JPH09639A - Ptcaによる冠状動脈拡張用器具 - Google Patents

Ptcaによる冠状動脈拡張用器具

Info

Publication number
JPH09639A
JPH09639A JP7157715A JP15771595A JPH09639A JP H09639 A JPH09639 A JP H09639A JP 7157715 A JP7157715 A JP 7157715A JP 15771595 A JP15771595 A JP 15771595A JP H09639 A JPH09639 A JP H09639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balloon
catheter
inner cylinder
coronary artery
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7157715A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Ito
孝朗 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEW UEEBU MEDICAL KK
Original Assignee
NEW UEEBU MEDICAL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEW UEEBU MEDICAL KK filed Critical NEW UEEBU MEDICAL KK
Priority to JP7157715A priority Critical patent/JPH09639A/ja
Priority to US08/667,045 priority patent/US5649908A/en
Publication of JPH09639A publication Critical patent/JPH09639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/10Balloon catheters
    • A61M25/104Balloon catheters used for angioplasty
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0067Catheters; Hollow probes characterised by the distal end, e.g. tips
    • A61M25/008Strength or flexibility characteristics of the catheter tip
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/10Balloon catheters
    • A61M25/1006Balloons formed between concentric tubes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/10Balloon catheters
    • A61M2025/1043Balloon catheters with special features or adapted for special applications
    • A61M2025/1093Balloon catheters with special features or adapted for special applications having particular tip characteristics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/0105Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning
    • A61M25/0133Tip steering devices
    • A61M25/0138Tip steering devices having flexible regions as a result of weakened outer material, e.g. slots, slits, cuts, joints or coils

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 狹窄部位で進行が阻害されるようなことがあ
っても、弾性変形して、バルーンの折れ曲がりや冠状動
脈の内壁に対する接触等による送り込み抵抗の増大を招
かず、通過性を良好にする。 【構成】 バルーン11を固着する固着部61、61間の内筒
31が出入れ動作で狹窄部位等に突き当っても切り溝41の
働きで弾性変形して折れず、通過抵抗の増大を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PTCA、即ち冠状動
脈形成術に使用される冠状動脈拡張用器具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】心臓の筋肉に血液を供給する冠状動脈の
内周にアテロームと呼ばれる付着物が付着する症状が進
行すると、心筋に供給される血液の量が低下して狭心症
や心筋梗塞に至る可能性がある。この症状の治療として
薬の投与と共に症状が重い場合には冠状動脈を拡張する
手術、即ちPTCAが行われている。このPTCAは、
図8に示すようにパイプ状のガイディングカテーテル10
0 を足の付け根から挿入して心臓の大動脈200 を通して
その先端を冠状動脈300 の入口であるコロナリー入口部
301 に係合し、このガイディングカテーテル100 を利用
して先端にバルーン11を有するカテーテル(冠状動脈拡
張用器具)1をガイドワイヤ500 を利用して挿入後、ま
ずそのガイドワイヤ500 先端を冠状動脈300 内に通して
一旦固定し、次にカテーテル1をガイドワイヤ500 を介
してコロナリー入口部301 の手前からバルーン11が狹窄
部位400 に到達し通過するまで序々に送り出し、造影剤
を注入してバルーン11を膨脹させ、その膨脹力でアテロ
ームが付着する冠状動脈300 の狹窄部位400 を強制的に
押し広げるものである。ところで、カテーテル1は詳細
には外筒(図示せず)と先端をその外筒から突出させた
状態で挿通される内筒(図示せず)とで構成され、バル
ーン11は、その前後開放部を内筒(図示せず)の先端近
傍外周面と外筒(図示せず)の先端外周面とに亘って固
着しており、PE系の樹脂またPET系の樹脂で薄肉状
に成形し、陰圧状態下でカテーテル1に人為的に巻き付
け、その状態を保持して、ガイディングカテーテル100
内に挿入される。カテーテル1の内筒は、直進性を要求
されることからプラスチックパイプで形成されており、
詳細にはコロナリー入口部301 手前から少し宛出入れを
繰り返しながら狹窄部位400 を避けるように挿入してバ
ルーン11をその狹窄部位400 間に到達させる操作を必要
とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バルーン11を
備えた内筒は細径であるため、ガイディングカテーテル
100 の屈曲部位や冠状動脈300 が屈曲している場合には
その屈曲部位の通過時、更には狹窄部位400 に突き当た
って折れ癖がつき、出入れ操作を繰り返し行っても同じ
折れ癖部分で内筒の折れを招いてしまい、その折れ状態
でカテーテル1の出し入れ操作しても狹窄部位400 を通
過しないことがある。そして必要以上にその操作を継続
すると冠状動脈300 や狹窄部位400 を傷つけ、思わぬ事
故を招くことから、新しい他のカテーテル1と交換等
し、多大な労力と大きな損失を生み出している。また、
冠状動脈形成術後にカテーテル1は、造影剤を吸引して
バルーン11を窄めた状態でガイディングカテーテル100
から引き抜かれる。しかし、PET系の樹脂で成形され
たバルーン11の場合には、造影剤を吸引すると、PE系
の樹脂で成形されたバルーンのように柔軟性を有しない
ためクシャクシャにならずに、膨脹した時よりも直径を
若干大きくする偏平ヒラメ状になり、ガイディングカテ
ーテル100 との摩擦抵抗のため、引き難くなるばかりで
なく、冠状動脈300 内でカテーテル1を押し出すことも
引くことも出来なくなり、冠状動脈300 の内壁を傷付け
たり、ガイディングカテーテル100 の入口部でバルーン
11が破損する等様々な問題があった。
【0004】本発明は、従来事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、狹窄部位で進行が阻害される
ようなことがあっても、内筒が弾性変形して、バルーン
の折れ曲がりや冠状動脈の内壁に対する接触等による送
り込み抵抗の増大を招かず狹窄部位の通過性を向上させ
るPTCAによる冠状動脈拡張用器具を提供することに
ある。更に他の目的とする処は、冠状動脈形成術後に造
影剤を吸引した時のバルーンの偏平変形を防止して径を
縮小できるPET系のバルーンを備えたPTCAによる
冠状動脈拡張用器具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた技術的手段は、請求項1は、前後端を開放しP
E系の樹脂で薄肉状に成形したバルーンに動脈内に差し
込んで心臓の冠状動脈に挿入するカテーテルの先端部位
を挿通させ、該カテーテルを外筒とその外筒内に通され
先端を該外筒よりも突出させた内筒とで構成し、バルー
ンの前後開放部を内筒、外筒と亘って水密状に固着した
PTCAによる冠状動脈拡張用器具において、前記バル
ーンを固着する固着部間の内筒部分に周方向に向く適宜
長さの切り溝を平行状に多数設けていることを要旨とす
る。また、請求項2は、動脈内に差し込んで心臓の冠状
動脈に挿入するカテーテルの先端部位に前後端を開放し
PET系の樹脂で薄肉状に成形したバルーンを挿通さ
せ、該カテーテルを外筒とその外筒内に通され先端を該
外筒よりも突出させた内筒とで構成し、前記バルーンを
径を細くするように軸方向に引き伸ばした状態でその前
後の開放部を前記内筒、外筒とに亘って水密状に固着
し、且つバルーンを固着する固着部間の内筒部分に周方
向に向く適宜長さの切り溝を平行状に多数設けているこ
とを要旨とする。更に請求項1または2記載の内筒に、
固着部間のみならず全長に亘って周方向に向く適宜長さ
の切り溝を平行状に設けていることを要旨とする。そし
て請求項4は、請求項1乃至3いずれか1項記載のバル
ーンを固着する固着部間の内筒部分が若干弓状に変形し
ていることを要旨とする。尚、前記固着部はポリエチレ
ン等の合成樹脂を使用した熱圧着、超音波接着、蒸着法
等で形成する。
【0006】
【作用】上記技術的手段によれば、下記の作用がある。 (請求項1)バルーンを固着する固着部間のカテーテル
が挿入操作でガイディングカテーテルの屈曲部位や冠状
動脈が屈曲している場合の屈曲部位の通過時はもとより
狹窄部位に突き当っても切り溝の働きで弾性変形して折
れず、通過抵抗となる折れ曲がりを防止する。従って、
狹窄部位でのカテーテルの通過性が向上する。 (請求項2)請求項と同様に、折れ癖を作らず、且つP
ET系の樹脂で成形したバルーンが内筒に対して小径を
もって被覆された状態に固着され、造影剤を吸引しても
その小径またはそれ以上まで小径化してガイディングカ
テーテルに対する接触抵抗を少なく抑制する。そして、
更に先の狹窄部位にカテーテルを同様に進ませることが
可能となり、術後のカテーテルの引き戻しも円滑に行わ
せる。また、切り溝を有する内筒部分の弾性変形によっ
て冠状動脈の患部を強制的に押し広げる時にバルーンの
膨脹を阻害しない。 (請求項3)また、カテーテル全長に亘って形成した切
り溝の作用で蛇行した冠状動脈やガイディングカテーテ
ル通過時の抵抗による通過性(挿通性)を向上させる。
そして、カテーテルの先端方向に行くに従って切り溝を
徐々に増加することによってカテーテルにスムースな柔
軟弾性を持たせることができる。 (請求項4)更に加えて、弓状に予形成した内筒部分の
形状特殊性で通過性を向上させ、またバルーンの固着部
間の弾性変形をより容易にしてPET系の樹脂で成形し
たバルーンの膨脹を阻害しない弾性変形性を兼備する。
【0007】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したから下記
の利点がある。 (請求項1)バルーンを固着する固着部間の内筒部分に
周方向に向く適宜長さの切り溝を平行状に多数設けたか
ら、ガイディングカテーテルの屈曲部位や冠状動脈が屈
曲している場合の通過時、更には狹窄部位に突き当たっ
ても切り溝の弾性変形機能で対応してカテーテル(内
筒)に折れ癖が生じることがない。故に、出入れの繰り
返しで折れが生じ、これが抵抗になって通過性を阻害す
るようなことがなくなり、出し入れ操作の継続によって
冠状動脈や狹窄部位を傷つけ、思わぬ事故を招いたり、
新しい他のカテーテルと交換する必要がなくなる。 (請求項2)その上、PET系の樹脂で成形したバルー
ンが内筒に対して小径をもって被包された状態に固着さ
れることから、冠状動脈形成術後に造影剤を吸引すると
切り溝を有する内筒の弾性復元作用で元の直管状に復元
すると同時にバルーンが元の小径もしくはそれ以上小径
な被包状態に戻り、ガイディングカテーテルに対してス
ムーズに抜き取ることができ、抜き取り易くなる。そし
て、更に先の狹窄部位に対して同じカテーテルを使用し
て冠状動脈形成術を安全に遂行することができる。 (請求項3)また、全体的に弾性変形機能を持たせるこ
とが可能となる結果、ガイディングカテーテルに対する
通過性(挿通性)も良好になり、操作性も向上する。更
に、ガイディングカテーテルの屈曲部位や冠状動脈が屈
曲部位通過時の追随性が向上するばかりでなく、冠状動
脈を傷付けることなく安全性も向上する。 (請求項4)しかも、切り溝を設けた内筒部分を弓状に
形成していることから、より弾性変形し易くなり、バル
ーンを狹窄部位に到達させる際の操作がより簡単且つ確
実となるばかりでなく、PET系の樹脂で成形したバル
ーンを確実に膨脹させて冠状動脈形成術を行うことがで
きる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図3は第1実施例を、図4は第2実施例
を、また図5乃至図7は第3実施例を各々示している。
まず、第1実施例について説明すると、符号Aは冠状動
脈拡張用器具である。
【0009】この冠状動脈拡張用器具Aは、硬質プラス
チックまたは金属(ステンレス)パイプからなる内外同
芯の外筒21、内筒31を備えたカテーテル1の先端をPE
系の樹脂で薄肉状に成形したバルーン11を被包して備え
た構造になっている。
【0010】カテーテル1は、内筒31内に挿通するガイ
ドワイヤ500 を、冠状動脈の狹窄部位(図示せず)間を
挿通させて進入させた後、コロナリー入口部(図示せ
ず)に係合されたガイディングカテーテル100 を通し、
そのバルーン11を患部である狹窄部位間に位置させ、そ
こで内筒31、外筒21間から造撮剤(図示せず)を注入し
てバルーン11を膨脹させて患部を拡張させるようになっ
ている。
【0011】図示するように内筒31を外筒21よりも前方
に突出させた状態にすると共に、外筒21先端外周面と内
筒31先端近傍の外周面とに亘って前後端を開放しPE系
の樹脂で薄肉状に成形したバルーン11のその前後開放部
を水密状に固着した先端構造になっており、バルーン11
を固着する固着部61、61間の内筒31に周方向に向く適宜
長さの切り溝41を多数平行状に設けている。また、内筒
31全長に亘って切り溝41を適宜間隔をおいて平行に設け
ても良く、その数、位置は任意である。このようにする
とガイディングカテーテル100 に対する通過性が非常に
良くなると共に、狹窄部位の通過性も良くなる。
【0012】固着部61は、ポリエチレン等の合成樹脂を
使用した熱圧着、超音波接着、蒸着法等の適宜手段で水
密状に固着している。
【0013】バルーン11は、ガイディングカテーテル10
0 に挿入する前工程として陰圧をかけると共に図3に示
すように皺部分を人為的に丸めたり、必要に応じて人体
に影響のないグリース分等でその内筒31に対する巻回状
態にされ、この状態をもってガイディングカテーテル10
0 に挿入される。
【0014】内筒31に設けた切り溝41は、図2に示すよ
うに内部空間まで到達するもの、図示しないが内部空間
まで到達しないものどちらでも良く。内部空間まで到達
する場合には詳細には図2の拡大図で示すように内筒31
外周面に亘ってシリコン、テフロン、PET系等の薄肉
な合成樹脂51をコーティングして造影剤の漏れを防止す
る。
【0015】この冠状動脈拡張用器具Aは、従来と同様
に内筒31にガイドワイヤ500 を挿通した状態でガイディ
ングカテーテル100 に挿入され、カテーテル1先端を冠
状動脈のコロナリー入口部の手前に一旦停止させ、その
状態からバルーン11が狹窄部位間に到達するように医者
が手元で操作して出入れを繰り返してバルーン11を狹窄
部位間に位置させ、そこで造影剤を外筒21の先端開放部
からバルーン11内に圧入して膨脹させ、その加圧力で患
部を拡張する冠状動脈形成術を行う。
【0016】その際、バルーン11が狹窄部位間に到達す
るように医者が手元で操作して狹窄部位に内筒31先端が
突き当たることがあっても、バルーン11の前後開放部を
固着した内筒31を切り溝41を有する弾性変形し易い構造
にしていることから、硬質プラスチックまたは金属(ス
テンレス)パイプでその内筒31を成形した比較的腰があ
るものであっても、折れ癖が生じることがなく、ひいて
はバルーンが折れ曲がって通過抵抗を増大させたり、折
れ遊端部が冠状動脈に突き当たって通過抵抗を増大させ
るような不具合を生せず、しかも切り溝41を有する内筒
31がその弾性変形機能でガイドワイヤ500 に沿って弾性
変形するが相乗してバルーン11を狹窄部位間まで送り出
すことが容易に行える。
【0017】また、第2実施例は、切り溝41に加えてバ
ルーン11を固着する固着部61、61間の内筒31部分を若干
弓状に形成してより弾性変形し易くしている。これによ
り、直進性を阻害することなく弾性変形し易くなり、バ
ルーン11を狹窄部位間まで送り出すことがより楽に行え
る。
【0018】次に第3実施例を説明すると、この実施例
はバルーン11をPE系に代えてPET系に成形したもの
の例である。
【0019】PET系の樹脂で成形したバルーン11は、
冠状動脈形成術後、造撮剤を吸引した時、PE系の樹脂
で成形したバルーン11のようにクシャクシャにならずに
径を若干大きくする偏平なヒラメ状になり、カテーテル
1の前後への動きを阻害し、その状態でカテーテル1を
動かした場合、正常血管(冠状動脈)を傷付けたり、血
栓を引っ掛けることになったり、臨床的に不具合を生じ
させ、またガイディングカテーテル100 から抜き取れな
い大きな抵抗となる場合もあるので、PET系の樹脂で
成形したバルーン11を径を細くするように前後開放部を
軸方向に引き伸ばした状態でその開放部を前記第1実施
例と同様に外筒21先端外周面と内筒31先端近傍の外周面
とに亘って水密状に固着している。
【0020】また、その固着部61、61間の内筒31には切
り溝41を適宜間隔をおいて平行状に設け、必要に応じ第
2実施例と同様にその内筒31部分を若干弓状に形成させ
たり、内筒31全長に亘る切り溝41を適宜間隔をおいて形
成しておく。
【0021】この冠状動脈拡張用器具Aは、前記第1実
施例と同様に操作して狹窄部位間にバルーン11を到達さ
せる。手元での操作時に狹窄部位に内筒31先端が突き当
たることがあっても、バルーン11の前後開放部を固着し
た内筒31部分を切り溝41を設けたり、必要に応じて弓状
に形成して弾性変形し易い構造にしていることから、折
れ癖になるようなことがなく、前記第1実施例、第2実
施例と同様にバルーン11を狹窄部位間まで送り出すこと
ができる。
【0022】また、本来の冠状動脈形成術遂行時には造
影剤の加圧力に伴って内筒31部分がその弾性作用で湾曲
変形することからバルーン11の膨脹を阻害せず、第1、
第2実施例と同様に患部の拡張が行える(図7)。
【0023】そして、冠状動脈形成術後に造影剤を吸引
すると、内筒31は弾性復元力で直管状に復元すると同時
にバルーン11も径を細くするように軸方向に引き伸ばさ
れた初期状態(図6)もしくはそれ以上に小さな小径状
態に戻り、ガイディングカテーテル100 に対する接触抵
抗を少なくし、抜き取り易くする。
【0024】また、PET系の樹脂で成形したバルーン
11は径を細くするように軸方向に引き伸ばした状態で前
後の開放部を外筒21先端外周面と内筒31先端近傍の外周
面とに亘って前後開放部を水密状に固着し、更に外側か
ら治具(図示せず)を使用してその径を更に小径にして
も良いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の要部の断面図。
【図2】切り溝部分の拡大断面図。
【図3】陰圧をかけてバルーンを内筒に巻回した状態を
示す部分拡大断面図。
【図4】第2実施例の要部である内筒部分の正面図。
【図5】第3実施例の要部の断面図。
【図6】図5において、バルーンと、内筒と、ガイドワ
イヤとの関係を示す部分拡大断面図。
【図7】バルーンを膨脹させた状態を示す要部の断面
図。
【図8】冠状動脈形成術の施法を示す概略図で、(イ)
はカテーテルを送り出している状態を示す。(ロ)はバ
ルーンを膨脹させた状態を示す。
【符号の説明】
11 :バルーン 1 :カテーテル 300 :冠状動脈 A :冠状動脈拡張用器具 41 :切り溝 21 :外筒 31 :内筒 61 :固着部 51 :合成樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後端を開放しPE系の樹脂で薄肉状に
    成形したバルーンに動脈内に差し込んで心臓の冠状動脈
    に挿入するカテーテルの先端部位を挿通させ、該カテー
    テルを外筒とその外筒内に通され先端を該外筒よりも突
    出させた内筒とで構成し、バルーンの前後開放部を内
    筒、外筒と亘って水密状に固着したPTCAによる冠状
    動脈拡張用器具において、前記バルーンを固着する固着
    部間の内筒部分周方向に向く適宜長さの切り溝を平行状
    に多数設けていることを特徴とするPTCAによる冠状
    動脈拡張用器具。
  2. 【請求項2】 動脈内に差し込んで心臓の冠状動脈に挿
    入するカテーテルの先端部位に前後端を開放しPET系
    の樹脂で薄肉状に成形したバルーンを挿通させ、該カテ
    ーテルを外筒とその外筒内に通され先端を該外筒よりも
    突出させた内筒とで構成し、前記バルーンを径を細くす
    るように軸方向に引き伸ばした状態でその前後の開放部
    を前記内筒、外筒とに亘って水密状に固着し、且つバル
    ーンを固着する固着部間の内筒部分に周方向に向く適宜
    長さの切り溝を平行状に多数設けていることを特徴とす
    るPTCAによる冠状動脈拡張用器具。
  3. 【請求項3】 前記内筒に、固着部間のみならず全長に
    亘って周方向に向く適宜長さの切り溝を平行状に設けて
    いることを特徴とする請求項1または2記載のPTCA
    による冠状動脈拡張用器具。
  4. 【請求項4】 前記バルーンを固着する固着部間の内筒
    部分が若干弓状に変形していることを特徴とする請求項
    1乃至3いずれか1項記載のPTCAによる冠状動脈拡
    張用器具。
JP7157715A 1995-06-23 1995-06-23 Ptcaによる冠状動脈拡張用器具 Pending JPH09639A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7157715A JPH09639A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 Ptcaによる冠状動脈拡張用器具
US08/667,045 US5649908A (en) 1995-06-23 1996-06-20 Dilatation catheter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7157715A JPH09639A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 Ptcaによる冠状動脈拡張用器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09639A true JPH09639A (ja) 1997-01-07

Family

ID=15655802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7157715A Pending JPH09639A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 Ptcaによる冠状動脈拡張用器具

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5649908A (ja)
JP (1) JPH09639A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105240A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Kaneka Corp 体外循環用カテーテル

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6048338A (en) * 1997-10-15 2000-04-11 Scimed Life Systems, Inc. Catheter with spiral cut transition member
US6500147B2 (en) 1999-02-22 2002-12-31 Medtronic Percusurge, Inc. Flexible catheter
US6375637B1 (en) 1999-08-27 2002-04-23 Gore Enterprise Holdings, Inc. Catheter balloon having a controlled failure mechanism
US6623504B2 (en) 2000-12-08 2003-09-23 Scimed Life Systems, Inc. Balloon catheter with radiopaque distal tip
IL140780A0 (en) * 2001-01-08 2002-02-10 Gaber Benny Deflectable guiding apparatus
US7201763B2 (en) * 2001-10-24 2007-04-10 Boston Scientific Scimed, Inc. Distal balloon waist material relief and method of manufacture
US7322958B2 (en) * 2001-12-27 2008-01-29 Wholey Mark H Apparatus for thromboembolic protection
US6780183B2 (en) * 2002-09-16 2004-08-24 Biosense Webster, Inc. Ablation catheter having shape-changing balloon
US7575568B2 (en) * 2003-12-10 2009-08-18 Boston Scientific Scimed, Inc. Catheter distal tip
US7637903B2 (en) * 2004-02-09 2009-12-29 Cryocor, Inc. Catheter articulation segment with alternating cuts
US20050177131A1 (en) * 2004-02-09 2005-08-11 Lentz David J. Catheter articulation segment with alternating cuts
US20050271844A1 (en) * 2004-06-07 2005-12-08 Scimed Life Systems, Inc. Artificial silk reinforcement of PTCA balloon
US7744574B2 (en) 2004-12-16 2010-06-29 Boston Scientific Scimed, Inc. Catheter tip to reduce wire lock
US20060136034A1 (en) * 2004-12-20 2006-06-22 Vascular Architects, Inc. Delivery catheter and method
GB0512320D0 (en) * 2005-06-16 2005-07-27 Angiomed Ag Catheter device FLEXX tube
GB0512319D0 (en) * 2005-06-16 2005-07-27 Angiomed Ag Catheter device variable pusher
GB0512321D0 (en) * 2005-06-16 2005-07-27 Angiomed Ag Catheter device double swaging
US8444598B2 (en) * 2005-08-29 2013-05-21 Medtronic Vascular, Inc. Intravascular therapeutic agent delivery
US11660190B2 (en) 2007-03-13 2023-05-30 Edwards Lifesciences Corporation Tissue anchors, systems and methods, and devices
US8758422B2 (en) * 2008-06-11 2014-06-24 Boston Scientific Scimed, Inc. Edge protection via tapered balloon wrap
GB0810749D0 (en) 2008-06-11 2008-07-16 Angiomed Ag Catherter delivery device
US9750625B2 (en) * 2008-06-11 2017-09-05 C.R. Bard, Inc. Catheter delivery device
GB0822106D0 (en) * 2008-12-03 2009-01-07 Angiomed Ag Retractable catheter
US9554840B2 (en) 2011-04-08 2017-01-31 Kyphon SÀRL Low cost low profile inflatable bone tamp
CN102500041B (zh) * 2011-11-10 2014-11-26 上海微创医疗器械(集团)有限公司 一种球囊扩张导管
CN105283214B (zh) 2013-03-15 2018-10-16 北京泰德制药股份有限公司 平移导管、系统及其使用方法
US10070857B2 (en) 2013-08-31 2018-09-11 Mitralign, Inc. Devices and methods for locating and implanting tissue anchors at mitral valve commissure
US10390806B2 (en) * 2014-03-28 2019-08-27 Covidien Lp Devices, systems, and methods for obtaining a tissue sample using a biopsy tool
JP6304713B2 (ja) 2015-03-10 2018-04-04 朝日インテック株式会社 バルーンカテーテル
US10695038B2 (en) 2015-04-20 2020-06-30 Covidien Lp Devices, systems, and methods for obtaining a tissue sample
JP6342843B2 (ja) 2015-05-01 2018-06-13 朝日インテック株式会社 バルーンカテーテル
CN114099897A (zh) * 2020-08-28 2022-03-01 沛嘉医疗科技(苏州)有限公司 导管及其制备方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4917666A (en) * 1988-11-14 1990-04-17 Medtronic Versaflex, Inc. Steerable thru-lumen catheter
US4960410A (en) * 1989-03-31 1990-10-02 Cordis Corporation Flexible tubular member for catheter construction
US5344402A (en) * 1993-06-30 1994-09-06 Cardiovascular Dynamics, Inc. Low profile perfusion catheter
US5571088A (en) * 1993-07-01 1996-11-05 Boston Scientific Corporation Ablation catheters
JP3970341B2 (ja) * 1994-06-20 2007-09-05 テルモ株式会社 血管カテーテル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105240A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Kaneka Corp 体外循環用カテーテル

Also Published As

Publication number Publication date
US5649908A (en) 1997-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09639A (ja) Ptcaによる冠状動脈拡張用器具
US6027508A (en) Stent retrieval device
US5902333A (en) Prosthesis delivery system with dilating tip
CN102137644B (zh) 用于血管内植入物的导入器
US20170028170A1 (en) Guide catheter extension device and methods of use for cardiology procedures
US5108413A (en) Dilator for opening the lumen of a tubular organ
US5143093A (en) Methods of angioplasty treatment of stenotic regions
EP0057205B1 (en) Calibrating dilatation catheter
KR100342025B1 (ko) 스텐트장치및스텐트공급시스템
US7169171B2 (en) Distal protection double balloon catheter
JP2002360706A (ja) ステント送入システム
JPH05505747A (ja) 留置ステントとその使用法
JPH06509484A (ja) 直径拡張カニューレ
JP2006512137A (ja) 往復切込み/拡張バルーン
JP2002543914A (ja) 脈管へのアクセスを確立するためのシステムとその方法
JPH09276414A (ja) カテーテルアセンブリ
EP0744187A1 (en) Balloon catheter with balloon protection sheath
JPH09509856A (ja) 非対称膨張バルーン
US20070083252A1 (en) Method for placing a stent through a constricted lumen, and medical device
US6015423A (en) Dilatation catheter tip for angioplasty procedures
CA2934664A1 (en) Balloon catheters and systems and methods for delivering stents using such catheters
US20090275919A1 (en) Balloon Deployment Device and Method
US20220080163A1 (en) Balloon catheter
JPH10165507A (ja) Ptcaによる冠状動脈拡張用器具
US20220280182A1 (en) Catheter system