JPH0966194A - 洗濯機及び洗剤投入装置 - Google Patents

洗濯機及び洗剤投入装置

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JPH0966194A
JPH0966194A JP7224302A JP22430295A JPH0966194A JP H0966194 A JPH0966194 A JP H0966194A JP 7224302 A JP7224302 A JP 7224302A JP 22430295 A JP22430295 A JP 22430295A JP H0966194 A JPH0966194 A JP H0966194A
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Yoshimi Hashimoto
好美 橋本
Hiroshi Murakami
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Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「風呂水コース」での洗剤の自動投入を可能
とする。 【解決手段】 風呂水コースの洗濯運転がスタートされ
ると、水位が設定され(S3,S4)、洗剤量が表示さ
れた上で(S5)、風呂水の給水が開始される(S
7)。設定水位に達して(S9)給水が停止された後
(S10)、洗い行程が開始され(S11)、その初期
に水道水による補注水が行われ(S12)、洗剤の自動
投入が行われる。所定時間経過しても設定水位に達しな
いときには(S13)、給水不良と判断されてブザー報
知(S14)及びエラー表示(S15)がなされる。そ
の後、スタートキーが操作されると(S16)、水道水
を用いる「通常コース」に切替えられる(S17)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも洗い行
程における洗濯槽内への給水を風呂水等をポンプによっ
て汲上げることにより行うようにした風呂水対応コース
を備える洗濯機、及び、洗濯機のトップカバーに設けら
れ注水ケース等から構成される洗剤投入装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば全自動洗濯機に
おいては、水道を水源とする通常の洗濯運転に加え、風
呂の残り湯(水)をポンプによって汲上げることによ
り、風呂水等を洗い行程等に用いることができるように
したものが供されてきており、使用者が操作パネルにお
いて「風呂水コース」を選択操作することにより、洗い
行程における給水に、給水弁を駆動しない(水道水を使
用しない)ような制御がなされるようになっている。ま
た、近年では、外付け(あるいは内蔵)されるポンプを
洗濯機本体側で制御する機能を設け、自動運転が可能な
ものも考えられている。
【0003】ところで、この種の全自動洗濯機において
は、予め洗剤投入装置に所要量の洗剤を収容させておけ
ば、給水に水道水を用いる通常のコースでは、給水弁の
開放によって水道水が洗剤投入装置(注水ケース)の洗
剤貯留部を通ることによって、その洗剤が給水と共に洗
濯槽内に供給されるようになっている。ところが、上記
した「風呂水コース」では、風呂水は洗剤貯留部を通ら
ずに洗濯槽内に供給される構成となっているため、洗剤
の自動投入ができない不具合があった。
【0004】また、一般に、全自動洗濯機においては、
使用者は必ずしも洗濯機に付きっきりでいることは少な
い事情があるが、上記した「風呂水コース」の給水時に
おいて例えば風呂水の残り量が少なくて、洗濯に必要な
水位までの給水が行われない(従って洗い行程が開始さ
れない)ような場合に、使用者が洗濯機から離れていて
それに気付かないことがある不具合もあった。
【0005】さらには、洗剤投入装置の注水ケースに洗
濯機の外面に露出するように接続口を設け、この接続口
にポンプの吐出側のホースの先端を接続することが行わ
れているが、ポンプからの給水圧力が大きい場合に、そ
の接続部分において水漏れがあって、洗濯機を設置して
いる床部を濡らしてしまう虞があった。このような水漏
れを防止するためには、前記接続口を大きくすることが
考えられるが、それでは注水ケースの大形化を招いてし
まうことになる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、風呂水対応コースを備えるもの
にあって、風呂水対応コースが選択された場合でも、洗
剤の自動投入を可能とする洗濯機を提供するにある。ま
た、本発明の第2の目的は、風呂水対応コースを備える
ものにあって、風呂水対応コースが選択された場合の給
水不良を使用者に確実に知らせることができる洗濯機を
提供するにある。さらには、本発明の第3の目的は、ポ
ンプからのホースを接続するものにあって、その接続部
からの水漏れを防止することができる洗剤投入装置を提
供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の洗濯
機は、洗剤貯留部等を有する注水ケースを通して洗濯槽
内へ水道水を給水するようにした通常コースと、少なく
とも洗い行程における前記洗濯槽内への給水を風呂水等
をポンプによって汲上げることにより行うようにした風
呂水対応コースとの切替えが可能なものであって、前記
風呂水対応コースの洗い行程において、所定の補注水時
間だけ前記水道水による補注水を行う補注水手段を具備
するところに特徴を有する。
【0008】この場合、前記補注水時間を、水道水の給
水水圧に基づいて決定したり(請求項2の発明)、洗い
行程における設定水位に基づいて決定することもできる
(請求項3の発明)。
【0009】本発明の請求項4の洗濯機は、洗剤貯留部
等を有する注水ケースを通して洗濯槽内へ水道水を給水
するようにした通常コースと、少なくとも洗い行程にお
ける前記洗濯槽内への給水を風呂水等をポンプによって
汲上げることにより行うようにした風呂水対応コースと
の切替えが可能なものであって、前記風呂水対応コース
が選択された場合に、給水が開始されるべき時点から所
定時間が経過しても規定水位に達しないときに報知を行
う報知手段を具備すると共に、この報知手段による報知
後に所定のスイッチ操作がなされたときに、通常コース
に切替わる切替機能を有するところに特徴を有する。
【0010】この場合、前記所定時間を、風呂水等の給
水水圧に基づいて決定したり(請求項5の発明)、洗い
行程における設定水位に基づいて決定することもできる
(請求項6の発明)。
【0011】本発明の請求項7の洗剤投入装置は、洗濯
機の洗濯槽上方のトップカバーに設けられるものであっ
て、前面が開口した注水ケースと、この注水ケース内に
引出し可能に収容され洗剤貯留部を有するユニット容器
と、前記注水ケース内の下部に前記ユニット容器との間
に位置して設けられ前記洗濯槽に向けて水を排出するた
めの出口流路と、前記注水ケースの外壁部に設けられ給
水弁を介して水道水が供給される第1の接続口と、この
第1の接続口から供給される水を前記ユニット容器の洗
剤貯留部に注水し洗剤と共に前記出口流路から排出させ
る注水機構と、前記注水ケースの外壁部に設けられ前記
出口流路に連通する第2の接続口と、前記注水ケースの
外面部に一体に設けられ上面が開放する容器状をなす水
受部と、先端部がこの水受部の底面から突出するように
設けられ風呂水等を汲上げるポンプからのホースが接続
される接続部と、この接続部と前記第2の接続口とをつ
なぐ連結管路とを具備するところに特徴を有する。
【0012】この場合、前記水受部の底部に、注水ケー
ス内に連通する水抜き穴を設ければ、より効果的である
(請求項8の発明)。また、前記第2の接続口を、注水
機構と遮断された状態に設けることが望ましい(請求項
9の発明)。
【0013】そして、ユニット容器に、中央部に位置す
る洗剤貯留部の左右に仕上剤貯留部及び漂白剤等貯留部
を隔壁部によって区画して設けたものにあっては、その
外底部に、前記隔壁部に対応して前後方向に延びる案内
溝を形成すると共に、注水ケースの内底部に、出口流路
の左右に位置して前記各案内溝が差込まれて案内される
前後方向に延びる案内リブを設けることができる(請求
項10の発明)。
【0014】またこのとき、ユニット容器の隔壁部の上
縁部の後部に、上方へ突出する係止部を設けると共に、
注水ケース内の上部前面側にその係止部を係止すること
によりユニット容器の前方への抜止めを行うストッパを
設け、さらに前記隔壁部の係止部の手前側に、前記スト
ッパを逃げることにより前記ユニット容器の引出し状態
で該ユニット容器を前傾状態とさせる逃げ凹部を形成す
るようにしても良い(請求項11の発明)。
【0015】さらに、ユニット容器の仕上剤貯留部及び
漂白剤等貯留部に夫々蓋部材を設けるものにあっては、
それら各蓋部材に、隔壁部を越えて洗剤貯留部側に張出
す張出片部を設けることもでき(請求項12の発明)、
その蓋部材の張出片部を、隔壁部の上縁部に凹設された
凹部上に載置することにより、前記隔壁部の上縁部に対
して面一以下に位置される構成としても良い(請求項1
3の発明)。
【0016】そして、上記した洗剤投入装置において
は、ユニット容器の洗剤貯留部の背部に、中心から左右
方向に離れるに従って後退するリブをV字状に設け、そ
のリブに出口流路の後部側に連通する洗剤排出孔を形成
することもできる(請求項14の発明)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図4及び図5は、本
実施例に係る洗濯機の全体構成を概略的に示しており、
ここで、ほぼ矩形箱状をなす外箱1内には、外槽2が弾
性吊持機構3を介して設けられている。前記外槽2内に
は、洗い槽兼脱水槽としての洗濯槽4が回転可能に設け
られており、その洗濯槽4の内底部には水流生成用の撹
拌体(パルセータ)5が設けられている。
【0018】前記外槽2の外底部には、モータ6が設け
られていると共に、そのモータ6の回転力がベルト7を
介して伝達され前記洗濯槽4および撹拌体5を回転駆動
する機構部8が設けられている。詳しい説明は省略する
が、これらモータ6及び機構部8により、洗いやためす
すぎの行程においては、前記撹拌体5が正逆回転される
ようになっており、脱水やシャワーすすぎ(脱水すす
ぎ)の行程においては、前記洗濯槽4が撹拌体5と共に
回転されるようになっている。また、外槽2の底部に
は、前記洗濯槽4からの排水を行うための排水路10が
設けられ、この排水路10に、排水弁11を介して排水
ホース12が接続されている。さらに、外槽2の底部に
は、該外槽2からの排水を行うための排水口13が設け
られ、この排水口13が前記排水ホース12に接続され
ている。
【0019】一方、前記洗濯槽4の上端部にはバランス
リング14が装着されていると共に、脱水時に洗濯槽4
からの水の排出をそのバランスリング14との間を通し
て行うための脱水孔15が設けられている。また、前記
外槽2の上端部には、ほぼリング状をなす桶カバー16
が設けられ、この桶カバー16にはその開口部を開閉す
る内蓋17が設けられている。この内蓋17には、後部
側に位置して、多数個の通水孔18aを有する凹状部1
8が形成されている。尚、図5では、この内蓋17の図
示を省略している。
【0020】前記外箱1の上端部には、トップカバー1
9が設けられている。図5に示すように、このトップカ
バー19には、ほぼ円形の洗濯物出入口20が形成され
ていると共に、図7にも示すように、その出入口20を
開閉するための折畳み式の蓋21が設けられている。ま
た、このトップカバー19の前部側の上面には、図6に
も示すような操作パネル22が設けられている。
【0021】詳しい説明は省略するが、この操作パネル
22は、NCAP液晶パネルやメンブレンスイッチ等を
組合わせて構成され、その上面に各種の表示部とスイッ
チ操作部とが形成される。この場合、図6に一部示すよ
うに、実行する行程を示す行程表示部23、動作を絵表
示で示す動作表示部24、エラーの発生を絵表示で示す
エラー表示部25、時間や洗剤量,エラー等を数字で示
す数字表示部26などの表示部が設けられていると共
に、スタートキー27や風呂水コース選択キー28など
のスイッチ操作部が設けられている。
【0022】そして、トップカバー19の後部側部分に
は、前記内蓋17の凹状部18を介して洗濯槽4内に給
水を行うための給水機構29が設けられている。この給
水機構29は、図7にも示すように、詳しくは後述する
ような洗剤投入装置30やその左側に位置される給水弁
たるダブル給水弁31等から構成される。このうちダブ
ル給水弁31は、図8等にも示すように、1個の基体
に、トップカバー19の上面から突出し水道に接続され
る管状の水道用接続部32を有すると共に、電磁式の第
1及び第2の給水弁33及び34を備えて構成されてい
る。これら第1及び第2の給水弁33及び34は、夫々
主通水ホース35及び仕上剤用通水ホース36に接続さ
れている。
【0023】これにより、給水機構29は、ダブル給水
弁31を介して水道水を洗濯槽4内へ給水することが可
能となっているのであるが、本実施例では、図示しない
ポンプによって汲上げられる風呂水等の給水も洗剤投入
装置30(後述する注水ケース)を通して可能に構成さ
れている。このとき、図9にも示すように、前記洗剤投
入装置30には、風呂水等を汲上げるポンプからのホー
ス37が接続される接続部38が、トップカバー19の
上面部に露呈するように設けられている。これにて、本
実施例では、洗濯運転の全ての行程に水道水を使用する
「通常コース」と、少なくと洗い行程における給水に風
呂水等を使用する風呂水対応コース(実施例では「風呂
水コース」と称している)との切替えが可能とされてい
るのである。
【0024】尚、前記ポンプは、例えばバスタブ内に浸
されて使用されるタイプのもので、駆動により風呂水を
汲上げてホース37から排出するようになっている。ま
た、本実施例では、そのポンプの駆動制御を、洗濯機側
(後述する制御装置)により行い得るように構成されて
いる。
【0025】ここで、本実施例に係る洗剤投入装置30
について、図8ないし図14も参照しながら述べる。こ
の洗剤投入装置30は、大きく分けて、前面が開口する
箱状をなしその前面開口部が前記洗濯物出入口20に臨
む(図5参照)ように設けられた例えばプラスチック製
の注水ケース39と、この注水ケース39内に出し入れ
可能に嵌込まれるやはりプラスチック製の引出し式のユ
ニット容器40とから構成されている。
【0026】前記ユニット容器40は、図8に示すよう
に、横長な容器状をなし、その内部が、図12,図13
等にも示すような隔壁部41,41によって、左右に3
室に仕切られている。この場合、このうち中央の室が洗
剤が収容される洗剤貯留部42とされ、その左側の室が
柔軟仕上剤が収容される仕上剤貯留部43とされ、右側
の室が漂白剤や液体洗剤が収容される漂白剤等貯留部4
4とされている。
【0027】さらに、ユニット容器40の前面側には、
該ユニット容器40の注水ケース39への収容時に、そ
の注水ケース39の前面を塞ぐように位置される扉部4
5が一体に設けられている。この扉部45には、上辺部
に把っ手部45aが形成され、またその前面には、前記
各貯留部42,43,44に対応して「洗剤」,「柔軟
仕上剤」,「液体洗剤・漂白剤」の表示46が設けられ
ている。
【0028】そして、前記各貯留部42,43,44の
うち、中央の洗剤貯留部42は、上面が開放すると共
に、底面が後方に向けて緩やかに下降傾斜する形態に設
けられ、その背部には、図14にも示すように、中心か
ら左右方向に離れるに従って後退するV字状のリブ47
が設けられている。そして、このリブ47には、各辺の
後半部分に位置して洗剤排出孔47a,47aが形成さ
れている。
【0029】また、仕上剤貯留部43及び漂白剤等貯留
部44は、左右対象でほぼ同様の構成とされ、後寄りに
位置して、底面にて開口し上方に立上がる管部48,4
8が設けられていると共に、上面開口部を塞ぐようにし
て後方に向けて緩やかに下降傾斜する蓋部材49,49
が設けられるようになっている。この蓋部材49には、
前寄りに位置して仕上剤や漂白剤を投入するための投入
口50が形成されていると共に、その下面から下方に突
出し前記管部48に僅かな間隙を存して嵌合する円筒部
51を一体に有して構成されている。詳しい図示及び説
明は省略するが、仕上剤貯留部43及び漂白剤等貯留部
44の外底部は管部48に対応して下方に膨出し、前記
管部48と円筒部51とにより、仕上剤や漂白剤を流し
出すサイホン流路が形成されるようになっている。
【0030】さらに、前記蓋部材49,49の中央側の
側辺部には、図13にも示すように、前記隔壁部41を
越えて洗剤貯留部42側に若干量張出す張出片部49
a,49aが設けられている。このとき、図12にも示
すように、前記隔壁部41の上縁部には凹部41aが凹
設され、前記張出片部49aが載置された状態でその張
出片部49aが隔壁部41の高さを越えないように(面
一以下)されている。また、図12に示すように、隔壁
部41の上縁部の後端部には、上方へ突出する係止部5
2が一体に設けられ、さらにその係止部52の手前側に
位置して逃げ凹部41bが形成されている。そして、図
13に示すように、このユニット容器40の外底部に
は、前記各隔壁部41に対応して前後方向に延びる案内
溝53が形成されている。
【0031】これに対し、前記注水ケース39の底面部
には、図9にも一部示すように、前記案内溝53に対応
して、前端縁部からやや奥方に控えた位置から後方に延
びる案内リブ54,54が設けられている。前記ユニッ
ト容器40は、前記案内溝53に前記案内リブ54が差
込まれた状態とされ、これにて、ユニット容器40は前
後方向(出し入れ方向)にスライド移動可能に注水ケー
ス39内に収容されるようになっている。このユニット
容器40の収容状態では、ユニット容器40は注水ケー
ス39の底面から若干浮上り、ここに水等が排出される
流路が形成されるようになっている。また、注水ケース
39の前面下部には、左右両端部に位置して閉塞板5
5,56が設けられるようになっている。尚、上記した
ようにユニット容器40の各管部48が開口する外底部
部分が下方に膨出することにより、この部分は流路が他
の部分に比べて絞られた形態とされるのである。
【0032】このとき、注水ケース39の底面は、全体
が前方に向けて緩やかに下降傾斜しているのであるが、
前記案内リブ54,54により仕切られた中央部分(洗
剤貯留部42に対応する部分)は、図9にも示すよう
に、下方にやや膨出する形態とされ、この部分が出口流
路57とされている。注水ケース39内に供給された水
等は、全てこの出口流路57の前端の前記扉部45との
間に開口する出口57aから排出されるようになってい
る。尚、前記出口57aは、前記内蓋17の凹状部18
の上方に臨み、排出された水等は、凹状部18の通水孔
18aを通ってシャワー状に洗濯槽4内に給水されるよ
うになっている。
【0033】一方、注水ケース39の背面中央部分に
は、図7にも示すように、第1の接続口58及び第2の
接続口59が左右に並んで設けられている。また、注水
ケース39の左側面部には、仕上剤用接続口60が設け
られている。このうち第1の接続口58に、前記ダブル
給水弁31(第1の給水弁33)からの主通水ホース3
5が接続され、仕上剤用接続口60に、ダブル給水弁3
1(第2の給水弁34)からの仕上剤用通水ホース36
が接続されている。さらに、前記第2の接続口59に
は、前記接続部38に一端側が接続された連結管路たる
L字形ホース61の他端側が接続されている。
【0034】そして、前記注水ケース39内には、内部
の背壁部から上壁部にかけて位置して、注水機構を構成
する注水部材62、及び、仕上剤用注水部材63が取付
けられている。このうち仕上剤用注水部材63は、図9
にも示すように、注水ケース39内の左端部つまり仕上
剤貯留部43に対応して設けられ、注水ケース39内の
背壁部から上壁部にかけて位置される側面L字形のケー
ス状をなし、その左側面に前記仕上剤用接続口60に連
通する入口部63a(図8参照)を有すると共に、前記
ユニット容器40の仕上剤貯留部43の上方に位置して
注水口63b(図8,図9参照)を有している。
【0035】これにて、ダブル給水弁31の第2の給水
弁34が開放されると、水道水が、仕上剤用通水ホース
36,仕上剤用接続口60を介して仕上剤用注水部材6
3内に供給され、注水口63bから排出されるのであ
る。これにより、仕上剤貯留部43の投入口50から注
水がなされ、その水が仕上剤貯留部43を通って(柔軟
仕上剤が貯留されているときにはその仕上剤の希釈液と
なって)出口流路57に排出され、出口57aから排出
されるのである。尚、第2の給水弁34は、後述する制
御装置により制御され、最終のためすすぎ行程の給水時
に開放されるようになっている。
【0036】また、前記注水部材62は、図9ないし図
11にも示すように、注水ケース39内の中央部から右
端部にかけて横長状に設けられ、やはり注水ケース39
内の背壁部から上壁部にかけて位置される側面L字形の
ケース状をなし、このうち上壁部を前方に延びる部分
は、洗剤貯留部42に対応した主注水部64と、漂白剤
等貯留部44に対応した漂白剤用注水部65とに区画さ
れている。図10に示すように、前記主注水部64の下
面部及び前端の斜面部には全体に多数個の注水口64a
が形成されており、また漂白剤用注水部65の前端の斜
面部には、1個の注水口65aが形成されている。
【0037】さらに、注水部材62には、洗剤貯留部4
2の中央部に対応位置して、背面側部分から前方に膨出
する風呂水用注水部66が一体に設けられている。この
風呂水用注水部66は、図14に示すように、洗剤貯留
部42から奥方に外れた上方に位置され、図10に示す
ように、その下面部に開口部66aが形成されている。
尚、前記主注水部64の注水口64aの一部は、風呂水
用注水部66の上面部にて開口している。
【0038】また、図11に示すように、この注水部材
62の背面は開口されて水の入口が設けられているので
あるが、その背面のうち風呂水用注水部66に連通する
部分が区画された風呂水入口部62aとされ、残りの主
注水部64及び漂白剤用注水部65に連通する部分が水
道水入口部62bとされている。そして、前記水道水入
口部62bが前記第1の接続口58に接続され、風呂水
入口部62aが前記第2の接続口59に接続されている
のである。従って、第2の接続口59は、注水部材62
の主注水部64及び漂白剤用注水部65とは遮断された
状態に設けられ、もって注水部材62に供給される水道
水が、第2の接続口59からL字形ホース61側に逆流
することが防止されるのである。
【0039】これにて、ダブル給水弁31の第1の給水
弁33が開放されると、水道水が、主通水ホース35,
第1の接続口58を介して水道水入口部62bから注水
部材62の主注水部64に供給され、注水口64aから
排出されると共に、一部が漂白剤用注水部65に供給さ
れて注水口65aから排出される。そして、注水口64
aから排出される水が、ユニット容器40の洗剤貯留部
42に上方からシャワー状に注水され、洗剤貯留部42
の背面側から出口流路57に排出され、出口57aから
排出されるのである。
【0040】このとき、洗剤貯留部42に注水された水
は、洗剤貯留部42に洗剤が貯留されているときにはそ
の洗剤を溶かすようにしながら排出されるのであるが、
洗剤貯留部42の背面側にV字状のリブ47が設けられ
ているので、図14に矢印Aで示すように、洗剤は両側
に分れるようにして洗剤排出孔47a,47aからスム
ーズに流し出されるようになる。さらに、洗剤貯留部4
2内への注水が勢い良く行われると、洗剤貯留部42の
左右の内側壁部(隔壁部41)を越えて側方へ水(及び
洗剤)が飛散する虞があるが、図13に矢印Bで示すよ
うに、蓋部材49の張出片部49aが、洗剤貯留部42
側に張出していることにより、その飛散を防止すること
ができるのである。
【0041】また、このとき、洗剤を含んだ水は案内リ
ブ54,54間の出口流路57を通るので、洗剤が注水
ケース39の底部の左右方向に拡散して左右の隅部に残
ってしまうことを防止することができる。前記注水口6
5aから排出された一部の水は、漂白剤等貯留部44を
通って(漂白剤あるいは液体洗剤が貯留されているとき
にはそれらを溶かしながら)出口流路57に排出され、
出口57aから排出されるのである。
【0042】一方、前記接続部38,L字形ホース6
1,第2の接続口59を介して供給される風呂水等は、
注水部材62の風呂水入口部62aに導入され、風呂水
用注水部66を通って下面の開口部66aから排出され
る。排出された風呂水等は、ユニット容器40(洗剤貯
留部42)を通らずに、出口流路57を通って出口57
aから排出されるのである。
【0043】さらに、図8及び図9に示すように、前記
注水部材62の前端部には、前記ユニット容器40の隔
壁部41,41に対応して下方に突出するストッパ6
7,67が設けられている。このストッパ67は、ユニ
ット容器40が注水ケース39から引出されたときに、
隔壁部41の後端部に設けられた係止部52を係止し、
もってユニット容器40の引出し量を規制するようにな
っている。
【0044】また、ユニット容器40を最大量まで引出
したときには、そのストッパ67が隔壁部41の逃げ凹
部41b部分に位置するので、その逃げ凹部41bの分
だけユニット容器40を前傾状態とすることができ、も
って、洗剤貯留部42への洗剤等の投入作業をより行い
やすくすることができるのである。尚、前記蓋部材49
の張出片部49aは、隔壁部41の凹部41aに位置さ
れているので、多少の寸法誤差等があっても、張出片部
49aがストッパ67に当接してユニット容器40の引
出しを阻害するといったことを未然に防止することがで
きる。
【0045】そして、上述のように、洗剤投入装置30
(注水ケース39)には、風呂水等を汲上げるポンプか
らのホース37が接続される接続部38が設けられるの
であるが、本実施例では、その接続部38は、容器状の
水受部68により周囲が囲まれた形態に設けられてい
る。即ち、図8及び図9に示すように、注水ケース39
の右側面の上部奥部側には、上面が開口する矩形容器状
をなす水受部68が設けられ、その底面部から上方に突
出するように円筒状の接続部38が一体に形成されてい
る。この場合、接続部38は、水受部68の側壁よりも
十分低い高さで形成されている。
【0046】また、図9に示すように、その水受部68
の外底部から下方に突出するようにして、前記接続部3
8内に連通する円筒状のホース連結部69が形成されて
いる。この場合、ホース連結部69は、接続部38より
もやや径小に形成され、前記L字形ホース61の一端側
が接続されている。さらに、図8にも示すように、前記
水受部68の左側壁の下端部には、注水ケース39内と
連通する水抜き穴70が形成されている。
【0047】図9に示すように、前記ホース37の先端
部には、鈍角状に折曲る継手71が接続され、この継手
71の先端部がトップカバー19の孔19aを通して接
続部38に嵌込まれている。このとき、継手71の先端
部の外周には、接続部38の内周面に密着するOリング
72が設けられている。また、水受部68の上端部と、
前記トップカバー19との間には、パッキン73が設け
られている。
【0048】これにて、ホース37を通って汲上げられ
た風呂水は、継手71,接続部38,ホース連結部6
9,L字形ホース61を介して第2の接続口59から注
水ケース39内に供給されるのである。このとき、ポン
プからの給水圧力が高いような場合に、継手71と接続
部38との間で水漏れが生ずる虞があるが、漏れた水が
水受部68によって受けられるようになり、外部にこぼ
れることが未然に防止されるのである。また、水受部6
8により受けられた水は、水抜き穴70を通して速やか
に排出されるので、水受部68に水が溜まってそれが溢
れ出ることはなく、水受部に水が残ることもなくなる。
【0049】さて、前記トップカバー19の前部側部分
には、前記操作パネル22の裏面側に位置してマイコン
などからなる制御装置74(図4参照)が設けられてい
る。この制御装置74は、前記操作パネル22のスイッ
チ操作部,図示しない水位センサ,モータ6の回転数を
検出する回転センサ,ユニット容器40が注水ケース3
9に収容されているかどうかを検出するセンサ(図示せ
ず)等からの信号を受けて、駆動回路を介して前記モー
タ6,機構部8,排水弁11,ダブル給水弁31、操作
パネル22の表示部、図示しないブザー等を制御し、も
って、洗い,すすぎ,脱水等の行程からなる洗濯運転を
自動的に実行するようになっている。また、制御装置7
4は、上述した風呂水汲上げ用のポンプとケーブル及び
コネクタを介して接続され、そのポンプの駆動も制御す
るようになっている。
【0050】このとき、制御装置74は、「通常コー
ス」においては水道水を用いて洗濯の各行程を実行し、
操作パネル22により「風呂水コース」が選択された場
合には、洗い行程の給水を、前記ポンプを駆動して風呂
水により行うようになっている。そして、詳しくは後の
作用説明にて述べるように、制御装置74は、そのソフ
トウエア構成により、「風呂水コース」が選択された際
に、洗い行程において所定の補注水時間だけ水道水によ
る補注水を行うようになっており、もって補注水手段を
構成するようになっている。本実施例では、前記補注水
時間は、水道水の給水水圧及び洗い行程における設定水
位の双方に基づいて決定されるようになっている。
【0051】さらに、本実施例では、制御装置74は、
「風呂水コース」が選択された場合に、給水が開始され
るべき時点から所定時間が経過しても規定水位(本実施
例では設定水位に一致させている)に達しないときに、
前記ブザーを鳴動させると共に操作パネル22の表示部
に所定のエラー表示を行ってその旨を報知する報知手段
を構成するようになっている。また、その報知後に所定
のスイッチ操作であるスタートキー27がオン操作され
たときには、通常コースに切替えて洗濯運転を実行する
ように構成されている。この場合、本実施例では、前記
所定時間は、風呂水等の給水水圧及び洗い行程における
設定水位の双方に基づいて決定されるようになってい
る。
【0052】次に、上記構成の作用について、図1ない
し図3も参照して述べる。図1のフローチャートは、
「風呂水コース」が選択された場合に制御装置74が実
行する洗濯運転の初期における処理手順を示したもので
ある。ここで、使用者は、洗濯の風呂の残り湯(風呂
水)を使用したい場合には、ポンプをセットすると共
に、そのホース37を接続部38に接続する。そして、
洗濯物を洗濯槽4内に収容させた状態で、操作パネル2
2の風呂水コース選択キー28を操作し、スタートキー
27をオン操作する。
【0053】すると、まずステップS1にて洗濯槽4内
がリセット水位(水位センサが検出可能な最低レベル水
位)以上かどうかが判断され、リセット水位未満である
ときには(No)、洗濯物の重量センシングが行われ
(ステップS2)、その結果に応じて水位が設定される
(ステップS3)。また、例えば使用者がバケツなどで
水を汲んで洗濯槽4内に入れた等の理由で、ステップS
1にてリセット水位以上が検出されることがあり(Ye
s)、この場合には、重量センシングを行わずに高水位
に設定される(ステップS4)。
【0054】次のステップS5では、操作パネル22
に、洗濯物量(水位)に応じた適切な洗剤量が表示され
る。使用者は、その洗剤量の表示を見て、洗剤投入装置
30のユニット容器40の引出し状態で、洗剤を洗剤貯
留部42に投入する。使用者が洗剤を直接洗濯槽4内に
投入するようにしても良いことは勿論である。また、液
体洗剤や漂白剤を用いる場合には、漂白剤等貯留部44
にそれらを投入し、さらには、柔軟仕上剤を自動投入さ
せたい場合には、仕上剤貯留部43に所要量の柔軟仕上
剤を投入しておく。
【0055】そして、ユニット容器40が閉塞(注水ケ
ース39内への収容状態)されたことが検出されると
(ステップS6にてYes)、ステップS7にて、ポン
プの駆動が開始されて給水が開始されると共に、ステッ
プS8にて、時間カウントが開始される。このポンプの
駆動により、上述のように、例えばバスタブから汲上げ
られた風呂水が、ホース37を通して洗剤投入装置30
(注水ケース39内)に供給され、出口流路57の出口
57aから洗濯槽4内へ給水される。このときには、風
呂水は洗剤貯留部42を通らないので、洗濯槽4内への
洗剤の自動投入は行われない。
【0056】ポンプによる風呂水の給水は、洗濯槽4内
の水位が設定水位に達するまで行われ、設定水位に達す
ると(ステップS9にてYes)、ポンプが停止されて
給水が終了され(ステップS10)、引続き撹拌体5を
正逆回転させる洗い行程が開始される(ステップS1
1)。そして、この洗い行程の開始初期(例えば1分経
過後)において、補注水が所定の補注水時間だけ実行さ
れるのである(ステップS12)。
【0057】この補注水は、ダブル給水弁31の第1の
給水弁33を所定の補注水時間だけ開放することにより
行われ、これにて上述のように、水道水が、注水ケース
39の注水部材62を通り、さらに洗剤貯留部42及び
漂白剤等貯留部44を通って洗濯槽4内へ注水されるの
である。このとき、洗剤貯留部42に洗剤が収容されて
いたり、漂白剤等貯留部44に漂白剤(あるいは液体洗
剤)が収容されている場合には、それらが水道水に溶け
ながら、洗濯槽4内に投入されるのである。
【0058】また、このとき、前記所定の補注水時間
は、図2に示すように決定されるようになっている。即
ち、設定水位が高い場合には、流すべき洗剤量なども多
くなるので、設定水位が高いほど補注水時間は長くさ
れ、また、給水水圧(単位時間当りの給水量)が小さい
ほどは、補注水時間は長くされる。これにより、使用す
る水道水の量を少量に済ませつつも、洗剤等の自動投入
に十分な補注水を行うことができるのである。
【0059】しかして、このような「風呂水コース」の
給水時において、例えば風呂水の残り量が少ないような
場合や、ポンプのセットが不確実な場合に、いつまでた
っても設定水位までの給水が行われない虞がある。そこ
で、本実施例では、給水が開始されるべき時点から時間
カウントを開始し(ステップS8)、ステップS13に
て、その時間カウント値を常に所定時間と比較し、所定
時間が経過しても設定水位に達しないときには(ステッ
プS13にてYes)、給水(ポンプ駆動)を停止する
と共に、ブザーによる報知を行い(ステップS14)、
さらには、操作パネル22にエラー表示を行う(ステッ
プS15)ようになっている。
【0060】図6は、このときのエラー表示を示してお
り、数字表示部26には「E6」が表示される。これに
て、使用者が洗濯機から離れている場合でも、給水不良
があったことを使用者に確実に知らせることができるの
である。また、本実施例では、上記ステップS13にお
ける所定時間は、図3に示すように、設定水位及びポン
プによる風呂水の給水水圧(単位時間当りの給水量)に
基づいて決定されるようになっており、これにて、無駄
時間を極力少なくしながら確実に給水不良を検出するこ
とができるのである。
【0061】さらに、上記給水不良があったことを知ら
された使用者は、例えば風呂水の残りがなくてそれ以上
の風呂水の給水が不可能な場合には、スタートキー27
を操作するようにする。このように使用者によりスター
トキー27の操作があったときには(ステップS16に
てYes)、「通常コース」に切替えられて(ステップ
S17)、洗濯運転が再開される。この「通常コース」
についての説明は省略する。
【0062】一方、給水不良の原因が、例えばポンプの
セットの仕方が悪い(風呂水は十分残っている)といっ
たような場合、使用者は、ポンプをセットし直した上
で、再び風呂水コース選択キー28を操作する(ステッ
プS18にてYes)。すると、再びステップS1から
の「風呂水コース」の洗濯運転が実行されるようになる
のである。
【0063】このように本実施例によれば、「風呂水コ
ース」が選択された場合に洗い行程において水道水によ
る補注水を行うようにしたので、「風呂水コース」では
洗剤の自動投入ができなかった従来のものと異なり、洗
剤の自動投入を可能とすることができたのである。ま
た、特に本実施例では、補注水時間を、水道水の給水水
圧及び設定水位に基づいて決定するようにしたので、最
適な補注水時間を得ることができる。
【0064】そして、本実施例では、「風呂水コース」
における給水不良を検出し報知するようにしたので、使
用者が洗濯機から離れている事情があっても、給水不良
が発生したことを使用者に確実に知らせることができ、
ひいては使い勝手を向上することができるものである。
この場合も、給水不良の判断基準となる所定時間を、風
呂水の給水水圧及び設定水位に基づいて決定するように
したので、無駄時間なく且つ確実に給水不良の発生を検
出することができる。
【0065】さらに、本実施例の洗剤投入装置30にあ
っては、ポンプの吐出側のホース37の先端を接続する
ための接続部38の周囲に水受部68を設けるようにし
たので、その接続部分において水漏れがあっても、その
水が外部に漏れることはなくなり、床部を濡らしてしま
うといったことを未然に防止することができるものであ
る。また、接続部38を注水ケース39の外側に設け、
第2の接続口59にL字形ホース61によって外側にて
接続するようにしたので、注水ケース39を大形化する
ことなく、スペース的にも有利に済ませることができる
ものである。
【0066】しかも、特に本実施例の洗剤投入装置30
では、接続部38部分の他にも、隔壁部41に形成した
係止部52や逃げ凹部41b、案内溝53と案内リブ5
4、洗剤貯留部42の背面部のV字形のリブ47、蓋部
材49の張出片部49aなど、従来になかった各種の工
夫を施したので、より一層の機能の向上、使い易さの向
上等を図ることができるものである。
【0067】尚、上記実施例では、風呂水等を汲上げる
ためのポンプを、洗濯機側で制御できるようにしたが、
ポンプのオン,オフを使用者が手動で行うものに適用し
ても良い。この場合、給水不良の判断基準となる時間カ
ウントを洗剤量の表示と共に開始すれば良く、また、給
水完了を使用者に知らせる(ポンプの停止を促す)機能
を設ける必要があり、例えば給水不良検知時のブザー音
とは異なる音で給水完了を報知することができる。
【0068】その他、補注水時間や給水不良の判断基準
となる所定時間としても、一定時間に固定したり、ある
いは、水圧及び設定水位のいずれか一方のみに基づいて
決定したりするようにしても良いなど、本発明は要旨を
逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものであ
る。
【0069】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
によれば、次のような優れた効果を奏するものである。
即ち、請求項1の洗濯機によれば、風呂水対応コースを
備えるものにあって、風呂水対応コースの洗い行程にお
いて、所定の補注水時間だけ前記水道水による補注水を
行う補注水手段を具備するので、風呂水対応コースが選
択された場合でも、洗剤の自動投入を可能とすることが
できる。この場合、前記補注水時間を、水道水の給水水
圧に基づいて決定したり(請求項2の洗濯機)、洗い行
程における設定水位に基づいて決定することもでき(請
求項3の洗濯機)、これらによれば、補注水時間をより
一層適切なものとすることができる。
【0070】請求項4の洗濯機によれば、風呂水対応コ
ースが選択された場合に、給水が開始されるべき時点か
ら所定時間が経過しても規定水位に達しないときに報知
を行う報知手段を具備すると共に、この報知手段による
報知後に所定のスイッチ操作がなされたときに、通常コ
ースに切替わる切替機能を有するので、風呂水対応コー
スが選択された場合の給水不良を使用者に確実に知らせ
ることができ、使用者の使い勝手を向上させることがで
きる。この場合、前記所定時間を、風呂水等の給水水圧
に基づいて決定したり(請求項5の洗濯機)、洗い行程
における設定水位に基づいて決定することもでき(請求
項6の洗濯機)、これらによれば、給水不良の判断基準
となる所定時間をより一層適切なものとすることができ
る。
【0071】請求項7の洗剤投入装置によれば、風呂水
等を汲上げるポンプからのホースが接続される接続部の
周囲に水受部を設けるようにしたので、その接続部から
の水漏れを防止することができる。この場合、水受部の
底部に、注水ケース内に連通する水抜き穴を設ければ
(請求項8の洗剤投入装置)、水受部から水が溢れるこ
とも未然に防止することができる。また、第2の接続口
を、注水機構と遮断された状態に設ければ(請求項9の
洗剤投入装置)、水道水の接続部側への逆流を防止する
ことができる。
【0072】そして、ユニット容器に、洗剤貯留部並び
に仕上剤貯留部及び漂白剤等貯留部を隔壁部によって区
画して設けたものにあっては、その外底部に案内溝を形
成すると共に、注水ケースの内底部に案内リブを設ける
ようにすれば(請求項10の洗剤投入装置)、ユニット
容器の出し入れをスムーズに行うことができる。またこ
のとき、ユニット容器の隔壁部の後部に係止部を設ける
と共に、注水ケース内にストッパを設け、さらに係止部
の手前側に逃げ凹部を形成するようにすれば(請求項1
1の洗剤投入装置)、ユニット容器の引出し時の抜止め
を図ることができると共に、ユニット容器の引出し状態
で前傾状態として洗剤等の投入作業をより容易にするこ
とができる。
【0073】さらに、仕上剤貯留部及び漂白剤等貯留部
の蓋部材に張出片部を設ければ(請求項12の洗剤投入
装置)、洗剤貯留部内から側方への水などの飛散を防止
することができ、その張出片部を、隔壁部の上縁部に凹
設された凹部上に面一以下に載置するようにすれば(請
求項13の洗剤投入装置)、張出片部がストッパに当接
して邪魔となることを未然に防止することができる。そ
して、洗剤貯留部の背面部にV字状のリブを設ければ
(請求項14の洗剤投入装置)、洗剤をスムーズに流し
出すことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、「風呂水コー
ス」の初期の制御手順を示すフローチャート
【図2】補注水時間を示す図
【図3】給水不良の判断基準となる所定時間を示す図
【図4】洗濯機の縦断側面図
【図5】蓋を解放した状態の洗濯機の斜視図
【図6】操作パネルの平面図
【図7】トップカバーの一部を破断して示す洗濯機の上
面図
【図8】洗剤投入装置の分解斜視図
【図9】ユニット容器の一部を破断して示す洗剤投入装
置の正面図
【図10】注水部材の正面側からの斜視図
【図11】注水部材の背面側からの斜視図
【図12】隔壁部の部分的な側面図
【図13】隔壁部部分の縦断面図
【図14】洗剤貯留部の背面側部分の横断平面図
【符号の説明】
図面中、4は洗濯槽、19はトップカバー、22は操作
パネル、27はスタートキー、28は風呂水コース選択
キー、29は給水機構、30は洗剤投入装置、31はダ
ブル給水弁、37はホース、38は接続部、39は注水
ケース、40はユニット容器、41は隔壁部、41aは
凹部、41bは逃げ凹部、42は洗剤貯留部、43は仕
上剤貯留部、44は漂白剤等貯留部、47はリブ、47
aは洗剤排出孔、49は蓋部材、49aは張出片部、5
2は係止部、53は案内溝、54は案内リブ、57は出
口流路、58は第1の接続口、59は第2の接続口、6
1はL字形ホース(連結管路)、62は注水部材(注水
機構)、67はストッパ、68は水受部、70は水抜き
穴、74は制御装置を示す。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤貯留部等を有する注水ケースを通し
    て洗濯槽内へ水道水を給水するようにした通常コース
    と、少なくとも洗い行程における前記洗濯槽内への給水
    を風呂水等をポンプによって汲上げることにより行うよ
    うにした風呂水対応コースとの切替えが可能なものにお
    いて、 前記風呂水対応コースの洗い行程において、所定の補注
    水時間だけ前記水道水による補注水を行う補注水手段を
    具備することを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 補注水時間は、水道水の給水水圧に基づ
    いて決定されることを特徴とする請求項1記載の洗濯
    機。
  3. 【請求項3】 補注水時間は、洗い行程における設定水
    位に基づいて決定されることを特徴とする請求項1記載
    の洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗剤貯留部等を有する注水ケースを通し
    て洗濯槽内へ水道水を給水するようにした通常コース
    と、少なくとも洗い行程における前記洗濯槽内への給水
    を風呂水等をポンプによって汲上げることにより行うよ
    うにした風呂水対応コースとの切替えが可能なものにお
    いて、 前記風呂水対応コースが選択された場合に、給水が開始
    されるべき時点から所定時間が経過しても規定水位に達
    しないときに報知を行う報知手段を具備すると共に、こ
    の報知手段による報知後に所定のスイッチ操作がなされ
    たときに、通常コースに切替わる切替機能を有すること
    を特徴とする洗濯機。
  5. 【請求項5】 所定時間は、風呂水等の給水水圧に基づ
    いて決定されることを特徴とする請求項4記載の洗濯
    機。
  6. 【請求項6】 所定時間は、洗い行程における設定水位
    に基づいて決定されることを特徴とする請求項4記載の
    洗濯機。
  7. 【請求項7】 洗濯機の洗濯槽上方のトップカバーに設
    けられるものであって、前面が開口した注水ケースと、
    この注水ケース内に引出し可能に収容され洗剤貯留部を
    有するユニット容器と、前記注水ケース内の下部に前記
    ユニット容器との間に位置して設けられ前記洗濯槽に向
    けて水を排出するための出口流路と、前記注水ケースの
    外壁部に設けられ給水弁を介して水道水が供給される第
    1の接続口と、この第1の接続口から供給される水を前
    記ユニット容器の洗剤貯留部に注水し洗剤と共に前記出
    口流路から排出させる注水機構と、前記注水ケースの外
    壁部に設けられ前記出口流路に連通する第2の接続口
    と、前記注水ケースの外面部に一体に設けられ上面が開
    放する容器状をなす水受部と、先端部がこの水受部の底
    面から突出するように設けられ風呂水等を汲上げるポン
    プからのホースが接続される接続部と、この接続部と前
    記第2の接続口とをつなぐ連結管路とを具備することを
    特徴とする洗剤投入装置。
  8. 【請求項8】 水受部の底部には、注水ケース内に連通
    する水抜き穴が設けられていることを特徴とする請求項
    7記載の洗剤投入装置。
  9. 【請求項9】 第2の接続口は、注水機構と遮断された
    状態に設けられていることを特徴とする請求項7または
    8記載の洗剤投入装置。
  10. 【請求項10】 ユニット容器には、中央部に位置する
    洗剤貯留部の左右に仕上剤貯留部及び漂白剤等貯留部が
    隔壁部によって区画されて設けられていると共に、その
    外底部には前記隔壁部に対応して前後方向に延びる案内
    溝が形成されており、注水ケースの内底部には、出口流
    路の左右に位置して前記各案内溝が差込まれて案内され
    る前後方向に延びる案内リブが設けられていることを特
    徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の洗剤投入
    装置。
  11. 【請求項11】 ユニット容器の隔壁部の上縁部の後部
    には上方へ突出する係止部が設けられていると共に、注
    水ケース内の上部前面側にはその係止部を係止すること
    によりユニット容器の前方への抜止めを行うストッパが
    設けられ、さらに前記隔壁部の係止部の手前側には、前
    記ストッパを逃げることにより前記ユニット容器の引出
    し状態で該ユニット容器を前傾状態とさせる逃げ凹部が
    形成されていることを特徴とする請求項10記載の洗剤
    投入装置。
  12. 【請求項12】 ユニット容器の仕上剤貯留部及び漂白
    剤等貯留部には、夫々蓋部材が設けられていると共に、
    それら各蓋部材には、隔壁部を越えて洗剤貯留部側に張
    出す張出片部が設けられていることを特徴とする請求項
    10または11記載の洗剤投入装置
  13. 【請求項13】 蓋部材の張出片部は、隔壁部の上縁部
    に凹設された凹部上に載置されることにより、前記隔壁
    部の上縁部に対して面一以下に位置されることを特徴と
    する請求項12記載の洗剤投入装置。
  14. 【請求項14】 ユニット容器の洗剤貯留部の背部に
    は、中心から左右方向に離れるに従って後退するリブが
    V字状に設けられ、そのリブに出口流路の後部側に連通
    する洗剤排出孔が形成されていることを特徴とする請求
    項7ないし13のいずれかに記載の洗剤投入装置。
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