JPH0965731A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JPH0965731A
JPH0965731A JP22286095A JP22286095A JPH0965731A JP H0965731 A JPH0965731 A JP H0965731A JP 22286095 A JP22286095 A JP 22286095A JP 22286095 A JP22286095 A JP 22286095A JP H0965731 A JPH0965731 A JP H0965731A
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JP
Japan
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seedling
planting
posture
shaft
divided
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JP22286095A
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English (en)
Inventor
Yoshihide Miyanishi
吉秀 宮西
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割された苗植付装置を作業姿勢に復元する
際に分割された苗取り量調節軸等の回動姿勢を一致させ
て連結を容易にする。 【解決手段】 苗植付装置の格納姿勢への切換操作に先
立って、苗取り量調節軸35を最大苗取り量側の操作端
に操作する、あるいは、植付深さ調節軸19を自動的に
最浅植付深さ側の操作端に操作するアクチュエータMを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗載せ台に載置さ
れた苗を植付機構で切り出して圃場に植付ける苗植付装
置を走行機体に昇降自在に連結すると共に、植付機構を
構成する植付爪先端の作動軌跡と苗載せ台との相対位置
を設定する苗取り量調節軸、あるいは、植付機構を構成
する植付爪先端の作動軌跡と圃場面との相対位置を設定
する植付深さ調節軸で成る操作軸を備えてある田植機に
関し、詳しくは、苗植付装置を2分割して格納姿勢に切
換自在に構成した田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように苗植付装置の横方向
への寸法を小さくするよう構成された田植機として、本
出願人が先に出願した特願平6‐214449号に示さ
れるものが提案され、この従来例では図15(イ),
(ロ),(ハ),(ニ)に示すように、苗植付装置Aが
左右の中央部で2つ分割物AL,ARに分割自在に構成
されると共に、この分割物AL,ARの縦軸芯周りでの
回動によって該分割物AL,ARの横方向の外端を走行
機体3の前方方向に向け、更に、分割物AL,AR夫々
の分割苗載せ台13L,13Rの上端縁同士が平行姿勢
で近接するまで夫々の分割物13L,13Rを互いに接
近させて該苗植付装置の横方向の寸法を小さくする格納
姿勢に切換え自在に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例の田植機では苗
植付装置を格納姿勢に切換えると横方向への寸法が小さ
くなるので路上走行時に障害物との接触を回避でき、
又、トラックの荷台の横幅内に収めてトラックによる運
搬を容易にするという有効な面を有するものとなってい
る。
【0004】しかし、従来例のように苗植付装置を2分
割するものでは、苗載せ台を略上下方向に移動させるこ
とで該苗植付装置に載置された苗と植付機構の植付アー
ムとの相対距離を変更する構造の苗取り量調節用の操作
軸、あるいは、整地フロートを略上下方向に移動させる
ことで該整地フロートと植付機構の植付アームとの相対
距離を変更する構造の植付深さ調節用の操作軸を2分割
することになり、苗植付装置を分割して格納姿勢に切換
えた後、作業姿勢に復元する際には、分割された夫々の
操作軸の回動姿勢を一致させて連結を行わねばならず操
作に手間が掛かる観点から改善の余地がある。
【0005】具体的には苗取り量調節用の操作軸には、
該操作軸の回動姿勢を設定保持するためのレバー等の単
一の操作具を備えており、操作軸を分割した場合には操
作具を備えた側の操作軸の回動姿勢は変化しないもの
の、操作具を備えない側の操作軸の回動姿勢は苗載せ台
の重量によって苗取り量が最大になる側に変化するの
で、苗植付装置を分割した後、作業姿勢に復元する際に
は操作具を備えた側の操作軸を人為的に苗取り量が最大
になる姿勢まで操作する必要がある。又、植付深さ調節
用の操作軸の場合には、前述と同様に操作具を備えてお
り、苗植付装置を分割した場合には操作具を備えない側
の操作軸が整地フロートの重量によって植付深さ最浅側
に変化するので、苗植付装置を分割した後、作業姿勢に
復元する際には操作具を備えた側の操作軸を人為的に植
付深さが最浅側になる姿勢まで操作する必要があった。
【0006】本発明の目的は、苗植付装置を分割して格
納姿勢に切換えた後、作業姿勢に復元する際には、分割
された苗取り量調節用の操作軸、あるいは、分割された
植付深さ調節用の操作軸を手間を掛けることなく連結し
得る田植機を構成する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は冒
頭に記したように、植付爪先端の作動軌跡と苗載せ台と
の相対位置を設定する苗取り量調節軸、あるいは、植付
機構を構成する植付爪先端の作動軌跡と圃場面との相対
位置を設定する植付深さ調節軸で成る操作軸を備えてあ
る田植機において、前記苗植付装置を、左右方向の中間
位置で分割し、その分割物の縦向き軸芯周りでの姿勢変
更で該分割物の左右方向を走行機体の前後方向に向かわ
せる格納姿勢と、作業可能な作業姿勢とに切換え自在に
構成し、又、この苗植付装置の分割を許容するよう前記
操作軸を連結状態と分離状態とに切換自在に構成し、苗
植付装置の格納姿勢への切換操作に先立って苗取り量調
節軸を最大苗取り量側の操作端に操作する、あるいは、
植付深さ調節軸を最浅植付深さ側の操作端に操作するア
クチュエータを備えている点にあり、その作用は次の通
りである。
【0008】又、本発明の第2の特徴は、前記アクチュ
エータの作動以前の操作軸の回動姿勢を計測するセン
サ、及び、このセンサで計測される操作軸の回動姿勢を
保持する記憶手段を備えると共に、苗植付装置の格納姿
勢から作業姿勢への復元操作時に、操作軸を連結した後
に操作軸を記憶手段に記憶された回動姿勢まで前記アク
チュエータで操作する復元制御手段を備えている点にあ
り、その作用は次の通りである。
【0009】又、本発明の第3の特徴は、冒頭に記した
ように、植付爪先端の作動軌跡と苗載せ台との相対位置
を設定する苗取り量調節軸、あるいは、植付機構を構成
する植付爪先端の作動軌跡と圃場面との相対位置を設定
する植付深さ調節軸で成る操作軸を備えてある田植機に
おいて、前記苗植付装置を、左右方向の中間位置で分割
し、その分割物の縦向き軸芯周りでの姿勢変更で該分割
物の左右方向を走行機体の前後方向に向かわせる格納姿
勢と、作業可能な作業姿勢とに切換え自在に構成し、
又、この苗植付装置の分割を許容するよう前記操作軸を
連結状態と分離状態とに切換自在に構成し、かつ、分割
される一方の操作軸の回動姿勢を調節するアクチュエー
タを備え、苗植付装置を格納姿勢へ切換た後、作業姿勢
に切換る際には、アクチュエータの駆動で該アクチュエ
ータが連係する苗取り量調節軸を最大苗取り量側の操作
端に操作する、あるいは、該アクチュエータが連係する
植付深さ調節軸を最浅植付深さ側の操作端に操作する回
動操作手段を備えている点にあり、その作用は次の通り
である。
【0010】〔作用〕第1の特徴によると、苗植付装置
を格納姿勢に切換える場合に、苗取り量調節用の操作軸
では切換え操作に先立ってアクチュエータの駆動で最大
苗取り量側の操作端に操作し、又、植付深さ調節用の操
作軸では切換え操作に先立ってアクチュエータの駆動で
最浅植付深さ側の操作端に操作することによって、苗植
付装置の格納姿勢への切換時に苗植付装置の分割操作を
行っても操作軸に対する外力に起因する回動を阻止し
て、苗植付装置の作業姿勢への復元時にも夫々の操作軸
の連結を等しい回動姿勢で行い得るものとなる。
【0011】第2の特徴によると、苗植付装置を格納姿
勢から作業姿勢に復元操作した際には、復元制御手段が
アクチュエータを駆動して操作軸を記憶手段に記憶され
た回動姿勢まで操作するので、操作軸の連結後に作業者
が操作軸を所望の回動姿勢に操作し忘れても苗取り量が
極端に大きくならず、又、植付深さが極端に浅くなる現
象を回避できるものとなる。
【0012】第3の特徴によると、苗植付装置を格納姿
勢から作業姿勢に復元操作する際には、回動操作手段が
アクチュエータを駆動して苗取り量調節用の操作軸では
一方の操作軸を最大苗取り量側の操作端に操作し、植付
深さ調節用の操作軸では一方の操作軸を最浅植付深さ側
の操作端に操作するので、夫々の操作軸の回動姿勢を一
致させ操作軸の連結を等しい回動姿勢に行い得るものと
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の後部にエンジン4からの動力が伝
えられる静油圧式の無段変速装置5、及び、ミッション
ケース6を配置し、又、走行機体3の中央部に運転座席
7を配置し、走行機体3の後端部に対し油圧シリンダ8
で駆動昇降するリンク機構9を介して苗植付装置Aを連
結して乗用型の田植機を構成する。
【0014】前記運転座席7の右側部に苗植付装置Aの
昇降制御と植付クラッチ(図示せず)の入り切り操作と
を行う昇降レバー10を備え、又、運転座席7の左側部
には前記無段変速装置5を操作する変速レバー11を備
えている。尚、前記植付クラッチは、前記ミッションケ
ース6に内蔵され、このミッションケース6から苗植付
装置Aに対して動力を伝える伝動軸12が決まった回転
位相にある場合にのみ切り操作を許容して苗植付装置A
の植付アーム(後述する)が圃場との接触を回避した姿
勢で動力を遮断するよう構成されている。
【0015】苗植付装置Aはマット状苗Wを載置し、か
つ、その上端側が走行機体3の前方側に傾斜する姿勢の
苗載せ台13、前記伝動軸12からの動力が伝えられる
左右一対の伝動ケース14,14、この伝動ケース14
からチェーンケース15を介して伝えられる動力で回転
するロータリケース16、このロータリケース16に一
対ずつ備えられた植付アーム17、複数の整地フロート
18夫々を備えて8条植用に構成されると共に、ホッパ
ーの肥料を繰出し機構から送り出しチューブを介して作
溝器に送る構造の施肥装置Bを備え、作業時には苗載せ
台13に載置されたマット状苗Wの下端から苗を植付ア
ーム17が1株ずつ切出して圃場面に植え付けると同時
に、植付けた苗の近傍の圃場面下に施肥装置Bで肥料を
供給する。尚、植付アーム17で苗Wを圃場に植付る系
を植付機構と称する。
【0016】図2及び図3に示すように、整地フロート
18は左右方向での中央に配置されたセンタフロート1
8Cと左右に配置された一対のサイドフロート18S,
18Sとで成り、これらの整地フロート18の前後位置
の中間部は、チェーンケース15の下面に横向き姿勢の
軸芯P1周りで回動自在に備えた植付深さ調節軸19
(操作軸Dの一例)に連結したアーム20の揺動端に設
けた横向き姿勢の支軸21に対して揺動自在に連結支持
され、更に、センタフロート18Cの前部は屈伸リンク
22を介して植付深さ調節軸19に支持され、サイドフ
ロート18S,18Sの前部は横移動を規制する規制具
(図示せず)を介して苗植付装置Aの下部に支持されて
いる。
【0017】尚、センタフロート18Cと一体的に揺動
する支持アーム24が支軸21周りで揺動自在に備えら
れ、この支持アーム24の揺動端と連結するロッド25
によって操作されるフロートセンサ部26がアーム20
に備えられている。このフロートセンサ部26はセンタ
フロート18Cの支軸21周りでの揺動姿勢を昇降制御
系にフィードバックするためのものであり、植付深さ調
節軸19を回動操作した場合にも計測値に誤差を生じな
いように前記ロッド25、及び、フロートセンサ部26
に連係するロッド27等で構成されるリンク機構によっ
てフロートセンサ部26のケースの姿勢を変更して補正
を行うよう構成されている(補正の動作は詳述せず)。
【0018】この植付深さ調節軸19は中間位置に連結
部Jを備えて左右の軸19L,19Rが一体回動する連
結状態と、分離状態とに切換自在に構成してあり、一方
の軸19Lの側には減速ケース28を介して該軸19を
回動操作するアクチュエータMとしての電動モータ29
を備え、又、この植付深さ調節軸21の回動量から植付
深さを計測するポテンショメータ型のセンサEとしての
植付深さセンサ30を備え、該電動モータ29の駆動で
植付深さ調節軸19を回動操作することで、整地フロー
ト18の植付機構に対する上下位置を変更して圃場面S
と植付アーム17、即ち、植付アーム17の植付爪17
Aの作動軌跡Tとの相対的な位置関係を変更して植付深
さを調節でき、しかも、この植付深さをセンサ30で計
測できるよう構成してある。尚、連結部Jは一方の軸1
9Rの軸端に固設した係合部材と、この係合部材と係合
するよう凹部を形成し他方の軸19Lの軸端に固設した
チャンネル状の被係合部材とで構成されている。
【0019】又、苗載せ台13を左右方向の往復移動自
在に支持する摺動レール33を、苗載せ台13の載置面
に沿う上下方向に位置変更できるよう、チェーンケース
15にスライド自在に支持してあり、また、チェーンケ
ース15の上面に横向き姿勢で軸芯P2周りに回動揺動
自在に支持した苗取り量調節軸35(操作軸Dの一例)
に形成したアーム部材36の揺動端を摺動レール33の
下面側に係合してある。
【0020】この苗取り量調節軸35は中間位置に連結
部Jを備えて左右の軸35L,35Rが一体回動する連
結状態と、分離状態に切換自在に構成してあり、一方の
軸35Lの側に減速ケース37を介して該軸35を回動
操作するアクチュエータMとしての電動モータ38を備
え、又、この苗取り量調節軸35の回動量から苗取り量
を計測するポテンショメータ型のセンサEとして苗取り
量センサ39を備え、該電動モータ38の駆動で苗取り
量調節軸35を回動操作することで、摺動レール33の
高さを変更して苗載せ台13に載置したマット状苗W
と、植付アーム17の植付爪17Aの先端の作動軌跡T
との相対的な位置関係を変更して苗取り量を調節でき、
しかも、この苗取り量をセンサ39で計測できるよう構
成してある。尚、連結部Jは一方の軸35Rの軸端に固
設した係合部材と、この係合部材と係合するよう凹部を
形成し他方の軸35Lの軸端に固設したチャンネル状の
被係合部材とで構成されている。
【0021】図4及び図5に示すように、リンク機構9
は単一のトップリンク9Tと左右一対のロアーリンク9
L,9L夫々の後端を縦リンク9Vで連結して成り、こ
の縦リンク9Vに対して着脱自在に構成された中間フレ
ーム41(着脱の構造は詳述せず)の下端位置に対して
前後向き姿勢のローリング軸芯Y周りでローリング自在
に苗植付装置Aが連結支持されている。
【0022】この田植機では苗植付装置Aの左右方向で
の中央位置で4条ずつに2分割自在に構成してある。つ
まり、図4、図5、図6に示すように、中間フレーム4
1に対してローリング軸芯Y周りでローリング自在に連
結する主フレーム42の両端位置に縦向き姿勢の第1軸
芯X1と同軸芯に第1軸43を回転不能に配置し、この
第1軸43に回動自在に支持された筒状部材44に円筒
状のフレーム部材45を固定し、このフレーム部材45
の揺動端に縦向き姿勢の第2軸芯X2と同軸芯で、か
つ、このフレーム部材45に対して回動自在となるよう
筒軸46に内嵌状態に第2軸47を配置し、この第2軸
47周りで回動自在に左右のチャンネル状のブラケット
48を支持し、更に、このブラケット48に対して伝動
ケース14、及び、角パイプ状の支持フレーム49を連
結して苗植付装置Aの左右の分割物AL,ARが支持さ
れている。又、この主フレーム42の左右両端位置には
前方に向けて突出する姿勢の規制部材50を左右一対備
え、苗植付装置Aが上限まで上昇した場合には、該規制
部材50,50の前端を左右のロアーリンク9L,9L
の下面に接当させてローリング作動を規制するようにな
っている。
【0023】又、苗植付装置Aを作業姿勢に設定した姿
勢で、鉛直方向を基準に前記第1軸芯X1、第2軸芯X
2夫々の上端側を走行機体3の前方側に向かう方向に傾
斜させてあり(図6を参照)、又、第2軸芯X2と同軸
芯で、かつ、ブラケット48と一体回転するよう苗載せ
台13を支持する支柱状フレーム51を連結固定してい
る。
【0024】又、前記伝動軸12からの動力が伝えられ
るベベルケース52を前記ローリング軸芯Yより右側に
変位した位置に配置してあり、このベベルケース52か
ら左右方向に分岐して取出した動力を伝動ケース14に
伝える伝動系に対して咬合式のクラッチを介装してあ
る。このクラッチはベベルケース52の出力軸の側に配
置されたシフト部材53の分離方向の操作で分離自在に
構成されている。
【0025】又、左側の伝動ケース14の動力で回転駆
動される螺軸54の螺旋溝に係入するコマ(図示せず)
の移動力を左側の分割苗載せ台13Lの反苗載せ面側に
伝える移動部材55を備えて苗載せ台13の横送り機構
を構成してある。尚、支持フレーム49の外端部には摺
動レール33を外端部を保護するよう摺動レール33の
外端を周り込む形状の保護フレーム56が連結固定され
ている。尚、苗載せ台13は左右の分割苗載せ台13
L,13R夫々が後記する連結機構で連結されること
で、この横送り機構からの動力で摺動レール33,33
上を一体的に横方向に往復移動する。
【0026】この田植機では、左右の分割物を第1軸芯
X1、第2軸芯X2周りで連動して回動させる連動操作
系(図示せず)を備え、又、主フレーム42に対して支
持フレーム49を作業姿勢に保持するロック機構(図示
せず)を備えると共に、図7に示すように、左右の分割
苗載せ台同士を連結する第1連結機構R1、左右の摺動
レール33,33同士を連結する第2連結機構R2、図
4に示すように、分割面を挟んで対向する位置のチェー
ンケース15,15の後端のプレート57,57同士の
間に配置される杆状の第3連結機構R3夫々で分割物A
L,ARを作業姿勢に保持できるよう構成されている。
【0027】この田植機12では苗植付装置Aの分割時
に植付深さ調節軸19、苗取り量調節軸35夫々が分割
され、この分割された苗取り量調節軸35のうち、電動
モータ38を備えた側の軸35Lの回動姿勢は変化しな
いものの、他方の軸35Rの回動姿勢は分割苗載せ台1
3Rの重量によって苗取り量が最大になる位置まで変化
するものとなり、又、植付深さ調節軸19の場合には、
前述と同様に電動モータ29を備えない側の軸19Rが
整地フロート18Sの重量によって植付深さ最浅位置ま
でに変化するものとなる。このことは、苗植付装置Aを
分割して格納姿勢に切換えた後に作業姿勢に復元する際
には連結部Jで係合部材31と被係合部材32とを互い
に係合させる目的から夫々の軸の回動姿勢を一致させる
操作を必要とするものであるが、本発明の田植機では人
為的な操作を行わずに軸夫々の回動姿勢を一致させるよ
うになっている。
【0028】つまり、図12に示すようにマイクロプロ
セッサを備えた制御装置61を有する制御系が構成さ
れ、この系では運転座席7の近傍に配置されたポテンシ
ョメータ型の植付深さ調節器62、ポテンショメータ型
の苗取り量調節器63、前記植付深さセンサ30、前記
苗取りセンサ39、苗植付装置Aを作業姿勢に保持する
ロック機構のロック状態を判別するロックセンサ64夫
々からの信号を制御装置61に入力する系が形成される
と共に、前記電動モータ29,38に対する出力系、及
び、記憶手段としてのメモリ65に対する入出力系が形
成され、その制御動作を以下に説明する。
【0029】図13に示すように、苗植付装置Aを格納
姿勢に切換える際にロック機構を解除操作した場合には
ロックセンサ65からの信号に基づいてロック機構が解
除操作されたことを判別した場合には苗取り量センサ3
9、植付深さセンサ30からの値をメモリ65に記憶す
ると共に、電動モータ38の駆動によって苗取り量調節
軸35を最大苗取り量位置に操作し、又、電動モータ2
9の駆動によって植付深さ調節軸19を最浅植付深さ位
置に操作し、フラグを「1」にセットする(#101〜
#106ステップ)。
【0030】このように夫々の軸を回動操作することに
よって電動モータ38、39を備えた軸から連結部Jを
介して他方の軸が分離した場合にも軸の回動姿勢が大き
く変化せず連結解除時にも連結部Jに対して過大な力を
作用させない状態での分離を可能にし、この後作業装置
が作業姿勢に復元操作されロック機構がロック操作され
た場合には電動モータ38,29の駆動によって苗取り
量調節軸35、植付深さ調節軸19夫々をメモリ65に
記憶された回動姿勢まで回動操作し、フラグを「0」に
セットするよう制御動作がセットされている(#107
〜#109ステップ)。尚、#108ステップで復元制
御手段Fが構成されている。
【0031】このような構成から、苗植付装置Aを格納
する場合には、油圧シリンダ9の伸長作動で苗植付装置
Aを上昇作動させ、図7に示す如く横送り機構の駆動力
で苗載せ台13を左側の端部位置に送って停止し、第1
連結機構R1、及び、第2連結機構R2を分離操作し、
クラッチ機構を切り操作して、その操作位置を保持し
(保持構造は詳述せず)、又、ロック機構のロック解除
操作で主フレーム42に対して支持フレーム49を自由
回動が可能な状態に切換え、第3連結機構R3を取外
す。このようにロック機構のロックを解除した場合には
前述のように苗取り量調節軸35、植付深さ調節軸19
の回動姿勢がメモリ65に記憶されると共に、これら苗
取り量調節軸35、植付深さ調節軸19が電動モータ3
8,29の駆動で回動操作される。
【0032】次に、図8に示すように、右側の分割苗載
せ台13Rを人為的に右側の移動端まで移動させ(この
状態では左右の分割苗載せ台13R,13L夫々の間隔
は約30センチメートルに達する)、この後、人為操作
でいずれか一方の分割物を回動操作すると、連動操作系
によって夫々のフレーム部材45,45が連動作動する
結果、第1軸芯X1,X1周りでの回動でフレーム部材
45,45の後端側の走行機体3の内方に向けて揺動す
ると同時に、第2軸芯X2,X2周りでブラケット4
8,48に支持された系がフレーム部材45,45の回
動速度の2倍の速度で逆方向に、即ち、その左右外端部
が走行機体3の前方に向かう側に回動するものとなる。
【0033】又、この格納姿勢への回動時には図9に示
す如く、左右の分割苗載せ台13L,13Rの内端上部
の角部13E,13Eが接近するものの、平面視で分割
苗載せ台13L,13Rが互いに離間する位置で回動す
るので、夫々の角部13E,13Eの接触を回避した回
動が可能となっており、回動の終了によって図10に示
す如く、格納姿勢に達する。この格納姿勢に達すると前
述のように取り外した第3連結機構R3を図5に示す如
く、左側の分割物ALと右側の分割物ARとの間に介装
し、左右の規制部材50,50と左右の保護フレーム5
6,56との間の第4連結機構R4を連結操作すること
で左右の分割物AL,ARの離間方向への回動が阻止さ
れ格納操作が完了する。
【0034】この格納姿勢では図10に示す如く、左右
夫々の分割苗載せ台13L,13Rが摺動レール33,
33上で走行機体3の側に近接する位置で、その上端縁
同士が近接状態で平行する姿勢に達するので苗植付装置
A全体の重量を走行機体3の側に寄せて田植機全体の重
量バランスを向上させると共に、苗植付装置Aの横方向
への寸法を縮小するものとなり、更に、この格納姿勢で
は傾斜姿勢の第1軸芯X1周りでフレーム部材45,4
5が回動することで図11に示す如く、走行機体3を基
準として左右の分割物AL,ARの後方側が上方の持ち
上げられる結果、平面視で苗植付装置Aの見かけ上の前
後方向の寸法を縮小すると同時に、苗植付装置Aの重心
を走行機体側に寄せるものとなる。又、第2軸芯X2周
りでの分割物AL,ARの回動によって分割苗載せ台1
3L,13Rが起立姿勢に向かう姿勢(整地フロート1
8の前端が持ち上げられる姿勢)に切換えられる結果、
苗植付装置Aの横方向の寸法を更に縮小する。
【0035】そして、この格納姿勢の苗植付装置Aを作
業姿勢に復元する際には、左右の第4連結機構R4を分
離操作し、第3連結機構R3を取外し、左右の分割物A
L,ARを復元方向の回動操作し、ロック機構のロック
操作で主フレーム42に対して支持フレーム49を作業
姿勢に保持し、クラッチ機構が適切な姿勢で咬合するこ
とを確認した後、第2連結機構R2をロック操作し、第
3連結機構R3を取付け、右側の分割苗載せ台13Rを
左側の分割苗載せ台13Lの側まで移動させ、更に、第
1連結機構R1を連結操作することで苗植付装置Aが作
業可能な状態に達する。このようにロック機構をロック
操作した場合には前述のようにロックセンサ64によっ
て苗植付装置Aが作業姿勢に復元されたことを検出する
ことで苗取り量調節軸35、植付深さ調節軸19が電動
モータ38,29の駆動力でメモリ65に記憶された回
動姿勢まで復元操作するものとなっている。
【0036】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、図14に示すように、制御動作を設定すること
も可能である。この制御動作は前記実施の形態とハード
ウエアの部分を共通として制御動作のみを変更したもの
であり、請求項3に対応するものである。つまり、苗植
付装置Aを分割して格納姿勢に切換えた後、作業姿勢に
切換える際に専用のセンサ(図示せず)で、この復元操
作を検出すると苗取り量調節軸35を電動モータ38の
駆動力で最大苗取り量位置に操作し、又、植付深さ調節
軸19を電動モータ29の駆動力で最浅植付深さ位置に
操作して連結部J,Jでの連結操作を容易に行わせるも
のとなっている(#201〜#203ステップ)。尚、
この制御動作のうち#202、#203ステップで回動
操作手段Gが構成されている。
【0037】この制御動作は、前記実施の形態のように
苗植付装置Aを分割する際に軸の回動姿勢を調節するも
のと比較して、軸の回動操作のタイミングが異なるだけ
のものであるが、この種の苗植付装置Aでは格納姿勢に
長期間保持することも多く、この保持の際に軸が誤操作
された場合にも確実に軸の連結を行わせる面においても
有効なものとなっている。
【0038】又、本発明は、従来からの苗植付装置Aの
ように操作軸を回動操作するレバーを備えると共に、こ
のレバーの力を補助して操作軸に伝えるためにアクチュ
エータを備えて構成することも可能である。
【0039】
【発明の効果】従って、苗植付装置を分割して格納姿勢
に切換えた後、作業姿勢に復元する際には、分割された
苗取り量調節用の操作軸、あるいは、分割された植付深
さ調節用の操作軸を手間を掛けることなく連結し得る田
植機が合理的に構成された(請求項1、請求項3)。
又、作業姿勢に復元した後にも、作業者に手間を掛ける
ことなく格納前の設定苗取り量、設定植付深さに設定し
て作業を行えるようになった(請求項2)。
【0040】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】整地フロートと操作軸の配置を示す平面図
【図3】センタフロートの部位の側面図
【図4】苗植付装置の伝動系の平面図
【図5】格納姿勢での苗植付装置の伝動系の平面図
【図6】第1軸芯、第2軸芯の姿勢を表す側面図
【図7】苗載せ台が摺動レールの一端側に変位した田植
機の平面図
【図8】苗載せ台が摺動レールの外端に変位した田植機
の平面図
【図9】苗植付装置を回動させた田植機の平面図
【図10】苗植付装置を格納姿勢に設定した田植機の平
面図
【図11】格納姿勢の苗植付装置の側面図
【図12】制御系のブロック回路図
【図13】制御動作のフローチャート
【図14】別実施形態の制御動作のフローチャート
【図15】(イ),(ロ),(ハ),(ニ)は従来例に
おける、苗植付装置を分割して格納する状態を順次示す
田植機の平面図
【符号の説明】
3 走行機体 13 苗載せ台 19 植付深さ調節軸 35 苗取り量調節軸 65 記憶手段 A 苗植付装置 AL,AR 分割物 D 操作軸 E センサ F 復元制御手段 G 回動操作手段 M アクチュエータ S 圃場面 T 作動軌跡 W 苗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗載せ台(13)に載置された苗(W)
    を植付機構で切り出して圃場に植付ける苗植付装置
    (A)を走行機体(3)に昇降自在に連結すると共に、
    植付機構を構成する植付爪先端の作動軌跡(T)と苗載
    せ台(13)との相対位置を設定する苗取り量調節軸
    (35)、あるいは、植付機構を構成する植付爪先端の
    作動軌跡(T)と圃場面(S)との相対位置を設定する
    植付深さ調節軸(19)で成る操作軸(D)を備えてあ
    る田植機であって、 前記苗植付装置(A)を、左右方向の中間位置で分割
    し、その分割物(AL),(AR)の縦向き軸芯周りで
    の姿勢変更で該分割物(AL),(AR)の左右方向を
    走行機体(3)の前後方向に向かわせる格納姿勢と、作
    業可能な作業姿勢とに切換え自在に構成し、又、この苗
    植付装置(A)の分割を許容するよう前記操作軸(D)
    を連結状態と分離状態とに切換自在に構成し、苗植付装
    置(A)の格納姿勢への切換操作に先立って苗取り量調
    節軸(35)を最大苗取り量側の操作端に操作する、あ
    るいは、植付深さ調節軸(19)を最浅植付深さ側の操
    作端に操作するアクチュエータ(M)を備えている田植
    機。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータ(M)の作動以前の
    操作軸(D)の回動姿勢を計測するセンサ(E)、及
    び、このセンサ(E)で計測される操作軸(D)の回動
    姿勢を保持する記憶手段(65)を備えると共に、苗植
    付装置(A)の格納姿勢から作業姿勢への復元操作時
    に、操作軸(D)を連結した後に操作軸()を記憶手段
    (65)に記憶された回動姿勢まで前記アクチュエータ
    (M)で操作する復元制御手段(F)を備えている請求
    項1記載の田植機。
  3. 【請求項3】 苗載せ台(13)に載置された苗(W)
    を植付機構で切り出して圃場に植付ける苗植付装置
    (A)を走行機体(3)に昇降自在に連結すると共に、
    植付機構を構成する植付爪先端の作動軌跡(T)と苗載
    せ台(13)との相対位置を設定する苗取り量調節軸
    (35)、あるいは、植付機構を構成する植付爪先端の
    作動軌跡(T)と圃場面(S)との相対位置を設定する
    植付深さ調節軸(19)で成る操作軸(D)を備えてあ
    る田植機であって、 前記苗植付装置(A)を、左右方向の中間位置で分割
    し、その分割物(AL),(AR)の縦向き軸芯周りで
    の姿勢変更で該分割物(AL),(AL)の左右方向を
    走行機体(3)の前後方向に向かわせる格納姿勢と、作
    業可能な作業姿勢とに切換え自在に構成し、又、この苗
    植付装置(A)の分割を許容するよう前記操作軸(D)
    を連結状態と分離状態とに切換自在に構成し、かつ、分
    割される一方の操作軸(D)の回動姿勢を調節するアク
    チュエータ(M)を備え、苗植付装置(A)を格納姿勢
    へ切換た後、作業姿勢に切換る際には、アクチュエータ
    (M)の駆動で該アクチュエータ(M)が連係する苗取
    り量調節軸(35)を最大苗取り量側の操作端に操作す
    る、あるいは、該アクチュエータ(M)が連係する植付
    深さ調節軸(19)を最浅植付深さ側の操作端に操作す
    る回動操作手段(G)を備えている田植機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019170211A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社クボタ 乗用型田植機

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JP2019170211A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社クボタ 乗用型田植機

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