JPH0965127A - 画像処理装置 - Google Patents
画像処理装置Info
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- JPH0965127A JPH0965127A JP7217863A JP21786395A JPH0965127A JP H0965127 A JPH0965127 A JP H0965127A JP 7217863 A JP7217863 A JP 7217863A JP 21786395 A JP21786395 A JP 21786395A JP H0965127 A JPH0965127 A JP H0965127A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力濃度が一定値である領域においても、目
障りな紋様が発生することのない、より好ましい疑似中
間調画像を作成すること。 【解決手段】 入力画像メモリから、注目画素の入力濃
度Iを読出し(S1)、RAM3から読出した注目画素
に配分された重み付け誤差和Eを入力濃度Iに加算して
補正濃度I' を求める(S2)。そして、ROMから読
出した閾値Tと補正濃度I' を比較して(S3)、出力
信号Oを決定し(S4,S5)、出力信号Oを出力画像
メモリに書き込む。そして、予め用意された、注目画素
に対して左右非対称な形状の重み付け係数マトリクスを
用いて注目画素で発生した二値化誤差を周辺画素に配分
する(S7〜S9)。
障りな紋様が発生することのない、より好ましい疑似中
間調画像を作成すること。 【解決手段】 入力画像メモリから、注目画素の入力濃
度Iを読出し(S1)、RAM3から読出した注目画素
に配分された重み付け誤差和Eを入力濃度Iに加算して
補正濃度I' を求める(S2)。そして、ROMから読
出した閾値Tと補正濃度I' を比較して(S3)、出力
信号Oを決定し(S4,S5)、出力信号Oを出力画像
メモリに書き込む。そして、予め用意された、注目画素
に対して左右非対称な形状の重み付け係数マトリクスを
用いて注目画素で発生した二値化誤差を周辺画素に配分
する(S7〜S9)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ等において、中間調画像を二値化して疑似中間調
表現する機能を備えた画像処理装置に関する。
リンタ等において、中間調画像を二値化して疑似中間調
表現する機能を備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタ等におい
て、パソコン等から入力された中間調画像のデータを二
値化して疑似中間調の画像を用紙等の被記録媒体に作成
・表現する場合の手段としては、閾値のマトリクス(デ
ィザマトリクス)テーブルに従って画像を二値化してい
く各種ディザ法が広く用いられている。しかしながら、
これら従来の方式は、階調再現性を良くするためにはマ
トリクステーブルを大きくする必要があり、高分解能を
得るためにはマトリクステーブルを小さくしなければな
らないという矛盾があるため、階調再現性と高分解能の
両立が困難であった。
て、パソコン等から入力された中間調画像のデータを二
値化して疑似中間調の画像を用紙等の被記録媒体に作成
・表現する場合の手段としては、閾値のマトリクス(デ
ィザマトリクス)テーブルに従って画像を二値化してい
く各種ディザ法が広く用いられている。しかしながら、
これら従来の方式は、階調再現性を良くするためにはマ
トリクステーブルを大きくする必要があり、高分解能を
得るためにはマトリクステーブルを小さくしなければな
らないという矛盾があるため、階調再現性と高分解能の
両立が困難であった。
【0003】また、これとは別に上記階調再現性と高分
解能が両立する方法として、誤差拡散法があり、各種従
来法の中では、比較的良い評価が与えられている。以
下、この誤差拡散法について、図1、図2、図4を参照
して説明する。図1は誤差拡散法を実現する画像処理装
置のブロック図であり、図2は誤差拡散法の処理を示す
フローチャートであり、図4は従来から用いられている
係数マトリクスを使用した場合の誤差拡散法における二
値化誤差の分配方法を説明する図である。
解能が両立する方法として、誤差拡散法があり、各種従
来法の中では、比較的良い評価が与えられている。以
下、この誤差拡散法について、図1、図2、図4を参照
して説明する。図1は誤差拡散法を実現する画像処理装
置のブロック図であり、図2は誤差拡散法の処理を示す
フローチャートであり、図4は従来から用いられている
係数マトリクスを使用した場合の誤差拡散法における二
値化誤差の分配方法を説明する図である。
【0004】図1に示すように、誤差拡散処理を行なう
画像処理装置1の中央処理装置(CPU)2には、入力
画像を格納する入力画像メモリ3と、各種データを記憶
する随時読み書き可能メモリ(RAM)4と、前記誤差
拡散処理を実行するプログラム等を記憶させた読み出し
専用メモリ(ROM)5と、その処理後の出力画像を格
納する出力画像メモリ6とがバス7を介して相互に接続
されている。
画像処理装置1の中央処理装置(CPU)2には、入力
画像を格納する入力画像メモリ3と、各種データを記憶
する随時読み書き可能メモリ(RAM)4と、前記誤差
拡散処理を実行するプログラム等を記憶させた読み出し
専用メモリ(ROM)5と、その処理後の出力画像を格
納する出力画像メモリ6とがバス7を介して相互に接続
されている。
【0005】そして、前記ROM5には、後述する2値
化処理のための閾値Tを記憶させた閾値記憶領域5a
と、誤差拡散処理に際して採用する重み付け係数マトリ
クスを記憶させたマトリクス記憶領域5bとが備えられ
ている。図2のフローチャートにおいて、画像処理の開
始により、まず、注目画素の入力濃度Iを入力画像メモ
リ3から読み出す(S1)。次に、RAM4から、注目
画素に配分された重み付け誤差和Eを読み出し、この重
み付け誤差和Eに入力画像メモリ3から読み出された注
目画素の入力濃度Iを加算して、補正濃度I' を求める
(S2)。
化処理のための閾値Tを記憶させた閾値記憶領域5a
と、誤差拡散処理に際して採用する重み付け係数マトリ
クスを記憶させたマトリクス記憶領域5bとが備えられ
ている。図2のフローチャートにおいて、画像処理の開
始により、まず、注目画素の入力濃度Iを入力画像メモ
リ3から読み出す(S1)。次に、RAM4から、注目
画素に配分された重み付け誤差和Eを読み出し、この重
み付け誤差和Eに入力画像メモリ3から読み出された注
目画素の入力濃度Iを加算して、補正濃度I' を求める
(S2)。
【0006】そして、ROM5における閾値記憶領域5
aから読出した閾値Tと前記補正濃度I' とを比較して
(S3)、注目画素の出力信号Oを決定する。閾値Tと
しては、一般には、入力データの値の範囲の中間値、例
えば、入力データが0〜255の場合、閾値として12
8が用いられることが多い。I' ≧Tの場合(S3:ye
s )、出力信号Oは255となり(S4)、I' <Tの
場合(S3:no)、出力信号Oは0となる(S5)。
aから読出した閾値Tと前記補正濃度I' とを比較して
(S3)、注目画素の出力信号Oを決定する。閾値Tと
しては、一般には、入力データの値の範囲の中間値、例
えば、入力データが0〜255の場合、閾値として12
8が用いられることが多い。I' ≧Tの場合(S3:ye
s )、出力信号Oは255となり(S4)、I' <Tの
場合(S3:no)、出力信号Oは0となる(S5)。
【0007】以上により決定された注目画素の出力信号
Oを出力画像メモリ6に書き込む(S6)。ここで、発
生した注目画素の二値化誤差eを数式1に従って計算す
る(S7)。
Oを出力画像メモリ6に書き込む(S6)。ここで、発
生した注目画素の二値化誤差eを数式1に従って計算す
る(S7)。
【0008】
【数1】
【0009】次いで、ROM5のマトリクス記憶領域5
bから重み付け係数マトリクスを読み出す(S8)。一
般には、重み付け係数マトリクスとして、次の数式2で
示すマトリクスαが用いられる。
bから重み付け係数マトリクスを読み出す(S8)。一
般には、重み付け係数マトリクスとして、次の数式2で
示すマトリクスαが用いられる。
【0010】
【数2】
【0011】この係数マトリクスαは、3行5列であっ
て、1行目の注目画素(★で示す)を第3列目に位置さ
せると共に、第2行及び第3行を、前記注目画素の位置
(第3列)に対して左右対称な形としており、且つ第2
行及び第3行における各係数値(各要素)は注目画素の
位置(第3列の位置)に対して左右対称に配置されてい
る。
て、1行目の注目画素(★で示す)を第3列目に位置さ
せると共に、第2行及び第3行を、前記注目画素の位置
(第3列)に対して左右対称な形としており、且つ第2
行及び第3行における各係数値(各要素)は注目画素の
位置(第3列の位置)に対して左右対称に配置されてい
る。
【0012】上記S7で求められた二値化誤差eを、重
み付け係数マトリクスに従って、周辺画素に分配する
(S9)。つまり、注目画素(図4の★印の箇所)と周
辺画素との位置関係に従って、マトリクス記憶領域5b
から読み出された係数マトリクスの対応する係数値を、
注目画素の二値化誤差eに乗算し、図4に示されるよう
に、各周辺画素に分配し、RAM4内の二値化誤差記憶
用のバッファに既に記憶された値に加算(集積)して、
各周辺画素の重み付け誤差和Eを格納する(S10)。
み付け係数マトリクスに従って、周辺画素に分配する
(S9)。つまり、注目画素(図4の★印の箇所)と周
辺画素との位置関係に従って、マトリクス記憶領域5b
から読み出された係数マトリクスの対応する係数値を、
注目画素の二値化誤差eに乗算し、図4に示されるよう
に、各周辺画素に分配し、RAM4内の二値化誤差記憶
用のバッファに既に記憶された値に加算(集積)して、
各周辺画素の重み付け誤差和Eを格納する(S10)。
【0013】そして、前記周辺画素に対する処理が終了
したか否が判断され(S11)、終了してなければ(S
11:no)、S9に戻って各画素毎に上記処理を繰り返
し行う。周辺画素の処理が終了すれば(S11:yes
)、次の注目画素について上記の処理を繰り返す。以
上により、疑似中間調の画像データが作成される。
したか否が判断され(S11)、終了してなければ(S
11:no)、S9に戻って各画素毎に上記処理を繰り返
し行う。周辺画素の処理が終了すれば(S11:yes
)、次の注目画素について上記の処理を繰り返す。以
上により、疑似中間調の画像データが作成される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上に
述べた従来の誤差拡散法では、入力濃度Iが一定である
領域において、再現した出力画像に目障りな紋様が発生
するという問題点があった。これは、従来用いられてい
る係数マトリクスαを用いた場合には、画像電子学会誌
第16巻第2号第72頁から第81頁に示されているよ
うに、注目画素と、これに対して主走査方向(画像再現
方向)に2画素だけ離れた画素とで出力値の相関が高く
なるため、3画素毎の一定の記録画素の配置パターンが
発生しやすかった。
述べた従来の誤差拡散法では、入力濃度Iが一定である
領域において、再現した出力画像に目障りな紋様が発生
するという問題点があった。これは、従来用いられてい
る係数マトリクスαを用いた場合には、画像電子学会誌
第16巻第2号第72頁から第81頁に示されているよ
うに、注目画素と、これに対して主走査方向(画像再現
方向)に2画素だけ離れた画素とで出力値の相関が高く
なるため、3画素毎の一定の記録画素の配置パターンが
発生しやすかった。
【0015】即ち、例えば入力濃度が85付近の場合に
は、「記録画素」「非記録画素」「非記録画素」の3画
素周期のパターンで画素が配置される傾向が強かった。
このとき、入力濃度が85の場合には、255÷3=8
5であるので、上記3画素毎のパターンが連続する。一
方、入力濃度が84、86等、85に近い値の場合に
は、3画素に1画素の割合で記録画素が発生した場合に
は、少しづつ二値化誤差が積み重なり、上記3画素毎の
パターンが崩れるところがある。
は、「記録画素」「非記録画素」「非記録画素」の3画
素周期のパターンで画素が配置される傾向が強かった。
このとき、入力濃度が85の場合には、255÷3=8
5であるので、上記3画素毎のパターンが連続する。一
方、入力濃度が84、86等、85に近い値の場合に
は、3画素に1画素の割合で記録画素が発生した場合に
は、少しづつ二値化誤差が積み重なり、上記3画素毎の
パターンが崩れるところがある。
【0016】以上のような、3画素毎の記録画素の配置
パターンが連続したり、また、3画素毎の記録画素の配
置パターンが発生したり崩れたりすることにより、目障
りな紋様が見られた。本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、記録画素の配置が一定
のパターンをとることがなく、入力濃度が一定の領域に
おいても目障りな紋様が発生することのない、より好ま
しい疑似中間調画像を作成できる画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
パターンが連続したり、また、3画素毎の記録画素の配
置パターンが発生したり崩れたりすることにより、目障
りな紋様が見られた。本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、記録画素の配置が一定
のパターンをとることがなく、入力濃度が一定の領域に
おいても目障りな紋様が発生することのない、より好ま
しい疑似中間調画像を作成できる画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の画像処理装置は、中間調画像の各画素を二
値化して、疑似中間調の画像データを作成する画像処理
装置において、周辺画素から分配された二値化誤差に基
づいて、選択された注目画素の入力濃度を補正して補正
濃度を求める入力濃度補正手段と、該入力濃度補正手段
により求められた補正濃度を閾値と比較して、二値の出
力信号を決定する出力信号決定手段と、該出力信号決定
手段により決定された出力信号と前記補正濃度とから、
注目画素において発生した二値化誤差を演算する二値化
誤差演算手段と、注目画素の位置に対して左右非対称な
形状となっている重み付け係数マトリクスを記憶するマ
トリクス記憶手段と、該マトリクス記憶手段から読出し
た重み付け係数マトリクスを用いて、前記二値化誤差演
算手段により求められた二値化誤差を重み付けし、前記
選択された注目画素の移動方向に従い周辺画素に分配す
る二値化誤差分配手段とを備えたものである。
め、本発明の画像処理装置は、中間調画像の各画素を二
値化して、疑似中間調の画像データを作成する画像処理
装置において、周辺画素から分配された二値化誤差に基
づいて、選択された注目画素の入力濃度を補正して補正
濃度を求める入力濃度補正手段と、該入力濃度補正手段
により求められた補正濃度を閾値と比較して、二値の出
力信号を決定する出力信号決定手段と、該出力信号決定
手段により決定された出力信号と前記補正濃度とから、
注目画素において発生した二値化誤差を演算する二値化
誤差演算手段と、注目画素の位置に対して左右非対称な
形状となっている重み付け係数マトリクスを記憶するマ
トリクス記憶手段と、該マトリクス記憶手段から読出し
た重み付け係数マトリクスを用いて、前記二値化誤差演
算手段により求められた二値化誤差を重み付けし、前記
選択された注目画素の移動方向に従い周辺画素に分配す
る二値化誤差分配手段とを備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本発明の実施の形態におけ
る画像処理装置1の構成は、従来の技術における装置と
同じであり、図1を参照して、再度説明すると、図1
は、本実施例の画像処理装置を示すブロック図である。
誤差拡散処理等の各種画像処理を行なう中央処理装置
(CPU)2は、入力データに所要の演算処理を施すも
ので、ディジタル電気信号で入力された原画像情報の一
部を記憶する原画像記憶装置(入力画像メモリ)3と、
各計算結果等のデータを格納するRAM4と、誤差拡散
処理等の各種画像処理のための制御プログラムを記憶し
たROM5と、誤差拡散処理後の信号を記憶する出力画
像記憶装置(出力画像メモリ)6とが相互にバス7にて
接続されている。
て図面を参照して説明する。本発明の実施の形態におけ
る画像処理装置1の構成は、従来の技術における装置と
同じであり、図1を参照して、再度説明すると、図1
は、本実施例の画像処理装置を示すブロック図である。
誤差拡散処理等の各種画像処理を行なう中央処理装置
(CPU)2は、入力データに所要の演算処理を施すも
ので、ディジタル電気信号で入力された原画像情報の一
部を記憶する原画像記憶装置(入力画像メモリ)3と、
各計算結果等のデータを格納するRAM4と、誤差拡散
処理等の各種画像処理のための制御プログラムを記憶し
たROM5と、誤差拡散処理後の信号を記憶する出力画
像記憶装置(出力画像メモリ)6とが相互にバス7にて
接続されている。
【0019】前記ROM4には、2値化処理のための閾
値Tを記憶するための閾値記憶領域5a及び配分された
周辺画素の二値化誤差に対する重み付けの係数マトリク
スを記憶するためのマトリクス記憶領域5bを備えてい
る。パソコン等の画像メモリ、ファクシミリ装置の受信
部、デジタイザ、CCDスキャナ等で読み取った原画像
データの入力手段から入力された中間調画像データは、
2値化画像メモリ3に記憶される。原画像データの入力
は、1画素毎でも、1ライン毎でも、また、1画面分送
られても構わない。格納された中間調画像情報のディジ
タル信号に対して、CPU2を用いて誤差拡散処理を行
い、その結果の出力画像をインクジェットプリンタ(図
示せず)に出力して、画像を再現するものである。
値Tを記憶するための閾値記憶領域5a及び配分された
周辺画素の二値化誤差に対する重み付けの係数マトリク
スを記憶するためのマトリクス記憶領域5bを備えてい
る。パソコン等の画像メモリ、ファクシミリ装置の受信
部、デジタイザ、CCDスキャナ等で読み取った原画像
データの入力手段から入力された中間調画像データは、
2値化画像メモリ3に記憶される。原画像データの入力
は、1画素毎でも、1ライン毎でも、また、1画面分送
られても構わない。格納された中間調画像情報のディジ
タル信号に対して、CPU2を用いて誤差拡散処理を行
い、その結果の出力画像をインクジェットプリンタ(図
示せず)に出力して、画像を再現するものである。
【0020】図2は本実施例の誤差拡散法による二値化
処理を示すフローチャートである。処理の開始により、
まず、選択された注目画素の入力濃度Iを入力画像メモ
リ3から読み出す(S1)。次に、RAM4から、前記
選択された注目画素に配分された重み付け誤差和Eを読
み出し、この重み付け誤差和Eを入力画像メモリ3から
読み出された注目画素の入力濃度Iに加算して、補正濃
度I' を求める(S2)。
処理を示すフローチャートである。処理の開始により、
まず、選択された注目画素の入力濃度Iを入力画像メモ
リ3から読み出す(S1)。次に、RAM4から、前記
選択された注目画素に配分された重み付け誤差和Eを読
み出し、この重み付け誤差和Eを入力画像メモリ3から
読み出された注目画素の入力濃度Iに加算して、補正濃
度I' を求める(S2)。
【0021】そして、ROM5における閾値記憶領域5
aから読出した閾値Tと前記補正濃度I' とを比較して
(S3)、注目画素の出力信号Oを決定する。閾値Tと
しては、一般には、入力データの値の範囲の中間値、例
えば、入力データが0〜255の場合、閾値として12
8が用いられることが多い。I' ≧Tの場合(S3:ye
s )、出力信号Oは記録出力を示す255となり(S
4)、I' <Tの場合(S3:no)、出力信号Oは非記
録出力を示す0となる(S5)。
aから読出した閾値Tと前記補正濃度I' とを比較して
(S3)、注目画素の出力信号Oを決定する。閾値Tと
しては、一般には、入力データの値の範囲の中間値、例
えば、入力データが0〜255の場合、閾値として12
8が用いられることが多い。I' ≧Tの場合(S3:ye
s )、出力信号Oは記録出力を示す255となり(S
4)、I' <Tの場合(S3:no)、出力信号Oは非記
録出力を示す0となる(S5)。
【0022】以上により決定された注目画素の出力信号
Oを出力画像メモリ6に書き込む(
Oを出力画像メモリ6に書き込む(
【0023】S6)。ここで、発生した注目画素の二値
化誤差eを
化誤差eを
【数1】
【0024】式に従って計算する(S7)。次いで、R
OM5のマトリクス記憶領域5bから重み付け係数マト
リクスを読み出す(S8)。本実施例においては、重み
付け係数マトリクスとして、次に示すマトリクスβが用
いられる。
OM5のマトリクス記憶領域5bから重み付け係数マト
リクスを読み出す(S8)。本実施例においては、重み
付け係数マトリクスとして、次に示すマトリクスβが用
いられる。
【0025】
【数3】
【0026】この係数マトリクスβは、3行4列であっ
て、1行目の注目画素(★で示す)を第2列目に位置さ
せると共に、第2行及び第3行を、前記注目画素の位置
(第2列)に対して左右非対称な形とする。従って、第
2行及び第3行における各係数値(各要素)は注目画素
の位置(第2列の位置)に対して左右非対称に配置され
ていることにもなる。
て、1行目の注目画素(★で示す)を第2列目に位置さ
せると共に、第2行及び第3行を、前記注目画素の位置
(第2列)に対して左右非対称な形とする。従って、第
2行及び第3行における各係数値(各要素)は注目画素
の位置(第2列の位置)に対して左右非対称に配置され
ていることにもなる。
【0027】このように、注目画素に対して左右非対称
な形状の係数マトリクスβを使用しているために、この
係数マトリクスβを用いて中間調画像の二値化を行った
場合には、入力濃度Iが一定値である領域においても、
目障りな紋様が発生しなくなる。上記S7で求められた
二値化誤差eを、重み付け係数マトリクスに従って、周
辺画素に分配する(S9)。つまり、注目画素(図3の
★印の箇所)と周辺画素との位置関係に従って、マトリ
クス記憶領域5bから読み出された係数マトリクスβの
対応する係数値を、注目画素の二値化誤差eに乗算し、
図3に示されるように、各周辺画素に分配し、RAM4
内の二値化誤差記憶用のバッファに既に記憶された値に
加算(集積)して、各周辺画素の重み付け誤差和Eを格
納する(S10)。
な形状の係数マトリクスβを使用しているために、この
係数マトリクスβを用いて中間調画像の二値化を行った
場合には、入力濃度Iが一定値である領域においても、
目障りな紋様が発生しなくなる。上記S7で求められた
二値化誤差eを、重み付け係数マトリクスに従って、周
辺画素に分配する(S9)。つまり、注目画素(図3の
★印の箇所)と周辺画素との位置関係に従って、マトリ
クス記憶領域5bから読み出された係数マトリクスβの
対応する係数値を、注目画素の二値化誤差eに乗算し、
図3に示されるように、各周辺画素に分配し、RAM4
内の二値化誤差記憶用のバッファに既に記憶された値に
加算(集積)して、各周辺画素の重み付け誤差和Eを格
納する(S10)。
【0028】そして、前記周辺画素に対する処理が終了
したか否が判断され(S11)、終了してなければ(S
11:no)、S9に戻って各画素毎に上記処理を繰り返
し行う。周辺画素の処理が終了すれば(S11:yes
)、次の注目画素について上記の処理を繰り返す。以
上により、疑似中間調の画像データが作成される。
したか否が判断され(S11)、終了してなければ(S
11:no)、S9に戻って各画素毎に上記処理を繰り返
し行う。周辺画素の処理が終了すれば(S11:yes
)、次の注目画素について上記の処理を繰り返す。以
上により、疑似中間調の画像データが作成される。
【0029】
【発明の効果】上記のように、本発明の構成を有する画
像処理装置においては、入力濃度補正手段により、周辺
画素から分配された二値化誤差に基づいて、注目画素の
入力濃度が補正される。次に、出力信号決定手段によ
り、入力濃度補正手段により求められた補正濃度を閾値
と比較して、二値の出力信号が決定される。そして、二
値化誤差演算手段によって、出力信号決定手段により決
定された出力信号と前記補正濃度とから、注目画素にお
いて発生した二値化誤差が演算される。このようにして
求められた二値化誤差は、二値化誤差分配手段によっ
て、重み付け係数マトリクスを用いて重み付けされ、周
辺画素に分配される。ここで使用される重み付け係数マ
トリクスにおいては、注目画素の位置に対して非対称な
重み付け係数の配置となっている。
像処理装置においては、入力濃度補正手段により、周辺
画素から分配された二値化誤差に基づいて、注目画素の
入力濃度が補正される。次に、出力信号決定手段によ
り、入力濃度補正手段により求められた補正濃度を閾値
と比較して、二値の出力信号が決定される。そして、二
値化誤差演算手段によって、出力信号決定手段により決
定された出力信号と前記補正濃度とから、注目画素にお
いて発生した二値化誤差が演算される。このようにして
求められた二値化誤差は、二値化誤差分配手段によっ
て、重み付け係数マトリクスを用いて重み付けされ、周
辺画素に分配される。ここで使用される重み付け係数マ
トリクスにおいては、注目画素の位置に対して非対称な
重み付け係数の配置となっている。
【0030】以上詳述したことから明かなように、係数
マトリクスが、注目画素の位置に対して、左右非対称な
形をしているように構成されているため、注目画素と、
これに対して主走査方向(画像再現方向)に所定数の画
素だけ離れた画素とで出力値の相関が高くなることがな
いため、所定数の画素毎の一定の記録画素の配置パター
ンが発生せず、入力濃度が一定の領域に発生する、誤差
拡散法による処理に特有な目障りな紋様を除去できると
いう効果を奏する。
マトリクスが、注目画素の位置に対して、左右非対称な
形をしているように構成されているため、注目画素と、
これに対して主走査方向(画像再現方向)に所定数の画
素だけ離れた画素とで出力値の相関が高くなることがな
いため、所定数の画素毎の一定の記録画素の配置パター
ンが発生せず、入力濃度が一定の領域に発生する、誤差
拡散法による処理に特有な目障りな紋様を除去できると
いう効果を奏する。
【図1】従来技術及び本発明の実施の形態における画像
処理装置を示すブロック図である。
処理装置を示すブロック図である。
【図2】従来技術及び本発明の実施の形態における誤差
拡散処理を示すフローチャートである。
拡散処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態における重み付け係数マト
リクスを用いた場合の二値化誤差の分配方法を説明する
図である。
リクスを用いた場合の二値化誤差の分配方法を説明する
図である。
【図4】従来技術の重み付け係数マトリクスを用いた場
合の二値化誤差の分配方法を説明する図である。
合の二値化誤差の分配方法を説明する図である。
1 画像処理装置 2 CPU 3 入力画像メモリ 4 RAM 5 ROM 5a 閾値記憶領域 5b マトリクス記憶領域 6 出力画像メモリ
Claims (1)
- 【請求項1】 中間調画像の各画素を二値化して、疑似
中間調の画像データを作成する画像処理装置において、 周辺画素から分配された二値化誤差に基づいて、選択さ
れた注目画素の入力濃度を補正して補正濃度を求める入
力濃度補正手段と、 該入力濃度補正手段により求められた補正濃度を閾値と
比較して、二値の出力信号を決定する出力信号決定手段
と、 該出力信号決定手段により決定された出力信号と前記補
正濃度とから、注目画素において発生した二値化誤差を
演算する二値化誤差演算手段と、 注目画素の位置に対して左右非対称な形状となっている
重み付け係数マトリクスを記憶するマトリクス記憶手段
と、 該マトリクス記憶手段から読出した重み付け係数マトリ
クスを用いて、前記二値化誤差演算手段により求められ
た二値化誤差を重み付けし、前記選択された注目画素の
移動方向に従い周辺画素に分配する二値化誤差分配手段
とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7217863A JPH0965127A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7217863A JPH0965127A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0965127A true JPH0965127A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16710954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7217863A Pending JPH0965127A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0965127A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11254663A (ja) * | 1998-03-13 | 1999-09-21 | Seiko Epson Corp | 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体 |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP7217863A patent/JPH0965127A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11254663A (ja) * | 1998-03-13 | 1999-09-21 | Seiko Epson Corp | 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |