JPH0966309A - 厚み制御方法及びその装置 - Google Patents

厚み制御方法及びその装置

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JPH0966309A
JPH0966309A JP7223625A JP22362595A JPH0966309A JP H0966309 A JPH0966309 A JP H0966309A JP 7223625 A JP7223625 A JP 7223625A JP 22362595 A JP22362595 A JP 22362595A JP H0966309 A JPH0966309 A JP H0966309A
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JP
Japan
Prior art keywords
rolling
stand
thickness
load distribution
rolled
Prior art date
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Pending
Application number
JP7223625A
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English (en)
Inventor
Jun Ueda
潤 上田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication of JPH0966309A publication Critical patent/JPH0966309A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧下位置の調整量が大きい場合であっても圧
延スタンドの負荷が過剰になることを防止して、板厚偏
差を十分除去し得る厚み制御方法及びその実施に使用す
る装置を提供する。 【解決手段】 第nスタンド♯nには被圧延材Sの圧延
速度を検出する速度計22が設けてあり、該速度計22が検
出した圧延速度Vは負荷配分補正演算部24に与えられ
る。負荷配分補正演算部24はモニタゲインGi(i=1
〜n)及び最大圧延速度Vmax 並びに圧延速度Vに基づ
いて負荷配分RiV (i=1〜n)を算出し、その結果
を負荷配分補正部25に与える。負荷配分補正部25は、モ
ニタ板厚制御演算部C1 〜Cn から与えられた各圧下位
置調整量と、負荷配分補正演算部24から与えられた負荷
配分RiV (i=1〜n)とをそれぞれ乗算し、その結
果を第1〜第nスタンド♯1〜♯nにそれぞれ設けた駆
動制御装置D1 〜Dn へ与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機で圧延され
る被圧延材の厚みを制御する厚み制御方法及びその実施
に使用する厚み制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、連続圧延機の模式的側面図と共
に、従来の厚み制御装置の構成を示すブロック図であ
り、図中♯1〜♯nは連続圧延機に備えられた第1〜第
nスタンドである。第1〜第nスタンド♯1〜♯nは互
いに所定距離を隔ててタンデムに配置してあり、各スタ
ンド♯1〜♯nは鋼板等の被圧延材Sを圧延するワーク
ロール11,11及び該ワークロール11,11を挟持するバッ
クアップロール12,12をそれぞれ備えている。ワークロ
ール11,11及びバックアップロール12,12は、アクチュ
エータA1 〜An によって圧延スケジュールの圧下位
置,圧延荷重が与えられると共に、回転駆動されて被圧
延材Sを矢符方向へ圧延するようになっており、各スタ
ンド♯1〜♯nには、圧下位置を検出する圧下位置検出
器31、及び圧延荷重を検出する荷重計32がそれぞれ取付
けてある。
【0003】第iスタンド♯i(1≦i≦n)に備えら
れた圧下位置検出器31及び荷重計32の検出値は第iスタ
ンド用のゲージメータ板厚制御演算部Hi に与えられ、
該ゲージメータ板厚制御演算部Hi は、目標板厚h0
目標圧下位置s0 ,目標荷重P0 ,並びに次の(1)式
及び(2)式に基づいてゲージメータ板厚偏差Δhを算
出し、算出したゲージメータ板厚偏差Δhを零にすべ
く、予め設定されたゲージメータゲインを用いて圧下位
置を演算し、その結果を第iスタンド用の加算器Pi
与える。 h=s+P/M …(1) 但し、h:ゲージメータ板厚 s:圧下位置 P:荷重 M:ミル定数 Δh=Δs+ΔP/M …(2) 但し、Δh=h−h0 Δs=s−s0 ΔP=P−P0
【0004】最終スタンドである第nスタンド♯nの出
側には被圧延材Sの厚みを検出する厚み計21が配置して
あり、該厚み計21の検出値は第iスタンド用のモニタ板
厚制御演算部Ci に与えられる。モニタ板厚制御演算部
i には目標板厚も与えられており、モニタ板厚制御演
算部Ci は目標板厚と厚み計21が検出した被圧延材Sの
板厚との偏差を零にすべく、予め設定された第iスタン
ド用のモニタゲインを用いて第iスタンド♯iの圧下位
置を演算し、その結果を前述した第iスタンド用の加算
器Pi に与える。加算器Pi は両演算結果を加え合わ
せ、それを第iスタンドの駆動制御装置Di に与える。
駆動制御装置Di は、アクチュエータAiに第iスタン
ド♯iの圧下位置を、与えられた圧下位置となるように
調整させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の厚み
制御装置にあっては、連続圧延機の出側に設けた厚み計
21の検出結果に基づいて被圧延材Sの板厚を制御するモ
ニタ板厚制御において、被圧延材Sが第1〜第nスタン
ド♯1〜♯nで圧延されてから厚み計21でその厚みが検
出されるまでの時間だけ制御遅れがそれぞれ発生するの
で、被圧延材Sに生じるスキッドマークといった高周波
の板厚偏差を除去するために、前述したモニタゲイン
を、制御遅れが少ない下流側の圧延スタンドに対応する
ものほど大きくしてあるのが一般的である。そのため、
連続圧延機に供給する被圧延材の板厚が同じであり目標
板厚が薄くて圧延荷重が大きい場合、又は被圧延材Sの
硬度が高く圧延荷重が大きい場合等、大きな板厚偏差が
頻繁に発生してモニタ板厚制御による圧下位置の調整量
が大きい場合は、モニタゲインが大きい圧延スタンドに
おける圧延の負荷が過剰になり、板厚偏差を除去しきれ
ないという問題があった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、タンデムに配した
圧延スタンドに対する負荷の配分を、圧延速度に基づい
て補正する構成にすることによって、圧下位置の調整量
が大きい場合であっても圧延スタンドの負荷が過剰にな
ることを防止して、板厚偏差を十分除去し得る厚み制御
方法及びその実施に使用する装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る厚み制御
方法は、被圧延材を圧延する複数の圧延スタンドをタン
デムに配した連続圧延機の出側における被圧延材の厚み
と、目標厚みとの偏差を除去すべく、所定の圧延速度を
基準として各圧延スタンドに予め設定してあるゲイン及
び前記偏差に基づいて、各圧延スタンドの圧下位置を算
出し、該圧下位置となるように圧延スタンドを調整して
被圧延材の厚みを制御する方法において、前記被圧延材
の圧延速度を検出し、検出した圧延速度及び前記ゲイン
に基づいて、各圧延スタンドにおける圧延の負荷配分を
求め、求めた負荷配分を用いて算出した圧下位置を補正
することを特徴とする。
【0008】第2発明に係る厚み制御装置は、被圧延材
を圧延する複数の圧延スタンドをタンデムに配した連続
圧延機の出側における被圧延材の厚みと、目標厚みとの
偏差を除去すべく、所定の圧延速度を基準として各圧延
スタンドに予め設定してあるゲイン及び前記偏差に基づ
いて、各圧延スタンドの圧下位置を算出し、該圧下位置
となるように圧延スタンドを調整して被圧延材の厚みを
制御する装置において、前記被圧延材の圧延速度を検出
する速度計と、検出した圧延速度及び前記ゲインに基づ
いて、各圧延スタンドにおける圧延の負荷配分を求める
手段と、求めた負荷配分を用いて算出した圧下位置を補
正する手段とを備えることを特徴とする。
【0009】各圧延スタンドに対するモニタ制御ゲイン
は、制御遅れを小さくするために、最大圧延速度を基準
に設定してある。一方、目標板厚が薄くて圧延荷重が大
きい場合、又は被圧延材の硬度が高くて圧延荷重が大き
い場合等、圧延スタンドにおける圧下位置の調整量が大
きい場合にあっては、被圧延材の圧延速度は、基準の圧
延速度より遅い速度に制御される。従って、被圧延材の
圧延速度を検出し、その検出結果に基づいて各圧延スタ
ンドへの負荷配分を変更することによって、圧下位置の
調整量が大きい場合であっても下流側の圧延スタンドの
負荷が過剰になることを防止して、被圧延材の厚み偏差
が十分に除去される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、連続圧延機の模
式的側面図と共に、本発明に係る厚み制御装置の構成を
示すブロック図であり、図中♯1〜♯nは連続圧延機に
備えられた第1〜第nスタンドである。第1〜第nスタ
ンド♯1〜♯nは互いに所定距離を隔ててタンデムに配
置してあり、各スタンド♯1〜♯nは鋼板等の被圧延材
Sを圧延するワークロール11,11及び該ワークロール1
1,11を挟持するバックアップロール12,12をそれぞれ
備えている。ワークロール11,11及びバックアップロー
ル12,12は、アクチュエータA1 〜An によって圧延ス
ケジュールの圧下位置,圧延荷重が与えられると共に、
回転駆動されて被圧延材Sを矢符方向へ圧延する。
【0011】最終スタンドである第nスタンド♯nの出
側には被圧延材Sの厚みを検出する厚み計21が配置して
あり、該厚み計21の検出値は、第1スタンド〜第nスタ
ンド♯1〜♯nに対応して設けられたモニタ板厚制御演
算部C1 〜Cn に与えられる。モニタ板厚制御演算部C
1 〜Cn には各スタンドにおける目標板厚がそれぞれ与
えられており、各モニタ板厚制御演算部C1 〜Cn は、
目標板厚と厚み計21が検出した被圧延材Sの板厚との偏
差を零にすべく、最大圧延速度に基づいて予め設定され
たモニタゲインGi(i=1〜n)をそれぞれ用いて当
該スタンドの圧下位置を演算し、その結果を負荷配分補
正部25に与える。
【0012】第nスタンド♯nには被圧延材Sの圧延速
度を検出する速度計22が設けてあり、該速度計22が検出
した圧延速度Vは負荷配分補正演算部24に与えられる。
負荷配分補正演算部24には前述したモニタゲインGi
(i=1〜n)及び最大圧延速度Vmax も与えられてお
り、負荷配分補正演算部24は次の(3)〜(5)式に基
づいて、負荷配分RiVmax(i=1〜n)を、速度計22
で検出された圧延速度Vに応じた負荷配分RiV (i=
1〜n)に補正し、その結果を負荷配分補正部25に与え
る。 RiVmax=Gi/(G1 +G2 +…+Gn ) …(3) Rn V =K×(V/Vmax )×Rn Vmax …(4) RiV (i=1〜n−1)=Rn V ×(1−K×V/Vmax ) ×RiVmax/(R1 Vmax+…+Ri-1 Vmax) +RiVmax …(5) 但し、K:補正係数 材質,厚み及び幅によって決定され、板厚が薄い場合,
軟質材である場合等,形状維持が困難である場合は0.
8〜1.0であり、その他の場合は0.5〜0.7であ
る。
【0013】負荷配分補正部25は、モニタ板厚制御演算
部C1 〜Cn から与えられた各圧下位置と、負荷配分補
正演算部24から与えられた負荷配分RiV (i=1〜
n)とをそれぞれ乗算し、その結果を第1〜第nスタン
ド♯1〜♯nにそれぞれ設けた駆動制御装置D1 〜Dn
へ与えて圧下位置を調整させ、被圧延材Sに生じた板厚
偏差を除去する。
【0014】
【実施例】次に比較試験を実施した結果について説明す
る。図2及び図4は3スタンドを備える圧延機を用いて
比較試験を実施した結果を示すグラフであり、図2は本
発明に係る厚み制御装置を適用した場合を、図4は従来
の厚み制御装置を適用した場合をそれぞれ示している。
両図中、横軸は圧延長さを、また縦軸は各スタンドの制
御出力又は板厚偏差を示している。
【0015】両厚み制御装置には、第1スタンドのモニ
タ制御ゲインとして10が、第2スタンドのモニタ制御
ゲインとして30が、また第3スタンドのモニタ制御ゲ
インとして60が予め設定してある。従来の厚み制御装
置にあっては、図4(a)〜(c)に示した如く、圧延
機の出側の板厚偏差の比例積分演算値と前記ゲインとを
乗算して第1〜第3スタンドに対する制御出力とし、第
1〜第3スタンドの圧下位置を調整した結果、板厚偏差
は図4(d)のようであった。
【0016】一方、本発明に係る厚み制御装置にあって
は、速度計で検出した圧延速度は設定速度の60%であ
り、該圧延速度に基づいて、第1〜第3スタンドに対す
る負荷配分R1 V ,R2 V ,R3 V を前述した(3)〜
(5)式に基づいて、次のように求める。なお、補正係
数Kは1とした。 R3 Vmax=60(10+30+60)=0.6 R2 Vmax=30(10+30+60)=0.3 R1 Vmax=10(10+30+60)=0.1 ∴ R3 V =1×60/100×0.6=0.36 R2 V =0.6×(1−1×60/100)×0.3
/(0.1+0.3)+0.3=0.48 R1 V =0.6×(1−1×60/100)×0.1
/(0.1+0.3)+0.1=0.16
【0017】そして、図2(a)〜(c)に示した如
く、圧延機の出側の板厚偏差の比例積分演算値と前記ゲ
インとを乗算した値に、負荷配分R1 V ,R2 V ,R3
V を乗算して第1〜第3スタンドに対する制御出力と
し、第1〜第3スタンドの圧下位置を調整した結果、板
厚偏差は図2(d)のようであった。
【0018】図4から明らかな如く、従来の厚み制御装
置では、第3スタンドの制御出力が過大になり、板厚偏
差が残存している一方、図2から明らかな如く、本発明
に係る厚み制御装置では、制御出力が第2スタンド及び
第1スタンドに分散されており、板厚偏差は全長にわた
って略除去されている。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明にあっては、
圧下位置の調整量が大きい場合であっても圧延スタンド
の負荷が過剰になることを防止して、厚み偏差を十分除
去し得る等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続圧延機の模式的側面図と共に、本発明に係
る厚み制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】3スタンドを備える圧延機を用いて比較試験を
実施した結果を示すグラフである。
【図3】連続圧延機の模式的側面図と共に、従来の厚み
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】3スタンドを備える圧延機を用いて比較試験を
実施した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
♯1 第1スタンド 21 厚み計 22 速度計 24 負荷配分補正演算部 25 負荷配分補正部 C1 モニタ板厚制御演算部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延材を圧延する複数の圧延スタンド
    をタンデムに配した連続圧延機の出側における被圧延材
    の厚みと、目標厚みとの偏差を除去すべく、所定の圧延
    速度を基準として各圧延スタンドに予め設定してあるゲ
    イン及び前記偏差に基づいて、各圧延スタンドの圧下位
    置を算出し、該圧下位置となるように圧延スタンドを調
    整して被圧延材の厚みを制御する方法において、 前記被圧延材の圧延速度を検出し、検出した圧延速度及
    び前記ゲインに基づいて、各圧延スタンドにおける圧延
    の負荷配分を求め、求めた負荷配分を用いて算出した圧
    下位置を補正することを特徴とする厚み制御方法。
  2. 【請求項2】 被圧延材を圧延する複数の圧延スタンド
    をタンデムに配した連続圧延機の出側における被圧延材
    の厚みと、目標厚みとの偏差を除去すべく、所定の圧延
    速度を基準として各圧延スタンドに予め設定してあるゲ
    イン及び前記偏差に基づいて、各圧延スタンドの圧下位
    置を算出し、該圧下位置となるように圧延スタンドを調
    整して被圧延材の厚みを制御する装置において、 前記被圧延材の圧延速度を検出する速度計と、検出した
    圧延速度及び前記ゲインに基づいて、各圧延スタンドに
    おける圧延の負荷配分を求める手段と、求めた負荷配分
    を用いて算出した圧下位置を補正する手段とを備えるこ
    とを特徴とする厚み制御装置。
JP7223625A 1995-08-31 1995-08-31 厚み制御方法及びその装置 Pending JPH0966309A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030051148A (ko) * 2001-12-17 2003-06-25 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 압연기의 부하배분 제어장치
KR100560807B1 (ko) * 2001-07-06 2006-03-14 주식회사 포스코 연속식 압연기의 부하배분량 자동조정방법

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KR100560807B1 (ko) * 2001-07-06 2006-03-14 주식회사 포스코 연속식 압연기의 부하배분량 자동조정방법
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