JPH0967062A - 後処理装置 - Google Patents

後処理装置

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JPH0967062A
JPH0967062A JP22405095A JP22405095A JPH0967062A JP H0967062 A JPH0967062 A JP H0967062A JP 22405095 A JP22405095 A JP 22405095A JP 22405095 A JP22405095 A JP 22405095A JP H0967062 A JPH0967062 A JP H0967062A
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亮 平野
Yusuke Morigami
祐介 森上
Tadashi Kobayashi
正 小林
Kazuhito Ozawa
計仁 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙折りされた用紙の集積トレイ上での集積性
/整合性の向上を図ることのできる後処理装置(フィニ
ッシャ)を得る。 【構成】 複写機から排出された用紙を折り畳んだり又
は折り目を付ける紙折り手段を備えたフィニッシャ。ス
テープル処理のために用紙を一時的に集積するトレイ4
11の上方に、用紙を規制する押さえガイド部材405
を設けた。この部材405はソレノイドSL10によっ
て支軸406を支点として実線位置と点線位置との間で
回動可能である。部材405は紙折りされた用紙が排出
ローラ対513からトレイ411上へ排出されるときに
動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、後処理装置、特に
電子写真複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置から
排出された用紙を仕分けしたり、紙折りしたり、綴じた
りする後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機から排出された画像形成
済み用紙に対して、所望の部数に仕分けたり、パンチ孔
を形成したり、ステープル処理を行う後処理装置(通
常、フィニッシャと称する)が種々提供されている。そ
の一例として、用紙を折り畳んだり又は折り目を付ける
紙折り手段を有し、紙折り手段を経由した用紙を一時的
に集積トレイ上に集め、所定枚数集積された用紙束を集
積トレイから搬出してステープル処理を施すフィニッシ
ャが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のフィ
ニッシャでは、紙折り手段を経由した用紙は折り目を付
けられているため、用紙は通常のストレートな状態に比
べて盛り上がってしまい、集積性が極めて悪化する。具
体的には、(1)用紙が浮き上がって集積トレイへ排出
されたり、排出される用紙が既に集積されている用紙に
干渉して、整合性が乱れる、(2)後の用紙が先の用紙
の下へ潜り込んでページ揃えが乱れる、(3)集積され
た用紙が嵩高くなって集積枚数が少なくなる、等の不具
合を有している。
【0004】
【発明の目的、構成、作用及び効果】そこで、本発明の
目的は、紙折りされた用紙の集積トレイ上での集積性/
整合性を向上させることのできる処理できる後処理装置
を提供することにある。
【0005】以上の目的を達成するため、本発明に係る
後処理装置は、画像形成装置から排出された用紙を折り
畳んだり又は折り目を付ける紙折り手段を備え、一時的
に用紙を集積する集積トレイの上方に用紙を規制する押
さえガイド部材を設けた。この押さえガイド部材は駆動
手段によって用紙排出手段側の一点を支点として回動可
能であり、排出手段から用紙の最小長さよりも短い位置
で用紙を規制する。用紙は紙折り手段を経由して集積ト
レイに排出される場合と、経由せずに排出される場合と
があり、制御手段は用紙が紙折り手段を経由して排出手
段に搬送されたときに駆動手段によって押さえガイド部
材を回動させる。
【0006】以上の本発明によれば、紙折り手段で折り
畳まれた又は折り目と付けられた用紙が排出手段から集
積トレイ上に排出される際、押さえガイド部材によって
ガイドされ、かつ、集積トレイ上に押圧される。従っ
て、用紙が浮き上がったり、用紙相互の干渉が防止さ
れ、整合性が向上し、ページ揃えが乱れるおそれもな
い。また、集積された用紙の嵩が押さえられ、集積枚数
が増加する。一方、前記紙折り手段を経由せずに用紙が
集積トレイ上へ排出される際には、前記押さえガイド部
材は動作せずストレートな用紙の集積を阻害することは
ない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る後処理装置の
実施形態について添付図面を参照して説明する。 (複写システム)図1は、本発明の一実施形態である後
処理装置(以下、フィニッシャと称する)40を含む複
写システムを示し、このフィニッシャ40は複写機10
に接続されている。複写機10は周知の電子写真方法に
よって用紙上に画像を形成し、排紙部11からコピー済
み用紙を画像形成面を上方に向けて1枚ずつ排出する。
複写機10の上部には自動原稿搬送装置20(以下、A
DFと記す)が搭載されている。ADF20はトレイ2
1上にセットされた原稿群を1枚ずつ複写機10のプラ
テンガラス(図示せず)上に送り込み、画像読取り終了
後原稿をトレイ22上に排出/積載する。ADF20に
よって自動的に、あるいはオペレータによってマニュア
ルでプラテンガラス上にセットされた原稿は複写機10
に内蔵されているイメージリーダ(図示せず)によって
その画像を読み取られ、デジタルデータに変換されて制
御部のメモリに格納される。コピー動作はこの画像デー
タを読み出すことにより、必要な編集を加えて実行され
る。特に、この制御部では原稿のページ順を変えてコピ
ーする処理、原稿画像を180゜回転させてコピーする
画像反転処理、あるいは2枚の原稿画像を1枚の用紙上
に並べてコピーする処理、用紙の表裏面にコピーする両
面コピー等が可能である。
【0008】(フィニッシャの概略構成)図1に示すよ
うに、フィニッシャ40は、複写機10から排出された
用紙を積載/収容するノンソートトレイ401と、用紙
を集積した後ステープル処理する処理部41と、ステー
プル処理後の用紙束を収容する収容部46と、複写機1
0から排出された用紙をノンソートトレイ401、処理
部41又は収容部46へ選択的に搬送する用紙搬送部4
7とで構成されている。なお、用紙搬送部47には以下
に詳述する紙折り機構30が付設されている。
【0009】(用紙搬送部)用紙搬送部47は、図2に
示すように、複写機10の排紙部11から用紙を受け取
って下方へ搬送する搬送路48と、用紙の前後/表裏を
反転させるスイッチバック搬送路49と、用紙をノンソ
ートトレイ401へ搬送する搬送路50と、搬送路50
から分岐して用紙を処理部41へ搬送する搬送路51
と、搬送路50から分岐して用紙を収容部46へ搬送す
る搬送路52とで構成されている。
【0010】搬送路48は、図3に示すように、用紙搬
送方向(矢印c)に正転する搬送ローラ対481,48
2と、ガイド板483,484と、用紙検出用のセンサ
SE1とで構成されている。スイッチバック搬送路49
は、矢印a/b方向に正/逆回転可能な搬送ローラ49
1と、このローラ491に接触して従動回転する従動ロ
ーラ492と、スイッチバックされた用紙を矢印dで示
す方向に搬送する搬送ローラ対493と、ガイド板49
4と、用紙検出用のセンサSE2とで構成されている。
ガイド板483の屈曲部には柔軟な樹脂製シート497
が貼着されている。
【0011】搬送路48を矢印c方向に搬送されてきた
用紙は、樹脂製シート497をくぐり抜けてスイッチバ
ック搬送路49へ導かれる。該用紙の後端がセンサSE
2で検出されて所定時間が経過すると、即ち、用紙後端
が樹脂製シート497を抜けると、ローラ491が逆転
に切り換えられ、該用紙は矢印d方向へ搬送される。樹
脂製シート497はこのとき用紙が搬送路48へ逆戻り
しないように機能する。
【0012】搬送路50は、図4に示すように、用紙を
矢印eで示す方向に搬送する搬送ローラ対501,50
2,503,504及び排出ローラ対505と、ガイド
板506,507と、用紙検出用のセンサSE3,SE
4とで構成されている。搬送路50には用紙搬送途中に
おいて用紙の先端部又は後端部にパンチ孔を形成するパ
ンチ機構90が設置されている。なお、パンチ機構90
の説明は省略する。
【0013】搬送路51は、用紙の搬送先を切り換える
ための切り換え爪511と、用紙を矢印f方向に搬送す
る搬送ローラ対512及び排出ローラ対513と、ガイ
ド板514,515と、用紙検出用のセンサSE5とで
構成されている。搬送路52は、用紙の搬送先を切り換
えるための切換え爪521と用紙を矢印g方向に搬送す
る搬送ローラ対522,523及び排出ローラ対524
と、ガイド板525,526,527と、用紙検出用の
センサSE6とで構成されている。
【0014】切換え爪511,521はそれぞれ支軸5
11a,521aを支点として図示しないソレノイドに
よって回動可能であり、前記スイッチバック搬送路49
から搬送されてきた用紙は切換え爪521によって搬送
路50,52のいずれかへガイドされる。搬送路50を
搬送されてきた用紙はその途中で切換え爪511によっ
て搬送路50をそのまま搬送されるか搬送路51へ導入
される。用紙はそれぞれ排出ローラ対505からノンソ
ートトレイ401へ、排出ローラ対513から処理部4
1へ、排出ローラ対524から収容部46へ送り込まれ
る。各排出ローラ対505,513,524は用紙の後
端が各センサSE4,SE5,SE6で検出された直後
に回転速度が減速され、用紙の積載状態を乱さないよう
に減速して用紙を排出する。
【0015】ところで、搬送路50に設置された搬送ロ
ーラ対503は、他のローラ対が支軸に複数の小幅ロー
ラを取り付けたものであるのに対して、最大通紙サイズ
(A3サイズ)の幅寸法よりも若干長い一対の円柱状ロ
ーラ(いわゆるストレートローラ)によって構成されて
いる。しかも、搬送ローラ対503の圧接力は他のロー
ラ対501,502,504,505,512,513
よりも若干強く設定されている。具体的には、搬送ロー
ラ対503の圧接力は2kg以上であり、他のローラ対
の圧接力は2kg以下である。
【0016】搬送ローラ対503を以上のような構成に
したのは、以下に詳述する紙折り機構30で折り曲げら
れた用紙の折り目を搬送ローラ対503を通過させるこ
とで強くするためである。なお、搬送路52を通じて収
容部46へ収容される用紙に対しては、搬送ローラ対5
22又は523を前記搬送ローラ対503と同様な構成
にしてもよい。
【0017】(用紙収容部)収容部46は、図2に示す
ように、収容トレイ475と、このトレイ475を昇降
させる駆動機構476と、用紙の収容量を検出するため
のセンサSE7と、トレイ475の下限位置を検出する
ためのセンサSE8とで構成されている。トレイ475
には大量コピー時に用紙が1枚ずつ、または以下に詳述
するように処理部41でステープルされた用紙束が搬送
路52から送り込まれる。トレイ475上に収容/積載
された用紙がセンサSE7にて検出されるごとに、トレ
イ475は駆動機構476によって一定量ずつ下降され
る。センサSE8にてトレイ475が下限にまで下降し
たことが検出されると、このときトレイ475は満杯で
あり、以後のコピー動作が中断される。
【0018】なお、大容量収容のためにトレイ475を
一定量ずつ下降させる駆動機構476の構成は周知であ
り、その詳細な説明は省略する。
【0019】(紙折り機構)紙折り機構30は、搬送部
47の直下に設けたもので、画像形成済み用紙を搬送方
向中央部で二つ折りにする機能、二つ折りにした用紙を
再度開いて中央部に折り目を付ける機能、及び用紙をZ
折りする機能を有している。Z折りとは、図18に示す
ように、用紙を画像形成面を上にして二回折り曲げた形
態をいう。
【0020】詳しくは、図2に示すように、紙折り機構
30は、前記スイッチバック搬送路49から用紙を受け
取って第1の折りを行うために下方へ搬送する第1搬送
路31と、第2の折りを行うための第2搬送路32と、
数種類の紙折りを実行するための紙折り部35と、紙折
り後の用紙をさらに下流側に搬送する第3搬送路33
と、用紙を前後/表裏に反転(スイッチバック)させて
前記搬送路50へ送り込む第4搬送路34とで構成され
ている。
【0021】紙折り部35は三本の折りローラ351,
352,353にて構成され、メインの折りローラ35
2は正逆回転駆動可能であり、補助の折りローラ35
1,353は折りローラ352に圧接してそれぞれ従動
回転する。折りローラ351,352,353による紙
折り動作は以下に説明する。第1搬送路31は、紙折り
部35の右側に位置し、正逆回転駆動可能な搬送ローラ
対311と、通紙方向切換え爪312と、用紙規制板3
13と、ガイド板314,315,316,317とで
構成されている。規制板313は、紙折りのために第1
搬送路31に送り込まれた用紙の先端を規制して第1の
紙折り位置を決めるためのもので、第1搬送路31の下
部を図示しないステッピングモータによって昇降可能で
ある。この規制板313は折りの形態(二つ折りかZ折
りか)及び用紙サイズに応じてその位置(高さ)を変更
される。切換え爪312は図示しないソレノイドによっ
て駆動され、第1搬送路31へ送り込まれた用紙を直接
紙折り部35へ搬送するか、一旦第1搬送路31の下部
へ搬送するかを切り換える。
【0022】第2搬送路32は、紙折り部35の真上に
位置し、通紙方向切換え爪321と、用紙規制板322
と、ガイド板323,324とで構成されている。規制
板322は、この第2搬送路32に送り込まれた用紙の
先端を規制して第2の紙折り位置を決めるためのもの
で、第2搬送路32の上部において図示しないソレノイ
ドによって用紙搬送方向の二つの位置に切換え可能であ
る。切換え爪321は図示しないソレノイドによって駆
動され、折りローラ351,352間を通過した用紙を
第2搬送路32へ送り込むか、第2搬送路32をパスし
て直接に折りローラ352,353間に送り込むかを切
り換える。
【0023】第3搬送路33は、ガイド板331,33
2にて構成され、折りローラ352,353から送り出
された用紙を第4搬送路34へ搬送する。第4搬送路3
4は、紙折り部35の左側に位置し、正逆回転駆動可能
な搬送ローラ対341と前記ガイド板331,332の
垂直部分及びガイド板345と、用紙を上方へ搬送する
搬送ローラ対342,343,344とで構成されてい
る。この第4搬送路34の上端は前記搬送路50に連結
されている。また、第3搬送路33の出口側には、ガイ
ド板332の屈曲部に柔軟な樹脂製シート333が貼着
されている。第3搬送路33を搬送されてきた用紙は樹
脂製シート333をくぐり抜け、搬送ローラ対341の
逆転によって第4搬送路34を下方に搬送される。この
用紙の後端が樹脂製シート333を抜けると、搬送ロー
ラ対341が正転に切り換えられ、用紙は第4搬送路3
4を上方に搬送される。樹脂製シート333はこのスイ
ッチバック時に用紙が第3搬送路33へ逆戻りしないよ
うに機能する。
【0024】一方、前記紙折り機構30は、図5に示す
ように、ケーシング36に一体的に収容してユニット化
されており、フィニッシャ40に対してその正面側に引
出し可能とされている。この引き出しはフィニッシャ4
0に設けた図示しないレール上をケーシング36に設け
たローラが転動することにより行われる。紙折り機構3
0をフィニッシャ40に対して着脱可能とすることによ
り、紙折り機構30の保守、点検、紙詰まり処理が容易
になる。
【0025】(紙折り動作)ここで、紙折り機構30の
動作について説明する。紙折り機構30は、第1のモー
ドとしてZ折り、第2のモードとして二つ折り、第3の
モードとして折り目付け、第4のモードとして紙折りを
行わず用紙を単に通過させる、四つのモードを有してい
る。これらのモードは複写機の図示しない操作パネル上
でオペレータによって選択される。
【0026】第1のモードであるZ折りは大サイズ用紙
(A3、B4)を図18に示すZ形状に折り畳む処理で
ある。図6に示すように、用紙Pは搬送路49から搬送
ローラ491,492によって第1搬送路31へ送り込
まれ、搬送ローラ対311によって規制板313に向か
って下方に搬送される。規制板313は用紙Pのサイズ
に応じてZ折りモードに対応する位置にセットされてい
る。用紙Pの先端が規制板313に当接すると、用紙P
は搬送ローラ対311から付与される搬送力で折りロー
ラ351,352のニップ部側に湾曲する。そして、用
紙Pの湾曲部が折りローラ351,352のニップ部に
噛み込まれ、第1の折りが行われる。折りローラ35
1,352,353はセンサSE2が用紙Pの先端を検
出することにより矢印a方向に正転駆動される。
【0027】以上の如く第1の折りが終了した用紙P
は、第1の折り目Paを先にして切換え爪321に案内
されて第2搬送路32へ搬送される。第2搬送路32に
位置する規制板322は用紙Pのサイズに応じてZ折り
モードの第2の折りに対応する位置にセットされてい
る。図7に示すように、用紙Pの第1の折り目Paが規
制板322に当接すると、用紙Pは折りローラ351,
352から付与される搬送力で折りローラ352,35
3のニップ部側に湾曲し、この湾曲部が折りローラ35
2,353のニップ部に噛み込まれ、第2の折りが行わ
れる。
【0028】以上の如くZ折りが終了した用紙Pは、図
8に示すように第3搬送路33を通じて第4搬送路34
に送り込まれ、搬送ローラ対341の矢印b方向の逆転
によって下方に搬送される。用紙Pの後端が樹脂製シー
ト333を抜けると、搬送ローラ対341が正転に切り
換えられる。用紙Pはここでスイッチバックされ、図9
に示すように、搬送ローラ対341,342,343,
344によって第4搬送路34を上方へ搬送され、搬送
路50へ送り込まれる。
【0029】Z折りした用紙を第4搬送路34でスイッ
チバックさせる理由は、用紙がトレイ401,411又
は475上に排出されたときの整合を乱さないためであ
る。第4搬送路34でスイッチバックさせずにZ折りし
た用紙Pをノンソートトレイ401上に排出すると(他
のトレイ411,475でも同じ)、図18(b)に示
すように、折り目Pbが上方に向いて載置される。その
上に次の用紙を排出すると、次の用紙の先端が用紙Pの
第2の折り目Pbの下にもぐり込んでしまう。このよう
な整合の乱れを防止するため、第4搬送路34で用紙P
をスイッチバックさせる。これにて、用紙Pは、図18
(c)に示すように、折り目Pbを下にしてトレイ40
1上に排出され、次の用紙が先の用紙P上に正しく整合
して収容される。
【0030】第2のモードである二つ折りは用紙を搬送
方向中央部で折り畳む処理である。この場合、図10に
示すように、第1搬送路31の規制板313は用紙Pの
サイズに応じて用紙Pを中央部で折り曲げる位置にセッ
トされる。第1搬送路31を搬送されてきた用紙Pの先
端が規制板313に当接し、その中央部が湾曲して折り
ローラ351,352のニップ部に噛み込まれるのは前
記図6で説明したとおりである。中央部で折り畳まれた
用紙Pは折り目Pcを先にして切換え爪321に案内さ
れて折りローラ352,353のニップ部に送り込まれ
る(図11参照)。そして、用紙Pは第3搬送路33を
通じて第4搬送路34に送り込まれ、前記図8で説明し
たように、搬送ローラ対341の矢印b方向の逆転から
正転への切り換えによってスイッチバックされ、第4搬
送路34を上方に搬送され(図12参照)、搬送路50
へ送り込まれる。
【0031】第3のモードである折り目付けは、以下に
説明するステープルユニット441で用紙の中央部を綴
じるために、用紙の搬送方向中央部に予め折り目を付け
る処理である。第1搬送路31を搬送されてきた用紙P
に対して、規制板313でその先端を規制し、中央部を
折りローラ351,352のニップ部に噛み込ませるの
は、前記図10で説明したとおりである。図13に示す
ように、用紙Pの中央部が折りローラ351,352の
ニップ部に所定量噛み込まれると、搬送ローラ対311
及び折りローラ351,352がそれぞれ矢印b方向に
逆転駆動される。この逆転への切換えタイミングはセン
サSE2が用紙Pの後端を検出したときにスタートする
タイマが所定時間カウントしたときである。この逆転に
よって用紙Pは折り部分が伸ばされつつ第1搬送路31
を上方へ搬送され、搬送路49へ逆送される。一方、搬
送ローラ491,492も前記搬送ローラ対311と略
同じタイミングで逆転に切り換えられ、用紙Pは搬送路
49から樹脂製シート497で案内されて搬送路50へ
送り込まれる。この折り目付けモードは用紙に対して中
綴じのステープル処理を行う場合のみ実行され、用紙P
は搬送路51から処理部41の処理トレイ411上へ排
出される。
【0032】第4のモードである通紙モードは、用紙に
対して紙折り処理を行うことなく、単に紙折り機構30
を通過させる処理である。用紙Pが搬送路49から第1
搬送路31へ搬送されてきたとき、図15に示すよう
に、切換え爪312は用紙Pを折りローラ351,35
2へ案内する位置にセットされ、切換え爪321は用紙
Pを折りローラ352,353へ案内する位置にセット
される。従って、用紙Pは折りローラ351,352の
ニップ部から折りローラ352,353のニップ部を通
過し、第3搬送路33へ搬送される(図16参照)。そ
の後、用紙Pは前記図8、12で説明したように、搬送
ローラ対341の矢印b方向への逆転から正転への切換
えによってスイッチバックされ、第4搬送路34を上方
に搬送され(図17参照)、搬送路50へ送り込まれ
る。
【0033】(ステープル処理部)次に、ステープル処
理部41について説明する。ステープル処理部41は、
図19、図20に示すように用紙集積部410とステー
プル部440にて構成されている。用紙集積部410
は、傾斜して設置された集積トレイ411と、該トレイ
411の先端部に設置された先端ストッパ412と、用
紙の側部整合板413と、用紙の側部を把持/解放可能
な第1及び第2チャック手段415,416とで構成さ
れている。
【0034】集積トレイ411は前記搬送路51から画
像形成面を下方に向けて排出された用紙をステープル処
理のために一時的に積載/収容する。先端ストッパ41
2はトレイ411上に排出された用紙の先端(トレイ4
11への排出方向から見れば後端)を受け止めて用紙を
ステープル部440への搬送方向(矢印h)に整合す
る。側部整合板413は搬送方向に対して直交する方向
(矢印i)に往復移動可能であり、用紙をトレイ411
上で横方向に整合する。第1チャック手段415はトレ
イ411の正面側に設置され、第2チャック手段416
はトレイ411の奥側に設置され、それぞれ用紙の側部
を交互に把持し、用紙の浮き上がりを防止する。また、
第1チャック手段415は用紙束を把持してステープル
部440へ送り出す機能も有している。
【0035】(側部整合板)図20、図21に示すよう
に、側部整合板413は集積トレイ411上に収容可能
な用紙束の最大高さよりも高い高さL1を有し、第1チ
ャック手段415に取り付けた整合基準板414と対向
する位置に設けられている。この整合板413はトレイ
411の裏側に位置するスパイラル軸530上をその回
転に基づいて矢印i方向に往復移動可能に設置され、ス
パイラル軸530はステッピングモータM1によって正
逆回転駆動される。整合板413は図20に実線で示す
位置で待機し、モータM1の正転によって用紙Pのサイ
ズに対応した整合位置(図20に二点鎖線で示す)まで
前進する。このとき、用紙Pの他方の側部は基準板41
4に当接して整合される。整合板413がホームポジシ
ョンにあることは、整合板413に固定した遮光板53
1がトレイ411の裏側に設けたセンサSE9の光軸に
進入することによって検出される。整合位置まで前進す
る距離L2は、用紙Pのサイズに応じてステッピングモ
ータM1を駆動するパルス数を制御することにより決め
られる。
【0036】用紙は前記搬送部47を中央基準で搬送さ
れ、搬送路51の排出ローラ対513から集積トレイ4
11上に排出される(図20中二点鎖線参照)。用紙の
後端がセンサSE5で検出されて用紙がトレイ411上
へ完全に収容されるまでの所定の時間が経過すると、ス
テッピングモータM1が正転駆動される。1枚の用紙
が、この整合板413と基準板414との間で整合され
ると、モータM1が逆転され、整合板413はホームポ
ジションまで後退する。即ち、整合板413は1枚の用
紙がトレイ411上に収容されるごとに矢印i方向に前
進し、用紙を基準板414に当接させてトレイ411上
で片側基準で整合する。
【0037】(第1チャック手段)図22、図23に示
すように、第1チャック手段415は、弾性材からなる
摩擦板417a,418aと、これを支持する支持板4
19a,420aと、摩擦板417aを上下動させるた
めのソレノイドSL1aと、これらの部材を保持する支
持板422とで構成されている。ソレノイドSL1aは
そのプランジャ433aがばね部材421aとレバー4
23aを介して支持板419aに連結され、ソレノイド
SL1aをオンすることにより、摩擦板417aが支持
板419aと共に下動し、摩擦板418aとの間で集積
トレイ411上の用紙束の側部を弾性的に把持する。
【0038】摩擦板417a,418aは図22に示す
チャッキング位置よりも矢印i方向に後退した位置、即
ち、図20に示す集積トレイ411上で整合された用紙
Pの側部を外れた位置にセットされている。この摩擦板
417a,418aとその支持板419a,420aを
チャッキング位置まで矢印iとは逆方向に移動させるた
め、ソレノイドSL2がブラケット424に設置されて
いる。ソレノイドSL2のプランジャ434はピン43
7を支点として回動自在なリンク436に連結され、リ
ンク436の先端は支持板419a,420aに連結さ
れている。このリンク436はピン437に巻き付けた
ばね435によって図22中時計回り方向に付勢されて
いる。ソレノイドSL2がオフのとき、プランジャ43
4は後退し、摩擦板417a,418aは支持板419
a,420aと共に用紙Pの外方に退避している。この
退避は、用紙がトレイ411上に収容されるとき摩擦板
417aや支持板419aが用紙へ干渉することを避け
るためである。一方、ソレノイドSL2がオンされる
と、プランジャ434が前進すると共にリンク436が
反時計回り方向に回動し、摩擦板417a,418aが
支持板419a,420aと共に矢印iとは逆方向に移
動してチャッキング位置にセットされる。
【0039】さらに、この第1チャック手段415は用
紙束の側部を把持した状態で用紙束をステープル部44
0へ搬送するために矢印h方向へ往復移動可能である。
この移動のため、前記ブラケット424に固定したナッ
ト部材425がスパイラル軸426に螺着されている。
スパイラル軸426はフレーム427に回転自在に装着
され、モータM2によってギヤやベルトからなる駆動伝
達部428を介して正/逆回転される。即ち、モータM
2の正転によってスパイラル軸426が正転し、第1チ
ャック手段415が搬送方向hに前進し、モータM2の
逆転によって後退する。第1チャック手段415がホー
ムポジションH1にあることは、ブラケット424に固
定した遮光板430がフレーム427に設けたセンサS
E10の光軸に進入することによって検出される。
【0040】また、モータM2の出力軸には周部に多数
の小孔を規制的に形成した円板431が固定されてお
り、この円板431の回転に基づいてセンサSE11が
小孔を検出してパルス信号を発生するようになってい
る。センサSE11から出力されるパルス数をカウント
することにより、第1チャック手段415の移動量を検
出でき、所定のパルス数がカウントされた時点でモータ
M2をオフすることにより、第1チャック手段415の
移動量を精度よく制御可能である。一方、集積トレイ4
11には長孔411aが形成されており(図20参
照)、摩擦板417a,418aが用紙束を把持可能と
し、かつ、搬送方向hに移動可能としている。
【0041】図24に示すように、スパイラル軸426
の先端はステープル部440の近傍位置Yまで延在され
ており、第1チャック手段415はこの位置Yまで移動
する。このとき、摩擦板417a,418aで把持され
た用紙束の先端部はステープル部440内の搬送ローラ
469,470に挟み込まれ、以後用紙束は搬送ローラ
469,470によって搬送される。従って、位置Yか
らローラ469,470のニップ部までの距離L9は最
小サイズ用紙(B5Y)よりも短かく設定されている。
【0042】(先端ストッパ)図25に示すように、先
端ストッパ412は集積トレイ411の先端部裏側にピ
ン711を支点として回動可能に取り付けられ、このス
トッパ412と一体に固定したカム712がばね710
で付勢されることにより反時計回り方向に回動し、先端
がトレイ411上に突出し、用紙の先端を規制する。ス
トッパ412は櫛歯状をなし、図20に示すように、ト
レイ411の先端の凹部411cから上方に突出する。
カム712の上端傾斜面に対しては、前記第1チャック
手段415のブラケット424に固定したレバー713
の先端が当接している。
【0043】前述のごとく、集積トレイ411上に集積
された1セットの用紙束は、第1チャック手段415で
把持され、モータM2(スパイラル軸426)の正転に
よって矢印h方向へ搬送される。このとき、レバー71
3も第1チャック手段415と一体的に矢印h方向に移
動し、図26に示すように、カム712を時計回り方向
に回動させる。同時に先端ストッパ412もピン711
を支点として時計回り方向に回動し、トレイ411の裏
面側に退避する。用紙束が搬送される間、即ち、第1チ
ャック手段415がホームポジションH1から前進位置
にある間、先端ストッパ412はカム712がレバー7
13で押さえられていることによりトレイ411の裏面
側に保持され、用紙の搬送を可能とする。ストッパ41
2の先端部分412aは、ストッパ412が退避状態に
あるときトレイ411と略同一面に位置し、搬送される
用紙束の下側をガイドする。これにてトレイ411から
ステープル部440への用紙束の受け渡しがスムーズに
なる。
【0044】用紙束がステープル部440に受け渡され
ると、ソレノイドSL1aがオフされて摩擦板417
a,418aが用紙束を解放し、これと同時にモータM
2が逆転されて第1チャック手段415がホームポジシ
ョンH1へ後退する。第1チャック手段415がホーム
ポジションH1へ復帰すると、レバー713がカム71
2に対する押圧を解除し、先端ストッパ412が上方に
回動し、次セットの用紙の収容に備える。
【0045】(第2チャック手段)図27、図28に示
すように、第2チャック手段416は、弾性材からなる
摩擦板417b,418bと、これを支持する支持板4
19b,420bと摩擦板417bを上下動させるため
のソレノイドSL1bと、これらの部材を保持する支持
板724とで構成されている。ソレノイドSL1aはそ
のプランジャ433bがばね421bとレバー423b
を介して支持板419bに連結され、ソレノイドSL1
bをオンすることにより摩擦板417bが支持板419
bと共に下動し、摩擦板418bとの間で集積トレイ4
11上の用紙束の側部を弾性的に把持する。なお、この
構成は前記第1チャック手段415と同様である。
【0046】さらに、この第2チャック手段416は図
20に実線で示すホームポジションH2から搬送方向h
と直交する方向(矢印i)へ用紙Pの側部を把持可能な
位置まで往復移動可能である。この移動のため、前記支
持板724に固定したナット部材725がスパイラル軸
726に螺着されている。スパイラル軸726はフレー
ム727に回転自在に装着され、モータM3によってギ
ヤやベルトからなる駆動伝達部728を介して正/逆回
転される。即ち、モータM3の正転によってスパイラル
軸726も正転し、第2チャック手段416が矢印i方
向に前進し、モータM3の逆転によって後退する。第2
チャック手段416がホームポジションH2にあること
は、支持板724に固定した遮光板730がフレーム7
27に設けたセンサSE12の光軸に進入することによ
って検出される。
【0047】また、モータM3の出力軸には周部に多数
の小孔を規則的に形成した円板731が固定されてお
り、この円板731の回転に基づいてセンサSE13が
小孔を検出してパルス信号を発生するようになってい
る。センサSE13から出力されるパルス数をカウント
することにより、第2チャック手段416の移動量を検
出でき、所定のパルス数がカウントされた時点でモータ
M3をオフすることにより、第2チャック手段416の
移動量を精度よく制御可能である。一方、集積トレイ4
11には長孔411bが形成されており(図20参
照)、摩擦板417b,418bが用紙束を把持可能と
し、かつ、矢印i方向に移動可能としている。
【0048】集積トレイ411に収容される用紙のサイ
ズは最小B5Yから最大A3Tまで様々である。この第
2チャック手段416は、前記側部整合板413と同様
に、複写機10の制御部からフィニッシャ40の制御部
へ送信される用紙のサイズに対応して、整合板413と
基準板414で整合された用紙の側部を把持可能な位置
まで前進する。
【0049】(チャック動作)本実施例において、第1
チャック手段415は以下に説明する三種類のモードで
動作する。第1のモードは、集積トレイ411上に収容
/整合された用紙の側部を1枚ごと第2チャック手段4
16と交互に把持する。この交互チャック動作は紙折り
モードが選択されている場合に実行される。紙折りされ
ない用紙をステープル処理する場合、第1チャック手段
415はホームポジションH1で待機している。交互チ
ャック動作の場合、第1チャック手段415は用紙サイ
ズの大小に拘らず、図20に示すように、ホームポジシ
ョンH1から第2チャック手段416と対向する位置Q
までモータM2を正転させることによって移動する。こ
の位置Qにおいて、ソレノイドSL1a,SL2はオフ
されており、摩擦板417a,418aは上下に開いた
状態で基準板414の整合基準線Aより外側に退避して
いる。第2チャック手段416もホームポジションH2
で待機している。
【0050】用紙Pが前記搬送路51から集積トレイ4
11へ排出されると、センサSE5からの用紙後端検出
信号に基づいて整合板413がホームポジションから矢
印i方向に所定量前進し、用紙Pを基準板414との間
に整合させる。次に、整合板413の前進完了信号に基
づいてソレノイドSL2がオンされ、摩擦板417a,
418aが整合済み用紙Pの側部を挟み込む位置へ前進
する。このとき、ソレノイドSL1aがオンされ、摩擦
板417a,418aが用紙Pの側部を把持する。整合
板413はチャック動作が終了すると、ホームポジショ
ンに復帰する。
【0051】次の用紙がトレイ411へ排出されると、
前記同様に整合板413が所定量前進し、これに同期し
て第2チャック手段416もホームポジションH2から
矢印i方向に所定量前進する。次に、整合板413の前
進完了信号に基づいてソレノイドSL1bがオンされ、
摩擦板417b,418bが用紙の側部を把持する。こ
れとほぼ同時に、整合板413がホームポジションへ復
帰すると共に、第1チャック手段415のソレノイドS
L1aがオフされて摩擦板417a,418aが用紙を
解放する。その後、ソレノイドSL2がオフされ、摩擦
板417a,418aが用紙の外方に退避する。さら
に、次の用紙が収容されたときには、第2チャック手段
416が用紙束を解放して後退し、第1チャック手段4
15が用紙束を把持する。
【0052】チャック手段415,416はこのように
1枚の用紙がトレイ411上へ送り込まれるごとに、交
互にチャッキング位置へ前進/後退を繰り返し、用紙束
を把持する。この第1モードでの動作によって、用紙の
浮き上がりを防止することができ、集積トレイ411の
積載量を大きく設定することが可能となる。特に、前述
のごとく二つ折りやZ折りされた用紙を収容する場合に
効果的である。
【0053】第2のモードは、集積トレイ411上の用
紙束を第1チャック手段415がホームポジションH1
で把持し、用紙束をL4だけ矢印h方向に搬送する(図
20参照)。これは、用紙束の先端部をステープルする
ために、用紙束の先端部をステープル位置X(Xは搬送
方向のステープル位置を示す、図24参照)へセットす
るためである。
【0054】この第2のモードでは、1セットの用紙が
トレイ411上で整合されると、第2チャック手段41
6がホームポジションH2で待機した状態で、第1チャ
ック手段415がホームポジションH1において用紙束
を把持し、モータM2の正転によって距離L4前進す
る。このとき、先端ストッパ412が下方に回動して先
端規制を解除するのは前述のとおりであり、用紙束の先
端がステープル部440のセンサSE18(図35参
照)によって検出された後、所定時間経過するとモータ
M2の正転がオフされる。距離L4搬送された用紙束に
対してはその先端部にステープル針が打ち込まれる。
【0055】ステープル処理終了後、第1チャック手段
415は用紙束を把持した状態で、モータM2を正転さ
せることにより、さらに矢印h方向に移動し、用紙束を
搬送ローラ469,470に受け渡たす。ここでの第1
チャック手段415の停止は、前記センサSE11から
のパルス信号に基づいて制御される。その後、第1チャ
ック手段415、ソレノイドSL1a,SL2がオフさ
れると共に、モータM2を逆転させることによりホーム
ポジションH1へ復帰する。
【0056】第3のモードは、集積トレイ411上の用
紙束を第1チャック手段415がホームポジションH1
で把持し、用紙束をその先端部が搬送ローラ469,4
70に挟み込まれるまで、距離L3だけ矢印h方向に搬
送する(図20参照)。これは、用紙束の中央部をステ
ープルするため、または用紙束の後端部をステープルす
るためである。
【0057】この第3モードでは、1セットの用紙がト
レイ411上で整合されると、第2チャック手段416
がホームポジションH2で待機した状態で、第1チャッ
ク手段415がホームポジションH1において用紙束を
把持し、モータM2の正転によって距離L3前進する。
このとき、先端ストッパ412が下方に回動して先端規
制を解除するのは前述のとおりである。第1チャック手
段415の距離L3での停止は、前記センサSE11か
らのパルス信号に基づいて制御される。その後、第1チ
ャック手段415はソレノイドSL1a,SL2がオフ
されると共に、モータM2を逆転させることによりポジ
ションH1へ復帰する。用紙束は搬送ローラ469,4
70によってさらに矢印h方向に搬送され、ステープル
処理が行われるが、これについては後述する。
【0058】(紙折り用紙の集積)ところで、前記紙折
り機構30で二つ折り、Z折りされた用紙あるいは折り
目を付けられた用紙が集積トレイ411上へ排出される
と、整合性の乱れや嵩高くなる不具合を有する。
【0059】そこで、本実施形態では、図29に示すよ
うに、集積トレイ411の直上に押さえガイド部材40
5を設けた。この押さえガイド部材405は、ガイド部
405aと押圧部405bとからなる複数本の棒状材で
あり、前記排出ローラ対513側に設けた支軸406を
支点として上下方向に回動可能に設置されている。押さ
えガイド部材405は、図示しないトーションばねによ
って図29中実線で示すように、集積トレイ411の上
面から離れた位置に退避するように付勢されており、か
つ、支軸406にはソレノイドSL10が連結されてい
る。ソレノイドSL10がオフ状態のとき、押さえガイ
ド部材405はトーションばねによって上方に退避して
いる。ソレノイドSL10がオンされると、押さえガイ
ド部材405は支軸406を支点として点線位置まで下
方に回動する。この押さえガイド部材405の根元部分
には導電材からなる除電ブラシ407が取り付けられ、
接触した用紙の電荷をリークする。また、押さえガイド
部材405の先端から排出ローラ対513のニップ部
(換言すれば、先端ストッパ412の規制位置)までの
距離Ldは最小サイズ用紙の排出方向長さよりも短く設
定されている。
【0060】次に、押さえガイド部材405の動作につ
いて説明する。押さえガイド部材405は通常ソレノイ
ドSL10がオフ状態にあり、上方に退避している。紙
折り機構30を経由しないストレートな用紙は、この状
態で排出ローラ対513から集積トレイ411上に排出
され、このとき押さえガイド部材405は用紙に干渉す
ることはない。
【0061】一方、紙折り機構30を経由して折り畳ま
れた又は折り目を付けられた用紙が排出される際、用紙
が集積トレイ411上に排出されると、ソレノイドSL
10がオンされて押さえガイド部材405が下方へ回動
し、押圧部405bが排出された用紙Paを押圧する
(図30(a)参照)。次の用紙Pbの先端がセンサS
E5で検出されてから一定時間が経過し、用紙Pbの先
端が押さえガイド部材405のガイド部405aに到達
する直前にソレノイドSL10がオンされ、押さえガイ
ド部材405が上方に退避する。そして、次の用紙Pb
はガイド部405aの直下を進行しつつ排出ローラ対5
13によって集積トレイ411上へ排出される。このと
き、用紙Pbは除電ブラシ407に接触して除電され、
かつ、上方へカールしている場合にはガイド部405a
でガイドされつつ集積トレイ411上へ排出される(図
30(b)参照)。
【0062】用紙Pbの後端がセンサSE5で検出され
てから一定時間が経過し、用紙Pbが確実に集積トレイ
411上に排出されると(図30(c)参照)、ソレノ
イドSL10がオンされ、押さえガイド部材405が下
方に回動し、押圧部405bが用紙Pbの上面を押圧す
る(図30(d)参照)。
【0063】押さえガイド部材405の以上の動作によ
って、折り畳まれた又は折り目を付けられた用紙が集積
トレイ411上で整合性よく集積され、嵩高くなること
が防止される。なお、用紙の浮き上がりは前記チャック
手段415,416によっても防止されるが、押さえガ
イド部材405を併用することで、用紙の排出/収容を
一層良好なものとすることができる。勿論、チャック手
段415,416が設置されていない場合、押さえガイ
ド部材405の効果は大きい。
【0064】(ステープル部)図24、図31に示すよ
うに、ステープル部440は、ステープルユニット44
1と、ユニット移動部454と、用紙束搬送部465と
で構成されている。
【0065】(ステープルユニット)ステープルユニッ
ト441は、図31、図32、図33に示すように、針
カートリッジ442と、針打ち部443と、針受け部4
44と、この針打ち部443と針受け部444とを連結
する連結部445とを備えている。
【0066】針カートリッジ442は針打ち部443に
対して着脱自在であり、ステープル針603を収容した
周知のものである。ステープル針603は1本ずつの針
金を並べて接着剤で板状に接着したもので針カートリッ
ジ442内に巻かれた状態で収容されている。針打ち部
443はブラケット450上に、針送り部材535と針
切断部材536と針曲げ部材537とを備え、支軸44
6を支点として回動可能である。針打ち部443が支軸
446を支点として図31中時計回り方向に回動するこ
とにより、ステープル針603を1本ずつ切断/分離
し、コ字形状に折り曲げ、用紙束に打ち込む。針送り部
材535はこの針打ち動作に連動して間欠的に回動し、
ステープル針603を1ピッチずつ送り出す。また、針
打ち部443には針カートリッジ442内のステープル
針603の有無を検出するためのセンサ(図示せず)を
有している。
【0067】さらに、針打ち部443には紙押さえ部材
479を両側に備え、針打ち動作と同期して、かつ、ス
テープル針603が用紙束に当接するよりも僅かに早い
タイミングで、針打ち部443と針受け部444の間に
挿入された用紙束に圧接し、用紙束のずれを防止するよ
うになっている。この紙押さえ部材479は支軸552
を支点として回動可能であり、図示しない針打ち駆動モ
ータで回転駆動されるカム551にばね553によって
圧接されており、カム551の回転に基づいて用紙束を
針受け部444との間で挟着し、かつ、針打ち後は針打
ち部443と同期して後退する。なお、針打ち部443
の駆動機能については周知であり、その詳細な説明は省
略する。
【0068】針受け部444は、用紙束を打ち抜いたス
テープル針603を内側に折り曲げるための針受け部材
448と、針打ち部443による針打ち動作時の衝撃を
緩和するための支持板449とで構成されている。
【0069】(連結部)連結部445は第1及び第2支
持板451,453にて構成されている。第1支持板4
51は針打ち部443のブラケット450と一体的に設
置されている。第2支持板453は先端に前記針受け部
444を取り付け、後端が支軸452を介して第1支持
板451と結合されている。
【0070】さらに、この連結部445は、図34に示
すように、支軸452による結合部452aと針打ち部
443及び針受け部444とが用紙束搬送方向(矢印
h)と直交する方向にずらして配置されている。図34
に実線に示す位置Hはステープルユニット441のホー
ムポジションであり、このホームポジションHにおい
て、結合部452aは通紙経路の外側に位置し、針打ち
部443及び針受け部444は用紙束のコーナー部を綴
じる位置にセットされている。
【0071】図24に示すように、支軸452とステー
プル位置Xとの距離L5は最大通紙長さ(A3Tサイズ
に相当)の1/2より若干長く設定され、ステープル部
440へ搬送された用紙束の先端部を綴じる処理は勿論
のこと、用紙束の中央部を綴じる処理も可能としてい
る。さらに、最大通紙サイズの1/2以下の長さの用紙
束であれば、この用紙束の後端部を綴じる処理が可能で
ある。後端綴じモードの場合はステープル処理時に前記
集積トレイ411は空になっているので、直ちに次セッ
トの用紙をトレイ411に収容することを開始でき、全
体としてコピー/ステープル処理を効率的に実行するこ
とが可能となる。
【0072】また、ステープル位置Xと前記先端ストッ
パ412との距離L6は、ステープル位置Xとこのとき
ステープル部440に送り込まれた用紙の後端との距離
7よりも長く設定されている。これによって、用紙後
端部を綴じる際、ストッパ412が用紙後端に干渉する
ことが防止される。
【0073】(ステープルユニットの移動部)ユニット
移動部454はステープル針を用紙束に複数箇所打ち込
むために、ステープルユニット441を用紙束搬送方向
hとは直交する方向(矢印i)方向に往復移動させるた
めのものである。この移動部454は、図31、図34
に示すように、搬送方向hと直交させて設けたスパイラ
ル軸455と、駆動源である正/逆回転可能なモータM
4と、モータM4の回転をスパイラル軸455へ伝達す
る駆動伝達部(図示せず)とで構成されている。ステー
プルユニット441はブラケット450がスパイラル軸
455に螺着し、スパイラル軸455の正転/逆転に基
づいて矢印i方向及びそれとは逆方向に移動する。スパ
イラル軸455は通紙最大幅(A3T及びA4Yに相当
する)にわたって延在され、かつ、正面側(図34中左
側)は外装フレーム458の近傍にまで延長している。
スパイラル軸455を支持するフレーム460にはセン
サSE15,SE16が設置され、ステープルユニット
441のブラケット450に取り付けた遮光板463が
センサSE15,SE16の光軸に進退可能となってい
る。ステープルユニット441が図34の実線で示すホ
ームポジションHにあることは、遮光板463がセンサ
SE15の光軸に進入することによって検出される。ま
た、ステープルユニット441がさらに正面側(左方)
に移動すると、遮光板463がセンサSE16の光軸に
進入する。この位置は、ステープル針の交換位置であ
り、外装フレーム458の小扉459を開くことによっ
て針カートリッジ442をオペレータが交換することが
できる。
【0074】また、モータM4の出力軸には周部に多数
の切欠きを規則的に形成した円板464が固定されてお
り、この円板464の回転に基づいてセンサSE17が
切欠きを検出してパルス信号を発生するようになってい
る。センサSE17から出力されるパルス数をカウント
することにより、ステープルユニット441の移動量を
検出でき、所定のパルス数がカウントされた時点でモー
タM4をオフすることにより、ステープルユニット44
1の移動量、即ち、ステープル箇所を精度よく制御可能
である。このステープル箇所(停止位置)については後
述する。なお、ステープルユニット441のホームポジ
ションHへの復帰及び針交換位置への移動は前記センサ
SE15,SE16からの検出信号によって検出され、
この検出信号でモータM4の駆動がオフされる。
【0075】(ステープルモード)ステープルモードは
基本的に3種類設定可能である。第1モードは用紙束の
搬送方向先端部を綴じる処理であり、コーナー部を綴じ
るモードと、先端部の複数箇所を綴じるモードにさらに
分けられる。第2モードは用紙束の搬送方向後端部を綴
じる処理であり、コーナー部を綴じるモードと、後端部
の複数箇所を綴じるモードにさらに分けられる。第3モ
ードは用紙束の中央部を複数箇所で綴じる処理である。
【0076】なお、これらのステープルモード処理時に
おけるステープルユニット441の移動については後述
する。
【0077】(用紙束搬送部)図35に示すように、搬
送部465は、前記支持板451の内側に固定されたガ
イド板466と、前記支持板453の内側に支軸452
を支点として回動可能に取り付けられたガイド板468
と、用紙束搬送方向に回転駆動される搬送ローラ46
9,470と、用紙を検出するためのセンサSE18,
SE19とで構成されている。搬送ローラ469は図示
しないソレノイドによって搬送ローラ470に対して接
離可能であり、前記第1チャック手段415によって用
紙束が搬入されてくるときは搬送ローラ470から離間
して用紙束を受け入れ、その後は搬送ローラ470とで
用紙束を挟着して搬送する。
【0078】この搬送部465を搬送された用紙束は、
前述の搬送路52に送り込まれ、搬送ローラ対474を
通じて排出ローラ対524から減速されつつ収容トレイ
475へ送り出される。
【0079】(先端綴じモード)用紙束の先端部を綴じ
るモードである。コーナー部を綴じるときは、図36に
二点鎖線で示すように、ステープルユニット441は用
紙束がステープル部440へ到達する前に、ステープル
位置R0へ移動する。このとき、ステープルユニット4
41はステープル位置R0を若干通過し、その後ステー
プル位置R0へ戻ることによってステープル位置R0に停
止する。
【0080】用紙束に対する綴じ動作終了後、ステープ
ルユニット441はホームポジションHへ復帰する。用
紙束は前記第1チャック手段415によって把持された
状態を維持され、第1チャック手段415によって矢印
h方向へ搬送され、搬送ローラ469,470に受け渡
される。ところで、ステープル部440は、用紙束の先
端PLに対して連結部445が干渉しないように、以下
の構成となっている。
【0081】L11/V1<L12/V21:ステープルユニットの移動速度 V2:用紙束の搬送速度 L11:R0からHまでの距離 L12:用紙束先端から連結部までの距離 一方、複数箇所で綴じるときは、図37に示すように、
まず、ステープルユニット441は用紙束の先端PL
ステープル部440へ到達する前にステープル位置R1
へ移動する。このとき、ステープルユニット441はホ
ームポジションHから移動を開始し、位置R1を若干通
過した後、位置R1へ戻る。位置R1での綴じ動作後、ス
テープルユニット441はステープル位置R2,Rnで一
旦停止しつつ綴じ動作を実行し、ホームポジションHへ
復帰する。ステープル処理終了後の用紙束の搬送は前記
コーナーステープルモードと同様である。
【0082】ステープル部440は、用紙束先端PL
対して連結部445が干渉しないように、以下の構成と
なっている。 L13/V1<L12/V213:RnからHまでの距離 ところで、本実施形態では、用紙束がステープルユニッ
ト441の内部を通過する構成とされており、針打ち部
443と針受け部444とを完全に分離してしまうと、
針打ち部443と針受け部444の位置合わせが極めて
困難になる。そこで本実施形態では、両者を用紙束の搬
送経路に沿った支持板451,453で連結一体構造と
し、位置合わせを確実に行えるようにし、針打ちミスを
防止した。そして、先端綴じモードにおいて、用紙束の
到達前にステープルユニット441をホームポジション
Hから最も遠いステープル位置R0又はR1へ移動させて
おくこと、及びホームポジションHに対して遠い位置か
ら近い位置へと綴じ動作を行うことによって、ステープ
ル処理に要する時間の短縮化を図るようにした。また、
ステープルユニット441の連結部445が用紙束の側
部から外方に外れていることによって用紙束の搬送を開
示するタイミングを早めることができる。しかも、ホー
ムポジションHにあってもステープルユニット441が
移動することなく綴じ動作を実行でき、綴じ動作後直ち
に用紙束の搬送を開始できる。
【0083】(後端綴じモード)用紙束の後端部を綴じ
るモードである。用紙束は前記第1チャック手段415
によって搬送ローラ469,470まで搬送され、さら
に搬送ローラ469,470によって搬送される。用紙
束の先端がセンサSE19で検出されてから用紙サイズ
に応じて後端部がステープル位置Xへ到達したときに搬
送ローラ469,470の回転が停止される。
【0084】コーナー部を綴じるときは、図38に示す
ように、ステープルユニット441はホームポジション
Hから移動することなく綴じ動作を行う。一方、複数箇
所で綴じる時は、図39に示すように、ステープルユニ
ット441はまずステープル位置R1へ移動し(移動態
様は前記先端綴じモードと同じ)、綴じ動作を行い、次
にステープル位置R2,Rnで一旦停止しつつ綴じ動作を
行い、ホームポジションHへ復帰する。
【0085】ステープル処理終了後、用紙束はそのサイ
ズに応じた待機時間T経過すると、搬送ローラ469,
470の回転を再開することによってステープル部44
0から送り出される。待機時間は、 (L12/V2)+T>L13/V1 となるように制御部によって演算される。なお、距離L
12,L13は図39を参照のこと。
【0086】(中綴じモード)用紙束の中央部を複数箇
所で綴じるモードである。用紙束は前記第1チャック手
段415によって搬送ローラ469,470まで搬送さ
れ、さらに搬送ローラ469,470によって搬送され
る。用紙束の先端がセンサSE19で検出されてから用
紙サイズに応じて中央部がステープル位置Xへ到達した
ときに搬送ローラ469,470の回転が停止される。
【0087】ステープルユニット441の移動は図40
に示すとおりであり、図37、図39で示した移動態様
と同様である。また、ステープル処理終了後に搬送ロー
ラ469,470による用紙束の搬送を再開するまでの
待機時間Tも、(L12/V2)+T>L13/V1となるよ
うに制御部によって演算される。
【0088】以上説明したステープル処理において、搬
送方向と直交するステープル位置はモータM4のオン、
オフを制御することにより任意に設定することが可能で
ある。しかし、通常、ステープル位置はステープルモー
ドと用紙サイズとによって予め設定されている。
【0089】(コピーの仕上がり)次に、本実施形態に
よるコピーの仕上がり状態について説明する。まず、A
DF20に対しては、図41に示すように、給紙トレイ
21上に原稿Dを画像を上に向け、ステープル位置を左
側にしてセットする。コーナー綴じの場合、原稿Dのコ
ーナー部v,wのいずれを綴じるのかをオペレータが選
択する。原稿DはADF20によって複写機10のプラ
テンガラス上に、図42に示すように、画像を下に向け
てセットされる。このとき原稿Dは先端がスケール10
1に当接することによって露光位置にセットされる。
【0090】用紙サイズ及び処理モードにおけるコピー
の仕上がりは、以下のとおりである。小サイズの原稿を
プラテンガラス上にスケール101に対して横置き(原
稿の短辺がスケール101と直交する状態をいう)した
とき、複写機10からの排出時の状態、集積トレイ41
1上に収容/整合されたときの状態、ステープル処理さ
れて収容トレイ475に収容されたときの状態は、図4
3に示した状態になる。このとき、複写機10の制御部
では画像の反転処理を行わずに用紙上に画像を形成し、
集積トレイ411上に収容された用紙束の後端部を綴じ
る。なお、図43(a)は原稿が縦書きの場合を示し、
図43(b)は原稿が横書きの場合を示す。
【0091】小サイズの原稿をプラテンガラス上にスケ
ール101に対して縦置き(原稿の長辺がスケール10
1と直交する状態をいう)したとき、処理の各工程及び
仕上がりは、図44(a)に示す状態になる。また、大
サイズ原稿(この場合は縦置き)の処理の各工程及び仕
上がりは、図44(b)に示す状態になる。この両者に
あっては、複写機10の制御部では画像の反転処理を行
い、集積トレイ411上に収容された用紙束の先端部を
綴じる。
【0092】用紙をZ折り処理する場合の各工程及び仕
上がりは、図44(c)に示す状態になる。このとき、
画像反転処理は行われず、用紙束の後端部を綴じること
になる。中綴じモードの場合は、n枚の原稿があるとす
ると、図45に示すように、1枚目の用紙P1の表面に
は画像Dn,D1が形成され、裏面には画像Dn-1,D2
形成される。さらに、2枚目の用紙P2の表面には画像
n-2,D3が形成され、裏面には画像Dn-3,D4が形成
される。以下、同様の手順で画像が形成される。
【0093】画像が合成され、かつ、両面コピーされた
用紙P1,P2は紙折り機構30で中央部に折り目を付け
られ、集積トレイ411上に排出/整合され、折り目上
にステープル処理が行われる。原稿を8枚とすると、図
46に示す状態で仕上がる。袋綴じモードの場合は、図
47に示すように、1枚目の用紙P1には画像D1
2、2枚目の用紙P2には画像D3,D4、以下同様に2
枚の画像がページ順に用紙上に、複写機10からの排出
時に天地が反転された状態で形成される。用紙P 1,P2
は紙折り機構30で二つ折りされ、集積トレイ411上
に排出/整合され、後端部にステープル処理が行われ
る。原稿を4枚とすると、図48に示す状態で仕上が
る。
【0094】(制御部)図49は複写システムの制御部
を示し、複写機10を制御するCPU201と、フィニ
ッシャ40を制御するCPU202とを中心に構成され
ている。CPU202は制御情報を格納したROM20
3を備え、各種モータ、ソレノイド等の機器に制御信号
を出力する一方、用紙検出用センサ等の検出手段からの
検出信号が入力される。
【0095】(制御手順)図50、図51はフィニッシ
ャ処理の制御手順を示す。ここでは、本発明に関連する
押さえガイド部材405の動作について主として説明す
る。まず、ステップS10でステートカウンタ(以下、
ステートと称する)のカウント値をチェックし、そのカ
ウント値に基づいて以下の処理を実行する。
【0096】ステートが“0”(初期状態)のとき、ス
テップS11で紙折りモードが選択されているか否かを
判定する。紙折りモードが選択されていれば、ステップ
S12でステートを“1”にセットする。紙折りモード
が選択されていなければ、ステートは“0”を維持し、
ステップS31でその他のフィニッシャ処理を実行す
る。この場合、押さえガイド部材405が動作すること
はない。
【0097】ステートが“1”のとき、ステップS13
でセンサSE5がオフエッジであることを確認すると、
即ち、紙折りされた用紙が搬送部50,51を経て排出
ローラ対513にて集積トレイ411へ送られ、その用
紙後端がセンサSE5で検出されると、ステップS14
でタイマT1をセットする。タイマT1は用紙がセンサS
E5の検出点を通過してから排出ローラ対513を抜け
て完全に集積トレイ411上へ排出されるまでの時間を
カウントする。次に、ステップS15でステートを
“2”にセットする。このとき、押さえガイド部材40
5は上方に退避しており、ガイド部405aが排出され
る用紙をガイドする。
【0098】ステートが“2”のとき、ステップS16
で前記タイマT1のカウントアップを確認すると、ステ
ップS17でソレノイドSL10をオンし、ステップS
18でステートを“3”にセットする。ここで、押さえ
ガイド部材405が下方に回動し、押圧部405bが集
積トレイ411上に排出された用紙の上面を押圧する。
【0099】ステートが“3”のとき、ステップS19
でセンサSE5がオンエッジであることを確認すると、
即ち、次の用紙の先端がセンサSE5で検出されると、
ステップS20でタイマT2をセットする。タイマT2
用紙がセンサSE5の検出点を通過してから該用紙の先
端が押さえガイド部材405のガイド部405bに到達
するまでの時間をカウントする。次に、ステップS21
でステートを“4”にセットする。
【0100】ステートが“4”のとき、ステップS22
で前記タイマT2のカウントアップを確認すると、ステ
ップS23でソレノイドSL10をオフし、ステップS
24でステートを“5”にセットする。ここで、押さえ
ガイド部材405が上方に退避し、次の用紙の排出を可
能にする。
【0101】ステートが“5”のとき、ステップS25
で最終用紙の排出か否かを判定し、最終用紙であればス
テップS26でステートを“6”にセットする。最終用
紙でなければステップS27でステートを“1”にセッ
トし、次の用紙のための処理を実行する。
【0102】ステートが“6”のとき、スッテプS28
で第1チャック手段415による用紙束のチャッキング
終了を確認のうえ、ステップS29でソレノイドSL1
0をオフする。次にステップS30でステートを“0”
にリセットする。紙折りされた用紙に対する集積トレイ
411への排出処理はこれにて終了し、以後はステップ
S31でその他の処理を実行する。
【0103】(他の実施形態)なお、本発明に係る後処
理装置は前記実施形態に限定するものではなく、その要
旨の範囲内で種々に変更可能である。特に、紙折り機構
30の構成や紙折り方法は任意である。また、押さえガ
イド部材405に関してもその構成や制御手順は任意で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるフィニッシャを含む
複写システムを示す概略構成図。
【図2】前記フィニッシャを示す概略構成図。
【図3】前記フィニッシャ内の搬送路を示す立面図。
【図4】前記フィニッシャ内のいまひとつの搬送路を示
す立面図。
【図5】前記フィニッシャの外観を示す斜視図。
【図6】紙折り機構の動作(Z折りモード)を説明する
立面図。
【図7】紙折り機構の動作(Z折りモード)を説明する
立面図。
【図8】紙折り機構の動作(Z折りモード)を説明する
立面図。
【図9】紙折り機構の動作(二つ折りモード)を説明す
る立面図。
【図10】紙折り機構の動作(二つ折りモード)を説明
する立面図。
【図11】紙折り機構の動作(二つ折りモード)を説明
する立面図。
【図12】紙折り機構の動作(二つ折りモード)を説明
する立面図。
【図13】紙折り機構の動作(折り目付けモード)を説
明する立面図。
【図14】紙折り機構の動作(折り目付けモード)を説
明する立面図。
【図15】紙折り機構の動作(通紙モード)を説明する
立面図。
【図16】紙折り機構の動作(通紙モード)を説明する
立面図。
【図17】紙折り機構の動作(通紙モード)を説明する
立面図。
【図18】Z折りされた用紙及びトレイ上への排出状態
を示す説明図。
【図19】ステープル処理部を示す正面図。
【図20】集積トレイを示す平面図。
【図21】集積トレイを示す断面図。
【図22】第1チャック手段を示す正面図。
【図23】第1チャック手段を示す側面図。
【図24】ステープル処理部を示す部分断面図。
【図25】先端ストッパの動作(規制時)を示す部分断
面図。
【図26】先端ストッパの動作(規制解除時)を示す部
分断面図。
【図27】第2チャック手段を示す正面図。
【図28】第2チャック手段を示す側面図。
【図29】押さえガイド部材を示す部分断面図。
【図30】押さえガイド部材の動作説明図。
【図31】ステープル部を示す正面図。
【図32】ステープルユニットの内部構造を示す正面
図。
【図33】図31のY矢視図。
【図34】ステープルユニットの移動状態を示す説明
図。
【図35】用紙束搬送部を示す部分断面図。
【図36】先端コーナー綴じ処理を示す説明図。
【図37】先端複数綴じ処理を示す説明図。
【図38】後端コーナー綴じ処理を示す説明図。
【図39】後端複数綴じ処理を示す説明図。
【図40】中綴じ処理を示す説明図。
【図41】ADFへの原稿セット状態を示す斜視図。
【図42】複写機のプラテンガラス上での原稿セット状
態を示す平面図。
【図43】コピー処理途中及び仕上がりの状態を示す説
明図。
【図44】コピー処理途中及び仕上がりの状態を示す説
明図。
【図45】中綴じモードでのコピー状態を示す説明図。
【図46】中綴じモードでの仕上がり状態を示す斜視
図。
【図47】袋綴じモードでのコピー状態を示す説明図。
【図48】袋綴じモードでの仕上がり状態を示す斜視
図。
【図49】制御部を示すブロック図。
【図50】フィニッシャ処理の制御手順を示すフローチ
ャート図。
【図51】フィニッシャ処理の制御手順を示すフローチ
ャート図、図50の続き。
【符号の説明】
10…複写機 30…紙折り機構 35…紙折り部 40…フィニッシャ 41…ステープル処理部 201,202…CPU 351,352,353…折りローラ 405…押さえガイド部材 405a…ガイド部 405b…押圧部 406…支軸 407…除電ブラシ 411…集積トレイ 440…ステープル部 441…ステープルユニット 513…排出ローラ対 SL10…ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 39/11 B65H 39/11 K (72)発明者 小林 正 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 小澤 計仁 岐阜県可児市土田1945番地 株式会社甲山 製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置から排出された用紙を折り
    畳んだり又は折り目を付ける紙折り手段と、 画像形成装置から排出された用紙を一時的に集積する集
    積トレイと、 前記集積トレイ上に用紙を排出する排出手段と、 画像形成装置から排出された用紙を前記紙折り手段を経
    由してあるいは経由せずに前記排出手段へ搬送する用紙
    搬送手段と、 前記集積トレイ上に集積された用紙束を集積トレイ上か
    ら送り出す用紙束搬送手段と、 前記用紙束搬送手段によって集積トレイから送り出され
    た用紙束に対して後処理を施す後処理手段と、 前記集積トレイの上方であって前記排出手段から用紙の
    最小長さよりも短い位置で、排出手段から排出される用
    紙を規制する押さえガイド部材と、 前記押さえガイド部材を前記排出手段側の一点を支点と
    して回動させる駆動手段と、 用紙が前記紙折り手段を経由して前記排出手段に搬送さ
    れたときに前記駆動手段によって押さえガイド部材を回
    動させる制御手段と、 を備えたことを特徴とする後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記押さえガイド部材は、前記集積トレ
    イ上の用紙上面を押圧可能な押圧部と、前記排出手段か
    ら集積トレイへ排出される用紙を集積トレイ上へガイド
    するガイド部とを有することを特徴とする請求項1記載
    の後処理装置。
  3. 【請求項3】 前記押さえガイド部材のガイド部に用紙
    の除電を行う除電部材を設けたことを特徴とする請求項
    2記載の後処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、用紙が前記排出手段か
    ら前記集積トレイへ排出される際、用紙先端が押さえガ
    イド部材に到達する前に押さえガイド部材を集積トレイ
    から退避させ、用紙後端が排出手段を抜けた後に押さえ
    ガイド部材を集積トレイ側に回動させることを特徴とす
    る請求項1記載に後処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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