JPH0965499A - 車載電子装置 - Google Patents

車載電子装置

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JPH0965499A
JPH0965499A JP21626995A JP21626995A JPH0965499A JP H0965499 A JPH0965499 A JP H0965499A JP 21626995 A JP21626995 A JP 21626995A JP 21626995 A JP21626995 A JP 21626995A JP H0965499 A JPH0965499 A JP H0965499A
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豊 小谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輌に取り付けるだけで、取り付けた車種に
適合した所定の特性仕様に自動的に適応させることがで
きる車載電子機器を提供する。 【解決手段】 車輌識別用配線15a、15bによる複
数のビットコードの状態によって車輌の種類を識別する
車輌識別手段13aと、アクセサリ電源投入後の一定期
間内において、あらかじめパラメータ記憶手段13bに
記憶されている特性パラメータの中より、車輌識別手段
13aにて識別された車種に対応したものを選択し、そ
れに基づいて当該車載電子装置の特性仕様の設定を行
い、その期間中は当該車載電子装置の一部の機能の動作
を停止させる制御手段13とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輌に搭載さ
れ、マイクロコンピュータやディジタル・シグナル・プ
ロセッサ(以下、DSPという)を用いて、例えば、音
響・映像信号処理、操作・表示処理などの特性仕様を制
御する車載電子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図28は従来の車載電子装置の一例とし
ての、DSPを用いた再生音質音場調整機能を持つ車載
音響装置の全体構成を示すブロック図であり、この車載
音響装置は、コンパクト・ディスク(以下、CDとい
う)プレーヤ、カセットテーププレーヤ、ラジオ受信
機、ディジタル・オーディオ・テープレコーダ(以下、
DATという)プレーヤなどをオーディオ信号源とする
ものである。図において、13はマイクロコンピュータ
で構成された制御手段であり、13bはこの制御手段1
3に接続されたリード・オンリー・メモリ(以下、RO
Mという)、14は制御手段13へのキー入力が行われ
るキー入力スイッチである。21は前述のようなオーデ
ィオ信号源より入力されるオーディオ信号をアナログ信
号からディジタル信号に変換するアナログ→ディジタル
変換回路(以下、ADコンバータという)、22はその
ディジタルオーディオ信号を処理するDSPであり、2
2aはこのDSP22の音質調整回路、22bはDSP
22の音場調整回路である。23はDSP22の出力を
ディジタル信号からアナログ信号に変換するディジタル
→アナログ変換回路(以下、DAコンバータという)で
あり、24は音量調整のためのボリウム回路、25は音
響出力を抑制するミュート回路である。26はミュート
回路25を通過した前左と前右のオーディオ信号をそれ
ぞれ2つのチャンネルに分割するチャンネルデバイダ回
路、27は各オーディオ信号の電力増幅を行うパワーア
ンプ回路であり、28はこのパワーアンプ回路27で増
幅されたオーディオ信号に基づく音響出力を行うスピー
カである。
【0003】図29はDSP22内の音質調整回路22
aの具体例を示すブロック図である。図において、31
はADコンバータ21より入力されるディジタルオーデ
ィオ信号の入力レベルを調整する入力レベル調整回路で
あり、32は入力レベル調整回路31からの出力を、縦
列に接続された複数の2次無限長インパルス応答型ディ
ジタル・フィルタ(以下、2次IIR型ディジタル・フ
ィルタという)でフィルタリングする2次IIR型ディ
ジタル・フィルタ縦列回路である。33は入力レベル調
整回路31が出力する信号に基づいて残響音を生成する
残響音生成回路であり、34はこれら2次IIR型ディ
ジタル・フィルタ縦列回路32および残響音生成回路3
3の出力レベルを調整する出力レベル調整回路である。
【0004】さらに、図30はDSP22内の音場調整
回路22bの具体例を示すブロック図である。図におい
て、40は音質調整回路22aからのディジタルオーデ
ィオ信号が直接音として伝送される線路であり、41a
はその反射音成分に遅延を与える遅延回路、41bは間
接音成分に遅延を与える遅延回路、41cは残響音成分
に遅延を与える遅延回路である。42はこれら線路40
および各遅延回路41a〜41cからの各成分の積和を
とる積和回路であり、42aは各成分の混合割合を決め
る積算回路(レベル調整回路)、42bはそれらを合成
する加算回路である。43は積和回路42の出力を遅延
させる遅延回路であり、44は遅延回路43の出力レベ
ルを調整する出力レベル調整回路である。
【0005】なお、これら音質調整回路22aおよび音
場調整回路22bは、DSP22のプログラムでアルゴ
リズムが構成されるディジタル信号処理回路であり、キ
ー入力スイッチ14からのキー入力を受けた制御手段1
3による係数設定により、周波数特性、および反射音成
分・残響音成分・間接音成分を合成した音場特性の設定
ができる。
【0006】次に動作について説明する。CDプレー
ヤ、カセットテーププレーヤ、ラジオ受信機、DATプ
レーヤなどのオーディオ信号源からの2チャンネルのア
ナログオーディオ信号がADコンバータ21でディジタ
ルオーディオ信号に変換されてDSP22に入力され
る。DSP22ではその2チャンネルのディジタルオー
ディオ信号を音質調整回路22aで音質調整し、音場調
整回路22bで音場調整する。すなわち、音質調整回路
22aでは入力された2チャンネルのディジタルオーデ
ィオ信号を、前左、後左、後ウーハー、残響音、前右、
後右の6つの信号に分け、それぞれ2次IIR型ディジ
タル・フィルタ縦列回路32あるいは残響音生成回路3
3に送って音質調整を行い、音場調整回路22bでは遅
延回路41a〜41cや積和回路42を用いてそれら6
つの信号の音場調整を行い、前左、後左、後ウーハー、
後右、前右の5つの信号を出力する。
【0007】ここで、DSP22内の音質調整回路22
aで行われる音質調整、および音場調整回路22bで行
われる音場調整は、車載音響装置のパネル面に設けられ
た複数のキー入力スイッチ14より使用者によって逐一
設定された、音質音場特性の各種パラメータに従って行
われる。なお、設定するパラメータとしては、音質特性
に関するものとして、各再生チャンネルに設けられる各
イコライザのフィルタの種類、中心周波数、クオリティ
・ファクタ、利得などがあり、音場特性に関するものと
して、反射音成分の本数、レベル、遅延時間、残響音成
分のレベル、減衰率、遅延時間、間接音成分のレベル、
遅延時間などがある。また、これらのパラメータは、当
該車載音響装置が搭載される車輌の種類によって車室内
形状、内装素材、スピーカ特性、配置などが異なるた
め、その自動車に合った音質音場特性が得られるように
設定する必要がある。
【0008】音質調整および音場調整が行われてDSP
22より出力された5つのディジタル信号はDAコンバ
ータ23でそれぞれアナログ信号に変換され、ボリウム
回路24で音量調整されてミュート回路25に送られ
る。このミュート回路25を通過した信号は、直接ある
いはチャンネルデバイダ回路26経由でパワーアンプ回
路27に送られ、電力増幅されて自動車の各所に配置さ
れた対応するスピーカ28を鳴らす。
【0009】なお、このような従来の車載電子装置に関
連した技術が記載されている文献としては、例えば実開
平2−112100号公報、実開昭61−145051
号公報、実開平4−61995号公報などがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載電子装置は
以上のように構成されているので、以下のような問題点
があった。すなわち、車載音響装置などにおいては、そ
れが搭載される車輌に適合した音質音場特性が得られる
ようにパラメータを設定する必要があるが、車種によっ
て車室内の形状、内装素材、スピーカの特性、配置など
の室内環境特性が異なっているため、その車輌に合った
特性を得るために、上記パラメータの設定には、使用者
に専門的な知識と経験が要求され、大変面倒なものであ
った。
【0011】そのため、いくつかの種類の特性に対応さ
せてそれぞれのパラメータをプリセットの形で記憶して
おき、それをスイッチ操作等によって選択的に読み出
し、特性仕様の設定を行うような工夫もなされている。
しかしながら、この場合にあっても、その車輌がどのよ
うな室内環境特性を持つものかを判断して、それに対応
したパラメータを選択することは使用者にとっては難し
いものであった。
【0012】また、車室内にマイクロホンを設置し、車
載音響装置から測定音を発生させてそれをマイクロホン
で集音し、発生信号と集音信号の関係を車載音響装置内
部のコンピュータで分析して、適正となるパラメータの
抽出と設定を行うようにしたものも提案されている。こ
の場合、ある程度は室内環境特性とそれに見合った再生
音質特性の関係が得られるが、その適応性の度合いは、
集音や音響分析などのシステムにかけるコストに依存
し、満足の行くものに仕上げるためには相当のコストを
覚悟しなければならない。
【0013】また、車種毎の再生音質音場特性に合わせ
て専用の車載音響装置を設計することで、各車輌毎にそ
の室内環境特性にあった再生音質音場特性を提供するこ
とは可能であるが、この場合には車種ごとに設計する機
種数が増えて行くため、設計生産コストの増大が避けら
れないものとなる。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、車輌に取り付けるだけで、取り付
けた車種に適合した所定の特性仕様に自動的に適応させ
ることができる車載電子機器を提供することを目的とし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
載電子装置は、車輌識別用配線による複数のビットコー
ドの状態によって車種を識別する車輌識別手段と、アク
セサリ電源が投入された後の一定期間内において、あら
かじめ設定されている特性パラメータ中より車輌識別手
段で識別された車種に対応して選択された特性パラメー
タに基づく当該車載電子装置の特性仕様の設定を行い、
その期間は当該車載電子装置の機能の一部の動作を禁止
する制御手段を設けたものである。
【0016】請求項2の発明に係る車載電子装置は、特
性パラメータとして各車種に対応した音質音場パラメー
タをあらかじめ設定しておき、選択された音質音場パラ
メータに従って制御手段が再生音質音場特性を設定する
とともに、その間は音響出力レベルを所定値以下に抑制
するようにしたものである。
【0017】請求項3の発明に係る車載電子装置は、車
輌識別用配線による車輌識別のためのビットコード内に
所定の盗難検出用ビットコードを割り当てておき、車輌
識別手段がそれを検出すると当該車載電子装置の機能を
停止させるようにしたものである。
【0018】請求項4の発明に係る車載電子装置は、盗
難検出用ビットコードとして、全てがグランドレベルあ
るいは電源電圧レベルであるビットコードを用いたもの
である。
【0019】請求項5の発明に係る車載電子装置は、多
重伝送手段によって車輌内電気配線上を多重化されて伝
送されてくる多重伝送信号から、分離抽出手段にて分離
抽出された車輌識別情報に基づいて車種を識別する車輌
識別手段と、あらかじめ設定されている特性パラメータ
中より車輌識別手段で識別された車種に対応して選択さ
れた特性パラメータに基づいて当該車載電子装置の特性
仕様の設定を行う制御手段を設けたものである。
【0020】請求項6の発明に係る車載電子装置は、多
重伝送信号が伝送される車輌内電気配線としてアクセサ
リ電源配線を用いたものである。
【0021】請求項7の発明に係る車載電子装置は、多
重伝送信号が伝送される車輌内電気配線としてスピーカ
配線を用いたものである。
【0022】請求項8の発明に係る車載電子装置は、ア
クセサリ電源が供給された直後の所定時間内でのみ、車
輌識別情報発生手段より車輌識別情報を発生するように
したものである。
【0023】請求項9の発明に係る車載電子装置は、多
重伝送信号が伝送される車輌内電気配線としてリモート
コントロール信号配線を用いたものである。
【0024】請求項10の発明に係る車載電子装置は、
インピーダンス分析手段によって分析された車輌識別用
配線相互間の電気インピーダンスによって車種を識別す
る車輌識別手段と、あらかじめ設定されている特性パラ
メータ中より車輌識別手段で識別された車種に対応して
選択された特性パラメータに基づいて当該車載電子装置
の特性仕様の設定を行う制御手段を設けたものである。
【0025】請求項11の発明に係る車載電子装置は、
インピーダンス分析手段として、車輌識別用配線間が開
放状態か短絡状態かを識別するものを用いたものであ
る。
【0026】請求項12の発明に係る車載電子装置は、
インピーダンス分析手段として、車輌識別用配線間に電
気的インピーダンスとして接続された共振回路素子の共
振を検出するものを用いたものである。
【0027】請求項13の発明に係る車載電子装置は、
特性パラメータとして2次元表示装置の表示パターンを
変更するための表示パラメータを各車種のそれぞれに対
応させてあらかじめ設定しておき、当該車輌の種類に応
じて選択された表示パラメータに従って制御手段が2次
元表示装置の表示パターンを設定するようにしたもので
ある。
【0028】請求項14の発明に係る車載電子装置は、
特性パラメータとして車速より走行距離を算出するため
の換算係数を各車種のそれぞれに対応させてあらかじめ
設定しておき、当該車輌の種類に応じて選択された換算
係数に従って走行距離推定手段が当該車輌の走行距離を
推定するようにしたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による車
載電子装置の全体構成を示すブロック図であり、この場
合も従来の場合と同様に、車載音響装置を例として説明
する。図において、図6と同一符号は従来のそれらと同
一もしくは相当部分であるため詳細な説明は省略する。
【0030】11は車輌内の各種電気配線に用いられる
車輌配線ハーネスであり、12はこの車輌配線ハーネス
11の接続用の車輌配線コネクタである。15a、15
bは車輌配線コネクタ12に接続されて、車輌配線ハー
ネス11とともに車輌電気配線を形成する複数の車輌識
別用配線であり、16はその車輌識別用配線15a、1
5bをそれぞれバッテリ電位か接地のいずれかの状態に
して、車輌の種類を識別するための車輌識別情報を複数
のビットコードによって設定する車輌識別情報発生回路
である。13aはこの車輌識別用配線15a、15bの
ビットコードの状態より当該車輌の種類を識別する、車
輌識別手段としての車輌種類識別回路である。なお、1
3bは車輌の種類毎にそれぞれの特性パラメータをあら
かじめ記憶している点で、図28に同一符号を付したも
のとは異なったパラメータ記憶手段としてのROMであ
り、13は車輌種類識別回路13aの識別結果に基づい
てROM13bより該当する特性パラメータを読み出
し、当該車載音響装置の特性仕様の設定を行う点で図2
8に同一符号を付したものとは異なる、制御手段として
の制御回路である。
【0031】図2は車輌識別情報発生回路16の具体例
を示すブロック図である。図において、16aは車輌識
別用配線15aをバッテリ電位VB 、もしくは接地GN
Dのいずれかの状態に設定するスイッチであり、16b
は車輌識別用配線15bをバッテリ電位VB 、もしくは
接地GNDのいずれかの状態に設定するスイッチであ
る。図示の場合は、車輌識別用配線15aがバッテリ電
位VB 、車輌識別用配線15bが接地GNDに設定され
た状態を示している。
【0032】次に動作について説明する。図1におい
て、車輌配線ハーネス11に車輌識別用配線15a、1
5bを追加して設け、それらを車輌電気配線コネクタ1
2に接続することにより、車輌種類識別回路13aはそ
の車輌識別用配線15a、15bのビットコードの状態
より車輌識別情報を得て車輌種類の識別を行う。この車
輌識別用配線15a、15bによるビット数を増すこと
により、入力ビット数の2乗の車種設定が可能である。
図2に示すように2本の車輌識別用配線15a、15b
を設けた場合を考えてみる。車輌識別用配線15a、1
5bは図3(a)の表に示すように、それぞれがバッテ
リ電位VB であるか接地GNDであるかのいずれかの状
態を有し、その組み合わせの4状態がA車〜D車のそれ
ぞれに対応付けられている。すなわち、同図(b)に示
すように、4種の車輌識別コード“01”、“10”、
“00”、“11”によって、A車、B車、C車および
D車の4車種が識別可能となっている。車輌種類識別回
路13aはこの車輌識別用配線15a、15bのビット
コードの状態で車輌の種類を識別する。
【0033】ここで、上記音質調整回路22aおよび音
場調整回路22bは、従来の場合と同様に、DSP22
のプログラムでアルゴリズムが構成されるディジタル信
号処理回路であり、制御回路13からの係数設定によ
り、周波数特性、および反射音成分・残響音成分・間接
音成分を合成した音場特性の設定ができる。今、ROM
13bには各車種毎の音質仕様を持った、音質調整回路
22a、音場調整回路22bの係数が特性パラメータと
して記憶されており、制御回路13は車輌種類識別回路
13aの識別結果に基づいて、対応する特性パラメータ
をROM13bより読み出してその係数をDSP22に
設定する。これにより、当該車載音響装置が接続される
車輌に対応して、自動識別でその車種に最適の再生音質
音場特性の設定が可能となる。なお、この再生音質音場
特性の設定はアクセサリ電源投入後の所定時間内におい
てのみ行われ、その間はミュート回路25を動作させて
ミューティングをかけている。
【0034】特性設定の手順を図4に示すフローチャー
トを用いて説明する。ステップST1において車輌のア
クセサリ電源の投入が監視されており、アクセサリ電源
が投入されて当該車載音響装置の電源がオンするとステ
ップST2に進み、パラメータ設定禁止フラグを解除す
る。このパラメータ設定禁止フラグは通常の使用状態に
おいては再生音質音場特性の設定を禁止するためのフラ
グであり、それを立てることによって再生動作中の車載
音響装置の音響出力の停止や再生音質音場特性の変化を
未然に防止している。次にステップST3において、音
声ミュート信号を送出してミュート回路25を動作させ
てミューティングをかけ、ステップST4で車輌種類識
別回路13aが車輌識別用配線15a、15bによる車
輌識別コードの取り込みを行う。次に、取り込まれた車
輌識別コードがA車に対応するコード“01”か、B車
に対応するコード“10”か、C車に対応するコード
“00”か、またはD車に対応するコード“11”かの
識別を、ステップST5〜ST8において行う。この識
別結果は制御回路13に送られ、制御回路13はステッ
プST9でその識別結果に基づいて、対応する音質音場
特性の特性パラメータをROM13bより読み出し、D
SP22へ転送して設定する。その後、ステップST1
0にてミュート回路25への音声ミュート信号を解除
し、ステップST11でパラメータ設定禁止フラグを立
ててこの一連の処理を終了する。
【0035】なお、各車種毎の音質音場特性の特性パラ
メータは、あらかじめ車種ごとにその車室音響特性、さ
らにその音場・音質を補正するためのオーディオ信号処
理特性を分析して求めておく。分析手段としては、マイ
クロホンや周波数分析計などを用いて車室音響伝達特性
を測定し、この伝達特性を補正すべきDSP22のパラ
メータをコンピュータシミュレーションや、聴感評価に
よるトライ・アンド・エラー法などによって求める。こ
のようにして求めた音質音場特性の特性パラメータは、
この車載音響装置が搭載されるべき車種の数だけ、例え
ば図5に示す車種コード対パラメータ対応表としてRO
M13bに記憶しておくものである。
【0036】図5(a)は4つの車種、すなわちA車か
らD車に対応した音質音場パラメータ表である。図中の
U−1〜U−5はA車の、X−1〜X−5はB車の、Y
−1〜Y−5はC車の、Z−1〜Z−5はD車のそれぞ
れ音質特性を表す記号であり、同一記号は同一特性を表
している。例えば、B車の前左と前右はそれぞれX−1
で同一の音質特性である。
【0037】図5(b)はD車を例としてその特性の詳
細を示している。図中、プレゼンス1、プレゼンス2な
どはフィルタのタイプを表し、中心周波数f、クオリテ
ィファクタQ(Q=f/B、Bは−3dBにおけるバン
ド幅)、および利得Gで表される、山(ピーク)型、谷
(ディップ)型の周波数特性を持つところの、イコライ
ザなどでよく用いられるフィルタのことである。また、
ATTは減衰量のことである。
【0038】図5(c)は同図(b)のZ−1特性を実
現するためのDSPパラメータを例示している。プレゼ
ンス1、プレゼンス2、フィルタ特性はIIR型フィル
タで構成されており、同図(c)に示す信号チャート図
で表される。なお、その信号チャート図において、Z-1
は1サンプリング周期の遅延を示し、C0 、C1 、C
2 、C3 、C4 、およびCATT は乗算係数を示してい
る。また、ROM13bにはこれらの係数が、この図5
(c)の下段に示すように、2の補数表現の+1から−
1までの数値で記憶される。なお、図5(c)の例で
は、係数ビット長は32ビットとして表している。
【0039】このようにして設計・製作されるこの実施
の形態1の車載音響装置は、ハードウェア構成、およ
び、信号処理方式すなわちDSP22や制御手段13の
プログラム構成は、搭載される車輌の種類が異なっても
同じである。従って、設計効率がよく、機種も一つに標
準化されるという生産システム上の大きな利点が得ら
れ、このことは製品のコスト低減にも寄与する。また、
使用者は音質・音場補正のための煩わしい操作から解放
される。さらに、この再生音質音場特性の設定をアクセ
サリ電源投入後の所定時間内でのみ行い、その間はミュ
ート回路25にてミューティングをかけておき、ミュー
ティング解除後は車種の識別や再生音質音場特性の設定
を、次回のアクセサリ電源投入時まで行わないようにし
ているので、音楽再生中などにおける不慮の音響出力の
停止や音質音場特性変化などを未然に防ぐことができ
る。
【0040】実施の形態2.この実施の形態は車輌識別
情報発生手段と車輌種類識別機能の応用として、簡易な
盗難防止機能を有した車載電子装置を提供するものであ
る。なお、その構成は図1に示した実施の形態1の場合
と同様であるが、車輌識別手段としての車輌種類識別回
路13aは、車輌識別用配線15a、15bのビットコ
ード中の特定のもの、例えば“00”を盗難検出用ビッ
トコードとして認識するように形成されている。
【0041】車載電子装置における車輌識別用配線15
a、15bの信号形態は、それを盗んだ人には不明であ
ることが一般的である。そして、その車載電子装置を使
用しようとしている車輌が盗難される直前に使用されて
いた車輌と異なる車種のものであれば、車輌配線ハーネ
ス11とともに車輌電気配線を形成している車輌識別用
配線15a、15bがないか、あったとしてもその信号
形態が何を意味するものかは不明と考えられる。そこで
盗人が異なる車種に盗んだ車載電子装置を搭載した場
合、一般的には車輌識別用配線15a、15bに対応す
る車輌配線コネクタ12のピンは、いずれもが、オープ
ン状態か接地状態である。この二つの場合では、本体機
器が作動しないように制御手段13による制御を行うこ
とにより、盗難防止の効果を得る。
【0042】図6に示すフローチャートに従ってその動
作手順を説明する。ステップST21において車輌のア
クセサリ電源の投入が監視されており、アクセサリ電源
が投入されて当該車載音響装置の電源がオンするとステ
ップST22に進み、車輌識別コードの取り込みを行
う。次にステップST23において、取り込まれた車輌
識別コードの各ビットを論理加算し、その論理和が
“0”かどうかを確認する。論理和が“1”ならばステ
ップST24に分岐して、実施の形態1で説明したよう
な正常な音質設定の処理を行い、ステップST25でキ
ー入力スイッチ14からのキー入力を許可する。一方、
論理和が“0”ならばステップST26に分岐して、盗
難モードに移行して当該車載音響装置の機能を停止さ
せ、ステップST27でキー入力スイッチ14の全キー
入力の受付を不可とする。従って、車輌識別用配線15
a、15bがいずれも、オープン状態か接地状態である
場合には当該車載電子装置は動作することはない。これ
により、簡易的ではあるが盗難防止機能とすることがで
きる。
【0043】以上、盗難検出用ビットコードとして“0
0”を用いた場合について説明したが、“11”をこの
盗難検出用ビットコードとして用いるようにしてもよ
い。それにより、車輌識別用配線15a、15bに対応
する車輌配線コネクタ12のピンがいずれも、電源電圧
レベルにある場合に本体機器が作動しないように制御さ
れ、盗難防止の効果が得られる。なお、その場合には、
図6のステップST23では車輌識別コードの各ビット
を論理積が“1”かどうかの確認を行い、論理積が
“1”でなければステップST24に、“1”であれば
ステップST26にそれぞれ分岐させる。
【0044】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3による車載電子装置を示すブロック図であり、相当
部分には図1と同一符号を付してその説明を省略する。
図において、20は図1に符号21〜28を付したもの
を一括して図示した被制御装置である。31は車輌内に
設置されて、当該車輌の種類を識別するための車輌識別
情報を発生する車輌識別情報発生手段であり、この場合
には、バッテリ電圧を抵抗値R1 とR2 で分割した制御
電圧V1 によって発振周波数が制御される電圧制御発振
器31aの発振出力をその車輌識別情報としている。2
9は車輌配線ハーネス11内の車輌内電気配線の1つ
で、アクセサリに供給される電源が伝送されるアクセサ
リ電源配線であり、33はそのアクセサリへの電源の供
給をオン/オフするアクセサリスイッチである。30は
車輌識別情報発生手段31の発生した車輌識別情報をア
クセサリ電源配線29に多重伝送するための多重伝送手
段であり、この場合には、変調用コイル30aを用いて
電圧制御発振器31aの発振出力をアクセサリ電源配線
29上に重畳している。35はこのアクセサリ電源配線
29上を伝送されてくる多重伝送信号から車輌識別情報
の成分を分離して抽出する分離抽出手段であり、13c
はこの分離抽出手段35によって抽出された車輌識別情
報の周波数を検出して車輌識別手段としての車輌種類識
別回路13aに送るパルスカウント回路である。
【0045】また、図8は前記分離抽出手段35の内部
構成を示すブロック図である。図において、35aはア
クセサリ電源配線29上を伝送されてくる多重伝送信号
から直流成分を分離するローパスフィルタ(以下、LP
Fという)であり、35bはアクセサリ電源配線29上
を伝送されてくる多重伝送信号から車輌識別情報の成分
を分離抽出するハイパスフィルタ(以下、HPFとい
う)、35cはこのHPF35bで分離された車輌識別
情報をパルスカウント回路13cが取り込み可能な信号
に変換するデコーダ回路である。
【0046】次に動作について説明する。前記実施の形
態1では、車輌識別情報を車輌識別用配線15a、15
bのビットコードから得る場合について説明したが、こ
の実施の形態3ではその車輌識別用配線を省略できる車
載電子装置を提供する。この場合、例えば図9の発振周
波数対車種対応表に示すように、車種毎に異った電圧制
御発振器発振周波数の車輌識別情報が設定されている。
ここで、アクセサリ電源配線29によって伝送されるの
は電流であるが、当該車載電子装置においてはこれは蓄
電池から供給される直流電流である。従って、それに重
畳される車輌識別情報の変調周波数はかなり低いもので
あってもよいが、車輌識別情報発生手段31の電圧制御
発振器31aや多重伝送手段30の変調用コイル30a
は、低周波用では回路部品のサイズが大きくなるため、
電圧制御発振器31aの発振周波数は、図9に示すよう
に20kHz〜100kHz程度の範囲に選定するのが
適当である。
【0047】車輌識別情報発生手段31では車輌識別情
報を発生するための制御電圧V1 を決める所定の抵抗値
1 およびR2 が、当該車輌の車種に応じてあらかじめ
設定されている。電圧制御発振器31aはこの制御電圧
1 によって決まる所定の周波数で発振して当該車輌の
種類を識別するための車輌識別情報を発生し、多重伝送
手段30はその変調用コイル30aで電圧制御発振器3
1aの発振した高周波正弦波による車輌識別情報をアク
セサリ電源配線29に重畳させる。このアクセサリへの
直流電源に車輌識別情報を重畳した多重伝送信号は分離
抽出手段35において、そのLPF35aとHPF35
bによりアクセサリ電源と車種情報とに分離される。す
なわち、LPF35aは直流成分であるアクセサリ電源
のみを通過させてアクセサリ電源回路に出力し、HPF
35bは交流成分である車輌識別情報のみを通過させて
デコーダ回路35cに送る。デコーダ回路35cでは入
力された車輌識別情報をパルスカウント回路13cが取
り込み可能な信号に変換する。このように、車輌識別情
報をアクセサリ電源配線29に多重化して伝送すること
によって、別途車輌識別用配線15a、15bを設けな
くとも車輌識別情報の伝送が可能となり、配線の増加を
防ぐことができる。
【0048】なお、図10は図8における分離抽出手段
35およびパルスカウント回路13cのa、b、c、
d、eで示した各部の電圧対時間の波形モデルを示す動
作状態図である。すなわち、図10(a)はアクセサリ
電源配線29から分離抽出手段35に入力される多重伝
送信号の波形、同図(b)はそのLPF35a通過後の
波形、同図(c)は同じくHPF35b通過後の波形、
同図(d)はそのデコーダ回路35c通過後の波形、同
図(e)は制御手段13からパルスカウント回路13c
に送られる割込み信号の波形である。デコーダ回路35
cはHPF35bを通過した図10(c)に示す車輌識
別情報の正弦波を同図(d)に示した矩形波に成形し、
パルスカウント回路13cは同図(e)に示す割込み信
号の周期T(sec)の期間の、同図(d)に示される
パルスの立ち上がり回数n(回)をカウントして、周期
t=T/n(sec)を計算して車輌種類識別回路13
aへ送る。
【0049】特性設定の手順を図11に示すフローチャ
ートを用いて説明する。ステップST31において車輌
のアクセサリ電源の投入が監視されており、アクセサリ
電源が投入されて当該車載音響装置の電源がオンする
と、ステップST32において、車輌種類識別回路13
aがパルスカウント回路13cの計算した周期tを取り
込む。次に、取り込まれた周期tが図9に示した発振周
波数対車種対応表のA車に対応する周期t0 〜t1 の範
囲内か、B車に対応する周期t2 〜t3 の範囲内か、C
車に対応する周期t4 〜t5 の範囲内か、またはD車に
対応する周期t6〜t7 の範囲内かの識別を、ステップ
ST33〜ST36において行う。この識別結果は制御
手段13に送られ、制御手段13はステップST37で
その識別結果に基づいて、対応する音質音場特性の特性
パラメータを、ROM13bより読み出してDSP22
に転送する。
【0050】このような多重伝送方法とすることで、本
来の信号(電源)と車輌識別情報とを効果的に分離する
ことができ、互いの影響を排除できるので、車輌識別の
ための専用の配線を備える必要がなくなる。
【0051】実施の形態4.なお、上記実施の形態3で
は車輌内電気配線中のアクセサリ電源配線29を利用し
て車輌識別情報を多重伝送する場合について説明した
が、車載音響装置の場合にあっては、このアクセサリ電
源配線の代わりに車輌内電気配線中のスピーカ配線の一
部分を利用してもよい。
【0052】図12はこの発明の実施の形態4による車
載電子装置を示すブロック図であり、相当部分には図7
と同一符号を付してその説明を省略する。図において、
27は被制御装置20内より取り出して別途表記したパ
ワーアンプ、28は同じくスピーカであり、36a、3
6bは車輌配線ハーネス11内の車輌内電気配線の1つ
で、このパワーアンプ27とスピーカ28を接続してい
るスピーカ配線である。この実施の形態では、その一方
のスピーカ配線36aに変調用コイル30aによる多重
伝送手段30を設けて、車輌識別情報発生手段31から
の車輌識別情報を多重伝送している。なお、スピーカ配
線36a、36bを流れる信号は、一般的には20Hz
〜20kHzの帯域のオーディオ信号であるため、車輌
識別情報のための電圧制御発振器発振周波数は100k
Hz〜1MHzとするのが妥当である。この実施の形態
4における発振周波数対車種対応表の一例を図13に示
す。
【0053】次に、特性設定の手順を、実施の形態3で
用いた図11のフローチャートを用いて説明する。実施
の形態3の場合と同様に、当該車載音響装置の電源がオ
ンするとステップST32でパルスカウント回路13c
からの周期tを取り込む。次に、それが図13に示した
対応表のA車に対応する周期t0 〜t1 の範囲内か、B
車に対応する周期t2 〜t3 の範囲内か、C車に対応す
る周期t4 〜t5 の範囲内か、D車に対応する周期t6
〜t7 の範囲内かを、ステップST33〜ST36にお
いて識別する。次にステップST37で、制御手段13
はその識別結果に基づいてROM13bより、対応する
音質音場特性の特性パラメータを読み出してDSP22
に転送する。
【0054】実施の形態5.さらに、車載電子装置が複
数の電子装置で構成され、その一方が他方の動作を遠隔
制御するようなものにあっては、車輌識別情報の伝送に
リモートコントローラ配線を利用することができる。図
14はこの発明の実施の形態5による車載電子装置を示
すブロック図であり、相当部分には図7と同一符号を付
してその説明を省略する。図において、37は前記遠隔
制御用のリモートコントローラであり、38は車輌配線
ハーネス11内の車輌内電気配線の1つで、このリモー
トコントローラ37を本体機器に接続するリモートコン
トローラ信号配線である。また、リモートコントローラ
37内において、37aは入力操作が行われるキー入力
スイッチ、37bはキー入力スイッチ37aからの入力
信号をエンコードするエンコーダ回路、37cはエンコ
ーダ回路37bの出力でスイッチング動作して、リモー
トコントローラ信号をリモートコントローラ信号配線3
8上に出力するスイッチングトランジスタである。
【0055】なお、この実施の形態5における車輌識別
情報発生手段31は、アクセサリ電源が供給された直後
の所定時間内においてのみ車輌識別情報を出力するよう
に構成されている。車輌識別情報発生手段31内におい
て、31bはアクセサリ電源の供給が開始されると前記
所定時間だけオンして電圧制御発振器31aを動作させ
るワンショット・マルチバイブレータである。30bは
その電圧制御発振器31aが制御電圧V1 に基づいて生
成した車輌識別情報に基づいてスイッチング動作を行
い、車輌識別情報をリモートコントローラ信号配線38
に重畳するスイッチングトランジスタであり、多重伝送
手段30はこのスイッチングトランジスタ30bによっ
て形成されている。また、パルスカウント回路13cは
前記リモートコントローラ信号配線38にて伝送される
多重伝送信号から車輌識別情報を分離して抽出する分離
抽出手段としても作用している。
【0056】ここで、リモートコントローラ信号配線3
8上を伝送される信号は、“0”または“1”によるデ
ィジタル信号である。一般的にリモートコントローラ信
号は100Hz〜10kHzの周波数帯域であるので、
車輌識別情報のための電圧制御発振器発振周波数は10
0kHz〜1MHzとするのが妥当である。従って、こ
の実施の形態5における発振周波数対車種対応表も実施
の形態4の場合と同様に図13に示すものが用いられ
る。
【0057】次に動作について説明する。ここで、図1
5は図14にa、b、c、d、eで示した各部の電圧対
時間の波形モデルを示す動作状態図である。すなわち、
図15(a)はアクセサリへの電源の波形、同図(b)
はワンショット・マルチバイブレータ31bの出力波
形、同図(c)はリモートコントローラ信号配線38上
の信号波形、同図(d)はリモートコントローラ37の
キー入力スイッチ37aからの入力波形、同図(e)は
制御手段13からパルスカウント回路13cに送られる
割込み信号波形で、パルスカウントを行うタイムスロッ
ト信号である。また、図15(c)において、xで示す
部分は車輌識別情報の伝送区間であり、yで示す部分は
リモートコントローラ37のキー入力情報、すなわちリ
モートコントローラ信号の伝送区間である。なお、ワン
ショット・マルチバイブレータ31bは、アクセサリ電
源が供給された直後の所定時間内においてのみ車輌識別
情報が出力されるようにするためのタイマーとしての働
きをしている。
【0058】次に、特性設定の手順を、実施の形態3お
よび実施の形態4で用いた図11のフローチャートを用
いて説明する。前記各実施の形態の場合と同様に、当該
車載音響装置の電源がオンするとステップST32でパ
ルスカウント回路13cからの周期tを取り込む。次
に、それが図13に示した対応表のA車に対応する周期
0 〜t1 の範囲内か、B車に対応する周期t2 〜t3
の範囲内か、C車に対応する周期t4 〜t5 の範囲内
か、D車に対応する周期t6 〜t7 の範囲内かを、ステ
ップST33〜ST36において識別する。次にステッ
プST37で、制御手段13はその識別結果に基づいて
ROM13bより、対応する音質音場特性の特性パラメ
ータを読み出してDSP22に転送する。
【0059】このように、アクセサリ電源が供給された
直後の所定時間内でのみ車輌識別情報を出力し、その車
輌識別情報の伝送をリモートコントローラ信号配線38
を利用して行った場合、多重伝送手段30を簡易化する
ことができ、パルスカウント回路13cを分離抽出手段
として作用させることが可能となるため、装置構成が簡
略化されて装置価格の低減に寄与する。
【0060】実施の形態6.図16はこの発明の実施の
形態6による車載電子装置を示すブロック図であり、相
当部分には図1と同一の符号を付してその説明を省略す
る。図において、39は1対の車輌識別用配線15a、
15bの間に接続され、車輌の種類に対応してその値が
設定されたインピーダンス素子であり、この実施の形態
6では車種を識別するための車輌識別情報はこのインピ
ーダンス素子39のインピーダンス値によって設定され
る。40はこの車輌識別用配線15a、15bの相互間
の電気的なインピーダンスを分析して、その結果を車輌
種類識別回路13aに通知するインピーダンス分析手段
である。
【0061】次に動作について説明する。この実施の形
態6では図16に示すように、車輌識別用配線15a、
15bの2線間に車種に対応した所定のインピーダンス
値を有したインピーダンス素子39を接続することによ
って車種の識別を行う。車輌識別用配線15a、15b
は車輌配線コネクタ12を介してインピーダンス分析手
段40に接続されており、インピーダンス分析手段40
はこの、車輌識別用配線15a、15b間のインピーダ
ンス、あるいはそれと相関のある物理量を分析して所定
の値を求める。得られたインピーダンス値は車輌種類識
別回路13aに送られて、かかるインピーダンス値がど
の車種に対応するかの判断が行われる。このインピーダ
ンス素子39は、抵抗素子、コンデンサ素子、あるいは
コイルとコンデンサからなる電気的共振素子などであっ
てよい。なお、これらのインピーダンス素子39を車輌
識別用配線15a、15bに接続する位置は車輌配線コ
ネクタ12のごく近傍であってよく、従って、必要とす
る配線長を短くすることができる。また、電源や接地配
線を必要としないので取り付けも簡便である。
【0062】このように、この実施の形態6では、実施
の形態1が図2に示した車輌種類識別回路13aによっ
て、車輌識別用配線15a、15bを電源電圧に設定す
るか接地電圧に設定するかで車種の識別コードとしてい
るため、2本の車輌識別用配線15a、15bでは2ビ
ット分の情報量しか設定できないこと、および電源部分
や接地部分への配線が必要なことなどの制約があったの
に対して、この実施の形態6では、接続するインピーダ
ンス素子39のインピーダンス値を変えれば2本の車輌
識別用配線15a、15bで多種の車輌識別情報を設定
することができ、電源部分や接地部分への配線も無用で
ある。また、実施の形態3〜5では、車輌識別情報を他
の電源や信号と多重伝送することにより、車輌識別情報
のための専用配線が必要でなくなる一方で、多重化、分
離抽出のための複雑な付加手段が必要となるが、この実
施の形態6ではそれらの付加手段は必要なくなる。
【0063】なお、極端な例として2つの車種を識別す
るだけでよい場合には、インピーダンス素子39は車輌
識別用配線15a、15bの2線間の開放、すなわちイ
ンピーダンス値が無限大、あるいはそれら2線間を短
絡、すなわちインピーダンス値が零の場合を利用しても
よく、この場合はインピーダンス素子39にかかるコス
トも考慮する必要がなくなる。
【0064】実施の形態7.また、インピーダンス素子
39として前記したような共振回路素子を用いるなら
ば、2本の車輌識別用配線のみで多種類の車輌の識別が
可能な車輌識別情報を与えることができる。図17はこ
の発明の実施の形態7による車載電子装置における、イ
ンピーダンス分析手段40の内部構成を示すブロック図
である。図において、39aは車輌識別用配線15a、
15bの間に接続された車輌識別情報を設定するための
電気的インピーダンスとして車輌識別用配線15a、1
5bの間に接続された、コイルとコンデンサからなる共
振回路素子である。また、40aは制御手段13にて設
定される周波数fで発振する発振器であり、40bは共
振回路素子39aを通過して戻された発振器40aの発
振信号を平滑化する平滑回路、40cはその平滑出力を
整流する整流回路、40dはその整流出力を所定のしき
い値と比較して、結果を車輌種類識別回路13aに通知
するコンパレータである。
【0065】次に動作について説明する。インピーダン
ス分析手段40の発振器40aは図16における制御手
段13から与えられる周波数設定データによって指定さ
れた周波数fで発振する。この発振器40aの発振信号
は車輌識別用配線15a、共振回路素子39a、車輌識
別用配線15bを経由して平滑回路40bに戻り、平滑
化される。この平滑回路40bの出力は整流回路40c
で整流され、それによってこの整流回路40cからはよ
り共振回路素子39aの共振の度合いに応じた直流電位
が出力される。この整流回路40cの出力はコンパレー
タ40dに送られ、そこで所定のしきい値(ロジックレ
ベル)と比較される。このコンパレータ40dの出力す
なわちインピーダンス分析手段40の出力は車輌種類識
別回路13aに送られ、そのとき車輌種類識別回路13
aには制御手段からの前記周波数設定データも与えられ
る。車輌種類識別回路13aはこれら2つの信号から車
種を識別して制御手段13に通知する。
【0066】図18は図17にa、b、c、dで示した
各部における電圧対時間の波形モデルを示す動作状態図
である。すなわち、同図(a1 )〜(a3 )は発振器4
0aの出力波形、同図(b1 )〜(b3 )は平滑回路4
0bの出力波形、同図(c1)〜(c3 )は整流回路4
0cの出力波形、同図(d1 )〜(d3 )はコンパレー
タ40dの出力波形を示している。図17の回路で発振
器40aは制御手段13からの指定によって、一方の車
輌識別用配線15aに、例えば図18(a1 )に示すよ
うなパルス性の信号を送り出す。この信号はコイルとコ
ンデンサからなる共振回路素子39aを経由して他方の
車輌識別用配線15bより平滑回路40bに戻される。
その信号は平滑回路40bで同図(b1 )に示すように
平滑されて整流回路40cに送られ、同図(c1 )に示
すように整流される。同様にして、同図(a2 )に示す
パルス信号は同図(c2 )のように整流され、同図(a
3)に示すパルス信号は同図(c3 )のように整流され
る。このように、この整流回路40cから出力される信
号は、制御手段13の指定する周波数fと共振回路素子
39aの共振周波数が一致したときに大きな電圧とな
る。従って、この整流回路40cの出力をコンパレータ
40dで所定のしきい値(ロジックレベル)VS と比較
すれば、同図(d1 )に示すように同図(a1 )に示し
たパルス性信号に対応したコンパレータ出力のみがハイ
レベルとなり、同図(d2 )および(d3 )に示すよう
に、同図(a2 )および(a3 )に示したパルス性信号
に対応したコンパレータ出力はローレベルとなる。車輌
種類識別回路13aはこのコンパレータ40dの出力信
号がハイレベルとなった時の制御手段13が指定した周
波数設定データより、例えば図19に示した共振周波数
対車種対応表に基づいて当該車輌の種類を識別し、それ
を制御手段13に通知する。
【0067】以下、インピーダンス分析、車種識別およ
び特性設定の手順を図20に示すフローチャートを用い
て説明する。なお、この手順は制御手段13とインピー
ダンス分析手段40と車輌種類識別回路13aの三者の
作用を含めた形で表現している。アクセサリ電源が投入
されると、ステップST41にてインピーダンスの分析
をスタートさせる。そして、まずステップST42にお
いて、制御手段13より発振器40aの発振周波数fを
0 に設定し、ステップST43で発振器40aが、そ
の周波数f0 のパルス信号を車輌識別用配線15aより
共振回路素子39aに送出する。次にステップST44
において、車輌識別用配線15bを経て共振回路素子3
9aより戻された信号を平滑回路40bで平滑し、それ
を整流回路40cで整流して図18(c1 )〜(c3
に示す信号を生成する。次にステップST45におい
て、その信号が所定のしきい値(ロジックレベル)VS
以上かどうかの確認を行う。その結果、しきい値VS
上ならばステップST46に分岐して、当該共振回路素
子39aの共振周波数をf0 と判定し、ステップST4
7で当該車輌の種類がその共振周波数f0 に対応する車
種であると識別する。一方、しきい値VS 以下ならばス
テップST48に分岐して、発振周波数fを所定の値Δ
fずつ増加させながら上記の分析を繰り返す。この処理
は、ステップST49で発振周波数fが分析上限周波数
L に達したことが検出されるまで繰り返され、分析上
限周波数fL に達したことが検出されると、ステップS
T50に分岐して該当車種なしと判定して、一連の処理
を終了する。
【0068】実施の形態8.以上、実施の形態1から実
施の形態7までの車載電子装置は、車載音響装置を具体
的な実施の形態として説明してきたが、車載表示装置に
利用することでさらに別段の効果を得ることができる。
図21はこの発明の実施の形態8による車載電子装置を
示すブロック図である。図において、41はブラウン管
や液晶表示器(以下、LCDという)を用いたカラーモ
ニタ、あるいは、車載音響装置の表示パネルに設けられ
たLCD表示器などの2次元表示装置であり、42はこ
の2次元表示装置41の表示を駆動する表示駆動装置で
ある。なお、他の部分は図1の相当部分と同一符号を付
してその説明を省略する。
【0069】これらの2次元表示装置41において、背
景色、文字色、輝度、場合によっては表示内容などの特
性仕様は、一般的には搭載される車の車室環境、2次元
表示装置41の設置位置に対する使用者の視野特性など
に応じて適切なものに調整される必要がある。これにつ
いては、製造者が予めその車種に対応した専用機として
提供するか、装置にマニュアル調整機能を設けて使用者
が調整できるようにしていた。この実施の形態8はこの
調整作業を先の実施の形態1〜実施の形態7と同様に自
動化しようとするものである。以下、車種に見合った輝
度を自動的に得る場合について説明する。
【0070】図22は前記2次元表示装置41と表示駆
動装置42の内部構成を示すブロック図である。図にお
いて、41aは2次元表示装置41のLCDパネル、4
1bはこのLCDパネル41aの背後を照明するランプ
などの照明手段であり、41cはそれらが収納された筐
体である。また、42aは表示駆動装置42内にあっ
て、前記照明手段41bを発光させるためのバッテリ電
源であり、42bは制御手段13から与えられる車種に
対応した輝度調整信号によって切り替えられ、その各接
点にそれぞれ接続された抵抗Ra 、Rb 、Rc の抵抗値
に応じた電流を、2次元表示装置41の照明手段41b
に供給して照明手段41bの輝度を制御する電子スイッ
チである。この輝度調整信号は車輌の種類に対応して設
定されており、例えば図23に示すような車種対特性パ
ラメータ対応表の形式でROM13bにあらかじめ記憶
されている。2次元表示装置41の輝度調整は、制御手
段13が車輌種類識別回路13aによる当該車輌の種類
の識別結果に基づいて、対応した特性パラメータ(輝度
調整信号)をROM13bより読み出し、それを表示駆
動装置42に転送して電子スイッチ42bのポジション
を設定することによって行われる。
【0071】次に、特性設定の手順を図24に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。ステップST51におい
て車輌のアクセサリ電源の投入が監視されており、アク
セサリ電源が投入されて当該車載表示装置の電源がオン
すると、ステップST52において、LCD表示信号と
してブランク信号を2次元表示装置41のLCDパネル
41aへ送る。このブランク信号をLCDパネル41a
に送るのは、当該車載表示装置を無表示状態として輝度
などの初期設定状態にあることを使用者に示すととも
に、外乱の影響を防止するためのものである。次にステ
ップST53において、車輌種類識別回路13aが車輌
識別用配線15a、15bによる車輌識別コードの取り
込みを行い、ステップST54〜ST57で、その車輌
識別コードがA車に対応するコードか、B車に対応する
コードか、C車に対応するコードか、あるいはD車に対
応するコードかの識別を行う。この識別結果は制御手段
13に送られ、制御手段13はステップST58でその
識別結果に基づいた輝度調整信号を表示駆動装置42に
送出する。すなわち、図23に示した車種対特性パラメ
ータ対応表に基づいて、識別された当該車輌の種類に対
応した電子スイッチ42bのポジションを示す輝度調整
信号を表示駆動装置42に転送する。その後ステップS
T59において、制御手段13は2次元表示装置41に
通常のLCD表示信号を送出する。
【0072】この実施の形態8の車載電子装置では、先
に示した実施の形態1〜実施の形態7と同じく、車輌種
類識別回路13aによって車輌識別情報より当該車輌の
種類を識別し、識別された車輌の種類に対応する特性パ
ラメータをROM13bより読み出して特性仕様の設定
を行うことにより、車載された表示装置は自動的にその
車種に見合った表示特性を発揮して、使用者は設定操作
の煩わしさから解放され、また1つの装置がいくつかの
車種で共通化され、製造原価の低減に結びつくメリット
がある。
【0073】実施の形態9.図25はこの発明の実施の
形態9による車載電子装置を示すブロック図であり、車
輌の走行距離の推定に適用したものである。図におい
て、43はそれが搭載された車輌の現在位置や目的地、
走行ルートなどを地図上に表示するナビゲーションコン
トローラであり、44は当該車輌の走行距離を推定して
ナビゲーションコントローラ43に通知する走行距離推
定手段、45は当該車輌の車速を測定して走行距離推定
手段44に与える車速センサである。なお、他の部分は
図21の相当部分と同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0074】次に動作について説明する。車速センサ4
5は車輪の回転をその回転数に応じた電気的パルス信号
に変換するもので、そのパルスの周期から当該車輌の車
速を検出している。従って、その車輌の走行距離は、車
速センサ45の出力であるパルスの周期を走行距離推定
手段44で、それぞれの車種によって決まる所定の換算
係数によって換算することで推定される。この換算係数
は車輌の種類に対応して設定されており、例えば図26
に示すような車種対特性パラメータ対応表の形式でRO
M13bにあらかじめ記憶されている。走行距離の推定
は、当該車輌の種類を識別して、対応した特性パラメー
タ(換算係数)をROM13bより読み出し、それを走
行距離推定手段44に転送して設定しておくことによ
り、車速センサ45の出力より推定される。
【0075】以下、特性設定の手順を図27に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。ステップST61におい
て車輌のアクセサリ電源の投入が監視されており、アク
セサリ電源が投入されて当該車載音響装置の電源がオン
すると、ステップST62において、車輌種類識別回路
13aが車輌識別用配線15a、15bによる車輌識別
コードの取り込みを行う。次に、取り込まれた車輌識別
コードがA車に対応するコードか、B車に対応するコー
ドか、C車に対応するコードか、あるいはD車に対応す
るコードかの識別を、ステップST63〜ST66にお
いて行う。この識別結果は制御回路13に送られ、制御
回路13はステップST67でその識別結果に基づい
て、ROM13bより対応する変換係数の特性パラメー
タを読み出して走行距離推定手段44に転送する。
【0076】この走行距離推定手段44で推定された推
定値は、ナビゲーションコントローラ43へ送られ、そ
の他の諸情報と併用されて、車輌位置の地図上での特定
が行われる。ここで走行距離推定手段44は、最も簡単
には所定の特性パラメータを測定信号であるパルス周期
で割り算する回路である。この特性パラメータ(換算係
数)は図26に示すように、車輪の大きさなど、すなわ
ち車種によって異なる性質を持つ数値N1 、N2 、・・
・・である。これまで、走行距離を推定するナビゲーシ
ョン装置にあっては、車種毎に専用の装置を提供してい
たが、この実施の形態9の車載電子装置によれば、RO
M13bに特性パラメータが記憶されている複数の車種
で共通に使用することが可能となって、装置の標準化が
実現でき、製造原価の低減に結びつく。
【0077】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、アクセサリ電源投入後の所定時間内に、車輌識別用
配線のビットコードの状態より車輌識別手段が識別した
車輌の種類に従って、パラメータ記憶手段にあらかじめ
記憶しておいた特性パラメータの中からその車種に対応
したものを選択して特性仕様の設定を行い、当該車載電
子装置の一部機能の動作をその期間内においては禁止す
るように構成したので、アクセサリ電源が投入される度
にその車種の判断が行われ、使用者の手を煩わすことな
くその車輌にあった適切な特性仕様が自動的に設定さ
れ、その特性仕様の設定動作時における雑音や表示の乱
れなどによる違和感の発生を未然に防止することが可能
となるばかりか、搭載される車輌の種類が異なっても同
一の機種を共通に使用できるため、機種が標準化され
て、設計効率が向上し、生産管理も容易となって、原価
の低減に貢献でき、より安価な車載電子装置を提供する
ことができる効果がある。
【0078】請求項2の発明によれば、特性パラメータ
としてパラメータ記憶手段に音質音場パラメータをあら
かじめ記憶させておき、識別した車種に基づいて選択し
た音質音場パラメータに従って再生音質音場特性を設定
し、その設定期間は音響出力レベルを所定値以下に抑制
するように構成したので、車載音響装置における音質音
場調整の煩わしさを軽減するとともに、音質音場調整時
に不慮に発生する雑音などによって違和感が生じるのを
防止できる効果がある。
【0079】請求項3の発明によれば、車種識別用のビ
ットコードの一部に盗難検出用ビットコードを割り当て
て、車輌識別手段によってその盗難検出用ビットコード
が検出されると、当該車載電子装置が作動しないように
構成したので、その車載電子装置を盗んで他の車輌に搭
載しても、ほとんどの場合、正常に動作しないため、あ
る程度の盗難抑止に役立つ効果がある。
【0080】請求項4の発明によれば、全てがグランド
レベルまたは電源電圧レベルのビットコードを盗難検出
用ビットコードとするように構成したので、その識別処
理は論理和や論理積といった極めて簡単なものとするこ
とが可能となるため、装置価格を低減できる効果があ
る。
【0081】請求項5の発明によれば、車種識別用の車
輌識別情報を多重伝送手段によって、車輌内電気配線内
を伝送される他の信号や電源と多重化し、その多重伝送
信号から分離抽出手段によって車輌識別情報を抽出し、
それに基づいて識別した当該車輌の種類に従ってパラメ
ータ記憶手段より対応する特性パラメータを選択して特
性仕様を設定するように構成したので、車輌識別情報が
重畳される他の信号や電源と車輌識別情報とを効果的に
分離できて、相互の影響を排除することができるため、
特別な車輌識別用配線を設けることなく適切な特性仕様
を自動的に設定することが可能になる効果がある。
【0082】請求項6の発明によれば、車輌識別情報を
アクセサリへの電源を伝送するアクセサリ電源配線に重
畳するように構成したので、種々の車載電子装置におい
て、特別な車輌識別用配線を設けることなく適切な特性
仕様を自動的に設定することが可能になる効果がある。
【0083】請求項7の発明によれば、車輌識別情報を
スピーカへのオーディオ信号を伝送するスピーカ配線に
重畳するように構成したので、車載音響装置における適
切な音質音場特性の自動設定が、特別な車輌識別用配線
を必要とせずに可能となる効果がある。
【0084】請求項8の発明によれば、車輌識別情報発
生手段による車輌識別情報の発生を、アクセサリ電源が
供給された直後の所定時間内のおいてのみ行うように構
成したので、車輌識別情報を車輌内電気配線上に多重化
する多重伝送手段や、多重伝送信号から車輌識別情報を
抽出する分離抽出手段を簡略化することが可能となり、
装置価格が低減できる効果がある。
【0085】請求項9の発明によれば、車輌識別情報を
リモートコントローラ信号配線に重畳するように構成し
たので、リモートコントローラを備えた車載電子装置に
おける適切な特性仕様の自動設定が、特別な車輌識別用
配線を必要とせずに可能となる効果がある。
【0086】請求項10の発明によれば、車輌識別用配
線間の電気インピーダンスの分析結果に基づいて車種を
識別するように構成したので、1対の車輌識別用配線で
多種類の車輌識別が可能となり、多重伝送のための複雑
な付加手段も無用となって、より簡便な車輌識別が可能
となる効果がある。
【0087】請求項11の発明によれば、車輌識別用配
線間の開放/短絡によって車種を識別するように構成し
たので、車輌識別手段を簡略化することが可能となり、
インピーダンス素子にかかるコストも考慮する必要がな
くなって、装置価格を低減できる効果がある。
【0088】請求項12の発明によれば、車輌識別用配
線間にインピーダンス素子として共振回路素子を接続
し、その共振周波数に基づいて車種を識別するように構
成したので、1対の車輌識別用配線で多種類の車輌識別
が可能となり、多重伝送のための複雑な付加手段も無用
となって、より簡便な車輌識別が可能となる効果があ
る。
【0089】請求項13の発明によれば、特性パラメー
タとしてパラメータ記憶手段に2次元表示装置の表示パ
ターンを変更するための表示パラメータをあらかじめ記
憶させておき、識別した車種に基づいて選択した表示パ
ラメータに従って2次元表示装置の表示パターンを設定
するように構成したので、車輌に取り付けるだけで使用
者の手を煩わすことなくその車種を判断して、その車輌
の室内の視認環境に見合った適切な表示特性を自動的に
設定することが可能な車載表示装置が得られる効果があ
る。
【0090】請求項14の発明によれば、特性パラメー
タとしてパラメータ記憶手段に車速と走行距離との換算
係数をあらかじめ記憶させておき、識別した車種に基づ
いて選択した換算係数を走行距離推定手段に設定して、
車速センサの出力より走行距離を推定するように構成し
たので、車輌に取り付けるだけで使用者の手を煩わすこ
となくその車種を判断して、当該車輌のより正確な走行
距離を推定することが可能となり、車載ナビゲーション
装置等に適用した場合に、自車輌の位置の特定化をより
高い精度で行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による車載電子装置
を示すブロック図である。
【図2】 上記実施の形態における車輌識別情報発生回
路を示すブロック図である。
【図3】 上記実施の形態における特性パラメータ対応
表の一例を示す説明図である。
【図4】 上記実施の形態における特性設定の手順を示
すフローチャートである。
【図5】 上記実施の形態における車種コード対パラメ
ータ対応表の一例を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による車載電子装置
における盗難防止の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】 この発明の実施の形態3による車載電子装置
を示すブロック図である。
【図8】 上記実施の形態における分離抽出手段を示す
ブロック図である。
【図9】 上記実施の形態における発振周波数対車種対
応表の一例を示す説明図である。
【図10】 上記実施の形態における各部の波形モデル
を示す動作状態図である。
【図11】 上記実施の形態における特性設定の手順を
示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態4による車載電子装
置を示すブロック図である。
【図13】 上記実施の形態における発振周波数対車種
対応表の一例を示す説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態5による車載電子装
置を示すブロック図である。
【図15】 上記実施の形態における各部の波形モデル
を示す動作状態図である。
【図16】 この発明の実施の形態6による車載電子装
置を示すブロック図である。
【図17】 この発明の実施の形態7による車載電子装
置におけるインピーダンス分析手段を示すブロック図で
ある。
【図18】 上記実施の形態における各部の波形モデル
を示す動作状態図である。
【図19】 上記実施の形態における共振周波数対車種
対応表の一例を示す説明図である。
【図20】 上記実施の形態における分析、識別、設定
の手順を示すフローチャートである。
【図21】 この発明の実施の形態8による車載電子装
置を示すブロック図である。
【図22】 上記実施の形態における2次元表示装置と
表示駆動装置を示すブロック図である。
【図23】 上記実施の形態における車種対特性パラメ
ータ対応表の一例を示す説明図である。
【図24】 上記実施の形態における特性設定の手順を
示すフローチャートである。
【図25】 この発明の実施の形態9による車載電子装
置を示すブロック図である。
【図26】 上記実施の形態における車種対特性パラメ
ータ対応表の一例を示す説明図である。
【図27】 上記実施の形態における特性設定の手順を
示すフローチャートである。
【図28】 従来の車載電子装置を示すブロック図であ
る。
【図29】 図28の音質調整回路を示すブロック図で
ある。
【図30】 図28の音場調整回路を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
13 制御手段、13a 車輌種類識別回路(車輌識別
手段)、13b ROM(パラメータ記憶手段)、13
c パルスカウント回路(分離抽出手段)、15a、1
5b 車輌識別用配線、29 アクセサリ電源配線(車
輌内電気配線)、30 多重伝送手段、31 車輛識別
情報発生手段、35 分離抽出手段、36a、36b
スピーカ配線(車輌内電気配線)、38 リモートコン
トローラ信号配線(車輌内電気配線)、39a 共振回
路素子、40 インピーダンス分析手段、41 2次元
表示装置、44 走行距離推定手段、45 車速セン
サ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03G 5/16 H04N 5/64 521 H04N 5/64 521 G10K 15/00 M

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の種類を識別するための車輌識別情
    報を複数のビットコードで設定する車輌識別用配線と、
    前記車輌識別用配線による複数のビットコードの状態に
    基づいて当該車輌の種類識別を行う車輌識別手段と、前
    記車輌の種類のそれぞれに対応した特性パラメータをあ
    らかじめ記憶しているパラメータ記憶手段と、当該車輌
    のアクセサリ電源投入後の所定時間内において、前記パ
    ラメータ記憶手段より前記車輌識別手段の識別結果に対
    応した特性パラメータを読み出して特性仕様の設定を行
    うとともに、前記所定時間内では当該車載電子装置の機
    能の一部についてその動作を禁止する制御手段とを備え
    た車載電子装置。
  2. 【請求項2】 前記車輌の種類に対応した特性パラメー
    タとして、再生音質音場パラメータを前記パラメータ記
    憶手段にあらかじめ設定しておき、前記制御手段が前記
    パラメータ記憶手段より前記車輌識別手段の識別結果に
    基づいて読み出した、前記再生音質音場パラメータに従
    って再生音質音場特性の設定を行うとともに、前記所定
    時間内においては当該車載電子装置からの音響出力レベ
    ルを所定のレベル以下に抑制することを特徴とする請求
    項1に記載の車載電子装置。
  3. 【請求項3】 車輌の種類を識別するための車輌識別情
    報を複数のビットコードで設定する車輌識別用配線と、
    前記車輌識別用配線による複数のビットコードの状態に
    基づいて当該車輌の種類識別を行うとともに、前記ビッ
    トコード中のあらかじめ定められたビットコードを盗難
    検出用ビットコードとして識別する車輌識別手段と、前
    記車輌の種類のそれぞれに対応した特性パラメータをあ
    らかじめ記憶しているパラメータ記憶手段と、前記パラ
    メータ記憶手段より前記車輌識別手段の識別結果に対応
    した特性パラメータを読み出して特性仕様の設定を行
    い、前記車輌識別手段にて前記盗難検出ビットが識別さ
    れた場合には当該車載電子装置の機能を停止させる制御
    手段とを備えた車載電子装置。
  4. 【請求項4】 前記車輌識別用配線によるビットコード
    中の、全てがグランドレベルあるいは電源電圧レベルで
    あるものを前記盗難検出用ビットコードとしたことを特
    徴とする請求項3に記載の車載電子装置。
  5. 【請求項5】 車輌内に設置され、当該車輌の種類を識
    別するための車輌識別情報を発生する車輌識別情報発生
    手段と、前記車輌識別情報発生手段の発生した車輌識別
    情報を車輌内電気配線に多重伝送するための多重伝送手
    段と、前記車輌内電気配線にて伝送される多重伝送信号
    から前記車輌識別情報を分離抽出する分離抽出手段と、
    前記分離抽出手段にて分離抽出された車輌識別情報から
    当該車輌の種類を識別する車輌識別手段と、前記車輌の
    種類のそれぞれに対応した特性パラメータをあらかじめ
    記憶しているパラメータ記憶手段と、前記パラメータ記
    憶手段より前記車輌識別手段の識別結果に対応した特性
    パラメータを読み出して特性仕様の設定を行う制御手段
    とを備えた車載電子装置。
  6. 【請求項6】 前記車輌内電気配線が、アクセサリ電源
    配線であることを特徴とする請求項5に記載の車載電子
    装置。
  7. 【請求項7】 前記車輌内電気配線が、スピーカ配線で
    あることを特徴とする請求項5に記載の車載電子装置。
  8. 【請求項8】 前記車輌識別情報発生手段が、アクセサ
    リ電源が供給された直後の所定時間内においてのみ前記
    車輌識別情報を発生することを特徴とする請求項5に記
    載の車載電子装置。
  9. 【請求項9】 前記車輌内電気配線が、リモートコント
    ロール信号配線であることを特徴とする請求項8に記載
    の車載電子装置。
  10. 【請求項10】 車輌の種類を識別するための車輌識別
    情報を相互間の電気的インピーダンスの値で設定する車
    輌識別用配線と、前記車輌識別用配線相互間の電気イン
    ピーダンスを分析するインピーダンス分析手段と、前記
    インピーダンス分析手段の分析結果に基づいて当該車輌
    の種類を識別する車輌識別手段と、前記車輌の種類のそ
    れぞれに対応した特性パラメータをあらかじめ記憶して
    いるパラメータ記憶手段と、前記パラメータ記憶手段よ
    り前記車輌識別手段の識別結果に対応した特性パラメー
    タを読み出して特性仕様の設定を行う制御手段とを備え
    た車載電子装置。
  11. 【請求項11】 前記インピーダンス分析手段が、前記
    車輌識別用配線の相互が、開放状態か短絡状態かを分析
    する手段であることを特徴とする請求項10に記載の車
    載電子装置。
  12. 【請求項12】 前記車輌の種類を識別するための車輌
    識別情報を設定するための電気的インピーダンスとし
    て、前記車輌の種類に対応して異なる共振周波数が設定
    された共振回路素子を前記車輌識別用配線の相互間に接
    続し、前記インピーダンス分析手段が、前記共振回路素
    子の共振を検出するものであることを特徴とする請求項
    10に記載の車載電子装置。
  13. 【請求項13】 車輌の種類に対応して設定された車輌
    識別情報に基づいて当該車輌の種類識別を行う車輌識別
    手段と、前記車輌の種類のそれぞれに対応して2次元表
    示装置の表示パターンを変更するための特性パラメータ
    をあらかじめ記憶しているパラメータ記憶手段と、前記
    パラメータ記憶手段より前記車輌識別手段の識別結果に
    対応した特性パラメータを読み出して、前記2次元表示
    装置の表示パターンの設定を行う制御手段とを備えた車
    載電子装置。
  14. 【請求項14】 車輌の種類に対応して設定された車輌
    識別情報に基づいて当該車輌の種類識別を行う車輌識別
    手段と、前記車輌の種類のそれぞれに対応して車速より
    走行距離を算出するための特性パラメータをあらかじめ
    記憶しているパラメータ記憶手段と、前記車輌識別手段
    の識別結果に対応して前記パラメータ記憶手段より読み
    出された特性パラメータと当該車輌の車速センサの出力
    に基づいて、当該車輌の走行距離を推定する走行距離推
    定手段とを備えた車載電子装置。
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