μ
m 以上、15.0μm 以下のオルガノポリシロキサンエ
ラストマー球状粉末の配合量が、化粧料全体の0.1重
量%以上、同30重量%以下である前記請求項1乃至請
求項4のいずれかの請求項記載のメーキャップ化粧料を
提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 A.本発明メーキャップ化粧料中に配合する「活性亜鉛
華」とは、従来の亜鉛華に比べて比表面積が大きい亜鉛
華であり、従来より白色顔料等として用いられている。
具体的には、金属亜鉛を溶解して蒸発させた後に酸化す
る「間接法」や亜鉛鉱をコークスで還元焙焼して金属亜
鉛とした後、酸化する「直接法」等の、従来の方法によ
って得られる亜鉛華の比表面積が一般に15m2/g 未満
であるのに対し、本発明において用いる活性亜鉛華の比
表面積は25m2/g 以上であることが普通である。この
活性亜鉛華は、例えば硫酸亜鉛又は酸化亜鉛溶液とソー
ダ灰溶液とを反応させて、その反応生成物を焼成して粉
砕する「湿式法」によって得ることができる。
【0013】ただし、上記の湿式法により製造される活
性亜鉛華は、その焼成条件によっては塩基性炭酸亜鉛が
一部残存することがあり、この塩基性炭酸亜鉛の残存量
が余りに多いと、本発明メーキャップ化粧料にあって
は、所望する化粧持ちを向上させる効果が十分に発揮さ
れない傾向にある。そこで、本発明において用いるのに
好ましい活性亜鉛華は、酸化亜鉛換算量(JIS K1
410)が得られる活性亜鉛華全体において75重量%
以上の活性亜鉛華である。この酸化亜鉛換算量が活性亜
鉛華全体において75重量%未満、すなわち上記塩基性
炭酸亜鉛の残存量が活性亜鉛華全体の25%重量以上で
あると、上記のように本発明メーキャップ化粧料におい
て、所望の化粧持ちを向上させる効果を十分に発揮させ
ることが困難になる傾向にあり好ましくない。
【0014】また本発明においては、活性亜鉛華の市販
品を用いることも可能である。具体的には、例えば活性
亜鉛華Azo−や同Azo−B(正同化学社製)又はZ
INCA#20(堺化学社製)等を用いることもでき
る。
【0015】本発明メーキャップ化粧料における、活性
亜鉛華の配合量は、この化粧料の具体的な形態や化粧持
ちをどの程度の向上を図るか等によって具体的に決定さ
れるべきものであり、特に限定されないが、概ね化粧料
全体に対して0.1重量%以上、同50重量%以下の範
囲で配合される。
【0016】この配合量が化粧料全体に対して0.1重
量%未満であると、化粧持ちの向上を十分に図ることが
できず好ましくない。また、この配合量が化粧料全体に
対して50重量%を越えると、得られるメーキャップ化
粧料が粉っぽくなり、のびが重く使用感が悪くなる傾向
があり好ましくない。
【0017】また、活性亜鉛華の配合量が化粧料全体に
対して2.0重量%以上、同8.0重量%の範囲である
本発明メーキャップ化粧料は、化粧持ち持続効果が特に
良好で、かつ使用感も良好であり特に好ましい。
【0018】B.本発明メーキャップ化粧料中に配合す
る「平均粒子径が1.0μm 以上、15.0μm 以下の
オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末」は、元
来から化粧持ちを向上させ、かつ肌への塗擦感を滑らか
にし、のびを軽くし、さっぱりとした使用感やしっとり
とした使用感を付与する目的で化粧料中に配合される成
分である。しかしながら、このオルガノポリシロキサン
エラストマー球状粉末を化粧持ちを向上させるための成
分として単独でメーキャップ化粧料中に配合しても、そ
の効果は十分でない面も否定できなかった(後述する実
施例及び比較例を参照のこと)。
【0019】なお、上記オルガノポリシロキサンエラス
トマー球状粉末の平均粒子径が、1.0μm 未満である
とこれを配合したメーキャップ化粧料の滑らかさが低下
する傾向にあり好ましくなく、15.0μm を越えると
これを配合したメーキャップ化粧料はしっとりとした使
用感に欠ける傾向にあり好ましくない。
【0020】参考のために、オルガノポリシロキサンエ
ラストマー球状粉末の製造方法についてそのあらましを
述べる。オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末
は、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を主剤とし
て、選択するその組成物の種類に応じた方法を経て製造
される。この硬化性オルガノポリシロキサン組成物とし
ては、例えばケイ素原子結合水素原子含有ジオルガノ
ポリシロキサンとケイ素原子結合ビニル基を有するオル
ガノポリシロキサンを白金系触媒存在下で付加反応によ
り硬化して作出される付加反応硬化型オルガノポリシロ
キサン組成物;分子鎖両末端に水酸基を有するジオル
ガノポリシロキサンとケイ素原子結合水素原子を有する
ジオルガノポリシロキサンを有機錫化合物の存在下で脱
水素反応させて硬化する縮合反応硬化型オルガノポリシ
ロキサン組成物;分子鎖両末端に水酸基を有するジオ
ルガノポリシロキサンと加水分解性のオルガノシランカ
ルボン酸とを有機錫化合物又はチタン酸エステル類の存
在下で縮合反応させ硬化する縮合反応硬化型オルガノポ
リシロキサン組成物(なお、ここで縮合反応としては、
脱水反応,脱アルコール反応,脱オキシム反応,脱アミ
ン反応,脱アミド反応,脱カルボン酸反応,脱ケトン反
応等を例示することができる);有機過酸化物触媒に
より加熱硬化する過酸化型オルガノポリシロキサン組成
物;γ線,紫外線又は電子照射により硬化する高エネ
ルギー線硬化型オルガノポリシロキサン組成物等を例示
することができる。
【0021】なお、これらの硬化性オルガノポリシロキ
サン組成物の中で、所望するオルガノポリシロキサンエ
ラストマー球状粉末の主剤としては、前記の付加反応硬
化型オルガノポリシロキサン組成物が、硬化速度が他
よりも速く、かつ硬化の均一性に優れ、好ましい上記硬
化性オルガノポリシロキサン組成物として例示すること
ができる。
【0022】そして、さらにこの付加反応硬化型オルガ
ノポリシロキサン組成物として特に好ましいものは、
(A) 1分子中に少なくとも2個の低級アルケニル基を有
するオルガノポリシロキサン、(B) 1分子中に少なくと
も2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリ
シロキサン及び(C) 白金系触媒からなる付加反応硬化型
オルガノポリシロキサン組成物である。
【0023】また、上記した硬化型オルガノポリシロキ
サン組成物〜に含まれるオルガノポリシロキサンの
ケイ素原子は、上記した基とは別の他の有機基とも同時
に結合し得るものである。かかる他の有機基としては、
例えばメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,オ
クチル基等のアルキル基;2−フェニルエチル基,2−
フェニルプロピル基,3,3,3−トリフルオロプロピ
ル基等の置換アルキル基;フェニル基,トリル基,キシ
リル基等のアリール基;エポキシ基,カルボン酸エステ
ル基,メルカプト基等を有する置換一価炭化水素基等を
挙げることができる。
【0024】このようにして調製される上記の硬化型オ
ルガノポリシロキサン組成物〜に対して、その性質
に応じた方法を採ることにより、所望するオルガノポリ
シロキサンエラストマー球状粉末を得ることができる。
すなわち、上記の付加反応硬化型オルガノポリシロキサ
ン組成物、縮合反応型オルガノポリシロキサン組成物
又は過酸化物硬化型オルガノポリシロキサン組成物
をオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末の主
剤として選択する場合には、この硬化型オルガノポリシ
ロキサン組成物を、界面活性剤、例えばノニオン界面活
性剤,アニオン界面活性剤,カチオン界面活性剤又は両
性界面活性剤等の存在下で水と混合し、これをホモミキ
サー,コロイドミル,ホモゲナイザー,プロペラ型ミキ
サー等の混合手段を用いて均一に混合後、この混合物を
50℃以上の熱水中に放出して所望するオルガノポリシ
ロキサンエラストマー球状粉末を得ることができる。
【0025】さらに、硬化型オルガノポリシロキサン組
成物〜を主剤として選択する場合には、これらのオ
ルガノポリシロキサン組成物を熱気流中に直接噴霧して
硬化させて所望するオルガノポリシロキサンエラストマ
ー球状粉末を得る方法を採ることも可能である。
【0026】また、高エネルギー線硬化型オルガノポリ
シロキサン組成物を主剤として選択する場合には、こ
のオルガノポリシロキサン組成物を高エネルギー線照射
下で噴霧して硬化させて所望するオルガノポリシロキサ
ンエラストマー球状粉末を得る方法を採ることも可能で
ある。このようにして、本発明メーキャップ化粧料に配
合される平均粒子径が1.0μm 以上、15.0μm 以
下のオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末を得
ることができる。
【0027】なお、これらのオルガノポリシロキサンエ
ラストマー球状粉末の作出方法等の詳細については、特
公平4−66446号公報,特開平2−243612号
公報及び特公平4−17162号公報に記載されてい
る。
【0028】また本発明においては、上記オルガノポリ
シロキサンエラストマー球状粉末の市販品を用いること
も可能である。具体的には、例えばトレフィルE−50
5C,トレフィルE−506C(東レ・ダウコーニング
・シリコーン株式会社製)等を用いることもできる。
【0029】本発明メーキャップ化粧料における、上記
オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末の配合量
は、この化粧料の具体的な形態や化粧持ちをどの程度の
向上を図るか等によって具体的に決定されるべきもので
あり、特に限定されないが、概ね化粧料全体に対して
0.1重量%以上、同80重量%以下の範囲で配合され
る。
【0030】この配合量が化粧料全体に対して0.1重
量%未満であると、化粧持ちの向上を十分に図ることが
できず好ましくない。また、この配合量が化粧料全体に
対して80重量%を越えると、得られるメーキャップ化
粧料の肌への密着性が劣る傾向があり使用上好ましくな
い。
【0031】また、上記オルガノポリシロキサンエラス
トマー球状粉末は、この化粧料全体に対して0.1重量
%以上、同30重量%以下の範囲で好ましく本発明メー
キャップ化粧品中に配合され得る。
【0032】この好適な配合範囲で上記オルガノポリシ
ロキサンエラストマー球状粉末を配合したメーキャップ
化粧品は、化粧持ちが良好であることは勿論のこと、こ
のオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末自体の
作用により、なめらかでのびが軽くなり、使用性も良好
である。
【0033】C.平均粒子径が1.0μm 以上、15.
0μm 以下のオルガノポリシロキサンエラストマー球状
粉末と活性亜鉛華の本発明メーキャップ化粧料における
配合バランスは、両者とも上記の配合範囲入っている限
りにおいて特に限定されない。ただし、一方の配合成分
に比べて他方を極端に少なく配合する場合には、一方の
配合成分が本来有する性質(上述した)がより積極的に
本発明において発揮される傾向にある。
【0034】なお、両者の配合成分とも上記の好適な配
合範囲にある場合においては、かかる両者の配合バラン
スについては特に考慮する必要は原則としてない。而し
て、具体的な配合バランスは、本発明メーキャップ化粧
料の具体的な形態や化粧持ちをどの程度の向上を図るか
等によって個別的に決定されるべきものである。
【0035】このようにして、メーキャップ化粧料中に
15.0μm 以下のオルガノポリシロキサンエラストマ
ー球状粉末と活性亜鉛華とを配合することによって、化
粧持ちという点において両配合成分が相乗的に作用す
る。すなわち、目的とする化粧持ちが格段に優れた本発
明メーキャップ化粧料が提供される。
【0036】D.本発明メーキャップ化粧料において
は、上記両配合成分を所望する形態のメーキャップ化粧
料に応じた基剤成分や着色料との混合物とすることによ
り、上記の本発明の所期の効果を発揮することが十分可
能であり、この所期の効果のみを企図するメーキャップ
化粧料である限りにおいては、他の化粧持ちの向上に積
極的に関わる成分を追加配合する必要は特にない。
【0037】ただし、他の成分の配合により、メーキャ
ップ化粧料が一般的に奏するであろう効果を付与する目
的で、この他の成分を配合することは、その配合により
本発明の所期の効果を損なわない範囲で可能である。
【0038】例えば、タルク,カオリン,セリサイト,
白雲母,合成雲母,金雲母,紅雲母,黒雲母,リチア雲
母,バーミキュライト,炭酸マグネシウム,炭酸カルシ
ウム,珪藻土,ケイ酸マグネシウム,ケイ酸カルシウ
ム,ケイ酸アルミニウム,ケイ酸バリウム,硫酸バリウ
ム,ケイ酸ストロンチウム,タングステン酸金属塩,シ
リカ,ヒドロキシアパタイト,ゼオライト,窒化ホウ
素,セラミクスパウダー等の無機粉末;ポリアミド樹
脂,ポリエチレン樹脂,アクリル樹脂,ポリエステル樹
脂,フッ素樹脂,セルロース系樹脂等の有機粉体;酸化
チタン,酸化亜鉛等の無機白色系顔料;ベンガラ,チタ
ン酸鉄等の無機赤色系顔料;黄酸化鉄,黄土等の無機黄
色系顔料;黒酸化鉄,カーボンブラック等の無機黒色系
顔料;マンゴバイオレット,コバルトバイオレット等の
無機紫色系顔料;酸化クロム,水酸化クロム,チタン酸
コバルト等の無機緑色系顔料;群青,紺青等の無機青色
系顔料;酸化チタン被覆雲母,酸化チタン被覆オキシ塩
化ビスマス,オキシ塩化ビスマス,酸化チタン被覆タル
ク,魚鱗箔,着色酸化チタン被覆雲母等のパール系顔
料;アルミニウムパウダー,カッパーパウダー等の金属
粉末顔料;赤色104号,黄色5号,緑色3号,青色1
号,青色2号,赤色202号,赤色226号,赤色22
7号,赤色230号,橙色206号,橙色207号,黄
色202号,緑色201号,緑色204号,青色201
号,緑色205号等のタール色素;カルミン酸,ラッカ
イン酸,カルサミン,ブラジリン,クロシン等のレーキ
化天然色素;スクワラン,流動パラフィン,ワセリン,
マイクロクリスタリンワックス,オゾケライト,セレシ
ン,セチルアルコール,ヘキサデシルアルコール,オレ
イルアルコール,セチル−2−エチルヘキサノエート,
2−エチルヘキシルパルミテート,2−オクチルドデシ
ルミリステート,2−オクチルドデシルガムエステル,
ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサネート,イ
ソオクチル酸トリグリセライド,2−オクチルドデシル
オレエート,イソプロピルリミリステート,イソステア
リン酸トリグリセライド,ヤシ油脂肪酸トリグリセライ
ド,オリーブ油,アボガド油,ミツロウ,ミリスチルミ
リステート,ミンク油,ラノリン等の各種の炭化水素;
油脂類エステル類,高級アルコール,ロウ類,シリコー
ン油等の油分;紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、界
面活性剤、保湿剤、香料、水、アルコール、増粘剤等を
本発明メーキャップ化粧料中に配合することができる。
【0039】なお、上記の「他の配合成分」に、本発明
メーキャップ化粧料に配合可能な他の成分が限定される
ものではない。また、これらの成分は単独に本発明メー
キャップ化粧料中に配合することの他に、2種類以上を
目的に応じて適宜組み合わせて配合することも可能であ
る。また本発明は、メーキャップ化粧料に対して広く適
用することが可能である。すなわち、メーキャップ化粧
料であれば、白粉・打粉類,ファンデーション類等のベ
ースメーキャップ化粧料にも、口紅類,頬紅類,アイラ
イナー,マスカラ,アイシャドー,眉墨等に広い形態の
メーキャップ化粧料に適用することができる。
【0040】剤形も、粉末系,乳化系,可溶化系,油液
系,ゲル系,水溶液系,エアゾール系,水−油2層系,
水−油−粉末3層系等幅広い剤形を採り得る。本発明メ
ーキャップ化粧料の具体的形態や処方については、後述
する実施例において具体的に例示説明する。
【0041】
【実施例】以下に実施例により、本発明を具体的に説明
する。ただし、本実施例によって本発明の技術的範囲が
限定解釈されるべきものではない。なお、以下に重量%
とあるのは、全て化粧料全体に対する重量%を意味す
る。 〔実施例1〕 ブレストパウダー 重量% (1)活性亜鉛華(商品名:活性亜鉛華Azo−B) 5.0 (2)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体 (トレフィルE506C) 1.0 (3)タルク 75.5 (4)酸化チタン 7.5 (5)ベンガラ 0.6 (6)黄酸化鉄 1.7 (7)黒酸化鉄 0.06 (8)防腐剤 0.2 (9)リンゴ酸ジイソステアリル 1.0 (10)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0 (11)オクチルメトキシシンナメート 4.0 (12)ソルビタンセスキイソステアレート 1.0 (13)酸化防止剤 適量 (14)香料 適量 <製法>化粧用粉体、油剤、界面活性剤及び酸化防止剤
を均一混合して、粉末化粧料基剤とした。これを中皿に
充填し、圧縮変形してブレストパウダーを得た。
【0042】なお、この実施例1のブレストパウダーに
関連して、実施例1の活性亜鉛華(1)を処方から除外
した代わりに,タルク(3)を80.5重量%に増量さ
せた比較例1と、実施例1のオルガノポリシロキサンエ
ラストマー球状粉体(2)を処方から除外した代わり
に,タルク(3)を76.5重量%に増量させた比較例
2を設けた。これらの比較例のブレストパウダーの製法
は、実施例1の製法に準じた。
【0043】 〔実施例2〕 パウダリーファンデーション 重量% (1)活性亜鉛華(商品名:活性亜鉛華Azo−B) 5.0 (2)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体 (トレフィルE506C) 30.0 (3)タルク 14.5 (4)マイカ 10.0 (5)セリサイト 15.0 (6)酸化チタン 10.0 (7)ベンガラ 0.6 (8)黄酸化鉄 1.9 (9)黒酸化鉄 0.15 (10)防腐剤 0.4 (11)ジメチルポリシロキサン 1.0 (12)リンゴ酸ジイソステアリル 5.0 (13)トリメチルプロパントリイソステアレート 5.0 (14)ソルビタンセスキイソステアレート 1.0 (15)酸化防止剤 適量 (16)香料 適量 <製法>実施例1と同様にして各成分を混合し、パウダ
リーファンデーションを得た。
【0044】 〔実施例3〕 両用ファンデーション 重量% (1)活性亜鉛華(商品名:活性亜鉛華Azo−B) 6.0 (2)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体 (トレフィルE506C) 30.0 (3)シリコーン処理タルク 14.0 (4)シリコーン処理マイカ 10.0 (5)シリコーン処理セリサイト 15.0 (6)シリコーン処理二酸化チタン 10.0 (7)シリコーン処理着色顔料 5.0 (8)防腐剤 0.4 (9)スクワラン 3.0 (10)固形パラフィン 1.0 (11)ジメチルポリシロキサン 4.0 (12)オクチルメトキシシンナメート 1.0 (13)酸化防止剤 適量 (14)香料 適量 <製法>実施例1と同様にして各成分を混合し、両用フ
ァンデーションを得た。
【0045】〔試験例〕前記の本発明メーキャップ化粧
料の実施例等の化粧持ちについて、以下の方法でパネル
テストを実施した。化粧持ち判定試験 女性パネル30人に化粧料を使用してもらい、その化粧
持ちについて経時的に試験を行った(夏期)。評価基準 ◎:非常に化粧持ちがよい。 ○:やや化粧持ちがよい。 △:やや化粧持ちが悪い。 ×:非常に化粧持ちが悪い。 この、パネル試験の結果を第1表に示す。
【0046】
【表1】
【0047】この第1表から、活性亜鉛華とオルガノポ
リシロキサンエラストマー球状粉末を組み合わせてメー
キャップ化粧料中に配合することにより(実施例1〜
3)、それぞれを単独に使用した場合(比較例1,2)
と比べて、夏期であるにもかかわらず化粧持ちが格段に
優れることが明らかになった。すなわち、上記両配合成
分を併用することによる化粧持ちにおける相乗効果によ
り、本発明メーキャップ化粧品は、夏期・長時間の使用
にも十分耐え得ることが明らかになりた。
【0048】
【発明の効果】本発明により、化粧持ちが格段に優れる
メーキャップ化粧料が提供される。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性亜鉛華及び平均粒子径が1.0μm 以
    上、15.0μm 以下のオルガノポリシロキサンエラス
    トマー球状粉末を含んでなるメーキャップ化粧料。
  2. 【請求項2】活性亜鉛華が、その酸化亜鉛換算量(JI
    S K1410)が活性亜鉛華全体の75重量%以上の
    活性亜鉛華である請求項1記載のメーキャップ化粧料。
  3. 【請求項3】活性亜鉛華の配合量が、化粧料全体の0.
    1重量%以上、同50重量%以下である請求項1又は請
    求項2記載のメーキャップ化粧料。
  4. 【請求項4】活性亜鉛華の配合量が、化粧料全体の2.
    0重量%以上、同8.0重量%以下である請求項1又は
    請求項2記載のメーキャップ化粧料。
  5. 【請求項5】平均粒子径が1.0μm 以上、15.0μ
    m 以下のオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末
    の配合量が、化粧料全体の0.1重量%以上、同80重
    量%以下である請求項1乃至請求項4のいずれかの請求
    項記載のメーキャップ化粧料。
  6. 【請求項6】平均粒子径が1.0μm 以上、15.0μ
    m 以下のオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末
    の配合量が、化粧料全体の0.1重量%以上、同30重
    量%以下である請求項1乃至請求項4のいずれかの請求
    項記載のメーキャップ化粧料。
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