JPH0963351A - 卓上スタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】停電時に保安灯を点灯できる安全性、利便性の
高い卓上スタンドを得る。 【構成】器具本体の凹部に保安用光源を露呈させ、停電
時に器具本体に収納した停電感知装置により、保安用光
源を点灯させ器具本体の周囲に発光させるように構成し
た。 【効果】停電時における保安灯の存在、災害時の室内の
状況を確認し易い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、停電時に点灯する保
安用光源を設けた卓上形の電気スタンドに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】図６ないし図８は、例えば実公昭６２ー
３９５４５号公報に開示された従来のむ卓上スタンドを
示す断面図である。図に於て、１は卓上スタンドであ
り、器具本体２とセード３と、器具本体２とセード３を
接続する支柱１７とから構成されている。４は支柱１７
の下方において器具本体２に設けられた凹部、５は凹部
底面に設けられた孔、６は凹部内面に設けられた発光ダ
イオード、７は凹部に着脱自在に収納された携帯電灯
部、８は主光源を点滅させるための主操作スイッチ、９
はスイッチで携帯電灯部７が凹部４に収納された状態で
開路したおり、凹部４より抜き出した状態で閉路する。

【０００３】１０はマニュアルスイッチで携帯電灯部７
が凹部４に収納された状態では強制的に開路状態になっ
ている。１１は発光ダイオードで携帯電灯部７に設けら
れている。１２は停電検知装置で発光ダイオード６を動
作させる器具本体２に収納された第１の回路１３および
第１の回路１３とは無接触で結合され発光ダイオード６
の動作に基づいて動作する携帯電灯部７に収納された第
２の回路１４から構成されている。１５は携帯電灯部７
に設けられ、反射板１６により前方に光を照射する保安
用光源である。

【０００４】以上の構成になる従来のものの動作につい
て説明すると、何らかの原因によって交流電源の給電が
停止されると、第１の回路１３により発光ダイオード６
が発光を停止し、発光ダイオード６と無接触で結合され
た第２の回路１４の動作によって発光ダイオード１１が
点灯し、携帯電灯部７の位置を表示する。そして携帯電
灯部７を器具本体２の凹部４から脱却するとスイッチ９
が閉路して保安用光源１５が点灯する。保安用光源１５
は反射板１６により前方に光を照射し、携帯電灯部７を
懐中電灯として使うことができるものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の卓上スタンド
は、以上のように構成されているので、停電時には発光
ダイオード１１により携帯電灯部７の位置が表示される
が、卓上スタンドの置かれている部屋で行動するための
明るさを得るには、卓上スタンド付近まで歩行し、携帯
電灯部７を器具本体２の凹部４から脱却する必要があ
り、卓上スタンドまでの歩行の間の明るさが不足し、床
面の障害物で転倒するなどの恐れがあると共に、停電時
に於て瞬時に室内の状況を確認することが難しいという
問題があった。

【０００６】また、非常用光源１５は指向性を有してい
るため、停電時に部屋全体の状況を確認したり、屋外に
複数の人間が避難する場合には不向きで、かつ行動時に
は携帯電灯部７を必ず片手で持ち照射したい方向に向け
る必要があり、災害時等に於て不便であるという問題が
あった。

【０００７】さらに、携帯電灯部７の内部に発光ダイオ
ード１１を含む第２の回路１４を内蔵しているため携帯
電灯部７に収納すべき部品点数が多く小形化が難しいと
いう問題があった。さらにまた、凹部４が支柱１２の下
部に位置しているため、外力が加わった場合、スタンド
が後方に転倒し易いという問題もあった。

【０００８】この発明は、上述のような問題点を解決す
るために成されたもので、第１には、停電時に室内での
歩行や、状況確認に必要な明るさを瞬時に確保できる卓
上スタンドを提供することを目的とするものである。

【０００９】第２には、室外に避難する場合に器具本体
から取り外せ、小形で持ち易い保安灯部を提供すること
を目的とするものである。

【００１０】また、第３には器具本体に外力が加わった
場合に転倒しにくい蛍光灯卓上スタンドを提供すること
を目的とするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この発明に係わる卓上ス
タンドは、保安光源を器具本体上に露呈させ、器具本体
の周囲に光を照射するように器具本体上に装着したもの
である。さらにこの発明は、保安用光源および電池を保
安灯部に収納し、停電検知装置を内蔵した器具本体に着
脱自在に電気接続したものである。

【００１２】また、この発明は、停電検知装置と並列に
転倒ＯＦＦスイッチを設けたものである。さらにまた、
この発明は主光源として蛍光灯を使用し、器具本体の凹
部の後方に支柱を設け、凹部より前方に於て器具本体内
に安定器を収納したものである。

【００１３】

【作用】本発明における卓上スタンドは、保安用光源を
器具本体上に露呈させ器具本体の周囲に光を照射するよ
うに上方に向けて器具本体上に装着したので、停電時に
室内全体の状況確認に必要な明るさが確保でき、状況の
確認がすぐできる。

【００１４】また、この発明の卓上スタンドは保安用光
源および電池を保安灯部に収納し、保安灯部を停電検知
装置を内蔵した器具本体に着脱自在に電気接続したの
で、保安灯部を器具本体から脱却し携帯して避難歩行を
おこなえると共に、保安灯部の小形化が実現できる。

【００１５】さらに、この発明の卓上スタンドは停電検
知回路と並列に転倒ＯＦＦスイッチを設けたので、卓上
スタンドの位置を机上で動かした時や、転倒させた時に
も保安灯は動作せず、電池や保安用光源の寿命を消耗し
ない。

【００１６】また、この発明は、主光源として蛍光灯を
使用し、器具本体の凹部の後方に支柱を設け凹部より前
方において器具本体に安定器を収納し、凹部に保安灯部
を装着したので、器具本体の厚みを薄くできると共に、
卓上スタンドの後方への転倒を発生しにくくしている。

【００１７】

【実施例】

実施例１ 以下、この発明の１実施例を図１から図５について説明
する。これらの図において２１は卓上スタンドであり平
板状の器具本体２２の後方角端部より支柱２３を突設
し、支柱２３の先端には、蛍光ランプ４１を内蔵したカ
ード２４を設けている。２５は器具本体２２の上部に設
けられた凹部、２６は凹部２５に装着された棒状の保安
灯部である。

【００１８】２７は保安灯部２６の一端に、直角方向を
向けて内蔵された保安用光源、２８は保安用光源２７を
覆うように保安灯２６に装着された光拡散性の透光性カ
バー、２９は保安灯部に内蔵された電池、３０は保安灯
部２６にの下方に設けられたコネクター、３１はスライ
ド式のマニュアルスィッチ、３２は常閉形接点を有する
スイッチで保安灯部２６を凹部２５に装着したときに接
点を開くものである。

【００１９】３３は保安灯部２６を凹部２５に装着した
ときに、外力によって保安灯部２６が予期せず脱落する
ことを防ぐための係止部である。３４は凹部２５に突設
された凸起で、保安灯部２６を凹部２５に装着したとき
にマニュアルスィッチ３１と係合してマニュアルスィッ
チ３１を閉路状態にリセットする。

【００２０】３５は器具本体２２の底面から突出した転
倒ＯＦＦスイッチで、器具本体が転倒したときに接点を
ひらくものである。３６は凹部２５に設けられたコネク
ターで、保安灯部２６を凹部２５装着したときにコネク
ター２９と接続される。３７は器具本体２２より 出さ
れた電源コード、３８は凹部２５をはさんで支柱２６と
反対側、すなわち器具本体２２の前方例において器具本
体２２に収納された安定器である。３９は器具本体２２
に設けられた主操作スイッチである。４０は停電検知装
置で器具本体２２に収納されている。４１はカード２４
に装着された蛍光ランブである。

【００２１】上記のように構成された実施例において、
電源コード３７を電源に接続し、主操作スイッチ３９を
操作することにより蛍光ランプ４１が点灯または消灯す
る。卓上スタンド２１を机上等に載置した状態では転倒
ＯＦＦスイッチ３５は閉じている。保安灯部２６が器具
本体２２に装着されている状態で、事故等による停電が
発生すると、停電検知装置４０が停電を検知し電池２９
と保安用光源２７を停電検知装置４０内で導通させ、保
安用光源２７を点灯させる。

【００２２】この状態で保安用部２６を器具本体２２よ
り分離させると、コネクター２９はコネクター３０と分
離し、スイッチ３２が閉じて保安灯部２６内で電池２９
と保安用光源２７の閉回路が構成され、保安用光源１５
が点灯継続し、マニュアルスィッチ３１により保安用光
源１５を任意に点滅できる。

【００２３】マニュアルスィッチ３１が開いていても器
具本体２２に装着すれば凸起３４により閉じた状態にリ
セットされ、上記と同じ作用を行わせることができる。
保安用光源１５は器具本体２２上に光拡散性の透光カバ
ーを介して露呈し、器具本体２２の周囲に発光するので
室内のどこからでも容易に保安灯部２６の存在を確認で
きると共に透光カバー２８により光が拡散され、卓上ス
タンドの置かれててる机上面、壁面、床面、にも光が届
き、災害時の室内の被害状況や、けがの状況、等を瞬時
に確認できる。

【００２４】また、保安灯部２６には、保安灯部２７と
電池２９を収納し、停電検知装置４０はすべて器具本体
２２に収納したため保安灯部２６の軽量小形化ができる
と共に保安灯部２６を棒状に構成すると共に棒状部分と
直交方向に発光させたので、胸ポケットに収納して、両
手を自由な状態にしても移動範囲を照射することができ
る。

【００２５】また、上記実施例では、停電検知装置４０
と並列に主操作スイッチ３９と転倒ＯＦＦスイッチ３５
を設けたため、蛍光ランプ４１の点滅状態、卓上スタン
ド２１の姿勢に拘わらず停電時には上記と同様の作用が
あり、転倒時には安全のために蛍光ランプ４１を消灯さ
せることができる。また、上記実施例では、係止３３に
より器具本体２２と保安灯部２６を係止しているため、
振動や衝撃により保安灯部２６が脱落しない。

【００２６】また、上記実施例では、凹部２５より後方
に支柱２３を設け、凹部２５より前方に安定器３８を収
納しているため、卓上スタンド２１が最も転倒し易い方
向、すなわち後方に倒れるような外力が加わった場合、
器具本体２２の底面後部を支点として、安定器３８の重
量により、上記外力に坑するモーメントが発生し転倒し
難くなる。

【００２７】なお、上記実施例では、転倒ＯＦＦスイッ
チ３５と並列に停電検知器４０を設けたが停電検知器４
０を転倒ＯＦＦスイッチ３５の２次側に設ければ、地震
により卓上スタンド２１が転倒したときに転倒ＯＦＦス
イッチ３５が開くことにより、保安用光源２７が点灯す
るので、停電に至らない。よって地震が就寝中に発生し
た場合に便利である。

【００２８】

【発明の効果】以上に説明したとおり、この発明によれ
ば、保安用光源が器具本体上に露呈し、器具本体の周囲
に発光するので、停電時に室内のどこからでも容易に保
安灯部の存在を確認できると共に、災害時の室内の被害
状況や、けがの状況等を瞬時に確認でき、スタンドとし
て平常時使用しつつ、停電時の保安用として利便性の高
いものが得られる効果がある。

【００２９】また、保安灯部に保安用光源と電池を収納
し、停電検知装置はすべて器具本体に収納したため軽量
小形の保安灯部が得られる効果がある。

【００３０】また、停電検知回路と並列に転倒ＯＦＦス
イッチを設けたため、転倒時の安全性を確保しつつ卓上
スタンドの姿勢に関係なく停電時の保安機能が得られる
という効果がある。

【００３１】また、器具本体と保安灯部の係止部を設け
たので、保安灯部の予期しない脱落を防げるという効果
がある。

【００３２】また、保安灯部を収納する凹部より後方に
支柱を設け、前方に安定器を収納したので、転倒しにく
い卓上スタンドを得ることができると共に、器具本体を
薄形にできるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の一実施例による卓上スタンドを示
す斜視図である。

【図２】 この発明の一実施例による卓上スタンドを示
す一部破断側面図である。

【図３】 この発明の一実施例による卓上スタンドを示
す一部破断正面図である。

【図４】 この発明の一実施例による卓上スタンドの器
具本体の内部を示す平面図である。

【図５】 この発明の一実施例による卓上スタンドを示
す回路図である。

【図６】 従来の卓上スタンドを示す一部破断側面図で
ある。

【図７】 従来の卓上スタンドの保安灯部を示す断面図
である。

【図８】 従来の卓上スタンドを示す回路図である。

【符号の説明】

２１ 卓上スタンド、 ２２ 器具本体、 ２３ 支
柱、 ２４ セード、２５ 凹部、 ２６ 保安灯部、
２７ 保安用光源、 ２９ 電池、３３ 係止部、
３５ 転倒ＯＦＦスイッチ、 ３７ 電源コード、３８
安定器、 ４０ 停電検知装置、 ４１ 蛍光ラン
プ、

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大下 裕司 鎌倉市大船五丁目１番１号 三菱電機照明 株式会社内 (72)発明者 河村 一郎 横浜市西区みなとみらい二丁目２番１号 ランドマークタワー 株式会社デザインオ ペレーション二十一内

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 卓上に載置される平板状の器具本体、こ
   の器具本体から導出された電源コード、上記器具本体内
   部で上記電源コードと接続された停電を検知する停電検
   知装置、この停電検知装置の負荷側に電気的に接続さ
   れ、停電検知装置の信号によって停電時に電力を供給す
   る電池、この電池により停電時に点灯する保安用光源、
   および上記停電検知装置と並列に接続された主光源、と
   を備え、保安用光源、器具本体上に露呈し、器具本体周
   囲に光を照射するように器具本体上に装着されているこ
   とを特徴とする卓上スタンド。
2. 【請求項２】保安用光源および電池は、器具本体とは別
   体の保安灯部に収納され、保安灯部は器具本体に収納さ
   れた停電検知装置と着脱自在接続されたことを特徴とす
   る請求項１記載の卓上スタンド。
3. 【請求項３】器具本体には、器具本体が卓上に載置され
   た時に主光源への電気回路を閉じ、器具本体が転倒した
   ときに開く転倒ＯＦＦスイッチを停電検知装置と並列に
   設けたことを特徴とする請求項１または２記載の卓上ス
   タンド。
4. 【請求項４】停電検知装置より電源側に転倒ＯＦＦスイ
   ッチを設けたことを特徴とする請求項１または２記載の
   卓上スタンド。
5. 【請求項５】器具本体に保安灯部を装着したときに、振
   動，衝撃による保安灯部の脱落を防止する係止部を、器
   具本体と保安灯部の装着部に設けたことを特徴とする請
   求項２記載の卓上スタンド。
6. 【請求項６】主光源である蛍光ランプを収納したセード
   を器具本体と支柱で連結し、器具本体には上面に保安灯
   部を装着する凹部を設け、支柱はこの凹部より後方から
   突出させ、上記凹部より前方において器具本体に安定器
   を収納したことを特徴とする請求項１記載の卓上スタン
   ド。