JPH0961687A - レンズ保持装置及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

レンズ保持装置及びそれを用いた光学機器

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JPH0961687A
JPH0961687A JP24074595A JP24074595A JPH0961687A JP H0961687 A JPH0961687 A JP H0961687A JP 24074595 A JP24074595 A JP 24074595A JP 24074595 A JP24074595 A JP 24074595A JP H0961687 A JPH0961687 A JP H0961687A
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JP
Japan
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lens
positioning
optical axis
lens holding
holding device
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JP24074595A
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English (en)
Inventor
Yoshinari Onda
能成 恩田
Masatoshi Nagano
雅敏 永野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズを使用したレンズユニットの光学的性
能を損うことなく、容易に組み立てられるレンズ保持装
置及びそれを用いた光学機器を得ること。 【解決手段】 レンズの周辺部に光軸方向位置決め用の
鍔部を設けると共に該鍔部に該レンズの径方向位置決め
用の位置決め部を設けたレンズ部材を該位置決め部と係
合する係合部を有したレンズ保持部材で保持する際、該
レンズ保持部材は光軸に略平行な断面によって少なくと
も2つの保持部材に分割されており、かつ該断面近傍に
該位置決め部が位置するようにしていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズを使用したレ
ンズユニットにおけるプラスチックレンズ保持装置及び
それを用いた光学機器に関し、特にプラスチックレンズ
をレンズ鏡筒内に保持するときの光軸方向の位置決めと
光軸と直交する方向(径方向)の位置決めを光学性能を
損うことなく精度良く行ったスチルカメラやビデオカメ
ラ等の光学機器に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスチルカメラやビデオカメラ等
の撮影レンズの中には、カメラレンズと共にプラスチッ
クレンズが多く用いられている。このプラスチックレン
ズは安価で軽量に製作できるという特徴がある。プラス
チックレンズを撮影レンズの一部として使用するときに
は、プラスチックレンズが硝材を使用したレンズ(ガラ
スレンズ)に比べ熱膨張率が大きく、温度変化による膨
張収縮等によってレンズの偏心やレンズ面の変形につな
がらないようにすることが重要になってくる。
【0003】従来は、プラスチックレンズの鍔部に凸部
を設け、該凸部を隙間環などレンズ保持部材の凹部には
め込むことで、レンズの径方向の位置を決めるような構
成をとり、これによりレンズの膨張・収縮に伴う応力が
レンズの有効面に直接かからないようにしたプラスチッ
クレンズ保持装置を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】先の従来例で提案され
ているプラスチックレンズ保持装置は、例えば隙間環と
いったプラスチックレンズを光軸方向に挟み込む部材に
よって保持しており、実際の組み立てにあたってはそれ
ぞれの凸部・凹部が作業者からは目視できない位置関係
になってしまう為、組み立てが困難であるという問題点
があった。
【0005】本発明はレンズ例えばプラスチックレンズ
をレンズ鏡筒内(レンズユニット内)に光軸方向及び光
軸と直交する方向(径方向)に精度良く、容易に位置決
めして組み立てることができ、また環境温度が変化して
も光学的性能を損うことがないレンズ保持装置及びそれ
を用いた光学機器の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ保持装置
は、 (1−1)レンズの周辺部に光軸方向位置決め用の鍔部
を設けると共に該鍔部に該レンズの径方向位置決め用の
位置決め部を設けたレンズ部材を該位置決め部と係合す
る係合部を有したレンズ保持部材で保持する際、該レン
ズ保持部材は光軸に略平行な断面によって少なくとも2
つの保持部材に分割されており、かつ該断面近傍に該位
置決め部が位置するようにしていることを特徴としてい
る。
【0007】特に、(1−1−1)前記位置決め部と係
合部は凸部と凹部との関係で係合されていること、(1
−1−2)前記位置決め部を前記レンズの中心を含む直
線上に該中心を挟んで該中心からの径方向の距離が略等
しい少なくとも2つの位置に設けていること、(1−1
−3)前記位置決め部を複数個有し、該複数個の位置決
め部を前記断面内において点対称から外れるように設け
ていること、(1−1−4)前記レンズはプラスチック
レンズであること等を特徴としている。
【0008】本発明の光学機器は、構成要件(1−1)
のレンズ保持装置を収納した撮影レンズを用いて所定面
上に画像を形成していることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(A),(B)は本発明の実
施例1の要部断面図と要部平面図である。図2は本発明
の実施例1の要部側面図である。図3は本発明に係るレ
ンズ例えばプラスチックレンズ部材をレンズ保持部材で
保持するときの説明図、図4はプラスチック部材をレン
ズ保持部材で保持したときの図3の裏面概略図である。
【0010】各図において、1は表面と裏面のレンズ面
の曲率半径が異なるレンズ例えばプラスチックレンズよ
り成っている。2は所定の厚さを有した鍔部であり、プ
ラスチックレンズ1の周辺部に設けてあり、プラスチッ
クレンズ1の光軸方向の位置を決めている。3a,3b
(3)は位置決め部である。位置決め部3は鍔部2の表
裏に対称に配置されプラスチックレンズ1の径方向の位
置を決める第1の凸部3a(3a1,3a2)、鍔部2
の前面のみに、かつプラスチックレンズ1の光軸中心1
aからの距離を凸部3aと等しくするよう配置され、プ
ラスチックレンズ1の径方向の位置を決める第2の凸部
3bより成っている。
【0011】プラスチックレンズ1、鍔部2、そして位
置決め部3は、プラスチックレンズ部材PLの一要素を
構成している。LXはレンズ保持部材であり、プラスチ
ックレンズ部材PLを保持する第1の保持部材4とプラ
スチックレンズ部材PLを保持する第2の保持部材5を
有している。第1の保持部材4と第2の保持部材5には
各々鍔部2に設けた位置決め部3と係合する係合部(6
〜9)が設けられている。
【0012】第1の保持部材4には鍔部2に設けた凸部
3a(3a1,3a2)を挟み込む係合部としての第1
の凹部6と凸部3bを挟み込む係合部としての第2の凹
部9が設けられている。第2の保持部材5には鍔部2に
設けた凸部3a(3a1,3a2)を挟み込む係合部と
しての第3の凹部7と凸部3bを挟み込む係合部として
の第4の凹部8が設けられている。
【0013】本実施例において、保持部材4及び5は図
3の如く組み立てた状態では径方向に互いにわずかな隙
間を有しているが、凸部3aを凹部6及び凹部7、凸部
3bを凹部8及び凹部9によってそれぞれ挟み込んでお
り、プラスチックレンズ1の径方向の位置を決めるよう
に作用している。またこのとき鍔部2はその厚さを適切
に設定し、光軸方向に保持部材4及び5に対し隙間なく
挟み込んでいる。これによりプラスチックレンズ1の光
軸方向の位置決めを行っている。
【0014】本実施例ではレンズ保持部材LXを2つの
保持部材4,5より構成しているが、光軸1aに平行な
断面で3つ以上に分割して構成しても良い。
【0015】本実施例ではプラスチックレンズ1を保持
部材4,5で保持したときに径方向に隙間ができるよう
にしている。これによりプラスチックレンズ1に温度変
化等により膨張もしくは収縮が発生した場合、レンズの
径方向の膨張もしくは収縮による応力が凸部3a及び3
bにかかるようにして、各凸部(3a,3b)と鍔部2
が変形することでプラスチックレンズ1の曲面が変形す
ることがないようにしている。また凸部3a及び3bは
レンズの光軸中心1aからの距離を等しくなるように配
置しており、これにより前記変形を受けてもレンズの偏
心発生を回避するようにしている。
【0016】また本実施例においては、組み立ての手順
として先ずプラスチックレンズ1を保持部材4もしくは
保持部材5に対して目視しながら挿入することができる
ようにしている。これにより各凸部3a,3bと各凹部
(6〜9)がそれぞれを容易に嵌合することができるよ
うにしている。また表裏面で曲率の異なるレンズ面を有
するプラスチックレンズ1の挿入方向を誤った際は、凸
部3bとそれに対応する凹部8及び9が表側にのみしか
配置していないため嵌合させることができないようにし
て誤挿入してしまうことを防止している。
【0017】図5,図6は各々本発明の実施例2の要部
平面図と要部側面図である。
【0018】図5,図6において、12(12a,12
b)は位置決め部としての第2の凸部であり、鍔部2の
表裏面に各々設けている。11は第1部材4に設けた係
合部としての第2の凹部10は第2保持部材5に設けた
係合部としての第4の凹部である。位置決め部12と係
合部10,11とは凸部と凹部の関係で係合している。
尚、鍔部2と凸部3aそして保持部材4,5のそれぞれ
の構成及びそれらの関係は、図1に示す実施例1と同様
である。
【0019】本実施例において、位置決め部12はプラ
スチックレンズ1の径方向の位置を決め、かつ第1の凸
部3aと異なる形状をしており、かつ鍔部2の表裏に対
して対称な形状をしている。
【0020】本実施例において11,12は保持部材
4,5にそれぞれ配され、凸部12を挟み込む第3,第
4の凹部である。本実施例においてプラスチックレンズ
1に温度変化等により膨張もしくは収縮が起こった場
合、その応力が凸部3a及び凸部12にかかるようにし
ている。また凸部3aと凸部12をそれぞれ鍔部2の表
裏に対称に配置している。これにより凸部3a,12に
それぞれかかる応力が全て等しくなるようにして、鍔部
2に対してねじれ方向の応力を完全に防いでいる。
【0021】図7(A),(B)は本発明の実施例3の
要部断面図と要部平面図、図8は本発明の実施例3の要
部側面図である。本実施例ではプラスチックレンズ1の
周辺部の鍔部2に位置決め部として3つの凹部13,1
4,15を設けている。そして第1,第2の保持部材
4,5には鍔部2に設けた3つの凹部13,14,15
に対応した係合部としての3つの凸部16,17,18
を設けている。そして位置決め部13,14,15と係
合部16,17,18とを係合させてプラスチックレン
ズ1を保持部材4,5に保持している。これにより実施
例1,2と同様にレンズの偏心の防止及び光軸方向前後
の誤挿入の防止を図っている。
【0022】尚、本発明においては鍔部に設ける位置決
め部とそれと係合する保持部材に設ける係合部は双方が
互いに係合しあう形状であればどのような形状又どこに
位置しても良い。又第1,第2の保持部材でプラスチッ
クレンズ部材PLを保持したときのレンズの径方向に生
じる隙間は、熱膨張や熱収縮により応力がレンズ面やレ
ンズ厚に悪影響を及ぼさないものであれば、その隙間形
状や間隔等は任意に設定しても良い。
【0023】本発明は以上の各実施例におけるレンズ保
持装置をレンズ鏡筒内に保持した撮影レンズを用いて所
定面上に画像を形成するようにした光学機器を構成して
いる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば以上のように各要素を設
定することによりレンズをレンズ鏡筒内(レンズユニッ
ト内)に光軸方向及び光軸と直交する方向(径方向)に
精度良く、容易に位置決めして組み立てることができ、
また環境温度が変化しても光学的性能を損うことがない
レンズ保持装置及びそれを用いた光学機器を達成するこ
とができる。
【0025】この他、本発明のレンズ保持装置によれ
ば、 (a1)レンズの温度変化による膨張もしくは収縮の影
響によるレンズの変形を防ぎ、光学性能を維持しながら
容易に組み立てることができる。 (a2)レンズの膨張もしくは収縮の影響によるレンズ
の偏心を防ぐことができる。 (a3)レンズの光軸方向に対する表裏の誤挿入を防ぐ
ことができる。等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 本発明の実施例1の要部側面図
【図3】 本発明の実施例1における組み立ての説明図
【図4】 本発明の実施例1における組み立て終了のと
きの説明図
【図5】 本発明の実施例2の要部概略図
【図6】 本発明の実施例2の要部側面図
【図7】 本発明の実施例3の要部概略図
【図8】 本発明の実施例3の要部側面図
【符号の説明】
1 プラスチックレンズ 2 鍔部 3,12,13〜15 位置決め部 4 第1の保持部材 5 第2の保持部材 6〜11,16〜18 係合部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズの周辺部に光軸方向位置決め用の
    鍔部を設けると共に該鍔部に該レンズの径方向位置決め
    用の位置決め部を設けたレンズ部材を該位置決め部と係
    合する係合部を有したレンズ保持部材で保持する際、該
    レンズ保持部材は光軸に略平行な断面によって少なくと
    も2つの保持部材に分割されており、かつ該断面近傍に
    該位置決め部が位置するようにしていることを特徴とす
    るレンズ保持装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め部と係合部は凸部と凹部と
    の関係で係合されていることを特徴とする請求項1のレ
    ンズ保持装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部を前記レンズの中心を含
    む直線上に該中心を挟んで該中心からの径方向の距離が
    略等しい少なくとも2つの位置に設けていることを特徴
    とする請求項1又は2のレンズ保持装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め部を複数個有し、該複数個
    の位置決め部を前記断面内において点対称から外れるよ
    うに設けていることを特徴とする請求項1,2又は3の
    レンズ保持装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズはプラスチックレンズである
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4のレンズ保持
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項記載のレ
    ンズ保持装置を収納した撮影レンズを用いて所定面上に
    画像を形成していることを特徴とする光学機器。
JP24074595A 1995-08-25 1995-08-25 レンズ保持装置及びそれを用いた光学機器 Pending JPH0961687A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002071909A (ja) * 2000-09-04 2002-03-12 Pioneer Electronic Corp レンズ及びその製造方法

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