JP3015298B2 - 事故音検出回路および事故音検出装置 - Google Patents

事故音検出回路および事故音検出装置

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JP3015298B2
JP3015298B2 JP8161971A JP16197196A JP3015298B2 JP 3015298 B2 JP3015298 B2 JP 3015298B2 JP 8161971 A JP8161971 A JP 8161971A JP 16197196 A JP16197196 A JP 16197196A JP 3015298 B2 JP3015298 B2 JP 3015298B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交差点などにお
ける事故音(衝突等の事故音や事故につながるような急
ブレーキ音等も含む)から交通事故を効率良く検出する
ための事故音検出回路およびこの事故音検出回路を実質
的に複数個組み合わせてなる事故音検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】一般に、交差点では交通事故が多く発生す
るので、従来から事故が発生した時の状況を記録する交
通事故状況記録装置が考えられてきている。図10は特
開平4−338900号公報に開示された従来の交通事
故状況記録装置のブロック図である。図において、1,
4は交通信号機、1B,1Y,1R,4B,4Y,4R
は信号灯、2B,2Y,2Rは信号線、3は信号灯点滅
装置、5は信号灯記号発生装置、6は時刻文字発生部、
7は加算部、8は撮像装置、9はエンドレス記録装置、
10は周囲音検出装置、11は衝突音検出回路、12は
記録制御装置、13は磁気記録再生装置である。
【0003】ここで、交通音を検出する部分は周囲音検
出装置10および衝突音検出回路11である。すなわ
ち、周囲音検出装置10で音響信号が検出され、衝突音
検出回路11に送られる。衝突音検出回路11では検出
された音響信号が車両の衝突音か否かを判別し、衝突音
と判別した時には衝突音検出信号が記録制御装置12に
送られる。衝突音検出回路11では、検出された交通音
が事故(衝突)音であるか否かの判断は、入力された音
響信号のレベルとあらかじめ定められた閾値とを比較
し、そのレベルが閾値以上になった場合に事故と判断し
ている。また、誤動作対策としては周囲音検出装置10
には指向性マイクロホンが使用されるとともに、音響信
号の経路中に帯域除去フィルタが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載の交通音検出部では、衝突音の判別に検出された音
響信号と予め設定された固定の閾値とのレベル比較を行
っている。しかしながら一般の交通音では例えば急ブレ
ーキ音、警笛音、暴走音など、事故音以外でもレベルの
大きな音が多く存在している。そのため、このような検
出された音響信号と固定の閾値とのレベル比較を行う方
法では、実際の事故音に加えてその他多くの交通音も事
故音として判別してしまうという問題があった。また、
検出される事故に関して衝突音であるか、あるいは急ブ
レーキ音であるかといった種類に関する情報はまったく
得られない問題点もあった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、閾値を固定するのではなく、入
力される音響信号の周波数帯域を制限すると共に、さら
に、その周波数帯域における音響信号の継続時間を利用
することによって交通事故音を効率良く検出するための
事故音検出回路および事故音検出装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る事
故音検出回路は、交差点や道路近くに配置された周囲音
検出装置からの音響信号を用いて事故音を検出するため
の事故音検出回路であって、周囲音検出装置からの音響
信号の波形を整形する波形整形回路と、この波形整形回
路の信号から継続時間を算出するための継続時間演算手
段と、この継続時間演算手段で算出された継続時間と、
予め設定された基準継続時間とを比較し、その比較結果
に応じて事故音検出信号を発生する比較手段とを備えた
ものである。
【0007】請求項2の発明に係る事故音検出回路は、
請求項1の発明において、継続時間演算手段が入力され
た音響信号を直流成分に変換するための整流回路と、こ
の整流回路からの出力信号と予め設定された基準信号と
を比較し、有意義な信号が入力された場合に出力信号を
発生する比較回路と、この比較回路の出力信号から継続
的な信号であるか否かを判別するための時間継続判別回
路と、この時間継続判別回路の信号に基づいて継続時間
を演算するためのカウンタとを備えたものである。
【0008】請求項3の発明に係る事故音検出回路は、
請求項1の発明において、継続時間演算手段が入力され
た音響信号を直流成分に変換するための整流回路と、こ
の整流回路からの出力信号と予め設定された基準信号と
を比較し、有意義な信号が入力された場合に出力信号を
発生する比較回路と、この比較回路の出力信号から継続
的な信号であるか否かを判別するための時間継続判別回
路と、この時間継続判別回路の信号に基づいて継続時間
を演算するための積分回路とを備えたものである。
【0009】請求項4の発明に係る事故音検出装置は、
交差点や道路近くに配置された周囲音検出装置からの音
響信号を用いて事故音を検出するための事故音検出装置
であって、周囲音検出装置からの音響信号の波形を整形
する波形整形回路と、この波形整形回路の信号に対して
並列接続され、各々異なる帯域に周波数を制限する帯域
制限フィルタと、各帯域制限フィルタからの出力信号に
基づいてそれらの信号の継続時間を演算するための継続
時間演算手段と、予め時間が設定された基準継続時間
と、各継続時間演算手段で算出された継続時間とを比較
し、その比較結果に応じて事故音検出信号を発生する比
較手段と、予め事故音に合わせて設定されたパターンと
比較手段からの信号パターンとを比較し、当該両方のパ
ターンが一致する場合に最終的な事故音検出信号を発生
する事故音検出手段とを備えたものである。
【0010】請求項5の発明に係る事故音検出装置は、
請求項4の発明において、継続時間演算手段が入力され
た音響信号を直流成分に変換するための整流回路と、こ
の整流回路からの出力信号と予め設定された基準信号と
を比較し、有意義な信号が入力された場合に出力信号を
発生する比較回路と、この比較回路の出力信号から継続
的な信号であるか否かを判別するための時間継続判別回
路と、この時間継続判別回路の信号に基づいて継続時間
を演算するためのカウンタとを備えたものである。
【0011】請求項6の発明に係る事故音検出装置は、
請求項4の発明において、継続時間演算手段が入力され
た音響信号を直流成分に変換するための整流回路と、こ
の整流回路からの出力信号と予め設定された基準信号と
を比較し、有意義な信号が入力された場合に出力信号を
発生する比較回路と、この比較回路の出力信号から継続
的な信号であるか否かを判別するための時間継続判別回
路と、この時間継続判別回路の信号に基づいて継続時間
を演算するための積分回路とを備えたものである。
【0012】請求項7の発明に係る事故音検出装置は、
請求項4〜6の発明において、各継続時間演算手段に対
して個別に設定できる複数個の基準継続時間発生回路を
備えたものである。
【0013】請求項8の発明に係る事故音検出装置は、
請求項4〜7の発明において、最終的な事故音検出信号
を発生する事故音検出手段が、比較手段からの出力信号
を演算処理して事故音を判別する論理演算回路であるも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照しながら説明する。
【0015】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1を示すブロック図である。図において、11は事
故音検出回路、50は例えば高域通過回路や帯域通過回
路等からなり、外部からの音響信号100の波形を整形
するための波形整形回路、60は波形整形回路50から
の出力信号105の継続時間を演算するための継続時間
演算手段、75は基準とする継続時間の信号を発生させ
る基準継続時間発生回路、80は継続時間演算手段60
からの各出力信号と、基準継続時間発生回路75からの
信号とを比較し、継続時間演算手段60からの出力信号
が設定された基準時間より大きい場合に事故音検出信号
140を発生する比較回路である。
【0016】次に動作について、図2を参照して説明す
る。いま、事故発生時に、図2(a)に示すような音響
信号100が発生し、外部の周囲音検出装置より入力さ
れると、波形整形回路50により不要な信号成分が除去
され、この波形整形回路50において図2(b)に示す
ような出力信号105が生成される。この出力信号10
5は継続時間演算手段60に入力され、出力信号50の
継続時間が計算される。図2(c)は継続時間演算手段
60での継続時間の演算方法の一例を示したものであ
る。図において、各演算タイミングでの信号レベルと基
準信号レベル(Vt)とを比較することによって、継続
時間Tは入力信号がVtより連続して大となる時間とし
てT=N×Δtから求めることができる。ただしΔtは
比較演算するタイミング間隔、Nは入力信号がVtより
連続して大となるポイント数である。ここで、予め基準
継続時間発生回路75により基準とする継続時間T0
設定し、比較回路80を用いて各周波数帯域ごとの継続
時間Tと基準継続時間T0とを比較する。そして、図2
(d)のように、継続時間Tが基準継続時間T0より長
い場合にはその周波数帯域における事故音が発生したも
のと判断し、事故音検出信号140を発生させる。
【0017】図3はディジタル方式での実現を前提に、
継続時間演算手段60の機能構成の一例を示すブロック
図である。図において、入力された波形整形回路50
(図1)からの出力信号105は整流回路61で直流分
に変換され、比較回路63で基準信号発生回路62から
の信号レベルと比較される。比較回路63では整流回路
61からの出力信号が基準信号発生回路62からの信号
レベルより大きい場合は有意義な事故音と判断し、検知
を知らせる信号を時間継続判定回路64に出力する。時
間継続判定回路64では検知された信号が継続的な信号
か否かを判別し、継続的な信号であればカウンタ65に
信号を伝送する。カウンタ65ではタイミング間隔を考
慮し、T=N×Δtから継続時間を算出し、継続時間信
号120を出力する。
【0018】図4は継続時間演算手段60の機能構成の
他の例を示すブロック図である。図において、66はア
ナログ方式での積分回路であり、その他の構成について
は図3と対応する部分に同一符号を付し、その詳細説明
は省略する。いま、入力された波形整形回路50(図
1)からの出力信号105は整流回路61で直流分に変
換され、比較回路63で基準信号発生回路62からの信
号レベルと比較される。比較回路63では整流回路61
からの出力信号が基準信号発生回路62からの信号レベ
ルより大きい場合は有意義な事故音と判断し、検知を知
らせる信号を時間継続判定回路64に出力する。時間継
続判定回路64では検知された信号が継続的な信号か否
かを判別し、継続的な信号であれば積分回路66に信号
を伝送する。積分回路66では入力された信号を積分す
ることによってアナログ的に継続時間を演算し、継続時
間信号120を出力する。
【0019】このように本実施の形態では、入力された
事故音の継続時間を利用し、予め設定した基準継続時間
との比較を行うことによって事故音を検出するので、入
力信号のレベルに影響されることなく、事故音を検出す
ることが可能である。
【0020】実施の形態2.図5は、この発明の実施の
形態2を示すブロック図である。図5において、図1と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略
する。本実施の形態は、実質的に図1に示すような事故
音検出回路を複数個用いて、事故の種類も判別できるよ
うにするものである。図において、21Aは事故音検出
装置、51−1,51−2,…,51−i,…,51−
nは波形整形回路50からの出力信号105を周波数帯
域制限するため帯域制限フィルタ(FL)、60−1,
60−2,…,60−i,…,60−nはそれぞれ各帯
域制限フィルタからの出力信号110−1,110−
2,…,110−i,…,110−nの継続時間を演算
するための継続時間演算手段、80−1,80−2,
…,80−i,…,80−nはそれぞれ継続時間演算手
段60−1,60−2,…,60−i,…,60−nか
らの各出力信号と、基準継続時間発生回路75からの信
号とを比較し、当該継続時間演算手段からの出力信号が
設定された基準継続時間より大きい場合に検出信号を発
生する比較回路、95は事故音の種類に合わせて予め設
定されたパターンを発生するパターン信号発生回路96
からの信号と比較回路80−1,80−2,…,80−
i,…,80−nからの各出力信号とのパターン比較を
行うためのパターン比較回路でって、パターン比較回路
95は、各比較回路からの出力信号と設定されたパター
ンが一致する場合に最終的な事故音検出信号150を発
生する。なお、パターン比較回路95およびパターン信
号発生回路96は事故音検出手段を構成する。
【0021】次、動作について、図2、図6を参照して
説明する。いま、事故発生時に図2(a)のような音響
信号100が発生し外部の周囲音検出装置より入力され
ると、波形整形回路50により不要な信号成分が除去さ
れ図2(b)のような出力信号105が生成される。次
いで出力信号105は帯域制限フィルタ51−1,51
−2,…,51−i,…,51−nで個別の帯域に周波
数制限され、帯域制限フィルタ51−1,51−2,
…,51−i,…,51−nはそれぞれ各チャンネルの
周波数帯域で制限されたチャンネル信号110−1,1
10−2,…,110−i,…,110−n を出力す
る。この信号はさらにそれぞれ継続時間演算手段60−
1,60−2,…、60−i,…,60−nに入力さ
れ、各周波数帯域ごとに継続時間が計算される。
【0022】ところで、上記継続時間は一般に各周波数
帯域ごとに異なっている。そこで予め基準継続時間発生
回路75により基準とする継続時間T0を各周波数帯域
に対して共通に設定し、比較回路80−1,80−2,
…,80−i,…,80−nを用いて各周波数帯域ごと
の継続時間Tiと基準継続時間T0とを比較する。そして
継続時間Tiが基準継続時間T0より長い場合にはその周
波数帯域における事故音が発生したものと判断し、検出
信号を発生させる。なお、各周波数帯域における継続時
間の演算および継続時間Tiと基準継続時間T0との比較
は,上述した図2(c)、図2(d)と同様である。さ
らに、各周波数帯域における比較回路80−1,80−
2,…,80−i,…,80−nからの検出信号をパタ
ーン比較回路95に入力し、図6のように、事故音の種
類に合わせて予め設定されたパターンを発生するパター
ン信号発生回路96からの設定パターンと比較する。そ
して各比較回路からの出力信号によるパターンがパター
ン発生回路96からの設定パターンと一致する場合は事
故音と判断し、パターン比較回路95から最終的な事故
音検出信号150を出力する。
【0023】このパターン比較回路95の動作を、更に
図6を参照して説明する。図6において、バターン信号
発生器96における設定パターンを図5の帯域制限フィ
ルタ51−1,51−2,…,51−i,…,51−n
にそれぞれ対応するFL1、FL2、・・・、FLi、・・
・、FLnの順に“11011l01”(一例として8
チャンネルの帯域制限フィルタの場合)とすると、比較
回路80−1,80−2,…,80−i,…,80−n
からの検出信号のパターンが例えば“0110101
1”(パターン1)としてパターン比較回路95に入力
される場合はバターンが一致しないため、パターン比較
回路95は最終的な事故音検出信号150は発生しな
い。
【0024】しかし、比較回路80−1,80−2,
…,80−i,…,80−nからの検出信号のパターン
が例えば“11011l01”(パターン2)としてパ
ターン比較回路95に入力される場合はバターンが一致
するので、パターン比較回路95は事故の種類を判別さ
れた、つまり例えばブレーキ音であることを表す最終的
な事故音検出信号150を外部に出力する。
【0025】このように本実施の形態では、入力された
音響信号を異なる周波数帯域ごとの信号に分岐すると共
に、各周波数帯域ごとの信号を継続時間のパターンに変
換し、このパターンを予め設定された事故音のパターン
と比較することによって事故音を検出するので、入力信
号のレベルに影響されることなく、選択的に事故音を検
出することが可能である。
【0026】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3を示すブロック図である。図7において、図6に
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略
する。図において、21Bは事故音検出装置、75−
1,75−2,…,75−i,…,75−nは各周波数
帯域に対し個別に設定可能な基準継続時間発生回路であ
り、その他の構成は図6と同様である。
【0027】次に、動作について説明する。いま、事故
発生時に音響信号100が発生し外部の周囲音検出装置
より入力されると、波形整形回路50により不要な信号
成分が除去され出力信号105が生成される。次いで出
力信号105は帯域制限フィルタ51−1,51−2,
…,51−i,…,51−nで個別の帯域に周波数制限
され、帯域制限フィルタ51−1,51−2,…,51
−i,…,51−nはそれぞれチャンネル信号110−
1,110−2,…,110−i,…,110−n を
出力する。この信号はさらにそれぞれ継続時間演算手段
60−1,60−2,…,60−i,…,60−nに入
力され、各周波数帯域ごとに継続時間が計算される。
【0028】ところで、上記継続時間は一般に各周波数
帯域ごとに異なっている。そこで各周波数帯域の継続時
間に対応して個別の基準継続時間発生回路75−1,7
5−2,…,75−i,…,75−nを設けると共に、
それぞれ個別の基準継続時間T0-1,T0-2,…,
0-i,…,T0-nを予め設定し、比較回路80−1,8
0−2,…,80−i,…,80−nを用いて各周波数
帯域ごとの継続時間Tiと基準継続時間T0-iとを比較す
る。そして継続時間Tiが基準継続時間T0より長い場合
にはその周波数帯域における事故音が発生したものと判
断し、検出信号を発生させる。さらに、各周波数帯域に
おける比較回路80−1,80−2,…,80−i,
…,80−nからの検出信号をパターン比較回路95に
入力し、図6のように、事故音の種類に合わせて予め設
定されたパターンを発生するパターン信号発生回路96
からの設定パターンと比較する。そして各比較回路から
の出力信号によるパターンがパターン発生回路96から
の設定パターンと一致する場合は事故音と判断し、パタ
ーン比較回路95から最終的な事故音検出信号150を
出力する。
【0029】このように本実施の形態では、入力された
音響信号を異なる周波数帯域ごとの信号に分岐すると共
に、各周波数帯域ごとに調整可能な継続時間のパターン
に変換し、このパターンを予め設定された事故音のパタ
ーンと比較することによって事故音を検出するので、入
力信号のレベルに影響されることなく、選択的に事故音
を検出することが可能である。
【0030】実施の形態4.図8は、この発明の実施の
形態4を示すブロック図である。図8において、図5と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略
する。図5ではパターン演算回路95とパターン発生回
路96が使用されていたのに対し、図8では演算手順が
あらかじめ設定された論理演算回路97を使用する。そ
の他の構成は図5と同様である。
【0031】次に、動作について説明する。いま、事故
発生時に音響信号100が発生し外部の周囲音検出装置
より入力されると、波形整形回路50により不要な信号
成分が除去され出力信号105が生成される。次いで出
力信号105は帯域制限フィルタ51−1,51−2,
…,51−i,…,51−nで個別の帯域に周波数制限
され、帯域制限フィルタ51−1,51−2,…,51
−i,…,51−nはそれぞれチャンネル信号110−
1,110−2,…,110−i,…,110−n を
出力する。この信号はさらにそれぞれ継続時間演算手段
60−1,60−2,…,60−i,…,60−nに入
力され、各周波数帯域ごとに継続時間が計算される。
【0032】ところで、上記継続時間は一般に各周波数
帯域ごとに異なっている。そこで予め基準継続時間発生
回路75により基準とする継続時間T0を各周波数帯域
に対して共通に設定し、比較回路80−1,80−2,
…,80−i,…,80−nを用いて各周波数帯域ごと
の継続時間Tiと基準継続時間T0とを比較する。そして
継続時間Tiが基準継続時間T0より長い場合にはその周
波数帯域における事故音が発生したものと判断し、検出
信号を発生させる。さらに、各周波数帯域における比較
回路80−1,80−2,…,80−i,…,80−n
からの検出信号を論理演算回路97に入力し、検出論理
演算に従い最終的な事故音検出信号150を出力する。
【0033】図9は前段が2チャンネルの場合を例に取
り、本実施の形態における論理演算回路97の具体的回
路構成の一例を示すブロック図である。ここでは、論理
演算回路97は、例えば比較回路図80−1,80−2
の出力側に設けられたNOT回路81および82と、比
較回路80−1の出力とNOT回路82の出力の論理積
をとるAND回路83と、NOT回路81の出力とAN
D回路83の出力の論理和をとるOR回路84からな
る。
【0034】次に、動作について説明する。いま、事故
発生時に音響信号100が発生し外部の周囲音検出装置
より入力されると、波形整形回路50により不要な信号
成分が除去され出力信号105が生成される。次いで出
力信号105は帯域制限フィルタ51−1,51−2で
2kHzから4kHzおよび6kHzから10kHzの
帯域に周波数制限され、帯域制限フィルタ51−1,5
1−2はそれぞれ出力信号110−1,110−2を出
力する。この信号はさらに継続時間演算手段60−1,
60−2に入力され、両チャンネルの継続時間T1、T2
が計算される。次いでこれらの継続時間T1、T2は比較
回路80−1、80−2により基準継続時間T0と比較
され、比較回路80−1、80−2は継続時間T1、T2
が基準継続時間T0より長い場合にはその周波数帯域に
おける事故音が発生したものと判断し、検出信号が発生
させる。
【0035】ここで、事故音として衝突音と急ブレーキ
音の検出を例にして説明する。衝突音の場合は周波数成
分が全周波数帯域にわたって存在するとともに継続時間
が比較的短い。そのため基準継続時間発生回路75にお
ける基準継続時間T0を衝突音の継続時間より長く設定
しておけば比較回路80−1,80−2からの出力信号
は発生しない。しかしながら、この場合、NOT回路8
1により比較回路80−1からの出力信号が反転され、
その出力については衝突音の検出信号となる。
【0036】一方、急ブレーキ音の場合はその周波数成
分が2kHzから4kHzに集中しているため、継続時
間は2kHzから4kHzの周波数帯域に関するチャン
ネルのみ存在し、6kHzから10kHzのチャンネル
では存在しない。また一般に急ブレーキ音は衝突音より
はるかに長いため、その継続時間は基準継続時間T0
り大きい。そのため比較回路80−1からの出力は存在
するが、比較回路80−2からは出力されない。しかし
ながら、比較回路80−2からの出力信号はNOT回路
82で反転されるから、比較回路80−1の出力とNO
T回路82の出力を入力した場合のAND回路83の出
力として結局急ブレーキ音の検出信号を出力する。さら
に、上記衝突音と急ブレーキ音の検出信号はOR回路8
4に入力されているから最終的な事故音の出力信号15
0としては両方の事故音の検出信号、つまり、事故の種
類を判別された検出信号となる。
【0037】このように本実施の形態では、入力された
音響信号を異なる周波数帯域ごとの信号に分岐すると共
に、各周波数帯域ごとの信号を継続時間に変換し、この
信号を用いて検出すべき事故音に着目した論理演算処理
を行っているので、入力信号のレベルに影響されること
なく、選択的に事故音を検出することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明に係る事
故音検出回路は、交差点や道路近くに配置された周囲音
検出装置からの音響信号を用いて事故音を検出するため
の事故音検出回路であって、周囲音検出装置からの音響
信号の波形を整形する波形整形回路と、この波形整形回
路の信号から継続時間を算出するための継続時間演算手
段と、この継続時間演算手段で算出された継続時間と、
予め設定された基準継続時間とを比較し、その比較結果
に応じて事故音検出信号を発生する比較手段とを備えた
ので、音響信号のレベルに影響されることなく事故音を
確実に検出できるという効果がある。
【0039】また、この発明に係る事故音検出装置は、
交差点や道路近くに配置された周囲音検出装置からの音
響信号を用いて事故音を検出するための事故音検出装置
であって、周囲音検出装置からの音響信号の波形を整形
する波形整形回路と、この波形整形回路の信号に対して
並列接続され、各々異なる帯域に周波数を制限する帯域
制限フィルタと、各帯域制限フィルタからの出力信号に
基づいてそれらの信号の継続時間を演算するための継続
時間演算手段と、予め時間が設定された基準継続時間
と、各継続時間演算手段で算出された継続時間とを比較
し、その比較結果に応じて事故音検出信号を発生する比
較手段と、予め事故音に合わせて設定されたパターンと
比較手段からの信号パターンとを比較し、当該両方のパ
ターンが一致する場合に最終的な事故音検出信号を発生
する事故音検出手段とを備えたので、入力される音響信
号のレベルに影響されることなく、事故音の種類の情報
も含めてを確実に検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック図で
ある。
【図2】 図1の動作説明に供するための信号波形図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態1における継続時間演
算手段の一例を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における継続時間演
算手段の他の例を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2を示すブロック図で
ある。
【図6】 図5の動作説明に供するためのパターン比較
図である。
【図7】 この発明の実施の形態3を示すブロック図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態4を示すブロック図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態4における論理演算回
路の具体例を示すブロック図である。
【図10】 従来の交通事故状況記録装置を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】 11 事故音検出回路、21A〜21C 事故音検出装
置、50 波形整形回路、51−1,51−2,…,5
1−i,…,51−n 帯域制限フィルタ、60,60
−1,60−2,…,60−i,…,60−n 継続時
間演算手段、61 整流回路、62 基準信号発生回
路、63 比較回路、64 時間継続判定回路、65
カウンタ、66 積分回路、75,75−1,75−
2,…,75−i,…,75−n 基準継続時間発生回
路、80,80−1,80−2,…,80−i,…,8
0−n 比較回路、95 パターン比較回路、96 パ
ターン信号発生回路、97 論理演算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−113599(JP,A) 実開 昭56−41399(JP,U) 実開 昭64−54199(JP,U) 実開 昭57−166296(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/16 G10L 3/00 531 G10L 7/00 G10L 9/00 301

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差点や道路近くに配置された周囲音検
    出装置からの音響信号を用いて事故音を検出するための
    事故音検出回路であって、 上記周囲音検出装置からの音響信号の波形を整形する波
    形整形回路と、 該波形整形回路の信号から継続時間を算出するための継
    続時間演算手段と、 該継続時間演算手段で算出された継続時間と、予め設定
    された基準継続時間とを比較し、その比較結果に応じて
    事故音検出信号を発生する比較手段とを備えたことを特
    徴とする事故音検出回路。
  2. 【請求項2】 上記継続時間演算手段は入力された音響
    信号を直流成分に変換するための整流回路と、該整流回
    路からの出力信号と予め設定された基準信号とを比較
    し、有意義な信号が入力された場合に出力信号を発生す
    る比較回路と、該比較回路の出力信号から継続的な信号
    であるか否かを判別するための時間継続判別回路と、該
    時間継続判別回路の信号に基づいて継続時間を演算する
    ためのカウンタとを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の事故音検出回路。
  3. 【請求項3】 上記継続時間演算手段は入力された音響
    信号を直流成分に変換するための整流回路と、該整流回
    路からの出力信号と予め設定された基準信号とを比較
    し、有意義な信号が入力された場合に出力信号を発生す
    る比較回路と、該比較回路の出力信号から継続的な信号
    であるか否かを判別するための時間継続判別回路と、該
    時間継続判別回路の信号に基づいて継続時間を演算する
    ための積分回路とを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の事故音検出回路。
  4. 【請求項4】 交差点や道路近くに配置された周囲音検
    出装置からの音響信号を用いて事故音を検出するための
    事故音検出装置であって、 上記周囲音検出装置からの音響信号の波形を整形する波
    形整形回路と、 該波形整形回路の信号に対して並列接続され、各々異な
    る帯域に周波数を制限する帯域制限フィルタと、 各帯域制限フィルタからの出力信号に基づいてそれらの
    信号の継続時間を演算するための継続時間演算手段と、 予め時間が設定された基準継続時間と上記各継続時間演
    算手段で算出された継続時間とを比較し、その比較結果
    に応じて事故音検出信号を発生する比較手段と、 予め事故音に合わせて設定されたパターンと上記比較手
    段からの信号パターンとを比較し、当該両方のパターン
    が一致する場合に最終的な事故音検出信号を発生する事
    故音検出手段とを備えたことを特徴とする事故音検出装
    置。
  5. 【請求項5】 上記継続時間演算手段は入力された音響
    信号を直流成分に変換するための整流回路と、該整流回
    路からの出力信号と、予め設定された基準信号とを比較
    し、有意義な信号が入力された場合に出力信号を発生す
    る比較回路と、該比較回路の出力信号から継続的な信号
    であるか否かを判別するための時間継続判別回路と、該
    時間継続判別回路の信号に基づいて継続時間を演算する
    ためのカウンタとを備えたことを特徴とする請求項4記
    載の事故音検出装置。
  6. 【請求項6】 上記継続時間演算手段は入力された音響
    信号を直流成分に変換するための整流回路と、該整流回
    路からの出力信号と予め設定された基準信号とを比較
    し、有意義な信号が入力された場合に出力信号を発生す
    る比較回路と、該比較回路の出力信号から継続的な信号
    であるか否かを判別するための時間継続判別回路と、該
    時間継続判別回路の信号に基づいて継続時間を演算する
    ための積分回路とを備えたことを特徴とする請求項4記
    載の事故音検出装置。
  7. 【請求項7】 上記各継続時間演算手段に対して個別に
    設定できる複数個の基準継続時間発生回路を備えたこと
    を特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の事故音検
    出装置。
  8. 【請求項8】 上記最終的な事故音検出信号を発生する
    事故音検出手段は、上記比較手段からの出力信号を演算
    処理して事故音を判別する論理演算回路であることを特
    徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の事故音検出装
    置。
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